アリス「もうやめてよ、シノ」 (8)
その夜、大宮忍はかねてから温めていたある計画を実行しようとしていた。
その為に計画の要ともいえるアリスの飲み物に睡眠薬を混入し、寝かせた。そして、それと同様のことを勇たちにもした。これで誰も起きてこない。
その睡眠薬はカレンから入手したものだ。彼女の話では人体に無害の薬と言ってはいたけど、忍はちょっとだけ不安だった。
忍(ほ、本当に大丈夫なんですよね)
忍は隣の布団に眠るアリスの薄い胸に耳を押し当てる。ぷにっと先端の突起が忍の頬に付き、それを感じた瞬間、忍は口角を歪めた。
忍(アリス、ノーブラですか。いいですね)
みたいな?
えっ
忍は頬にアリスの胸の突起の感触を味わい、その奥の心音に耳を澄ませる。トクントクンと滑らかな音が聞こえてくる。
忍(ふむふむ、よく分かりませんね)
次に忍はアリスの口元に耳を寄せる。すぅすぅーーーという穏やかな呼吸に忍は安堵した。
忍(飲ませたのは私ですが、なんともなくてよかったです)
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