エレン「なんだよ…これ…!?」(461)
ベルトルト「うああああ…!!」ガハッ
ライナー「ぐぅううう…」ゴフッ…
アニ「ゲホッ…ガハッ…」
ユミル「ううう…カハッ…」
強化ガラス越しに、かつての仲間が血を吐きながらのたうち回っている。
目の前の光景をよく理解出来てない俺は隣に立って頻りに手元の紙にメモをしている俺の仲間、アルミン・アルレルトに必死の思いで問いかけてみた。
アルミン「え?実験だよ、巨人の」キョトン
アルミン「今日は巨人化が可能な人間に毒が効くかどうかの実験だね。もしかしたら死ぬかもしれないけど、彼らは裏切り者だし…一応死んでも大丈夫だとは思うよ」
アルミン「まさか裏切り者がこうも役に立ってくれるとはね。彼らのお陰で巨人の謎も大分解けてきたよ…!」
ハンジ「そうそう!実験と研究に協力してくれたアルミン君には感謝しないとね!」
アルミン「そんな…僕は…」
ハンジ「いやいや、君のお陰で巨人化を抑制する薬の開発まで実現した。胸を張っていいことだと思うなぁ!」
エレン「そんなことを聞いてるんじゃない…!なんでこんなこと出来るんだよ…!?」
俺は今、目の前でのたうち回ってる奴等に一回拉致された。
しかし調査兵団の活躍、そして俺の巨人化のレベルアップにより何とか彼らを確保することが出来た。
アルミンとハンジ分隊長の研究の成果により結晶化で身を守っていたアニをも眠りから覚ますことに成功した。
そして今、彼らは人類の報復、進歩の為に死にたくても死ねない様な生活を送っている。
色々被ってるようなSSですが、なんとか完結させたいと思います
ライナー「ころ…ころしてくれ…グッ」
ベルトルト「ううう…」ボロボロ
アニ「ハァ…ハァ…」
ユミル「ググ…カハッ…」
エレン「お、おい!流石に可哀想だろ!?今日はもう許してやってくれ!」
ハンジ「ハァー…エレン、許す許さないの話じゃないんだ。これは実験。アンダスタン?」
アルミン「でも安心してくれエレン。もしかしたら明日でこの実験も終わるかもしれないんだ!」
エレン「なに!?本当か!」
ハンジ「ハハハハハハハハ!確かにもしかしたら終わるかもね!」
アルミンの発言で愉快そうに笑っているハンジさんが気になるが、終わるならそれが一番いい!
アルミン「明日は首を切断した後の巨人化が可能か不可能かの実験だからね!」
エレン「…は?」
アルミン「ほら、人間は首を切断しても数秒間意識があるそうじゃないか」
アルミン「だから明日さ」
アルミン「巨人化抑止の薬は投与しないで試して見るんだ」
アルミン「一人一人順に首チョンパしてさ」
アルミン「巨人化するのかしないのか」
ハンジ「ああー考えただけでゾクゾクするねぇー!」
エレン「・・・あ・・・あ・・・」
アルミン「君も言ってたそうじゃないか!」
アルミン「『出来るだけ苦しんで死ぬよう努力する』って」
アルミン「ほら、見てみなよ!」
バタン!バタン!
ベルトルト「あ、アルミン…いるんだろそこに…ッ!頼む…許してくれ…!もう巨人化なんてしないからっ…!人類の為に戦うから…!!」
血を口の端から垂らし、涙を目の端から垂らし、ベルトルトは必死にガラスを叩いてる。
彼の言葉から察するに向こう側からはこちらの様子は見えないのだろう。
アルミン「・・・」イラッ
アルミンは突然、目の前にあるボタンをおしてマイクに口を近づけた。
アルミン『黙れ裏切り者!お前らのせいでみんな死んだんだ!僕の唯一の家族のじいちゃんも…全部…お前らのせいだ…!』
エレン「!」
血走らせた目をギョロリを動かし、焦点を左の赤いボタンへ移す。
アルミン「しね」ボソッ
人差し指でそのボタンを強く押す。
ブシュー
ライナー『ぐああああ…!!』
アニ『ううう…!!』
ユミル『く…あ…!』
ベルトルト『うわぁアアアアアアアアアアアアアアア!!!』
突然ガラス越しの個室の天井から毒々しい深緑の煙が噴出された。
直感でアルミンの押したボタンが原因だと判断した俺は慌ててアルミンの手を弾いた。
アルミン「・・・何するんだ…エレン」
エレン「ハァ…ハァ…し、…死んじゃうだろ…!」ガタガタ
ハンジ「確かに。死んだら明日の実験も出来ないだろぅ?今の行動は感心しないなぁー…アルミン君」
アルミン「あっ…すみませんでした!ハンジ分隊長!」
ハンジ「でも、その心意気は評価するよ!君みたいな人じゃないと、こういう実験には乗ってくれないからね。」¥
アルミン「は、はいっ…!」//
どうやらアルミンはハンジさんに少なからず好意を寄せているらしい。大方一緒に研究する内にハンジさんの熱心な姿勢とカリスマにあてられて、その様な感情を持ったみたいだ。
チラッと釘を刺すように俺を見たハンジさん。こういう抜け目のない一面を見せられると、とてもじゃないが彼女は素敵な女性には見えない。
ミスった。まぁいいか
アルミン「一応、毒じゃ死なないみたいですね。凄い生命力ですね」
ハンジ「そうみたいだね…。その分明日が楽しみだ」ワクワク
アルミン「そうですね!」
エレン「・・・」
ベルトルト『ハァ…ハァ…』
ライナー『ハァ…グッ…』
アニ『うう…』
ユミル『くそっ…くそっ…ハァ…ハァ…』
雨のように降りかかる毒により命を削られたであろう彼らは、壁にグッタリと背を預けたり地に這いつくばったりと完全に消耗し切っていた。
俺も彼らほどじゃないが目の前に広がる地獄を見て焦燥しきっていた。
エレン「・・・」
俺の大事な家族、仲間の命を奪ってきた人類の敵が目の前で死に悶えていたのに、俺の心は暗雲が覆い尽くしていた。
エレン「・・・」
施設内の廊下を俺とアルミンは肩を並べて歩いていた。
満足げな顔をしたアルミンは肩を回しながら口を開いた。
アルミン「ふぅー、どうだった?エレン?」
エレン「」ピクッ
エレン「どうもこうもねぇよ!なんだあれ!?人のやることじゃねぇ!巨人だってしねぇよあんな惨いこと!!」
アルミンを壁に弾いて俺は詰め寄る。
アルミン「巨人は人類の敵だ。巨人を抹消するためなら」
アルミン「僕はなんだってするよ」
エレン「うっ…」
アルミンの力強い眼光に俺は押され、アルミンの肩から手を離す。
あれは決意した者の眼だ。多分、もう、アルミンの考えを覆すことは出来ない。
アルミン「あ、そうだ。巨人にしか効かない毒なんてどうだろう?」
アルミン「もし、明日の実験で生きてたならハンジさんに持ちかけて見ようかな!ウフフ、楽しみだなぁ」
大量の書類を抱えて走り去っていくアルミン。
何故か彼の眼には好奇の色が混じっていた。
エレン「本当か?」
エレン「まさか…あいつらが苦しんでる姿を楽しんでるんじゃないか…?」
不謹慎にも
俺はそんなことを思ってしまった。
ミカサ「エレン!」
エレン「ミカサ…」
施設を出ると、ミカサが心配そうな顔をしながら俺に近づいてきた。
ミカサ「どうだった…?」
エレン「どうって…」
ミカサはあの実験を見たことがあると言っていた。それも、まだ最初の頃でなんでも腕を切断して再生する実験、観察だったとか…
俺の元に帰ってきたミカサは複雑そうな顔をしていた。少なからず、あの実験に対して何かを感じたようだった。
エレン「惨かった。人のやることじゃない。」
俺は地面を彷徨っていた視線をしっかりと上げて答えた。
ミカサ「確かに。でも仕方ない。」
エレン「おい…本気で言ってるのか?」
ミカサ「あいつ等は…カルラおばさんを殺した…」
エレン「っ・・・!ああ・・・」
視線はまた地面へ落ちていく。
ミカサ「それに、仲間をなんにも殺したも同然」
エレン「ああ・・・」
俯いたミカサ。表情は伺えなかった。
ミカサ「帰ろう。」
エレン「ああ…」
俺は馬車に乗る。実験施設は内地に置かれている。
家に帰るために、俺たちはウォール・シーナを超えなければならない。
当然、時間がかかるため、まだ太陽は頂点にあるがそろそろ移動しないといけない。
ミカサ「エレン…」ギュ
馬車内に座るとミカサが手を握ってきた。
実験を見た俺の気持ちを察して握ったのか、ミカサ自身が見た実験の光景を思い出して俺の手を握ったのかわからないが…
後者のほうが俺自身、安心出来るような気がした。
今日はここまで。
さぁ、復讐の対象が苦しむ様を見たエレンはどう思ったのか?
ミカサはどっち側なのか?
アルミンが完全なワルミンなんだが?
そんな感じで今日はおわります。
よければ同時進行の ミカサ「呪い花?」 もよろしくお願いします!
では皆さん、おやすみなさい!
寝れないので更新
ミカサ「」スゥ…スゥ…
エレン「うう…」スゥ…
―――
エレン「母さん!」
カルラ「エレン…」
エレン「母さん…!」ギュ
カルラ「エレン…何があったの…?」
エレン「母さんを殺した奴等が…俺の仲間で…そいつらが死ぬほど苦しんでる…」
エレン「それを見て…俺…複雑な気持ちになって…どうすればいいか…」
カルラ「エレン…」ナデナデ
カルラ「私はあなたが進みたい道を進んで欲しい」
カルラ「エレンが正しいと思った道を歩いて欲しい」
カルラ「エレンはその人たちのことを、まだ仲間って思える?」
エレン「…わからない」
カルラ「フフ…それを聞いて安心した」
エレン「え?」
カルラ「だって、それってその人達とまだ仲良くなれる可能性が消えてないってことでしょ?」
エレン「・・・うん」
カルラ「もし私を殺したなら、きっとその人達にも殺さないといけない理由があったからだと思うの」
カルラ「全ての出来事には理由があるの。もし、その理由を少しでもエレンがわかってあげられたなら」
カルラ「その人達を許してあげて」ニコッ
エレン「母さん…」ギュ
エレン「母さん!」バッ
・・・
エレン「…夢か」
ミカサ「」スゥースゥー
エレン「いつの間にか、馬車の中で眠っちゃったか」
エレン「・・・」
エレン「ごめん、ミカサ」バッ
~実験施設、地下牢獄~
ベルトルト「聞いたかい?」
ライナー「ああ…」
ベルトルト「ついに…明日僕たちは死ねるかもしれないんだ」ハハ
ライナー「ああ…」
ベルトルト「ライナー…今の君は戦士かい?兵士かい?」
ライナー「…わからん」
ライナー「だが」
ライナー「もし、もしやり直せるなら…兵士でありたい…!」ボロボロ
ベルトルト「…ボクも…ボクもだよ」ボロボロ
ライナー「楽しかった…!あの頃、死ぬほどキツかった訓練兵時代…今考えれば凄く楽しかったな…」ボロボロ
ベルトルト「うん…うん…!」ボロボロ
ライナー「くそっ…!なんで俺はこんな…!こんな中途半端なクソ野郎なんだろうな…!」ボロボロ
ベルトルト「それはボクも一緒だよ…人のことをいえなかった…!ごめんよ、ライナー…」
ベルトルト「死にたくない…」
ライナー「ああ…」
ベルトルト「死にたくないよ…!」ボロボロ
ライナー「ああ・・・」ボロボロ
エレン「なに泣いてんだよ」
ライナーベルトルト「!?」
格子越しに見てくる男、俺達を一番憎んでいた男。エレン・イェーガーだ。
エレン「今日の実験。見たぜ」
ベルトルト「フフ…君の言ってたことが現実になったね…僕たちは毎日死ぬほど苦しい地獄のような日々を送ってるよ…」
エレン「それも明日で終わりだな」
エレン「わざわざ、馬車から降りて聞きに来たんだ。ハンジさんに無理言って面会許可まで貰った」
ベルトルト「フッ…もうすぐ死ぬ僕達に何を聞くんだい…?」
エレン「なんで、なんで壁をぶっ壊した…!」
ベルトルト「いいよ、どうせ死ぬんだ。教えてあげるよ」
ライナー「おい…!」
ベルトルト「いいだろ…もう…」
ライナー「・・・ああ、そうだな」
ベルトルト「僕たちは…故郷を巨人に奪われたんだ…」
エレン「巨人に?」
ベルトルト「ああ…獣の巨人。以前、ユミルが少しだけ話したよね?その巨人も僕達と同じ知性を持つ巨人なんだ」
ベルトルト「それどころか…知性のない巨人でも、ある程度操ることも出来るんだ…」
エレン「なに…!?」
ベルトルト「そして一番の脅威は…人を本人の意志関係無しに巨人に変えてしまうことが出来る」
ベルトルト「その力で…僕たちの故郷の人達はみんな巨人に変えられた…」
ライナー「・・・」
ベルトルト「勿論、僕たちも巨人に変えられたんだ」
ベルトルト「でも、巨人にも素質がある。僕の超大型巨人。ライナーの鎧の巨人。アニの一部硬化を操れる巨人」
ベルトルト「普通の巨人が生まれる中、特殊な素質をもった僕達だけが獣の巨人に目をつけられた」
ベルトルト「獣の巨人は故郷の人間を元に戻して欲しければ、壁内の人類を殲滅。あるいは別の方法で巨人になった人間がいる。そいつを捕まえてくることを命じられた」
エレン「それが俺か…」
ベルトルト「うん…最初壁を壊した日。あの日はそのまま人類を殲滅する予定だった」
ベルトルト「だけど、僕たちはまだ子ども。巨人化を長時間持続することは出来ず…」
エレン「急遽、壁内に潜伏することに計画を変えた訳か」
ベルトルト「それからはエレンがしっての通り、ボクもライナーもアニも戦士のなり損ねた」
エレン「故郷か…」
エレン「帰りたいのか?故郷に」
ベルトルト「ハハ…実はもうそこまで帰りたくはない…」
ライナー「最近気づいた。訓練兵時代に、みんなで笑って訓練してるときが一番楽しかった」
ベルトルト「今となっては遅いんだけどね…」ハハ
エレン「そうか…」
エレン「お、お前ら…い、いいいい生きたいか?」ガタガタ
ライナー「おい、何震えてんだよ…」
ベルトルト「風邪かい?」ハハ
エレン「い、生きたいかって!!?」
ライナー「そりゃあ…生きたいけど…」
ベルトルト「エレンも知ってるだろ…?僕たちは多分、明日死ぬ」
ライナー「流石に首を切られちゃあな…」
エレン「い、生きたいのか…!?」ガタガタ
エレン「わかった」ガタガタ
―――
ハンジ「ふぅー…疲れたぁー…!」
リヴァイ「例の実験か」
ハンジ「うん、今度リヴァイも見にくるかい?」ワクワク
リヴァイ「いや、止めておこう。お前の話を聞く限り…無いとは思うが、変な情が湧きそうだしな」
ハンジ「うーん、流石リヴァイ。意外に優しいんだよねー」
ハンジ「情が湧くといえば!」
リヴァイ「? なんだ?」
ハンジ「今日、アルミン君がエレン連れてきてさぁー。エレン君、すっかり、その情が湧いたのか面会させてくれって言ってきたんだよねー」
リヴァイ「で、どうした?」
ハンジ「勿論断ったよ。まさかとは思うけど妙なことされたら一大事だしね」
リヴァイ「で?」
ハンジ「え?」
リヴァイ「それでそうしたって聞いてんだ…まさか」
リヴァイ「ウォール・シーナを超えるまでしっかり見張って返さなかったのか?」
ハンジ「・・・。」
リヴァイ「・・・馬鹿野郎!あのガキが簡単に諦める訳がねぇだろ!」ダッ
ハンジ「ヤバイヤバイヤバーイ!!!」
間違った
ハンジ「今日、アルミン君がエレン連れてきてさぁー。エレン君、すっかり、その情が湧いたのか面会させてくれって言ってきたんだよねー」
リヴァイ「で、どうした?」
ハンジ「勿論断ったよ。まさかとは思うけど妙なことされたら一大事だしね」
リヴァイ「で?」
ハンジ「え?」
リヴァイ「それでどうしたって聞いてんだ…まさか」
リヴァイ「ウォール・シーナを超えるまでしっかり見張って返さなかったのか?」
ハンジ「・・・。」
リヴァイ「・・・馬鹿野郎!あのガキが簡単に諦める訳がねぇだろ!」ダッ
ハンジ「ヤバイヤバイヤバーイ!!!」
エレン「待ってろ…」ガタガタ
ガッ
ライナー「おい…なんで今右手を噛むんだよ・・・!?」
ベルトルト「待ってくれ…まだ間に合うだろ…!?」
エレン「生きたいんじゃないのか…」ガタガタ
スッ
俺は…手を格子と格子の間に差し込んだ
エレン「やってやる…やってやるぞ・・・」ガタガタ
ライナー「馬鹿野郎!すぐに手を引っ込めろ!」
エレン「少し黙れよ…見張りが来ちゃうだろ・・・」ガタガタ
ライナー「呼んでんだよ!!気づけ馬鹿!まだ間に合う!!やめろ、エレン!!」
ベルトルト「憲兵!!こっちに来てくれ!!!早く!!!」
エレン「それによ…」
ユミル「やったぜエレン!見張りから立体機動装置奪ってきた!」
エレン「実はもう後戻りできねぇんだ・・・!」カッ
ズドォォォオオン
エレン「ここまで格子を広げたらガタイのいいお前らでも通れるだろ・・・?」
ライナー「・・・フッ」
ベルトルト「・・・フフ」
ライナーベルトルト「ハハハハハハ!!」
ライナー「顔が青ざめてるぜ、エレン!」
エレン「馬鹿野郎・・・いくら4回目でもなれねぇんだよ…」
ベルトルト「4回?」
アニ「エレン!急ごう!」ダッ
クリスタ「みんな!大丈夫!?」
ベルトルト「えっ・・・!?みんな・・・!」
ユミル「ああ、私の部屋とアニの部屋。終身刑にかかっていたクリスタの部屋にまで助けにいったみたいだぜ!」
アニ「・・・ホント馬鹿だね、アンタ」
エレン「馬鹿で結構。俺達・・・仲間だろ?助けて当たり前だ」
ベルトルト「エレン・・・まだ僕達を仲間って・・・」グスッ
エレン「決めたんだ。俺は後悔しない方へ進む」
エレン「・・・行くぞ」
「「「「おう!!」」」」
ユミル「そこら辺の憲兵からは立体機動装置は二つしか奪えなかった。というか装備してるやつが少ないんだ」
アニ「だから、倉庫からかっぱらってきたんだ」ジャラ
クリスタ「倉庫の鍵が閉まってなくてよかったね!」
エレン「みんな、急いで装備するんだ。」
エレン「多分、みんな明日まで巨人化は出来ないだろ?だから、これで機動力をつけておかないと・・・また檻の中だ」
エレン「しかも、次はない」
エレン「大丈夫」
エレン「成績上位者が集まってるんだ。みんな自信を持て」
ジャキッ
全員「装備完了!」
エレン「よし、行くか・・・!」
よし、寝そうだし・・・寝ます・・・グゥ
エレンが許すわけねーだろ派とエレンは許すんじゃね?派に綺麗に別れてますね…
原作の分裂ライナーを見て考えたSSですし、違和感を持つのは仕方ないかもですね。
ただこういうパターンもあるんじゃないかって思って見てくれたら嬉しいです。
今携帯からバイト前に投稿してるので、バイトが終わったら再開したいと思います!
