VIPで書いていたときに筆が遅れて途中で落ちてしまったスレ
承太郎「なんだ藪から棒に」
スタープラチナ
ポルナレフ「お前の『星 の 白 金』で耳かいたらきっと気持ちいいと思うんだ、あの精密さを耳かきで生かしてほしいぜ」
承太郎「てめえのスタンドでやればいいだろ、精密さならおれの星の白金に引けをとらねーし、耳かきだって付いてるじゃねえか」
ポルナレフ「・・・・・・チャリオッツは目が見えねーんだよ」
承太郎「・・・やれやれだぜ」
承太郎「ほら、ここに横になれ」
ポルナレフ「ここっておい、膝枕かよ。美人の姉ちゃんならともかくなんでお前の膝枕なんかに」
承太郎「・・・・・・あいにくおれもスタンドで耳かきなんかしたことがないんでな、ちゃんと固定できないと怪我させない保障はねーぜ」
ポルナレフ「わ・・・分かったよ」
承太郎「準備はいいか、ポルナレフ?」
ポルナレフ「おう、いつでも来い」(男同士で膝枕って周りからはどんな目で見られてんだよチクショー)
承太郎「じゃあいくぞ、『星の白金』!」ドォーン!!
承太郎の耳かきは見事なものだった
スタンドで耳をかいたことがないという発言が信じられないほど、『星の白金』の持つ耳かきはポルナレフの耳糞を的確に捉えていた
暗闇の中にハエを発見するほどの『星の白金』の視力は見えづらい耳糞も見逃さず
写真並みの精密なスケッチが可能なその指は痛みもなく、かといって十分な快感をポルナレフに与えていた
『星の白金』の手際は非常に良く、気が付いたときにはこんもりとして耳糞がポルナレフの目の前にたまっていた
ポルナレフ「こ、これ全部おれの耳の中に入っていたのかよ・・・」ゴクリ
承太郎「全くだ、こんだけ掃除させられた俺の身にもなってみろ」
ポルナレフ「なんにせよありがとうな、耳が軽くなった気がするぜ」
花京院「おや、二人とも楽しそうなことをやっているじゃあないか」
ポルナレフ「花京院か、承太郎の『星の白金』に耳かきしてもらったところなんだ」
花京院「へぇ、それは気持ちよさそうだね。ぼくもお願いしていいかな」
承太郎「冗談じゃねえ、おれはもう疲れた、ポルナレフにでもやってもらえ」
花京院「ポルナレフが?」
ポルナレフ「・・・・・・」
花京院「ポルナレフじゃあ不安なのでやっぱり承太郎にお願いしたいんだが」
ポルナレフ「おいそりゃどーいう意味だ!?」
ポルナレフ「冗談じゃねえ、シェリーの耳かいてたのはおれなんだから耳かきくらいできる!」
花京院「いや、でも・・・」
ポルナレフ「おれだってたまには耳かきてーんだよー、いいだろーがちくしょー」ジタバタ
花・承(子供か)
アヴドゥル「ならわたしの耳を頼んでいいか?」
ポルナレフ「アヴドゥルか?かまわねえけど怪我させちまうかも知れねえぞ」
アヴドゥル「何を言っている、お前のスタンドの精密さは実際にシンガポールで戦ったわたしが良く知っている」
アヴドゥル「あのときに彫った『魔術師の赤』は良く出来ていたじゃあないか。おまえ自身が見間違えるくらいにな」
ポルナレフ「あれはもう忘れてくれよ・・・」
スタンドは現実の物理法則の影響を受けない、故にどこまでも細く、小さくすることが出来る
ポルナレフのスタンド『銀の戦車』の剣先の直径はピコメートル級の非常に鋭利なものである
故にどんなに強固にこびりついた耳糞の隙間にも入り込み、痛みもなく耳糞を耳から剥がすことが出来るのである
もちろんポルナレフ自身の10年間の修行の結果としての精密さであることも忘れてはならない!
