アニ「ここは?」いき過ぎたゲスミン「地下室とだけ言っておこうか」 (12)

地下深くに作られた部屋。暗い室内で肘掛けを備えた椅子に手足を縛り付けられたアニと傍らに立つアルミン

アルミン「水晶化してからの記憶はあるかい?」

アニ「アルミン……あれからどのくらい経ったんだい?」

アルミン「残念だけど答えられないな…質問はこっちがするよ、君はただ答えるだけだ、いいかな?」

アニ「……そっか、あんたが尋問役ってこと。何も答えないよ、だいたいあんたこういう役に向いてるわけじゃ(べりっ)」

アニ「ッ~……!!」

アルミン「ああ、いきなりごめんね。でも状況を理解してくれてないみたいだから…はがしちゃった…爪」

アルミン「ああ、安心して、アニ。特に理由のない暴力はこれでおしまい♪君は選べるんだよ?」

アルミン「質問に答えて公式には人類の英霊として尊厳を持って死ぬか、質問に答えずに苦と惨と悲を絡めた地獄に落ちるか」

アルミン「さ、自由に選んで(ニタァ…」

ア二(これは…やばい)

アルミン「じゃ、最初に服脱ごっか。裏切り者のくせにいつまでも人類の兵士の服着せるわけにもいかないしね」

アニ「あ…あんたがそこまでかよわい乙女の扱い方を知らないとはね…」

アルミン「あっはは…僕の同僚や上司をあんなに沢山引きちぎったり、すり潰したり、叩きつけて殺した人がかよわい乙女ってなんの冗談?」

アニ「あれは…っ!…誰が好き好んでこんなことをしたいと思うんだ…私達だって…」

アルミン「うんうん、君たちにも事情があるんだよね…わかるよ。それでその事情っての…詳しく教えてほしいんだ」

アニ「…」

アルミン「はい黙秘きましたあああああああ!!拷問第一段階に移行しまああああああああああああす!!」

アニ「!?」

アルミン「おっと、忘れるところだった。まずは服、脱ぎ脱ぎしましょうね~♪」ジョキジョキ

アニ「…ック」

アルミン「うわあ、すっごい!アニって透き通るくらい白くてきれいな体してるんだね!胸はひかえめだけどそこがいいんだよね!たまらないなぁ」

アニ(アルミン…)

アルミン「あっ、下の毛も金色!僕と同じだ!へぇ~、整ってる、ちゃんと処理してるんだ…臭いもグッドだね!」

アニ(アルミン…あんたの前でなら裸になってもいいかな、って…思ってた頃もあるんだよ…)

アルミン「はい、じゃあお待ちかね!拷問タイムです!」

シャッ、シャッ、シャッ、シャッ、シャッ、シャッ、シャッ、シャッ、シャッ、シャッ、シャッ、シャッ…

アニ「…!!…っぐううっ!」

アルミン「どう?皮むき器で指の皮を削ぎ落とされるのは?再生能力がある君だからこそこんな無茶なのを最初から味わってもらってるんだよ」

アルミン「人間はね、体の末端ほど敏感なんだ。僕も訓練中に指を怪我した時なんか痛かったなぁ…」

アルミン「あの時君は僕を医務室へ連れて行ってくれたよね?あの時かなぁ、君は案外優しいんだなって最初に気づいたの」

シャッ、シャッ、シャッ、シャッ、シャッ、シャッ、シャッ、シャッ、シャッ、シャッ、シャッ、シャッ…

アニ「う…っ…アルミン…あんたがこういうやつだったってことまだあたしは信じられないよ」

アルミン「まあそんな話は置いといて…んーさっきから全然再生しないね。再生って体力を使うからコントロールしてるのかな?ねえアニ?そうなの?」

アニ「…ッ~~!」

アルミン「あちゃ~、黙秘。これには罰が必要だなー。そうだ!この削ぎ落とした皮、今日のアニのご飯にしよう!巨人だから人間の肉好きだよね?」

アニ「う・・・っぷ・・・おげええええ!」

アルミン「うわ汚い!あはははは、指の痛みとグロい想像で吐いちゃった?強いくせに根性ないなぁア二ってwwww」

アルミン「うーん…もっと叫び声が聞けると思ったんだけどなぁ…次はもっと痛いのいこっか♪」

アニ(・・・これは…夢?悪い夢…?夢でも痛いものなのかなぁ…)

