ウルトラシリーズ&まどか☆マギカのクロスオーバーです。
それぞれの作品において、一部に独自解釈の設定あり。
また、既に同じクロスネタを扱ったSSがあるようですが、そちらの方とは別人です。
SS書くのはほぼ初めてなので、色々と拙い面もあると思いますがご容赦下さい。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1342803730
—M78ワールド、ウルトラ戦士達がいる宇宙—
二つの赤い光の球体が、黒く禍々しい邪気を放った大きな物体を追って、時には衝突し、光線による攻撃も加えながら何とか進行を抑えようとしている。だが、一向に効果は見られないばかりか、黒い物体はさらに速度を上げて進もうとしていた。
ヒカリ「このままでは、別の宇宙に逃げられてしまう!」
?「その前に、何としても我々であれを止めなくては」
しかし、目の前に無情にも別の宇宙への入り口となるワームホールが現れ、黒い物体はそこからどこかの宇宙に移動してしまった。
?「まずい、ここで見失ってしまったら、追いかけるのは困難だ!」
ヒカリ「よし、こうなったら、私が!」
?「よせ、ヒカリ!無茶をするな!」
しかし、すでにヒカリはワームホールに飲み込まれてしまっていた。
?「仕方あるまい、ここは…」
その戦士はパワーを溜めると、ひときわ強力な光線をワームホールの方へ放った。
?「これで少しは持つだろう。よし、急いで予備のエネルギーを用意して戻るとしよう」
ウルトラマンゼロとか俺得すぎるじゃないか
ゆっくりでもいいから頑張って
>>3
ありがとうございます!ただ、タイトルの通り、サーガのゼロとタイガの関係性が元ネタの一つなので、ゼロの活躍シーンは少なめになってしまうかもしれませんが…。
それでは、再開してほんのちょっとだけ投下します!
—どこか別の宇宙、いつかの時間軸—
一人の少女と、マスコット的外見の小さな謎の生物が対峙していた。
?「じゃあ、いいんだね?」
少女「ええ」
?「分かった、それでは…、君はその魂を代価に、何を願うんだい?」
少女「私は…、あの子をあんな目に合わせた相手に復讐をしたい。でも、今の私は無力。だから、力が欲しい。それも、とてつもなく強大な力が。出来る?」
?「もちろんさ。大丈夫、君の祈りは間違いなく遂げられる」
少女「それじゃあ、やって」
?「契約は成立だ。君の祈りはエントロピーを凌駕した。さあ、解き放ってごらん。その新しい力を!」
少女「これが…、私の力?」
しかし、怒りや憎しみといった負の感情を原動力に契約したその少女のソウルジェムは、すでに真っ黒に濁り出していた…。
—???—
?「この反応は…、すぐに行かなくちゃ!」
?「あれ、さっきまでは、確かにこの場所から反応があったはずなんだけど…」
?「これは、一体…?」
—アナザースペース、ウルティメイトフォースゼロ達がいる別の宇宙—
燃えるマグマの魂を持った炎の戦士・グレンファイヤーが、ベリアル軍の残党となったロボット兵器、レギオノイドの大軍と交戦していた。
グレン「ちっ、全くよぉー、倒しても倒しても次から次へと現れやがって、ホントにキリがねぇよなぁ。ベリアルの奴、一体どんだけこいつらを造りやがったんだか…」
突如、帝国の精鋭兵である別のロボット戦士が現れ、光線技で攻撃してきた。
グレン「へっ、ダークロプスか!久しぶりだな。こいつは面白くなってきたぜぇー!」
ダークロプススラッシュを避けると、ひとまずレギオノイド達を無視してダークロプスと戦い始めるグレン。
ファイヤースティックを自在に操り、ダークロプスの持つスラッガーと打ち合う。
しかし、グレンの背後から別のダークロプスが現れ、攻撃してきた。
グレン「なっ、まだ後ろにも居やがったのか!」
背後から放たれたダークロプススラッガーを何とか避け、二体と向き合うグレンだが、さらに三体目のダークロプスが無数のレギオノイド達を引き連れて現れた。
グレン「さすがの俺様でも、この数はちょっときついかもな…」
その時、左右に大きな刃を持つ三日月型の武器がブーメランのように飛んできて、周囲のレギオノイド軍団ごとダークロプスのうちの一体を破壊した。
?「よお。待たせたな、グレン!」
グレン「ゼロ!」
ゼロ「それにしても、ど〜うやら随分と苦戦してたみたいだな…」
グレン「うるせぇな、こいつらがあまりにも弱っちいからちょっと手加減し過ぎちまっただけだっての!俺様が本気を出せばこいつらなんて一人でもすぐに倒せるって!」
ゼロ「はいはい、そうかよ」
グレン「あっ、お前、信じてねぇな!」
ゼロ「そんなことより、とっととこいつらを倒しちまおうぜ!」
グレン「まぁ、いいけどよ…」
?「ゼロ」
ゼロ「あん?」
?「ゼロ、私だ」
ゼロ「その声は…、ゾフィー隊長?」
ゾフィー「そうだ、ゼロ。そして、君に頼みたいことがある」
ゼロ「何だ?」
ゾフィー「君の力を使って、今すぐ私がいる宇宙まで来てくれ」
ゼロ「それって…、つまり、あんたは今、光の国にはいないってのか?」
ゾフィー「ああ、その通りだ。それに君ならばこちらの居場所を見つけるのは容易なことだろう。それでは待っている」
ゼロ「ああ、ちょっと!全く、どいつもこいつも簡単に別の宇宙まで来いっていうけどよ。皆、俺を便利屋か何かと勘違いしてるんじゃないか?」
グレン「おい、どうしたんだ?」
ゼロ「すまねぇ、別の宇宙からお呼びがかかっちまった」
グレン「ハッ、またかよ。この前のアスカとかいう奴からか?」
ゼロ「いや、そいつとは違う。今回のは何ていうか…、俺の宇宙の警備隊の同僚とか上司みたいな感じかな」
グレン「へぇー」
ゼロ「というわけで、ここはお前に任せるわ」
グレン「おいおい、またかよ。たまには俺達も連れてけっての!」
しかし、既にゼロはウルティメイトイージスの力で別の宇宙へと旅立っていた。
グレン「ったく…、土産ぐらいは持ってこいよな」
その直後に、少し急いだ様子で鏡の騎士・ミラーナイトがその場に現れた。
ミラー「グレン、大丈夫でしたか?」
グレン「ああ、俺は大丈夫だよ。まぁ、我らが隊長殿はまた別の宇宙の方に用があるみたいだけどな」
ミラー「またですか? 全く、自分からここの警備隊を作ると宣言したというのに、こちらでの仕事は我々に任せて別の宇宙にばかり行くなんて、彼には少し責任感というものが足りないのでは?」
グレン「まぁ、遊びに行ってるわけじゃねぇみたいだし、しょうがないだろ。それより、さっさとこいつらを倒して焼き鳥兄弟と合流しようぜ」
ミラー「ええ、そうですね。そうしましょう」
残された炎の戦士と鏡の騎士は、大量のロボット軍団の方へと向き合った。
ヒットソングヒストリーとか列伝とか、光の国は大した用でもないのにゼロ呼び出しすぎだよなぁ
>>9
ウェヒヒ…、ゼロさんのパパは心配性な方ですから、それは仕方ないですね。
それでは、次からやっと魔法少女達の登場です!
—とある並行宇宙、魔法少女達のいる世界—
マミ「今夜も瘴気が強いみたいね…」
杏子「何か、ここ最近はいっつもだよな。まぁ、あんな弱っちい奴らが何匹いようと、この杏子様には関係ないけどさ」
マミ「もう、佐倉さんたら。あまり油断していると、足元すくわれるわよ」
杏子「アンタも人のこと言えないじゃんか。戦う時はいっつも無駄にカッコつけてるしさ」
マミ「あら、昔はあなたもカッコいいって言ってくれてたじゃない。お姉さん、何だか悲しいわ」
杏子「誰がお姉さんだ。…ところで、アイツは今日も来てないのか?」
マミ「暁美さん?そうね…、何だか“あの日”から、まるで私達を避けているよう。確かに彼女は武器も魔法も強力だし、経験も豊富だから、一人でも充分戦えてるみたいだけど…」
杏子「っ…」
マミ「佐倉さん、ごめん…」
杏子「何がだよ?別にアタシは何ともないっての。ったく、そろそろ行くとしようぜ!」
マミ「…ええ、そうしましょう」
数十分後、マミと杏子は大量の魔獣達と戦っていた。
マミ「レガーレ・ヴァスタアリア!今よ!」
しかし、杏子が動こうとする様子は無く、何かを待っているようにじっとしていた。
マミ「…佐倉さん?」
杏子「はっ、いくぜぇー、ハァーーッ!」
その時、桃色の光が一閃し、杏子が攻撃するよりも先に魔獣達の群れを狩り尽くした。
マミ「暁美さん、来てくれたのね!」
杏子「ちっ、何だよほむら。久しぶりに会ったと思ったら、人の獲物を横取りしやがってさ」
ほむら「私はあなたのアシストをしたつもりだったのだけれど。それに、どうせグリーフシードは均等に分けるのでしょう?」
杏子「いや、そういうことじゃなくてさぁ…」
マミ「まあまあ、佐倉さん、私の分のグリーフシードを少し多くあげるから」
杏子「だから、そうじゃなくて…」
マミ「ところで暁美さん、この後の時間は空いているかしら?」
杏子「アタシの話を聞けよ…」
ほむら「この“仕事”以外で夜遅くに何か予定があるほど不良になった覚えはないわね」
杏子「相変わらず口の減らないやつだな…」
マミ「それで…、もし、良かったらなんだけど…、私の家に来ない?久しぶりに紅茶でもどうかと思って」
杏子「マミ、ちゃんとケーキも用意してくれよな。もう腹減っちまったよ」
マミ「もう、あなたは来る前に食べちゃったでしょう?今日は我慢しなさい」
杏子「何だよ、別にちょっとくらい良いじゃんかよー」
ほむら「せっかくだけど、今日は遠慮させていただくわ。さっきも言ったけど、もう遅いし、それに…、あなた達がいちゃいちゃしてるところを邪魔するのも悪いから」
マミ「いや、暁美さんたら、そんな、いちゃいちゃだなんて///」
杏子「そこで照れてんじゃねぇよ!余計に変な勘違いをされちまうだろ…」
ほむら「とにかく、私は帰らせてもらうわ」
マミ「そう、残念ね…」
杏子「ちょっと待てよ、ほむら。アンタに話がある」
ほむら「何かしら?」
杏子「二人で話したいんだ」
マミ「あら、佐倉さん。私に聞かれたくない話でもあるのかしら?」
杏子「別にそういうんじゃねぇって。あー、マミ。あんたは先に帰って紅茶の準備でもしててくれよ。こいつも何とか連れてくからさ」
ほむら「…ちょっと」
マミ「分かったわ!それじゃあ暁美さん、また後でね!」
ほむら「はぁ…、それで、話って何かしら?」
杏子「あのさ…、アンタ、最近何だかアタシ達に壁作っちゃってないか?」
ほむら「…」
杏子「何かさ、そういうやつを黙って見てるのはもう嫌なんだよね。あの…、何だか昔の自分を見てるみたいでさ。マミと喧嘩してた頃の」
ほむら「それがどうかしたのかしら?」
杏子「いや、それでさ、アタシはさ…、“アイツ”のお陰でマミと仲直りも出来たからさ、今度は自分がそういう役目をやってやってもいいかなって。それにさ、アタシ達は一応、チームを組んでるわけじゃん?だからさ、お互いを信頼してなきゃ連携とかも上手く出来ないだろうし…」
ほむら「今日はよく喋るのね、杏子。一応感謝しておくわ、心配してくれてありがとう。でも、私のことなんてどうでもいいの。それよりも、チームの中で心配なのはむしろあなたの方よ」
杏子「…どういう意味だよ?」
ほむら「あなたは今日、魔獣と戦っている際に注意が疎かになっていた。だから、私にも気付かなかったでしょう?いや、今日だけじゃないわね、ここ最近はいつもそうかしら。あなた、まだ“美樹さやかの件”から立ち直ってないのでしょう?」
杏子「…」
ほむら「大体あなたは…」
杏子「ちっ、何だよ、せっかく人が心配してやったってのに、超ムカつく!ほむら、お前の事なんかもう知らねーかんな!」
ほむらに背を向け、家の方へ走りだす杏子。
?「全く、あなたもほんと素直じゃないのねぇ…」
ほむら「巴さん。あなた、先に帰ってたんじゃなかったの?」
マミ「可愛い後輩達が喧嘩しちゃうんじゃないかと心配になっちゃって。まぁ、結局止められなかったけど」
ほむら「先輩ぶるのは止めて下さい。それに、どうせ杏子のこともあなたが焚きつけたのでしょう?」
マミ「あら、さっきの話はあの子が自分で言い出したことよ。暁美さんのことが心配だって。まぁ、確かに私も背中を押すぐらいのことはしたけど…」
ほむら「あの子も丸くなったものね」
マミ「それはちょっと失礼なんじゃない?」
ほむら「そういう意味じゃないわよ。それに、私達は魔法でどうにでも出来るじゃないの。それより巴さん、あなたにもちょっと気をつけて欲しいことがあるのだけど」
マミ「何かしら?」
ほむら「あなたは戦闘の際に無駄な動きが多い。まぁ、魔獣は数が多いだけで対して強くないし、元々才能もあるから苦戦することは少ないのでしょうけど、あまり油断していると、いつか足元をすくわれる日が来るかもしれないわよ」
マミ「もう!それなら、さっき佐倉さんにも同じようなことを言われたわ。でも、私は大丈夫よ!まぁ、心配してくれてるのはありがたいんだけど…」
ほむら「そう…。それと、早く家に帰らなくて大丈夫なの?あまりゆっくりしてると、ますます杏子をイライラさせることになるんじゃない?」
マミ「そうね…、それじゃあお先に失礼するわ!それと暁美さん、今日はもう佐倉さんと顔を合わせるのは気まずいでしょうけど、ちゃんと仲直りして、それから私達の家にも来てよね!」
そう言い終えると、マミはリボンだけを発現させ、まるで某アメコミヒーローのように電柱にリボンを引っかけて、大急ぎで帰宅していった。
ほむら「全く、誰かに見つかったらどうするのかしら…」
とりあえず、プロローグとしての投下分は終了です。
ボット&ナイン「我々の出番は…」
>>16
ごめんね! 少なくとも本編には出てこない予定です(もしかしたら番外編的な話では出番があるかも)。
本当は、別作品での中の人同士繋がりで兄ちゃんの方とさやかちゃんを共演させたりしたかったんですけど、ナインさんの方はビートスター終盤の描写だけではいまいちキャラを把握出来なかったですし、強すぎてパワーバランス的にも扱い難くて…
それではまた、ほんのちょっとだけ投下します!
