のび太「これが…スタンド…」(618)
長編なんでマターリよろしく
>>1立ててくれてありがとう。
のび太「やめてよおおぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
空き地にこだまする地獄の底から助けを求めるかのような悲鳴。のび太はずり落ちた眼鏡を直しもせずに空き地を駆けずり回っている。
ジャイアン「はっはァーー!!のび太ァ!!こないだの試合の負けの責任をとってもらおうかァー!?……この縄で…『首吊り』の刑だァーーーッ!!」
ジャングルの生態系を特集した番組で聞いたことのあるような声でのび太を追い回しているのは、剛田武。通称ジャイアン。
のび太「そんなことしたら…死んじゃうよオォォォォ!!!」
スネ夫「見てよジャイアン!のび太の顔!!鼻水たらして涙流してさぁ……みっともないったらないよ!
のび太ァ~?こんな顔しずかちゃんに見られたら嫌われちゃうね~?」
とんがった前髪を触りながら、とんがった口でのび太を侮辱しているのは骨川スネ夫。通称スネ夫。
のび太「ううッ……」
のび太は悔しさと怒りでスネ夫を睨みつけた。ジャイアンを睨む勇気は無かった。
しかし、のび太の顔に興味も持ったのはジャイアンだった。
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ディオ「ふむこれがドラえもんってやつか」
ディオ「ちょうど僕のドラえもんが壊れていてねちょっと借りるよ」
ジャイアン「のび太ァ?なんだその顔は?」
ジャイアンはゴリラのような顔でのび太を睨み返した。
スネ夫が横で、のび太に向かって「アーメン」と呟きながら空で十字を切った。
ジャイアン「そんな反抗的な態度をとるのび太は……」
ジャイアンは手に持っていた縄を持ち替え、振りかぶった。
ジャイアン「お仕置きだァーーーーーーッ!!!!」
のび太「やめてえぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
ドラえもんがのび太を捜しに家を出たのは空も暗くなった夜7時を過ぎたころだった。
周りの家の換気扇から多種多様な夕飯の匂いが漂ってくる。
ドラえもん「のび太君遅いなぁ…どこでなにやってるんだか」
ドラえもんはのび太の馬鹿っぷりには日頃から呆れ果てていたが、きっといつかわかってくれるという希望をのび太には持っていた。
が、今日はそうもいかなかった。
ドラえもん「今日はママとパパの結婚記念日だってゆうのに…心配かけさせて…今日という今日は僕も怒り心頭だ」
ドラえもんはのび太にどのようにして怒りをぶつけようか考えていた。あのマヌケにわかってもらえるにはどうしたらいいか…。怒りに身を任せて勢いで押し切るか…。
いやダメだ。前に似たようなことをしたら、のび太君に「ロボットのヒステリーほど見苦しいのはないよ」って言われたし…
ドラえもんはどうしたものかと、頭を悩ませたが、空き地に着いた瞬間そんな事も吹っ飛んでしまった。
ドラえもん「の…のび太君……のび太ァァァァァァァ!!!」
のび太「やあドラえもん…遅かったじゃないか…」
木の枝に縄で昆布巻きのような姿でぶら下がっているのび太がドラえもんに皮肉を言った。
空き地からの帰り道、のび太は今日あったことをドラえもんに伝えた。
のび太「見たろ…ドラえもん……僕…勝ったよ…一人で…ドラえもんがいなくても。だからドラえもん、これで安心して未来に帰れるね」
あまりの精神的ショックからだろうか、のび太は支離滅裂なことをドラえもんに言った。ドラえもんは「うん、うん」とただ頷くことしか出来なかった。
のび太「ドラえもん…そういえば今日はパパとママの結婚記念日だね…」
ドラえもん「そうだよ。のび太君のこと心配してるよ。だから早く帰ろう?」
ドラえもんはのび太に肩を貸しながら、のび太を叱る事ばかり考えてた自分の愚かさを呪った。
時々肩に冷たいものが当たった。
ちょっと飯食ってくる。いきなりスマンw
その夜、のび太は両親に「おめでとう」と一言告げると部屋に引きこもった。
ドラえもんはのび太に、「寝る時まで部屋には入らないでくれ」と言われたので、居間でママとパパと共に「凶悪化する少年犯罪。正義に燃える栃木県警24時」を見ていた。
ママに「のびちゃん何かあったの?」と聞かれたが、ドラえもんは「ちょっと…」と言うしかなかった。
のび太は布団を頭から被り、涙を流しながら本を読んでいた。
のび太「うっ…ひっく…」
のび太は今日あったこと、これまであったことをマンガをよんで必死に頭から記憶を消し去ろうと努力したが、2~3ページはマンガに没頭して笑顔になることもあったが、すぐにジャイアンの頭が脳裏をかすめ、そのたびに涙がこぼれ落ちた。
のび太「くそ…くそ…なんで僕がこんな目に……」
のび太の中で悲しみの波が消えると、怒りの波がじわじわと音をたててのび太を支配し始めた。
のび太「くそ……ジャイアンのやつ……くそ……スネ夫のやつ……くそ…くそ…」
のび太はわなわなと怒りに体が震え、血管がビートを刻みだす。
のび太「くそ…くそ…くそ…くそ…くそ…くそ…」
のび太は読んでいた本のページ一枚をかみちぎり、吐き出した。涙はすっかり枯れ果て、その変わりに怒りのハートが憎しみの炎で燃えたぎっていた。
のび太「クソがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
気が付くと、のび太の部屋の襖が跡形もなく消え去っていた。
のび太「………ッ!」
のび太には何が起こったのか、何故かそれを理解するのに時間はいらなかった。
のび太「…この…肉体の内側から漲るエネルギーッ!!…そして、『朝、ウンコをしてトイレットペーパーで拭いたら一回で拭ききれた』ような気持ちの良さッ!!
ああぁ~~ッ♪神よ感謝します!このような力を頂いて……そして僕はこの力で…神をも超える存在になるッ!!この『スタンド』で!!」
ドラえもんに「目が覚めると襖が消えてた」と言うと、そんなバカな、という顔でのび太を見ていたが気にせず朝食を食べるため下に降りた。
ドラえもん「ねえ、のび太君」
ドラえもんはサラダに箸を伸ばしながら言った。
ドラえもん「なんだか…顔つきが変わったみたいだけど…」
のび太「そう?」
ママ「確かにそうねぇ…濃くなったというか…線が太くなったわねぇ」
のび太も鏡を見て思ってはいたが、成長期の子供ならこんなもんだろうと気にもとめなかった。
現に、パパも「のび太も成長期なんだな」と言っていたので 、のび太もドラえもんもママも納得した。
ドラえもんは続けてのび太に聞いた。
ドラえもん「ねえ、のび太君」
のび太「今度はなんだいドラえもん?」
のび太は少々うっとうしいと思いつつもドラえもんが自分に何を聞きたいかが気になった。
ドラえもん「のび太君の後ろに『いる』のは一体誰なんだい?」
その頃、ジャイアンとスネ夫は空き地で昨日の事で話に花を咲かせていた。
ジャイアン「昨日ののび太の泣き声は良かったなァ~~」
スネ夫「ジャイアンは悲鳴フェチだからねぇ」
ジャイアン「昨日ものび太の悲鳴で三回はやったぜ~~♪」
スネ夫は何をやったのかジャイアンにあえて聞かなかった。
そしてスネ夫は内心、この変態ゴリラ・ゴリラ・ゴリラを嫌っていた。
ジャイアン「今日は学校休みだし、朝からのび太の悲鳴聞き放題だなァ…」
ジャイアンは恍惚な表情で空を眺めた。ジャイアンにとってのび太はある意味『特別』な存在なのかもしれない。
スネ夫「そんなことよりジャイアン、今週号の『ジョジョ』は読んだかい?」
ジャイアン「ったりめーだよ!」
ジャイアンは土管から飛び降り、スネ夫に語りだした。
ジャイアン「今週号から『20部』の始まりだからなぁ!見ないわけが無いぜ!!」
『ジョジョの奇妙な冒険』。
荒木飛呂彦による長編冒険活劇である。2部までは『波紋』、3部からは『スタンド』と呼ばれる力を持った登場人物達がバトルを繰り広げるといったものだ。
ジャイアン「実際、最初は不安だったんだぜェ~~~」
荒木飛呂彦は105歳で去年この世を去ってしまったのだ。この時は世界各地の読者が嘆き悲しみ、『最も高齢なマンガ家』でギネスにも載った。
そして、今年から、無名の新人がジョジョを引き継ぐという衝撃のニュースが流れたのだ。
スネ夫「それは僕も不安だったよ。どこの大根漫画家だか知らないやつが『ジョジョ』を書くって言うんだからね」
何より、『19部』の時点で荒木飛呂彦本人が「体力の限界」ということでジョジョを最後にすると、公式に発表していた。
ジャイアン「もうジョジョも読めないのかと思ってた矢先だからな」
スネ夫「でも…読んでみてビックリしたよ…」
ジャイアン「ああ…震えたぜハート…」
スネ夫「あれ…荒木先生が書いてるのかと思ったほどの出来だったよね…」
ジャイアン「良い意味で裏切られたぜ…」
ジャイアン「何よりいじめられっ子が主人公ってのも珍しいよなァ」
スネ夫「ジョジョも最近マンネリ感があったのは否めないからね…『19部』で『イクラをタラコに変えるスタンド』が出てきたときジョジョは終わったと思ったからね。新しい風がジョジョに入ったのは良かったかもしれない」
ジャイアン「いじめられっ子が主人公か……のび太の野郎が書いてたら笑えるな」
スネ夫「爆笑ものだよ」
のび太「……え…?」
のび太は焦った。何故?この『スタンド』は『スタンド』を持っているやつにしか見えないはずだ。ママとパパの様子を見ればわかる。ドラえもんを怪訝そうな顔で見ている。ママとパパには見えないのだ。
それなのになんでドラえもんには見えるんだ?
