アルミン「僕が視覚を奪う!」(38)
ジャン「そんなことできるっていうのかよ・・・!」
アルミン「でももうそれしか策がないんだ」
ジャン「ちくしょう・・・なんだって憲兵団管轄の品が・・・」
ジャン「余興用のパーティーグッズなんだよっ!!!」
全員「ですよね」
アルミン「とりあえず僕がこの余興用の服を着て、巨人の視覚を奪う」
アルミン「そのあとに7人が一斉に巨人に切りかかる」
アルミン「完璧だ!」
マルコ「(アルミンがアカン)」
ジャン「け、けどよ、これ女物みたいだぜ?アルミンじゃなくてさ、女に着てもらえばいいだろ?」チラッ
ミカサ「・・・・・・」
見切り発車すぎたわ
ライナー「いや、女性陣は巨人を倒す役目がある」
ライナー「だからこのバニーちゃんの恰好はアルミンにしかできないんじゃないか?」
ジャン「いや、でも、ミ、ミカサにも似合うとおも・・・」
アニ「(ライナー…)」
ベルトルト「(ライナー…
)」
マルコ「そ、そうだよね…もうこれしか方法がないんだもんね…」
アルミン「そうなんだ、だから僕が・・・着るから・・・」
ミカサ「そう、アルミンが着るべき」
ジャン「!!」
ミカサ「早く着替えて」ヌガシッ
アルミン「ぎゃああ!脱がさないで!!」
ジャン「いいな・・・」
ライナー「あぁ・・・いいな・・・」
しばらくして
ミカサ「アルミンが着替え終わった」
ミカサ「やっぱりアルミンは可愛い」
ミカサ「当然だと思う。なぜならアルミンとエレンは私の嫁だから」
ジャン「ファッ!!?」
サシャ「あー、いつもの発作ですねこれは」
マルコ「(いつものことなんだ・・・)」
ライナー「それよりバニーちゃんアルミンはまだか」
ミカサ「・・・ごほん、アルミンこっちへ」
アルミン「や、やっぱり恥ずかしいね…」
ジャン「・・・・・え?」
マルコ「わあ!アルミン似合ってるよ!」
サシャ「さすがアルミンですね~!」
コニー「すっげぇ!そこら辺の女より似合ってんじゃん!!」
ベルトルト「可愛い・・・」
アニ「(ベルトル・・・!?)」
ライナー「ふむ、黒いうさみみに同じ色のベスト。そして黄色のスカート」
ライナー「アルミンの髪の色と合っている」
ライナー「黒のストッキングは厚すぎず、薄すぎず、ちょうどいい透け具合」
ライナー「アルミンの脚のシルエットが美しく強調されている」
ミカサ「黙って」ボコッ
ライナー「ウグッ」
続きマダー?
うさミン「と、とにかく!僕が巨人の視覚を奪うから、みんなは巨人に斬りかかってくれ!」
一同「了解!」シュバッ
ジャン(アルミンは男、アルミンは男…男でいいんだよな?)ドキドキ
ミカサ(ジャン…ジャン…聞こえる?)
ジャン(うおっ!?ミカサ!?)
ミカサ(ジャン…私は読心術を使うことができる。…アルミンを変な目で見たらあのゴリライナーみたいな目に合わせるから)
ジャン(すみませんでした…)
巨人群「ウォォォォォォ」ドシンドシン
うさミン「…」ギリッ
うさミン(巨人は人の集まるところに群がる習性があるというがすぐ目の前に人間一人がいる場合はそちらを優先する性質がある)
うさミン(失敗したら…確実に食われて死ぬ!ナックやミリウスやミーナや…エレンみたいに…)
うさミン(僕もエレンも死んだらミカサはどうなるんだ?…いや、今は考えるな!)
うさミン(―僕は…今何をすべきか知っている)
うさミン(爺ちゃんが隠し持っていた本にあった、誰もが虜になるというあのポーズを…)
うさミン(この状況を打開するために―僕は人としての尊厳を…人間性を捨ててやる!)キリッ
9m級巨人「」ドシンドシン
7m級巨人「」ドシンドシン
3m級巨人「」ドシンドシン
うさミン(ギリギリまで引きつけて…)
ミカサ「アルミン!」
うさミン「ミカサ!まだダメだ!」
10m級巨人「ガァァァァ」ブンッ
うさミン(巨人が僕に向かって手を振り上げた…今だ!)