数日後…
マミと杏子はパトロールに向けて入念な準備をしていた。
少し経ってから、ほむらもその場に合流してきた。
ほむら「こんばんは」
マミ「暁美さん、こんばんは!」
杏子「…」
ほむら「どうしたの? いつもならあなた達はとっくに出発している時間のはずだと思うのだけど、今日は随分と慎重に計画を立てているようね。何かあったのかしら?」
マミ「あら、計画をきちんと立ててから行動するのは普段でも重要なことよ?まぁ、暁美さんの言う通り、今日はいつもよりもちょっと慎重になってるのだけど…」
杏子「…どうせアンタも気付いてたから、わざわざここに来たんだろ?」
ほむら「ええ、そうよ。確かに今日の異常な瘴気とこの異様な気配には、気付かない方がおかしいでしょうね」
杏子「アンタはいっつもそうだよな。私は何でも知ってる事情通ですって顔をして、アタシ達にはほとんど相談もしないし助けを借りようともしないのに、こっちがピンチの時だけ顔を出して。後は隠れて何でも一人で解決しようとしやがる。何だよ、アタシ達の助けなんていらないってのか? それとも、自分の力を自慢でもしたいのかよ?」
ほむら「あなた達の邪魔をしているわけじゃないのだし、別にそんなことはどうでもいいでしょう。それに、私は私の好きなように動くだけだし、余計なお世話だわ」
杏子「何だと!」
マミ「もう、二人とも。喧嘩しないの!」
杏子「アタシは別にそんなつもりは無いけどさ。コイツが…」
マミ「佐倉さん?」
杏子「ちっ、分かったよ…」
マミ「というわけで、パトロールの計画の概要を説明するわね。今日は何故か、魔獣達の力の流れが、ここと、ここと…、それにここ。この、三つの地点だけに綺麗に分かれている。だから、各地点に一人ずつ向かうようにして、それぞれの場所で確実に対処出来るようにしたいの。ただ、当然この作戦内容を実行するには最低でも三人以上はいないと出来ない。そこで…、暁美さん? あなたの力を借りたいのだけど…、お願いできるかしら?」
ほむら「ええ、別に構わないわ」
マミ「ありがとう。じゃあ皆、各自、行動に移って。あっ、それから、これは当たり前のことだけど、ピンチになったらテレパシーですぐに仲間の助けを呼ぶこと。これは当然、近くの人に頼んだ方がいいでしょうね…。二人とも、いいわよね?」
ほむら「(なるほど、それで私と杏子を近い場所に配置したわけか…)ええ、問題無いわ」
マミ「佐倉さんは?」
杏子「分かった、マミの言う通りにするよ」
マミ「それじゃあ、二人とも、気をつけてね!」
ほむら・杏子「あなた(お前)もね(な!)」
マミ「何だぁ〜、二人とも気が合うんじゃない! 安心したわ。それじゃあ、後でね!」
杏子「///いいから早く行けっての…」
さやか「兄ちゃん! 行くよ、ジャン…、ナックルー!」
ボット「(グフッ!)さやか、危ない真似はやめなさい」
さやか「やだねー、だ!」
ボット「全く…、そのような言動、はしたないにも程があるぞ」
ナイン「これが、嫉妬か…」
魔獣ってことはまどか女神化?
さやかはまどかのもとに行ったってことかな?
とにもかくにも続きを待ってる、乙
乙、ヒカリとゾフィーが追っていたものはなんなのか?ゾフィーまで出なければならんとはボガールかアーマードダークネスあたりかな
巴マミは、他の二人よりも一足早く、目的の場所の近くに辿り着いていた。
マミ「佐倉さんと暁美さん、大丈夫かしら…?」
マミ「(二人とも根はいい子なんだけど、どちらも素直じゃないのが欠点よね…)」
杏子の方は強がろうとして悪ぶってしまうところがあり、時にはそれが、魔法少女の中でも特に正義を重んじているマミにとっては、見過ごすことの出来ないレベルになってしまったこともあった。
また、ほむらの方も、悪い印象を持たれやすい態度を取ることが多い為、出会い方によっては自分と敵対してしまっていた可能性もあったのでは、とマミは思っていた。
マミ「(でも、やっぱり年上なんだもの、私が二人を何とかしてあげないといけないわよね…。まぁ、それを考えるのは後にしましょう。今は魔獣退治に集中しないとね)」
マミ「えっと、魔獣の反応があったのはここら辺、よね…?」
だが、その場所に魔獣の姿は無く、存在していたのは、今までにマミですら見たことがなかったような、非常に禍々しい気配を放つ結界の入り口だけだった。
マミ「これは…。とりあえず、入ってみるしかないわね」
結界に入って数分後…
マミ「あれは…」
結界の中でマミが見たのは、魔獣達が、黒く肥大した“何か”によって、捕食されているという、酷くおぞましい光景であった。
そして、魔獣達を捕食していた“何か”の正体は、大きさこそ小さいものの、まぎれもなく、数々のウルトラ戦士を追い詰めた恐るべき宇宙恐竜・ゼットンだった。
マミ「…怪獣?」
ゼットン「ゼッ、トーン」(ピポポポポポ…)
ゼットンはしばらくマミに気付いていなかった様子だったが、魔獣の捕食を終え、マミの存在を確認した途端に、いきなり火球攻撃を仕掛けてきた。
急な攻撃に驚いたものの、マミは何とかその攻撃を躱し、反撃の態勢を整えた。
マミ「(どうやら仲良くする気はないみたいね)」
マミ「そっちがその気なら、こちらも行かせてもらうわよ!」
マミはマスケット銃をいくつか生成し、そのうちの一丁で狙いを定め、ゼットンに向けて攻撃を放った。
しかし、ゼットンはテレポートを使い、マミの攻撃をいとも簡単に躱してしまった。
マミ「なっ?」
続けて別のマスケット銃で攻撃しようとするも、攻撃の全てがゼットンのテレポートによって避けられてしまっていた。
マミ「(敵は常にテレポートをしてくる…、どうすれば、攻撃出来る?)」
マミ「そんなに動いて、随分と落ち着きが無い子なのね…。よし、それじゃあ、これはどうかしら、ティロ・ボレー!」
再び、攻撃を躱すゼットンだが、テレポートを終えた直後の動きに、わずかな隙が生じていたということを、マミは見逃してはいなかった。
マミ「レガーレ!」
リボンがゼットンに絡みつく。すぐに引きちぎられてしまったため、わずかの間だけではあったが、確かにリボンは、ゼットンの動きを封じていた。
マミ(どうやら、拘束魔法は通じるらしいわね。それなら…、いける!)
マミ「そろそろ本気で行かせてもらうわ! 無限の魔弾よ、私に道を開いて…」
マミはこれまでとは比べ物にならない数のマスケット銃を一度に具現化させると、一斉に放った。
マミ「パロットラ・マギカ・エドゥ・インフィニータ!」
ゼットンはテレポートによってそれら全ての攻撃を躱し、マミによる攻撃が放たれなかった空間に移動した。
しかし、自分の攻撃が全て避けられたにも関わらず、マミは不敵な笑みを浮かべていた。
マミ「かかってくれたわね…、レガーレ・ヴァスタアリア!」
何も無かったはずの空間に、突如として無数のリボンが出現し、幾重にも絡み合って、ゼットンを拘束した。
マミ「あなたのテレポートの特性は見切らせてもらったわ! その動きを予想して移動する先を誘導出来るし、テレポートの後に生じる僅かな隙に拘束も可能だった…。それが分かってしまえば、何も怖くない!」
マミ「さてと、そろそろいいかしら…?」
マミはマスケット銃の一つに魔力を集中させると、巨大な大砲を召喚させた。
マミ「行くわよ、ティロ・フィナーレ!」
マミの攻撃がゼットンの目前に迫る。
既にゼットンはマミのリボンを力ずくで引きちぎり自由になっていたが、この至近距離ではもう、攻撃を避けることなど出来ないはずだと、マミは思っていた。
絶対に倒せるはずだと、高を括ってしまっていた。
しかし、ゼットンはマミの攻撃を吸収すると、逆に波状光線として撃ち返してきた。
マミ「えっ…」
ゼットンの光線がマミの全身を貫こうとしていた。
とりあえず、本日の分はここで終了です。
乙
なんかストーリー0でゾフィーに倒されたゼットンを連想した。
ゼットンといえばテレポートでピュンピュン飛び回るけど、不動のパワードゼットンもいいよね。
テッペイ「ゼットンにティロ・フィナーレは禁物なんですぅ!」
>>28
ストーリー0の要素はどこかに入れたいです!
ちなみに、残念ながらパワードは微妙に世代じゃないのと、近所のレンタル店には無かったのでまだ見れてません…
>>29
そういえば、テッペイポジションの人を誰にするかはまだ考えてませんでした。
でも、魔法少女世界の人達は怪獣の知識が無いはずなので、多分ウルトラ戦士の誰かが解説役になると思いますが…
あと、来週はウルフェスへ行くために遠征するつもりで更新も出来ないと思うので、今からもう少しだけ続きを書いて、0時過ぎに投下して終わりたいと思います。
同じ頃、佐倉杏子も結界の中へと侵入し、すでに最深部の付近まで来ていた。
杏子「(アタシの直感だと、こいつはちょっとヤバそうな気配がする…。アイツらを呼んだ方がいいだろうか…? でも、マミの居場所は遠いし、ほむらには頼りたくない。ここは、アタシ一人で何とかするしかないか…)」
元々、この喧嘩の前からほむらに対して、導かれてしまったとは言えども、実際存在していたはずの“仲間”よりも、本当にいるかどうかも定かではない“友達”のことばかり考えているということに、杏子は若干の苛立ちを覚えていた。
杏子「(確かに、“アイツ”は勝手に勘違いして突っ走ったりして駄目なところも多かったけど、アタシとマミにとっては恩人とも言える存在だし、ほむらのやつにとっても、ちゃんと“仲間”だったはずじゃねぇのか? それなのに、どうして、あんな態度をしやがるんだ…)」
杏子「ちっ、何だかイライラしてきた。よし、憂さ晴らしにもなりそうだし、魔獣だろうと何だろうと、ぶっ潰してやるとするか!」
そして、杏子がそこで見つけたものは、辺り一面に咲いた真っ赤な花だけだった。
杏子「何だ、この花は…?」
ゼットンのサイズは怪獣サイズ?人間+αサイズ?
ここで、独自設定についてちょっとだけ補足。このSSでは、マミさんと杏子が仲直りすることが出来たのはさやかのお陰ということになっています。
ちなみに原作では、魔女が存在しない改変後の世界でもマミさんと杏子が喧嘩していたかどうかについては、まだはっきりと描かれていないので分からないですし、二人の出会い方を考えると、そもそも師弟関係になっているのかもちょっと怪しいのですけど…
今度こそ、これで一旦終了します。
>>32
今のところ、その中間くらい(20m前後)で考えていますが、後で辻褄が合わなくなったら若干設定を変えるかもしれないです。
赤い花か、ギジェラは黄色い花だし…
まさか、ウルトラシリーズ屈指の超欝エピソードのあいつか
このような結界にあるものとしてはかなり不自然というか、場違いとも言えるその花について、少しの間考えていた杏子だったが、それ以外には特に怪しい点も無いと分かり、溜め息をついた。
杏子「ハァ…、入った時はちょっとヤバそうな気がしたけど、別に魔獣のやつらもいないみたいだし、どうやらアタシの思い過ごしだったってことかな…? もしかしたら、どっか別の場所にでも行ったのかもしれないしな…。 まぁいいや、とりあえずここから出るとするか…」
そして杏子は、花の中からこっそりと何かが現れて様子を伺っていた事や、それに捕らえられたらしき魔獣の抜け殻のようなものが下に埋まっていたことにも気づくことはなく、その結界を去ってしまった。
>>35
想定していた怪獣はどちらかというと、むしろギャグ寄りのエピソードに登場していたので、多分異なる怪獣だと思われますが、役割的にはあまり違いも無く扱えそうなので、そちらにしちゃってもいいかも!