一応単行本で11巻まで読んでますよ...
アルミンをsageようとは決してしていませんので、安心して見ていただけると嬉しいです。
エレン「とりあえずだ!」
エレン「ウォール・シーナをどうやって越えるか…だ!ハァ…ハァ…!」
ベルトルト「しかしエレン…なんで立体機動を使わず走って逃げるんだい?ハァ…ハァ…!」
ライナー「立体機動は目立つからな、仕方ない。ハァ・・・!」
エレン「ああ、ましてや内地だからな。憲兵団でさえ立体機動装置を装備しているヤツは多くない…!」
ユミル「よく考えてるじゃないの!でもさ、何で肝心な壁を越えることを考えてないかなお前は…!ハァ…ハァ…!」
クリスタ「確かに…それが一番の難関かな…!?ハァ…ハァ…!」
エレン「くそ!立体機動を使って越えるしかないのか...!?」
ベルトルト「もうすぐて壁につくよ!決めるなら今しかない!」
ライナー「つってもよ...!」
アニ「...そうだ!荷運び人だ!」
エレン「...そうか!」
ユミル「どういうことだ!?説明しやがれ!」
エレン「俺はどうか知らんが...!お前らの顔を知ってるのは内地の人間じゃ上層部くらいだ!」
エレン「もしかしたら検問の奴等はお前らの顔を知らないから荷運び人の格好をしてたら通れるかもしれない!」
アニ「ああ...立体機動装置も隠せるし丁度いいかもね...!」
クリスタ「でもそんな都合よく荷運び人の合羽なんて...」
荷運び人「くそ...なんで夜遅くに荷物を...!」
荷運び人2「まぁまぁ...それが俺らの仕事なんだからよ...」
ユミル「いた...!」
エレン「よし...!」
ライナー「まて、エレン。ここは俺達に行かせてくれ。お前は今、この中で巨人化出来る唯一の人間だ。少しでも体力は削らしたくない。」ニヤリ
ベルトルト「そうだね。ここで座って休んでてくれよ...」ハハハ
エレン「あ、ああ...そうだな...!」
エレン(あの笑顔、懐かしいな...)
エレン「よし...!」
ライナー「まて、エレン。ここは俺達に行かせてくれ。お前は今、この中で巨人化出来る唯一の人間だ。少しでも体力は削らしたくない。」ニヤリ
ベルトルト「そうだね。ここで座って休んでてくれよ...」ハハハ
エレン「あ、ああ...そうだな...!」
エレン(あの笑顔、懐かしいな...)
連投しちった。スマヌ...スマヌ...
エレン「すまん...お前ら二人には言い忘れてたが...今回の脱出で人を殺すのは無しだ。誰一人殺さずに俺達は脱出する」
ライナー「馬鹿か!?そんな甘えたこと言ってたら脱出出来ないぞ!」
ベルトルト「エレン、それは無理なお願いだ...」
ライナー「とか、昔の俺なら言ってたかもな」
ベルトルト「そうだね。でも、僕達は変わった」
ライナー「ああ、もう俺達は戦士じゃない兵士だ」
ベルトルト「同じ過ちは犯さない」
ごめんもう眠い。
荷運び人「はぁー…疲れ『ゴスッ』」
荷運び人2「!? 誰d『ゴスッ』」
エレン「…死んでないよな、アレ」
ユミル「多分」
ライナー「やったぜ」
ベルトルト「この合羽は顔が割れていないユミルとボクが着よう。他のみんなは荷馬車に乗って!」
ユミル「だな、早くしろ!時間が惜しい」
エレン「ああ…!」
クリスタ「ごめんね、お願い!」
ガサゴソ
ベルトルト「よし…!行こうか!」
ユミル「しっかし…クリスタは貴族でエレンは有名人だからまだわかるが…」
ユミル「別に荷運び人役はライナーでもよかっただろ?つか、むしろバレた時は対人格闘の成績がいいライナーのほうが突破しやすくて有利だ」
ユミル「なんでお前が自分から荷運び人を立候補したんだ?」
ベルトルト「・・・・・・影が薄いからさ」
ユミル「納得した」
ウォール・シーナ関所
憲兵団「止まれ!」
ギッ…
憲兵団「お前らは?」
ベルトルト「内地へ食料を届けた帰りです」
ユミル「夜も遅い。家で家族が待ってるんです。早く通してください」
憲兵団「本当は色々あるんだが…まぁ今回は見逃してやるか」
ユミル(流石、憲兵!いつもの職務態度が仇となったな!)
ベルトルト(ふぅー、何とか第一関門突破かな…?)
憲兵団「ま、荷物だけ見て通すとするか」
ベルトルユミル「!?」
ユミル「ああ、早くしないとお腹をすかせた子ども達が!」
ベルトルト「頼む、早く通してくれ!」
憲兵「荷物を見るだけだ。すぐに終わる。」
気だるそうに荷馬車の後方へ回る憲兵。
ユミルとベルトルトは神に祈るように目を瞑った。
――
憲兵「よし、問題ない。通せ」
憲兵2「はい!」
ベルトルト(やった!)
ユミル(でもなんで…?)
ゴゴゴゴゴ
地を隔てる穴が次第に開いていく。
ユミルとベルトルトは目を合わせて難所の突破を確信する。
ゴンッ
扉が開ききった瞬間だった。
エレン「走れ!!!」
突然、荷馬車の陰からエレン、ライナー、クリスタが飛び出す。
一瞬何が起きたのかわからなかったユミルとベルトルトだったが瞬時に状況を把握し、送れて合羽で隠していた立体起動のアンカーを飛ばした。
度肝を抜かれた憲兵が動き出すのは数秒後だった。
まだ日の浅い新兵なのか、慌てて信号弾を懐から出し、打ち上げる。
エレン「急げ!ガス切れよりも早くウォール・マリアに辿り着くんだ!」
ライナー「クソッ!結局こうなんのか!」
クリスタ「シーナを超えただけでも大健闘だよ!頑張ろう!」
ユミル「おい!どーなってんだ!もう少しで超えられただろ!?」
ライナー「仕方ねぇだろ!捕まえて脅して、門を開けさせただけで精一杯だったんだよ!」
ベルトルト「あ、やっぱり見つかったんだね…」
エレン「とりあえず!この騒ぎの正体が俺達だと伝達するまでには時間がかかる!」
ライナー「ああ!あいつ等が動き出す頃には俺たちは」
クリスタ「ウォール・マリアの外だね…!」
ユミル「確かに、あそこまでいけば…巨人にさえ気を使えば大丈夫そうだな…!」
ベルトルト「よし…いける…いけるよ!」
アニ「そんなに上手くいくか…?」
ごめんもう眠いでガンス
アニ「もう少しだ…!」
エレン「立体機動は目立つと思ったが…案外見つからないもんだな」
ベルトルト「でも…何か上手くいきすぎな気も…」
ライナー「つっても止まる訳にはいかねぇだろ!俺たちは進むしかないんだ!」
クリスタ「うん…そうだね…!」
ユミル「何か…おかしくねぇか…?」
エレン「は!?テキトーなこと言って不安を煽るのは止めてくれよ!?」
ユミル「馬鹿!いくら私でもこんなときにそんなことは言わねーよ!」
アニ「…」
アニ「私達、まだ一人も見回りを見つけてないし見つかってない…」
アニ「まさか…元々ここにいないのか…?」
エレン「…は?」
アニ「壁で駐屯兵団が待ち構えていたりは…」
ライナー「馬鹿!怖いこと言うんじゃねぇ!ほら、壁も見えてきた!」
ベルトルト「よし!マリアの壁上は警備が薄い!これで壁を立体機動装置でも使って越えれば……え?」
ユミル「…嘘だろ」
クリスタ「壁の前で待ち構えてる人達って…駐屯兵団だよね…?」
月夜の下で一列の赤い光が壁に沿って続いている。
俺は、一瞬遅れてこの光は駐屯兵団が手に持つ松明の光であることを理解した。
エレン「なんだこの数…」
ライナー「これは…ケツの穴をしめてかからないとな…」
キッツ「止まれぇぇぇえええ!巨人共!」
ユミル「よりに寄ってアイツか…」
キッツ「指一本でも動かしてみろ!壁上の大砲が一斉に貴様らを木っ端微塵にするぞ!?」
ライナー「くそっ…地上の奴等も全員立体機動とブレードを装備してやがる…」
ベルトルト「くそ…もう少しで日の出だって言うのに…!」
クリスタ「と、とりあえず、今みんなは巨人化出来ないんでしょう!?大砲なんて貰ったら一溜まりもないよ!」
アニ「…だね」
キッツ「お、おい!すぐにエルヴィンとリヴァイを呼べ!」
エレン「調査兵団も待機してたのか…!?」
ユミル「万事休すだな…」
ライナー「一回、後ろにさがるか…!?」
エレン「駄目だ、もう位置が奴等にバレてる。これじゃあ、ジリジリと中に追い込まれていく一歩だろうな…」
ベルトルト「エレンの巨人化は有効かもしれないけど…」
エレン「大砲があるからな…壁を登ってる最中に撃たれて落とされるかもな…」
エレン「あれを使うか…!?」
アニ「あれ…?」
ユミル「何か隠してんなら使え!!じゃねーと現状は打破できないぞ!!」
キッツ「おい!黙れ!喋るな!!」
エレン「みんな聞いてくれ…俺が巨人化したら俺の背中に飛び乗ってくれ…」
全員「!?」
ライナー「おい!壁を登るのは無理ってさっき答えが出たじゃないか!」
ベルトルト「そうだよ、別の方法を…!」
キッツ「ええい!!喋るなと言ってるだろうが!!撃て!撃てェェェェェええ!!」
エレン「みんな…!俺の背後に回ってくれ!!」
ガリッ
ドゴォォォオオオオン!!!
キッツ「…う、うわぁぁぁぁああああ!!巨人化した!!撃て!撃てぇぇぇ!!」
兵士「第二波!発射!」
ドンドンドン!!!
ドォンドォン!!
キッツ「大砲の弾をはじいた…!?」
ライナー「お前…もう完全に鎧の力は操れるようになったんだな」
エレン巨人「」コクリ
エレン「イクゾ ツカアレ」
ドスン ドスン
キッツ「うわぁぁぁぁああああ!!次を撃て次を!!」
兵士「駄目です!玉をこめるのには時間が…!」
キッツ「ひけ!!ひけぇぇぇぇええええ!!!」
ユミル「ざまぁみろ!下は大騒ぎだな」ヒヒヒ
アニ「エレンが鎧の力を操れるようになってるとはね…」
リヴァイ「さがれ、ここは俺がいく…!」バシュ
キッツ「リヴァイ!?」
リヴァイ「やはりあの時…お前を憲兵団に引き渡すべきだったか…?」バシュ
ライナー「くるぞエレン!」
エレン「」
リヴァイ「じゃまだ、ゴミ共。まずお前らから消してやる」クルクル
ベルトルト「くそ…僕らはブレードを持ってないから太刀打ちが出来ない…!」
ユミル「そもそもブレード持ってても太刀打ちできんのかぁ…?」
クリスタ「きゃあああ!くる!!」
サッ
バキィン!!
