サシャ「ではおっぱいで殴りますよ?」モグモグ(75)

コニー「ああ!おもいっきり頼むぜ!」

サシャ「パン貰ったし仕方ないですね、フンッ!」バチンッ

コニー「ぐはっ!」ガシャーン

サシャ「コ、コニー大丈夫ですか!?」

コニー「」チーン

サシャ「コニー?コニー!起きて下さい!コニー!」

マルコ「凄い音がしたけどどうしたの?」

サシャ「マルコ!コニーが!コニーが息をしてないんです!」

マルコ「何だって!?どいて!コニー!おいコニー!」

マルコ「ダメだ、完全に首が折れてる……瞳孔も……心臓も動いてない……」

ライナー「おい、何か凄い音したけどどうkっておい!コニーどうしたんだ!?」

ベルトルト「それ、完全に首が折れてないかい……?」

マルコ「ライナーにベルトルト、コニーが死んだ……」

ライベル「なっ!」

サシャ「私が……私がコニーを……私が……」

マルコ「サシャ落ち着いて、何があったかゆっくりでいいから教えてくれ」

ライナー「俺は教官を呼んで来る!ベルトルト、お前もこい!」

ベルトルト「あっああ、わかった」

サシャ「私が、おっぱいで殴ったんです!」

マルコ「え?」

サシャ「コニーがパンをやるからおっぱいで殴ってくれって……」

マルコ「それでその、胸で殴ったと……?」

サシャ「はい……おもいっきり殴ってくれと言われて……」

ライナー「おい、教官を連れてきたぞ!」

キース「ブラウンから話は聞いたがスプリンガーが死んだとは本当か!?」

マルコ「はい……ここに」

コニー「」

ざわざわ ざわざわ

「おいあれってコニーじゃないか?」

「え?もしかして死んでるのか?」

「オェェエエ」


キース「つまりブラウスが胸でおもいきりビンタをしたらスプリンガーが吹き飛び死んだと」

サシャ「……はい」

キース「馬鹿者が……呆れて物も言えん……」

キース「しかしスプリンガーをこのままにしておく訳にもいかん」

キース「ブラウス、スプリンガーを運んで私について来い」

サシャ「ハッ……」

コンコン

キース「スプリンガーさんいらっしゃいますか?」

コニー母「はいはい、どちら様でしょう?」

ガチャ

キース「訓練兵団で教官をしているキース・シャーディスです」

コニー母「えっ?まさかコニーが何かしたんでしょうか!?」

キース「いえ、そういうわけでは……おいブラウス」

サシャ「はい……」ゴソ

コニー母「……え?棺桶?」

サシャ「私が……コニーを殺してしまいました……」

コニー母「う…うぅ……息子は……貴女を助けて……そういう意味ですよね!?」

サシャ「……!!」

コニー母「息子の死は!貴女の命を助けて名誉の死なんですよね!?」

ヒュゥゥゥウゥウ

サシャ「もちろん――!……………………いえ……」

サシャ「コニーが死んだのは私が胸で殴ったからです!」

サシャ「私が食いしん坊なばかりに……!ただの悪ふざけで……!」

サシャ「コニーの息の根を止めてしまいました!!」

コニー母「胸で殴って死んだ……?」

サシャ「……はい」

コニー母「それはどういう……?」

サシャ「コニーに胸で殴って欲しいと言われ、私が殴った結果コニーは……」

コニー母「息子が胸で殴ってくれと?」

サシャ「はい……私も断ればいいのにパンをくれたのでつい……」

コニー母「つい!?ついで私の息子は死んだんですか!?」

サシャ「本当に申し訳ありませんでした!本当に!」

キース「私が無能なばかりに!訓練兵の管理を出来なかったせいで!!」

キース「有望な兵士を……!死なせてしまいました!!」

コニー母「そんな……嘘でしょう?ついこの間も元気にやってると手紙に……」

キース「申し訳ありませんでした!ブラウス、貴様も!」

サシャ「申し訳ありませんでした!」

コニー母「もうわかりました……きっと息子も幸せだったでしょう」

コニー母「貴女のような可愛い子の胸で死ねたのなら、巨人に殺されるよりもきっと……」

サシャ「本当にすみませんでした!」

コニー母「いいの、もう謝らないで?息子が馬鹿だっただけ」

コニー母「だからもう貴女も気に病まないで?」

サシャ「……ありがとうございます」

コニー母「ただこれだけは約束して?息子の分もいい兵士になると」

サシャ「ハッ!必ず!必ずなって見せます!」

コニー母「ありがとう、頑張ってね」

キース「では私達はこれで、帰るぞブラウス」

サシャ「ハッ!では失礼します!」

コニー母「頑張ってね……」

ガチャ バタン

コニー母「ああぁぁぁああぁあぁあぁぁあああぁああぁあ!!!」

――時は流れて

「上位10名を発表する、呼ばれた者は前へ」

首席 ミカサ・アッカーマン
2番 ライナー・ブラウン
3番 ベルトルト・フーバー
4番 アニ・レオンハート
5番 サシャ・ブラウス





サシャ(やっとここまで辿り着きました!コニー、見ていて下さい)

サシャ(貴方の分まで私は頑張りますから!!)



おわり

終着点何も考えてない事に途中で気付いて焦った
完全におっぱいで殴る事しか考えてなかった

最後まで読んでくれた人はありがとう!

>>15
乙!面白かったよ!

終着点>>15にして、もっとサシャの葛藤を書こうぜ!
夢でコニーに首絞められたり
枕元にコニーが立ったり
自主練し過ぎて倒れたり

良い空気のスレだから終わるの勿体ないw

これほんとにわろた

他の人は殴らないの?
ライナーとか大丈夫そうだが?

>>16そこまで言ってくれてありがとう、気が向いたらな

>>17人殺してるのに無理だろww
というか最初はマルコが殴られる予定だったけどそんなキャラじゃないから変えたんよ

コニー家からの帰路

キース「ブラウス、スプリンガーの母親はああ言っていたが忘れてはならんぞ?」

キース「貴様がスプリンガーを殺した事実は変わらん!その責任は重い」

サシャ「わかっています!」

キース「ならいい、ただわかっているな?おそらくこれから同期の目は厳しいだろう」

キース「しかし負けてはならんぞ?強くなれ!」

サシャ「ハッ!」

「おい、人殺しが帰って来たぞ」

「よく平気な顔してやがるな」

「人殺しは開拓地に送れよ」

サシャ(……私は負けません)

クリスタ「サシャ、周りの声は気にしないでいいからね?」

サシャ「クリスタですか、ありがとうございます、でもいいんです、事実ですから」

クリスタ「でも……」

ユミル「クリスタ、あんま相手すんな、お前まで悪く言われるぞ」

サシャ「そうですよ、気にしないで下さい、私なら平気ですから!」

ジャン「一瞬だけ強めに吹かせばいい、そうやって慣性を云々」

サシャ(なるほど、ジャンの話は覚えておきましょう)モグモグ

ジャン「おいサシャ、お前最近俺の話をよく聞いてるよな?」

サシャ「え!?」

ジャン「何か用でもあんのか?あ!もしかして俺を殺すチャンスでも伺ってんだろ!怖えな人殺しはよ!」

マルコ「ジャン、それは言い過ぎだ!」

サシャ「いえ、いいんです、ただジャンの話は参考になるので聞いてました」

サシャ「しかし嫌な思いをさせたようですみませんでした、席移動しますね」

マルコ「ジャン、今のは言い過ぎだった、謝りなよ」

ジャン「うるせえな!いいんだよ、あいつは責められて当然の事をしたんだからな!」

マルコ「ジャン……」

ジャン「なあ!お前等もそう思ってんだろ!?素直になれよ!」

ジャン「人一人殺して平気な顔してる奴と一緒に訓練なんて出来ねえってよ!」

エレミカ「…………」

「確かに怖いよな……」

「ああ、いつ殺されるかわかったもんじゃねえ」

ミカサ「サシャ、後で話したい事がある、ので食後倉庫裏にきて」ボソッ

サシャ「えっ?」

サシャ(話したい事?やはり責められるのでしょうか……)


倉庫裏

サシャ「エレンもですか、話しとは何でしょうか?」

ミカサ「サシャ、今までの貴女を見てきたからわかる、サシャは信用出来ると」

ミカサ「だから聞いて欲しい事がある」

サシャ「信用出来るなんて、私は人殺しですよ?」

ミカサ「実は私も昔、人を殺した事がある、エレンも」

サシャ「え?」

サシャ「そんな事が……」

ミカサ「ええ、正当防衛とはいえ、取り返しのつかない事をした」

ミカサ「それでここからが本題なのだけど」

サシャ「?」

ミカサ「今のままでは辛いと思う、ので明日から私達と訓練をしない?」

サシャ「しかしそれではお二人にも矛先が向くかもしれません」

ミカサ「それくらい構わない、私達からの提案だから気にしないでほしい」

サシャ「お二人の提案は嬉しいのですが、迷惑はかけられません」

サシャ「なのですみませんがこの話はなかった事にしてください、それでは」

次の日・食堂

エレン「皆に聞いて欲しい事がある!」

ジャン「おいおいなんだ?やっぱり巨人が怖くなったか?」

エレン「俺は昔人を殺した事がある!」

ジャン「あ?どうした死にたがり野郎!気でも狂ったか?」

エレン「それも二人だ!9歳の時の話だ!」

ざわざわ ざわざわ

ジャン「何だ?ここは巨人を殺すための訓練所だぜ?人殺し養成所じゃねえぞ?」

ミカサ「私も人一人を殺している、でも今まで平気な顔をしていた」

ジャン「なっ……」

ミカサ「ので、サシャを責めるなら私も責めるべき」

エレン「ああ、俺も責められて当然のはずだ」

ジャン「嘘だろミカサ……?」

バンッ

サシャ「やめて下さい!ミカサやエレンが人を殺すわけないじゃないですか!」

サシャ「私が可哀相に見えましたか!?惨めに見えましたか!?」

ミカサ「サシャ……」

サシャ「やめて下さい!私を庇うならもっとまともな理由にしてください!」

サシャ「私なら平気ですから!だからそんなこと言わないで下さい!」

ジャン「そ、そうだぜ、人殺しのくせにまともな事言うじゃねえか」

ジャン「ミカサが人を殺すはずねえだろ」

ミカサ「違う!私は本当に!」

サシャ「ミカサ!やめて下さい!」

ジャン「そうだぜ、やめとけミカサ、誰も信じねえよ!死にたがり野郎もな!」

エレン「クソッ!何で信じてくれねえんだよ!」

アルミン「話が突飛過ぎるんだ、普通人を殺すなんて事はしない」

アルミン「そしてサシャのあの発言じゃ残念だけど誰も信じてくれないよ」

サシャ「アニ、すみませんが相手がいないのなら対人格闘訓練の相手をしてもらえませんか?」

アニ「はぁ、別にいいけどさ、手加減はしないよ?」

サシャ「はい、お願いします!」



サシャ「はぁ……はぁ……」

アニ「もう終わりかい?なあ人殺しさん」

サシャ「まだまだです!次お願いします!」

アニ「ならかかってきな」

サシャ「はあぁぁああ!!」

アニ「全然なってないよ」ヒュッ

サシャ「今日はありがとうございました」

アニ「別に、サボってるのがばれるよりはマシなだけさ」

サシャ「アニの体術は凄いですね、とても参考になりました」

アニ「そうかい、それはよかったね」

サシャ「はい!」

アニ「じゃあね、私は目をつけられたくないから」

サシャ「そっそうですよね、すみませんでした……」

アニ「頑張りな……」ボソッ

サシャ「は、はい!」

夜・倉庫裏

サシャ(こう!確かアニは脛を思い切り!)ヒュッ

サシャ(もっと強く!もっと!)ヒュッ

サシャ(そういえば何をされたかわからず投げられたのはどうやったのでしょう)

サシャ(確か腕と顎を押さえられて……足を蹴られると同時くらいにえっと……)

サシャ(こう?いやこうだったかな?あれ?人がいないとどうにも……)

ザッ

サシャ(!?まずい、隠れないと!)

アニ「出てきなよ」

サシャ(アニ?何故アニが?)

アニ「別に襲ったりしないよ、教えてやるから出てきなサシャ」

サシャ「……もしかして見てたんですか?」

アニ「ああ、下手なキックだったよ」

サシャ「すみません」

アニ「いいよ、今から私が教えてやるから」

サシャ「そんな、私と一緒にいるところを見られたら……」

アニ「誰もこんな所に来ないよ、戻るのさえ別々にしとけば誰も気付かないさ」

サシャ「しかし……」

アニ「そう、もっと脇をしめて!」

サシャ「こうですか?」

アニ「そう、そのまま左側を軸にしておもいきり蹴る!」

サシャ「蹴る!」ヒュッ

アニ「今のでいい、今のを忘れないでもう一回!」

サシャ「蹴る!」ヒュッ

アニ「ダメだ、今のは軸足が少しズレた」

サシャ「すみません」

アニ「ほら謝ってないでもう一回!」

サシャ「はい!」ヒュッ

アニ「もう一回!」

サシャ「はい!」ヒュッ

ザッ

ミカサ「そろそろ消灯が近い、戻ろう」

アニ「見張りご苦労様、もうそんな時間なんだね」

サシャ「お二人共ありがとうございます!」

ミカサ「気にしないで、私にはこれくらいしか出来ないから」

サシャ「そんな!あんな事言った私なんかのためにここまでして頂いて感謝しかありません!」

アニ「私も驚いたよ、アンタに頼み事されるなんてね」

ミカサ「とても助かった、出来れば明日以降もサシャに教えてあげて欲しい」

サシャ「え?そんな私なんかのためにそこまでされなくても……」

アニ「いいよ、私も嫌いじゃないからね」

ミカサ「決まり、そういう事だからサシャは気にしないで」

サシャ「ありがとうございます……本当にありがとうございます」

アニ「何泣いてんだい」

ミカサ「お礼なんていい、私達は仲間でしょう?」

サシャ「ミカサ……はい!」

アニ「時間が無い、サシャ、アンタが先に戻りな!アンタが遅れたら告げ口する奴が出るかもしれないからね」

ミカサ「確かに、サシャ早く行って」

サシャ「お二人共……すみません!」

アニ「ねえミカサ、朝言ってた人を殺したって奴さ、本当なんだろ?」

ミカサ「ええ、事実」

アニ「やっぱりね、そんな気がしたよ」

ミカサ「……」

アニ「サシャもそれを知っててアンタ等を庇ったんだろ?」

ミカサ「多分、サシャは優しいから」

アニ「私は詳しく聞かないけどさ、そういう過去を打ち明けたなら最後まであの子を支えてあげな」

ミカサ「そのつもり、少なくともサシャが無事卒業するまではエレンと同じくらい大切にする」

『おいバカ!人の飯勝手に取るんじゃねえ!』

『聞いてくれ!昨日母ちゃんから手紙届いたんだよ!』

『あちょー!ほあたー!あっ避けんなよな!』

『げっ!教官!』

『だよなー、座学とか何言ってんのかサッパリだぜ』

『憲兵団に入って村の皆を見返してやるんだ!』

『家族皆元気にしてっかなー?』

『なあサシャ、俺の事忘れないでくれよ?絶対だぜ?』

サシャ「はっ!」ガバッ

サシャ(夢……?)

サシャ(コニー、私は絶対忘れません!絶対!)

サシャ(朝みたいですね、まだ誰も起きてませんが自主トレでもしましょう)
サシャ(昨日アニが教えてくれた事の復習です)

ガチャ

サシャ「んっ!」

サシャ(この時間は空気が澄んでいて気持ちいいですね)

サシャ(さて、自主トレ自主トレ、脇をしめて蹴る!)ヒュッ

ドンッ ガシャーン

「あ、悪い悪い見えなかった」

サシャ「いえ、私の方こそ……払えば食べられますから」

「うぇっ、人殺しは落ちたもんでも食うのかよ」

「気持ち悪!近付くなよ!?」

ミカサ「」ガタッ

サシャ(ダメですミカサ!やめてください!)フルフル

「何首振ってんだよ!ついにおかしくなったか?いや人を殺す奴だから元からか?」

サシャ「いえ、すみません……」

アニ「ちっ……」

ライナー「どうした、何かあったのか?」

アニ「サシャへのイジメをどうにか出来ないかい?見ていて胸糞悪い」

ライナー「確かにそうだが……」

アニ「ベルトルト、アンタはどうなんだい?」

ベルトルト「僕もあれはやり過ぎだとは思う、けど……」

アニ「少しくらい軽減出来ないのかい?」

ライナー「それくらいなら出来るだろうが、どうしたんだ?お前らしくない」

アニ「別に、あんなの毎日見せられたら私まであの日の事を責められてるみたいで嫌なんだよ!」

ベルトルト「確かに、それは僕も少し思ってた」

ライナー「俺達を呼び出すくらいだ、わかった、少しでも軽減出来るよう動いてみよう」

ベルトルト「僕もやってみるよ」

アニ「ああ、頼んだ」

ライナー「じゃあ解散だ、あまり一緒にいる所を見られるのは困るからな」

アニ「わかってる、じゃあね」

サシャ(馬術訓練……いつもはクリスタとユミルと一緒でしたが)

サシャ(ユミルがクリスタを私に近付けようとしません)

サシャ(まあユミルはクリスタを大切にしてますから仕方ないですね)

サシャ(しかし馬術に関しては村で馬に乗っていて助かりました)

サシャ(座学……こればかりは自分の力ではどうにもなりませんね……)

サシャ(誰かに聞いて迷惑をかけるわけにもいきませんし……)

サシャ(昼休憩に教官に聞きに行くのが一番ですかね……)

サシャ(しかし教官にとっても昼休憩ですし、教えてもらえるでしょうか……)

コンコン

サシャ「失礼します」

眼鏡「ん?ブラウスかどうした珍しい」

サシャ「座学でわからない所を教えていただきたいのですが」

眼鏡「どこだね?」

サシャ「その、殆どです……」

眼鏡「そうか、仕方ない基礎から教えなおそう」

サシャ「ありがとうございます!」

眼鏡「気にするな、キースから話は聞いている、大変だろうが頑張りたまえ」

眼鏡「私は座学を教える事しか出来ないが、応援はしているよ」

サシャ「勿体ないお言葉です!」

眼鏡「さてでは基礎からだったな……」

サシャ(頭が破裂しそうです……次は立体起動でしたね)

サシャ(ミカサのような動きは正直無理でしょう……)

サシャ(ジャンが言ってたやり方を練習しましょう)
サシャ(ガスを慣性を利用するとか言ってましたね)
サシャ(このタイミングでしょうか?)プシュッ

サシャ(あれ?あまり変わらないですね、これはタイミングを覚えるのが大変そうです)

サシャ(今!?)プシュッ

サシャ(ここも違う……)

サシャ(朝はあんなにされたのに夕食は遠くでヒソヒソ言われるだけですか)モグモグ

サシャ(もう飽きたんでしょうかね?いきなりやめるなんて不思議ですね)モグモグ

ミカサ(サシャを直接イジメる人がいなくなった……)

ミカサ(喜ばしい事だけど、何か不気味……)

アニ(ライナー達、仕事が早いね)

アニ(でも陰口は当分なくなりそうにないね……)

サシャ「蹴る!」ヒュッ

アニ「大分良くなったね」

サシャ「ありがとうございます!」

アニ「投げ技も教えてやるよ」

サシャ「お願いします!」

アニ「理屈は簡単さ、相手の攻撃を利用してそのまま倒すだけ」

サシャ「確かに言葉だけならそうなんですが、相手の攻撃を利用とは?」

アニ「そのままさ、歩いてる奴でも足を引っ掛ければコケる」

アニ「後は手も使ってさらに確実に倒す、それだけだよ」

ミカサ「時間、戻ろう」

アニ「了解、じゃあ今日はここまでだね」

サシャ「はい、ありがとうございました!」

アニ「いいよ、先に戻りな」

サシャ「はい、お先に失礼します」



ガチャ

クスクス クスクス

サシャ(嫌な視線ですね……)

グチャ

サシャ「ひっ!」

サシャ(何か触った!?これは……泥!?それも寝具全てに……)

クスクス クスクス

サシャ(嫌な笑い声……はぁ、今日はどうやって寝ましょう……)

ミカサ「あれ?サシャが寮から出てきた、おかしい」

アニ「だね、それに何か持ってる」

サシャ(あっ、アニとミカサ……しかしここで助けを求めてはダメです……)

ガチャ

ミカサ「今サシャが寮から出て行ったけど……」

「ああ、人殺しさんなら寝具を汚しちゃったから洗って来るんだって」

クスクス クスクス

ミカサ「貴女達がしたの?」

「何それ、私達を疑ってるの?もしかしてミカサって人殺しの仲間なの?」

ミカサ「あなt」ガシッ

アニ「」フルフル

ミカサ「くっ……」

「何?言いたい事あるなら言いなよ」

ミカサ「……何も無い」

ミカサ(今ここで私が言ってしまえばサシャの気持ちを裏切ってしまう……)

アニ(よく堪えてくれた)

ガチャ

アニ「ミカサ、どこに行くつもりだい!?」

ミカサ「トイレ、それくらい言わなくても行ってきていいでしょ?」

アニ「それもそうだね、悪かったよ」

サシャ(はぁ、中々泥が落ちませんね……)

ミカサ「サシャ!」

サシャ「え?ミカサ!?」

ミカサ「大丈夫?私も手伝う」

サシャ「そんな!ダメです!早く寮に戻って下さい!」

ミカサ「サシャごめんなさい、私はそろそろ限界」

サシャ「え?」

ミカサ「今まで私達に迷惑がかからないように我慢してくれたのはわかってる」

ミカサ「でも流石に我慢出来ない、迷惑がかかってもいい、だから一緒に洗おう」

サシャ「ミカサ……すみません……すみません……すみません……」

ミカサ「いい、私にとってはあの子達よりサシャの方が大事なだけだから」

サシャ「ミカサ……ありがとうございます……」

ミカサ「ふふ、さあ早く洗おう!それで今日は私のベッドで狭いけど一緒に寝よう」

サシャ「はい!」

アニ「はぁ、遅いから探しに来たらやっぱりかい」

ミカサ「ほらアニも手伝って、一緒に洗って」

アニ「ここまできたら仕方ないね……私も覚悟決めるよ」

サシャ「アニ……ありがとうございます!」

アニ「やっぱりシミは残るね」

ミカサ「仕方ない、これ以上は落ちない」

サシャ「お二人共ありがとうございます、私はこれで満足ですよ!」

サシャ「このシミはお二人が私のために頑張ってくれた証ですから!」

アニ「さっきまで泣いてたくせによく言うね」

ミカサ「そう、私とアニがサシャを選んだ証」

アニ「はぁ、アンタまで何言ってんだい」

ミカサ「早く干して寮に戻ろう」

アニ「そうだね」

サシャ「お二人共、本当にありがとうございます!」

ガチャ

「人殺しとその仲間が帰ってきたよ」

「怖ーい、私達殺されるんじゃない?」

ミカサ「これだけは言っておく、今後私達に何かするつもりなら覚悟して欲しい」

「何それ脅し?」

アニ「はぁ、アンタ等もバカだね、私達は成績上位だよ?」

アニ「その気になればこの子にした事以上の事くらい何時でも出来るんだよ」

ミカサ「何なら私一人で全員を相手にしてもいい」

「ちっ、舐めんのもいい加減にしなよ!」

ユミル「お前等うるせえな、寝れねえだろうが」

ユミル「そこら辺で止めとけ、マジで死人が出るぞ?」

ユミル「ミカサも殺気立てるのやめろ、今日はここで終わり!寝かせてくれ」

ミカサ「ちっ、わかった、私達も早く寝たいのは一緒、従おう」

「わかったわよ!」

サシャ「ミカサ、もう無茶言うのはやめて下さいね、アニも」

ミカサ「無茶じゃない、可能」

アニ「ああ、私等なら出来るよ?」

サシャ「出来てもそういう乱暴な事はダメですよ」

サシャ「もう人が死ぬのは嫌ですから……」

ミカサ「ごめんなさいサシャ、熱くなりすぎた」

アニ「ああ、私もだ、悪かったね」

サシャ「いえ、いいんです、私のために言ってくれたんですから」

サシャ「そのお気持ちだけで十分ですよ」

ミカサ「サシャ……」

サシャ「ほら早く寝ましょう!今日は狭いですよ!」

ミカサ「そうだった、早く寝よう、アニもおやすみ」

アニ「ああ、おやすみ」

サシャ「はい、おやすみなさい」

ミカサ「エレン、アルミン、今日からサシャも一緒に食事することになった」

サシャ「よっよろしくお願いします」

エレン「ああ、ほら座れよ」

アルミン「その、後ろのアニは?」

ミカサ「忘れてた、アニも一緒だった」

アニ「邪魔するよ」

アルミン「あ、ああ、いきなり賑やかになったね」

エレン「いいんじゃねえか?皆で食べた方が美味いだろ」

サシャ「はい、久しぶりに人と食べる気がします!」

ヒソヒソ ヒソヒソ チッ

あの日を境目に私への直接的なイジメは無くなりました。やはりというか陰口は無くなりはしなかったけど……。

だけど私には掛け替えのない仲間を手に入れる事が出来ました。

コニーは見てくれてるでしょうか?コニーが死んでしまってから私は頑張りましたよ。

私達が苦手だった座学や遊んでた対人格闘もコニーに笑われないくらいにね。

明日解散式で順位が発表されます。コニーの分も頑張ったからきっと上位に入ってますよ。

よかったらどこかで見ていて下さいね。直接言えなかったけど、私、コニーの事が大好きでしたよ。




おわり

気付いたらこんな時間だった……

即興だから変なところや誤字脱字あったと思います。
途中レスくれた人、最後まで読んでくれた人はありがとうございました。

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