衣「どうしたんだ華菜、ため息ついて」

池田「あー、うん、大丈夫だし」

池田（お前が鬱陶しい、なんて言ったら可哀想だし）

衣「本当か？強がってはだめだぞ？具合が悪いなら衣にすぐ言え！」

池田「･･････」ｲﾗｯ

池田（おっと、落ち塚落ち着け･･･ここは深呼吸、天江に鬱陶しいなんか言ったら絶対号泣するし）ｽｰﾊｰ

衣「深呼吸してそうしたんだ？息が苦しいのか？やっぱり体が悪いのか？」

池田「･･････」ｲﾗｯ

衣「じゃぁな華菜、また明日ー！」ﾌﾘﾌﾘ

池田「おーう」ﾌﾘﾌﾘ

池田「･･･」

池田「ﾊｧ･･･」

池田「まさかあたしが人のことをウザイと思うとは思わなかったし…」

池田「あれがありがた迷惑ってやつかな…キャプテンがいじめられる理由が少しわかった気がするし。まぁキャプテンをいじめるやつは許さないけど」

~～～～～～～～～～～～池田の自室～～～～～～～～

池田「はぁ」ﾎﾞｽｯ

池田「天江のおかげで随分疲れたし。ちょっと早いけど寝るかな」

池田「おやすみｎ電話「ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙ」

池田「ﾁｯ」ｶﾞｻ

池田「もしもし、池田です」

衣『もしもし、華菜かー？」

池田「」

池田「…天江、どうしたし」

衣『ちょっとまった、なんで衣は華菜って呼んでるのに華菜は衣って呼んでくれないんだー？』

池田「…わかった、こんどから衣って呼ぶ。それでいいだろ？じゃああたしは寝るし」

衣『衣の話はまだ終わってないぞ！」

池田「さいですか」

衣『今日の朝、オリンピックが東京に決まったな！」

池田「…そ、そうだな」

衣『楽天の田中が二十連勝したな！』

池田「お、おう。話はそれだけか？それならおｙ

衣『阪神の桧山が引退するそうだな！』

池田「…」

池田「…」ｹﾞｿ

池田（昨日は朝まで電話につき合わされたし…眠いし…）

池田（部活も早引けしたし、家に帰って昼寝しｙ

衣「華ー菜っ！」ﾋｮｺ

池田「」

池田（いやまてまてまてまてまて、こいつはなんでこんなに元気なんだ！？）

池田（制服着てるから学校にはいったっぽいし…こいつは寝なくても大丈夫なのか？）

衣「？華菜、顔色が悪いが大丈夫か？」

池田（…平常心、平常心…）

池田「だ、大丈夫だし」

衣「華菜をこんな目にあわせたやつは衣が許さない！」ﾌﾟﾝｽｺ

池田（お前のせいだろうがよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ！！！）

衣「やっぱり体調が悪そうだな…看病してやろう」

池田「！？いやいや、大丈夫だし」

衣「はいよし！」ﾊﾟﾁﾝ

ハギヨシ「此処に」ｼｭﾀ

衣「華菜を衣の部屋に連れて行ってくれ。それと救急用具の準備を」

ハギヨシ「御意」

池田「･････････」ﾀﾞﾗﾀﾞﾗ

ハギヨシ「池田様、失礼します」ｺﾞｽｯ

池田「」ﾊﾞﾀﾝ

ハギヨシ「では衣様、御先に連れて行って居ります故」ｼｭﾀ

池田「ん…」ﾊﾟﾁ

池田「…ここは…」

池田「！」ｶﾞﾊﾞｶﾞﾁﾄﾞｻ

池田（起き上がれない･･･！？）

池田（縛られてる！？）

池田「天江、甘え！起きてくれ！」

衣「ｽｰ･･･ｽｰ･･･」ｚｚｚ

池田（寝てる！？）

池田「うー…天江！…衣、衣！」

衣「やっと呼んでくれたか！」ﾊﾟﾁｸﾘ

池田「･･････」ｲﾗｯ

池田（悪気があったんじゃないはずだ、そうだし、落ち着け…落ち着けあたし）

衣「華菜のためにおかゆを作ったぞ！」ﾎｶﾎｶ

池田「あ、ありがとう」

池田「ﾓｸﾞﾓｸﾞ･･･！？」ｶﾞﾘｯ

衣「それはスパイスだから問題ないぞ！」

池田「そ、そうか」ﾓｸﾞﾓｸﾞﾊﾞﾘﾊﾞﾘ

衣「～♪」ﾜｸﾜｸ

池田「ﾓｸﾞﾓｸﾞ…ごちそうさま」

池田「じゃあ失礼しｍ…」ｸﾞﾗｧ

池田（め、眩暈が）ﾄﾞｻ

池田（頭が･･･痛い…視界がぼやけて…）

池田「…っこ、ころも…す、すぱいす…って、な…んだし」

衣「ああ、あれはな！」



衣「縛っていたら華菜がビクビク痙攣してたから。抗癲癇の特性錠剤を入れておいたぞ！」

池田「」

池田「うわああああああああああ」

池田「い、今すぐ吐く！ハギヨシさん！ボディブローお願い！」

ハギヨシ「畏まりました」ﾄﾞｽ

池田「ｳｯﾌﾟ、おええええ！」ｹﾞﾛｵ

衣「ぅゎ…」

池田「さ、さよなら･･･」ﾌﾗﾌﾗ

池田「…反省」

池田「…今回はｶﾞﾁで死ぬところだったし」

池田「…しばらく、天江としっかり距離を置こう」

電話「ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙ」

池田「もしもし、池田です」

衣『華菜ー？衣だｚ」ﾋﾟｯ

池田「…寝よう」

池田「あー、部活楽しかったし」

池田「今日も早くかえｒ…

衣「華菜ー」ﾄﾃﾄﾃﾄﾃ

池田「…」

池田「…･･･」ﾌﾟｲ

衣「……華菜？」

池田「…」ﾂｶﾂｶ

衣「華菜ぁ…」ｳﾙｳﾙ

池田「…」ﾂｶﾂｶ

池田（りょ…良心が痛む）

池田「」ﾁﾗｯ

衣「かなぁ･･･」ｸﾞｽﾝ

池田（うう･･･）

衣「･･･華菜、ごめん」

池田「･･･」

衣「華菜、ごめん。衣は華菜に迷惑をかけてしまっていたんだな」

池田「……」

衣「……衣は、華菜のことが好きだったんだ」

池田「……！」

衣「……でも、迷惑かけちゃってたなら、衣は華菜から距離を置くことにするよ」

衣「……さよなら、華菜。最後に……一緒にでかけたかったな」ﾆｺﾘ

池田「……」

衣「それじゃ

池田「衣」

衣「……？」

池田「……でかけるくらいなら、つきあってやってもいいぞ？」

衣「でも、ころもｈ

池田「にゃあああああ！あたしの決心が変わらないうちに早く決めろし！」

衣「……うん、ありがとう！」ﾆｺﾘ

池田（涙目で言われたら断れないだろうが……ばか）

後日

池田「てなわけで遊園地」

衣「あれに乗ろう！」ﾋﾟｮﾝ

池田「わかったわかった」

池田（なんだかんだ、迷惑かかんなきゃ衣もかわいいんだよなぁ…）ﾁﾗｯ

池田（てかジェットコースター大丈夫なのか？）

衣「ｹﾞｪ」

池田（いわんこっちゃないし）

衣「う…酔った……」ﾌﾗﾌﾗ

池田「はあ、一旦休むし」

衣「すまない……」ﾖﾛ

衣「うう……」ｸﾗｸﾗ

池田「……」

衣「ぐへぇ」ﾌﾗｯ

池田「……衣」ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ

衣「……？」

池田「ひ、膝枕してやるし」

衣「～♪」

池田「……大丈夫か？」

衣「うむ、華菜のお陰で大分良くなってきたぞ！」

池田「そりゃよかったし」
衣「～♪」

池田(いま改めて見ると、天江も結構かわいいな)

池田(……いや、こいつは半ばヤンデレっ気すらあるんだぞ。これは付き合ってあげてるだけ、付き合ってあげてるだけ……付き合う！？いや意味が違っ……)

池田「……」ﾓﾝﾓﾝ

衣「？」

―――――――――


衣「……な、華菜！」

池田「に゛ゃっ！？」ｶﾞﾊﾞ

衣「気持ち良さそうに寝ていたぞ」

池田「そ、そうか」

池田(あれ？なんで天江が顔の上に……)

衣「あ、華菜」

池田「なんだし」

衣「衣の膝枕、気持ちよかっただろ？」

池田「！？」

池田(コロモノヒザマクラ……衣の膝枕！？)ｶﾞﾊﾞ


ｺﾞﾁﾝ

「「～～～！？」」

池田「こ、衣！」

衣「う……ぐすっ…」

池田(膝枕から起き上がったら顔がぶつかるに決まってるだろ…あたしのバカ)

池田「ご、ごめんだし」

衣「うっ……うぇっく…」

衣「びえぇぇぇぇぇぇぇぇ」ﾋﾞｪｪｪ

池田「ご、ごめんだし！だからほら、ちょっと静かに」ｱﾀﾌﾀ


ﾅﾆﾅﾆ?ｹﾝｶ?ﾁｲｻｲｺﾅｲﾁｬｯﾃﾙｼﾞｬﾅｲ…ｶﾜｲｿｳﾆ

ｻﾞﾜｻﾞﾜｻﾞﾜｻﾞﾜ


池田「う゛っ…ほら、衣！」ｸﾞｲ

衣「うえぇっく、びぇぇ…」ﾋｯｸ

～～～～～～～～～～～～～～～～～
衣「華菜、すまない。迷惑かけた」ｼｮﾎﾞﾝ

池田「いいっていいって。そんなことより、ほら」

衣「？」

池田「閉園時間。あとちょっとだぞ」

衣「あっ」

池田「いこ？」

衣「……うん！」

ﾋﾟｨｰﾝﾎﾟｫｰﾝﾊﾟｧｰﾝﾎﾟｫｫｫｫｰﾝ

衣「む、もう閉園時刻か」

池田「結構速いもんだな。さ、帰るし」

衣「むぅ～もうちょっと居たいぞ」

池田「無理なものは無理だし。ほら行くぞ」ｸﾞｲｰ