アルミン「アニってさ」 (136)

はじめに

進撃の巨人のSSです。

至らない点があったらご指摘お願いします。

ネタバレありなのでご注意を。

その上で読んで頂ければ幸いです。

以上です。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1374885348

-- 訓練所 寝室 --



アルミン「…エレンに気があると思うんだけど」


エレン「アニ?何でだ?」


アルミン「はぁ、やっぱり気づいてないんだね…まあ分かってたけど」


エレン「?」ポカーン


アルミン「多分、エレン以外の全員が気づいてるよ」


エレン「マジかよ…」


アルミン「最近ミカサが更にアニに噛み付くようになったでしょ」


エレン「それはなんとなく」


アルミン「それすらなんとなくレベルなんだね」


アルミン「思い出してみてよ…」

-- 格闘訓練 --



アニ「エレン、今日はどうするんだい」


エレン「今日も頼むぜ!一本くらいは取ってやるぞ!」


アニ「ふふ、やれるものならね」


エレン「よーし、じゃあ俺が暴漢役な」


アニ「アンタなら”役”じゃなくても、構わないけどね…」ボソ


エレン「?」ポカーン


エレン「何言ってんだ?」


アニ「なんでもない!始めなよ!」カアア

-- 夕食 --



アニ「エレン、その…隣、いいかい?」


エレン「お、珍しいな。いいぞ」


ミカサ「ダメ。絶対」キッ


エレン「なんでだよ。別にいいじゃねえか」


アニ「いいよ別に…」スッ


アニ「まあ」クル


アニ「その世話焼き女が嫌になったら…」


アニ「私の隣は、空いてるからね」


エレン「?」ポカーン


ミカサ「ガルル…」

エレン「…ええ!?あれがアニのアプローチだったのか?」


アルミン「恐るべき鈍感…もはや病気と言ってもいい」


アルミン「まあだから主人こんぐぐぐ」


ミカサ「それ以上はいけない」グググ


エレン「よう、どうした」


ミカサ「エレンに会いたくなった」


ミカサ「ので」


ミカサ「来た」


エレン「なんだその理由」ハハハ


アルミン(普通に男子寮にいることは突っ込んだら負け、なのか?)

エレン「ところでミカサ、今ちょうどアルミンと」


アルミン「ああ!僕眠くなってきたな!」


アルミン「明日も早いしもう寝るよ!」


エレン「まだ8時だぞ、いいじゃねえか」


ミカサ「エレンと何を話していたの」


アルミン「な、なんでもないよ」


ミカサ「何を話していたの」


アルミン「あ、明日は晴れるかな~」


ミカサ「何を話していたの」


アルミン「クリスタとデートしたいな~」


ミカサ「……」シャキン


アルミン「話すよ!ちくしょう!理不尽だ!」



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アルミン「という話だよ」


ミカサ「やはりあの雌狐…削ぐべきか」


アルミン「そうなるよね…目に見えてたよ」


エレン「なんなんだよー」


ミカサ「くっ…奴め、間違いなくこの機会を伺っていたに違いない」ギリ


アルミン「この機会?」


ミカサ「明日から1週間の出張を命じられた…」


ミカサ「精鋭部隊の訓練を受けて来いと」


アルミン「すごいじゃないか!」


エレン「さすがだな、ミカサ!」


ミカサ「エレンに褒められるのは嬉しい、けれど…」


ミカサ「成績上位なんてなってる場合じゃなかった」

エレン「…おい、それは下位のやつらに対する侮辱だぞ!」


ミカサ「!…悪かった」


ミカサ「でも…頼みがある…1つだけ…どうか…」


ミカサ「堕ちないで…」


エレン「(試験にか?)落ちねえよ!」


アルミン(ん…?今何かが噛み合わない音がした)



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-- ミカサ出張1日目 朝 --



アニ「フフ…」


クリスタ「アニ、おはよう!食堂に行こ!」


ユミル「やけに嬉しそうじゃねえか、何かあったのか?」


アニ「なんでもないよ…」


クリスタ「?」


クリスタ「ミカサは…あ、そっか1週間いないんだね」


アニ「そう、それが重要なんだ」


ユミル(…ははーん、そういうことか)


ユミル「おいアニ」


アニ「なに」


ユミル「ちょっとこっち来い、クリスタも」

-- 食堂 --



エレン「今日も味の薄いスープか」


アルミン「最初はありがたかったけど、慣れてくるとどうもね」


エレン「まあ、仕方ねえよな」パク


アニ「エレン」スッ


エレン「おう、アニ」


アニ「ここ、座ってもいいかい」


アルミン(…早速来たか、進撃のアニ!)


エレン「いいぞ」


アニ「それじゃ失礼して…」


エレン「……」モグモグ


アニ「……」モグモグ

アルミン(え?何この空気)


エレン「今日は何の訓練だっけか?」


アルミン「ご、午前中は座学、午後からは兵站訓練だよ」


アニ「……」


アルミン(なんなんだよ!?)


アルミン(ミカサがいない隙をついて、エレンに攻勢をかけるのかと思いきや…)


アルミン(座るだけ!?)


アルミン(いや、様子見かもしれない。落ち着こう僕)

-- 座学 --



エレン「人類の歴史についてか、じゃ後ろでいいな」


アルミン「はは、ほんと巨人の事以外はどうでもいいんだね」


アニ「エレン、隣いいかい」


エレン「おう」


アルミン(また来た、けど)


教官「で、あるからして…」


エレン「……」メモメモ


アニ「……」メモメモ


アルミン(講義中とは言え一切のアクション無し!)


アルミン(ノート見せてー、とか!ここ分かんなーい、とか!)


アルミン(いくらでも気を引く事は出来るだろ!?)


アルミン(クソッ!クソッ!なんなんだこのアニ・チキンハートは!)

