妹「お帰り、お兄ちゃん」(889)

兄「ただいまー、って、何だ妹、帰ってたのか?母さんは?」

妹「……」

兄「どうした?元気ねえじゃないか」

妹「……」

兄「母さんまだ帰ってないみたいだなー、この分じゃ母さん今日も泊りかな?」

妹「……」

兄「じゃあ今日の晩飯当番は、じゃんけんで勝負だな?…面倒だけど」

妹「お兄ちゃん…」

兄「ん?どうした」

妹「……ぐすっ」

兄「!?」

妹「うぅうう……えぐ…ぐす…えぐ…」

兄「な?!お、おい…妹?」

妹「う…ううぅ…ひっぐ、お兄ちゃ…ん…」

兄「な…なんだ妹?お前…何泣いて?」

妹「えぐ…うえぇぇえええ」

兄「ど、どど、どどど、ど…うした?泣いてばっかじゃ何が何だかさっぱり分からんぞ?」

妹「えぐ、ひっく、ううぅ…」

兄「とりあえず落ち着け、な?」

妹「ううぅ…お兄ちゃん…ぐす…」

兄「そら、落ち着け、何があった?ひょっとしていじめか?」

妹「…うう、お兄ちゃん…」

兄「言ってみ?」

妹「お兄ちゃん………………………………………………なんで、死んじゃったの?」

兄「は?…え?」

妹「うええええぇええ、お兄ちゃん…えぐえぐ…ひっく、うううう…」

兄「おい?」

妹「びえええええ」

兄「ちょっと待て」

妹「やだようぅ、お兄ちゃん…うええええええ…なんで…どうして…」

兄「妹よ、お前はいったい何を言ってるのだ?」

妹「ううううぅ、…ぐす。…お兄…ちゃん……うううぅうう…すぐ近くにいる感じがするけど…もう帰ってこないんだよね…もう二度と…ううううぅ」

兄「待て待て待て!目ん玉ひんむいてよーく見ろ、お前のすぐ目の前にいるではないか?」

妹「お兄ちゃん…」

兄「なんだよ、やたら遠い眼をしやがって、…ひょとして釣りか?」

妹「ううううう、やだよう…びええええぇえ」

兄「ど、どぅわ?!、なんというか、マジ泣きっスか?」

妹「狭い…家だけど、変に広いよぅ…お兄ちゃん」

兄「おーい、聞こえますかー?もしもーし」

?「残念だけどさ、あんたの声は、もうそのコには届かないんだよ」

?「お、お姉ちゃん…」

兄「え?」

?「こうなったら、潔くあきらめなよ、人間」

?「お、お姉ちゃん!?あ、あーもう!出て行っちゃった…」

兄「何?…家の中に小さい子供がいる」

妹「うぐ、ひぐ…ううぅう…」

兄「なに…君ら?」

?「あうあう、…あたしもばれちゃった」

幼女「だからさ、さっさと気付きなよ?人間。あんたはもうとっくに死んでんだよ!」

兄「え?」

幼女2「もうお姉ちゃんたら!止めようよ、この人まだ何も気付いてないみたいだから、その…可哀そうだよ」

幼女「あんたは黙ってな、そうだ!この人間はあたしが刈ってあげるよ」

ザキン

兄「か…鎌?ど…どこから取り出した?…小さい子供が異様にでかい鎌を持って…な…なにこれ?ドッキリ?」

幼女2「だ!だめだよ!その人はあたしの当番なんだから、お姉ちゃんが勝手に刈ったら、おじいちゃんに怒られちゃうよ?」

幼女「ふん、ジジイがなんだってのさ!あんたがグズグズしてっからでしょ?さあ、さっさと刈ってあんたは帰んな」

幼女2「で…でも、そっちのコ泣いてるし…」

妹「えぐ…えぐ…」

幼女「だーもう、イライラする」

兄「なあ、おい、ちょっと聞いていいか?」

幼女「うるさい!こっちは取り込み中なんだよ」

兄「つか、お前らさ、なんで黒マント一丁に…その…全裸なの?」

幼女「ばーか、マント付けてるから全裸じゃねえよ」

兄「そ…そうですか、それはなにより」

兄(実は…割れ目までバッチリなのですが、…ここはあえて黙っておこう)

幼女2「…ね、ねえ、お姉ちゃん、…この格好ってさ、やっぱ人間界じゃ恥ずかしい格好なんだよぅ」

幼女「うるさいバカ、これは死神の正装なんだよ?もっとシャキッとしな、シャキッと」

幼女2「でも…」

兄「し…死神?」

幼女「そうさ、あたしらは死神さ、あんたの魂を刈りに来たのさ」

幼女2「だーかーらー、その人の当番はあたしだって言ってるじゃん、お姉ちゃんだめだよ!」

幼女「うーるーさーいー!あんたがグズだからいけないんじゃない!」

兄「幼女で…黒マントで…全裸で…死神?…なんというベタ……」

幼女2「お!お姉ちゃんは自分の当番の人のところ行かなくていいの!?」

幼女「あたしの当番の人間は明日だから、まだ時間あんのよ!」

幼女2「だからって、あたしの仕事の邪魔しなくてもいいじゃん!」

兄「君ら…何もめてんの?」

幼女「うるさい人間!お前を刈るためだよ!」

ザキン!

兄「う、うわあ??!」

ガシャーーーーン

幼女「あ…あんた?」

兄「え?あ…」

ギリギリギリ…

兄「大きな鎌がもうひとつ…」

幼女2「やめてよもう!お姉ちゃん!この人の当番は…あたしなんだからね!?」

幼女「…ちっ!馬鹿力だけはいっちょまえなんだから!」

兄「…子供が2人で、大きな鎌でつばぜりあいって…なにこれ?」

幼女「ふん!わかったよ」

シャリン…

幼女2「お姉ちゃん…」

兄「……」

幼女「…あたしはあたしの仕事をしてくるよ。あんたは、あたしが獲物を刈ってくるまでに、そいつをなんとかしとくんだよ?」

幼女2「うん、わかった」

幼女「じゃあね」

…フッ

兄「き…消えた?」

幼女2「もう、お姉ちゃんたら…」

兄「なんなの?君たち?」

幼女2「あ…あの、は…はじめまして」ペコ

兄「あ、いえいえ、こちらこそ」ペコ

幼女2「あのう、その、あたし達……あの、…死神なんです」

兄「は…はあ、…って、え?」

死神「そうですよねー…、死神っていうと、なんかもう、すっごい怖いイメージですもんねー?」

兄「ですもんねー?って言われても…」

死神「おどろおどろしいガイコツがカチカチ音を立てながら、こんなふうにでっかい鎌持ってシャーーーーって感じですか?」

兄「んー、まあ、だいたいそんな感じかな?」

死神「えへ、うちの近所のおじさんが、丁度そんな感じなんですよ?」

兄「いや、そんなにっこり言われても」

死神「でも、あたしたちは無理矢理に人の命を刈ったりなんかしませんよ?」

兄「え?」

死神「わたしたちは、神様に雇われた農夫なんです」

兄「はあ」

死神「死んじゃった人の魂が、こっちでふわふわ彷徨わないように、ちゃんとあっちに連れて行くのがあたしたちのお仕事なんです」

兄「するとなにか?…俺はやっぱり死んだのか?」

死神「…はい、あの、ごめんなさい。あなたは…今朝ホントに死んじゃったんです」

テンポ速いのはいいが、さるに気をつけろよ

兄「……今朝?」

死神「はい、交通事故です、…あの、やっぱり覚えてないですか?」

兄「……」

死神「あの、どうですか?」

兄「……うーん」

死神「覚えてなかったら、あの、この世から、魂の"えにし"を切り離すときに、ちょっとってゆーか、かなりってゆーか、その、むちゃくちゃ痛いですよ?」

兄「む、むちゃくちゃですか?」

死神「はい、それはもう死ぬほど痛いです」

兄「…し、死ぬほどですか?」ゴクリ

死神「はい」

>>22了解した

兄「死んでんのに…死ぬほどとはこれいかに…って、ご、ごめん。やっぱり覚えてないや」

死神「そうですか」

兄「つーかさ、俺ホントに死んじゃったの?冗談とかじゃなくてマジで?」

死神「…はい」

兄「でも、ほれ、この通り、見てくれ!こんなふうに俺の身体、普通に動いてんぞ?」

死神「あの、ごめんなさい、それはあなたがそう思っているだけなんです」

兄「?」

死神「そっちのコ、妹さんですか?あなた、そのコに触れますか?」

兄「よし待ってろ」

妹「うううぅ、お兄ちゃん…嘘だよね、あたしまだ信じられないよ…」

兄「妹…」

スカッ

兄「…あ、あれ」

死神「……」

兄「うお!?なんで!?マジで!?うひょーーー!!!???妹の身体を俺の手がすり抜けて!!!!!すっげーーーー!!!」スカスカスカッ

死神「あの…、だからもう無理なんです。あきらめてください。…そして思い出して下さい」

兄「すっげー!椅子でも机でもなんでもすり抜けられるぞ!!おーい妹、俺はここだぞー!はっはっはー」

妹「うう、お兄ちゃん…」

兄「うお!!??」

死神「……!!?どうしました?何か思い出しましたか?」

兄「い、いや、なんでもない…です」(まさか、下から妹のクマさんパンツが見えたことなど言えるはずもなかろう)

死神「そうですか」

兄「つーかさ、いきなり思い出せって言われてもなぁ、やっぱ無理だよ無理」

死神「…う~ん」

兄「なあ、俺どうすればいいかな?」

死神「…お姉ちゃんの仕事が、明日のお昼過ぎに終わりますから、あたしはそれまで待ちます。なのであなたはお姉ちゃんの仕事が終わるまでにしっかり思い出して下さい」

兄「わ、わかった」

椅子でも何でもはやばいって、地面すり抜けr

>>27!?

妹「うう…」

兄「それにしてもさ、黒マントのお前…えーと」

死神「あ…、あたしのことは死神とでも呼んでください。そのまんまですけど」

兄「わかった死神。…その格好って言うか、全裸に黒マントだけど…その、寒くないの?」

死神「これですか?死神は寒がったりしませんが、この格好はやっぱりちょっと恥ずかしいですね」

兄「だよなー、全裸に黒マントだもんなぁ、はははは」

死神「ですよねー、やっぱり黒マントじゃなくて、可愛らしく花柄とかチェック模様のほうが今風ですよねー」

兄「花柄が今風?…い、いや、そういう問題じゃなくて…」

死神「?」

兄「んん!と、ところでもうひとつ質問があるのだが…、死神よ、お前さんノートとか持ってないのか?」

死神「は?ノート…ですか?」

兄「そうだ、ノートだ。How To とかなんとか」

死神「…いえ、あの、持ってないですが、…なにか?」

兄「いや、なんでもないぞ、気にするな。ははは」

死神「?」

妹「あ、…もうこんな時間。あたし早く着替えてお通夜行かなきゃ…」

兄「え?お通夜って?…誰の?」

死神「仮通夜ですよ、あなたの」

兄「あー…、って、え?お、俺の?」

死神「はい、あなたが死んだのは今朝です。今日はこの街のメモリアルホール…だったかな?そこで仮通夜が行われます」

兄「……」

死神「本通夜は明日ですね、でもって明後日が葬式ですよ」

兄「だからそんなにっこり言われても…。なんというか全然実感がありません」

死神「あの、なるべく早く思い出して下さいね?その、…でないと刈るとき無茶苦茶痛いですから」

兄「は、はは…」

妹「あたしは学生服で良いかな?」

兄「う、うお?妹がいつの間にかパンツ一丁で?!…が、しかし、あいかわらずぺったんこだなコイツ」

妹「へへ…、お兄ちゃん…、今度入学する中学の制服だよ?…新品のピカピカだよ…」

兄「……あ、そっか、コイツももう今年から中学生か」

妹「ママの服はこれでいいのかな?後はこっちのストッキングっと…。…そいえばママ、お兄ちゃんのそばから離れなかったな……なんだかママじゃなかったみたい」

兄「妹…」

妹「ねえ、お兄ちゃん、…うちはパパが、あたし達が小さい時に死んじゃったから、これで、ママと二人きりになるね」

兄「……」

妹「やっぱり、ちょっと寂しいかな?…ううぅ、お兄ちゃん……」

兄「なあ、死神!これってもうどうにもならないのか?」

死神「ごめんなさい、受け入れてください、あなた自身の死を」

兄「受け入れてくれって言われてもさ…」

死神「人は…生まれながらにして平等ではありませんが、死は神が与えたもうた唯一の平等なのです」

兄「いらんわ、そんな平等」

妹「じゃ、行ってくるねお兄ちゃん。…って、もうお兄ちゃんいないのにね、てへ、…あたしったら、なんだかオカシイ…」

バタン

兄「……あ、お、おい」

死神「どうしますか?」

兄「え?」

死神「あなたも行きますか?あたしはどちらでも構いませんよ?」

兄「……よし、行こう」

死神「わかりました」

ぶわ、ばっさばっさ。

兄「うお!?全裸の幼女の背中にバカでかい黒い翼が生えた!!??」

死神「はい、なんと言っても死神ですから」

兄「またにっこり言ってるし」

兄「…って、あれ?俺は飛べないの?なんかマンガとかじゃ、ふわふわ浮いてるっぽいだろ?こういうとき」

死神「んー、そうですねえ、あなたの魂は"えにし"の結びつきが、ちょっとぶっといですから、たぶん無理だと思いますよ?」

兄「ぶっとい?なんだそれは?」

死神「なんでもありません、歩いて行きましょう」

兄「…なんだかよくわからんが、よし、わかった」

兄「あれ?妹はどっちにいったんだ?」

死神「さあ?」

兄「さあって」

死神「あたしはメモリアルホールって聞いただけだし、場所まではわからないです」

兄「メモリアルホール!そうか、だったらあっちだ」

死神「待ってくださいよう」ばっさばっさ

兄「うわ、ホントに飛んでやがる、…全裸で。…お前だけ飛べるなんてなんか卑怯だ」

死神「すみません、死神ですから」

兄「……そうですか」

死神「はい、そうです」

兄「なあ死神、少し聞きたいのだが」

死神「はい、なんでしょう?」

兄「死神って日本語で喋るものなのか?」

死神「ああ、それはですねえ、日本に来てるんですから、日本語が通じないと不便でしょう?」

兄「は、はあ」

死神「それにあたし達は元々言語なんて持って無いですから」

兄「は?でもお前ちゃんと日本語喋ってるじゃん」

死神「それはあなたが、あたしが日本語で喋ってるとそう思ってるだけなんですよ」

兄「……」

死神「言語を理解するのは人の脳がする事ですが、あなたの肉体はもうすっかり死んじゃってます。
 死んでる人の脳はもう動いていませんから、あなた自身の脳が言語を理解してるわけじゃないんですよ」

