キョン「森さんの様子がおかしい?」古泉「ええ…」(316)

キョン「どういうことだ?」

古泉「とりあえず一緒に来ていただけませんか?」

古泉「あなたの協力が必要なのです」

キョン「何で俺?ていうか、どういうことなんだって聞いてるんだが?」

古泉「来ていただければ分かります。どうぞこちらへ…」

キョン「毎度おなじみ機関タクシーか…」

古泉「着きました。こっちです」

キョン「へ~ここが機関のビルか。案外普通なんだな」

古泉「森さん、連れてきましたよ」

森「あ~~キョンちゃんだ~!」

キョン「!!」

森「キョンちゃ~~ん!!」ダキッ

キョン「え?え、ええええ!!!」

森「えへへ~キョンちゃんのにおい~」スリスリ

キョン「ちょちょちょ、森さん!離れてください!」

キョン「おい古泉!これはどういうことだ!」

古泉「ね、おかしいでしょう?」

森「んにゃ~ん」スリスリスリ

キョン「おかしいでしょう?じゃなくて、どうしてこんなことになったのかって聞いてるんだよ!」

古泉「ええ。実は昨日のことなんですが…」

回想 閉鎖空間


古泉『今日の神人はまた一段と手強いですね…』

森『古泉、今は余計なことは考えずに集中しなさい』

古泉『分かっています。しかし、彼にももう少し自分の発言に気を配ってもらいたいものです…』ブツブツ


オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ…


森『古泉、前!!!』

古泉『…ハッ、しまった!!』

森『危ない!!』ドンッ

古泉『グゥ!』ドサッ

古泉『…森さん、僕をかばって…森さん!森さーん!!』

古泉『……え?…これは…』

キョン「神人に取り込まれたぁ?」

古泉「ええ、本来ならそのまま巨大な腕に弾き飛ばされるところだったのですが…」

古泉「なぜかそのまま神人の腕の中に、吸い寄せられるように取り込まれてしまったのです」

古泉「その後、何とか神人を倒し、中から森さんを救助したのですが…」

古泉「しばらく意識不明の状態が続き、今朝ようやく目を覚ましたと思ったら…」

キョン「こんな状態になっていたってことか…」

古泉「ええ…」

森さん!

古泉「精密検査もしましたが、体にも脳にも異常は見られませんでした」

古泉「なぜ今このような状態になってしまっているのか、ハッキリした原因は分かりません」

古泉「神人の体内で何らかの影響を受けたことは間違いないと思われますが…」

キョン「う~む、そんなことがあったのか…」

キョン「というか森さん、そろそろ離していただけませんか?」

森「ねぇねぇ、キョンちゃ~ん~~」

キョン「なんですか?」

森「エッチしよ!」

キョン「ごふっ!!!」

カーンチ!

キョン「いきなり何言ってるんですか、森さん!」

森「ねぇいいでしょ~」ギュー

キョン「よかないです!それにそんな強く抱きつかないでください!」

キョン(何か当たっちゃいけないものが当たっちゃってるうぅ!!)

キョン「ほら、早く離してください!」グイッ

森「ぷ~~けちぃ~~」

キョン「けち~~じゃないです!」

キョン「それで古泉、俺に何をしろと?」

古泉「森さんが目を覚ましてからずっと『キョンちゃんに会いたい!』と大騒ぎするので…」

古泉「精密検査で異常が見られないので、現状では我々機関にできることは何もありません」

古泉「そこで、森さんの要求に答えてみようということになったのですよ」

古泉「というか、そろそろ我々も限界でして…」

キョン「なにがだ?」

古泉「森さんの脱走を防ぐために、もう9人もの機関のメンバーが重症を負ってまして…」

キョン「まじでか…」

キョン「そういえば、何で森さんは俺に会いたがってたんだ?」

古泉「さあ?わかりません」

キョン「わからないって…」

古泉「まぁいいじゃないですか。今は頼りはあなただけです」

古泉「森さんの願いをかなえてあげてください」

森「話はまとまったね!じゃあキョンちゃん、エッチしよっか!」ガシッ

キョン「ちょー、ちょっと森さん!引っ張らないで!!」ズルズルズル

キョン「森さん!駄目ですったら!どこに連れ込もうとしてるんですか!」

森「えへへ~キョンちゃんとあんなことやこんなことを…」ジュルリッ

キョン「古泉ぃ!お前も『いってらっしゃい』って顔してんじゃねぇよ!」

キョン(だめだ!止められん!!!)

