しんのすけ「シャドーモセス島に きたゾ!」 (753)

キャンベル「アラスカ、フォックス諸島沖の孤島、シャドーモセス島の核廃棄所」

キャンベル「FOXHOUND部隊と彼らの率いる次世代特殊部隊が突如として蜂起、島を占拠した」

キャンベル「彼らの要求はビッグボスの遺体だ。それが24時間以内に受け入れられない場合、彼らは核を発射すると通達してきた」

キャンベル「君に依頼する任務は2つ」

キャンベル「DARPA局長ドナルドアンダーソンとAT社社長ケネスベイカーの両名を救出」

キャンベル「そしてテロリストの核発射能力の有無を調査し、事実ならばそれを阻止する事だ」

キャンベル「頼むしんのすけ、君しかいないんだ」


しんのすけ「ねえねえおねぃさ~ん、玉ねぎ食べれる~?納豆はネギ入れる派~??」デレデレ

ナオミ「こらしんのすけ君、ちゃんと話を聞かないとダメよ」


キャンベル「(このガキ・・・)」

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ナオミ「大佐、何故この子なんです?どう見たって普通の子供じゃ・・・」

キャンベル「信じがたい事だが・・・彼は『大人帝国』を陥落させた伝説の英雄だ」

しんのすけ「オラ西友じゃないゾ!野原しんのすけだゾ!」

ナオミ「この子があの・・・」

キャンベル「情けない話だが、我々は今彼の力を借りるしかない現状だ」

しんのすけ「なんかあったの?」

キャンベル「(今説明しただろうが)しんのすけ、シャドーモセス島に向かって人質の救出とテロリストの核発射を食い止めて欲しいんだ」

しんのすけ「え~めんどくさいぞ・・・オラ帰ってアクション仮面みた~い」

キャンベル「」イラ

ナオミ「しんのすけ君、お願いよ。お姉さんのお友達がわる~い奴に捕まってるの」

ナオミ「君しかいないわ。しんのすけ君、お願い!」

しんのすけ「おねぃさんのたのみとあらば、なんだって!オラにまかせとけ!」エッヘン

キャンベル「(このガキ・・・!)」

しんのすけ「で、どこにいんの?」

ナオミ「(本当に何も聞いてないのね)シャドーモセス島よ」

しんのすけ「ハローモスラ島?」

ナオミ「シャ・ド・-・モ・セ・スよ、しんのすけ君。とっても寒い所にあるのよ」

ナオミ「風邪をひいたら大変だわ。はい、これを着なさいね」

しんのすけ「おお~あたらしいお洋服だゾ!」

ナオミ「スニーキングスーツって言うのよ。寒くてもへっちゃらなすごいスーツなのよ」

しんのすけ「これおねぃさんのてあみ?」

ナオミ「手編みじゃないわよしんのすけ君。国のすごーい科学者が作ったのよ」

しんのすけ「なんだ、おねぃさんのてあみじゃないんだ・・・じゃあいらない」ポイ

キャンベル「いいからさっさと着ろこのクソガキャァ!」

ナオミ「ちょっと、大佐!」

シャドーモセス島 ヘリポート


しんのすけ「でっかいエスカレーターをのぼったゾ」


【CALL】

キャンベル「それを言うならエレベーターだ。さらに言うなら昇降機だ」

しんのすけ「おおっ!頭の中からこえが聞こえるゾ!」

キャンベル「ナノマシンを介したバースト通信だ。骨伝導で直に響かせている。敵に聞こえる心配はない」

しんのすけ「あ、もしもし?風間くん?元気?今ひま?オラ今どこにいるとおもう~~??」

キャンベル「勝手に電話を掛けるんじゃない!」

ナオミ「(なんてマイペースな子なのかしら)」

キャンベル「・・・しんのすけ、周りの様子はどうだ」

しんのすけ「ん?雪がふってるゾ・・・あっ」

しんのすけ「ヘリコプターだ!」


バラバラバラバラバラ・・・


しんのすけ「うっほほ~い!かっこいいゾ~!」


メイリン「この嵐の中ハインドを飛ばすなんて無茶ね」


しんのすけ「・・・あんただれ」

キャンベル「ああ、まだ紹介していなかったな」

キャンベル「ソリトンレーダーと無線機システムの開発者、メイリンだ」

メイリン「はじめましてしんのすけ、伝説の幼稚園児とお話できるなんてうれしいわ」

しんのすけ「・・・」

メイリン「どうしたの?」

しんのすけ「オラ子供のおねいさんは興味ないゾ・・・」

メイリン「じゃかぁしいわこのクソガキァ!わしかておのれなんぞに興味ないわい!」

キャンベル「メイリン君、気持ちはわかるが落ち着いて!」

ナオミ「しんのすけ君、女性に向かって失礼よ」

メイリン「フーッフーッ・・・意外ね。こんなに失礼な奴だとは思わなかった」

しんのすけ「オラに惚れるなよ?」

メイリン「このガキwwwwwマジうぜえwww」

キャンベル「し、しんのすけ!いいから早く潜入しろ!」

しんのすけ「ほーい」

メイリン「大佐、マジなんなのあのイガグリ頭?記録取りたくないんだけどwwww」

キャンベル「わかる!気持ちはわかるがここは抑えて・・・」

しんのすけ「しゅっぱつおしんこー!」

しんのすけ「といってもどこにいけばいいんだろう」


ヒュォォォ・・・


しんのすけ「ここ、寒いゾ。はやくあったかい部屋に入りたいゾ・・・」

しんのすけ「お、あった。おかえりー」


監視カメラ「!」チャキ


【ALERT】99・99


ビーッ!ビーッ!

