スライム「あかちゃんを ひろいました」(551)
(山奥の荒れ果てた教会)
スラ「何だろう?玄関の前に何かあるよ?」
スラ「わっ!!赤ちゃんだ!」
赤子「すーすー」
スラ「お手紙がついてる…ふむふむ…」
スラ「『神父様 どうかこの子を育ててやって下さい』かぁ
どうしよう…ここの神父様は随分前に死んじゃったんだよね」
赤子「すーすー」
スラ「ちっちゃい…やわらかい」ぷにぷに
赤子「すーすー」ぱちん
スラ「わっ。起きた」
赤子「…あきゃぁー?」
スラ「か、かわいい…」
スラ「しかたないな。ボクが育てるか!」
スライムは 赤子をしらべた!
スラ「オスかな?メスかな?」ごそごそ
赤子「う?」
赤子は メスだった!
スラ「あれ?この子ツノがある。ちっちゃいけど、しっぽも翼もある」
スラ「魔物の子?人の子?どっちでもいいか!」
スラ「よし!神父さんが使ってたベッドに入れよう…よっと」
赤子「あきゃーっ♪」
スラ「わわわっ。喜んでるみたい」
赤子「まんま。まんま」
スラ「ママじゃないよー。スライムだよー」
スラ「ごはんは何をあげたらいいんだろう」
スラ「ボクみたいに草かな?お花かな?くだものかな?
それとも肉かな?お魚かな?…そうだ!」
スライムは 薬草をつかった!
赤ん坊は ペッとはきだした
スラ「やっぱりだめかぁ」
スラ「ふんふん…ふんふん…なるほどなるほど。
神父様のご本は役に立つなぁ」
スライムは ただのぬのきれを とりだした
スライムは おいしいミルクを とりだした
スライムは 普通のチーズを とりだした
スライム「大丈夫。ボクがちゃーんと育てるからね」
赤子「あーっ。ぷーっ」にぎっ
スラ「い、ぃたたたたたっ!やめてよう。頭を握らないでよう」
赤子「あぐあぐ、あぐあぐ」じゅるじゅる
スラ「やめてようやめてよう。ボクの頭は、おっぱいじゃないよぉ」
赤子「あきゃぁ♪」
赤子は 喜んでいる!
赤子「すーすー」
スラ「かじかじ、かじかじ」
赤子「すーすー」
スラ「かじかじ、かじかじ…できた!」
スライムは 木のおしゃぶりを作り上げた!
赤子「んくんく、んくんく。すーすー」
スラ「うん。ちょうどいいね」
赤子は 幸せそうだ!
(何処かの街 街はずれ 夜中)
スライムが あらわれた!
しかし 兵士はねむっている
スライムは そっと忍び込んだ!
スライムは ぬののふくを てにいれた!
スライムは ステテコパンツを てにれた!
スラ(道具屋のおじさん ごめんなさい)
スライムは にげだした!
(山奥の荒れ果てた教会)
スラ「ずいぶん大きくなった」
乳児「あだーっ。んぷぅー」
スラ「あんなにちっちゃかったのに」
乳児「んばぁー!あだだぁ」ひょこっ
スラ「あっ!立った!」
乳児「ふぇ」とことこ
おおっと!乳児は バランスをくずしてしまった!
しかし スライムは からだで受け止めた
スラ「あぶないあぶない」
乳児「あばーっ。うぱぁー」
スラ「はい、ごはん。今あげるからねー」
乳児「んぷぅーっ。ぁだーっ。」にぎにぎ
スラ「たのしいな。二人はたのしいな」
乳児は わらっている!
スライムも わらっている!
スラ「あぱぱぱぱっ!」
乳児「あきゃぁ?! きゃっきゃっ!」
スラ「ぼよよぉ~ん」
乳児「きゃっきゃっ」
スライムは ぷくーっとふくれあがって 乳児にのしかかった!
乳児は わらっている
スライムも わらっている
スラ「ほら。これもちゃんと食べて。
木の実も食べないと、強い子になれないよ」
乳児「まくまく、まくまく」
乳児の すばやさが 2あがった!
乳児の ちからが 3あがった!
乳児の かしこさが 2あがった!
乳児「うーんうーん」
スラ「うなされてる…」
乳児「しくしく。しくしく」
スラ「(べろぉーん ぺろぺろ)」
乳児「にぱぁ」にぎっ
スラ「い、いたたたたっwでも、かわいい」
乳児が あらわれた!
乳児は にげだした!
スライムは まわりこんだ!
スラ「つーかまえたーw」
乳児「あきゃぁっ♪」
スラ「ぺろんぺろん」
乳児は よろこんでいる!
ザザーッ ガラガラピッシャーン!
乳児「…ふえっ」
乳児は おびえている
乳児は 泣き出した!
スラ「こわくない、こわくない。ボクがついてるからね」
乳児「んぅ…」ギュッ
スラ「よしよし」すりすり
(何処かの街 酒場)
勇者「だはははっ!いやぁ、儲かった儲かった!」
魔法「まさかあのしっぽが、あんな高く売れるとはなー?」
戦士「俺達さ、いっその事"モンスターハンター"にでも転職すっかぁwww?」
勇者「いいねいいね!」
魔法「ひゃははははっ!おーい!酒、持ってこぉい!」
賢者「あの…すみません勇者殿。
ご飯も終わりましたし、私は先に宿屋に帰ってますね」とことこ
魔法「ったく、あいつは堅てぇヤロウだなー!」
勇者「あいつ、まだ禁欲中かぁ?」
魔法「いい加減もう悟り開いたんだから、酒ぐらい付き合えってんだよなーwwww」
戦士「小うるさい賢者様もいなくなった事だし…
おし!今からパフパフ行こうぜー?!」
魔法「おっ!いいねいいねー」
勇者「ひゃっほーぃ!」
(何処かの街 街外れ 林の中)
賢者「…遅くなって申し訳ありません。
本来なら、すぐ弔ってやりたかったのですが
あの方達は、そういった事を一切好まないので…」
賢者は 魔物の肉片をそっと取り出した
賢者は 魔物の肉片を地面に埋めた
賢者「ああ!全能なる我が主よ!この魔物に健やかなる眠りを与えたまえ」
賢者は 祈り始めた!
賢者(己の利益の為だけに、魔物を狩る愚行…早く辞めさせねば…)
(何処かの街 街はずれ 夜中)
スライムが あらわれた!
しかし 兵士はねむっている!
スライム(ほんと、よく寝てるおじさんだなぁ)ダダダッ
スライムは 旅人の服を てにいれた!
スライムは うさぎのしっぽを てにいれた!
スライム(今日は、いいおもちゃが手に入った)
スライムは にげだした!
(山奥の荒れ果てた教会)
スラ「やくそう」 幼女「あくほう」
スラ「ミルク」 幼女「みうう」
スラ「おみず」 幼女「おみう」
スラ「スライム」 幼女「すあいう」
スラ(言葉もちゃんと教えないとね)
スラ「幼女。体ふくから、つばさたたんで」
幼女「はあい」
スラ「ほら、しっぽもちゃんとあげて?」
幼女「しっぽしっぽ。きゃっきゃw」こしょこしょ
スラ「くすぐったいよぉ」
幼女「つんつん、つんつん」
スラ「ぷいぷい、ぷにぷに」
幼女「つんつん、つんつ」
幼女の こうげき!
幼女のつめは スライムにささった!
スライムに 1のダメージ!
スラ「いたあぁっ?!」
幼女「ごめんさい」
女児「スラ…」
スラ「どうしたの?」
女児「こわいゆめ、みた」ぎゅう
スラ「じゃぁ、いっしょに寝るかい?」
女児「うん!スラ、だぁいすき!」ぎゅう
スラ「ボクも好きだよ」べろん
幼女「…うわぁあーーーん!」
スラ「ど、どうしたの………って、あ!」
幼女は 壁の穴につっかえている!
スラ「うんしょうんしょ」すぽん!
