アスカ「シンジ。カヲルってどこの女よ」 (9)

シンジ「へ?」

アスカ「なにが『へ』よすっとぼけて! あんたがその女の名前寝言で呟いてるの、2回も聞いたんだから!」

シンジ「待ってよアスカ。カヲル君って、男だよ……僕の友達で」

アスカ「あんたの友達って2バカだけでしょ。なんでそうすぐバレるウソつくわけ?」

シンジ「そっちこそ、なんで怒ってるんだよ。もしカヲル君が女だったとしても、アスカには関係ないじゃないか」

アスカ「……自惚れて、嫉妬されてるなんて思ってんじゃないでしょうね」

シンジ「そんな勘違いしないよ。もういいだろ?この話」

アスカ「ダメ。あんたなんて好きでもなんでもないけど、暇つぶしにこの私とヤらせてやってるのは事実なんだから。私とした後に、他の女の夢見てるなんてぜっっっったい許せないわ」

シンジ「だから……」

アスカ「いい? これはプライドの問題よ!」

シンジ「……分かったよ。じゃあカヲル君に直接会わせるから、それでいいだろ?」

シンジ「見て。携帯のアドレス、名前書いてあるから」

アスカ「『渚カヲル』……ふぅん、渚ねえ」

シンジ「かけるよ」ピッ

シンジ「……あ、もしもし。碇です。カヲル君、大したことじゃないけど―――」

アスカ(こいつは身も心も私のモノなんだから。たぶらかすやつは全員排除してやる……っ)

カヲル「やあ。こんにちは」

アスカ「!!!??」

シンジ「ね? ちゃんと男だっただろ」

カヲル「君が惣流さんだね。初めまして」ニコ

アスカ「ひぅっ」

シンジ「これで納得した? 僕だって、トウジ達以外に友達くらいいるって」

アスカ「え、あ、う」

シンジ「ちなみにカヲル君は、綾波と付き合ってるんだ」

カヲル「はは。まぁ、そういうことになるね」

アスカ「………………ソウ」

シンジ「―――アスカ」コンコン

シンジ「ミサトさんもう寝たよ」

アスカ『そう』

シンジ「……入ってもいい?」

アスカ『……今日はなんか疲れちゃったから、このまま私も寝るわ』

シンジ「そ、そっか。ごめん。ゆっくり休んでて。おやすみアスカ」

アスカ『……』

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