しんのすけ「お?」


メイリン「大佐、さっそく見つかったわよあのアホ」

キャンベル「・・・」ハァ


【CALL】

キャンベル「しんのすけ!早く隠れろ!」

しんのすけ「なんで?」

キャンベル「君は敵に見つかったんだよ!いいから速く隠れろ!」

しんのすけ「どこに?」

キャンベル「そんくらい自分で考えろこのガキャァ!」

メイリン「大佐!口調!口調!」

キャンベル「ハァ・・・ハァ・・・ナオミ君、悪いが変わってくれ・・」

ナオミ「はい・・・(大佐も大変ね)」

ナオミ「いい、しんのすけ君。これは「かくれんぼ」なのよ」

しんのすけ「かくれんぼ?」

ナオミ「そうよ。君以外の全員が「鬼」なのよ」

ナオミ「見つかったらしんのすけ君の負けよ」

しんのすけ「負けたらどうなるの?」

ナオミ「もう会えなくなっちゃうわね」

しんのすけ「ええ!?それはいやだゾ!折角オラ達出会えたのに・・・」

ナオミ「そうね。私もしんのすけ君と会えなくなるなんてイヤだわ」

ナオミ「だから私の為に見つからないで。ね?」

しんのすけ「ぶ・らじゃー!」

メイリン「(扱いがうまい・・・)」

『配置に戻るぞ』

しんのすけ「ふう」スポン

キャンベル「ダクトの中に隠れるとは、やるなしんのすけ」

しんのすけ「いもむしごっこのけいけんが役に立ったゾ」

メイリン「なにそれ?」

しんのすけ「いもむしのかっこうをするんだゾ」

メイリン「へえ、おもしろそうね。それで?何やるの?」

しんのすけ「それだけ」

メイリン「へ?」

しんのすけ「いもむしはあまりうごかないゾ。ずっとじ~~っとしてるんだゾ」

ナオミ「(変な所リアリティね)」

メイリン「・・・何が楽しいの?それ」

しんのすけ「子供にはわからないさ」フッ

メイリン「ぶち○すぞこのガキャァ!おのれの何倍も歳くっとるわいボケェ!!」」

キャンベル「メイリン!落ち着いて!」

キャンベル「しんのすけ!いい加減潜入しろ!」

しんのすけ「ほーい」

メイリン「まじうっぜえwwwww」

戦車格納庫

しんのすけ「おかえりー」

キャンベル「しんのすけ、声を出すな!」

しんのすけ「なんで?」

キャンベル「敵に見つかるじゃないか!」

しんのすけ「おうちに帰ってきたら声をかけるのがマナーだゾ」

キャンベル「君にマナーを解かれたくはないんだが」

ナオミ「しんのすけ君、そこはあなたのお家じゃないのよ」

キャンベル「状況はどうだしんのすけ」

しんのすけ「ここすごいゾ。戦車がいっぱいならんでるゾ」

キャンベル「戦車格納庫だ。そこの地下一階にDARPA局長ドナルドアンダーソンが捕えられている」

キャンベル「まずはエレベーターを利用し、地下一階へ向かってくれ」


しんのすけ「やはりなんといっても、このせいえんてきなフォルムがオツなデザインですなぁ」

ゲノム兵「お、坊主通だね。やはり戦車はM1に限るよな、うん」


キャンベル「しんのすけ!敵兵と語らうな!」

ナオミ「彼、潜入ってガラじゃないわね・・・」

【ALERT】99・99

キャンベル「またか・・・」

しんのすけ「お?」

ゲノム兵「坊主、何者だ!」

しんのすけ「オラ野原しんのすけ!5さい!かすかべに住んでる幼稚園児だゾ!」

メイリン「敵兵に個人情報教えんなwwww」

キャンベル「しんのすけ、逃げろ!」

しんのすけ「ほーい」

ゲノム兵「捕まえろーーー!」

【COUTION】99・99

ゲノム兵「くそ、あの坊主どこへ行った・・・」

キャンベル「しんのすけ、敵兵は君を見失った。警戒を解くまでじっとしているんだ」

しんのすけ「ほーい」

メイリン「隠れるのだけはうまいわね」

しんのすけ「かあちゃんのげんこつを逃れるために、いつも隠れてるんだゾ」

ナオミ「お母さん、怖い人ね」クス

しんのすけ「でもかあちゃんにはいつも見つかるぞ・・・」

メイリン「それだけいつも何かやらかしてるって事でしょw」

しんのすけ「おねぃさんは太ってるから隠れるところすくなそうだね」

メイリン「誰がふとっとんじゃこのボケェ!!そんじょそこらのメスガキより発育がいいだけじゃい!!」

キャンベル「・・・コホン」

メイリン「あ、大佐、やだ・・・すいません」

ナオミ「(いいツッコミ役ね)」

B1 独房

キャンベル「しんのすけ、そのフロアのどこかにドナルドアンダーソンがいる」

キャンベル「ソリトンレーダーをみて見ろ」

しんのすけ「なにそれ」

メイリン「説明してなかっわね・・・いいしんのすけ、中心の点があなたよ」

メイリン「青い円錐が敵兵の視界。赤い点が敵の位置。緑の点があなたの味方」

メイリン「このフロアに一つ緑の点があるでしょ。それがDARPA局長よ」

しんのすけ「 ? ? ? 」

ナオミ「わかってないようね」

メイリン「・・・まぁ、いいから緑の点まで行けって事よ」

しんのすけ「そんなだいじなこと、はやく言ってほしかったぞ」ヤレヤレ

メイリン「己が下らん問答してくるからやろがぃwwww」

キャンベル「と、とりあえずそれでわかったな?しんのすけ、緑の点を目指すんだ」

しんのすけ「それおわったらさっきの戦車みてていい?」


ナスターシャ「戦車に興味がおありかな?」


しんのすけ「おばさん、誰?」

キャンベル「おっと、紹介しよう」

キャンベル「核の専門家でジャーナリストのナスターシャ・ロマネンコだ」

ナスターシャ「よろしくな。しんのすけ」

キャンベル「彼女は武器装備に関しても知識がある。装備の事は彼女に聞くとイイ」

しんのすけ「ほーい」

ナスターシャ「で、戦車が好きなのか?」

しんのすけ「うん、せんしゃかっこいいゾ」

しんのすけ「でもアクション仮面の方がもっとかっこいいゾ」

ナスターシャ「アクション仮面か!私もアレは視聴している」

しんのすけ「おおっ!おばさんもアクション仮面がすきなのか!」

ナスターシャ「昔から特撮には目が無くてね。それでこの仕事についたようなもんだ」

ナスターシャ「特にメケメケZとの壮絶な死闘。あれにはしびれたね」

しんのすけ「メケメケZ!アクション仮面を苦しめた悪のボスだゾ!」

ナスターシャ「しかし奴もアクション仮面に敗れる事になる・・・」

しんのすけ「アクション仮面は負けないゾ!」

ナスターシャ「正義は勝つ!」


しんのすけ・ナスターシャ「ワーッハッハッハッハッハ!」


【ALERT】99・99


キャンベル「ナスターシャ!しんのすけを乗せるな!」

ナスターシャ「・・・すまん」

『配置に戻るぞ!』

しんのすけ「ふう」スポン

ナオミ「(相変わらず隠れるのだけはうまいわね)」

キャンベル「よし、しんのすけ。ドナルドアンダーソンの元へ向かってくれ」

しんのすけ「ドアに鍵がかかってるゾ」ブブー

ナオミ「カードキーがないと入れないようね」

キャンベル「どこか別の入口はないか」


ミラー「通気口から潜入するとイイ」


しんのすけ「おじさん、誰」

キャンベル「マスター!マスターミラーじゃないか!」

ミラー「久しいな。キャンベル」

キャンベル「紹介しよう。元FOXHOUNDのサバイバル教官を務めたマクドネル・ミラーだ」

ミラー「みんなからはマスターミラーと呼ばれている。よろしくな。坊主」

しんのすけ「おまたキラー?」

ミラー「ハッハッハ!ジョークは嫌いじゃないぞ、坊主!」

ミラー「兵の士気を上げるには軽いジョークを飛ばすのが基本だ。坊主、お前わかってるな?」

ナオミ「(シラフなのよ)」

キャンベル「彼はサバイバルのエキスパートだ。潜入について困った事があったら彼に聞くと言い」

しんのすけ「ムキムキマッチョはオラの好みじゃないゾ・・・」

ミラー「体を鍛える事は悪い事じゃないぞ坊主。いざと言う時の為に役に立つ」

ミラー「それに女はみんなマッチョが好きだ」

しんのすけ「そうなのか!?」

ミラー「ああ、俺が保証しよう」

ナオミ「(個人差あると思うけど)」

しんのすけ「よ~し、オラ帰ったらかあちゃんのダイエットきぐで『チントレ』するゾ!」

ナオミ「しんのすけ君、筋トレよ・・・」

ミラー「ハッハッハ!おもしろい坊主を見つけてきたな?キャンベル・・・」

キャンベル「・・・」ハァ

B1 通気口

しんのすけ「んしょ んしょ」ズルズル

キャンベル「どうだしんのすけ」

しんのすけ「おまたが擦れていたいゾ・・・」

キャンベル「そんな事は聞いていない。現状を聞いているんだ」


「フン!フン!」


しんのすけ「声が聞こえるゾ」

キャンベル「DARPA局長か?」

しんのすけ「いや、女の人の声だゾ。しかもなんか聞き覚えある・・・」

キャンベル「敵の捕虜か・・・?とりあえず向かって見ろ」

しんのすけ「ほーい」ズルズル


「フン!フン!」

「あーしんどい!こんだけやったんだからもうダイエットは十分ね!」

「ふふ、ポテチポテチ~♪」


しんのすけ「あれは・・・」


「ん?」

しんのすけ「 か あ ち ゃ ん ! 」


全員「なにぃ!?」

キャンベル「なんだと!?」

ナオミ「お、お母さんなの・・・?」

しんのすけ「かあちゃ~ん!オラが迎えにきたゾ!」

みさえ「し、しんちゃん!?どうしてここに・・・」

キャンベル「と、とりあえず降りるんだしんのすけ!」

スタ

みさえ「しんちゃん!ああ、会いたかった・・・」

しんのすけ「かあちゃん、なんでこんな所にいるの?」

みさえ「パパが突然行方不明になって、それで後を追ってきたのよ」

みさえ「ここにいるのはわかったんだけど、そしたら捕まっちゃって・・・」

しんのすけ「とおちゃんが?」

キャンベル「しんのすけ、お母さんと話をさせてくれないか!」

しんのすけ「ほーい。かあちゃん、電話」

みさえ「だ、だれ?」

しんのすけ「オラをここに誘拐してきたおじさんだゾ」

みさえ「誘拐!?おどれコラァ!ウチの子供に何晒してくれとんじゃ!!」

キャンベル「ああお母さん!ち、違います!まずは話しを聞いて・・・」


説明中


みさえ「ほんとすいません!うちの子がすいません・・・」ペコペコ

キャンベル「い、いえ気にしてませんよお母さん・・・」

みさえ「しんのすけぇ!アンタもあやまんなさい!ほんとすいません・・・」ペコペコ

しんのすけ「ねぇねぇナオミおねぃさ~ん。かあちゃんの許可とってはやく結婚しよおよぉ~」


【 げ ん こ つ 】


みさえ「すいません!ほんとすいません・・・」

ナオミ「い、いえ・・・」

キャンベル「なるほど、みさえさんは行方不明の夫を探してこの島に・・・」

みさえ「ええ、あの人、会社帰りに突然いなくなって・・・」

しんのすけ「カケオチって奴だぞ」

【 げ ん こ つ 】

みさえ「でも、しんのすけが伝説の英雄だったなんて・・・」

キャンベル「我々の業界では有名ですよ。あなた方が『大人帝国』を陥落させたなんて」

ナオミ「あれには米軍も手を焼いていたんですよ」

みさえ「う、う~ん、この子が・・・」


しんのすけ「」プスプス


キャンベル「現にあなたもたった一人でここまで来た」

ミラー「ハッハッハ!サバイバルな家族だな!」

みさえ「はぁ・・・」

キャンベル「その手腕、どうか我々にお貸し願いたい!どうか!」

みさえ「・・・わかりました」

みさえ「夫がピンチの今、私もじっとしてられません」

みさえ「みんなで世界の平和を守りましょう!」

キャンベル「ありがとう・・・みさえさん!」


みさえ「しんちゃん!行くわよ!」

みさえ「春日部防衛隊!出動!」

しんのすけ「ぶ・らじゃー!」


ナスターシャ「春日部防衛隊・・・どこの所属だ」

メイリン「ローカルすぎるわwww」

キャンベル「しんのすけ、事情はわかった」

キャンベル「我々も0父さんの捜索に全力を注ごう」

キャンベル「まずは人質の救出だ。AT社社長ケネス・ベイカーはB2武器庫南にいる」

キャンベル「まずは彼を救出してくれ」

しんのすけ「ほーい」

みさえ「あの、すいませんが、しばらくしんのすけの面倒を見てもらえないでしょうか」

キャンベル「へ?どうしてです?」

みさえ「一緒に赤ちゃんも連れてきたんですけど、途中ではぐれちゃって」

メイリン「(戦場に赤ん坊連れてくんなよ・・・)」

みさえ「しんちゃん、ママはこれからひまちゃんを探しに行くから、後で合流しましょう」

みさえ「キャンベルさん達に迷惑かけちゃあだめよ?」

しんのすけ「ほーい」

みさえ「後ナオミさんに手出しちゃだめよ」


しんのすけ「ギク」


みさえ「あんた、ななこお姉さん一筋なんでしょ」

しんのすけ「ハッ!ななこおねいさん!でもナオミおねぃさんも捨てがたいし・・・」

しんのすけ「な、なやむ~~」クネクネ

ナオミ「・・・」

メイリン「五歳児が浮気すんなwwwww」

キャンベル「わかりましたみさえさん。赤ちゃんを見つけたら連絡を・・・」

みさえ「じゃあしんちゃん、ママ行ってくるからね!がんばるのよ!」

しんのすけ「泥船に乗ったつもりで、任せろ!」

ナオミ「泥船じゃ沈むわよ・・・しんのすけ君」











オクトパス「(・・・俺は?)」

テッテッテレ♪ テッテッテレ♪ テレテンッテンッテンッ♪



しんのすけ「見れば?」

B2 武器庫

キャンベル「地下二階についたな」

ナスターシャ「しんのすけ、そこは武器庫だ。折角だから色々拾っていくとイイ」

しんのすけ「ほーい」ガサゴソ

しんのすけ「おお!これは!」

【雑誌】←New!!