幼女「ふぇっ、うえぇえーーん」
スラ「もう。君はスライムじゃないから、壁の穴はくぐれないよって前に言ったでしょ?」
幼女「うぐっ…ごめんさい…」
スラ「あーあ。しっぽと翼がキズだらけじゃないか」ぺろぺろ
幼女「くすぐったいw」
スライムは 絵本をひらいた
幼女「これ、幼女とにてるね?」
スラ「そうだね。これは『人』っていうの」
幼女「でも、幼女とちょっとちがう」
スラ「そうだね。『人』には、つのもキバもつばさもしっぽもないもんね」
幼女「幼女は、『人』?」
スラ「うーん…どうかなぁ?どっちだろうね?」
スラ「幼女ぉー。あぶないから、そろそろ降りておいでー」
幼女「スラ!すごい!すごいよ!外、ひろい!」バッサバッサ
幼女「たかいたかい!きもちいい!」
幼女「どこでもいける。どこまでもいける」
幼女「あ…スラ、ちいさくなった…」
幼女は 木の上でおびえている
(何処かの村 酒場)
戦士「おい。魔物の群れが住む"巣"の情報が手に入ったぞ」
魔法「マジで?!ヒャッハァ!!狩り放題じゃねぇか!」
勇者「かなり良い話じゃねぇか。この辺の魔物はあらかた倒しちまったもんな。」
魔法「だけど…また賢者の野郎がゴネるんじゃねぇのか?」
勇者「…お前らちょっと耳貸せ…俺にいい考えがある…」ごにょごにょ
戦士「お、いいねいいね!」
魔法「よし、作戦決行ー!」
戦士「というわけでさー、俺達、真面目に修行しようと思うんだ」
賢者「………」
勇者「ここのところ、修行サボりまくってたからさー
ここらで性根を入れ替えて、真面目に世界平和に貢献しようと思ってさー」
賢者「ああ!そうだったのですか!ようやく勇者らしいお考えになったのですね?!」
魔法「だから賢者ちゃんさー、俺達と一緒に修行しに行かない?」
賢者「ま、まぁ、そういう事であれば…」
勇者「サンキュウ!助かるよ!」
魔法(はっ。ちょろいな)
(山奥の荒れ果てた教会)
女児「…あめ」
スラ「雨だねぇ」
女児「とぶ練習したい」
スラ「雨だからまた明日ね」
女児「練習しーたーいー」じたばた
女児は じたばたした!
しかし なにもおきなかった
ガラガラピッシャーン!
女児「ひゃぁっ!」ぶるぶる
スラ「女児は相変わらず雷ニガテだなぁー」
スライムは みがまえている
女児「スラ!いくよー!ほっ!」
女児の こうげき!
スライムは さっと身をかわした
スライムの こうげき!
ミス!女児にダメージをあたえられない
スラ「あぁー。ボクじゃもう相手になれないかなぁ」
女児「まだまだー!練習、れんしゅぅー!」
スラ「3、2、1…よし、OK!」
女児「ふひぃー。つかれたー」
スラ「かなり長く飛んでられるようになったね」
女児「もっと高く、たかぁーく飛びたい」
スラ「もうちょっと練習してからね。さあ!おやつにしよう」
女児「わぁいわぁい」
女児の最大HPが 6あがった!
女児の最大MPが 6あがった!
女児のすばやさが 3あがった!
女児「すごいな、すごいな」
スラ「スライムはどこでも登れる」ずりずり
女児「女児も登れる?」
スラ「女児は、スライムじゃないから登れないよー」
女児「ずるーい!天井よじよじしたいー」
スラ「そのかわり、女児は飛べるでしょう?」
女児「あー。そっかーw」
(どこかの岩山へ向かう道)
勇者「この辺りだろ、戦士が言ってた例の洞窟って。」
戦士「おう!自慢の斧がやっと振るえるな!」
魔法「お宝ガッポガポだぜ!」
賢者「えっ?皆さん今なんて」
勇者「いや、何でもないよ…っと!」
勇者の こうげき!
賢者「ぽぺっ?!」
賢者は気絶した!
(どこかの岩山 岩穴)
勇者「ひゃっはぁ!」
魔法「イオンラ!メランミ!」
戦士「魔人切りぃ!」
魔物A をたおした! 魔物B をたおした! 魔物C をたおした!
魔法「ヒャダンイ!」
戦士「蒼天魔斬っ!」
勇者「オラオラァ!」
魔物D をたおした! 魔物E をたおした! 魔物F をたおした!
賢者(うーんうーん)
魔法「すげぇ!ボロ儲けだな、おい。」
戦士「ああ。夜明けまで待って、寝込みを襲ったのは大正解だったな!」
魔法「これでいくらだ…?ひぃふぅみぃ、と」
勇者「おい。死体はよーく燃やしとけよ!くせぇからな!」
賢者「うーんうーん…はっ」
賢者は 目を覚ました!
勇者「おっ。お目覚めか?」
戦士「がっはっは!ボロ儲けだぜ!」
賢者「み、みなさん、これは一体?」
勇者「いやー、良い修行になったよ。
おい戦士ぃ。お前、元盗賊だろ、"タカの目"頼むわ」
戦士「okok。"タカの目"っと…
お、南西の方角に大きい街があるぜ。」
魔法「よし、そこ行って休もうぜー」
賢者「………」
(山奥の荒れ果てた教会)
スラ「本当に、大丈夫かなぁ…」
女児「だいじょぶだいじょぶー!×2」
スラ「こわいなぁ…こわいなぁ」
女児「スラ!いくよ!」バッサバッサ
スラ「わぁっ」
女児はスライムをつかんで 空高く舞い上がった!
女児「スラ!たかいね!きもちいいね!」バッサバッサ
スラ「わぁーっ!めぇがぁまわるうぅぅぅ」
スライムは めをまわしている!
女児「あはは!あはははは!」
スラ「じょ、女児。きょ、今日はこれぐらいにしとこう…?」
女児「はぁーい」
女児「スラー…。女児もお出かけしたいー」
スラ「そうだねぇ。もう大きくなったしね。
人に化ける術覚えたら、一緒にお外行ってみようか?」
女児「わぁいわぁい!…スラは、ちいさいまんまだねぇ」さわさわ
スラ「ちがうよ。女児が大きくなったんだよ」
女児「そっかー」ぴたんぴたん
スラ「こら。寝る時はしっぽで遊ばないの」
女児「えへへー」こしょこしょ
スラ「くすぐったいよぉ」
(何処かの街 街はずれ 夜中)
スライムが あらわれた!
しかし 兵士は ねむっている!
スライム「(いつ来ても、おじさん寝てばっかだなぁ)」ダダダッ
スライムは 踊り子の服をてにいれた!
スライムは 銀の髪飾りをてにいれた!
スラ「(防具屋のご主人 ごめんなさい。
でも、これでお出かけの準備はバッチシだ!
よし!おうちにかえろう!)」
スライムは にげだした!
(山奥の荒れ果てた教会)
童女「スラ!すごいよこのお洋服!はねが痛くない!!」
スラ「…背中まるだしだからねー」
童女「でもこれ…ちょっとおおきいねー」ぺたしぺたし
スラ「ほんとだ。おむねが余っちゃってるね」
童女「がばがばー」ぺたんぺたん
スラ「大丈夫。すぐ大きくなるさ」
童女「スラ!できたよ!」
スラ「ちゃんと準備できた?」
童女「うん!」
スラ「荷物、重くない?」
童女「だいじょぶー」
童女は ふくろをせおった!
スラ「しばらくバイバイだね」
童女「うん。おうちバイバイ」
童女とスライムは 教会から飛び立った!
童女「スラ。とおくのあれは何?」バッサバッサ
スラ「あれは砂漠。ボクは乾いちゃうから行けないんだ」
童女「スラ。とおくのあれは何?」
スラ「あれは谷。そうだなぁ。大きい崖みたいな?」
童女「スラ。とおくのあれは何?」
スラ「あれは雪山。すっごいすっごい寒いところだよー」
童女「スラは、なんでも知ってるねー」
スラ「えっへん」
童女「スラ。あれなぁに?」バッサバッサ
スラ「ああ、あれが"海"だよ。前に絵本で見たでしょ?」
童女「うん!ぅわーっ。あれぜんぶお水なんだよね?」
スラ「そう。しょっぱいお水がいっぱいなの。
街に行く前に、ちょっと寄り道してこようか?」
童女「うん!」
童女とスライムは 海に降りた!
(何処かの海辺)
マリンスライムが あらわれた!
しびれくらげが あらわれた!