いずれにしろ、別のアイディアが浮かんで少しだけ展開を変更することにしたので、答えについてはしばらく後になります。
最初の結界から脱出した杏子は、次にどこへ向かうかについて考えを巡らせながら、移動していた。
杏子「(マミの持ち場の方へ向おうか? でも、アイツのことだから、『もう、どうして暁美さんのアシストに行ってあげないの?』なんて言いそうだしな…。でも、ほむらはほむらで、『私は一人でも戦えるわ。補佐役に回りたいのなら、巴さんのところに行きなさい』とか言い出すに決まってるだろうし…。ハァ…、どうすべきかね…)」
そのことについてしばらく悩んでいた杏子だったが、やがて、少し離れた場所に先程とは別の結界が出現したことに気付くと、思考の対象をそちらの方へと移行させた。
杏子「へっ、こいつはちょうどいいな。よし、あそこに向かうとするか!」
その結界の中には、一体だけではあったが、確かに魔獣がいた。
杏子「やっと見つけられたぜ…。おし、魔獣の野郎、覚悟しやがれぇー!」
しかし、突然その場に巨大な“鳥”が現れ、そのクチバシですばやく魔獣を捕えると、そのまま捕食してしまった。
杏子「なっ! テメェは一体?」
杏子の前に姿を現した相手は、かつて、ウルトラ兄弟のうち、ゾフィーとタロウの二人を死に追いやったこともある程の強敵、火山怪鳥・バードンだった。
一方その頃、ほむらも結界の中で怪獣の一体と遭遇していた。
もちろんほむらには知る由もなかったであろうが、そこにいた怪獣は、特徴的な笑い声とコミカルな姿をしてはいるものの、優れた再生能力を持っており、また、二対一で戦った上に容赦なく相手の弱点を狙って攻撃するという卑怯な戦法を取ることも厭わないなど、見た目とは裏腹に恐るべき敵と言える相手だった。
ほむら「(この怪物は一体どこから現れたというのかしら…? 見たところ、間違いなく魔獣ではないだろうし、どうやら魔女であるようにも思えない。そもそも、この世界にはもう、魔女というものは存在しないはず…)」
だが、目の前に現れた敵がどんな相手であろうとも、ほむらがやるべきことは一つ。それについては、考えるまでもなかった。
ほむら「あなた、ずいぶんと下品な笑い方をするのね。でも、別に構わない…、今すぐにその笑いを止めてあげるわ」
ほむらが放った桃色の光の矢は、その怪獣へ目掛けて飛んでいき、直撃したその瞬間に、相手が再生能力を使う間も無く、完全に消滅させてしまっていた。
ほむら「(“私”にとって、まどかから受け継いだとも言えるこの武器は、やはり、とてつもない力を秘めていたようね…)」
ほむら「(だから、例えどんな敵が現れようとも、“私”は、負けはしない)」
しかし、そこにいた怪物は、一体だけではなかった。
大きさは40 cm程度の、皿のような外観をした“何か”が、その場から飛び立とうとしていた。
ほむら「!! まだ、もう一匹いた…?」
そして、ほむらが矢を放とうとするよりも先に、その“何か”は、結界の外へと出てしまっていた…
今回も、このSS独自の設定について少しだけ補足します!
ここでは、リボンほむらちゃんの武器であるマジカルアローは、元々本人が持っていた素質に加えて、“最高の友達”から因果の一部を受け継いで、いくつかのさらに規格外の技を除けば、ほぼトップクラスという、とてつもない威力を持つようになっており、大抵の敵は撃破することが出来る、という設定にしています。ですが、当然この攻撃が効かない敵もいるわけで…
また、今回の更新分で、しばらくお休みする予定です(と言っても、余裕が出来次第、すぐに続きを投下するかもしれませんが…)。
>>37
バサラだと思ったけど外れてよかった。捨て子の魂の化身だから杏子には相性最悪だろうしなあ
ギャグよりだとしても、もしかして超獣より強いというあいつか? それにしても作者さん、タロウがお好きなようですね
乙
タロウとコスモリキッドを苦しめたライブキングをこうもあっさり倒すとは
お久しぶりです!ちょっと今週末も更新が出来なさそうなので、少しだけですが続きを投下しようと思います。
>>42
ウルトラマンタロウは物心がついてから、初めて出会ったウルトラ戦士なので(と言っても、もちろんリアルタイムなどではなく、レンタルとか再放送あたりで見たのだと思いますが)、やっぱり個人的な思い入れが強いです!
ですから、色々事情があるのでしょうが、最近の作品でタロウ兄さんの扱いがあまり良くないというのは少し残念です。映画最新作のサーガでも、ウルトラマンレオに出番を持ってかれちゃってますし…
(もちろん、ゼロの師匠であるレオ兄さんも大好きですけど)
あと、魔獣が怪獣に捕食されるシーンを入れたかったので、その際に捕食系の怪獣が割と多めなタロウ本編における登場怪獣達がたまたま使いやすかったというのも若干あります。
>>43
まぁ、タロウ本編よりも若干小さな個体という設定ですし、大抵の場合、再登場怪獣は弱くなっているということで…
最初は登場させる予定は無かったのですが、このままだとほむらちゃんの力をきちんと見せることもなく次の段階に進んでしまいそうだったのと、ちょうど参考用にタロウのDVDを一巻から借りて見直していたこともあって、申し訳ないのですが、ライブキングさんにはかませ役になっていただきました。
同じ捕食系だしコスモリキッドさんでも良かったのですが、またかませ役をやらせてしまうのはさすがにかわいそうだと思ってしまったのと、かつてウルトラ戦士が苦戦した怪獣をあっさり倒すということで、このSSにおけるほむらちゃんのチートぷりを分かりやすく表現出来ると思った(超獣対怪獣戦や大怪獣対超獣の時のように)ので、こういう展開にしました。
それでは、再開します。
杏子「はんっ!ずいぶんとデッケェ鳥じゃねぇか…」
バードンがクチバシを動かしながら近づいて来る。
杏子「でも別に関係ねぇか。どんなバケモノだろうと、このアタシがぶっつぶしてやるよ!」
杏子は素早く動いて出来る限り遠ざかるようにしながら、相手を観察していた。
杏子「(なんて言っても、さすがにこいつは正攻法じゃあ勝ち目はなさそうだな…)」
しかし、巨大な怪鳥はすぐに間合いを詰めてしまい、杏子の目前まで来ていた。
杏子「(だから…、マミ、さやか。あんたらのおかげで復活させることの出来た、あの技を使う!)」
バードンは杏子を攻撃しようと構え始めた。
杏子「行くぜぇ…、ロッソ・ファンタズマ!」
その瞬間、杏子の分身が3体現れ、バードンの周囲を素早く動き回って撹乱し始めた。
突如として現れた杏子の分身達に驚いたバードンが、目をパチクリさせる。
杏子「(よし、これならいける!)」
杏子はさらに2、3体程分身を作り出し、バードンに向かわせる。
どの杏子を追いかけるべきか分からなくなったバードンが、遂には目を回しながら倒れた。
杏子「残念だけどもう終わりだよ、こいつでトドメをさしてやるっ!」
杏子は持っていた槍を巨大化させると、バードンを貫くべく飛びかかった。
だが、バードンはまるでその攻撃を予測していたかのように素早く躱し、逆に自らの羽で杏子を吹き飛ばしてしまった。
杏子「何!?ぐふっ!」
良く見てみると、作り出した分身達の多くは既に消えてしまっており、残っていた個体も見るからに偽物であると分かるような、不完全な状態だった。
杏子「チッ、こいつらが偽物ってことがバレちまってたのか…」
そしてバードンは、既に偽物と知っているのにも関わらず、残された不完全な状態の分身達に対しても、まるでトドメをさすかのように、容赦なく火炎放射で攻撃した。
杏子「(認めたくはねぇけど、ほむらのやつが言った通りだったな…。やっぱり、まだアタシは本調子じゃないし、力も全然戻って無かった)」
バードンが、今度こそ杏子を捕食しようと、しきりにクチバシを動かしながら近づいてくる。
杏子「へっ、これで万事休すってやつか…!」
マミさんに引き続き、杏子ちゃんまで大ピンチ!になったところで本日は終了です。
それと今週中には、ほむらちゃんパートの続きも投下したいと思います。
乙
タロウ兄さんは設定上人間体が出しにくいから仕方ない
ストロングコロナとルナミラクルは出るのかな
乙
さすがにバードンがあんまり簡単に倒されてしまうとゾフィーとタロウが浮かばれない
スレタイに繋がる所を見たい
前回に引き続き、お久しぶりです!
先月はすぐにほむらちゃんパートの続きを投下すると言っていましたが、
あの後、いざ書いてみたら思うようにまとめられず、さらに色々あってなかなかSSに取り組むことが出来なかったので、結果的に今まで放置状態になってしまい、すみません…。
というわけで、今回も少しだけになりますが、続きを投下します。
>>48
確かにそうなんですよね。
でも、篠田さんの『ストリウム光線!』をまた聞いてみたい気も…
>>49
時系列はサーガよりも後の設定ですし、もうすぐウルトラゼロファイトも完結です。
ということは…
>>50
簡単に倒されるとまではいきませんが、これから戦う相手の都合上、
このSSにおける強さの描写はせいぜいメビウス版ぐらいの印象になってしまうかもしれません…
>>51
いつかまた、もう一度スレタイの台詞とも会えるから…。
それまでは、ほんのちょっとだけ待って下さいね!
飛行体の追跡を続けていたほむらの元に、魔法少女システムを作りだした張本人であり、遠い宇宙からやってきた種族だと自称している、ぬいぐるみの様な姿をした謎の白い生物、キュゥべえがやってきた。
キュゥべえ「やぁ、ほむら。随分と急いでいるみたいだけど、どうしたんだい?」
ほむら「あら、インキュベーター、ちょうどいいところに。単刀直入に聞くわね、あれが何なのか分かるかしら?」
キュゥべえ「さぁ…、何だろうね?見たところ、君達人類がUFOと呼んでいる飛行物体にそっくりだと思うけど…」
ほむら「私が求めているのは、その程度の、いちいち誰かに聞かなくても分かるような情報ではないのだけれど」
キュゥべえ「悪いけど、ボクにも分からない」
ほむら「そう…。あなたでも分からないということは、やはり魔獣や魔女とも関係の無い存在なのかしら」
キュゥべえ「魔女…。ほむら、君はまたあの話を持ち出すというのかい?」
ほむら「黙りなさい。それより最近、私だけでなく巴さんや杏子達の前にもあまり姿を見せなかったようだけど、一体何をしていたのかしら?」
キュゥべえ「ちょっと大事な用事があってね。だから、悪いけど君たちに会いに来る時間は無かったのさ」
ほむら「別に何とも思ってないわよ。それに、どうせ新たな魔法少女候補者でも見つけて契約を迫っていたのでしょうから」
そうしているうちに、突如飛行体がその形を変え始め、巨大なクラゲのような姿へと変化した。
キュゥべえ「あっ、変形し始めたみたいだね。それに、だんだん大きくなってきている…」
ほむら「(誰かに見られるとまずい…、早く仕留めなくては!)」
ほむらは相変わらず飛行体の追跡を続けていたが、ふとキュゥべえを一瞥すると、少しの間考え事にふけった。
ほむら「(それにしても、こうやって何かを追いかけ続けていると、嫌でも前までの世界のことを思い出してしまうわね。それにあの化け物も、どことなく“あいつ”を思い出させるような姿をしている…)」
飛行体が進行方向を変えると、ほむらは意識をそちらに戻した。
ほむら「(気持ちを切り替えないと。よし…、あそこの廃ビルに追い込んで、逃げ道を断ちましょう。そして、そこで仕留める!)」
しかし、ほむらが追いこんだ先には、どういうわけか、子供が一人きりでビルの最上階にいるようだった。
ほむら「(どうして一人であんなところに! しかも、あの子は確か…)」
本日はこれで終了です。
そして、次回は大体一週間後を予定しています。
そこにいたのは、おそらくほむら以外では、この世界で唯一“まどか”のことをはっきりと覚えていると思われる人物、鹿目タツヤだった。
ほむら「(何としても助けないと! でないと、まどかに顔向けなんて出来ないわ…)」
ほむらは一旦足を止めると、廃ビルの屋上へ行く為の手段について考え始めた。
ほむら「(こんな場所で飛ぼうとしても気付かれてしまう可能性が高いだろうし、ここは自分の足を使って移動するしかないわね…。でも、こんな時に時間停止能力が使えたら…、すぐにでもこの事態を解決出来るのに)」
自らの失われた力について少しだけ思いを巡らせていたほむらだったが、すぐにタツヤ達のいるビルの方へと歩き出した。
ほむら「(まぁ、仕方ないか。幸い、あの怪物は彼には気付いてないようだし、こっそりと近づいてタツヤ君を安全なところに移動させてから、あれを倒すとしましょう)」
ほむらは自分の脚を魔法で強化し、音を生じさせずに素早い動きが出来るようにすると、飛行体に気付かれないように注意しながら階段を登っていった。
数分後、ほむらはタツヤがいる場所の間近まで来ていた。
タツヤ「あっ、ま…」
ほむらは口元に指を当てると、タツヤに向かってささやいた。
ほむら「しー」
うなずいて静かになったタツヤを抱きかかえようとするほむらだったが、運の悪いことに、ちょうど飛行体がタツヤに気付いてしまったところだった。
飛行体がタツヤのいる場所に向かって溶解液を放った。
その瞬間、思わずほむらはタツヤをかばって飛び出していた。
ほむら「ううっ…」
溶解液をまともに浴びてしまい苦しんでいたほむらだったが、魔法の力でダメージを軽減させ、痛覚も遮断すると、何とかタツヤを抱えて逃げ出そうとする。
だが、再び飛行体が巨大化し、その影響でビルが崩れだした。
ほむら「(そんな…)」
ほむらは、現在の自分の固有魔法であり、一般にイメージされる天使がつけているような形状をした、白き光の翼を展開させようとしたが、いくら軽減させたとはいえども、やはり先程受けたダメージが大きかったのか、いつものように翼を発現させることは出来なかった。
ほむら「(ごめんね、まどか。私はもうここまでみたい…)」
落下していきながらも、タツヤをより強く抱きしめるほむら。
ほむら「(でも、この子だけは何とか助けてあげたい。だから、お願い…)」
ほむらは目を閉じ、そして叫んだ。
ほむら「誰か…助けて!」
その時、突如として謎の光が現れ、そのままほむら達の体を包み込むと、まるで安全な場所へと運んでいくかのようにその場から離れていった。
今回はここまでです。
そして次回(週末に投下予定)からはウルトラ戦士達を本格的に登場させます。
巴マミは目を覚ますと、自分の体が赤く暖かな光球の中に包まれていることに気付いた。
マミ「(私…、生きてる? いや、そんなはずは…)」
マミは目を覚ます直前の出来事を思い出すと、死の恐怖に打ち震えた。
少し経ってから気持ちを落ち着かせると、自分の置かれた状況について考え始める。
マミ「(あれは、夢だったのかしら? でも、この感じは…)」
そしてマミは、自分を見つめている何者かの気配があることに気付いた。
マミ「誰? そこにいるのは…?」
相手はすぐには答えず、こちらをじっと見続けている。
マミ「あなたは一体何者なの?」
ゾフィー「私はM78星雲の宇宙警備隊長、ゾフィー」
マミ「M78星雲の…、ゾフィーさん?」
ゾフィー「そうだな…、君達の言葉で簡単に説明するとすれば、遠い星から来た宇宙人とでも言うべきだろうか」
マミ「宇宙人? それじゃあ、キュゥべえ以外にもいたのね…」
ゾフィー「キュゥべえ?」
マミ「いえ、何でもないわ。それより、ゾフィーさん? あなたはどうして、ここ…、地球へ来たんですか?」
ゾフィー「仲間と共に邪悪な気配の流れを辿っているうちに、その邪気を放ち続けていた巨大な飛行体らしきものを見つけ、それをさらに追い続けてこちらの宇宙へ辿り着いたのだが、残念ながら見失ってしまったのだ。
そして、ここの結界から同じような邪気が発せられていたのを感じ取り、こうして君を見つけたというわけだ。
だが、もう少し早く到着出来ていれば、君を無傷で助けられたかもしれないというのに、申し訳ない」
マミ「(こちらの宇宙? いや、それより…)私はどうなったの? まさか…」
ゾフィー「君の命はまもなく尽きようとしている。だが、心配することはない。私が君を助けよう」
マミ「本当に!? 私を助けてくれるんですか?」
ゾフィー「ああ、約束しよう」
マミ「でも、どうやって?」
ゾフィー「私は、命を二つ持ってきた。その一つを君にあげよう」
マミ「(まさか、そんなことが出来るなんて…、でも、そういえばキュゥべえだって、一度きりとはいっても確かに奇跡を起こしているのだし、ありえないことではないわね…)」
ゾフィー「ところで、君の名前は?」
マミ「私の名前は…、マミ、巴マミです」
ゾフィー「そうか。それではマミ、その代わりというわけではないが、君に頼みたいことがある」
マミ「何ですか?」
ゾフィー「私に君の力を貸して欲しい」
マミ「私の力…、一体どういうことですか?」
ゾフィー「我々の種族には、元々他の惑星での活動時間に制限があるのだが、ここの地球では、特にエネルギーの消耗が激しい。おそらく、この地球全体がこのような邪悪な瘴気に包まれているせいだろう。だが、何故か君にはその瘴気にも耐性があるようだ」
マミ「(やっぱり、私が魔法少女だから…?)それで、具体的に私は何をすれば…」
ゾフィーは手に装着していたウルトラコンバーターを外すと、マミに渡した。
マミ「これは?」
ゾフィー「ウルトラコンバーターだ。それは本来、我々ウルトラ戦士にエネルギーを補給する役割を持つ道具なのだが…、とにかく、君の腕に付けてみてくれ」
受け取ったマミが装着すると、コンバーターはより小型のブレスレットへと変化した。
マミ「それで、この後は…」
マミが言い終わるよりも先に、ブレスレットが光り輝き、全身が強い光に包まれた。
あのへっぽこ隊長か。不安過ぎてマミる展開しか予想出来ないorz
ゾフィー兄さんは頼れるお兄さんじゃないか
明日は、“劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [前編] 始まりの物語”の公開日ですね!(残念ながら近くの映画館ではやってないので、初日には行けないのですが…)
というわけで、こちらも再開していきます!