しんのすけ「デヘヘ・・・」

ナスターシャ「(何故銃器を取らない・・・)」

キャンベル「しんのすけ、雑誌を読みふけってる場合ではない!」

ナスターシャ「その雑誌は敵の陽動に使えそうだ。試しに敵兵の巡回ルートに置いてみろ」

しんのすけ「ほーい」パサ

ゲノム兵「おっ」

ゲノム兵「・・・でへへ」

キャンベル「かかったな。今の内に先に進むんだ」

しんのすけ「でへへ・・・」

キャンベル「一緒になって読むんじゃない!」


【ALERT】99・99


キャンベル「・・・」ハァ

『配置に戻るぞ!』

しんのすけ「ふう」スポン

キャンベル「よししんのすけ、奥へと進むんだ」

しんのすけ「ほーい」

タッタッタ

メイリン「電波障害が出てるわね・・・そこじゃあソリトンレーダーは使えないわ」

キャンベル「しんのすけ、色の違う壁を探してみろ」

しんのすけ「あったゾ」

キャンベル「そこは最近補修されたようだ。先へ進むには爆破する必要がある」

ナスターシャ「爆薬は持っていないようだな・・・どうする」

しんのすけ「先に進めないの?」

キャンベル「ああ、一度引き返して武器庫から爆薬を取ってくるんだ」

しんのすけ「え~めんどくさいゾ・・・」

キャンベル「いいから速く行け!」

しんのすけ「そんなめんどくさい事しなくても、オラにはこれがあるぞ」

【カンタムロボのおもちゃ】

ミラー「ほう、カンタムロボか」

ナオミ「おもちゃじゃない。それをどうするの?」

キャンベル「しんのすけ、ふざけている場合じゃないんだが・・・」

しんのすけ「カンタムロボ、ロケットパーンチ!」ポチ

チュドオオオオオオオオオオオン!!!

全員「 」

しんのすけ「先へ進むゾ」スタスタ

ミラー「キャンベル!ありゃなんだ!?」

ナスターシャ「西側の新兵器か!?」

キャンベル「・・・わからん」

キャンベル「だが彼は伝説の幼稚園児だ・・・何があっても不思議ではない」

ナスターシャ「おもちゃに偽装したロケット砲か・・・?」

メイリン「めちゃくちゃね、あのじゃがいも頭」

しんのすけ「おっ」


「ふがふが!」


キャンベル「ケネス・ベイカーだ!」


カツ カツ カツ


オセロット「待っていたぞスネーク!ボスと同じコードを持つ男・・・」


「ふがふが、オエッ」ペッ

「し、しんのすけ~~~~~!!」


しんのすけ「 父 ち ゃ ん ! 」


全員「なにぃ!?」

オセロット「だ、誰だ小僧!」

しんのすけ「オラ野原しんのすけ!5歳!カスカベ防衛隊のリーダーだぞ!」

オセロット「か、カスカベ防衛隊・・・?」

オセロット「で、ではこの男は!」

しんのすけ「オラの父ちゃんだゾ」

ひろし「オイじじいてめえ~~~~!係長の俺にこんなマネして、弁護士雇う覚悟できてんだろうなぁ~~~!!」

オセロット「小僧・・・ちょっといいか?」

しんのすけ「お?」


オセロット「・・・もしもし、ボス?話が違います!ええ、わけのわからんジャガイモ小僧とその親父が・・・」

オセロット「ええっ!ではどうすれば・・・はい、はい」

オセロット「そ、そんな・・・わ、わかりました。なんとか・・・」


オセロット「・・・」ダラダラ


オセロット「さあ、こい!」


メイリン「(強引に持ってったーーーーーッ!)」


VS リボルバー・オセロット

キャンベル「しんのすけ、その男はリボルバー・オセロット!テロリストの一員だ!」

キャンベル「奴は拳銃のスペシャリストだ!気を付けろ!」

しんのすけ「おおっ!パスタリスト!」

ナオミ「スペシャリストよ、しんのすけ君!」

オセロット「6発だ!6発以上生き延びた奴はいない!」

ひろし「しんのすけ!かまうこたねえ!やっちまえ!」

しんのすけ「・・・」キラキラ

オセロット「な、何を見ている小僧!」


しんのすけ「カ、カッコイイゾ・・・」キラキラ


オセロット「~~~~~~~!」ガビーン

オセロット「こ、小僧・・・もう一度言え・・・」ワナワナ


しんのすけ「カッコイイゾ。西武のガンマンみたいだゾ!」


(西部のガンマンみたいだゾ みたいだゾ みたいだゾ・・・)


オセロット「 ふ お お お お お お お ! ! 」


オセロット「」ガク


キャンベル「どうした!」

ナオミ「や、やったの?」

しんのすけ「おじさん?」


オセロット「」ガバ!

オセロット「そーか小僧!貴様もマカロニウェスタンが好きか!」

しんのすけ「マカロニグラタン?」

ナオミ「マカロニウェスタンよ」

オセロット「そーかそーか!その歳で西部の良さがわかるとは・・・」

オセロット「よし小僧、特別サービスだ・・・見ろ!」


クルクル クルクルクルクル クルルン! ジャキ


オセロット「どうだ・・・?」キラン

しんのすけ「おお~~~~~!」パチパチパチ

ひろし「・・・」

オセロット「俺のガンプレイはこんな物じゃないぞ・・・」

オセロット「見ろ!」

10分後


グルルルル!ジャキ!


オセロット「ふふ・・・」ニヤ

しんのすけ「すごいぞおじさん!」パチパチパチ

ひろし「・・・」


さらに10分後

オセロット「この二丁のリボルバーのな、片方に弾を一発だけ込めるだろ」

しんのすけ「うん」


グルルルル! ポイポイ ジャキジャキ!


オセロット「弾はどっちだ?」

しんのすけ「う~ん、右?」

オセロット「正解は・・・」


パァン!


オセロット「左だ」キラン

しんのすけ「おお~~~~!」パチパチパチ

ひろし「・・・」


さらにさらに10分後

オセロット「よっほっはっ」

オセロット「むん!」


パァン!


オセロット「ニヤ・・・」

しんのすけ「おお~~~~!」パチパチパチ


ひろし「オイ!いつまでやってんだ!いいからさっさとほどけ!!」ギャース

オセロット「名残惜しいがそろそろお別れだ、小僧」

しんのすけ「え~もっと遊びたいゾ」

オセロット「そういうわけにもいかないだろう。そら、トラップを解くからどいてろ」

ひろし「やっと解放される・・・」


ガチャガチャ


オセロット「このトラップには順番があってな。まずは足元から・・・」

オセロット「う!」


プゥ~ン


オセロット「うぎゃあああああ!は、鼻がああああああああ!!」


オセロット「この俺にトラップを仕掛けるとは、やるな小僧!」

ひろし「・・・」


オセロット「邪魔が入った!また会おう!」

ひろし「あ、おい!これほどいてけよ!!おい!!!」


シーーーーーン・・・


ひろし「あ、あの野郎・・・」

しんのすけ「オラが代わりにやるぞ」

ひろし「ばっやめろ!爆発しちまうだろーが!」

しんのすけ「いいからいいから、おかまいなく~」

ひろし「うわっやめろ!よせ!やめろおおおおおおおお!!!」

バシュ バシュ バシュ!


ひろし「うわっ!?」

しんのすけ「!?」


ズドン!


サイボーグ忍者「・・・」


ひろし「あ・・・どうも助かりました・・・」ペタ

しんのすけ「よっ、オラしんのすけ!5歳!」

しんのすけ「おじさんの名前は?」

サイボーグ忍者「名前などない・・・」

ひろし「あの・・・ほんとどうもあり(ry


 う ぎ ゃ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ ! ! !