リヴァイ「こいつは…エレンの手か…!?」
エレンは咄嗟に彼らを手で覆い守っていた。
彼の右手は青色の結晶が包まれていた。
アニ「結晶の力さえも…!?」
ライナー「たまげたな…!」
エレン巨人「ウォォオオオオオオオオオオオオオオ!!!」
リヴァイ「チッ…一回さがるか…!」バシュ
うわ、ごめんなさい
ガチ間違いでした。
ローゼとマリア勘違いしてました
ボク自身コミック派なので問題ないと思います
軽いまとめ
・エレン以外は巨人化は現在不可能。
・首切り実験予定だったので巨人化不能の薬は朝で切れる。
・エレン一同はブレードを装備していない。
・現在、ウォール・ローゼ手前で調査兵団、駐屯兵団と交戦中。
・エレンは鎧の力(硬化)、と結晶の力(女型の巨人の一部硬化)を操れる。
賛否両論すな
エレン巨人「ウォォォォォォォオオオ!!!」
ズン
ライナー「!? どうしたエレン!?」
ズン
エレン巨人「ウォォォォォォォオオオオオオオオン!!!」
クリスタ「何でこんなに叫んでいるの…!?」
エレン巨人「ガァァァァァアアアアアアアア!!!」
エレン「ヤルシアナイッ!!!アアアアァァァァアァァァアア!!!」
アニ「まさ…暴走してる!?」
ユミル「馬鹿!なんでこんなときに…!」
ズンズン
ベルトルト「壁へ進みだした!」
ユミル「しかしよぉ…壁をどうやって越えるんだ…壁の上は兵士でギッシリだしよ…」
エレン巨人「アアアァァァァアァアアア!!!!」
クリスタ「落ち着いてエレン!エレン!」
クリスタ「!?」
クリスタ「エレン…泣いてるの…?」
ユミル「!? おい、まさか今頃後悔なんてしてるんじゃ―――
ズンズンズン!!
ベルトルト「壁へ向かって走り出した!?」
エレン巨人「アアアアアアアアアアアアアア!!!!」
ライナー「…!まさか!おい止めろエレン!!」
エレン巨人「アァァァァアアアアアア!!!」
クリスタ「な、何か気づいたのライナー!?」
ライナー「馬鹿野郎!!止まれ!止まれってんだ!」ガスッ
ベルトルト「まさか…壁を…」
エレン「アァァァァアアアア!!!」
アニ「壁と門が近づいてきたよ!!」
ライナー「止まれ!俺たちのためにそこまでしなくていいんだ!止まってくれ!!」
クリスタ「え…まさか…」
ベルトルト「ああ…エレンは…門を破壊してトロスト区へ逃げ込むつもりだ…」
ユミル「おいおい…お前らと同じ大量殺人鬼になるつもりかよ…ハハ」
エレン巨人「アァァァァアアアアア!!!」
門兵「う、うわぁぁぁあああ来たぞ!逃げろぉぉおおおお!!」
リヴァイ「おいおいおいおい…!」
エレン巨人「アアアァァァァァアアアア!!!」
ズドォォォォォォオオオオオン!!!
クリスタ「きゃああああ!!!」
ユミル「くっ・・・!!」
アニ「・・・っ!!」
ベルトルト「うわああああ!!!」
ライナー「くそっ…!馬鹿野郎!!」
ライナー達はエレンの背中に立体機動で捕まり、何とか門の瓦礫から身を守る。
エレンはやってしまった。かつて人類を震撼させた超大型巨人、鎧の巨人と同等、いや、それ以上の罪を犯した。
門をゆっくりと通りすぎるエレン。
あまりの事態に思考が停止した駐屯兵団、調査兵団は声もあげずに壊れて崩れ落ちた壁をただ見つめていた。
エレン巨人「…」ポイッ
ユミル「いてっ!センチメンタルな気分なのはわかるがもっと優しく投げろ!」
ライナー達を背中から降ろしたエレンは一度通り過ぎた門に向かってゆっくりと歩いていく。
ユミル「いてて…今度は何するつもりだ…?」
エレン巨人「ウォォォォォオオオオオ!!!」
ビキビキビキッ…
門で立ち止まったエレンは自身を震え上がらせるように雄叫びを上げる。
すると巨人と化したエレンの体はみるみる内に白くなり、石膏のようになっていく。
ライナー「石化…か!?」
エレンの身体と崩れた門の枠は液体のようになじんでいく。
アニ「まさかここまでエレンの巨人としてのレベルが高かったなんてね…」
ベルトルト「エレン…君は何時の間に…」
ユミル「まぁ、驚きはしないかな。アイツなら気合でどうにか出来そうではあるし…」
ライナー「そんな簡単な話じゃないんだぞ…」
ユミル「知ってるよ!」
門をみるみる内に塞いでいくエレンを唖然として見つめる5人。
30秒足らずで大きな風穴は綺麗に埋まっていた。
ボコッ
エレン「ふぅー…」
壁が少し崩れ落ち、そこからエレンが飛び降りてきた。
立体機動を使って地に着いたエレンは余程体力を消費したのか、数歩も歩かずに廃れたレンガの上に倒れこんだ。
ライナー「よくやったエレン!」
エレン「ハハ…駄目だな俺…力がでねぇや…」
ベルトルト「壁を壊したからね…精神的にも、それが一番参っただろう…」
エレン「ああ、俺、震えてたよ…」
ユミル「馬鹿!急ぐぞ!あの小鹿野郎が指示出す前に逃げるんだ!」
クリスタ「ユミル…もっとエレンを エレン「いいんだ」
エレン「行こう、ユミルの言う通りだ」
アニ「…無理だけはするんじゃないよ」
リヴァイ「チッ!早く壁を越えて追わないとな…!」
エルヴィン「待て、リヴァイ」
リヴァイ「エルヴィン、ハンジ…!?」
ハンジ「エレンが石化して穴を塞いだって!?くっそぉぉぉおおおおおおおお!!!見たかったなぁぁぁあああああああああああああああ!!!」
ハンジ「なんで石化出来ること教えてくれないんだよエレェェェェェエン!!!」
エルヴィン「追撃はしない。追跡をしよう。」
リヴァイ「あ?奴らは今すぐ狩るべきだ。確か日が昇れば巨人化出来ないヤツも巨人化出来るはずだ…」
エルヴィン「大丈夫だ。日が昇るまでにはまだ時間がある。それよりも、あの石化だ。」
エルヴィン「エレンは一度壊した壁を修復した。エレンは俺達を裏切るどころか守ろうとしている」
リヴァイ「確かにな…」
エルヴィン「そんな彼が新しい穴をあけるとも思えん。とすれば、通る穴は決まっている」
リヴァイ「超大型巨人があけた穴か」
エルヴィン「ああ、そしてエレンが石化の力を既に自由に扱えるなら、もし人類を守ろうという意思があれば…もしかすると」
リヴァイ「トロスト区の穴を塞ぐかもしれない…という訳か」
エルヴィン「ああ、狩るのはその後でも遅くはない」
リヴァイ「なるほど、…いい案だ」
エレン「もう、大丈夫だ。行こう…」
ライナー「しかし…」
ユミル「エレンが大丈夫って言ってんだ!行くぞ!」
エレン「ああ…行こう…」
アニ「しかし…アンタが壁を壊すとは驚いたね…」
エレン「ああ、直しはしたが壊したことには変わりはないだろうな…」
アニ「・・・ま、後悔しないよう頑張ることだね」
エレン「お前もな…」
「やっぱり突破したんだ…」
ベルトルト「!? 誰だ!?」
ライナー「いるなら出て来い!」
ユミル「ブレードも無いのに出てきてどうするんだよ…得意のタックルでもかますのか!?」
クリスタ「・・・ッ」
アニ「・・・」サッ
「みんな驚かないでよ…」
「ボクだよ」
声の正体は半壊のレンガの家の影からゆっくりと出てくる。
アルミン「アルミンだよ」
ベルトルト「うっ…!」
ライナー「アルミン…!」
アルミン「なんだいその顔…酷いなぁ…」ニヤニヤ
アルミン「ここにはボクしかいないけどさ…多分もう、みんな詰んでるよ」
ライナー「!? どういうことだ」
アルミン「だって君達、ベルトルトが空けた穴からトロスト区からの脱出を考えてるだろ?」
アルミン「勿論、壁上は駐屯兵団、調査兵団の格好の獲物だろう」
アルミン「またさっきみたいに壁を通ってここから出るしかない…」
ライナー「待ち伏せか…」
アルミン「しかも石化を操れるエレンだ。もしかしたら壁を塞ぎにかかるかもしれない」
アルミン「エルヴィン団長は壁を塞いだ直後、消耗しきったエレンを狙うつもりだろう」
エレン「一石二鳥どころの話じゃないな…」
アルミン「詰みだ。エレン」ニヤニヤ
ユミル「もう我慢ならねぇ…!」イライラ
エレン「ユミル!約束を忘れたのか…?」
ユミル「一発殴るだけでもいいだろうが!」
エレン「アルミン、お前の言うとおり、俺は壁を塞ぐ」
アルミン「エレン…!君は…!」
エレン「フフ…何で困ったような顔してるんだ…アルミン?」
アルミン「な、なにを言ってるかわからないな」
エレン「もう気づいてるぜ、アルミン。ありがとな、ここまで誘導してくれて」
エレン「俺に後悔させない道を選ばせてくれて」
アルミン「エレン…!」
アルミン「・・・っ!」グスッ
ライナー「おい!エレン!どういうことだ!!?」
ユミル「そうだ、説明しろ!!」
エレン「最初におかしいと思ったのは、初めてお前達の実験を見たとき」
エレン「とても正気とは思えない実験。俺が拒否反応を起こすのも十分考えられたはずだ」
ライナー「ああ、だからお前がこうして今――
エレン「その実験に俺を誘ったのはアルミン自身なんだ」
ユミル「なんだと…?」
エレン「いつも一緒にいたアルミンなら俺の行動もある程度予測できたはずだ…当然、今やってることも…」
ベルトルト「じゃあ、わざと脱走させる様に仕向けたのか…?」
エレン「多分な」
エレン「あの荷運び人も不自然だった。あんな深夜に門を通るのもだが…中の積荷が研究施設のものだった。それはライナーとアニとクリスタも見たろ?」
アニ「ああ、荷馬車に乗ってた積荷は間違いなく研究施設にあった箱と同じものだったね…」
エレン「あれも、アルミンがそうする様に仕向けたはずだ」
エレン「大事な立体機動装置を閉まってる倉庫が開けっ放しだったり、首チョンパの実験を控える前日に俺を研究施設に呼んで、その実験のせいで薬も打てないからな、日も昇れば巨人の力を取り戻す。ここまで脱出しやすい環境に仕向けたのは全てアルミンだ…」
アルミン「…うう…!」グスッ
ベルトルト「アルミン…」
ライナー「お前…」
ユミル「何言ってんだエレン!要は肝心の実行犯をお前に仕向けたんだろ!アイツに心の隙を与えるな!食われるぞ!」
エレン「倉庫のことも、荷馬車のこも調べればすぐにアルミンが犯人だってバレる。この様子じゃ、もしかしたら首チョンパの実験を提案して薬の投与を止めさせるよう仕向けたのもアルミンだ」
エレン「明日の昼にはアルミンは俺達の共犯者として死刑台に立ってるかもしれない…」
ユミル「・・・」
アルミン「ハハハ…駄目だな、ボクも…最後まで演技しきれないよ…」グスッ
アルミン「ごめんよ、みんな…そしてエレン…巻き込んじゃって…うう…!」グスッ
エレン「さっきもなんだかんだ。奴等の考えそうな計画を俺たちに伝えてくれたしな…」
アルミン「最初、肢体を切断している実験を見たとき、助けないとって直感的に思ったんだ…」
アルミン「苦しむみんなを見て、訓練兵のときのみんなの笑顔が頭に浮かんで…浮かんだらもう消えなくなって…」
アルミン「決意して、ハンジさんに実験に参加させてもらえるよう頼み込んだんだ…」
アルミン「でもさ…脱出計画のためとはいえみんなを余計に苦しめたりしてさ…本当、駄目になりそうだったんだ…」
アルミン「そんな時に、今回の計画を思いついたんだ…でも、ボクの力ではとてもじゃないが実行できない…」
アルミン「だから…エレンを…!うわぁぁあ…ごめんよ…エレン…本当に…本当に…」
ポンッ
エレン「顔を上げろよ、アルミン。俺さ、お前に感謝してるんだぜ」
アルミン「…え?」
もう眠いんで寝ます。
途中でアルミンsageと言われて本当に申し訳ないなと思いながら書いてました
ごめんねアルミン好きのみんな。こういうカッコイイアルミンを俺は書きたかったんだ!!!うほ!!
立体機動を使うため、壁まで街が続いてるルートはトロスト区前の門しかない。と思ってくれればありがたい
え?ライナーが破ったのはシガンシナ区の内門だけじゃね?
で、ベルさんが破ったのが、シガンシナ区とトロスト区の外門だろ?
家に帰って来ました。1です
>>184さんの言うとおり、ベートーベン・フーゴさんが壊したのがシガンシナ区外門
鎧の巨人が壊したのがシガンシナ区内門でした。
ありがとうございます。これですっきり書けます!