ちなみに、今回の投下分でゼットン編を一気に終わらせて、バードン編の続きまで進む予定です。
>>67
大丈夫…、今度のゾフィー隊長はSTORY 0仕様、これからのマミさんはおりこ仕様(二人共、本編での扱いは悪いですが、漫画などのスピンオフ的作品では大活躍という共通点あり)です。
だから、きっと大丈夫。
>>68
その通りです。もうファイヤーヘッドなんて、言わせない!
投下前に一つだけ訂正。
>>62
巴マミは目を覚ますと → 巴マミが意識を取り戻すと
再びマミが目を覚ますと、ゼットンのいる結界の中に戻っていた。
そして、すぐに自分が銀色の巨人の姿に変化していることに気付いた。
マミ「えっ、これ…、私? 一体どうなってるの?」
ゾフィー「これが私の本来の姿。つまり、私と君が、一心同体となったということだ」
マミ「もう、ゾフィーさんたら! そういうことなら、ちゃんと説明して下さい。ビックリしちゃったじゃないですか!」
ゾフィー「すまない、少し説明が足りなかったかな」
マミ「駄目です。女の子にちゃんと配慮してくれない男の人は嫌われちゃいますよ?」
ゾフィー「以後、気をつけるとしよう」
マミ「お願いしますね。でも、それよりもまずはこの戦いに集中しましょう」
ゾフィー「そうだな。ところで、この反応はやはりゼットンのものだったようだな」
マミ「(名前はやっぱりゼットンで合ってたのね……)もしかして、ゾフィーさんは以前にもこの怪獣と戦ったことがあるんですか?」
ゾフィー「ああ。私を含め、我々ウルトラ兄弟達は何度もゼットンと戦ったことがある。そして、これまで常に苦戦を強いられてきた。それにこの個体は、どうやら何者かに強化改造を施されているようだ」
マミ「(ウルトラ兄弟?)それじゃあ、何か弱点とかは分かってないんですか?」
ゾフィー「私の仲間から聞いた情報では、光線などの遠距離攻撃を使うよりも、接近戦の方が有効のようだ。また、ゼットンの頭上にはバリアが無いということも分かっている」
マミ「なるほど、分かりました。それじゃあ、まずは……」
ゾフィー(マミ)は牽制としてZ光線を放ったが、ゼットンは再びテレポートを使い、その攻撃を躱した。
しかし、ゾフィー(マミ)はテレポート後の隙を狙ってエネルギーを込めた拳でパンチを放ち、ゼットンの左胸にある発光部を破壊した。
ゾフィー「いい動きだ、マミ。君はなかなか優れた戦闘センスを持っているようだな」
マミ「もう、褒めたって何も出ませんからね! それよりもゾフィーさん、準備はいい?」
ゾフィー「ああ、いつでも大丈夫だ」
マミ「それじゃあ、行きます!」
そして、ゾフィー(マミ)は腕をL字に組み、M87光線を放つ。
ゼットンは難なくその攻撃を吸収すると、再び波状光線として撃ち返してきた。
しかし、ゾフィー(マミ)は既にその場におらず、波状光線は不発に終わった。
ゾフィー(マミ)はゼットンの頭上の位置まで素早く移動することで、攻撃を避けていた。
マミ「残念だったわね、そっちはつり球……。本命は、こっちよ!」
ゾフィー(マミ)は、上空から再び光線をゼットンに向けて放った。
同じ頃、別の結界の入り口にて。
?「やっぱり、この反応は……」
一心同体って、こういうことだったのね……
ttp://uploda.cc/img/img506ef3a8aa6db.JPG
というわけで、とりあえずゼットン編は終了。
ちょっと休憩を挟んで、0時過ぎにバードン編へ進みます。
バードンが杏子に襲いかかろうとした、まさにその瞬間、突然周囲が光り輝き、やがて、その光の中から何かが現れると、バードンを突き飛ばした。
杏子「あれ…、アタシ、何ともないぞ? 一体、何が起こったってんだ…?」
そして杏子の目の前には、青い体の、光の巨人が立っていた。
杏子はいきなり自分の前に現れた、青き巨人の正体について考えていた。
杏子「(こいつは、一体何なんだ? 人に似た姿をしてるし、魔獣の親玉とかそんなもんか? でも、さっきはアタシを助けてくれたようにも思えるし、それにこいつを見ていると、何だか懐かしい気分になってきやがるような……)
杏子「アンタ、一体何なんだよ。まさか、アタシを助けてくれたっていうんじゃないよな?」
そして巨人は、後ろの方へ振り向くと、杏子が予想もしなかったことに、テレパシーを使って話しかけてきた。
?「実は…、その通り! いや〜、それにしても、危機一髪ってとこだったね」
杏子「!! その声、まさか……」
さやか「でも、もう大丈夫! 杏子、今からあんたのことは、このウルトラ魔法少女・さやかちゃんがガンガン守りまくっちゃいますからねー!」
さやかちゃんは出てこないと思ってた? 残念! 帰ってきちゃいました!
ttp://uploda.cc/img/img506efbc68bd81.JPG
ということで、今回はここまでです。
バードン編改めさやかちゃんの帰還編の続きについては、明日の深夜一時過ぎに投下する予定です。
いや、ナイトブレス付けてるしヒカリやろ
いや、俺の中だとさやかはコスモスのイメージが強いんだよね
・・・まあ間違えたのは事実だけど
なんで間違えたんだろう
昨日、劇場版まどか☆マギカ前編を見てきましたが、マミさん好きにとっては必見の作品でした!
ちなみに現時点まででは設定や展開に大きな変更点・描写の追加などはあまり無かったように思われるので、当初の予定からはかなり遅れてしまいましたが、書き溜め分をそのまま投下します。
>>81
そうです。青き剣士繋がりで、設定が使いやすく、個人的にも好きなのでヒカリにしました。
>>82
確かにそちらも適任だと思いますが、確か他の方が書いたクロスSSで既にその組み合わせが登場していたことや、コスモスを出してしまうとどうしてもそのままサーガと似たような展開になりかねないなど、ネタ被りを避けるために今回は敢えて候補から外しました。
杏子「やっぱりアンタ、さやかだったのか!?」
さやか「杏子! 久しぶりだね」
杏子「アンタ、どうしてここにいるんだよ! それに、その姿は…?」
さやか「悪いけど、質問タイムはあとあと。 まずは…、こいつを倒さないと!」
だが、さやかが後ろに振り向いた瞬間、バードンの火炎放射弾が飛んできた。
杏子「さやか!」
しかし、さやかはすぐに右手のナイトブレードを発現させると、火炎弾に向けて一閃し、無力化させた。
自慢の攻撃が防がれたことに驚いたバードンだったが、すぐに次弾を放つ。
さやかは見事な剣さばきで放たれた火炎を全て逸らして近づくと、バードンのクチバシを切り裂き、さらに強烈なキックの一撃を見舞った。
さやか「へへーん、見たか! これが、さやかちゃんの超ファインプレー!」
その戦いぶりは、かつて一緒に戦っていた時の未熟さを知っている杏子にとっては、同一人物のものとは思えないほど、上達していた。
杏子「アンタ、随分と強ぇけど、本当にさやかだよな…?」
さやか「ちょっと、それってどういう意味よ!?」
だが、その隙にバードンは、強敵の登場に自らの状況が不利と判断したのか、その場から飛び去ろうとしていた。
杏子「ハンッ、逃がすかよ!」
杏子の槍撃によって羽を貫かれ、落下するバードン。
さやか「ナイスアシスト、杏子! よーし、そろそろとどめの攻撃、行っちゃいますかっ!」
そして、さやかはナイトシュートの構えを取り始めた。
だが、攻撃を放とうとするさやかに対してヒカリが呼びかける。
ヒカリ「待て、さやか。俺の仲間から聞いた情報では、あいつのクチバシの横にある袋の中には猛毒があるらしい。だから、そのまま倒せば、周囲に毒が撒き散らされてしまうかもしれない」
さやか「でも、結界内で倒してすぐにあたし達が脱出すれば問題ないんじゃない?」
ヒカリ「この結界は非常に不安定だから、すぐに崩壊してしまう可能性がある。そうなれば、外にまで被害が出てしまう」
さやか「なるほど。それじゃあ、どうしようかな…」
そして、ふと横にいた杏子を見た時、さやかにはある考えが浮かんだ。
さやか「杏子! ちょっとあんたに協力して欲しいことがあるんだけど」
杏子「何だよ?」
さやか「これからあの鳥野郎をぶっ飛ばしてやろうと思ってるんだけどさ、あたしが必殺技を撃った直後に、あいつの周りをあんたの結界で覆うことって出来そう?」
杏子「(必殺技って…)ああ、別に出来ると思うけど…、どうしてわざわざそんなことをするんだ?」
さやか「何か、あいつは猛毒を持ってるらしくてさ、そのまま倒しちゃったら、ちょっとマズいみたいなんだよね。だから…」
杏子「ああ、そういうことか。分かった」
さやか「OKだね。それじゃあ杏子、準備はいい?」
杏子「ああ、こっちはいつでもいいぜ」
さやか「よぉーし、行くよっ。今度こそ、これでとどめだぁ!」
とりあえず、さやか&杏子編もここまでで一旦一区切りです。
ちなみに次回以降の予定ですが、劇場版の後編では改変後の世界に関して何かしらの追加描写等がある可能性が高いと思いますし、出来ればまた作品の鑑賞後にそちらの設定も反映させたいので、本編の続きに関してはしばらくお休みします。
その代わりといってはなんですが、ちょっとした番外編的内容のものを来週か再来週あたりに投下する予定です。
お久しぶりです! いつも、予定通りに投下することが出来ず、申し訳ありません。
とりあえず、劇場版まどか二作は見終わりました! 残念ながら後編でも新しい設定の追加等は無かったのですが、その代わりに最後で流れた新作の予告における改編後の世界についての描写が今まで個人的に想像していたものと全く違っていたことや、これから登場させようと思っていた悪役がどうやらゼロファイト2と被ってたっぽいことなどが原因で、この先の展開をどうしていくべきか悩んでしまい、今まで中々続きを書けずにいました(一部は既に書き溜めているところもあるのですが、そこに至るまでの部分が出来ていません)。
そこで色々と考えたのですが、これ以上延ばすと際限なくなりそうですし、前回で言ってた番外編の方も一旦白紙に戻して、当初の路線で本編の続きをやっていく予定です。
というわけで、これから再開します!