シュンシュンシュンシュン・・・


しんのすけ「び、びっくりしたゾ・・・」

しんのすけ「父ちゃん?」


ひろし「」ピクピク


しんのすけ「あ、気絶してるゾ」

キャンベル「しんのすけ!お父さんは無事か!」

しんのすけ「大丈夫じゃないぞ。気絶してるゾ」

ナオミ「戦場の緊張感に耐えられなかったのね・・・かわいそうに」

メイリン「(びっくりしただけにしか見えなかったけど)」

キャンベル「参ったな・・・いつ起きるともわからんし・・・」

ナオミ「お母さんに言って引き取りに来てもらいましょう」

キャンベル「そうだな。しんのすけ。父君はそこへ置いておけ」

キャンベル「私から母君に連絡しておこう。大丈夫、そこは敵兵はいないようだ」

しんのすけ「父ちゃんいい歳して情けないゾ・・・」

キャンベル「よししんのすけ、次は核保存棟へ向かうんだ」

キャンベル「一旦戦車格納庫に戻り、シャッターを通って向かうんだ。いいな」

しんのすけ「ほーい」



戦車格納庫

しんのすけ「戦車はやっぱりかっこいいゾ」

ナオミ「しんのすけ君、もう敵兵と話しちゃダメよ」

しんのすけ「なんで?」

ナオミ「捕まっちゃうからよ」

しんのすけ「捕まったらどうなるの?」

ナオミ「もう、会えなくなっちゃうわね」

しんのすけ「それはイヤだゾ!ナオミおねいさんにプロポーズするまで、オラ捕まらないゾ!」

ナオミ「ふふ、楽しみにしてるわ」

メイリン「(慣れてる・・・)」

キャンベル「しんのすけ、シャッターが開いている。そこを通るんだ」

しんのすけ「ほーい」

ナスターシャ「気を付けろしんのすけ、そこには赤外線センサーが張り巡らされている」

ナスターシャ「触れると睡眠ガスが発射して閉じ込められる。くれぐれも気を付けてくれ」


しんのすけ「」zzz


メイリン「とっくにひっかっかってますけど」

ナスターシャ「・・・」


1時間後

しんのすけ「ふあぁ・・・」

キャンベル「やっと起きたか・・・」

メイリン「熟睡してんじゃないわよ。このイガグリボーズ」

キャンベル「しんのすけ、今ので猶予時間が大幅に減った。急いでくれ」

しんのすけ「後五分・・・」zzz

キャンベル「二度寝するな!さっさと向かえ!」


しんのすけ「」zzz


キャンベル「おい!しんのすけ!しんのすけェェェェ!!」

メイリン「このガキwwwwww」


さらに一時間後

しんのすけ「ふわぁ・・・」

キャンベル「ハァ・・・ハァ・・・お、起きたか・・・」

しんのすけ「おじさんなんで疲れてんの?」

ナオミ「あなたが起きないからずっと叫んでいたのよ」

しんのすけ「無理は体に良く無いぞゾ」

キャンベル「誰のせいだと思っている!いいからさっさと行け!」

しんのすけ「ほーい」

渓谷

しんのすけ「うう・・・やっぱりお外はさむいゾ・・・」

キャンベル「しんのすけ、その渓谷の向かいが核保存棟だ」

【CALL】

しんのすけ「電話だゾ」

キャンベル「誰からだ・・・」

しんのすけ「もしもーし!オラ野原しんのすけ!好きな食べ物はカレー!納豆!ウィンナー!それから・・・」

メイリン「長いのよ。無線ききなさいよ」


「・・・」

しんのすけ「もしもーし?」


「・・・たい!」

「たい!たい!たたたたい!たいの!たいの!」

「あぅう~あ~ぅ~たい!たいの!たたたい!」

「でへへ・・・」


ナオミ「何かの暗号かしら・・・」


「たい!たいたいたい、たいの!」

「たい!」プツン


しんのすけ「何言ってるかさっぱりわかんなかったゾ・・・」

キャンベル「発信源はこちらで調べておこう。しんのすけ、核保存棟に向かってくれ」

しんのすけ「ほーい」スタスタ


カチッ



チュドオオオオオオオオオオオオオオン!!!





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キャンベル「しんのすけ?どうしたんだしんのすけ!?しんのすけェェェェ!!!」



テッテッテレ♪ テッテッテレ♪ テレテンッテンッテンッ♪


しんのすけ「 じ ゃ 」

渓谷

しんのすけ「お?」

ナオミ「どうしたの?しんのすけ君」

しんのすけ「なんかよくわからないけど、オラが今消えた感覚がしたゾ」

ナオミ「戦場における過度の精神性ストレスね・・・こんな小さいのに、カワイソウに」

メイリン「しんのすけ、マッサージしてあげるわ」ポチ

しんのすけ「お」


しんのすけ「 お お お お お お 」ブルブルブル


メイリン「ナノマシンを使ったマッサージよ。気休めにしかならないけど、元気でた?」

しんのすけ「あひゃぁ~~おふぅ~~、カ・イ・カ・ン~」ブルブルブル

しんのすけ「もっともっと~~~」ニヤァ

メイリン「さっさといけ!」

キャンベル「しんのすけ、どうやらそこは地雷原のようだ」

キャンベル「慎重に進むんだ・・・踏んだら爆発するぞ」

しんのすけ「ほーい」ダダダダダ

キャンベル「こら!走るな!」

しんのすけ「よっほっは」


チュドオオオン!ドカアアアアアン!ドドオオオオオ!


ナオミ「見事に全部踏んづけてるわね・・・」

ミラー「戦士が経験によって身に着ける野生の勘が彼に・・・サバイバルだな!」

ナオミ「(ふざけているだけだと思うわ)」


核保存棟1階

しんのすけ「大きなこけしがいっぱいあるゾ」

キャンベル「しんのすけ。そこの地下2階にハル・エメリッヒ博士の研究室がある」

キャンベル「彼に会うんだ。核発射の有無を聞き出せ」

しんのすけ「ほーい」ダダダダダ

キャンベル「だから走るな!敵に見つかったらどうする!」

しんのすけ「」ピタ

キャンベル「(珍しく聞き分けがいいな)そうだしんのすけ、ゆっくり慎重に進め」

しんのすけ「・・・っこ」

キャンベル「なんだ?」

しんのすけ「おしっこ・・・漏れる~~~~!」

キャンベル「・・・ハァ」

メイリン「そのフロアにトイレはないわ」

ミラー「しんのすけ、排泄物の処理は屋外が望ましいだろう」

ナスターシャ「そこで出せば敵に痕跡を残す事になるからな」

ナオミ「(そういう問題じゃないわ・・・)」


渓谷

しんのすけ「ふう、スッキリしたぞ」

キャンベル「スッキリしたら速く進んでくれ」

しんのすけ「お外で脱ぐのも、気持ちがイイぞ」

ミラー「まぁ、男なら気持ちはわからなくもないが」

しんのすけ「こんな時はアレをやりたくなるゾ」ヌギヌギ

しんのすけ「ぞ~さんwぞ~さんw」クネクネ

メイリン「・・・」

しんのすけ「ぱお~んw」ニタァ

キャンベル「」ブチッ

キャンベル「やってる場合かこのクソボケがぁ!!さっさと行けと何べん言わすんじゃこのクソガキャァ!」

ナスターシャ「キャンベル!落ち着け!」

ミラー「ハッハッハ!サバイバルだな!」

キャンベル「ハァ・・・ハァ・・・しんのすけ、我々には時間がない・・・急いでくれ・・・」

ナオミ「しんのすけ君・・・女性の前ではしたないわ」

核保存棟1階


しんのすけ「で、これからどうすればいいんだっけ」

ナオミ「エレベーターで地下に行くのよ」

しんのすけ「おーそうだった。オラとした事がぽっちゃりしてたゾ」

ナオミ「それを言うならうっかりよ」

ナスターシャ「しんのすけ、間違ってもそこで銃火器は使うなよ」

しんのすけ「どうしてー?」

ナスターシャ「そこは核保存施設だ。君の周りにあるのはミサイルだ」

ナスターシャ「そんな場所で銃火器を撃てば引火して大爆発を起こす。絶対に避けてくれ」

しんのすけ「ほーい」

しんのすけ「おじさんわかった?ここでピストル撃ったらいけないんだゾ」ポン

ゲノム兵「あ?」


【ALERT】99・99


メイリン「敵兵に話しかけるなっちゅーに」


『配置に戻るぞ!』

しんのすけ「ふう」スポン


ミラー「しんのすけ、一つイイ事を教えてやろう」

ミラー「エレベーターをはやく呼びたい時はボタンを連打するとはやく来るぞ」

しんのすけ「おお~おじさん、太もも~」

ミラー「ハッハッハ。それを言うなら太っ腹だ!」

ナオミ「(イヤな予感しかしないわ)」


チーン


ミラー「時間がないんだろう?無駄な時間の消費を省くのもテクニックの一つだ」


ガシャンガシャンガシャンガシャン


ミラー「しんのすけ!連打するのは開閉ボタンじゃない!」

ゲノム兵「さっきからなんだ!」

しんのすけ「お?」カチカチカチカチ


【ALERT】99・99


ナオミ「(やっぱり・・・)」

『配置に戻るぞ!』

しんのすけ「ふう」スポン

ミラー「しんのすけ、連打はもういい、普通にいけ・・・」

しんのすけ「ほーい」ポチ


ウイーン


しんのすけ「そういえば偉いおじさんは?」

ミラー「キャンベルか?」

メイリン「大佐なら今休憩を取ってるわ。少し疲れたみたい」

しんのすけ「やれやれ、オラがこんなにがんばってるのに。大人はズルいゾ」

メイリン「主にお前のせいだよ、イガグリ坊主」


核保存棟B2


チーン

しんのすけ「着いたゾ」

ナオミ「しんのすけ君、エメリッヒ博士の研究室はその奥よ」

ナオミ「彼も無理矢理協力させられてる被害者よ。一刻も早く助けてあげないと」

しんのすけ「ぶ・らじゃー!」

キャンベル「しんのすけはどうだ・・・」

メイリン「お帰り大佐。もうすぐエメリッヒ博士の研究室に着く所よ」

キャンベル「そうか・・・だが気を付けろしんのすけ、そこには(ry

パリィン

しんのすけ「お?」

ナオミ「あ、ごめんなさい。カップを落としてしまったわ」

ナオミ「よいしょ・・・」チラ

しんのすけ「!!」

ミラー「ナオミ、見られているぞ!」

ナオミ「えっ」

しんのすけ「お、お、お、おねいぃさんのお胸がチラリ・・・」

ナオミ「やだっ・・・もう。しんちゃんダメよ。恥ずかしいわ」


しんのすけ「 ポ ッ ポ ー !」


全員「!?」

ナスターシャ「な、なんだ?」


しんのすけ「しゅしゅぽぽしゅしゅぽぽ、ポーーーー!」


メイリン「アドレナリンが大量分泌されてるわ・・・これは一体」

ミラー「生理的興奮の一種だな。彼も男だという事さ」

ナスターシャ「意外とウブなんだな」フフ


しんのすけ「 ポ ッ ポ ー !」


ダダダダダダッ


メイリン「あら、珍しくキビキビ動くわね」

キャンベル「待てしんのすけ!そこには!」



バリバリバリバリバリバリバリバリ




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ナオミ「しんのすけ君!?応答して!!しんのすけくーーーーん!!!!!」



テッテレッテレ♪ テッテレッテレ♪ テレテンッテンッテンッ♪


しんのすけ「見れば?」

しんのすけ「お?」

ナスターシャ「どうしたしんのすけ」

しんのすけ「またオラがきえた感覚がしたゾ」

ナスターシャ「デジャブという奴か・・・経験した事のない所に懐かしさを感じる現象だ」

ナスターシャ「君の前世は、そこに住んでたウルフドッグだったのかもしれないな」ハハ

キャンベル「しんのすけ、そこにはどうやら電気床が仕掛けられているようだ」

キャンベル「そのまま進むと黒焦げになる。どうにかして配電盤を破壊せねば・・・」

しんのすけ「かいらんばんは、どこにあるの?」

メイリン「配電盤よ。どうやら、そのフロアの奥にあるみたいね」

ミラー「しかしそこには電気床があるのだろう?」

ナスターシャ「遠隔操作可能なニキータがあればいいのだが・・・」

キャンベル「困ったな・・・」

しんのすけ「こまってるの?」

ナオミ「そうよ。主に君の事でね」

しんのすけ「困った時はこの呪文を唱えるんだゾ!」

メイリン「は?」


スゥ~・・・


しんのすけ「 タ ス ケ テ ケ ス タ ー ー ー ! 」


ボワンッ!


