アニ「いってぇ、つうか手加減しろよアニ」(27)

アニ「いってぇ、つうか手加減しろよアニ」

エレン「ふん、これくらいで参るようなら、あんた向いてないよ」

アニ「……」

エレン「……」

アニ・エレン「ファ!?」

これは104期が訓練兵団だった頃の話。

ジャン「なんだてめぇら。どうなってんだ!?」

ライナー「中身が入れ替わった、だと!?」

アルミン「訓練中にぶつかって気がついたら入れ替わってたってこと?」

アニ(エレン)「どうやらそうらしいんだ」

エレン(アニ)「まったく信じられないよ」

アルミン「うっ……すごい違和感」

ミカサ「……」

コニー「お、俺がバカだから理解できないだけなのか」

サシャ「大変です。次からどっちをアニと呼べばいいのでしょうか」

ジャン「そんな問題どうでもいいだろが!」

ライナー「なぁ、アニ。……お前本当に中身はエレンなのか?」

アニ(エレン)「俺はアニじゃねーよ」

エレン(アニ)「私はこっちだよ、ライナー」

ミカサ「……」

アニ(エレン)「とにかく元に戻りたいんだ。なんとかならないのか、アルミン」

アルミン「急にそんなこと言われても……。そうだ。入れ替わった時の状況を詳しく聞かせてもらえないかな」

アニ(エレン)「そんなこと聞いてどうすんだ。なんか元に戻れる方法でもあるのか」

アルミン「わからないけれど……。でも、何か入れ替わったヒントがそこにあると思うんだ」

コニー「もっかい同じ事してみるとか」

アルミン「それだよ! 入れ替わった時と同じ事をしてみると元に戻れるかも知れない」

エレン(アニ)「……なるほど。それは一理あるね」

アニ(エレン)「よし! もっかい組み手しようぜ、アニ!」

アルミン(アニがアニってエレンのこと呼んでるのが違和感だらけだ)

ミカサ「……」

アルミン「まずはどうなったの? 訓練中にぶつかったわけ?」

アニ(エレン)「俺がこう、仕掛けたわけだ。そしたら――――」

エレン(アニ)「……」

アニ(エレン)「お互い体制が崩れて、倒れた際に顔と顔がぶつかったんだ」

アルミン「頭をぶつけたの?」

アニ(エレン)「そういや、頭もぶつけたかもしれない。あと、口と口もぶつかった」

アルミン「え、それって」

ミカサ「!?」

唐突でワロタ
ちなみに「ファッ!?」なファじゃない
支援

アニ(エレン)「おかげで口の中も切れちゃったよ。たぶん、アニも……そっちの俺の身体の唇も切れてるんじゃないかな」

エレン(アニ)「……ああ。確かに血の味がする」

ライナー「ど、ど、ど。どういうことだ、そりゃ」

アニ(エレン)「どうもこうも、そういうことだよ。口と口がぶつかったんだから怪我もするだろうよ」

ライナー「おいおいアニ。いやエレン。それはそれはマズい。っていうか、なんというか。よく……いや、ああ!」

ジャン「ライナー! 混乱してんじゃねーよ」

アニ(エレン)「また同じ事すりゃいいのか、アルミン? 痛いのは嫌だよ」

ミカサ「アニ……殺す」

アルミン「うわあああ、誰かミカサを止めて!!」

ミカサ「殺してやる!」

ジャン「待てミカサ! そっちはアニじゃなくて中身はエレンだぞ!」

ミカサ「殺す!!」

アルミン「駄目だよミカサ! 見た目はアニでも心はエレンなんだよ!」

ライナー「やめるんだ。アニの身体に傷をつけるな!」

ミカサ「ズタズタに削いでやる!!」

>>6
ありがとう
ある程度まとめているのでサクサクいきます(多分)