ゼロ「地球か…、この宇宙の地球は一体どんな感じなんだろうな…?」
ゾフィーの要請で別の宇宙に来ていたゼロは、既に地球の上空地点にまで辿り着いていた。
ゼロ「さてと、まずはどこに向かえば……」
【ほむら「助けてっ!」】
ゼロ「(この声は…、俺に、助けを求めている!?)よーし、少しだけ待ってな。今すぐ助けにいくからな!」
そういえば、一つだけ前回分の訂正です。
>>86
ナイトブレード → ナイトビームブレード
そして、地球に駆けつけたゼロが見つけたのは、かつて防衛チームのMACを全滅させ、当時はウルトラセブンへの変身能力を失った状態であるとは言え、そこの隊長を務めていたモロボシ・ダンすらをも死の淵に追いやりかけ、さらには民間人にも多大な犠牲者を出させた恐怖の円盤生物・シルバーブルーメと、
今、再びその怪獣の犠牲になる寸前であった、人間の子供達だった。
ゼロ「させるか!」
ゼロは、光のバリアーを作り出してその二人を覆うと、安全な場所まで移動させた。
ゼロ「よし、まずはこれで一安心か。次は、あいつの相手だな!」
自分の父親と師匠両方にとっての因縁の相手というべき怪獣と同種の敵を目の当たりにして、ゼロの闘志はいつも以上に燃えていた。
ゼロ「ここで待ってな。あいつは俺が仕留めてくるぜ!」
ゼロはシルバーブルーメを倒すべく、エメリウムスラッシュを放つ。
ゼロ「シェアッ!」
だが、ゼロの放った光線が命中するよりも早く、シルバーブルーメはその場から消えてしまった。
ゼロ「なっ、何! 消えただと!?」
一方その頃、別の場所では。
マミ「えっ、消えちゃった…? あの、ゾフィーさん。一体どういうこと?」
ゾフィー「すまないが、私にも原因は分からない」
さらに、別の結界では。
さやか「とどめだぁ! って、えっ?」
杏子「どうした、さやか!? あいつを仕留めたんだよ、な?」
さやか「いや、その…。ちょっと待って…、あの、ヒカリ?」
ヒカリ「おそらく、奴には逃げられてしまったようだな」
ゼロは、自分の目の前から突如として怪獣が消え去ったことの原因について考えていた。
ゼロ「(まさか、またバット星人の仲間がここの地球に来てやがるのか? だけど、俺の直感ではアイツらのやり口とは少し違う様な気もするし…、別の奴らの仕業なのか?)」
ゼロ「(まあ、そんなことはどうでもいいか。どんな敵が相手だろうと、この俺がぶっ倒してやるぜ!)」
しかしその時、ゼロのカラータイマーが赤く発光して点滅し、警告音も鳴り始めた。
ゼロ「(何!? どういうことだ、エネルギーの消耗が異常に早い…。それにイージスの力を持ってしても、補給が出来ないだと?)」
次第に自分の体から力が抜けていき、その場で膝を付くゼロ。
ゼロ「(まさか、この瘴気が原因なのか!? でも、一体どうすれば…?)」
その時、先程助けた人間の子供のうちの一人には、不思議な力が宿っているということに、ゼロは気付いた。
ゼロ「(この力は一体何なんだ? この瘴気に、対抗出来ている、だと!?)」
ゼロ「(この子供と一体化して力を借りることが出来れば、こんな瘴気なんか気にしないで活動が出来るし、命を救うことも出来る。だが……)」
ゼロ「(本当は、こんな子供を戦いに巻き込むような真似をするのは避けてやりたいんだが、今は他に選択肢が無いか……)」
ゼロ「(すまねぇな、ボウズ。少しの間だけ、お前の体を貸して貰うぜ!)」
というわけで、一旦休憩します。
続きは0時過ぎ頃に再開予定です。
乙
ゼロの弱体化はお約束だな
日付変わりましたので、再開します。
>>99
そうですね……。設定上はイージス等の力でどんどんパワーアップしているはずなのに、お話の都合上、いつも何かしらの制限を設けられてしまうので、結局初登場時が一番強かったように見えちゃいますよね。
ほむら「(あれ…? 私…、助かったのかしら?)」
タツヤ「おねぇちゃ、だいじょぁぶ?」
ほむら「(良かった、彼も無事だったのね)ええ、私は大丈夫よ。心配してくれてありがとう」
ゼロ【テレパシー】「よっ! 目が覚めたみたいだな」
ほむら「えっ?」
タツヤ「どうったの?」
ほむら「何か、聞こえなかった?」
タツヤ「うぅん」
ほむら「(幻聴かしら? それとも……)いいの、気にしないで」
ゼロ【テレパシー】「先に言っておくけど、幻聴ではないぜ」
ほむら「(やっぱり、テレパシーだったのね)」
よく見ると、自分の左腕には見知らぬブレスレットが装着されていた。
ほむら「(どうやら、このブレスレットから声が発せられているみたいね……)」
ほむら【テレパシー】「それで…、あなたは、誰?」
ゼロ【テレパシー】「俺はゼロ。ウルトラマンゼロだ!」
ほむら「ウルトラマン、ゼロ?」
ゼロ【テレパシー】「そっか。この地球でも俺達のことは知られてないんだな。よし、そうだな。俺達、ウルトラマンはな……」
ゼロは、自分達“ウルトラマン”と呼ばれている存在や、この宇宙にやってきた目的等について、ほむらに一通り説明していた。
ほむら【テレパシー】「つまり…、あなた、宇宙人なの?」
ゼロ【テレパシー】「まぁ、アンタら人間にとってはそうなるのかな。ところで、お前の名前は?」
ほむら「暁美…、ほむら」
ゼロ【テレパシー】「それじゃあ、良く聞けほむら。これから俺達は、一心同体だ!」
ほむら【テレパシー】「…そう、分かったわ。それじゃあ、今すぐ出て行ってくれない?」
ゼロ【テレパシー】「そうだな、出て行くぜ! っておい、何かこのやり取り前にもしたような……。そうか、思い出したぜ! てかまたかよ…、お前もタイガみたいなこと言うんだな! 地球の人間って、皆こんな感じなのか!?」
ほむら【テレパシー】「は、タイガ? 一体誰のことかしら?」
ゼロ【テレパシー】「ああ、そうか。知ってるわけねぇもんな。そいつは、アンタの前に俺と一心同体になった奴なんだ」
ほむら【テレパシー】「そう…、よく分からないけど、彼が正常な判断力を持っていたことだけは確かみたいね」
ゼロ【テレパシー】「どういう意味だ?」
ほむら【テレパシー】「やっぱり、あなた達には理解出来ないのかしら? 見ず知らずの宇宙人にいきなり体を乗っ取られるなんて、相手を不審に思わない方がおかしいし、嫌に思うのも当然のことだと思うのだけど」
ゼロ【テレパシー】「えっと、そういうもんなのか?」
ほむら【テレパシー】「ええ。それに私達人間は、同じ種族であったとしても簡単には信用出来ないものなの。たとえ、それが気心の知れているはずの仲間だとしても、ね。それなのに、初対面の宇宙人にいきなり自分の体を好き勝手にされて、しかも信用しろだなんて、どう考えても無理な話だわ」
ゼロ【テレパシー】「そっか。それはすまねぇな、ボウズ。だが、こうなっちまった以上、しばらくは俺と離れられない、お前は…」
ほむら「いま、何て?」
ゼロ【テレパシー】「いや、まだ俺が話してる途中なんだが…、まぁいいや。だから、お前とすぐに離れることは出来ないんだ、何たって、お前はさっきまで瀕死の状態で…」
ほむら「その前!」
ゼロ【テレパシー】「えっ、俺、何か変なこと言ってたか?」
ほむら「いいから、もう一度最初から言いなさい!」
ゼロ【テレパシー】「えっと、何だっけ…? そっか。すまねぇな、ボウズ。だ…」
ほむら「そこよ!」
ゼロ【テレパシー】「えっ?」
ほむら「あなた、私を“ボウズ”と呼ぶなんて、一体どういうつもりなのかしら…?」
ゼロ【テレパシー】「あの、何か問題でもあるのか?」
ゼロを睨んでいたほむらの目つきが、一層険しいものに変わった。
タツヤ「おねぇちゃ、おこぉてるの?」
タツヤの方を見ると、鋭いほむらの表情と口調に少し怖がっているようだった。
ほむら「ごめんね、タツヤ君に怒ってるわけじゃないからね〜。ちょっと待ってて」
ほむら【テレパシー】「キュゥべえ、どこにいるの? 出てきなさい!」
キュゥべえ「どうしたんだい?」
ほむら【テレパシー】「しばらくこの子の遊び相手になってあげてちょうだい。あと、間違っても契約をさせようなんて思わないことね」
キュゥべえ「何言ってるんだい、ほむら? 彼はおと……」
ほむら「ちょっと、このぬいぐるみで遊んで待っててね〜」
タツヤ「うわぁ〜い! ねこだぁ〜」
キュゥべえ「いや、ボクはネコじゃないってば。それと痛いから、出来れば引っ張らないでくれると助かるんだけど……」
ゼロ【テレパシー】「そいつ、一体何なんだ?」
ほむら【テレパシー】「今はそんなことどうでもいいわ…。それより、あなたのせいで怖がられちゃったじゃないの!」
ゼロ「(俺のせい、なのか…?)」
ゼロ【テレパシー】「えっと、それでさ。アンタ…、もしかして女の子だったのか?」
ほむら「そうよ。まさかあなた、私を男の子と勘違いしていたんじゃないでしょうね…?」
確かに、“魔法少女”であるほむらの体は、“普通の人間”のものとは異なっており、ゼロが正確に判断出来ないのも無理のないことであったし、また、ほむらの自慢の長い髪も敵の溶解液によって溶かされてしまい、ショートカットのような髪型になっていた為、見た目的にも一瞬男の子と見紛うような姿になっていた。
だが、そのことに気付いていなかったほむらは、噴火する寸前だった。
ゼロ【テレパシー】「いや、すまねぇな。まだこの宇宙の人間のことはよく分からなくてさ」
ほむら「それに、この子もお姉ちゃんって言ってたでしょう。聞いてなかったの?」
ゼロ「いや、ほら。子供の喋り方は聞き取りづらいしさ。それにアンタ、む……」
ほむら「それ以上言ったら、こいつをぶち抜くわよ」
ほむらは拳銃—その銃は、時間停止能力を失い、戦闘スタイルが大幅に変わったほむらが唯一今でも持ち歩いている現代兵器、デザートイーグルだった—を構えると、ウルティメイトブレスレットに向けて構えた。
ゼロ【テレパシー】「ま、待てよ! 今、俺とアンタは一心同体なんだぜ? そんなことをしたらアンタも一緒に死んじまうぞ!? それに、子供の前でそんなもの出すなって!」
ほむら「……冗談よ」
ゼロ「(とてもそういう風には見えなかったんだが……)」
ほむら「何かしら?」
ゼロ【テレパシー】「え、いや、何でもない」
ほむら「そう。それじゃあ私は行くところがあるから、これで失礼するわ」
そう言うと、いきなりウルティメイトブレスレットを外そうとするほむら。
ゼロ【テレパシー】「って、おい! アンタ、俺の話聞いてたのか? 無理やり外そうとするんじゃねぇよ!」
ほむら「ちっ、仕方ないわね。あなたも一緒に行くわよ」
ゼロ【テレパシー】「はぁ…。それで、何処へ行くんだ?」
ほむら「決まってるじゃない。この子を親御さんのところまで連れて行ってあげるのよ」
今回はここまで終了です。
次回は何とか来週あたりに投下したいと思っています。
ヘッヘッヘ、シンパイスルコトハナイ
あのウルトラマンがメビウスのハヤタと同一人物なんだよなぁ・・・
ショートほむ…か。まどかのリボンがどうなったか気になる…無事ですか?
ゼロは宿主に恵まれないなあ…タイガは最終的には信頼しあってたけど
すみません! 予定より一週間程遅くなったにもかかわらず、あまり書き進めることが出来なかったので、今回もまた少しだけになっちゃいますが投下します。
>>108
メビウス版の設定は新たな謎を生みましたね…。
あのような描写では、科特隊の隊員とウルトラ人間体、二人のハヤタが同時に存在することになっちゃいそうな気がしますけど、歴代防衛チームの話題が出ているので平行世界の話ということにも出来ないですし。
>>109
そういえば、改変後世界だからリボほむ状態だったことを忘れちゃってました…。
でも、大丈夫。あのリボンには魔法によるコーティングが施されているので、よほどのことが無い限りは傷付かない、ということでお願いします!
>>110
最初に一体化したランとは特に問題無かったようですけど、あれはほとんど意識まで乗っ取った状態でしたし、ゼロさんの性格なら、こういう風に揉めることになっても仕方ないかなと思っちゃいます…。
それと、前回の分を書き終わった後に、タツヤがキュゥべえを認識出来ているのも本当はおかしいかなと思ったんですけど、良く考えてみると神様ですら見ることが出来ちゃう子なんですから、問題ないですよね…?