-- 兵站訓練 --



エレン「やってやるぜ!」


ジャン「やる気だなエレン、まあ頑張って着いてこいよ」


エレン「負けねえぞ!」


ジャン「はっは!吠え面かかせてやるぜ!」


エレン「なんだと!?」


アルミン「まあまあ二人共…」

アニ「エレン」


エレン「後にしてくれ!この野郎を…」


ジャン「そうだ、引っ込んでろアニ!」


アニ「ジャン…」


アニ「去ね」ゴゴゴ


ジャン「エレン俺が悪かったじゃあな」ダッ


エレン「え?あれ?」


アニ「エレン、私も班に入れてくれないか」


エレン「ジャンはどっかに行っちまったし、いいぞ」


アルミン(……)


アルミン(アニこわ)

-- 1日目 夜 --



エレン「なかなかハードだったな」


ライナー「疲れているようには見えんぞ」


エレン「これくらいじゃへたばらねえよ」


ライナー「頼もしいことだな」


アルミン(疲れた…)


アルミン(今すぐ寝たい、けど今日の考察をしておかないと)


アルミン(兵站訓練中アニはずっとエレンの横を走っていた)


アルミン(無言でね!)


アルミン(気があるっていうのは勘違いだったのかな…)


アルミン(でもそれだとエレンにくっつく意味が分からない…)


アルミン(…ダメだ、頭が回らない、寝よう)

-- 同時刻 女子寮 --



ユミル「…ッ!…ッ!」バタバタ


クリスタ「ユミル!笑いすぎだよ…」


アニ「……」


ユミル「いや、だってよ、確かに」


ユミル「”さりげなく距離を詰めろ”とは言ったけどよ…っ!」


ユミル「なんだアレは!腹いてえ!」


クリスタ「気にしないで…アニは頑張ってたよ」


アニ「……」ジワ


アニ「ねる」


クリスタ「あ、明日は”会話すること”のステップだよ!がんばって!」


アニ「うん…」モゾ



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ここで区切ります
最初に断り忘れました、全部台本形式です

では失礼します
アニかわいい

続き投下します
前回に懲りず結末考えず書いてます

そろそろゴツゴーシュギ発動するかもしれません

-- ミカサ出張2日目 朝 --



エレン「……」モグモグ


アニ「……」モグモグ


アルミン(またこの気まずい空気を味わうのか…)


アルミン(せめて一言くらい会話があってもいいじゃないか)


アルミン(エレンは全く意に介してないようだけど)


アルミン(それが一番腹ただしいんだよ!クソッ!)


アニ「エレン」


エレン「なんだ?」


アルミン(きたか!?)


アニ「今日は…い、いい天気だね」


エレン「…土砂降りだぞ?」


アニ「ほんとだ」


アルミン(僕の心の涙も土砂降りだよ!ちくしょうめ!)


エレン「あ、もしかして今の冗談か?面白いな!」


アニ「」


アルミン(察せよ!この鈍感野郎!)

-- 対人格闘訓練 --



エレン「よし、今日は勝つぞ!」


アニ「ま、頑張りな」


エレン「うらっ!」バッ


アニ「おっと」ヒュッ


エレン「あっ」


アニ「ふっ」グイ


エレン「あだっ」ドタ

エレン「くっそー…今のはいけたと思ったんだけどな」


アニ「まだ踏み込みが浅いね」


エレン「だよなー…いてて」


アニ「でも、前よりは良くなったん…じゃない?」


エレン「ほんとか!?」ズイ


アニ「う、うん」


エレン「アニに褒められたのは初めてだな!やったぜ!」


アニ「ふふ…」


アルミン(……)ジー


アルミン(格闘訓練の時は割と普通に会話してるな)


アルミン(というかアニがおかしいのは昨日からだし)


アルミン(……)


アルミン(ま、いっか)


アルミン(下手に干渉してミカサに消されなくないし)

-- 自由時間 ラウンジ --



クリスタ「アニ!どうだった?」


ユミル「今日は様子を伺えなかったからな、聞かせろよ」


クリスタ「格闘訓練は前から良くエレンと組んでたから心配ないとは思うけど…」


アニ「普通に話せた…」


クリスタ「ホント!?良かったー!」


ユミル「つーかお前、なんで急によそよそしくなってんだ?」


ユミル「エレンとは前から話してたろ」


アニ「さあ、なんでだろうね…」

ユミル「さては…アイツを意識した途端に恥ずかしくなったか?だはは!」


クリスタ「まさか…ミカサがいないから張り合いがないんじゃない?」


アニ(図星だなんて言えない)


クリスタ「さあさあ、明日は”プライベートな話をしよう”だよ!」


ユミル「クリスタ…やっぱり私はその”7日間で彼氏を作る方法”ってのは無理だと思うんだが」


クリスタ「がんばって!」


アニ「うん」


ユミル「お前も良くやるよ…」



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次は書き溜めたらきます

続き投下します
おしんこ

-- ミカサ出張3日目 朝 --



エレン「俺とアルミンは昔からの親友だ」


エレン「壁の外に一緒に行くって決めたんだぜ」


アニ「へえ、古い付き合いなんだね」


エレン「ああ、お前はどうなんだアニ?」


アニ「私?」


エレン「おう、故郷の話とか聞かせてくれよ」


アニ「…私の故郷は綺麗なところさ」


アニ「四季があってね、一年の間にいろいろな変化がある」


エレン「四季?」


アニ「簡単に言えば、夏はすごく暑くなって冬は雪が積もるんだ」


エレン「すげえ…」

エレン「いつか俺も連れて行ってくれよな!」


アニ「え…」


アニ「……」


エレン「どうした?ダメか」


アニ「ダメじゃない…!けど…!」


アニ「…ごめん」ガタッ


エレン「おいアニ?行っちまった…」


アルミン(ほらこれだ)


アルミン(鈍感すぎて自分が何をしたのかも分かって…)


アルミン(ん…?待てよ)


アルミン(今のはエレンに落ち度はない、な)


アルミン(故郷の話からの自然な流れだった)


アルミン(考える事をやめてたけど、これは探りを入れる価値があるかもしれないな…)

-- 立体機動訓練 --



エレン「はっ!」ズバッ


エレン「くそっ、浅いか!」


ジャン「おうどうした死に急ぎ野郎!そんなんじゃ…」バシュ


アニ「……」バシュ


アニ「……」ジイイ


ジャン「も、もう少しガスを少な目に吹かすといいかもしれないぜ!」


エレン「お、おう?」


エレン(なんでアニのやつ、ジャンにピッタリ張り付いて飛んでるんだ)

-- 夕食 --



エレン「訓練中ジャンの様子が変でよ…」モグモグ


アルミン「そうなんだ」


アルミン(まあいつも変だけど)


エレン「…今日はアニ来ねえのかな」


アルミン「え!?」ガタン


エレン「なんだよアルミン」


アルミン「い、いやなんでもないよ!ははは…」

アルミン(メーデー、メーデー!異常事態発生!)