キョン(やばい…このままでは本当にやばい!何とかせねば!え~とえ~~と…)

キョン(森さんの気を逸らしつつ、満足させられる方法は…!)

キョン「そ、そうだ森さん!デートしましょう!」

森「で~と?」ピタッ

キョン「え、ええ!今度の日曜日に2人でデートに行きましょう!」

キョン「ですから、今日のところは…」

森「デートか~…うん、いいよ!じゃあ楽しみにしてるね~」パッ タタタッ

キョン「た、助かった…」

古泉「うまいこと切り抜けましたね」

キョン「このやろう、俺を人身御供にしようとしやがって…」

古泉「ハハ、すみません。それはともかく…日曜日は頼みましたよ」

キョン「…逃げてもいいか?」

古泉「そうおっしゃらずに。これは僕だけでなく、機関のメンバー全員からのお願いです」

古泉「森さんをよろしくお願いします」スッ

キョン「…頭を上げろ。分かったよ、やってやるさ」

古泉「ありがとうございます」

キョン「やれやれ」

好きなキャラを神人に突っ込めば…!?

その日の夜


キョン「その場を逃れたくて、勢いであんなことを言っちまったが…」

キョン「俺はひょっとしてとんでもないことを…?」

キョン「まぁ今更悔やんでもしょうがないか」

キョン「古泉からメールで『デートプランは森さんが全部自分で決めるそうですよ』と来てたし」

キョン「ま、なるようになれ、だな」

日曜日


キョン「確かこの噴水前で待ち合わせだったよな…」

キョン「さて、森さんはもう来てるのかな?」キョロキョロ

キョン「……あのピンク色のメイド服を着た人はひょっとして…」

森「あ~キョンちゃんだ~お~~い!」ブンブン

キョン「やっぱり…」

森「にへへ~え~い!」ダキッ

キョン「…その格好は何ですか?スカートもやたら短いし…」

森「似合うかな?似合うかな?」ニパッ

キョン「似合ってます。恐ろしく似合ってますが、いろいろと目立ってます…」

メイド…だと…?

キョン「そろそろ出発しますか。最初はどこに行くんです?」

森「えっとね~ぇ、最初は映画観るの!」

キョン「映画館ですか」(まぁまともというかベタな選択かな)

森「ここだよ~じゃあ入ろっか~」スタスタ

キョン「…何とな~くそんな予感はしてましたが、やっぱりピンク映画ですか」

キョン「駄目です。普通の映画を見ますよ」グイグイ

森「ぷ~キョンちゃんのケチンボ~」

『ワーウオー ドガガガ ドカーーン』

キョン(結局アクション映画を観ることになったが…)

キョン(森さん退屈してないかな?といっても森さんの好みなんて知らないんだが…)

森「……ニィ」


モゾモゾ サワサワサワ


キョン「ひょわあああ!!!」ガッタン

キョン「な…な…」ドッキンドッキン

森「キョンちゃ~ん、映画館では静かにしないとだめだよ~」ニヤニヤ

キョン「ちょっと森さん!いきなり変なところ触らないでくださいよ!」ボソボソ

森「……気持ちよかった?」

キョン「!!!!もう出ますよ!」ズンズンズン

森「あ~ん、待ってよ~」トテトテ

森「ねぇキョンちゃ~ん、怒らないでよ~」

キョン「怒ってません。けどもうあんなことはしないでくださいよ」

森「うん、わかった~~」

キョン(…本当にわかってんのかな?)

森「次はね~服を買いに行くの!」

キョン「わかりました。では行きましょうか」

もう出ますよってそっちか…

ファッションショップ


森「ねぇねぇ~どっちが似合うかな~?」

キョン「森さんならどちらも似合いますよ」

森「そうかな~にへへ~じゃあ更衣室で着てみるね~」シャッ


森「キョンちゃ~ん、どうかな~?」シャッ

キョン「ええ、予想通り似合ってますよ」

森「そぅお~?にへ~」シャッ

森「キョンちゃ~ん、こっちはどうかな~?」シャッ

キョン「これは随分と可愛らしい服ですね。よくお似合いです」

森「うふふ~」シャッ


森「キョ~ンちゃ~ん、これなんかどうかな~?」シャッ

キョン「どれど…ぐおお!!!」

森「どうかな~?」クネクネ

キョン「な…な…なんで何も着てないんですかーー!!!」

キョン冷めすぎw

森「うふふ~…馬鹿には見えない服~♪」

森「キョンちゃんは~お馬鹿さんなのかな~?」フリフリ

キョン「!!!いいから服着てください!!」シャッ

キョン「俺、店の外で待ってますから!!!」ズンズンズン

森「んもぅ~遠慮せずにもっと見てくれていいのに~」シャッ

男の子「わー、おっぱいー…」

森三中「「「ぷ~キョンちゃんのケチンポ~」」」

キョン(バッチリ見ちまったバッチリ見ちまったバッチリ見ちまった!!!)