のび太「も、もしかして…」
のび太は「引っ込め」と『スタンド』に向かって念じると、ヒュッとあっという間にのび太の中に消えていった。
ドラえもん「?あれ?」
のび太「ドラえもん、何だって?」
ドラえもん「いや、あれ?うーん、何でもないよ」
ドラえもんは目をこすりながら何度ものび太の後ろを見た。
のび太「まったく…疲れてるんじゃない?」
ドラえもん「うーん…おかしいなあ…」
のび太は部屋に戻ると、先程の出来事を考えていた。
のび太「ドラえもんにはスタンドが見えていた……何故だ……もしかしてドラえもんも『スタンド』を……?」
のび太は机の前に椅子に座ると、柄にもなく頭を抱えた。
のび太「なんでドラえもんも『スタンド』を…!僕だけの特別な力じゃ無かったのか…?」
のび太「………ドラえもん……悪いな」
のび太は椅子から立ち上がり、頭を上げた。
のび太「ドラえもん…こうするしかないんだ……『スタンド使い』はこの世に二人もいらないんだ…」
のび太は『スタンド』という力を手に入れてから、その力に溺れてしまっていた。自分の邪魔になる障害は『スタンド』で消し去ればいい。
単純なやつが力を手に入れるとこうなるという良い例だ。
のび太は襖の前で息を殺してドラえもんを待った。のび太の後ろでは同じく息を殺して『スタンド』が身構えていた。
のび太「…………」
ドラえもん「…あんなこといいな♪出来たらいいな♪」
ドラえもんが階段を昇ってくるのがわかる。
のび太は一層緊張した面持ちでドラえもんを待つ。
しずか「のび太さーーーーん!!」
窓のそとでしずかちゃんがのび太を呼んだ。
のび太「…しずか」
襖を開けたドラえもんがいきなり現れたのび太に驚き、小さく「おぅ」と声を出した。
ドラえもん「の、のび太君、びっくりしたなァ~。何してるんだい?」
のび太「いや…。しずかちゃんが呼んでるから行くよ」
ドラえもん「あ、うん。行ってらっしゃい」
のび太「(助かったな…ドラえもん)」
しずか「のび太さん!」
このかわいらしい少女は源静。通称しずかちゃん。
将来のび太と結婚するという運命を背負っている。
のび太「しずかちゃん、どうしたんだい?」
のび太は眼鏡を中指で直しながら言った。
しずか「あ、この前のテスト、私のカバンに入ってたか…ら…」
のび太「?」
しずか「のび太さん、顔つき変わったわね……」
のび太「そうかい?」
のび太はテストを返してもらい、でっかく書かれてある丸を見て、テストなんて『スタンド』があればしなくていいさと言い聞かせ、しずかを空き地に誘った。
しずか「昨日も皆で遊んだの?」
のび太はしずかに悪気はないのだとはわかっていたが、その質問を聞くとズキンと痛みが走った。
のび太「あ…ああ、うん。そうだよ」
しずか「私もギター教室が無かったらなぁー」
しずかは女子と遊ぶことはあるが、ほとんどはスネ夫ジャイアンのび太と一緒に遊んでいた。
しずかとのび太は空き地までの道のりをたわいもない話で盛り上がっていた。
しずか「あ、あれ…」
しずかが怯えた声でのび太を視線の先に誘った。
のび太「……」
ガラの悪い中学生二人組が向こうから肩を揺らして歩いてきた。
小学生からカツアゲしたりしている最低な野郎達だ。のび太も一回絡まれたことがあった。
中学生A「おやおやおや、デートですかい君達?」
ガタイのいい、ジャイアンが成長したような男がポケットに手を突っ込んだまま言った。
中学生B「いいご身分ですね~~?俺達はテストでそんな暇も無いってのに」
スネ夫が成長したような、ひょろっとした男がのび太の顔をのざきこんだ。
中学生A「そういや~~よォ~、挨拶がねえなぁ~~」
のび太「挨拶…?」
中学生は鋭く蛇のような目つきでのび太を睨み付ける。
中学生B「そうじゃ!!あいさつせんかいッ!!」
スネ夫中学生が声を荒げる。しずかがビクッと反応する。
のび太「…やめてくれないか?女の子が怯えてる」
中学生B「ああ?」
しずか「の…のび太さん…」
のび太は自分でも驚いていた。まさか自分がこんな強気で中学生に意見を言えるなんて。前ならしずかの影に隠れていたはずだ。
中学生A「おい貴様…。年功序列ってのを教えてやろーか…?」
中学生B「女の子の前でいい顔したいってのはわからなくもねぇが…この後のオメエの姿見たら女の子も愛想つくぜぇーーーー!!」
スネ夫中学生はのび太に向かって細長い腕で殴り掛かった。
しずか「のび太さん!」
しずかは閉じてしまった目をゆっくり開いた。最悪なケースを想像しながら。
しずか「………」
だが、しずかの目の前にひろがった光景は想像を絶するものであった。
何が起こったのか、頭の良いしずかでも理解するのは難しかった。
中学生B「うげぇーー!!」
のび太「……」
のび太は両手をクロスさせ、指先はまるで何かを操っているかのようにクネクネと動いてる。そしてその動きに合わせてスネ夫中学生が空中で操り人形のように動いていた。
のび太「ダブるんだよオメェら…あいつらとよ…。『キャッツ・クレイブル』と名付けたこの『スタンド』の初仕事だ」
しずか「『あやとり』…?」
しずかはのび太が言った英語を日本語に直して呟いた。だからといって冷静になれるわけもないしずかは、のび太とスネ夫中学生の顔を交互に見た。
しずか「のび太さん?何が起こってるの!?」
しずかは混乱した様子で尋ねる。『スタンド』は見えてないので、のび太が何かをしているということしかわからなかった。
のび太「しずかちゃん、先に空き地に行っててくれないかい?」
のび太はスネ夫中学生の方を見ながらしずかに言った。
しずか「で、でも…」
のび太「いいから」
のび太が冷たくしずかに言うと、しずかは「わかったわ」と言い残し、空き地に走っていった。
しずかが行ったのを確認したのび太は、大きな深呼吸をした。
のび太「ふぅ……。さて…」
依然空中でぶら下がっているスネ夫中学生の足と首には赤い糸のようなものが巻き付いている。
その糸はのび太の両手の指から出ているようだ。
中学生B「ひ、ひィーーーー!何が何なんだよォー!!」
中学生A「お、オメェ、たかしに何しやがったッ!?」
たかしという名前の中学生は泣きながらジャイアン中学生の上で助けを求めている。
のび太「何って…、見えないの?…ふふ、見えないんだ…やっぱり僕は選ばれ人間なんだ…」
のび太はククッとニヤつく。それをジャイアン中学生は半ば怯えた顔で見ている。
のび太「この力は僕に復讐するために与えられた力なんだ…。だから僕はこの力を有効に使わないとね」
のび太は指先をクイッと動かした。
中学生B「ぐえぇーーー!」
スネ夫中学生は手で首を掻きむしりはじめた。
首に巻き付いた糸がぎりぎりとしめついている。
中学生A「や、やめろォーーーーッ!!!それ以上やったら死んでしまうッ!!」
のび太「やめる…?僕があれほどやめてって頼んだのにやめなかったじゃないか」
中学生A「な…何言ってやがる…」
のび太「やめろって言うくせに自分はやめないなんて、それは理にかなわねぇだろォーーーッ!!」
のび太の後ろの『スタンド』、赤い紐でぐるぐる巻きにされたミイラ男のような姿に腰には『0』と書かれたベルトを巻いている。ドクドクと脈打つかのように動いている紐が『スタンド』に生物的な印象を与える。