アルミン(エレンがアニを待ち遠しく感じている!)


アルミン(これは何かが起きている…)


エレン「朝、何か悪い事言っちまったのかと思ってよ」


エレン「謝りたいんだが…後で探しに行くか」


アルミン「そうなんだ」


アルミン(あ、そういう事か)


アルミン(全くヒヤヒヤさせてくれるよ…)


アルミン(でも朝のあれはエレンがどうこう言った訳じゃない)


アルミン(あの時のアニは、何かを隠していたような…?)

-- 兵舎裏 --



ライナー「おい、アニ!」バン


ライナー「一体どういうつもりだ」


アニ「……」


ベルトルト「最近随分とエレンと親しいようだけど…」


ベルトルト「使命を忘れた訳じゃないよね?」


アニ「……」


ライナー「何とか言ったらどうなんだ?」


アニ「…よ」


ベルトルト「ん?」


アニ「怖いよ…2人とも…」ウル


ライベル「!?」ドキッ

ライナー(な、なんて事だ…アニにキュンとしちまった!)


ベルトルト(アニが…乙女になっている!)


アニ「ごめん…使命を忘れた訳じゃない」


アニ「私は戦士だ…けど…」


ライナー「いや、もう何も言うな」


ライナー「お前の好きなようにしろ」キリッ


ベルトルト「僕たちはもう口を挟まない」キリッ


アニ「?…ありがとう」

-- 女子寮 --



アニ「……」ガチャ


クリスタ「あ、アニ。遅かったね」


ユミル「お前が帰って来ないから私がクリスタの恋愛論聞かされたじゃねえか」


アニ「それは私のせいじゃないね」


クリスタ「ほらほらアニ!今日の成果報告と明日の作戦立てるよ!」


アニ「うん」


アニ「互いの故郷の話をした」


クリスタ「わあ、それってプライベートな話題だよね!」


ユミル(実行したのもおかしいが成功したのはもっとおかしい)

アニ「それにいい事もあったんだ」


クリスタ「なになに?」


アニ「私はもう…戦士じゃなくてもいい」


クリスタ「?」


ユミル「なんだそりゃ?」


アニ「ふふ、大したことじゃないさ…」


クリスタ「うーん、良く分からないけど…」


クリスタ「これなら明日の”ボディタッチで好感度↑”もいけるね!」


ユミル「そろそろハードルが上がってきたな」


アニ「なんとかするさ」



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-- ミカサ出張4日目 朝 --



アニ(さりげなくボディタッチ…)


アニ(ふん、いつもミカサがやってる様にやればいいんだろ?)


アニ(ぜ、全然大したことないね)


アニ(…よし)


アニ「おはよう…」ガチャ


クリスタ「あ、アニおはよー」


ユミル「おー…」ウツラウツラ


アニ「うん」キョロキョロ

アニ「ん…」


クリスタ「あ、エレンなら今日は朝早く起きて特訓してるよ」


アニ「そうなんだ。ちょっと行ってくる」


ユミル「クリスター…早く飯ー…」


クリスタ「分かった分かった、じゃあアニ、頑張ってね!」


アニ「がってん」

-- 訓練所(ジム的な) --



エレン「ふっ…ふっ…」ガチャガチャ


アニ「精が出るね」


エレン「アニ?どうしたんだ?」


アニ「いや、別に…」


アニ(しまった。朝食ならともかく私はここに来る理由がない)


アニ(どうしよう…)


エレン「ああ、お前も特訓か!」


エレン「そりゃそうか、あれだけの技術を維持するには訓練がいるもんな!」


アニ「ん…うん」


アニ(勘違いしてくれて良かった…)


アニ(でもこれはいい傾向かも。特訓と称して2人きりになれる)

エレン「ちょっと俺は休憩だ、おっと」グラ


アニ「あぶな…」ガシッ


エレン「す、すまねえ」


アニ「い、いやいいよ」


アニ(思わず手握っちゃったけど…これはツいてる!)


アニ「気をつけな…アンタはいつもやりすぎる癖がある」


エレン「はは、そうかもな」


アニ「うん」


エレン「…手、放してくれるか?」


アニ「あ、ごめん」パッ

エレン「顔赤いぞ?体調が悪いなら無理しねえ方が」


アニ「な、なんでもないよ」


エレン「ならいいんだが」


アニ「まあ大事を取って今日はやめにしておくよ」


エレン「あ、アニ」


アニ「ん?」


エレン「昨日はその…悪かったな」


アニ「なんの話だい?」


エレン「いや、朝食ってる時いきなり出て行ったろ、俺が何かしたのかと思ってな」


アニ「ああ、あれはアンタは何も悪くない…」


アニ「謝るのは私の方さ…ごめん」


エレン「んん?まあ気にしてないなら良かった。引き止めちまったな」


アニ「いいよ。それじゃ」ガチャ

アニ「ん?」


ユミル「ようラッキー女」


クリスタ「ごめんね、覗くつもりは無かったんだけど」


アニ「構わないよ。情報も得られたし」


ユミル「何ホッとしてんだ?」


アニ「え?」


ユミル「あんなのはノーカウントに決まってんだろ?」


ユミル「お前自ら動いて目的を達成しないとな」ニヤ


アニ「な…」


アニ「クリスタ…?」チラ


クリスタ「逃げちゃダメだよ!」


アニ「ちくしょうめ…」

-- 対人格闘訓練 --



アルミン(さてと)


アルミン(きっと今日もアニはエレンと組みに来るだろう)


アルミン(そこで僕がエレンと組みたがっていたらどうする?)


