ハルヒ「…どうして誰も覚えてないの!?」(553)

急に思いついたから書いてみる。
全然書き溜めてないけどがんばる。

ハルヒ「今日の不思議探索も楽しかったわね」

ハルヒ「みくるちゃんの新しい衣装も手に入れたし」

ハルヒ「明日が楽しみね!」

ガラ

ハルヒ「今日もキョンより早く学校に着いちゃったわ」

ハルヒ「たまには私より早く来ててほしいわね」

ハルヒ「そうすれば教室に来るなりキョンの顔が見れるのに……」

ハルヒ「………/////」

ハルヒ「…何考えてんのよ私」

岡部「よし、ホームルーム始めるぞ」

ハルヒ「?」

ハルヒ「キョンのやつ休みかしら」

ハルヒ「この私に許可なくサボるとはいい度胸ね」

ハルヒ「……ハァ」

ハルヒ「ついに昼休みになっちゃったわね」

ハルヒ「あいつがいないとヒマね」

ハルヒ「…不本意ながら」

ガヤガヤ


ハルヒ「入口が騒がしいわね」

ハルヒ「おちおち昼寝もできやしないわ」


女生徒1「ひさしぶり!」

女生徒2「もう風邪は大丈夫なの?」

???「ごめんなさい、心配かけちゃって。もう大丈夫よ」

ハルヒ「………!!!」

ハルヒ「あいつは…」

ハルヒ「朝倉!!!」

朝倉「あら、涼宮さん。こんにちわ。」

ハルヒ「こんにちわ、じゃないわよ!どうしてあんたがここに!」

朝倉「どうしてって…風邪ならもう心配な」

ハルヒ「そうじゃないわ!あんた転校したはずでしょ!?」

朝倉「転校って…何の事なの?」

ハルヒ「しらばっくれんじゃ…」

女生徒1「ちょっと涼宮さん!」

女生徒2「朝倉さん困ってるじゃない!変なこと言わないで!」

ハルヒ「……!!あんたたちも知ってるでしょ!こいつは!」

朝倉「涼宮さん…悪い夢でも見たの?」

ハルヒ「落ち着いてられるもんですか!」

ガラ

先生「よーし授業を…って何事だ?」

朝倉「いえ、なんでもありません先生」

朝倉「ほら、席に戻りましょ?涼宮さん」

ハルヒ「………」

先生「よーっしじゃあ今日は84ページから…」

ハルヒ「…ちょっと」

朝倉「何かしら?」

ハルヒ「なんでそこ座んのよ」

朝倉「…ハァ、ここは私の席でしょ?」

ハルヒ「…そこはキョンの席よ」

朝倉「キョン?深キョンに似てるなんて初めて言われたわね」

ハルヒ「…ふざけるのも大概にしなさい」

朝倉「本当にどうしちゃったの?少し落ち着いた方がいいわよ?」

ハルヒ(どういうことかしら…)

放課後


ハルヒ「結局何もわからなかったわ」

ハルヒ「朝倉は知らぬ存ぜぬの一点張り」

ハルヒ「最終的にはクラスでキチガイ認定されちゃったし」

ハルヒ「何が起こってるの…?」

ハルヒ「………」

ハルヒ「もう!どうしてこんな時にキョンがいないのよ!」

そのころのキョン

キョン「……ここはどこだ……」

古泉「おやおや、お目覚めですか」

キョン「お前は古泉!なぜ、俺を手錠でしばりあげている!」

古泉「そんなことより、僕とキョンたんの二人だけの世界を楽しみませんか」

キョン「俺のズボンを脱がすな……」

古泉「おっ!キョンたんの股間がDOKKAN!DOKKAN!つーいてーるー!」

キョン「そして、俺の股間もDOKKAN!DOKKAN!ぱーらだーいすー!」

ガチャ

ハルヒ「ああもう!ムシャクシャするわ!」

みくる「…あっ涼宮さん」

ハルヒ「みくるちゃん!お茶煎れてちょうだい!あっついの!」

みくる「は、はいぃ…」

みくる(どうしたんだろ、今日の涼宮さん怖い…)

長門「………」ペラ

古泉「気分がよろしくないようですね。いかがされました?」

ハルヒ「どうもこうもないわ!朝から不思議だらけで機嫌がいいくらいだわ!」

古泉「不思議…ですか」

ハルヒ「そうよ!転校したはずの朝倉がいたのよ!」

ハルヒ「クラスの奴らは何事もなかったようにしてるし!」

ハルヒ「不思議以外の何事でも無いわ!」

古泉「……?」

古泉「朝倉さんがいることが不思議なのですか?」

ハルヒ「……?そうよ」

古泉「もしそうなら我々は毎日不思議と遭遇していることになりますね」

ハルヒ「どういうことよ」

ガチャ

朝倉「遅れてごめんなさい!」

ハルヒ「!!!!」

朝倉「ちょっと掃除が長引いちゃって」

古泉「構いませんよ」

ハルヒ「………ッッ!」パクパク

朝倉「どうしたの?涼宮さん」

ハルヒ「どうしてあんたがここに!」

朝倉「…それ2回目よ」

大事な事だから2回言ったんですねわかります

長門「朝倉涼子はSOS団員。ここにいることは自然」

古泉「団員の顔まで忘れてしまったんですか?」

ハルヒ「有希まで!いったいなんなの!?」

朝倉「それは私が言いたいところね」

みくる「あの…お茶が入r」

ハルヒ「ッッ!!」バッ ゴクゴクゴク

みくる「あっ…」(一気に……)

ハルヒ「……あっつい!!!」バン!