『スタンド』も風の影響を受けるのだろうか、赤いマントがゆらゆらと漂っている。
ネズミ戦でスタンドは空気抵抗も何も関係ないってあったから、
風の影響も受けないんじゃあないのk(ry
のび太がクロスさせていた両手を素早く動かした。
スネ夫中学生が空中で、ぐるんと回り、ジャイアン中学生に向かって飛んでくる。
中学生A「ウダラーッ!!」
スネ夫中学生がジャイアン中学生に勢いよくぶつかると、スネ夫中学生に絡まっていた糸が生き物のようにグニャグニャと動き、ジャイアン中学生もスネ夫中学生の真下にキリストのように張り付けられてしまった。
中学生A「やめて…くれ…」
のび太「命ごいならあの世で仏様にいいな。『東京タワー』!!」
中学生A「ぎゃああああ!!」
中学生B「ぎぃええええ!!」
『キャッツ・クレイブル』の赤い糸は二人をまるで東京タワーのように締め上げた。
>>74
まるで風に乗って動いてるみたいなことを言いたかった。言葉足らずでスマン
出木杉英才は悩んでいた。
出木杉「この町は…何かおかしい…」
出木杉が悩むと、周りの女の子も悩み、熱を出し、寝込んでしまうので出木杉は出来るだけ悩まないようにしてきた。
しかし、その出木杉が悩んでいた。
出木杉「しずか君の意見を聞きに行くか…それともドラえもんに意見を求めるか…」
出木杉「……」
出木杉「やっぱしずか君だな」
ジャイアン「ところで最強のスタンドってなんだと思う?」
スネ夫「また不毛な話題を出すねぇ。僕はレクイエムだね」
ジャイアン「バッキャロー!!『17部』のラスボス『ビートルズ』だろが!!」
スネ夫「どこが最強だよ!カブトムシ操る能力なだけじゃないか!」
ジャイアン「あれでアメリカをさら地にしたじゃねえか!」
二人の討論を終わらせたのは『キング・クリムゾン』でも『ザ・ワールド』でもなく、しずかだった。
しずか「み、みんなぁーーーッ」
ジャイアン「しずかちゃんじゃねえか」
スネ夫「一体どうしたって言うのさ」
二人は息を切らすしずかをなだめながら尋ねた。
しずか「どうしたもこうしたもないわよォ!のび太さんが中学生二人組に絡まれて、一人がのび太さんに殴り掛かって、でもいつの間にか中学生が空中に浮いてて…」
しずかが次から次へと話す内容に二人はついていくのにやっとだった。
ジャイアン「えー、と、のび太が中学生に絡まれて?」
スネ夫「中学生が浮いた?」
しずか「だから助けに行ってあげて!」
ジャイアンとスネ夫は顔を見合わせた。
ジャイアン「やーなこった!なんでアイツを助けなきゃいけないんだよ」
スネ夫「言えてる」
しずか「そんな、友達でしょ!?」
ジャイアン「スネ夫ォ、お前んち行ってバーチャルボーイやらせてくれよ」
スネ夫「いいよォ!それじゃ、しずかちゃん!バイバーイ!」
二人は口笛をふきながら空き地を後にした。
しずか「最低ッ!バーチャルボーイなんて今時流行らないわよ!!」
しずかは誰もいなくなった空き地で泣き崩れてしまった。
のび太「しずかちゃん、何を泣いてるんだい?」
しずか「うっ…うっ…のび太さんが……のび太さんが…中学生を空中に浮かして危ないの……って、のび太さんやないか!?」
のび太「野比のび太です」
のび太はフフッと微笑むとしずかの涙をそっと手で拭いた。
しずか「のび太さん…無事だったのね」
のび太「ああ…。ところでジャイアン達は?」
しずか「あの人達ならスネ夫さんの家に行ったわ…。聞いてよ!あの人達ったら…」
のび太「そうか…。じゃあ僕はちょっといかなきゃならないから、ここでお別れだ」
のび太「……」
のび太は考えていた。中学生を紐でつるしあげ、全てを終えた時、満足感が身体を包み込んだ。だがのび太には微かに『良心』が残っていた。99%は満足感を感じた。しかし残りの1%に罪悪感をかんじていたのだ。
のび太「気にすることはない…。銭湯のトイレのスリッパだって左右色が違っても気にしないじゃないか…」
のび太は考えていた。
この力は、『スタンド』は復讐のために自分に与えられた力。悩む必要なんてない。
ただ、純粋に。ただ、真っ直ぐに。
この力を復讐に使えばいいのだ。
>>119
トリつけわすれ
>>125
規制かかってて立てれなかったから代わりに立ててもらったのだよ
のび太はスネ夫の家のベルを鳴らした。無駄にエコーのかかった音が聞こえてくる。何秒もしないでドアが開いた。
スネママ「あら!こんにちわザマス!どうぞ中に入って!」
スネ夫の顔にそっくりな母親が耳障りな声で出迎えてくれた。香水の匂いが鼻をつく。
のび太「どうも」
スネママ「スネちゃまとたけしさんは居間にいるザマスよ!私はちょっとお買い物にいってくるザマス!ゆっくりしていくザマス!」
のび太「ありがとうございます」
面白いとは思うが書き貯めくらいしろよカス
>>132スマン…
のび太は靴を脱ぐと、音をたてずに居間に近付く。
『キャッツ・クレイブル』は臨戦体制をとって。
居間からジャイアンとスネ夫のけたたましい笑い声が聞こえる。何がそんなに楽しい。僕の気持ちも知らないで。僕は許さない。だからここにいる。
ジャイアン「ぎゃはははは!!なんだクラッシュマリオって!!どんだけムズイのゃ!!」
スネ夫「マリオなのにwマリオなのに踏んだら死ぬw」
のび太「楽しそうだね」
ジャイアンとスネ夫は笑いをやめ、のび太を見た。
ジャイアン「のび太、なんでオメェがここにいるんだ?」
スネ夫「オイ!のび太!なんで勝手に入ってきてんだよ!でてけよ!」
ジャイアン「いや、待て、スネ夫。ちょうど暇になってきたとこだ…。こいつで遊ぼうや」
ジャイアンはテーブルの上にあったボウルの中に入ってるピーナッツを一つ掴んだ。
ジャイアン「目でピーナッツを食べろ」
スネ夫「そりゃあいいや!」
小学生は時に残酷だ。素人のケンカほど恐いものはないのと同じだ。加減を知らない。
もう少し改行してくれたら読みやすくなる か も
>>142オケ
のび太「なぁ…ジャイアン。いい友情関係ってのには三つの『U』が必要なんだなあ…。三つの『U』」
のび太はピーナッツごしにジャイアンのゴリラ顔をじっと見ていた。
のび太「ああ…一つめはな……『うそをつかない』だ。二人目は『うらまない』…」
ジャイアンは石のように固まってのび太の話を聞いている。
のび太「そして三つめは相手を『敬う』…。いいだろ?友情の三つの『U』だ」
ジャイアン「話をしていたのはこの俺だッ!!!誰が話していいと言ったッ!?このボゲがッ!!」
ジャイアンは顔を真っ赤にしてピーナッツごとのび太の顔目掛けて殴り掛かった。
のび太「すでに『糸』は巻かれていた」
のび太の指から赤い糸がジャイアンとスネ夫の首に巻き付いていた。
のび太が指をクイッと動かすと、ジャイアンは腕を止め、低い声で鳴いた。
ジャイアン「うぐお…!」
スネ夫「ひぃ…!」
すでに『支援』はされていた
のび太「やっと…この時がきた…復讐を果たすときが…」
のび太は徐々に糸の力を強くしていく。ジャイアンとスネ夫は見えない『何か』から逃れるためじたばたと暴れ回っている。
のび太「おまえらは…楽には死なせない…ゆっくり…ゆっくり…」
ガシャーン!!