アルミン(エレンはきっと僕が言えば断らないし…)


アルミン(アニもエレンに特別な感情が無いなら引き下がるはず)


アルミン(ここで決めさせてもらおう)


アルミン「エレン、今日は僕と組んでくれないかな?」


エレン「おう、いいぞ!」


アニ「エレン、今日はどうするんだい?」スッ


アルミン(いらっしゃい)

エレン「今日はアルミンと組むんだ」


アニ「アルミン?」


アルミン「ごめんね、僕ももう少し鍛えたくてさ」


アニ「……」


アルミン(さあ、どうでる?)


アニ「やだ」


アルミン「え?」


アニ「エレンと組みたい」


アニ「だめ?」


アルミン(!?)


アルミン(なんだ…この破壊力は…っ!)


アルミン(クリスタレベルか、それ以上…?)


アルミン「あ…」


エレン「いいのか?アルミン」


アルミン「い、いいよ…ライナーが暇そうにしてるから頼んでくるよ」フラ


エレン「なんだか調子悪そうだな…」


アニ「低血圧なんだよ、きっと」


アニ「さっさと始めるよ」

エレン「ふん!」バッ


アニ「おっと」スイ


エレン「おら!」ザッ


アニ「ふっ」バシ


エレン「あ、やべ…!」グラ


アニ「!」ガシッ


エレン「わりい…って」


エレン「なんでお姫様だっこされてんだよ!?」


アニ「あのままだとひっくり返ってたでしょ」

エレン「早く降ろしてくれ…」カアア


アニ「う、うん」ストン


アニ「ごめん…」


エレン「い、いいよ、助かったぜ」


アニ(何をしているんだ私は!)


アニ(最近エレンも強くなってきたから危なくなる場面も増えて)


アニ(倒れたら起こしてもらおうと思ったのに!)


アニ(これじゃ逆じゃないか!)

ジャン「オイ見たかお前ら!エレンの野郎、アニに…」


アルミン「ちょっと黙っててくれ、ジャン」


ライナー「強制的に黙らせてやろうか?」


ベルトルト「少し、裏で話そうか」


ジャン「」


ライナー「気づいてはいたが本当に不器用だなアイツは」


ベルトルト「そうだね…見てて歯がゆいよ」


アルミン「あれじゃ逆じゃないか!」


ライナー「2人ともあれじゃ話にならんな」


アルミン「まったくね」


ベルトルト「静観することしか出来ないのが残念だ」


ライベルミン(アニの蹴りよりもミカサの目が怖い)

-- 女子寮 夜 --



ユミル「アニさん…っ!アンタ…っ!」バタバタ


クリスタ「だから笑いすぎだよ…ユミル」


アニ「うるさい…」


クリスタ「自然な?ボディタッチは成功したじゃない!」


ユミル「まあな」


クリスタ「ただ…あれだと、ねえ?」


ユミル「ああ、逆だな」


アニ「みなまで言うな」



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ここまでです
そろそろ2人の温度を上げていかないといけないですね

アニかわ

ちょっと日が空きましたが投下します

-- ミカサ出張5日目 朝 --



アニ(”自由時間を2人の時間に”…)


アニ(あと3日しかないんだ、やってやるさ)


アニ(腹筋女に一泡吹かせる為に…!)


アニ「よし」


エレン「何食堂の前で気合入れてんだ?」


アニ「エレン!?」ビクッ


エレン「お、おう。驚かしてすまん」


アニ「い、いやいいよ…」ドキドキ


ジャン「おやおや?朝からおアツイねえ、お二人さん」


アニ「そそそそんなこと…ねえエレン?」カア

エレン「そうだぞ、何言ってんだ?ジャン?」ポケー


アニ「」


ジャン「余裕こいてんじゃねえよ!ミカサがいるからってよ!クソッ」ガタン


エレン「なに1人でぶっキレてんだアイツ…」


アニ「」


エレン「お、アルミーン、飯食おうぜ」


アルミン「おはようエレン…て、そこで燃え尽きてるアニは一体…?」


エレン「さあ?」


アルミン(どうせまたフラグ叩き折ったんでしょ…)

-- 座学 --



教官「100m先にある20mの建物を乗り越えるためには、どれほどの加速と跳躍が必要だ?」


コニー「分かった!秒速5kmだな!」


サシャ「すごいですねコニー!」


エレン「午後の訓練で早速実践するぞ!」


アルミン「はは…燃え尽きてろ」


アルミン(とりあえず馬鹿トリオは放っておこう)


アルミン(アニは…?)


アニ「」

アルミン(まだ放心してるー!)


アルミン(おや?クリスタとユミルが近くに座ったぞ)


アルミン(何やら話しているけど…聞こえないな)


クリスタ「だ、大丈夫だよアニ!きっと照れ隠しだって!」ヒソヒソ


ユミル(私は最初から希望なんて無かったと思う)


アニ「うう…私は…」


クリスタ「まだ時間はあるよ、自由時間に特訓に誘おう!」ヒソヒソ


アニ「はい…」


ユミル「それでも続けるのか…」

-- 立体機動訓練 --



ジャン「エレン!吹かしすぎだって言ってんだろ!」バシュ


エレン「すまねえ!」バシュ


ジャン「お前は獲物が見えると他が疎かになる、気をつけろ!」


エレン「おう!」


エレン(またアニがジャンの事をガン見しながら飛んでる…)


アニ「……」バシュ


ジャン(いい加減怖いんだが聞くことも怖い)

-- 訓練後 --



エレン「アニ」


アニ「なんだい?」


エレン「最近よくお前もジャンの班で飛んでるけどどうしたんだ?」


アニ「…べつに」


エレン「……」


アニエレ「あの」


アニエレ「ん?」


アニエレ「あ、お先にどうぞ…」


アルミン(テンプレ…だと…)

エレン「お前もあれか?ジャンの飛び方真似してるのかと思ってよ」


アニ「いや…」


エレン「そ、そうか。ここんとこジャンに張り付いてたからよ…」


アニ「アンタを馬鹿にする発言を見逃すわけにはいかないだろ!」


エレン「え?」


アニ「あ」


アニ(しまったー!勢いで言ってしまったー!)


アニ(ど、どうする…もういけるとこまでいくか?)