兄「いや、意味分からないし…」

死神「いまのあなたは、あなたがそう思っているだけの、とても儚い存在なのですよ」

兄「……」

死神「ええ、ほんのちょっぴりの"風"で霧散するくらい儚い存在ですよ」

兄「儚いねえ、…パンツ穿かない存在なのはそっちだっつーの。ほんのちょっぴりの風でさっきから丸見えなんだよ」ボソッ

死神「何か言いました?」

兄「いいえ何もいっていません」

死神「そうですか」

兄「だったら、今走ってる俺ってなんなんだよ?」

死神「さあ?なんなんでしょうね。答えなんてありませんからあんまり悩まないで下さいね?」

兄「そ、そうですか」

――商店街

兄「えーと、メモリアルホールは大通りを抜けて商店街の向こうにある川を渡って」

死神「そんなに急がなくても大丈夫ですよ、もうとっくに手遅れなんですから」

兄「……そんな穏やかに絶望的な事を言われても」

死神「あなたが自分の亡骸とご対面したときに全てを思い出せる事を祈っています」

兄「まさかこんなことを黒マントで翼付きの全裸幼女に言われる日がこようとは」

死神「それにしても人が多いですねえ」

兄「お前そんな格好で恥ずかしくないのかよ?」

死神「むう、くすん…次は絶対チェック模様のマントにしよっと」

兄「……」

兄「俺の姿って本当に誰にも見えてないみたいだな」

死神「そうですよ、何を今更」

兄「こうやって道行く女の人に触っても…」

OL1「でさ、今晩の合コン誰が来るって?」

OL2「営業のA君が何人か連れてくるって」

OL1「それって期待できんの?」

OL3「ごめん~、あたし行けなくなっちゃった」

OL1「嘘~!」

兄「えっと、右から…ピンク、黒のレース、お、縞々です!白と水色の縞々です隊長!」

死神「…道端にしゃがみ込んで、あなたはいったい何をしてるんですか?」

兄「すみません、…つい」

?「いよう兄ちゃん、そんなとこで何してんだい?」

兄「へ?」

?「へっへっへ、ここだよ、ここ」

兄「OL風の女の人の後ろに何かいる?」

?「なんだい、ここいらじゃ見ない顔だな」

兄「霧?ふわふわ黒い霧みたいな何かが、OL風の女の人の首に巻きついて…喋ってる?」

?「この姉ちゃんの寿命がもうすぐみたいだから、気になってよ」

兄「え?」

?「じゃあな、信号がもうすぐ変わっちまうみたいだし、兄ちゃんもほどほど頑張れよ~」

OL3「ごめんね、A君にはよろしく言っといてね、じゃあね、ばいばーい」

兄「お、おい死神、なんだあれ?」

死神「う~ん、人が守護霊とか、背後霊とか呼んでるものみたいですねえ」

兄「なん!?あれが…守護霊?」

死神「って言っても、あれは思念の残りカスが消えずにくっついてるって感じ」

兄「あの女の人、あんな元気そうなのにもうすぐ寿命だって?」

死神「えっと、…ふむふむ、あの人の寿命は…あと1分ちょっとだね」

兄「なん?!え?」

死神「う~ん。たぶん交通事故だと思う。あの横断歩道を渡り切る前に死んじゃうんじゃない?」

兄「た、助けないと!」

死神「ああ、それ無理」

兄「え!?」

死神「どうやって助けるの?」

兄「え?あ?!!!」

死神「あなたの声は誰にも届かない」

兄「横断歩道の色がもうすぐ変わる…!おい!死神どうにかしろよ」

死神「ごめんなさい、人の運命を変えることはあたしには許されてないの」

兄「ちっ!待て!渡るな!」ダッ!

死神「あ、ちょっと!もう間に合わないっていうのに…」

OL3「ふんふん♪ふふ、今夜はデート」

?「…嬢ちゃん、あんたはここで死ぬんだな、俺がしっかり看取ってやるよ」

兄「そこの霧の人!!ちょっと待てー!!!!!」タッタッタ!ッ

?「なんだい兄ちゃん」

兄「そ、その人、これから死んじゃうの?」

OL3「帰って着替えて行こうっと。駅前に6時だから…」

?「みたいだな」

兄「みたいって!?助けられないの?」

?「さあな、俺には無理だ、この子の寿命はこれから終わるんだよ」

兄「そんな…」

死神「だからもう無理なんですよ」

兄「信号が…変わった」

パーパーポーパーパポポー…

?「お、そっちの嬢ちゃんはひょっとして死神さんかい?」

死神「はい、死神ですよぅ」

?「いつもおつとめ御苦労さんだね」

死神「どうもですぅ、あなたはどうしてこの女の人に憑いてるんですか?」

?「さあてなぁ、俺にもわからんよ、もう何年もこうしてる」

死神「そうですか」

兄「もう間に合わないのか!止まれ!止まってくれえ!!!」

OL3「ふんふん♪」

死神「もう無理だっていうのに…あきらめが悪いなあ」

?「なあ死神の嬢ちゃん」

死神「どうしました?」

?「俺を祓ってくれないか?」

死神「どうして」

?「ひょっとしたら、この嬢ちゃんの運気が変わるかもしれん」

死神「えー?もともと死ぬ運命だったみたいですよ?」

?「そうみたいだが、だけど頼むよ、兄ちゃん見てたら俺も何かしたくなった」

死神「ふう…、でも、あなたの存在のおかげで、この女の人は10年前に死ぬはずだった運命を回避してるみたいですよぅ?それでも祓いますか?」

?「頼むよ、そこの兄ちゃんに恨まれそうだ」

通行人「おい、なんだあれ!」

兄「あ…、トラックが赤信号無視して突っ込んできた…」

死神「そうですか、それじゃあ…」

ガシャ…ザキンッ!

OL3「きゃあああぁああああああああ」

キキキキキキキキッ

ガシャーーーーーーーーーーーーーーンッ

兄「ど…どうなった?」

死神「トラックが電信柱に突っ込んでますね」

兄「うわあ…」

OL3「…び、びっくりした…」

兄「え?あ…」

通行人A「すげえ…事故だ」

通行人B「おい警察呼んだほうがいいんじゃねえか?」

通行人C「俺呼ぶよ」

通行人D「おーい、運転手生きてるみたいだぞー」

通行人E「自損事故?怪我人でなくて良かったねー」

OL3「だ、やだ、こ…怖~、紙一重~」

兄「え?これって…」

?「よかったな嬢ちゃん、生き延びだぜ?」

兄「あ、さっきの霧の人」

死神「あなたの最後の"えにし"は切っちゃったから、もうここには留まれないですよ?」

?「あいよ死神の嬢ちゃん、ありがとな。…それじゃあな、兄ちゃん、またな」

スウ…

兄「消えた…またなって…」

死神「へえ、あの女の人の寿命、50年も延びちゃった。こういうことってあるのね」

兄「は…ははは、なんだこれ?」

死神「この延命があの女の人にとって幸運なのか不幸なのか、あたしにはわからないけどね」

兄「……」

――メモリアルホール

兄「ついた…」

死神「あ、あそこに妹さんがいますよ?」

妹「お兄ちゃん…」

母「…………」

兄「母さん…妹…」

近所のおばさん1「あんたも元気出すんだよ?」

近所のおばさん2「大変だったねえ」

母「ううぅう…」

兄「…自分の葬式に参列するはめになるとはなんだか不思議な気分だ」

死神「ですから、これは仮通夜ですよ」

兄「…は、はあ」

男はいつ霊界探偵になるん?

母「あの子を見てあげてってください」

死神「どうやらあそこに置いてあるお棺みたいですね?」

兄「ごくり」

近所のおばさん1「こんなになっちゃて可哀そうに」

近所のおばさん2「お顔はこんなに綺麗なのにねえ」

母「…兄君?今日と明日はここでお泊りして、明後日お家に帰れるからね?」

死神「見ないんですか?」

兄「お…おう、み、見てやるよ」

妹「お兄ちゃん…」

兄「あ…寝てる…これ俺?」

死神「はいそうですよ」

兄「あー…薄目開いてる」

死神「そうですね」

兄「口も半開きになってるし」

死神「そうですね」

兄「これは…もう無理っぽい」

死神「そうですね」

兄「……」

死神「あのう、何か思い出しました?」

兄「これといって何も…」

死神「そうですか」

兄「……」

兄「……う?」

死神「どうしました?」

兄「い…今、なにかちらっと見えた気がしたんだけど?」

死神「何が見えました?」

兄「あれは…?…白いワゴン車…?横断歩道……」

死神「横断歩道で?」

兄「青信号…、倒れた三輪車…、小さい女の子…、抱きかかえて…」

死神「……」

兄「目の前に…飛ばされて…衝撃が…」

死神「急がなくて良いですよ?」

兄「なにこれ?これってホントに起こったこと?」

死神「思い出しましたか?」

兄「思い出したっていうか、イメージがあたまに思い浮かんできて…」

死神「どんなイメージですか?」

兄「俺が、横断歩道で倒れてる三輪車を見つけるんだ」

死神「…それで?」

兄「三輪車のすぐそばには…小さい女の子が倒れてて」

兄「そこって見通しがすっごく悪いんだよ」

兄「右折してきた白いワゴン車が女の子を撥ねそうになって」

兄「俺は急いで飛び出したんだ」

兄「でも、イメージはそこから途切れ途切れになってて…」

死神「思い出したみたいですね」

兄「え?」

死神「あなたの…死因です」

兄「死因?それが俺の死因…」

死神「交通事故…、全身打撲…複雑骨折に内臓破裂…、ほぼ即死だったみたいですね」

兄「…」

死神「どうですか?」

兄「い…いやあ、あのう、お、俺!手なんかこんなに振っちゃえるほど、すっごい元気なんですけど?」ブンブンブン!

死神「……」

兄「みて!俺!何にもできないけどこんなに元気!」クイックイッ

妹「うぅう、お兄ちゃん…」

死神「何の踊りかは、さっぱりわかりませんが、もう少し時間がかかりそうですね…」

女「兄君!!??」

兄「…女さん?」

死神「誰?彼女さん?」

兄「……いんや、ただの同じクラスのコ。あんまりっつーか、ほとんど話したこともないっス…」

死神「そうですか」

兄「つーか、俺、彼女いないっス…」

死神「そうですか」

女「嘘…」

母「あなたは?」

妹「……」

女「あ、あの、私、兄君と同じクラスの…」

母「そうですか…」

女「兄君のお母さんですか?」

母「はい、あの…お顔見てあげて?あのコも喜ぶわ?」

女「はい…」

兄「いやあ、こんな薄目開けて、口なんて半開きだから、嬉しいかどうかは微妙かも…」

女「……」

女「……うぅうう…」

女「ううううぅううう、ぐず…うううえええ」

兄「…女さん?」

女「聞いたよ?兄君、小さい女の子庇って酷い目に遭っちゃったんだよね?」

母「このコったら無理しちゃって」

妹「お兄ちゃん、馬鹿だよ」

兄「お前ら無理とか馬鹿とか好き放題言いやがって」

女「知ってる?その助かった女の子って、…………私の、妹なんだよ?」

母「え?」

妹「え?」

兄「え?」

女「あなたは…妹の命の恩人」

母「……」

妹「……」

兄「…マジで?」

女「ごめんなさい、本当にごめんなさい…、妹まだ入院してて、ここには来れなかったけど」

妹「あのう、ひょっとして、お兄ちゃんの彼女さん?!」

女「え、え?!あ、あの、あの、…その…私…まだ…何も言ってない…言ってなかった……のに…ううぅ…」

妹「あ…」

母「…帰って下さい」

女「…え?」

妹「ママ?」

母「もう帰って下さい!」

兄「母さん?」

母「あなたの家族が原因でうちの息子が死んだんですよ!?」

女「……」

妹「ママ、それ違?ひき逃げって警察の人言ってたじゃん!犯人まだ捕まってないって」

兄「そうですか、ひき逃げだったんですか」

母「でも今日はもう無理なの!あの人が残してくれた兄君を…!!悪いけど女さん、今日はもう帰って!」

妹「ママ…」

兄「母さんどうしたの?ちょっと言いすぎだよ?」

女「はい…すみません…ううう。ごめんなさい…ごめんなさい…」ダッ

妹「あ」

兄「あっ!女さん!」

――メモリアルホール 玄関

女「ごめんなさい!ごめんなさい!兄君…ごめんなさい!許して!許して!ぐず、えぐ、えぐ…」

兄「女さん…」

女「なんで…こんな…うぅううう、やだよう…」

兄「……」

女「えぐ…ひぐ…うぅう、私まだ、兄君に…好きだって…言ってなかった…のに…なんで…こんな…」

兄「…!!?」

女「こんなの無いよう……ごめんなさい…ごめんなさい…ごめんなさい…ありがとう…ごめんなさい……」

兄「……なあ、死神」

死神「なんでしょう?」

兄「もう、どうにもならないのか?」

死神「はい、もうどうにもならないですね」

兄「……」

死神「記憶がだいぶ戻ってきてるみたいですから昇天したいときにはいつでも言って下さいね?」

兄「……」

女「うぅううううう…………」

兄「もう見てるだけしかできないのかな?」

死神「はい、じゃあもう昇天しますか?」

兄「ちょっと待ってくれ」

死神「え?」

兄「俺、ひき逃げだったそうだな」

死神「はい」

兄「犯人まだ捕まってないって言ってたよな」

死神「はい」

兄「俺、犯人を知りたい」

死神「……」

兄「こんなのやりきれないよ、俺のせいで、なんで女さんがこんな目に!」

死神「…知ってどうしますか?」

兄「え?」

死神「あなたが、もし犯人を知ったとして、あなたに何ができますか?」

兄「それは…」

死神「事故のことは警察が捜査中です。あなたにはこれ以上することは何もないんですよ?」

兄「何もないって、…あの、俺、当事者なんですけど?」

がんばれ支援。
ただどっちでもいいが出来ればBADは勘弁w

死神「それに、このまま、あなたをこの世に放置しておくと、…高い確率で悪霊になります」

兄「え?」

死神「不慮の死を遂げたモノや、自分の死を受け入れられないモノが、この世にずっと留まり続けると、
 自ら意図するしないに関わらず、良心は次第に消え去り、良くない思念のみが際限なく膨らみ、やがて悪い流れを作ります」