マリ「こんにちは」
しび「こんにちくらげ」
童女「こんにちはー」
マリ「あら。『人』もいる?」
しび「どうやってきたくらげ?」
童女「お空からーばびゅーんって!」
マリ「あら!あなた飛べるの?」
スラ「この子は魔物なんだよ」
マリ「それにしても『人』に良く似てる魔物ねぇ」
しび「めずらしくらげ」ぺたぺた
童女「ひゃぁっ」びりり
童女は しびれてしまった!
マリ「だ、大丈夫?」
しび「ごめんくらげー…」
童女「うん。だいじょうぶーw」
スラ「(ぺろぺろ ぺろぺろ)」
マリ「他に仲間はいないの?」
童女「なか、ま?」
しび「仲間いないくらげー?」ふわふわ
マリ「そうだ!呼んでみたら、出てくるんじゃない?」
童女「わかった。やってみる」
童女は 大きな声で仲間をよんだ!
しかしだれもあらわれなかった
マリ「あちゃー」
童女「(´・ω・`)」
童女「…なかまって、何?」
マリ「そうねー…お友達かしら?」
しび「ともだちだくらげー」
童女「童女、友達いない」しゅん
マリ「あらぁ………じゃぁ、私達が友達になるわ!」
童女「ほんとぉ?えへへ」にぱぁ
スラ「よかったねー♪」
しび「よし!あくしゅ…は、だめくらげね」
マリ「私達、そろそろ仲間のところに戻らなきゃ。
じゃぁねー!海に来たら、いつでも呼んでねー」
しび「またくらげー」
マリンスライムたちは さっていった
童女「じゃぁーねぇー」ブンブン
スラ(童女はすごいなー。すぐ友達作っちゃった。
ボクは緊張してうまくしゃべれなかったのに)
ざざーん ざざーん
ちゃぷちゃぷ ぱしゃぱしゃ
童女「…あはははは!あはは!…あれ、スラ?」
童女は はなしかけた
その方向にはだれもいない
童女「スラ?スラー?!」
童女は はなしかけた
その方向にはだれもいない
童女「スラァ!スーラー!」ぐすん
マリンスライム(?)があらわれた!
スラ「やっと大きい貝をみつけたよぉ」もぞもぞ
童女「もうっ!スラっ!」
スラ「童女にあげる。はい!」
童女は「うみのおもいで」をてにいれた!
童女「貝、海のにおいがするね」バッサバッサ
スラ「耳にあててごらん」
童女「ざーっざーって聞こえるー。ふしぎー」
スラ「波の音をおぼえてるのかな?だね」
童女「…あっ!裏がきらきらしてる!」
スラ「海の底の色なのかな?」
童女「スラ!これ、おうちに持って帰ろうねー」にこぉ
童女「ねぇ。スラはお友達、いないの?」バッサバッサ
スラ「うん。ボクは仲間からはぐれたスライムだから。
でも…童女がいるからさみしくないよぉ」
童女「えへへー 童女もー」ぎゅっ
スラ「えへへー ボクもぉー」すりすり
(´・ω・`)の顔文字と、うみのおもいでで思い出した。
>>1はひょっとして、女の子の勇者と魔王の人か?
(何処かの街 街はずれ 林の中)
スラ「童女、こないだ練習で教えたでしょ?やってごらん?」
童女「うん!んくくくくくっ…」
童女は 変化の術を使った!
童女のつばさが 体内にひっこんだ!
童女のツメが 体内にひっこんだ!
童女のつのが 体内にひっこんだ!
スラ「よし。これで『人』に見えるよ」
童女「やったぁ!えへへ」ぺしぺし
スラ「あ。しっぽ忘れてる」
童女「えへへ。しっぱいしっぱい」くにくに
>>98
はい、そうです。
まさか、覚えていて下さる人がいたなんて、びっくりです。
童女「わぁー。『人』がいっぱいー」とことこ
スラ「すごいね。いっぱいだね。」
童女「…スラァー。童女おなかすいたー」
スラ「そうだねぇ。持ってきたごはんは、みんな海で食べちゃったもんね」
童女「ごはん、もうない…」
スラ「わかった。ボク、こっそりもらってくる。
童女はここに座って待っててね。動いちゃダメだよ?」
童女「うん!わかった!」
スライムは どこかへ走っていった!
童女「(きょろきょろ きょろきょろ)」
童女「(きょろきょろ きょろきょろ)」
童女は 山盛りのりんごカートを 発見した!
童女「あ、りんごあった!」
童女は 駆け出した!
童女「しゃくしゃく もぐもぐ」
童女「もぐもぐ しゃりしゃり」
店員が 現れた!
店員「ダメだよお嬢ちゃん。売り物のりんご食べちゃー」
童女「ほへっ」
店員「お母さんは?お父さんは?」
童女「い、いない…」ドキドキ
店員「あっちゃー。何だよ。ジプシーの子かぁ?」
通行人「何だ何だ?」「泥棒かぁ?」「ジプシーですって」ざわ…ざわ…
童女は こんらんしている!
店員「とにかく、これ返せ!なっ?」
童女「あーっ!りんごぉ!」
童女は 店員を突き飛ばした!
店員に 15のダメージ!
店員「いってぇ…」
童女「ふわあぁあーぁん。うわぁーーん」
店員「おいこらこのガキぃ。泣いたって許さねぇぞ」
司教「お待ちなさい」
司教が あらわれた!
支援
店員「こっ、これはこれは司教さま」
司教「子供相手に、一体何事です?」ジロリ
店員「い、いや、このジプシーの子供が勝手にりんごを…」
司教「お嬢ちゃん…おなかが空いてたのかな?」なでなで
童女「………うん」ぐすん
司教「では儂がこのりんご全てを買い取って差し上げよう。それで宜しいかな?」
店員「へ、へぇ。司教様がそう仰るなら」へこへこ
司教「さぁ、遠慮せずにもっとお食べ?」なでなで
童女「う、うん」しゃりしゃり
司教「よっぽどおなかが空いてたんだねぇ」さわさわ
童女「うん」もぐもぐ しゃりしゃり
司教「………儂の屋敷に来れば、もっと沢山やるぞ?」にたぁ
童女「ほんとぉ?」
行っちゃらめぇ!!
(何処かの街 商店市場付近)
魔法「親父。これ全部でいくらになる?」ドンッ
親父「う、うわわわわっ、こりゃまた沢山の戦利品ですねぇ」
戦士「虹色の甲殻に、白銀のツメ。全部キズ一つない代物だ。かなり珍しいだろ?」
親父「ははぁ…こりゃ立派な魔物の部位だぁ。おや、こっちの袋は何ですかな?」
勇者「こっちは魔物の脾臓だ。精がつくぜぇ」ボテッ
親父「こりゃぁ珍しい!高く査定させて頂きますよ!いやぁ、腕が鳴るなぁ!」
魔法「酒だ酒ぇ!もっと酒持って来いだ!」
戦士「おい、肉ぅ!一番良い肉はまだかぁ?」
勇者「はははっ!店中の酒全部と、メシ!!じゃんじゃん持ってこいー!」
賢者「…………」
戦士「ぼーっとしてんじゃねえぞ、賢者。おめえも、呑め」
賢者「い、いえ私は…」
戦士「るせー!黙って呑めやゴルァ!」
戦士は 酔っ払っている!
娼婦たちが あらわれた!
娼婦A「あらぁ…こちらのお兄さん達、随分ご機嫌じゃない?」
戦士「おーうよ、たんまり儲けたばっかりだからよ」
魔法「酌でもしてくれんの?ふひひっ」
戦士「ま、即尺でもいいがな!がはははっ!」
勇者「お前は下品なヤツだなぁ!ひゃははっ!」
賢者「!!」ガタン
戦士「ところでこれを触ってくれ、こいつをどう思う?」
娼婦C「すごく……大きいです……ああぁん」
魔法「俺の淫術【スペルマジック】は効くぜぇ…天国見させてやる」
娼婦B「あたい淫術だぁいすき。気が合いそうねぇ」
娼婦A「ゆうしゃさまぁー。あたしにぱふぱふご奉仕させてぇん」
勇者「何だぁ?俺様の夜の剣さばきが見たいってか?」
賢者「わ、私はっ、先に、やっ、宿に戻りますっ!」ダダダッ
賢者は にげだした!