アニ「エ、エレン」


エレン「なんだ?」


アニ「今日の自由時間…会えないか?」

エレン「いいぞ?」


アニ「!」


アニ「じゃ、じゃあ…井戸の近くの休憩所で」


エレン「分かった、じゃあ後でな」タタ



アニ「ふふ…言ってみるものだね」


アルミン「そうだね」


アニ「!?」


アニ「いつからいた?」


アルミン「最初から」


アニ「……」


アルミン「僕も一応班員なんだけど…」


アニ「…ごめん」


アルミン「…いいよ」

-- 自由時間 --



アニ「……」ドキドキ


エレン「遅れて悪い、座学の課題が終わらなくてよ」


アニ「私も今来たところだから」


アニ(言ってみたかった台詞第3位!)


エレン「で、どうしたんだ?」キョロキョロ


アニ「あ、あのさ…」


アニ「明日の休み、街に買い物行くんだけど…付き合わないかい?」

壁スタ(アニが一個ステップを飛ばした!言ったよーっ!)


壁ル(逝ったー!)


エレン「いいぞ?暇だし」


アニ(キターーー!)


アニ「じゃあ、明日10時で正門待ち合わせにしよう」


エレン「分かった」


壁スタ(やったねアニ!もうゴール間近だよ!)


壁ル(一個飛ばしはいいのか?)


壁スタ(それに越したことはないよ、流石アニ!)


アニ「ふふ…」


エレン「やけに嬉しそうだな」


アニ「そんなことないさ…それじゃ明日」



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なんも考えないで書いてたら予定が少し変わりました
では

続き投下します

-- ミカサ出張6日目 朝 --



エレン「ふあぁ…」ボー


アニ「ごめん、待ったかい?」タッ


エレン「いや…さっき来たところだ」


アニ(さっき来た、というかさっき起きたって感じだけど…)


アニ「そう、ならいいけど」


エレン「んじゃ、行くか」


アニ「え」

エレン「どうした?」


アニ「なにか…言うことはない?」


エレン「んー?」


アニ(女子が私服で決めてるんだよ…?)ドキドキ


エレン「悪い、なんだ?」


アニ「…もういい」


アニ(まあ、これくらいエレンなら予想の範疇さ…)


アニ(次だ)

-- 街の喫茶店 --



エレン「ここはたまに来るんだ。涼しいし丁度いいだろ?」


アニ「へえ、アンタでも喫茶店とか来るんだ」


エレン「はは、ひどいな。俺だってそれくらいはな」


アニ「ふふ、冗談だよ」


アニ(なんかこれって…)


エレン「それで…アルミンがな…」


アニ(まるで…恋人同士のような…)


エレン「アニ?」


アニ「はい!?」

エレン「何か買うものがあるんじゃなかったのか?」


アニ「う、うん」


エレン「俺ばっか話しちまったな、悪い」


アニ「いや、楽しかったよ」


アニ「行こうか」


アニ(危ない危ない…妄想で花畑に行くところだった)



-- 離れた席 --



クリスタ「ふふふ、着いて来ない訳がないよ…」


ユミル「ちぇっ、見つかったらサンドバックになっちまうぞ」


クリスタ「大丈夫だって!ここまで手ほどきをしたのは私達なんだから!」ドヤ


ユミル「だからって許されるのかよ…」


クリスタ「ごめん、単純に好奇心です。そしてアニがんばれ!」


ユミル「最終ステップまで行けると思うか?」


クリスタ「もちろん。ここまで1週間種を蒔いてきた…」


クリスタ「きっとエレンは今頃アニの事意識しまくりだよ!」

-- 街の雑貨屋 --



アニ「ふむふむ…」キョロキョロ


エレン「何探してるんだ?」


アニ「ちょっと、ね」


エレン「教えてくれよ、付き合ってる甲斐がねえだろ」


アニ「まだだめ。もう少し…あった!」


アニ「あ」


アニ(届かない…)


エレン「これか?」ヒョイ


アニ「う、うん。ありがとう」


エレン「えんじ色のマフラー…今の時期は暑くないか?」


アニ「いいんだよ…じゃあ、買ってくる」


エレン「おう、外で待ってる」

アニ「すみません、これください」


キース「いらっしゃい…」


アニ「は…」


キース「……」


アニ「……」


アニ(意味が全くわからない。何で教官がここに、っていうか何で店員)


キース「2000円だ」


アニ「え…」


キース「どうかしたか?」


アニ「あ、あの、教官…」


キース「教官? 私はただの一店員だ」


キース「見たところ訓練兵のようだが、今日は休日か」


キース「ならば仮に私が教官だったとしても、兵達が休暇をどう使おうが自由だと思うが?」

アニ「…!」


キース「話しすぎてしまったな…さ、会計を」


アニ「あ、はい」スッ


キース「…がんばれよ」ボソ


アニ「!」


アニ「ありがとう、ございます」タッ


キース(……)


キース(まったく、嫌なところを見られてしまったな)


キース(こんな街外れの雑貨屋に兵が来るとは…)


キース(店の場所を変えるか…)