ポルナレフ「ざっとこんなもんよ」
アヴドゥル「ほう、なかなか手筋がいいじゃないかポルナレフ、これを商売にしてもいいんじゃあないか」
承太郎「こっちは楽で助かったぜ、ほとんど耳糞らしい耳糞はなかった」
花京院「普段から結構耳は掃除してるからかな」
ジョセフ「なんじゃお前ら、何やっとるんじゃ?」
承太郎「じじいか、なんてことはねえ。こいつらの耳を掃除してただけだ」
アヴドゥル「ジョースターさんもどうです?この頃はスタンド使いがひっきりなしに襲ってきて耳掃除の機会がなかったでしょう」
ジョセフ「ん?なんじゃ?」
ポルナレフ「だから耳かいてたんだよ!まだそんな年でもねえだろジョースターさん!!」
花京院「ポルナレフ、そんな怒鳴ることはないじゃあないか」
ジョセフ「ほえ?ポルナレフは何をそんなに怒鳴っておるんじゃ?全く聞こえないぞい」
/´〉,、 | ̄|rヘ
l、 ̄ ̄了〈_ノ<_/(^ーヵ L__」L/ ∧ /~7 /)
二コ ,| r三'_」 r--、 (/ /二~|/_/∠/
/__」 _,,,ニコ〈 〈〉 / ̄ 」 /^ヽ、 /〉
'´ (__,,,-ー'' ~~ ̄ ャー-、フ /´く//>
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承太郎「おい・・・じじいまさか・・・」
ポルナレフ「おれたちの声が全然聞こえてねーってのか?」
花京院「つかぬことを聞きますが、旅を始めてからジョースターさんが耳をかいているところを見たことがある人はいますか?」
全員 フルフル
花京院「・・・どうやら決まりのようだ」
アヴドゥル「うむ、ジョースターさんは・・・」
承太郎「『耳糞の詰まりすぎ』で耳が遠くなってしまっているッ!」
ジョセフ「おいおいわしを深刻な顔で睨んでどうしたんじゃ?・・・まさかスタンド使いが!?」
承太郎「じじい、耳を見せてみろ」
ジョセフ「ん、何じゃ承太郎?」
承太郎「いいから見せろってんだッ!!」ガシッ
ジョセフ「痛ッ!?何をするんじゃ承太郎!」
承太郎「うっ・・・これはひでえ・・・」
ポルナレフ「おいどうなってた?ジョースターさんの耳の中は」
承太郎「やめとけポルナレフ・・・飯が食えなくなるぜ」
承太郎「おいじじい!どんだけ放置したらこうなるんだ!?」
ジョセフ「痛い痛い離さんかいこの馬鹿孫がッ!」
花京院「落ち着くんだ承太郎!ジョースターさんには聞こえていない!」
アヴドゥル「スタンドで話しかけるんだ!スタンドは精神エネルギーの集合体、聴力は関係ない」
承太郎「それもそうだったな、すまん」
ポルナレフ「らしくねえぜ承太郎、じいさんの耳が不潔ってんじゃ取り乱すのも分かるけどよ」
星の白金『答えろじじい、最後に耳を掃除したのはいつだ?』
ジョセフ「最後?うーんいつだったかの・・・確かホリィが5歳くらいの時にスージーQにやってもらったのは覚え取るんじゃが・・・」
花京院「うわぁ・・・」
アヴドゥル「耳が遠くなるわけだ・・・」
ポルナレフ「とにかくこのままじゃ旅に支障が出るな」
花京院「音が聞こえないとなると敵スタンド使いの奇襲にも対処できませんね」
アヴドゥル「やはり承太郎とポルナレフが耳を掃除するしかないのか」
承太郎「・・・いや、おれたちじゃ無理だ」
ポルナレフ「おい無理ってどういうことだよ!」
承太郎「じじいの耳糞は年季が相当入っているのか耳に深くこびりついて、カビまで生えていやがる
『星の白金』を持ってしても耳かきで剥がすのは困難だ」
