男「博士! 全てのデレ特性を持つ究極のデレができたって本当か!?」 (1)

博士「…もちろんじゃ、天才に二言はない。」

男「じゃあその究極のデレを見せてくれ!!」

博士「まぁ待てい、そう急ぐでない。」

男「……。」

 ついに、ついにこの日が来た。

 あれはある肌寒い、春の日だった。雪もまだ少し残っている様な、そんなある日の事だった。
失恋したショックで、どこへ行く訳でもなく街をぶらぶら歩く俺に声をかけたのはこの博士だった。
彼は俺に、最高の恋をさせてやろうと言った。彼は心理学の学者らしいが、なんでも大金を彼に
詰めばすべてのデレ属性を兼ね備えた、最高の女性を作ってくれるらしかった。

 そして、必死の思いでバイトを続け、博士に毎日金を積み込み7年、ついにこの日がやってきた。

博士「この子が、そうじゃ!」

女「……」

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