幼女「あんぱんください。」 (56)

男「...あんぱん?」

幼女「んっ」コクッ

男「えーと…120円ね」

幼女「無い」

男「え?」

幼女「だから、無い」

男「…じゃぁ売れないな」

幼女「…」

幼女「気合いで」

男「無茶いうな」

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幼女「…」

男「…」

幼女「…」ゴソゴソッ

幼女「四十円ならあります」
男「…足りないね」

幼女「まけてください」

男「だから、無茶いうな」

男「…えーと..お母さんは?」

幼女「いない」

男「…じゃぁ、お父さん」

幼女「いるけど遠くにい
る」

男「…お使い?」

幼女「昼食です」

幼女「だから、あんぱんを
ください」

男「…でも、足りないんだよね、お
金が」

幼女「...じゃぁ、40×2は?」

男「…120」

幼女「ふふん」

幼女「足りた」

男(ちょっ)

男「えーと…何て言えばいい
んだろ…」

男「…君何歳?」

幼女「人に尋ねる時は自分
から言うものです」

男「…17s」

幼女「七歳です」

男(こいつ...)

男「…とにかく昼食って言っても…」

男「一人で来たの?」
幼女「外にミーがいる」
男「ミー?」

幼女「猫です」ドヤッ

男「その猫ちゃんと一緒に
来たの?」

幼女「はい、ミーです」ドヤッドヤッ

男「…その、ミーちゃんと一緒に来
たのかな?」

幼女「そうです」


幼女「ちなみに、ミーはしまねこです」ドヤッドヤッドヤッ


男(どや顔うぜぇ...)

幼女「ミーは今、外で蝉を食
べてます。」

男「はぁ」

幼女「私もお腹がすいたの
で舐めてみたけど、美味しくなかったです」

男「」

幼女「だから、パンを買いに
に来ました」

男「ちょっと待って」

男「…君、何日も食べ物、食べ
てないの?」

幼女「失礼な」

幼女「3日前にごみ箱に入ってたお弁当を食べま
した。」

幼女「まぁ、次の日にゴミ箱にリバースしました
けどね」

男「...」

男「…もう少しでバイト終わ
るから外で待ってなさい」

幼女「?…分かりました」

バイト後

猫「に?」ムシャムシャッ

幼女「…蝉が美味しいなんてお
前変わってるなぁ…」ナデナデッ

幼女「それにしても、遅いなぁ...」

チリンチリーンオツカレサマーッ

男「ごめん、待たせた」

幼女「...遅いです」ムスッ

男「仕方ないだろ」

幼女「…まぁ、いいですけど」

幼女「何故、私を待たせ
たんですか?」

男「…いや…さっきの話しが
本当ならお腹減ってるかなー...って」

男「…余り物だけど、食べな」スッ

幼女「…あんぱんにメロンパン…!!」ハ

幼女「…」

幼女「...」チラッ

男「...食べていいよ」


幼女「…」

幼女「...バクバクッ...!」

幼女「…」チラッ

男「...」

幼女「はむっ...ぱくっ...!」

幼女「...」チラッ

男「べつにとらないよ」

幼女「…ふうっ」

幼女「美味しかった」

男「それは、良かった」

男「…君、名前は?」

幼女「…名前…」

幼女「…無いですね」

男「?…無いってそんな…」

幼女「私が生まれたすぐに
お母さんは死んだし」
幼女「だから、名前は無
い」

男「…そっか」

男「俺は日向悠」


男「17才の高校三年生」


幼女「…日向悠…」


男「そう」

幼女「変な名前だな」フッ

男「名前がない奴に言われ
たくないな(笑)」

2と三を押し間違えた...

みなさんごめんなさい

文字化けはわからない...

男「…まぁ、それはさておき」

男「…その猫がミー
ちゃん?」

猫「にー」

幼女「そうです」

幼女「…可愛いでしょう?」

男「…可愛いな」ウズウズッ

幼女「もふもふしたいだろ
う?」モフッ

男「…いや…別に...」ウズウズッ

幼女「…」モッフモッフ

猫「にー」

男「…」ウズウズッ

男「…ごめん、やっぱり
もふさせて」

男「もっふもっふだー」
モフモフッ

猫「…みー…」(なんやこいつ...)