賢者(どうしてあの方達は…あんなに野蛮で、破廉恥なのでしょう…)
賢者(まして勇者殿に至っては、己の使命を放棄してしまっているかの様です)
賢者(ああ、嘆かわしい…神よ。私は仕える勇者を間違えてしまいました…)
スライムが あらわれた!
しかし 賢者はスライムに気づいていない!
スライム「ぷ、ぷきゃっ?!」
賢者「おや?何かを踏んで…ス、スライム?」
スラ「ぷ、ぷるぷるっ!ボ、ボク悪いスライムじゃないよぉ」
賢者「大変申し訳ありません。よそ見をしておりました」
スラ「平気だよ。ボク、スライムだからぁ!
ところで人間さん。この辺で童女を見なかった?」
賢者「童女?」
スラ「ボクね、童女を探してるの」
賢者「童女…ですか。いえ。その様な子は見かけませんでしたねぇ…
この辺りは酒場や武器屋とか、大人向けお店が多いところですしねぇ…」
スラ「わかった!ありがと!見かけたら教えてね!」ダダダッ
賢者(誰かのペットかな?)
(何処かの街 街外れの館)
執事「お帰りなさいませ、司教様」
司教「うむ、ご苦労」
執事「おや?その子供は?」
司教「街で、ちとなぁ…そうだ。風呂を沸かしてくれ」
童女「しゃりしゃり」
執事「畏まりました…」
執事(まったく困ったお方だ。この病気さえなければ)
司教「ああ…なんと可愛いらしい…」さわさわ
童女「あったかいー」ばしゃばしゃ
司教「こりゃこりゃ、やめんか。うはははははっ!
しかし…このすべすべの肌、つやつやの髪、ぷくぷくおなか、すじ。
しみ一つ傷一つない、つるぺたょぅι゙ょ。はぁはぁ。
童女可愛い、可愛いよ童女」すりすり
童女「やぁーん。くすぐったいよー」
司教(い、いかん。楽しみはあとに取っておくか)
童女「これ、なぁに?」
司教「これか?これは肉じゃよ」
童女「にくー?(ぱくっ)うへっ!ぺっぺっ!」
司教「おやおや。口に合わなかったか?」
童女「りんごや木の実の方がおいしい…」しょぼん
司教「こっちはどうじゃ?ワインじゃよ」
童女「ワインー?(ごくん)うえっ!ぺっぺっ!」
司教「おやおや。口に合わなかったか?」
童女「お水やミルクの方がおいしい…」しょぼん
賢者とスライム頑張れ
支援
(何処かの街 宿屋の一室)
賢者(すっかり夜も更けてしまいました)
賢者(勇者殿は、まだ酒場から戻ってきません)
賢者(就寝前のお祈りはもうすませましたし、先に床に就くとしましょうか)
賢者(おや…?あれはさっきのスライムさん…街外れに走って行きますね…)
賢者(暇潰しがてら、様子を見に行くとしましょうか)
(何処かの街 街外れの館 離れの部屋)
童女「すーすー」
司教「様子はどうじゃ?」
執事「ぐっすり眠っておいでです…」(はぁ…)
司教「んふふふふふ…ご苦労。努々、奥には誰もこさせぬ様にな」
執事「仰せのままに」
司教は 扉をあけた!
司教「さー、お嬢ちゃんー♪
陵辱の間の居心地は、どうでしゅかー?
司教様が、おいしいミルクをあげましょうねー」
童女「すーすー…んぅ」ぱちり
司教「…おや、お目覚めかな?」ぺとぺと
童女「むにゃ………ほへっ?」
司教「うへへへへへ。動けないじゃろ?」さわさわ
童女「?!うーっ!うーっ!」ジタバタ
司教「磔にされたょぅι゙ょが、おびえもがく様…くぅっ!たまらん!」
童女「うーっ!んうーっ?!」
司教「これからは儂が、うーんと可愛がってやるからのぉ」べろりん
司教は童女の ほほをなめた!
童女は とりはだがたってしまった!
童女「うーっ!ふうぅーっ!」ジタバタ
司教「ふっへっはっほ…んふふっ。ょぅι゙ょの涙は美味しいのぉ」べろりん
童女「んんーっ!んふぅーっ!」ジタバタ
司教「優しく丁寧に食べてやるからのぉ。はぁはぁ」さわさわ
童女は キバを生やした!
童女「かじかじかじかじ……………っ!ぷはっ!」
童女は 皮の口枷を噛み切った!
童女「やぁだ、やぁだっ!!」
司教「ほっへっへっへ……って、おぉぅ?口枷が…?」
童女「…うーーーっ…ぐごるガグgg…」
童女の 顔色がかわった!
童女は 鋭いツメを生やした!
童女は 皮の手枷を引きちぎった!
童女は 皮の足かせを引きちぎった!
司教「なぬっ?!」
童女…(´;ω;`)
童女「gururururururur…ガァッ!」
童女は 太いしっぽを生やした!
童女は 真っ黒なつばさを生やした!
童女は 折れ曲がった金のツノを生やした!
司教「………いっ?!」
童女は 磔を素手で叩き壊した!
童女「ググゥ…ガアァアッ!」バッサバッサ
童女は もがき苦しんでいる!
司教「何だ、こやつは…ま、魔物か…?
闇色の翼に…黄金の角…
とがった赤いツメ…黒光りした尾…」
あばばばばばばばば あばばばばば」
司教は 腰を抜かしている!
童女は 壁に体当たりした!
童女「アガァ…?!グギグ…グググ…」
童女は もがき苦しんでいる!
司教「あばば…っ!い、今だ!」
司教は そっとにげだした!
スライムが あらわれた!
スラ(やっと見つけた!)
スライムは 窓ガラスをたたいた!
スラ「童女!…童女ぉっ…!」バンバン ゴンゴン
童女「グ……グガァ…」
童女は 苦しんでいる!
童女は 壁に突進した!
スラ「童女ぉ?!ボクだよ、スラだよ!」バンバン ゴンゴン
童女は おたけびをあげた!
童女は 腕をめちゃくちゃに回している!
スラ「ダメだぁ…聞こえてないみたいだ…よし!」
スライムは 煙突にのぼった!
スラ「今行くからねっ!えぃっ!」
スライムは 煙突を飛び降りた!
スライムが あらわれた!
童女「ガァ………?ゥグググゥ…」
スラ「童女!ボクだよ!スラだよ!」
童女は 苦しんでいる!
スライムは 童女の肩によじ登った!
童女「グァ……ゴガグググ…」
スラ「あぁ、かわいそうに…ごめんよ。ごめんよ」べろん
スライムは童女のほほを やさしくなめた!
童女「ググ……ぐ……ぅ………スラ?」
童女の こんらんがとけた!
童女「スラ、スラっ?!ふ、ふわぁあーーん!」
スラ「よしよし。よしよし」すりすり
童女「うわぁあーん!ひあぁーん!」
スラ「怖かったね。よしよし」なでなで
童女「ううっ…ひっく…ぐっす…」
童女は 泣きじゃくっている。
童女「…いたい…いたいよぉ…ひぐっ…」
スラ「ああ、血だらけじゃないか…」ぺろぺろ
スラ「とりあえず、ここから逃げなきゃ。
えっとえっと…よし、あの天窓から出よう!
待っててね。すぐ開けてくるからね!」ずりずり
童女「ひっく ぐすん」
スライムは 天井をつたって窓に辿り着いた!
スラ「今、開けるからね!」ぐにょぉーん
かちっ かちかちっ バンッ!
天窓が 開いた!
アークデーモンの姿のまま泣きじゃくってるのか童女の姿に戻って泣いてるのか
それが問題だ
スラ「さぁ、ここへおいで!飛ぶんだ!」
童女「やぁっ…こわいよぉ…童女、お部屋ん中で飛んだことないもん」
スラ「できる!飛べるさ!ほら、スラんところにおいで!」
童女「………うん!」
童女は 空高く舞い上がった!
童女「ぁあんっ!上手く飛べないよぉっ!」
童女は 天井に頭をぶつけた!
童女「いたいよぉ…」
スラ「がんばれ!できるよ!もうちょっと!」
童女は 再び空高く舞い上がった!
天窓に 手が届いた!
スラ「よし!そのまま真っ直ぐ上!」
童女「うんっ!」バッサバッサ
童女は 部屋を脱出した!
スラ「やったぁ!」
童女「いたーあぃ?!んんんんっ!」
スラ「あっ、翼が!」
童女は 翼がつっかえている!