兄「……でも!」

死神「……わかりました。あたしのお姉ちゃんの仕事が明日のお昼過ぎに終わる予定なので、それまで待ちます」

兄「ありがとう…」

?「ホントに、あいっ変わらず、甘いコだねえ」

兄「??????」

死神「あ、お姉ちゃん」

兄「い!???」

フワッ

?「どうだい人間、少しは自分の状況ってヤツを理解できたかい?」

兄「な、なななな」(何もないところから、黒マントの裸幼女がもう一人現れたぞ!?)

死神「うん、お姉ちゃん、自分の死因は理解できたみたい」

兄「お姉ちゃん…って、あ!さっきのあのコか」

死神姉「そうかい」

兄「……」(うむ、見事な割れ目だ。割れ目が2つ並んでいることについては、あまり突っ込まないようにしよう)

このままだと確実にさるくらうお?
5分おきぐらいでいいぞ?

もしかしてくらったか?w
もしそうだったら助言遅れてスマソw
20分以上たったらいけるかもだからそっから5分おき位に投下すればさるにはならないはず。

>>87-88気をつける

死神姉「だったら、さっさとそいつの"えにし"を断ち切って連れてっちまいなよ」

ザキンッ

兄「ひい、喉に!か、鎌ッ!?」

死神「ああ、待ってよお姉ちゃん、その人と約束したんだよ。明日のお昼…お姉ちゃんの仕事が終わるまで待つって」

死神姉「ふん!まだるっこしいねえ」

ガシャコ…

兄「ふう…」

死神「そいえば、お姉ちゃんの担当の人って…」

死神姉「ああ、そこの女だよ」

兄「…え?」

死神姉「その女はな、てめえの妹がてめえの好きな野郎を殺した要因になってるって、とち狂って飛び降りちまうんだよ。明日の昼」

兄「な!!!??」

死神姉「まったく、馬鹿な女さ。てめえ勝手に命を絶った輩が、楽に天国に行けるわけねえっつーの」

死神「お、お姉ちゃん…」

兄「なんだよそれ…」

死神姉「死んで一緒になれるとーか、どんだけメルヘンなんだよ。バカじゃね?」

兄「……」

死神「あ、あの」

兄「うるせえ!死神!」

死神「ひっ?!」ビクゥ

死神姉「なんだコラ?やんのかボケが」ギロッ

>>60 探偵じゃないけど…

兄「俺が犯人突き止めてやる!」

死神姉「…あ?」

死神「…あの」

兄「だって、こんなのないよ!」

死神姉「だから!無理なんだよ。運命ってヤツさ。もうどうしようもねえよ」

死神「……」

兄「…これが運命っていうのなら…こんな運命俺が変えてやるよ」

死神姉「死人に何ができるんだよ?バーカ」

兄「おい!死神、俺が事故に遭った場所って分かるか!?」

死神「は、はい」

兄「俺を連れてけ!」

死神「あの…はい…」

死神姉「ったく、タイムリミットは明日の正午だからな、忘れんなよ!」

支援

――事故現場

兄「今何時かな?もうすっかり暗くなっちまったな」

死神「そうですね」

兄「あ…花が飾ってある」

死神「そうですね」

兄「そういえばさ、こういう交通事故の場合の仮通夜って、普通、病院とかででやるんじゃなかったっけ?」

死神「そうですね」

兄「……なあ」

死神「そうですね」

兄「……」

死神「そうですね」

兄「…この暗がりでも割れ目はバッチリ見えてるから、パンツぐらい穿けよ。バーカ」

死神「な!馬鹿って何よ?馬鹿って!」

兄「なんだ聞こえてんじゃん」

死神「馬鹿取り消してよ!馬鹿言う奴が馬鹿なんだからね!…せっかくあたしが付き合ってあげてるのに」ブツブツ

兄「そいじゃ、馬鹿じゃないとこ見せてよ?」

死神「え?」

兄「さっきさ、警察が捜査してるって言ってたけど、君、捜査状況とか分かるの?」

死神「……」

兄「どうなの?」

死神「…本日の今朝午前7時半頃、この交差点の信号を無視をした白の大型乗用車が、
 横断歩道にいた中学生男子と幼児を撥ねてそのまま逃走。
 男子は全身打撲、複雑骨折、内臓破裂で、ほぼ即死の状態。
 また、幼児は男子に抱きかかえられていたためか、奇跡的に軽い打ち身や擦り傷等の軽傷で済み、命に別状はない。

 男子と幼児は、事後後、共に近くの総合病院に運ばれたが、男子のほうは検死が終わった後、
 病院側で病床不足のため、亡骸を病院直属のメモリアルホールへ移送。男子については現在に至る。
 幼児のほうは小児科病棟へ移され、目下検査入院中。

 また、犯人については、目撃証言はあるものの、車のナンバー、車種は不明。 
 以下は事故の状況や、目撃証言から推測。
 衝突時の衝撃で、車両の右前方部が破損している可能性が高い。しかし物的証拠はなし。
 現在被害者の衣類に付着していた車の塗料から車種を推定。修理業者に該当車種がないか捜査中」

兄「あ、…ありがとうございました」

死神「ふんだ、馬鹿じゃないもん」

兄「じゃあ、犯人とか教えてよ」

死神「ごめんなさい、それは分からないの」

兄「…使えない奴」

死神「なんか言った?」

兄「いいえ何も言ってません」

死神「ふん。警察が見つけられなかったものを、素人に見つけられるわけないのに…」

兄「そっか、俺はここで死んだのか…」

死神「何か分かったですか?」

兄「あ」

死神「どうかしました?」

兄「俺…ここでナンバー…見てる」

死神「え?」

兄「見た…ナンバー…見た!覚え…てる」

死神「そうですか」

兄「お…俺!思い出した!ナンバー思い出した!車の色も形もバッチリ!俺すげえ!」

死神「…で?」

兄「で?」

死神「それを生きてる人に伝える手段が、今のあなたにありますか?」

兄「ぐほっ!!!!???」

死神「はあ、お馬鹿…」

兄「ぐおおおおぉお!!!?…俺って無力?!」

死神「大丈夫ですよ?」

兄「え?」

死神「日本の警察も馬鹿じゃないですから、そのうち犯人にたどり着きますよ」

兄「違う!それじゃ遅いんだ!なんとしても明日までに犯人を見つけないと女さんが…」

死神「どうせあなたが犯人を見つけようと見つけまいとあの女さんの寿命は…」

兄「……」

死神「あ……」

兄「……」

死神「…はは、えと、ごめん」

兄「無力だな…俺って」

死神「え?」

兄「…誰にも声が聞こえない…何にも触れない…」

死神「……」

兄「ひとりで息巻いても、何にもできない…」

死神「残念ですね」

兄「むがあああああああああ!!!!!ちくしょーーーーーー!!!!!!!」

OL3「え?何!誰?誰の声?」

兄「え?」

死神「え?」

OL3「今、ここを通りかかったときに、なんだか叫び声が聞こえたような」

兄「あ、あの人…昼間の…OL風の人」

死神「まさか…そんな…ねえ?」


――はい。すみません書き貯めはここまでなので
ここからはマターリ行きますね。

OL「ここって、たしか、今朝交通事故があって人が死んだとこよね?やだ、気持ち悪い」

兄「うそ?マジで聞こえんのかな?」

OL「!!!???やだ!やっぱり誰かの声が聞こえる…」

死神「あーあー聞こえますかー?どーぞー?」

OL「…風の音しか聞こえないけど…?」

兄「死神の声は聞こえないみたいだな」

OL「え!!??な、し…死神って!!!??」

兄「まさか!俺の声だけ聞こえてる?!!」

OL「うそ…やだ…何これ…」

OL「逃げなきゃ…」

兄「な、ちょ…おい、待ってくれ」

OL「やめて!もうやめてよ!!!」

兄「話をきいてくれ!」

OL「ひぃ!!!!」タッタッタッ

死神「あ、逃げちゃった…」

兄「なあ!待ってくれよ!!!!」

OL「助けて!!!声が!!!!!声が追いかけてくる!!!!!!!」

―― 駅

OL「こ…ここまでくれば…」

兄「話を聞いてくれ」

OL「ぎゃーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!」

駅員「お客さん?どうなさいました?」

OL「え?あ!あ、あの!!声!!!!声が!!!!!声がッ!!!!!」

駅員「は?声?」

兄「頼む!少しだけでいいから話を聞いてくれ!!」

OL「いやーーーーーーーー!!!!!」タッタッタッタッ

駅員「なんだあれは?」

これは怖いw

―― 電車内

OL「……」(聞こえない…聞こえない…聞こえない…何も、聞こえない…)

兄「ほんの少しでいいから聞いて欲しいんだ?」

OL「ひぃいい!き…聞こえない!聞こえない!聞こえない!」

乗車客1「ねえ、あの人何かブツブツ言ってる」

乗車客2「薬でもやってんのかな?」

乗車客3「え?ドッキリ」

死神「ねえ、もう諦めたら」

兄「こんなチャンスをみすみす逃せってのか?」

OL「ううう…もういやぁあ…」

―― OL宅 近く

OL「もうやだ…もうやだ!まだ付いてくるよう…」

兄「話を聞いて欲しいだけなんだ!」

死神「ホントに諦めの悪い人だねえ」

兄「頼むよ!!!一生のお願いだよ!!!」

死神「もうあんたの一生は終わってるけどねえ」

兄「うるさいな!もう!」

OL「あ…あ…あ…」

兄「…あ」

死神「あー…」

OL「うえぇえぇええん…」

兄「うそ、この人おしっこ漏らしちゃった…」

死神「あんたのせいよ?どうすんのこれ」

不覚にもOLに萌えた

OL「もうやだー、助けてー…」

兄「あちゃー、自分の水たまりに尻もちついちゃって動けなくなってる…」

死神「あ~あ、可哀そうに」

兄「話を聞いて欲しいだけなのに…」

OL「ひぃ!!」

兄「これは完全に腰が抜けちゃってるな」

OL「あ…あぅ…ひ!ひぃいいい!!!???」

死神「だめだこりゃ」

兄「よし!こうなったら喋るだけ喋ってやる!」

OL「ひぃい」

兄「俺は、今朝方、さっきの交差点で交通事故で死んだ者だ!」

OL「ひいいいいいいいいいいいいいいいい」

兄「犯人を捕まえたい!頼む!協力して欲しい!」

OL「はっ…はっ…はっ…は…ぎひぃ」

兄「今から言う車のナンバーを警察に言って欲しいんだ!」

OL「な…ナンバー?…だ…誰もいないのにナンバー?へひひ…」

死神「…この人が狂い死にしたらあんた地獄行き決定だかんね」

兄「…はぐぅ!?」

OL「…こ……交通、事故?」

兄「そ、そうだ!交通事故だ!俺は被害者なんだ」

OL「車の…ナンバー…犯人の?」

兄「そうだ!犯人の車のナンバーだ!」

OL「け…警察に…?」

兄「そうだ!警察に連絡だ!」

OL「へ…へひひひ…誰もいないのに…わ…私…会話してる?????」

死神「だめだ、無理っぽい」

死神「ねえ?」ボソッ

兄「なんだ?」

OL「ひっ!ま、まだいる?!」キョロキョロッ

死神「しぃ!声が大きいよ」ヒソヒソ

兄「だから、どうした?」ヒソヒソ

OL「ふええええ、どこかから、ひそひそ声が聞こえるよう…もうやだ…」

死神「この人が落ち着くまで待とうよ?」

兄「…」

OL「ひ!ひ!ひい!あ…が…た…や…あ…」

兄「わかった、了解した。…しばらく様子を見よう」ヒソヒソ

OL「はぎーはぎーーーー」

―― 10分後

OL「声が…聞こえなくなった」

兄「…」

死神「あんたはしばらく喋っちゃダメよ?」

兄「…」コクン

OL「いったい何だったのかしら?」

OL「あぁああ、私…私ったらこんなとこで…お…おもらし…なんて…」

OL「よかった…だ…誰も見てないわよね?」キョロキョロ

兄「…」(すまん、俺がバッチリ見てた。今考えるととても貴重な光景でした)

