P「おいたかね」(44)
たかね「はて、なにかごようですか?」
P「昨日買ったラーメンが見当たらないんだけど」
たかね「……わたくしはたべてません」
P「……じゃあ誰が」
たかね「となりのみきでは?」
P「そっか……隠れて食べるくらい好きなら、今度美希にラーメン奢ってやるか」
たかね「!!」
たかね「あなたさま!わたくしがじつはたべたのです!」
P「へぇ」
たかね「ですので、らぁめんをたべにいくのならみきではなく、わたくしと……!!」
P「嘘つきに食べさせるラーメンは無い」
たかね「なんと!?」
P「嘘つきにはおしりペンペンだな」
たかね「は、はなしがちがいます……!!」
たかね「あぁ……!!」ガクガク
スパーン
メンヨウナー!
たかね「あなたさまー」トテテ
P「ん?」
たかね「おてがみがとどいておりました」
P「そうか、ありがと」
たかね「おやすいごようなのです」フフン
たかね「おれいがしたいなら、らぁめんでてをうちましょう」
P「ぼろい商売だな」
たかね「ぼろい?らぁめんはぼろいのですか?」
P「知らん」
P「あー、めんどくせーなー」
たかね「だめですよ、あなたさま」
たかね「いっしゅうかんにいっかいはそうじをしないと、すぐによごれてしまいます」
P「風呂掃除なんて月一回でいいだろ」
たかね「だめなおとなです」
P「言いたい放題だな」
P「っていうかお前一週間が何日か知ってるの?」
たかね「とうぜんでしょう。ななにちですよ」
P「このまえ風呂洗ったのは?」
たかね「えーっと……」
たかね「いっしゅうかんまえです」
P「だから何日?」
たかね「……ふつかです」
P「今日は?」
たかね「なのかです」
P「……お前7引く2をしてみろ」
たかね「え?えと……5です!」
P「……はぁ。週一じゃねえじゃん」
たかね「??」
P「たかね、ごはん」
たかね「はい!……?」
たかね「……きょうはらぁめんというはなしでは?」カレ〜
P「やっぱ手作りめんどいわ」
たかね「!!うそつき!」
たかね「うそつきはおしりぺんぺんですよあなたさま!」
P「できたらって言っただろ」
たかね「いってません」
たかね「おしりをだしてくださいまし」
P「はいはい……」
たかね「えいっ!!」ぱしん
P「ちょう痛いな〜」
たかね「まったく、あすはちゃんとらぁめんにするのですよ!」ヤレヤレ
P(何様だよ)
たかね「うぅ……」シクシク
P「!?ど、どうしたたかね!?」
たかね「あなたさま……」
たかね「わたくし、かなしいのです」
P「なにが?」
たかね「となりのみきがいっていたのです……」
たかね「らぁめんは、おおくのいきものをぎせいにしてなりたっていると……」
P「……」
たかね「わたくしは、これからおおくのいきものにかんしゃしてらぁめんをしょくすのです!」
P「そ、そう」
たかね「ですので、こよいはらぁめんとまいりましょう」
P「それは違うかな」
たかね「なにゆえ!?」
たかね「??」
たかね「もし、そこのいぬさん」
たかね「このはこはあなたのおうちですか?」
たかね「……せまいでしょう」
たかね「しかし……」
たかね「……わたくしのおうちはいきものはかえませぬ」
響「あれー?たかねじゃないかー」
たかね「!! もうだいじょうぶなのです、いぬさん!」
響「へ?」
たかね「きょうはいいことをしたのです!」
P「へー、そっか」
響「ペットの食費がまた増えるぞ……」
TV<のこずきっち〜ん さて、きょうのおたよりは……
たかね「」ソワソワ
P「お前それ好きだなー」
たかね「ときどきらぁめんをつくっているのです!」
P「結局それか」
TV<今日のおたよりは……たかねさんから
たかね「!!」
P「?」
TV< らぁめんをつくってくださいまし……?はは、じゃあ今日は……
たかね「!!」パアァ
P「……お前どうやって送ったんだ?」
たかね「みきにおねがいして、あなたさまのぱそこんからめぇるを……」
P「パソコン勝手に使うなって言ってるよな……?」ゴゴゴゴ
たかね「おくっ……」
たかね「ち、ちがうのです!みきがかってにねっとなるものをしだして、わたしのめぇるはついでに……!」
P「言い訳無用」
たかね「め、めんようなー!!」
TV<ぜひ、たかねさんも作ってみてください。それでは
ドア<とんとん
たかね「??」
ドア<たかね〜ミキなの
たかね「みき?しかし、あのかたのるすちゅうはひとをいえにあげるなと……」
ドア<ミキはお外で遊ぶから大丈夫なの
たかね「それなら、おでかけとまいりましょう」ガチャ
美希「はーっ!!涼しいの!」ドタドタ
たかね「み、みき!そとであそぶのでは……!!」
美希「こんな暑いのに外で遊ぶなんて馬鹿なの!」
美希「ミキんちのクーラー壊れたから、涼みにきたの♪」
たかね「いけません!やくそくをやぶったら、わたくしが……!」
美希「かたいこと言わないの。お茶ちょーだい」
たかね「ああ……またらぁめんがお預けに……」
美希「アハッ☆カップラーメンなら、ミキの家から持ってきたげるの」
たかね「そ、それはまことでございますか!?」
美希「うん!本当な……の……」
たかね「ふふ、あのかたがいぬまにらぁめんをたくさん……」
P「俺がいない間に何だって、たかね?」
たかね「」
美希「」
スパーン
ミキ!タ、タスケ…!