童女は じたばたした!
スラ「がんばれ!もうちょっと!」ぴょんぴょん
童女「んぐぐ……ぐぐっぐっ」ガチャーン!
天窓の窓枠は はずれてしまった!
天窓のガラスが 割れてしまった!
(何処かの街 街外れの館 屋根)
童女「スラ!やったよ!」
スラ「えらいえらい!よし、そのままボクを乗せて飛ぶんだ!」
童女「お外、さむぅいー!」ぶるるっ
スラ「おうち戻ったら服着られるから、ガマンして。
さぁ………今だっ、飛んで!」
童女は 翼をはためかせた!
童女とスライムは にげだした!
上半身裸…下半身獣…?
http://imepita.jp/20090404/050090
>>186
かわいいw
ありがとう。何か和む。そして嬉しいです。
ドラコもアークデーモン♀でもお好みで。
(何処かの街 街外れ 館への道)
賢者が あらわれた!
賢者(確かあのスライムは、この屋敷へと向かった筈なのですが…)
ガチャーン!ドシンッ!
バッサバッサ
賢者(な、何事ですか?!あ!屋敷の屋根に魔物がっ?)
賢者(翼を生やした、女性型の魔物………初めて見る魔物ですね…)
賢者(あっ、あのスライムが魔物の背に乗って飛んで…?!)
(何処かの街 街外れの館 庭先)
召使達「魔物が出たって?」「司教様は無事かしら…」「逃げなくていいの?」ざわざわ
司教があらわれた!
司教「お、落ち着け 皆の者!」
召使達「おおっ!」「司教様!」「ご無事で!」
司教「ああ。儂は無事だ!
か、か、か、神の力で、魔物は去った!」えっへん
召使達「おおおおー!」「さすが司教様!」「すごい!」ざわざわ
司教(本当は何もしてないんだが…ま、まあいいか!)
(何処かの街 宿屋)
賢者「ゆ、勇者殿っ!起きてらっしゃいますか…って、うわぁっ?!」
娼婦A「んああんっ、やぁん、いいぃん」ギシアンギシアン
勇者「何だよ賢者…ノックぐらいしろ。こっちはお楽しみ中なんだからよ」
賢者「あ、あのっ、申し訳ありません。今さっき、街外れの屋敷に魔物が現れて…」
勇者「何だって?」
娼婦A「きゃあんっ!い、いきなり立ち上がらないでよっ!
跨ってんだから、落ちちゃうじゃない!」
勇者「黙ってろビッチ!おい、戦士と魔法使いにも声をかけろ」
戦士「見た事もない人型の魔物が現れたって?」
魔法「良い話じゃねぇか…そいつブっ殺して、身ぐるみ剥ごうぜ」
勇者「おい賢者。そいつが飛んでった方角に、俺達乗せて飛んでいけ」
賢者「え、ええっ!3人同時にですか?さすがの私でもそれはキツ」
勇者「るせぇ!お前ゴラドラムぐらいしか取り得ねぇんだから、黙ってやれ!」
賢者「………………はい…」
勇者「よし、夜明けと共に出発だ。狩りの時間だぜぇ…」
いやあぁぁぁ
(何処かの街 街外れの館)
戦士「というワケでよ、司教。俺達がその魔物をブっ倒してやんよ」
司教「あ、ありがとう…ございます」
魔法「報酬はたんまり頂くぜぇ…へへへっ」
司教「そ、そんなぁ」
勇者「あぁん?勇者様、直々の討伐だってのに不満なのか?」
司教「め、滅相もございません!ど、どうか宜しくお願いします」
(何処かの街 街中)
賢者「この辺りの森には、魔物の巣の様な物があるのですか?」
村人A「い、いえ。そんな話は聞いた事ありません。魔物なんて、この辺じゃ見ませんですし。」
賢者「そうですか…」
村人B「あ、そういえばあの森の中には、たしか旅人用の教会があったかな。
かなり前に神父様が亡くなって以来、久しく使われてない廃墟の筈ですが…」
賢者「判りました。ありがとうございます。」
賢者(あの人型の魔物は、そこに巣食っているのかもしれませんね)
賢者は 大きな竜に姿を変えた!
勇者「よし、行こうぜ!」
魔法「どんな魔物だろうなぁ。へへっ」
戦士「まぁ、俺達の手にかかれば、どんなやつでも平気だろうよ」
勇者「おら!賢者!さっさと飛べ!このウスノロ!」ガンッ!
賢者「グウゥ…」
勇者達は 街から飛び去った!
(教会の森 樹木の上)
童女「うう ひっく」
スラ「………」すりすり
童女「『人』こわいよぉ…童女『人』きらぃぃ…」
スラ「………」なでなで
童女「…スラ…ごめんなさい。童女、勝手に動いてごめんなさい」
スラ「ううん。ボクこそ…童女一人にしてごめんね」
童女「ひっく ぐすん」
賢者はきっとできる子
スラ「童女。そろそろ木から降りて、おうちにかえろう?」
童女「ひっく ひっく」
スラ「さむいでしょ?」
童女「うん」
スラ「おなかすいたでしょ?」
童女「うん…」
スラ「ごはんにしよう?ねっ?」
童女「…うん。おなかすいた。スラ、かえろう」
(教会の森 教会の中 夕方)
童女「あーさむかったー」がさごそ
スラ「そうだねー。裸んぼで、ずっと飛んできたもんねー。」
童女「スラー。ねむぃー」
スラ「そうだね、そろそろ寝よ」
勇者「ここかぁ?魔物が巣食ってるかもしんねぇって教会は?」
勇者が あらわれた!
魔法使いが あらわれた!
戦士が あらわれた!
賢者が あらわれた!
スラ「…あっ…ど、童女!隠れて!」
童女「ふぇっ?」
裸んぼ支持
(教会の森 教会 夕方)
戦士「でけぇけど、中はオンボロだなぁ」ドカッ
魔法「お、生意気にもベッドがあらぁ。イオンラ!」
ベッドは粉々に砕け散った!
賢者「み、皆さん!廃墟といえど、教会は神の住まわれる場所です!
いくら何でもあまり無闇に壊しては」
魔法「…ったく、うるせーやつだな、おまえは!」
戦士「魔物が隠れてるといけねぇからな、派手にぶち壊そうぜ!」
勇者「おうよ!」
ドカッ バキッ バキャン!
(教会の森 教会 秘密の部屋)
スラ「…あっ…あっ…」ぶるぶる
童女「…スラ?」
スライムは ないている
スラ「童女っ。見ちゃ…見ちゃだめ…」
童女「………!」
スライムは おびえている
童女は 目を見開いた!
童女の視力が うーんとあがった!
童女の聴力が うーんとあがった!
ダイの大冒険のニセ勇者(初期)で脳内再生される
(教会の森 教会 庭)
勇者「おい。例の魔物、いねぇじゃねぇか」
戦士「ああ。いっくらひっくり返しても、誰も出てきやしねぇ。」
魔法「もしかして、どっかに隠れてんのかもな」
勇者「そういや、中に何かあったか?」
魔法「うんにゃ。大したモンはなかったぜ。あったのは山積みの本と、これぐらいだな」ボスン
勇者「何だこりゃぁ。ただのガラクタじゃねぇか。」
戦士「ああ。こんなゴミ、売っても何の足しにもなりゃしねぇ」
戦士「大方、しけたじいさんでも住んでたんじゃねぇか?
…うさぎのしっぽに…ステテコパンツに…木のおしゃぶりぃ?」
戦士「大方、
間違えた。
魔法「大方、
だ。
orz
魔法使いは 木のおしゃぶりを 天高く放り上げた!
賢者「お、おやめなさい…!それは神父殿の大事な遺品かもしれませ」
魔法「るせぇ!クソ賢者!メララ!」
ボッ!
木のおしゃぶりは 消し炭になってしまった!
勇者は わらっている
戦士は わらっている
魔法使いは 消し炭を足で踏み潰した!
勇者「おい。こうなりゃ、教会から焙り出すか…?」
戦士「いいねいいねー。派手にやろうぜ、パアッと!」
魔法「ひゃっはぁー!」
賢者「い、いけません…私はそんな事、断じて許しません!」わなわな
賢者は 魔法使いの前に立ちふさがった!