OL「い、今のうちに逃げよう!」

死神「逃げた!追うんでしょ?」

兄「…」コクン

―― OL宅内

OL「ふう…なんなのよ?いったい…」

兄「……」(すみません。ちゃっかりお邪魔してます)

死神「ホンットに、あんたもあきらめが悪い人ね」

兄「……」コクン

OL「さっさとシャワー浴びよ」ファサ…

兄「!!???」

死神「うほー!おっきい乳ー」

兄「……」

死神「で、どうすんの?」

兄「……」

死神「黙ってちゃ分かんないでしょ?」

兄「……」

死神「え?何も喋れない?…確かこういうのって人間界で覗きって言わなかったっけ?」

兄「……」(黒マントの全裸幼女に言われたくない)ブンブンブンブン

キュッキュッキュ…シャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ

OL「ふう…暖かい…生き返る…」



兄「ぷはあ…、やっと喋れる…」

死神「しーっあんまり大きい声を出さないように。ねえ?これからどうするの?」

兄「…風呂から出たところで話を切り出してみる」

死神「ね?もうやめとこうよ、今ならさっきのこと見なかったことにして、あなたを気持ちよく昇天させてあげるから」

兄「それは全裸幼女が言ってはいけないセリフの一つだな」

死神「なにそれ?」

兄「な…なんでもないっす。そいえば君、口調がだいぶフランクになってきたね?」

死神「ごめんね、元々こっちのほうが楽だから」

兄「そうですか」

死神「はいー、あの姉の妹ですから」

兄「ああ、なるほど?」

OL「はーすっきりした…」

兄「えっと、あのう…、すっきりしたところで悪いんですが…」

OL「え?あ、あれ?今の…声…ま…まさか…」

兄「俺…いや、僕はいまあなたの目の前のソファに座っています」

死神「僕だってさ…」

OL「声が!声がまた!???そ…ソファ????!すぐそこの??!!」ファサ…

兄「あ…バスタオルが落ちて全部丸出しになっちゃっ…じゃなくて…落ち着いてください!僕はあなたに危害を加えるつもりはありません!!!!!」

OL「…………………………………危害は…加えない?…誰もいない?よね?」キョロキョロ

兄「勝手にお邪魔してすみませんでした。あなたがお風呂に入ってたみたいだったので、ここで待たせてもらいました」

OL「出てってよ!今すぐ出てってよ!!」

兄「お願いです!僕の話を聞いてください」

OL「出てけー―――――!!!!!!」

兄「人の話を聞け―――――――――――!!!!!!!!」

OL「ひぃい!??」ビクッ

へなへなへな…ペタン。

兄「あ…その…大声出して、ご、ごめんなさい…その…今から言う番号を警察に連絡して欲しいんです!
 それだけなんです!それが済んだら僕たちは、ここからすぐに退散します」

OL「そ…それだけ?ホントにホントにそれだけ?」

兄「はい、ホントにそれだけなんです。僕の声が聞こえるのは今あなただけなんです!どうか!」

OL「…………………わかったわ」

兄「それじゃあ…あり、ありがとうございます!ありがとうございます!!!」

OL「で、でも…その…ちょ…ちょっとまって?」

兄「はい、何でしょう?」

OL「あの…その…また…漏らしちゃったみたい…だから…そ、その…片付けるまで待って?」

兄「あ…」

死神「あーあ」

OL「…彼が仕事でデートはおじゃんだし、お…おもらししちゃうし…、しかも2回…なんて日よ…」

兄「すみません…」

OL「ひぃ!?あ…あなた今どこにいるの?」

兄「は、はい、あなたのすぐ目の前にいます」

OL「目…目の前…?」

兄「はい…手が届くくらい目の前です」

OL「は…ははは」

死神「馬鹿ねー、ようやく話がまとまりそうになってるのに、今更驚かしてどうすんのよ?」

兄「でも嘘はいかんだろ?嘘は…」

OL「…そう言えば、あなた…さっき"僕たち"って、…あ…あなたの他にも誰か…い、いるの?」

死神「やば…」

兄「はい、もう一人死神がいますよ」

OL「死神…?」

死神「あんた馬鹿?」

死神は金髪ツイン

OL「死神って…」

兄「僕を連れに来た死神です、あなたじゃありません。僕はこの用事が終わったら、この死神に連れられてこの世から消えるんです」

OL「そ…そう」

死神「あんたって、馬鹿なの?」

兄「やっぱり嘘はいかんだろ?嘘は…」

OL「ふう…じゃあ、連絡してあげるから、番号教えて?」

兄「ありがとうございます!」

OL「なんでも良いから、早くあんたに消えてもらわないと、こっちの気が変になりそうだし」

OL「…はい、今言った番号が今朝、3丁目の交差点で起こった、ひき逃げ犯の車のナンバーです。早急に調べてください。よろしくお願いします」

OL「え?私の名前?事故をどこから見てたか?…あの、そんなことよりすぐに調べてください」

OL「え?もっと詳しい事情が聞きたいから今からでもいいから署に来て欲しいっですって?今何時だと思ってるんですか?」

OL「はい、伝えたいことは伝えましたら後はよろしくお願いいたします」ピッ

OL「はい!これでいいんでしょ?」

兄「ありがとうございます!ありがとうございます!」

OL「非通知でかけたけど…。この携帯…もう解約しよっと」

死神「本当に伝わってるのかな?」

兄「え?」

死神「警察の調査って腰がすっごい重いからねえ」

兄「…」

死神「ドラマじゃあるまいし、身元不明者からのタレこみ情報なんてどこまで信じる事やら…」

兄「あの…」

OL「もう約束は終わったんだから帰ってよね」

兄「その…もうひとつお願いが…すみませんが署まで…」

OL「いーーーやーーー!もう無理!絶対無理!そもそもなんで私が…」

兄「友達の!!!友達の命がかかってるんです!!!!!」

OL「あー…」

兄「お願いします!お願いします!」

OL「……ふん、わかったわよ」

―― 警察署 前

OL「…で、私が、その車を見たって証言すればいいのね?」

兄「はい!」

OL「ったく、なんで私がこんな目に…」

兄「女さん、もうすぐだから!もうすぐだから早まらないで!君のせいなんかじゃないんだ…」

OL「…女さん?あんたの友達って女の子なの?」

兄「はい、女の子です」

OL「…あんたってさあ、何歳?」

兄「えと、その…、15歳です」

OL「15歳?…ぷーーーーっ?!私って15歳のお子様相手にびびってたの?」

兄「すみません」

裸マントの幼女死神とか俺のこと萌え死にさせる気なの?
あ、でもそしたら死神たんに会えるね!やったね!

OL「で、その女さんってコさ、あんたの彼女か何かなの?」

兄「いえ、ただのクラスメートです。…でも、あの…、俺のこと好きだって言ってくれて…、だから助けたいんです」

OL「…いやー。青い…青いわー。ははは」

兄「なんとでも言って下さい…」

OL「…なんかさあ、私ったら誰もいないのに会話なんかしちゃったりしてさ、あたまおかしくなりそうなんだけど?もう涙出そう…ううっ」

兄「すみません」

死神「良い人で助かったね?」

兄「うん」

OL「ぐすっ…明日…会社休んでお祓い行こ…」

兄「…」

>>176
GJ!

>>176GJ!

―― 警察署 応接室

OL「すみません、こんな時間に…」

私服「良いんですよ。助かります。ところであなたから連絡のあった車のナンバーについてなんですが…」

OL「はい」

私服「照合した結果、…そのなんとも言えない結論に至りまして」

OL「と、言われますと?」

私服「確認しますが、…あなたは警察関係者にどなたか知り合いはいらっしゃいますか?」

OL「は?」

私服「とても重要なことなんです」

OL「…さあ?いませんけど?そう言えば、大学時代の知り合いのBさんが警察の交通課に入ったって言ってたけど、
 …警察でも…寿退社って言うのかな?すぐに結婚して警察やめちゃったみたいですけどね。知り合いと言えばそれくらいかな?」

私服「その方は、警察の関係者とご結婚されたのでしょうか?」

OL「さあ、違うって言ってましたよ?それが何か?」

私服「いえ、細かいところをすみません。調べればすぐに裏は取れることですが、今の話は一応これはオフレコってことにしてください。絶対に他言無用ですよ?」

OL「は…はあ」

私服「あなたの言われた車のナンバーですがね、どうも"本店"のお偉いさんのものなんですよ…」

OL「…………………………………………はい?」

私服「先ほど"本店"にいる公安の知り合いに連絡しました」

OL「あ…あの?」

私服「実は事故現場には物的証拠はあったのですが、なかったことにされてるんですよ」

OL「話が…その、見えてこないんですが?」

私服「あなたの証言で裏が取れました。いや、本当にありがとうございました」

OL「あのう…これって、普通のひき逃げ事件じゃないんですか?」

私服「はい、ごく普通のひき逃げ事件ですよ。ふふふふふ」

OL「????????」

私服「あなたにはしばらくうちのものが護衛につきます。いえ、ただの用心ですから気にしないでください。
 唯一の確実性のある目撃証言ですからねえ。ふふふふふふ」

OL「あの?その?…あれ?私の役目って、もうこれで終わりじゃないの?」

私服「もう少し、ほんのしばらく辛抱してください。あなたのためにもすぐに決着をつけますからねえ。ふふふふふ」

OL「なにこれ?ね?いったいなんなの?」

死神「ねえ?」

兄「なんだ?」

死神「…なにこれ?」

兄「…俺に聞くな」

死神「普通に犯人を捕まえるだけで終わりじゃないの?」

兄「…どうなんだろ?」

OL「…」(あの声野郎!私をこんな妙ちくりんなことに巻き込みやがって!!!)プルプルプル

―― OL宅

OL「もう!なんなのよ?!」

死神「さあ?」

兄「なんなんでしょう?」

OL「こっちが聞いてんのよ?」

兄「俺にも何が何だか?」

OL「聞けば聞くほどヤバい話じゃない!どうすんのよ!どうすんのよ!もう!」

兄「そうなんですか?」

OL「あー…、なんかもう人助けって言葉にすっかり騙されたわ」

兄「すいません」

OL「あやまらないでよ?どうするか考えるのよ」

兄「そう言えばあの私服の人、物的証拠はあったとか言ってなかったっけ?」

OL「そうなのよ、だいたい最初っからちょっと変だなあとは思ったのよ。
 人が死ぬほどの衝撃で車がぶつかったら、当然車のほうだって無事じゃ済まないのよ」

死神「そういえば、報道された手掛かりって、あんたの着てた服に付着した車の塗料だけって話だったよね」

兄「そうなの?」

死神「そうなのです」

死神「ってことは…つまり」

兄「死人に口なし?…なんちって」

OL「ぎゃーーーーーーーーーいやーーーーーーーーーっ!!!??」

死神「…ねえ、この人って…ホントは今日のお昼に死ぬはずだったのにね」

兄「そう言えばそうだったね、もうすぐ日は変わっちゃって昨日のことになるんだろうけど…すっかり忘れていたよ」

OL「何よ?「何がすっかり忘れていたよ」なのよ?わかりやすく説明しなさいよ」

死神「説明したほうがいいのかな?」

兄「う~ん、俺、うまく説明する自信ないや」

OL「ぐすん、私…誰もいない部屋で一人で会話して…怒って…泣いて…叫んで…お漏らしして…いったいなにがどうなってんの?ねえ?」


>兄「死人に口なし?…なんちって」
 OL「ぎゃーーーーーーーーーいやーーーーーーーーーっ!!!??」

まさに死人と話してる件についてw

OL「ね…寝るのがこれほど恐ろしい夜なんて生まれて初めてだわ」

兄「なあ、俺らどうしよっか?」

死神「う~ん、あの私服の警察の人のところにいたほうが情報が入りそうね」

兄「だよなあ」

OL「え?な、なに?」

兄「あ、俺らもう帰ります、夜分遅くすみませんでした」

OL「え?な…ちょ…ちょっと待ちなさいよ!」

兄「は?」

OL「こんな状況で私を一人にする気?」

兄「実際にはもともと一人では?」

OL「うるさい!いいからここにいなさいよ!」

兄「あの…さっきと言ってることが違…」

OL「だーーーまーーーれーーー!」

―― 午前3時

OL「ね…眠れない…」

兄「あの、俺が見張ってるから、あなたはもう寝たほうが…」

死神「むにゃむにゃ…」

OL「眠れるわけ…ないじゃん…こんな状況で…」

カタン…

OL「ひぃ!?」

兄「?!」

死神「むにゃむにゃ…なに?」

兄「起きろ死神、…何か変だ」

OL「…あの…死神って寝てるの?」

兄「知らんけど、そうみたい。お尻丸出しでむにゃむにゃ寝言言ってる」

OL「…誰かこの異常空間を、早く正常な世界に戻して」

カタ…

OL「ひぃ?!」

兄「しっ!静かに!」

死神「ん?どうしたの?」

兄「何か変なんだ。俺、ちょっと玄関の様子を見てくるよ」

OL「あわあわあわ…」

兄「しーーーーーーーーーーーーーーーっ」

OLの縞パンを見るまでは寝ません

支援

兄「そいじゃあ、遠慮なく、玄関の扉から顔だけ出してっと…ん?」

?「……」

兄「なにこれ?」

死神「どうだった?」

兄「誰かいる」

OL「ひ…」

死神「何人?」

兄「4人いる」

OL「あうあう…」へなへなへな。

兄「しーーーっ、このマンションって玄関以外に出る場所ありますか?」

OL「ここは7階よ?どっから出んのよ?!!」ヒソヒソ

兄「それもそうですね」

死神「ねえ、外の人たち何やってたの?」

兄「分かんない、多分玄関の鍵開けてたんじゃないかな?」

OL「う゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!」

兄「そうだ!こっちに来て下さい」

OL「え?お風呂?」

兄「ここに上って下さい」

OL「お風呂の上?…ここ?やーよ!だって真っ暗じゃない!何かでそうだし!」

兄「心配ありません!だってもう出てますし!」

OLじゃ、じゃあお風呂場も鍵をかけて…

兄「鍵はかけないほうがいい!かえって怪しまれます!あなたは急いで登って下さい!」

OL「分かったわよ!」

OL「暗い~狭い~」

兄「しーーーーっ天井の扉はゆっくり閉めてください」

OL「耳元でいわないでよもう!」

死神「あ、誰か部屋に入ってきたみたい」

兄「ホントだ誰か部屋に入ってきてる」

OL「……!????」

?「目標が発見できません」

?「ちっ、どこに行った?」

?「情報が漏れていたとでもいうのか?」

?「隊長!ベランダに出られる窓が開いています、まさかここから?」

?「B班とC班に建物の周辺を調査させろ、くそ、何としても今夜中に目標を確保するのだ」

?「A班は引き続きこの部屋をくまなく探せ」

死神「なにこれ?」

兄「さあ?」

OL「……?!!!!」(だ、誰かー?!助けてーーーー??!!!)