全員「!!!」


しんのすけ「うっほっほ~い」チョロチョロチョロ


メイリン「ひぃ!ゴキブリ!!」

ナスターシャ「・・・」ポロ

ミラー「ゴ、ゴキブリになった・・・」

ナオミ「信じられないわ・・・昆虫類と霊長類はゲノム情報そのものが違うと言うのに・・・」

キャンベル「そ、それだと壁を伝って先に行けるな・・・」

キャンベル「よししんのすけ、そのまま電気床を避け、エメリッヒ博士の研究室に向かうんだ」

しんのすけ「かいらんばんはもういいの?」

メイリン「配電盤よ・・・つかもはやどうでもいいわw」

しんのすけ「んしょ」ポチ

ヒュウウウウウウン・・・

キャンベル「配電盤の電源を落としたな。それでもう電気が流れることはない」

キャンベル「しんのすけ、先へと進んでくれ」

しんのすけ「ほーい」

ミラー「キャンベル、ちょっといいか?」

キャンベル「どうした、マスター」

ミラー「奴は一体何者だ?RPG並の威力のおもちゃの次は、ゴキブリに変身だ」

ミラー「もはやただの子供だとは思えん。奴は一体・・・」

キャンベル「詳しい事はよくわからんが・・・彼は『大人帝国』を陥落させた伝説の英雄だ」

ミラー「何!?大人帝国を!?」

キャンベル「他にも過去の経歴を漁ってみたら、ホワイトスネーク団、たまゆら族、秘密結社ブタのヒヅメ」

キャンベル「全て彼が壊滅させている。どういうわけか知らんが、彼が潜入のエキスパートである事は間違いない」

ミラー「・・・」

ナオミ「SMLのエージェントともコネがあるみたいね。しかも家族ぐるみで」

ナスターシャ「大層な経歴だな・・・」

メイリン「とてもそうには見えないけど」

キャンベル「あの不思議な力はその時の物だろう。やや命令違反が目立つが、彼なら大丈夫だろう・・・」

しんのすけ「お、ひきだしの中にチョコビがあるゾ」

しんのすけ「あん~~~」バリバリボリボリ

ナオミ「しんのすけ君、勝手に人のおやつを食べちゃダメよ!」

キャンベル「大丈夫だろう・・・たぶん」

研究室前 廊下


「ぎゃあ!」「ぐえっ!」「うがっ!」


ゲノム兵「うう・・」ピクピク

しんのすけ「おじさん達、こんなところで寝てると風邪ひくゾ」

ナオミ「しんのすけ君、見ない方がいいわ・・・」


「ひいいいいいい~~~~~~~~~!!」


サイボーグ忍者「・・・」


「お、おたすけ~~~~~~~~~!!」


しんのすけ「おじさん!」

サイボーグ忍者「・・・」チラ

しんのすけ「おじさん、オラずっとお礼言おうと思ってたんだゾ」

しんのすけ「あの時は父ちゃんがほんとうにおせわに(ry


ブオン


「ふぎゃ!」ドサ

しんのすけ「お、おじさん?」

サイボーグ忍者「・・・」スタスタ

しんのすけ「おじさん!待ってよ!」

キャンベル「まずい!しんのすけ、追うな!」


ダダダダダッ

研究室

しんのすけ「おーじーさーん!」


オタコン「あわわわわ、なんなんだよ・・・」

サイボーグ忍者「・・・」ジャキ

サイボーグ忍者「お助け料・・・一億万円・・・」

オタコン「お助け料!?なんのだよ・・・万円か億円かどっちだよ!」ガタガタ


しんのすけ「おじさん?」

キャンベル「しんのすけ!奴は、奴はグレイフォックスだ!」

ナオミ「そう、グレイフォックス。彼は生きていたのよ」

しんのすけ「誰それ」

キャンベル「元FOXHOUNDの隊員、唯一「フォックス」の称号を得た男・・・」

ナオミ「彼は死後、ナノマシンの力で無理矢理蘇生させられたのよ。体中を改造された。サイボーグとして・・・」

しんのすけ「オラ、難しい事はよくわかんないゾ・・・」

キャンベル「奴に冗談は通用しない、逃げろしんのすけ!殺されるぞ!」

サイボーグ忍者「邪魔をするな・・・」


オタコン「ひいぃ~~~!」ガラ


サイボーグ忍者「ふん、特等席で見ているがイイ」


ヒュンヒュンヒュン


しんのすけ「おお、ジャパニーズサムライですなぁ!」


ビュオン! ・・・パラ


しんのすけ「~~~~~!」ダラダラ

キャンベル「しんのすけ、逃げろ!」

サイボーグ忍者「邪魔をするなら切る・・・」

しんのすけ「おじさん、ひどいじゃないか!人の迷惑になる事はしてはいけないんだゾ!」

しんのすけ「オラ、もう怒ったゾ!」

キャンベル「しんのすけ、よせ!」

サイボーグ忍者「私はおじさんではない・・・無礼なガキめ、叩き斬ってくれる・・・」

サイボーグ忍者「武器など捨てて・・・かかってこい!」ジャキ


メイリン「(お前武器持ってるじゃねえか!)」




VS サイボーグ忍者

サイボーグ忍者「むぅん!」


ブオン! ブオン!


しんのすけ「うあっ!」


ブオンブオンブオン!


しんのすけ「うあっおっひぃっ」スカスカ

キャンベル「ダメだ、奴の超人的な動きにはついていけない!」

メイリン「無理よしんのすけ!逃げて!」

しんのすけ「素早い動きならオラだって!」ヌギ


しんのすけ「ぶりぶり~~~!ぶりぶり~~~!」チョコマカ


サイボーグ忍者「・・・」


しんのすけ「ぶりぶり~~~!ぶりぶり~~~!」チョコマカ


げしっ


しんのすけ「ああっ」ドサ

キャンベル「冗談は通じないと言っただろ!ケツを出してる場合ではない!」

しんのすけ「うう・・・卑怯だぞ!サムライマン!」

しんのすけ「正々堂々と戦え~~~!」

メイリン「お前は真面目に戦え」

サイボーグ忍者「そんな偉そうな事は、私に勝ってから言え!!」


ズバッ!


しんのすけ「ああ!」

ポロン

ナミオ・メイリン「きゃっ」

しんのすけ「オラのおぱんつが!!」

サイボーグ忍者「粗末なお○ん○んだな・・・しんのすけ」

しんのすけ「!?」

サイボーグ忍者「今の私は・・・もっと大きいぞ!」


 ボ ロ ン 


ナミオ・メイリン「ぎゃあああああああああああ!!」

ナスターシャ「で、でかい・・・!」

キャンベル「フォ、フォックス!?」

しんのすけ「おじさん・・・まさか」

サイボーグ忍者「思い出したか?しんのすけ」


しんのすけ「 ぶ り ぶ り ざ え も ん ! 」


サイボーグ忍者「そうだ!私は救いのヒーロー!おじさんなどではぬぁい!」バッ

全員「(だれ・・・?)」

しんのすけ「ぶりぶりざえもん、なんでそんなに大きくなったの?」

サイボーグ忍者「ふふ、聞いて驚けしんのすけ」

サイボーグ忍者「この男の体は死んでからもなお、「こんぴゅうたぁ」とばいよお液に漬けられ、保存されていたのだ」

サイボーグ忍者「それを偶然発見した私は。この男の体内に入っていた「こんぴゅうたぁ」を乗っ取ってやったのだ!」グッ

ナオミ「(ナノマシンの事だわ・・・)」

メイリン「でもさっき名前はないって・・・」

しんのすけ「そうだ、名前がないって言ってたゾ」

サイボーグ忍者「それは単純にこの男の名前がわからなかっただけだ」キリッ

メイリン「・・・」

サイボーグ忍者「これから体を得て好き勝手しようと言う時に、「ぶりぶりざえもん」では格好がつかん・・・」

しんのすけ「オラのつけた名前がイヤなのか・・・?」

サイボーグ忍者「そうではない。しんのすけ、この男は中々のイケメンだぞ」キラン

サイボーグ忍者「もっとこう、イケてる名前がふさわしいだろう」


ナオミ「しんのすけ君・・・彼に、名前を教えてあげて」

しんのすけ「お?」

ナオミ「彼の名はグレイフォックス、いいや・・・」

ナオミ「フランク・イエーガーよ・・・」


しんのすけ「フラれたシュワルツネガー?」

メイリン「(どう聞き間違えたらそうなる)」

サイボーグ忍者「シュワルツネガー!イイだろう」

サイボーグ忍者「生まれ変わった私に相応しい名だ!」

サイボーグ忍者「伝説が今始まろうとしている・・・チェケラ!」バッ


ガラッ


オタコン「ひぃぃ!」

サイボーグ忍者「おいメガネ!貴様は私の伝説の生き証人になるのだ!」

サイボーグ忍者「お助け料も忘れるな?一億万円。ローンも可だ」

オタコン「・・・」

キャンベル「フォックスの体で無茶苦茶しないでくれ・・・」

しんのすけ「ねえねえぶりぶりざえもん、じゃあ」

サイボーグ忍者「ぶりぶりざえもんではぬぁい!シュワルツネガーと呼べ!」バッ

しんのすけ「今これ振ったらどうなるの?」シャカ

ナオミ「(マラスカ・・・?)」

サイボーグ忍者「・・・さあ?私にもわからん」

サイボーグ忍者「だが今の私は気分がイイ!振ってみろしんのすけ!」

サイボーグ忍者「私が音に合わせてご機嫌なダンスしてやろう!!」キリッ

しんのすけ「おお~太もも~!」

メイリン「太っ腹だっつぅの」

サイボーグ忍者「ミュージックスタート!チェケラ!」

しんのすけ「ほいほいほ~~~~い♪」シャカシャカ


シャカシャカシャカシャカ


ドックン・・・!