キョン(それにしても森さんってパイパ……ダァ~何考えてんだ俺は!)

キョン「あああ~も~…最後までもつのか、俺の理性…」ブツブツ

古泉「随分と苦労されているようですね」

キョン「だぁおうっ!!!」ピョン

キョン「ここ古泉!お前いつから!?」

古泉「最初からずっと尾行してましたよ。やはり心配ですからね」

キョン「…お前なぁ」

>それにしても森さんってパイパ……

ざわ…

      ざわ…

キョン「なぁ…本当にこんなので大丈夫なのか…?」

古泉「ええ、ずっと見ていた限りでは、森さん随分と楽しんでいるようですよ」

キョン「代わりに俺の何か大事なものが減っていっているような気もするがな…」

キョン「というか俺結構ピンチだったんだが…助け舟出してくれてもよかったんじゃないか?」

古泉「いえいえ、これまで数々の不思議事件を乗り越えてきたあなたなら大丈夫だと思いまして」

古泉「…むしろ男としてはラッキーだったと思われますが?」

キョン「……ぶっ飛ばすぞ、このやろう」

古泉「んっふ、冗談です」

森「キョンちゃ~ん、おまたせ~」

古泉「おっと、では僕は隠れてますね。引き続き頑張ってください」ササッ

キョン「他人事だと思って…」

森「ん~?誰かいたの~?」

キョン「いえいえ、何でもないですよ!」

キョン「それより森さん、そろそろ昼ごはんにしませんか?」

森「ん~んそうだね~それじゃあ行こ~!」グッ

キョン「…もう腕を組まれたぐらいでは何も感じなくなってきたなぁ」スタスタ


古泉「…では、尾行を再開しますか。ビデオカメラも忘れずにっと」

古泉www

森「キョンちゃんここだよ~~ここのケーキバイキング、とってもおいしいんだよ~」

キョン「……俺、お昼ごはんて言いましたよね?」

キョン「……もういいや、深く考えるのはよそう」

森「よ~いしょっとぅ」ドッサリ

キョン「また随分たくさん食べますね…」

森「えへへ~このケーキをあたしn」

キョン「自分の体に盛り付けて『召し上がれ♪』ってのは勘弁してくださいよ」

森「……キョンちゃんのエッチぃ~」

キョン「…ほっといてください」

森「ちぇ~残念。誘惑できると思ったのに~」

キョン「ホントにやる気だったんですか!」

キョン「さて、お次はどこに行きます?」

森「ん~とね~、ん~とね~~」

森「どーぶつえん!どーぶつえん行こ~!」

キョン「動物園ですか。まーいっか、行きましょう」

森「キョンちゃ~ん、抱っこ!」

キョン「…はい?」

森「お姫様抱っこ!!」

キョン「では、帰りますか」

森「じょうだんだよ~~」

動物園


森「わ~キョンちゃん、、キリンさんキリンさん!」

キョン「首長いですね~」

森「コアラちゃんコアラちゃん!」

キョン「よく寝てますね~」

森「ゾウさんゾウさん!」

キョン「大きいですね~」

森「…キョンちゃんのゾウさんも見てみたいな~」チラリ

キョン「おっ、あっちにライオンがいますよ。行ってみましょうか」スタスタ

森「…キョンちゃんの『するーすきる』があがってるぅ~」

古泉「彼もだんだん森さんの扱いに慣れてきているようですね」

古泉「さすがにこれまで様々な事件を乗り越えてきただけはあります」

古泉「…それにしても、森さんは何が目的なのでしょうか…?」

古泉「今回のデートで、何か収穫があればいいのですが…」

古泉「まぁ引き続き調査を続けるとしましょう」

古泉「カメラもバッチリ撮れてますね。ではGOです」カサカサ


「ママー、ダンボール箱が勝手に動いてるよー?」

「しっ!見てはいけません!!」

森喜朗「……キョンちゃんのエッチぃ~」

スネークwwwww

キョン「おお~、さすがに雄ライオンは迫力あるなあ~」


ギャーギャーワーワー


