ライナー「で、同期の女子の中で誰が好きかって話だけどな」
エレン「またそれかよ、お前最近こんな話ばっかりな気がするぞ」
アルミン「まぁまぁこういう話も悪くないでしょ、いつもエレンははぐらかしてばっかりだし」
エレン「うっせ」
ライナー「やっぱりクリスタだろ、結婚するならああいう子がいいよな」
アルミン「うーん……いい子だとは思うんだけどいつもユミルとべったりだし、そっちの気があるんじゃないの?」
エレン「オレはそもそもほとんど話したことねーしピンと来ねえや」
ジャン「いややっぱりそこはミカサだろ、クリスタも悪くねえけどオレはやっぱり……」
エレン「えっ」
ジャン「あ?何か文句あんのか?」
エレン「……ジャン、お前ホモだったのかよ」ドンビキ
ジャン「…………は?」
ジャン「いやホモじゃねえだろ?オレが好きって言ったのはミカサだ!」
エレン「だからホモだろ、ミカサに振られたからってオレの方来るのはよしてくれよ」アトズサリ
ジャン「誰がお前なんか、てかおかしいだろ?おいみんな何とか言えよ!?」
アルミン「……そう言えば僕もミカサが女の子ってはっきりした確証はないんだよね、むしろ今までの行動からすると」
ベルトルト「まぁ幼馴染の二人が言うならそうなんだろうねぇ」
ジャン「おい待て待て待て待て待てぇ!おかしいのオレかよ!!」
ライナー「い、いや俺はミカサもいいかなとは思ってるぞ、だから、な?」
ジャン「お前が言うとさらに疑惑が濃くなるだろうが!!」
ライナー「どういう意味だそれは」
ジャン「えーと、まず状況整理していいか?」
エレン「黙れホモ寄るな口開くな」ケツオサエ
ジャン「お前が黙ってろ、まずオレが言ってるミカサってのは首席候補でアルミンと死に急ぎ野郎の幼馴染のミカサ・アッカーマンのことだ」
エレン「当たり前だろホモ」
アルミン「他にミカサがいるなら誰のことか教えて欲しいんだけど」
ジャン「で、そのミカサは黒髪が綺麗で顔立ちの整った綺麗系の女の子だよな」
エレン「最後だけおかしい」
アルミン「僕も同意」
ジャン「おかしいのはお前らの頭だ!」
ライナー「いやお前はおかしくない、ミカサは俺から見てもちゃんと可愛い……」
ジャン「お前が加わると拗れるから黙ってろ!」
ライナー「んな理不尽な」
アルミン「まぁでもどっちにしてもジャンにそっちの気があった可能性は高いよね」
ジャン「おい」
アルミン「だってそうだろ?君はいつだってマルコにべったりじゃないか、ミカサに乗り換えても不思議じゃない」
エレン「そーだそーだ、いい加減認めろホモ」
ジャン「んなっ!だったらお前らだって普段からベタベタしてるじゃねーか、気持ち悪い!」
アルミン「そ、そこまで言わなくてもいいのに」グスッ
エレン「アルミンは可愛いからいいんだよ!それよりアルミン泣かせてんじゃねえぞホモ野郎!」ギュッ
ジャン「何だそれ暗にミカサが可愛くねえって言いたいのか?」
エレン「……………」
アルミン「…………まぁ、人の趣味も色々だよね」
ジャン「何でそんな可哀想な目でオレを見る?」
エレン「あ、いやオレが悪かったよ。好きでホモになった訳じゃないのにからかうような真似をして済まなかったな」
ジャン「お前までオレを憐れむな!おかしいのはお前らじゃなくてオレは悪くねえだろ!」
ライナー「だ、大丈夫だ、最近はそういう人だってちゃんと理解とか進んでてな」
ジャン「お前はホモ仲間が増えて欲しいだけだろうが」
ライナー(さっきクリスタが好きって言ったのに)
ジャン「大体ミカサは女子寮で寝泊まり師てるだろうが、もし男だったらそういうことが許されるはずねえだろ」
エレン「ああそれはオレがお願いしたんだ」
ジャン「はぁ?」
おかしいのはお前らじゃなくて→おかしいのはお前らであって
ジャンは錯乱してるね、ミカサ好きになるし
エレン「あいつもな、お前と一緒でホモなんだよ」
ジャン「は?」
エレン「オレの布団に潜り込んだり一緒に風呂入ろうとしたりとか前科が多すぎるから特例として女子扱いしてもらえることになったんだ」
アルミン「実はエレンの服を無理矢理脱がそうとしたことも一度や二度ではないんだけど、さすがにこれを公表したらここには置いてもらえないからね」
ジャン「そ、そんなに危ないなら女子寮に放り込むのは余計危険じゃないか」
アルミン「その点は大丈夫、僕らの経験上ミカサは女の子には一切興味がない」
ジャン「そ、それはミカサが女の子だから……」
エレン「現実見ろよジャン、女があんなに筋肉ついてるか?同じ身長の俺より体重が重い女がいるか?」
ジャン「で、でもよ……オレはそれでもミカサが……」
エレン「……決意は固いんだな、ならオレ達からは何も言えないな」
アルミン「僕達は君を応援する、どんなに世間が冷たくたって、関係ない」
ベルトルト「同性愛は理解が進んだとはいえまだまだ茨の道であることには変わりないからね」
ライナー「困ったらいつでも俺のところへ来い、な」
ジャン(え、何この空気)
翌日
マルコ「ミカサの印象?」
ジャン「おう、ちょっと気になってな」
マルコ「そうだねぇ……やっぱり何でもこなせる凄い人だとは思うよ、憧れの的であって色々な人の目標にはなってそうだよね」
ジャン「いやそっちじゃなくてよ、女の子としてどうなんだって話なんだが」
マルコ「…………ジャン、よく聞こえなかったからもう一回言ってくれないかい?」
ジャン「だからミカサのことを女の子として可愛いと思わないかってことだよ」
マルコ「ジャンってまさかそっちの気があったの?」
ジャン「」
マルコ「あ、僕はジャンが同性愛者であろうがそれが軽蔑する理由にはならないと思ってるよ。僕だけではなく世間にとっても……」
ジャン「いや、もういい。変な事聞いて悪かったな」
コニー「ジャンの質問の意味がわかんねーのはオレの頭が悪いからじゃねーよな?」
サシャ「オナラの犯人にされたことはあんまりだと思いますけど結構良い人で……女の子?何言ってんですか?」
アニ「最初は私たちも驚いたけど女の子に興味ないってのは本当らしいからそのうち誰も気にしなくなったよ」
クリスタ「水汲みとか力仕事は積極的に手伝ってくれるからみんなミカサのことは大好きだよ、女の子に興味ないのは安心するけどちょっと残念でもあるかなぁ」
ユミル「クリスタの身の安全が保証されるなら特に敵視する理由なんかねえな」
ジャン「オレがおかしいのか!?おかしいのはオレなのか!?」
ジャン「結局ミカサを女だと思っている同期は一人もいなかった」
ジャン「むしろオレが変なのか?」
ミカサ「エレン、また食べカスついてる」
エレン「分かったから触るなっての」
ジャン「……間違いなく女だな、うん。だが死に急ぎ野郎はそこ代われ」
ジャン「よし、自信を取り戻したところで、後は聞いていないのは……」
キース「アッカーマンなら確かに男のはずだが」
ジャン「……何かの間違いだったりとかは?」
キース「私が貴様に嘘をついているとでも言うのか?」
ジャン「い、いえ……ところでアッカーマン訓練兵が女子扱いされている理由を聞かせていただきたいのですが」
キース「ふむ、それはかくかくしかじかで……」
ジャン「まるまるうまうま、ですか」(死に急ぎ野郎の説明そのまんまじゃねえか)
キース「質問はこれで終わりか?」
ジャン「あっはい!以上であります」
エレン「で、満足したか?」
ジャン「……マジで男なのかよ、未だに納得出来ねえ」
アルミン「ジャン、これが現実なんだよ」
ジャン「大体風呂とかはどうしてるんだよ、風呂は」
アルミン「時間帯だけずらして入ってるらしいよ、さすがに裸を見せるのはいくらミカサでも抵抗があるみたいだ」
エレン「でもよ、そこまで気になるなら本人に聞けばいいだろ?」
ジャン「お前らは人から本当に男なんですかって聞かれたらどう思う?」
アルミン「最悪の気分になるね」
ジャン「そういうこった、不確かな根拠でミカサを傷つける質問は出来ねえ」
ジャンがミカサに惚れたホモとして104期生の有名人になるのにさして時間はかからなかった
彼らの中にはジャンを好奇の目で見る者、心ない言葉を浴びせてくる者も少なくなかった。しかし
マルコ「誰が何と言おうと僕はジャンの味方だ、ジャンが心に決めた人がいるなら応援するよ」
コニー「オレ、好きとか嫌いとはよく分かんねーけど、ジャンの気持ちにケチつける資格だけは誰にもないのは分かるぜ」
フランツ「好きになる気持ちに性別なんか関係ない、仮にハンナが男だったとしても僕はハンナを好きになっていたはずだ」
ハンナ「私もフランツと同じ。性別程度で途切れてしまうほど私達の愛は脆くないもんね」
ユミル「いや私は正直馬鹿にしてるんだけどクリスタに怒られてさ……まぁネタにはするけど悪いことじゃないとは思ってるよ?」
ミーナ「私も恋に性別なんか関係ないと思う、ところでジャンってやっぱり受けの方が輝くと思うの」ハァハァ
ジャンに理解を示し、協力するという人もたくさんいたのも事実だった
もちろんこの僕、アルミン・アルレルトもその一人だ
ジャン(あれ?なんかおかしくね?)
ジャン(そもそも俺自身は確かにミカサが男だろうが構わないけどよ)
ジャン(なんか目的がずれてるような……)
エレン「なんかジャンの奴難しい顔してるな」
アルミン「ホモに対する社会的認識をクリアしたと言っても相手はあのエレンにしか興味ないミカサだからね、難航するだろうさ」
エレン「こ、怖いこと思い出させないでくれよ」ゾワッ
ジャン(あ、これだ)
ジャン(結局ミカサが男扱いされてるのはそのままじゃねえか)
ジャン「やっぱり納得いかねえ!」
エレン「いきなりうるせえ」
ジャン「ミカサは女だろ、女だろうが!」
アルミン「ジャン……完全にホモを拗らせて」ホロリ
エレン「しつこいぞ、お前がホモでも気にしないって奴もいっぱいいただろうが。オレも引いちまって悪かったけどよ」
ジャン「そっちじゃねえ!オレがホモでもどっちでもいいんだ!」
アルエレ「「あ、認めた」」
ジャン「大体あの髪見ろよ、あんな綺麗で長い髪が男のものか?」
アルミン「男でも髪伸ばしてる人はいるよね?」
ジャン「胸だって膨らんでるだろうが!」
エレン「どう見ても胸筋だろ、伊達に首席候補じゃねえよ」
ジャン「声だって明らかに女じゃねーか」
アルミン「えっ」(cv.井上麻里奈)
ジャン「……いや、すまん」
エレン「とにかくな、ミカサが女であるという主張だけは絶対に認めるわけにはいかない」
エレン「お前がどう思おうとな、ミカサが男なのは事実なんだ」
ジャン「ぐっ……」
エレン「それをお前はどうしようとした?」
エレン「お前はありのままのミカサを否定しようとしたんだ」
ジャン「」
エレン「いいか?お前がホモでも構わねえ、ミカサを好きになるのも付き合うのも勝手だ」
エレン「でもな、現実を受け入れずに自分に都合の良いミカサ像を作って逃避しようとするな」
エレン「オレはあいつのたった一人の家族だからな、言いたいことは全部言わせてもらう」
ジャン「オレ……ミカサのことが見えてなかったのか」
ジャン「ミカサが女の子って認めて欲しいのもオレの独りよがりだったのかな……」
エレン「かもしれねえ」
エレン「でも、オレはお前なりにミカサの事を思いやってのものではあるように感じた」
ジャン「……」
エレン「そりゃ性別を逆に扱われてたりしたら普通は傷つく。アルミンだってそれをネタによくいじめられていた」
エレン「(オレにはそうは見えねえけど)お前にとって女の子のミカサが男扱いされてるのは自分の悪口を言われるより数段不快だっただっただろうな」
ジャン「でも、ってことはオレ、男のミカサにひどいことを……」
エレン「大丈夫だって、ミカサはこんな細かいこと気にするたまじゃないさ」
アルミン「とはいったものの、事態はあんまり解決してないね。ミカサがエレンに夢中なのはそのままだし」
エレン「それなんだよなぁ……ジャンを応援してやりたいのは山々だけど、何とかして諦めさせるしかないか」
アルミン「いっそのこと無理矢理……」
ジャン「ミカサが可哀想だろうが!」
エレン「間違いなく可哀想なことになるのはジャンの方だよな」
アルミン「となるとそうだなぁ……これはエレンの全面的な協力が……」
エレン「んだよ、オレにできることなら何だってしてやるよ」
アルミン「ん?今なんでもするって言ったよね?」
ジャン「そういうのいいから」
アルミン「エレンとジャンが付き合っちゃえばいいんだ」
エレジャン「「はぁ!?」」
ジャン「ちょっと待て!それじゃ本末転倒だろうが!」
エレン「オレだって何が悲しくてこんな馬面ホモと」
ジャン「ちょっと待て!それじゃ本末転倒だろうが!」
エレン「オレだって何が悲しくてこんな馬面ホモと」
アルミン「落ち着いて、これには狙いが二つある」
アルミン「一つはエレンに相手を作ることでミカサにエレンを諦めさせること」
アルミン「もう一つは所謂抱き合わせ商法だ」
アルミン「つまりジャンを取ればエレンももれなく付いてくると思わせる」
ジャン「アルミン……」
エレン「お前さぁ……疲れてるんだよ」
ジャン「大体この作戦は不可解な点が多すぎる」
ジャン「まずこの作戦を実行してミカサが死に急ぎ野郎を諦めたとしよう」
ジャン「こいつと付き合ってるオレがミカサにアタックすれば途端にこいつはフリーだ」
ジャン「そうしたら諦める理由なくなってオレ、振られるよな?」
アルミン「ぐっ……」
エレン「二つ目だってオレばっかり構ってこいつがほったらかしにされたらどうするんだよ」
ジャン「らしくねえぞアルミン、こんな雑な作戦提案するような奴じゃなかったろ」
アルミン「し……仕方ないじゃないか!さりげなく君たち二人をくっつけてくれってそっち系の需要が……あ」
ジャン「どういうことだ?」
エレン「要するに女子の間で男をホモらせるのが流行っていて、アルミンはそいつらに頼まれてオレとジャンをくっつけようとしたって?」
アルミン「ごめん……」
ジャン「なんだよそれ、理解出来ねえ」
アルミン「君の恋路を応援するって人は大半がそういう人だけどね」
ジャン「そんな現実知りたくなかった」オエッ
エレン「とにかくもう寝ようぜ、アルミンすらこんだけ頭が回ってないんだからこれ以上相談しても時間の無駄だ」
アルミン「そうだね、とりあえず具体的な作戦は今度考えようか」
ジャン「進展……したといえるのかこれは、まぁいいや」
???「…………」
???「………………おかしい」
???「最近あらぬ噂を立てられてる気がする」
???「男の振りをして×××の隣を独占する作戦」
???「途中までは完璧だった、男の特権をフル活用して女の子には出来ないことをしまくった」
???「でも訓練兵団では女子寮に入れられてしまった、もしかしてバレた?」
???「何で×××はいつも私から遠くに行くんだろう?」
???「私はただ、そばにるだけでいいのに」
???「それだけなのに……」グスン
アルミン「おはよ、ジャン」
ジャン「おう」ゲッソリ
エレン「お、おいお前顔色悪いけどどうしたんだよ」
ジャン「どうしたも糞もねえよ、アルミンが昨日気持ち悪いこと言うから熟睡出来なかったんだよ」
アルミン「ジャンをホモらせてって話だっけ?」
ジャン「オレが女子からこんな目で見られてるって知らなかったから気持ち悪くてな」
アルミン「気持ち悪いなんて言ったら失礼だよ、動機はどうあれ君に理解を示してくれるのは確かなんだから」
ジャン「でもよう……」
アルミン「大体こういう趣味というのは良し悪しで判断なんか出来ないよ、気持ち悪いとしても受け入れなきゃ」
エレン「そうだぞ、お前だってホモなんだからおあいこだろ」
ジャン「ま、まぁそうだよな」
アルミン「そうだよ、そのおかげで女子はほとんど全員がジャンの味方をしてくれるってさ」
ジャン「」ゾクッ
エレン「どうしたんだよ、余計顔色悪くなってるぞ」
ジャン「そりゃ悪くなるだろ、つまりオレほとんどの女子からそういう目で見られてるってことかよ」
アルミン「心強い協力者が増えたと考えればいいじゃないか」
ジャン「……せめて純粋にオレらのことを応援してくれる奴はいねえのかよ」
アルミン「ジャン、重要なのは動機じゃない、君の性癖を理解し受け入れてくれるという事実だよ」
エレン「あ、オレはそんなことねえからな?お前とミカサがくっつけば(オレの尻の安全が保証されて)万々歳だよ」
アルミン「まぁ男子は純粋に応援してくれる人が多いかな」
ジャン「そ、そうかよ」
ミーナ「」ニヤニヤ
ジャン「」ビックゥ
クリスタ「」ニコニコ
ジャン「ひっ」
アニ「…………」
ジャン「」ゾクッ
アルミン「さっきからどうしたのさ、落ち着きがないよ」
ジャン「いやその、自意識過剰だと思いたいんだが、さっきから女子の目線が怖くて」
アルミン「た、多少はあるだろうけどさすがに四六時中そんなこと考えてないって」
ジャン「だといいんだがよ……」
ミーナ「……怯えてるジャン、滾るジャン」ボソッ
ジャン「ひぇあぅぇっ!?」
エレン「おいジャン!落ち着けよ!!」
ジャン「い、今確かに聞こえた、滾るとかなんとか……」ガクブル
エレン「お前疲れてんだよ、ありもしない幻聴も聞くさ、な」ポンポン
ミーナ「ひゃっふぅぅぅぅぅぅぅ」ハァハァ