サイボーグ忍者「ぐっ!なんだ、急に体が・・・」


シャカシャカシャカシャカ


サイボーグ忍者「しんのすけ、待て!私のご機嫌な体調が・・・」


シャカシャカシャカシャカ


サイボーグ忍者「ぐ・・・ぬお・・・」


シャカシャカシャカシャカ


サイボーグ忍者「 ぐ あ あ あ あ あ あ あ あ あ !」


ポワンッ


キャンベル「どうした!何が起こった!」

ナスターシャ「マラスカの音に反応していたようだが・・・」


モクモクモク


シュウウーーー・・・


しんのすけ「どうしたの・・・あっ」


【サイボーグ忍者】→【豚】

豚「・・・?」

しんのすけ「ぶりぶりざえもん!!」

豚「だからぶりぶりさえもんでは・・・ハッ!」


豚「ななななぬあんだこの姿うぉあああああああああああああ!!!」


メイリン「ぶ、豚になったわ・・・」

キャンベル「私は何か、悪い夢でも見ているのだろうか」ゴシゴシ

しんのすけ「やっぱりこのマラカスはぶりぶりざえもんを呼ぶんだゾ!」

豚「てめえこのイガグリ坊主!折角人間の体を手に入れたのに何してくれとんじゃボケェ!!」ムキー

オタコン「豚だ・・・」

豚「誰が豚だ!この腰抜けのチキンが!」

しんのすけ「やっぱりぶりぶりざえもんはその姿じゃないと!」

豚「・・・」クイ

ナスターシャ「ち○ち○を覗くな」

豚「ふむ、しかし・・・」クイクイ

豚「久々にこの姿になってみたが、中々悪くない・・・特にこの顎のラインが」キリ

メイリン「(なにこいつ・・・)」

しんのすけ「ぶりぶりざえもんが、手伝ってくれるの?」

豚「ふん、まぁいいだろう。私は救いのヒーローだからな」

豚「ただし、お助け料一億万円、これだけはゆずれんぞ」キリ

オタコン「・・・」

豚「おいメガネ、さっき助けてやっただろう。何かよこせ」

オタコン「」ピキッ

オタコン「何が助けただ!さっき僕を襲おうとしたくせに!」ゲシゲシ

豚「ち、ちがう!誤解だ!私は純粋にお助け料の請求を(ry」


ゲシ ゲシ ゲシ


豚「ひぃ~~~!」

メイリン「よわw」

キャンベル「しんのすけ・・・その、ぶりぶりざえもんとやらは一旦置いといてだな」

メイリン「(置いとくんだ)」

キャンベル「ハル・エメリッヒ博士に話を聞いて、核発射能力の有無を聞き出せ」

しんのすけ「ほーい」

しんのすけ「ねえねえおじさーん」


オタコン「この!この!この腐れ豚野郎!」ゲシゲシ


しんのすけ「おじさんってば!」

オタコン「えっ、何だいボウヤ」

しんのすけ「この島に角煮があるってきいたんだけどー」

オタコン「角煮・・・?核の事かい?」

しんのすけ「そうともゆー」

オタコン「その前に君は一体・・・この豚の知り合いの用だが」

しんのすけ「オラ野原しんのすけ5さい!」

しんのすけ「好きなテレビはアクション仮面とカンタムロボとこみやのえっちゃんのニューズ番組だぞだゾ!」

オタコン「カンタムロボ!君も・・・オタクかい?」

しんのすけ「お、おでぶ?」

オタコン「オタク・コンベンション。略してオタコンが僕のあだ名さ」

オタコン「僕はカンタムロボみたいなロボットが作りたくて科学者になったんだ・・・」

しんのすけ「カンタムロボを作れるの!?」

オタコン「いろいろ課題はあるけど、近い物はできたよ。ただそれが悪魔の兵器だとは思わなかったけど・・・」

しんのすけ「カンタムロボは正義のロボだゾ!」

オタコン「それは所詮フィクションさ。実際あんな物があったら戦争の道具に使われる」

オタコン「それに嬉々として手助けするのが、僕ら科学者だ・・・」

しんのすけ「おじさん・・・?」

オタコン「・・・あ、ごめん。君にこんな話をしても仕方がないね」

オタコン「後おじさんはやめてくれないか。僕の事はオタコンって呼んでくれ」

しんのすけ「合コン?」

オタコン「オ・タ・コ・ンだよ、しんのすけ君。しかし君みたいな子供が何故ここに・・・」

しんのすけ「なんかえらそーなおじさんに頼まれたんだゾ」

オタコン「まさか・・・米軍かい?」

しんのすけ「後オラのとーちゃんとかーちゃんと妹もここにいるんだゾ」

オタコン「ええっ!?ここ、一般人は入れないはずなんだけどね・・・」

キャンベル「しんのすけ、核の事を聞け」

しんのすけ「おーそおだった。で、角煮あんの?」

オタコン「核って事にしとくよ。ああ、あるとも・・・」

オタコン「僕が作り上げた悪魔の兵器・・・メタルギアだ」

キャンベル「メタルギアだと!」

ナスターシャ「あの世界を恐怖に陥れた悪魔の兵器が・・・」

しんのすけ「何それ」

オタコン「核搭載二足歩行戦車。君にはカンタムロボって言った方がわかりやすいね」

しんのすけ「ほぉほぉ」

オタコン「メタルギアの演習中に突然奴らに奪われたんだ。あのFOXHOUNDとかいう連中にね」

しんのすけ「ほおほお」

オタコン「幸いまだキーまでは奪われてないようだけど・・・奴らがキーを手に入れたら終わりだ」

オタコン「奴らは本気で核を撃つつもりだ!何としても止めなくては」

豚「話は聞かせてもらった・・・この救いのヒーロー、ぶりぶりざえもんがお助けしてしんぜよう」

豚「そのかわりなんかよこせ」キリ

オタコン「うるさい豚野郎!お前は失せろ!」

豚「・・・」

キャンベル「なんという事だ・・・奴らは本当に核を撃つつもりか」

ナオミ「本気なのね・・・」

キャンベル「しんのすけ、事情が変わった。エメリッヒ博士によるとメタルギアを動かすにはキーがいるとの事だ」

キャンベル「幸いにもキーはまだ奪われていないようだ。なんとしてもテロリストより先にキーを手に入れるんだ」

しんのすけ「それどこにあんの?」

エメリッヒ「たしか占拠されるまでは地下二階の所長室にあったはずだけど・・・」

キャンベル「よししんのすけ、まずは地下二階の所長室に向かうんだ」

ナオミ「核を撃たせてはいけないわ・・・世界の命運は君にかかっているのよ」

ナオミ「それだけはわすれないで」

しんのすけ「ほーい」

オタコン「一応僕の周波数も教えておくよ。この基地については僕の方が詳しいからね」

オタコン「何かわからない事があったらSENDしてくれ」

キャンベル「頼むぞ!しんのすけ!」

メイリン「がんばって!しんのすけ!」

しんのすけ「オラ、責任重大だゾ・・・」

しんのすけ「よーし、ぶりぶりざえもん!行くゾ!」

豚「やはり私の力が必要なようだな・・・」フッ

オタコン「こんな豚野郎、何の役に立つんだい?」

しんのすけ「ぶりぶりざえもんは普段はおバカだけどいざと言う時には役に立つゾ!」

豚「しんのすけ・・・」ジーン

オタコン「この豚が・・・」

豚「さっきからやかましいぞメガネ。この仕事が終わったら貴様のメガネを伊達メガネに変えてやる。覚悟しておけ」

しんのすけ「よ~し、いくゾ!ぶりぶりざえもん!」

豚「おう!」

しんのすけ「カスカベ防衛隊~~~~~」


しんのすけ「 フ ァ イ ヤ ー ! ! 」


豚「あ、時間切れだ」


ポワン


しんのすけ「・・・」

オタコン「絶対あいつはいらないと思うよ、しんのすけ君・・・」

メイリン「何しにきたんだあの豚w」

テッテレッテレ♪ テッテレッテレ♪ テレテンッテンッテンッ♪


しんのすけ「 じ ゃ 」

誤字多いですね・・・すいません気を付けます

>>50
誤字訂正

地下二階の所長室×
地下一階の所長室○

核保存棟B1

チーン

しんのすけ「ついたゾ」

キャンベル「よししんのすけ、所長室へ向かってくれ」

ミラー「待てしんのすけ、そこはどうやらコンピュータールームのようだ」

しんのすけ「お?」

ミラー「おそらく電子制御網がその部屋に集中しているのだろう。何か重要なヒントがあるかもしれん」

ミラー「急がば回れ、これもサバイバルのコツだ。寄り道してみろ」

キャンベル「なるほど・・・確かに一理ある。よししんのすけ、コンピュータールームへ入ってみろ」

しんのすけ「ほーい」


コンピュータールーム

しんのすけ「おおっ!「ぱそこん」がいっぱいあるゾ!」

メイリン「何か手がかりがないか探してみなさい。しんのすけ」

ガサゴソ

しんのすけ「おおっ!こんなのがあったゾ!」


【暗視ゴーグル】←New!!


ナスターシャ「暗視ゴーグルか・・・それは光を増幅して暗闇での視界を確保する装置だ」

ナスターシャ「シャドーモセス島は本来人の住みつかない極寒の島だ。屋外へ出ると明かりはほとんどない」

ナスターシャ「暗くて道がわからず先へ進めない場合はそれを装備するとイイ」

しんのすけ「うっほほ~い!これ楽しいゾ!」ピコピコ

キャンベル「こらしんのすけ!敵地のパソコンでマインスイーパをするんじゃない!」

メイリン「(しかも結構うまいし)」

しんのすけ「ほーい。で、なんだって?」

ナスターシャ「いや、君には必要ないモノだろう・・・」

ミラー「しかし妙だな。敵兵が一人もいないのはどういう訳だ?」

キャンベル「そういえば・・・ここは十分警戒区域のはずだが」

しんのすけ「今の内におつやさがそっと。お、またチョコビ発見」

しんのすけ「あん~」バリボリバリボリ

ミラー「しんのすけ、食糧はいさと言う時の為に取っておくのがサバイバルのコツだ」

メイリン「一箱全部流し込んでんじゃないわよ」

しんのすけ「ふぁんあって?(なんだって?)」ボリボリボリボリ

ナオミ「(むしろ逆に器用に食べるわね)」

しんのすけ「ふう」ゲップ

キャンベル「腹が満ちたかしんのすけ。では所長室に(ry

しんのすけ「お、ジュースまで置いてるゾ。いやぁ~気が効きますなぁ」

キャンベル「・・・さっさと飲んで速く所長室へいけ」

ミラー「まてしんのすけ!そのジュース何か(ry

んぐ んぐ んぐ

しんのすけ「プハァ~!うまいんだなこれが!」ニタァ


ピ~~~~ゴロゴロゴロ・・・


しんのすけ「おっ・・・!」

ミラー「やはり!毒が入っていたか!」

ナオミ「しんのすけくん大丈夫!?」

しんのすけ「う・・・オォ・・・」ゴロゴロ


しんのすけ「も、もれる~~~~~~~~~~~!!!」


ミラー「しんのすけ、罠の可能性もあるんだ。敵地の飲食物を手当たり次第に手を付けてはイカン!」


しんのすけ「ひぃぃ~~~~~!でちゃう~~~~~~!」ピーゴロゴロ


メイリン「げ、下剤・・・?」

キャンベル「・・・」ハァ

しんのすけ「おトイレ!おトイレどこ!?」

ナオミ「しんのすけ君、エメリッヒ博士にSENDしてみるのよ!」

【CALL】

オタコン「やあしんのすけ君、どうしたんだい?」

しんのすけ「おトイレどこ~~~~~~~~~~~~~!!!!」

オタコン「え、トイレ!?どうしたんだい!?」

しんのすけ「はやく~~~~~~~~漏れる~~~~~~~~!!!」

オタコン「え、ちょ、ちょっと待って!君は今コンピュータールームにいるようだね」

オタコン「男子トイレはそこを出て左だ!急げ!しんのすけ君!」

しんのすけ「ひいぃ~~~~!」ドタタタタタ

オタコン「しんのすけ君、そっちは右だ!」

しんのすけ「漏れる~~~~~~!!」ドタタタタ

ナオミ「しんのすけ君!そっちは・・・」


ぷりゅ ぷりゅりゅりゅりゅ ブピッ ブピーーーーー


ジャーーーーーーー・・・


しんのすけ「ふう、スッキリしたゾ」フキフキ

ナオミ「しんのすけ君。そこは女子トイレよ・・・」

しんのすけ「いやぁそれほどでも~」

メイリン「ほめてねーよ」

キャンベル「しんのすけ、これに懲りたら怪しい物に手を出してはイカンぞ」

しんのすけ「ほーい」

キャンベル「さて、先へ・・・ん?」

しんのすけ「お?」


ジョニー「いい加減にしろおばさん!!さっさとそこをどけぇ~~~~~!!」

みさえ「いやよ!!どうしても入りたければひまわりの居場所を教えなさ~~~~~い!!」


しんのすけ「 か あ ち ゃ ん ! 」

キャンベル「み、みさえさん!何故ここに・・・?」


ジョニー「お、俺はただでさえ下痢気味なんだぞ!そんな俺にあんな物飲ませやがって・・・」

みさえ「しるかぁ!さっさと吐け!」

ジョニー「ふごぉ・・・!ど、どけえ!!」ピーゴロゴロ

みさえ「 い か せ る か ! 」バッ


バッ バババッ ババババババッ


ジョニー「こ、このおばさん・・・!」

みさえ「ぜえ・・・ぜえ・・・諦めてひまの居場所を教えなさい・・・!」ギロ


しんのすけ「あの下剤、かあちゃんの入れた物だったのか・・・」

ナオミ「ナノマシンを通して成分が判明したわ。どうやらそれは便秘薬のようね」

メイリン「しかも市販で出回ってる中で一番強力な奴」


みさえ「うぉりゃあ~~~~~~~~!!」


ジョニー「ふぬ~~~~~~~~~~~!!」


バッ バババッ ババババババッ


ミラー「ハッハッハ!全くサバイバルな母親だな!」

ジョニー「わ、わかった!教える!教えるから入れろ!」

みさえ「居場所が先だ!」

ジョニー「さっき【サイコ・マンティス】が赤ん坊を連れて所長室へ入って行った!」

ジョニー「教えたぞ!さあ入れろ!」

みさえ「まだよ!所長室はどうやって入るの!?」

ジョニー「カードキーが必要だ!」

みさえ「それをよこせ!」

ジョニー「こればっかりは・・・ふぐぅ!」ピーゴロゴロ

みさえ「それをくれたら入れたげるわ!」

ジョニー「ちくしょぉこのおばさん・・・ほら!もってけ!」

【カードキーLV5】←New!!

ジョニー「さあ約束は果たしたぞ!早く入れろ!」

みさえ「・・・」ス

ジョニー「も、漏れる~~~~~~~~~~~!!」ダダ


ぷりゅ ぷりゅりゅりゅりゅ ブピッ ブピーーーーー


みさえ「」キラン


ジャーーーーーーー・・・


みさえ「とお!」


トンカントンカン ガチャガチャ バババッ トンカントンカン


ジョニー「ふう、スッキリ・・・あれ、開かない!?」

ジョニー「おばさんてめえ~~~~~そこまでするか~~~~~!!」ガチャガチャ

みさえ「あんたにはわかんないでしょうけど、親は子供の為ならなんだってできるのよ!!」

ジョニー「ふざけんなよおばさん!!開けろ~~~~~~~~~~!!」ガチャガチャ

みさえ「一丁あがり!」キラン


キャンベル「み、見事だ・・・」

ナスターシャ「ただの主婦があそこまで・・・」

ミラー「ハッハッハ!まさにサバイバルだな!」

しんのすけ「かあちゃん!」

みさえ「しんちゃん!いつからいたの!?」

しんのすけ「さっき着いたところだゾ。オラこれからカンタムロボに乗りにいくんだゾ」

メイリン「乗ってどーする」

みさえ「カ、カンタムロボ・・・?よくわかんないけど、乗せてくれるってんならいいんじゃない?」

キャンベル「しんのすけ!お母さんと話しをさせろ!」

しんのすけ「ほーい。母ちゃん、電話」

みさえ「キャンベルさん?」

しんのすけ「そうだゾ。話しがしたいとうるさいんだゾ。あのおじさんきっと母ちゃんの事狙ってるゾ・・・」

みさえ「いやだわ、アタシ子持ちの主婦なのに・・・」ポッ

キャンベル「そんなわけなかろう!下らん事を言ってないでさっさと代われ!」


【説明中】


みさえ「か、核・・・」タラ

キャンベル「そうですみさえさん。テロリストは本気で核を撃つつもりです」

ナオミ「幸いテロリストは起動用のキーをまだ手に入れてません」

キャンベル「奴らにキーを奪われたら終わりだ!なんとしても先にキーを・・・!」

みさえ「そのカンタム・・・じゃなかった。メタルギアってどこにあるんです?」

メイリン「う、うーん、ソリトンレーダー上からでは詳細はわからないけど・・・」

メイリン「おそらくここね。そこからさらに進んだ所に大きなフロアがあるわ」

メイリン「大きさや搬出経路から見て、おそらくこれがメタルギアの格納されている場所・・・」

しんのすけ「ところでかあちゃん、とうちゃんは?」

キャンベル「そういえばひろしさんは・・・」

みさえ「ああ、迎えに行ったけどいなかったわよ」

ナオミ「え?」

みさえ「あの人の靴下だけ置いてあったから、あそこにいたのは間違いないでしょうけど」

ミラー「誰かに連れ去られたな・・・」

みさえ「えっ!」

しんのすけ「で、くさいから靴下だけ置いてったんだゾ。きっと」

みさえ「ウソ・・・」ガク

キャンベル「みさえさん、心中お察しします。しかしヒロシさんもこの施設にいたという事は」

キャンベル「今後我々の進んでいく道中にいるものと思われます」

キャンベル「テロリストの目的はわかりませんが、連れ去られた以上テロリスト共が居場所を知っているでしょう」

しんのすけ「そうだゾかあちゃん。ひまもオラが向かおうとしてる先にいるんだゾ」

しんのすけ「とうちゃんもきっとどこかで見つかるゾ」


みさえ「しんのすけ・・・」ウッ

ミラー「美しい家族愛だ」

ナオミ「いいわね。家族って・・・」

メイリン「なんか、もらい泣きしそう」グス


キャンベル「よししんのすけ、これから所長室に向かいキーの奪取および「野原ひまわり」の奪還」

キャンベル「並びにテロリストの一員サイコ・マンティスからメタルギアと「野原ひろし」の情報を聞き出せ」

キャンベル「君にしかできない事だ・・・頼んだぞ、しんのすけ」


みさえ「よ~し・・・しんちゃん、行くわよ!」

しんのすけ「ぶ・らじゃー!」


みさえ「春日部防衛隊~~~~~ッ!」



しんのすけ「 フ ァ イ ヤ ー ! ! 」




プゥ~~~~・・・・



しんのすけ「・・・」ポッ


メイリン「雰囲気台無し・・・」


テッテレッテレ♪ テッテレッテレ♪ テレテンッテンッテンッ♪


しんのすけ「見れば?」

ササッ ササッ

しんのすけ「ごつい扉があるゾ」

みさえ「所長室はここね・・・」

しんのすけ「さっそく入るゾ!」

みさえ「待ってしんちゃん」ピタ

みさえ「・・・」


(・・・ェェン・・・ビエエエエン・・・)


みさえ「ひまわり!やっぱりひまわりはこの部屋だわ!」

しんのすけ「かあちゃん!」

みさえ「突撃するわよしんのすけ!鍵を開けて!」

しんのすけ「ほい!」スキャン

みさえ「オラオラオラーーーーーー!」

しんのすけ「カスカベ防衛隊、ファイヤー!」


バァン!