幼女「…可愛いでしょう?」
男「可愛いな」

幼女「...」

男「」モッフモッフ

幼女「…まだですか?」
男「…もうちょっとだけ」モッ
フルモッフル

幼女「…」

男「…」モフモフッ

幼女「…メロンパン食べたいなぁ...」

男「ちょっと待ってろ」ダッ

幼女「…」カリ…モフッ

男「…」モッフルモッフル

猫「にゃー…」(しつけぇっ)

男「…よし…」

男「それで…話しは戻るけ
ど」

幼女「…はいっ」ゴクンッ

男「あ、やっぱり最後にもう一
回」ラストモッフル

猫(あぁ!?)



男「…よし」マンゾクッ

男「…で…君帰る家は?」

幼女「無いですね」

男「…お父さんはどこに行っ
てるの?」

幼女「分からないです」

幼女「ハワイ辺りじゃないです
かね」

男「そ...そうか」

男「じゃぁ…いままでどこにすんでたの?」

幼女「...二階建ての家」

幼女「外には滑り台もあります」ドヤッ

男(それ、アスレチック)

男「まぁ…俺はそろそろ帰らなきゃいけないしな…」
男「…やっぱり警察かな」

幼女「!」ビクッ

幼女「…警察は嫌です」


男「でも、ほっとく訳にもいか
ないし…」

幼女「嫌、行かない」

男「…わがまま言わないでく
れよ…」グイッ

幼女「離して」

幼女「警察呼びますよ」

男「まったくの矛盾だよ」

幼女「とにかく、私は警察
には行きません」プイッ

男「…困ったな」

男「…んー…」

幼女「…」ジッー

男「…しゃあない」

男「…今日だけ俺んちに泊まってもいいよ


幼女「」ピクッ

幼女「ほ…本当ですか?」

男「うん」

幼女「そ…そうですか…」ワクワクッ

幼女「…泊めてくれるんですか…」ソワソワッ

幼女「…ふふふっ...」ウキウキッ

男(…反応、可愛いな)

男「まっ…そうと決まれば早
く俺んちに帰ろうか...えーとっ...」

男「…名前が無いの
は不便だな」

幼女「...ごめんなさい」

男「別に君は悪くないよ(笑)」

男「んー...」

男「...凛...凛ってどうかな?」

幼女「凛...?」

男「そう」

幼女「...凛...凛...」

男「...嫌だったかな?」

幼女「...んーん」

幼女「嬉しいの」

幼女「ありがとう...//悠さん」ニコッ

男「...こちらこそ、どういたしまして」ニコッ

幼女「えへへー...」


幼女「ねぇ、悠さん」

男「?なに?」

幼女「私の名前を呼んでみてください」


男「...凛」

幼女「…凛…凛…」フフッ

幼女「私の名前は凛...♪」
ニコニコッ

男(...名前をつけてもらって、よっぽど嬉しかったんだろうなぁ)


男(この子を見てると...俺の子供の頃を思いだすな)


男(...)






『やーいっ!!男女!!!』


『女の癖に生意気なんだよ!!!』

「ひっく...ぐすっ...!!」

『俺、知ってんだぜ、こいつの母ちゃんと父ちゃんが死んだって』

『事故に遭って死んだんだろー?』


「...うる...さぁい...!」

「母さんと...ひくっ...父さんの悪口言うなぁ...!!」




幼女「さん...?」

幼女「悠さん...」

幼女「悠さん!」

男「...?...あぁ、ごめん、ボーッとしてた」

男「どうしたの?」

スマホですね

幼女「...まだ、家につかないんですか?」

男「もう、ちょっとだよ」

幼女「…そうですか」

幼女「また、お腹が空いて
きました」グー

男「……もう、ちょっとで家
だから我慢しなさい」

幼女「はい...」

幼女「...」グッー


男「...」
男「しかたないなぁ…」グッ…

幼女「?なにをして...」

男「…よっと!」…グイッ!

幼女「!?」

幼女「な…何ですか、いきなり...背負ったりして...///」カァァ


男「疲れてるんだから、おぶったげてんの」

男「軽いなぁ...」テクテクッ

幼女「…」…ギュゥッ…

幼女(…あれ…この感じ…)

幼女(…前もどこかで…)

幼女(………)







『…えへへー…』

『…こら…暴れるな』

『お父さんの背中…おっきい
ね』ギュウッ

『私…将来は絶対お父さんみ
たいな大人になる!』

『それで…お父さんと一緒に
働くんだぁ…♪』

『…そうか』

『…頑張れよ…×××…』






幼女「...すー...すー...」

男「...寝ちゃったか」

男「…ぐっすり寝てるなぁ」

男(…にしても…この子、本
当に一人だったのかな)

男(…そうだとしたら…)

男「…悲しすぎるよ」ボソッ

男「…一人でここまで…生き
てきたんだから」

男「…」テクテクッ

幼女「…んぅ…むにゃ…」

男「...可愛い、寝顔だな」




男「…んっ…着いたか」



男「…ほら、起きな、ついたよ」

幼女「んー…あと五分です…」ムニャ
ムニャッ

男「…全く」ガチャッ


男「ただいまぁ」

男「爆睡してるな...」チラッ


男「仕方がない、布団に寝させとくか」ヨイショッ

幼女「...すぅ...すぅ」


男「...俺はシャワーでも浴びてくるかな」


浴室

男「そういえば、凛に重大なこと言ってなかったな」ヌギッ

男「...俺が女だってこと...」

男「ま...あとでもいっか」




幼女「...ん...」


幼女「...んー...!!」

幼女「...いつのまにか寝ちゃってたのか」

幼女「おはよ、ミー」

猫「にゃー」(おはよ)

幼女「...悠さん、どこにいったのでしょう」

幼女「...」グーッ

幼女「とりあえず、お腹がすきました」

幼女「悠さんに、食べ物を貰いに行きましょう」トテトテッ



リビング
幼女「いない」


廊下

幼女「...いない」

トイレ

幼女「いないですねぇ...」


幼女「いったいどこに...」

幼女「...浴室がありましたね、まだ」

男「...ふんふふんふん」フキフキッ


男「...?」

...ガラッ!

幼女「悠さん、失礼しま...」


幼女「」

男「」


男「...えーと」


男「凛、あのな、これはー...」

幼女「し...失礼しました...」ピシャッ

男「凛!ちょっと待って!理由聞いて!!」



?それから、リビング?

男「...というわけで」

男「俺は性同一障害って、病気なの」


幼女「...つまりあれですか」

幼女「水をかけると、女になっちゃうって、類いのあれですね」

男「うん、ごめんそれ、ら●まだと思う」



男「まぁ、簡単に言ったら、体は女。心は男ってわけ」

幼女「それはまた、あやふやな、名探偵ですね」

男「それは、コ●ンだけどね」

男「まぁ...とりあえず、ご飯にしよっか」


男「俺もお腹すいたし...」

幼女「私もすきました」

猫「みー」(わいも)

男「んー...なに作ろうかな...」

男「カップ麺ですますつもりだったしなぁ、今日」

幼女「...」グーッ

男「...よし」

男「あれにするか」スクッ

こんな時間なのにあんぱん食べたくなった。

※ここから、名前になります


悠「ハムと玉ねぎ、ピーマン切って...」

悠「ご飯とケチャップ用意して」

悠「ふんふん...」


凛(...本当に女の人なのかな)

凛「...よし」スクッ



悠「...よし、あとは、卵をのっけ...」


...もにゅっ!

悠「!?///」

凛「ほ...本物でした...」モミモニュッ

悠「こらぁ...!///凛やめっ...//ふぁっ//」


凛(しかも...)モミュモニッ

凛「...でかい!」モミモミモミッ

悠「...いい加減にぃ...//やめなさい!!//」

ゴツン!!


凛「...痛いです」グスンッ

悠「勝手に人の胸揉むのが悪い...//」

凛「...でも、ほんとに女の人だったんだすね」ジッー

悠「...なに」ジッ


凛「...確かによく見たら女の子みたいな顔してますね」クスッ




悠「...女のからだになんかなりたくなかったけどな
ナデッ

悠「ま、ご飯にしよう」

凛「そうでした、ご飯ご飯」ワクワクッ

凛「ご飯はなんですか??」


悠「今日はなぁ...ほらっ」カチャッ

凛「!...オムライス...!!」パァァッ

悠「...好きか?オムライス」

凛「」コクコクッ!!

悠「...なら、よかった」ホッ

悠「それじゃぁ...手を合わせて」

悠凛「「いただきます」」

>>34分かる


時代は安価なのかな...

>>383940

コメントありがとう!!

凛「美味しそう...」カチャッ

出来立てのオムライスが発する熱気とチキンライスのかぐわしい匂いが鼻に入ってくる

私は目の前にあった、銀の匙を取りオムライスに手をつけた

...ふわっ

凛「すごい...」

半熟の卵を匙で裂いた瞬間

黄金の卵と色か座やかなチキンライスが、姿を表し、それはまさに食のめが

悠「黙って食べなさい」スパーンッ



凛「...いたい...」モグモグッ

凛「でも、美味しい」モグカチャッ

悠「そうかそうか」ナデナデッ

凛「...あふぉ...けいはふのはなひなんれふが...」モグモグッ

悠「...一旦飲み込みなさいな」

凛「ごふぇんなふぁい」ゴクゴクッ


凛「ふー、美味しかった」

悠「...ケチャップついてる」フキフキッ

凛「ありがとうございます」...ニコッ


なんで最近文字化けしてる人が増えてるんだろ

期待しとる

>>41
どこに安価してるんだよwwwwww
>>38-40か一つずつ「、」とかで区切ろうぜ

あんぱん食べつつ幸せな結末を期待してるよ

>>43
>>44

すみませんw

あと、この話は性同一障害をみなさんにもっとしってもらいたくて、書きました

私は主人公と同じ、病気です


でも、それでも強く生きている悠とけなげな凛の生き方を暖かく見守ってあげてください

余計なこといってすみませんでした

悠「で...話って?」

凛「はい」

凛「あの...やっぱり私を警察に連れていくのでしょうか?」
悠「...」

悠「...いや」

悠「連れていかないよ」

凛「!」

凛「本当...ですか?」

悠「あぁ」

悠「警察には行きたくないっていってたし...よっぽどの理由があるんだろ?」

凛「...はい」

凛「私は...警察に連れていかれたら...」

悠「...」

凛「...」

凛「...あ...あのひ」


...ピンポーンッ


凛「」ビクッ!

悠「...?こんな時間に誰だろう」

悠「ちょっと待ってろ。凛」


凛「...」ブルブルッ

悠(?...震えてる...?)


玄関


悠「はい...誰ですか」ガチャッ


俺が扉を開けると

そこには伸長180はある、黒ずくめの男が立っていた

黒服「...」

黒服「...神田さまは...いるか」

悠「!」

悠「...えーと...家まちがえてませんか?」

悠「俺の家は日向ですし...神田何て名字の人はいないですし」アハハッ...

黒服「...まぁいい」

黒服「とりあえず、あがらせてもらうぞ」バタンッ!

悠「!!ちょっ...!なに人の家にかってに...!」

...ダンッ!!

悠「!!?」

俺の右腹に激痛がはしる

一瞬俺は何が起きたのか分からなかった

...だけど...俺はすぐに、その痛みの原因をを理解した

黒服「すまんな...ちょっと眠ってろ」

悠「ぐっ...あっ...!」

悠(り...ん...にげ...ろ...)

...バタンッ

凛「...!...何だろう...今の音...」

凛「...見に行ってみよう」スクッ

凛「ミーはここにいてね」ナデッ

猫「にー...」




玄関


凛「...!!?」

黒服「...おっと...見つける手間がはぶけたな」

悠「に...げろ...!凛...!!」

凛「あっ...あぁっ...」ガタガタッ

黒服「探しましたよ...神田さま」

黒服「あなたのお父上様から、探すようもうしだされ幾度となく探しましたが 」

黒服「...まさか、こんな家にすんでいるとは」

悠「...!?神田さま...?申し出...?」

悠「どういう...ことだ...」

黒服「驚いた...まだなにも知らされてなかったのか」

悠「なんだよ...それ...!」

黒服「...お前が、知ることでもないだろう?」

悠「くっ...!!」

黒服「...そんなことより」

黒服「神田さま、お戻りになりましょう、私といっしょに」スッ

凛「...」ブルブルッ

凛「...や...です...」


黒服「...神田さま?」


凛「...いや...です」

凛「悠さんに...悠さんにひどいことした人には...ついていきません...!」


黒服「...ふぅ」

黒服「それなら、仕方ありません」

黒服「無理矢理にでも...つれていかせてもらいまっ!!」 ダッ!

凛「っっ!!」

...バッッ!!

凛「!...?」

黒服「?...なんの真似だ、私の前に立ちふさがって」

黒服「...まさかこの私を止めようと言うのか?
クスッ
悠「...凛に...凛に汚い手で触れんな...」

悠「お前なんかに...凛をつれていかれてたまるかッッッ!!」

凛「悠...さん...」

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