兄「昨日頭のおかしい女にあった」 (9)
友「へぇ、どんな?」
兄「自分を俺の生き別れの妹だと自称し、俺のことを兄さんと呼んで突然抱きついてきた」
友「……本物なんじゃないの?」
兄「いや、町中でいきなりだし、間違いなく偽物だろう」
兄「なんとか振り払って家に帰ったら、家にまでは来なかったしな。本物なら家で俺の帰りを待つだろう?」
友「親には話したの?」
兄「もちろん話した。そうしたらやはり違うらしく、その女のことは忘れろと母に叫ばれたよ」
友「へぇ……ちなみにどんな子だった」
兄「そうだな……今校門の前にいるのがそうだな」
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