アルミン「トライアングラー」(44)

野原

エレン「」ムニャムニャ

エレン「」ゴロゴロ

エレン「」ドシン

エレン「…なんだぁ…」ムニャムニャ

サシャ「」グ-グ-

エレン「…なんだサシャか…ねよ…」

エレン「…」

エレン「…え?」

エレン「…ここは俺の秘蔵の場所なのに…なんでサシャがいるんだよ…」

サシャ「」ムニャムニャ

エレン「起きそうだな…場所かえよう…」ソロ-リソロ-リ

エレン「!」バギ

エレン(しまった…何で木の枝がこんなところにあるんだよ!)

サシャ「…ん?エレンじゃないですか~」

エレン「よ、よう」

サシャ「奇遇ですね」

エレン「ああ、本当に奇遇だな。本当に…」

サシャ「エレンもここに来てたんですか。ここは良いですよね。涼しいし」

エレン「そうだな。うん。じゃあ俺ちょっと寝させてくれ」

サシャ「えー、ちょっと話でもしませんか?退屈だったんです」

エレン「話よりも寝たい気分なんだが」

サシャ「どうしてそんなに寝たがるんですか?」

エレン「最近不眠症に悩んでんだ…」

サシャ「不眠症ですか。それは大変ですね」

エレン「ああ、いつもなかなか寝れなくて、気づいた時には4時だったりする。
だから少しでも改善できねえかと思ってここに…」

サシャ「不眠症の主な原因はストレスだそうですよ」

エレン「ストレスか…」

サシャ「ストレスになってそうな事とかありませんか?」

エレン「うーん、ミカサ…ジャン…」

サシャン「ジャンとはいつも喧嘩してますからね」

エレン「いつもって訳じゃないんだが」

サシャ「ミカサというのは?」

エレン「俺を子供扱いする事にストレス溜まってるんだと思う…」

サシャ「…解消は難しいかもしれませんね…」

エレン「…ああ…」

サシャ「焼き芋でも食べます?」

エレン「おお、くれるのか…」

サシャ「はい、一本なら」スッ

エレン「ありがたくもらう」

エレン「」モグモグ

サシャ「」モグモグ

エレン「…うまいな」

サシャ「そうですね~」ホクホク

エレン「何だか眠くなってきた…寮に帰って寝るよ。芋ありがとな」フラフラ

サシャ「あのー、大丈夫ですか?」

エレン「ああ…」フラフラ

エレン「」フラフラ

サシャ「エレン!そっちは河ですよ!」

エレン「え? うわ!」ズボ

エレン「…しまっ…」ガボガボ

サシャ「」ダッ ポイ

エレン「」ガボガボ

サシャ「エレン!」ザバア

エレン「サ…シ…」ガボガボ

サシャ「掴んだ!」ガシ

サシャ「よいっしょ!」ブン

ヒュ-

エレン「痛!」ドン

サシャ「あ!すみません!」

サシャ「大丈夫ですか?」

エレン「…ああ、ありがとう」

サシャ「いやぁ、照れますね」

エレン「すまねえな、俺のせいで芋が…」チラ

焼き芋「」グチャ

サシャ「芋より人の命の方が大切ってぐらい私にもわかりますよ」

エレン「わかるのか」

サシャ「酷いですよエレン!」

エレン「冗談だ。芋は弁償するよ」

サシャ「え!?べ、別にいいですよそんな…」ニタニタ

エレン「ニヤついてるぞ」

サシャ「あ…じゃあ…お願いします!」

エレン「おう!」

サシャ「立てますか?」

エレン「お、おう」フラフラ

サシャ「危なっかしいですね。私が運びますよ」

エレン「え、大丈夫だよ」

サシャ「また事故が起きたらどうするんですか」ヒョイ

エレン「おんぶは恥ずかしいんだが…」

サシャ「じゃあお姫様抱っこの方がいいですか?」クス

エレン「…いや…これでいい」

サシャ「時間ありますから寝ててください」

エレン「おう…」



サシャ「」トコトコ

エレン「」ウツラウツラ

ジャン「ん?ありゃエレンとサシャか」

ジャン「おいお前ら!」

サシャ「あ、ジャン」

エレン「…え…ジャン…?」ウツラウツラ

ジャン「何でサシャがエレンを運んでんだよ。それに濡れてるし…まさか事後…」

サシャ「違います!エレンが疲れているから運んでいるんです!」

ジャン「疲れてる?振りすぎてか?」

エレン「なんでお前はそういう捉え方しか出来ないんだ…」

サシャ「話が通じませんね。もう行きます」スタスタ

ジャン「…これは…いいものを見たぜ!」



