苗木「超高校級の不運……か」 (34)

幼い頃、よく両親からどんな事があっても前向きに生きなさいと言われ続けていた。

どんなに理不尽な目に合っても、どんなに困難な目に合っても、私達が味方だから、と。

少年は言われた通り前向きだけを取り柄にして生き続けた。

不運や災難に見舞われながらも、その言葉を糧に屈する事なく一生懸命。

前向きだけを取り柄に、如何なる時でも胸を張って懸命に。

しかし今思えば、結果としてそれは無駄な振舞いだったのかもしれない。

――気付けば、彼には何も無くなっていたのだから。

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