突然居間の大きな窓ガラスが激しい音をたて、割れた。ガラスの破片がのび太達のほうに飛び散る。
のび太「な、なんだ!?」
のび太は驚きのあまりスタンドを解除してしまった。
やっと解放されたジャイアンとスネ夫はあたふたとソファーの後ろに隠れた。
ジャイアン「ヒィヒィヒィ、な、なんだってんだ!!」
スネ夫「ママァァァァァァァァァ!!!」
のび太はジャイアン達がソファーの後ろに隠れたのを確認して、窓の外に向き直った。
誰かがこの家に攻撃をしかけてきたのだ。
のび太はじっと、『キャッツ・クレイブル』をもう一度戦闘体制にとらせ、敵の動きを待った。
「おやおや、どうやら無事のようだなァ」
声がした。若い男の声。
のび太「テメーは誰だ」
のび太は声の主に向かって言った。答えなど興味は無かった。
ただこうやって時間を稼いでる間に、『キャッツ・クレイブル』の糸がゆっくり声の元に近づいていた。
支援するわ・・・ハッ!!
「…それはこっちのセリフだ。お前は誰だ?ジャイアンでもスネ夫でもないぞ…」
のび太「なんだ、ジャイアンとスネ夫に用があるのか?悪いが取り込み中だ。家帰って寝な」
「いやいや待て待て……その声どこかで聞いたことがあるぞ……誰だっけな…えーと……そうだ、のび太だ!ノロマなのび太!こんなとこにいたら危ないから家に帰りなちゃい!」
のび太「…僕を知っているのか?」
のび太はジャイアン達に視線を送ると、また窓のそとに視線を向け、数秒黙った後言った。
のび太「気が変わった。お前を殺す」
「ハッ!殺す!ノロマののび太が!?この僕を?素晴らしい『力』を手に入れたこの僕をかい!?
そりゃあ『小中とパソコン部だったのにいきなり名門校の野球部に入る』ぐらい無謀なことだよ!」
素晴らしい『力』…?
のび太「お前…『スタンド使い』か?」
のび太の問と同時に『糸』が『敵』を捉えた。
のび太「かかったッ!」
「なんだこの『糸』はッ!?お、オメェも『スタンド使い』だっていうのか!?」
やはりこいつもスタンド使い。のび太は獲物のかかった竿を引っ張るかのように糸をたぐりよせる。
「ここで俺の『力』は発現する」
のび太「なにッ!?」
確かに『敵』を捉えたはずの『糸』は、のび太の元に戻ってくるころにはボロボロにちぎれた状態であった。
「のび太ァ!オメェの『スタンド』はパワーがねぇ!!…まあ俺以外に『スタンド使い』がいたことじたいが驚きだけどよ」
のび太はちぎれた糸を『キャッツ・クレイブル』本体に収納すると、指から新しい糸が伸びてきた。
のび太「どうやら…『スタンド使い』はまだまだいそうだな…」
「?…お前は何か知ってるのかい?この『スタンド』について」
のび太はそう聞かれると、自分のスタンドをチラリと見た。
そういえば、よくよく考えるとなんで『スタンド』が現れたんだ?
最初は僕が選ばれし者だと思っていたから、そんなことは気にしなかったけれど。
目の前の敵も『スタンド』を持っている。僕は選ばれし者じゃなかったのか?
…そういや、ドラえもんにも『キャッツ・クレイブル』が見えていた…。
のび太「いいや。知らないね」
のび太は正直に答えた。
「そうかい。じゃあお喋りは終わりにしようッ!のび太ッ!」
のび太「!」
のび太は咄嗟に窓から離れた。
機関銃が乱射されているような音と共に、居間が穴ボコだらけになった。
のび太「当たったらハチの巣だな…。おい!ランボーのスタンドか!?」
「お前小学生だろ!!…誰が自分の『スタンド』をばらすかよ!」
のび太は何か対応策はないかとこれまでの記憶を漁った。
『スタンド』。『スタンド』といえば『ジョジョ』。
のび太「…そうだ、4部の『バッド・カンパニー』もこんな感じに機関銃を乱射してきたな…。こういうタイプは懐に入るのが1番だな…」
のび太は『糸』を両手から出し、窓の近くから外の様子を伺った。
のび太「………」
外の庭にある垣根に誰か立っているのが見えた。やはり、若い男…。いや、『子供』?
「見えてるぜ!!のび太ァ!!」
のび太は頭を引っ込める。頭があった場所を弾丸のようなものが何発も通り過ぎた。
のび太「今、一瞬見えた…。キラキラ光っていたな…」
「ヒャッハーー!!!いつまで隠れているんだ腰抜けぇ!!」
のび太は窓の前を走り、ソファーの後ろに隠れているジャイアンのそばに駆け寄った。
ジャイアン「の、のび太ッ!」
のび太「ジャイアン、まずここを生き抜きたいなら僕の言うとおりにするんだ」
ジャイアン「な、なんでテメーの言うことなんか聞かなきゃ…うぐっ」
のび太「『糸』はまだお前の首に巻き付いてるんだ。嫌でも聞かなきゃならないさ」
居間中をホコリが舞い散る中、少しばかりの静寂が空間を支配する。
「どこ行ったのび太のやつ…。隠れたって寿命が数分伸びるだけだぜ…」
男は用心深く垣根から家の中を見回している。しきりに口の中で舌を動かしている。
「ん!!見えた!」
男の視界にジャイアンの姿が入った。ふらふらと窓の前に立っている。
「憎きジャイアンッ!!マヌケにも程があるぞ!!!」
男は口を大きく開けるとジャイアンの方向に舌をコンパスの針のように突き出した。
男の口の溜まった唾が舌の上に集まっていく。
「俺の『スタンド』は唾を弾丸のように飛ばすことが出来る。大きさは自由。形も自由ッ!変幻自在の弾丸が獲物の仕留める!!(心の声)」
ぐじゅぐじゅと汚い音をたてて唾が舌の上で「ホゲー」と鳴き声を出している。
「あばよジャイアン!!『ホイットニー』!!発射ッ!」
男の口から発射された唾だったものがジャイアンめがけて一直線に飛んでいく。
ジャイアン「うわあああああああああ!!!!」
ジャイアンが短い人生を終えるファンファーレのような悲鳴をあげながら唾の射程範囲外へ引っ張られた。
「!!」
ジャイアン「もっと早く引っ張れのび太ァ!!!」
「これはッ!?のび太の仕業かッ!!…あいつはどこに…!?」
のび太「ここさ」
大きさ形自由ってどこまで自由なんだよ
男がのび太のほうに振り返ると同時に、男は『キャッツ・クレイブル』の糸によって空中にぶらさげられていた。
のび太「ジャイアンに僕のスタンドの『糸』を一本、足首に巻いておいてたんだ。お前の攻撃のおかげで足元にはホコリが舞ってたから、上手くカモフラージュになってくれたよ。
ジャイアンをおとりにさせてもらって、その間に僕はここまでやってきたわけさ。」
男は口をカバのように開けて、『ホイットニー』を用意した。
のび太「おっと、口も塞がせてもらうよ」
『キャッツ・クレイブル』の糸がさるぐつわのように男の口に巻き付いた。
「うんぐ!」
>>216まあ、口の大きさぐらいまでなら可能かな。その分、数は減るけど。
>>1どれくらいかかる?