アニ「待たせたね」ガチャ


エレン「大丈夫だ」


アニ「買い物は済んだ…けど」


アニ「ちょっと行きたいところがあるんだ」


エレン「いいぞ? まだ夕方だしな」


アニ「ふふ…じゃあ行こう」

-- 離れた道 --



クリスタ「……!」


ユミル「……!」


クリスタ「教官が…雑貨屋やってた…」


ユミル「あの、鬼厳しいやつが、エプロンつけていらっしゃいって…」


クリスタ「なんて言ったらいいのか…」


ユミル「とりあえずスクープだろこれは!」


ユミル「くふっ…思い出すだけで…ふっ!」プルプル


クリスタ「失礼だよユミル…ふふ…」


ユミル「腹が痛え…あれ、2人はどこ行った?」


クリスタ「あ、笑いこらえるのに必死で見てなかった…」


ユミル「クソ、余計な邪魔が入ったせいで」


クリスタ「探さなきゃ!」



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-- 街外れの丘 --



エレン「ここは…」


アニ「アンタの喫茶店だけじゃない、私だって穴場の1つくらいあるさ」


エレン「すげえ綺麗な夕日だ」


アニ「そうだろう、私だけのとっておきさ」


エレン「よく探したな、こんな場所」


アニ「散歩してたら偶然見つけたんだ」


アニ「…それ以来、1人になりたい時は来てる」


エレン「今日は1人じゃないぞ?」


アニ「ふふ…アンタと一緒に見た方が綺麗だと思ったのさ」

エレン「どういうことだ?」


アニ「相変わらず鈍感だね…こういう事だよ」スッ


アニ「んっ」チュッ


エレン「!」


アニ「あむ…ん…」


エレン「んむ…ぷはっ」


エレン「ア、アニ…」ドキドキ


アニ「不慣れで悪いね…」ドキドキ


エレン「いや…なんかすげえドキドキした」


アニ「そうかい…あ、あとこれ。よっと」グルグル


エレン「ん、これさっきのマフラー…」


アニ「アンタへのプレゼントさ」


エレン「俺がミカサにやったやつと似てるな」


アニ「だから選んだんだよ。ミカサに負けたくないんだ」


エレン「負ける?」


アニ「ミカサはかなり極端だけど私だって…アンタのこと…」


エレン「……」


アニ「いや、この続きはミカサが帰ってきてからだね」


アニ「アンタ達2人の付き合いは長いんだろうけど」


アニ「私もこの1週間必死だった」


アニ「正々堂々、勝負するさ…」


アニ「さ、もう日も沈む。帰ろう」


エレン「お、おう…」



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以上です
アニかわ

自分のスレにアッカーマンが現れるとは…これは嬉しい

続き投下します


-- ミカサ出張最終日 早朝--



クリスタ「アニ!アニ!」ユサユサ


アニ「ううん…?」


ユミル「起きろアニ…私も眠いんだ…」ウトウト


アニ「分かったよ…」


クリスタ「ねえ昨日!昨日あの後どうしたの?」


アニ「あの後?どういうことだい」


ユミル「クリスタ!ばか!」


クリスタ「あっ」


アニ「…つけてきたのか」


クリスタ「ちが、違うよ?たまたま街で…」


アニ「……」ジイイ


クリスタ「ふぇ…ごめん…」

アニ「もう知らない」プイ


クリスタ「アニに嫌われたー!」


ユミル「言わんこっちゃない」


アニ「アンタもだよ!」クワッ


ユミル「ですよねー」


アニ「…まあ」


アニ「悪いようにはならなかったさ…」


クリスタ「それって…!」


ユミル「オイ、クリスタ。それくらいにしとけ」


クリスタ「う…ごめん」


アニ「いいさ、いずれ分かるしね」

-- 朝食 --



アニ(さて、昨日の今日で私もどうしたらいいのか)


アニ(普通にするのが一番かな…)ガチャ


アニ「!」


アニ(もう戻ってきたのか…ミカサ!)


ミカサ「エレンに会いたくて脱走する寸前だった…」


エレン「はは、大げさなやつだな」


アルミン(ミカサならやりかねない)


ジャン(だがそんなミカサも可憐だ)


アルミン(ちょっと黙っててくれないかな?)


ジャン(ひでえ扱いだな俺…)

アニ「…おはよう」スッ


エレン「お、おうアニ」


ミカサ「……」ギロ


アニ「……」ギロ


アルミン(はい、早速修羅場きたね)


ミカサ「何故あなたがエレンの隣に座るの?」


アニ「別にいいじゃないか」


エレン「さてサッサと食っちまうか」カチャ


ミカサ「良くない」


アニ「なぜ?アンタの所有物じゃないだろ?」


エレン「あっやべスープこぼれた」


ミカサ「エレンの隣は私の席」


アニ「理由になってないだろうそれは」


エレン「アルミーン、台ふき取ってくれ」


ミカサ「家族だから。そうでしょエレン」

エレン「え?悪い聞いてなかった」


アニ「ふん、話にならない…と言いたいところだが」


アニ「ミカサ、アンタに話がある」


ミカサ「話(物理)?」


アニ「いいや話(論理)だ。そう噛み付かないで欲しいね」


ミカサ「聞くだけなら」


アニ「よし、じゃあ今日の訓練後に」


ミカサ「分かった」


エレン「やっぱ足りねえけど仕方ねえな」


アルミン「そうだね」


アルミン(あーやっと食事を始められる)


アルミン(こんな状況で食事出来るのは馬鹿トリオくらいだよ)


アルミン(今の流れを見てライナーが既に顔面蒼白だ)


アルミン(…明日を無事に迎えられますように)



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-- 対人格闘訓練 --



アニ「……」ゴゴゴ


ミカサ「…」ゴゴゴ


アルミン「誰か担架を!ライナーの腕が変な方に曲がってる!」


コニー「こっちもだ!ベルトルトが息してねえ!」


ミーナ「サシャが喉に芋を詰まらせてる!」


クリスタ「ユミルの中身がスクランブルエッグに…!」


ジャン「マルコが!ん…お前…マルコ…か…?」


キース「なんだ…この地獄は…!」


キース(アッカーマンとレオンハートが目を合わせるだけで負傷者が出る!)


キース(訓練は中止に…)

エレン「おいお前ら何睨み合ってんだよ、こえーな」


アニ「別に」スゥ


ミカサ「なんでもない」スゥ


キース(収まった…だと…!?)


