P「やられたら、やり返す。倍返しだ!」 (31)

P「このドラマ面白いなぁ…」

P「うちには糞上司なんていないけど、一回言って見たい」

P「…やられたらやり返す、倍返しだ!!」

P「…」

P「倍返しだ!!」

P「………寝よう、もう10時だ」

P「…よし、明日はちょっと意識してみよう」

P「ふふ、倍返しだ」

P「………」

P「倍返しだ!!」

<ドンッ

P「ひぃ!!すみません!!」

P「…壁ドンされてしまった」

P「…倍返しは明日からなので寝よう、今日は返し無し」

翌日

P「(あれからついつい言いたくなって壁ドン3回もされてしまった…)」

P「(…まぁいい、今日の俺は一味違う)」

P「(そう、今日の俺は)」

P「倍返しだっ!!」

春香「何がですか?」

P「おおぉ!!春香、おはよう」

春香「おはようございます♪それで、なにが倍返しなんですか?」

P「ん?ああ、いやなんでもないよ」

春香「…?それならそれでいいんですけど…あ、そうだ!」

春香「今日実はクッキーを作ってきたんです!よかったらその…」

P「!!…よし、頂こう……うん、うまい!」

春香「えへへ、よかったー!実は今回はですね生地に」

P「(…やられたらやり返す、倍返しだ!)」

P「春香、ちょっと待っててくれ!」

春香「~を練りこんでさらに…はい?」

P「直ぐ戻るからぁ!!」ダッ

春香「ぷ、プロデューサーさーん!?…事務所と反対方向に走っていっちゃった…」

………

律子「で、なんでかよくわからないけどプロデューサーは遅刻と」

春香「はい…途中までは一緒だったんですけど…」

律子「まぁ、今日は書類整理がメインだったからいいものの…まったくあの人はどこで油売ってるのかし」

<ガチャンッ!!

P「またせたっ!!」

春香「プロデューサーさん!も~どこ言ってたんですか?」

律子「おはようございます、プロデューサー、遅刻ですよ、ち・こ・く」

P「すまんすまん、まぁこれにはわけがあってだな…春香、コレだ」

春香「…クッキー?」

P「ああ、食べてくれ」

春香「はぁ…じゃあ一つ………!?」

春香「(外はさくっとしていて食べた瞬間シナモンの香りがふっと広がりまたバターと砂糖の絶妙なバランスら生み出される甘みが舌をやさしく包む!!)」

春香「お、おいしい…」

P「そうか、作ってきた甲斐があったよ」

春香「もしかして、コレを作りに戻ったんですか!?」

P「ああ、もちろんだ!」

律子「クッキー作りに仕事放棄してどうするんですか…」

P「倍返しだからな」

律子「は?」

春香「…あ、律子さんもどうぞ!」

律子「そう?じゃあお一つ…」

P「まった…律子には悪いが、コレは全部…春香に食べて欲しい」

P「…春香のために、手作りしてきたんだ」

春香「!?」

律子「…ふ、ふ~ん?まぁ別にいいですけどね、朝ごはんちゃんと食べてきましたし別におなか減ってませんしええ」

P「(春香からもらったクッキーの二倍しか作ってないんだ、他の人に食べられると倍返しできない)」

春香「あ、あの…その、なんというかですね…」

P「春香」

春香「はい!!」

P「…味わって、食べてくれ、春香のために…作ったんだ」

春香「…は、はぃ」

律子「(なんなの、なんなのこれ、なんなのなの、むかむかするわ…無性に)」

春香「あ、味わってその…わ、私だけで食べますね!」

P「ああ、頼む」

春香「…え、えへへ…」

P「あ、それとだな」

春香「なんですか?」

P「………いや、なんでもない」

春香「?」

P「(1枚あたりのカロリーも倍にしたのは…言わなくてもいいか)」

P「…倍返し、成功だ」

P「…ふぅ、今日はデスクワークで一日潰れそうだなぁ」

???「はーにぃっ!」ガッ

P「うおぉ!!美希!抱きついてくるな!」

美希「えー、美希はただーハニーがオシゴトで疲れてるかなーって思って癒してあげただけなの!」

P「後ろから抱きつかれてなにがどう癒されるんだ」

美希「ハニーの頭に美希の…おっぱいが当たるの☆」

P「誰だ美希にこんなこと教えたのは…」

小鳥「!!」ガタッ

P「…いいか美希、いきなり人に抱きついちゃいけません」

美希「ハニーにしかしないよ?」

P「…いきなり抱きついちゃいけません」

美希「じゃあ今度からは言ってから抱きつくね!」

P「だから抱きつくな!」

美希「あは☆美希あっちでテレビ見てくるね!」

P「…まったく、美希にも困ったもんだ………そうだ」

P「…やられたら、やり返す、倍返しだ」

………

美希「…あはは!この人馬鹿なの!」

P「(小鳥さんはなにかばつの悪い顔をして買出しに行った)」

P「(律子はなんだか朝から機嫌が悪いらしく頭を冷やすと言って散歩に出かけた)」

P「(社長はいつものように居ない、他のアイドルも仕事に出てる)」

P「…倍返しだ、ちょうど良くソファーに美希も座っていることだし…」

美希「…ふぁ~…ちょっと眠たくなってきたの…」

P「美希」ギュ

美希「!?は、ハニー!?ど、どうしたのいきなり!?」

P「ん?美希に抱きつきたくなったんだ」

美希「そ、そうなの…あ、あのね、その美希…ちょっと恥ずかしいかなーって…」

P「どうしてだ?さっきは美希から抱きついてきたじゃないか」

美希「そ、そうだけど…ハニーから抱きついてきてくれるなんて思ってなかったの…だ、だから心の準備が…」

P「こっちを見ろォォォォ!」

雪歩「ヒィィ!?」

雪歩失神

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