そもそも兄は何で犯人を探そうとしてるんだ?
見つかったところで女が自殺する意志には何ら関係なくね?

OLにメッセージを託して女に伝えてもらえば良かったのに


と言いつつ支援

?「あと調べてないというと浴室だけか?」

OL「!!!!!!!!!」(どしぇーーーーーー!!!??)

兄「!?」

?「まさか、ここか?」

ゴンゴン

OL「!!!!!!!!!」(下からノックやめてーーーーーーーー!あ……また、漏らしちゃった…うぅううう)

死神「仕方ないわね、今回だけだからね?これをかぶって?」

フワッ…

OL「!?」

兄「死神の黒マントをOLさんに?」

OL「あ、あれ?あの、あなたが…死神さん?」

死神「はじめまして、かな?今は静かにしてましょうね?」

OL「……」コクコク

バコッ

兄「天井の扉が開いた?!」

OL「!!!!!!!!!!!!!!」(神様…)

?「……」じーっ

今死神は全裸ですね?

>>224

はい、もちろん全裸です。
つか、これから出かけます。すみません。

>>226
結局風呂上がってから着替えてなかったのか……!?
しかしおもらしは着衣の方が萌えるぞ行ってら

>>227
いえOLさんはパジャマです。
そいでは。また

>>1いてらー
徹夜なんだから無理せずにね

妹「ほんとに私の出番あるのかなぁ」

俺「しにがみタソハァハァ」

母「ゆめオチならいいのに・・・」

保守

ho

>>222の続き(保守感謝)

OL「……?!」(だ…誰?この人?誰?)

?「……」じーっ

OL「……?!」(見てるこっち見てる…あ!目が合っちゃった…)

?「……」クル…

OL「?」(え?)

ゴトン

?「浴室にはいません!」

OL「…え?え?え?どういうこと?」

死神「しーっ、この黒マントを羽織ると姿が見えなくなるの、あたしたちみたいに」

OL「は……ははははは……」(放心状態)

死神「ですから、今だけあたしの声があなたに聞こえてる理由も、この黒マントのおかげですが、
 いくら黒マント羽織ってもあなたは人間だから、あなたの声は下の人たちにも聞こえますから。注意して下さいね?」

OL「…」コクコクコクッ!(そんなことにっこり言わないで!?)

兄「なるほど、このコは初対面の人には敬語なんだな」

キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

―― 15分経過

OL「う゛…か…身体の節々が痛い…かも…」

死神「もうちょっと我慢してくださいね?」

兄「俺、ちょっと様子見てくるよ」

死神「OK、気をつけ…なくて大丈夫なのか…。もう死んでるし」

OL「……」

死神「ふう、これでなんとかやり過ごせるかな?…って、あたしがここまでやってあげる義理なんてはないのに。はあ…、なにやってんだろ、あたし…」

OL「…あなた、本当に死神なの?その、見たところ…素っ裸だけど」

死神「し…失礼ね!黒マントつけてるから素っ裸じゃないもん」

OL「そ、そうですか…」

死神「そうだもん、裸じゃないもん」

兄「OK、もう行ったみたい。部屋には誰もいないよ?」

OL「はぁ……………………………………」

兄「でも、あれ多分カメラじゃないかな?」

OL「は…カメラ?」

兄「うん。 こーんな小さいやつが部屋のあちこちについてるよ。俺が見つけただけで3こあったから、まだあるんじゃないかな?」

OL「ひぃいいいい!ど…どどどどどどど…どうしよ?どうしよ…」

死神「しーーっ!だからあんたの声は、他の誰かにも普通に聞こえるって何度言えば分かるの!?」

OL「ご…ごめ…」

兄「うむ、だんだん口調がフランクになってきた」

待ってました

兄「よし、この部屋はこのまま出よう」

死神「そのほうがいいかも、さっきのヤツらの目的はちょっと分かんないけど」

OL「なんかさー、全っ然、現実感がないんですけど?」

兄「はい、それ俺もです。俺も」

OL「声だけの君に言われたくない」

兄「声だけとは失礼な」

OL「私にとっちゃあんたは声だけなんだよ」

兄「すみません…忘れてました」

OL「あの…私、着替えたい」

兄「カメラがあるからやめといたほうがいいですよ?変に映っちゃうかも」

OL「ってことは、パジャマのまま?…それが…あの…その…私さっき…また…その…も…漏らしちゃったから…その…ぐっしょりなんだけど」

兄「……」

死神「おもらし女」ボソッ

OL「うっきぃいいいいーーーーーーーーーっ!」

兄「け…ケンカは部屋の外に出てからやりましょうね?」

―― OL宅 玄関

兄「ここを出たらひとまず警察署に行きましょう」

OL「わかったわよ…」

バタン!

OL「ひぃ?!勝手に玄関の扉が!?」

死神「しーっ!静かに!!」

?「確かにこの部屋で、マイクが音声を拾ったんだな?」

?「はい、録音してあります。女の金切り声でした」

?「くそっ、どこに隠れてたんだ」

死神「だから言ったでしょ馬鹿ー」ヒソヒソ

OL「あんたがいけないんでしょ?素っ裸のくせに!」ヒソヒソ

死神「違うもん!あたし素っ裸じゃないもん!」ヒソヒソ

兄「きりがない…もう行くよ?」

―― OL宅 外

兄「なんとか脱出できたけど…」

OL「なんなのあれ…あの軍隊みたいな格好」

死神「多分…SATだと思う」

OL「SATって、あのテロ事件とかに出動する特殊急襲部隊とかなんとかってヤツでしょ?…なんで」そんなのが来んのよ?

死神「あたしだってわかんないよ!でもSATって単独じゃ動けないんだよ?警視総監か県警本部長、
 もしくは警備部長の許可が必要になるんだから、ひき逃げの真犯人ってそうとうのお人だよ?」

兄「警察の事情にうんちくを垂れる死神っていったい…」

早ぇ

兄「そういえば死神」

死神「なによ」

兄「今、お前さんがOLさんと仲良く一緒に羽織ってる黒マントだがな」

死神「あたしの黒マントがどうしたの?」

兄「そんな便利アイテムがあったのなら、どうしてお風呂の天井に隠れる前に教えなかったんだよ?」

死神「ああ、言わなかったっけ?あたしたちは人の運命を変えちゃいけないの。これは規則なの。極力人に協力しちゃいけないの」

兄「ふうん規則…か。でも結局使ってんじゃん」

死神「うん…帰ったら多分、おじいちゃんにしこたま怒られると思う」

兄「そうなのか?」

死神「うん…それと、こっちの女の人をも昨日延命したでしょ?」

兄「そういえば」

死神「多分、それもプラスするから、ホント言うとね、帰るのがちょっと怖いの…」

OL「さっきから、いったい何の話?」

兄「さあ?なんの話だろ」

死神「秘密」

兄「女さん…待ってて…もうすぐ俺が真犯人を突き止めてやる、だから早まったことはやめるんだ…」

OL「…ねえ」

兄「……はい?呼びました?」

OL「呼んだ呼んだ。私がさ、そのコにあんたの言葉を伝えてあげよっか?」

兄「…あ」

OL「>>220さんも言ってるし、そのほうが早くない?」

兄「た…頼めるの?俺の言葉を彼女に伝えられるの?」

OL「乗り掛かった船だしね、もうやってあげるよ」

兄「ありがとう…ありがとう…」

死神「じゃあ、どうすんの?警察行くんじゃなったの?」

兄「そうだな、どうするか…」

OL「………え?何あれ?」

兄「?」

死神「どうしtの?おもらし女?」

OL「きいいいいいいいぃいい!!!!誰がおもらし女よ!!!あれ!!!!あれ見てよ!!!」


兄「…え?深夜営業の立ち食いソバ屋のテレビ?」

アナウンサー「…県警からの発表によりますと、…昨日、男子中学生と幼児を撥ねて逃走した白い大型乗用車に乗っていた OL24歳を全国に指名手配しました」

OL「あ…私だ…」

兄「……」

死神「……」

アナウンサー「さきほど県警が、OLの自宅アパートに踏み込んだところ、OLはすでに逃走していた模様。付近の皆様は警戒を強めてください」

OL「あんが?…」

兄「……」

死神「……」

兄「あんたか!?あんたがやったのかーーーーーー!!!!???」

死神「うっそーーーーーー!!!???」

OL「違うわーーーーーーー!!!ボケがーーーーー!!!!??」

兄「まあ、そうだよな。そりゃそうだ」

死神「なにこれ?ひっどー」

OL「うわ…ぐすん…私の顔写真が全国に…。しかもあれ免許証の正面フラッシュで凶悪面になってる写真だよう…。もうお嫁に行けない…ううぅう」

兄「これ…知らない奴がみたら本気にするんだろうな」

死神「ここまでするの?」

兄「なあ、これってマズイんじゃないか?」

死神「あの私服の警察署の人に会いに行こうよ?」

兄「そうだな、こうなったら、虎穴に入らずんばってヤツだな」

OL「ぶえ゛え゛え゛……、わ、私…どうなっちゃうのかしら…?」

死神「ねえ、行こ?お姉ちゃん」

OL「ぶえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛」

兄「…あの裏表の激しい全裸幼女死神がOLさんをお姉ちゃん呼ばわりしてやがる…OLさん、あの時死んじゃってたほうが幸せだったりして」ボソ

死神「何やってるんですか?行きますよ?」

兄「うほ?!今度は敬語できたぜ」

死神「全部聞こえてるんだけどなあ…」

・・・・・・間に合った・・・・・・
・・・・・・数え切れないスレで後悔した。いつも、気付く時にはDAT落ちしていた・・・
・・・・・・・・・私が、ずっとずっと、・・・一番書き込みたかった言葉を言うよ

 >>1

  このスレを


   支援に来た!!

>>357
  /\___/\
/ ⌒   ⌒ ::: \

| (●), 、(●)、 |    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|  ,,ノ(、_, )ヽ、,,   |  < やるじゃん
|   ト‐=‐ァ'   .::::|    \_____
\  `ニニ´  .:::/
/`ー‐--‐‐―´´\