ハルヒ「もうワケわかんないわ!!キョンはどこ!!」

朝倉「キョンって…さっきからいったい誰のことよ」

ハルヒ「何言ってんのよ……古泉くん!!」

古泉「残念ながら存じませんね…この学校の人物ですか?」

ハルヒ「!?……みくるちゃん!!」

みくる「し、知りません……」

ハルヒ「有希!!」

長門「………」フルフル

ハルヒ「…どうして誰も覚えてないの!?」

ハルヒ「キョンよ!キョン!忘れるはずないでしょ!」

古泉「忘れるも何も…僕は『キョン』を知ってすらいないのですが…」

みくる「はい…いったい誰のことですかぁ…?」

ハルヒ「ふ、ふざけんじゃないわよ!!」バンッ

みくる「ひぃっ…」

朝倉「涼宮さん…あなたさっきからおかしいわよ?」

ハルヒ「おかしいのは……!」

古泉「落ち着いてください。一度冷静になられた方が」

ハルヒ「………古泉くん」

古泉「はい」

ハルヒ「昨日、不思議探索に行ったわよね」

古泉「行きましたね」

ハルヒ「その時のメンバーは?」

古泉「いつもの団のみなさんでした」

ハルヒ「詳しく」

古泉「…涼宮さん、長門さん、朝比奈さん、朝倉さん、そして僕です」

ハルヒ「………」

ハルヒ「みくるちゃん」

みくる「…はい」

ハルヒ「昨日は誰のオゴりになったっけ?」

みくる「あ、朝倉さんですぅ……」

ハルヒ「………」(昨日はいつも通りキョンだったはず…)

ハルヒ「朝倉」

朝倉「何かしら?」

ハルヒ「…昨日の組み分けはどんな感じだった?」

朝倉「昨日はみくるちゃんの新衣装を買うからって5人で行動したわ」

ハルヒ「………」(…当たってる)

ハルヒ「有希」

長門「………」

ハルヒ「今までのはすべて本当だった?」

長門「間違いは無い」

ハルヒ「………」

ハルヒ「………」ガタンッ

みくる「っ!」ビクッ

ハルヒ「解散」スタスタスタ

朝倉「はい?」

ハルヒ「今日は解散よ…みんな帰っていいわ」ガチャ



バタンッ

ハルヒ「…何が起こってるの」

ハルヒ「わからない、わからないよ」

ハルヒ「………キョン」

古泉「これは、どういうことでしょうかね」

みくる「涼宮さん…すごく悲しそうでした」

古泉「長門さん。『キョン』という人物に心当たりは…」

長門「わからない。その人物に関する情報はゼロ」

朝倉「統合思念体もわからないそうよ」

古泉「とにかく、涼宮さんはその『キョン』という人物が存在していたと勘違いしているわけでしょうか」

朝倉「いや、おそらく存在していたのよ」

みくる「どういうことですかぁ?」

朝倉「その『キョン』はきっと実在していた人物」

朝倉「しかし、なんらかの理由で彼の存在が私たちの記憶ごと消えてしまった」

古泉「……改変…ですか」

朝倉「そうよ。なぜそうなってしまったかはわからないけど…」

みくる「でも、すっごく大切な人だったんでしょうね…」

みくる「あんなに取り乱した涼宮さん…初めて見ました」

朝倉「…それよりも私としてはもう一つの事実の方が気になるわね」

古泉「もう一つ?」

長門「朝倉涼子の存在」

古泉「…なるほど。あたりまえの事すぎて気づきませんでした」

朝倉「涼宮さんの中では私は『転校』したことになっている」

朝倉「そして今の私の場所に『キョン』が存在していた」

みくる「えっ?っということは…」

古泉「本来ここに『朝倉涼子』は存在しないことになる……」

長門(なぜかひどく責任を感じる……)

朝倉「改めて言われると結構ショックね…」

みくる「で、でもでも!朝倉さんは私たちの仲間だし、それに…」

朝倉「いいのよ、みくるちゃん。」

朝倉「言われてみれば、なんとなくずっと消えていたような気がするわ…」

みくる「朝倉さん……」

長門「………」ソワソワ

古泉「とにかく、今僕たちにできることは『キョン』について少しでも情報を手に入れることです」

朝倉「そうね。今の私たちには情報が少なすぎる」

みくる「がんばりましょう!」

長門「涼宮ハルヒの動向も気になる」

古泉「そうですね。今の彼女の心は非常に不安定です」

古泉「おかげでさっきからバイトの誘いが入りっぱなしです」

朝倉「早く行きなさい!」

ちょっと風呂洗ってくる

ハルヒざまぁwwwwwwwww
そのまま氏根wwwwwwwwwwwwwwwww

翌日


朝倉「涼宮さんは休み……」

みくる「心配ですぅ……」

古泉「僕の心配もしてほしいものです」

長門「ミイラ男」

数日後


みくる「今日も来ませんね…」

朝倉「こっちも収穫は無しだわ…」

古泉(写真)「」

長門「全治6か月」

『キョン』消失より6日後


ハルヒ「………ッッ!!!」ガバッ

ハルヒ「もうあったまきた!!!」

ハルヒ「こうやって寝てたって何も解決しないわ!」

ハルヒ「絶対見つけ出してギタギタにしてやるんだから!!」

ハルヒ「待ってなさい!キョン!!」

『キョン』消失より7日後

駅前

朝倉「急に呼び出されたけど…」

みくる「なんなんでしょうか…」

長門「………」


古泉「長門さんに治してもらいました」

ハルヒ「みんなおはよう!!」

みくる「涼宮さん!!」

ハルヒ「今日集まってもらったのは他でもないキョン探索よ!」

ハルヒ「別に覚えていようがなかろうが関係ないわ!」

ハルヒ「ターゲットは少し背の高いやる気のなさそうな顔した男よ!」

ハルヒ「いい!?草の根分けても探し出しなさい!以上!」ダッ

みくる「行っちゃいました…」

朝倉「ずいぶん勝手なこと言うわね」

古泉「でもまぁ、いつもの涼宮さんみたいで良かったじゃないですか」

長門「………」コク

ハルヒ「団長自ら探させるとはいい根性だわ」

ハルヒ「見つけたらただじゃおかないんだから」

ハルヒ「オゴり程度じゃ済まさないわ」

ハルヒ「1週間奴隷よ!奴隷!」

ハルヒ「………だから」

ハルヒ「だから、早く出てきなさい!キョーン!!」

ダッダッダッダッ……

みくる「いませんねぇ」

朝倉「って本当に草の根わけてどうすんのよ…」

古泉「手がかりは『背の高い』『やる気のない』『男』だけですから…」

長門「……」

古泉「…しかし」

朝倉「右を見ても左を見ても」

長門「カップル」

みくる「……チッ」

古泉「よく考えると今の僕はいわゆるハーr」

朝倉「」スッ

古泉「ナイフしまってください」

長門「………」ジッ


???「これなんかキミに似合うんじゃないか?」

???「おいおい、今日は俺の服を見にきたわけじゃないだろ」

???「いいじゃないか。隣を歩く人には少しでもいい格好をしていてほしいものさ」

???「…そういうもんか?」

???「そういうものさ。ほら、こっちはどうかな?」

???「…やれやれ」


長門「………」

朝倉「長門さん?どうしたの?」

長門「なんでもない」

数時間後

ハルヒ「…今日は収穫なし、か」

朝倉「残念ね」

古泉「涼宮さん、『キョン』についてもう少し詳しく教えていただきませんか?」

みくる「私も知りたいですぅ」

ハルヒ「…そうね。そのほうが探しやすいわね」

ハルヒ「明日部室で教えるわ。今日は解散!」

翌日

ハルヒ「だから!何度言えばわかるのよ!」

岡部「いや何度も言ってるだろう…『キョン』なんて生徒はこの学校にいたことはない」

ハルヒ「そんなはずないでしょ!もっとよく探して!」

岡部「そうは言うがな…アダ名しかわからないんじゃ探しようがないぞ」

岡部「本名はなんていうんだ?」

ハルヒ「え…?ほん、本名……」

ハルヒ「………」

ハルヒ「……失礼しました」

ハルヒ「ちょっと国木田!」

国木田「えっ!な、なんだい、涼宮さん」

ハルヒ「キョンはどこにいるの!同じ中学だったんでしょ!?」

国木田「し、知らないよ…『キョン』なんて…」

ハルヒ「隠すとタメにならないわよ」

谷口「おい涼宮ぁ!国木田は知らないって言っt」

ハルヒ「外野は黙ってなさい!!」

谷口「」

ハルヒ「はぁ…やっぱりダメかぁ」トボトボ


ガチャ


みくる「あっ涼宮さん。今お茶煎れますね」

朝倉「その様子だと収穫はなかったみたいね」パチ

古泉「少し休まれてはどうです?朝から動きっぱなしでしょう」パチ

朝倉「2歩」

古泉「え」

長門「………」ペラ

ハルヒ(…キョンが朝倉になってる以外は普通なのよね)

ハルヒ(本当はどうだったんだろう…)

ハルヒ(私が思いこんでいるだけなの…?)

ハルヒ(キョンなんて実在しなくて…)

ハルヒ(これが本来のSOS団…?)

ハルヒ(…ちがう)

ハルヒ(キョンがいないなんて考えられない)

ハルヒ(キョンが…嘘なはずないじゃない)


朝倉「………」

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   \ヽ、   |l | |    | | | |    | |  ``( (.  .| | | | ~~
      `、二===-'  ` ===' '  ` ===' '  // ̄ヽヽ |__ゝ ヽ二=''
                         ヽヽ___//   日本
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ハルヒ「………」

ハルヒ(何やってんだろ私)


古泉「涼宮さん」

ハルヒ「えっ?な、なな何!?」

みくる「?」

古泉「『キョン』について教えてくださる約束ですが」

ハルヒ「あ、ああ…キョン、キョンね…」

みくる「どんな人だったんですかぁ?」

長門「気になる」

ハルヒ「そうね…一言で言うと『嫌な奴』ね」

朝倉「嫌な奴?」

ハルヒ「そうよ。何かとつけて文句ばかり言って」

ハルヒ「『お前の馬鹿さ加減には呆れる』だの、『もう少し常識を持て』だの」

ハルヒ「いつも二言目には『やれやれ』」

ハルヒ「まったく、どうしたらあんな風に育つのかしら」

古泉「ほう」

古泉「すると涼宮さんは彼のことが嫌いだったわけですか?」

ハルヒ「…そうじゃないわ」

朝倉「そうよ、嫌いなわけないじゃない」

みくる「ありえないですぅ」

長門「デリカシーに欠ける」


古泉「………」

ハルヒ「あいつはね、なんだかんだ言っても…」

みくる「………」

ハルヒ「ほ、ほっとけないのよ…」

朝倉「ほっとけない?」

ハルヒ「そ、そうよ。ほっとけないの」

ハルヒ「あんなやつ…根暗だし、馬鹿だし、いつもダルそうだし」

ハルヒ「どうせ友達も少ないにきまってるわ」

ハルヒ「だから…私だけでもって」

ハルヒ「それだけよ!別に好きとかそんなんじゃないわ!うん!」

古泉「本当ですか?」

朝倉「黙ってろ」

古泉「」

みくる「…涼宮さんにとって本当に大切な人なんですね」

ハルヒ「えっ?いやだからs」

朝倉「『キョン』のこと話すときの涼宮さん」

長門「嬉しそう」

ハルヒ「そう…そうね。確かにあいつがいる時はなんだかんだ楽しかったわ」

ハルヒ「一番近くにいてくれたのもあいつだったし」

ハルヒ「私が突っ走りすぎたときも止めてくれる」

ハルヒ「………」ジワッ

古泉「sみくる「涼宮さん……」

古泉「………」

朝倉「…絶対見つけましょうね」

長門「私たちがついてる」

ハルヒ「…そうね!SOS団にできないことは無いわ!」

みくる「そうですぅ!がんばりましょう!」

ハルヒ「ようし!やるわよ!エイ、エイ!」

ハルヒ 長門 みくる 朝倉「オーー!!!」


古泉「おー」

???「フェックシ!!」

???「どうしたんだい?風邪かな?」

???「いや、噂でもされてるんだろ…」

???「ふふ、わざわざキミの事を噂する人がいるだろうかな」

???「何気にちょっとひどいなそれ」

???「そうかな?妬いちゃうかもしれないよ?」

???「…いらん心配はしなくてもいい」

???「うれしいこと言ってくれるね。甘えちゃおうかな」

???「お、おい!そんなにくっつくなって!」

???「いいじゃないか、減るもんじゃない」

???「まったく…」

翌日


ハルヒ「ググッてもダメね…」

みくる「おつかれさまですぅ」

古泉「あまり無理はしないでくださいね…ダイレクトアタック」

朝倉「マジックシリンダー」

古泉「」

長門「………」ペラ

数日後


ハルヒ「スレ立ててもダメか…」

みくる「残念ですぅ」

朝倉「奴隷は…2度刺す……!!」

古泉「なん…だと……!!」

長門「ざわ…ざわ…」

おれ は ハラペ~ニョ を となえた ▼

ハルヒ は しんだ ▼

もうちょっと数日後


ハルヒ「張り紙張ってもダメ…」

みくる「なんか犬探してるみたいですぅ」

古泉「シールドブレイク!」

朝倉「S・T発動、火炎流星弾」

古泉「馬鹿な…」

長門「………」クスッ

ちょっと飯行ってくる

いてらー

ごめん、ついでに風呂入ってくる

その間使えそうなネタでも書いといてくれ

ただいま

これから後半戦スタートだぜ

ていうかこのままキョン離脱でいいよ
ハルヒウザイし佐々木ハァハァのがかわいいし

『キョン』消失より15日後


みくる「昨日の探索もダメでしたね…」

ハルヒ「う~…」

古泉「…よっ、ほっ…そう気を落とさないでください……今です!」

朝倉「瞬獄殺」

古泉「」

長門「タイミングバッチリ」


ハルヒ「………」ガタン

みくる「どうしたんですかぁ?」

ハルヒ「…ちょっと外ブラついてくる」

古泉「そうですか」ソコクノタメニッ

朝倉「じっとしてられないものね」ソニックブームッ

長門「………」ペラ

ハルヒ「まったく、どこで遊んでんのよあいつは!」

ハルヒ「あんまり心配させないでよ…」

ハルヒ「………」

ハルヒ「な、なんで私があいつの心配なんか…!」

ハルヒ「あんなやつ、どこで野たれ死のうが関係ないじゃない…」

ハルヒ「………」

ハルヒ「………馬鹿」

???「はぁ…憂鬱だ」

???「何がだい?」

???「テストにきまってるだろ…はぁ」

???「言ってくれれば勉強くらい教えるとあれほど言ったろうに」

???「そこまでお前に迷惑かけられんだろ」



ハルヒ「………ッ!!」


佐々木「なぁに、テストの結果程度じゃ死にはしないよ」

キョン「そりゃそうだろうけどな…」

ハルヒ「あ、ああ……!あれは…!」

ハルヒ「キョン!!!」


キョン「ん?」

佐々木「どうしたんだい?」

キョン「いや、誰かに呼ばれたような気がしてな」

佐々木「空耳じゃないかい?」


ハルヒ「ッッ!!気付かないの!?」

ハルヒ「待ちなさいっ!キョン!!」ダッ


佐々木「こないだも噂されたとか言っていたじゃないか」

キョン「そうだったっけか」

佐々木「最近物騒だからね。キミもストーカーとかには気をつけるべきだ」


ハルヒ「キョン!キョン!!」ダッダッダッ


キョン「ははっ。そんな物好きはいない、って言うんだろう?」

佐々木「ふふっ。そうとも限らないかもしれないよ」

キョン「?」

カンカンカンカン

ハルヒ「ふ、踏切……!!」

ハルヒ「そんな…キョン!キョン!!」

ハルヒ「行かないで…お願い……キョン…」ボロッ



佐々木「………」

佐々木「………」ニヤリ

みくる「涼宮さん…遅いですね…」

古泉「トイレじゃないですか?」

朝倉「失せろ」

長門「消えて」


古泉「………」

ガチャ

ハルヒ「」

みくる「あっ、おかえりなさい」

ハルヒ「先…帰るわね」

みくる「えっ」

バタン

朝倉「………」

長門「………」


古泉(今は黙ってよう)

ハルヒ「…………」ニヤリ←ムカツク
佐々木「…………」ニヤリ←かわいい

みくる「何か…あったんでしょうか…」

朝倉「そうね…」

長門「涼宮ハルヒの精神状態に異常が見られる」

古泉「見ればわかります」

長門「〔ピー〕」

朝倉「困ったわね…せっかく元気になってたのに」

みくる「今にも泣きだしそうでしたね…」

長門「〔ピー〕」


古泉「あ、もしもし、今日バイト休んd…ダメですよね。はい」

翌日


朝倉「涼宮さん…また休み始めちゃったわね」

みくる「かわいそうですぅ…」

古泉「僕としてはいい加減にしてほしいです」

長門「ミイラ男すら生ぬるい」

また翌日


朝倉「今日もこなかったわね」ファルコンパーンチ

みくる「早く立ち直ってほしいです」ファルコンキーック

古泉「残業手当も出ません」

長門「……誰?」

もっと翌日


朝倉「涼宮さん…大丈夫かしら」シンクウハドウケンッ

みくる「心配ですね」Pkファイアッ

故泉「」

長門(…やりたい)

『キョン』消失より19日後

ハルヒの部屋


ハルヒ「………」

キョン「なあ、自己紹介のアレ、どこまで本気だったんだ?」

ハルヒ「何よ、あんた宇宙人なの?」

キョン「……違うけどさ」

ハルヒ「だったら話しかけないで。時間の無駄だから」

キョン「………」

ハルヒ「どうしてこんな簡単なことに気付かなかったのかしら!」

キョン「何がだ?」

ハルヒ「なかったなら自分で作ればいいのよ!」

キョン「……何をだ」

ハルヒ「部活よ!」

キョン「ハルヒ」

ハルヒ「何よ」

キョン「実は俺、ポニーテール萌えなんだ」

キョン「いつかのお前のポニーテールは販促的までに似合ってたぞ」

ハルヒ「…バカじゃないの?」

バカは俺だ…
×販促 ○反則

ハルヒ「………」

ハルヒ「………バカ」

ハルヒ「バカ!バカ!バカ!」

ハルヒ「キョンの……」

ハルヒ「キョンの、バッカヤローーー!!!」

ハルヒ「ハァ、ハァ、ハァ……」

ハルヒ「ついに私を本気で怒らせたわね…!」

ハルヒ「私を敵に回すとどういうことになるか」

ハルヒ「思い知らせてやるんだから!!」

ハルヒ「あの制服…確かウチの高校の近くの……」

ハルヒ「よーし……」

佐々木「………」

キョン「どうした?そんなとこ睨んでも誰もいないぞ」

佐々木「いや、なんでもないよキョン。ちょっとした考え事さ」

キョン「そうか。ところで次は科学だからな。実験室行けってよ」

佐々木「ああ、今準備するよ。少し待っててくれ」

キョン「佐々木」

佐々木「何かな?」

キョン「相談できることがあったら言えよ。俺でよければいつでものってやる」

佐々木「……ありがとう。……ふふ、キミのそういうところが好きだよ、キョン」

キョン「なっ!へ、変なこと言うなって!!」

佐々木「ふふ…」

生徒1「あれっ?なんだあいつ」

生徒2「どうした?」

生徒1「校庭に他校のやつが…」

生徒3「なになに…?」

生徒1 2「お前はいい」

生徒3「………」

キョン「なんだ?あっちが騒がしいぞ」

佐々木「何かあったのかな?」

キョン「おい、どうしたんだ」

生徒3「あぁ、キョン…校庭に他校の生徒がいるらしいって…」

キョン「他校の生徒?」

佐々木「………」

生徒3「ほら、あそこに…」


ハルヒ「キョン!!出てきなさーい!!!」


佐々木「なっ……!!」

キョン「なんだありゃ」

怒らせた?は?何言ってんの?シネよハルヒシネシネッシー

ハルヒ「ここにい ピー るのは ピーガッ わかって…」

ハルヒ「ああもう!使えないわねこのボロ拡声器!!」ガシャ!