今回も一つだけ前回分の訂正です。
>>106
“魔法少女”であるほむらの体 → ほむらの本体
鹿目家
詢子「タツヤはまだ見つからないのか?」
知久(電話)「よく行きそうな場所は一通り探したんだけど、まだ……」
詢子「やっぱり、あたしも探しにいく!」
知久(電話)「詢子さん、少し落ち着いて……」
詢子「そんなの無理に決まってるだろ! 大体なぁ……」
知久「ごめん。でも、もしかしたらタツヤもそっちに向かっているのかもしれないし、その時は誰かが待っててあげないといけないから」
詢子「……分かった、一旦電話切るわ」
それから数分後、家のチャイムが鳴り、詢子は急いで玄関に向かった。
詢子「タツヤ!」
ほむら「あの……」
詢子「えっと、あなたは…、ほむらちゃんだったっけ? 悪いけど、今……」
ほむらの後ろから、タツヤが顔を出した。
タツヤ「ママァ〜、ただいま〜」
詢子「タツヤ、どこに行ってたんだよ! どれだけ心配したと思ってるんだ!!」
タツヤを叱りながらもしっかりと抱きしめる詢子を見て、ほむらは安堵すると同時に、本来なら一緒にそこにいたはずの友達について、思いを馳せていた。
詢子「とにかく、本当にありがとう! もう、なんてお礼を言ったらいいか……」
ほむら「いえ、私は当然のことをしただけです。どうか、お気になさらず」
詢子「いや、大事な一人息子だからね。何かあったらどうしようかと気が気じゃなかったし、ほむらちゃんには感謝してもしきれないよ」
ほむら「(一人息子、か……)そうですね、何事も無くて良かったです」
詢子「それに最近、隣の町では物騒な事件が起こっているみたいだしね」
ほむら「そうなんですか…。それは一体どのような事件なんですか?」
詢子「えっと、あたしもそんなに詳しい訳じゃないんだけどさ。何でも、失踪者や変死事件が相次いでいるらしい…、ってあんまり中学生に詳しく言っていいような内容じゃないか。とにかく、ほむらちゃんも気をつけなよ?」
ほむら「(隣の町ということは、おそらく風見野のこと? 後で杏子にでも聞いてみようかしら……)ええ、気をつけるようにします」
ゼロ【テレパシー】「アンタ、さっき俺と話してた時とは随分態度が違うな……」
ほむら【テレパシー】「黙りなさい。それに私にとってこの人は、あなたみたいな得体の知れない宇宙人とは訳が違うのよ」
ゼロ【テレパシー】「ふ〜ん。つまりアンタ、猫かぶってるってわけか」
ほむら【テレパシー】「あなた、私に喧嘩でも売ってるのかしら?」
ゼロ【テレパシー】「いや、別に……」
ほむら【テレパシー】「なら、私に話しかけないで」
詢子「そうだ! 何ならあたしが家まで送ってあげようか? それにもう少しで知久も帰ってくるだろうし……」
ほむら「いえ、おかまいなく」
ゼロ【テレパシー】「何だよ、別に送ってもらえばいいじゃんか。ほむら、ちゃん?」
ほむら「黙ってと言ってるでしょう!」
詢子「えっ?」
ほむら「いえ、あ、あの、すみません。な、何でもないんです! それでは、ごきげんよう〜」
ほむら「あなた、一体どういうつもりなの? おかげで恥をかく羽目になったじゃない!」
ゼロ【テレパシー】「いや、別に俺のせいってわけじゃないだろ……」
ほむら「とにかく、これからは本当に必要な時以外、私に話しかけないで頂戴。分かった?」
ゼロ「……」
ほむら「返事は!?」
ゼロ【テレパシー】「ああ、分かったよ……」
ほむら「それならいいわ」
マミ【テレパシー】「暁美さん?」
ほむら【テレパシー】「あら、巴さん。何かあったの?」
マミ【テレパシー】「あのね……、ちょっと大事な話があるから、いつもの場所に来てくれる?」
ほむら【テレパシー】「ええ、分かったわ。今すぐそちらに向かいます」
というわけで、短くて申し訳ないですが今回はここまでです。
次回予定はまだ未定ですけど、11月中にもう一回位は投下出来たら良いなと思います。
少しだけ続きを書き進めることが出来たので、ちょっとした番外編も含めて短い内容ですが再び投下します!
ほむらとゼロは、隣町の風見野からも近い場所にあり、かつて、巴マミと佐倉杏子の二人が師弟としてコンビを組んでいた時によく待ち合わせ場所として使っていて、現在でも全員で合流する時の拠点の一つにしている、見滝原のとある小さな時計台の下へと向かっていた。
ほむら「ウルトラマンゼロ、ちょっと確認しておきたいことがあるのだけど……」
ゼロ【テレパシー】「何だよ。俺、喋ってもいいのか?」
ほむら「私から話しかけているのだから、当たり前でしょう…。それで、あなた達みたいな“ウルトラマン”とやらは、他にもこの地球に来ているのかしら?」
ゼロ【テレパシー】「少なくとも、俺以外にも一人はいるはずだ。さっきも説明したけど、俺はその人に呼ばれてここに来たんだからな」
ほむら「そう…。でも、どうしてあなたはここに呼ばれたの? おそらく、あの化け物が何か絡んでいることは間違いないのでしょうけど……」
ゼロ【テレパシー】「いや、それが、いきなりここに来いって言われただけで俺も詳しいことは分かってねぇんだよな……」
ほむら「(ということは、巴さんが私を呼んでいる理由も、もしかしたらそれ絡みのことなのかもしれないわね。とりあえず、早く待ち合わせ場所に向かうとしましょう)」
そして、待ち合わせ場所に着いたほむらは、自分が予想することも出来なかった事態に遭遇し、驚かされていた。
マミ「暁美さん」
杏子「……」
そこで待っていたのは、マミと杏子の二人だけでは無かった。
さやか「えっと、転こ…、ほむら。久しぶり!」
ほむら「美樹、さやか…?」
ほむらの目の前には、元クラスメイトであり、“円環の理”に導かれてこの世界から消滅したはずの魔法少女、美樹さやかがいた。
映画キャラクター(男性)の声『加速装置!』
ほむら【テレパシー】「この主人公の声、何だかあなたに似てるわね」
ゼロ【テレパシー】「そうか? それより俺は、さっき出てきたヒロインの声がアンタに似てるんじゃないかと思ったんだが」
ほむら【テレパシー】「そう?」
ゼロ【テレパシー】「まぁ、声以外は全く似てないけどな……」
ほむら【テレパシー】「そうね。それにどちらかといえば、巴さんの方が近いんじゃない?」
ゼロ【テレパシー】「トモエって、最初に出てきた高校のクラスメイトだったっけか?」
ほむら【テレパシー】「そっちじゃないわよって、別にどうでもいいか。それより、映画は静かに見るものよ」
ゼロ「(先に話しかけてきたのはアンタの方だろ……)」
映画キャラクター(女性)の声『また私だけ、三つも年を取ってしまったわね』
ゼロ【テレパシー】「なぁ、ほむら。何でこの人はいきなり下着姿になってるんだ?」
ほむら【テレパシー】「さっき、映画は静かに見るものって言ったでしょう。それに、あなたはまだ知らなくてもいいことよ///」
今度こそ、今日の分はこれにて終了です。
ちなみに、さやかちゃん登場時の文章が少し勿体ぶった書き方になっているのは、本来ほむらちゃんパートを一通り終わらせてから他の皆のパートへ移行する予定だったのが、色々あって順番が入れ替わってしまった為、こんな感じになりました。
それと番外編については、とある映画作品の主人公とヒロインの中の人がほむらちゃん&ゼロさんと同じ声優さんということで思いついたネタをちょっとやってみました。
かなり間が空いてしまいましたが、お久しぶりです!
これまで、ボスキャラどころか終盤の展開自体がゼロファイト2と被っている可能性が高かったり、ゼロの更なる最強形態が新たに登場してしまったりなど、散々公式や他の作品とのネタ被りや新要素の追加によって、当初の構想がまたもやだだ崩れになった上、他にも色々なことがあったために全く更新できませんでしたが、年も明けたことですし、心機一転して、本日から再開します!
と言っても、あまり書き溜めとかは出来なかったので、今日はまた番外編的な内容と、本編1レス分、そしてちょっとした小ネタ、の全部で3レス分だけ投下します。
マミ「さてと…、今日はこれにしましょうか」
ゾフィー「うむ、これはアールグレイだな。マミは紅茶が好きなのかな?」
マミ「!! ゾフィーさん、紅茶を知ってるんですか?」
ゾフィー「知ってるも何も、私達の故郷・光の国でも随一のレベルの紅茶マニアだ」
マミ「まあ、ゾフィーさんも紅茶が好きだなんて…、紅茶好きのお友達が出来て嬉しいわ!」
ゾフィー「私はアールグレイのこの独特な香りが好きでね。ところで、マミの好きな銘柄は何なんだい?」
マミ「えっと、バニラフレーバーの……」
ゾフィー「!?」
マミ「昔、セント・バレンタインっていう銘柄のバニラ風味のブレンドティーがあって、お母さ…、母によくいれてもらってたんです。残念ながらもう廃盤になってしまったので、なかなか飲むことは出来ないんですけどね……」
ゾフィー「マミ……」
マミ「ちなみに、ゾフィーさんはどの銘柄が好きなんですか? 詳しくお話したいわ」
ゾフィー「いやー、私もマミに教えてあげたいとは思っているんだが、どうやら光の国と地球とでは、紅茶の銘柄の呼び名や種類が少々異なっているみたいでね。すまないね」
マミ「そうなんですか……。それなら、私がゾフィーさんに地球の紅茶について、これから詳しく教えてあげますね!」
ゾフィー「ああ、よろしく頼むよ(どうしよう……)」
暁美ほむらは驚きながらも、目の前にいる美樹さやかに何とか話しかけていた。
ほむら「あなた…、本当に、美樹さやかなの…?」
さやか「そうだよ。あたしは正真正銘、本物のさやかちゃんなのだ!」
ほむら「一体、どうして…?」
そしてほむらは、さやかの右腕に青いブレスレットが装着されていることに気付いた。
ほむら「まさか、あなたも?」
マミ「暁美さん。ここで説明してもらうというのもなんだから、とりあえずうちで話さない?」
そう言ったマミの腕にも同じくブレスレットが装着されており、そのブレスの中心部には、オレンジと緑が混ざりあったような色の宝石がはめられていた。
ほむら「巴さんまで…、それじゃあ!?」
ほむらは杏子に近づくと、全身をくまなくチェックした。
杏子「な、何だよいきなり?」
杏子の指には、いつもと同じように指輪形態のソウルジェムが存在していた。
ほむら「あなたは大丈夫なのね……」
杏子「一体、何のことさ?」
ほむらの行動の意味がよく分からなかった杏子は、不審そうな表情で睨んでいた。
さやか「マミさんの家かー! 懐かしいなぁ…。そういえば、ケーキとかってあったりします?」
険悪な雰囲気になりかけたその場を取り繕うかのように、さやかが話し始める。
マミ「あら、美樹さんたら…、佐倉さんみたいなこと言っちゃって。もちろん、ちゃんと用意してあるわよ」
さやか「やったー、さすがマミさん! マミさんのケーキ、楽しみだなぁ……」
杏子「ハン…。全く、相変わらず呑気なやつだな」
さやか「そういう杏子だって、楽しみでしょうがない癖にー」
杏子「は? 別にアタシは毎日食べてるから、今さらがっついたりなんてしないし」
さやか「なっ、毎日ですと? 一体どういうことなのか、じっくり聞かせてもらおうじゃないの!」
マミ「あら、佐倉さん。それなら今日はあなたの分は用意しなくてもいいのかしら?」
杏子「べ、別に食べないなんて一言も言ってないじゃんか!」
さやか「やっぱ楽しみにしてるんじゃん」
杏子「う、うるさいな。とっとマミの家に行くぞ!」
マミ「ということは、久しぶりに皆揃ってのお茶会が出来るのね! それと佐倉さん、私達の家…、でしょ?」
さやか「ははーん、これはじっくりと事情聴取をする必要がありそうですなー」
杏子「何言ってんだよ、聞きたいことがあるのはこっちだっての。なぁ…、ほむら?」
ほむら「ええ、そうね……」
ほむら「私が行くわ。あいつを…、倒すために!」
キュゥべえ「全ての感情エネルギーは、僕の物だ!」
ほむら「絶対に許さない…、キュゥべえ!」
まどか姫「お願い、ほむらちゃん……」
ミラーマミ「見ないで…、こんな醜い姿を……」
杏子ファイヤー「夢も、希望もないんだよ!」
ジャンさやか「インキュベーター軍が——」
まどか「別の時間軸から来たほむらちゃんが、命がけで戦ってるんだよ! 私も——」
杏子「どうしてあたし達を守る!?」
ほむら「同じキュゥべえと戦う仲間だからよ!」
マミ「シルバークロス!」
さやか「ジャンナックル!」
杏子「仲間ってのは、いいもんだよな……」
ほむら「まさか…、あなた!」
キュゥべえ「ほむら、君にはもう何もない……」
さやか「叫べたっくん、ジャンファイトと!」
タツヤ「ちゃーん、あいとー?」
マミ「鏡を作るのは得意なの…、知らなかったかしら?」
ほむら「ウルトラまどかノア……」
キュゥべえ「本当の絶望は、ここからだよね…?」
ウルティメイトほむら「これが、私たちの、光だっ!」
とりあえず、今回はこれで終了します。
久しぶりの更新ということで、今日はおふざけ成分が多めになってしまいました。
ちなみに番外編については、書いた本人がさほど紅茶に詳しくないため、出てくる銘柄が元ネタそのままになっており、もしかしたら多少矛盾等があるかもしれませんが、ご了承下さい。
また、最後の嘘予告編に関しては、本来は全編終了時に投下する予定のネタでしたが、たび重なる本編の遅延により、このままだとお蔵入りになってしまいそうだったので、今のうちに出しちゃいました。
そして、次回は今週中のどこかを目標に投下予定です。
乙です。
SS速報内で別のゼロ×まどかSSを書いてる者ですが、
投下直前にこのSSの存在を知ったため、題材が被ってしまい申し訳ありません…
作品の方向性は全く異なりますので、気にせず書いてもらえると有り難いです。
数少ないウルトラ系SSなので、お互い完結まで頑張りましょう。
以上、失礼します。
ゼロファイト2の最新話を見たら、そこでのウルティメイトフォースゼロの仲間達の登場シチュエーションが、このSSの終盤にやろうとしていた展開とほぼ同じというか、公式であんなに熱くやられてしまったら同じことはやりにくいなぁ……、と悩み中。
それと、前回の予定を守れなかったのに申し訳ないのですが、今回もまた少しだけ投下します。
>>135
遅くなりましたが。レスありがとうございます!
題材被りの件ですが、元々私の時もウルトラシリーズとまどか☆マギカのクロスSSが他にある状態でスタートしていますし、両作品のファンとしても、ウルトラ&まどかのSSが沢山あるのは、とっても嬉しいなって思ってしまうので(ちなみにまどかとは関係ありませんが、エヴァとのクロスも始まったようですね)、そちらも気にせず書いて頂けると幸いです。
むしろ、私の方が気を使わせてしまったようで、こちらこそすみません…。
また、おっしゃる通り方向性は全く違う(このSSを一言で表すとすれば、“マギカ怪獣ファイト”的な話にする予定です)のでネタもそれほど被らないと思いますし、こちらの方ではお話の都合上、おそらく終盤まではゼロさんをほとんど活躍させることが出来ないと思うので、その分もそちらのSSで大暴れさせちゃって下さい!
最後に、そちらの更新も楽しみに待ってます!!
巴家
マミ「それじゃあ、美樹さんは導かれた直後のことをほとんど覚えてないの?」
さやか「はい…。多分皆が一番知りたいことだってことは分かってるんですけど、ごめんなさい……」
マミ「いえ、気にしないで。覚えてないのなら仕方ないわ」
ほむら「それなら、“あなたのウルトラマン”と出会った時のことも覚えていないの?」
さやか「それって、ヒカリと会った時のこと?」
ほむら「ええ」
さやか「何となくだけど、そっちは覚えているよ。
あたしはさ、導かれた後…、そういえば、何て言おうかねぇ…?