ジャン「ひぃ!?」ゾゾゾゾゾッ
ジャン「何なんだよ!何なんだよあいつら!アルミンなんとかしてくれ」ユサユサ
アルミン「そんなこと僕に言われても困るよ」
ミーナ「アルミンか、どっちかというとエレンとの絡みの方が……」
ジャン「もう沢山だぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」バターン
エレン「おい、ジャン出て行っちゃったぞ」
アルミン「そうだね、大変なことになっちゃったね」
アルミン(これで女の子への未練を振り切ってくれればいいんだけど)
アルミン(さすがに女の子に夢見たままではミカサのガチムチボディを見て萎えてしまうことは必須)
アルミン(まずはジャンを完膚なきまでにホモにする、そのためには女性恐怖症になってもらうのが手っ取り早い)
アルミン(このためにわざわざミーナの近くの席を選んだ、今の所は完璧だ)
クリスタ「最近ジャンの様子がおかしくない?」
ユミル「おやおやうちの天使はあんな馬野郎が心配なのか?」
クリスタ「もう!茶化さないで」
サシャ「確かに最近妙によそよそしい気がします」
クリスタ「というより私達を見る目が怯えているような・・・」
ユミル「こーんなに可愛いのに何で怯えた目で見るのかねぇ、いやらしい目で見るよりは全然ましだけどさ」
マルコ「ねぇこの頃ジャンって女子に対する態度がおかしくない?悩みがあるなら相談に乗るけど」
ジャン「あ、すまねえ。なんでもないんだ」
マルコ「ならいいけど・・・無理だけはしないでね」
ジャン(こんなこと、マルコにだって相談できねえよ・・・)
アルミン(よし、順調に仕上がってるみたいだ)
エレン「お前朝よりさらに顔色が悪くなってんじゃねえか」
ジャン「死に急ぎ野郎に心配されちゃおしまいだな、なんてことはねえよ、ちょっと女子の声に神経質になっていただけだ」
アルミン(対人格闘ではミーナと組んでジャンの近くに、座学でもそれとなくジャンの斜め後ろにミーナを座らせた
つまり実質ミーナの声なんだけど僕が散々女子に対する疑念を焚きつけたからジャンには女子一般の声に聞こえているはず)
アルミン「考えても仕方がないことだよ、別に実害があるわけじゃないんだし可愛いものじゃないか。ジャンがミカサを見ている目と実質的に変わらないものだよ」
ジャン「それはそうだけどよ・・・」
アルミン「逆に考えようか、ジャンをそういう目で見ているのは女子だけだ、でもミカサは」
エレン・ジャン「「女子じゃねえな」」
アルミン「そう、だからミカサにはジャンをいやらしい目で見る理由がないんだよ」
ジャン「・・・!!」
エレン「そうか、それもそうだな、良かったなジャン!ミカサは味方だぞ!」
アルミン(だからといってミカサまで苦手になったら元も子もない、フォローも忘れちゃいけない)
アルミン「とにかくジャンは疲れてるんだと思う、早めに寝たほうがいいよ」
エレン「そうそう、寝て起きればそんなこと忘れてるって」
ジャン「・・・それもそうだな、そうさせてもらうぜ」
ライナー「クリスタが、ねぇ・・・そんな趣味あったなんてなぁ」
ベルトルト「アニにそんな趣味があったってのはびっくりしたけど」
アルミン(思いを寄せている女子がいるこの二人も場合によってはジャンと同じように女性恐怖症にしなくてはならないかもだけど)
ライナー「そんな趣味程度でクリスタの女神っぷりにはさほど影響はないな」
ベルトルト「男同士のくんずほずれつが好きだろうがアニはアニだよ」
アルミン(どうやらそんな心配もないようだ)
エレン「まぁ人それぞれでいいんじゃねえの?減るもんじゃねえんだし」
コニー「ジャンって何かあったのか?確かに具合悪そうだったけどよ」
アルミン(この二人も懸念するだけ馬鹿馬鹿しいや)
マルコ「ジャンは心配だよ・・・このままじゃ体壊しちゃうんじゃないか」
アルミン(問題はマルコ、彼が女子に余計なことを言ってしまえば僕らの計画はおじゃんだ)
このSSまとめへのコメント
ミカサって男だったのか
ミカサが男?女?