ハルヒ「いいわよもう…普通で」

ハルヒ「ここにいるのはわかってるわ!!おとなしく出てきなさい!!」

ハルヒ「今出てくれば穏便な処置で済ませるわよ!」

ハルヒ「まだしらばっくれる気なら…」

警備員「ちょっwwwwお前何やってんのwwwww」

ハルヒ「邪魔よ!!」バキッ

警備員「痛ぇwww女子高生に蹴られたwww」

キョン「なんだあいつ…どうして俺を…」

佐々木「バカな…ここまでするとは…」

生徒3「おいキョンd」

生徒2「なんだキョン二股?マジパネェwwww」

生徒1「呼ばれてんぞ…何やったんだよ」

キョン「あいつ…どこかで」

佐々木「キョン!!」

キョン「!?」

佐々木「あんなのに構う必要はないさ。もう春だからね、ああいうのが湧く季節だ」

キョン「いや、しかし…」

佐々木「ほら、次は実験室だろう?あっちは警備員がなんとかする」

キョン「あ、ああ…わかった」



警備員「今度は殴られたwwwwテライタスwwwww」

SOS団部室



古泉「何をやってるんですかあなたは」

ハルヒ「………」ムスッ

古泉「たまたま警備員が僕の親戚の人だったから助かりましたけど」

古泉「もう少しで犯罪ですよ?犯罪」

ハルヒ「だってキョンが…」

古泉「だってじゃありません!」バンッ

古泉「警備員さん言ってましたよ?『うはwww今度スレ立てよwwwww』って」

ハルヒ「カッとなってやった。後悔も反省もしていない」


朝倉「うっぷんばらしってやつね」

みくる「涼宮さんかわいそうですぅ」

長門「ウザい」

古泉「………今日はこれくらいにしときます」

古泉「今日から僕に足向けて寝ないように!いいですね!」

ハルヒ「はーい」

朝倉「…で?何か収穫はあったのかしら?」

ハルヒ「そうよ!ついにキョンのアジトを突きとめたのよ!」

みくる「あ、あじとですかぁ…?」

長門「アジト(笑)」

朝倉「長門さん…何か嫌なことでもあった?」

長門「無い。別に出番少ないとか思ってない」

古泉「ざまぁwww」

古泉が反転化してるwwwwwwwww

朝倉「でも、見つけたからって正面から向かっていったらまた同じ結果になるわよ?」

みくる「そうですぅ!今度こそつかまっちゃいますよ!」

ハルヒ「そうなのよね…でも、キョンがいることがわかっただけでも大きな収穫だわ!」

朝倉「ねえ…涼宮さんはどうしたいの?」

ハルヒ「え?」



長門「」

故泉「」

朝倉「最初の私たちの目的は『キョン』の発見だった」

朝倉「そして現在キョンくんがいることがわかった」

みくる「………」

朝倉「でも、その場所はSOS団じゃない」

ハルヒ「……!!」

朝倉「キョンくんは違う高校で充実した生活を送っている」

朝倉「ねぇ、これからどうしたいの?」

朝倉「無理やりここまで引きずってくる?」

朝倉「それとも、キョンくんがいることがわかれば満足?」

ハルヒ「………」

ハルヒ「私は……」

ハルヒ「本当はキョンのそばにいたい」

ハルヒ「キョンがそばにいてほしい」

朝倉「………」

ハルヒ「わがままだってのはわかってる」

ハルヒ「だけど、キョンが遠くにいるのは…寂しい」

みくる「………」

キョンは佐々木と一緒にいた方が幸せ
だからハルヒは引っ込め

ハルヒ「今のままであることが一番いいんだよね…」

ハルヒ「でもね、おかしな話だけど聞いてほしい」

ハルヒ「私ね、なんとなくわかるの」

ハルヒ「この世界は、一番良いんだけど…正しくない」

長門「………」

ハルヒ「何かがおかしいの」

ハルヒ「きっと、きっと正しい世界があるはずよ!」

ハルヒ「私も、有希も、みくるちゃんも朝倉も、キョンも!」

ハルヒ「みんながみんな幸せでいるような正しい世界がきっとある!」

故泉「………」

長門「せみー」
古泉「wwwwwwwwwwwwwwwwwww」

を思い出した

ハルヒ「そう!これは不思議なのよ!」

みくる「不思議?」

ハルヒ「そうよ!きっとどこかの神様のいたずらに決まってる!」

ハルヒ「この世界は…誰かが幸せだけど誰かが不幸だわ」

ハルヒ「私はみんなが幸せな世界がいいの!!」

ハルヒ「だから、私はこの不思議に立ち向ってやるわ!!」

朝倉「…涼宮さんらしい答えね」

みくる「感動しましたぁ」

長門「全米が泣いた」

ハルヒ「いい?これはどっかの神様からの挑戦状よ!」

ハルヒ「今こそ私たちの力を合わせるとき!」

ハルヒ「行くわよ!エイ、エイ!」

ハルヒ 長門 みくる 朝倉「オーー!!!」



故泉「…これ、具体的に何するか言ってませんよね」

故泉「別に揚げ足とってるわけじゃないですけど」

キョン「………」

佐々木「キョン?」

キョン「…佐々木」

佐々木「さっきのことなら気にすることないさ」

キョン「……俺、あいつと前に会ったことある気がする」

佐々木「…町ですれ違ったとか」

キョン「いや、そんなんじゃなくて…もっと大切な…」

佐々木「………」

キョン「…いや、やっぱりなんでもない。忘れてくれ」

佐々木「………」

数日後


ザァーー


朝倉「雨…ね…」

みくる「強いですねぇ」

古泉「まるで空が泣いているようです」

長門「ないわ」

朝倉「ないわね」

古泉「………」

ハルヒ「………はぁ」

佐々木が幸せでハルヒが幸せじゃない世界


なんだ理想郷か

長門「………」パタン

ハルヒ「今日はここまでね」

みくる「おつかれさまですぅ」

朝倉「傘がないわね。古泉」

古泉「はい…どうぞお使いください…」

朝倉「さっ帰りましょ!長門さん」

長門「………」コクリ

ハルヒ「………」テクテク

ハルヒ「………」テクテク

ハルヒ「………傘がなかったら地獄ね」

ハルヒ「………」テクテク

キョン「まいったな」

キョン「佐々木は委員会で遅くなるうえに」

キョン「傘を忘れたときたもんだ」

キョン「まるで都合良く誰かに仕組まれたみたいだな」

キョン「……何言ってんだ俺」

キョン「………ん?」


ハルヒ「………」

古泉「ضصثؤرروببيسكطضذسسي」

長門「دشمس٣٤اعربؤليعربية」

ハルヒ「え?」

みくる「رعخبيشضصث」

キョン「はい、お茶美味しいですよ朝比奈さん」

キョン「………」

ハルヒ「………」

キョン「………」

ハルヒ「……でよければ」ボソ

キョン「………?」

ハルヒ「他校の警備員を蹴り飛ばすキチガイの傘でよければ入れてあげてもいいわよ」

キョン「………」

ハルヒ「………」

キョン「………頼む」

ザァー
            ザァー


キョン「………なぁ」

ハルヒ「何よ」

キョン「どうして俺のことを知ってるんだ?」

ハルヒ「………知らないわ」

キョン「へ?いやでも……」

ハルヒ「知らないったら知らない。あんたなんてこれっぽっちも知らないわ」

キョン「………そうか」

頼むからハルヒ消えれ

キョン「だが俺はお前を知っている気がする」

ハルヒ「………」

キョン「お前は何者なんだ?前にどこかで会ったか?」

ハルヒ「ないわ。会ったことなんてない」

キョン「………」

ハルヒ「本当に忘れてるのね…」ボソ

キョン「何か言ったか」

ハルヒ「何も言ってないわ!このバカキョン!」

キョン「な…!」

ハルヒ「…私の家こっちだから!こっからは濡れて帰んなさい!!」ダッ

キョン「ちょっおい!待てよ!」

キョン「ハルヒ!!!」

キョン「ってあれ?ハル…ヒ…?」



佐々木「………」

古泉(濡)「何この人こわい」

翌日


キョン「………」

佐々木「キョン」

キョン「なんだ」

佐々木「昨日はすまなかったね。大変だったろう?」

キョン「ああ…そうだな、気にするな」

佐々木「………」

キョン(確かに俺はあのとき『ハルヒ』と言った…)

キョン(やはり俺はあいつを知っているのか…?)

佐々木「………」

みくる「あれ?今日は古泉くん休みですかぁ?」

朝倉「なんでも重度の風邪をひいて寝込んでいる中特大の閉鎖空間に放り込まれたそうよ」

長門「災難」

朝倉「ほんとよねぇ。体調管理は気を付けないと」

みくる「………そう、ですね…」


ハルヒ「………」

佐々木END以外は認めん、認めんぞおぉぉ!!!

佐々木の部屋


佐々木「潮時…かな」

佐々木「そもそもこんなやり方は僕には合ってないみたいだね」

佐々木「…今のままじゃどうしても彼女には勝てない…か」

佐々木「………」

佐々木「くつくつ…」

佐々木「………」ピッ

佐々木「もしもし…ちょっと頼みたいことが」

数日後(お得意の表現だね!)


長門「………」パタン

朝倉「あら、今日は終わりね」

みくる「おつかれさまですぅ」

ハルヒ「古泉くん、片付けお願いね」

古泉「わかりました。朝倉さんが逆切れしてひっくり返した人生ゲームを片付けますね」

朝倉「ちゃんとお札毎にわけなさいよ」

長門「(笑)」

ごちゃごちゃうるせーんだよ。要は

ハルヒは悪
佐々木はかわいい
かわいいは正義

そういうこった

ハルヒ「………」

ハルヒ「進展…なし…か」

ハルヒ「仕方ないわよね」

ハルヒ「本やゲームじゃないんだし」

ハルヒ「そうそう都合良くイベントなんて起こらないわよ…」


???「………」

>>304
それだと俺にはハルヒが正義になってしまう

キョン「………」

キョン「…まったく。どうしちまったんだ俺は」

キョン「所詮あいつは赤の他人」

キョン「名前のことだって偶然だ」

キョン「どうせどっかで見たアニメのキャラがとっさに出ただけだろう」

キョン「………」

prrrrrr

キョン「!?」

>>309
どうやら君には一度ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲をかまさなければならんようだな

キョン「………非通知」ピッ

キョン「もしもし」

???『女は預かった』

キョン「何ぃ!?佐々木か!?」

???『いや…そっちじゃなくて可愛くない方だ』

???『余計なこと言わない!』

キョン「え、じゃあハルヒか!」

???『そうだ』

???『女の命が惜しくば今から言う場所まで来い』

???『以上だ』プツッツーツーツー

キョン「くそっ!!なんてこった!」ダッ



佐々木「」

古泉「…ふぅ、やっと終わりました」

古泉「お札をまとめるだけでなく輪ゴムで留めておくなんて」

古泉「僕はなんという善人なんでしょうか」

prrrrrr

古泉「うわっ森さんからだ」

古泉「………」ピッ

古泉「はい、もしもし」

古泉「えぇ!?」

古泉なんてガチホモはどうでもいい
早くハルヒを頃すんだ

ハルヒ「ちょっと!この縄を解きなさい!!」

???「そういうわけにはいかん」

???「ごめんなさいね、もうちょっと我慢してね」

???「――――――――」

ハルヒ「何よ!そのシンケンジャーみたいな覆面は!」

ハルヒ「ダサいったらありゃしないわ!」

???「これしか無かったんだ!」

???「そうよ!シンケンジャーおもしろいじゃない!」

???「――――――――――」

ハルヒ「いっぺんにしゃべるな!」



日付変わる前に
ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲は俺の武器

キョン「っはぁ、っはぁ、っはぁ!」ダッダッダッ

キョン「くそっ息が……!」

キョン「こんなことなら日頃から運動しとくんだった!」

キョン「一般人は知り合いが誘拐されることを想定して生活してないっての!」

キョン「さすがの俺も中2で卒業したわ!!」

キョン「……言ってる場合じゃなかった!」

グオーンッ

キョン「!!あれは…タクシーが突っ込んでくるっ!!?」

キキィ!

古泉「乗ってください!!」

キョン「お前は…!?」

古泉「行先はわかってます!早く!」

キョン「…すまん!」

ID変わっちゃったぜ

バタンッ

キョン「お前…運転できるのか!?」

古泉「マリオカートならプロ級です!」

キョン「やっぱ降りr」

古泉「しっかりつかまっててください!」グオンッ

キョン「」

ブオオオオオンッ

古泉「キョンくん」

キョン「…なんだ?」

古泉「あなたはどうして彼女を…涼宮さんを助けようとするんですか?」

キョン「なんでって…」

古泉「彼女はあなたにとって他人でしょう?それなのにt」

キョン「お前は他人なら死んでも構わないってのか」

古泉「え?いやそんなことは」

キョン「なら当たり前のことを聞くな」

古泉「………はい」

古泉(かっこいいセリフ言えなかった…)

キキッ

古泉「着きました」

キョン「助かった!じゃあな!」ダッ

キョン「待ってろ!今行くからな!」



古泉「久々の見せ場がこれですよ」

キョン「ハルヒ!!」

ハルヒ「キョン!!って、え?ハルヒって……!」

???「来たか」

キョン「お前が黒幕か…!」

???「だとしたらどうする?」

キョン「絶対に許さん」

???「フンッ!こっちは3人だぞ?お前1人で何ができる」

キョン「3人?」

???「えっ?」

ハルヒ「他の2人ならさっき裏から出てったわよ」

???「………」

キョン「………」

ハルヒ「………」

キョン「つぁ!!」バキィッ

???「っがふ!!」ドサッ

キョン「ハルヒ!!」ダッ




藤原「唯一の出番が…コレ…か」

橘「おつかれ」

周防「―――」

キョン「ハルヒ!無事か!」

ハルヒ「なんで来たのよバカキョン!」

キョン「うるさい!今縄解くからおとなしくしてろ!」

ハルヒ「………」

キョン(素直だ…)

キョン「ほら、解いたぞ」

ハルヒ「………なんで来たのよ」

キョン「あ?」

ハルヒ「なんで来たのよ!あいつらが本当に危ないやつらだったらどうすんのよ!」

キョン「な、お…お前それが命の恩人に言う言葉か!?」

ハルヒ「あんたなんかこなくても私一人でなんとかできたわよ!」

キョン「………ッッ!!」

キョン「…お前というやつは……!!」

ハルヒ「何よ!文句でもあんの!?」

キョン「今日という今日は言わせてもらうぞ!」

ハルヒ「!?」




警察「さっきのクレイジータクシーは君かい?」

古泉「えっ……」

キョン「お前は!いつもいつも人を面倒事に巻き込んで!」

キョン「『野球するわよ!』だの『映画作るわ!』だの!」

キョン「お前が笑顔で部室に入ってくるたびに俺の寿命は半年縮むんだ!!」

キョン「ついには誘拐事件にまで巻き込んで!」

キョン「あげくの果てには『来なくても良かった』!?」

キョン「ふざけんな!!毎度毎度心配する俺の身にもなれってんだ!!」

ハルヒ「………!!!」

キョン「なんだ。まだなんか言うつもりか」




警察「君未成年だよね?わかってる?」

古泉「いや、あの…マリオk」

ハルヒ「あんた……」

キョン「?」

ハルヒ「記憶が…戻って……!!」ジワッ

キョン「え?あ、ああそういえば…」

ハルヒ「………ッッ!!」プルプル

ハルヒ「この……!」

ハルヒ「バカキョン!!!!!」


バッシーーン!!

キョン「痛ったっ!!!」

ハルヒ「あんたねぇ!!」

ハルヒ「いったい、わ、私が!!」ボロッ

ハルヒ「私がどれだけ心配したとおも、思ってんのよ!」ボロボロッ

キョン「ハルヒ……」

ハルヒ「団長にここまで心配させるなんて…死刑よ、死刑!!」

ハルヒ「このっ…バ、バカキョン……!!」

キョン「………」

ハルヒ「うっ…うう……」グスッ

キョン「ハルヒ…すまん」

キョン「心配…かけたな…」

ハルヒ「バカっ…!バカぁ……!!」

キョン「もう…安心してくれ…俺は、ここにいる」




長門「………!!!」

朝倉「どうしたの?長門さん」

長門「見せ場を逃した気がする」

朝倉「?」

橘「……これで良かったの?」

佐々木「…ええ。私には似合わないわ」

佐々木「それに…」

橘「それに?」

佐々木「こんなやり方で彼を手に入れても…嬉しくない」

橘「……そうね」

周防「――――――――」

フッ


長門「……!!!」

朝倉「空が…」

みくる「割れていく…!!」




警察「じゃ、話は署で聞くから」

古泉「すいませんすいません許してください」

   

















朝倉「………っっ」

長門「………」

みくる「ふぇ?ここ、どこですかぁ?」

古泉「ごめんなさいごめんなさい初犯なんです見逃してください」


佐々木「気がついたかい?」

朝倉「!!!」

佐々木「心配しなくていい」

佐々木「ここは僕の作った閉鎖空間」

佐々木「害はない」

みくる「あ、あなたは……っていうことは」

長門「これらの騒動はあなたの仕業」

朝倉「?」

佐々木「そう。すべて僕が起こしたことだ」




古泉「前科はいやだ…ムショはいやだ…」ブルブル

佐々木「すべては僕の些細なワガママだったんだ」

佐々木「彼を自分のものにしたい」

佐々木「一瞬でもそんな欲望が頭をよぎり…負けた」

佐々木「本当にすまない」

みくる「そんな…謝ることなんて」

長門「………」

朝倉(誰だろうこの人)




古泉「ってあれ?なんだ、ポリ公の奴いないじゃないですか!」

古泉「もう少しで僕のふんもっふが炸裂するところでした」

古泉「よかったよかった」

佐々木「特に朝倉さん」

朝倉「え?私?」

佐々木「君を呼んだのはキョンが抜けた穴を埋めるためだったんだ」

佐々木「居場所がある程度決まっている人間を動かすのは難しいから」

佐々木「どうしても後釜が必要だったんだ」

朝倉「いいわよそんなこと」

朝倉「そういえば私って消えちゃってたのよね」

朝倉「わずかな間だったとしても楽しかったわ」

朝倉「むしろお礼を言いたいくらいね」

佐々木「……ありがとう」




古泉「だいたい無免許の何が悪いんですか」

古泉「医者にしろ税理士にしろ弁護士にしろ」

古泉「無免許の方が性能いいじゃないですか」

古泉「そう思うでしょう?」チラリ

長門「本当にすまないと思っている」

朝倉「いいっていいって。あれは暴走しちゃった私が悪いんだし」

みくる「???話についていけませぇん」

佐々木「……では、今から世界を元に戻す」

佐々木「元、と言ってもキョンがSOS団にいるほうの世界だ」

朝倉「………えぇ」

みくる「あ、朝倉さぁん……」

長門「………」





古泉「公務員なんて免許持ってるばっかりに」

古泉「5時には閉めやがるし」

古泉「他にも他にm」















ガチャッ

ハルヒ「みんな!いるー!?」

みくる「あ、涼宮さん」

ハルヒ「みくるちゃんいいところに!!さっそく昨日買った衣装試すわよ!」

みくる「ふえぇ……」

古泉「んっふ」

長門「キメぇ」

古泉「」

キョン「おいハルヒ。朝比奈さん嫌がってるだろうが」

ハルヒ「何よ。外野は黙ってなさい!」

みくる「い、いいんですよキョンくん…」

キョン「よくありませんよ。こいつは一度言ってやんなきゃわかんないんです」

ハルヒ「言ったわね…私に逆らおうっての?」

古泉「困ったものです」

ハルヒ「黙ってて古泉くん」

古泉「」

ガチャッ

朝倉「遅れてごめんなさい!!」

ハルヒ「あっ涼子!ちょっと、キョンったらひどいのよ!」

キョン「おう朝倉。お前からもハルヒに言ってやってくれないか」

朝倉「何よ…またやってんのあなたたち」

キョン ハルヒ「だってこいつが!!!」

朝倉「はいはい…わかったわよ、もう…」

???「………」

コンコン


全員「!?」

ガチャ

???「失礼」

キョン「なっ!!」

ハルヒ「えっ!?」

みくる「あっ」

長門「………」

古泉「なんと」

朝倉「?」

???「私は今日この学校に転入してきた者でね」

???「勝手が違うものだから右往左往していたんだが」

???「なにぶんここから楽しげな声が聞こえたのでね」

???「ふむ、単刀直入に言おうか」



佐々木「入団希望だ。いいかな?」

ハルヒ「どうして誰も覚えてないの!?」     FIN

以上です。最後までお付き合いいただいた方、ありがとうございました。

なにやら反転反転言ってる方がいますが違います

正直昨日ハルヒ「どうして朝倉がいるのよ?」を乗っ取ってSS書いてみたんですが
それが結構おもしろくて調子に乗って今日これを書いた次第です。

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