ポルナレフ「な、ならおれの『戦車』で」
承太郎「それも考えたがお前の『戦車』は目が見えないから目視で確認しなければならない
だが、耳糞があちこちにこびりついているばかりか耳毛も深く、目視では耳の奥まで見渡せないんだ」
アヴドゥル「くそっ、打つ手なしかッ!?」
花京院「・・・ぼくに考えがあります」
ポルナレフ「どんな考えなんだ?」
花京院「ポルナレフ、『恋人』戦を覚えていますか?」
ポルナレフ「ああ、スタンドを小さくしてジョースターさんの中に入ったんだったな」
アヴドゥル「まさか、直接スタンドをジョースターさんの耳の中に進入させて耳糞を駆除するつもりか」
花京院「その通りですアヴドゥル、そしてこれは全員の協力が必要になるッ!」
承太郎「全員だと?おれとポルナレフだけでは駄目なのか?」
花京院「いくら『星の白金』といえども小さい状態で耳糞を剥がすだけのパワーはない
そして耳糞を切り刻んでもカビの根っこや胞子が残っていたら意味がないんだ!」
アヴドゥル「そこで我々の出番というわけか」
ジョセフ「なんじゃなんじゃ?お前達何を話しとるんじゃ?」
銀の戦車『今から説明するから待っててくれジョースターさん!」
法皇の緑『言うまでもないがジョースターさんの協力も不可欠になる』
魔術師の赤『ジョースターさん、耳の中をテレビに「念写」してください』
ジョセフ「わかったわい・・・『隠者の紫』!」
バチバチバチバチッ!!
ポルナレフ「うげ・・・」
ジョセフ「OH MY GOD・・・」
アヴドゥル「これが・・・人間の耳の中・・・なのか・・・」
花京院「まるで『風の谷のナウシカ』の腐海だ・・・」
承太郎「よくこんなになるまでほうっておいたもんだぜ・・・」
ジョセフの右耳
星の白金『どうやら全員入ってこれたらしいな』
魔術師の赤『うむ・・・しかし酷い臭いだ・・・』
銀の戦車『お、おれのスタンドに五感がなくて本当に良かったぜ・・・』
法皇の緑『あんまり長くいたくないですね、さっさと片付けてしまいましょう』
ジョセフ「お前ら・・・好き勝手言いおって・・・」
承太郎「てめーの自業自得だろうがじじい、これに懲りたらちゃんと耳かきをするんだな」
ポ ル ナ レ フ
花京院「まずは『銀の戦車』が耳糞を切り崩す。一度に根元までとは言わないから可能な限りギリギリまで削り取るんだ」
銀の戦車『くっ、小さい状態だとどうも思うようにパワーが出なくて困るぜ』シュバッシュバッシュバッ
ア ヴ ド ゥ ル
花京院「そして皮膚に残った耳糞を『魔術師の赤』が炙って柔らかくし、ついでに菌糸と胞子を焼き払う」
魔術師の赤『根っこが皮膚まで達してしまっている場合は・・・』
法皇の緑『やむを得ない、皮膚ごと焼き払ってしまいましょう。我々の大きさから考えて火傷というレベルには至らないはずです』
ジョセフ「分かっていてもいい気分のするもんじゃないわい・・・」
承 太 郎
花京院「そして柔らかくなった耳糞を『星の白金』が丁寧かつ一気に引き剥がすッ!」
星の白金『オラァッ!!』ベリベリベリベリ
ジョセフ「痛っ!承太郎もっと優しく剥がしてくれ」
承太郎「やれやれ、小さいスタンドは加減が難しいぜ」
ぼ く
花京院「そして承太郎が剥がした耳糞、ポルナレフが切り刻んだ耳糞は鼓膜付近で体を編んで布状になった『法皇の緑』がガードし」
法皇の緑『エメラルドスプラッシュで一気に対外へ放出するッ!』
ポ ル ナ レ フ
花京院「まずは『銀の戦車』が耳糞を切り崩す。一度に根元までとは言わないから可能な限りギリギリまで削り取るんだ」