そうだね、精神体とでも言えばいいかな」
杏子「精神体? 何だよそれ?」
さやか「えっーと…、簡単にいえば幽霊みたいな感じ?」
マミ「えっ…!?」
さやか「どうしたの? マミさん」
杏子「もしかして、さやかにビビってんの?」
マミ「えっと、そんなことは……」
杏子「実はコイツ、こう見えて結構怖がりなんだよね。
例えば、テレビで心霊特集とかやってると、ビビりまくって、すぐアタシに抱き付いてきたりしてさー。
その後も、夜は怖くて電気を付けてないと寝れないなんて言い出すし……」
マミ「佐倉さん、それは言わないでって言ったでしょう!?」
杏子「いいじゃん別に。隠す必要ないだろ?
それでさー、一番傑作だったのは、この前キュゥべえの奴を見て、“あそこに何か白い物体が!”とか言い出してさー。
それから……」
マミ「佐倉さん。そこで止めておかないと、明日からおやつ抜きにするわよ」
杏子「何でだよ。ここからが面白いのに……」
マミ「おやつ抜きでいいのね?」
杏子「っ、分かったよ……」
マミ「分かってくれたのならいいわ。明日もちゃんと用意しておくからね」
マミはそういいながら、杏子の頭をなで始めた。
杏子「ちょっ! いきなり、何すんのさ……」
さやか「へぇー、お二人は随分と仲がよろしいようで……」
杏子「何だよ、さやか? いきなりニヤつきやがって……」
ほむら「最近、この二人はいつもこんな感じなの。
それより、話を続けてくれない?」
さやか「とにかく、そんな感じの状態で、ちょっと宇宙を旅してた訳なんだけどさ…。
最近、たまたまここの近くまで来た時に、ちょうどエネルギー切れでヤバい状態のヒカリを見つけたんだよね……」
杏子「ちょっと宇宙って……」
ほむら「それで、“彼”と一体化したというわけ?」
さやか「うん。当然放っておけなかったし、あたしの方としても、ヒカリと一体化したおかげでこうやって皆と久しぶりに会えてるわけだし、結果的には一石二鳥というか、まさにあたし達は運命共同体ってわけだよねー」
ほむら「果たして、本当にそう簡単に言っていいものなのかしら……」
ウルティメイトブレスレットを見つめながら、ほむらがひっそりとつぶやいた。
マミ「そういえば、もうこんな時間!
そうだわ! せっかくだし、二人とも、今日は家に泊っていかない?」
杏子「そうだな、さやかも自分の家に帰るってわけにもいかないだろうし……」
ほむら「いえ、悪いけど私は帰るわ。ちょっと一人になって頭を整理したいし」
マミ「あら、そう……」
ほむら「それじゃあ皆、また あした」
杏子「って、あいつもう帰っちまったのか。帰るの早すぎだろ…。
で、さやかはもちろん泊まってくよな?」
さやか「ゴメン、あたしもちょっとやることがあるから、今日は帰るよ。
お泊まりは、また次の機会に……」
マミ「でも、宿泊先はどうするの…?」
さやか「一日くらい、何とかなりますよ。
それじゃあ、マミさん、杏子。また明日!」
さやか「ほむら!」
ほむら「美樹さやか…。
わざわざ追いかけてくるなんて、一体どうしたの?」
さやか「何だかつれないなぁ。前は結構優しかったのに……」
ほむら「それはきっと“私”ではないわ。
……それで、何の用?」
さやか「ちょっとほむらと二人きりで話したいことがあってさー」
ほむら「私は別にあなたと話したいことなんてないのだけど」
さやか「ほんと冷たいなぁ…。
でも、“まどか”の話って言ったら、少しは聞いてくれる気になるんじゃない?」
ほむら「!! あなた……」
さやか「というわけで、今からあんたの家に行ってもいいかな?」
今回の投下はこれで終了ですが、終わる前にちょっと告知。
次回のさらに次以降あたりから、怪獣や宇宙人達との本格的な戦い(魔女退治のように各地に現れた敵を倒していく感じになる予定)に移っていくつもりなのですが、そこで登場させるキャラクターのアイディアを募集というか、リクエスト的なものがある方がいましたら、お知らせください。
なお、既にこのSSに登場している、もしくはこれから出ることが決まっている怪獣や、ウルトラゼロファイトに登場しているキャラクター、その他設定的に登場させにくいであろう、とんでもスペックの敵などは除外します。
ちなみに、現時点で決まっている対戦カードの一部は、
・ゾフィー隊長(マミさん)&杏子ちゃんの元師弟コンビ対スペースビースト達、皆のトラウマ怪獣(二体以上)
・ほむら(ゼロ)とヒカリ(さやか)対○○○○ン超獣、その他捕食系怪獣
などです。
サーガの後が舞台なら、ゼロファイト要素を使ってもいいんでない?
この話からゼロファイトへ繋がるならまた話は別になるけど
とりあえずエンマーゴ対マミに期待(確信犯)
別にこれといった因縁がある訳じゃないけど
俺の好きな怪獣のゴキグモンちゃんお願いします
登場させてほしいというとQBみたいに少女を改造するたちの悪いドルズ星人を登場させてほしいですね。
QBと手を組んで暗躍みたいな…まあ、募集している内容には合っていないでしょうが。
怪獣でしたら、
「ウルトラマンコスモス甲殻怪獣のアルケラ」
ああいうの理由で暴れる怪獣が意外と好きなので。
「ウルトラマンタロウの再生怪獣ライブキング」
こいつは本当に恐ろしい敵でしたから是非、戦ってほしいですね。
「ウルトラマングレートの昆虫怪獣マジャバ」
人類の所業で生まれた怪獣との死闘…胸熱とは思いませんか?
暗黒怪獣バゴン(ザ☆ウルトラマン)
電磁怪獣ガルバラード(ウルトラマンUSA)
アニメの怪獣たちもお願いしたいです。
クインメザードなどのメザード系怪獣(ウルトラマンガイア)
見た目はグロいが高度な知能持ち。
精神攻撃を得意とするメザード系怪獣は多感な魔法少女には脅威だろう
ラゴラスエヴォ(ウルトラマンマックス)
赤と青のイメージカラー繋がりだが、
ゼットンシャッターを貫く威力があるギャラクシーカノンすら防いだ実績持ち。
個人的には地球怪獣最強はバードンか、こいつだと思ってる。
ギマイラ(ウルトラマン80)
ギマイラ自身のパワーもかなりのものだが、
吸血した人間を怪獣に変えて手下として操るなど厄介な特殊スキル持ち。
こいつも魔女に近い怪獣か?
保守ついでにリク
昭和と平成の最初のウルトラマン繋がりで
「ウルトラマン」から「ベムラー」、「ウルトラマンティガ」から「ゴルザ」
両者とも第一話の怪獣だから
メルバトイウカイジュウハイタカナ-
お久しぶりです! まずは、更新がかなり遅れてごめんなさい…。
そして、皆さんリクエストありがとうございます!!
ただ、こちらからリクエストを募集したというのに申し訳ないのですが、設定や話の都合上、全部を登場させることは出来ないかもしれない (最悪、モブ怪獣的な扱いになってしまう可能性もある)のですが、なるべくは話の中で活かせるような形で出すようにしていきたいと思います。
また、ゼロファイト2は当初こちらが想定していたSSの内容と展開がどんどん被っていく上に、話も繋げにくそうな状況になってきているので、どう扱うかについては少し考え中です。
>>142
元々エンマーゴは出す予定でしたが、おそらく終盤の登場になると思います。
>>144,>>149,>>150
了解しました。ちゃんと活躍させられるように出来る限り努力します!
>>145
ドルズ星人とインキュベーターのタッグはそれだけで話が一本作れそうな位に魅力的な組み合わせですが、このSSではキュゥべえを中立的な立場というか明確な敵にしない為に改変後の話にしているので、今回は手を組むストーリーにはならない予定です。
それと、グレート本編は未視聴かつ現時点でDVDがリリースされていない為、マジャバについてはあまり活躍させられないかもしれません。
>>148
上と同じくUSAも未視聴かつまだDVDが出ていないので、登場させるのはちょっと厳しいかもしれないです。
また、バゴンの方も巨大過ぎて扱いが難しい(ラスボスが霞んでしまいそうな)ので、こちらも登場させるかどうかは検討中です。
ほむらの家
ほむら「……それで、話って何かしら?」
さやか「実はあたし、まどかに頼まれてこの世界に戻って来たんだよね」
ほむら「!! どういうこと?」
さやか「この宇宙、いや世界に、大きな脅威が迫っているんだよね。
そういえば、ヒカリ達が来たのも多分そのことが原因だったと思ってたんだけど、間違ってないよね?」
ヒカリ「ああ、その通りだ」
ほむら「それは、ゼロにも聞いたわ。
ただ、具体的には何の脅威なのかは分かっていないそうなんだけど、あなたは知っているの?」
さやか「それなんだけどね、残念なことにまどかの力を持ってしても分からなかったから、あたしが直接来たってわけ。
まどかの方はさ、ほむらなら知ってると思うけど、“大事な仕事”で手が離せないし……」
ほむら「……そう。でも、巴さんや杏子達にこの話をしなかったのはどうして?」
さやか「いきなりこういう話をしても、さすがについていけないと思ってさ…。
二人にとっては、あたしが戻ってきたってことだけでも結構大ごとだろうから」
ほむら「……そうね。正直に言うと、私もさっきあなたを見た時はかなり驚いたわ」
さやか「そっか」
ほむら「ええ」
さやか「……」
ほむら「……」
ゼロ【テレパシー】「(なぁ、ヒカリ。どうしてこの二人はずっと黙ってるんだ?)」
ヒカリ【テレパシー】「(こういう時は静かに待っておくものだぞ、ゼロ)」
ゼロ【テレパシー】「(そういうもんか? よく分かんねぇな……)」
さやか「あの、ほむら?」
ほむら「何?」
さやか「あたしがここに来たのはさ…。
あんたに、謝りたいことがあったからでもあるんだよね」
ほむら「さっきも言ったけど、今の“私”はあなたが知っている“暁美ほむら”ではないの。
だから、私に謝られても……」
さやか「いや、そうじゃないんだよ」
ほむら「そうじゃないって?」
さやか「あたし、まどかに話を聞いて、他の世界のほむらのこと、教えて貰ったんだよね。
それから、特別に見せてもらったりもした」
ほむら「そう、なの……」
さやか「それで分かったんだよね。あたし、皆に随分と迷惑ばかりかけちゃってたこと。
特にほむら、あんたはまどかを救いたかっただけなのに、あたしが色々と勘違いしてたせいで、かなりつらい思いをさせちゃってたはずだよね…。
だから、その事を謝らせて欲しいんだ」
ほむら「……私には、あなたに謝られる資格なんて無いわ」
さやか「えっ?」
ほむら「だって私は、いくつもの世界であなたを見捨てたのよ!」
さやか「いや、そんなこと……」
ほむら「だってそうでしょう? それどころか、直接あなたを殺そうとしたこともあるのよ。
それに、あなただけじゃないわ、巴さんに佐倉さん、そして、他の人達も皆、全て…。
しかも、そうして得た結末が…、まどかに、あんな……」
その時さやかは、今にも泣き出しそうなほむらを抱きしめた。
ほむら「み、美樹さん!? いきなり何するの?」
さやか「多分、そう呼んでくれるのは久しぶりなんだよね。
でも、出来ればあたしのことは名前で呼んで欲しいかな」
ほむら「え? そんな……」
さやか「それと、今はあたしの胸で泣いていいよ。
なんなら、あたしをまどかの代わりだと思ってくれてもいいからさ」
ほむら「……あの子の代わりなんて、いないわよ」
さやか「……そっか、そうだよね。ゴメン」
ほむら「だって、あなたはあなたでしょう?
……さやか」
さやか「ほむら……」
ほむら「ごめんなさい、みっともない姿を見せてしまったわね。
私はもう大丈夫だから、離してちょうだい」
さやか「……うん、分かった」
ほむら「それじゃあ、私はもう寝るわね。
あなたは…、申し訳ないけど今日はそこにある寝袋で我慢してくれる?」
さやか「あたしは別に構わないよ」
ほむら「それじゃあ、おやすみなさい」
ゼロ「おい、ほむ……」
ヒカリ【テレパシー】「(ゼロ、今はそっとしておいてあげた方がいい)」
ゼロ【テレパシー】「(ああ、分かったよ……)」
さやか【テレパシー】「(ヒカリ?)」
ヒカリ【テレパシー】「(どうした、さやか?)」
さやか【テレパシー】「(ほむらの方は分かんないけどさ、あたしには全部聞こえてるから、気をつけてね?)」
ヒカリ【テレパシー】「(何!?)」
さやか【テレパシー】「(まぁ、ヒカリは今のところ問題無いからいいけどさー。
ゼロちゃんの方はちょっと心配かな…?)」
ゼロ【テレパシー】「(ぜ、ゼロちゃん?)」
さやか【テレパシー】「(だって、ゼロってあたし達で言うと高校生くらいなんでしょ?)」
ヒカリ【テレパシー】「(さやかだって、まだ中学生では?)」
さやか【テレパシー】「(まぁ、ほら、あたしはもうそういうのあんまり関係ないからさ…。
そういや、今までのほむらってこんな気分だったのかな…?
ていうかさ、レディーに年齢のことは聞いちゃいけないっての!)」
ヒカリ【テレパシー】「(そ、そうか。分かった……)」
というわけで、今回はここまで。
次回(なるべく近い内に投下予定)からはいよいよ怪獣達との戦いを始めます。
これは胸の躍る展開・・・ッ!
え?我らがキングオブモンスさんがでるって?(難聴
かなり遅くなってしまいましたが、再開します!