のび太「まさか君だったとはね…『安雄』君」
安雄「……」
※安雄・野球なんかやってるときたまにいる帽子かぶったデブ
のび太「いろいろと聞きたいところだけど…」
のび太は右手を複雑に動かしていく。
安雄「うううーッ!」
のび太「安雄君…『覚悟して来てる人』……ですよね。人を『始末』しようとするって事は逆に『始末』されるかもしれないという危険を
常に『覚悟して来ている人』ってわけですよね…」
安雄「…ッ!(こいつ…俺を殺る気だ…『マジ』だ…。のび太ねくせに…のび太のくせに…こいつには…)」
のび太「『キャッツ・クレイブル』…」
安雄「(『スゴ味』があるッ!!)」
のび太「『箒』!!」
>>219はっきり言って1スレじゃ終わらんw残ってればだけど。
ちょうどきりもいいから今日は寝ようと思う。続き読みたい人いれば保守お願いします。
やすおは痩せてる方でデブははるおだったような
ただいまジョギングから帰ってきました。
>>238今ググったらそうだったwデブという表現を記憶からけしといてくれw
保守してくれてありがとう。それではおやすみなさい
すでに『保守』はされていた
ドラえもんがジョジョにはまったようですは俺も見た。あれ、確か完結してないんだよなぁ。面白かったのに。
みんな保守してくれて俺は嬉しい。
自動車学校行くまでの間少し投下する
糸の切れたマリオネットのように地面に倒れている安雄を尻目に、のび太は後ろからこちらの様子を伺っていたジャイアン達の方に振り向いた。
のび太「お待たせ。ジャイアン、スネ夫」
ジャイアン「ヒッ!」
スネ夫「や、やめろよ…、のび太…」
のび太は両手両指をストレッチし、眼鏡についた汚れなど気にせずにジャイアン達に近付く。
のび太「お前ら…コイツ、『安雄』にも命を狙われてたみたいだよ?よっぽど人から憎まれてるみたいだねぇ」
ジャイアン「さっきはソイツから助けてくれたじゃねえかよォッ!!」
のび太「お前らは僕が直接手をくだす…。それで僕の『復讐』はひとまず終わりだ」
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!
ジャイアン「の、のび太ッ!悪かった!俺が悪かった!な、のび太、出来心だったんだ。もうあんなことしねえから!ホラ、劇場版だと優しいだろ俺!?」
ジャイアンは腰が抜けたのだろうか、へなへなとその場に座り込んだ。
のび太「お前達を逃がすことはできない。その点に関しては僕は必死だ」
のび太は両手を胸の前でクロスさせる。のび太の後ろで『キャッツ・クレイブル』のマントがばたばたと波打っている。
のび太「いい声で鳴いてくれよ」
ジャイアン「う…う…」
スネ夫「ママァァァァァァァァァ!!!」
スwwwwwネwwwwwwwwww夫wwwwwwwwwwwwwwww
しずか「みんなッ!!…ああ、なんてヒドイありさま……」
短いスカートをはきこなしながら、皆のアイドル、しずかちゃんがのび太にとってはバッドタイミングで、ジャイアン達にとってはナイスタイミングで現れた。
のび太「……!」
のび太は両手を元の位置にゆっくり戻す。『キャッツ・クレイブル』は後ろにまだ立っている。
ジャイアン「し、し、し…」
スネ夫「し、し、し…」
ジャイアンスネ夫「しずかちゅわあん!!!」
しずかは困惑した顔で、破壊されたスネ夫の家、倒れている安雄、何やら険悪なムードののび太達を見た。
しずか「何があったっていうの…?」
出木杉「なんてこった!!ここはシカゴかい?」
しずかに遅れてやってきたのは天才出木杉だった。出木杉は「これはヒドイ」と呆気に取られた感想を述べながら、壊れた窓ガラスを不思議そうに覗き込んでいる。
のび太「しずかちゃん…なんでここに?」
のび太は煩わしい顔をしながら聞いた。
しずか「話すと長くなるわよ?」
しずかは神妙な面持ちでのび太を見た。のび太はしずかの身にも何かがあったのかと思ったが、さっさとこの場をいなくなってほしいというテレパシーをしずかに送った。
スネ夫「かまわないさ」
のび太「お前が言うな」
のび太は指先を動かした。
スネ夫「ウィッ!」
スネ夫の首に巻かれていた糸がほどよくしまる。
しずか「のび太さんがいなくなった後…私は一人空き地で泣き崩れていたわ…」
出木杉「さあ、始まりました!」
のび太「出木杉君、ちょっと静かにしてもらえる?」
しずか「この世のどの女の子よりも私は不幸な女の子だと思ったわ…。だから私は人目を憚らず、シクシク泣いていた。そこに出木杉さんがやってきたのよ」
出木杉「僕は女の子が泣いているなんて耐えられないからね。どこからでも駆け付けるさ」
出来杉 なかなかウザいのぅ
さて追いついてしまった支援
しずか「私は聞いたわ…。『あなたは一体…?』」
ジャイアン「いや、出木杉だろ」
出木杉「そう。僕だったんだね。僕はこの町に『何か』が起こってると思い、しずか君に意見を求めに空き地にいったんだ」
のび太「『何か』…?」
出木杉「そう、『何か』」
のび太「『何か』とは?」
出木杉「『何か』だね」
のび太「……」
出木杉「続けるよ」
ノビノビノビノビノビノビノビノビ
のび太はドラドラでいいじゃん
出木杉「そして、『何か』についてしずか君に聞いてみたんだ」
しずか「けど、私は何もわからなかった」
出木杉「だから今度はドラえもんに意見を求めに、野比君、君の家に行くことにしたんだ」
のび太「ドラえもんに…」
出木杉「でも、そうは問屋が下ろさなかったんだ」
のび太「古ッ」
ドラえもん戦にて
ドラ「ドラドラドラドラドラドラドラ!」
のび太「ノビノビノビノビノビノビ!」
だと…?
出木杉「空き地を取り巻く空気が変わったんだ。ピリピリと…肌を…刺激するような空気へと…」
ジャイアン「ゴクリ…」
しずか「私が出木杉さんの肌に『練りからし』を塗ったの」
ジャイアン「そりゃあピリピリするわ」
出木杉「しずか君は悪戯っ子だなぁ!」
しずか「テヘ☆」
のび太「…ゴホン」
出木杉「続けるよ」
出木杉「でも僕のは『思い違い』じゃあなかった」
しずか「空き地に『神成さん』がやってきたのよ」
ジャイアン「神成さん?」
スネ夫「あの空き地の隣にすんでるジイサン?」
出木杉「そう、年金を貪り食ってる社会のつまはじき者さ」
出木杉「彼は昼間から酒でも飲んでるかのようにフラフラと僕らに近づいていたきたんだ」
しずか「私達は…警戒したわ…だって…」
出木杉「線が太かった」
スネ夫「それは恐い」
のび太「線が太いって…?」
しずか「そういえばのび太さんも線が太くなったわよねぇ」
出木杉「ああ、太い」
のび太「待て、出木杉君、き…」
スネ夫「それで?」
出木杉「続けるよ」
採用されたwwww
出木杉「僕は神成さんに尋ねた。『散歩ですか?いいですね御老人は。何もしなくてフラフラしてるだけでいいんですものね』、と」
ジャイアン「出木杉、年寄り嫌いなのか?」
しずか「前にバスでおばあさんに席を譲ろうとしたら『私はまだまだ若い!』ってキレられて杖で殴られてからというもの…」
スネ夫「それは気の毒に」
出木杉「すると神成さんは高笑いし始めたんだ」
しずか「オペラ歌手のような、歳を感じさせない声だったわ」
出木杉「僕は戸惑った。そして神成さんは言った」
しずか「『ワシはこの力で神になる!おまえらはそのための最初のイケニエじゃ!』」
スネ夫「ビクッ」
出木杉「しずか君~!そっくりだよ!ただ『イケニエ』は『エ』のアクセントを気をつけたほうがいいよ」
しずか「やだ、出木杉さんったら…。褒めたって何も出ないわよォ」
のび太「で?」
出木杉「こっから面白くなるんだ!」
のび太「ノビノビノビノビノビノビ!ノビタニヤン!!!!」
もしくは
のび太「ノビノビノビノビノビノビ!ノビウス!!!!」
なんてのはいかが?