エレン「お前のお陰で仲間の真の大切さを理解することが出来た。」
アルミン「え?」
エレン「お前が気づかせてくれたお陰で、気づいたことも多いってことさ」ポンッ
エレン「さぁ、行くぞ。まずはトロスト区を脱出だ。」
ユミル「待て」
エレン「なんだ、ユミル」
ユミル「エレン…お前、まさか、トロスト区の外門を塞ごうとか考えてないよな…?」
エレン「…考えてる。もう十分遅いかもしれないが…俺達の罪は、清算する」
ライナー「エレン…」
ユミル「俺達?どう考えてもライナーベルトルトの罪だろうが!脳みそが奇行種になっちまったか!?ああ!!?」
エレン「俺は…決めた。母さんが言ったんだ。後悔をしない方に進めって」
ユミル「いいか、よく聞け。お前は、私も、ライナーベルトルトアニクリスタアルミンもヒーロー、主人公じゃないんだ…!そんな無理を通して生きて帰れる訳がねぇだろ!」
ユミル「頼むから気づいてくれ、お前の言ってることの馬鹿馬鹿しさに…」
ユミル「もしそんなことをしたら…門で待ち構えた奴等に30秒のボーナスタイムだ…」
ユミル「しかも相手にはリヴァイもいる…アニから聞いたか?いくら疲労状態とは言え反撃して10秒足らずで…あのアニが行動不能だ」
エレン「それは困ったな」
ユミル「! 気づいてくれたかエレン…!?」
エレン「鎧と結晶の力を上手く使いこなさないとな」
ユミル「…っだぁぁぁぁああ!!馬鹿!!!」
クリスタ「ユミル」
ユミル「クリスタも、あの脳みそ鎧の奇行種に一言いってくれ!」
ベルトルト「フフッ」
ユミル「笑うな!!大真面目だ馬鹿!!」
クリスタ「ユミル…私は…私はエレンに賛成だよ」
ユミル「は!?」
クリスタ「私は、エレンに賛成!エレンに協力する…!…力になれないかもしれないけどね…ハハ」
エレン「そんなことはない。クリスタがいるだけでも心強いさ」
クリスタ「・・・ありがと」//
ライナー「おい…」
ユミル「なんでだクリスタ!?今日は嘘をつく日か!?」
クリスタ「私が…私が…エレンの力になりたいから…だよ!」///
ライナー「おい・・・おい・・・!」
アニ「ま、私もエレンに助けてもらった身だからね。エレンの言うとおりにするよ」
ベルトルト「ボクも、エレンに恩を返していきたいと思ってる。その第一歩目が、今だと思う…!」
エレン「アルミンは?」
アルミン「フフ…愚問だね、エレン!協力するに決まってるじゃないか!」
ユミル「…くそ!くそくそ…!」
ユミル「仕方ねぇ…やるぞ…やる…!勘違いすんな…!クリスタがやるって言ったからだ…!」
エレン「ユミル…!」
ユミル「だが、エレン。その前に一発殴らせろ。そうしないと気がすまない」
ライナー「俺も」
エレン「...」
ユミル「さ、行くぞ...!」
ライナー「ああ...!」
アルミン「大丈夫かい?エレン!」
エレン「ああ...。なんで俺...ぶたれたんだ...」
アルミン「仕方ないよ。うん、それは仕方ない」
エレン「仕方ないのか...」
ベルトルト「これは仕方ないね」
アルミン「僕の分は脱出してからだね」
ベルトルト「僕も」
エレン「...」
アルミン「みんな、こっちだ!」
エレン「ん?何かあるのかアルミン?」
アルミン「ブレードを人数分持ってきてたんだ!みんな装備して!」
ライナー「おお!助かるぜ!」
アルミン「巨人だけはこれがないと勝てないからね...刃も大切に使っていこう!」
ベルトルト「だね」
クリスタ「こんなに沢山...ありがとね、アルミン!」
アルミン「な、なに!いいよこれくらい!アハハハハ!!!」
アニ「さ、早くしないと敵さんが来るよ...」
エレン「よし、行こう!」
眠いんジャー
あ、一応。アニメ派の人はネタバレ注意ね。
あとキャラ崩壊注意。ウィ
ライナー「しかしよぉ」バシュ
エレン「どうした?」バシュ
ライナー「一応トロスト区はエレンが大岩を置いて穴は塞いだはずだぜ?別に塞ぐ必要なんかはないんじゃないか?」バシュ
エレン「駄目だ、あれも一時的なモノでしかないからな。またいつ巨人に押されるかわからない」バシュ
アニ「確かに。15メートル級のエレンが運んだんだ。そこら辺の15メートル級が押して穴を通す可能性もあるね」バシュ
エレン「ああ、だからトロスト区の穴は…岩を置いた上から石化をしたいと思ってる」バシュ
ライナー「まぁ…退かすのは難儀だしな、仕方ない」バシュ
アルミン「一番辛いのは最初から門が塞がれてること、外側には巨人がいることだよ…あの岩を退かした場合、もしかしたらトロスト区の外側にいる巨人が入り込んでくるかもしれない」
ユミル「敢えて巨人を入れてよ、かく乱させるのはどうよ!?」
アルミン「ユミル。この脱出は―――」
ユミル「あー、はいはい!殺しはなしだろ!でも殺すのは巨人じゃねーか!セーフ」バシュ
エレン「どう考えてもアウトだろ…」バシュ
ユミル「あーもうはいはい!」バシュ
エレン「…仕方ない、か」バシュ
クリスタ「どうしたの、エレン?」
エレン「立体機動を使って上を通って壁を越えよう」
ベルトルト「でも、壁上は調査兵団や駐屯兵団達が大勢構えてるかもしれないんだよ!?」
エレン「かもな」
アルミン「ベルトルト…これは仕方ないよ…」
ベルトルト「な、なんでだよ…!向こう側には巨人が沢山いるかもしれないんだよ!?」
アルミン「まぁ…巨人に関しては夜には行動が鈍るから心配は薄いとして…」
アルミン「単純に岩が邪魔なんだ、ベルトルト」
アルミン「僕たちが通るには岩を退かさないといけない。でも退かすのはエレン。その岩を退かすのは相手にとってもチャンスなんだ」
アルミン「石化の時間以上に相手にチャンスを与える訳にはいけない。外側から石化した方が僕たちもそのまま疲弊しきったエレンを抱えて逃げれるしね」
ライナー「しかしよぉ…トロスト区の壁は塞ぐのはいいが…その後はどうやって逃げるんだ?」
アルミン「え?」
壁は二つ越えました。
エルミハ区外門、トロスト区内門を越えて現在トロスト区内にいます
ライナー「いや、シガンシナ区の内門まで結構な平地が続くぞ?当然、馬もいない…巨人で逃げようにも俺たちは…」
アルミン「・・・」
エレン「・・・」
ライナー「おい」
ユミル「おい馬鹿二人…ふざけてる場合じゃねぇだろ…どうすんだって…」
アルミン「エレン…」
エレン「アルミン…」
エレアル「…すまん」
クリスタ「・・・あう」
アニ「」
エレン「石化の力はすっげぇ疲れるから…塞いだ後にお前らを運ぶのは多分…」
アルミン「・・・」
ライナー「終わった…」
ベルトルト「ハハ…短い脱出劇だったね…アハハハ」
クリスタ「う…ううう…」
ユミル「あのさぁ」
アルミン「なんだい…蔑むのは後にしてくれ、もうすっごいへっこんでるんだ僕は」
ユミル「塞げればいいんだろ?」
アルミン「うん…」
ユミル「じゃあさ、別に今じゃなくてもいいんじゃね?今日はとりあえず逃げてさ、巨大樹の森にでも逃げ込んで休んでさ、私達が巨人の力を取り戻して、エレンの体力が回復したらまたトロスト区外門にいけばいいんじゃねーか?」
ユミル以外「ハッ!?」
ユミル「馬鹿かお前ら!?」
エレン「待て、一回止まろう。作戦会議だ」
ライナー「ああ、もう一度練り直す必要があるな」
ベルトルト「確かに、ボク達は門を”今”塞ぐことに囚われすぎてたかもしれないね」
ユミル「じゃあ、エレンが岩をどかすか?それくらいなら私達を巨大樹の森まで運ぶ体力もあるだろう?」
エレン「あのなぁ、簡単に言ってるがすっげぇ疲れるんだぞ…?」
ユミル「それは知ってる」
エレン「だったらなんで…」
ユミル「言っただけだ」
アルミン「」
アニ「いや、やっぱり岩はどかさない。結局相手にチャンスを与えるだけだね、それじゃあ」
アルミン「確かに、また戻す必要もあるし…」
ライナー「やっぱり壁を飛び越えるのか…」
ベルトルト「腹を括ろう、ライナー」
ライナー「だな」
エレン「だったらさ、こういうのはどうだ?」ヒソヒソ
――
ベルトルト「い、いいかもない…いや、この作戦はいい!」
アニ「問題なしだね」
アルミン「うん、これなら…!」
クリスタ「エレン…!」ポワポワ
ユミル「クリスタ帰ってくるんだ!」
ライナー「いいかもと思ってたがムカつくからなしだ!!」
エレン「よし…行こう、後ろから追われて捕まったんじゃ全てが台無しになるからな」
「「「おお!!」」」
――
エレン「ついに来たな…ここを飛び越えれば…何とか生き延びられる…」
ライナー「・・・見ろ遠目からでもわかる。エレン対策の大砲もずらりだ」
ベルトルト「壁上にも沢山兵士がいるね…」
アニ「まぁ下で構えてる兵士はエレンを警戒していきなり飛び掛らないとは思うけど…」
ユミル「壁を登り始めたら直ぐに追ってくるだろうな…」
クリスタ「やれるかな…」
アルミン「が、頑張ろう!」
エレン「3、2、1…ゴー!」
ライナー「うおお―――
エレン「で、行くぞ」
ライナー「おい!!」
アルミン(あぶないあぶない)
アニ(あぶっ…叫ぶ準備してた…)
ベルトルト「エレン…」
エレン「よし…3,2,1」
エレン「ゴー!」
ダッ
キッツ「いたぞおおおおおおおおお!!!」
キッツ「壁上班、奴等に照準を合わせろ!!!いつ巨人化するかわからん!!」
エレン「いけっ!」バシュ
みんなエレンに続いてアンカーを壁に飛ばす、先頭に出るエレンは敵を脅すように指を口元へ移動させた。
一瞬その行為に怯んだキッツだったが、壁を飛び越えようとしていることを確信すると喉を震わせて、怒号を響かせた。
キッツ「壁を飛び越えるつもりだ!!大砲用意!!壁上の者は皆構えろ!!戦闘態勢に入れ!!!」
エレン「フッ…!!」
立体機動はキュルキュルを放ち、巻きを頻繁に繰り返しエレン達を一気に頂点付近へと引き上げる。
エレン「もう少しだ…!」
エレンがそう呟いた瞬間だった
キッツ「うてぇぇぇぇぇえええ!!!」
キッツの声に反響して大砲の轟音が鳴り響く。
ライナー「エレン!」
エレン「ああ!」
エレンは予測していたかのように落ち着いていた。
落ち着いて、右手を噛んだ。
ドゴォォォォォオオオン!!!
キッツ「や、やったか!?」
煙で視界が悪い。
キッツは両膝と両手を犬の様な体勢で下を覗き込んだ。
そして遅れて気づく。
自分の両手の、すぐ隣にもっと、もっと巨大な手が壁を掴んでいることを
煙の中で、鋭い眼が鈍く光る。
キッツ「うわぁぁぁぁぁぁあああ!!!」
腰を抜かせるキッツ。
壁上にいた兵士も完全に脅えてキッツを置いて逃げていく。
ライナー「急げ!エレン!」
ベルトルト「今がチャンスだよエレン!みんな遠くへ逃げてる!」
ライナー達はエレンの背中に飛び乗っていた。
そう、彼らが少しエレンの後方を飛んでいたのは巨人化したエレンの背後に隠れてのるためだったのだ。
巨人化したエレンの背中なら兵士達も迂闊に近づけない。そこを利用したのだ。
エレン「オオォォォオオオオオ!!!」
「うわぁぁぁあっ!」
エレンの威嚇の叫び声に兵士たちは更に離れていく。
小鹿のように震えているキッツの瞳からも完全に戦う気力は消え去っていた。
ドォン!!
エレンは壁を出来るだけダメージを与えないように飛び越える。
そこでライナー達は立体機動で壁へ飛び移ってエレンから飛び降りる。
ズドォォオオン
鎧を纏わせていたことによって巨人化による落下のダメージも軽減させる。
地に下りたエレンは、目の前の敵に気づく。
リヴァイ「やはり超えてきたか…」
エルヴィン「残念だ。その石化の力を人類のためにはつかってはくれないのか」
ハンジ「実験しよう!エレン!帰って実験しよう!」
ミカサ「・・・エレン」
ミカサ「残念だ。私は非常に残念だ。何が残念かって私じゃなくてあいつらを選んだこと、何故私を選ばなかったのか?忘れていたのエレン?いや、それも違う。エレンが私を忘れることはない。エレンは365日24時間ずっと私のことを考えているはず、だって私がそうだから。もし私の考えが正しければエレンは今、あいつらに洗脳されている。洗脳されてこんな大罪を犯している。ので、私はあいつらを許さない。この世に残さない、首をぶった切るなんて甘っちょろい真似はしない。棒に括りつけて1ミリづつ身体を削いでいく。クルクル回転させてお肉みたいにさっさっさと削いでく。エレン、もう少しだからね。助けてあげる。もう、エレンったら私がいないと何にも出来ないんだから。でもエレンはそれでいい。エレンの身の世話は私の義務。だって家族だから。エレンのためならなんでもする、だって家族だから。エレンを一生話さない、だって家族だから」
リヴァイ「だそうだ」
もう眠いでヤンス…
おやすみ僕のアニ・レオンハート
誤字…ま、いっか
×話さない
○離さない
クリスタは壁を壊した実行犯ではないが、家系が巨人側ということが判明したので責任を負って捕まった。という設定です。
ユミルはエレン奪還でライナー達に協力したので共犯扱いで捕まりました。
三人は言わずもがな
全然上手くないぜ、バイト先で無表情で書き込んだレス
どうも>>1です。今日は頑張りましょう。いい試合しましょう。
ライナー「構うなエレン!とりあえずここから逃げるんだ!」バシュ
ベルトルト「みんな!エレンの背中に飛びのろう!」バシュ
ライナーとベルトルトに続いて4人もエレンの背中に立体機動で飛び乗る。
ユミル「くそっ…もうガスがすくねぇ…!」コンコンッ
アルミン「ここからはエレンを信じるしかないね…」
エレン「オォォォォォォオオ!!!」ドンッ
ドンッドンッドンッ!
調査兵「は、走ってきたっ…!?」
エルヴィン「怯むな!これはチャンスだ…向こうから近づいてきてくれている…!」
リヴァイ「返り討ちだ…!」
ドンッドンッドンッ!!
ライナー「止まれエレン!真っ向から調査兵団に挑もうなんていくらお前でもキツいぞ!」
ベルトルト「そうだよ!それに今の君は相当消耗している!」
ドンッドンッドンッ!!!
ユミル「おいおいおいおい!!!次こそ暴走しちゃんたんじゃないかぁぁぁああ!!?」
リヴァイ「くるぞ…!」
ドンッドンッドンッ!!
リヴァイ「今だ!」バシュ
リヴァイがエレンの左肩に向けてアンカーを飛ばした。
しかし、リヴァイのアンカーは空を切る
リヴァイ「なにっ…!?」
エルヴィン「飛んだ…!?いや、ジャンプして私達を超えるつもりかっ…!?」
ドォォン!!
エレンは豪快に地面に足をつけ、一瞬止まったが、また走り出した。
エルヴィン「馬に乗れ!急げぇぇェええええ!!!」
ライナー「やったぜエレン!!」
ユミル「お前は最高だ!これで私たちはじゆうの「どうかしら」
「「!?」」
ミカサ「貴方達にはエレンは渡さない」
エレンの腰にアンカーを刺して張り付いているミカサ
ミカサ「ごめんね、エレン。少し痛いかもしれない。」
そう呟いたかと思うと、ミカサはエレンから離れて宙を浮き、左足へアンカーを移す。
バシュゥゥウウ!!!キュルルルル!!!
ライナー「速いっ…!?」
ミカサ「ごめん」ザシュ!
エレンの左足の膝裏を削ぐミカサ。それでもまだ浅かったのか、エレンは少し減速するも走り続ける。
ユミル「エレン!一回止まれ!タイマンでミカサを潰すべきだ!」
ライナー「馬鹿!止まったらそれこそ馬鹿デカい的だ!しかも後ろから追ってる調査兵団に追いつかれちまう…!」
ベルトルト「膝裏も硬化すれば…!」
アルミン「それこそ馬で追ってきている調査兵団に追いつかれるよ…!エレンは今最善の行動をしている…!」
ミカサ「動いてるから狙い辛い。エレン、止まって、お願い」
ミカサはエレンの前髪にしがみ付き囁くように話しかける。
エレンの手がミカサを捕まえようと追うが、それを気にもしない様にエレンの顔だけを見つめて両手を避ける。
アルミン「ミカサがあそこまで立体機動を使いこなせてるなんて…!本当に空を翼で飛んでるみたいだ…!」
ミカサ「もういい。それなら貴方が守っている邪魔者を…!」
エレン巨人「!」
サッ!パキパキ!
ミカサ「チッ…」バキィン!
エレンの左手はライナー達をミカサの猛攻から守る。
刃を鈍へ変えたミカサはライナー達を削ごうにも削げない現状に舌打ちをした。
ミカサ「仕方ない。こうなったら」
ミカサ「削いで、削いで、削ぐしかない」
バシュゥゥゥ!ギュルルルル!!!
目に追えぬ速度で走るエレンの周りを飛び回るミカサ。
ザシュ!バシュッ!
肉を削ぐ音が増えていくにつれてエレンも少しづつだが減速していく。
アニ「何か…手はないのかい…!?」
クリスタ「私たちはエレンに頼りきりなんて…!」
アルミン「ミカサは相当ガスを消費してる…!日が昇るか…!ミカサがガス切れを起こせば…!」
ユミル「確かに、アイツも今はエレンを取り返すことに夢中になってるしな…ガズの残量なんかこれっぽっちも気にしてなさそうだ…!」
ライナー「取り返す…か」
ミカサ「帰ってきて帰ってきて帰ってきて」ザシュザシュッ!!
アニ「ごめん…エレン…私達のために・・・!」グスッ
アニ「もう…無理しなくていいんだ…無理しなくて…」
アニは傷ついても走り続けるエレンを見て泣きながら、うなじに手を添えて囁いた。
それを聞いたエレンは
エレン巨人「」ダンッ…!
アルミン「と、止まった…!」
エレン巨人「」
ミカサ「嬉しいエレン。思いが通じたのね、止まってくれた・・・!」
ミカサは不気味に笑うと、足を潰す為にアンカーを鎧を纏っていないうなじへ飛ばし
ミカサ「フッ!」バシュ
無理やりアンカーを引き抜いてふくらはぎへと飛ばし、変化自在の飛行でエレンの足を狙った。
ミカサ「筋肉を…!削いで削いで削いで・・・!」ザシュザシュザシュ!!