銀の戦車『くっ、小さい状態だとどうも思うようにパワーが出なくて困るぜ』シュバッシュバッシュバッ
ア ヴ ド ゥ ル
花京院「そして皮膚に残った耳糞を『魔術師の赤』が炙って柔らかくし、ついでに菌糸と胞子を焼き払う」
魔術師の赤『根っこが皮膚まで達してしまっている場合は・・・』
法皇の緑『やむを得ない、皮膚ごと焼き払ってしまいましょう。我々の大きさから考えて火傷というレベルには至らないはずです』
ジョセフ「分かっていてもいい気分のするもんじゃないわい・・・」
承 太 郎
花京院「そして柔らかくなった耳糞を『星の白金』が丁寧かつ一気に引き剥がすッ!」
星の白金『オラァッ!!』ベリベリベリベリ
ジョセフ「痛っ!承太郎もっと優しく剥がしてくれ」
承太郎「やれやれ、小さいスタンドは加減が難しいぜ」
ぼ く
花京院「そして承太郎が剥がした耳糞、ポルナレフが切り刻んだ耳糞は鼓膜付近で体を編んで布状になった『法皇の緑』がガードし」
法皇の緑『エメラルドスプラッシュで一気に対外へ放出するッ!』
一人一人が優れたスタンド使いであり、数々の戦いを経て結束が深まっていた一行は流れるように作業をこなした
しかしジョセフの耳糞は想定以上に頑固かつ量が多く、作業は当初の想定以上の時間を要することとなった
が、ジョセフの耳の中が目に見えて綺麗になっていく様に彼らはいつしか至上の快感を覚えていた
そして1時間が経とうとした頃
法皇の緑『これで仕上げだ、エメラルドスプラッシュ!』バシュッ!!
星の白金『どうやら胞子の燃やし残しももうないみたいだな』
銀の戦車『ふーっ、やっと終わったか・・・もうクタクタだぜ』ペタン
魔術師の赤『そうだな、だが一仕事終えた後の疲労というのは心地よいものだ』
法皇の緑『一仕事?何を言ってるんですか、まだ半分しか終わっていませんよ』
魔術師の赤『あ、しまった・・・すっかり忘れていた・・・』
銀の戦車『左耳もかよ、勘弁してくれよ・・・』
星の白金『・・・やれやれだぜ』
そして左耳の掃除も終わった
ポルナレフ「ふーっ・・・やっと終わったか」グテー
アヴドゥル「もう・・・燃やし残しはないな」グッタリ
花京院「スタンドとはいえ全身で耳糞を受け止めるのはいい気分がしませんね・・・」オエッ
ジョセフ「おおっ!耳の中が信じられん位快適じゃわい!声もよく聞こえるし最高にハイって奴じゃぁ!!!」
承太郎「やれやれ、調子のいいじじいだ・・・」クテ…
そして左耳の掃除も終わった
ポルナレフ「よ・・・ようやく終わった・・・長かった・・・」グテー
アヴドゥル「もう・・・燃やし残しはないな」グッタリ
花京院「スタンドとはいえ全身で耳糞を受け止めるのはいい気分がしませんね・・・」オエッ
ジョセフ「おおっ!耳の中が信じられん位快適じゃわい!声もよく聞こえるし最高にハイって奴じゃぁ!!!」
承太郎「やれやれ、調子のいいじじいだ・・・」クテ…
ポルナレフ「でもよう、こうやって終わってみるとなんかこう、達成感があるな」
花京院「ええ、大変だったけど、やってよかった」
アヴドゥル「たまには大仕事もいいもんだな」
承太郎「あくまでたまには、な」
ジョセフ「ん?また耳放置したほうが良いのか?」
承太郎「・・・二度とテメーの耳は掃除しねえ」
終わり
まさか書いてるうちに落ちるとは思わなかった
仕方ないので突貫工事で一応完結させた、後悔はしていない
このSSまとめへのコメント
耳掃除したくなった
ダン「耳から脳内へ侵入できない…だと…!?」