―― 警察署 会議室

私服「なんだ?!あの放送は!」

私服2「向こうが一歩早かったんですよ…やられました」

私服「朝、登庁時に被疑者を抑えようとしていた我々の計画がこれでパーだ」

私服3「今からでも遅くないのでは?」

私服「くそ!後手に回っちまったよ。"本店"が県警と偽って公式会見しやがったからな、なまじっかなことじゃこいつぁひっくり返せないぞ?」

私服3「今から、人数を集めます」

私服「4君!OLさんに張り付かせといた5君と6君から連絡は?」

私服4「連絡ありません」

私服「無事だといいが…」


兄「しばらくこのままここにいたほうが安全じゃね?」

死神「そうみたいね」

OL「私どうなっちゃうのかしら…」

支援

私服「何人集まった?」

私服3「警邏中の制服組にも声をかけました現地集合で40名です」

私服「よっしゃみんな行くぞ!大捕りものだ!気合い入れろ?ホシは警視総監だぞ!」

全員「おおおおおおお!!!」


兄「え?うそ…警視総監…だったの?」

死神「この物語はフィクションだからね!実在の人や団体名は全然関係ないからね!!!」

兄「…誰に何を言ってるの?」

死神「あはは、何でもないです」

兄「なんでもいいや、俺たちも行こうぜ?」

OL「うううう、私もうダメかも…」

―― 警視総監宅前 午前6時

私服4「先行して潜入した私服3が、ガレージで白の大型乗用車を発見しました。ナンバーピタリです。右前方部に、つい最近できたと思われる大きな傷があったそうです」

私服「写真撮っとけ」

私服2「準備完了しました。突入しますか?」

私服「よっしゃ!いいかお前ら、これは令状がないから、こいつぁあくまでも任意同行なんだからな!手荒なマネはすんなよ?」

私服2「…それでは突入開始します」


兄「ふう、やっと着いた…」

死神「すご…警官だらけ」

OL「私…もう…おうちに帰るー」

もうOLが主人公でいいww
スレタイ→OL「漏らしちゃった」とかw

私服2「警部!警視総監宅の前に!!!SAT部隊が…」

私服「なんだと?!」

私服3「はい…はい…わかりました。警部!、昨日、警視総監宅に爆破予告があったとのことです。警視総監は、これを見越して極秘裏にSATを手配したと思われます」

私服「くそう、本店のやつらめ好き放題詩やがって」

私服2「各自防弾チョッキ装着の上突入!」


兄「なんかもう乱闘パーティだな」

死神「くどいけどフィクションだからね」

OL「もう…死にたい」

兄「なあ、俺たちは俺たちでいってみようぜ?」

死神「うん行こ?面白そうだし」

OL「…ねえ?私、もう帰っていい?」

兄「……」

死神「いいけど、この黒マントから出たら捕まっちゃうよ?なんたって全国指名手配だもんねーすごいよねお姉ちゃん?あたしマネできないよ」

OL「ううぅううう…」

―― 警視総監宅内

兄「なんか俺達だけスムーズに入れちまったな?」

死神「外の怒号がすごいね?…あ、煙!あれきっと催涙弾だよ?」

兄「私服の人たちすごい頑張ってたな」

死神「そうだね、あの分じゃだれか死ぬかも…」

OL「あ~あ、昨日まで…昨日まで…平和だったのに…せっかく彼とひさびさのデートだったのに…」

兄「OLさん…彼氏いたんだ」

OL「居るんよ!悪い?」

死神「うわ、逆切れ?」

OL「ああもう!なんかもうだんだん腹が立ってきた…」

OL「そうよ、なんで私ばっかりこんなめにあわなきゃいけないのよ!」

OL「昨日の帰りにたまたまあの交差点に立ち寄っただけじゃない」

兄「ちょ…OLさん?」

OL「だって、急に仕事が入ったーなんて言うんだもん」

OL「腹いせっってか、あの通りの喫茶店でケーキを食べようなんて思わなきゃよかった…」

OL「素直に合コンに行っときゃよかった…」

OL「それが何よ?顔も何にも分からない声の助けを聞いて、これも人助けだーって思ったら全国指名手配?は!!やってられないわよ!」

兄「あの…OLさん?」

OL「こうなったら警視総監だか何だか知らないけど文句の一言でも言わないと腹の虫が収まらないわ」

>>376
2行目のうん行こ?がうんこ?に見えたじゃないか

兄「いた…多分ここだ…この部屋の中から声が聞こえるよ…」

死神「んと何々?」

?「…警官隊がうちに突入してるって?ふう、SATを手配しておいて正解だったね父さん」

?「やれやれ、ここまで手を回すのには骨がいったぞ?」

?「ホント助かったよ父さん」

?「お前も来年には警察官僚になる身だ。いい加減、軽率な行動は慎むことだ」

?「分かったよ父さん。でも、あれは向こうのほうから勝手に飛び出して来たんだ」

?「もう処理したことだ。お前が気に病むことではない」

?「あのコはどうするの?」

?「お前にはふさわしくないからな、一両日中に処分する」

?「あ~あ、可哀そうに。俺恨まれたりして…」

兄「なんだこれ?」

死神「さあ?」

>>386俺も見えた

息子ってOLさんの彼氏なんじゃ・・・

OL「この声?まさか…」

ファサ…

死神「あ、お姉ちゃん、マントから出ちゃダメだよ?」

ガチャ

兄「あっちゃー…入っちゃった。パジャマで…」

死神「ねえ、あのパジャマっておもらししたまんまだよね?」

兄「だった気がする…」

キイ…

OL「お邪魔しますね」

男「き!!!!!君は!!!!!??な…なんでここに…???」

OL「久しぶりね男君?昨日はどうしたの?」

男「え?あ?そ…その…」

初老「だ、誰だね君は?」

OL「…そうですか…私に誰と聞きますか?」


兄「か…顔見知りなのかな?」

死神「こ…これはwwww」

おもらしパジャマからは着替えてんの?

そのお漏らしパジャマ500万で買おう

>>399
じゃあパンツは俺が

>>391すいません、予定通りです。

>>396おもらしパジャマのままですが、何か?


OL「私の顔を知らないとでも言うんですか、あなたは?…あれだけ大々的に放送しておいて、私の顔を知らないとでも言うんですか?」

初老「え?な…ま…まさか…」

OL「大切なことなので2回言いましたよ?」

男「や…やあ、昨日はごめんよ、急な仕事が入ったんだ」

OL「ふうん、急な仕事ねえ?」



兄「え?なにこれ?痴話喧嘩?」

死神「あんた…わざとでしょ?」

OL「あなたたち、名誉毀損ってご存じですか?」

兄「うわあ、OLさん丁寧語で怒ってる…」

死神「丁寧語だー」

男「ご…ごめん。…その、仕方なかったんだ」

OL「あら、私は「名誉毀損」って言葉の意味をお訊ねしただけですが?何かありまして?」

男「うう…」

OL「それに、いったいあなたは何を謝っていらっしゃるんですか?」

男「そ…それは…」

男「き…昨日…」

OL「昨日?」

男「…昨日、僕がデートのドタキャンしたことさ」

OL「ほー、デートにいらっしゃらなかったことを謝っておいでですか?」


死神「ほーだって、OLのお姉ちゃん」

兄「お前楽しそうだな」


OL「あ、そうだわ、今日はゲストの方を連れてきてるんですよ?」

男「ゲ…ゲスト?」

>>414
俺の大きな股間に見えたww

>>415
眼科いけw

OL「ちょっとあなたたちも入ってきて」

兄「え?俺?」

死神「あたしもー?って今はあたしの言葉聞こえないんだっけ?」

OL「そうよ、2人とも入ってきて?」

兄「おじゃましまーす」

死神「それじゃあ、どうもですぅ」

男「だ、誰もいないじゃないか?」

初老「……???」

OL「いますよ?…昨日、男君が殺した男の子が」

男「え?」

兄「あ?」

兄「え?あ…こ…こいつだったの?」

死神「…空気嫁よ」

OL「うん、そうだったの。ごめんね、私全然気が付かなかった」

男「だ…誰と会話してるんだよ?」

OL「だから、あなたが殺した男の子だってば。あなたの車のナンバーもこの子から教えてもらったの」

男「なんだ?この女…」

OL「そうなのよねえ貴方の車だったのにねえ。私全然気が付かなかった」

兄「分からなかったの?」

死神「うわ、ださ」

OL「ごめんね、私、一度しか乗せてもらったことがなかったの…死神ちゃんの悪口が聞こえるようだわ」

兄「はい、言ってますよ?」

男「し…死神って…なんだこれ!!!!!?気持ち悪い?」

死神「あ、そうだ!どうせだから、いたずらしちゃおっと」

ガシャコ…

兄「な…大鎌…いったいどこから取り出してるんだ」

死神「どこいしょー」

ドゴーーーーーーーン

バガン

OL「…!!!??」

兄「わーーーっ!」

男「ひぃいいいいい!!!???」

初老「なっ!!!!????机がひとりでに真っ二つに!!!??」

兄「し、死神の仕業です。これからいたずらしてみるって言ってますよ?」

OL「…そ、そう」(はー…ヤバかったー。いきなりだったから、ビビってまたおしっこ漏らすところだった)

大鎌の効果音じゃないぞw

死神「よいやさー」

スパーーーーーーーーーーッ

男「う…カ…カーテンが勝手に横にすぱっと」

死神「おらよっと」

ぐうん

ガシャガシャガシャーーーーーーーーン

バリバリバリ!!!!

メキメキッ

ガシャーーーーーーーーン

初老「壁が!!!??」

死神「あはははははは!」

普段干渉できない分ストレス溜まってたんだなw

死神「くるくるっと。すぱすぱすぱーーーーーん」

ガシャーーーン

兄「もういい、もういい」

死神「たーーーのーーーしーーーいーーー」

ガシャーン バギバキバキ

兄「やーーめーーろーーー」

死神「あ、この柱硬い」

ガッガッガッガッガッ

男「ひいいいいい!!!!柱に傷が傷が…」

初老「あわあわあわあわわわあ」

死神「折れろこの!」

ガキン

バキバキバキ ズシーン

死神「ふう、折れたーーー!」

兄「もうめちゃくちゃだ…」

どかどかどかどかっ

私服「こっちか!?」

兄「あ!警官の人たちの声が聞こえる!あの人たちSATと突破したのかよ?すげー」

死神「ふう!いい汗かいたー」

兄「良い汗じゃないよ!もう!早くOLさんの姿を隠してこい!ここで見つかるとややこしいことになる!」

死神「そうなの?」

兄「そうなの」

死神「そいじゃあ」

トンッ フワッ

兄「あ、飛んだ」

死神「はいー着地ー」バフッ

OL「あ、死神ちゃん…」

男「き…消えた!!????ひ…ひいいいいい!????」

初老「ふがふがふが…」

どやどやどやっ

私服「警視総監殿!急なご無礼をお許しください!って…なんだこりゃ?」

私服2「うわあ…こりゃひでえ。部屋がめちゃくちゃだ」

初老「あわあわあわあわ…へひっひひひ」

男「ひ!ひぎいいいいいい!?ぼ…僕がやったんだ!!僕が昨日男の子を撥ねたんだ!!!だから頼む僕を捕まえてくれーーーーー!!!!」

私服「君は警視総監殿のご子息か?」

男「そうだよー僕がやったんだよーーーパパの車で僕がやったんだ。うえええええええん!!!た…たしゅけてーーー」ジョジョーーーーーーッ

私服「ご子息殿、し…失禁ですか?」

初老「わしも…同罪じゃ連れて行ってくれ…頼む…」

私服「どうなってんだ?こりゃ?」

何と言う失禁スレwww

―― 警視総監宅前

兄「見てよ、あの人たち手錠されてる」

死神「うわーあのじいちゃん、さっきより10年は年食ったって感じになってるよー」

兄「これはひでえ」

OL「……」

兄「あのさ、よかったの?」

OL「え?私に言ってるの?」

兄「うん。その、付き合ってたんでしょ?あの人と?」

OL「ふふっ、付き合ってたって言っても、食事を3回ほど一緒しただけよ。残念だけどあっちはまだだったのよ」

兄「え?あ、あの、あっちがまだ…って?」

OL「お子様にはまだ早いこと、もう少し大人になったら分かかな?」

兄「あのう、俺、死んでるんですけど?」

OL「ごめん、忘れてた…」

幼女「卍!解!」
ドシュゥウウウ!

幼女「幼女黒満徒裸体鎌!!」

兄「武器と身に付けてる物変わってねぇぇぇえええええええ!!!」

OL「あなたはこれからどうするの?」

兄「俺は一回家族の所に戻ろうと思います」

OL「そう」

兄「そこでお願いなんですが」

OL「分かってる。どうせだから最後まで付き合って上げるわよ」

兄「すみません、ありがとうございます」

初老「わしも…失禁じゃ黙っててくれ…頼む…」

ところでOLはまだパジャマ?

―― 駅前広場 午前8時

アナウンサー「次のニュースです。先日の、男子中学生と幼児のひき逃げ事件で、
 警察内部で大がかりな隠ぺい工作があったことが今朝、警視庁公安から発表されました。
 また、ひき逃げの犯人は先日の会見で発表されたOLさんではなく、男26歳。であることがあきらかになりました。
 男が本日未明に県警捜査本部に自首したことから、今回の事件の全容が明らかとなりました…。
 また、警察内部で物的証拠の隠ぺいがあったことに対し…」

兄「街頭のモニターで派手にやってるよOLさん」

OL「…一時はどうなる事かと思ったけどね」

死神「あれーあたしの活躍は―?」

兄「うーん、あれの報道は…多分無理だな」

死神「そうなんだー。ちょっと残念」

兄「女さん…見てくれてるかな?君のせいなんかじゃなんだよ」

OL「ホント…あんたって馬鹿」


>>467はい、まだ漏らしたまんまのパジャマです。

※いかん昨日徹夜してまだ寝てないから細かいミスが…

―― メモリアルホール 玄関

兄「ここだよOLさん」

OL「死神ちゃん?私はまだ隠れたままでいいよ」

死神「どうして?」

OL「あの…その…おしっこ漏らしたパジャマのままだからよ」

死神「おもらし女…」ボソ

OL「きぃいいいいいいい!!!!!」

兄「し…静かにしようね?入ったら声が響くよ?」

お漏らしはステータスだ(〓ω〓.)