美希「」ガクガクブルブル
たかね「……あなたさま、あなたさま」
P「んー?」
たかね「もうじゅうじなのです。あさごはんをよういしてくださいまし」
P「ごめん、もうちょっと……」Zzz
たかね「……」
たかね「!!」ピコーン
たかね「あなたさま、らぁめんならわたくしひとりでよういできます。さきにたべてもよろしいでしょうか?」
P「んー?ぅん……」
たかね「いまうんといいましたからね?いいましたね?」
P「はいはぃ……」Zzz
たかね「ふふ……」
P「量にも限度があるだろうが!」
たかね「き、きいておりませぬ!!」
たかね「ふふ……」
P「なんだ、いきなり笑い出して」
たかね「なつやすみのけいさんどりるがおわったのです!!」
P「はや」
たかね「ほかにも、かんじ、かんそうぶん、えにっきなど……これからはあそびにぜんりょくをそそげそうです」
P「……?絵日記って、まだ夏休み始まったばかりだろ?」
たかね「はい。さきにわたくしのみらいをよそうしてかいたのです」
P「は?」
たかね「あなたさまがこのえにっきどおりにしてくれないと、わたくしはうそつきになってしまいますよ?」ドヤッ
P「……とりあえず見せてみろ」
P「……」
たかね「いかがでしょうか?」
P「なるほど……今日も明日も明後日もらぁめんか」
たかね「まこと、すばらしきなつやすみ……っ!!」
P「つまりたかねは嘘つきになるってことだな」
たかね「なんとっ!?あなたさまがかなえてくれるのでは!?」
P「叶えるわけないだろ。……さて、嘘つきには何だったっけ、たかね」ゴゴゴゴ
たかね「……ら、らぁめん3杯?」
P「ぺんぺんでーす」
たかね「いやぁああああ!!」
たかね「うぅ……」ブルブル
美希「たかねもスミにいないでこっちに来るのー!」
たかね「ならばはやくてれびをきってくださいまし!!」ブルブル
P「美希はお化け怖くないのか?」
美希「ミキ見えたことないから、なんてことないの」
美希「たかねはビビりすぎだと思うなっ」
たかね「おばけはいるのです!たとえみえずとも、たしかにそんざいするのです!」
P「あ、たかね、お化けは隅っこに集まりやすいらしいぞ」
たかね「あなたさまぁーーーっ!!」ダキッ
P「たかねぐるじぃ」ギュゥゥゥ
たかね「はやくてれびを!せめてちゃんねるを!」
美希「あはは!たかね、この番組見てお化け克服するの!」
たかね「そ、そのようなことできるわけ……」
美希「できるよ〜?お化けの弱点も紹介してるの」
たかね「お、おばけにじゃくてんが!?」
美希「うん!お化けって、にんにくとか十字架が嫌いなの!」
たかね「に、にんにくといえばらぁめんに!!」
P「それ吸血鬼やないかい」
P「ただいま〜」
たかね「……あなたさま」トテテ
P「ん?どした」
たかね「しらないひとがたずねてきて……あげてしまいました」
P「はぁ?知らない人?今いるのか」
たかね「はい、りびんぐに」
P「しかたねぇな……」
P(セールスかなんかだろ……)
P「ちわーっす」ガチャ
あずさ「あら〜、おじゃましてます〜」
P「へ」
あずさ「三階上に引っ越してきました〜」
P「なんで三階下にあいさつなんか」
あずさ「若い男の人が住んでると聞いたので〜」
P「へ?」
あずさ「たかねちゃん、お子さんですか〜?」
P(……めんどくさそうだし、子供設定で)
たかね「わたくしはふぃあんせなのです」
P「……」
あずさ「あら〜」
あずさ「じゃあ今日は退散しようかしら〜。では、また」
たかね「またおあいしましょう」
P「……」
たかね「……あなたさま?」
P「もう入れるなよ、うん」
たかね「あなたさま!」
P「ん、どしたい」
たかね「しゅーくりぃむをごぞんじですか!?」
P「常識だよ常識」
たかね「なんと!?」
P「フワフワとした口どけのいいシュー生地」
たかね「おぉっ……!」キラキラ
P「なめらかで甘いホイップクリーム」
たかね「めんような……!!」
P「洋菓子の代表だな」