その瞬間…
僕は黄色のスカートをたくし上げ―
純白のブリーフを顕にした
恥じらいと人間性を捨てた僕は―――
音を、置き去りにした―
その瞬間、104期生達は―
ライナー「ぐはぁぁぁぁ」ブハッ
ベルトルト「ライナー!?」
ライナー「…いい人生だった」
ベルトルト「ライナーしっかりしろ!死んだら今のアルミンのパンツも思い出せなくなるぞ!」
ライナー「…ベルトルト、アニ…俺は兵士として死ぬよ。あれを見たら俺はもう戦士にはなれない…俺は、兵士として死ぬ…ぞ…」ガクッ
ベルトルト「ライナァァァァァァ!!!!!」
ジャン「……俺は…ミカサが好きなんだ…俺はホモじゃない…」ブツブツ
ジャン「……俺はホモじゃない…」ブツブツ
ジャン「…なのにどうして」ブツブツ
ジャン「どうして俺のキルシュタインは硬化しているんだ…」ブツブツ
ジャン「…どうして俺の身体は前かがみのまま動かないんだ……」
マルコ「…アルミン、僕は油断していたよ。最初は女子じゃなくてなんでお前が?って思ったけどさ」
マルコ「キルシュタインを抑えて這いつくばっているジャンを見てみなよ。お前のパンチラの威力は…絶大だった」
マルコ「…お前のそのパンチラと残存する兵力が合わされば、この街の奪還―ひいては人類の勝利も不可能ではないかもしれないな」
サシャ「わぁ~、アルミン美味しそうです!」ジュルリ
コニー「アルミンが美味しそう!?アルミンを食ったらダメだろ!」
コニー「…」ドキドキ
サシャ「そういう意味じゃなくて…」
コニー「じゃあどういう意味だよ?」
コニー「…」ドキドキ
サシャ「ふふっ、コニーにはまだまだ早いですよーだ!」フンス
コニー「なんだとぉ!?」
コニー「…」ドキドキ
ミカサ「…素晴らしい」
アッカーマン「アルミンの恥じらいにより紅く染まった頬に、うっすらと目に浮かんだ涙」
アッカーマン「震える小さな白い手…白魚のような手はまさにこのこと。その手はアルミンのイメージカラーである黄色のひらひらのスカートをたくし上げ―」
アッカーマン「そしてそのスカートの下には…そう、アルミンの心の純粋さを表すかのような純白のブリーフが」
アッカーマン「ちらりと見える少年期の発達途中の太ももの筋肉は、また唆られるものがある」
アッカーマン「…素晴らしい」
アニ「…気持ち悪い」フイッ
アッカーマン「アニ。本当にそう思っている?」
アニ「当たり前でしょ。なんであんな奴なんかに…」ツー
アニ「…?」
アッカーマン「アニ、今貴方はこうして涙を流している。それはこうして恥じらうアルミンのブリーフを拝むことができたから。違う?」
アニ「ちが、う…わた、しは―」ポロポロ
アッカーマン「…アニ、無理はしなくていい。あの光景に感銘を受けるのは当然のことなのだから」
アニ「…うん」ポロポロ
視点は戻り―
うさミン「……っ!」カァァ
うさミン(どうだ…?視覚は無事奪え―)
10m級巨人「」ガシッ
うさミン(奪えてない!ダメだ、作戦失敗だ!ごめん、皆。僕のせいで―)
10m級巨人「」アーン
うさミン(…エレン、ごめん。折角僕なんかのことを命がけで救ってくれたのに―)
10m級巨人「」ペロッ
うさミン「…!?」
10m級巨人「」ペロペロペロペロ
うさミン「う、うあぁあぁぁぁぁあ…」
うさミン(僕のことを食わずに舐めまわし続けている…奇行種か?