魔法「おいおいおいおい。また賢者がワガママ言ってるぜ、ゆうしゃぁ」
戦士「本当、うるせーやつだな、お前は!」
勇者「お前は俺様の言う事を、黙って聞いてりゃぁ良いんだよ!」
勇者は 賢者を突き飛ばした!
賢者は 木の幹に身体をぶつけた!
賢者は 目をまわしている
賢者「ううっ…」
魔法「へへっ。馬鹿なやつ。」
ああ、賢者が…
(教会の森 教会 秘密の部屋)
童女は スライムをやさしくつつみこんだ
スラ「童、女?」
童女「………」
童女の こうげき!
童女は するどいツメをつかった!
スラ「ぴ?ぷきぃっ」ガクン
スライムは きぜつした!
(教会の森 教会 庭)
童女が あらわれた
戦士「何だぁ?こんなところに…女の子…?」
魔法「はぁーい、おっじょうちゃーん♪迷子でしゅかー?」へらへら
童女「………」
勇者「ちっ。ガキかよ。へっ。色気もなんもねぇな」
戦士「俺はガキでも構わないで食っちまう男なんだぜ?」
魔法「俺も俺も。女ならなんでも良いさ。へへへっ」
童女「………」
やばい画面が滲んできた…
バットエンドは許可しないイィーーー!
戦士「お?何か持ってんぞ…よこせ!」
勇者「んー?………こりゃぁ、スライムか?」
魔法「かわいそうにー。
スライムちゃん、死んじゃったんでしゅかー?
もしかして、神父様に生き返らせて貰いに来たでしゅかー?」
戦士「俺達が燃やしてやろうか?はははははっ!」
童女「………」
勇者「賢者様ー。お優しい賢者様ー。出番ですよー。お前が埋めてやれっ!」ビュンッ
勇者は スライムを賢者に向かって投げた!
ぽてっ
スライムは 賢者の膝の上に落ちた!
賢者「うう………ん?」
賢者(…なんでしょう、これは………スライム、ですか?)
スラ「…ぷきゅぅ」
賢者(こっ、これは…あの時のスライム………ま、まさかっ)
魔法「さーてと。ペットロスのお嬢ちゃん?
今からお兄さん達がたっぷり慰めてあげましょうねぇ。
こんな時間に一人で出歩くなんて悪い子にはお仕置きだ。うへへへっ」
戦士「スライムのことなんて、すぐ忘れさせてやるからな」
戦士は 童女の身体に手を伸ばした。
童女は 戦士の手を振り払った!
童女「…おうち こわしたな…」
童女は毎日木の実ドーピングしてたから負けないはず…
魔法「はぁ?おうちぃ?」
勇者「???」
戦士「何いってんだぁ?このガキ」
魔法「イカれてんのか?」
童女は 鋭いツメを生やした!
童女は 太いしっぽを生やした!
童女「おうちこわしたな!スラなかせたなぁ!」
童女は 折れ曲がった角を生やした!
童女「だいじなおうち こわしたなぁ!!」
童女は 真っ黒なつばさを生やした!
童女「グアァッー!ガルルルルrrrr…」
童女の体が ふくれあがった!
魔法「な、なんだぁ?!」
勇者「まさか…こいつが例のばけもんか?」
何と 童女の姿が巨大な竜へと変わっていく!
童女は 巨大な邪竜へと姿を変えてしまった!
ドラゴラム!
つまり竜王の子、と。
怒れる邪竜が あらわれた!
戦士「せ、先手必勝ぉぉお!!」
戦士の こうげき!
戦士は 空高く飛び上がり 斧を振り下ろした!
邪竜は するどいツメでうけとめた!
ミス! 邪竜にダメージをあたえられない!
戦士「俺の斧が…効かないなんて…」
勇者「ばっ、ばけもん、だ」
魔法「ひやあぁぁあ!」
邪竜は 太いしっぽをめちゃくちゃに振り回した!
勇者は さっと身をかわした!
戦士は さっと身をかわした!
魔法使いは 当たってしまった!
魔法「ふぐぅ…っ」
魔法使いは 木の幹に身体をぶつけてしまった!
魔法使いは 目をまわしている!
将来はマザードラゴン?
きちんと身をかわす辺りがウザいな
戦士「こ、こりゃやべぇ………」
邪竜は 身の毛もよだつおたけびをあげた!
勇者は へいきだった!
戦士は たちすくんでしまった!
魔法使いは たちすくんでしまった!
勇者「戦士…魔法使い………に、逃げr」
邪竜の こうげき!
邪竜は 激しい風を巻き起こした!
勇者「うわぁーーーー!」
勇者は 遠くに吹き飛ばされてしまった!
勇者は 気を失った!
勇者「魔法ダセェwwwww」
戦士「マジパネェwwwwwww」
戦士は おどろき たちすくんでいる
邪竜の 引き裂くこうげき!
戦士に 355のダメージ!
戦士を 倒した!
魔法使いは おどろき たちすくんでいる
邪竜は 魔法使いを力いっぱい踏み潰した!
魔法使いに 999のダメージ!
魔法使いを 倒した!
即死攻撃www
賢者は じっとみをまもっている
賢者(あれは…ゴラドラムか?…いや…様子がおかしい…)
邪竜は おたけびをあげた!
邪竜は しっぽをめちゃくちゃに振り回し始めた!
辺りの木々が なぎ倒される!
賢者(いけない!このままじゃ、勇者殿が!)
賢者は スライムをそっと岩の陰に隠した
賢者「(神よ。私に力を…)」
賢者は ゴラドラムをとなえた!
何でドラクエのHPって999までなんだろうな
賢者が あらわれた!
邪竜「グギャアァァァアア!」
邪竜は 大きな翼で打ち付けてきた!
賢者は さっと身をかわした!
邪竜は おたけびをあげた!
賢者は へいきだった!
邪竜は しっぽを振り回した!
賢者は さっと身をかわした!
賢者(攻撃の仕方がまるでデタラメだ…この者、もしや竜になりたてか?)
どうでもいいんだけど、さっきから呪文ニアミスしすぎじゃないか?w
邪竜は おたけびをあげた!
賢者は へいきだった!
邪竜は 体当たりをしてきた!
賢者は 受け止めた!
邪竜「ガアアァッ?!」
賢者(…やはり…竜としては、弱い…)
仕様か。そうか。それは仕様のない事だ
なーんてね。ふふふ
スラ(うーんうーん)
スラ(うーんうーん)
スラ(どこかで、童女が泣いてる…)
スラ(ああ。赤ちゃんの時とおんなじ声だ)
スラ(大丈夫。こわくないよ。ボクがいるよ)
スラ(童女。一緒におうちへ帰ろう)
スライムは めをさました!
賢者なんでこんなに強いのに普段は簡単に気絶させられるんだよw
スラ…(´;ω;`)
ズズーン ドズーン シュババババッ
スラ「わっ!りゅ、竜?!しかも2匹もいるよ?」
スラ「か、隠れなきゃ…かくれなきゃっ!でも、何処に…?」
スライムは 草むらに身を潜めた。
スラ(黒い方の竜…あの翼と、ツノ…)
スラ(あれは…きっと童女だ…でも、どうしよう)
スライムは まごまごしている
賢者(殺したくはない………気絶させれば、きっと元に戻る)
賢者は 勢い良く突進した!
邪竜は 倒れてしまった!
邪竜「グ、グギャア?!」
賢者は 邪竜の首にかぶりついた!
賢者(…落ちろ!)
邪竜「ゴゴォ… ガアァァッ… ガガッ………グル…」
邪竜は きぜつした!
邪竜は 童女の姿に戻った!
スラ(あ!やっぱり童女っ…!!)
勇者に注意
賢者は 元の姿に戻った!
賢者(やはり…、元に戻ったか…)
賢者(しかし…何者でしょうか?この子は…)
賢者(ひとまず、勇者を連れて街に戻りましょう)
賢者は 勇者を抱えて立ち上がった!
賢者は ルルーラを となえた!
スラ(タイヘンだ!童女を、助けなきゃ!)
スライムは 童女を引きずって教会に戻った!
戦士の棺桶「…」
魔法使いの棺桶「…」
女の賢者ってセクスィだよね
まぁバーバラには勝てないけど
(教会の森 教会の中 深夜)
スラ「童女…童女ぉ」ぺろぺろ
童女「………………」
スラ「童女ぉ…」ぺろぺろ
童女「………………」
スラ(ぺろぺろ ぺろぺろ)
童女「…ん………ぅぁ…?」
スラ「童女!!よかった!気がついた?」
童女は めをさました!