ノビタニヤン [93夢幻14--]
「夢幻三剣士」の世界の主人公で、大勢の男の子の中から選び抜かれた白銀の戦士。
ユミルメ国を救うため、オドロームを倒す旅に出る。
ノビウス [93夢幻14--]
気ままに夢見る機のカセット「アトランチス最後の日」でののび太の名前。
出木杉「彼は両手を右手を高く、高くあげたんだ。人差し指を立ててね」
しずか「すると、あたりがザワザワと、草木がまるで生きてるかのように騒ぎだしたわ」
出木杉「刹那」
しずか「一瞬だったわ」
出木杉「僕は勘が鋭いからね。これは何かヤバイと思って、しずか君を抱えて土管の裏に隠れようとした」
のび太「…」
出木杉「物凄い爆音と共に、横にあったはずの土管が粉々に砕け散ったんだ」
ジャイアン「土管が!?」
出木杉「何が起こったかわからなかったよ。神成さんはまるでサイヤ人のように髪を逆立てて不敵な笑みを浮かべてたんだ」
しずか「なにより、神成さんの腕には」
出木杉「電気がバチバチと流れてたんだ」
のび太「電気が?(神成も『スタンド使い』だったのか…。『レッチリ』みたいな感じか)」
出木杉「僕は映画か何かの撮影かと思ったよ。僕が知らない内に映画に起用されてるなんて有り得ないことじゃないからね」
のび太「…そんなエネルみたいなやつ相手によく生きてたね」
出木杉「…フフ」
ジャイアン「何が可笑しい出木杉」
出木杉「いや、この時、僕はある『力』を手に入れたんだ」
スネ夫「力…?」
出木杉「そう。『スタンド』という『力』をッ!」
ご飯食べてくる
銀河エクスプレスの射撃のび太は当時ガキだった俺にとってヒーローだった
出木杉「悪い、もう自学に行かなければならない。投下は夜になってしまうかもしれないが、それでも構わないか?」
しずか「>>346」
出木杉「さすがしずか君だ。行ってくる」
しゃぶれ
>>346
wwwwwwwwwwwwwwwwwwww
すでに『支援』はされていた
ワンドラはギアッチョ、セッコみたいに自身にスタンドを纏うタイプだな、間違いなく
ってか5部好き多いのぅ 保守
デジモンみたいww
のびたVSしずかちゃん
のびた「キャッツ・クレイブル!!
ノビノビノビノビノビノビノビノビノb……」
しずか「キャー!! のびたさんの…… バカバカバカバカバカバカバカバカバカ
バカバカバカバカバカバカバカ
バカバカバカバカバカバカバカバカ
バカバカバカバカバカ!!!!!! バァアカ・ガーレ(うせろクソ野郎)!!!!」
今戻った。
即興で考えてるので間違いあったら遠慮なく言ってくれw
『キャッツ・クレイブル』は『キャッツ・クレイドル』に直すw
bとdを見間違えたようだ。
ジャイアン「電気スタンドのことか?」
スネ夫「あれで殴られたら結構痛いしね~」
のび太「…ジョジョの『スタンド』のことだろ?」
出木杉「ビンゴ」
ジャイアン「は……?」
スネ夫「手に入れたって…?『スタンド』をかい……?」
ジャイアン「……」
スネ夫「……」
ジャイアン「ジャーーージャッジャッジャッwwww」
スネ夫「こりゃあ傑作だよ!!出木杉、お前いつからそんなにジョークが上手くなったんだい?」
出木杉「野比君なら……わかるよね?」
のび太「…ああ」
出木杉「さっきから出しっぱなしだよ。君の『スタンド』」
ジャイアン「見える……って…のび太、お前出木杉のこと信じんのか?」
スネ夫「バカにしか見えない『スタンド』w愉快よのぅw愉快よのぅw」
ジャイアン「……いや、でもよぉ…スネ夫んちでの出来事…」
スネ夫「……ま、まあ不可解な出来事の連続だったけど……安雄のやつも『スタンド』がどうのって……」
のび太「これで信じるだろ」
のび太は指をクイクイ、とリズミカルに動かす。
ジャイアン「おわっ!!体が勝手にッ!!」
スネ夫「ママァァァァァァァァァ!!!」
しずか「キャアアアアアアアア!!!たけしさん何すんのよーーーーッ!!」
ジャイアン「ち、違うんだ、しずかちゃん!!手が勝手にスカートをめくってしまうんだ!!」
ジャイアン「おい出木杉。この、のび太の『スタンド』ってのはどんなスタンドなんだ?」
出木杉「…なかなか 上物だよ」
ジャイアン「具体的に」
出木杉「繊細かつ、大胆。一見弱々しくも見える姿からは似合わない冷酷さを感じるねぇ」
ジャイアン「……」
スネ夫「(こいつが僕を殺そうとした…)」
のび太「出木杉君、君のスタンドは?」
出木杉「そうそう!話の途中だったね!再開しまぁーす!」
出木杉「…と、その前に、長話で疲れたろう。休憩といっちゃあなんだが…」
ジャイアン「飲み物でもくれんのか!?」
出木杉「僕の昨日の夢の話でもしようか?僕は腕利きのMSのパイロットでねぇ、だけどどこの国にも属してない一匹狼って設定で…」
ジャイアン「やっぱりさっきの話続けて」
出木杉「…神成さんが僕達に照準を定めた。もう僕はダメかな、と思ったね。こんなとこでわけもわからなぬまま短い一生を終えるのか…」
しずか「あの時はやばかったわ」
出木杉「でもね、母さんが悲しみ顔を思い浮かべたら死んでなんかいられない、そう思ったんだ。
それに君達が嘆き悲しみ、引きこもりにでもなったら僕は浮かばれない」
ジャイアン「ふぁ~あ」
出木杉「その時だった。僕の目の前に『小人』が現れたんだ」
スネ夫「『小人』?」
出木杉「ああ。『小人』さ。僕に向かって手を振ってきたんだ。だから僕も笑顔で振り返したよ」
しずか「それをみたとき、いよいよ出木杉さんは頭がおかしくなったと思ったわ」
出木杉「その『小人』は僕に向かってこう言ったんだ。『ボクタチハ、アナタデス』と。」
のび太「『スタンド』…!しかも喋るのか…」
出木杉「のび太君、僕には喋るとかはどうでもよかった。僕は『小人』が言った、『タチ』に注目した」
しずか「…さすがね。着眼点が違う」
ジャイアン「ふむふむ」
出木杉「僕は質問した。『君の他にもいるのかい?』とね」
しずか「そしたら…出木杉さんの……股間がモゾモゾして…」
ジャイアン「出木杉テメェ!!」
出木杉「か、勘違いしないでくれッ!僕の股間のチャックが開いて、『小人』がもう一匹出てきたんだ!」
出木杉「…どうやら、『小人』は二人組のようだった。彼らは僕の手の平に乗ってこう言ったんだ。
『トゥービー・ブラザーズ』ってね」
のび太「それが名前か…」
出木杉「そのようだね。僕は『ブラザーズ』に肝心なことを聞いたんだ。『何が出来る?』って」
しずか「もう遅かったわ。神成さんが私達に電気を纏った腕を向けたの」
出木杉「僕も気付いた。一足遅かったか…って自分の無能さに絶望したよ」
しずか「でも」
出木杉「僕はしずか君を抱えて地面を滑ってたんだ。スピードスケーターのようにね」
出木杉「しずか君は必死に僕にしがみついてたけど、途中でふりおとされてね」
しずか「物凄いスピードだったわ」
出木杉「僕はスピードに慣れると、あれよあれよと神成さんの猛攻をかわし、ボディに一発、重いのをプレゼントとしてノックアウトさ」
出木杉「やはり『力』を手に入れても、老人には過ぎた『力』のようだった。まるで制御できてなかったよ」
ジャイアン「ほえ~…」
出木杉「僕が『止まれ』と言うと、ピタリと僕は地面に直立不動さ。『ブラザーズ』の二人は僕の足の下から出てきてね。
『何をしたんだい?』って、聞いた。『摩擦抵抗ヲチョット操作シタダケデス』って…。
謙遜しちゃって。まるで僕みたいだよね」
スネ夫「鼻糞ホジホジ」
夕食食べてきちゃう
ジャイアンはカラオケマイク装備でレッチリだろ
のび太「…おっ…それが『ブラザーズ』か」
出木杉「そうさ、可愛いだろ?『ブラザーズ』、ほら、踊ってみせろ!僕の手の平の上で踊ってみせろ!」
「クールクル」
「クールクル」
のび太「ハハハ!上手いもんだ!」
ジャイアン「……」
スネ夫「見えない僕らからすると……のび太が出木杉の手相を見て笑ってるようにしか見えない」
出木杉「さあ!これで僕の話は終わりだ!ご静聴ありがとう!」
出木杉回想バトル編~完~
i、ノ |/ ∨レ' | |ヽ_r-v、_
,、___| / // / | //,.-、ヽ
| /ヽ、-/ / ∧/ ノ / /ゝ、`' 馴染む!