OL「んで、どの人があんたのお母さんなの?」

兄「あっちでお棺のそばに座ってる人が母さん。んで、その横に座ってるのが妹」

OL「あの人がお母さん?優しそうな人じゃない。妹さんはとても可愛い子だね」

兄「うん俺の自慢の家族だよ」

OL「お父さんは?」

兄「いないよ、俺が小さい頃に死んだんだ」

OL「そう」

兄「…もう隠すことでもないんだろうけどさ、俺そこの母さんとは血は繋がってないんだよ」

OL「え?」

兄「俺、父さんの連れ子だったんだ。んで、妹は母さんの連れ子。だから俺は妹とは血は繋がってないんだよ」

OL「なんだか複雑な家族構成だねえ」

約400レス振りに妹登場w

ttp://c.m-space.jp/key.php?ID=nou2&serial=330365
あまりにも素晴らしいので勝手にまとめてます
ごめんなさいごめんなさい

OL「どれお顔拝見っと」

OL「へえ…あんたわりといい男じゃない」

兄「どこが?薄目開いて口が開いてるぞ」

OL「残念だねえ、後5年もすればいい男になったろうに」

兄「ったく、んなお悔やみだよ?」

OL「よし、あんたの顔も拝めたことだし、探すんだろ?友達を」

兄「う…うん」

OL「じゃあ、いこっか、死神ちゃんもう少し付き合ってね」

死神「はいですぅ」

>>487ありがとです

妹「あれ?」

母「どうしたの?」

妹「いまそこに誰か立ってなかった?」

母「あなたもそう思った?」

妹「じゃあママも?」

母「あの子がまだ近くにいるような気がして」

妹「お兄ちゃん…」

―― 学校前 午前11時

兄「いるとすれば多分ここ…かなぁ」

OL「なつかしいねー」

兄「あれ?OLさんここの卒業生?」

OL「そうよ、ここにいたのもう10年くらい前」

兄「ふうん、って早く女さん捜さないと」

OL「この学校って屋上出られなかったよね?」

兄「うん」

OL「実は出られるところがあるんだよねー。多分そこだとみた」

兄「ホントかなあ?それって10年前の情報でしょ?」

OL「いいからついてきて?」

死神「すーすー」

OL「やけに静かだと思ったらこのコ私の背中で寝てるよ」

兄「そういえば俺達一晩中起きてたことになるもんな」

OL「このコは私の部屋で寝てたけどね?」

兄「そうだった。そいつは未だによくわからんのです」

OL「全裸だしね」

兄「ホントにねえ」

兄「え?放送室?」

OL「そ、放送室」

ガチャリ

OL「うわー鍵壊れたままだよ。いい加減、直せよ」

兄「おじゃましまーす」

OL「この奥の鍵のなお扉の向こうに」

キイ…

OL「ね?階段があるのですよ」

兄「知らんかった…」

※あかん間違いが…ひどくなる

OL「んで階段の向こうの扉は…」

キイ…

兄「あ!」

OL「ほうらねって、え?あのコ?」

女「!!!?????」

女「扉がひとりでに…?」

兄「いた…」

OL「へえ、あのコ。…君が私を巻き込んで助けようとしたコってのはあのコか」

兄「うん、もうひとりの死神もいるよ」

OL「え?もうひとり?」

死神姉「おーおー!よーくきたねえ、丁度こっからがクライマックスだよ。あんたも見て行きな」

兄「うるせえよ死神」

死神姉「けっけっけ、ここには煩わしい鉄柵なんてないからねえ。ホント危ねえよなここ。このコが後半歩こっちに踏み出せば、真っ赤なトマトの出来上がりだよ?」

兄「…こっちの姉のほうが、妹より性格が悪いんだよな」

OL「そうなの?私には何も見えないけど」

女「…」クル…

兄「あ!女さん!」

死神姉「そうそう、あと半歩でいいんだよ?」

OL「あ、あのさあ、女さん?」ファサ

女「…え!!??だ…誰?!人がいきなり…???!」

OL「はじめましてって言ったほうがいいのかな?」

死神姉「ふん、人間が」

OL「あんたが女さんだよね?」

女「さよなら…」

OL「ま、まって?ちょっと待って?」

女「いいの!もういいの!だって!私!私!!!!」

OL「…えと…どうするんだっけ?」

女「?」

兄「俺の言う通りに伝えて?」

OL「はいはい」

兄「えっと兄から伝言頼まれてて」

OL「女さん?兄君って知ってるよね?その彼からあなたに伝言頼まれててさ」

女「え?で…伝言?」

>>523締めのセリフと予想

支援

>>525
この流れで締めだけ妹が持ってくのはどうかと思う

兄「あんまり話したことなかったけど」

OL「あ…あんまり話したことなかったけど」

兄「どう言えばいいのかちょっと分からないけど」

OL「どう言えばいいのかちょっと分からないけど」

女「……」

兄「君が昨日メモリアルホールの玄関で俺のこと好きって言ってくれたこと嬉しかった」

OL「えええ?そんなこと言うの?う~ん、えっと…君が、なんだっけ?」

兄「君が昨日メモリアルホールの玄関で俺のこと好きって言ってくれたこと嬉しかった」

OL「君が昨日メモリアルホールの玄関で俺のこと好きって言ってくれたこと嬉しかった」

女「え?!!!!!えぇえええええ?!」

OL「やだ、恥ずかしい…」

女「ええ?嘘…、あの…あの…あの独り言…聞いてたんですか?」

OL「しー知らない、知らない。私全然知らない…」

兄「いいから続けて」

OL「分かったわよ!もう」

女「?」

兄「でも俺、今まで君のこと考えてなかったんだけど」

OL「そんなんでいいの?…えーと、でも俺、今まで君のこと考えてなかったんだけど」

兄「俺、君の力になりたいって思った」

OL「俺、君の力になりたいって思った…やだ、ホントに恥ずかしいよう」

兄「だから生きられなかった俺の分まで生きてください」

OL「だから生きられなかった俺の分まで生きてください」

女「!!?????」

兄「俺も生きていたかったけど」

OL「俺も生きていたかったけど」

兄「でも君の妹を救えたからホントによかったよ」

OL「でも君の妹を救えたからホントによかったよ…って軽いなあお前」

女「!!!」

女「あ…あの…」

OL「ん?」

女「兄君…そこにいるんですか?」

OL「…ああ、いるよ」

女「うそ…だってそんな」

OL「それがさ、笑っちゃうわよ…声が聞こえるってだけでもう一晩中付きまとわれてさ。もうたまんないよ」

後のウーピー・ゴールドバーグである

OL「ねえ聞いてよ。こいつあんたのためって、言ってさ、ひき逃げ事件の真犯人捕まえるんだーってあたしを巻き込んでさ、
 私をお風呂の天井に押し込んだりしてさ、変な軍隊みたいな人達に襲われたり、挙句全国指名手配にされてさ」

兄「へ…変なこと言うなよ?」

OL「うっさいねえ、全部ホントのことでしょ?」

女「……!!!」

OL「そんでも、もうなにかっつうと女さんのため、女さんためってさ、声しか聞こえないのに。ホント良い迷惑だったよ」

女「……」

OL「知ってっかい?こいつあんたを助けるためって、ついに警視総監の馬鹿親子を務所送りにしちまったんだよ?」

兄「それ違…務所送りにしたのは主にOLさんと死神の大暴れが…」

OL「でもいいやつだよ、私そう思うよ」

OL「ヒィッ!代理で書き込んでくれって声が聞こえる・・・」
ジョロロロロ・・・・

女「ホント兄君そこにいるんですか?」

OL「だからー、いるっつってるじゃん、あんたしつこいねえ。…今、そっち落っこちても誰もいないよ?」

女「ひっ」ササッ

兄「そんな乱暴な言い方しなくても」

OL「ああもう、ぐだぐだうるさいなあ、お前も言ってやれよ好きだって」

兄「!!!????」

女「!!!????」

兄「え?あ…あの…だから…そんなの…ねえ?」

OL「一生懸命やってるうちに女さんのこと好きになっちまったんだろ?だったらそう言えばいいじゃん」

女「…あ…あの…その…え?」

兄「あ…あの…その…」

OL「ったくどいつもこいつもだらしなおったらありゃしないよ」

兄「って、あのう俺の声はOLさんにしか届かないんですけど?」

すぐお漏らしするくせに、なんと言う姉御肌・・・

※誤字が…orz

OL「うっさいねえ、人の恋路を根底からつぶしてくれた奴が何言ってんだい?」

兄「それ違…って、なんだか酔っ払いみたいになってきた」

OL「んとにもう!ねえ、そこのあんた!」

女「は、はい」

OL「自販機であるところで話そうよ?なんかさー恥ずかしいこと喋ってたら、私喉かわいちゃった」

女「は、はい」

死神姉「……」

死神「……」

OL「ぷはー生き返った!こういうときはお茶が一番だね。そう言えば私昨日から何も飲んでないかも」

兄「ったく…ムードもなんにもないや」

女「あ、あの」

OL「ん?なあに?」

女「兄君が今どこにいるかわかりますか?」

OL「聞こえてるでしょ、今どこ?」

兄「あ、俺、今自販機の前に立ってます」

OL「自販機の前だってさ」

女「ここに…兄君が…」

兄「女さん…」

あれだけ出せば喉も渇くよね

女「私…兄君が好き…ずっと好きだったの」

兄「女さん…」

OL「ぎゃーーー背中がーー背中がかゆいよーー」

兄「うっさい」

OL「んじゃ、あんたも言ってやれ」

兄「俺も君のことが…好きだ」

OL「ほほうついに言ったねー」

女「あの…兄君はなんて?」

OL「あんたのことが好きなんだってさ。よかったね?」

女「はい…はい…」

死神「…運命が変わったねお姉ちゃん」

死神姉「ああ、やっちまいやがったな、あの人間ども」

死神「うん」

死神姉「ムードのかけらもなかったけどな」

死神「そうだね。でも死ぬ運命だった人が生き延びちゃったら異変が生じちゃうんでしょ?あのOLさんみたいに」

死神姉「ああ…そうだったな」

死神「どうするのお姉ちゃん?」

死神姉「どうするもこうするもないよ、見たままを報告するしかないよ」

死神「そうだね」

OL漏らしっぱなし・・・?

>>583
デフォです。

兄「おおい死神!いるんだろ?」

死神姉「呼んでるぞ?お前の担当さんが」

死神「うん」

兄「じゃあもういいや、そろそろ俺を連れてってくれ」

死神「いいの?」

兄「ああもう十分だ」

OL「なんだ、もうお別れになの?」

女「え?兄君…そんな…」

誤字がぐはあ?

>>589
頑張れー

兄「~~~~~という妄想をしてみた」
妹「(こっちの世界に)お帰り、お兄ちゃん」

兄「じゃあ、俺もう行くわ」

OL「んじゃあね、ばいばい」

女「さよなら兄君…」

死神「いっくよー」

ガシャコ

兄「さよなら女さん」

女「あ…、え?…いま…」

サクーーーーーーーッ

兄「お…うわあ浮いてる…俺浮いてるよ」

女「待って!聞こえた!私にも兄君の声が聞こえたの!」

OL「え?」

女「待って!いかないで!聞こえた!確かに聞こえたのに!」

OL「…」

女「もう一度聞かせて?ねえお願い!」

兄「さよなら女さん…俺の分も生きて」

女「聞こえた…聞こえたよう…俺の分も生きてって…聞こえたよう…うぅううう」

OL「……」

死神「はーい、こっちですよ?」

兄「こっち?」

死神「そう、あんたはこっち」

兄「え?あ…あの…こっちなの?」

死神「さっさと行けや…このグズ」

兄「ぶべら」

兄「俺はこの光の向こうに行くのか……」

兄「ああ、温かい光が…」

兄「死ぬってこんな感じなんかな…」

兄「暖かい…」

兄・・・仮想中

>>605
ここまで来たらとことん付き合うよ

さて、あともう一息・・・かな?

兄「……」

兄「……は?」

兄「あれ?」

キョロキョロ…

兄「…ここ?どこ?」

兄「全然、見たことない天井…」

兄「…い?!」

兄「痛でででででで!!!!!?か…身体中が痛い?!!な…なにれ?」

兄「あかん、全然起きれん」

兄「なんだこれ?右手と左足にギプスが巻いてある?」

兄「なんじゃこりゃーーー!!!???」

妹「あ、お兄ちゃん起きた?ママーお兄ちゃんが目を覚ましたよ?」

兄「ど、どうなってるの、これ?」

母「ホントにあんたって人は…」

兄「おはよう母さん」

母「まったくおはようじゃありませんよ、母さん恥ずかしくて表も歩けないよ」

兄「えっとあの…どういうこと?」

妹「ママ、お兄ちゃん、全然覚えてないってさ」

母「ほんとにもう前代未聞ですよ」

兄「あのう何がいったいどうなってるの?」

誰か身代わりがとか言うなよ><

!!

妹「お兄ちゃんさ、火葬場でこれからお兄ちゃんを焼こうとした時にね、お棺を内側からノックしたの覚えてる?」

兄「え゛?」

妹「ごーんごーんごーんって、回り中パニックになったんだよ?」

兄「嘘?」

妹「お坊さんが青い顔して泣いてたよ」

兄「なにそれ?」

なんと生還ルート

代わりに誰かの・・・
OLか?OLの命と引き換えなのか?

逆に考えるんだ
坊さんは尼僧さんだと考えるんだ

ほら新たなルートの予感!

寂聴ルートか

>>640
坊さんお漏らしルート?

OLとか女の命と引き替えにとかなったら>>1殺す

>>646
OL「…」
が気になるんだよ(´・ω・`)

兄「俺どうやって生き返ったんだろ?」

死神『とても単純な推理だったんですよ?』

兄「え?死神…?」

死神姉『あの事故で君に生きていてほしくなった人たちがいたんだよ』

兄「あ…あの馬鹿親子?」

死神『検死の過程で君は一時的に仮死状態にさせられていたんですよ』

兄「なに今の変なイメージ?」

やるなぁ

>>1
あいしてる////

お漏らしOL、ラブラブ彼女、かわいい空気妹・・・
ハーレムENDか、ふむ・・・・


・・・兄市ねえええええ!!!!!

>>651
死神姉妹は隣に引っ越してくるんですね

失禁OLは俺の嫁

兄「でも俺内臓破裂じゃ…」

妹「破裂してなかったんだよ内臓は、お兄ちゃんの事故ってさ、いまTVですごい大問題になってるんだから」

兄「……………………………………」

妹「そうそう女さんがこのあとお見舞いに来るって言ってたよ?」

兄「え?うわーやめてー体裁悪るーかっこわるー」

妹「ほかにもOLの人とかお見舞いにくるとか言ってたよ、誰?」

兄「いやーーーは…恥ずかしいーーー」

女「あ…あのう、実はもう来ちゃってます。すみません…」

兄「ひ…ひい!」

OL「ひいじゃないだろう、もっとよろこびないさいよ」

兄「あ…OLさん……」

妹「あ、そうそうお兄ちゃん」

兄「どうした、この上まだ何かあんのか?」

妹「お帰り、お兄ちゃん」


おしまい

>>652
死神「今回の騒ぎの罰としてしばらく人間として過ごすことになったわ。これからよろしくね。」

おわりです。
保守してくれた人付き合ってくれた人感謝です。
誤字脱字だらけですみません。

>>1乙
2日間お疲れよ。楽しめたぜ

面白かったー。乙。ありがとう。

>>660

ドキドキしながら読ませてもらったよ
内容の濃い、いい話だった
ありがとう&乙華麗!!!

長いあいだ乙!面白かったよほんとw
ただ生き返ったときみんなもっと感動しても良かったと思うよw

乙、楽しかった。
保守した甲斐があったわ。

>>678
607 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 03:20:51.49 ID:B55v5WJT0
兄・・・仮想中(かそうちゅう)

生き返ると信じてた

妹と兄が血が繋がっていないって設定は何のためだったんだwwwwww

>>691
妹と母が攻略対象になりました

私服2「すいません、ちょっといいですか?この映像なんですが・・・」

私服1「おう、どうした?」

私服2「例の事件の女性会社員宅にSATどもが仕掛けた隠しカメラ。
それを押収したんで中の映像をチェックしてたんですけどね。」

私服1「なんだ、生着替えシーンでも映ってたか?」

私服2「いえ、ここを見てください。
洗面所付近の映像、無人なんですけど、その・・・天井のあたりに・・・」

私服1「・・・なーんか黒い影っぽいのが天井からニュ~っと伸びてきてるな。」

私服2「ええ、それと音声の方もなにやら女性の悲鳴らしきものを拾っているらしく・・・」

私服1「・・・・・・訳アリ物件て奴かぁ・・・やだねえコワイコワイ」

私服2「ニコ動とかにアップしたら大反響じゃないっすかね?これ」

私服1「ニコ厨市ね」

私服2「ひどいや」

死神「じゃあ、そろそろ私達帰りますね」

兄「あっ・・、あの、ありがとうな、色々」

女「死神さん、ありがとうございました。私これから一生懸命生きていきます!」

死神姉「けっ!あんた絶対にいつか刈ってやるから覚えときな!!」

死神「じゃあ、そういことでサヨナラ~。くるくるっ、ポンッ!」

兄「いっちゃったか・・何か夢みたいだな。今でも信じられないや」

女「夢・・・あの、、兄君・・あの、、私のこと・・は。。夢じゃない?」

数日後

女「退院おめでとう、兄君」

兄「ありがとう、といってもまだギプスなんだけどね」

女「あはは、仕方ないよ」

兄「しばらくは我慢するか」

女「・・・でも、色々とお世話できるのは嬉しいかな///」

兄「・・・///」

昼まで残っててくれ

>>719
じゃあ保守ついでに少し書く


OL「ぎゃーーー背中がーー背中がかゆいよーー」

兄女「「うわぁっっっ!」」

OL「天下の往来でいちゃつくのは控えてもらいたいところだ」

兄「いつの間に・・・」

OL「いや、女ちゃんと一緒に最初からいたし」


OLは俺の嫁

女「う・・・そうでした」

OL「忘れてたか・・・愛のキューピッドだってのに、扱いヒドイなぁ」

兄「さ、さて急いで帰るか、妹と母さんが待ってる!」

女「そ、そうだね!」

OL「こら、私を置いて行くなー」



スマソ。蛇足は承知です。

テクテクテク・・・・

兄「OLさん、なんで付いて来るんだよ」

OL「えー、いいじゃない、私と君の仲なんだし」

女「仲って・・・」

兄「何もないだろ!」

OL「いやいや、兄にはキッチリ責任を取ってもらわないと」

女「せ、責任・・・」

OL「兄のおかげで、彼氏と別れちゃったし・・・」

兄「いや!アイツは・・・」

OL「恥ずかしい姿もたくさん見られた」

兄「ぐっ・・・それは・・・」

女「そ、そんな・・・・・・フケツよぉーーーーーーー!」

兄「女さん、待って―――って、ギプスじゃ追えねー!」

OL「あらら・・・、逃げちゃった」

兄「あんたのせいでしょうが!」

OL「うーん、ちょっと女ちゃんには刺激が強かったかな?」

兄「まったく、子供をからかって楽しいんですか?」

OL「ごめんねー、兄のこと気に入っちゃったからつい」

兄「えっ・・・///」

OL「ぷっ、赤くなった。冗談よ、冗談♪」

兄「―っアンタまた!」

OL「・・・半分は、ね」

兄「?今なんて・・・」

OL「ふふっ、空耳じゃない?
  じゃ、私は女ちゃんを追いかけるわ。またね~」

兄「・・・行っちまった」

兄家前


兄「ふぅ、久しぶりの我が家だ」

妹「あ、お兄ちゃん!」

兄「妹、わざわざ待っててくれたのか、ありがとな」

妹「・・・女さんと一緒じゃなかったんだ(なら、迎えに行けばよかったなぁ)」

兄「途中までは一緒だったんだけどね・・・」

・・・タッタッタッタッタッ・・・

妹「ふうん?
  あらためて、お帰り、お兄ちゃん♪」

・・・タッタッタッ――ザッッ―

兄「ああ、ただい――
  (ズガッ)
  ――まべらっっ!」

ズシャァァァァ

妹「お兄ちゃんが飛んだ!?」

兄「っつう・・・何だ今のは・・・」

死神姉「ちっ、まだ生きてるか」

死神「お姉ちゃん、いきなり飛び蹴りはどうかと思うよ・・・」

兄「げっ、お前らなんでここに!」

死神「実は、今回の騒ぎの罰で、しばらく人間として過ごすことになったの」

兄「はぁ?」

死神姉「お前らの運命が変わったから、その経過観察も兼ねてだとよ」

死神「隣に引越してきたから、ヨロシクね。」

兄「ナンテコッタイ・・・」

死神姉「今ので息の根を止められれば、面倒が一つ減ったのに・・・丈夫なヤツだ」

死神「車にはねられても生きてたぐらいだしね~」

兄「俺は相変わらず命を狙われてるのか」

妹「あぅ、せっかくの見せ場が・・・」

母「あら?随分にぎやかねぇ」

兄「母さんただいま」

母「兄お帰り。そちらはお客様かしら?」

死神姉「初めまして、おばさま。隣に引越して来ました死神姉と言います(ニコッ)」

死神「妹の死神です。よろしくお願いします(ニコッ)」

兄「キモッ」

死神姉「ふふっ(ギロッ)」

死神「兄さんにはとても良くしてもらっています(ジッ)」

兄「・・・・・・ソウデスネ」

母「可愛いお嬢さん達ねぇ、兄ったらいつの間に仲良くなったのかしら?」

兄「命を狙われておりますが・・・・・・ん?」

妹「どうせ私なんてスレタイにいるだけの空気妹だし・・・(イジイジ)」

兄「前途多難だ・・・・・・」


以上、続編希望の妄想でした。

>>741
死神はもちろん全裸黒マントだよな?

>>743
それ捕まるからwww

これなら捕まらないと思うんだ

ttp://www2.uploda.org/uporg1948971.jpg

保守組乙wwwwwwwwww

裁判官「現在も続くように、精神状態に多大な問題があったと見られたために」


裁判官「主文、無罪!保護観察処分といたします」


男、軽視相姦「ニヤッ」

>>1の続編か新作に期待

まだ残ってるとは…

―― んじゃ、後日

女「あ、あのう、こ、こんにちわ、お見舞いに来ました」

兄「あ、やあ、女さん」

母「あら女さん。こんにちわ」

女「こ、ここ、こここんにちは、お母様」

母「あらやだ、そんなに緊張しないで?」

女「す、すみません」

母「でも、こないだは本当にごめんね?私、あなたにひどいこと言っちゃった…」

女「そ、そんな…、そんなことないです」

母「ごめんね本当に。…でもこの子が生きていて私本当によかった」

兄「母さん…」

女「…あ、そうだ、ほら、あなたもお礼言うんでしょ?」

兄「え?」

女妹「えへへ」

兄「あ、君は…」

母「あら可愛い子」

女「妹です。ほら、ちゃんとお礼言って?」

女妹「あ…あの、お、おにいたん、たすけてくれて、ありがと…」

兄「そっかー君はあの時の」

女妹「……」ササッ

女「ああ、もうこの子ったら私の後ろに隠れて…。あの、ごめんなさい。この子ったらすっごい恥ずかしがり屋で」

兄「うん、まさに女さんの妹って感じ」

女「や…やだ」

女妹「おともだちと、いっしょに、きたの」

兄「え?お友達?」

女「本当にごめんなさい、おの、なんだか妹が連れてきちゃったの」

女妹「えへー、おともだちー」

女妹友1「こんにちわです」

女妹友2「この子がついて来てっていうから」

母「あらー可愛いお友達ね?」

兄「……あ」

母「そんなとこで立ち話してないで入ってきなさいよ?私はちょっと売店に行ってくるわ?」

女「あ」

母「じゃーねー、うちの息子よろしくね?」ポン

女「は、はい、あの、が、がんばります」

女妹「えへへー、おともだちー」

女妹友1「もー、お姉ちゃん、ちゃんとあいさつくらいしようよー」

女妹友2「ふん」

兄「ま…まさか…君ら…」

女妹友1「……」テテテテテテテテテテテテッ

兄「……うそだろ?」

女妹友1「あのね…、>>658じゃないけど、あたしらおじいちゃんにすっごい怒られたの」ヒソヒソ

兄「げ!??や、やっぱり?!!!」

女妹友1「罰だってさ、しばらくの間、こっちで住めって。あんたに関わったおかげでとばっちりよ」ヒソヒソ

兄「死神!!!???」

女妹友1「おっと、あたしらの正体ばらさないほうがいいよ?そしたらあんた変人扱いされちゃうよ?」ヒソヒソ

兄「……」

女妹友1「そんなわけだからよろしくなのです」

兄「……」

女妹「あー、女妹友1ちゃんだけずるいー、おにいちゃんはあたしとけっこんするのー」

兄「え?」

女妹友2「へへへーなんならあたしと結婚する?お兄ちゃん」

女「こら、あんたたち、あんまり兄君を困らせちゃダメよ?」

兄「なんなんだ、この状況は?」

妹「来たよ、お兄ちゃん。あ、女さん来てたんだ?」

OL「こんにちわ、今そこで妹さんと一緒になってね」

兄「あ、妹にOLさん、どうもです」

女「OLさんに妹さん。こんにちわ」

OL「このちびっコ達は?」

女「妹が兄君にどうしてもお礼言いたいって」

女妹「おれいいった」

OL「そっか、君が女さんの妹さんか可愛いコだね?」

女妹「えへー」

女妹友1「あ、あのときの、おもらし女か」ボソッ

OL「!!!???な、何?!この感じ」

女妹友1「♪~~」

妹「ねえ、お兄ちゃん、ママは?」

兄「ば…、売店に行ってるってさ」

OL「ねーねー、そういえば聞いた?」

兄「ん?」

OL「あの晩、…私に張り付くって言ってた警察の人たち助かったってさ」

兄「あの晩って、あ…」

OL「ガムテープでぐるぐる巻きにされてうちの押入れに入ってたの、見つけた時はひどい有様だったんだから」

兄「そっかー、それはよかった」

キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

女「…あの晩?」

兄「女さん?」

女「あの晩って何?兄君?」

兄「え?」

OL「あの晩って言や、あの晩だよ。ふふ、なんかもうホント一生忘れられなくなりそう」

妹「へー、OLさんとお兄ちゃんってそんな関係なんだ」

兄「な、なんだよ妹、なんだよその目は?」

妹「べーつーにー?」

女「そんな、ねえ兄君、あの晩って何?」

兄「女さん!それ多分、誤解」

女「兄君のフケツ!」タタッ

女妹「あ、にげた」

兄「女さん待って!い?痛たたたたたたたた!??」

OL「ふふん、どうする?私から言っとこうか?」

女妹友1「こ…これは…しばらく退屈しないですみそうね、お姉ちゃん」

女妹友2「くくく、ホント」

兄「なんだよこれー」

妹「ばーか」


おしまい

短いけどおわりです。

読み返すと、間違いだらけですみません。

女妹友1,2はもちろん全裸黒マントだよな?

>>842
それ捕まるからwww

>>846
それも捕まるだろwwwww

>>849
さらにデジャブがwww

それはそれとして、改めて>>1乙です
保守した甲斐があったよー。

ワレメに会えると思うと死ぬのが怖くない

>>858-868 wwww

>>874
近所のおじさんが来るかもしれんぞ

>>1
改訂版

男…15歳。そこそこイイ男。いわゆる主人公。

   クラスメートの女の子、血の繋がっていない妹、年上のお姉さん、
   はたまた幼女ともフラグを立てまくる、実にイヤらしい奴である。

女…同じく15歳。男とはクラスメートだが、ほとんど話した事がなかった。
   男の事が大好きだが、まだまだ無垢な女の子である。

女妹…女の妹。男は命の恩人。三輪車に乗る歳。
    死神姉妹を友に持つ。ちょっぴり恥ずかしがり屋さん。

OL…25歳前後。男の通う中学のOG。霊感?が強い。
  おもらし。おっぱいデカイ。男を気に入っている。

   トラックに轢かれそうになったり、変な奴らに追われたり、
   おもらしパジャマで動き回ったり、1番大変だったのはこの人かも。
   かわいい。萌える。好きなので5行も使わせていただいた。

妹…男の妹。男とは血が繋がっていない。若干空気。

母…妹の母。男は再婚した夫の連れ子。優しいお母さん。

死神…幼女。初対面の人には最初は礼儀正しいがすぐにフランクに。
    姉より凶暴な一面がある。男の担当だった。割れ目。

死神姉…死神の姉。同じく幼女。口調がかなり乱暴で行動も荒い。
    男の事が気に入らない?女の担当だった。こちらも割れ目。

>>878いえいえ、こちらこそまとめ乙

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