ぺろぺろって何処舐めてんだ、おじさんにもやらせなさい。
童女「スラ…さむい………」ぶるる
スラ「そうだよね。裸ん坊じゃ、さむいよね」
あ!ちょっと待ってて!」がさごそ がさごそ
スライムは ただのぬのきれを渡した!
スラ「あった!童女が小さい時のおふとん!これでさむくないでしょ?」
童女「うん。さむくない」
スラ「今日は一緒に寝ようね」
童女「えへへ…」
(何処かの街 宿屋の一室 深夜)
勇者は ねむっている。
賢者(勇者殿。幼少の頃から、長らくお世話になりました)
勇者「「zzz………」
賢者(あの日、生涯お仕えすると誓ったのに…)
勇者「…………zzz…」
賢者(どうかお許しください。貴方の暴走を止める事が出来ない、私の未熟さ)
勇者「……zzz……」
賢者(そして、貴方を一人にしてしまう事を…)
賢者は 部屋からそっと出ていった
(教会の森 教会の中 夜明け前)
賢者が あらわれた
スラ「!!」
童女「!!」
賢者「あっ。待って!怖がらないでください!」
童女「う、ううっ…!」
賢者「違うよ。ごめんよ。違うんだよ」
スラ「あれ…いいにおいがするよ?」
賢者は きぬのローブを 差し出した!
賢者は あったか毛布を 差し出した!
賢者は ほかほかシチューを 差し出した!
賢者「私のお古のワンピースですが…どうぞ。あ、今暖炉に火をつけますね」
童女たちは おなかいっぱいになった!
育ての親だったのか…?
童女は ねむっている
(かくかく しかじか)
賢者「なるほど。そういうワケで、あの日童女は魔物に変化したのですね?」
スラ「そうだよぉ。その悪いおじさんのせいだよ!
だってボクたち、悪い魔物じゃないよ?人を襲ったりしないもん」
賢者「うんうん」
童女「すーすー」
賢者「それにしても…君はずいぶん言葉が上手なスライムですね?」
スラ「ここの神父さんに教えてもらったんだよ!
ボクは昔、群れからはぐれたんだけど、
その後、ここの神父さん家に一緒に住んでたの」
賢者「ああ、そうだったのですか」
賢者女ッスかwwwww
…ふぅ。
大して眠くないんだけど、とりあえず寝る
明日まで残る事を祈ってる
スラ「あのね!あのね!童女、良い魔物だよ!
すっごく良い子だよ?頭だっていいんだ。
ねぇ、賢者もそう思うでしょ?」ぴょんぴょん
賢者「そうですねぇ…少なくても私には悪い魔物には見えませんねぇ」
スラ「だってだって!ボクがそだてたんだもん!」えっへん
賢者「スラは、えらいですねぇ」なでなで
スラ「えへへ」
スライムは よろこんでいる
賢者「でも、スラ。聞いてください。
残念だけど、君達はこの教会からは離れなきゃいけない」
スラ「えっ?どうして?」
賢者「………」
スラ「ボクはね…童女とここでずっと一緒にいたいだけなの」
賢者「………」
スラ「もう街に行ったりしないし、『人』にも迷惑かけないよ?」
賢者「………」
スラ「ダメかな?ボクたち、ここにいちゃいけない?」
幼少期から育ててたせいで流石に事に及ぶ気がしなかったんだと予想
賢者「童女が倒した勇者…彼はとても気性の激しい人です。
体力を回復させたら、きっとすぐこの教会へやってきます。
今度は万全の体制を整えて、童女を殺しに来るでしょう」
スラ「そんなの!そんなの絶対だめだよ!」
賢者「出来れば私も、何としても避けたいんです。
しかし、勇者だけではありません。
この教会に魔物が住んでいると知られたら、街の人達もいずれはやってくるでしょう」
スラ「…………!」
賢者「童女がこの先、また『人』に襲われたら…?」
スラ「うん…うん…童女、また竜になっちゃう…」
賢者「だからスラ。いずれにしても君達はここにいられないんです」
スラ「どうしよう、どうしよう」
スライムは おろおろしている
賢者「私達『人』にとって、魔物は今もキケンな存在です」
スラ「………」
賢者「とはいえ、今回の件は、私の早合点でした。本当に申し訳ありません」
スラ「…しかたないよぉ…ボクだって、あの童女の姿、ちょっと怖かったもん」
賢者「君達の様に悪くない魔物はとても少ない。
今も魔物は『人』を襲い、『人』は追われる側ですから…」
スラ「…………」
賢者「でも一つだけ、君達が生き残れる方法があります」
スラ「ぷきっ?」
賢者「ここを去って、新しいおうちを見つける事です」
スラ「去る…」
賢者「そして、提案があります」
スラ「?」
賢者「今回のお詫びになるとは到底思えませんが、
私が、おうち探しをお手伝いするのはいかがでしょう?」
スラ「えっ!」
賢者「私は元僧侶なんで、困った者を放っておけないんです」にこっ
賢者「それにこう見えても私、結構強いんですよ?」
スラ「うん。それは知ってるよぉ。でも、おうちが…」
童女「おうちぃ…」zzz
スラ「童女っ?!」
童女「…おうち………むにゃ………」
賢者「おうち…とても大切な物なんですね」
スラ「童女ぉ…」じーん
賢者「あぁ…間もなく夜が明けてしまいますね…」
スラ「!!」
賢者「スラ。たとえ君が童女と二人で逃げるとしても、
彼女のこの疲労具合では、あまり遠くはへ飛んで行けないかと…」
スラ「………賢者」
スライムの 顔色が変わった!
スライムは ぴょんと飛び上がった!
スラ「おねがい。童女を殺させないで。ボク、童女すっごく大事なの」
賢者「わかりましたよ、スラ。童女」なでなで
童女「むにゃっ………?」
賢者「では、ちょっと準備をしてきます。
すぐ戻りますから、待っててくださいね」
賢者は 立ち上がった!
賢者は 街へと戻った!
(何処かの街 ルイダーの店 朝)
ルイ「ここはルイダーの店。仲間をもとめてあつまる出会いとわかれの酒場よ。何をお望み?」
賢者「私を…勇者殿のパーティからはずして頂きたいのです」
ルイ「本当にいいの?一度抜けたパーティには、自分からは戻れないわよ?
勇者のパーティに入れるなんてチャンス、なかなかないわよ?」
賢者「えぇ、構いません」
ルイ「ふぅん。判ったわ。じゃぁ、これとこれに書いてちょうだい」
賢者「はい」
賢者は魔法使いと僧侶の複合職みたいなかんじじゃね?
ルイ「ここ。あとここ。それと、ここにも」
賢者「はい」
ルイ「…これでいいわ。今、登録解除申請してくるわね。」
賢者「ありがとうございます」
賢者は 勇者のパーティからはずれた!
賢者「ルイダーさん。朝早くからお手数をおかけしました」
ルイ「…あの坊や、かなりの乱暴者ですものねぇ。
前にもそれで辞めってた仲間が何人もいたし、
大方あんたも、散々泣かされた口でしょ?」
賢者「…ご想像にお任せ致します」
勇者「おい、ルイダー!賢者は来てるか?!」バンッ
ルイ「あらぁ…タイミングがいいのやら悪いのやら…」
賢者「…勇者、殿…」
勇者「てめぇ!俺様を置いてどこ消えてやがった!」
賢者「………………」
勇者「てめぇがいねぇから、俺が宿屋代払わされたじゃねぇか!
何で勇者の俺様が、身銭切らなきゃいけねぇんだよ!」バンッ!
ルイ「ちょっと!痴話喧嘩なら、外でやってちょうだ…」
勇者「るせぇ!黙ってろビッチ!」ドガッ!
ルイ「きゃっ!」
ルイダーは にげだした!
勇者「ったく、てめぇは小さい時からそうだ。俺様の言う事なんか全然聞きゃしねぇ」
賢者「………………」
勇者「『勇者は無益な殺生をしてはなりません』とか
『勇者なのですから、規律を守らなければなりません』とか
いちいちいちいち小うるさく、俺様に指図しやがって!」
賢者「………………」
勇者「大体、ずっとボッチだったお前を、
誰が幼なじみのよしみでパーティに入れてやって、
立派な賢者にしてやったと思ってんだ?あぁ?」
賢者「………………」
勇者「何とか言えぇ!」ドカガンッ
賢者「…………っつ…」
勇者の こうげき!