/ / / / ∨ ノ / | 馴染むぞッ!
. / i / / ノ / / /|_ノヽ
_ r' ヽ / | / _,.-ヘ i /,.‐、( ドラえもんにに
/ `/`ヽ、__ \ ヽ ` `_,.-''´ ,ヘ | r、| | ジョジョネタは
(= r'__ / \__,,,,━┓‐''´ /ハヽ_!|)| !ヽ 実に馴染むッ!!
_,ハ、__| ~~ | ヽ r'´'´ ヽ _,┃| _ノ_,ィ ノr|、`'ー
‐i´:! _`ニヽ、ノ r'ヽ、‐'''´┃ヾ、_( ((_,.-r‐(;;)' ト-ヘ ̄
:::l:::ヾ-、_r' `'''i‐ヘ ヾ.ヽ・.┃:ゞで>,ゞ  ̄ |: ,.::ヘ 最高に
ヾヾ::\ ヽ ! \,ノ:.┃・ヽ┃:l | / ヘ レ::;-'´ 「ノビ」
:::\`'-、;>-、 _,.-'"´ ヽ ヽ! レ ,.イ /:/ ってヤツだぁーッ!!
:''-、,,ノ´  ̄ ヽ こ-‐彡ノ /:_;:!-‐'´
''フ´ ヾー'T"´ //
'´ ヽ、_ノ/
イ
//,ィ ィ / |イ
i、ノ |/ ∨レ' | |ヽ_r-v、_
,、___| / // / | //,.-、ヽ
| /ヽ、-/ / ∧/ ノ / /ゝ、`'
/ / / / ∨ ノ / |
. / i / / ノ / / /|_ノヽ
_ r' ヽ / | / _,.-ヘ i /,.‐、(
/ `/`ヽ、__ \ ヽ ` `_,.-''´ , ヽ | r、| | 最低にローってやつだ
(= r'__ / \__,,,,━┓‐''´ ヽ_!|)| !ヽ
_,ハ、__| ~~ | ヽ r'´'´ ヽ _,┃| _ _, ノr|、`'ー
‐i´:! _`ニヽ、ノ r'ヽ、‐'''´┃ヾ、_ノ _,.-r‐(;;)' ト-ヘ ̄
:::l:::ヾ-、_r' `'''i‐ヘ ヾ.ヽ・.┃:ゞで>,ゞ  ̄ |: ,.::ヘ
ヾヾ::\ ヽ ! \,ノ:.┃・ヽ┃:l | / レ::;-'´
:::\`'-、;>-、 _,.-'"´ ヽ ヽ! レ /:/
:''-、,,ノ´  ̄ ヽ こ-― /:_;:!-‐'´
''フ´ ヾー'T"´ //
'´ ヽ、_ノ/
しずか「ジョジョって何?」
のび太「……」
ジャイアン「……」
スネ夫「……」
ジョジョを知らない。
当たり前だ、しずかちゃんは女の子。普通の女の子だったら兄でもいないとジョジョに興味をわくなんてことはないだろう。例外もあるかもしれないがそこは口にスティッキー・フィンガーだ。
出木杉「そう言うと思って」
話を終えたあと、少し席を外していた出木杉が巨大な袋を持ってやってきた。
出木杉「持ってきたよ。ジョジョ今までのやつ全巻、500冊」
出木杉が袋を置いた瞬間、ドオォ…ンと地面が声をあげた。
しずか「あ、ありがとう、出木杉さん」
出木杉「読んでみなよ」
出木杉は『ジョジョの奇妙な冒険』の記念すべき一冊目をしずかに手渡した。
しずか「そ、それじゃあスネ夫さん…部屋借りるわね」
スネ夫「う、うん」
しずかはスネ夫に「ありがとう」と言うと、袋を担いでスネ夫の部屋に向かった。
500冊持てるしずかちゃんwwwwwwwww
~数時間後~
出木杉は夢の話を饒舌に語っているが、それを誰も聞いてはいなかった。
ジャイアンとスネ夫はソファーに座り、疲れ果てた顔でピーナッツをかじり、のび太は一人、輪から離れて、見えない糸であやとりをしていた。
出木杉「そこで僕はヘルメットを持って言ったんだ…。『これ、母さんです』って…」
ジャイアン「………」
スネ夫「……あ、しずかちゃんが戻ったぞ」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
しずか「……」
出木杉「あ、しずか君!どうだった!?面白かったかい?」
しずか「最高に『ハイ』ってやつだッ!!」
しずかは袋をテレビの前に乱暴に置くと、荒い息遣いでジャイアンからピーナッツを奪い取り、かみ砕いた。
ジャイアン「……」
スネ夫「……」
出木杉「それは良かった!!しずか君ならわかってくれると思ってたよ!それで何部が1番好きだい?僕は『14部』なんだよ!『スタンド』が美少女ってとこがソソルよね~~!」
しずか「何部が面白かったけな……なんだっけ忘れたァァァワハハハハハハハハハハ!!!ぜんぜん忘れたァァワハハハハハハハハハハ!!!」
ジャイアン「ようこそ『ジョジョの世界』へ」
出木杉「しずか君も『ジョジョ』を…『スタンド』を理解したようだし…そろそろドラえもんのところに行こう。みんなついてきてくれ」
出木杉は服の乱れを直しながら、全員に言った。
ジャイアン「行く…?みんなで…?」
ジャイアンはソファーから立ち上がり声を荒げた。
ジャイアン「それは『無理』な話だってもんだッ!!のび太と一緒に行く?ふざけるなよ、こんな殺人鬼と一緒に行動できるかよッ!!」
出木杉「殺人鬼…?何を言ってるんだ?」
出木杉はジャイアンの言ってる事を冗談半分で聞いてはいたが、チラリとのび太の顔をみた。
のび太「……」
ジャイアン「そいつは、俺とスネ夫を『スタンド』を使って殺そうとしたんだッ!!」
出木杉「ほ、本当なのかい、野比君…?」
のび太は腕を組んだまま言った。
のび太「本当さ」
しずか「のび太さん…」
のび太「僕はこいつらを殺さなきゃならないんだ…。出木杉君、君も知ってるだろ?日頃どんな仕打ちをこいつらから受けてきたか…」
ジャイアンとスネ夫は何か言いたげだったが、しずかが二人の口の前に腕を出して、「今は黙っていろ」とメッセージを送った。
のび太「わかるかい…?どれだけ辛かったか、君に…。」
出木杉「わかるさ!わかるけども!」
のび太「…でも『スタンド』は出てきてくれたんだ。これは何を意味するかわかるよね?この『スタンド』は正義の剣だ」
出木杉「……」
のび太「きっとこの正義の剣で悪を成敗しろってことなのさ…。『キャッツ・クレイブル』を見ろよ。血のように真っ赤な紐がぐるぐる巻きさ。
コイツは『復讐』のために生まれたのさ!!」
出木杉「バカヤロォッ!!!」
出木杉の叫びにのび太も不意をつかれたような顔をした。
出木杉「野比君…。君は本当は誰よりも優しくて…。誰よりも人の痛みを理解できる人じゃないか…」
のび太「……」
出木杉「なんで…なんで…その『力』を……君のような人を守るための正義の盾にしてあげれないんだッ!!」
出木杉は叫び続けた。
のび太「僕は…!」
しずかは噛んでいたピーナッツをのび太の前に吐き出した。
しずか「のび太さん。あなたはこのピーナッツと同じよ。カラを破ってやっと生まれたのよ。今日があなたの新しい誕生日よ」
のび太「今日が僕の新しい……誕生日…」
出木杉「……ハッピーバースデートゥーユー…」
しずか「ハッピーバースデートゥーユー…」
出木杉「ハッピーバースデー…ディア…」
しずか「のび太さーーーん!!」
出木杉しずか「ハッピーバースデートゥーユー!!」
このしずかは確実に線が濃いwwwww
なんだこのテンションwwwwwww