べきべきっ、ごりりっ

アニ「あああっ…っく!!」

アルミン「あはは、さすがに声が上がったね。どう?指をペンチで折り曲げられる気分は…それ今度はこっちに曲がるぞ~(ごりりりり)」

アニ「うぐっ…!!ハァ…ハァ…ッ!!」

アルミン「荒い呼吸が本当にキュートだよ…アニの本当の声が聞けて嬉しいよ、見て!今ので勃起しちゃった!(べき!)」

アニ「うああああッ!!」

アルミン「小指がめちゃくちゃになっちゃったから今度は薬指だ!どう?痛いでしょ?骨の中の骨髄を折った指の骨で刺激してるんだ(ごりごりごり)」

アニ「むっぐう…!?う…ッ」

アルミン「ああ…苦痛にゆがむアニの顔を見ると本当に癒やされるよ」

アニ(だめ…挫けてしまいそうだ…お父さん…あたしに苦痛に耐える力を…!)

アニ(そうだ…お父さん…お父さんのところに帰るまでは…死ねない…!)

アニ(希望を捨てたらダメ、ライナーやベルトルト…さすがに彼らに迷惑はかけられない、自力で脱出するチャンスを待つんだ…)

アニ(帰るんだ…絶対帰るんだ…!)

アニ「…帰るんだ(ボソッ)」

アルミン「え?何?どこへ帰るって??」

アニ「…」

アルミン「また教えてくれないのぉ!?困ったなぁ…それより見て!アニ!指が十本ともめちゃくちゃになっちゃったよ!」

アニ(…何?これ…私の指なの?ていうかこれ…指なの?)

アルミン「皮が向けて真っ赤になった指がのたくったミミズか何かみたいにひん曲がってアニのきれいな手のひらに繋がってるね」

アルミン「正直忍びないよ…君の美しい体にこんな仕打ちをするのは。でも仕方ないよね、人類のためだから(ニタァ)」

アニ(…こいつら…壁の中の人類…)

アルミン「治さないの?アニ?蒸気がシュワシュワ出てこのグロアートが元のきれいなアニの指に戻るところ見たいけど?」

アニ(こいつらに対しては謝っても許されないようなことをした…たくさん殺した)

アニ(元々の目的はこいつらの絶滅…でも私達はそれ以外の未来を選択した…座標を使った共存を故郷の上に提案するつもりだった)

アニ(なのに…この仕打ちか…)