キョン「ん?何か騒がしいな…?」

キョン「……あそこで飼育員さんと揉めてる女はひょっとして…」

ハルヒ「だーかーらー、ちょっと檻の中に入るくらいいいじゃないのよ!!」

キョン「やっぱりな……」

ハルヒ「あれ?キョンじゃない!こんなとこで何してるのよ!」

キョン「(見つかっちまった…)こっちのセリフだ…」

ハルヒ「あたしは暇だったから、ライオンにサブミッションでも仕掛けてみようと思って来たのよ!」

ハルヒ「それなのにこの人達が『危険だ!』の一点張りで入れてくれないのよ。ケチよねー」

キョン「当たり前だろうが!何考えてんだお前は!!」

キョン「我侭言わないで諦めなさい!飼育員さんに迷惑でしょう!」

ハルヒ「ぶー、何よー!やめればいいんでしょ、やめれば」

ハルヒ「…ところで、何でキョンがこんなところにいるのよ?」

キョン「あ、いや、それは、その~…」

森「キョ~ンちゃ~~ん、1人にしないでよ~」ダキッ

ハルヒ「!」

古泉「しまった…撮影するのに夢中で、2人の周囲に気を配るのを忘れていた…」

古泉「彼は何とかできるでしょうか…?もしもの時には僕が…」


ハルヒ「ちょっとあんた!何して…って森さん!?」

森「キョンちゃ~ん、次はクマさん見にいこ、クマさん~」スリスリ

キョン「ふぉっ!森さん、体を擦り付けないでください!けしからん感触が…」

ハルヒ「キョン…これはどういうこと……?」ゴゴゴゴゴ

キョン「いやその…これはだな…」ダラダラダラ

ハルヒ「キョン…殺したりしないから…正直に言ってごらんなさい……?」グゴゴゴゴゴ

キョン(だめだ!今のハルヒは何を言っても聞く耳を持ってくれない!)

キョン「あっ!空飛ぶゴリラ!」ビシィ

ハルヒ「ふぇっ!どこに!!」クルッ

キョン(今だ!!)ガバァ

森「ほにゃ!?」

キョン(すまん古泉!あとは頼んだ!!)ダダダダッ

森「わ~い、お姫様抱っこだ~」キャッキャッ

ハルヒ「あ!こらキョン!待ちなさい!」

古泉「すみません涼宮さん、ちょっといいですか?」スッ

ハルヒ「古泉くん!?」

古泉「彼と森さんが一緒にいるのには、とある事情がありまして…」

ハルヒ「何よ!その事情ってのは!」

古泉「実は先日、森さんが交通事故に遭われまして…」

古泉「幸い怪我は大したことはなかったのですが、ショックで記憶喪失になってしまったのです…」

ハルヒ「え…森さんが…」

古泉「しかも極度に人を恐れるようになり、誰にも心を開かなくなってしまいまして…」

古泉「しかし、彼にだけは心を開いてくれたのです」

ハルヒ「…何でキョンに?」

支援

古泉「それは分かりません」

古泉「しかし、森さんが心を開いてくれた以上、彼だけが頼りでした…」

古泉「そこで、彼に頼み込んで森さんの治療に協力してもらうことになったのです」

古泉「そして今は記憶を呼び覚ますために、森さんの思い出の地を周ってもらっているという訳です」

ハルヒ「ふーん、大体事情は理解したわ」

ハルヒ「キョンも最初からそう言ってくれればよかったのに…」

ハルヒ「というか、そんな大変なことなら真っ先にあたしに相談しなさいよ!」

古泉「すみません。こちらにも都合があったんですよ」

ハルヒ「そういうことなら、あたしも協力するわよ!」

古泉「いえ、それには及ばないですよ」

ハルヒ「なんでよ!」

古泉「今の森さんは非常に不安定な状態ですし、あまり刺激を与えたくないのですよ」

古泉「ここは彼と僕を信じてはいただけませんか?」

ハルヒ「む~~分かったわよ」

古泉「ありがとうございます。それでは2人を追いますので、失礼します」タタタッ


ハルヒ(記憶喪失…の割にはな~んかあの森さんの態度はおかしかったよーな…?」

ハルヒ(……あやしーわね)

支援だ

キョン「ゼェ…ゼェ…あービックリした…」

キョン「ハルヒがいる以上、動物園にいるのも危ないですね。出ましょうか」

キョン「じゃあ、下ろしますよ?」スッ

森「んふふ~~はむ!」

キョン「おおふぅ…耳はだめ…耳は…」

キョン「…ってコラーー!!」

森「きゃ~~~♪」

キョン「ホントにもう…それで、これからどうします?」

森「あたしね~最後に展望台に行きたい~!」

キョン「展望台ですか。そろそろ暗くなってきましたし、行きますか」

展望台


森「わ~~キラキラ光ってて綺麗~~」

キョン「本当に綺麗な夜景ですね」

森「…キョンちゃん、今日はありがとね」

キョン「え?」

森「今日1日、あたしの我侭につきあってくれて…」

森「あたし分かってるんだ…今のあたしがあたしじゃないってこと…」

キョン「森さん…」

支援

森「目が覚めたとき、あたしは1人ぼっちだった…」

森「とってもとっても寂しかった。心細かったんだよ…」

森「でもキョンちゃんが来てくれた…キョンちゃんがそばにいてくれた…」

森「すっごくすっごく嬉しかったんだよ…」ポロポロ

キョン「森さん…俺…」

森「うん、分かってる…あたしはそろそろ戻らないといけない…」

森「キョンちゃん…ありがとう…ホントにホントにありがとう…」

キョン「…俺も本当に楽しかったですよ、ありがとうございます…」

森「キョンちゃん…最後にもう1箇所だけ行きたいところがあるんだけど…いいかな…?」

キョン「ええ、いいですよ…行きましょう」

クライマックスかな

キョン「ここは…」

キョン「すみません…俺の目がおかしくなったかな…?」

キョン「どこからどー見てもラブホテルに見えるんですが……」

森「そ~だよ~~」

森「大好きな~キョンちゃんと~1つになりたくって~」モジモジ

森「いっぱいいっぱい気持ちい~ことしよ~ね♪」

森「ってあれ~?キョンちゃんは~?」キョロキョロ

キョン「いやいやいや!アカン!あれはアカンって!」ダダダダッ

森「キョンちゃ~~ん、待ってよ~」ヒュゴォォ

キョン「ぎえーー!速えぇぇぇぇ!!」

森「つっかまえた~」ガバァッ

キョン「クェッ!ちょちょ森さん!」

キョン「まずいですって!つーか、さっきまでの感動を返してください!」

森「んも~ここまできたんだからイイじゃない~~」

やっぱりwww

森「ほらほら~スゴイことしてあげるから~」ギチギチ

森「さぁさぁ~れっつご~♪」グイグイ

キョン「イテテテ!も、森さん!腕がらみ極めたまま引っ張らないで!!」

森「おとなのかいだんの~ぼる~♪」ズルズル

キョン「いやーーー古泉ーーー助けてくれーーー!!!」



古泉「おやおや、これは困ったことになってしまいましたね…」

古泉「中に入られては撮影が出来なくなってしまいます…」

古泉wwww

古泉「…なんてことを言ってる場合じゃないですね」

古泉「仕方ありません。救出に行きますか」スッ

ハルヒ「ねぇ、古泉くん」

古泉「ふおおお!!す、涼宮さん!なぜここに!?」

ハルヒ「今の、キョンと森さんよねぇ?」

古泉「え?あ、いや…」

ハルヒ「ホテルに入っていったわよねぇ?」ゴゴゴ

古泉「あの、涼宮さん、これはですね…」

ハルヒ「…ア~ンニャロォ~」ズゴゴゴゴゴ

ホテル


森「フンフフンフ~~ン♪」ザーー

キョン(森さんは今シャワーを浴びている…今のうちに逃げなければ!)

キョン(…しかし両手両足を縛られてて全然動けん!)

キョン(男としては嬉しいシチュエーションなんだろうが…いくらなんでもこれはまずい!)

キョン(何かいい策はないか…ていうか古泉は何してるんだ!)

森「キョンちゃ~~ん、、お・ま・た・せ~」ガラッ

キョン(わーーきたーーー!!)

森「さぁ~キョンちゃ~ん」

キョン(今、森さんはタオル1枚だけ…やべぇ、色っぽい…)

キョン(って何考えてんだ俺は!心頭滅却すれば火もまた涼し、心頭滅却すれば火もまた涼し…)

森「生まれたままのあたしを見て~」ハラリ・・・

キョン(心頭滅却すれば火もまた涼し、心頭めっくぁw背drftgyふじこlp;@:「」)

森「ねぇ…あたし…きれいかな…?」

キョン「はい…とても…」

キョン(わー!わー!まてまて!気をしっかり持て、俺!!)

キョン「も、森さん!考え直しましょう!楽しいことなら他にもいっぱいありますから!」

森「ん~だめ~」

キョン「なぜです!」

森「あたし~もう身体の芯から熱くなっちゃって~止まれないんだも~ん」ピタァ

キョン「みみみ密着しないでください!!」

森「んふふ~キョンちゃん、すっごいドキドキしてる~」

キョン(やばいやばい!理性がどこかにシュワッチしちまう!)

森「んふふふ~どこでも好きなだけ触っていいんだよ~」

キョン(…縛られてるから触れないんですけど)

キョン(…ってそうじゃないそうじゃない!落ち着け俺!)

森「じゃあキョンちゃんのを~脱がしちゃうね~」グググッ

キョン(ワ~~~もうだめだ~~~!!!)


ガチャガチャガチャッ


キョン「!」ビクッ

ハルヒ『何よこれ!鍵かかってんの!』ガチャガチャ

キョン(あの声は…まさかハルヒか!)

ハルヒ『もー面倒くさいわねー!蹴破ってやるわ!』


バキィ! ドガンッ!!


ハルヒ「開いた!さぁキョン、覚悟しなさい!」ズンズン

キョン「ハルヒー助けてくれーー!」

ハルヒ「洗いざらい白状させた上でボコボコに……ん?助けて?」

キョン「助かった!ハルヒ、森さんを止めてくれ!」

ハルヒ「???え~と、どういう状況?」

古泉「涼宮さん、失礼します」シュタタタ

古泉「ハッ!!」タンッ

森「うっ…」ドサリ

古泉「ふう、これでひとまず安心です」

キョン「頚動脈に一撃いれて気絶させるなんて、映画以外で初めて見た…」

ハルヒ「…それで、これはどういうことなの?」

古泉「ええ、どうやら事故による影響が悪い形で出てしまったようです」

ハルヒ「悪い形?」

古泉「ええ、精神が不安定だと、こういう暴走をしてしまうこともあるということです」

ハルヒ「へーそうなの…」

キョン「…古泉、そりゃどういうことだ?」ボソボソ

古泉「涼宮さんを納得させるためです。話を合わせてください」ボソボソ

キョン「とにかくハルヒ、助かったよ、ありがとな」

ハルヒ「な、何よ…別にいいわよ。今度からちゃんと真っ先にあたしに相談しなさいよね!」

キョン「ははは、そうだな、そうするよ」

古泉「ところで涼宮さん、お願いがあるのですが…」

ハルヒ「何?」

古泉「森さんに服を着せてもらえないでしょうか?我々男性陣には目の毒ですので」

ハルヒ「…分かったわ。2人とも部屋の外に出てて」


キョン「…この壊れた扉はどうすんだ?」

古泉「機関のほうで手を回しておきますよ」

ハルヒ「終わったわよ」

古泉「では僕が背負っていきます。行きましょう」

キョン「結局森さんは元に戻れるのか?」スタスタ

古泉「さあ、それはまだ分かりません」スタスタ

ハルヒ「森さんそんなにひどいの?早く治るといいわね…」スタスタ

古泉「ええ、涼宮さんも早く元の森さんに戻れるよう祈っててください」

ハルヒ「うん、わかったわ」

古泉「早く元に戻っていただけないと…」コソコソ

ハルヒ「?」

古泉「また彼に襲い掛かるかもしれませんよ…?」ボソッ

ハルヒ「!!!わ、分かったわよ!しっかり祈っておくわよ!」

キョン「なんだなんだ?」

古泉「いえいえ、おそらくもう大丈夫だと思いますよ」

古泉「あなたと……涼宮さんのおかげで」

キョン「?」

翌日


キョン「森さんが元に戻った!?」

古泉「ええ、おかげさまで」

キョン「そうか、よかった…ほっとしたよ」

古泉「昨日のことは一切記憶にないようでしたよ」

キョン「そうなのか?」

古泉「もっともしばらくは表を歩けないでしょうが」

キョン「……お前、何かしたのか?」

森『古泉、昨日の私はどんなことをしていたの?』

古泉『そ、それは…』

森『あの閉鎖空間での戦い以降の記憶が一切ない…どうしても気になるのよ』

森『新川さんや他の人に聞いてみても「気にするな」っていうばかりだし…』

森『古泉、教えて頂戴、命令よ』

古泉『一応このビデオカメラで撮ってはいますが…やめておいたほうがいいと思いますよ』

森『いいから見せて頂戴』

古泉逃げてえええええええええええええええええええ

森『…………………………』

古泉『も、森さん?』

森『古泉』

古泉『何でしょう?』

森『この町で1番高いビルはどこだったかしら…』

古泉『…早まらないでください』

>キョンちゃ~ん
これオカマが迫ってくるイメージが抜けなくて困った

よし、1万円スタート

>>222
あおきさやかで再生される俺は勝ち組

キョン「そりゃあショックだろうなぁ…ていうか撮影してたのか、この野郎!」

古泉「まあまあ…森さんに見せたあとに、ちゃんと消去しましたよ」

キョン「たく…」

古泉「森さんはすっかり自室に引き篭ってしまって、復帰にはしばらくかかりそうです」

古泉「まぁ森さんのことだから、大丈夫でしょう。それでは、涼宮さんにも伝えてきますので…」

キョン「ああ、じゃあな」

キョン(ん?そういや結局、何が原因で森さんはあんな状態になっちまったんだ?)

キョン(…まぁいいか。古泉に放課後に聞くとしよう)

古泉(森さんがあんな状態になった原因は、そうなる前日の放課後…)

古泉(彼と涼宮さんが些細な喧嘩をした…)

古泉(まぁ喧嘩といっても軽い口論でしたが…彼の何気ないある一言が問題だった)

古泉(彼に密かに好意を抱いている涼宮さんにとって…その一言は大きなショックだった)

古泉(それと同時に、いつまでたっても素直になれない自分自身にも嫌気がさしていた)

古泉(彼の一言、そして溜まりに溜まったとある願望が)

古泉(あの閉鎖空間、神人を生み出した)

古泉(本来ならストレスによって発生する神人ですが、今回は違った)

古泉(涼宮さんのもっと素直に自分をさらけ出したい、もっと彼と仲良くなりたい)

古泉(そんな願望が神人に詰まっていたのでしょう)

古泉(そして故意か事故か、森さんが取り込まれ、影響を受けた)

古泉(つまり、あの日の森さんの彼に対する言動は…)

古泉(涼宮さんが彼に対してこうしたい、と心の奥底で思っていた願望…)


古泉(…まぁあくまで僕の推論に過ぎませんがね…)

古泉(彼に話しても信じてもらえないでしょうから、黙っておくとしますか)

古泉(ふふ…困ったものです)

もしあのまま古泉がぶつかってたら……ゴクリ……

数日後


ブロロロロ

キョン「ん?あの車は…?」

キキィ

森「ど、どうも、こんにちは…」

キョン「やっぱり森さんでしたか。具合はどうなんですか?」

森「え、ええ、おかげさまで…あ、あの!」

キョン「?」

森「本当に申し訳ありませんでした!」

森「私…あなたにとんでもない迷惑を…」

>>43より
古泉「……ニィ」


モゾモゾ サワサワサワ


キョン「ひょわあああ!!!」ガッタン

キョン「な…な…」ドッキンドッキン

古泉「キョンちゃ~ん、映画館では静かにしないとだめだよ~」ニヤニヤ

キョン「ちょっと森さん!いきなり変なところ触らないでくださいよ!」ボソボソ

古泉「……気持ちよかった?」

キョン「!!!!もう出ますよ!」ズンズンズン

古泉「あ~ん、待ってよ~」トテトテ

キョン「いえ、俺は気にしてないですよ」

森「ですが、私がもっとしっかりしていれば、あんなことには…」

キョン「俺もそれなりに楽しかったですし、森さんもあまり気にしないほうがいいですよ」

森「ううう…そうですね…」

森「…それでは機関の仕事がありますので…」

キョン「ええ、それではお気をつけて」

森「うん、またね~キョンちゃん!」

キョン「へ?」

森「あ…」カァァァ

森「し、失礼します!!!」ブロロロロ

キョン「あ~あ」

森さんは俺の嫁

ハルヒ「今の森さん?」

キョン「うおっ!ハルヒ、いつの間に!」

ハルヒ「ついさっきよ。森さん記憶戻ったんですってね」

キョン「ん、あ、ああ。今お礼を言われたところさ」

キョン「お前にもよろしく、だってさ」

ハルヒ「ふ~ん」

どうでもいいけど鶴屋さんスレでのハルヒの邪魔率90%ぐらいあるよな

ハルヒ「ね、ねぇキョン」

キョン「ん?何だ?」

ハルヒ「な、何でもない!!」

キョン「??なぁハルヒ」

ハルヒ「なな、何よ!」

キョン「今度一緒に遊園地にでも遊びに行かないか?」

ハルヒ「え?ほ、ホントに…?」

キョン「ああ、SOS団のみんなでパ~っと遊ぼうぜ」

ハルヒ「………まぁいいわ」

ハルヒ「ふっふっふ…キョン、あんたが根をあげるまで遊んで遊んで遊びつくすわよ!」

キョン「ははっ、お手柔らかにな」


おしまい

乙!!!