たかね「ぜひ、つくってくださいまし……っ!!」
P「無理無理。難しいよ」
たかね「なんとッ……!?」ガビーン
たかね「ふぅ……」
響「お……?はいさーい!たかねじゃないか!」
たかね「ひびき……」
響「ど、どうしたんだぁ?元気が無いぞ?」
たかね「じつは……」
響「うんうん」
たかね「……ひびきにはなしてもじかんのむだなのです」
響「なぁッ!?」ガーン
響「自分、これでも自立した立派な女だぞ!」
たかね「……ふん」フッ
響「は、鼻で笑われたぞ……」
たかね「こころやさしいわたくしはひびきにもはなしてさしあげましょう」
響「た、頼むぞ」
たかね「じつは……わたくしすこしふとってしまったのです」
響「……そんなことかぁ」
たかね「!!」
たかね「そんなこととはききずてなりません!おなじおんなとしてはなしたのですよ!」
響「はいはい。それで、何キロ太ったんだ?」
たかね「い……いちぐらむ」
響「ぐらむ?」
たかね「……ぐらむ?はて……?」
響「はは……」
たかね「むむ……」
TV<ワーワー
たかね「らぁめん、つけめん、いけめん……?」
たかね「らぁめん、つけめんはしっていますが……」
たかね「いけめんとは……?」
たかね「……」
たかね「めんぎょうかいのにゅぅじぇねれーしょん……!?」
たかね「あなたさまーッ!!」スタタタ
P「んん?」
たかね「わたくし、いけめんをたべてみたいのです!!」
P「!?」
たかね「……」
P「おお、読書か。感心感心」
たかね「わたくしはさいしょくけんびなのです」
P「また難しい四文字熟語を」
たかね「ふふ……じょうしきなのです」
P「で、何読んでんだ?」
たかね「きょうはへんでるとぐれーてるを」
P「……」
たかね「まこと、べんきょうになるしょもつなのです」
P「絵本な」
雨「ざー」
たかね「あめですか……」
たかね「つまらないのです」
prrrrrr
たかね「でんわ?あなたさまから……」
たかね「もしもし?」
P「おうたかね!悪いけど傘持って迎え来てくれよ」
たかね「ふふ……ならばとうかこうかんをごぞんじですか?」
P「帰りにラーメン屋に寄ってやんよ!」
たかね「まことですか!?」
P「おう。だから公園前のバス停まで来てくれ!」
たかね「ええ、おまちなさい!!」ガチャっ
たかね「ふふ……かさおっけー」
たかね「かぎをしめて……」
たかね「いざじんじょうに……らぁめん!!」
あずさ「あら〜たかねちゃん、おでかけ?」
たかね「あずさ?ええ、これからすこし」
あずさ「じゃあ、お家にはPさん一人かしら〜?」
たかね「……いえ、あのかたはいまわたくしのむかえをこころさびしくまっておられるのです」
あずさ「私も行こうかしら〜?」
たかね「ええ、かまわな……ハッ!?」
あずさ『こんにちは〜来ちゃいました〜』
P『あずささんじゃないですか。これからラーメン食べに行くんですけど、行きますか?』
あずさ『はい〜』
P『三人分払わないといけないから、たかね、今日はトッピング無しの普通のラーメンな』
たかね『ば、ばかな……!!』
たかね「あぁ……!」ガクガクブルブル
あずさ「たかねちゃん?」
たかね「す、すみませんあずさ!!これはらぁめんのためなのです!!」スタコラサッサ
あずさ「あ、たかねちゃ〜ん!?」
たかね「く……らぁめんのためとはいえ、すこしこころぐるしいおもいなのです」
やよい「うぅ〜……雨さん止んでくれるとうれしいかなーって……」
たかね「やよい?」
やよい「あ、たかねちゃーん!こんにちはー!はいたーっち!」
たかね「はいたぁっち」
やよい「うっうー!よくできましたぁ!」
たかね「……して、やよいはここでなにを?」
やよい「それがですねー、雨さんのせいでお家に帰れないんですぅ……」
たかね「まこと、ゆゆしきじたいですね……」
たかね「……あ」
たかね(そういえば、このまえみたえいがで……)
たかね「……ん!!」スッ
やよい「え?」
たかね「ん!!!」