ちなみに、ゼロファイト2最終回の展開を考慮して、このSSの時系列はあの後の話ということにします(といってもストーリーに絡む要素はあまり無いですけど)。
>>159
TDGの映画そのままの設定では扱いが難しいので、あくまでも強豪怪獣の一体として位の登場でも良ければ…。
次の日
マミ「それじゃあ、今日のチーム分けの組み合わせを考えましょうか」
杏子「さやかはあたしと組むよな?
昨日は連携もバッチリだったし、久しぶりに先輩のあたしが指導してやるよ」
マミ「ふふっ。佐倉さん、私と暁美さんには教えられることがないって言ってたものね」
さやか「ごめん!
杏子には悪いんだけど、あたしはほむらと一緒のチームがいいな」
マミ「あら、どうして?」
さやか「その方が戦力的なバランスもいいと思うし、マミさんと杏子なら連携は問題ないでしょ?」
マミ「そうねぇ…。
暁美さんはどう思う?」
ほむら「確かに、この組み合わせなら近接戦闘組と遠距離攻撃組が分かれていますし、その…、ウルトラマンに変身出来るのも一人ずつなので、バランスが取れていると思います。
でも……」
ゼロ「(俺のことは数に入れてないのかよ……)」
さやか「それじゃあ、これで決まりだね。
ほむら、よろしくね!」
さやかは、ほむらに向けて右手を差し出した。
『はあ、どっちにしろあたしこの子とチーム組むの反対だわ。
まどかやマミさんは飛び道具だから平気だろうけど、いきなり目の前で爆発とか、ちょっと勘弁して欲しいんだよね。
何度巻き込まれそうになった事か』
ほむら「……」
さやか「ほむら?」
ほむら「ああ、ごめんなさい。よろしく」
杏子「えー、マジかよ…!」
マミ「……佐倉さん、私と組むのは嫌なの?」
杏子「いや、別にそういうわけじゃなくて……」
マミ「冗談よ、気にしないで」
さやか「やっぱり、あの二人仲良いよね」
『ソウルジェムが魔女を産むなら、みんな死ぬしかないじゃない!』
さやか「あの、ほむら?」
ほむら「ええっと、何かしら?」
さやか「さっきから何だか上の空みたいだけど、どうしたの?」
ほむら「いえ、何でもないわ。行きましょう」
数十分後、ほむらとゼロ、さやかとヒカリは特殊な結界に侵入し、二体の怪獣と遭遇していた。
さやか「ヒカリ。あの怪獣達は何て言うやつ?」
ヒカリ「あれは、ベムラーと…、ゴルザだな。
俺はどちらとも直接戦ったことはないんだが、強敵だと聞いている」
さやか「まぁ、どんな怪獣が来たところであたし達の敵じゃないんだけどねー」
ヒカリ「さやか、油断は禁物だぞ」
さやか「もう、分かってるってば…。
それじゃあ行くよ、ヒカリ!」
ヒカリ「ああ、分かった」
そして、美樹さやかは右腕に現れたブレスに短剣を差し込むと、ウルトラマンヒカリへと変身した。
ゼロ「なぁ、ほむら。アンタは戦わないのか?」
ほむら「私はサポート役よ。何かあった時にはちゃんと対処するわ。
それに、今の彼女なら一人でも戦えそうじゃない?」
ヒカリに変身したさやかは、一度に二体の怪獣を相手にしているにもかかわらず、苦戦しているどころか優位に立ってすらいるようだった。
ゼロ「まぁ、確かにそうだけどよ……」
ほむら「何、あなたも戦いたいの?」
ゼロ「まぁ、確かにそうだな。
こうして、何もしないで見てるってのも退屈だしさ……」
ほむら「戦うのが好きだなんて、やっぱりあなたは野蛮な人なのね」
ゼロ「なっ!」
ほむら「だってそうでしょう?
戦わない自由が与えられているのに、好んで争いたがるなんて」
ゼロ「別に俺はそんなつもりじゃ……」
ほむら「……戦わなくて済むというのがどんなに良いことなのか、あなたみたいな人には分からないのでしょうね。
私がもっと強ければ、あの子にあんな……」
ゼロ「ほむら、アンタ……」
その時、結界の中に別の怪獣が現れた。
ほむら「怪獣が、もう一匹?」
ゼロ「あいつは…、メルバだ!
どうやらさやかとヒカリはまだ気付いてないみたいだな…。
ほむら、早くテレパシーで知らせてやれ!」
ほむら「もうやってるわ!
でも、何故かテレパシーが届いてないみたい……」
ゼロ「チッ、どうなってやがるんだ……」
ゼロ「ほむら、アンタにも色々と考えはあるんだろうが今は緊急事態だ。
ウルトラゼロアイを使え!」
ゼロはそう言うと、ウルティメイトブレスレットの中からウルトラゼロアイを出現させた。
ほむら「……」
ゼロ「早く!」
ほむら「……この状況では仕方ないわね、そうさせて貰うわ」
そして、ほむらはウルトラゼロアイの方に手を伸ばした……
今回はここまでですが、新ウルトラマンのギンガも発表されたことですし、少なくとも7月の放送開始までには終わらせるべく、今後は出来るだけ早めに更新していきたいと思います。
少しだけですが、再開します。
まずは、前回の投下時に抜け落ちていた部分から始めます。
【>>164と>>165の間です】
メルバは、ゴルザ達と戦っているヒカリ(さやか)に猛スピードで近付ていき、体当たりで攻撃してきた。
ヒカリ(さやか)が、メルバの体当たり攻撃を受けて吹き飛ばされた。
さらに、ゴルザが紫色の超音波光線を額から放って攻撃してきたが、ヒカリ(さやか)はその光線を躱し、続いて再び攻撃してきたメルバの体当たりも何とか躱すと、メルバに対してすれ違いざまに手刀を喰らわせた。
だが、ベムラーがヒカリ(さやか)に向かって青色の光線を放った。
ヒカリ(さやか)はナイトビームブレードを使ってベムラーの光線を逸らそうとしたものの、それを邪魔するように攻撃してきたゴルザの尻尾によって足を払われ、ヒカリ(さやか)は倒れこんだ。
そして、ベムラーの青色光線がヒカリ(さやか)の体に直撃した。
ほむら「さすがに、3対1では厳しいみたいね……」
怪獣達が、ヒカリ(さやか)にトドメを刺すべく、近付いて来る。
【>>165の続き】
暁美ほむらは、ウルトラゼロアイをつかむと、すぐさまガンモードへと変形させ、ヒカリ(さやか)に襲いかかろうとしていたメルバに向けて発砲した。
そして、ゼロアイから放たれた数十発のビームが全て命中し、メルバは落下した。
ほむら「あら、なかなか使い勝手はいいみたいね…。
気に入ったわ、これからは牽制用として使うとしましょう」
ゼロ「俺が使えって言ったのは、そういう意味じゃなくてだなぁ……」
ほむら「少し静かにして貰えるかしら?
私は今、集中したいの」
ゼロ「……」
そして、ほむらは魔力を集中させると、メルバに向けて魔法の光の矢を放った。
しかし、メルバはすぐに飛び立って攻撃を躱す。
ゼロ「おい、外してるぞ」
ほむら「まぁ、黙って見てなさい」
ほむらが放った光の矢は、途中で曲がってメルバを追いかけるように飛んでいき、やがて命中すると、メルバの体を跡形も無く消し去っていた。
ゼロ「!」
ほむら「言ったでしょう? 私は、あなたの力なんか借りなくても大丈夫って。
まぁ、この銃だけは使わせて貰うけど」
ゼロ「……」
さやか「サンキュー、ほむら。後はあたしに任せて!」
ヒカリ(さやか)は、ゴルザに向けて連続パンチを放った後に強烈なキックを見舞って突き飛ばし、最後にブレードショットを放った。
激しい連続攻撃に耐えられずに、ゴルザが倒れた。
残されたベムラーは青色の光線をヒカリ(さやか)に向けて連射したが、ヒカリ(さやか)はその攻撃を全て逸らして近づいていき、ベムラーにナイトビームブレードの一撃を加えた。
そして、ヒカリ(さやか)はナイトシュートを放ち、ベムラーを粉砕した。
一方、別の結界にて。
マミ「ティロ・フィナーレ!【M87光線】」
ゾフィー(マミ)の放った光線が、その場にいた怪獣達を一斉に焼き尽くしていた。
杏子「(アタシ、別に何もする必要無いじゃん……)」
とりあえず、今日はここまで。
また、近い内(出来れば今週中)に投下する予定です。
乙っす
マミさんノリノリなんやなww
乙。今日よみはじめました
ほむらの言う通りいきなり宇宙人が同化(?)してきたら嫌だな。マミさん順応しすぎだww
次回も楽しみにしてます
もう周が変わってしまいましたが、少しだけ投下します。
>>173 、>>174
マミさんについては、自分の命を救ってくれた相手を強く信頼する傾向がある(アニメ本編のキュゥべえ、PSPのほむらちゃん、TDSのさやかちゃん等)為、ウルトラマン達のことは既に仲間として受け入れています。
また、新しい世界はマミさんにとって“少し優しい”条件が揃っている(魔女が存在しない、杏子ちゃんと仲直りしている等)ので、ここではちょっとだけハシャイジャッテる感じにしています。
ほむら「……さやか。
お疲れ様、と言いたいところだけど、その前に一つだけ確認しておくわね。
どうして、私のテレパシーを無視したの?」
さやか「えっ?
あたしには何も聞こえなかったけど、本当に送ってたの?」
ほむら「ええ、何回もあなた達に警告したのだけど……」
さやか「おっかしいなぁ……。
ヒカリも聞こえてなかったよね?」
ヒカリ「ああ」
さやか「じゃあ、今試しに何か送ってみて」
ほむら【テレパシー】「(分かった、やってみるわね……。
どう、届いてる?)」
さやか「うん、聞こえてるよ」
ほむら「どういうことなのかしら……」
ヒカリ「もしかしたら、あの時にテレパシーを妨害する何かが出されていたのでは?」
さやか「でも、一体誰がそんなことをしたっていうの?」
ほむら「……」
ゼロ【テレパシー】「(ほむら。
……アンタ、まさか俺達を疑ってるんじゃないよな?)」
ほむら【テレパシー】「(あなた、意外に鋭いのね。正直、少し疑っているわ)」
ゼロ【テレパシー】「(おい、俺達が何の為にそんなことをするってんだよ!?
第一、俺はともかくとしても、怪獣と戦っていたヒカリが、そんな自分自身にも危険が及ぶような真似をする必要があるってのか?)」
ほむら【テレパシー】「(あなた達が同族だからといって、お互いを裏切らないという保証はどこにも無いじゃない。
そもそも、この一連の事件があなた達の自作自演という可能性だってあるわ。
私達魔法少女を、陥れる為のね)」
ゼロ「なっ……!」
ゼロ【テレパシー】「(……なあ、ほむら。
アンタ、どうしてそこまで何でも疑おうとするんだよ?)」
ほむら【テレパシー】「(……そうね。
誰かを信用し過ぎて、失敗したことがあるから……、かしら)」
ゼロ【テレパシー】「(それは、一体どういう……)」
ほむら「さやか。そろそろここを離れましょう」
さやか「……う、うん。そうだね」
ゼロ「……」
今日はここまでです。
遅くなって本当にすみません!
6月ギリギリで申し訳ないですが、再開します。
ヒカリ(さやか)がベムラーを倒してから数日後、ほむら達は“再び現れたある怪獣”と遭遇していた。
ゼロ「何だ、こいつ?
ま〜た随分とやかましい野郎だな……」
ほむら「この怪獣は……!」
ゼロ「どうしたんだ、ほむら?」
ほむら「実はあなた達と初めて会った時の直前に、私はこの怪獣と戦っていたの。
でも、確かにあの時私がこの手で倒したはず……」
ヒカリ「この怪獣の名前はライブキングと言って、強力な再生能力を持っていると聞いている。
そして、前に私達の仲間がこの怪獣の別個体と戦った時は、光線技を受けてバラバラになった状態からでも復活したらしい。
だから、おそらくは君に一度倒された後にまた再生したのだろう」
ほむら「そんな……」
ゼロ「ちなみに、その時はどうやって倒したんだ?」
ヒカリ「二人がかりで宇宙空間に運んでから、何とか爆破したそうだ」
ゼロ「なるほどね……。
それなら、今回はさすがに俺の力が必要なんじゃないのか?」
ヒカリ「こいつは以前に現れた個体よりも小型のようだから、俺一人でも何とかなるだろう」
ゼロ「そ、そうか……」
ほむら「……」
ヒカリ「行くぞ、さやか!」
さやか「……」
ヒカリ「……さやか、どうした?」
さやか「恭介……」
ヒカリ「さやか?」
ほむら「もしかして……!」
ゼロ「見ろ、あそこに別の怪獣が!
いや、怪獣だけじゃねぇ、周りに人も集まってるみたいだな……。
一体、どうなってやがんだ!?」
ヒカリ「あれは……、怪獣ではなくバイオリン超獣のギーゴンだな。
この超獣は、自分の演奏を聞いた人間の魂を吸収する能力を持っている。
おそらくは……」
ほむら「あれは……!」
ゼロ「……ほむら。
まさか、あそこにいるのはアンタ達の知り合いじゃねぇよな?」
ほむら「……その通りよ。
というより、正確にはさやかの友人というべきかしら……」
ゼロ・ヒカリ「何?」
ギーゴンに集められた人間達の中には、上条恭介と志筑仁美がいた。
ヒカリ「なるほど、そういうことだったのか……」
ゼロ「なあ、ヒカリ。
あの超獣を何とか出来ねぇのか?」
ヒカリ「……ギーゴンの弦を切れば、音を止めることは出来るらしい。
だが……」
ゼロ「そうか!
ほむら、頼んだぜ!!」
ほむら「ええ、任せなさい!」
ヒカリ「待……」
だが、ほむらがギーゴンを攻撃しようとした、その時……。
さやか「止めろー!」
ほむら「!」
ほむらは、ヒカリに変身したさやかの手で吹っ飛ばされていた。
本日はここまでですが、少し今後の予定について報告します。
実は現在、所用で忙しいことに加えて、他にも別のSSを掛け持ちしている事もあってなかなか更新出来なかったのですが、
そちらの方がそろそろ完結しそうなので、7月はもう少しペースを上げられると思います。
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません