ハルヒ「有希って」 キョン「かわいい」 みくる「でしゅ(^p^)」 古泉「よねぇ」 (19)


ハルヒ「有希って……くぁわいいわよねー……ため息出るぐらいかわいいわぁ」ウットリ

みくる「それは確かにそうでしゅが、ため息つかないでくだしゃい、息くさいでしゅ(^p^)」

キョン「長門のかわいさって完成された美だよな……まさに薄幸の美少女」

古泉「んっふ、どこぞのイカれ女とホルスタイン先輩と同じ生物だとは思えませんね」

ハルヒ「あら古泉くん、あなたガチホモでしょ? 有希よりキョンに興味があるんじゃないの?」

古泉「やめてくださいよ、どうして僕がこんな冴えない人を……//////」チラッ

みくる「照れてるでしゅ(^p^) やっぱりガチホモでしゅ(^p^) きめぇ」

キョン「やめてくださいよ、俺はノンケです。くだらないこと言ってると食肉センター送りにしますよ?」

みくる「わたしは乳牛でしゅ(^p^)」

ハルヒ「それより聞いてよ!! あたしこの前有希とすっごいイチャイチャしちゃったのよ!!」キャー!

キョン「まーた始まったよ」

古泉「お得意の妄想ですか? 捗りますねぇ」

みくる「ついに現実と妄想の区別がつかなくなったんでしゅか? あ、元々か(^p^)」

ハルヒ「まぁ聞きなさい聞きなさい愚民共、羨ましすぎて血ぃ吐いて死んでも知らないわよ」

キョン「ならそんな話聞かせんじゃねぇよ殺し屋」

ハルヒ「あれは数日前のことだった」

古泉「相変わらず聞く耳持ちませんねぇ、この女」

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ハルヒ『おっまたーー!!!! 有希有希!! って有希だけ!!? 今有希だけっ!?!!?』

長門『……』コクリ

ハルヒ『これって……神が与えし有希独占タイム……? ウヒョーー!!!』

ハルヒ『ねぇ有希! それ何読んでるの!!? あたしも一緒に読んでいい!? いい!?』

長門『……フランツ・カフカの―――』

ハルヒ『スー! ハー! スー! ハー!(あ˝あ˝あ˝あ˝あ˝あ˝あ˝!!!! いい匂いぃいぃいいい!!! 今の内に有希成分を!! 1%でも多く!!』

長門『……』ペラ

ハルヒ『スー! ハー! スー! ハー! スー……ウッ、っはぁ、ハァ、ハァ……っ過呼吸!? なんて不便な体っ!!!』

長門『……』ペラ

ハルヒ『……ねえ有希?』

長門『なに?』

ハルヒ『あたし急に有希と有希の椅子の間に入りたい症候群に陥ったんだけど……入っていい?』

長門『……別に』

ハルヒ『ッシャーー!! キターー!! お言葉に甘えはせ参じ参らん(?)!!!』ヒョイ!

長門『……』

ハルヒ『ズザザーーー!! スライド式滑り込み成功……ああ^~有希の体温が直に……直に!』ジュンジュワー!

長門『……』ペラ

ハルヒ『…………ねえ、有希』ハスハス
 
長門『なに?』

ハルヒ『おっぱい触っていい?』

長門『だめ』


ハルヒ「……と、思い出すだけでも鼻血が止まらない百合百合しい一時を……」ドクドク

キョン「うわぁ……」

みくる「こいつ変態でしゅ(^p^) こんなもんレ○プと何もかわらないでしゅ(^p^)」

ハルヒ「ちゃんと合意の上だからセーフよセーフ」

古泉「さすがは団長、SOS団きっての変人ですね」

ハルヒ「え? 愛人? 有希の? べっ、別に有希だったら愛人でも……その……」モジモジ

キョン「勝手に“心”という字を足してんじゃねぇよど変態。鼻血噴いてぶっ倒れてたのはこれが原因か」

ハルヒ「気づいたら二日経ってたのはマジビビった。なんで起こしてくれないのよ!?」バン!

キョン・古泉・みくる「「「長門(さん)に夢中だったから」」」

ハルヒ「ならば仕方ない!」

みくる「視界の端にゴミが映っていることぐらいしか覚えてないでしゅ(^p^)」

ハルヒ「いやーでもあの時の感覚はあんたらでは一生味わえないんだろうなー、可哀想よねー!!」チラッ

古泉「ならば次は僕が長門さんとの裏山エピソードをお話ししましょうか?」

キョン「需要ない」

みくる「ホモビ撮影の時間でしゅ(^p^) 帰った方がいいでしゅ(^p^)」

古泉「あれはつい先日のことでした―――」

ハルヒ「どうしてこの団には話が聞かないやつが多いのかしら?」

みくる「鏡に向かって喋ってろごみ(^p^)」


古泉『おや長門さん、部室に向かう時に会うとは偶然ですね』

長門『……そう』

古泉『ご一緒させていただきますよ、荷物お持ちいたしましょうか?』

長門『いい』

古泉『ああ、もちろん“ブッかけ”たりはしませんよ? それは心に誓います』

長門『そういう問題ではない』

古泉『そうですか、あっ、じゃあなにか飲まれますか? 奢らせていただきますよ』

長門『…………』

古泉『ただ、校内の自販機ですと新鮮味に欠けてしまいますので……』

古泉『不肖ながら、古泉一樹特製オリジナルブレンドをおとどけさせてもらいますよ』ニコッ

長門『オリジナルブレンド?』

古泉『えぇ、しかしそれには少々準備が必要でして……』

長門『どんな?』

古泉『簡単です。まずは僕と一緒にトイレまでついて来て下さい』

古泉『そして僕が個室に入った後、長門さんは個室の外から僕を罵倒していただければいいのです』

長門『……どうなる?』

古泉『そうですね……1分足らずで古泉一樹特製ブレンドができあがることでしょう』ニコッ

長門『……そう』

長門『…………いい』

古泉『それはもちろん肯定と受け取っても? では行きましょうか長門さん。おすすめのトイレは3階の―――あれ? 長門さんがいない……?』


古泉「とまぁ、非常に楽しい時間でしたよ」

キョン「なぁ、もうこいつ色々とおかしすぎるよな? こんなもん通報から逮捕までなんの障害もないよな?」

みくる「サイコパスでしゅ(^p^)」

古泉「もしかすると長門さんは長門さんで自分のおすすめのトイレへ先回りしていたのかもしれませんね」

古泉「そう考えると……非常に惜しいことをした思いになります」ハァ

ハルヒ「ドMの上に早漏で童貞とか……救いようがないわね」

古泉「でも処女じゃないですよ?」ピュ

キョン「……おい、コイツ今の罵倒で股間がちょっと滲んでるんだが……」

ハルヒ「うわっ! 見境なしなの!? 気持ちわるぅ……」

古泉「決して興奮しているわけではありません。ただの生理現象なのですから」ピュ

キョン「また……マジでキモイぞ、お前」

古泉「んっふ」ドピュ

ハルヒ「なんか出がよくなった!!?!?」

みくる「キョンくんに言われたからでしゅ(^p^) コイツはやっぱりガチホモなんでしゅ(^p^)」

古泉「まぁ、長門さんに罵倒されると考えれば……この比ではないんですけどね」ドドドッピュ

キョン「イカくさい……もう帰れよお前」

みくる「キョンくんは慣れてるから平気でしゅ(^p^) わたしには激臭すぎて辛いでしゅ(^p^)」

ハルヒ「ホルスタインちゃんも慣れてるでしょ? ほら確か岡部と……」

みくる「知らんでしゅ(^p^) 寝てたら枕元にお金とイカの匂いがあっただけでしゅ(^p^) きっと妖精さんの仕業にょろ(^p^)」


バン!!


朝倉「話は聞かせてもらったわ!!」

ハルヒ「……誰アンタ?」

キョン「お前同じクラスの奴も知らんのか……まぁ俺も名前は知らん」

みくる「聞いてたって扉ごしにずっとでしゅか?(^p^) コイツもかなりヤりての変人でしゅ(^p^)」

朝倉「え? 愛人? そりゃ長門さんがいいっていうなら愛人になるのもやぶさかじゃないけど……」

キョン「それはさっきやった。聞いてたんなら分かるだろこの太眉」

ハルヒ「あ、そういえば教室の端でゲジゲジ虫がいたような……」

古泉「太眉(カマドウマ)ですね」

朝倉「あたしの名は朝倉涼子……長門さんの私生活を唯一知る者よ」

みくる「お前の名前なんてどうでもいいでしゅが……長門さんの私生活?(^p^)」

ハルヒ「分かった。コイツストーカーなんだわ! あたし達もさすがに自粛した禁忌を平然と犯しやがったわコイツ!」

古泉「僕は犯すより犯されたいというか……」

キョン「お前はもう退場していいぞ、ホント」

朝倉「あたしと長門さんの家は同じマンション、そのよしみで仲良くしているのよ」

みくる「という口実でしゅ(^p^) ストーカーはみんなそう言ってストーカー相手の近くに引っ越すんでしゅ(^p^)」

キョン「なるほど……あなたが言うと説得力ありますね。ヤンデレっぽいし」

みくる「あ?(^p^)」

朝倉「長門さんの私生活……知りたい? 知りたくない?」

ハルヒ「べっ、別にいいし……そんなの有希から直接聞けば……」

キョン「よし、それならお前は帰れ。俺はこのストーカーから長門の私生活聞くから」

みくる「わたしも犯人の自供を聞いておくでしゅ(^p^) 録音するでしゅ(^p^)」

古泉「長門さんのあんなトコやこんなトコまで聞けるんですよね? だったら残りますよ、ええ」

ハルヒ「ごめんごめんごめんさい、悪かった。なんでもするからお願い話を聞かせて」

キョン・古泉・みくる「「「ん?」」」


朝倉「じゃ、話すわよ」

キョン「ところで結局お前は誰なんだ? 自己紹介もせず、ずかずかと……」

朝倉「ああ、ごめんなさい。あたしの名前は朝倉涼子よ、あなたと同じクラスの。さっきも言ったんだけどね」

みくる「お前の名前はどうでもいいって言っただろうがでしゅ(^p^) さっさと長門さんに行った罪の数を数えろでしゅ(^p^)」

朝倉「長門さんはね、ああ見えて意外とよくご飯を食べるのよ」

キョン「…………」

古泉「…………」

ハルヒ「へー」

朝倉「特におでんとカレーが好きね! 何杯でもおかわりするんだから!」

キョン「…………いや、うん。分かったよ、言いたいことは分かるけどよ」

古泉「はっきり言って伝わりませんね、それでは。長門さんの魅力を十全に語れていない」

朝倉「まだ出だしなのに……」

キョン「食べるのが好きってことを伝えるならさ、食べてる時のこの動作がかわいいだの」

キョン「一緒に料理をしてみるだの、色々そういう妄想掻き立てられるエピソードがあるだろうが太眉ぅ!」

朝倉「確かに、食べてる時の長門さんもかわいいけど、長門さんはいつでもかわいいもの」

キョン・ハルヒ・古泉・みくる「「「「それは分かってる」」」」

ハルヒ「けどね、有希にはその時その時の魅力だってあるじゃない? 例えば本読んでいる時とか」

みくる「あの綺麗な姿勢で、細くて白い指でページを捲る長門さんはマジ女神でしゅ(^p^) ふつくしい……(^p^)」

古泉「乳牛先輩が仰るように、その情景が思い浮かぶよう話していただきたいと言っているんですよ、勘吉」

朝倉「なるほど……心がけてみるわ!」


朝倉「じゃあねお次は…………」

朝倉「………………」

ハルヒ「なに? とっとと話しなさいよ。発声器官でもぶっ壊れた?」

朝倉「………………あたし」

朝倉「思えば長門さんにご飯を作ってあげてるだけかも……」

キョン「…………はぁ? お前さっき私生活を知るっていったじゃねーか」

朝倉「そのつもりだったんだけど、あたし長門さん家でやってることってご飯作って皿洗ってるぐらいだったわ」

古泉「せっ、洗濯は!!? 長門さんの下着を洗うとか!! 色とか!!! 匂いとか!!」ガタッ

朝倉「ない……ご飯以外は長門さん自分でやってるから」

みくる「お風呂は?(^p^) 一緒に入ったりとかしないんでしゅ?(^p^)」

朝倉「一度も……」

ハルヒ「どっか遊びに行ったりとか……」

朝倉「部活動が、って……」

キョン「…………フー」

朝倉「…………おっかしいなー、もっと、こう、あるはずだったのになー」

キョン・ハルヒ・古泉・みくる「「「「役立たずじゃねーか、このゴミ」」」」

キョン「お前さ、なんなの? 自信満々に『唯一知る者(キリッ』とかやっといてこの醜態はなんなんだ?」

朝倉「だってだって! 多分地球上で唯一よ? 唯一長門さんの家に入ったことあるのあたしぐらいよ?」

キョン「俺もあるよ!!」

みくる「お前もあるのかよ(^p^) なんで黙ってたんでしゅ?(^p^) まさかやましいことが……」

キョン「あったら言ってますよ!!!! この上なく自慢してますよ!!!!!!!!」

ハルヒ・みくる「「このどーてーが」」


ハルヒ「ふたを開ければとんでもなくしょうもなかったわね、誰よ呼んだの」

古泉「誰も呼んでませんよ、勝手に入ってきたんですよ毛虫さんは」

みくる「おい(^p^) もう帰っていいでしゅ(^p^) ストーカーの通報はちゃんとしとくから安心するでしゅ(^p^)」

朝倉「いやいやいや、なに寝ぼけたことを……続きやりましょうよ」

キョン「続きだぁ? なんのだよ?」

朝倉「長門さんとの裏山エピソード暴露大会でしょ?」

ハルヒ「コイツ始めっから聞いてたのね……ていうかあんた名前ぐらい教えなさいよ」

朝倉「ごめんなさい。あたしの名前は朝倉涼子よ、で? やるの? やらないの? 長門さん裏山大会」

キョン「……いや、それはやるよ? 長門のことならいくらでも語れるよ?」

みくる「この前の第664回で新記録の43時間が出た時は死ぬかと思ったでしゅ(^p^)」

キョン「語れる、語れるけど……」

キョン「お前いらなくない?」

朝倉「なんっで!!? いらなくなくない!!?」

ハルヒ「この場においてあんたの存在理由、探すの難しいんだけど」

朝倉「長門さんを知るものとして参加資格はあるでしょ」

みくる「もうネタないじゃないでしゅか(^p^) たった一つのネタでこの部室に来たことは誉めてやるでしゅ(^p^)」

朝倉「くっ……確かにもうネタはないかもしれない」

キョン「マジであれだけかよ、あと一歩で本当に他人じゃねーかお前」

朝倉「でも、あたしは長門さんを知るものとしてエピソードに対し共感、批判できる!!!」

古泉「ここにいる、イカれ団長、乳牛、ホモ、僕で間に合ってますよ」

キョン「いやホモはお前だろ? ていうか自分がホモであることを認めないでくれる? 怖ぇんだけどホント」

古泉「ではバイということで」

キョン「一切の不安が減ってねーぞ。話通じるやつがいねーもんなこの空間」

みくる「仕方ないでしゅね(^p^) 寛大なわたしに感謝するでしゅ毛虫(^p^) とっておきの自慢話聞かせてやるでしゅ(^p^)」

朝倉「お願いします!!! 援○先輩!!!!」

みくる「ぶち殺すぞ貴様(^p^)」


みくる『はぁい長門さん、お茶が入ったでしゅ(^p^)』コト

長門『……』ペラッ

みくる『…………』ンー

みくる『長門さん、長門さん(^p^) これってなんて読むんでしゅか?(^p^)』

長門『……あ』

みくる『これは?(^p^)」

長門『り』

みくる『これ(^p^)』

長門『が』

みくる『ん(^p^)』

長門『と』

みくる『最後!(^p^)』

長門『う』

みくる『きゃー! どういたしましてでしゅ!(^p^) えへへー!! 長門さんにお礼言われちゃったでしゅ!! むふふー(^p^)』

長門『……』

みくる『んっふふー! 今日もいい事―――ん? 長門さん?(^p^)』グイッ

長門『…………お茶、ありがとう』

みくる『』キュン


みくる「―――って(^p^)」

朝倉「ぐっはあぁぁああ!! 最後っ!! 最後でやられたーーっ!!!」

ハルヒ「前半はそりゃもう見てて酷い自作だったけど……最後、いや最期に有希の天使っぷりが見られたわ」

みくる「まだわたし死なないでしゅ(^p^)」

キョン「この時俺らいたけど、こんなこと言ってたっけー?」

古泉「はて、僕の聞き間違いでなければ『息がくさい体臭がくさいイカくさい近寄るなホルスタインデブ』と言ってたような……」

キョン「あー……近い、なんかそれっぽい」

ハルヒ「ていうかホルちゃんの出すお茶甘くてまずい……」

みくる「100%テメーの聞き間違いだよ(^p^) イカくせーのはお前の股間まわりだろうがでしゅ(^p^)」

古泉「んっふ」ピュ

朝倉「ただ、長門さんなら前半みたいなことしなくても普通にお礼言ってくれると思うけどなぁ、あたしにもそうだし」

ハルヒ「そうそう、そんな余計なことするからダメ、お礼を言ってもらおうなんて浅まし……ってあんたもお礼言われたりするの!!?!?」

朝倉「えっ、そりゃいつもご飯作ってるし……言ってくれるわよ?」

キョン「そ、れ、を、言えよ!!! そういうトコ言わずに料理の好き嫌いなんか言ってんじゃねーよ!!!!」

朝倉「…………ホントだ!」ピコーン

みくる「バカでしゅ(^p^) これだからポイントを分かってないトーシロは……(^p^)」

キョン「ま、要するに俺の前じゃお前達は前座にすぎない……ってこった」

ハルヒ「なんか童貞が話すみたいよ?」

みくる「えー(^p^) どーてーは嘘つきでしゅからねー(^p^)」

古泉「童貞ですか、よければ筆おろし……付き合いますよ?」ニコッ

キョン「童貞は関係ないだろうがお前ら……あと古泉、俺は処女厨なんだ、悪いな」

ハルヒ・みくる「「で、でたーwww童貞なのに処女厨奴wwwwwwwwww」」

キョン「クソッ……俺の話で萌えまくって漏らしちまっても知らねえぞ」

みくる「強がり乙(^p^)」

ハルヒ「あれ? なんか泣いてない? 慰めてあげよっか?」ニヤニヤ

古泉「…………」ニヤニヤ


キョン『長門、目当ての本は見つかったか?』

長門『……あった』

キョン『そりゃよかった。それか? 目当ての本っつうのは……随分ハードカバーだな、おい』

長門『あなたも読んでみる?』

キョン『長門のお勧めなら是非、といいたいところだが……いきなりそれは厚すぎるな』

長門『……そう』

キョン『も、もう少し薄い本でお勧めはないか? あ、薄い本ってそういう意味じゃなくてだな―――え』ギュッ

長門『こっち』スタスタ

キョン『…………』

キョン『(えっ!!? ちょ、えーっ!!? ててて手! 手ェ握られてる!!?!? 手、手ェ!!?!?)』ドキドキドキドキドキドキドキドキ!!!

長門『……このあたり』

キョン『そ、そうかぁ!? なっ、長門はどれがお勧めなななんだっ!?』ドキドキドキドキドキドキドキドキ!!!

長門『……これかこれ』

キョン『お、おーこれと、これね!! おーっし!! さ、さっそく貸りようかな!! あははー!!』ドキドキドキドキドキドキドキドキ!!!