やよい「傘、貸してくれるんですかぁー?」
たかね「んん!!」
やよい「ふぇ……た、たかねちゃん?」
たかね「……ん!」カサオキ
やよい「え?え?」
たかね「ん!!!!」スタコラサッサ
やよい「た、たかねちゃーん!?」
たかね「ふふ……いいことをするときもちがよいのです」
たかね「さて、さきをいそがねば」
たかね「……?」
かえる「げろ」
たかね「……」
かえる「げろげろ」
たかね「なぜみちのまんなかに……」
たかね「はしをとおるのです……」
かえる「げろ」ピョン
たかね「!!」サッ
たかね「めんような……!!」
たかね「あくまでもここはとおさないと……?」
かえる「げろ」
たかね「……きくのです、げろっぱよ」
かえる「げろ」
たかね「わたくしは、いまたいせつなひとをまたせています」
かえる「……」
たかね「こうしているあいだにも、ときはこくこくとすぎています」
かえる「……」
たかね「わたくしがいかず、だれがいくのでしょう……!?」
かえる「げろ……」
たかね「わかっていただけたでしょう!?」
かえる「……」
たかね「では、うごかないでくださいね」ススッ
かえる「げろ」ピョン
たかね「ひゃあああああああああああ!!!」ダダダダッ
P「おそいなー」
たかね「あなたさまぁーーッ!!!」ダダダダッ
P「お、おぉう!?」
たかね「げろげろがぁ!!」ジャンピング
P「ぐふぅ……!!」ダキッ
たかね「うぅ……」
P「お前……重くなったなぁ」
たかね「ふええぇぇ……」
P「げろげろ……かえるか。苦手だもんな、よしよし」
たかね「……///」
P「……ん?なあ、俺の傘は?」
たかね「……忘れました」
P「……まあいいか。ほら、肩車。お前傘持て」
たかね「はい……!!」
P「つーか普通俺の分の傘忘れるかー?」
たかね「……いまはすきにわたくしをののしるがよいのです」
P「ん?」
たかね「いつかわたくしをそんけいのまなざしでみるこt」
やよい「あーっ!たかねちゃーん!」
たかね「!」
やよい「Pさんこんにちわー!」
P「はいこんにちわ」
やよい「Pさん!たかねちゃん、わたしに傘貸してくれたんですよー?」
P「ほぉー……。その傘、後日返してくれたらいいよ」
やよい「わかりましたーっ!またねー!」
たかね「……」オテテフリフリ
P「……優しいなぁ、たかねは」
たかね「とうぜんのことをしたままです」
P「……よし、今日は奮発してチャーシューメンにトッピング4つまでしていいぞ」
たかね「まことですか!?」
P「おう」
たかね「では、ちゃーしゅぅめんにちゃーしゅぅをよっつとっぴんぐで!」
P「だめ」
たかね「なにゆえッ!?」
P「夏でも月は綺麗だなー」
たかね「あなたさま、つきをみるならおだんごを……」
P「ねーよ」
たかね「なんとふぜいのない……」シュン
P「月より団子だな、たかねは」
たかね「つきをたのしむわびさびはちゃんともちそなえています」
たかね「とてもきれいなまんげ……つ……」
P「ん?」
たかね「まんげつ…………!」プルプル
P「お、おいたかね!?」
たかね「うっ……!く!…………あああぁぁ!」ピカー
P「たかねが光った!?」
P「まぶしっ……!」
貴音「何と綺麗な満月でしょう……」シュウゥゥ…
P「!?」
P「夏でも月は綺麗だなー」
たかね「あなたさま、つきをみるならおだんごを……」
P「ねーよ」
たかね「なんとふぜいのない……」シュン
P「月より団子だな、たかねは」
たかね「つきをたのしむわびさびはちゃんともちそなえています」
たかね「とてもきれいなまんげ……つ……」
P「ん?」
たかね「まんげつ…………!」プルプル
P「お、おいたかね!?」
たかね「うっ……!く!…………あああぁぁ!」ピカー
P「たかねが光った!?」
P「まぶしっ……!」
貴音「何と綺麗な満月でしょう……」シュウゥゥ…
P「!?」
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