アルミン「はあーっ…今日はこれぐらいにしようかアニ。僕疲れちゃったよ」

アニ「…そうかい。ならもう出て行きな」

アルミン「いやいや、まだだよ。一日の最後に大事な仕事が残ってる」

アニ「…?」

アルミン「食事だよ!無いとアニも困るだろ?」

アニ「あ…(ドクン)」

アルミンちゃ~んと一枚残らずとってあるよ♪アニの指の皮♪」

アニ「あ・・・あたしは食べなくても平気なんだ…なりそこないだけど…戦士だから」

アルミン「またそれぇ?いい加減その戦士ってのもなにか教えて欲しいんだけど…まあもう今日は質問タイムおしまい!食事食事!」

アニ「ちょ…本気でそれを食わせるのかい!?」

アルミン「さあ、アニ。今上を向かせて固定するからね、水は好きなだけ飲んでいいよ、水瓶一杯あるから」

アニ「ごぼぼ!ごぼごぼおお!!」

アルミン「あー、こぼしちゃダメだよアニぃ…井戸から運ぶの大変なんだから」

アニ「げほっ…はあ、はあ」

アルミン「でも頑張って飲んだね!ご褒美のお肉だよ♪」

アニ「ひっ…やめて…ッ!」

アルミン「あはは!可愛い声だしたね!そんなに照れないでよ…はいあーん」

アニ「…んッむう…」

アルミン「口開けてよ~…そうだ開口器」ガチッ

アニ「あ、あ~~~~~」

アルミン「噛まずに食べることになったのはアニのせいなんだからね、全部投入~~♪たくさん肉を削ぎ落したからたくさんあるよ」

アニ「がはっ、がはっ、おふぉっ、げえええええええええ」

アルミン「うはは、ゲロった!いやいや、白状したってことじゃないですよ、顔出さなくていいですよモブリットさん!」

アニ「げぼっ、ゲボおおッ!ごふッ!ごぼぼ…ぼ…ぐぶぶ…こひゅッ!」

アルミン「あははははははははは、ゲボゲボだって…あ、やば…窒息」

アニ「げほっ!!ごほっ!!」

アルミン「やった!蘇生成功!さすが僕!頼りになるミン♪」

アニ(ばかが…今うつ伏せに床に寝てるってことは拘束を解かれてる…!千載一遇の好機!ん…?)

アニ「あ…れ…蒸気?」

アルミン「ごめんね~アニ、危うくついうっかりで死なせちゃうとこだった…背中もこんなに適度に筋肉で盛り上がっててすべすべできれいなのにね」

アニ「あたしの…手足!?」

アルミン「ああ、ごめーん。審問椅子から外す時面倒だからスナブレで切っちゃた、君の手足。僕も辛かったけどこうでもしなきゃ逃げられちゃうし」

アルミン「それよりすごいね!気絶中は勝手に修復が発動するんだ!よく出来てるねぇ…痛みはあるの?」

アニ「あ・・・ちくしょう…」

アルミン「うつ伏せ苦しいでしょ?それじゃあ寝返りも無理そうだし…仰向けにしてあげる」ゴロ…

アニ「…っク…ッ!」

アルミン「綺麗だね…アニ。四肢を根本近くからもがれて蒸気の中佇む君は女神のようだよ…ほんとうに美しい」

アニ「なんだい…今日はもう終わりじゃ無いのかい?」

アルミン「なんだか僕…ムラムラしてきちゃった。アニ、君を抱いてもいい?」

アニ(あたし…もう耐えられないかもしれないよ…お父さん)

アルミン「すっごおい…冷たくてすべすべだ…裸で抱きあうって気持ちいいんだね、アニ」

アニ(…なんだろう…すごい嫌な気分なのに…あれ…なんか)ポロッ

アルミン「…泣いてるの?アニ」

アニ(なんだろう…何で…何で…)ポロポロ

アルミン「……アニ、僕の事好きだったでしょ?」

アニ「…」

アルミン「僕も好きだよ、アニ」

アニ「…」

アルミン「…でもね、アニ。僕は人間で、君は巨人なんだ。わかる」

アニ(…あなたなら)

アルミン「君は薄汚い家畜以下の罪深くて残虐で慈悲のかけらも持ち合わせていない獣なんだ、だから、アニ。好きな男からこんなことされても仕方ないんだよ」

アニ(あなたなら…受け入れてくれなくても…例え私を殺すことになっても…気持ちだけは汲んでくれると思ってたのに)

アルミン「僕に好意を持った?これから殺す予定だった連中に情を移して何がしたかったんだい?気持ち悪いよお前ら、害虫だよ、死ね」

アニ(あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ)

アルミン「あ~、巨人のマンコもまあまあ気持ちいいね、巨人とヤっても童貞卒業っていうのかな?羊と同じじゃんwww獣には変わらないし」

アルミン「だいぶ手足も生えそろってきたなぁ…トカゲみたいwwwwさっさと椅子に戻すか」

アニ「ブツブツブツ…」(ミーナ…あなたも私が巨人だと知ったらこんなふうだったの?)

アニ(お父さん…あたしは赦されることは永遠にないの?)

アニ(お父さん…お父さん…お父さん…)

アニ「うわあああああああああああああああああああああ」

アルミン(びくっ)

アニ「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

アニ「ミーナ…ちがうの…あたしは…」

アニ「おとおさーーーーーーーん!あーーーーーーーーん!あーーーーーーーーん!おとうさーーーーーーーーーーん!」

アルミン「うっわあ…メンヘラ女とか引くわあ」


次の日もその次の日もそのまた次の日も
地下室に叫び声が絶えることはなかった

終わり

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