これでもかと言うほどに鎧で守られない部分の肉を削いでいくミカサ。
ミカサ「フフ…これで十分なスピードは出せない…!次は…!」
ミカサのアンカーがついにエレンの眉間へと移った。
ミカサ「潰す、両目。大丈夫。痛くしないようにするから…!」
ユミル「おい!もう殺しはなしなんて言ってられる状況じゃないぞ!エレン!」ドンッ
アニを突き飛ばしてうなじを殴るユミル
ライナー「殺しはなしと言い出したのはエレン…しかも相手がミカサとなっちゃあ…」
ミカサ「いくよ…!エレ『バクッ』
「「!!?」」
アルミン「…!」
ユミル「おい…食ったぞ…仲間を…」
アニ「アンタが殺せって言ってたのに…めちゃくちゃだね、言ってること」
ユミル「うるせー…」
クリスタ「エレン…?」
エレン巨人「」パク
エレンは口をあけたかと思うと右手を口に突っ込み、引き抜いた。
ミカサ「離して…!エレン!」
アルミン「飲み込んでなかったのか・・・!」
ライナー「まぁ、飲み込んだところで胃を切り刻まれそうだがな…」
ベルトルト「嫌、逆にそれは出来ないんじゃ…」
ユミル「しっかし…今のは肝が冷えたぜ」
ミカサ「あなたは…操られている…!あいつ等に!」
ライナー「楽しい談話は後にしろエレン!後ろから引き離してた調査兵団が来てるぞ!」
ミカサ「お願いエレン。目を覚まして」
エレン巨人「…オレア」
ミカサ「!」
エレン巨人「スキアヨウイ、スウ」
エレン巨人「ツイテクウカ、コアイカア」
エレン巨人「オマエノカッテ、ア」
ミカサ「!」
ミカサ(そうだった)
ミカサ(私はいつも、エレンについて行っていた。訓練兵になったのだって、調査兵団に入ったのだって)
ミカサ(エレンがいたから)
ミカサ(好きなエレンがそこにいるから)
ミカサ(悲しいこともあったが、楽しかった)
ミカサ(・・・)
ミカサ(思い出した)
ミカサ(私の人生は貴方のもの)
ミカサ(付いていこう、今回も)
ミカサ(いや、いつまでも)
ミカサさんマジチョロイン
ミカサ「…エレン」
ミカサ「もう、大丈夫」
エレン巨人「アア」
エレンはゆっくりと手を離して、前を向いた。
そんなエレンを見てミカサはフッと笑うと、アンカーをうなじへ飛ばして、そのままエレンの首元まで飛び移った
ユミル「ひっ…!?」
ベルトルト「ミ、ミカサ…!?」
ミカサ「逃げるんでしょ、エレンと」
ユミル「!」
ミカサ「さぁ、行こう」ニコッ
>>246
え、エレンをしんじてるんだよ
思ったより続いて困惑してる。
MH4やって寝ます。お休み
エレン巨人「…オレア」
エレン巨人「スキアヨウイ、スウ」
エレン巨人「ツイテクウカ、コアイカア」
エレン巨人「オマエノカッテ、ア」
ごめん、なんとなくはわかるけど誰か解読お願い
解読あざす。
わからない人は上を見てね。
調査兵「あぁ!団長!巨人がまた走って逃げていきます!」
エルヴィン「おかしいな…アッカーマンが足止めをしていると思ったが…まさかやられたか?」
リヴァイ「いや、アイツの実力を考えると殺されるのはまず無い…捕まったか…」
エルヴィン「裏切ったか…だな」
リヴァイ「多分、後者だ。アイツは女型の巨人との交戦時にクソガキに執着していた。大方クソガキに誘われてヒョコヒョコ着いていった…だな」
エルヴィン「困ったな…アッカーマンはリヴァイにも勝らずとも劣らない実力を持っていたんだが…」
リヴァイ「いなくなったヤツの話はしなくていい。それより・・・」
ピカッ――
リヴァイ「チッ…」
エルヴィン「夜明け…か…」
ユミル「来た!太陽だ!!」
ライナー「これで…!」
ベルトルト「ああ…!」
アニ「早速いくよ…!」バッ
ピカッ
ドゴォォォォォオオオン!!
女型の巨人「」
鎧の巨人「」
ベルトルト「…ユミル、離してくれよ、僕も格好良く巨人化したかったんだから…」
ユミル「馬鹿、二人はともかくお前がここで巨人化したら大変なことになるだろうが」
ベルトルト「・・・」
リヴァイ「チッ…!」
エルヴィン「…退却だ。おい、各班に使えろ」
調査兵「は、はい!」
エルヴィン「仕方ない…奴等が人を殺さないと誓ったにしろ。捕獲をするのは無理と言っても過言ではない。」
リヴァイ「追跡はしないのか?」
エルヴィン「こんなだだっ広い平原じゃあ馬一匹歩いても気づかれる。すぐに倒されるか…巨大樹の森で撒かれるだろう」
リヴァイ「チッ…仕方ねぇ…」
クリスタ「あ、調査兵団が帰っていくよ!」
ユミル「よっしゃ!やったな!」
ミカサ「仕方ない、巨人が三体もいるのだから」
ベルトルト「うう…納得できないよ…」
アルミン「とりあえず油断せずに逃げよう!エレンだって相当疲れているはずだ。早く安全な場所へ…」
ブシュウウウ!!
「!」
エレン「・・・っはぁ!はぁ…はぁ…」
ミカサ「エレン!」
巨人化を止め、うなじから出てきたエレンを抱きとめるミカサ。
ベルトルト「みんな!急いでアニか、ライナーへ飛び移るんだ!エレンの巨人はもうすぐで崩れる!」
クリスタ「アニのほう!」バシュ
ライナー巨人「・・・」
ユミル「じゃあ私も」バシュ
ベルトルト「・・・僕はライナーにいってあげるよ」バシュ
ミカサ「エレン、ライナーのほうに――
スッ
エレン「あ、すまないな…アニ…」
エレンの前に手を差し出すアニ。それに乗るエレン。
アニ巨人「」ニタァ
ミカサ「」ギリギリ
全く進んでないけど疲れたから今日はここまでじゃ!
アルミン「ぼ、ぼくもライナーのところへ行くよ!」バシュ
アルミン(向こうにいったら胃が痛くなりそうだし・・・何よりライナーが可哀想だ・・・)
ミカサ「私はアニのほうへ行こう。あの女狐がエレンになにかしないか―――
アニ「」ドスドスドス←既に走ってる
ミカサ「」ギリギリ
ミカサ「」
アルミン「ミカサ!早くこっちにこないと置いてかれるよ!」
アルミン「ぼ、ぼくもライナーのところへ行くよ!」バシュ
アルミン(向こうにいったら胃が痛くなりそうだし・・・何よりライナーが可哀想だ・・・)
ミカサ「私はアニのほうへ行こう。あの女狐がエレンになにかしないか―――
アニ「」ドスドスドス←既に走ってる
ミカサ「」
アルミン「ミカサ!早くこっちにこないと置いてかれるよ!」
訂正
―巨大樹の森―
ライナー「ふぅ・・・なんとか一息ついたな・・・」
ユミル「そうだな・・・だが、これで私たちは・・・!」
ベルトルト「うん!」
アニ「ついに・・・ついに・・・」
クリスタ「抜け出せたんだよね!?」
アルミン「だね!」
ライユミベルアニクリ「やったぁぁぁあ!!」
エレン「ハハ・・・完全にやっちまったな・・・俺・・・大罪人だ・・・」
ライナー「・・・後悔してるか?」
エレン「してると思うか?」
ライナー「思わないな」ニヤッ
エレン「ああ」
ユミル「しっかし・・・これからどうするか・・・だな」
クリスタ「うん、まず皆のお家を・・・」
アルミン「いや、クリスタ・・・」
ユミル「ハァ・・・それは壁外に出てからでも遅くはないだろ?まずは食料と水だ」
ライナー「確かにそれは死活問題だが・・・また調査兵団が態勢を立て直して追ってくるかもしれん。前みたいにな・・・」
アルミン「でも時間はかかるだろうし・・・今は食料と水が優先しないと」
エレン「何人かで班を組んで水と食料、別々で探しに行こう」
ベルトルト「うん。でも巨人は回りにうじゃうじゃいるからね・・・。最低一班に一人は巨人化出来る人が欲しいかな」
ユミル「つっても、この中じゃあ普通の人より巨人化できる人のほうが多いし問題ねーだろ」
ミカサ「エレンは今、とても消耗している。巨人化はリスクが高すぎる」
アニ「だね、エレンは巨人化出来ないと考えて班を組むしかないね・・・」
水班
・ライナー
・ミカサ
・ベルトルト
・クリスタ
食料班
・ユミル
・アニ
・エレン
・アルミン
ユミル「組みなおそう」
ミカサ「賛成」
ライナー「断固反対!断固反対!」
エレン「しょうがないだろ・・・グッパーでわかれたらこうなったんだからよ・・・」
アニ「そうだね」ニタァ
ミカサ「!?」ギリッ
アルミン「いたたた」キリキリ
エレン「まぁこんなこと言ってたらキリがなさそうだし・・・」
クリスタ「だね。この班で行こうよ」
ユミルミカサ(ええええ・・・)
ライナー「」ニヘラッ
―食料班―
エレン「食料つってもよ・・・何を持って行けばいいんだ?」
アニ「ま、一番簡単なので果実、野草辺りじゃない?」
ユミル「野草を生で食うのはな・・・果物にしよう」
アルミン「ちょっと頑張って猪とか鹿を狩ってもいいし・・・魚とかもありだね」
エレン「なるほどなぁ・・・結構あるんだな・・・」
アニ「! あそこに丁度、猪がいる」
ユミル「何!?肉食えるのか!?」
アニ「アイツを狩ればね」
エレン「よし!」バシュ
猪「!?」トドスドス
アニ「!? 気づいて逃げたね」バシュ
ユミル「待てってんだ!」バシュ
アルミン「あ!待ってよ!」
エレン「いけ!」バシュ
猪「!?」グサリ
エレン「よし、アンカーが刺さった!」キュルルルル!
エレン「おら!」ズシャ!
猪「」
エレン「やった!討伐数1!」
ユミル「ナイスだエレン!」テクテク
アニ「やったね」テクテク
アルミン「見事だったよ!」スタスタ
エレン「ああ、今日は久々に肉が食えるな」
ユミル「フフ・・・サシャがいなくてよかったぜ!」
ユミル「・・・よかったな」
アニ「・・・」
アルミン「サシャだったら一匹まるごと一人で食べてたかもね・・・」
エレン「ああ・・・」
ユミル「だー!もう!次は果物だ!いくぞ!」
―水班―
クリスタ「飲めそうな水かぁ・・・難しいよね・・・意外と・・・」
ライナー「だな・・・とりあえず、水から見つけないとな」
ベルトルト「耳を澄ませて川の水の音とか聞こえないかな?」
ミカサ「聞こえる、あっち」
クリスタ「はやい!?」
ミカサ「どうってことない、行こう」
ライナー「マジであったぜ・・・川だ・・・!」
クリスタ「ミカサすごーい!」
ライナー(クッ・・・!俺もいいとこを見せなければ・・・)
ベルトルト「でも、これ飲めるのかな?」
ライナー(そうだ!)
ライナー「俺に任せとけ!」ゴクッ
ライナー(どうだ!?この男らしさ!)
クリスタ「うわ・・・」
ライナー「」ダラダラ
ミカサ「この川は汚い。もっと上流に行こう」
クリスタ「だね!」
ベルトルト「ほら、ライナー、いくよ」
ライナー「」
クリスタ「こういうのってさ、コニーが得意だったよね!『俺に任せろっ!』って言ってさ、口に含んで・・・あっ」
ライナー「・・・」
ベルトルト「・・・」
クリスタ「・・・ごめん」
ミカサ「気にしなくていい。私たちは、過去を切り捨てた。もう戻れないのは、みんな知ってる。」
クリスタ「ミカサは・・・強いんだね」
ミカサ「私にはエレンがいる。それだけで十分。いや、とても満足」
ミカサ「だから、気にしないで」
クリスタ「うん・・・」
ライナー「・・・」
ベルトルト「・・・」
―夜、巨大樹上―
エレン「ほら、果物と肉だ!」
ライナー「おお!果物も良いが肉が凄いな!」
ベルトルト「久しぶりの肉だね」
ミカサ「エレン、見て」
エレン「ん?なんだこの竹筒って・・・おお!?中に水が!?」
ミカサ「私とクリスタで作った水筒。ここから少し歩いた川の上流で水を汲んできた」
クリスタ「問題なく飲めるおいしい水だよ!」
アルミン「へぇー、よく出来てるね、これ!」
ユミル「ぷはー!生き返るな!」
ライナー「肉美味いな!」ワハハ
ベルトルト「だね」
アニ「」モグモグ
ユミル「ほら、飲めよ飲めよぉー」
クリスタ「ちょっ、やめっ!」ゴボゴボ
アルミン「果物も甘くて美味しいね」
ミカサ「エレン、頬が果汁で汚れてる」フキフキ
エレン「だあー!やめろミカサ!」
ライナー「ハハハ!訓練兵時代を思い出すな!」
ベルトルト「・・・うん」
エレン「・・・だな」
ライナー「・・・すまん」
「・・・」
「・・・」
「・・・」
エレン「あのさぁ」
エレン「マリアを超えるのはさ、止めてよ・・・守らないか?人類をさ」
ライナー「あ、ああ!」
クリスタ「うん!」
アニ「反対だ」
ユミル「私も」
エレン「! な、なんで・・・!」
ミカサ「エレン。私たちは人類を裏切った。なのに今更助けるのは・・・都合がよすぎる」
ユミル「だな。巨人も敵、人類も敵の四面楚歌な状態でマリアとシーナに挟まれたここにいるのは危なすぎる」
アニ「ここは人類と巨人の狭間。生き抜くのは無理だね。残念だけど」
エレン「っ・・・!」
アルミン「ボクも・・・反対かな」
ベルトルト「ボクも」
ライナー「おい・・・!お前ら・・・!」
クリスタ「みんないいの!?このままじゃあ・・・いつか私達の仲間のサシャやコニー、ジャンだって・・・!」
ユミル「仲間じゃないだろ」
クリスタ「!」ビクッ
ユミル「もう・・・仲間じゃないだろ」
クリスタ「で、でも・・・!」
ライナー「お前ら・・・!」
ユミル「悪いが、私は明日、マリアを超える。」
ユミル「トロスト区の壁を塞ぐ話も・・・最初は乗ろうと思ってたが、そんな中途半端なヤツと一緒にいたらこの世界は生き残れないからな、降りさせてもらう」
アニ「・・・辛いけど、私も超える」
ベルトルト「ボクも、そうするよ・・・」
アルミン「・・・僕は・・・僕は・・・」
エレン「いいよ」
「!?」
エレン「中途半端?巨人と人類の狭間?」
エレン「お似合いじゃねーかよ。巨人と人間の真ん中にいる中途半端な俺たちには!」
ライナー「!」
クリスタ「!」
エレン「俺は残る。勿論マリアの壁を塞ぐが…塞いだ後もここに残り続ける。残り続けて・・・残り続けて・・・」
ミカサ「エレン」
エレン「!」
ミカサ「私はエレンについていくと決意した。だからついていこう」
エレン「ミカサ・・・!」
ミカサ「けど、今のエレンの考えは正直関心しない。」
エレン「・・・」
ミカサ「それだけ」
寝よう。そうしよう。
おやすみんあるみん
ただいも
ごめんなさい 遅くなった4
ユミル「何言っても無駄だ・・・私は明日の朝すぐにここを発ってシガンシナのほうへ行く」
ユミル「お前らが空けた穴から抜けてはれて自由の身だ」
ユミル「ついてきたいやつはヤツはこい」
ユミル「あとクリスタ、お前もくるんだ」
クリスタ「!? な、なんでっ!?」
ユミル「いつまで良い子ちゃんでいるつもりだ!?馬鹿のエレンやライナーはマジで同期の奴らを助けようとしてるかもしれねぇ・・・」
ユミル「だけど、お前は違うだろ・・・」
クリスタ「・・・!」
ユミル「また仲間を助ける!とか言って良い人間を気取るつもりか?」
ユミル「第一、クリスタが残って何の力になるんだ!?私達の様に巨人化も出来ない。立体機動もそこそこ。アルミンの様な知恵もない!」
ユミル「お願いだ・・・私を失望させないでくれよ・・・?」
エレン「クリスタ!アイツの言う「黙れ!」
エレン「っ!」
ユミル「私はクリスタの本心が聞きたいんだ。お前らに流された答えなんか聞きたくない」
エレン「・・・そうだな」
クリスタ「え、エレンっ・・・!?」
エレン「クリスタ、この決断にはお前自身の命がかかってる。俺や、ユミルの意見に何か感じることはあっても・・・流されちゃ駄目だ・・・」
クリスタ「っ!」
クリスタ「・・・。」
クリスタ「ごめん、考えさせて・・・」
エレン「ああ・・・」
ライナー「俺はエレンと共にここに残る」
ユミル「正気か?」
ライナー「正気も正気だ。俺は、またアイツらと仲間になりたい」
ライナー「なれなくても!・・・罪滅ぼしだけはしていきたいんだ・・・」
ベルトルト「ライナー・・・」
アニ「ベルトルトは?」
ベルトルト「僕は・・・僕は・・・」
ベルトルト「ごめん」
ベルトルト「本当はエレンやライナーについていきたい・・・でも」
ベルトルト「また捕まってあの地獄の様な日々に戻ると思ったら・・・」
ベルトルト「・・・無理なんだ・・・ごめん」
アルミン「ご、ごめん・・・ベルトルト」
ベルトルト「アルミンは気にしなくていいよ・・・現にアルミンのお陰で今ここにいる訳だからね。感謝してるよ」
ミカサ「アルミンは?」
アルミン「僕は・・・エレンの意見に反対だけど・・・ついていくよ」
エレン「アルミン・・・!」
アルミン「だって、約束したじゃないか・・・一緒に外の世界を冒険するって・・・!」
アルミン「正直すぐに外に出て一緒に冒険したいけど・・・エレンが残るっていうなら、僕もそうするよ」
エレン「・・・ありがとな、アルミン!」
アルミン「ハハ・・・」///
ユミル「アニは?」
アニ「・・・」
アニ「・・・ユミルについていく」
エレン「・・・そうか」
アニ「勿論、エレンには感謝してるよ。感謝しきれないくらいにね」
アニ「でも」
アニ「今が壁外へ逃げる絶好のチャンスだと思うんだ」
アニ「これを逃せば・・・私は一生壁から出られない・・・」
アニ「そんな気がする」
エレン「・・・」
アニ「ごめんね、エレン」
エレン「気にするな。お前が無事に壁外へ逃げれたら・・・それはそれで嬉しいしな」
アニ「・・・は!?」///
ミカサ「エレン」
エレン「な、なんだよミカサ!?肩掴むなって!いてぇいてぇ!!」
ユミル「そうか・・・これが」
ベルトルト「僕たちの」
アルミン「最後の夜なんだね」
エレン「・・・ああ」
エレン「明日からはお互い、多分、ずっと会うことはないかもな」
ユミル「・・・あぁ」
エレン「・・・楽しかったぜ、色々と」ニコッ
ユミル「・・・私もだ」ヘヘッ
俺たちは鬼の枝の上で満月を見ながら今までの思い出話を語り合った。
空気を読むようにゆっくりと沈んでいく月を見て、俺は今を一生忘れないと誓った。
すまねぇ。今日は短いがここまで
また時間が空いたときにくるからね、ごめんね
誤字った
鬼じゃなくて樹です!
314さん、ありがとう!
―朝、巨大樹 枝上―
エレン「ん・・・あ・・・?」
クリスタ「あ、エレン。起きた・・・?」
エレン「あ・・・クリスタ。朝早いんだな」
クリスタ「あ、うん。今日はね・・・」
エレン「・・・あれ?アニは・・・ユミルは・・・ベルトルトは・・・!?」
クリスタ「日が昇ると同時に・・・ここをたったよ」
エレン「・・・あぁ、そうか」
いなくなるとはわかっていた、覚悟はしていたが・・・
実際に今、奴等がいなくなって俺は・・・
エレン「・・・! クリスタ、お前は残っていいのか・・・!?」
クリスタ「ユミルにも散々ついてこいって言われたよ・・・エヘヘ」
クリスタ「でもいいの」
クリスタ「ユミルとかさ、散々言ってたじゃない「もうアイツらは仲間じゃない!」って」
クリスタ「みんながそう思っても、サシャやジャン、コニー達だってそう思ったとしても」
クリスタ「私は仲間だと思い続ける」
クリスタ「・・・これっておかしいかな?エレン」
エレン「おかしくない。もしそれがおかしいなら」
エレン「俺もおかしいことになる」ニコッ
クリスタ「!」
クリスタ「・・・ありがと、エレン」
あらすじ
捕らえられた嘗ての仲間達の実験風景を見て恐怖し、同情したエレンは母を殺した仲間を助けるか否かの決断に葛藤する。
悩んだ末、仲間を施設から救出、シーナ、ローゼをアルミン、ミカサを加えた仲間と協力し難とか超えることに成功したエレン達は巨大樹の森で暫しの休息をとることにする。
そして、今、エレン達は壁外への逃亡をせず、外から人類を守るか・・・壁外へ逃げ、自由を得るかの選択を迫られる。
エレン「おい、起きろ!みんな」
ライナー「...ん、んぁ...?」
ライナー「...おはよう」
ミカサ「......おはよう、エレン」
アルミン「スゥー...スゥー...ふがっ!?...ふべっ...え、えりぇんおはよっ!!」
エレン「おはよう...ヨダレふけ、アルミン...」
アルミン「んぁぁ...ごめんごめん...」
エレン「起きてすぐで悪いが...今後の方針と拠点を決めよう。」
酉つけわすれた
クリスタ「まずはトロスト区の壁を塞ぎに戻るんだよね?」
ライナー「クリスタ...!」
エレン「あぁ、まぁここからは一日で着かないこともないが...また巨人化でヘトヘトになって調査兵団に終われるのも嫌だからな。近くに拠点を作るなりして体力を温存したい。」
アルミン「それなら、良い考えがある!」
ミカサ「? それはなに、アルミン?」
アルミン「ローゼの中にも点々とあったけど、各地に廃れた古城が幾つかあるはずだ。そこを住みやすいように改築すれば...拠点は難とかなりそうじゃないかな?」
エレン「なるほど、木の上よりはよっぽど快適そうだな。」
エレン「もう少し準備をしてから古城を探すか...夜までには難とか見つけたいな」
アルミン「うん...少なくはないはずなんだけど...見晴らしのいい平原とかに建ってたら見つけやすいんだけどなぁ」
クリスタ「とりあえず、今は城に夜ギリギリで入っても大丈夫なように沢山食料を集めよう!」
エレン「ああ、そうだな。」
ーー今から丁度1日前ーー
コニー「グゥー...グゥー...」
コニー「...フヒッ...やめろよエレン......グゥー...」
ドンドンドン!!!
コニー「なんだ!?巨人か!?」
ジャン『開けろ!コニー!!!』
コニー「ジャンか...ちょっと待てよジャン...」
ガチャ
コニー「日も上がってない朝早くに何を急いでー
ジャン「大変だコニー!!エレンがライナー達を逃がしてローゼを越えたそうだ!!アルミンとミカサも着いていった...だとよ...!」
コニー「...おい、ジャン。お前むゆーびょーって知ってるか?この前俺もアルミンから教えて貰ったばかりで」
ジャン「起きるのはテメェだコニー!!今から兵舎に行ってエレン達の捜索遠征の説明会があるらしい!寝てる暇はないからな!」
コニー「嘘だろジャン...!?確かライナー達って...」
ジャン「あぁ、内地で施設にぶちこまれてた。それを逃がしたエレンは...重罪だ」
コニー「また...また...仲間に刃を向けるってのかよ!?」
ジャン「知るかよ馬鹿!!...それに」
ジャン「それに...もうアイツらは仲間じゃ...ねぇ...」
ジャン「とりあえずだ!」
ジャン「みんなもう兵舎へ走っていってる!お前も急げよコニー!」
ガチャ
コニー「くそっ...!」カチャカチャ
コニー「なにがどうなってるってんだ...くそぉ...!!」カチャカチャ
エルヴィン「みんな、朝早くにすまない。」
エルヴィン「なんでこんなに早く集められたか...もう伝わっているだろう。」
エルヴィン「そう。エレン・イェーガーを筆頭に、アルミン・アルレルト、ミカサ・アッカーマンが...施設で監禁していた罪人達を檻の外へ逃がし、今朝ローゼを越えた。」
エルヴィン「彼らはシガンシナを越えて壁外に逃げるかもしれないが...」
エルヴィン「マリア内に潜伏し続ける可能性も少なくはない。」
エルヴィン「理由は後程説明する。今は作戦を頭に叩き込んでほしい。以上だ。」
ーーーー説明会終了後ーーーー
コニー「理由は...トロスト区の壁を塞ぎに来るかもしれない。だと...?」
コニー「俺だったら人類に追い付かれる前に壁の外へ逃げてるぜ...」
ジャン「いや、案外そうはいかないかもな...」
サシャ「え?なんでてすか...?」
ジャン「説明してたろ。ただ体力を温存するために逃げたのであって、万全の態勢でトロスト区の壁を塞ぎに来るかもしれないって。」
ジャン「もし殺るなら...その後だってな」
ジャン「壁付近にいたらノーマルの巨人が寄ってくるからな...マリア内に簡単な拠点を建てて壁へ来たところへ後ろから不意討ち」
サシャ「後ろには壁で逃げ場なし...ですか」
コニー「また壁登るんじゃねえのか?」
ジャン「そんときは駐屯兵団と挟み撃ちだ」
ジャン「くそ...なんで巨人がうろつくマリア内で待機しねーといけねぇんだ...!」
調査兵団の宿舎は駐屯兵団と違って離れたところにあったので新兵のジャン達はエレン脱走の旨を知らなかった。という監事です
おやすみんあるみん
もうねる
みんな身体に気をつけて
コニー「それより・・・」
コニー「エレン達を捕まえたらどうするんだろうな・・・」
サシャ「また施設に監禁ってことは・・・」
ジャン「ねぇな・・・」
ジャン「元々、いつ殺されてもおかしくない存在だ。ここまで罪を犯せば・・・黙ってないだろ、上が」
コニー「・・・!」
コニー「いいやつら・・・だったよな」
サシャ「・・・はい」
ジャン「やめろ・・・!俺だって・・・俺だってやりたかねぇよ・・・こんな任務・・・」
コニー「とりあえずだ・・・」
コニー「明日は朝一で出発だ・・・もう、寝ようぜ」
ジャン「ああ、そうだな」
サシャ「珍しくコニーにしてはまともなことを言いますね」
コニー「なんだと!」
ジャン「ハハ・・・じゃあ男子寮はこっちだから、」
サシャ「はい、また明日」
コニー「ああ」
リヴァイ「うまく行くと思うか・・・今回の作戦・・・?」
エルヴィン「確実とは言えないが・・・高確率でうまくいくだろう」
リヴァイ「チッ・・・壁外に逃げたかもしれねぇのに・・・!」
ハンジ「いや、それはないね」
エルヴィン「ああ、奴らを束ねるエレン・イェーガーは人類を未だに守ろうと考えているのは確実だろう」
エルヴィン「逃げるにしても、シガンシナ区を抜けて穴を塞いで逃げようとする」
エルヴィン「シガンシナ区は今やウォールマリアに入る為の巨人たちの玄関だ。巨人の密度も他とは段違いだろう」
ハンジ「そうそう、いくら巨人化を操れる彼らと言えど、そんなところを簡単に抜けれる訳がないだろうね」
エルヴィン「トロスト区の壁を塞ぐにしても、シガンシナ区を塞ぐにしても、マリア内に落ち着ける簡易拠点を作るのは確実だ」
エルヴィン「そこを狙う」
リヴァイ「? 壁を塞いでから仕留めないのか・・・?」
ハンジ「壁を塞ぐ役割は多分、エレン」
ハンジ「言っちゃえば他の巨人は戦うだけで巨人としての消耗はあまりない。エレンを抱えて巨人体で逃げられたら一溜まりもないからね」
ハンジ「残念だけど、油断している塞ぐ前を狙おう」
エルヴィン「向こうも塞いだ後を狙ってくると思っているだろうしな。隙もつける」
リヴァイ「・・・人類を守ろうとしてるヤツを捕らえるのか」
エルヴィン「・・・あぁ」
リヴァイ「・・・おかしな話だな」
ハンジ「・・・うん」
太陽がトロスト区の壁から顔を出す。夜明けだ。
エルヴィン「捜索遠征・・・」
エルヴィン「出撃ィィィィイイイ!!!!」
ドドドドドド
ジャン(クソっ・・・始まっちまったか・・・!)
コニー(ああ・・・中止になんねぇかな・・・)
サシャ(ううう・・・!)
――――
エルヴィン『今回の捜索は、両翼に大きく展開して索敵を行ってもらう』
エルヴィン『対象ではない通常種を見つけた場合は黄色い煙弾』
エルヴィン『奇行種は黒い煙弾』
エルヴィン『対象・・・エレン・イェーガー、ライナー・ブラウン、アニ・レオンハート、ベルトルト・フーバー、ユミル・○○の巨人を見つけた場合は赤い煙弾だ』
エルヴィン『進路方向は緑の煙弾が撃たれた方向だ』
エルヴィン『中央にいる私が判断し撃つ。そこから両翼に広がっていくように煙弾を撃ってほしい』
―――
ジャン「カラネス区からトロスト区方面へ行ってクロルバ区へ回るように索敵するんだったか・・・?」
コニー「作戦は・・・なんだっけ」
サシャ「ああ、煙弾上がってますよ!緑は・・・なんでしたっけ?」
ジャン(くそっ・・・なんでよりによってコイツらと一緒の班に・・・!)
ジャン「10時の方向へ進路変更だ!それくらい覚えろ馬鹿野郎!」
サシャ「野郎だから私はセーフですね!」
コニー「なんだとジャン!」
ズゥン!!
ズンズンズン!!
ジャン「!」
コニー「奇行種か!」
サシャ「煙弾は・・・なんでしたっけ」
ジャン「黒だよ馬鹿芋女!!」
サシャ「ジャン!煙弾は任せました!」バシュ
コニー「アイツは俺らに任せろ・・・!」バシュ
サシャ(そういえば初遠征は奇行種に屈してばかりでしたね・・・)
サシャ(でも・・・)
サシャ「私たちは進化してるんですよ!」バシュ
サシャ「ひゃっほー!」バシュゥゥゥゥウウ!!
ジャン「! ワイヤーで奇行種の足を・・・!」
サシャ「そーれっ!」
ジャン「無茶しすぎだろ・・・!」
ズドォォォン!!
ジャン「こけた!」
コニー「任せろぉぉぉおお!!!」ズバズバズバ!!