ジャイアン「なに馬鹿なことしてんだッ!!」
スネ夫「僕らを忘れるなッ!!」
ジャイアンとスネ夫はキーキーと怒りをあらわにした。
のび太「……」
ジャイアン「のび太ァ…。オメェが行くってんなら、俺達はいかねぇぜ」
一度は殺されそうになった身。そう簡単にのび太の事を受け入れる事は出来なかった。
出木杉「ジャイアン!」
ジャイアン「俺達は俺達でやらせてもらうぜ。な、スネ夫」
スネ夫「う、うん」
のび太「……好きにすればいいさ」
ジャイアンとスネ夫はああは言ってはみたものの、これからどうするかは何も考えていなかった。
スネ夫「…とりあえず…ジャイアン家で電話を借りていいかい?ママの携帯に電話したいだけど」
ジャイアン「オゥ。じゃあ行くか」
なんでこんなわけのわからない事に巻き込まれなければならないのか。さっさと警察にのび太を突き出してやる、と愚痴をついていた二人を背後からの声が呼び止めた。
のび太「ずいぶん静かになったな」
のび太はあやとりをしながら内心喜んでいるようだった。
出木杉「…仕方ないか。早くドラえもんにこの状況の打開策を聞いてみよう」
しずか「そうね。行きましょう」
のび太「しずかちゃんは、『コレ』、見える?」
のび太は『キャッツ・クレイブル』を指差しながら言った。
しずか「ええ。いい絵ね」
のび太「……」
【野比家】
ドラえもん「そんなことがあったなんて…」
出木杉とのび太は、これまであったことを詳しくドラえもんに伝えた。
ドラえもん「うーん…さすがの僕でも難問だよ…」
のび太「ま…そうだろうとは思ったけど」
出木杉「なんか解決策は無いのかい?」
ドラえもん「うーん…、まず原因もわからないし、何もわからないとなるとさすがの僕でも…」
ドラえもん「…ん」
のび太「どうしたドラえもん?」
ドラえもん「ね…ネズミがああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
ドラえもんは飛び上がり、狂ったように部屋の隅へと移動した。
のび太「ネズミ?どこに?」
ドラえもん「そこじゃあああああああ!!!!」
ドラえもんはポケットから一瞬の内に鉄筋のビルを煙にしてしまう『熱線銃』を取り出した。
のび太「お、おい!馬鹿なマネはよせッ!!」
ドラえもん「フヒーー!!ヒーー!ヒーー!フヒーーーーー…………」
ドラえもんはその場にコテンと倒れてしまった。
しずか「さすがロボットね。少し堅いわ」
出木杉「騒がしい家だ」
出木杉「ドラえもん…、『スタンド』が見えるのかい?」
のび太「そうらしいんだ」
ドラえもんと対角の隅に『ブラザーズ』がガタガタと怯えた様子で震えた。
出木杉「ロボットでも『スタンド』が発現するんだ」
のび太は鼻で笑うと、出木杉に単刀直入に聞いた。
のび太「なあ…。別にこのままでいいんじゃないか?」
出木杉「え?」
のび太は続けた。
のび太「いや…、なんとかする理由も無いんじゃないか?って思ってさ。この『力』だって上手く使えば生活にも役立つじゃないか」
のび太の話を聞いていたしずかが、大きなため息をついた。
しずか「のび太さん。いい?みんながみんな『スタンド』を使いこなせるわけじゃないのよ?使いこなしたとしても悪いことに使う人だっている。神成さんや、のび太さんを襲った安雄君のように」
のび太「……」
しずか「のび太さん、あなたも一回『力』に溺れたからわかるでしょ?」
のび太「ああ…。わかった…。…なんとかしよう」
ドラえもん「のび太君、僕も一緒に解決策を探すよ。だから頑張ろう!!」
いつの間にか気がついていたドラえもんがのび太を励ました。
のび太「ドラえもん…。君がいれば百人力さ」
出木杉は『ブラザーズ』をドラえもんに見せないように服の下に隠した。
出木杉「僕達で、真相を突き止めるんだ!」
しずか「ふふ、私達の行くべき道が決まったようね」
のび太「ああ…!」
ドラえもん「頑張ろうみんな!!!…あばばばばばばばばばばばばば」
のび太「ドラえもんッ!!」
出木杉「大変だッ!さっきのしずか君の一撃で回線がショートしてしまっている!!」
しずか「やれやれだわ」
ドラえも見てきたが最新話エロすぎるだろwwwwww
それまでは直接は書かなかったのに急に直接書くようになって…作者どうしたんだwwwwww
>>567
kwsk
>>567
てっきりドラえもんだと思った
>>571
よう俺wwwwwww
これまでのあらすじ
出木杉「マヌケでノロマで馬鹿なのび太は毎日のようにジャイアン達に虐められていたッ!そんなある日、のび太は『力』を手に入れたッ!『キャッツ・クレイブル』という『スタンド』をッ!
そして、のび太はこの『力』を使ってジャイアン達に復讐するため、スネ夫の家に向かったッ!しかし、そこで同じように『スタンド』を持っていた安雄の攻撃を受けてしまう!からくもこれを撃退したのび太ッ!
邪魔がなくなったのび太は遂にジャイアン達に復讐を果たそうとするッ!だが、そうは問屋が下ろさなかったッ!
しずかと出木杉の熱い説得によって『スタンド』とは何のためにあるか?それを理解したのび太はジャイアン達に振り上げた拳をゆっくり下ろしたのであったッ!
だが、ジャイアンとスネ夫との別れッ!そこに迫りくる危機ッ!ドラえもんッ!
これから一体どうなるのかッ!?
次回、『新たな敵あらわる!!のび太よ星になれ!!』」
今日は『限界』だ…
みんな見てくれてありがとう
また明日ッ!
>>575
乙 期待するよー!
できれば一つの話が終わる度に、
出てきたスタンドの能力をネタバレとかが差し支えない程度に書いてほしかったり
>>579ちょっとまってくれ
クレイブルに戻ってるゾ
>>579こんなもんでいいかな?
今まで出てきたスタンド使い
【名前】のび太
【特徴】眼鏡・ノロマ
【スタンド名】キャッツ・クレイブル
【射程範囲】本体から5m以内。糸の長さは100m以上
【能力】「あやとりの糸のようなものを自由自在に操る」
「糸はちぎれたりしても、スタンドに収納することで元通りになる」
>>586あれ?wゴッチャになってきたw
【名前】安雄
【特徴】帽子・デブじゃないほう・塾に通っている
【スタンド名】ホイットニー
【能力】「本体の唾を鉄のように固めて飛ばすことができる」
「大きさは口の大きさまでならある程度自由。形も自由」
「唾が溜まってないと量は少なくなる」
【名前】出木杉
【特徴】頭良い・運動神経抜群・優しい・いい匂い
【スタンド名】トゥービー・ブラザーズ
【能力】「スタンドがこすった場所の摩擦を操作する」
「本体の身体の摩擦も操作可能」
「例えば靴の摩擦と接地面の摩擦を無くすことでスケートのように地面を滑れる」
よし、これで本当に退散する!
変なとこあったらどんどん議論してくれw
俺もそれを参考にしていくので。それではおやすみ
面白い。とても。
>>565の「さっきのしずか君の一撃」ってどこに書いてあった?
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