エレン(オルオさんが教えてくれたけど…夫婦揃って兵長に抜擢されるなんてすげえな…。そもそも夫婦で調査兵団にいること自体すげえ)
ペトラ「舌を噛み切って死ねば良かったのに…」
オルオ「戦友に向ける冗談にしては笑えないな…」
エレン(親父と母さんもよくあんな感じに喧嘩してたっけ…)ホッコリ
…
エレン「あの、ペトラさん」
ペトラ「ん? どうかした?」
エレン「その、家庭に入る気とかは、ないんですか?」
ペトラ「え? 家庭って…」
エレン「調査兵団みたいなところにいたら、いつ死ぬかわからないわけですし」
ペトラ「うーん、私はあんまりそういうの考えてないっていうか、人類に心臓を捧げた兵士だからね」
ペトラ「自分の幸せよりも優先すべきものって、あると思うよ(決まった…)」
エレン「そうですか…でもそれじゃ、オルオさんが可哀想ですよ」
ペトラ「? なんでそこでオルオが出てくるの?」
エレン「だって、子孫が残せないじゃないですか…幼いうちに両親がいなくなったりしたら…とても、辛いと思います」
ペトラ「そりゃそうだろうけど…それでオルオがどう関係してるの?」
エレン「からかわないでくださいよ」
ペトラ「こちらこそだよ」
エレン「俺は! ペトラさんたちのことを心配して言ってるんですよ!?」
ペトラ「ど、どうしたのよ急に大声出して…」
エレン「夫婦で調査兵団に居るってことがどれだけリスクの大きいことか、ペトラさんがわからないはずないですよね!」
ペトラ「…? 夫婦? さっきから何のこと?」
エレン「とぼけないでくださいよ! 既婚者ならもう少し、こう、家族の為に配慮する必要があると思います!」
ペトラ「…。ごめん、エレン。なに、既婚者って。私まだ未婚なんだけど」
エレン「は? 何言ってんですか」
ペトラ「こちらこそだよ」
エレン「だってペトラさんの姓、ボザドでしょ? オルオさんと結婚してるんですよね?」
ペトラ「は?」
エレン「は?」
ペトラ「私、ペトラ・ラルって言う名前なんだけど…名乗らなかったっけ」
エレン「ペトラでいいよ、って言っただけで苗字は聞いてませんよ…道中でオルオさんが一人一人紹介してくれて、ペトラ・ボザドって…」
ペトラ「…」
エレン「…」
ペトラ「ごめんエレン、ちょっと席外すね」
エレン「はあ」
オルオ「アッー!」
おわろ
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