キース(……)


キース(年端もいかぬ娘2人相手に足も動かせんとは)


キース(済まないエルヴィン、私は無力だ…)



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-- 訓練後 食堂 --



エレン「あー疲れたな、っと」ガチャ


ワーワー
ギャーギャー


エレン「なんだこの騒ぎは?」


アルミン「くっしまった!出遅れたか!」


ライナー「まだ間に合う!急げ!」


ベルトルト「右から回れる道がある!」


ユミル「オイ野郎ども!クリスタを守るのを忘れるな!」


クリスタ「え?え?」


ジャン「よし、コニーと俺で援護する!走れ!」


コニー「オイ、気をつけろ!」


ミーナ「なんてカオスな!」


マルコ「こっちだミーナ!」


サシャ「みなさん私はもう済ませましたからお先です!」

エレン「お、おいお前ら…」


エレン「……」


エレン「誰もいなくなっちまった」


エレン「そんなに早く寝てえのか?まったく」


エレン「俺も飯食うか…ん?」


アニ「……」ガチャ


ミカサ「……」ガチャ


エレン(部屋に持ってこう…)ソソクサ


アニ「待ちなよ」ガシ


ミカサ「丁度良かった」ガシ


エレン「……」

-- 兵舎裏 --



エレン(強制的に連行された…)


エレン(反論したいけど…黙っといたほうが良さそうだな…)


ミカサ「それで、話とは?」ジロ


アニ「まあ、とりあえず険を収めてくれないか」


ミカサ「そんなつもりはない」


アニ「それならいいんだが…黒いオーラが見える気がしてね」


ミカサ「これはうっかり」スウウ


アニ「まったく…」


アニ「それじゃ、本題に入るよ」

アニ「卑怯だとは思ったが…アンタがいないこの一週間ずっとアタックした」


ミカサ「そう、私も好き。愛しているといっても過言ではない」


アニ「……」


アニ「アンタのそれは本当に、1人の男性としてエレンを好きだと言っているのかい?」


ミカサ「どういうこと?」


アニ「ただの家族愛、親心と言ってもいい…じゃないのか」


ミカサ「それはおかしいの?」


アニ「おかしくはない、けどそれじゃ私とは愛し方の種類が違う」


ミカサ「何が言いたいのか分からない」


アニ「つまり、アンタのは父親や母親に対する感情と同じだと言ってる…」


アニ「私はエレンと、恋人になりたいんだ!」

ミカサ「……」


アニ(くっ…この威圧感…)


アニ(一筋縄じゃいかないとは分かっていたが…)


アニ(やるしかないか…?)


ミカサ「そんなこと?」


アニ「へ?」


ミカサ「それはエレンに言うべきことであって私に言うことではない」


ミカサ「私はエレンの家族、エレンが幸せになる相手がいれば祝福するのは当然の事」


アニ「そうか…そういうことか」


アニ「…アンタの事、勘違いしてたよ」


ミカサ「それは私も同じ…あなたはエレンの家族になりたいものとばかり」


アニ「ふふ、家族はミカサとアルミンで充分だろう」


アニ「てっきりアンタもエレンの恋人になりたいのかと思ってたよ」


ミカサ「家族の絆があれば他には必要ない…」


アニ「うん」

アニ「うん」


ミカサ「そしてエレンは返事をするべき」


エレン「あ、ああ…」


アニ「エレン、私と付き合ってくれるかい?」ドキドキ


エレン「あーその、なんだ…よろしくな?」


アニ「…!」パアァ


アニ「エレン!」ガバッ


エレン「うおっ」


ミカサ「おめでとう」パチパチ


ミカサ「アニはエレンを幸せにする義務が発生した」


ミカサ「私はエレンの家族として協力は惜しまないつもり」


アニ「ああ…ありがとうミカサ」


アニ「私の完敗だね…」


ミカサ「勝つも負けるもない…愛情の形は人それぞれ」


アニ「ふふ、そういうところで負けてるのさ」


エレン「んん?2人共何を言ってるんだ?」


ミカサ「エレンが分からないのも無理はない」


アニ「そうだね、アンタは鈍感だから」


エレン「??」

-- 草陰 --



アルミン「ミカサってあんなに大人っぽかったっけ…」


ジャン「エレンの野郎ぉ…よくやった」グッ


コニー「だからと言ってミカサはお前にはなびかねえよ…」


ジャン「……」ジワ


マルコ「涙拭きなよ、ジャン」



-- 兵舎の陰 --



クリスタ「アニ!おめでどう…」ドバドバ


ユミル「なんでお前が泣いてるんだよ…」


クリスタ「だって…だって…」


ユミル「まるで母親だな…よしよし」


クリスタ「アニぃぃぃ…」



-- 馬小屋の陰 --



ライナー「アニ…よく頑張ったな…」ウルウル


ベルトルト「君が泣いてるところを見るのは初めてだ」


ライナー「エレンなら心配ないだろう…幸せにな…」


ベルトルト「まるで父親だね」



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-- 翌日 朝--



ミカサ「エレン、食べカスがついている…」フキ


エレン「よせってミカサ…」


アニ「……」


アルミン(ミカサ…まるで学習していない…!)


アルミン(そんな事をしたらアニが黙っちゃいないぞ)


アニ「ミカサ…」


ミカサ「アニ、あなたも襟が乱れている」クイッ


アニ「へ…?」


ミカサ「エレンの恋人ならば身だしなみにも気を付けて」


アニ「あ、ああ…」

アルミン(んん?これは一体…)


ミカサ「ああエレン、袖に汚れが…」


エレン「分かったっての!俺は弟じゃねえぞ!」


アルミン(この既視感、見慣れたくだり)


アルミン(エレンがミカサになんやかんや言われる)


ミカサ「アニ、手を机にきちんとあげて…」


アニ「分かったよ…」


アルミン(そこにアニが加わって…)


アルミン(ミカサになんやかんや言われる)


アルミン(あれ?もしかして)