長門『推奨する』

キョン『……と、ところで長門さん?』

長門『なに?』

キョン『その、決して嫌なわけじゃ、むしろ幸せというか……じゃなくて!! その……』

キョン『手……握ったままで……大丈夫か?』

長門『……』ジイ

キョン『あ! て、手汗! 俺の手汗が気持ち悪かったらすぐ離してくれていいからな!!! むしろ離すべきで―――』

長門『……忘れていた』

キョン『え?』

長門『……あまりにも普通で、あまりにも暖かくて、あまりにも心地よくて……』

長門『手を繋いでいたことを、ごく自然に受け入れていた』

キョン『……そ、そうか……それは……』

長門『……少しだけ……このままで』

キョン『…………あ、あはは』ドキドキドキドキドキドキドキドキ!!!


キョン「―――とだな」

朝倉「くぁあいぃいいぃぃぃいいぃいいいいいいいいいい!!!! 長門さあぁぁぁあああああああああああああん!!!!!!」ジタバタ

みくる「というどーての妄想でしゅ(^p^) きっとそうでしゅ(^p^)」グギギ!!

キョン「ふふふ、歯ぁ食いしばってますよ、乳牛先輩」

ハルヒ「……あんた」ワナワナ

キョン「ふふ、どーだ!! 羨ましいだろう! かわいいだろう長門は!!!」

ハルヒ「……イカくせぇ汚いものにまみれた手で有希の手をぉぉおぉぉおおおおおおおお!!!!!」ハァァアア!!!

キョン「ハッ!? ちっ、違う!! 大丈夫!!! 左手だから!!!! 俺が繋いだのは左手だからセェェェエエエエエフ!!!!」

みくる「だ、だからこれはどーての妄想で……(^p^)」ワナワナ

キョン「違いますぅ!!! ちゃんとその後気絶した記憶もあるし!!!!!!」

ハルヒ「情けなっ!!」

朝倉「も、もしかしてその後、ひっ、膝枕してもらったり……は?」

キョン「……分からない」

古泉「分からない?」

キョン「意識が戻った時には立って歩いてたから」

ハルヒ「なにそのホラー……」

みくる「やっぱり夢の中の話でしゅ(^p^) よかった、どーてに手つなぎテロされた長門さんはいなかったんでしゅ(^p^)」

朝倉「でも手つなぐ程度で動揺するのは結構マジぽっかたわよね」

ハルヒ「それは、まぁ……」

古泉「童貞のマナーですから」

キョン「だなっ」

みくる「何を誇らしく……(^p^)」


キョン「というわけで、万票一致で俺のエピソードがベストオブ裏山に決定だろ?」

ハルヒ「は? なに抜かすの? 手くらいで……あたしなんて超密着したし!!」

みくる「わたしなんて裾ギュッでしゅ(^p^) みんな羨ましがればいいでしゅ(^p^)」

朝倉「でもやっぱりご飯を作ってあげるって通い妻的なポイント高くない?」

古泉「僕は長門さんとのアブノーマルな関係を築き上げた唯一になろうかと思っています」

キョン「お前は今後一切長門に近寄るな、長門のためでもあるし、お前のためでもある」

みくる「そーでしゅ(^p^) 代わりにキョンくんの穴でも竿でも好きにすればいいでしゅ(^p^)」

キョン「勝手に決めないでください!!!!」

古泉「でしたら……」

キョン「うぉい! お前も引くな!! ていうかやっぱりお前ガチホモじゃねえか!!!!!」

ハルヒ「やっぱり個々が主張し合ってベストが決められないわね……ここはやっぱり」

ハルヒ「本人に聞くのが一番よね!!!       どうだった!!? 有希!!?!?」




























長門「…………」ペラッ


























キョン・ハルヒ・古泉・みくる・朝倉「「「「「その自然な態度にキュンと来るうぅぅぅぅうぅううぅぅぅぅぅうぅうううぅぅう!!!!!!!!」」」」」



                                                                                                                                            END

終わりでしゅ(^p^) 思い付きでしゅ(^p^)
まとめてくれていいんでしゅよ?(^p^)

ハルヒss久々でしゅ(^p^)

ハルヒss久々でしゅ(^p^)
また今度書くでしゅ(^p^)

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