…いや、そんなことより皆はどうなった!?)キョロキョロ
うさミン「………」
うさミン「君達まで視界を奪われてたら台なしだろぉぉぉぉぉ!?」カッ
10m級巨人「」レロレロアルレルト
うさミン(そしてこの奇行種は…どうやら僕を殺すつもりはなさそうだ…早く抜け出したい…変な気持ちになりそうだ)
7m級巨人「グォォォォ」ドーン
10m級巨人「グアァッ!」ドスン
うさミン「うわぁっ!?」
うさミン(7m級巨人が…10m級巨人を攻撃した?そして…)
3m級巨人「グォォォォォ」
5m級巨人「ウガァァァア」
うさミン(巨人同士が…争いを始めた?)
うさミン(この巨人達は…)
うさミン(正直、考えたくない。考えることを放棄したい。考えるのが怖い)
うさミン(けど―今、何をすべきか。そう、この状況を分析すべきだ…)
うさミン(こいつらは―間違いなく――)
うさミン「…僕を巡って、殺しあっている!」
バーン
謎の巨人「ウォォォォォウイィィィン!」ドドド
うさミン(…そして、謎の15m級巨人が乱入してきて…)
謎の巨人「アアアゥィィィィィイイン!!!」
うさミン(…補給所の巨人を、全滅させた……)
うさミン(…そして、今、僕は―)
謎の巨人「ウォウィン」ナデナデ
うさミン「……」
謎の巨人「アゥイン」ペロペロ
うさミン(この謎の巨人に好きにされている…)
うさミン(この巨人は恐らく、僕の名前を呼んでいるんだろう。そして、この黒髪…)
うさミン(僕は…この謎の巨人の正体を知っている!)
うさミン「…エレン?」
エレンゲリオン「アアアアアゥゥゥゥゥゥゥイィィィィィィィンンンンン!」コクコク
うさミン「エレン…良かった、生きてたんだ…!」ポロポロ
ミカサ「エレン…エレン…良かった…」ポロポロ
シュゥゥゥゥゥゥ
うさミン「エレン!もとに戻ったんだね!」
エレン「あぁ…アルミン…お前のパンチラ、良かったぜ…」グッ
ミカサ「この世界は…美しい…」
ベルトルト「…アニ」
アニ「…分かってるよ」
ベルトルト「ああ。ライナーも昇天してしまったし、座標の力はアルミンが持っていたみたいだし…僕達に勝ち目はない」
アニ「もう人類滅ぼすのはやめて、普通の人間として暮らしていこう…」
ベルトルト「そうだね…下手に動かなければ正体だってばれないだろうしね…」
アニ「…できれば、ライナーにも生き残ってほしかったね」
ベルトルト「仕方ないよ。世界は残酷なんだから…ライナーの顔、見てみろよ。幸せそうだろ?」
アニ「…うん」ポロポロ
そして――
僕のこの力と、ミカサの戦闘力。そしてエレンの巨人になれる力により―
ウォール・マリアを奪還し、人類は勝利した。
…パンチラも、最初は恥ずかしかったけれど、少し癖になってきたかもしれない
~BGM:もしこの壁の中が一軒の家だとしたら~
ミカサ「…アルミン」チョイチョイ
アルミン「何?ミカサ」
ミカサ「海と言えば水着。…このスクール水着を着てほしい」
アルミン「嫌だ!」
ジャン「…じゃあ、このマイクロビキニは?」
アルミン「嫌だ!」
エレン「じゃあこのうさミンが刺繍されたブーメランパンツは?…俺とお揃いだぜ」
アルミン「…嫌だ!」
…大分僕のことを変態的な目で見る人間も増えてきたけれど。
なんだかんだで楽しい日々を送っている。
…ライナー。あの作戦の後、大量の鼻血による出血多量で命を落としたらしいね。
僕は結果論で語ることは嫌いだ。けれど、もし、あの時もう少し違う案を出せていたのなら…
もっと早く、僕が作戦を実行できたのなら―ライナー。君の命を救うこともできたのかもしれない。
皆の兄貴分だったライナー。兵站行進で僕の荷物を持ってくれようとしたライナー。
…僕たちは、ライナーの分まで生きていくよ―
エレン「おーい、アルミン!こっちに珍しい魚がいるぞ、早く来いよ!」
アルミン「うん、今行くよ!」タタッ
―完―
乗っ取りでした
ライナーを生き残らせたかった
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