ユミル「おーお。見苦しいねぇ。キスしたら身体が入れ替わるんだって? ちょっと試してみようぜクリスタ」

クリスタ「何言ってるの! こんな大変な時に!」

サシャ「せ……接吻」

コニー「キ、キ、キ、キスかよ」

マルコ「なんだか大変な事態になってきたぞ」

ジャン「俺だって試してみたいぜ」

ベルトルト「……アニぃ」

アニ(エレン)「ちょっと待って、ミカサ! 刃をこっちに向けるな! あぶねーだろーが!」

ミカサ「? 死体がどうやって喋るの?」

アルミン「待って、そっちはエレンだよ! 外見はアニでも」

ジャン「くっそー。羨ましすぎるぜ、エレン」

アルミン「ジャン! そっちはアニだよ!」

エレン(アニ)「!」

ジャン「うわっ!」

アルミン「ほら引っくり返された!」

キース「……これはなんの騒ぎだ」

アルミン「教官!!」

マルコ「――――カクカクシカジカというわけでして」

キース「お前は本当にアニではなくエレンなのだな?」

アニ(エレン)「はい! 第104期訓練兵、エレン・イェーガーです!」

キース「で、お前がエレンではなくアニなのだな」

エレン(アニ)「そう。私の名前はアニ・レオンハート」

キース「わからないな……。なぜ貴様たちは入れ替わった?」

アニ(エレン)「だから何度も言ってるだろ。口と口をぶつけて気がついたら入れ替わってたんだって!」

アルミン「じゃあ、教官の指示の元。もう一度入れ替わった時を再現してみよう」

ベルトルト「やっぱりキ、キスしないと駄目なのかい?」

アルミン「ああ、エレンが口と口をぶつけたと言っている以上、お互いにぶつかってもらう」

ライナー「怪我しないようになら構わないと思うが」

アルミン「いや、同じ事をするんだから血が出るくらい激しくしないと」

マルコ「ところで、本人たちの意志は確認したのかい?」

アニ(エレン)「この際だから俺は構わないぜ。お前だってそうだろ、アニ」

エレン(アニ)「私は……」

アルミン「もう一度確認するけど、ミカサはちゃんと独房に閉じ込めているよね?」

マルコ「ああ、それは大丈夫。ちゃんとコニーとかジャンとかが見張っているから」

アルミン「じゃあ、始めよう」

アニ(エレン)「行くぞ、アニ」

アルミン「どうしたの、アニ? 始めるよ」

エレン(アニ)「……わかった」

アルミン「どうして最後避けたの? もう少しで口がぶつかるところだったのに」

エレン(アニ)「……つい」

アルミン「そりゃあ、アニにとっては得意の格闘技で怪我を負うのは屈辱的かもしれないけど、今回は誰もアニが負けたなんて思わないよ」

アニ(エレン)「そうだよ、避けんなよ、アニ。確かに痛いのは嫌だが、我慢しねーと元に戻らねーぜ」

マルコ「……そういうことじゃないと思うな。……たぶん」

アニ(エレン)「はぁ!? じゃあ、どういうことだよ」

マルコ「皆まで僕に言わせないでよ」

アニ(エレン)「おい、アニ。どういうことなんだ?」

アルミン「あっ」

アニ(エレン)「なんだよ、アルミンまで!」

エレン(アニ)「……エレン。次は大丈夫。……覚悟を決めたから」

アニ(エレン)「よし! 次は直前で避けるんじゃないぞ。さっきから口がぶつかる寸前で顔をひねるんだから」

アルミン「あ、あのさ。エレン」

アニ(エレン)「どうしたんだよ、みんな急に。やるぞ!」

アルミン「うわあああ!!」

アニ(エレン)「な、なんなんだよ、さっきから」

アルミン「ミカサ!」

アニ(エレン)「お前……。あんまり暴れるから牢に入れられたんじゃなかったのかよ」

ミカサ「……わたしはつよい」

アニ(エレン)「意味わかんねーよ」

ミカサ「……ので、どうしてもなら、わたしとすればいい」

アニ(エレン)「はぁ!? お前と口ぶつけてどうすんだ。意味ねーだろ」

エレン(アニ)「あなたには関係ないでしょ」

ミカサ「エレン……。その声、その体。すぐに戻してあげるからね」

アルミン「ミカサ! 言ってることがわけわかんないよ!」

コニー「おーい。ミカサがそっちに行かなかったか? ジャンを誘惑して牢を――――げぇ、ミカサ!」

アルミン「とにかく落ち着こうミカサ。これはキスでもなんでもない。口をぶつけるだけの儀式みたいなもの」

ミカサ「許さない」

アルミン「いいかげんにしろよ、ミカサ!!」

ミカサ「え」

アルミン「あ」

ミカサ「ごめんなさい。わたしは冷静じゃなかった。立てる、アルミン?」

アルミン「うーん、何やってんだミカサ。また、口ん中切っちゃったじゃねーか」

ミカサ「?」

アルミン「まったく。一日に何度も口ぶつけたくねーよ」

マルコ「あ……もしかして……」

アニ「うーん。……あれ? 僕の体どうなってるの?」

マルコ「あー、なんてこった」

エレン(アニ)「あんたらさ。人の体で何やってるの」

マルコ「アルミン」

アニ「え? 何?」

マルコ「あちゃー」

ジャン「すまねぇ、みんな。ミカサが妙に色っぽい声を出すもんだからつい」

コニー「つい、じゃねーよ。今、さらに大変なことになっちゃったんだぞ」

ジャン「……へ? どうなってるの?」

マルコ「アニの体とアルミンがぶつかってキスしてしまった」

ジャン「……てことは」

アニ(アルミン)「うわあああ、助けて」

アルミン(エレン)「さっきよりはマシだな、うん」

エレン(アニ)「私はさっきから何も変わってない」

マルコ「いよいよわけがわからなくなってきたぞ」

ミカサ「マルコ、誰を殺ればいい?」

以上、ここまで。

できるだけ原作のイメージで書いたつもり。
もし、誰か見てるなら感想くだし

なんか面白そうw

元ネタは山田君と7人の魔女かな?

安定のミカサwww

面白かったよ!

>>23
それ見たことないです。
元ネタは、よくありがちが入れ替わりものでどの作品を意識したものじゃなです

>>24
あざーす
ミカサはブレないようにしました。

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