どうも、通りすがりのスカイダイバーです

いまハルヒちゃん18話までだっけ…見直してくるか…
ホストの回の森さんのカッコよさと18話の新川さんの渋さは以上

何とか一度もPCの前から離れることなく、最後まで投下できましたー
支援してくれた方、ありがとうございます

終盤セクロスシーンを期待していた方、どーもすみません
自分にはまだ、そこまでの腕はありません
少しだけ迷いましたが、初志貫徹させてもらいました

これからさらに精進していきます!
それでは、最後まで読んでいただき本当にありがとうございました!!

俺も結構好きだがいかんせん邪魔キャラなのが多すぎる
溜息のハルヒはマジで殴りたくなったけど

>>293
・古泉を玩具扱いし虐待。本人も「一樹は私の玩具だ」とのこと
・古泉に真夏に気ぐるみバイトの無賃労働させた挙句、自分は一切働いてないのにバイト代を全て横取り
・古泉は着せ替え人形と見なしていて、変態と思われかねない赤球で町中を引きずり回す
・古泉に性的虐待し、学校を休むほどの精神的ダメージを与えたが、一切の反省の色も謝罪も無し
・世界を救う等とホザいてるが、口先だけで完全に《神人》狩りを楽しんでいる
・古泉の身体を餌に猥褻写真をばらまくと恐喝してPCを強奪する犯罪者
・橘の一団に向かってガンを乱射する。直度「ボコった方がよかった?」とも発言するDQN
・世界を守るわよ!と妄言を吐いて古泉の放課後と休日を奪うが、自分が飽きたら即刻帰るエゴイスト

>>296
くそう不覚だった……

ちゅ「キョンくんキョンくん~」
キョ「ん?」
ちゅ「ボクとえっちしないかい?」
キョ「ダメー」
ちゅ「にょろ~ん」


とか脳内4コマ劇場が生れた

455 名前:LIVEの名無しさん[] 2009/04/03(金) 01:02:14.53 ID:Kdp+CV8l
04/02 第01話 涼宮ハルヒの憂鬱1
04/09 第02話 涼宮ハルヒの憂鬱2
04/16 第03話 涼宮ハルヒの憂鬱3
04/23 第04話 涼宮ハルヒの憂鬱4
04/30 第05話 涼宮ハルヒの憂鬱5
05/07 第06話 涼宮ハルヒの憂鬱6
05/14 第07話 涼宮ハルヒの退屈
05/21 第08話 笹の葉ラプソディ   → 新作
05/28 第09話 ミステリックサイン
06/04 第10話 孤島症候群(前編)
493 名前:LIVEの名無しさん[] 2009/04/03(金) 01:02:37.63 ID:Kdp+CV8l
06/11 第11話 孤島症候群(後編)
06/18 第12話 エンドレスエイト  → 新作
06/25 第13話 涼宮ハルヒの溜息1 → 新作
07/02 第14話 涼宮ハルヒの溜息2 → 新作
07/09 第15話 涼宮ハルヒの溜息3 → 新作
07/16 第16話 涼宮ハルヒの溜息4 → 新作
07/23 第17話 朝比奈ミクルの冒険 Episode00
07/30 第18話 ライブアライブ
08/07 第19話 射手座の日
08/14 第20話 サムデイ イン ザ レイン
524 名前:LIVEの名無しさん[] 2009/04/03(金) 01:02:48.06 ID:Kdp+CV8l
08/21 第21話 涼宮ハルヒの消失1 → 新作
08/28 第22話 涼宮ハルヒの消失2 → 新作
09/03 第23話 涼宮ハルヒの消失3 → 新作
09/10 第24話 涼宮ハルヒの消失4 → 新作
09/17 第25話 涼宮ハルヒの消失5 → 新作
09/24 第26話 ヒトメボレLOVERS  → 新作

          ( 'A`)              ('A`)  ほれ今月の小遣いだ
          (~ ) ~  [小遣い]三二=- ~~)
          ノ ノ               ノノ
                            ↑ 親父
          ( 'A`)
          (~ ) [小遣い]
          ノ ノ

          ('A` )
         [小遣い])
          ノ ノ


( 'A`)       ('A` )
(~[小遣い]  ~( ~)
ノノ        ノ ノ

↑コトブキヤ

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