アルミン「これじゃ僕の胃が2倍痛くなるだけじゃないか!ちくしょうめ!」



おしまい

続きというか完結まで書きあがってました
ありがとうございました

需要があったらアニとエレンの後日談(夜)書きます

コミケ+もろもろで外してました
後日談書いてみます

-- 後日談 --



クリスタ「はぁ…最近のアニとエレンを見てると癒される」


ユミル「私は最近クリスタを見失ってるよ」


クリスタ「アニなんてあんなにツヤツヤして…」


ユミル「そりゃあんだけ毎日してりゃあな」


クリスタ「いいなあアニ…」


ユミル「私がしてやろうか?」


クリスタ「お断りします」


ユミル「……」

-- 夜 寝具置き場 --



エレン「アニ、今日もその…するのか?」


アニ「ん…いや?」


エレン「嫌じゃねえけど…毎日してるからよ」


アニ「抑えられないんだ、昂ぶりが」


エレン「しょうがねえな…」スル


アニ「あん…もう脱がすのかい?」


アニ「ふふ、なんだかんだ言ってエレンも楽しんでるじゃないか」


エレン「そんな色っぽい顔されたら俺だって我慢できねえよ」


アニ「褒め言葉と受け取っておくよ」

エレン「相変わらず綺麗な身体だ…」サワサワ


アニ「ん…伊達に鍛えてないからね…」


エレン「ココだけ引き締まってないぞ」フニフニ


アニ「そこは鍛えてないよ…柔らかくていいんだ」


エレン「んむ…ぺろ」


アニ「あ…ふ…」ピク


エレン「たってきたぞ?」クリクリ


アニ「んふ…そりゃ、そんだけ弄られればね」


エレン「下も脱がすぞ…」

こんな感じですか?分かりません

続き投下します
恥ずかしくて書き進まないです

アニ「ちょっと待って…」クイ


エレン「ん…」


アニ「キスくらいさせなよ…んむ」チュッ


エレン「あむ…れろ…」


アニ「ぷは…はぁ…はぁ…」


エレン「息荒くなってねえか?」


アニ「はぁ…ふふ、さあね」


エレン「脱がすぞ…」スルル


エレン「ん…?」サワ


アニ「待っ…!」


エレン「ヌルヌルじゃねえか…」

アニ「んあっ…汗だよ…汗」


エレン「その割には随分とぬめってるな」ヌチュ


エレン「すげえ、溢れてくる」クチュクチュ


アニ「だめっ…ふあぁっ…」ビククッ


エレン「うおっ」


アニ「……」カァァ


アニ「潮、吹いてなんか…ないからね…」


エレン「何も言ってないんだが…」


アニ「~っ!」バシバシ


エレン「いてえ!叩くな!」


アニ「……」ズイ


エレン「おわ、いきなり脱がすな!」

アニ「ん…随分とガチガチにしてるじゃないか…」サワ


エレン「無理ねえだろ…」カア


アニ「ふふ、お返しだよ…んむ」パク


アニ「れろ…ぺろ…」


エレン「う、アニ…いきなり」


アニ「んもひい…?」チラ


エレン「!?」ドキュン


エレン(これだ…!アニの顔真っ赤上目遣いっ!)


エレン(この状況下での破壊力は、やべえ!)

エレン「ぐ、もうっ…」ドクッ


アニ「んんん…!」


アニ「んぐ…ぢゅる…」ゴク


エレン「!?…飲んだのか?」


アニ「うぇ…うまいもんじゃないね…」


エレン「当たり前だろ…ほらティッシュ」


アニ「ありがと…」フキ


アニ「って…全然収まってないじゃん…」


エレン「はは…」


エレン「まあ、アニも準備万端みたいだし丁度いいだろ」


アニ「うん…きて、エレン」

これはなかなかに大変ですね
ちょろアニ書くのは楽なんですがね

投下します

エレン「よし、入れるぞ…」ググ


アニ「ん…」ピク


エレン「やべえ、いつもより熱い…」ズヌヌ


アニ「んあ…ふ…」ビク


エレン「ん…全部、入ったぞ…」


アニ「や…あ…」ピクピク


エレン「お、おい…大丈夫か?」


アニ「だい、じょぶ…はぁ…」


アニ「なんだか、今日は…すごく感じるんだ…」


エレン「そうなのか?」グイ


アニ「~~~ッ!」ビクビクッ

アニ「いきなり、突っ込むなぁ…」ギュウウ


エレン「ちょ、苦し…力入れすぎ…」ミシ


アニ「はぁ…はぁ…」


エレン「お、落ち着いたか?」


アニ「うん…動いていいよ…」


エレン「わかった」ズイ


アニ「んう…あっ…」ビクン


エレン「くっ…締まりもいつも以上か…」ズチュズチュ


アニ「はあっ…なんで、んっ…だろうね…」

エレン「だめだ、もう出る…」ビク


アニ「あっ…いいよ、出して…」


アニ「ふっ…私も、イク、からぁ…!」ピク


エレン「くぅ、アニっ…!」ドクッ


アニ「んああっ!ああっ!」ビクビク


アニ「ふあ…はぁ…」


エレン「ふぅ…」


アニ「ふふ…随分と、気持ちよさそうだったじゃないか…」


エレン「ああ、今日はやばかったな」


アニ「……」ドキドキ


エレン「……」ドキドキ


ミカサ「……」ジイイ

ミカサ「合格、これくらいのいちゃラブエッチが出来れば今は問題ない」


アニ「どうも…」カアア


エレン「も、もう2人のラブラブ度をチェックするなんて言い出すなよ…?」カアア


アニ「まったくだよ…恥ずかしいったらないね…」


ミカサ「恥ずかしがるようなことではない」


ミカサ「あなた達の子供はさぞ優秀な兵士になる」


ミカサ「ので」


ミカサ「今のうちからたくさん子供を作れるようにしておくべき」


エレン「そういう問題かよ…」


アニ「5時間説得してもダメだったじゃないか、諦めるしかないね…」

ミカサ「ラブ度は充分だけれど、アニ」


アニ「な、なんだい…」ドキ


ミカサ「貴女はすぐにイキすぎる…」


ミカサ「そんな事ではエレンを全て受け止められない」


ミカサ「手本を見せる」


アニ「手本って…」


エレン「オイ、ミカサ…?」


ミカサ「心配しなくても大丈夫、すべて私に任せて」ズイ


エレン「は…?何言ってん…」


アニ「待ちなよ…見てるだけなんて無理だ」


ミカサ「なら実践も兼ねよう、アニもこっちへ来て」


アニ「いいだろう」ズイ


エレン「じょ、冗談だろ…」


ミカサ「本気に決まっている」ズズイ


アニ「だってさ、諦めな」ズズイ


エレン「よせよ…お前ら2人相手なんて…」



夜の訓練所にエレンの叫びが響き渡った…



おしまい

以上でおしまいです
こうゆう描写は向いてないようでした笑

読んでくれた方ありがとうございました
またアニSSもとい進撃SSでお会いできればと思います

では失礼します

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年02月07日 (金) 19:03:40   ID: uot22C94

良い

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