代理
これでいいのかな?
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1378302253
スレ立て代行ありがとうございます
・クレしん未来パロ×とあるです
・原作再構成と言う名の原作ブレイク
・台本形式の時とそうでない時があります
・カプはしんあいと上インの予定
以上がよろしければお付き合いください
今から投下します(支援が必要かもしれません)
ここはサルさんないから支援必要ないし忍法帖もないから誰でも自由にスレ立てできる。
SS速報VIPに初めて来た方へ
■ SS速報VIPに初めて来た方へ - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1364178825/)
長点上機学園 一学期初日
しんのすけ「ええっ!?このクラス、オラ一人だけなの?」
カリキュラム
教師「ああ、それと全時間割が自習のみだ」
しんのすけ「そ、そんな……クラスメイト(の女子高生)が一人も居ないなんて……」orz
教師「まあ、登校中は校内を好きに出歩いてかまわんから、元気出せ。それじゃあな」
しんのすけ「……ということは、ナンパしほうだい?」ハッ
しんのすけ「いやぁ~やっぱり同い年のクラスメイトよりも年上のお姉さんだよね」
しんのすけ「さっそく声掛けに行こーっと」
>>7
e-mobileなんですorz
中庭
しんのすけ「HR中に出歩いてる生徒なんてほとんど居なかったゾ」orz
?「しんちゃん」
しんのすけ「お?」
?「久しぶり」
しんのすけ「おお~!!ボーちゃん。ボーちゃんも長点だったんだね!?」
ボー「うん。同じ、高校」
しんのすけ「ところでボーちゃん。HRはいいの?」
ボー「先生から、しんちゃんを校内案内するように、言われた」
しんのすけ「ほうほう」
ボー「じゃあ、行こうか」
しんのすけ「ほいほーい」
校舎内廊下
しんのすけ「流石は新学期初日、どの教室からも聞こえてくるのは自己紹介の声ばかりですな」
ボー「全教室完全防音が売りの長点上機学園だけど、そもそも、窓が開いていたら意味ないね」
教室から聞こえてくる声
?「常盤台中学出身の『酢乙女あい』です。三年間よろしくお願いいたしますわ」
しんのすけ「!?」
ボー「しんちゃん、ピカソみたいになってる」
しんのすけ「ボーちゃん、オラ疲れてるみたいだ。幻聴がしたゾ」
ボー「幻聴じゃない、これは現実」
放課後 ファミレス
しんのすけ「いやー、まさか二人も幼馴染が長点に居るとは。これぞまさに『合縁奇縁』というやつですな」
ボー「全く」
あい「霧ヶ丘にしなくて正解でしたわ」
しんのすけ「まあ、いつまでも駄弁ってばかりではお店に迷惑ですし、そろそろ注文といきますか」
ボー「あいちゃん、そのボタン押して」
あい「これですの?」
ピンポーン
あい「まあ、呼鈴でしたのね」
ウェイトレス「お待たせしましたー」
しんのすけ「プリンアラモードと紅茶。ボーちゃんは?」
ボー「フライドポテトとコーラ」
しんのすけ「あいちゃんは?」
あい「えっと……しん様と同じものを」
しんのすけ「それじゃウェイトレスさんプリンアラモードを二つ、フライドポテト中盛り一つにドリンクバー三人分。あとウェイトレスさんのメアドを添えてくれると嬉しい」キリッ
あい「し・ん・さ・ま~?(怒)」ギリギリギリ
しんのすけ「ぬお~~~耳を引っ張ら無いでー!?」ギブギブ
ボー「店員さん、メールアドレス以外は、彼がいったとおりに」
ウェイトレス「か、かしこまりました」
しんのすけ「ふいー、耳がヒリヒリするゾ」
あい「英雄色を好むとは申しますけれど。あいは十年も想い続けたんですのよ?目の前で他の方を口説かれたら腹も立ちますわ」
しんのすけ「うっ……ゴメンナサイ」
ボー「……二人は、付き合うの?」
しんあい「「え?」」
ボー「しんちゃんは、高校生以下は恋愛対象じゃ無い。(例外もあるけど)でも今は、あいちゃんも高校生。しんちゃんには断る理由が無い」
あい「ふふ、ボーはこう言ってますけど……どうですのしん様?ちなみにあいの気持ちは十年前からいささかも変わりはありませんわ」
しんのすけ「え……エッと、ウンと……そっ、それより二人はどんな能力なのかな!?」
あい「露骨に話をそらしましたわね。まあ、昔と比べればずっと脈ありな反応でしたから良しとしますわ。ボーの能力は私も知りたいですし」
ハイドロハンド
ボー「僕の能力は『水流操作』のレベル1」
しんのすけ「ほほう、昔から鼻水を己の手足の様に操れたボーちゃんには最適の能力ですな」
あい「長点でレベル1ということは、何か研究を?」
パワードスーツ
ボー「うん、『駆動鎧』のね」
しんのすけ「それって、【ボーちゃん28号】?」
ボー「うん」
しんのすけ「でもあの世界は10年前から見て20年後だから、あと10年は……あ、そうか」
コノマチ
ボー「そう、学園都市は他より20~30年分、科学技術が進んでる」
しんのすけ「ボーちゃんは科学者になる夢を叶えつつあるんだね」
あい(何の話かさっぱりですわ)
ボー「それで、あいちゃんの能力は?」
テレパス
あい「えっ?ああ、私の能力は『精神感応』系統のもので、レベル3の判定をいただいていますわ」
ボー「レベル3、すごい」
あい「そうでもありませんわ、常盤台にはレベル3以上でないと入学できませんから。おかげでこの私がカイハツだけは最下位でしたわ」
ボー「長点を選んだのは」
あい「経営学等を学ぶためですわ」
しんのすけ「やれやれ、コアな話について行けないゾ」
しんのすけ「ドリンクバーいってくるゾ。あいちゃんもついてきて」
あい「はいですわ、しん様」
ボー「……」
ボー「……」
ボー(ひまだなぁ)
ウェイトレス「お待たせしました。フライドポテト中盛りをご注文のお客様」
ボー「はい」ノ
ウェイトレス「プリンアラモードをご注文のお客様は……」
ボー「その二つはそこに置いてください」
ウェイトレス「ご注文は以上でよろしかったですか?ではごゆっくりどうぞ」
ボー「……」
ボー「……」ポテトポリポリ
ボー「ひまだなぁ」
しんのすけ「ほほーい、お待たせボーちゃん。ボーちゃんはコーラで良かったよね?」
ボー「うん。しんちゃんたちのプリン、もう来てるよ」
ファミレス前の道
しんのすけ「じゃあねあいちゃん、オラこっちだから」
ボー「僕も」
あい「はい、ではしん様もボーも御機嫌よう。また明日学校で」
ボー「ねえしんちゃん」テクテク
しんのすけ「何?ボーちゃん」テクテク
ボー「しんちゃんが、紅茶をドリンクバーにしたのは、あいちゃんのため?」
しんのすけ「まあね。やっぱりドリンクバーはファミレスの醍醐味ですからな~」
ボー「あいちゃんが、ファミレスに来た事が無さそうだったから、ファミレスを満喫してもらおうと、しんちゃんは考えた」
ボー「ドリンクバーだけじゃなく、ポテトもワンサイズ大きく注文して、3人でシェアした」
しんのすけ「ポテトや唐揚げのシェアってやりたくなるよね」
ボー「しかもあいちゃんが気付かないように……しんちゃんは本当に、良い男に成ったね」
しんのすけ「ボーちゃんそれは違うぞ、オラはもとから良い男だゾ」エヘン
モブ1「良い男ってんなら俺たちに恵んでくんね?」
モブ2「君タチ長点だよネ、なら金持ちっショ?」
しんのすけ「おおっ?なんかアクセサリーゴテゴテのお兄さんが出て来た」
ボー「スキルアウト?」
しんのすけ「えー、なんかイメージと違うぞ」
ボー「そうか、しんちゃんはこの春から学園都市に来たから、直に会うのは初めてなのか」
モブ1「ゴチャゴチャいってんなよ、それと俺たちを無能力者と思うなよ?」
モブ2「レベル1の水流操作じゃ勝てねえと思うゼ?」
しんのすけ「お兄さん達、ファミレスに居たの?」
モブ1「当ったり~。長点の奴は金持ってるけど高位能力者も多いからな」
モブ2「君タチみたいなのはカモってワケ」
モブ1「レベル3の女と一緒に居られたら手は出せねえから離れるのをまってたのさ」
モブ2「唯一気がかりだったソッチの奴は無能力者どころか開発を受けてないみたいだしネ」
あい「あら、それはあてが外れましたわね」
ボー「なんで、いるの」
あい「何だか胸騒ぎがしましたの、引き返してみれば案の定ですわ」
モブ1「くそっ、おいそっちの水流操作の奴をつかまえろ。人質をとれば高位能力者も怖くねえ!」
モブ2「おうヨ」ガシッ
ボー「しまった」
モブ2「ありゃ?もう一人の奴は何処イッタ?」キョロキョロ
モブ1「後だ、しゃがみ込んでる!」
モブ2「え?」
しんのすけ「ちぇすとぉ―――」ズドン
モブ2「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁ」ヒギィ
モブ1「」
ボー「うわぁ」
あい「まあ」
モブ2「」シーン
モブ1「いやいやいやいや、色々とおかしいだろ!!」
あい「何がですの?」
モブ1「なんで人間がカンチョウで3メートルも飛び上がるんだよ!?そしてなんでたかがカンチョウ一発で気を失うんだよ!?」
ボー「まあ、しんちゃんだし」
あい「しん様ならなんでもありですわ」
モブ1「チクショウ!」ダッ
ボー「あっ、しんちゃん危ない、その人ナイフ持ってる」
あい「しん様っこれを」つ傘ポイッ
しんのすけ「ありがとう。あいちゃん」パシッ
モブ1「オラァッ」ナイフビュッ
・・・ ・ ・
しんのすけ「コッテリ塩バター北海道拉麺!!」パパパーン
モブ1「ぐはっ」バタッ
ボー「三連撃」
あい「御見事」
モブ1「ぐ……お前、なにもん、だ?」
あい「あら、ご存知ありませんの?では覚えておくと良いですわ」
あい「彼こそは学園都市第八位『法則無視』【トルネードコール】の野原しんのすけ様ですわ」
今日はここまでです
次回以降少しずつとあるサイドのキャラと関わっていきます
しんのすけの能力名についてですが、変更も考えましたが訳すと「嵐を呼ぶ」「拍手喝采」です
暴風雨のニュアンスはあっても竜巻、突風のニュアンスは薄いと判断し、また伏線になる部分
のためにこの名称にしました
ご気分を悪くされた方にお詫び申し上げます
これから投下します
レスが多くてびっくり全レス返しはできないかもだけど
レスしてくれた方にもROMの方にも感謝いっぱいです
6月中旬某日
レアチョコビ
しんのすけ「ふう~、金歯のワニ山さん探してたらすっかり遅くなっちゃったゾ」
しんのすけ「でもいっぱい買えたゾ」アハー
しんのすけ「お?何やら人だかりができてますな」
スキルアウト1「キミ可愛いねーしかも常盤台じゃん!!」
スキルアウト2「今からオレ達と遊び行かない?」
常盤台生「……」
しんのすけ「おおナンパか、でも女の子の方は乗り気じゃ無いみたいだ
ゾ……よし、アドバイスしますか」
しんのすけ「ねーねーお兄さん達」ズカズカ
スキルアウト3「あ?何よお前」
しんのすけ「常盤台の子は門限厳しいし、最低でもレベル3の高位能力者ばかりだからナンパするのはやめたほうがいいゾ」
スキルアウト4「あん?そんなの俺達の勝手だろ」
?「お――いたいた!こんなトコにいたのか」
スキルアウト3「あ?」
しんのすけ「おお、雲丹みたいな頭のお兄さんだ」
ウニ頭「いやー連れがお世話になりましたー。はい通してー」
しんのすけ「この人、お嬢ちゃんの知り合い?」
常盤台生「違うわよ!誰よアンタ、なれなれしいわね」
スキルアウト1「へぇてめぇ、舐めたマネしてくれるじゃないの」
スキルアウト2「なんか文句あんのかよ」
ウニ頭「……ああ、あるよ。お前ら恥ずかしくないのかよ、大勢で女の子一人を囲って情けねえ。だいたいよく見ろ」
ガキ
ウニ頭「まだ子供じゃねえか」
常盤台生「」ピシッ
ウニ頭「さっきの態度見ただろ。見た目お嬢様でもまだ反抗期も抜けてねえ」
常盤台生「……」バチッバチッ
しんのすけ「お嬢ちゃん大丈夫?なんかバチバチしてるゾ?」
・・
ウニ頭「お前らみたいに群れなきゃガキも相手にできないような奴らはムカツクんだよ」
しんのすけ(カツアゲしてたならともかくなんでナンパでここまで怒るんだろ?この人)
常盤台生「……ッ」プチン
常盤台生「私が一番ムカツクのは……オマエだああああッ!!」ピシャーーーーン
スキルアウト「「「「GYAU」」」」ビリビリ
しんのすけ「あばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばば」バタッ
ウニ頭「うおっ!?なんだ」パキン
常盤台生「あーやっちゃった、こんな雑魚共に能力を使っちゃ……え?」
ウニ頭「なんだ今の?電気みたいのがビリビリって……何者だオマエ!」
常盤台生「それはこっちのセリフよ!なんでアンタだけ無傷なわけ!?」
しんのすけ「やれやれ、酷い目にあったゾ」ムクリ
常盤台生「ってアンタも無事なの!?」
しんのすけ「無事じゃ無いっ!無茶苦茶ビリビリしたゾ!!」プンプン
常盤台生「じゃあなんで立ち上がれるのよ!?」
しんのすけ「オラは一応レベル5だから良かったけど周りの人達は病院行きモノだゾ」プンスコ
レベル5
ウニ常「超能力者!?」
常盤台生「まさか、アンタまで実はレベル5でした。とかいうオチじゃないでしょうね」ギロッ
システムスキャン レベル0
ウニ頭「いや俺のは、能力といっていいのか……『身体検査』では『無能力者』って判定なんだけど」ビクッ
常盤台生「レベル……0?ってそんなハズ……ってあれ?」イナイ
ウニ頭「ダ―――ッシュ!!」トリアエズニゲル
常盤台生「あっ待ちなさいよ!」ニゲンナゴラー
しんのすけ「あっ……二人とも行っちゃった。全く、周りで感電して倒れている人達を介抱しようって無いのかねぇ」ヤレヤレダゾ
しんのすけ「とりあえず地べたに寝かせておくのもアレだし、ベンチかなにか探そう」
?「先程の、様子を聞いていたが、お前は超能力者なのだろう、何故、スキルアウトを助けようと」
しんのすけ「おわ、大きな人だゾ。あんた誰?」
大男「俺が誰かは、どうでもいい、質問に、答えてくれ」
しんのすけ「あ、今の質問だったの?抑揚が無いから判りずらいゾ。まあオラの幼馴染にも似た話し方の子がいるけど。それで質問の答えだけど、『分からない』ゾ」キョトン
大男「……クク、ハハハ」
しんのすけ「どうしたの?」
大男「……いや、お前のような、超能力者も居るのだな。変な質問をして悪かった、詫びとして俺も、彼等を運ぶのを手伝おう」
しんのすけ「ありがとうオジさん、オラは野原しんのすけ。オジさんは?」
大男「オジさん……まあいい。俺の名前は、『駒場利徳』だ」
1ヶ月後 某ファミレス
黒髪の少女「すごい都市伝説を手に入れたよ、初春」
花飾りの少女「もう、またですか佐天さん」
レベル5
黒髪の少女「今度のは本当だってば、なんと『第七学区のスキルアウトには、超能力者がいる』」
短髪の常盤台生「……一人、心当たりがいるわね」
今日はここまでです
目指せ、毎日更新
次回から幻想御手編の予定です
乙!
AIMバーストは屁で倒すのかな・・?
科学サイドで出てきそうなの
「コンニャクローン」、「メガヘガデル」、「動物変身薬」
魔術サイドで出てきそうなの
「スゲーナスゴイデス」、「キンポコとギンタテ」、「アクションストーン」
とかか?
これから投下します
シリアスなシーンなので小説形式にしたら短くなったので
番外編のおまけつきです
そろそろ一学期も終わろうかという7月某日の早朝、二人の少年がジョギングをしていた。
一人は髪を金色に染め、もう一人は黒髪を後ろ結びにしている。
レベルアッパー
「『幻想御手』?」
金髪の少年がもう一人の少年に聞き返した。
「うん、オラも昨日、駒場さんに聞いて初めて知ったんだけど」
「それが有ればレベルが上がるって?」
「でもどんな副作用があるか全く解って無いものだゾ?」
「そもそも実在すんのかよ」
バイヤー
「少なくとも売人は実在するらしいゾ」
「つまり?」
「効きもしないインチキ商品か、効き目はあっても副作用も解らないヤバいもの売ってるのか」
「で、そのお客達には」
「女の子もいるってわけで、駒場さんとしては見過ごせないってさ。麻薬と一緒だって言ってたゾ」
「アッパーだけにか」
その冗談は通じなかったらしく後ろ結びの少年、野原しんのすけは首をかしげた。
「まあとにかく、そーゆーことだから間違っても使ったりしないでよね。仕上君」
金髪の少年、浜面仕上は一見チャラついてみえるが、アスリート顔負けのトレーニングを自らに課すなど向上心を持った人間だ。
しんのすけもそのため駒場から幻想御手の話を聞いた時から彼が使わないか心配していた。
「使わ無えよ。ところで副作用のうわさとか無えの?」
「うわさでは幻想御手を使ってから数時間から数日後に突然意識を失って昏睡状態というか、植物状態になるって」
「怖えなオイ、決めた俺絶対使わない」
浜面仕上としんのすけが出会ったのは半月ほど前に遡る。
しんのすけが第七学区のスキルアウトのリーダー駒場利徳に気に入られ、彼の仲間達に紹介されたのだ。
それからいつしか、しんのすけは早朝は浜面とジョギングし、朝は登校してすぐに抜け出し(授業が無いのでばれない)
昼は駒場達と過ごすか一人でブラブラし、夕方は幼馴染の二人と遊ぶ。というのが彼の日課になっていた。
「半蔵君と郭ちゃんにも幻想御手の話しといてね、オラ今日はアジトの方に顔だせないから」
「ケッ、美人の幼馴染とデートですか?ああ~羨ましいぞチクショウ」
「……何故だろう?仕上君に女性関係を羨ましがられるのは理不尽な気がするゾ」
ほんとに短い、まさか2レスで終わるとは
以下、おまけです
外伝 スキルアウトの日常
浜面「コンチャーッス。あれ?駒場、今日は俺だけか?」
駒場「いや、半蔵はあちらで昼寝中だ……郭は、しんのすけを追い駆けまわしている」
浜面「どんだけモテるんだよアイツ、何?郭って半蔵一筋じゃ無かったの!?」
駒場「そういう、意味では無く……しんのすけが郭を怒らせたらしい」
しんのすけ「ほほーい、仕上君こんにちはー」ピューン
郭「待てーい」ビューン
浜面「すごい勢いで通り過ぎていったな」
駒場「二人ともな」
浜面「うわ、郭が手裏剣投げだした」
駒場「しんのすけは、振り返りもせずに……避けきったな」
浜面「駒場リーダーなんでそんな落ち着いてるの?郭の奴、銃撃ち始めたよ!?」
サイレンサー ジャッジメント アンチスキル
駒場「問題ない……消音器つきだ。風紀委員や……警備員に嗅ぎつかれはしない」
浜面「そこじゃねえよ!?あれじゃしんのすけが……嘘だろ?一発もかすりもして無え!?」
半蔵「ふわあーー。おはよう浜面に駒場の旦那、この騒ぎ何よ?」
駒場「起きてきたか……なるほど、郭が怒るわけだ」
浜面「おい半蔵、自分の顔見てみ」つ手鏡
半蔵「ん?」
手鏡<ホホニグルグルモヨウガアルヨ
半蔵「」
浜面「とりあえず顔を洗ってこいよ」
半蔵「……ああ、そうするよ」トボトボ
駒場「浜面」
浜面「どうした、駒場」
駒場「昨日しんのすけが……『学園都市特製 一週間は落ちないマジック』を、買っていたんだが」
浜面「」
すいません今日はこれだけです
その分明日は多くできると思うのですが
次回は量子変速編、夜9時15分投下開始予定です
一方通行に「ぶりぶりざえもん」の話を聞かせたらどうなるんだろう?
>>105
しんのすけ「あるところに、ぶりぶりざえもんというブタがおりました。おわり」
一方通行「終わるなァ!」
乙
しんちゃんがモテるのはいいとしてもこの頃の浜面は別にモテないだろう……
カミやん病にかかってモテはじめたし……
あ、あれインなんとかさんは……?
あらゆるシリアスをしょうもないギャグ空間に変える能力か。
原石かな
皆さんこんばんは
これから投下します
その前に全レス返しでは無いのですが、いくつかレス返しを
>>109
はい、この時点での彼はモテモテではありません。そのためしんのすけも「何故だろう?」と言っています。
しかし原作SS2と新約1を見る限りでは人望もラキスケ体質も既に有ったようです
>>113
今夜中にスレタイ回収するので・・・(たぶん
>>114
具体的な説明は妹達編までできないかもです
>>115
原石です作中で名言はされてませんがレベル5なのに今年の春から学園都市に来た。つまり能力開発を受けていない超能力者=原石です
それでは投下開始です
待ってました
洋服店『セブンスミスト』。
あい「しんさまとデートできるなんてあいは幸せ者ですわ」
しんのすけ「これってデートなの?」
常盤台生「あっアンタは!?」
しんのすけ「お?」
あい「あら御坂さん」
しんのすけ「知り合い?」
あい「ええ、こちらは御坂美琴さん。中学校時代の後輩ですわ」
美琴「げっ、酢乙女先輩!?なんでそいつと一緒に居るんですか?」
あい「それはしん様が私の恋人だからですわ」
しんのすけ「幼馴染ね」
黒髪の少女「御坂さーんどうしたんですか……って今度は長点上機!?」
花飾りの少女「御坂さんのお知り合いですか?」
美琴「うん、去年卒業した常盤台のOGで酢乙女あい先輩。で、そっちは私も知らないんだけど」
あい「学園都市第八位の野原しんのすけ様ですわ」
黒髪の少女「またレベル5!?あ、あのっ私『佐天涙子』って言います」
花飾りの少女「あ、私は『初春飾利』と言います」
しんのすけ「よろしくお嬢ちゃん達、オラは野原しんのすけだゾ」
あい「酢乙女あいですわ」
しんのすけ「涙子ちゃん今度は長点とか、またレベル5とかどういう事?」
レベル0
佐天「実は私、無能力者なんです。常盤台や長点上機みたいな名門校やレベル5なんて雲の上みたいな存在で……」
美琴「……佐天さん」
佐天「それがつい先日御坂さんと友達になって、いま野原さんと知り合いになって、なんだか夢みたいです」
しんのすけ「涙子ちゃん、オラ達は知り合いじゃ無いゾ」
佐天「えっ」
美琴「……っアンタねえ」
しんのすけ「友達でしょ」キリッ
佐天「……はいっ」ニカッ
あい「しん様?」ユラア
しんのすけ「ナンパじゃ無いゾ!口説いて無いゾ!?」ビクッ
あい「まあ今回は大目にみますわ」
初春「お二人は恋人同士なんですか」
あい「ええ、もちろん」
しんのすけ「いや、幼馴染だゾ」
佐天「なるほど、片想いってわけですね」
あい「もう十年になりますわ。これでも昔よりずっと脈ありになって来ましたのよ」
初春「十年も一人の男性を想い続けたんですか!?すごいです!尊敬します!」
佐天「そんな大恋愛の切っ掛けは!?」つマイクニミタテタペン
あい「そうですわね……あれはしん様の居た幼稚園に私が編入してしばらくしての頃……」
しんのすけ「ガールズトークが始まっちゃったゾ」
美琴「……ねえアンタ」
しんのすけ「お?何、美琴ちゃん」
美琴「アンタ、レベル5なのよね?」
しんのすけ「さっきの涙子ちゃんの話からすると美琴ちゃんも?」
レールガン
美琴「第三位の『超電磁砲』よ」ムスッ
レールガン レミング
しんのすけ「『超電磁砲』、確かリニアモーターカーみたいに……エット、集団自殺鼠の法則?を使った武器だっけ?」
美琴「『フレミングの法則』よ」
マグネティカ
しんのすけ「それが撃てる能力なの?『磁力操作』?」
エレクトロマスター
美琴「いいえ『電撃使い』よ……アンタは?」
トルネードコール
しんのすけ「第八位、『法則無視』って呼ばれてるゾ」
美琴「トルネードコール?どんな能力なのよ」
テレパシスト サイコメトラー
しんのすけ「オラにもよく解らないけど、とりあえず精神感応系や読心能力者がオラの頭を覗こうとしたらその人の頭に激痛がはしるらしいゾ」
テレパス サイコメトリー エアロシューター
美琴「『精神感応』や『読心能力』が効かない!?『風力使い』じゃ無いの?」
しんのすけ「おお、よくその能力に間違われるゾ。でも割り箸で葉っぱを斬るのは能力じゃなくて技術だゾ」
美琴「割り箸で葉っぱを斬る?なによそれ」
しんのすけ「オラに剣道を教えてくれた先生が、達人になればこんなことも出来るって見せてくれて、オラも練習したら出来るようになった」エヘン
美琴「……ますますわかんないわ、アンタの能力」
しんのすけ「なんかごめんね」
美琴「まあいいわ、戦ってみれば解るでしょう。というわけでイザ勝負!」
しんのすけ「やだなぁ、美琴ちゃん。オラ達がケンカしたらこのお店無くなっちゃうゾ」
一方その頃、セブンスミスト店内某所
ヒョロい眼鏡の少年「お嬢ちゃん、頼みがあるんだ」
幼女「なあにお兄ちゃん」
ヒョロい眼鏡の少年「このぬいぐるみを風紀委員の人に渡してほしい」つぬいぐるみ
佐天「じゃあ、デートのお邪魔しちゃ悪いんで私達はこのへんで」
あい「あら、デートならまたできますし、それより服選びには色んな人の意見が欲しいのでご一緒しません?」
しんのすけ「オラも人数多い方が(気が楽で)いいな」
美琴「じゃあ、5人で周りましょうか」
あい「まあ、しん様ご覧くださいあのパジャマ、いいとおもいません?」
パジャマ<パステルカラーニハナモヨウダヨ
美琴「ですよね!?」パアッ
あい「ええ、しん様の妹のひまわりちゃんにとても良く似合うかと」
しんのすけ「あいちゃん、ひまはまだ10歳だゾ?この服のサイズは大きすぎるゾ」
あい「あら本当、デザインが小学生向けなので気づきませんでしたわ」
美琴「」
すいません一時間くらいしたら投下再開します
>>118
予告しておきながら15分遅れてゴメンナサイ
乙
>割り箸で葉っぱを斬る
習得したんかよwwwwwwww
すっかり遅くなってしまったけど投下します
しんのすけ「お?あの子どうしたんだろう?キョロキョロしてる」
幼女「おねえちゃんどこかなぁ?」キョロキョロ
初春「あ、あの子は……」
佐天「知ってる子?」
初春「はい、風紀委員の活動で知り合ったんです」
幼女「あっ、おねーちゃーん。これをおねえちゃんにわたしてくれってメガネをかけたおにいちゃんが」つぬいぐるみ
初春「わぁ、ありがとう」
あい「相撲取りの格好したかえるのぬいぐるみですわね」
佐天「初春、ケータイなってるよ?」
初春「わわ、片手じゃうまくでれない」アタフタ
しんのすけ「ぬいぐるみ、預かるゾ」
初春「ありがとうございます。ハイ、もしもし「初春!!今どこにいるんですの!?」」
しんのすけ「あれ、なんかこのぬいぐるみ妙に硬い所があるゾ?」
初春「しっ、白井さん!?エット現在警邏中でありましてけしてサボっているわけでは……」
しんのすけ「あ、ここに切れ込みがある。ここから何か入れられてるんだな」ゴソゴソ
グラビトン
ケータイ(白井)「例の虚空爆破事件の続報ですの!」
しんのすけ「取れた、なんだこれ?どうしてこんなのがぬいぐるみの中に?」つアルミ製スプーン
ケータイ(白井)「衛生が重力子の爆発的加速を観測しましてよ」
あい「こちらがプレゼントの本命とかかしら?でも何の変哲も無いアルミのスプーンですわね」
美琴「……アルミ」ハッ
美琴「そのスプーン出来るだけ遠くに投げてっ!!早く!!」
しんのすけ「わ、わかったゾ」ブンッ
カンッ
あい「まあ大変、通りがかった男性に当ってしまいましたわ」
?「うう、不幸だ……」
しんのすけ「あ、頭が雲丹の人だ」
美琴「あいつは……」
ウニ頭「なんだぁ?スプーン?」ヒョイッパキン
ウニ頭「ん?なんか打ち消した?」
しんのすけ「いや~ごめんね雲丹の人。そのスプーン投げたのオラなんだ」
ウニ頭「雲丹の人って……アンタ一月前にも会ったな。」
しんのすけ「オラ、野原しんのすけだゾ」
ウニ頭「あ、俺は『上条当麻』っていうんだけど……じゃなくて、なんでスプーンを投げたんだ!?」
しんのすけ「そういえば、なんでなの美琴ちゃん?」
美琴「そうだった、時間がないわ。そのスプーン能力で爆弾に変えられているからすぐに処理しないと」
上条「爆弾!?あ、いや、それならもう大丈夫だ。どんな能力でも俺が右手で触れば打ち消せるから」
しんのすけ「便利な能力だなぁ。右手だけなの?」
上条「ああ、それに能力判定ではレベル0だしそう便利なモンでもねえよ」
美琴「なるほどねぇ……右手だけなんだ」フッフッフッ
上条「しまったビリビリに弱点が知られた!?不幸だー」
美琴「って今はそれどころじゃ無い。私さっきそのぬいぐるみ持った眼鏡の奴をみかけたから捕まえてくる」ダッシュ
しんのすけ「いやぬいぐるみを渡すだけの人が間にいるかもしれないから、その人が真犯人だとまだ決まったわけじゃ……って行っちゃったゾ」
白井「初春!」ヒュン
初春「白井さん電話が途中で切れたらびっくりするじゃないですか」
白井「不可解な事が多すぎて、現場に行って直接話した方が良いと判断しましたの」
初春「不可解な事?」
白井「重力子の加速が急に止まったそうですの」
初春「実際、店内はどこも爆破されてませんしねぇ」
佐天「あの白井さん、重力子とか爆破とか何の話ですか?」
あい「私達にも聞かせていただけませんか?」
しんのすけ「あ、オラ達も聞きたい」
上条「いや、上条さんはやっかい事には関わりたく無いのです事よ!?」
しんのすけ「まあまあ上条君、乗りかかった船だぞ」
白井「あら佐天さんと……誰ですの?」
佐天「あ、私や初春、御坂さんの友達です」
あい「そちらの男性は存じませんが」
しんのすけ「上条君はオラの友達ってことで」
白井「お姉様に殿方の御友人が居りましたのね。どうも、『白井黒子』と申しますの」
しんのすけ「オラ、野原しんのすけ、15歳」
上条「えっと、上条当麻。高1だ」
あい「私は酢乙女あいです」
・・
白井「酢乙女あいと言うと、アノ酢乙女先輩ですの?」
あい「常盤台に在学中は色々とやりましたから、ドノ事を言ってるのかは判りませんが恐らく私本人に間違いないかと」
白井「」
初春「白井さん?どうしたんですか」
白井「あ、いえこれまた大物が出て来たなと」
あい「私など、しん様に比べればまだまだ小物ですわ。それはそうと、本題を」
グラビトン
白井「ああ、そうでしたわね。……実は最近、連続虚空爆破事件というのが起きてまして」
初春「早い話、アルミを爆弾に変える能力者が、スプーンをぬいぐるみに隠して爆破したりゴミ箱の中に入れたアルミ缶を爆破したりする事件です」
上条「このスプーン、そんな危ないものだったのか」
白井「幸いにと言うべきか、口惜しくもと言うべきか今まで風紀委員以外に人的被害はほぼ皆無ですので、犯人の狙いは風紀委員かと」
シンクロトロン レベル4
あい「アルミを爆弾に変えると言うと『量子変速』の、怪我人が出たなら大能力者。犯人はすぐに特定出来るはずですわ」
白井「所が唯一その条件に当てはまる人物は八日前から原因不明の昏睡状態ですの」
レベルアッパー
しんのすけ「おお、幻想御手の副作用と同じだ」
佐天「あれ実在するんですか!?しかもそんな副作用があるんですか!?」
白井「なんですの?レベルアッパー?」
佐天「最近流行りの都市伝説です。それさえあれば、誰でも簡単にレベルが上がるっていう」
しんのすけ「でもどんな副作用がるか解ったもんじゃ無くて、うわさでは一度でも使った事が在る人は、ある日突然意識を失って植物状態になっちゃうって」
あい「なるほど、それで辻褄があいますわ」
上条「どういう事だ?」
あい「結論から言いますと、その幻想御手とやらは実在すると見て間違いありませんわ」
初春「えっ、なぜですか」
あい「順を追って話しますと、犯人の条件に当てはまるのが一人しか居ないのに、その方に間違い無いアリバイが在るなら真犯人が別に居るという事ですわ」
白井「それは、そうですが」
あい「では犯人の条件に当てはまる人物が新たに現れたという事、普通なら短期間にレベルが急上昇するなど有り得ませんが、幻想御手が実在するのなら説明がつきますわ」
佐天「確かに」
あい「それにしん様のお話と合わせて考えますと、八日前からの昏睡状態も納得が行きますし」
しんのすけ「……エット、つまり今回の犯人は幻想御手を使っている?」
白井「そう、なりますわね」
しんのすけ「大変だ、売人の事聞かないと。オラ、ちょっと行ってくるゾ」
白井「どこへですの?」
しんのすけ「美琴ちゃんが犯人に心当たりがあるって行っちゃったんだゾ」
白井「なんですって!?」
セブンスミスト近くの路地裏
ヒョロい眼鏡の少年「チクショウ!!なぜ爆発しない!?僕の能力はこんなものじゃ無い!!次はどこかの支部を爆破してやる!!」
美琴「……どうやって犯人だと認めさせようかって考えてたけど、路地裏とはいえ大声で自分から告白してくれるとはね」
ヒョロい眼鏡の少年「誰だ!?」
美琴「アンタが今日、殺そうとした子の友達よ」バチッバチッ
ヒョロい眼鏡の少年「常盤台の制服……それに電撃使い!?まさか、超電磁砲か!?」つスプーン
美琴「正解!!」チュドーン
ヒョロい眼鏡の少年「なっ!?」つスプ
美琴「抵抗してもいいけど手加減出来る気分じゃ無いわよ」ガシッ
ヒョロい眼鏡の少年「ハッ今度は常盤台のエース様かよ……殺してやる!!お前らみたいなのが悪いんだ!力のある奴は皆そうだ」
美琴「……」スッ
美琴「知ってるかしら、常盤台のとあるレベル5は最初は単なるレベル1だった……そいつは少しずつ努力して、レベル5と呼ばれる力を手に入れた」
美琴「でもね、例えレベル1のままだったとしても、私はアンタの前に立ち塞がったわよ」
美琴「アンタのした事は許せないし、何より力に依存するアンタの弱さに腹が立つ!!」
美琴「そっちにはそっちの事情があるのかもしれないけど、相談に乗る前に一発殴らせてもらうわよ」ブンッ
?「ダメだゾ美琴ちゃん!!」ゴッ
美琴「アンタ、なんで?そいつをかばうなんて……」
しんのすけ「ダメだゾ美琴ちゃん、腹が立ったからって殴っちゃ……」
美琴「でもっ、そいつは……」
ヒョロい眼鏡の少年「お前、なんで」
しんのすけ「君は力に振り回されただけだから、きっと本当はそう悪い人じゃ無いはずだから」
ヒョロい眼鏡の少年「なん、だよ。それ……わけわかんないよ」ウッ ヒック
美琴「……そうね、気が変ったわ」
白井「お姉様」ヒュン
美琴「黒子、後お願い」
白井「……そちらの方、あなたを虚空爆破事件の容疑者として連行します」
ヒョロい眼鏡の少年「ああ」
しんのすけ「そうだった、忘れるとこだったゾ。ねえ君、幻想御手をどうやって手に入れたの?」
ヒョロい眼鏡の少年「え、ああ僕はサイトからダウンロードしてだけど」
しんのすけ「ありがとう(売人が居る訳じゃないのか?)」
上条「ああっ!忘れてたタイムセール」
しんのすけ「おひとり様一点限りにつきあうから元気出しなよ」
二日後の早朝
しんのすけ「いや~最近は早朝でも暑くなってきましたな~」
しんのすけ「たまにはルートを変えて一人で走ってみたけど、ここ何処だろう?」キョロキョロ
しんのすけ「あ、あれは確か上条君の住んでる学生寮?取り込み忘れかな布団を干してる部屋があるゾ」
しんのすけ「……いやあれは、布団じゃ無いゾ」
しんのすけ「……」つケータイピピピ
しんのすけ「ああ、上条君寝てた?ごめんね起こしちゃって。上条君の何階の何号室?……やっぱり間違いないゾ」
しんのすけ「上条君?落ち着いて聞いて欲しいゾ。上条君の部屋……」
しんのすけ「ベランダに女の子が引っかかってたゾ」
やっとこさスレタイ回収までいけた
今夜の投下はここまでです
寝落ちって怖い
次回いよいよ禁書目録編スタート
>>135
自覚がないだけで5歳の時既にできてましたよ
投下します
上条「で、なんでシスターさんはうちのベランダに引っかかってたんでしょうか?」
シスター「おなかへった」
上条「はい?」
シスター「おなかへったおなかへったおなかへった」
上条「えーとっ……?」
シスター「おなかへったって、言ってるんだよ?」
しんのすけ「駄目だった上条君、この家で無事だった食べ物は『お徳用花がつお』くらいだゾ」
上条「うわ、マジかよしんのすけ」
しんのすけ「そもそも、なんで家電製品全滅してるの?」
上条「昨日またビリビリに勝負ふっかけられてさ。そしたらアイツ、比喩でなく雷落としたんだよ」
しんのすけ「それって、ここら辺一帯全部アウトなんじゃ……」
シスター「無視しないでほしいんだよ」
しんのすけ「彼女もこう言ってることですし、とりあえずご飯食べに行きますか」
上条「うう、外食は高くつくってのに……不幸だ」
フードファイト開催中のレストラン
シスター「お腹いっぱいご飯をたべさせてもらえて嬉しいな」ケプ
しんのすけ「オラもお金がいっぱい増えて嬉しいな」アハー
上条「あの、野原大明神様?なにとぞ上条さんにも御利益をお分けしていただけませんか」
しんのすけ「でもさっき『シスターのお嬢ちゃんの飲み食いで動くお金はオラが責任を持つ』って言ったら、上条君喜んで了解したじゃない」
上条「まさか途中からフードファイトに移行して、それも大金を得るとは、上条さん微塵も思いませんでしたよ」トホホ
しんのすけ「冗談だゾ。これはあとでシスターのお嬢ちゃんが半分、オラと上条君が四半分づつで山分けね」
上条「ありがとう、しんのすけが天使に見えるよ」
しんのすけ「さて、シスターのお嬢ちゃんのお腹も落ち着いたところで、本題に入るとしますか」
上条「本題って、何故シスターさんがベランダに引っかかってたか?」
シスター「屋上で隣の建物へ飛び移ろうとしたら落ちちゃったんだよ。あ、その前に自己紹介からだね。私の名前はインデックスって言うんだよ。見ての通り教会の者です」
上条「インデックス……目次?って偽名じゃねえか!」
インデックス「あ、バチカンの方じゃなくてイギリス清教の方だね」
しんのすけ「インデックスか、じゃあインちゃんだね。オラは野原しんのすけ、しんちゃんってあだ名だから親近感がわくぞ」
上条「おいしんのすけ」
しんのすけ「まあまあ、まだ本題が聞けてないんだし」
上条「ベランダに引っかかってた理由ならさっき聞いただろ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
しんのすけ「だから、なんでそんな何かから逃げるみたいに屋上から屋上に飛び移ろうとしたのかだゾ」
上条「……っ」ハッ
インデックス「しんのすけは鋭いね。うん、逃げてたんだよ」
しんのすけ「なにから?」
マジックキャバル
インデックス「魔術結社」
しんのすけ「魔術結社と言うと、たまゆら族とか?」
インデックス「『たまゆら族』……日本の東北地方、あっそれ山に棲む古墳時代から続く退魔師の一族だね。そういうのとは少し違うけど……」
上条「ちょっと待て、なんでしんのすけは魔術なんて言われてあっさり受け入れられるんだ!?」
しんのすけ「何言ってるの上条君、魔法もそれを使う人も普通に実在するゾ?」キョトン
上条「」
しんのすけ「どうしたの?」
インデックス「知らなかったとしても恥ずかしい事じゃ無いんだよ。魔術師たちは表社会からは隠れるものだし、特に日本には『天草式十字凄教』ってソレに特化した組織もあるくらいだから」
上条「……えっ、マジで?俺が知らなかっただけ?」イヤソンナバカナ・・・・・・ブツブツ
しんのすけ「(上条君はそっとしとこう)それで、インちゃんはどうしてそいつ等に追われてたの?」
インデックス
インデックス「私は『禁書目録』だから、私の持っている10万3000冊の魔道書……それが連中の狙いだと思う」
しんのすけ「10万3000冊の魔道書?それって……」
上条「ああっ!しまった!?」
しんのすけ「何?」
上条「俺補習有ったんだった。もう行かないと遅刻しちまう」ダッシュ
しんのすけ「行ってらっしゃーい」ノシ
インデックス「忙しい人だね」
しんのすけ「それじゃあそろそろお店出ようか」
なんか球磨川くんみたいにそこが見えないタイプ
おちゃらけているようで深い……みたいな
第十三学区
インデックス「ねえ、しんのすけ」
しんのすけ「なに、インちゃん」
インデックス「徒歩でしか移動できない私に、電車の乗り方を教えてくれたことはありがたいんだよ?でも私が行きたいのは英国式の教会であって、それは徒歩圏内にも有ったと思うんだよ」
ラーニングコア
しんのすけ「ここは『博覧百科』って言って、美術館に博物館、水族館に動物園と言った施設が一ヶ所に集った学園都市屈指の人気スポットなんだゾ。」
インデックス「そのわりには全然人がいないよ?」ワタシタチフタリダケ
しんのすけ「うん、オラもそれが気になって。そこに隠れているお姉さん、何か知らない?」
インデックス「えっ!?」バッ
?「気づかれてましたか。流石ですね」スッ
?「野原神之助(エデンにて主の右腕となる者)、ですか……良い真名です」
?「『神裂火織』と申します」
神裂「できればもうひとつの名を名乗る前に禁書目録を保護したいのですが」
今夜はここまでです
もしかしたら次回の投下は明後日になるかも
次回はかんざきさんじゅうはっさいと我等が神之助との真剣勝負です
神裂の刀を尻で白羽捕りしてくれることは明らか
あぁ、そういえば全世界動物にしようとしてたっけな…
金署メンバーは動物になると何だろうか。上条さんはウニ、ビリビリはデンキウナギとして。
今から投下します
>>188
球磨川ですか、確かに言われてみれば……
自分では「15歳のしんのすけ」であると言う前提をくずさないように平成ライダーから何人か参考にしました。(あと某ラノベ屋の作品の蛇の皇子様も)
>>204
かんざきさん相手にそれやったら真っ二つになりそうなので……
>>210
一方通行がウサギなのは確定ですね
とある少年の話をしよう。
少年が中学生の時、彼の友人が主将をつとめる剣道部が大会前の合宿で集団食中毒事件が起きた。
このままでは大会出場も危うかったが幸いにも事件は表に出る事は無く、大会には出場できる事になったが部員のほとんどが入院。
大会出場のためにはあと一人だけ人数が足り無かった。
少年は、途方に暮れる友人に訊ねた。
「代々木君、今からでも剣道部って入れる?」
しんのすけのケツ筋なめんなよ?
ラーニングコア
第十三学区にある名物テーマパーク『博覧百科』、普段は多くの人で賑わうこの施設内に今はたった数人の男女が居るだけだった。
「お姉さんがインちゃんを狙う悪者なら、オラにとっても敵だゾ。できればお姉さんみたいな美人とはお友達になりたいけどね」
元は名門校の制服だったのであろう改造に改造を重ねたズボンとワイシャツにブレザー姿の少年、野原しんのすけはへらへらと笑った
「なるほど……ふざけている様に見えて、まるで隙が無い」
一方、美人と呼ばれた女性、神裂火織は目を細め、2メートル以上はあろうかという長刀をかまえた。
「ところでさっきの質問なんだけど、ここに人が居ないのってお姉さんのせいなの?」
いざ攻撃に入ろうという時に質問され、気が削がれる。
「ええ、正確にはステイルと言うもう一人居る仲間のおかげですが」
「逃げよう、しんのすけ。私の『歩く教会』ならあらゆる攻撃から着た者を護ってくれるけど、しんのすけは丸腰なんだよ?」
シスター インデックス
白い修道服を着た少女、禁書目録はしんのすけの身を案じて逃亡を提案した。
「インちゃんのその服、そんな凄い物だったのか、でもオラだって武器なら持ってるゾ?」
そう言って彼はブレザーの内側から強化プラスチック製の特殊警棒を取り出す。以前友人である駒場利徳から護身のためにと手渡された物だ。
ソレ
「私には、貴方に武器を使わせる気はありませんよ?……『七閃』!!」
「おわあああ!?」
神裂の掛け声と共に地面に七つの線が走り、土煙が上がる。
その土煙が晴れた時、しんのすけは冷や汗を神裂火織は驚愕の表情を、それぞれ顔に浮かべていた。
「信じられませんね……私の『七閃』を初見で避けきったばかりか、避けると同時に反撃してくるとは」
そう言う彼女の足元にはひしゃげた警棒が落ちている。
「カウンターに対してカウンターを決めたお姉さんに言われても褒められた気がしないゾ」
「すごいんだよ。七本の斬撃を全て避けながら警棒を投げつけたしんのすけも、攻撃し終えた直後に飛んできた警棒を、鞘ごと振った長刀で叩き落としたあの魔術師も……私の入り込める次元じゃないかも」
アンチスキル
「あの警棒、型落ちの横流れ品とはいえ元は『警備員』の装備だったはずなんだけど、たった一撃でひしゃげたゾ……やっぱり話し合いで解決しない?」
しんのすけの提案に、神裂は悲しそうに首を横にふる。
「私としてもそちらが望ましいのですが……それができない事情があるのです」
その様子をみたしんのすけから次に出た言葉は意外なものだった。
「ならさっきインちゃんが言った通り、逃げるゾ」
「「なっ!?」」
女性二人の声が重なる。
「何してるのインちゃん、早く早く」
「わっ、待ってよ」
「させません、『七閃』!!」
インデックスの手を取り走り出したしんのすけを後ろから神裂の放った七つの斬撃が襲う、しかしインデックスの方が後ろに居たため斬撃は彼女に当たってしまう。
「あっ!?」
「インちゃん大丈夫!?」
「平気、足がもつれただけかも」
しんのすけは転んだインデックスを背負い上げ再び走る。
「くっ……これでは後ろからの攻撃は無意味ですね」
何とかしんのすけの前に回り込もうとする神裂だがしんのすけが逃げ込んだ先の博物館は迷路の様になっていた。
「見失いましたか、しかし……二人は何処に行ったのでしょう?」
非常用地下通路の入り口に彼女が気づくまでの数分間が勝敗を分ける事になるとは、神裂には知る由も無かった。
一方、地下通路に逃げ込んだ二人は
「あ~あ、あのお姉さんがこなきゃ、今頃は博物館で、海底に沈んだ黄金の遺跡からの出土品でも眺めてただろうに残念だゾ」
「それはそうとしんのすけ、これからどうするの?」
「この地下通路はテーマパークの外まで続いているし、クモの巣みたいになってて他の施設ともつながってるからどうとでも逃げられるゾ。あのお姉さんが入り口に気づかなければだけど」
敵が見えなくなって余裕ができたのか、インデックスはしんのすけの背中から降りて二人並んで歩いていた。
「でも、敵は『歩く教会』の魔力を追跡できるんだよ。直にここも見つかっちゃうかも」
「もーっ、それを早くいってよ。なら話は簡単だぞ」
「えっどういう事?説明してほしいかも」
「つまり、『何処でどうしてるか全く解らない敵』よりも『確実に自分を追ってきてる敵』の方がずっと対処しやすいって事だゾ」
「それはそうだけどその話が今の状況にどうつながるのか、さっぱり解らないかも」
「えっとね、追いかけてきている敵は追いつかれない限り安全なんだゾ……問題はこの作戦をどうやって実行するかだけど」
「いい案が思いついたんだね!?」
顔を輝かせる彼女とは反対にしんのすけの表情は暗い。
「とにかく、一旦地上に戻るぞ」
インデックスは首をかしげるが了解した
「ところでしんのすけ、さっき私のお尻を触らなかった?」
「触って無いゾ!そんな事したらあいちゃんに怒られるゾ!」
「あいちゃん?」
「オラの幼馴染でオラが女の子と仲良くしたり、ナンパしたら怒るんだ」
何かを思い出したのか、両耳を手でおおいブルブルとおびえるしんのすけ。
「しんのすけは愛されてるんだね」
「オラは同い年より年上が好みなんだけどね」
「さっきの魔術師みたいな?」
「そういえばさっきのお姉さん、妙にパワフルじゃなかった?」
「魔術で身体を強化してるのかも」
階段を上がり扉を開けると倉庫のような所にでた。
和洋折衷さまざまな物が置いてある。
「しんのすけ、なにしてるの?」
「刀とか武器になる物をさがしてるの。オラはちゃんとした剣とかが有れば鉄だって斬れるから。あのお姉さんに勝つのは無理でも時間稼ぎくらいならできるゾ」
「時間稼ぎって……しんのすけが魔術師を足止めして私だけを逃がすってこと!?ダメだよ!私のせいでこうなったのに、しんのすけは巻き込まれただけなのに。
その私がしんのすけをおいて一人で逃げるなんてできないんだよ!!」
「インちゃんは優しいね。でも安心して、そうじゃないから」
「なら何の為の時間稼ぎなの?」
「インちゃんが助けを連れて戻って来るまでの時間だゾ」
「えっ!?」
「さっきのお姉さんの話し方からすると、仲間はあとステイルって人が一人だけだから、インちゃんが誰か連れて来てくれれば人数で勝てるんだゾ」
「でも私、学園都市に知り合いなんて」
「大丈夫、大丈夫。連れて来て欲しいのは上条君だから」
「でも、外に出るまでに見つからずに行けるかな?」
「それも大丈夫。目当ての刀よりよっぽどすごいの見つけたからね」
そう言ってしんのすけは手にしたモノをインデックスに見せた。
「ええっ!?これって……!?」
良い所で切れますが今夜はここまでです
しんのすけが倉庫で見つけたモノとは?
当たったらインちゃんがハイグレ化します
>>223
それはわかってるんですが、金の魂の湯やカスカベボーイズのパンツといった強化なしのデフォルト状態
でそれやっちゃたらパワーバランスがさすがにアレなんで……
海に沈んだ黄金の遺跡だから
ブリブリ魔神の壺じゃないかな?
このしんちゃんはアニメ版の設定のみ?
お待たせしました。今から投下します
>>268
アニメと漫画の設定でより幸せな方が採用しています。
例えば徳朗先生は無事に帰国して梅さんと結婚しました。
それではどうぞ
しんのすけが手にしていたのは古く茶色い壺だった。
「インちゃんなら知ってると思ったゾ。そう、古代ブリブリ王国の秘宝『ブリブリの壺』だゾ」
インデックスは狼狽える。
「本物なの!?いや一目見れば判るんだよ。凄い魔力が宿っているかも。でもありえないんだよ!伝説ではこの壺が在る神殿には象一千頭を使っても運び出しきれない宝が有るけど、その一つでも持ち帰れば魂さえも呪われるって……」
「だから学園都市じゃなきゃ発掘出来なかったんだゾ。海底にも行ける、魂を持たない無人調査船なんて此処の研究機関じゃなきゃ持って無いゾ」
「でもどうするの?確かにこれがあればたいていの事は何でも出来るけど、ブリブリ魔神は具体的な願いしか聞いてくれないし、それも一つきりなんだよ?」
「大丈夫やることはさっき言った通りだゾ。まず魔神にインちゃんを上条君の部屋の前に送って貰ったら、インちゃんは上条君を此処に連れて来るんだゾ。」
「あの人、そんなに頼りになるの?」
「上条君の能力は能力を打ち消す事で、学園都市に来る前からの能力だから多分魔術にも有効なんだゾ」
「そ、そんな凄い人だったなんて驚きかも……」
「ただ、問題があるゾ。オラは魔神を呼び出すための踊りを覚えて無いんだゾ」
「それなら、私に任せて欲しいんだよ」
「おお~インちゃんは頼りになるな~」
「じゃあ始めるよ?まずは胸の前でブリブリ王国式の合掌をするんだけど、この掌で作った三角形は国の守護聖獣である豚の鼻を表していて……」
「薀蓄はいいから早く。お姉さんに見つかっちゃうゾ」
壺から魔神を呼び出すと、部屋のサイズのためか普通の人間大の身長で出て来た。
「やって来た。どんな願いでも一つだけ叶えてやろう。さあ、願いを言え」
「ここにいるインちゃんを上条当麻って人が暮らしている部屋の前に送って欲しいゾ」
「承知した」
「待っててねしんのすけ、すぐに戻って来るから」
彼女がそう言い終わるか否かの刹那、インデックスの姿が消えた。
「願いは叶えたぞ。ではさらばだ……」
「あっ、待って!」
壺に戻ろうとする魔神をしんのすけが呼び止める。
「なんだ」
「オジさんは十年前、オラの願いを聞いてくれたけど、途中でもう一人の魔神に邪魔されて結局オラの願いを叶えられ無かった……今の願いはその埋め合わせ、今回よんだ分であともう一つ叶えて欲しいゾ」
「そうか、主はあの時の……仕方ない、今一度願いを聞こう」
「……オラの記憶からある物をここに再現する事ってできる?」
「承知した。では再現したい物を思い浮かべるがいい」
次の瞬間、『ソレ』はしんのすけの掌の上に在った。
博物館の中を歩いていた神裂火織は足を止めた。
「……以外ですね。自分から私の前に現れるとは」
しんのすけは不敵に笑う。
「もう逃げる必要が無くなったからね。今のオラなら、お姉さんにも勝てるゾ?」
そう言ったしんのすけの手には一振りの懐剣が握られていた。
「逃げる必要が無いとは、私に勝てるか否かという事では無く、あの子が既に此処から去ったからでしょう」
「なんだ、気づいてたの」
「彼女の『歩く教会』の反応が急に消えて別の場所に現れた事には驚きましたが……残念ながら其方は既にステイルが向かっていますよ」
「お姉さんはいかないの?」
トリック
「どんな能力を使ったのかは知りませんが彼女は一瞬で長距離を移動しました。再び此方に戻って来ないとも限りませんから」
「なるほど、その時の為の保険というわけですな」
「先程私に勝てると言いましたが、私の『七天七刀』を懐剣一振りでどうにかできるとは……ずいぶんと甘く見られたものですね」
「勝てるゾ?でもできれば話し合いで解決したいな」
「……それはできない事情があると言ったはずです」
「うん、聞いたぞ。でも……」
一息、しんのすけは間を置く。
・・・・・・・・・・・・・・・
「インちゃんが居ない今なら話せるんじゃない?」
「なっ、何故!?」
今までの落ち着いた態度が嘘のようにうろたえる神裂。
「お姉さん自分じゃ気づいて無いの?さっきからインちゃんを見る目が、悲しそうなんだゾ!お姉さんの攻撃がインちゃんに当たった時や、インちゃんから『魔術師』って呼ばれた時、特に悲しそうだったんだゾ!!」
「……っ」
「オラはあの目を知ってるゾ。昔オラが記憶喪失になった時に、オラからオジさんオバさんって呼ばれた父ちゃん母ちゃんと今のお姉さんは同じ目をしてるゾ」
「……」
神裂は答えられない。
「オラは此処に来るまでの電車の中で、インちゃんといっぱいお話したゾ。だからインちゃんが一年以上前の事を覚えて無いって知ってるゾ」
「だから!?だから何だって言うんですか!!?」
神裂が声を荒げる。
「なんなんですか貴方は?此方事情にズカズカと入ってきて……知ったからって貴方に何が出来るって言うんですか!?いいえ、何も出来ませんね。貴方は此処で私に討たれて、あの子は私達に回収される!それで終わりです!!」
神裂が長刀を構える。
「うん、お姉さんがあくまでも闘う気なら、オラもちゃんと闘うゾ。でも約束して欲しいゾ。オラが勝ったらその『事情』っていうのを話してくれるって」
しんのすけが懐剣を何時でも抜けるように構えると、辺りに鈴の音が響き始めた。
「なるほど、ただの懐剣では無かったのですね……良いでしょう約束します。ただし、手加減等期待し無い事です!!」
神裂がしんのすけに向かい走り出す。
「うん、解ってる……お姉さんは本当はインちゃんとずっと友達でいたかったんだね。でも敵になっちゃって、自分ではどうしようも無くて。だから、オラも本気でお姉さんを止める。インちゃんにも、お姉さんにも、笑っていて欲しいから!こんな誰も望んで無い現実なんてオラ
が変えてやるゾ!!」
しんのすけも、神裂に向けて走り出した。
二人の距離がゼロになろうかという寸前、先に動いたのは神裂だった。
「『唯閃』!!!!」
長刀のリーチを生かした相手の間合いの外から放たれる超神速の抜刀術。
決まれば神や天使すら切り裂くその一撃はしかし放たれる事は無かった。
「威風堂々!!!!」
しんのすけはただ懐剣を鞘から抜き、横一文字に振るっただけだった。
たったそれだけの動作で神裂は鳩尾に強い打撃を受け後方に飛ばされてしまう。
仰向けに倒れながらも、僅かに動く首を曲げしんのすけの姿を確認する。
懐剣を握っていたはずの彼の手には3メートルはあろうかという戦太刀が刃を反して握られていた。
「この護り刀『第七沈々丸』は、切るべき敵に会ったとき太刀に変わる……オラの勝ちだゾ。お姉さん」
「ええ、そうですね。完敗です」
自身に激しい負担のかかる『唯閃』を使おうとしなければ、まだ立ち上がり闘えたかもしれない。
しかしそれはもしもの話、この少年は確かに自分を打ち負かしたのだ。
……この少年ならば、全て話してしまっても良いのかもしれない。
このどうする事も出来ない不条理で理不尽な現実を、彼ならどうにか出来るのかもしれない。
そんな事を思いながら、神裂火織はゆっくりと目を閉じた……
場所は変わって上条当麻の部屋の前。
一人のシスターが三体の清掃用ロボットと奮闘していた。
アガシオン
「きゃあっ貴方達何処の使い魔なの!?」
その様子を見ていた少年、この部屋の主である上条当麻が声をかける。
「あの~インデックスさんは何で上条さんの部屋の前で清掃用ロボットと戯れているのでせうか?」
「清掃用?ってことは汚れや埃に反応してるのかも」
「その服、そんなに汚れているのか?」
「さっきまで地下通路や倉庫に居たから……って今はそれどころじゃなかったんだよ!!」
「どうした、そんなに慌てて」
「私について来て欲しいんだよ。しんのすけが闘ってて、助けが必要だから貴方を連れて来るように言われたんだよ」
「何だって!?しんのすけが闘ってる?いったい何と!?」
その時、三人目の声が会話に入ってきた。
「うん?僕達『魔術師』だけど?」
インデックスと上条当麻の二人が、声のした方に振り向くとそこには
眼元にバーコード状の刺青をし、神父風の服をきた、身長2メートルの
赤毛の大男がいた。
気を失った神裂を心配して彼女に近づいたしんのすけは、彼女の一般水準よりも豊かな胸が、規則的に上下するのを確認して安堵する。
「えーと、確か柄頭をこうして……」
しんのすけが太刀の柄の先をひねると、太刀はもとの懐剣へと戻った。
それを鞘に納め、しんのすけはつぶやく。
・・・・・・・・・・・・・
「用がすんだのにピンクの煙を出して消え無い?」
しんのすけがズボンのポケットからなにかを取り出す。
レプリカ
「やっぱり記憶から再現した複製品じゃ、ちょっと違うのかな」
彼が今、手にしている『ソレ』はかつて、『スゲーナスゴイデスのトランプ』と呼ばれていた。
本編はここまでです
次からおまけ番外編です
かませ神父キター
外伝2 13日の金曜日
浜面「しんのすけ、真っ昼間の公園で何してるんだ?」
しんのすけ「今度第十三学区の小学校でやる仮装パーティーに、ボランティアのスタッフとして参加する事になったでしょ?」
浜面「ああ、駒場がサンタクロースに扮するやつね。それが?」
しんのすけ「だからオラの分の衣装を拵えているんだゾ。部屋の中だとシンナーがこもっちゃうからね」
浜面「……俺には、くたびれたホッケーマスクに血糊を吹き付けている様にしか見え無いんだけど?」
しんのすけ「あ、仕上君の分はもうできてるゾ」
浜面「赤と緑の横縞セーターと爪つき手袋って……今の子供にこのネタ通じるのか?」
通りすがりの子供「ちょっとそこのお兄さん!そのマスク超良く見せてください!!」
浜面「無茶苦茶食い付いてきたよ!?なんなのこの子?」
しんのすけ「お?このマスクに興味を持つなんて、お嬢ちゃんただ者じゃないね?」
超少女「ハッ!?其処に有るのは『緑と赤のセーター』!?お兄さんこそただ者じゃ超ありませんね」
浜面「……盛り上がっちゃったよ。しんのすけってホントにモテるよな……ああ~俺にも春が来てくれー!」
数日後
あい「しん様?最近特定の女子とご一緒に寂れた映画館に入り浸りの様ですが……?」メラァ
しんのすけ「あいちゃん、流石に小さな子にまで嫉妬するのはやめようよ……」
外伝3 ハイグレのインデックス
上条「あの、インデックスさん?その水着は少々過激すぎやしませんかね?」
神への冒涜
インデックス?「でも仕方ないかも。『ビキニ』という言霊には『核兵器開発実験』って意味が含まれるから、敬虔な修道女である私は着れる水着がワンピースタイプに限られるんだよ」
上条「でもワンピースタイプってだけなら他にもおとなしめの奴もあったのでは無いのでせうか?」
インデックス?「確かにかわいいのもあったんだよ?でもとうまってば、いつも私の事子供扱いしてるかも。だから大人な水着にしたんだよ……どうしたのとうま?」
上条「なんでもない、なんでもないんだよ。インデックス」
インデックス?「そう?顔色が優れないんだよ、熱中症かも。あ、私お水貰ってくるね」
上条当麻はゆっくりと立ち上がり、海に向って叫ぶ。
「うおおおおおおおおお!!!『御使堕とし』の犯人め!!必ずてめえを見つけ出して血祭りに上げてやるからなああああああああ!!!!」
紅い涙を流しながら、魂の叫びをあげる男子高校生の姿が其処に在った……
青髪ピアス(インデックス)「とうまぁ、お水持ってきたよ」
今日の投下は以上です
有言実行って……なんなんでしょうねぇ(遠い目)
>>247
おめでとうございます見事正解!!
しかしたった一行だけ入れた伏線までばれてビビりました
>>286
いい加減シリアスが続いているので、彼にはギャグ空間の犠牲になってもらいましょう
次回投下は明後日の夜九時を予定
魔女狩りの王編をご期待ください
やっぱりか
当たったのに青ピのハイグレ姿で落ち込んだ……
ただ、スゴイナースゴインデスのトランプは予想してなかった
乙ー
乙!
徳郎さんが生きてる設定は嬉しいな…
出てこなかったとしても
欲を言えばトッペマがでてほしい
豚のヒヅメのぶりぶりざえもんの復活を希望
レス返しと投下です
>>297
>>247の方ですか?上条当麻や一部の人間以外の目には普通に彼女の姿に見えているはずですので
我々は上条さんが堪能できない彼女の大胆な水着姿を拝めるのです
>>300 >>304->>306
出たとしてもずっとさきになりそうです
あ、今までの投下をまとめてみました
第一話『法則無視』【トルネードコール】>>8->>29
第二話『初対面』【ファーストコンタクト】>>53->>63
第三話『幻想御手』【レベルアッパー】>>86->>88
第四話『量子変速』【シンクロトロン】>>119->>151
第五話『禁書目録』【インデックス】>>180->>190
第六話『神裂火織』【カンザキカオリ】前編>>222->>234後編>>272->>285
それでは第七話『魔女狩りの王』【イノケンティウス】を投下します
ギャグです
上条の部屋の前
インデックス「貴方が、ステイルって魔術師だね」
ステイル「ステイル・マグヌスだ……って名乗りたいところだけど、ここは【Fortis931】って名乗らせてもらうよ」
インデックス「……っ『魔法名』!!」
上条「『魔法名』?」
アドバンスドウィザード
インデックス「19世紀末以降にうまれた『近代魔術師』は、自身の魂に願いを刻みこんだ事を意味する『魔法名』を持つんだよ」
ステイル「そして魔術を使う時はこの名を名乗るのさ」ボウッ
上条「手から炎が!?」
インデックス「落ち着いて。しんのすけが言ってたんだよ、きっと貴方の能力は魔術にも有効だって」
上条「そうか、この右手なら……」
ステイル「どんな能力か知らないが、摂氏3000度の炎剣をどうにかできると……」ブン
上条「そげぶ」パキン
ステイル「」
>>313
ありがとうございます
インデックス「ふふん、この人の能力なら例え3000度だろうと10000度だろうと関係無いかも」
上条「いや、流石に近づけなきゃ触れもしないから打ち消せませんけど」
ステイル「……はっ、あはははははははははは」
上条「なんだ、どうした?」
インデックス「気を付けて、何かするきかも」
ステイル「世界を構成する五大元素の一つ―――
偉大なる始まりの炎よ―――
その名は炎
その役は剣
顕現せよ!我が身を喰らいて力と為せ―――ッ!!!」
や イノケンティウス
ステイル「殺れ『魔女狩りの王』!!」
上条「炎で出来た巨人!?」
インデックス「アレは危険かも。多分貴方の右手で壊しても壊しても直ぐに再生するんだよ」
上条「何!?なら逃げるぞ!インデックス」ガシッ
インデックス「あっ!?貴方が私の服に触ったら……」パキーン
ステイル「なっ!?」ハナジブー
上条「インデックスの服が弾けて、大男が鼻血の海に沈んだ―!?」
数十分後
しんのすけ「で、全身に歯型のついた上条君と顔面血塗れのステイル君が倒れている横で泣いてるインちゃんという図式ができあがった訳か。ほい、できたゾ。インちゃん」つ修復された『歩く教会』
インデックス「わぁありがとうなんだよしんのすけ」ヤットフクガキレルヨ
神裂「起きてくださいステイル!!私たちはあの女狐に騙されていたんです!!」
ステイル「」ガックンガックン
しんのすけ「……かおりお姉さん、聖人の力で肩を揺さぶったら首がもげちゃうゾ?」
本編はここまで
短いので以下おまけです
ブラックヒストリー
外伝4 とある乙女の偉業伝説
常盤台中学校 図書室
?「あら、御坂さん最近調子力はどうかしらぁ」
美琴「げっ『食蜂操祈』!?」
食蜂「つれないわねぇ、コミュ力不足じゃないかしらぁ?」
美琴「アンタにだけは言われたくない!!」
食蜂「聞いたわよぉ。虚空爆破事件の犯人を捕まえたんですって?」
美琴「やっぱり人の話聴いてないし!」
食蜂「セブンスミストでアノ酢乙女先輩に会ったとも聞いたわよぉ」
美琴「酢乙女先輩?確かに会ったけど?」
食蜂「私あの人苦手なのよねぇ」
美琴「まあ、それは私もなんとなく解るけど……」
食蜂「同系統の能力者には能力が効きにくいしねぇ」
美琴「アンタってまず洗脳ありきで人に接するわよね」
食蜂「あの人の頭の中は読めなくは無いんだけどぉ、読めた所で……って言うか」
美琴「……色んな意味で勝てる気がしない人よね」
食蜂「相手はレベル3のはずなのにねぇ」ナンデカシラネ
美琴「……あの人、コッチの寮に住んでいたんだけど、。三年間、寮監から折檻を受けた事が一度も無かったそうよ」
食蜂「私の前の最大派閥の当主だしぃ」
美琴「去年の卒業生ほぼ全員が酢乙女派閥だったけ……」
食蜂「カイハツは学年最下位だったのにね」
美琴「……酢乙女先輩ってどういう能力だったかしら?」
食蜂「別に精神感応系だからって私みたいに周りを洗脳してたってわけじゃ無いみたいよぉ?」
美琴「先輩の能力名って知ってる?」
エンプレス
食蜂「えっとぉ……確か『女帝君臨』?」
今日はここまでです
あいちゃんの中学時代のあだ名は「常盤台の女帝」です
……まさに黒歴史
次回投下は明後日夜九時を予定
シリアス回
第八話『女狐』【ローラ・スチュアート】をご期待ください
以下訂正
第一話『法則無視』【トルネードコール】>>8-29
第二話『初対面』【ファーストコンタクト】>>53-63
第三話『幻想御手』【レベルアッパー】>>86-88
第四話『量子変速』【シンクロトロン】>>119-151
第五話『禁書目録』【インデックス】>>180-190
第六話『神裂火織』【カンザキカオリ】前編>>222-234後編>>272-285
第七話『魔女狩りの王』【イノケンティウス】>>312-317
乙ー
まさか、本当はLevel5だけど能力でLevel3と認識させてるのか?
今は自己転移が出来るから能力スキャン受けてないだけで実質レベル5とは言えると思う
道具の使用が不可なら演算能力を妹達に頼っている一方通行もアウトになるしな
とある少年の話の続きをしよう。
少年が参加した剣道部は見事全国優勝をはたした。
その翌日、学園都市のスカウトマンを名乗る男が少年の家を訪れた
男は語る。少年は『原石』、天然の超能力者なのだと……
妹に愛犬、両親達家族と離れたく無いと言う少年に男は言う。
「君が自分の能力を理解し使いこなしていれば、或いは救えた者達が居たのではないかな?世界最初の電脳生命体、映画の中のヒロイン、歴史を歪め侍の命を救う事もできたかもしれない。
今のままでは君はいずれまた、『助けられ無い誰か』に出会うだろう。それでも君は学園都市に来る事を拒むかね?」
神裂火織は気を失ってから数分後に目を覚ました。
「うっ……私は……?」
「お?お姉さん起きた?」
神裂の眼に、己の顔を心配そうにのぞきこんでいたしんのすけが映る。
「……トドメは刺さなかったのですか」
「いや、オラが勝ったら事情を話してくれるって約束したじゃない」
そう言われ、神裂はさきほどのやりとりを思い出す。
「いた仕方ありませんね……私達とあの子の事情、その全てを話します」
こと
「まあ大体の事情は察しがつくけどね」
「そういえば、貴方はあの子が記憶喪失である事を知っていましたね」
「インちゃんが物覚えがすごく良くて、その特技を活かして本10万3000冊分の魔術に関する知識を覚えているって事も知ってるゾ」
「それが問題なんです。彼女はその体質ゆえに『忘れる』という事ができません……」
「ほうほう、するとどうなるの?」
「彼女の頭には既に10万3000冊もの魔道書の原典が記憶されています。それは記憶容量の85%にもなり、残りのたった15%ではもって一年間……それを過ぎれば彼女は、死に至ります」
「ええっ!?」
ネセサリウス
「私とステイルは、イギリス清教所属の地下組織『必要悪の教会』であの子と同僚で、親友でした……しかし説得に失敗して……」
しんのすけはうずくまり地面に何かを書いている。
「あの、聞いてますか?」
「いや、あまりにもビックリして。2時間映画一本見るのって魔道書の原典4冊読むの以上に危険だったんだね。どうしよう、オラもう何十本も見てるゾ」
「はい?」
立ち上がり神裂に向き合うしんのすけの足元にはいくつかの数式が書かれていた。
103000÷85≒1211
1211×15=18165
365×24=8760
8760×2=17520
「あの、これは?」
「うん、説明するね。まず、魔道書10万3000冊で85%なら1%あたりは約1211冊なんだゾ」
「そう、なりますね」
「インちゃんの残り容量が一年間で15%なら、その15倍の1万8千165冊の魔道書が一年分の情報と同量になる」
「確かに……」
「でも一年間は時間にすると8千760時間、魔道書の冊数の半分以下なんだゾ?」
「それじゃ……つまり……」
「情報量では、魔道書1冊は30分アニメ1話よりも少ない。そんな事がありえるの?」
今度は神裂が地に両手をつく。
「そんな……どうして?」
しんのすけは神裂に話しかける。
「ひょっとして、インちゃんの記憶を消すしかないって教えた人って%云々って教えたのと同じ人?」
アークビショップ
「はい、イギリス清教の『最大主教』なのですが……」
「……これはオラが某国のスパイとして働いていた時の話なんだけど」
「私が言えた義理ではありませんが、貴方もずいぶんな人生を歩んできたようですね」
ミッション
「オラの任務はとある国の科学者が盗んだ物を盗り返してくる事だったけど、実際にはその科学者が自分で創ったもので、某国の上層部はソレを使って世界中の主要都市の都市機能をダウンさせる兵器を造ろうとしてた」
「それはまた、とんでもない話ですが……今の状況とどんな関係が?」
「……優秀な人材を駒として都合よく動かす為に嘘の情報を伝える。人の上に立つ人の常套手段だと思うゾ?」
「はっ!?」
しんのすけは神裂に手を差し出す。
「騙されてたのかそうでないのか、まずは調べることから始めれば?図書館もすぐ近くにあるゾ」
「そうですね。今度こそ、あの子を救えるかもしれない」
神裂はしんのすけの手をとる。
「それなら、オラ達はもう仲間だゾ。よろしくね、かおりお姉さん」
「はい、此方こそ。協力してくださいね、しんのすけ」
この後、図書館で完全記憶能力や記憶喪失について調べ、やはり騙されていたと知った神裂はしんのすけと共にステイルの説得に向かった。
全裸で泣くインデックスを見てそれがステイルの仕業と思い込んだ神裂が彼を殴り飛ばしたり、気絶しているステイルを起こす為に肩を掴んで揺さぶった事で彼が目を覚ました時に首が変に曲ってしまったりと色々あり、現在に至る。
地の文消えます
しんのすけ「かおりお姉さんとステイル君が、一週間後にインちゃんにかけられた呪いを解いて、記憶を取り戻す為の儀式をするから、上条君はしっかり全身の傷を癒してね。何かあった
ら上条君の能力が切り札なんだから」
上条「ああわかった。ところで、インデックスは本当に俺のとこで預かるのか?そっちの二人と一緒に居れば何か思い出すかもしれないんじゃ」
神裂「いえ、そういう事は何度も試しましたが効果はありませんでした。それよりも彼女の意思の通りにした方が良いでしょう」
ステイル「僕としては甚だ不本意だがね」
インデックス「ごめんね、かおりにすている。でもこの人の怪我は私のせいだから、この人は『歩く教会』については知らなかったんだから、やりすぎだったかもって思うんだよ」
しんのすけ「なるほど、その罪滅ぼしというわけですな」
上条「でも上条さんの所にはもう一人養えるだけの財力は無いのですけどね。しんのすけの所に行った方がいいんじゃないか?」
しんのすけ「ほほう上条君はオラに死ねというわけですかな?酢乙女財閥の総力を結集して存在を抹消されろと?」
上条「あの女の子、そんなに怖い子だったんですか!?」
今夜はここまでです
次回投下は未定ですが一週間以内にはします
次回第九話『偏光能力』【トリックアート】をご期待ください
あ、次回はしんのすけはほとんど出ません
>>403
おい、上条の代わりにしんのすけの記憶が消えたりしないだろうな
乙
ただでさえ超ド級の直感と強運に凄まじい身体能力を持ったしんのすけが冷静に分析する落ち着きを得たら凄まじいよな。
園児時代から直感は凄く意外な冷静さもあったけど、運に助けられた部分が多かったしな。
予想と言っても読者の想定範囲だからとやかく言う前に作者に乙の一言でもかければよろし。
あい「はあ~」タメイキ
ボー「どうしたの?」
あい「あらボー、いえね最近しん様が調べ物が有るとかで、全然かまってくれませんの」
ボー「調べ物?」
あい「『幻想御手』についてらしいですわ。何故かオカルト関係の本も読まれている様ですが」
ボー「『幻想御手』、アレ、実在したんだ」
あい「副作用があるので、まるで麻薬のような物が出回ってる現状をしん様は何とかするおつもりみたいですわね」
ボー「じゃあ、それが解決するまで、しんちゃんとは遊べないね」
あい「それですわ!」
ボー「え?」
あい「幻想御手に関する問題が解決するまでしん様がお忙しいと言うのならば、私の手で解決してしまえばよろしいのですわ!」
ボー(こういう、思考回路じゃなきゃ、しんちゃんとは付き合えないんだろうな……)
あい「そうと決まったらさっそく」
ボー「でも、具体的には、何をする気?」
あい「そうですわね……情報収集でしょうか。こんな時に黒磯が居れば助かるのですのに」
とし
ボー「そういえば、黒磯さんは?10年くらいで引退する年齢じゃ無かったと、思うけど」
あい「育児休暇中ですわ。その前は産休、酢乙女家では細君が妊娠中の男性も半強制的にとらされますから」
ボー「常盤台は、男子禁制だから、丁度良かったね」
あい「まあそれも、夏休み明けには終わるのですけど。だから二人きりでのデートは今のうちだと言うのに」
ボー「肝心な、しんちゃんが、忙しい」
あい「そういう事ですわ」
ボー「……情報収集は、常盤台時代に作った、人脈があれば可能?」
あい「あっ、そうでしたわ」つケータイピポパ
ケータイ「はい、どちらさまですかー?」
あい「……もしもし、舞夏さんかしら?」
ケータイ「おおーその声は酢乙女先輩かーなんのご用かなー?」
あい「いえ大した用事では無いのですけど、実は近々想い人にサングラスをプレゼントしようと思いまして、そこでサングラスに詳しそうな方にアドバイスをいただければと……舞夏さんのお兄様はいつもサングラス姿でいらしてましたわね?」
ケータイ「特にこだわりのブランドとかがあるわけじゃ無いとおもうけどなー。まあそういう事なら兄貴にかわるぞー、丁度今兄貴のとこだー」
あい「それは重畳」
ケータイ「……ハイお電話かわりました、舞夏の兄の土御門元春だにゃー」
あい「久しぶりたりけるのよ土御門。いと健やかなりしかしら?」
ケータイ「なっ!?」
あい「ちょっとした冗談ですわ。どうもご無沙汰しておりますわ土御門さん、こちら酢乙女あいですわ」
土御門「アンタか……酢乙女財閥の令嬢が多角スパイに何のようだ?」
あい「あら、私に対しては普段の話し方でかまいませんわよ。(舞夏さんに会話が聞こえるかもしれませんしね)」ボソッ
土御門「……お嬢様が俺に、何のご用かにゃー」
あい「『幻想御手』なる物を御存知かしら?」
土御門「それは音楽ファイルなんだにゃ、ダウンロードできるサイトを教えるって事で今日のところは勘弁して欲しいぜよ」
あい「ええ、あとはこちらで……報酬は納得していただける物をお約束しますわ」
ボー「……終わった?」
あい「ええ、あとはこの情報を風紀委員に持っていけば黒幕にたどりつきますわ」
ボー「いってらっしゃい」ノシ
風紀委員 177支部
初春「はい、こちらが取引の予定場所と時間のリストです」
白井「多いですわね。仕方ない一つ一つしらみつぶしで行きますか」
あい「私が持ってきたデータは役に立ちそうに無いですわね」
初春「そんな事無いですよ。私達は幻想御手をダウンロードできるサイトを一つしか知りませんでしたから」
白井「このリストはかなり助かりましたの」
あい「それは良かったですわ。では私はこれで失礼しますわね」
某廃ビル近く
あい「さて、先ほど盗み見たリストだとこの辺りなのですが……あれは、涙子さん?」
佐天「あっ酢乙女さーん」ノシ
あい「奇遇ですわね。佐天さん」
佐天「今日は野原さんはご一緒じゃないんですね」
あい「しん様はご多忙ですから。それで少しでもしん様のお手をわずらわせている原因を私の方で解決してしまえばと思いまして」
佐天「幻想御手関連ですか?」
あい「ええ、この近くに売人達がいるはずなので……」
おかっぱ頭の男「そんな!話が違う10万持ってきたじゃないか!?」
チンピラ「うっせぇな、たった今値上げしたんだよっ」
あい「どうやら、当たりのようですわ」
佐天「えーと、アレに割り込むんですか?風紀委員とかに任せた方が良いんじゃ……ってもう行ってる!?」
あい「其処の貴方達、少しお話よろしいですか?」
チンピラ「あん?なんだよ嬢ちゃん」
あい「幻想御手には副作用があるのをご存じですか?」
おかっぱ頭の男「えっ!?」
チンピラ2「副作用?」
あい「幻想御手を使用してから数時間から数日後に意識を失い、植物状態になるそうですわ」
おかっぱ頭の男「そんな恐ろしい物ならいらない!金は返してくれ!!」パシッ
チンピラ「あっ!?てめっ」
ごついピアスの男「……おいガキ、てめえのせいでカネヅルが逃げたじゃねえか」
あい「それは逆恨みというものでは?それに麻薬にも似た物の売買は第七学区ではやらない方が良いですわよ。警備員や風紀委員相手なら逮捕ですむことも、駒場利徳を相手にそうはいきませんわ」
ごついピアスの男「はっ、人の心配してる場合かよ、てめえは今から俺に腹いせにシコタマ殴られるんだからよおぉ」グワッ
ジャッジメント
白井「そこまでです、『風紀委員』ですの!」ヒュン
佐天「白井さん!!」
チンピラ「なんだよガキが一人増えただけじゃねえか」グルン
チンピラ「?」アオムケ
白井「ふんっ」フミツケ
チンピラ「ぐえっ」ガクッ
チンピラ2「てめえっ」テッチュウブンッ
白井「当たりません!」ヒュン
チンピラ2「ぶっ!?」バコン
あい「……鉄板入りの鞄で殴るのはやりすぎでは無くて?」
白井「正当防衛ですの!」
テレポーター
ごついピアスの男「おもしれー能力だなぁ。『空間移動』ってヤツか、初めて見たぜ」
白井「他人事のようにおっしゃいますけど、次はアナタの番ですのよ」
ごついピアスの男「俺はよーデカい力が手に入ったら風紀委員や警備員を、ぶっ飛ばしてぇと思ってたんだよぉ!!」
白井「貰い物の力を自分の力だとでも?まあ結局返り討ちにして……消えた?」
佐天「白井さん後ろー!」
白井「なっ!?」ヒュン
ごついピアスの男「どうした?表情から余裕が消えたぜ。返り討ちにしてくれるんじゃなかったのか?」
あい「白井さん、代わりましょうか?」
白井「結構ですの!(まずは肩に金属矢を打ち込んで戦意を削ぐ!)」
ごついピアスの男「デカい口叩いていたわりには大したことねーなぁ!?」スカッ
白井「(外れた!?こんな近距離で標準を誤るはずが……)ぐっ!?」ドカッ
あい「……お粗末ですわね。過分に能力頼みだからこの程度の三下相手に痛い目を見るのですわ」
ごついピアスの男「ああっ!?」
テレポーター
ごついピアスの男「おもしれー能力だなぁ。『空間移動』ってヤツか、初めて見たぜ」
白井「他人事のようにおっしゃいますけど、次はアナタの番ですのよ」
ごついピアスの男「俺はよーデカい力が手に入ったら風紀委員や警備員を、ぶっ飛ばしてぇと思ってたんだよぉ!!」
白井「貰い物の力を自分の力だとでも?まあ結局返り討ちにして……消えた?」
佐天「白井さん後ろー!」
白井「なっ!?」ヒュン
ごついピアスの男「どうした?表情から余裕が消えたぜ。返り討ちにしてくれるんじゃなかったのか?」
あい「白井さん、代わりましょうか?」
白井「結構ですの!(まずは肩に金属矢を打ち込んで戦意を削ぐ!)」
ごついピアスの男「デカい口叩いていたわりには大したことねーなぁ!?」スカッ
白井「(外れた!?こんな近距離で標準を誤るはずが……)ぐっ!?」ドカッ
あい「……お粗末ですわね。過分に能力頼みだからこの程度の三下相手に痛い目を見るのですわ」
ごついピアスの男「ああっ!?」
あい「白井さん代わりなさい!佐天さんもレベルにコンプレックスがあるなら良く見ておきなさい、能力に頼った者など所詮この程度だと!」
ごついピアスの男「てめえ、そんなに死にたきゃてめえから殺ってやるぜ!!」
あい「覇ぁっ!」ズドン
佐天「斜め横のてんで的外れな方向に掌底!?」
白井「でも当たった音がしましたの。一体どういう……?」
ごついピアスの男「くそがぁ、何でバレた……?」ガクッ
佐天「あの男の人が膝をついた!?」
あい「其方の能力は光の屈折率を変えるなりして、像を別の場所にうつす物のようですわね。なら対処法は至極簡単、目に頼らず足音や気配を感じて攻撃すれば良いのですわ!」
ごピ男、佐天、白井「「「」」」
佐天「いやいやいやいや、そんな事何か武道の達人でもなきゃ出来ませんよ!?」
白井「噂に違わずとんでもないお方ですわね。流石は元常盤台最大派閥当主と言うか……」
トリックアート
ごついピアスの男「俺の『偏光能力』がこんな簡単に……?認めねえ!おおかた偉そうな事言っといてレベル4とかで能力で破ったんだろ!?」
あい「私のレベルは3、それも辛うじて2では無い、と言う程度の『精神感応』系で『周囲の人間が私に対して若干好意的になる』だけの荒事には向かない能力ですわ」
佐天「……白井さん、酢乙女さんって何者なんですか?」ヒソヒソ
白井「常盤台中学の伝説のOGですの。又聞きになりますけど『カイハツは最下位なのに最大派閥の当主だった』とか『寮に侵入してきた銃火器類フル装備の不審者達を寮監と協力して撃退した』とか」コソコソ
佐天「常盤台の『派閥』は有名ですけど、レベル3で最大派閥の当主ってありえるんですか?」
トリック
白井「普通はありえませんの!ですが彼女はどんな裏技を使ったのか確かに当主だったと……」
あい「聞こえていますわよ。二人共」
佐天白井「「あっ」」
あい「別にトリックでもなんでもありませんわ、カイハツが最下位でも他の科目全てで一位になれば人望はついてきますもの」
白井「」
あい「さて、大人しくしてくださいます?トリックアートさん」
ごついピアスの男「ちっ、わかったもう抵抗しねえよ」チクショウ
あい「もう出て来て大丈夫ですよ」
巨乳の金髪「はーい」
佐天「誰ですか?」
白井「貴方は食蜂先輩!?なぜここに?」
食蜂「そっちの黒髪力の子は初めましてねぇ。私は『食蜂操祈』学園都市第5位で精神感応系の最高位よぉ」
メンタルアウト
あい「私が呼んだのですわ。食蜂さんの『心理掌握』が必要になりましたので」
食蜂「私の能力でこの人の記憶を読み取ってぇ、幻想御手を勝った人のリストを作れば良いのよねぇ」
ごついピアスの男「」
今夜はここまでです
すいませんが次回投下は一週間後になりそうです
次回第10話『幻想猛獣』【AIMバースト】をご期待ください
しんのすけの能力についてちょっとだけ語られますよ
追記
展開予測は当てられたらむっちゃビビりますがそれでシナリオを書き変えるとかはしないつもりなのでご自由にどうぞ
>>
>>430訂正です
食蜂「私の能力でこの人の記憶を読み取ってぇ、幻想御手を買った人のリストを作れば良いのよねぇ」
乙です
土御門を知ってるって、どんな伝手
乙
酢乙女家なら武術の英才教育があっても不思議じゃないな
もちろん才能があってもおかしくもなんともない
中の人セイバーだし
って、ローラ=スチュアートとコネがあるなら八割解決するんじゃねーか?
乙
>>448
コネっつか知らない仲じゃない&声がにてる(声優繋がり)でからかっただけだろ
これから投下します
>>440-441
いつか常盤台時代の彼女の話は書きたいです
>>442
原作でもフェンシング等の武道を習い、運動神経バツグンと言う設定ですからね
>>448
大体>>449の方の言うとおりです
それではどうぞ
ごついピアスの男「・・・・・・」ブツブツ
食蜂「う~ん?この人ぉ、脳波力がおかしいみたい」
佐天「脳波力?」
あい「食蜂さんの独特な口癖と言いますか、彼女は『○○力』を多用するのですわ」
白井「口調についてはおいておいて……脳波がおかしい、とは?」
食蜂「なんかぁ、外部力でむりやり調整されてるみたいねぇ」
白井「調整?」
食蜂「そっちでのびてるチンピラさん二人もそうみたいねぇ。と言うかパターン力が共通してるわぁ」
あい「それが副作用の理由かしら?本来個人事に異なる脳波パターンを無理に変えれば、どこかに歪みが現れるのも納得ですもの」
佐天「えぇーとっ……?すいません。どうして脳波を変えるとレベルが上がるんですか?」
レベルアッパー
食蜂「それはね、私の推理力によるとぉ多分『幻想御手』って巨大なネットワークなのよぉ」
佐天「ネットワーク、ですか?」
白井「なるほど、脳波を調整する事で複数人分の脳を繋げて演算を行うわけですわね」
食蜂「脳を繋げるためにぃ脳波の調整が必要ってわけ。きっとこの脳波パターンのオリジナルの人が『幻想御手』をばらまいた犯人よ」
あい「さすが食蜂さん、まるでよく似た別の何かを以前から知っていたかのような名推理ですわ」
食蜂「……アハハまさかぁ」
白井「そうと判ればさっそく初春に連絡ですの」
上条宅
インデックス「とうまっ!!また私の『歩く教会』を壊したー!」
上条「ええっ!?なんでもう一回壊れるんだ!?不幸だー!」
ステイル「この破廉恥野郎がぁ!!」エンケンブンッ
上条「うわっ、危ね」ソゲブッパキン
神裂「お前等二人共さっさと部屋から出ろっ」ドシロウトガァ
……数分後
神裂「もう入っても良いですよ」
インデックス「うう……油断してたんだよ」白い修道服+安全ピン
上条「よくそんなデカい安全ピン見つけたな……ところで、どうしてインデックスの服が壊れたんだ?」
ステイル「どうしてって、君の右手のせいだろう?」
上条「いや、そういう事じゃなくてさ、一度壊れた魔術の効果って自然と元に戻るのか?」
神裂「言われてみれば、何故『歩く教会』の機能が回復していたのでしょう?」
インデックス「たぶんそれは、しんのすけのおかげかも」
神裂「どういう事ですか?インデックス」
インデックス「『歩く教会』は糸の縫い方も計算された物だから単純に裁縫技術だけでも完璧に修繕できればある程度の機能も修復されるんだよ」
ステイル「……どう思う?神裂」
神裂「普通に考えればありえませんが……恐らく事実でしょう」
上条「そういやしんのすけの奴、すごい改造制服きてたな。やっぱああいうのって自作だろうし、針仕事もお手の物なんだろうな」
ステイル「そういえば今日は彼は此処にこないのかい?」
神裂「しんのすけには儀式に使う場所の手配をたのみました。人払いの術式だけでも充分とは思いますが……」
ステイル「万が一を考えると、最初から人気の無い場所が望ましい。か」
第七学区 スキルアウトのアジト
しんのすけ「駒場さん、今使って無いアジトとかある?」
駒場「突然……どうした?」
しんのすけ「いや~ちょっと実験したいことがありまして。『人気の無い所』、もっと言えば『カルト宗教が怪しげな儀式を行うのにぴったりな場所』が必要になって」
浜面「どんな実験をするつもりだよ」ナニソレコワイ
駒場「残念だが……空きのアジトは無い」
しんのすけ「それは残念、じゃあ警棒はない?前にもらったの壊れちゃって」つひしゃげた警棒
浜面「うわ、ひでえ。どんな目にあったら警棒がこんなんになるんだ?」
駒場「ほう……一撃、だな」
半蔵「どれどれ、わおマジだよ」
郭「これは……棒状の物で強打、それもかなり重さも乗っている。野原氏、相手は槍使いでしたか?」
しんのすけ「おお郭ちゃんおしい、正解は鞘に入った長刀でした」
浜面「やめて!みんなして俺を置いて行くの。浜面仕上君を一人にしないで!そしてしんのすけはどんなスペクタクルに巻き込まれてたの!?その相手って絶対に警備員じゃないよな!?」
しんのすけ「まあまあ、仕上君も直にそういう事に巻き込まれるように成るって」
浜面「違うからね!?トラブルに憧れているわけじゃないからな!?」
半蔵「それで駒場の旦那、しんのすけに警棒の代わりになる物渡さなくて良いの?」
駒場「そうだったな……丁度新しいのが手に入ったところだ」
しんのすけ「今回も警備員の横流れ品?」
アンチスキル
駒場「確かに横流れ品だが……『警備員』ではないな」
浜面「って事は暗部組織か」
ハウンドドッグ
駒場「『猟犬部隊』……と言う奴らの装備らしい」コト
しんのすけ「なにこれ、スプレー缶?」
アシッドスプレー
駒場「これは『酸性浄化』……本来は指紋等を消すためのものだが……ようは酸のスプレー……しんのすけなら充分護身用の武器になる」
半蔵「まあ、顔とかに吹きかけられたらのたうち回るわな」
しんのすけ「ほほう、ありがたく頂戴するゾ。あとさっき言った『実験場』を探さなきゃいけないから今日はこれで失礼するゾ。じゃ、そーゆー事で」
浜面「ああ、またな」ノシ
風紀委員177支部
初春「はい、なんですか?白井さん」
ケータイ(白井)「幻想御手事件の犯人に繋がる手がかりをえられましたの」
初春「ほんとですか!?それでどんな?」
白井「幻想御手の使用者達は脳波を調整されてましたの」
あい「それで、現在意識不明の方々に共通する脳波パターンをもとから持っているオリジナルが今回の黒幕というわけですわ」
初春「あっ、酢乙女さんもそちらにいらしたんですか。でもその脳波パターンのデータがないことには犯人を探せませんよ」
某廃ビル近く
食蜂「まどろっこしいわねぇ、白井さん私達をその子の所へ連れて行きなさい」
あい「たしかに食蜂さんなら情報を直接伝えることができますわね」
白井「わかりました、けれど私の能力では2回に分ける事になりますの」
あい「ではまず食蜂さんから、佐天さんはどうします?」
佐天「あ、私も行きます」
白井「ではお二人共、私の手につかまってください」ヒュンッ
あいの携帯電話<デンワデスヨオジョウサマ
あい「まあ、しん様からだわ。デートのお誘いかしら」
ケータイ(しんのすけ)「もしもしあいちゃん?オラだけど」
あい「はいしん様、貴方のあいですわ」
しんのすけ「学園都市で、できれば第七学区で人目につかない所とか人気のない所ってある?あいちゃんなら知ってるかと思って」
あい「まあしん様、あいをそんな所に連れて行ってどうなさるおつもりですの?」
しんのすけ「いやそういうことじゃ無くて、人に知られたく無い実験とかね」
あい「『幻想御手』関連の事なら風紀委員が犯人の手がかりを得ましたから直に終わりますわよ?」
しんのすけ「そうなの?ああでもこの『実験場探し』はまた別の問題でして」
あい「……しん様、もしかして同時に二つの厄介事に首を突っ込んでいるんですの?」
しんのすけ「うっ……ゴメンナサイ」
あい「別に怒ってはいませんわ。しん様が別件でお忙しいのならば、なおのことあいは幻想御手事件の解決に尽力せねばと決意を新たにしたところですわ」
しんのすけ「……ありがとう、しばらくは一緒に遊べないけど必ず埋め合わせはするから」
あい「ええ、その時を楽しみにしていますわ。それと実験場についてですが、立入禁止の施設等(の管理会社)を当たられてはいかがでしょう」
しんのすけ「おおなるほど、立入禁止。盲点だったゾ」
あい「お役にたてたようで嬉しいですわ」
しんのすけ「うん、とっても。じゃあね、あいちゃん」プツ
白井「お待たせしましたの酢乙女先輩」ヒュン
あい「いえ、丁度しん様から電話がかかって来たので。楽しいひと時でしたわ」
かお
白井「そうですの、道理で晴れやかな表情をしていると思いましたわ」
すいませんが今夜はここまでです
前中後編に分れます
明日と明後日の投下予定です
ここのスキルアウト組、好きだわ
乙
しんちゃん、せめてあいちゃんと一緒に事件解決しようぜ
なんかの劇場版でしんのすけ?の脳を覗いたら軽く発狂してたからなw
多分、混沌とか深淵とか虚無とかの良くわからないモノを覗くような行為と同じなんだろうよ
風紀委員 177支部
初春「これって!?」
佐天「何か判ったの!?初春」
白井「酢乙女先輩をお連れしましたの」ヒュン
あい「……何かありましたの?」
食蜂「犯人を特定できたみたいねぇ」
初春「それが……脳波パターンのオリジナルは木山先生だったんです」
白井「『木山春生』が!?ほんとうですの?」
あい「誰です?」
食蜂「どうやら、あの三人の知り合いだったようねぇ」
佐天「脳に関する学者さんで、都市伝説『脱ぎ女』の正体です」
食蜂「どんな変態力の持ち主なのよぉ」ヒクワー
あい「まあとにかく、直接あって本人から話を聞きましょう」
食蜂「そうねぇ、私みたいな高位の精神感応系能力者の証言には証拠力が認められて無いから、警備員も動か無いでしょうしぃ」
あい「それで、その方はどちらに?」
初春「AIM解析研究所ってところにいるはずですけど……」
あい「了解ですわ、それでは参りましょうか食蜂さん」
食蜂「ええ~私もぉ?」
初春「あ、私も行きます!」
あい「では白井さんと佐天さんは残っていてください」
佐天「解りました。お気をつけて」ノシ
木山春生の研究室
食蜂「あ、クロだわ」
あい「貴女が居ると話が早くて助かりますわ」
初春「木山先生!アナタが『幻想御手』をばらまいた犯人だったんですか!?どうしてこんな事を!?」
食蜂「後で教えてあげるわよぉ、この人も手段を選ばないだけで悪人力は全然無くてむしろ拍子抜けしたわぁ」
メンタルアウト
木山「『心理掌握』……精神感応系最高位の超能力者か。記憶を読まれたのでは白を切るのも無理そうだ」
あい「ですが彼女の能力により得られた情報には法的な証拠能力はありませんし、風紀委員である初春さんはともかく私達にはアナタを逮捕する意思も権限もありませんわ」
食蜂「と言うか私、酢乙女先輩に強引力で連れられてきただけよねぇ」
木山「では、ここへ来たのはどんな目的があって?」
あい「『幻想御手』を使って植物状態になった方々の回復と麻薬のような物が出回っている現状の解決のためですわ」
食蜂「わ~お、酢乙女先輩ったら本気で司法力的な処罰はどうでもいいって思ってるわぁ」
初春「それって風紀委員の一人としては賛成できないんですけど……」
木山「……解った。詳しい事を話すからついて来てくれ」
高速道路
木山「む、踏み込まれたか」
あい「どうかなさいましたの?」
木山「警備員が別ルートで私にたどりついたらしい、おかげで研究室にあった『幻想御手』のデータは消えてしまったよ」
あい「それって大丈夫ですの?」
木山「ふむ、これを君に渡しておこう『幻想御手』をアンインストールする治療用のプログラムだ」
初春「わっ私にですか!?」
木山「今や使用者達を起こせるのはそれだけだ大事にしたまえ……む」
警備員「木山春生だな、被疑者として拘留する。ただちに降車せよ」
初春「警備員があんなにたくさん」
木山「やれやれ、困ったな」
あい「私達は人質のふりをして大人しくしていますわ」
木山「構わないさ、今の私なら一人でも突破できる」ガチャ、パタン
警備員「手を頭の後ろに組んでじっといろ」
木山「……」スウ
食蜂「あの人、何かするつもりねぇ」
初春「なにかって」
警備員「よし、確保っ……ガッ!?」バシッ
警備員「銃が勝手に!?」ダダダダダ
テレキネシス
食蜂「銃口の向きを変えたみたいねぇ。『念動能力』かしらぁ」
木山「……」つ火の玉ゴオオオオオォ
ファイアスロアー
初春「今度は『火炎放射』!?」
デュアルスキル
あい「なるほど、『幻想御手』を応用すれば『多重能力者』にもなれますのね」
マルチスキル
木山「私は『多才能力者』と呼んでいるがね」ドォンドパーンズドーン
初食「「きゃあ!?」」ガクッ
あい「戦闘の余波で二人が気絶してしまいましたわ」
?「警備員が、全滅……?」
木山「おや、君は」
美琴「初春さん!?しっかりして……って食蜂操祈!?何でアンタまで?」
木山「安心していい、命に別状はない」
あい「御坂さんがここで暴れるなら、私はこの二人を安全なところまで運びますわよ?幸い原子力実験施設の近くなので避難が必要なのは私達だけですから」
美琴「頼みました。酢乙女先輩」
木山「御坂美琴……さすがの君も私のような相手と闘った事はあるまい。君に一万の脳を統べる私を止められるかな?」
数分後ハイウェイ下
ドオ―――――ン
木山「正面からが駄目なら搦め手に回るまで、もっとてこずるかと思っていたが……意外に大した事はなかったな。超能力者」
美琴「……」シーン
木山「さてと……ん?」
美琴「捕まえた」ギュッ
木山「バカな!?直撃したはず」
美琴「0距離からの電撃、あのバカには効かなかったけど。まさかあんなトンデモ能力は持って無いでしょう」
木山「くっ」グワッ
美琴「遅い!」バチバチバチバチ
木山「ぐわああぁぁ……こん、な……ところで、止まるわけには……。私は!この街の全てを敵に回しても止まる訳にはいかないんだっ!!!」
?「木山センセー……」
美琴「なに、今の?」バッ
木山「うっ、グっ」ズキンズキン
木山「……」バタッ
美琴「倒れた彼女から何かが……?」
胎児に似た怪物<キィィィィッァアアァァァァァァァァァ――
美琴「コイツが何だかわかんないけどっ、やってやろうじゃない!」
原子力実験施設内に外の様子を見る人影が在った。
「うわ~何アレ怪獣?あ、美琴ちゃんが闘ってる。お助けしなきゃ」
人影は少年だった。その少年は懐から一枚のカードを取り出した。
「『スゲーナスゴイデス』!」
少年が呪文を唱えると、彼が着ていた衣服が朱色のジャージに変わり……
「んでもって併せ技、『タスケテケスタ』!!」
少年の姿が変わる。
「まさかこの姿になるとはね~、てっきりアクション仮面かと思ってたけど。でも前となんか違う?あ、そうかぶりぶりざえもんがいないから不完全なんだ」
その時、怪獣のような物が放った氷塊が闘っている短髪の少女に向かう。
「あっ危ない!代々木君、技を借りるゾ!!」
少年が懐剣を抜き放つとそれは戦太刀へと形を変える。
「必刀!!風車!!」
強風が吹き、氷塊の軌道を曲げ、風に助けられた少女が此方に気づく。
「ありがとう、助かったわ」
少年は少女に気にするなと言う様に手を振り、怪獣の前に立つ。
「オラ、参上!!」
黒に近い紫の全身スーツに白のプレート。黒いバイザーの白いヘルメット……
彼の名は仮面ライダー『しん王』。
十年の時を経て再びしんのすけは変身した!!
魔術サイドはしんのすけが
科学サイドはあいが
って感じだね
今夜はここまでです
って12時こしちゃったよぉゴメンナサイ
あと後編は木曜日に投下しますいろいろと練り直したいので
>>473
最終的にはこうなりました
>>492
むしろ超電磁砲があいとボー、禁書目録がしんのすけの予定だったんですけどね
しん王ってケツ丸出しだったよな……
上インて最初に書いてたけどインデックスもしんのすけよりな気が
期待せず読み始めたらとても面白かった
あとしんのすけはまぁしんのすけだからと納得するけど
エンプレスすげぇ!?
大遅刻すみませぬ!今から投下します
>>498
プラットフォームは違うと信じたい
>>499
>>232でインちゃんからしんのすけへの恋愛フラグは消えました
それ以降は兄に懐いてる感じです
>>518
規格外なしんのすけに相応しい女になるための努力を惜しまない彼女はこうなると思います
美琴「オラって……アンタ、野原なの?」
しんのすけ「うおうっ!?いきなりバレた!」
美琴「あ、やっぱり野原だったんだ。その格好と刀は何なの?」
パワードスーツ
しんのすけ「『駆動鎧』みたいなものだゾ。あとこの第七沈々丸は美琴ちゃんのコインのような物だゾ」
トルネードコ-ル レベル5
木山「……野原と言うと『法則無視』の野原信之介か。学園都市に実質7人しか居ない超能力者に3人も会うはな」
美琴「もう起きたの?なんだか自身無くすわね」
AIMバースト
木山「それにしても凄まじいな『幻想猛獣』とでも名付けるか」
美琴「聞きなさいよ」
しんのすけ「お姉さん誰?」
レベルアッパー
美琴「木山春生って名前で『幻想御手』をばらまいた犯人よ」
しんのすけ「ほうほう、じゃアレは?」
怪物<キィァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ
美琴「私が電撃で木山を気絶させたらあの化物がでてきたのよ」
木山「アレはおそらくAIM拡散力場の集合体だ、幻想御手で作られたネットワークそのものが私から切り離されて形を得たものだろう」
しんのすけ「……えっとつまり、美琴ちゃんが余計な事してあの怪獣が産まれた?」エート
木山「そういう解釈もできるな」ナルホド
美琴「なんでそうなるのよ!!」
しんのすけ「まあ大怪獣を相手に闘うのは初めてじゃないけど……倒して良いんだよね?」
美琴「どんな人生送って来たのよ……それと倒して良いのかってどういう事?」
木山「問題無い、アレを倒しても使用者達が起きなくなる等と言う事は無い。むしろ破壊しなければ起きない可能性もある」
しんのすけ「ならしかたないか。まあこういう時のためにエドワードのオジさんはオラをこの街に連れて来てくれたんだから、ちゃんと働かないと」
美琴「倒せるの?いくらやっても再生するわ巨大化するわでどうしようかと考えてたんだけど」
しんのすけ「だってさお姉さん?」
木山「再生に関しては治療用のプログラムで『幻想御手』をアンインストールすれば遅らせることができる。あとはどこかにある核のような物を破壊すれば」
しんのすけ「OK~OK。で、その治療用プログラムはどこにあるの?」
木山「頭に花飾りをつけた風紀委員の子に預けたのだが」
美琴「初春さんが持ってるのね?酢乙女先輩が安全な場所に連れてっちゃったわね」
しんのすけ「あいちゃんが?なら連絡できるゾ」つケータイ
ケータイ(あい)「はいしん様」
美琴「スゴ(1コール未満で出た)」
しんのすけ「あいちゃん?今、怪獣が暴れてるんだけど、『幻想御手』が原因らしくて。飾ちゃんは一緒に居る?」
あい「治療用のプログラムが必要なのですわね。今かわりますわ」
初春「お電話かわりました初春です」
しんのすけ「木山のお姉さんにかわるから、治療用プログラムについてきいてね、じゃ」
木山「私だ、治療用のプログラムも『幻想御手』と同じく音楽ファイルになっている。ソレを学園都市中に流して欲しい」
初春「解りました必ずやりとげます」
美琴「さて、いい加減に幻想猛獣の方も完全に再生したみたいね。最初の突風にも驚いたけど、直後に怪獣が真っ二つなんてやっぱり風力使いじゃないの?」
しんのすけ「だから能力じゃ無くて技術だってば、この技の本来の持主は50mプールの水面を真っ二つにできるゾ。ちなみに『外』の人ね」
美琴「……もう原石じゃないのソレは」
ハイウェイ上
あい「しん様が少しでも御暇になればと幻想御手事件の解決は私達でやろうと思いましたのに、結局しん様に肝心な所は任せねばならないなんて、我ながら不甲斐ないですわね。これでは内助の功なんて夢のまた夢ですわ」
食蜂「仕方ないわぁ、私達みたいな精神感応系は直接の戦闘力はないものぉ」
初春「私達は私達に出来る事をしましょう」
食蜂「その音楽を私が聴いて、周囲の人間の頭に流せば良いのよねぇ。任せて、全力なら半径2~3キロはいけるわぁ」
あい「いえ、それでは学園都市全域には程遠いですし、食蜂さんの負担も大きいので別の方法にしましょう」
食蜂「……せっかく活躍出来ると思ったのにぃ御坂さんが活躍しているのに私は出来ないってすごい不快力なのよぉ」
あい「ご心配には及びませんわ、食蜂さんには他にやって欲しい事がありますから、初春さんにも」
初春「なんですか?」
食蜂「何をすれば良いのぉ?」
あい「まず、食蜂さんはそこら辺で転がっている警備員の誰かから記憶を読み取って、寝ている方々の中で最も権限のある隊長格の方を調べ、起こします」
食蜂「なるほど、その人を私の洗脳力で操って警備員の権限で音楽を街中にながすわけねぇ」
初春「そんな事しなくても警備員なら事情を話せば協力してくれると思いますけど……」
あい「それはどうかしら、風紀委員に手柄をたてられる事を嫌う警備員もいますもの。まあ最悪、そういう方でしたら先程食蜂さんの言った通りにするとして、初春さんに頼みたいのは警備員の説得と各所へのデータ送信です」
初春「あ、そうか。この場で風紀委員は私だけなんだ」
あい「そういう事ですわ。私達は風紀委員である初春さんに協力中の一般の生徒ですもの」
食蜂「私が洗脳した方が早いけど、後処理が面倒だしね」
一方、原子力実験施設前ではしんのすけと御坂美琴が幻想猛獣と闘っていた。
「この!止まりなさいってのよ!」
美琴は磁力を操り地面から砂鉄を集めて剣や鞭のようにして、しんのすけは戦太刀を回し風をおこし幻想猛獣の進行を遅らせていた。
「なんで原子力施設に向かってくのよ!?怪獣映画かっつーの!」
「あーあ、こんなことなら家からアクションヨーヨー持って来れば良かったなあ。ま、あんなに大きいんじゃ縛り上げるのはどちらにしろ無理かな?」
二人は懸命に闘うが幻想猛獣はネットワークに取り込まれた、一万人もの幻想御手の使用者達が持つ様々な能力のその全てが同時に使える。
幻想猛獣の歩みを遅らせる事は出来ても止める事は出来ずにいた。
「危ない野原!」
「おお、ありがとね美琴ちゃん」
しんのすけを襲った白い触手を美琴が雷撃の槍で爆砕する。
「!美琴ちゃん、見て!!」
「再生しない!?」
「あいちゃん達がうまくやったんだゾ!!」
幻想猛獣がネットワークから切り離される。
それは超能力者二人による反撃の狼煙であった。
警備員が乗って来た公用車には通信機器も装備されている。
初春飾利達は一人の警備員と共に其処に居た。
「これで、本当にあの化物は弱体化したのか?」
警備員が不安げに呟く。
そしてそれは木山春生が嘘を言っているとは思ってはいないが、三人にとっても同じであった。
「しん様……どうか御無事で」
「仮にも常盤台のエースなんて呼ばれてるんだからぁ、たかが一万人分ていどの戦闘力に負けたら許さないわよぉ」
「あの、二人共、もうデータの送信は終わりましたから、御坂さんと野原さんの様子をみにいきません?」
初春自身やるべき仕事を終えてしまい、じっとしては居られない様だ。
「そうですわね……邪魔になってはいけませんから、遠くから」
幻想猛獣と超能力者二人の戦闘は激しさを増していた。
再生しなくても多才能力は健在なのだ。
「ああもうっ!核ってのはどこにあんのよ!?」
「美琴ちゃんの能力で解らないの?高位の電撃使いならレーダーみたいなのが出来るって聞いた事あるゾ」
「流石にその核ってのがどういうモノか知って無いと探しようがないわ!!アンタこそそういう能力とか道具とか持って無いの!?」
「オラはまだ自分の能力がどんなのか解って無いから、ソレを知るためにこの街に来たの!それと今持ってる道具は酸液のスプレー缶とこの第七沈々丸だけだからそんな都合良く……有ったゾ!!」
「あんのかよ!?」
「美琴ちゃん、できるだけ瓦礫を集めて何時でもバリケード作れるようにしといて!」
そう言ってしんのすけは幻想猛獣に向かって走り出す。
襲ってきた触手の群れを次々に掻い潜りついには大きく跳躍し、そのうちの一本に飛び乗りさらに走る。
目指すは幻想猛獣の頭部、その口もとへと。
「アイツ、何する気なのよ?」
地上では美琴がしんのすけに言われたように瓦礫を集めながら幻想猛獣からの攻撃に対処していた。
しんのすけが目的地に着き、トランプカードを一枚取り出す。
「スゲーナスゴイデス」
しんのすけの手には金色に輝く芋羊羹のような物が現れた。
彼はスプレー缶と共にそれを幻想猛獣の口に放り込む。
「美琴ちゃーん!飛び降りるからクッションよろしく」
「はあ!?」
美琴が慌てて何か柔らかい物を探すがしんのすけは既に飛び降りてしまった
(間に合わない!)
覚悟を決め、しんのすけの真下に走るが間に合うはずも無くしんのすけの足が地に着いた……
「あ、ごめんね美琴ちゃん。以外とクッション無しでも綺麗に着地できた」
「はああっ!?」
かなりの高さから飛び降りたにもかかわらずしんのすけは無事であった。
「それで、一体何をしてきたのよ?」
「見てれば解るゾ」
しんのすけが指差した幻想猛獣の腹部は先程の数十倍に膨れ上がっていた。
「アンタ本当に何ヤッタわけ!?」
「落ち着いて、アレ中身はガスだから」
「ガス?」
「メガヘガデルⅡって物質があってそれは農学の権威ヘガデル博士が十年前に品種改良した芋から作った物なんだけど、人間が持つある種の酵素なんかと反応して膨大な量の可燃性ガスを生み出すんだゾ」
「あ~なるほどね、それでバリケードを作れって言ったのね」
オペレーション・オブ・マリー・アントワネット
「そ、『核が何処に有るのか解らないなら、全身跡形も無く消し飛ばせば良いじゃない』って事」
「アンタって能力だけじゃなくて発想力まで規格外なのねぇ……ってアイツみたいになっちゃったわ」
「バリケードを施設と怪獣の間に作ったらトドメは美琴ちゃんに任せたゾ」
「ええ、良いじゃないこう言う解かりやすいの、嫌いじゃないわ」
瓦礫の山が積み上がり巨大な壁が出来上がる。
「じゃ、合図してね。オラも『オラの必殺技』を出すから」
しんのすけが定期入れのような物を取り出しトランプのジョーカーのカードをセットする。
「何時でもいけるわ」
定期入れのような物をベルトの前にかざす。
【Full charge】ベルトから音声がし、バックルから出た光を第七沈々丸が纏う
「オラもいけるゾ」
レールガン
「幻想猛獣、喰らいなさい!これが私の『超電磁砲』よ!!」
美琴の指先で弾かれたコインは音速の数倍の速度で標的へと向かう。
空気との摩擦によりほとんどプラズマ体と化した弾丸は正確に幻想猛獣の腹部を貫いた。
高熱に触れたガスは爆炎へと姿を変える。
「力と技の風車が回る!父よ、母よ、妹よ!!いくゾ、オラの必殺技『天下御免』!!!!」
しんのすけが放った光の斬撃は爆風を巻き込みより大きくなり、爆炎を切り裂いていく。
その様はまさにトルネードコールの名に相応しいものであった。
第七学区に有る謎の建造物、通称『窓のないビル』の中。巨大なビーカーに逆さまで漂う人間が金髪でアロハシャツにサングラス姿の少年と向き合っていた
「……無事に終わったな。君の心配は杞憂だったのではないかね土御門」
逆さまの人間が目の前の少年、土御門元春に話しかけた。
「無事なもんか。第八位は超能力者でありながら何の副作用も無く魔術を使ったんだぞ?俺達のように盗み見ている者が他にも居ればそれが科学側でも魔術側でも大問題だ」
「原石ならばなおのことか?もっとも彼の能力ならばこの街の能力開発によるものでも結果は同じだろうがね」
「どういう事だ?」
オートリバース
「理屈としては君と同じく能力で副作用を無効化するだけなのだがね『肉体再生』では軽減が精一杯でも彼なら『無視』できる」
「……第八位の能力とはなんだ?」
「彼の身体には物理法則に全く従わないエネルギーが宿っている。そしてそのエネルギーの影響下にある物も当然、物理法則に従わなくなる」
「ちょっと待て!それでは……」
「ああ、オームの法則を無視すればどれ程電圧を上げようが彼の身体に致死量の電流が流れる事は決して無く、作用反作用の法則を無視すればどんな高所からでも着地できる」
「慣性の法則を無視しているとすればあの身体能力も納得か……」
「最初の話に戻るがそんな彼の能力ならば超能力者に魔術は使えないと言う『法則』も『無視』できる」
「第八位を放し飼いにしといて良いのか?その話が本当ならばあらゆる組織が喉から手を出して欲しがるだろう」
「……ホワイトスネーク団、玉黄泉族、ブタのヒヅメ、YUZAME、イエスタデイ・ワンスモア、SKBE……共通点が分かるかね」
「犯罪組織の名前か?共通する事と言えば十年前に壊滅、解散、あるいは趣旨替えした事か……」
「その十年前に彼とその家族にかかわったからそうなったのだ」
「何だと!?」
「どんな組織が彼を狙うと?よほどの愚か者でなければ『野原』に手は出さんさ」
アンタッチャブルファミリー
「『野原一家』か。裏社会の都市伝説のような物だと思っていたが……」
「彼については自由にさせておく事が最良の結果を産む。禁書目録の件も好きにさせておけ」
「……」
土御門は足元の円に目を落とす。
そこには少女たちの笑顔が輝いていた。
酢乙女あいはしんのすけに抱き付いている。
食蜂操祈は迎えに来た立てロールの少女に、御坂美琴は佐天涙子を連れて駆けつけた白井黒子にそれぞれ心配させるなと説教をされていた。
しかし彼女達を叱る二人の顔に怒りは無く、其処に有るのは大切なものが無事だった喜びであった。
「しん様は相変わらず無茶のし過ぎですわ。あいをこの歳で寡婦になさるおつもりですか!?」
「あいちゃん落ち着いて」
「いいなぁ酢乙女さん。ねえ初春、ああいうのって憧れるよね」
「佐天さんは彼氏が欲しいんですか?」
「お、そうなの?なら現在彼女募集中の性格イケメンを紹介しても良いゾ。ちょっと馬面だけど」
「遠慮しまーす」
そんな子供達のようすを見ていた木山春生が歩き出した。
「警備員の増援が来た様だ。行ってくるよ」
「自首するの?いやこの場合は出頭か」
「ああ、次は別の方法を考えるよ。刑務所の中だろうと世界の果てだろうと私の頭脳は常に此処に在るのだから」
「……そっか。でもよく思いついたわね、複数の脳を繋いでネットワークを創るなんて」
「君からヒントを得たものだ」
「私そんな論文書いてないわよ」
「そうじゃない、君も私と同じ……限りなく絶望に近い運命を背負っているという事だ」
こうして幻想御手事件は終わりを告げた。
だが、しんのすけにとってこれは前夜祭のような物だ。
銀髪の修道女にかけられた呪いによるタイムリミットは刻一刻と近づいていた。
今夜はここまでです
あいちゃんは食蜂と御坂がまるでかつての自分とネネの様でほっとけなくて色々と世話を焼きました。
尊敬できる先輩(信頼できる人間)がそばに居たために食蜂さんの人格は原作よりも若干丸くなってます
>>114
しんのすけの能力がついに明かされました
>>68
ある意味正解です
次回投下は一週間後です
第11話『自動書記』【ヨハネのペン】
をご期待ください
てか、エネルギーってあれか。
おバカパワーwwww
スゲーナスゴイデスってほんとにすごいのかと思って調べたらほんとにすごかった
呪文唱えるだけでどんな願い事も叶うってもうアラジンレベル
臼井さんの遺作とも言える映画のキーアイテムだったんだね
これから投下します
>>554
それですOh-Bikkuri Aggressive Kanarisugoi Amazingパワーと同じものという設定です
>>579-580
ジョーカーは取説的扱いなので実質52枚ですね
正義のためにしか使えない代わりに正義のために使えば『真の力を発揮しない』はずのトッペマが使った場合ですら『この世の終わりまで石だった』(外部から解除無しなら)
ですからね
それではどうぞ
夜 上条宅 ベランダ
しんのすけ「インちゃんの呪いを解く儀式、いよいよ明日だゾ……」
上条「やっぱり、しんのすけでも緊張するのか?」
しんのすけ「そりゃするゾ、超能力だとか学園都市第8位とか言われてても結局、オラは自分の能力がどういう物なのかさえ解って無いんだから」
上条「しんのすけ……」
しんのすけ「エドワードっていうスカウトマンのオジさんが、この街にオラを連れて来てくれた時に言ったんだゾ……『君が自身の能力を正しく理解出来れば、ありとあらゆる者を救えるだろう』……って」
上条「『ありとあらゆる者を救える』?……そりゃあまた、凄い話だな」
しんのすけ「でも、オラはまだそれが出来て無い、だからインちゃんを明日、お助け出来るか判ら無い」
上条「……でも、やるんだろ?」
しんのすけ「……うん。助けられないって決まってるわけじゃ無いし、ステイル君にかおりお姉さん、上条君もいる。だからきっと、うまくいくゾ」
ステイル「なんだ、先客がいたのか」ガラッ
しんのすけ「お?ステイル君ホタル族?」
ステイル「そういう事だ。神裂があの子の近くで吸うなとうるさくてね」
上条「意外と過保護なんだな」
ステイル「別にそういうわけじゃ無い、彼女なりの贖罪のつもりなんだろうさ」
しんのすけ「贖罪?」
ステイル「女狐に騙されていたとしても、それで僕たちがあの子にしてきた事が消えて無くなるわけじゃ無い……」
上条「インデックスの方はもう気にして無いだろう?」
ステイル「だからこそさ、あの子が忘れるのならばなおのこと、僕たちが覚えておかなければいえない」
しんのすけ「……その台詞は、今のインちゃんに対して自分達がした事を忘れないってだけじゃ無くて、記憶と一緒に亡くした、以前のインちゃんの事を忘れない。って意味でもあるんだね」
ステイル「……僕の事より、二人に聞きたい事があるんだが」
しんのすけ「なに?」
ステイル「君たちはどうしてあの子を助けようと?一週間前に会ったばかりだろう」
上条「俺はこの右手が役に立つってしんのすけに言われたからだな。それにインデックスとお前等の事情を知って、今更知らんぷりできるかよ」
しんのすけ「オラは可愛い女の子を助けるのに理由は要らないとおもうゾ」
ステイル「つまりは二人共お人好しと言う事か。おかしな打算がないならそれでいいさ」
上条「打算ってお前なぁ」
ステイル「ふん、煙草がきれたので失礼するよ」ガラッ
しんのすけ「ほうほう、今のは要するに、ステイル君なりの『ありがとう』ってことですな」
上条「……お前、大人だな」
しんのすけ「いや~それほどでも~」ニヘー
神裂「ここでしたか」ガラッ
しんのすけ「どうしたの?かおりお姉さん」
神裂「いえ、彼女が寝付いたのでそろそろ私とステイルは帰ろうかと」
上条「そうか、じゃあ俺も風呂の水滴拭き取りに行くか」
しんのすけ「台詞だけ聞くとシュールだゾ」
上条「ああ、上条さんもそう思いますよ」ガラッ
神裂「……貴方は、帰らなくて良いのですか?」
しんのすけ「寝袋持参だゾ。ちなみにこのベランダで寝る予定、さっきステイル君が灰を落としたので若干へこんでます」
神裂「それは……すみませんでした」
しんのすけ「いや別にかおりお姉さんが謝る事じゃ」
神裂「しかしステイルにベランダで吸うように言ったのは私です」
しんのすけ「も~そんなマイナス思考じゃダメダメ」
神裂「マイナス思考、でしょうか」
しんのすけ「そんなんじゃ明日の儀式も失敗するって思いこんじゃうゾ。インちゃんを助けられるって信じなきゃ」
神裂「貴方は、どうして信じられるのですか?確実に成功する保証なんて何処にも無いというのに」
しんのすけ「確実に失敗するという保証もないゾ?」
神裂「それは、そうですが……」
ひと
しんのすけ「オラだって、助けられなかった存在はいるゾ?でもだからこそインちゃんは助けられるって思える……あの時と今じゃ状況は全然違って、つばきちゃんとインちゃんの立場も違うから」
ひと
神裂「椿……それがしんのすけの、救えなかった存在の名ですか?」
しんのすけ「うん……かおりお姉さん、少し長い話になるけど聞いてくれる?」
神裂「良いのですか?辛い記憶なのでは」
しんのすけ「誰かに聞いてほしくて……非科学的な超常現象だから誰にも信じてもらえそうに無かったから人に話すのは、これが初めて」
神裂「解りました、私で良ければ」
しんのすけ「ありがとう、かおりお姉さん。インちゃんと出会ってから一週間、インちゃんから話を聞いたりその手の本を読んだりして、オカルト関係の勉強もしたから、今なら要点をまとめて話せると思うゾ」
神裂「しんのすけが話したいように話せば良いですよ」
しんのすけ「そう?じゃボチボチ。まず、始まりは十年前にカスカベ座っていう映画館に友達と一緒に迷いこんだ事なんだけど、そこは映画の中に大勢の人達が取り込まれる儀式場だった」
神裂「映画の中に?」
しんのすけ「今から考えてみれば、ミヒャエル・エンデの『果てしない物語』やルイス・キャロルの『鏡の国のアリス』なんかをモチーフにした、半永続的中規模魔術ってところなんだろうけど」
神裂「なるほど『物語に引き込まれる』、ですか」
しんのすけ「映画の中では西部劇の世界になっていて、外から取り込まれた人達と元からの映画の登場人物とが暮らしていた」
神裂「西部劇……」
しんのすけ「取り込まれた人達は、バーのウェイトレスや保安官といった『役』が与えられて、まるで最初からその世界に住んでいたかのように記憶がどんどん書き換わっていって最期は自分が外から来たのか元から登場人物だったのかも判らなくなる」
神裂「恐ろしい術ですね。ですがしんのすけが此処に居るという事はその術を打ち破ったという事でしょう」
しんのすけ「その世界はジャスティスシティっていう町と荒野だけの世界で、町では悪い知事が大勢の人を暴力で支配しての強制労働。その知事を倒せばメデタシメデタシのハッピーエンド、映画は完結して世界は終わり。取り込まれた人達は元通り……でも」
神裂「救えなかった者が居た……」
しんのすけ「つばきちゃんは、知事の屋敷で小間使いをしている14歳の女の子だった。町に来る以前の事は何も覚えて無くて……オラとつばきちゃんは仲良くなって一緒に元居た世界に帰ろうって約束したのに……」
神裂「一体何が……あったのですか?」
キャラクター
しんのすけ「……つばきちゃんは、『登場人物』だったんだゾ」
神裂き「……っ!?」
しんのすけ「とまあ、これがオラの『助けられなかった少女』のお話。記憶を亡くした14歳くらいの女の子、インちゃん見てたらなんかダブっちゃって」
神裂「……何故そんな事があってなお、貴方は前を向いて居られるのですか?」
しんのすけ「あったからこそだゾ『あの時とは違う』、なら今回はきっと助けられるって……そう考えるんだゾ」
神裂「しんのすけは強いですね。私はあの子から逃げてしまった、向き合う事を恐れて敵である事を選んでしまった……」
しんのすけ「でも取り戻せるしやり直せるでしょ。インちゃんもかおりお姉さんも、まだ生きてるんだから」
神裂「そうですね。そのとおりです(この一件が終わったら、天草式の皆に手紙でも書きましょうか)」
上条宅 バスルーム
上条「ありがとなステイル、助かったよ」
ステイル「別に、これくらいはあの子が世話になっている分の礼だよ」
上条「まさか炎の魔術で浴室の湿気や水滴を一瞬でとばしてしまうなんてな」
しんのすけ「お、ステイル君ここに居たの?かおりお姉さんがもう帰るってさ」
ステイル「解った。僕ももう失礼するよ」
しんのすけ「じゃ、また明日」
上条「またなステイル」
しんのすけ「あと上条君、オラも明日に備えてもう寝るとするゾ」
上条「そっか。おやすみしんのすけ」
翌朝 上条宅 リビング
しんのすけ「らんらら~ん」つ朝食
上条「うわ寝過ごしたか、悪いなしんのすけ。お客さんに朝飯の用意させちまったりして」
インデックス「おはようなんだよ。しんのすけ」
しんのすけ「おはよう上条君にインちゃん。二人共まだ寝てて良いのに、昨夜はお楽しみだったみたですしね~」
上イン「「ブハッ」」
しんのすけ「……え、マジで?」
上条「ななななにを言ってるんだしんのすけ、そんな事あるわけ無いじゃないか」
インデックス「そそそそうだよ、けいけんなシスターである私がふじゅんいせーこーゆーなんて有り得ないかも」
しんのすけ「そこまで露骨に反応されると流石に引くゾ。どうせ事故チュー止まりでしょうに」
サイコメトラー
上条「あのーしんのすけって読心能力者でしたっけ?」
しんのすけ「『語るに落ちる』って知ってる?上条君。あとオラは読心能力者じゃないし、そうだとしても『幻想殺し』と『歩く教会』がある二人にはたぶん効かないと思うゾ」
インデックス「そうだった、その『歩く教会』を直してほしいんだよ」
しんのすけ「また壊れたの?まあ上条君と一緒に暮らしてるんだから当然と言えば当然か」
上条「居候を置いてやってるのにこの言われよう、不幸だ」
しんのすけ「まあまあ、上条君。次はそこらへんもふまえた上で直せば良いんですし」
インデックス「できるの?」パァ
しんのすけ「結界の効果を服と両袖とフードの四ヶ所に掛けて、仮に三ヶ所の効果がきれても残った一ヶ所が他を自動で修復するようにすれば良いんだゾ」
インデックス「『歩く教会』の結界は法王級だからそれは魔導師や魔神でなきゃ出来ない超高難度の魔術になるかも」
しんのすけ「大丈夫、大丈夫。インちゃんはそこでじっとしてて『スゲーナスゴイデス』!」つカード<ビーム
インデックス「きゃっ!?」ボワン
上条「インデックス!?」
インデックス「大丈夫、びっくりしただけかも」
上条「おいしんのすけ、なんだよ今のは」
インデックス「……凄い。ほんとに四重に結界が掛かってるかも」ペタペタ
・・・
しんのすけ「知りたい?じゃこのカードに触ってて。あっ上条君は絶対に左手でね」つJOKER
上条「あ、ああ」ヒダリテペタ
インデックス「解ったんだよ」ペタ
しんのすけ「じゃあいくぞ?『スゲーナスゴイデス』!!」
パァーーーーーーーン
インデックス(う、動けないんだよ)
上条(右手しか動かねぇ)
JOKER「しんちゃんおひさ~いやお初かな?ワシ、『スゲーナスゴイデスのトランプ・レプリカの精』略して『スゲトレちゃん』だよ~ん」
しんのすけ(あ、やっぱりスゲトラちゃんじゃないんだ)
スゲトレ「オリジナルの記憶は受け継がれてるみたいだけどね~だからやることも変わりないのよ。何か質問ある?」
インデックス(ほ、本物の精霊なの?)
スゲトレ「う~ん?お嬢ちゃんの本当に知りたいのはワシが何者かって事だよね。じゃあまずは『スゲーナスゴイデスのトランプ』について教えるよ~」
しんのすけ(手短にね)
スゲトレ「もっちろん。じゃあ良いかいお嬢ちゃん?まずこのJOKERは魔神の魂二人分を材料に創られたんだよね。で、そこから漏れ出る魔力の余波みたいなのを結晶化させた52枚のカードと共に管理するためにこのカード自身に人格を持たせたってわけ。それがこのワシ」
インデックス(それが本当ならカードの1枚1枚が魔道書の1冊に匹敵するかも……)
上条(話についていけねぇ)
スゲトレ「まあワシ達はそのレプリカなんだけどね。他に質問は?」
しんのすけ(お助けジャージや第七沈々丸がいつまでも消えないのはどうして?)
スゲトレ「しんちゃんの正義の心がこの十年でさらに強くなったからだよ。『スゲーナスゴイデスのトランプ』は正義のためにこそ真の力をだすからね~。そろそろワシは帰るよバイビ~」
シュルルルルルルルン
しんのすけ「お?」
上条「ん?」
インデックス「……つまり、しんのすけの持ってるカードは原典級の霊装って事だね」
しんのすけ「数に限りがあるけどね。さ、朝ご飯にしよう」
インデックス「わーい」イタダキマース
夜 学園都市某所 儀式場
神裂「では始めます。上条当麻、お願いします」
上条「おう。で俺は何をすれば良い?」
神裂「彼女の口の中に呪いの印を見つけました。貴方はソレを破壊してください」
上条「よし、任せろ!」
インデックス「あ―――ん」
しんのすけ「なんか歯医者さんみたいだゾ」
上条「お、これか?」ソゲブッパキン
インデックス?「がっ……ギィ」ゴゴゴゴゴ
ステイル「なっ!?これは……?」
上条「インデックス!!」
しんのすけ「ほうほう、やっぱりおいでなすったか」つカード×5シャッ
神裂「確かにあの女狐ならこれくらいやりますか……」つ七天七刀チャキッ
インデックス?「禁書目録の『首輪』第一から第三まで全結界の貫通を確認」
神裂「確か……『自動書記』【ヨハネのペン】といいましたか」
しんのすけ「へえ、じゃあペンちゃんだね」
自動書記「10万3000冊の書庫保護のため侵入者の迎撃を優先します」
今夜はここまでです
次回投下は未定ですが一週間以内にします
次回はなかなか大きな原作ブレイクが起こります
>>615-617
そうだな俺もいろいろ考えさせられる
ただの標本www
これから投下します
>>618
戸籍も無く、過去も無い「実在しないはずの人間」が現実社会でどう生きていけるというのか
彼女の残りの人生にしんのすけは責任を持てるのか
難しい問題ですね
>>622
>>6はむしろ邪悪なオーラがパナイぶりぶりざえもんが浮かんでフキました
それではどうぞ
とある少年の話、その続きを話そう。
学園都市に移り住んだ少年は貪欲に『力』を求めた。
まず少年は自身の『力』とは如何なるモノなのか知る事から始めた。
しかし皮肉な事に彼の能力はその特性故に街の学者達でも理解の外だった。
ならばと次に彼がした事は身体を鍛え、仲間を創る事だった。
総勢百名を超す武装集団の頭役との出会いは彼にとって幸運だったろう。
いや、あるいは。少年が大数の法則を無視し、『都合の良い奇跡を引き寄せた』のかもしれない。
全ては、もう二度と『助けられ無い誰か』に会わないように、助けたいと望んだ全ての者を救えるように。
「しかしそれを阻むのは10万3000冊の魔道書を使いこなす『魔神』。さて、どうやって彼女を救うかな?『法則無視』よ……」
「警告、第三章 第三節 『首輪』の自己再生は不可能。対侵入者用の特定魔術『聖ジョージの聖域』を発動します」
何かに憑りつかれたかのようにインデックスが立ち上がり、何か呪文めいた文章を吐き出すと魔方陣が現れ、儀式場の空間が歪み、亀裂が浮かび上がった。
そんな中、最初に動いたのは上条当麻だった。
「何が始まるのか知らないけど、始まる前に終わらせればっ……!」
インデックスに駆け寄り『幻想殺し』の宿った右手で彼女の頭をつかむ、しかし……
「ダメだ上条君!それじゃフードの結界を壊しただけだゾ!」
しんのすけの言う通りインデックスの様子は変わらず、上条は急ぎフードを剥ぎ取り再び右手で彼女に触れようとする。
「危険だ!!退がれ上条当麻!」
ステイルが叫んだ直後、インデックスの正面から放たれた光の砲撃が上条を襲う。
「上条当麻!無事ですか!?」
「ああ、ギリギリでな。神裂」
上条は辛うじてその光を右手で防いでいた。
ドラゴン・ブレス
「気をつけて!それは『竜王の殺息』伝説にある聖ジョージのドラゴンの一撃と同義です」
「君がもう一度あの子に触れればそれで終わるのかもしれないが、余波の光の羽だけでも右手以外に触れたらアウトだ。クソッどうしたら……」
神裂とステイルが上条に警告するも次に打つべき手が判らず、二人は動けずにいた。
上条も右手で光を打ち消しているため動けない。
「グッジョブだゾ上条君。フードが外れればオラ達の勝ちだゾ!!」
しんのすけがカードを二枚投げる。一枚はインデックスの頭上に、もう一枚は自身の目の前に。
「これで決まりだ!『スゲーナスゴイデス』!!」
しんのすけが呪文を唱えるとインデックスの頭上にあるカードからは紅い稲妻が生まれ彼女を貫き、もう一枚からは黒い棺のような物が生まれた。
紅い稲妻に撃たれたインデックスは倒れ光の砲撃は止む。
「なっ!?おいしんのすけ!あんな攻撃してインデックスは平気なのか!?」
「大丈夫、今の攻撃じゃないから。ほら見て」
しんのすけが指差す方を見ると倒れたインデックスから赤い球体が浮かび上がり、その球体から出る靄のような物がしんのすけの近くにある棺に吸い込まれていた。
「ペンちゃんがインちゃんに植え込まれた別人格みたいなのだとして。なら引きずり出して切り離して別の入物に封じ込めちゃえば良いんだゾ」
棺が靄を吸い込むほど、球体は小さくなっていく。
「じゃ、上条君。トドメは任せたゾ」
「トドメ?」
「赤い玉からコードみたいのがインちゃんにのびてるでしょ?あの部分を右手で触れば終わりだゾ」
「こうか?」
上条がコード状の部分に触れると赤い球体は全て棺に吸い込まれていった。
「……う、うん?」
「お?インちゃんが気がついたみたいだね」
しんのすけに言われ上条がインデックスに駆け寄る。
「……とうま……しんのすけ……かおり……」
「ああ、もう大丈夫だぞ。インデックス」
上条が愛おしげに彼女を抱き寄せる。
その時……
「上条君、上!!危ない逃げて!」
しんのすけの叫び声が響いた
翌日 某病院
カエル顔の医者「面会だよ?お友達?」
インデックス「……あ、」
上条「部屋、間違ってませんか?」
インデックス「……私の名前はねインデックスって言うんだよ」
上条「はあ」
インデックス「『偽名じゃねえか』……って君は言ったんだよ?覚えてる?」
上条「はは、不思議な名前ですね」
インデックス「……う」ジワ
上条「ぷ、ぶはははははっ。なんて顔してんだこんな古い手に引っかかるなよな」
インデックス「……とうま?覚えてるの?じゃあ、さっきの大ボケは?」
上条「面白く無かった、デスカ?」
インデックス「と~ま~(怒)」ユラァ
上条「ぎゃあ~!?不幸だー」
数分後
インデックス「ふんっ」プンプン
カエル顔の医者「……行っちゃったよ?本当にあれで良かったのかい?」
上条「……」
カエル顔の医者「本当は何も覚えて無いんだろう?」
上条「良かったんじゃないですか、確かに俺は何も覚えてないけど、でもあの子に泣いて欲しくないって思ったんです。案外まだ、覚えてるのかもしれないですね」
カエル顔の医者「思い出が残っている?脳細胞にかい?」
上条「そんなの、決まってるじゃないですか。―心に、ですよ」
しんのすけ(inベッドの下)「ほうほう、それなら次は頭に思い出してもらいましょう」ヨイショットズルズル
上条「わぁ!?どなたですか!?」
カエル顔の医者「やれやれ、ずっとベッドの下に隠れてたのかい?」
ドクター・ヘブンキャンセラー
しんのすけ「あ、『冥途帰し』先生いつもお世話さまです。お世話ついでに上条君の右腕を押さえてくれますか?」
冥途帰し「これで良いかい?」
上条「え、あの、先生?」
しんのすけ「いいからいいから、じっとしてて。ほい、『スゲーナスゴイデス』」つカード<ビーム
上条「うわっ!?」ボウン
しんのすけ「上条君、気分はどう?」
上条「……ああ、わるいなしんのすけ、お前の事も忘れちまって」
冥途帰し「どうやら、記憶が戻ったみたいだね?では僕は他の患者の様子を見に行くよ?」
しんのすけ「ありがとうございましたー!」
上条「……それで、思い出したのはいいけど。これって……」
しんのすけ「うん。上条君が右手で頭に触ったらたぶんまた全部忘れちゃうゾ」
上条「はあぁ~、どうすっかな~」
しんのすけ「やだな上条君、オラが何も対策して無いわけ無いじゃない」つノートとシャーペン
上条「まさか、今のうちに覚えている事を全部書き写せと……?」
しんのすけ「正確には『覚えなおす』のが目的だゾ。マジカルで思い出した記憶が消えても、アナログで覚えなおした記憶は『幻想殺し』じゃ消せないでしょ」
上条「それしか、無いか」ゴクリ
しんのすけ「あ、あとこの子を紹介しておくね。上条君が退院後インちゃんと一緒に三人で暮らす事になるから」
和服美人「初めまして、とはこの場合は不適格ですね。ですが、改めて自己紹介します『自動書記』といいます」
上条「……はい?」
しんのすけ「じゃ、そーゆーことで~」
上条「あっ、おい!?」
自動書記「上条当麻、早急に作業を開始してください。面会時間終了まで残り6時間41分17秒しかありません。なお、作業中の私の役割は貴方の右手が頭部に触れないよう監視する事です」
上条「ええっ!?現状に何の説明も無いんですか!?不幸だー!!」
今回はここまでです
新ペンデックスさんの外見は「トッペマのイメージの影響を受けたダイアナお銀のイメージ」です。一言でいうと和服美人
次回は来週火曜日夜9時投下予定
このスレではあと
「しんあいデートと現状の確認の話」
「自販機前で八七三の乱闘」
「大蜘蛛編」
の三つを投下する予定です
>>638
上条さんがぬべ条さんに…
これから投下します
>>642-643
どちらにしろ、外見はイタい厨二病のようになってしまいますね
それではどうぞ
回想
しんのすけ「上条君の頭に光の羽根が!?」
インデックス「びょういん!きゅうきゅうしゃー!」
自動書記「落ち着いてください禁書目録。神裂火織、救急車を呼んで頂ければ幸いです」
神裂「解りました直ぐに!って貴女は誰ですか!?」ガビーン
自動書記「はじめまして、が、この場合は適当でしょうか。『自動書記』と言います」
ステ神「「なっ!?」」
自動書記「どうしました?上条当麻の生命が危険域に達しています早急に適切な処置が望まれます」
神裂「ああっそうでした!」つケータイ
ステイル「僕は人払いのルーンを解除してくるよ」ダッ
救急車到着後
しんのすけ「じゃあ、オラは上条君の付添行ってくるから」
神裂「はい、私達も儀式場のかたづけ等を終えたら病院に向かいます」
ヨハネのペン
ステイル「……それで、君は?『自動書記』、なのかい?」
自動書記「はい、つい先ほどまでそちらの禁書目録の中にいましたが、気がついたらこの機械人形の身体でした」
神裂「そういえばしんのすけは、『切り離して別の物に封じ込める』と言ってましたが……」
ステイル「うん?そういえば彼は何でそんな事ができたんだ?そういう能力なのか?」
自動書記「いえ、野原しんのすけが持つ、原典級霊装『スゲーナスゴイデスのトランプ』によるものです」
ステ神「「『原典級』!?」」
インデックス「なんでアナタがトランプの事を知ってるの?」
自動書記「分離するまでの記憶は、ある程度共有しているようです。なお、一枚はこの機械人形の身体を構築もしくは召喚し、もう一枚が私を禁書目録から分離、再封印したものと思われます」
オカルト
ステイル「いやそれよりなんでこの街の能力者が『霊装』を扱えるんだ!?」
インデックス「『スゲーナスゴイデスのトランプ』は、それ自体が魔力を結晶化させた物らしいから、魔術師じゃなくても使えるのかも」
自動書記「そうですね、自身の魔力を使わなくて良い以上、副作用も出ないでしょう」
神裂「……貴女が何故彼女と分れて自己を得るに至ったかは解りました、しかし解せないのは敵意が無い事です」
自動書記「私の本来の役目は禁書目録の『管理者』であり、必要悪の教会が私に与えた『首輪』、つまりは拘束具としての役割は副次的な物です。先ほどは、禁書目録の管理を目的とする一部の術式が破壊された為、上条当麻を敵性と判断、迎撃したにすぎません」
インデックス「つまり、誤解がとけたからもう大丈夫ってことなのかな?」
自動書記「概ね、その認識で適格だと思われます」
ステイル「しかし10万3000冊の魔道書を使いこなす『魔神』なんて、しんのすけも厄介な存在をうみだしてくれたものだ」
自動書記「今の私は魔神たりえません、この機械人形の身体では魔術に必要な魔力を練る事が出来ません。なお、禁書目録についても、魔力を練る為の知識はあっても技術が無いため同様です」
インデックス「それで、アナタはこれからどうするの?」
自動書記「儀式場のかたづけの後、病院に向かいます」
インデックス「あ、うん、そういう事じゃなくてね……」
自動書記「私は禁書目録の管理者なので貴女と行動を共にする事になります」
神裂「解りましたでは私達もその方向で上に報告するとしましょう。上の決定次第では貴方の希望通りとはいかないかもしれませんが」
自動書記「必要悪の教会、もしくはイギリス清教としては、私と彼女を離す気は無いと思われます。元々『禁書目録』と『自動書記』、二つ揃ってこその『魔道図書図書館』であり、【Dedicatus545】なのですから」
神裂「そう、なのでしょうか……?」
ステイル「うん。それより、かたづけが終わったよ。病院に急ごうか」
現在 上条当麻の病室
自動書記「その後野原しんのすけと合流、翌日に貴方が目を覚ましたと聞き、先ほどの流れに至りました。他に何か質問はありますか?」
上条「えーと、退院後は俺とインデックスとお前の三人で暮らす事になるとしんのすけが言ってたけどそれは……?」
自動書記「禁書目録が、貴方と共に暮らす事を望みました。そして私は管理者としてそばに居る必要があります」
ネセサリウス
上条「よくインデックス達が所属する組織が許したな。確か、『必要悪の教会』だっけ?ステイル達は連れ戻す為に来たんだろ?」
イマジンブレイカー
自動書記「推測になりますが、破壊された『首輪』の代用に『幻想殺し』を利用するという意図だと思われます。つまり、禁書目録に対する『保護』と『抑止力』です」
上条「そうですか……ところで『ヨハネのペン』って呼びづらいな」
自動書記「露骨に問題から逃避しましたね。しかし好都合です、私にも完全記憶能力はあるので、ノートに書かれればその後貴方が忘れても私は覚えていられます。ですがそのためにも、作業を進めて頂ければ幸いです」
上条「はあ、だんだん右手が痛くなってきましたよ……うう、不幸だ」
自動書記「……あ(濁音)」
上条「ええ!?どうしました自動書記さん?アナタがそんな声をだすと何かヤバイ失敗したかと不安になるのですが!?」
自動書記「いえ、御心配無く。たった今気がついたのですが、『スゲーナスゴイデスのトランプ』ならば『上条当麻の人生が全て記された本』を生み出すこともできたのでは?」
上条「……一言だけ言いか?」
自動書記「……どうぞ」
上条・自動書記「「不幸だ―――!!」」
今回はここまでです
ペンデックスさんの案はプライバシーとか無視してるんですが延々とノートと格闘し続けた後だとこうもおもいますよね?
あ、次回投下は一週間以内に
次回はいよいよしんあいデート回
『壁を殴りたくなるような話』を目指してがんばります
これから投下します
夏休み某日 第七学区某所
あい「お待たせしましたわ~しん様」
しんのすけ「いや、オラも今し方来たところだぞ。あ、ボーちゃんは『いつもの通り』忙しくて来れないって」
あい「あらまあ、又ですの?あいとしてはしん様と二人きりになれて嬉しくもあるのですけれど」
しんのすけ「う~ん、むしろ彼はオラとあいちゃんをくっつけようと気を利かせていつも遠慮してるのかも」
あい「そうかしら?でもボーなら最初から『僕の事はいいから、二人で遊んできなよ』とか言うとおもいますわ」
しんのすけ「そうだね、気遣いはできる方だけど気をまわすタイプじゃないしね。やっぱり本当に忙しいのかな」
あい「ボーは昔から、しん様とはまた別の意味での『我が道を往く』タイプですからね」
しんのすけ「……あいちゃんって昔からオラしか見てないようで皆の事もよく見てるよね。ネネちゃんがしいぞう先生を好きになった時とか」
あい「しん様ほどではありませんわ、年上好きとおっしゃりながら年下や同い年にもお優しいしん様が、しいぞう先生を皆で見送ったあとネネちゃんを慰めてらした事も知っていますわよ」
しんのすけ「う、見られてたのね。でも意外だなぁ当時のあいちゃんならネネちゃんに嫉妬してその場で声掛けてきそうなのに」
あい「あら、心外ですわね。あいは昔から良い女ですわ」エヘン
しんのすけ「ぷっ……ごめんそうだったね。うん、良く知ってるゾ」クスリ
あい「も~う、なんで笑うんですのー?」
しんのすけ「いや気にしないで、バカにしたわけじゃ無いから。じゃあもう行こうか。あいちゃんは何処か行きたい所ある?」
あい「しん様とご一緒なら、あいは喜んで何処にでもついて行きますわ」
しんのすけ「じゃあとりあえずまずは喫茶店かな?少し歩いた所に行きつけがあるから」
あい「まあそれは楽しみですわ」
喫茶店『男たちの挽歌』
ドア<チリンチリーン
しんのすけ「うん、やっぱり喫茶店の扉はこうじゃないとね。学園都市ってたいてい自動ドアだからこの独特な雰囲気は喫茶店に良くにあいますなぁ」
あい「このお店がしん様の行きつけですの?」キョロキョロ
しんのすけ「うん、あの奥の席がお気に入り。あ、スーザンいつものね」
スーザン「いらっしゃーい!あらヤダ、しんちゃんてば彼女連れ?若いっていいわね~。よし今日はしんちゃんのお勘定半額にしちゃうわよ!」
しんのすけ「おおー!いよっスーザン太っ腹!!」パチパチ
あい「まあ、貴方は……」
スーザン「あら、私の事知ってるの?」
あい「株式会社ゲンブの先代社長、玄武岩男さんですわよね?今はここのマスターを?」
しんのすけ「そういえばあいちゃんのってゲンブ製だったね」
スーザン「あらそうなの!?嬉しいわ。貴女とは初めましてね、今はスーザン小雪って名前で、おさっしの通りこの喫茶店をやってるの。私の正体は秘密にしてるから、他の人には内緒にしといてね?」シー
あい「はあ、解りました」
スーザン「ありがとね。あそうそう、しんちゃん。今まで私一人だったけど今日から新しいコ達が入るのよ。後で紹介するわね」
しんのすけ「ほほう、それは楽しみですな」
あい「しん様ぁ?」ユラァ
しんのすけ「美人ウェイトレスとの出会いを期待してとかそういう意味じゃ無いから!スーザンはオカマしか雇う気無さそうだからどんな面白い人達かなってそれだけだゾ!?あ、ほらあいちゃん。いいかげん席にすわらないとね!?」
スーザン「ふふっ。若いっていいわね~」
数分後
スーザン「じゃあ皆、出て来て~!」
新人店員達「はーい」×4
しんのすけ「」ガンッ
あい「しん様!?テーブルに頭をぶつけるなんて如何なさいましたの!?」
このまち
しんのすけ「大丈夫、ビックリしただけだから。……なんで学園都市にいるのさ、タケシツヨシキヨシにジャークのオジさん達は!?」
太ったオカマ「ああんその名で呼ばないでよぉ」
あい「またお知り合いですの?」
太ったオカマ「あらしんちゃんの彼女さん?初めまして、私はローズ」
比較的綺麗なオカマ「私はラベンダー」
厚い唇のオカマ「私はレモン。私達三人兄弟なの」
やっ
紫髪のオカマ「私はジャーク、この三人が経営てた店で働いてたんだけど」
とし
ローズ「流石に年齢がねぇ。だから思い切って四人で学園都市に引っ越して来たのよ」
しんのすけ「いやそれってサタケさんはどうしたの?」
ジャーク「彼もこの街に来てるわよ児童養護施設で働くんだってさ。確か……『あすなろ園』っていったかしら」
しんのすけ「ああ、そういえば元ベビーシッターで子供好きなんだっけ」
ローズ「しんちゃんはこの店の常連さんらしいわね。これからよろしくね」
スーザン「紹介はすんだわね?じゃ四人四人共仕事割り振るからこっち来て」チョイチョイ
店員達「はーい」×4
あい「……しん様の人脈の深さ広さにはいつも驚かされますわ」
しんのすけ「まあそれなりに波乱万丈な人生歩んできたからね。それより、あいちゃんは何飲む?」
あい「では何か甘い飲物を……」
しんのすけ「スーザーン!あいちゃんもオラと同じのねー!」
スーザン「りょうかーい!じゃあローズこの二つ持って行って」
ローズ「はーいマスター」
しんのすけ「お、きたきた」
ローズ「お待たせー」
しんのすけ「あ、ローズ靴紐ほどけてるゾ」スッ
ローズ「え?あらほんと」シャガミ
しんのすけ「あ、ストロー落としちゃった」シャガミ
オカルト
しんのすけ「(で、なんでこの街に?よくわかんないけど『条約』ってのが在って、科学と魔術で冷戦状態なんじゃないの?珠由良族ってどう考えても魔術側でしょ)」ヒソヒソ
ローズ「(だからこそなのよ。ジャークは力を使い果たしたとは言え『魔神』だから、どんな宗教組織にいつ狙われてもおかしくないもの。それを防ぐには……)」コソコソ
しんのすけ「(学園都市が最適だったわけね。納得したゾ)」ヒソヒソ
ローズ「これで良いかしら?じゃね」
あい「しん様?」
しんのすけ「ん?ああいやね、拾おうと手を伸ばしたところで『落ちたストロー使うのもなー、でも袋に入ってるのだからセーフ?』とか考えてて」スクッ
あい「そうでしたか……てっきりあいには聞かせたくないお話でもしてるのかと」ジトー
しんのすけ「そ、そんな事ないゾ」ヒヤアセタラ
スーザン「……うーん若いって良いわね。アンタ達には恋話とかないの?」
ローズ「恋話ねぇ、イイ男見つけたいんだけど。ママがね」
ラベンダー「『さっさと嫁さもらえ。息子さ三人もいて孫が一人もいねえってどおいうこった』ってさ」
レモン「オカマが惚れる女も、オカマに惚れる女もいるわけないじゃないね」
スーザン「あら、そうでもないわよ?実際私、妻子持ちだし。(別居してるけど)」
ローズ「そうなの?」
スーザン「オカマは男が好きとか恋愛対象がどうのなんて結局は年上好きが年下や同い年の相手を好きになるのと同程度の話なんだし。ほら、こう考えれば意外と多そうでしょ?オカマと女のカップル」
ジャーク「おお、確かに」
あい「ふふっしん様『年上好きが年下や同い年の相手を好きになる』のは意外と多いらしいですわよ?」ニコニコ
しんのすけ「オラに振らないでよ」プイッテレテレ
数十分後
スーザン「また来てねー」ノシ
ラーニングコア
しんのすけ「さて、お次は『博覧百科』に行ってイルカショーでも観るとしますか」
あい「あらまあ、それは楽しそうですわね」ウキウキ
しんのすけ「じゃ、まいりますか」
第七学区 駅前
佐天「あれ?ねえ初春、あの二人って……」
初春「わぁ酢乙女さんと野原さんだ、今日はデートなんですかね」
佐天「どうしよう、友達に会ったんだし挨拶したほうが良いよね?でもデートのジャマしちゃ悪いし」
初春「セブンスミストの時みたいに同行するわけじゃ無いですし、挨拶だけならおジャマにならないんじゃないですか」
ギャル系柵川生「お、涙子と飾利、ちょー奇遇じゃん。てゆうか二人共何悩んでんの?」
初春佐天「「わっ!?」」
しんのすけ「おお?涙子ちゃん達だ」
あい「あらまあ、幻想御手事件の時もそうでしたけれど、よくよく会いますわね」
佐天「こんにちは!」
初春「その節はお世話になりました」
あい「おや、そちらの女性は……」
ギャル系柵川生「てゆうかしんのすけじゃん!?なになに彼女居たの?」
佐天「わわっアツミ!?野原さんを名前で呼びすて!?」
初春「し、失礼ですよ屈底さん!」
しんのすけ「あーいいのいいの。アツミちゃんとは幼馴染だから」
アツミ「ていうか、しんのすけの実家に泊まった事もあるし。名前呼びくらい当たり前?みたいな」
あい「しん様?紹介していただけますか」ゴゴゴゴゴ
しんのすけ「はっはい!」ビクッ
佐天「おおう、修羅場だ」
アツミ「てゆうか誤解じゃね?お互い自己紹介しよっか?」
あい「そうですわね……では私から。長点上機学園一年の『酢乙女あい』です、しん様とは幼稚園からの付き合いですわ」
アツミ「私は『屈底アツミ』柵川中学で、涙子と飾利とはクラスメイトね。しんのすけとは母親同士がママ友?になったのがきっかけ。てゆうか心配しないで私は幼馴染って言ってもしんのすけよりもひまの友達だから」
あい「ひまわりちゃんの?そうでしたか」
佐天「アツミが野原さんと幼馴染だったとは、意外と世間は狭いもんだね」
初春「もう佐天さんも屈底さんも、デートのお邪魔しちゃいけませんからもう行きますよ」グイグイ
佐天「わわっ引っ張らないでよ初春」
アツミ「またねー」ノシ
すいませんが今夜はここまでです
その代り、明日から『大蜘蛛』編の終わりまで毎日投下します
>>しんのすけ「そういえばあいちゃんのってゲンブ製だったね」
ゲンブが何の会社か知ってる人は壁を殴りましょう
>>6は自分で書いたのに殴りたくなりました
これはデルタフォースをいっぺんに敵に回すレベル
アツミもいるのかよwwwww
ひまわりが好きだった赤ん坊とか居ないかな?
(´┰◇┰`)←確かこんな感じの子
これから投下します
>>716
怒る資格があるのは青ピだけな気がしますが、残りの二人も一緒に怒りそうですね
>>717-718
次スレに投下予定の外伝では、NGKaBT【エヌジーカブト】と言う名前で活動する
野原ひまわり、美憂、戸津加源基、石坂桃、本田ひとしの話もかくつもりです
博覧百科 水族館
しんのすけ「へ~水棲昆虫展か。あいちゃんはこういうの平気だったよね?」
あい「はいしん様。ですがお目当てはイルカショーだったのでは?」
しんのすけ「そうだね、先に公演時刻を係員の人に聞いた方がいいかもしれないゾ」
あい「あら、あそこにイルカショーのポスターがありますわ」
しんのすけ「お?」
イルカショー開催
期間
8/1~8/31
時刻
10:30~11:00
13:30~14:00
しんのすけ「今日は7月だよね?」
あい「そうですわね……7月下旬ですわね」
しんのすけ「……」
あい「しん様そうお気を落とさないでくださいな」
しんのすけ「大丈夫、落ち込んで無いから。気にしないで」
あい「なら良いのですけど……」
しんのすけ「学園都市ならオールシーズンやってると思ったんだけどな~。ま、いっかショーはやってなくてもイルカはいるでしょう」
あい「学園都市にとって水族館はあくまでも学習施設ですから、できるかぎりイルカショーに使うお金と手間は他にまわしたいのでしょうね」
しんのすけ「他にまわした結果が水棲昆虫ってどうなんだろ?まあ確かにお金掛かりそうだけど」
あい「この水槽は……『コヤマトンボ』?の幼虫のようですわね」
しんのすけ「ヤゴか……オニヤンマとかのメジャーどころじゃ無いあたり学園都市らしいゾ」
・・・・・
あい「そういえば『コヤマ』で思い出したのですが、先日食蜂さんから小山先生がまた今年も何かヤルおつもりのようだと聞きましたわ」
まえ
しんのすけ「まさえ伯母さんが?……え!?またって事は以前にも何かヤったの?」
マスク
あい「昨年の『盛夏祭』ではトリケラトプスの仮面を被り、生徒たちに交じりメイドに扮していたところを渡辺先生に見つかり2時間正座。この話は常盤台中学の伝説となりましたわ」
しんのすけ「流石はまさえ伯母さん……御茶目と悪戯に人生懸けてるゾ」スゲエ
マザーグース
あい「常盤台の『酷娯狂史』の二つ名は伊達では無いと言う事ですわね」
しんのすけ「上条君の担任の人と並ぶ都市伝説教師か……」
おば
あい「まあ、義伯母さまがあそこまでの事をなさるのは流石に『盛夏祭』や『大覇星祭』といった御祭りの時くらいなのですけど。おや、ここからは普通のお魚さん達ですわね」
しんのすけ「お?大きな水槽。イルカいるかな」
あい「あら、あそこにいますわね」
しんのすけ「いやぁパース旅行を思い出すゾ。皆集まれー」チョイチョイ
イルカ<スイ――
あい「まあ、しん様の前にイルカ達が集まって来ましたわ」
しんのすけ「よーし旋回上昇、急降下、大回転、全員でバブルリング」
イルカ達<スイ―クルクルスト――ングル――ンブボウ!
あい「すごい……こんなの初めて見ましたわ」
しんのすけ「理屈は全く自分でもわからないけど、オラはある程度賢い相手なら動物さん達ともお話出来るんだってさ」
テレパシスト
あい「動物との意思の疎通は、精神感応系の最高位である食蜂さんにも出来ませんのに、やっぱりしん様はすごいお方ですわ」
ポニテールの少女「わ、すげぇだ海豚たつが芸スてるべ」
その兄らしき少年「おい、訛り丸出しになってるぞ」
ポニーテールの少女「わわっ!?」
あい「あら、貴方は……」
しんのすけ「お知り合い?」
あい「クラスメイトの『十和田しずか』さんですわ。そちらの殿方も長点上機の校内で見かけた事がありますわね、先輩でしょうか?」
うえ
しずか「二つ年上の兄だよ」
しずかの兄「俺も長点なんだ。『しょうた』だ、よろしく」
しんのすけ「十和田?しずか?しょうた?……ああ思い出した。秋田の祖父ちゃんの家に遊びに行った時に会った子達だ」
しずか「ああっ!?オメは銀ノ介爺ちゃんの孫の?」
しょうた「ああ、四回転を決めた奴か。確かしんのすけだっけ?」
あい「あらまあ、しん様ったら。しずかさんともお知り合いでしたのね」ニコッ(ドドドドドドドド)
しんのすけ「ひぃっ!?みさえの数十倍のオーラ!?」ビクウッ
しょうた「あ~、知り合いって言っても今日十年ぶりに会ったんだ。アンタが妬くような関係じゃ無いぜ?」
あい「ふむ、それもそうですわね」
しんのすけ「ほっ。でも驚いたゾ、オラも長点だから会っていてもおかしくないのに」
レベル5
あい「しん様は超能力者用の『特別クラス』ですからいたしかたないかと」
十和田兄妹「「超能力者!?」」
しんのすけ「『原石』だけどね」
しずか「はあ~すげぇだな~」
あい「しずかさんも大能力者ではないですか。私から見れば充分羨ましいですわ」
しんのすけ「へえ、何の能力なの?」
アイスハンド
しずか「『温度低下』って言う温度を下げる能力だよ」
しょうた「これからの季節に便利だぜ」
あい「十和田先輩の能力はなんですの?」
ヒートハンド
しょうた「しずかの反対の『温度上昇』だ。デートの邪魔しちゃなんだしもう行くわ」
しずか「バイバイあいちゃんしんちゃん。また学校で」
しんのすけ「バイバーイ」ノシ
イルカ達<オビレフリフリ
しんのすけ「お?」
あい「どうかなさいましたの?」
しんのすけ「……いや、ボーちゃんにもお土産買ってかなきゃと思って」
あい「そうですわね。一通り見たら最後にお店によりましょうか」
水族館内 土産店
しんのすけ「う~ん。ボーちゃんは石好きだから化石とかかな?」
あい「彼にとって、白化サンゴは『石』に含まれるのでしょうか?」
しんのすけ「ボーちゃんが喜ぶお土産が解らない……」
あい「無難にクッキーとかにしておきましょうか」
しんのすけ「うん、そだね」
夕暮れ時 第四学区
しんのすけ「さて、そろそろお食事と行きますか」
あい「『第四学区には世界中の料理が揃っている』なんていいますけど、此処にもしん様の行きつけが?」
しんのすけ「高級店じゃなくてバリバリの大衆食のお店なんだけどね。あ、ついたよ」
やきとり デスペラード
マスター「らっしゃーい」
しんのすけ「マスター、いつもの。今日は二人分ね」
マスター「おっ、こりゃまたべっぴんさん連れてるね。はいよネギマのタレとももとむねの塩二本ずつね」
しんのすけ「いただきまーす」アーン
あい(なるほど、ああやって食べるものなのですね)
あい「……いただきます」パクッ
マスター「どうよ?今日のデキは」
しんのすけ「く~っ。いつもながら最高だゾ。マスター、グッジョブ!」
あい「……美味しい、実家の料理に勝るとも劣らない味ですわ……」
マスター「そりゃあ良かった。はいよ麦茶」
しんのすけ「いや~いつもゴメンねマスター、オラ達まだビールたのめる年齢じゃ無いからさぁ」
そんなの
マスター「年齢制限守ってるスキルアウトはしんのすけくらいだよ。連中、完全下校時刻になっても帰らねえのは良いが、俺の店で騒がないで欲しいね」
しんのすけ「あ~やっぱり駒場さんの所以外のスキルアウトってほとんどそういうのか……」
あい「気を落とさないでくださいな。むしろ第七学区が特別なのですわ」
マスター「お嬢ちゃん、それフォローになってねぇよ?」
夜 第七学区
しんのすけ「じゃあねあいちゃん。今日は楽しかったゾ」
あい「お待ち下さいしん様。最後に一ヶ所だけ連れて行って欲しい場所がありますわ」
しんのすけ「お、何処?」
あい「しん様のご自宅です」
しんのすけ「……もう完全下校時刻近いんだけど」
あい「わかってますわ」
しんのすけ「……」
あい「……」
しんのすけ「……」
あい「……だめですの?」ウルウル
しんのすけ「……寝室が別でいいなら」ボソッ
あい「はいっ」パアッ
今夜はここまでです
マザーグースの由来は『存在そのものが御伽噺』とかそんな(それでいて雛鳥を立派に育て上げる)です
明日は外伝二本
とある逢引きの舞台裏
とある自販機前の大乱闘
を投下予定です
ここまで来たら先生になった弦太朗が出ても驚かないよ
どんどん学園都市がクレしんワールドに侵食されてってるwwwいいぞもっとやれwww
こりゃアレイスターが計画の修正に悲鳴をあげるレベルまで行くのは
時間の問題だな
魔術サイドもビックリな能力者揃いだし
別世界最強の魔法使いだの世界を滅ぼす魔王だのもいるし
シェリー涙目な街になりかねないな
これから投下します
思いの外、長くなったので、「とある自販機前の大乱闘」は明日にします
>>735
流石にライダーサイドは自重しますが、台詞にパロネタが入るかもしれません
「オラは科学側と魔術側両方の全員と友達になる男だ!」
こんな感じに
>>739
これからも続々出て来そうです
>>740-741
そこら辺もおいおい作中で
(早く『89の奇跡』について書きたい)
外伝5 とある逢引きの舞台裏
しんちゃんからメールが来た。
最近忙しかったが、やっと時間ができたから、あいちゃんも加えて三人で何処かに遊びに行こう
と言う誘いだった。
明日、第七学区で待ち合わせか……
忙しくて行けないと返信する。
あいちゃんも二人きりの方が嬉しいだろう。
それに、やらなきゃいけない事もある
5年前に春日部のヒマワリ星人が母星に帰って行った。
彼と仲が良かったぼくは、彼が去る時にヒママターを貰った。
このヒママターは凄いの一言だ。
これなら『ボーちゃん28号』のエネルギーになるかもしれない。
『ボーちゃん28号』はほぼ完成している。
あとは巨体を動かすのに必要なエネルギー源を見つけるだけだ。
未来の僕は、おそらくしんちゃんからOBAKAパワーを抽出する事に成功したのだと思う。
もちろん今の僕にそんな事は出来ない。
だから何か代用品が必要だ。
パンゴリンズタン ハイドロハンド
幸い僕の能力『自在化鞭』は『水流操作』系統の物だから、液体と相性がいい。
いつかしんちゃんから聞いた『金の魂の湯』の話。
あれを再現する事が当面の目標だ。
明日は海洋深層水とヒママターを混ぜてみよう。
海水を貰いにとある施設に行く。
「では指定の研究室に送っておきますね。今日の夜には届くはずですから」
「よろしく、お願いします」
長点上機の生徒が研究に使うと言えば結構協力してくれる。
能力開発や特殊技能において学園都市最高の名門校の名は伊達ではないらしい。
夜まで暇になったので、施設に併設された水族館内を観てまわる。
海洋生物を見て、何かインスピレーションを受けれればいいな。
「おい、そりゃ本当か?」
「間違いねえ。ありゃ第八位だった」
スキルアウト二人が何やら話しているのを聞こえた。
……『第八位』、しんちゃんの事だろうか
「あの美人の女つれてるイルカに芸させてるやつか?」
イルカのいる水槽の方を見ると、なるほど確かにしんちゃんとあいちゃんが居た。
「超能力者を討取れば、スキルアウトの伝説に成れるぜ!?」
「しかも第八位ってことは一番下の超能力者だろ?チャンスだ」
二人のスキルアウトの前に出る
「あ?何よお前」
トルネードコール
「第八位、『法則無視』の親友で、彼と幼馴染のデートを邪魔してほしくない、通りすがり。ってところかな」
「はっ!じゃあお前もヤっちゃえばいいだけの話だろ?」
「2対1で勝てる気かよ!?」
スキルアウト達が警棒を取出し、僕も懐からペットボトルを取り出し、蓋を外す。
「最初に言っておくと、僕は『水流操作』系。低能力者だけど、『この状況』なら、2対1だろうが10対1でも圧勝できるよ。それと、僕からも一つ質問良いかな?」
ペットボトルの中の液体が指先を伝って鞭のようになる。
「へぇ、ずいぶんな自信じゃないの。で、質問って何よ?」
「男二人で水族館って哀しくならない?」
「手前殺す!?」
これで良い、まずは怒らせて相手のペースを崩す。
次に、鞭で相手の警棒を絡め盗る!
「「あっ!?」」
警棒2本が、僕の足元に転がる
「なるほどな、レベル1とは思えないほど上手く水を扱うじゃないか。お前の自信にも納得だ。だが……」
武器を失った事でむしろ頭が冷めたのか、まずいな。
「逆に言えばそれだけの事が出来るにもかかわらず低能力扱い。お前、能力に何かしらの制限があるな?例えば特別な液体しか扱えない、とかな」
「そういえばここは水族館、水なんてそこらじゅうに在るってのに持ってたペットボトルの水を使ったな?ビンゴか?」
「どうかな?ためしてみる?」
「普通、『水流操作』ってのは空中に水の塊をプカプカ浮かばせているモンなんだが……お前さっきからその鞭みてえにした水を手放せないようだな」
「『直接手で触れる必要がある』ってのは有名な能力の制限だよなぁ!?」
初見の相手に見抜かれるなんて、僕もまだまだだな。
でもまあ良い、時間稼ぎは終わった。
「はぁ。僕の、能力制限を白状すると、1・一度に扱える水塊は一つ。2・その水塊に身体のどこかが触れていなければならない。3・扱える液体はとある水溶液に限るの3つだよ」
「あん?なんでんなこと自分から話すんだ?」
「これで御終いって事だよ」
次の瞬間、スキルアウト二人が巨大な水塊に呑み込まれる。
「3つ目の制限について、詳しく言うと『とある水溶液』って『塩化ナトリウム水溶液』の事で、もう少し正確に言うと、僕は『塩分を含んだ液体』を扱える」
スキルアウト二人が、水の中でもがいている。
「鞭を伸ばして、何処かの水槽の中と繋げれば、その時間稼ぎができれば、僕の勝ちだったんだよ?……聞いて無い、か」
気絶した二人を水塊から出す。
あ、しんちゃんと目が合った。距離はあるけど、気づかれたかな?
水を水槽とペットボトルに戻す。
さて、研究室に帰ろう。
これ、触れないとならならない、っていう点だけで低能力に収まってるだろ
やろうと思えば海を鞭のように扱って、ノアの洪水引き起こせる能力なんだぞ
文明を沈没させられる能力が低能力とか、レベル認定の科学者の目は節穴だな
人間の体液すら思い通りに出来る恐ろしい能力だな
水塊の限界値無かったら化け物だろ
強能力くらいはありそうだなと思ったけど低能力って自称だし、油断させる目的で言ったブラフの可能性があるのか。
超能力者に喧嘩売るようなバカに僕は強能力だから痛い目を見たくなければ帰れとか言っても無駄だしな。
何故操作出来る量を考慮しないのか
>>767
ばっか、おめぇしんちゃんの親友は軒並みレベル3以上なのに、一人だけ低能力ってのはなんかあるに決まってんだろ
第一しんちゃんと組めばそんな法則無視できるわけで
遅れてすいません
これから投下します
>>761
ある程度の塩分濃度が必要なので体液の種類によります
>>760>>762>>763>>768
湾内さんの能力がレベル3だったので、ボーちゃんがレベル1でも不自然では無いかと
(>>6の偏見かもしれませんが、学園都市の能力強度の判定基準は一芸突破より万能型の方が高く評価されそうなので)
また、ボーちゃんは能力判定を受ける時は早く終わらせたいと思ってるので正確な情報、数値を学園都市側がとれてないということもあります
>>767
作中でボーちゃんが言っているように彼の能力制限は3つだけです(細かい制限は他にもありますが)
ただし1と2の(1つの水塊に触れ続ける必要がある)ため(実質的には)無限の水量を扱えるというわけではありません
ボーちゃんの制限2は『触った事がある水のみを操る』ではなく『操っている水塊に触れ続ける必要がある』です
外伝6 とある自販機前の大乱闘
第七学区 しんのすけの自宅
しんのすけ「あいちゃん、起きて起きて」ユサユサ
シロ<ホホヲペロペロ
あい「う……ん。おはようございますしん様、シロちゃん」パチ
しんのすけ「おはよう、あいちゃん」
あい「……そうでしたわ。昨日はしん様のお家に泊まったのでしたわ」
しんのすけ宅 リビング
あい「しかし、驚きましたわ。まさか学園都市で一軒家に住んでる学生がいるなんて。しかもしん様、このお家は春日部のご実家と瓜二つではありませんか」
しんのすけ「うん、土地だけ買ってその上に建てたの。やっぱり住み慣れた我が家が一番だし、いつ家族がこっちに来ても良いようにね」
あい「シロちゃんだけは連れてきたんですのね」
しんのすけ「もうシロも10歳だからね。小型犬(マルチーズ)ならミックスとは言えそろそろ心配な年齢だもん。この街なら獣医学も進んでるし」
シロ「〈ボクはまだまだ元気なんだけどな……〉」
あい「あらまあ、『ワン訳機』ですわ。シロちゃんも付けていたのですね」
しんのすけ「ボーちゃんの発明品だゾ。実家のニアとジュもつけてるゾ」
あい「あの仔犬ちゃん達が産まれてもう5年になるんですわね……やっぱり、しんこさんがひまわりちゃんだったんでしょうか?」
しんのすけ「正確には別の時間軸(たぶん隕石衝突後)のひまだったんじゃないかな?うちのひまわりはタイムポーターじゃないし」
あい「タイムマシンが完成したという話も聞きませんし、そんなところでしょうね」
しんのすけ「ほいあいちゃん。わるいねこんな朝食で」つおはチョコビ
あい「いえ、朝がシリアルと言うのは私も珍しくありませんわ」つムサシノ牛乳
しんのすけ「それであいちゃん、今日の予定はなんかある?」
あい「いえ、しいて言えば今日もしん様のお傍に居たいと言う希望はありますけど……」
しんのすけ「じゃあ、上条君の家に棲んでる女の子二人を紹介するゾ。昨日みたいにあいちゃんが知らないオラの異性の友達に会って嫉妬しないように」
あい「先に紹介しておくというわけですか」
しんのすけ「あとは……フレメアちゃんと、さいあいちゃんと、郭ちゃんには会った事在ったっけ?」
あい「フレメア・セイヴェルンちゃんと郭さんには」
しんのすけ「さいあいちゃんは前に話した『映画友達』ね」
あい「なるほど……ところで上条君と言うのは、セブンスミストで会った『上条当麻』さんの事ですの?」
しんのすけ「うん、原石同士仲良くなってさ」
あい「まあ、あの方『原石』でしたのね」
上条宅
自動書記「……ック!また失敗です」
インデックス「私達二人なら絶対上手く行くはずなんだよ。もう一回」
上条「えーと、二人は何をしているのでせうか?」
自動書記「ケルト神話から『ダグダの大釜』を再現しようとしています。なお、私達は二人がかりなら魔術も使えるようです」
インデックス「これで毎日お腹いっぱい食べれるようになるかも」ジュルリ
自動書記「ああもう、集中して下さい禁書目録。それではケルト神話でも『叫ぶ盾』が再現されてしまいます」
インデックス「『盾』の記号を満たす物がこの場に無いからだいじょうぶかも」
自動書記「いえ、『おなべのふた』はこの国では盾の扱いを受けます」
インデックス「ええー!?なんでおなべのふたが?」
上条「つまり上条さんにはさっぱり解らないことをしているって事だけは解りましたよ」
上条のケータイ<デンワダヨ
上条「しんのすけから?はい、もしもし」
ケータイ(しんのすけ)「もしもし上条君?今日予定ある?」
上条「予定?特に無いけど」
ケータイ(しんのすけ)「じゃあインちゃんとペンちゃんを、あいちゃんに紹介したいんだけど昼前に近くの公園で会える?」
上条「うーん、まああいつらも俺としんのすけしかこの街に知り合いがいないってのも問題あるか……解った。昼前に公園だな」
ケータイ(しんのすけ)「うん。じゃ、そーゆーことで~」ピッ
上条「おーい、インデックス達。朝飯にしようぜー」
インデックス「わーい」イタダキマース
自動書記「上条当麻。その前にこの『叫ぶなべのふた』を元にもどしてください」ショボン
第七学区 某公園
しんのすけ「お、きたきた」
上条「悪いな、待たせちまった」
しんのすけ「いいのいいの、こっちも急に話したんだし」
インデックス「貴女がしんのすけの幼馴染の『あいちゃん』?初めまして、私の名前はインデックスっていうんだよ」
あい「初めまして」ニコッ
自動書記「お初にお目にかかります。『野筆世波音』【ノフデ ヨハネ】といいます」
インデックス「えっ!?なにそれ?」
自動書記「アナタになぞらえて『ヨハネズペン・ライブラリアン』と名乗るつもりでしたがこの身体の顔は、和顔なので日本風の名前を選択しました」
インデックス「名前はその日の気分次第で選択するものじゃ無いんだよ!?」
あい「……面白い人達ですわ」フフフ
上条「だいぶ変な会話してると思うんだが、いつもああなのか?」
しんのすけ「うん、あいちゃんはだいたいあんな感じだゾ」
ドーン!
上条「うわ!なんだ!?」
しんのすけ「あっちからだゾ!」
公園 自販機前
上条「うわ……ヒドイな。地面がえぐれてやがる」
自動書記「どうやら、あそこで暴れている二人が原因と思われます」
美琴「このっ……喰らいなさい!!」ビリビリ
?「すごいパンチガード!!!」
上条「あれはビリビリ!?……と誰だ?」
しんのすけ「あ、小学生が倒れてる」
金髪ツインテールの少女「」シーン
あい「あら、風紀委員の腕章ですわね」
しんのすけ「えーとっ?つまりこの状況から判断すると……?」
あい「御坂さんがいつものように自販機に回し蹴りでジュースを取り出そうとしたところ、風紀委員であるこの子に見つかり戦闘、そこにあちらの男性が乱入。といったところでしょうか?」
しんのすけ「はあ、ちょっとあの二人を止めてくる。上条君この子の前に立って右手突き出してて。三人は上条君の後ろに」
あい「解りました」
上条「え」
自動書記「了解しました」
上条「は」
インデックス「ハーイなんだよ」
上条「オイ―!?」
しんのすけ「まあまあ、直ぐに終わらせてくるから。おーい、そこのお二人さーん」タタタ
上条「行っちまった……大丈夫なのか?」
あい「まあ、しん様ですから。御坂さんが相手でも負けたり怪我をなされたりはしないかと」
?「おう、なんだお前!根性あるな!?」スゴパ
しんのすけ「いや~それほどでも~」ヒョイ
美琴「ちょっと野原!?邪魔しないでよ!?」ドーン
上条「……なんか、戦闘がより一層激しくなった気が」
あい「思い出しましたわ、あの男性は第七位の方でした。噂を聞いただけなので気づきませんでした」
上条「それって危なくないか?」
あい「あらまあ、あの方は……」
上条「あの公園の入り口にいる眼鏡をかけたお姉さんがどうかしたのか?」
あい「しん様ー!警備員より手強い方が来ますわよー?」
しんのすけ「りょうかーい。じゃ、そーゆーことで~」シュタ
美琴「え!?逃げた!?」
第七位「何!?」
あい「ほら、私達も逃げますわよ」
上条「え!?この子は?」
あい「問題ありませんわ。私を信じてください」
上条「いやそんな事言われたって……」
あい「では、あちらをご覧ください」
上条「なっ!?さっきの眼鏡をかけたお姉さんが超能力者二人を大地に沈めたー!?」
あい「(さっ二人共今のうちに)」コソコソ
上条「……って三人は何処!?」キエタ!?
眼鏡の女性「ん?騒がしいな。君は御坂の連れか?」ポキポキ
上条「ええっ!?違っ、なんていうか……不幸だー!!」
今夜はここまでです
遅れて本当にごめんなさい
これから投下します
第七学区 とある路地裏
チンピラ1「へへ……」
常盤台生「あなた達!この私を、常盤台の『婚后光子』と知っての狼藉ですこと!?」
チンピラ2「『狼藉』ねぇ。サスガお嬢様は俺たちとは違うオコトバをオツカイにナサル」
チンピラ達「「「ギャハハハハハハ!!」」」
しんのすけ「あ~盛り上がってる所すみませんが……」
うちのシマ
浜面「『第七学区』では、女子からのカツアゲも、性犯罪も全面的にアウトだ」
しんのすけ「最近こっちでも『能力者狩り』が流行りだしたって聞いたから路地裏の見回り増やしてみれば即ビンゴとは……はぁ、やれやれだゾ」
浜面「お前ら新顔か?それとも別の学区からのシマ荒らしか?」
チンピラ1「こ、コイツら、『駒場利徳』のトコの……!?」
チンピラ5「なっ!?まさか、『ゴリラの両腕』って言う『浜面仕上』と『野原信ノ介』か!?」
浜面「あれー?ナチュラルにうちのリーダーがゴリラになってる!?」
しんのすけ「まあまあ、仕上君。駒場さんはそんな事気にしないから」
浜面「いや、あいつアレで結構デリケートだぞ?」
婚后「あなた方、助太刀無用に願います。彼等は私に用があるようですから。来なさい『能力者狩り』とやら、返り討ちにしてさしあげますわ!」ビシッ
浜面「だってさ。どうするよ?」
しんのすけ「まあ彼女にもプライドがあるでしょうし、『危なくなったら助ける』。『それまで見学』で良いんじゃない?」
革ジャンの男「それじゃ、俺も見学させてもらおうかね」
浜面「いや、誰だよ!?」
革ジャンの男「女の子一人を大勢で取り囲んでなんて、あいつ等がずいぶんとなさけない事してるんでな、ちょいと口出そうと思ったんだが……当の嬢ちゃんがああ言うなら仕方ねえ」
チンピラ3「へっ、手を出さないなら好都合だ。おい手前等!例のアレでその女ぶちのめしたらソッコーでずらかるぞ!」
浜面「うわ、マジでなさけねえ」
婚后「あなた達にたおされる私では無くてよ!?」
ちんぴら2「へへ、それはどうかな?」ピッ
キ――――――――ン
婚后「うっ!?頭が……?」ガクッ
浜面「なんだ?」
しんのすけ「モスキート音?まあなんにせよお助けしますか」
革ジャンの男「おっと、ここは俺にまかせてくれ。あんた達は嬢ちゃんをたのむわ」タタッ
しんのすけ「ん、りょうかーい」
浜面「いいのか?」
しんのすけ「大丈夫でしょ。あのお兄さん強そうだし」
革ジャンの男「オラァッ!」ブン
浜面「あ、チンピラがワンパンで次々と沈んでく」
第七学区 スキルアウトのアジト
しんのすけ「そのあと風紀委員が来て、常盤台のお嬢ちゃんを保護、気絶してた不良少年達は連行されました。デメタシデメタシ」
浜面「その男はチンピラ達を殴り倒すとさっさと行っちまったんだよ」
しんのすけ「革ジャン脱いだら大きな蜘蛛の刺青があったよ。まだ居るんだね~ああいう昔の番長みたいな人が駒場さん以外にも」
駒場「恐らく……お前達が出会った男は……かつて『ビッグスパイダー』と言うチームでスキルアウトを束ねていた……『黒妻綿流』だろう」
しんのすけ「『黒妻綿流』?」
半蔵「2年前に他のスキルアウトチームとの抗争中に爆発事故に巻き込まれて生死不明じゃ無かったか?」
駒場「この街の技術なら……一命を拾うのも……完治して帰ってくるのも……不思議では無い」
しんのすけ「カッコイイ人だったな。また会いたいゾ」
駒場「抗争と言えば……近々うちとその『ビッグスパイダー』とで……やり合うかもしれん」
半蔵「最近の『能力者狩り』はそいつ等の仕業らしい」
郭「なるほど、大蜘蛛は頭を失い、外道に堕ちたか」
浜面「それでアイツはあの時、『ここは俺にまかせてくれ。』なんて言ったのか」
半蔵「……自分が居なくなったせいで残してきた奴が道を踏み外した。その自分なりのケジメ、か……」
しんのすけ「じゃ、駒場さんデイリの時は呼んでくだせぇ。アッシはこれからシゴトがあるんで今日の所はこれで失礼しやす」
浜面「いや、なんのキャラだよ?」
駒場「バイトか?……しんのすけ」
しんのすけ「第四学区にあるやきとり屋のツケの回収やってるの。良かったら食べに来てね、味は保証するゾ」
郭「ほうそれは良いですな。半蔵様今度どうでしょう」
半蔵「断る」
浜面「またなーしんのすけ」ノシ
しんのすけ「うん、じゃあね皆―」ノシ
学園都市某所
ワカメのような髪の研究者「ひぃ、払う。払うから帰ってくれ!ほらこれで良いだろ!?」つクシャクシャの万札×2
しんのすけ「はい確かにアマイさんのツケ、先月と今月分しめて2万円ちょうど、確かに回収しました。あ、その拳銃モデルガンなんで、記念に差し上げますよ」
ワカメ髪の研究者「モ、モデルガン?は、はは……は」ガク
しんのすけ「さてお次は……ゲッ『第十学区・ストレンジ』だ。えっと名前は……えっ!?『黒妻綿流』?」
第十学区 ストレンジ
しんのすけ「えーと、この辺りのはずなんだけど……」
白井「野原さん?こんな所でなにをしてらっしゃいますの?」
しんのすけ「お?おおー黒子ちゃん。それに美琴ちゃんも」コンニチハー
美琴「まさかこんな所で会うとはね。あそうだ、婚后さんを助けたのアンタよね?」
白井「確かに婚后光子が話していた特徴と一致しますわね」
しんのすけ「オラは気絶した子を受け止めたくらいで他は何も。それより、二人はどうして『ストレンジ』に?」
美琴「婚后さんの敵討ちよ!」
白井「お姉さま少しの間お静かに願いますの。『ビッグスパイダー』に関する情報収集ですの」
チンピラA「よう、俺達の事を嗅ぎまわってるって言うチビ風紀委員てのはお前らか?」
チンピラB「いけないなぁ。こわーいお兄さんに怒られちゃうぜ?」
美琴「チャンスだわ。コイツ等にアジトを聞き出しましょう」
しんのすけ「はあ、やれやれだゾ」
数分後
チンピラA「こ、ここが、俺たひのアジトでふ」ボロボロ
美琴「ありがとう、もういいわ」ビリッ
チンピラ「GYAU!?」ガクッ
しんのすけ「黒子ちゃん、これって……?」タイホシナイノ?
白井「特例ですの」
リーゼント「よう、俺達になんかようか?」
白井「……どなたですの?」
リーゼント「……俺がビッグスパイダーのヘッド、『黒妻綿流』だ!」
しんのすけ「え?つまりどういう事?」
今回はここまでです
明日でこのスレに投下する話は終わります
乙
わからんぞ、蛇谷さんがツケてるのかもしれんぞ(棒
蛇谷さんが黒妻さんの名前騙ってツケてる可能性もあるのか
ちょっと待て、モスキート音程度の扱いって事は、もしかしてしんのすけにはキャパシティ・ダウンが効いて無いのか?
切りのいい所までこれから投下します
すいませんがラストを書き直したいので
完結はやっぱり明日にします
>>810>>812
ちょっとした仕掛けと言うか、オチがあります
>>814
あれって『原石』にも効くんでしょうか?
特にしんのすけは能力開発を受けていないので効かないだろうと考えました
美琴「アンタがスキルアウト達のボスね」
白井「『風紀委員』ですの!!アナタの身柄を拘束します」
しんのすけ「えっ?……じゃ、オラは邪魔にならないように離れてるね」
黒妻?「拘束だぁ~?悪ぃが飯事に付き合う気は無ぇんだ」
美琴「言ってくれるじゃない」バチバチ
白井「お姉さまここは私が」
黒妻?「親切で言ってやったんだがな~。仕方無ぇ身体でわからせてやるか。おい!」
チンピラα「へいっ」ピッ
キ――――――――ン
美琴「ぐっ!?」
白井「何ですの?この頭に直接響くような音は……跳べない!?」
しんのすけ「あの黒髪のお嬢ちゃんから何も聞いて無かったの!?あの子もこのモスキート音がしだしたら倒れちゃったんだ」
黒妻?「へへ、コイツは『キャパシティダウン』って言ってな。俺達にはただのかん高いおとにしか聞こえねえが、お前ら高位能力者には効果覿面よぉ」
しんのすけ「この街の少年院で使われてる『AIMジャマー』みたいなものかな?」
黒妻?「ほらどうする?『黒妻さん許して下さい』って言えば見逃してやってもいいぞ?」
?「へえ、今は『黒妻』って名乗ってんだ?」
しんのすけ「あ、『本物』だ」
黒妻「これちょっと持っててくれ」つムサシノ牛乳
しんのすけ「ほい」ウケトリ
黒妻「と、コレか」コードブチッ
白井「音が止みましたの」
黒妻?「なんで、アンタが……?死んだはずじゃ」
黒妻「じゃあ幽霊ってことで良いや」
黒妻?「幽霊だと……?じゃあ……墓石の下に潜ってろ!!お前ら何してる!?相手は一人だ!たたんじまえ!!」
チンピラ達「「「ウオォ―――!!!」」」
黒妻「蛇谷……お前、変わっちまったな」ヒョイ ブン
しんのすけ「おお、ワンパンで鮮やかに不良少年達が沈んでく。それはそうと大丈夫?美琴ちゃん達」
美琴「ええ、まだ身体に力が上手く入らないけど」
蛇谷「チクショウ、いったん引くぞ!」ズラカレー
しんのすけ「終わった?」
黒妻「とりあえずは、な」
美琴「ねえ野原、アンタさっきコイツを『本物』って呼んでたわね?」
白井「アナタが、『黒妻綿流』なんですの?」
黒妻「そう呼ばれていた時もあったな」
しんのすけ「ほいコレ」つムサシノ牛乳
黒妻「おう、ありがとよ」グビグビ
バストアッパー
しんのすけ「おお~イイ飲みっぷり(『巨乳御手』をそんなに飲む男の人を初めて見たゾ……あ、ラベンダーが居た)」
黒妻「ぷはっやっぱり牛乳は」
巨乳の風紀委員「ムサシノ牛乳」
美琴、白井「「固法先輩!?」
黒妻「……美偉」
美琴、白井「「えっ……え?」」
しんのすけ「いや、お姉さんどなた?」
今夜はここまでです
完結編は明日夜9時投下予定です
ムサシノ牛乳は男が飲むと大胸筋が発達するんですねわかります
そういえば今気付いたんだがトルネードコールって和訳すると嵐を呼ぶなのな
今まで何で法則無視でトルネードコールなんだろうと思ってたぜ
ムサシノ牛乳はプロテイン入りだったのか
これから投下します
>>828
拍手喝采というニュアンスもあるそうです
原作でも一方通行でアクセラレータですしこれもアリかなと思いました
>>826>>829
ムサシノ牛乳も学園都市製ですから、何かしら特別なのかもしれませんね
固法「先輩……生きてたんですね」
黒妻「みたいだな……」
固法「生きてたなら……なんで何も連絡してくれないんですか!?」
黒妻「安心しろ……すぐに消えるさ」
第七学区 ファミレスJoseph’s
美琴「って事があって……」
佐天「ええっー!?どういう事ですか!?」
初春「『黒妻綿流』ってビッグスパイダーのボスなんですよね!?」
佐天「その黒妻と固法先輩が知り合い!?」
美琴「えっと、だからね?その黒妻じゃ無くて……ああもう、黒子アンタからも説明しなさいよ」
白井「私、この件に関しましては静観させていただきますの」
しんのすけ「おお、美琴ちゃん達」
あい「皆様こんにちは」ニコ
佐天「あ酢乙女さん、野原さんこんにちは!」
初春「こんにちは」
佐天「あ、そーだ。固法先輩が黒妻と会った時、野原さんもその場にいたんですよね?」
初春「詳しい事を教えて下さい」
しんのすけ「えっと、何が聞きたいの?」
美琴「私からも良い?『黒妻綿流』が二人いる事について聞きたいんだけど」
しんのすけ「解った。オラも又聞きになるけど、ビッグスパイダーのリーダー、黒妻綿流は2年前に爆発事故にあって行方不明になった。こっちがあの風紀委員のお姉さんが先輩って呼んでた方ね」
あい「しかし、ビッグスパイダーは今でも活動していますわ」
しんのすけ「残ったメンバーの誰かがチームと名前を継いだんじゃないかな?『本物』は今の『偽物』を蛇谷って呼んでたゾ」
あい「しかしそれから2年経った今、彼等は『能力者狩り』なんて、愚かな事をしてらっしゃいますのね」
しんのすけ「オラの友達が、この話を聞いて『大蜘蛛は頭を失い外道に堕ちた』って言ってたから、2年前はまっとうなチームだったんだと思うゾ?」
初春「あっ、そんな事を固法先輩も言ってました」
美琴「まっとうって言っても所詮スキルアウトじゃない」
しんのすけ「はは、耳が痛いゾ」
スキルアウト
あい「……御坂さん、貴女は『武装集団』という方々が本来はどういった存在なのかご存知かしら?」
美琴「えっ!?」
白井「『本来は』?どういう意味ですの?」
あい「『自警団』ですわ。今でこそ『鶏と卵』の関係となった『能力者狩り』と『無能力者狩り』ですけれど、どちらが先に在ったのかと言えば『無能力者狩り』ですから」
佐天「そうなんですか?」
あい「まあ、『力を持つ者』の中からその『力に溺れる者』がでてくるのは当然と言えば当然なのですが」
白井「その考え方には賛同いたしかねますの」
あい「ではこう言い変えましょう『力を得れば力に溺れる者』の中にも『実際に力を得る者』は居る。と」
白井「まあそれなら、実例をいくつもみてますし。ですがそんなのはごく一部では?」
あい「ええ、ごく一部ですわ。同じように『集団』や『武器』といった『力を得て』『力に溺れて』……『能力者狩り』を行うようになったスキルアウトと変わらない、全体のごく一部」
白井「確かに、スキルアウト予備群も含めると1万人以上と言われておりますけど、実際に能力者狩りを行うのは百名に満たないでしょうね」
スキルアウト
あい「にもかかわらず、何故『武装集団』のイメージはむしろそちらが主なのでしょう」
佐天「その一部以外はスキルアウトと呼ばれて無いとか?」
トリックアート
あい「正確には、先日の『偏光能力』の持ち主のような例もありますし、不良=スキルアウトと呼ばれていますわね。その一方でスキルアウト=無能力者のイメージがありますわよね?」
初春「確かに……」
あい「つまりあくまで印象や一般認識では『無能力者狩り』も『能力者狩り』も全て不良=スキルアウト=レベル0のせいになりうるのですわ」
佐天「!?」
あい「私としては、『無能力者狩り』に大義名分を得る為の、もしくは能力開発が差別や迫害の根底に在る事を隠したい学園都市による情報操作と見ているのですけど」
美琴「いやいや流石にそれは……」
スキルアウト
あい「話がそれましたけれど、元々『武装集団』とは『無能力者狩り』から自分達や他のレベル0を護る『自警団』でしたの。もっとも、今もそうであるのはしん様の所属する駒場利徳のチームくらいなのですけど」
しんのすけ「駒場さんもオラが入るまでは悪い事もいっぱいしたみたいだけどね」
レベル5
佐天「ああっ『第七学区のスキルアウトには超能力者が居る』って都市伝説って野原さんだったんですか!?」
しんのすけ「第七位の人もよくホルモン横須賀ってスキルアウトと一緒にいるゾ?」
美琴「ホルモン横須賀?変わった名前ね」
しんのすけ「ハーフなんじゃない?日本人離れした体格してたし」
初春「そういえば、野原さんはどうしてストレンジにいたんですか?」
佐天「やっぱり、スキルアウト間の抗争で切り込み隊長とか?」ワクワク
しんのすけ「いや一応幹部だから鉄砲玉にはされないと思うけど……バイトだよ。第四学区にあるやきとり屋のツケの回収やってるんだけど、『第十学区ストレンジの黒妻綿流』でツケてあってさ」
あい「どちらの『黒妻綿流』なのでしょうね?」
しんのすけ「それを確かめる為にもう一度本人に会わなきゃいけないのに、二人共行方をくらませちゃってさ~」
あい「それでしん様はその『固法先輩』?という方が何か知っているかも知れないと思い177支部に行ったそうなのですが……」
しんのすけ「居なくてさ黒子ちゃんと飾利ちゃんなら何か知ってるかもと思って探してたら、あいちゃんに会ってここに案内されたの」
初春「確かに固法先輩の自宅の住所なら解りますけど、男性の方を女子寮に案内するのは……」
しんのすけ「まあ、それもそうか」
あい「ではそちらは私が」
しんのすけ「ありがとう、じゃオラは他の手がかりを当ってみる」
佐天「ツケの回収ってそこまでやるもんなんですか?」
初春「よっぽど高額なんですね」
しんのすけ「いや一串分だけ。持ち合わせがギリギリで足りなかったのかな?」
美琴「それってもう見つけるより自分で代わりに払っちゃったほうが時間もお金もかからないんじゃ」
しんのすけ「まあそうなんだけど。今まで誰一人逃がした事無いから、それをやっちゃうのもな~」
スカイウォーカー
佐天「思い出したっ『逃亡不可』って都市伝説!!『第四学区にあるとある飲食店ではツケで食べさせてくれるが、そのツケは踏み倒す事が出来ない。取立人は何処に隠れても必ず見つける』ってやつ」
しんのすけ「涙子ちゃん都市伝説好きだね」
第七学区 スキルアウトのアジト
しんのすけ「というわけなんだけど、駒場さんなにか手がかり知らない?」
駒場「手がかりは無いが……急いだ方が良いかもしれん」
浜面「あ?何でよ」
アンチスキル
半蔵「ストレンジに『警備員』による一斉摘発が行われるんだとさ」
駒場「相変わらず……『無能力者狩り』に対しては……半ば黙認しているくせに……『能力者狩り』の対処は迅速だな」
スキルアウト
しんのすけ「だからオラ達『武装集団』が居るんでしょ?……ありがとう、それだけ知れたら充分だゾ」
浜面「どうする気だ?」
しんのすけ「当然、ストレンジに行くゾ。『本物』の黒妻のお兄さんだって、警備員に潰される前に自分の手で決着つけたいはずだからね」
駒場「なるほど……今なら二人共確実に揃ってる……か」
しんのすけ「そういう事。じゃ行ってくるゾ」
駒場「待て……俺も行く」
しんのすけ「……了解リーダー」
第十学区 ビッグスパイダーのアジト
黒妻「よう、ケジメつけに来たぜ」
蛇谷「うう、うるせぇ!この人数に勝てる気かよ!?お前らやっちまええええ!!」
しんのすけ「あ~盛り上がってる所すみませんが……」
蛇谷「なっ!?」
駒場「……」ヌーン
しんのすけ「お二人に質問します第四学区のやきとり屋、『デスペラード』で一串分ツケました?」
蛇谷「知らねぇよ!」
黒妻「俺も違うな」
しんのすけ「……そうですか、では改めまして」
うちのシマ
しんのすけ「おいっ!『偽物』野郎!!お前の悪行も今日までだ!よくも『第七学区』で暴れてくれたな!?」
駒場「本音を言えば……第七学区をまとめる……俺の手でケジメを付けたいが……黒妻綿流……お前の方が根が深い」
しんのすけ「ここは黒妻のお兄さんに任せるゾ!」
駒場「途中で警備員達が来ても……邪魔はさせん」ムンッ
黒妻「へ……ありがとよ。イイ親分さんじゃねぇか」
蛇谷「へ、へへ、結局一人で相手するんじゃねぇか。『黒妻綿流』は!学園都市に二人もいらねえんだ!!」
扉<バターン
固法「先輩!?」
蛇谷「美偉さん!?」
しんのすけ「それに黒子ちゃんに美琴ちゃんも。……どう風紀委員のお姉さん、自分の中で決着はついた?」
固法「ええ、ありがとう」
美琴「野原アンタ、固法先輩が元ビッグスパイダーだって気づいてたの!?」
しんのすけ「ま~ね」
固法「蛇谷くん、アナタずいぶんな男に成り下がったじゃない」
蛇谷「うるせぇ!俺達を裏切って風紀委員なんかになっちまったアンタに何がわかる!?おいお前ら!やっちまえ!!!」
チンピラ達「「「うおおおおおお!!!!」
黒妻「おうおう、威勢のいいこった。知ってると思うが俺は強いぜ?」ブン
固法「拳銃は没収!このスタンガンもね」ビリビリ
クレアボイアンス
駒場「ほう……『透視能力』か」
黒妻「それがお前の能力か。すげえじゃねえか」
数秒後
チンピラ達「「「」」」チーン
蛇谷「う、来るなぁ!!これを見ろ!」ハラマイト
美琴「ダイナマイト!?」
白井「いつの時代の人ですの!?」
黒妻「……なあ蛇谷。昔は楽しかったよな?皆でバカやってよ」スタスタ
蛇谷「来るな、来るなよ……」
黒妻「なのに、なんでコンナになっちまったんだよ!?」ズドン
蛇谷「カハッ!?」ダイナマイトバラバラ
黒妻「……」
蛇谷「仕方が無かった。仕方が無かったんだ……アンタが居なくてなって、ビッグスパイダーが無くなっちまいそうで、俺の居場所を守るにはこうするしか無かったんだ!だから!!」
固法「先輩っ!」ハッ
蛇谷「今更お前はいらねえんだ!!俺の居場所を奪うんじゃねえ」つナイフ
黒妻「バカ野郎!」ブンッ
蛇谷「」シーン
しんのすけ「おわぁ~アレ顔面へこんでない?」
黒妻「居場所ってのは、自分が自分で居られる場所のことだろうが」
しんのすけ「……でもリーゼントのお兄さんは、偽名を使わなかったとしても『能力者狩り』なんて始めた時点でスキルアウトとして『偽物』だよ……」
駒場「帰ろう……しんのすけ……(お前に出会えたから……俺達も『本物』になれたんだ)」
しんのすけ「そだね、警備員もきたみたいだし」
後日 ファミレスJoseph’s
佐天「結局やきとり屋のツケはどうなったんですか?」
しんのすけ「うん、ビッグスパイダーのメンバーの一人が犯人だったよ」
美琴「ビッグスパイダーのメンバー?」
しんのすけ「それも古株のね。これはオラの想像だけど、今回黒妻のお兄さんは『自分が居なくなったせいで残してきた人達が道を踏み外した責任』を感じて動いていたと思うんだ」
佐天「それで、自分でケジメをつけようと戻ってきたわけですね」
しんのすけ「なら、古株のメンバーの中には『蛇谷のそばに居たのにチームの暴走を止められなかった責任』を感じてた人も居たんじゃないかな?」
佐天「『止められなかった責任』、ですか」
しんのすけ「うん、『黒妻綿流』が死んだとは思えなくて、生きているんなら帰って来て欲しくて、帰って来て、今の自分達を止めて欲しいって願いを都市伝説に懸けたんだと思うゾ」
スカイウォーカー
佐天「なるほど、それで都市伝説『逃亡不可』に繋がるんですね」
しんのすけ「自分が都市伝説になってたのはおどろいたけどね、オラなら順当に行けば先ず『黒妻綿流』本人か蛇谷、次にもう一方、最後に自分の順にたどり着くはずだって」
佐天「そうならなかったら諦めてたんですかね?」
しんのすけ「まあ結局はオラが見つけなくても、『黒妻綿流』は帰って来て、願いは叶えられたんだけどね」
佐天「それで、今日は私を呼び出したりしてどうしたんですか?酢乙女さんに怒られちゃいま
すよ?」
しんのすけ「大丈夫、今日は仕事だから」
佐天「仕事?」
しんのすけ「『学舎の園在住の初春涙子』さん、やきとり屋『デスペラード』からツケの回収にきました」
地球の公転軌道上の太陽をはさんだ反対側、わずかに次元がずれたその位置にある惑星
そこでその男は笑っていた。
「ずいぶんと御機嫌だな」
「これはこれはサンデー・ゴロネスキー大王。なに、賢者殿の様子を見ていてね」
「嬉しそうだな」
「ええ、嬉しいですよ。彼のおかげで焼け焦げるはずだった洋服店は爆破されず、記憶を失うはずだった少年はその大半を取り戻した」
「例の『プラン』というヤツかね」
「彼は『プラン』からイレギュラーを排除しつつ、犠牲や被害をより少なく、より小さくしてくれる性質を持っている」
「『プラン』とは一体なんだ」
「『私達』が存在する理由さ。わたしは知りたい、『プラン』は成功するのか失敗するのかを」
「もう地球に?」
「ああ、もう帰らなければ。では良い御暇を……サンデー・ゴロネスキー大王」
「ああ、良い御暇を……エドワード・アレク殿」
エドワード・アレクと呼ばれた男の顔立ちは、何処かのビーカーに逆さまに浮かぶ『人間』と瓜二つであった。
これにて、当SSスレ
野原しんのすけ(15)「ベランダに女の子が引っかかってたゾ」
は終了です
最後のオチは意味が通じたでしょうか?
佐天さんのやったことは普通に犯罪です
彼女はあくまで都市伝説の検証が目的です
取立人がこなければ自分で後日お店まで行って払うつもりでした
次スレは2週間以内にたてる予定です。(無理だったらまた依頼します)
そのときまだこのスレがのこってたら予告と誘導はります
最後に、
何度も投下予告に遅刻してすみませんでした!!
15歳のあいちゃんは果たして巨乳なのか貧乳なのか…
でもしんちゃんがあいちゃんに年齢の好みについて言われて照れてるのを見ると、あいちゃんはもしかしたら立派な果実をお持ちになったのかも…
というかネネちゃんよりも小さいあいちゃんが想像出来ないのは俺だけか?
?「良ィぜェ、お前等があくまでも巨乳の方が優れてるって言うンなら」
?「まずはその……ふざけた幻想を……ぶち殺すとしよう」
>>875>>881
隠れ豊乳という設定です
アニレー佐天さん=あいちゃん(着衣時外見)<婚后さん
ミサワちゃん<あいちゃん(水着や下着)<美鈴さん
……これでうまく伝わるかな?
あと、まとめてみました
第1話『法則無視』【トルネードコール】>>8-29
第2話『初対面』【ファーストコンタクト】>>53-63
第3話『幻想御手』【レベルアッパー】>>86-88
第4話『量子変速』【シンクロトロン】>>119-151
第5話『禁書目録』【インデックス】>>180-190
第6話『神裂火織』【カンザキカオリ】前編>>222-234後編>>272-285
第7話『魔女狩りの王』【イノケンティウス】>>312-317
第8話『女狐』【ローラスチュアート】>>356-365
第9話『偏光能力』【トリックアート】>>412-430
第10話『幻想猛獣』【AIMバースト】>>455-466>>481-491>>522-538
第11話『自動書記』【ヨハネノペン】>>595-608>>625-635
第12話『後日譚』【エピローグ】>>662-668
第13話『幼馴染』【スオトメアイ】>>701-709>>723-731>>744-750
第14話『大蜘蛛』【クロヅマワタル】>>796-802
最終話『本物』【スキルアウト】>>818-822>>839-851
最低限の書き溜めがデキテきたので三日以内に次スレたてます
「お前、俺の能力が右手だけだと思ってねえか?」
イマジンブレイカー
―――『幻想殺し』上条当麻
「オラは『原石』だから魔術は使えないけど……オラにだって『魂に刻みこんだ願い』は在る!!」
トルネードコール
―――『法則無視』野原しんのすけ
「ヘタレないで。貴方なら出来る。貴方が自分を信じられなくても。私は貴方を信じてる」
ディープブラッド
―――『吸血殺し』姫神秋沙
「愕然、血を吸わない吸血鬼だと!?」
キュリオディーラー
―――『骨董屋』アウレオルス・イザード
「あんな食事の際になんの食器も使わない野蛮な種族と一緒にするな」
ボーンヴァンパイアクイーン
―――『吸骨鬼の女王』ナタリー・コツバーン
「錬金術師!今すぐ強炭酸水を創れ!!」
ボーンヴァンパイアハンター
―――『吸骨鬼狩り』古津光度良
「亜種風情が、雑種ごときが、私達から派生した下等種族の分際で、大きな口を叩くじゃないか」
ヴァンパイア
―――『吸血鬼』クリアランスセール・マースオ
「あれ?もしかして私また厄介力に巻き込まれてる?」
メンタルアウト
―――『心理掌握』食蜂操祈
とある科学と魔術の法則無視 第二章
野原しんのすけ(15)「ねえヘタレのオジさん、言葉のままに歪めてみれば~?」
野原しんのすけ(15)「ねえヘタレのオジさん、言葉のままに歪めてみれば~?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1384085516/)
HTML化依頼は明後日になったら出します
このSSまとめへのコメント
とある×クレしんとは結構斬新だが、とっても面白かった
是非完結するまで書いて欲しい