サシャ「着きましたよエレン」

エレン「」ス-ス-

サシャ「…幸せにそうに寝てますね。部屋まで運んであげましょうか」スタスタ


サシャ「」ガチャ

ライナー「! サシャ!」

ベルトルト「エレン?」

サシャ「静かにしてください!エレンは寝てるんですから!」シ-

サシャ「エレンのベッドはどこですか?」

ライナー「そこだ。…何があったんだ?」

サシャ「話したら長くなるんですが…」

休憩します

ライナー「なるほど、そんな事があったのか」

サシャ「はい。わかってくれた所で私は失礼します」

ベルトルト「うん。バイバイ」

サシャ「あ、焼き芋の事も頼みますよ」

ライナー「おう、言っておく」

サシャ「では」バタン

ライナー「不眠症か、何か協力してやれる事はないか…」

ベルトルト「…ライナー」

ライナー「いいだろう、これくらいなら」

ベルトルト「…」

アルミン「これを全てですか?」

キース「そうだ。休日にすまんが教室まで運んでくれ」

アルミン「わかりました」ヨイショ

アルミン「結構重いなこれ…」ノソノソ

アルミン「階段か…下見えないよ…」ノソノソ

サシャ「あ!アルミン!おーい!」

アルミン「え? あ!」クル ガキ

アルミン「うわぁぁ!」ゴロゴロゴロ

サシャ「あぁ!大丈夫ですか!」タタタ

サシャ「しっかりしてください!」ユサユサ

アルミン「あはは…足をくじいただけだよ。大袈裟だな」

サシャ「すみませんすみません!」

アルミン「いいよ。悪気あった訳じゃないんだから」

サシャ「これ運んでたんですか?」

アルミン「そうだよ。ちょっと重いんだ」

サシャ「分厚い本が大量に入ってますね。これは重いですよ」

サシャ「私も手伝います」

アルミン「いいよそんな。休める時は休んでいた方がいい」

サシャ「私はもう十分休みましたから大丈夫です」

アルミン「じゃあお願いするね。そっち持ってくれ」

サシャ「はい!」

教室

アルミン「」ドン

サシャ「お疲れ様です!」

アルミン「お疲れ様。ところでどうしてサシャは男子寮にいたの?」

サシャ「エレンを運んでいました」

アルミン「え?どうして?」

…………

アルミン「ごめんね、エレンが迷惑かけて」

サシャ「いえいえ、全くそんな事は!」

アルミン「僕エレンの様子見てくるから。手伝ってくれてありがとう」

サシャ「はい。私も失礼します」

エレン「ん…ここは…」パチ

ライナー「お、起きたか」

エレン「そういやサシャにおぶってもらってたっけ…」

ライナー「話は聞かせてもらった。不眠症なんだってな」

エレン「まあな」

ライナー「俺達に何か出来るとは思えんが困った時は相談してくれ」

エレン「ありがとな」

>>31 いいですねそれ


アルミン「エレン」ガチャ

エレン「アルミンか」

アルミン「調子はどう?」

エレン「サシャから聞いたのか?」

アルミン「うん。熱とかない?」

エレン「ああ、大丈夫。心配してくれたのか」

アルミン「当たり前じゃないか。親友なんだから。水持ってくるね」

アルミン「はい。今日はとりあえず寝た方がいいよ。風邪でもひいたら大変だよ」スッ

エレン「そうか、そうだな」ゴクゴク

アルミン「食事の持ち込みは教官に許可をもらってくるから」

エレン「おう」

ライナー「そういえばもう夜か」

ベルトルト「休日は時間が経つのが早いよね」ハハ

食堂

ミカサ「アルミン、エレンがいない。なぜ?どうして?信じられない」

アルミン「落ち着いて。エレンは今部屋で寝てるよ」

ミカサ「どうして部屋で寝ているか納得のいく説明をしてほしい」

アルミン「わかってる、説明するから」

…………

ミカサ「なるほど。なら私が看病に行こう」

アルミン「ち、ちょっと待って!ミカサは…」

ミカサ「どうして止めるの?エレンが大切じゃないの?」

アルミン「…これは…サシャから聞いたんだけど…」

ミカサ「?」

アルミン「エレンはミカサがストレスになっているらしいんだ」

ミカサ「!?」

ミスって恥ずかしいね。気をつけろよ!
一旦終わり

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom