友「ねえねえ、夏休みに稼がない?」女子高生「稼ぐって、何で?」 (10)

友「隣のクラスの子に聞いたんだけどさ。すごく稼げるところがあるんだって」

女子高生「へぇ」

友「稼いだお金で世界旅行も行くらしいよ。この夏休みに」

女子高生「すごいねー。めっちゃ稼げるんじゃないの?」

友「だから、あたしたちもやらない?」

女子高生「できるかなぁ?」

友「結構簡単らしいよ。相手見つけるだけらしいし、ネットで呼びかければすぐに相手も見つかるんだって。それでお金ゲットぉ」

女子高生「そうなんだ。楽じゃん。やろうやろうっ」

友「オッケー。それじゃあ、あたしが登録しとくねー」

女子高生「ねえねえ、エッチなことじゃないよね?」

友「良く知らないけど体で稼ぐらしいよ?」

女子高生「えー? やだー。うふふ」

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数日後 放課後

友「相手見つかったよー」

女子高生「マジでー?」

友「駅前で待ってるってっさ。行っちゃう?」

女子高生「えー? なんか怖いんですけどー?」

友「だいじょーぶだって、あたしもいるんだし」

女子高生「ホントにぃ?」

友「ホントホント。ほら、いこ。10万くれるんだって」

女子高生「ヤバいじゃん!」

友「でしょー? さ、いこ。もう待ってると思うし」

女子高生「服はどうする?」

友「着替えるのもメンドクサいし、制服のままでいいじゃん」

女子高生「そっか」

駅前

女子高生「どこに居るの?」

友「多分、アレだと思う。メールに書いてた特徴同じだし」

女子高生「アレって……」


モヒカン「……」


女子高生「あのモヒカン? ちょっと危なくない?」

友「心配ないって。10万くれるんだよ?」

女子高生「そうかなぁ……」

友「あのー」

モヒカン「ん?」

友「あの、今日会う約束した……人ですよね?」

モヒカン「お前か?」

友「あ、いえ、あたしは付き添いで……。こっちの子が相手を……」

女子高生「ど、どうも……」

モヒカン「そうか。分かった。こっちにこい。良い場所がある」

女子高生「良い場所って……」

モヒカン「こんなところでやりあうつもりか?」

女子高生「あ、そ、そうですよねー。やっぱ、無理ですよねー」

モヒカン「良いから黙ってついてこい」

女子高生「ねえ、マジヤバいんじゃない?」

友「へーきだって。登録サイトも一番安心って書いてたし」

女子高生「マジぃ? 無理やりとかちょっと嫌なんだけど……私、やったことないし……」

モヒカン「お前、初めてなのか?」

女子高生「あ、は、はい……まぁ……」

友「ちょっと遅れてるんですよねー」

女子高生「なにをー」

モヒカン「ふん。なら、優しくしてやるよ。安心しな」

友「だってー。やったね」

女子高生「見かけによらず優しいじゃん。ラッキー」

男子トイレ

モヒカン「ここだ」

女子高生「こ、ここって……マジ?」

モヒカン「人も滅多に来ない公衆便所だ。思う存分やれる」

友「くさー」

女子高生「ま、まぁ、いいけど。10万ってマジですよね?」

モヒカン「ここにある」スッ

友「おぉー!!」

女子高生「……なら」

モヒカン「よぉし。なら、さっさとはじめるか」スルッ

女子高生「もう? は、はやくない?」

モヒカン「オレはいつでもいいぞ?」

友「ファイト!」

女子高生「う、うん」

モヒカン「ふん。楽しませてくれよ?」ポキポキ

女子高生「で、なにからすれば――」

モヒカン「――ふんっ!!!」ブゥン!!!

女子高生「きゃぁ!!!」

モヒカン「やるじゃねえか。オレの必殺頭突きを避けるなんてなぁ」

女子高生「な、なにすんの!?」

モヒカン「あぁ? 10万、欲しいんだろ?」

女子高生「ま、まぁ……」

モヒカン「なら、実力で奪ってみろよぉ!!!」ブゥン!!!

女子高生「ヤバいヤバい!!!」

友「逃げちゃだめだって」

女子高生「殺されるって!! 逃げよう!!」

モヒカン「殺しはしねえよ。最悪、サマーバケーションを病院で過ごすことになるだけだ」ポキポキ

女子高生「なにこれ!?」

友「春日野さんが言うにはストリート――」

モヒカン「喋ってねえで行くぞぉ!!!」ブゥン!!!

女子高生「きゃぁ!!」サッ

モヒカン「ちぃ! 逃げ回るだけかぁ!!」

女子高生「マジありえないって!!!」

モヒカン「おらぁ!!」ドゴォ!!

女子高生「ごっ……!?」

モヒカン「もうゴングは鳴ってんだぜ?」

女子高生「うぅ……」

モヒカン「これで終わりだぁ!!!」ブゥン!!!

女子高生(死ぬ……!! こんなところで……!! そんなの……!!)

女子高生「――嫌っ!!」ダダダッ

モヒカン「くっ!! またかよ!! 技が大振りすぎたか……」

女子高生(とにかく逃げなきゃ殺される……!! ――そうだ!!)

女子高生「はぁ……はぁ……!!」ガチャ

友「あ、こら! 個室に篭るなんて卑怯者がやることだよ!?」

女子高生「知らない!!」バタンッ

モヒカン『おらぁ!! でてきやがれ!!!』ドンドン!!!

女子高生(軽いバイトのつもりだったのに……。お腹は痛いし……超サイアクなんですけど……)

女子高生「ごほっ……えほっ……。全然、優しくねーし……」

モヒカン『この扉ぐらい本気を出せば壊せるんだぜ? 今日は手加減するって約束したから壊さないけどな』ドンドン

女子高生(このままここで待ってたら、お腹すいちゃうし……どうしようかな……)

女子高生「……」

女子高生(上から隣の個室に行けそう……)

モヒカン『早く出て来い!! 時間制限もないし、どっちかが倒れるまでやらねえといけねえんだよ!!』ドンドン!!!

女子高生「……」

女子高生(そうだ……)

女子高生「よっと……」

モヒカン『いい加減にしねえと本気だしちまうぞ? 本気だしたらドアなんてオレの頭突きで木っ端微塵だぜ!? おい!!』ドンドン!!

女子高生「――開いてるよ? 開けて入ってくればいいじゃん」

モヒカン「なんだよ、それならそういえよな。ったく」ガチャ

モヒカン「おらぁ!! これでおわ――あれ? いねえ……!?」

女子高生「せぁ!!」ドサッ

モヒカン「な!!」

友(上から降って来た)

女子高生「首折れろ!」

モヒカン「いてぇじゃねえかよ……」

女子高生「マジ!?」ズルッ

モヒカン「他人様の頭に尻から落ちてくるとはお行儀のいいことだな……」

女子高生「あ、お、おちる……!!」ズルッ

モヒカン「このまま顔面に――」

女子高生「ヤバ……おちるって……!」ガシッ

モヒカン「ん!?」

友(両足で相手の顔を挟み込んだ……!! まさか、これは……!!)

女子高生「あぁ……ちょ……落ちる……!!」ズルッ

モヒカン「てめえ……!! 何をするつもりだ……!!!」

女子高生「パンツみえちゃう……!!」バッ

モヒカン「ぬおぉ!!」

女子高生「みる……なぁ……!!」グルッ

モヒカン「うぉ!?」

友(あれは……!! 間違いない!!!)

女子高生「いやぁ!!!」ブンッ!!

モヒカン「がっ――!!!」

バキィ!!

友「でたぁー!!! ヘッドシザーズ・ホイップだぁ!!!」

女子高生「はぁ……はぁ……。あ、ヤバ……」

モヒカン「ゴボボボ……っ」

友「しかも、相手の頭をトイレに突っ込ませるという複合技……すごい……」

女子高生「にげよ!! ほら!!」

友「でも、10万は?」

女子高生「そんなのいいって!!」ダダダッ

友「なら、いいけど」

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