ジャン「おぉぉぉお・・・なんつー斬撃だ・・・!」
ジャン「馬鹿!!あのままワイヤーミスってたら奇行種と楽しくお散歩にいってたところだったぞ!!」
サシャ「仕方ないじゃないですか・・・平地は立体機動が使いにくいですしうなじも高くて危ないし・・・」
コニー「転ばせたほうが早いじゃねーか!」
ジャン「転ばせるなら腱を切ればいいだろ!?」
サシャ「でも、こっちのが格好いいじゃないですか!」
ジャン「・・・ああ、お前らに何言っても無駄なことがわかったよ」
―――
ジャン「よし、馬も戻ってきたし行くか・・・」
サシャ「ジャンの指笛凄いですね・・・鳴らした瞬間、馬が戻ってきましたよ」
コニー「ああ、狩猟民族の俺らもビックリだぜ・・・」
ジャン「フン・・・進化したのはお前らだけじゃねーってことだ」
寝るよ・・・
少しの間お留守にしててごめんなさい。
まとめサイトとかで纏められたらいいな
―――
ジャン「はぁ・・・はぁ・・・くそっ・・・!」
サシャ「クロルバ区まで来ちゃいましたね・・・」
コニー「結局会ったのはいつも見てる巨人ばかり・・・エレン達の姿が見えなかったな・・・」
パシュッ
ジャン「! 煙弾・・・紫だ・・・!」
コニー「・・・ジャン、頼む」
サシャ「・・・お願いします」
ジャン「はぁ・・・紫はな・・・――
―――
エルヴィン『紫の煙弾は、集合の合図だ。』
エルヴィン『この場合は対象が見つからなかった場合に撃たれる』
エルヴィン「近くに臨時の拠点を張り、そこで一旦休憩に入る」
エルヴィン『まぁ・・・夜に活動を再開するから撃たれるのは日が沈む少し前だと思ってくれ』
エルヴィン『トロスト区を通ってカラネス区方面へ折り返すか、そのまま向かうかも状況を見てそこで判断する』
―――
ジャン「っつー訳だ」
ジャン「中央側へ行くぞ」
コニー、サシャ「おう!(はい!)」
ジャン「チッ・・・巨大樹の森担当の索敵班がサボったに違いないぜ・・・」
コニー「確かに・・・ここまで探して見つからないんだもんなぁ・・・」
サシャ「仕方ないですよ、エレン達は巨人じゃなくて人間にもなれるんですから」
ジャン「確かにな・・・移動中ならまだしも休憩中に巨人化してる意味なんてないし・・・人間体で隠れられたら見つけようがねぇ」
コニー「だよな。最悪土掘ってそこに埋まれば誰にも見つけられないぜ」
サシャ「コニー・・・」
ジャン「もういいサシャ、無視だ。無視」
ジャン「お、古城じゃねぇか・・・!」
コニー「もしかして拠点はここか?」
サシャ「よかったぁ~平地で休憩は巨人に攻められたら一溜まりもないですからね」
ジャン「だな。ここは立体機動も好条件だ。巨人に攻められてもすぐにやり返せるだろうな!」
コニー「俺はフカフカの布団があればそれでいいぜ」
ジャン「ある訳ねぇだろ・・・」
エルヴィン「・・・キルシュタイン班も来たか」
ジャン「はい、ただいま戻りました!」
エルヴィン「よし、少し巨人にやられたようだが作戦に支障は無い。すぐにこの後の方針を決める。お前らは少しでも体力を回復させておけ」
ジャン「はい!」
―――
コニー「古城か・・・あの時を思い出すぜ・・・」
サシャ「あ、私がいなかった時ですか?」
ジャン「へぇー、なんだそれ」
コニー「巨人が攻めてきてな」
コニー「大変だったんだぜ!?」
コニー「2メートル級に食われそうになってさぁ!」
コニー「その時ライナーが俺を庇って・・・あっ」
コニー「・・・すまねぇ」
ジャン「気にしねぇよ。それくらい」
サシャ「そ、そーですよ!」
今日はこれくらい
この時、ジャンって確か替え玉&アニ捕獲作戦で内地にいましたよね?
サシャ「ふぁー・・・今のうちに寝ておきましょうかね・・・」パタン
ジャン「おいおい・・・いつ出発するかわからねぇのに・・・対したやつだ・・・」
サシャ「・・・・」
サシャ「!!」バッ
サシャ「た、大変です!!」
ジャン「・・・は?」
コニー「なんだ、漏らしたか?」
サシャ「コニーの馬鹿!違いますよ!!」
372さん
ありがとうございます。
やはりそうでしたか
373さん
ですね
父ちゃん一行に保護されたみたいです
エルヴィン「――・・・ああ、となると」
ハンジ「一回引き返して、巨大樹の森をもう一回念入りに探すほうがいいね」
リヴァイ「だな、日が沈んだら早速出発するぞ」
エルヴィン「ああ」
兵「き、緊急事態です!!!」
エルヴィン「なんだ?」
兵「巨人が、巨人が攻めてきています!!」
リヴァイ「そんなのさっさと殺せば問題ねーだろうが」
リヴァイ「その先を教えろ・・・」
兵「ぜ、全方向から・・・一斉に攻めてきています!それも・・・凄い数です!!」
兵「100から200ほどの数です!!」
エルヴィン「なんだと・・・!?」
エルヴィン「・・・!」ガタッ
エルヴィン「・・・なんだこれは・・・!」
リヴァイ「・・・指揮されてるみてぇだな」
ハンジ「巨人って団体行動するんだね!新発見だ!!」
エルヴィン「総員戦闘態勢に入れ!!出来るだけ引きつけ、古城を上手く使い巨人を迎撃せよ!!!」
エルヴィン「地の利はこっちにある!!怖気づくな!!」
リヴァイ「チッ・・・めんどくせぇ・・・」バシュ
ハンジ「巨人と直接遊ぶには久しぶりだなぁーー!!ヒャッホーー!」バシュ
ジャン「クソっ・・・!なんだよこれ・・・っ!!」
サシャ「うわああああ・・・やるしかないんですか・・・」
コニー「おい!見ろ!!」
ジャン「!?」
獣の巨人「」ノシノシ
コニー「あの巨人、あの時もいたぞ・・・!」
ジャン「あの巨人に何かあるのは確実だな・・・だが」
サシャ「巨人に囲まれてて近づけそうにありません・・・」
ジャン「クソッ!今は目の前の巨人をやるしかねぇ・・・!」
兵「うわあああああああああああああああああ!!!」
サシャ「!?」ビクッ
兵「やめろ!やめろ!!やめ『パクッ』
コニー「うっ・・・!」
サシャ「い、行きますよ!」バシュ
コニー「あ、ああ!」バシュ
ジャン「チッ・・・!」バシュ
―――
エレン「なかったな・・・」
アルミン「マリア寄りに歩いたから、帰りはローゼ寄りに歩いて古城を探そう」
クリスタ「まさかクロルバ区を超えるなんてね・・・」アハハ
エレン「行きは俺だったからな、帰りはライナーに巨人化を頑張ってもらおう」
ミカサ「それがいい。エレンは巨人化で体力を消耗したはず」
エレン「大丈夫だ、少し休んだし巨人化も問題ないぜ」
ミカサ「しかし・・・!」
アルミン「大丈夫だよ、非常事態でもない限りエレンの巨人化は・・・」
アルミン「ライナー!止まってくれ!」
ライナー「」ズシン
アルミン「あれ・・・巨人の群れじゃないかな・・・?」
クリスタ「群れ?巨人が?」
アルミン「僕も今それに引っかかってるけど・・・あれは間違いなく・・・」
エレン「巨人だな」
ミカサ「でも、様子がおかしい。みんな一方向を向いてる」
エレン「なんだ?あの先にはなにかあるのか?」
アルミン「ライナー、ゆっくりでいいから近づいてくれないか!?」
ライナー「」コクリ
ズン
ズン
ズン
エレン「何故だ・・・近づいてるってのにどの巨人も反応しねぇ・・・」
クリスタ「何かあるのかな・・・?」
ミカサ「・・・!」
ミカサ「古城がある!」
エレン「!? どういうことだ!?」
ミカサ「巨人たちが向いてる方向の先に、古城がある・・・!」
アルミン「でも、なんで古城なんかに・・・」
ミカサ「何か富んでる・・・あれは・・・人・・・?」
エレン「立体機動装置か!?」
ミカサ「多分、そう」
アルミン「調査兵団・・・」
クリスタ「えっ!?」
アルミン「多分、エレンを捕らえにきた調査兵団だ・・・しっかり囲まれたところを見ると・・・多分集まったところを奇襲された・・・とか」
エレン「何!?」
クリスタ「でも、なんで巨人が奇襲なんて行動を・・・!?」
アルミン「わからない。でも、巨人を操れる巨人・・・そんな巨人がいたら・・・」
エレン「巨人を操れる巨人・・・!?」
アルミン「まだ可能性の段階だよ・・・」
ミカサ「・・・エレン、どうする?」
アルミン「助けに向かうのかい?あの数、もしかしたらこっちが返り討ちに合うかもしれないよ?」
エレン「・・・」
エレン「言ったろ。俺は」
エレン「俺は・・・」
エレン「俺は人類を守る」
アルミン「そっか」ニコッ
クリスタ「だよね・・・!頑張ろう!」
ミカサ「私はエレンについていく」
エレン「よし・・・!」
エレン「ライナー、聞こえるか?」
エレン「あそこに行くには普通、目の前の巨人を倒さないと古城まで辿り着けない」
エレン「それは、ライナーがやってくれ」
エレン「俺は・・・直接中央に行く」
エレン「投げてくれ、俺を」
―――
兵B「ああああああ!!!」バクン
コニー「くっ・・・!」
兵C「助けてくれええええええええ!!!」
サシャ「あぅ・・・!」
ジャン「突っ立ってんじゃねぇ!食われるぞサシャ!!」
サシャ「! は、はい!」
リヴァイ「チッ・・・コイツぁ流石に・・・!」ハァハァ
ハンジ「やばいね・・・」ハァハァ
エルヴィン「・・・城も巨人に壊されてきたな」
巨人「」グッ
サシャ「! ワイヤーを・・・!」グラッ
コニー、ジャン「サシャ!!」バシュ
サシャ「う、うう・・・」
ジャン「おい、大丈夫か!?」
コニー「早く立て!巨人が――
巨人「」ジッ
コニー「うっ・・・!」
サシャ「うううう・・・!!」
ジャン(・・・駄目だ・・・!!ワイヤーを飛ばした瞬間やられる・・・!)
巨人「」ガシッ
サシャ「ああぅ・・・!」
コニー「サシャ!」カチッ
コニー「あ、あれっ・・・!?」カチッカチッ
コニー「ガスが・・・!!?」
ジャン「・・・」カチッカチッ
サシャ「いやぁ・・・いやあああ・・・!!!」
ジャン「くそっ・・・!」カチッ
ジャン(クソクソクソクソクソクソクソ!!!)カチッカチッカチッカチッ
ジャン(お前のせいだぞ死に急ぎ野郎!!!)
巨人「」ンアーッ
サシャ「ああああああ・・・!!」
ジャン「うう・・・あああああ・・・・!」
ピシッ
ズドォォォォォオオオオン
「オオォォォォォォオオ!!!」
巨人「」グシャ
サシャ「・・・・・・ふぇ?」
エレン巨人「ウォォォオオオ!!!」
サシャ「・・・」
コニー「・・・」
ジャン「・・・」
エレン巨人「ハァァァア--ッ・・・」ギロッ
巨人群「」ピタッ
リヴァイ「おい、どうなってる」バシュ スタッ
ハンジ「あれってエレンの巨人だよね?」バシュッ スタッ
ジャン「それが・・・いきなり降ってきて・・・え?」
コニー「サシャを食おうとした巨人を潰して・・・は?」
ジャン「なんでエレンがここにいるんだ!?」
コニー「どういうことなんだ!!?」
リヴァイ「・・・だから、今それをお前らに聞いたんだろうが・・・!」
すまんなさい
リアル忙しかった・・・
すまんなさい
リアル忙しかった・・・
oh・・・ごめんなさい
エレン巨人「ウォォォォォオオ!!!」バキッ
コニー「おおおお!巨人をやっつけていくぞ!」
サシャ「ひぇぇ・・・危なかった・・・」
リヴァイ「チッ・・・一体どういうつもりなんだコイツは・・・!」
エルヴィン「あれはエレンか?」スタッ
ハンジ「100%エレンだね」
エルヴィン「そうか・・・」
エルヴィン「・・・ここは彼を軸にして巨人を倒したほうが良さそうだな」
リヴァイ「・・・悔しいが・・・それしか道はねぇだろうな」
巨人「」ガシッ
調査兵「うわあああああああ!!」
エレン巨人「! ウォォォォォオオオ!!!」バキィッ
調査兵「ッハァ!助かった・・・!」
リヴァイ「どうやら・・・俺達の見方なのは確か・・・だな」
エルヴィン「ああ・・・いこう」バシュ
リヴァイ「ああ・・・」バシュ
コニー「おおおおお!やっちまえー!」バシュ
ジャン「おいコニー!前を見ろ!前を!」
サシャ「難とか押してきてますね!これはいけますよ・・・!」
「ウォォォオオオオオ」
ジャン「なんだ!?」
コニー「おい!見ろ!」
ジャン「!? おいおいマジかよ・・・」
サシャ「・・・鎧の巨人!」
エレン(ライナー!きてくれたか!)
ライナー(よし・・・!中央部まで辿り着いた!)
ミカサ「エレン!」バシュ
アルミン「ミカサ!危ないよ!」
クリスタ「みんなー!!」フリフリ
ジャン「おい・・・脱走犯オールスターじゃねぇか・・・!」
ミカサ「エレン、私も手伝おう・・・!」
エレン巨人「」コクッ
コニー「おーい!みんなー!」フリフリ
サシャ「助けに来てくれたんですね!?」グスッ
アルミン「ジャン!現状はどうなんだい!?」バシュ スタッ
ジャン「見りゃわかんだろ!最悪な状態だよ!」
アルミン「だよね・・・ハハ」
アルミン「やっぱりここはエレン達に頑張って貰うしかない・・・か」
ジャン「・・・?おい、ベルトルト達はどうした?」
アルミン「・・・逃げたよ、壁外に」
ジャン「ハァ!?」
アルミン「分裂したんだ・・・僕達・・・壁外に残るか、逃げるかで揉めて・・・」
ジャン「はぁー・・・お前らも色々あったんだなぁ・・・」
アルミン「まぁ、今はそれを気にかけてる状況じゃないね・・・なんとか今の状況を打破しないと・・・!」
アルミン「気になるのは・・・やっぱり、あの獣の巨人だ」
アルミン「何をするわけでもなく、遠方からこっちを眺めてる・・・」
アルミン「コニー達の報告も聞いて考えたんだけど、あの獣の巨人は知性があると思う」
アルミン「この統率された巨人達・・・もしかしたらあの巨人が指揮しているかもしれない」
アルミン「あの巨人は、巨人を操れる」
エルヴィン「今言っていたのは本当かい?」
ジャン「団長・・・!」
アルミン「はい。間違いないと思われます」
エルヴィン「そうか・・・わかった」
エルヴィン「リヴァイ、エレンに伝達を頼む。あの獣の巨人を狙うよう言ってくれ」
リヴァイ「チッ…なんで俺が・・・!」バシュ
エルヴィン「鎧の巨人にはこちら側の加勢をしてもらおう、協力する気があるならね」
アルミン「ライナーには僕から伝えます!」バシュ
エルヴィン「さぁ、もう一息頑張るぞ、君達!」
ジャンサシャコニー「は、はい!」
リヴァイ「おい、クソ野郎」スタッ
エレン巨人「・・・」
ミカサ「チビ・・・!」
リヴァイ「元々こうなったのは壁外へ逃げたお前の責任だ。わかるな?」
エレン巨人「・・・」
ミカサ「わざわざ削がれにきたか・・・」ジャキッ
リヴァイ「お前がまだこっち側に立つ気があるなら・・・この落とし前、しっかりつけろ」
エレン巨人「・・・!」
リヴァイ「あの獣の巨人がどうやら怪しいらしい、お前はアイツを狙うことに集中しろ。周りの雑魚は俺とお前の嫁でやる」
ミカサ「仕方ない、さっきまでの発言を許そう」フッ
リヴァイ「いくぞ・・・!」バシュ
エレン巨人「ウォォオオオオオオオ!!!」ズンズンズン
獣の巨人「こっちを狙ってる・・・か」
獣の巨人「やっぱり気づいたか・・・」
獣の巨人「仕方ない」
獣の巨人「行け」
巨人群「」ズンズンズン
リヴァイ「きたぞ!」ジャキッ
ミカサ「フッ・・・!」ジャキッ
エレン巨人「ウォォオオオオオオオオオオ!!!」ドンドンドン
ミカサ「ハッ・・・!」ズバズバッ
リヴァイ「ハァ!」ズバズバ
エレン巨人(凄い・・・!数こそあまり減ってはいないが獣の巨人までの道が出来た・・・!)
エレン巨人「オオオオオオオオ!!」ズンズンズン
エレン巨人「アァァァァァァアアアア!!!」ブンッ
獣の巨人「おっと」サッ
獣の巨人「凄いな、食らったら痛そうだ」
エレン(コイツ・・・普通に喋れるのか・・・!?)
獣の巨人「お前は結構貴重な存在なんだがなぁ・・・ま、仕方ない。お前も殺して人類滅ぼすか」ブン
バキッ
エレン巨人「アァアア!!」ブン
獣の巨人「フン、あたんないよー」ブン
バキッ
アルミン「駄目だ・・・!エレンの攻撃が当たるどころかカウンターを綺麗に決められてる・・・!」
獣の巨人「フッ・・・!」ブン
バキッ
エレン巨人「オオオ・・・!」グラッ
ミカサ「エレン・・・!」
獣の巨人「弱すぎだろー」バキバキバキ
エレン「ウァァ・・・アアァァ・・・」グラッ ズーン
アルミン「エレン!!」
獣の巨人「たいしたことねぇなー。なんでイェーガーもレオンハートもコイツらを庇ったんだろ」
エレン巨人「・・・」ピクッ
獣の巨人「気になるか?ま、いいや、教えるよ」
獣の巨人「一回シーナを二人に攻めさせたんだよ。威力偵察でな。壁は壊さずに内部の人間を巨人化させて攻めさせたんだが・・・」
獣の巨人「イェーガーの野郎がさ、確か古城だっけ?そこでエレンが向かってることに気づいて意味不に撤退してきたんだよ」
獣の巨人「勝手な撤退しやがってよぉ・・・で、レオンハートも相手の機動力を上げる装置を奪取したらしいんだが、イェーガーに説かされたのかわかんねぇが俺に反抗してきやがってよぉ・・・」
獣の巨人「殺しちゃったよ。もう俺がやるって言ってね。」
獣の巨人「ウゼェったらありゃしねぇよ。息子を見逃せとか、人類をこれ以上攻めないでくれとか・・・」
獣の巨人「ホントウザかったな。」
獣の巨人「ハハハハ」
エレン(父さん・・・あんたまで敵だったのかよ・・・)
エレン(父さん・・・)
エレン(父さん・・・!)
エレン(父さん!!)
エレン(クソッ!なんでなんだよ!敵のくせに俺を・・・俺を・・・)
エレン(・・・)
エレン(駆逐してやる・・・!)
エレン(1匹残らず)
エレン巨人「ウォォォォォォオオオオオオオオオオオオ!!!!」
獣の巨人「!? 再生か・・・速いな」
エレン巨人「ウォォォォオオオオ!!!」ボゥ
獣の巨人「・・・燃えてやがる・・・自分の身体を焦がすつもりか・・・?」
エレン巨人「アアァァァァア!!!」ブン
獣の巨人(速い!)
獣の巨人「ま、避けられるけどね」サッ
獣の巨人「そら、顔面にカウンターだ」ブン
バキッ
ペキペキペキ…!
獣の巨人「!? 石化で俺の拳を取り込んだか・・・!?」
エレン「アアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」
獣の巨人「やべ・・・」
バキバキバキバキ!!!
獣の巨人「うっ・・・!!」
アルミン「凄い・・・たこ殴りだ・・・!」
アルミン「石化で取り込まれてるから逃げられないんだ・・・!」
エレン巨人「ウァァァァアアアアアア!!!」バキベキバキバキバキ
獣の巨人「う・・・あ・・・」
エレン巨人「アァァァァァァァアアアアア!!!」バキバキバキバキドスッ
獣の巨人「巨人・・・俺をたすけ『ベキッ』
ミカサ「うなじをつぶした・・・!」
エレン巨人「ハァーッ・・・ハァーッ・・・」
エレン巨人「」プシュー
ミカサ「不味い!あんなところで巨人化を解いたら近くの巨人に・・・!」バシュ
ミカサ「エレン・・・!」スタッ
エレン「」
ミカサ「エレン・・・!」バシッ
ミカサ「・・・良かった・・・生きてる・・・!」
リヴァイ「おい、泣いてる暇はねぇ・・・巨人が統率されなくなった。手当たり次第に近い人間狙ってくるぞ・・・!」
ミカサ「わかっている・・・!」バシュ
リヴァイ「よし、ガキをつれて一旦古城へ戻る・・・!」バシュ
アルミン「エレン・・・!」
クリスタ「エレン!」
エレン「・・・う・・・ここは・・・?」
ミカサ「古城へ一旦戻った。あの獣の巨人はエレンが倒した・・・!」
エレン「そうか・・・だったら・・・もう一息だな・・・」ムクッ
ミカサ「エレン、あなたは酷く消耗している・・・!休まないと・・・!」
エレン「まだ巨人はうじゃうじゃいる・・・!巨人になれないなら人間体で・・・駆逐する・・・!」フラッ
ミカサ「エレン・・・!」
コニー「おい、やべぇぞ!」バシュ スタッ
サシャ「やっぱり巨人に押されてます・・・!このままじゃ・・・!」バシュ スタッ
アルミン「統率はされなくなったけど僕達を狙うのは変わらないんだ・・・」
エレン「見ろ・・・寝てる場合じゃねぇ・・・」
ミカサ「でも・・・!」
エレン「離せ、俺はいく・・・駆逐するぞ・・・」スタ スタ
ミカサ「エレン・・・!」
アルミン「変わらないのか・・・?」
アルミン「人類の希望がここまでやっても・・・この状況は・・・?」
エレン「ハァーッ・・・ハァーッ・・・」
巨人「」ズンズンズン
エレン「見てろ・・・今すぐそのふざけた面を・・・!」シャキン
エレン「ぶっつぶしてや『ドゴォォォォォォオオン』
「「「!!?」」」
超大型巨人「」ブン
超大型巨人「」ドゴォォォオン
エレン「超大型巨人・・・なんで・・・?」
コニー「すげぇぇぇぇえ!!巨人共が一掃されたぞ!!」
『ドゴォォォォォオオン』
女型の巨人「」
エレン「女型の巨人・・・アニ・・・?」
ユミル「間にあったか・・・!?」
コニー「おぉぉぉおおおいい!!ブス!!何やってたんだ!おせぇぞ!!」
ユミル「うるせぇ!!こっちだって馬鹿共探すのに必死だったんだよ!!」
クリスタ「なんで・・・ユミル・・・ここに・・・?」
ユミル「あー・・・」
ユミル「やっぱさ、クリスタを・・・置いてけないだろ?」
クリスタ「ゆみるぅぅぅぅううう!!!」バッ
ユミル「はははっ!」ギュ
サシャ「何はともあれ!超大型巨人と女型の巨人のお陰でなんとかいけそうです・・・!」
よっし、今日はここで終わりんアルミン
おっつおつ
―――
エレン「・・・終わったのか・・・?」
サシャ「や・・・や・・・」
サシャ「やりましたぁーーー!!」
コニー「なんとか生き延びたな・・・!」
ミカサ「アニ、よくきてくれた。助かった」
アニ「・・・喜ぶのはまだ早いよ」
エルヴィン「・・・」
リヴァイ「・・・」
ミカサ「・・・!」ギッ
ライナー「覚悟はしてたんだがな・・・やっぱここで終わりか・・・」
エルヴィン「エレン・イェーガー並び、脱走者達よ」
エルヴィン「私達が何故ここにいるかわかっているか?」
エレン「俺が・・・シーナから外へ脱走したことが全ての原因だと・・・思います」
リヴァイ「そうだ。今回の戦いで死んだのはお前らのせいだ」
ミカサ「この・・・!」ザッ
アルミン「ちょっ・・・!」ガッ
リヴァイ「・・・だが、今俺達が生きているのはお前らのせいでもある」
エルヴィン「君達に再び問おう。」
エルヴィン「君達はもう一度、公に心臓を捧げられるか?」
エレン「っ・・・!」
「「「はいっ!!」」」
――数週間後――
ダリス「今回の協議では通常の法は適用されない、兵法会議とする。決定権は全て私に委ねられる。」
ダリス「尚、今回の件に関しては民衆への被害、情報共に広がってはいないため、非公開の議会となる」
エレン「・・・」
ライナー「・・・」
ベルトルト「・・・」
アニ「・・・」
クリスタ「・・・」
ユミル「・・・」
アルミン(難とか僕とミカサは目撃情報が少なく罪に問われずにすんだけど・・・)
ミカサ(大丈夫・・・きっと・・・!)
ダリス「そして満場一致かと思われた君達への処遇も、調査兵団が反対している」
ダリス「エルヴィン、彼らを生かしてどうするつもりだ?」
エルヴィン「はい。調査兵団は・・・彼らの力を使い、シガンシナ地区を奪還。エレン・イェーガーの家の地下に眠る巨人の更なる真実を得るため、彼らを再度正式に調査兵団に入団させることを提案いたします」
ダリス「ん?この前も同じことを言っていなかっったか?エルヴィン」
エルヴィン「はい。私の掲げる目標は現在この一つです。」
ダリス「前々回は多大な経費を投入した壁外遠征にも失敗している。そのことを承知での発言か?」
エルヴィン「はい」
ダリス「そうか・・・」
ダリス「では、憲兵団」
ナイル「はい。彼らは1秒でも早く処分すべきだと思います」
ダリス「理由は?」
ナイル「はい。彼らは当時鎖に繋がれていなかったエレン・イェーガーの助けとはいえ1度、内地からの脱走に成功しています」
ナイル「またいつ、巨人化して内地やシーナ内に大きな被害がでるかもわかりません」
ナイル「不安はすぐさま消去すべき・・・と」
ダリス「・・・内地からの脱走・・・か」
ダリス「それは憲兵の仕事の怠慢が原因の一部と知っての発言か?」
ナイル「は・・・はい」
ダリス「そうか・・・」
エルヴィン「総統」
ダリス「? なんだエルヴィン」
エルヴィン「彼、イェーガーは巨人を率いる巨人を討伐しました。巨人の発言からして敵の幹部、それ以上の存在だったと予想します」
エルヴィン「知能を持つ巨人がいるとわかった今、彼らの力を使い、体制を立て直される前にいち早く元を叩くべきです。」
エルヴィン「そのためにはまず、狭められた土地を取り返すべきです」
ナイル「そういってまたマリア奪還のための拠点とルート確保から始めるのか?」
ナイル「マリア奪還に何十年かけるつもりだ?とっくに敵は体制どころか進撃を始めてる!」
エルヴィン「・・・マリアは奪還した」
ダリス「!」
ナイル「!?」
ダリス「冗談でなければ、もう一度言ってみろ・・・エルヴィン」
エルヴィン「ウォール・マリアを奪還しました」
エルヴィン「いえ、正確には奪還とは言えませんが・・・巨人の侵入口をなっていたシガンシナ区内門を・・・彼らの力を使い塞ぐことに成功しました」
ナイル「ば、馬鹿な・・・!?」
エルヴィン「後はマリア内の細かな巨人の殲滅だけです」
エルヴィン「全て、彼らの力があっての結果です」
ダリス「・・・」
ダリス「エレン・イェーガー・・・並びに今回罪に問われているもの達よ・・・」
ダリス「直ぐに支度をすませ、マリア内の巨人を殲滅することに専念せよ」
ダリス「今回の会議は以上をもって終了とする」ガタッ
ナイル「マリアを・・・馬鹿な・・・!?」
エレン「や・・・やった・・・」
ライナー「やったぞ・・・!」
アルミン「やったぁぁあああ!!」
ーーーー
エルヴィン「君達にはもう少し頑張ってもらおう」
エレン「頑張る・・・とは・・・?」
エルヴィン「シガンシナ内門を塞いでもらう」
ベルトルト「っ・・・!」
エルヴィン「流石に区内は巨人の密度が高いからね」
リヴァイ「正直・・・それくらいしねぇと・・・帰っても殺されるだけだ」
ハンジ「うんうん。実験も出来ずに死んじゃうなんて嫌だッ!」
エルヴィン「・・・出来るかな?」
エレン「やります・・・!」
エルヴィン「君達は?」
ライベルクリユミアニミカアル「・・・!」コクリ
エルヴィン「よし、決まりだ。明日の朝・・・シガンシナ区内門に向かおう。それまでゆっくり休んでてくれ」
――――――
――数年後、シガンシナ区壁上――
ライナー「ここにいたのか、隊長さん」
エレン「ライナーか・・・ってかその呼び方やめろよ!」
ライナー「もう少しで壁外遠征、出発するぞ・・・」
エレン「お前らの故郷、次の目標だろ?」
ライナー「ああ・・・やっとで帰れるぜ・・・故郷に・・・」
エレン「楽しみだぜ、お前が父さん似なのか母さん似なのか・・・ついに訓練兵来の謎が解けるな」
ライナー「ああ、父ちゃんがゴリラ説がやっとで無くなるぜ」
アニ「新しく母さんがゴリラ説が生まれるんじゃない?」
エレン「アニ!」
アニ「早くしないと、下で待ってるよ・・・みんな」
ミカサ「エレン!」
エレン「待ってるんじゃなかったのか・・・」
ミカサ「降りてくるのがおそいから」
ミカサ「エレン、ハンカチは持った?靴下は左右間違えてない?」
エレン「お前は俺の母さんか!?」
アルミン「仕方ないよ・・・ミカサなんだし・・・」
クリスタ「そのポジションが少し羨ましいな・・・」
ユミル「是非私のそのポジション上げるから!」
エレン「アルミン、クリスタ、ユミル・・・!」
サシャ「エレーン!」
コニー「やったぜー!」
サシャ「食料庫からお肉盗んできました・・・!後でみんなで食べましょう!」
コニー「見ろ!俺もこんなにとってきたぜ!」
ベルトルト「二人とも・・・あんなに止めたのに・・・!」
サシャ「とかいって、ベルトルトも結構とってたじゃないですか」
ベルトルト「フフフ・・・」サッ
ユミル「ベルトルさん・・・アンタまで・・・」
エレン「結局、みんな集まっちゃったな・・・」
アルミン「たまにはいいんじゃないかな?」
エレン「だな・・・」
エレン「・・・やっとで取り戻した地区も活発になり始めてる」
エレン「ここまでどれだけの時間を費やしたかはわからないが・・・」
エレン「俺達は、確実に外の世界へと近づいてるはずだ」
エレン「行くぞ!」
エレン「壁外に広がる沢山の秘境を全部回ってやる!」
エレン「俺は今日、本当の意味で進撃を始める!」
ミカサ「勿論、私達も一緒」
「「「・・・!」」」コクリ
エレン「!」
エレン「ああ・・・!」
エレン「俺達の戦いは!」
これからだ!!
完
おつかれさまです。
やっとで終わりました~長かった!
書き始めたのが9月7日とか2ヶ月近くたっとる・・・時間の経過とは早いものですね
他にも
エレン「・・・あれは?」
エレン「俳句?」
とかね、色々書いてますんで、よろしくお願いします。
じゃあの
このSSまとめへのコメント
次回にも期待!!
続きに期待!
長い間お疲れ様でした。
本当に面白かったですし、最後の台詞もアニメの最終回と同じものでものすごく綺麗な終わり方でした。
寂しさはありますが、満足のいくフィナーレです。
楽しい時間をありがとうございました。
面白かったです
次回にも期待してます
面白かったぞまた頼みます
感動した!原作もこんな感じに終わって欲しい
これが最終回でもいいと思う
ネタバレあるなら最初に書いておいて下さい
この時点での先読み設定が色々すごいw
おい、時代が追い付いたぞw
ジャンはどこ行ったの?
ちゃんと完結させたのが偉い。
いや、もちろん内容も面白かったけど。