賢者に 35のダメージ!
勇者「もういい!お前なんかやめだやめだ!
ウザイから、てめぇは今日限りパーティからはずす!」
賢者「………………」
勇者は PTリストをひらいた!
勇者「…おい………何でお前、パーティリストに入ってないんだ?」
賢者「先ほど、すでにやめさせていただきました」
勇者「はぁっ?!」
幼馴染みか
あれか、好きな子に意地悪しちゃう心理…
いや、ないな
賢者「勇者殿。大変長らくお世話になりました。
幼少の頃から貴方にお仕え出来て、私は幸せ者"でした"。
貴方が私をどう思ってらしたのか…最後に判って良かったです」パンパン
賢者は 服の汚れを払った
賢者は 外に出た!
賢者「貴方の言う事を全部聞いてくれる、小うるさくない僧侶を探してください。では」
勇者「おいっ!ちょ、まてよ」
賢者「ルルーラ!」
賢者は 街から飛び去った!
勇者「おい…俺一人になっちまったじゃねえか…
魔法使いと戦士は、あの化け物にブッ殺されたし…
ふざけんな………ふざけるんじゃねぇぞ、ksg!
俺は"勇者"様だぞ?俺を…俺様を置いていくなぁああぁあー!」
勇者は はなしかけた
その方向にはだれもいない
この勇者、賢者が居なくなってから困るふいんきがプンプンする
勇者「おい…俺一人になっちまったじゃねえか…
魔法使いと戦士は、あの化け物にブッ殺されたし…
ふざけんな………ふざけるんじゃねぇぞ、ksg!
俺は"勇者"様だぞ?俺を…俺様を置いていくなぁああぁあー!」
勇者は はなしかけた
その方向にはだれもいない
>>443はミス。
orz
(教会の森 教会の中 朝)
童女「………ん………おはよう…スラ」
スラ「童女?!おはよう」ぴょんぴょん
童女「さむぅーい…」ぶるぶる
スラ「火、消えちゃったもんね。早く賢者戻ってこないかなー?」
しゅんっ
賢者「ただいま戻りました…」
スラ「おかえりー。って、そのほっぺ、どうしたの?」
賢者「殴られました。ははは」
スラ「え、何に?」
賢者「勇者にです。
でも、もう大丈夫。彼とはお別れしてきました」
童女「お別れ…仲間、やめたの?」
賢者「えぇ、そうです。とてもとても残念ですけどね」
スラ「大丈夫?ちょっと待ってて」がさごそ
スライムは 薬草を差し出した!
スラ「はい、どうぞ」
賢者「あ、すみません…っててててて…」
童女「いたい?」とことこ
賢者「いやぁ。大したキズじゃありませんよ」
童女「ほっぺじゃないよ、ここ」
童女は 賢者の大きな胸に手をあてた
童女「こころ。いたい?」
賢者「……………」
そうかきょぬーか
賢者「ありがとう。痛く…ありません。
童女…貴方はとてもとても優しい子ですね」
スラ「あったりまえだよ!だってボクが育てたんだもん!」えっへん
賢者「貴方達より、私達『人』の方が…優しくないのかもしれません…」
童女「賢者はやさしーよ?
童女『人』きらいだけど、賢者はすきー♪』」ぎゅう
スラ「賢者は良い『人』だよ。だって神父様と同じ感じがするもん!」ぽよよん
賢者「ありがとう…」
賢者「改めて、申し上げます。
童女。スラ。私を『仲間』にしてくださいませんか?」
スラ「うん!もちろんだよ!ねぇ、童女?」
童女「…なか、ま………仲間!お友達っ?!」
賢者「ええ。そうです。お友達ですよ」
童女「えへへ、えへへ。お友達」くにくに
賢者「ふふふ。しっぽがくすぐったいですw」
(教会の森 教会の中 昼前)
童女「スラ!できたよ!」
スラ「ちゃんと準備できた?」
賢者「お二人とも、忘れ物はありませんか?」
童女「うん!みんな持った!」
童女は ふくろをせおった!
賢者「…ゴラドラム!」
賢者は 巨大な竜に姿をかえた!
戦士の棺桶「…」
魔法使いの棺桶「…」
賢者「それでは、新しいおうちを探す旅へ…」
スラ「行こう!」
童女「うん!」
三人は 教会から飛び立った!
童女「おうちバイバイ」
一人ぼっちになった勇者は、この後どうなるのか。
童女は一体、何者なのか。
新しいおうちは、見つかるのか。
けれどもこれは別の物語、いつかまた、別のときに話すことにしよう
オワリ
おつかれさまでした リセットボタンを押しながら 電源をお切りください
---------ぼうけん オワリ---------
乙カレー
これは本当にまた今度書くと受け取ってもよろしいのかな?
最後まで読んでくれてありがとう
前のを覚えていてくれた人達も、どうもありがとう
やっと投下終わった
まだ起きているので、質問とかあったら聞きたいです。
このSSの続きを書くときのタイトル教えてくれませぬか?
>>492
童女は大人にならないのかね?
賢者は戦士たちにまわされなかったのか?
>>492
どうしてドラクエの世界観をそのまま使わずに
魔法の名前をぼかしたりしたのか教えてほしい。
次はいつやる予定か大雑把に
一乙
魔王がいる世界なのか、勇者一行の目的は魔王討伐でいいの?
勇者の糞っぷりがリアルでかなり生々しかったんだけどモデルでもいるの?
>>502
勇者の幼なじみなんで、手が出しづらかったからかと想像。
いちおうパーティメンバーなので…
>>503
呪文の効果とかちょっと違ったり…ごにょごにょ。
たとえば、ルルーラは一度行った場所に戻れたりするご都合主義呪文になってるので…
ゴラドラムも、ドラゴラム大好きっ子なので、かなり強い上級呪文設定です
(脳内設定)
今現在は、の設定でおkなんだけど
童女の変身姿を"邪"竜としたのは魔物側だから便宜上ってことかな
それともきちんとした童女の設定が既に>>1の中で出来上がってるのかな
邪って付くと良いイメージしないからなんとなく
>>510
こえは今日の夕方に書き終わったのですが
早速これの続きが浮かんできました。
なので、GWまでにはきっと、たぶん、恐らく。
(仕事中ヒマな時に書いているので、ヒマさ具合によるかと)
>>511
想像して書くのは色々難しい部分が多かったので、思い切りDQN男性っぽくしました。
いたとしても、言えるわけないじゃないですか!
この勇者のその後も書く可能性はある?
>>513
良い変化じゃないってふいんきを出したかったのです。
禍々しい竜な感じを想像して頂ければと思いました。
賢者の変化した竜とは全然違うカタチをしてるイメージがあります。
>>516
書きます。もう考えてます。
毎日勇者の事を考える作業が始まります。
でも、次の話は、今日のこれを読まなくても判る風に書きます。
もしかして道具屋のおっちゃんは眠った振りをして
スライムの窃盗を見逃してる設定とかあった?
店から商品が盗まれたら、正直警戒して何度も取れる状況じゃなくなると思うんだが…
それは俺も気になった
神父様の生きてた頃の知り合いでスラの事知ってたとか?
>>519
あのおじさんは、とりあえずのんべえさんです。
メドいので放置してたのかもしれませんし、本当に眠ったふりしてた優しいおじさんかもしれませんし。
最初の設定は見過ごしパターンでしたが、ベタすぎるのでやめてしまいました。
あのスライムは足が速いので、たぶん捕まらないです。
(壁もよじ登れる)
あまり治安の良い街ではないのと、
盗まれるのは長期間サイクル+高級品ではないので、お店の人は気にしてないと思います。
>>520
それは思いつきませんでした。素敵な設定ですね。
そうしよう、そうしよう、それがいいwwww
そういう発想が出来る頭に私はなりたい。
次あったらまた支援するから頑張って!
おやすみー
こんな長い物を最後まで読んでくれた人ありがとう
眠気が限界なので、この辺で。
ああ。
今回も、楽しかった
では また いつか
1は 「スレのおもいで」 をてにいれた!
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