ひまわり「た~いた~い!きゃっきゃ!」

マンティス「ほ~らひまわりちゃん泣かないで、べろべろばー」

マンティス「はい、ひまちゃんのだいすきなダイヤモンドでちゅよ~」

ひまわり「た~~~い!たいたいた~い!」キャッキャ


みさえ「・・・」

しんのすけ「・・・」


マンティス「ほら、いいこでちゅね~。ひまわりちゃ~ん」

ひまわり「きゃっきゃ」


みさえ「・・・」

しんのすけ「・・・おじさん、何やってんの?」


マンティス「・・・」

全員「・・・」

ひまわり「た!たいたい~~!」


マンティス「待っていたぞ・・・しんのすけ・・・」キリ


メイリン「(強引にキャラを切り替えたーーーーーーッ!)」

マンティス「くるのがおそかったな・・・しんのすけ・・・みさえ・・・」シュコー

みさえ「ひまちゃん!」

しんのすけ「おじさんなんでオラ達の名前知ってんの?」

マンティス「私の世界最高のリーディング能力の前にはその程度造作もない・・」シュコー

キャンベル「しんのすけ!気を付けろ!奴はESPだ!」

しんのすけ「ECC?」

ナオミ「ESPよ。彼は超能力者なの」

しんのすけ「超能力・・・なんかうさんくさいゾ」

マンティス「ほう・・・私をインチキ呼ばわりする気か・・・」シュコー

マンティス「よかろう・・・世界最高峰のリーディング能力を見せてやる・・・」シュコー

マンティス「むん!」


バーーーーーーン!


しんのすけ・みさえ「・・・?」

マンティス「野原みさえ・・・旧姓小山みさえ・・・」シュコー

みさえ「!?」

マンティス「ほう・・・随分とヘソクリを隠しているようだな・・・」シュコー

みさえ「!!」

マンティス「タンスの裏・・・ベッドの下・・・犬小屋の中・・・」シュコー

マンティス「ほお・・・ママ友との外食で散財しすぎて、夕飯を冷凍食品でごまかした事もあるようだな・・・」シュコー

しんのすけ「かあちゃん・・・?」

みさえ「ち、違うわよ!あんなのインチキよ!適当な事言うんじゃないわよ!」

マンティス「まだ言うか!よかろう・・・」シュコー

マンティス「むん!」

バーーーーーーーーン!


マンティス「野原しんのすけ・・・5歳・・・双葉幼稚園に通っているのか・・・」シュコー

しんのすけ「お?」

マンティス「ほお・・・シロのエサを全て食べてしまった事があるようだな・・・」シュコー

しんのすけ「ギク!」

マンティス「みさえの高級口紅をラクガキに・・・ほお、軒下に隠したのか・・・」シュコー

みさえ「はっ!まさかあの時の!」

みさえ「しんのすけ~~~~?」

しんのすけ「ちっちがうゾ!オラそんな事してないぞ!」

マンティス「最近は魔法少女もえPにハマっているようだな・・・ふふっ、あれは女児向けアニメだぞ・・・」シュコー

みさえ「・・・あんた、そんなの見てたの?」

しんのすけ「ち、ちがうぞ!あれは風間くんがむりやり・・・」

マンティス「その割には熱を上げているようだな・・・」ニヤ

しんのすけ「かあちゃん!さっさとひまわりを取り戻すゾ!」

メイリン「(ごまかしたな)」

みさえ「そうよ!ひまちゃん!」


ひまわり「うう・・・えぐっ、えぐっ・・・」


ひまわり「びえええええええええええん!!!」

しんのすけ「あーあ、母ちゃんが大きな声を出すから」

みさえ「バッ違うわよ!きっとここへ来てからきっと何も食べてないのよ・・・」

みさえ「ああ、ひまわり、お腹空いたでしょ・・・今ミルクをあげるからね・・・」


ひまわり「びええええええええん!びえええええええええええん!」


みさえ「ひまわりーーーーー!」

マンティス「うろたえるな馬鹿者がぁ!」

みさえ「!?」

マンティス「ひまわりは腹など空かしてはいない・・・」シュコー

しんのすけ「おじさん、わかるの?」

マンティス「私は世界最高峰のリーディング能力を持つ・・・赤ん坊の考えなど動作もない・・・」シュコー

マンティス「ひまわりが泣いているのは・・・これだっ!」バッ

メイリン「あっ、漏らしてるわ」

ナオミ「おむつの中が気持ち悪かったのね・・・」

マンティス「はい、ひまちゃん気持ち悪かったでちゅね~。今おむつ取り替えてあげまちゅよ~」ササッ

サッ ササッ バババババッ シュルルルル

しんのすけ「ものすごい手際がいいゾ・・・」

マンティス「はい、できまちたよ~ひまちゃんっ」

ひまわり「たい~~~♪」スッキリ

マンティス「どうだ・・・私が世界最高峰のリーディング能力を持っているとわかったか」キリ

ナオミ「(意外と子煩悩ね)」

マンティス「みさえ・・・貴様に言いたい事がある・・・」シュコー

みさえ「な、なによ?」

マンティス「戦場に赤ん坊を連れてきたあげくすぐに見失い・・・」シュコー

マンティス「さらに赤ん坊の排泄物と空腹の見分けもつかない・・・」シュコー

マンティス「貴様・・・それでも母親かッ!!」

みさえ「(ガーーーーーン!)」

マンティス「赤ん坊の扱いは私の方が長けているようだな・・・」シュコー

マンティス「ねーひまちゃん♪」

ひまわり「たいっ」

マンティス「というわけだ・・・」キリ

メイリン「(二重人格か己は)」

みさえ「う、うう・・・」

マンティス「はっきり言おう・・・」


マンティス「子供の管理もロクにできぬ、貴様に母親である資格はないッッッ!!!」ドーン


(母親である資格はない・・・資格はない・・・はない・・・)


みさえ「!!!」


ガクッ


しんのすけ「かあちゃん!?」

マンティス「今だ!」


バーーーーーーーン!


みさえ「・・・」ユラ

しんのすけ「かあちゃん・・・?」

マンティス「ふはははは、今みさえの精神にダイブし、体を乗っ取った・・・」シュコー

キャンベル「なんだと!?」

マンティス「プロテクトを解くには・・・強い精神的ショックを与える事が一番だったからな・・・」シュコー

マンティス「これで貴様の母親は・・・私の操り人形だ!」シュコー

しんのすけ「・・・」

みさえ「しんちゃん・・・」ユラ

しんのすけ「かあちゃん・・・?」

みさえ「こっちへ・・・おいで・・・」ユラ

しんのすけ「かあちゃん・・・何か様子が変だゾ・・・」


キャンベル「みさえに近寄るなしんのすけ!」

ナオミ「みさえさんは操られているのよ!」


しんのすけ「そ、そんな・・・」

マンティス「ふはははは!実の母親を・・・倒せるか?」シュコー

しんのすけ「うう・・・」




みさえ「こっちへ・・・こい!」




VS 野原みさえ

しんのすけ「か、かあちゃん・・・」

マンティス「みさえ・・・いい物をやろう・・・」シュコー

【もえPの変身ステッキ】

マンティス「みさえは幼き頃、魔法少女が大好きだったのだ・・・」シュコー

マンティス「今の貴様と同じだな…」ニヤ

しんのすけ「~~~~~」

メイリン「(死ぬほど恥ずかしいわね)」

マンティス「さあいけ!みさえ!侵入者を排除しろ!」シュコー

みさえ「・・・」ユラ


ブオン!


しんのすけ「かあちゃん!やめるんだゾ!オラがわからないのか!」

キャンベル「くっ、何と言う事だ・・・」


ブオンブオン!ブオン!


しんのすけ「かあちゃ~~~~~ん!」

マンティス「ふふ・・・」シュコー

ナスターシャ「しんのすけ!聞け!みさえは精神を操られているにすぎん!」

ナスターシャ「もう一度、みさえに強い精神的ショック与えるんだ!」

しんのすけ「強いショック・・・?」

キャンベル「しんのすけ!何かみさえが大事にしている物を持っていないか!」

ナオミ「なんでもいいのよ!」

しんのすけ「かあちゃんの大事な物・・・」ガサゴソ

しんのすけ「!」

マンティス「む・・・?」シュコー

しんのすけ「かあちゃん!これを見ろ!」


【みさえの勝負パンツ(黒)】


みさえ「」ピク

メイリン「なんであんたが持ってんのよ」

キャンベル「しんのすけ!反応したぞ!」

マンティス「・・・みさえ、どうした」シュコー

みさえ「・・・」

しんのすけ「かあちゃん!ごめん!」

マンティス「!」


ビリッ!


ナスターシャ「勝負パンツを・・・確かに、それはショックがでかい」

キャンベル「そ、そうなのか?」

ナスターシャ「女性にしかわからん感情だ」

マンティス「たかがパンツごときで・・・なにを・・・」シュコー

みさえ「・・・」プルプル


みさえ「 し ん の す け ! ! 」


しんのすけ「かあちゃん・・・戻った?」


みさえ「おどれコルァ!!ママのパンツをおもちゃにするなと何べん言わせるんじゃこのガキィ!!!」ガルルルル

しんのすけ「あ、あわわわ・・・」

みさえ「あれ買うのにどんだけ苦労したと思ってんのよ!!バーゲンを勝ち抜いた戦利品よ!!」


みさえ「しんのすけェェェェェェエ!!」ガバッ


【お尻ペンペン中】


メイリン「操られてる時よりひどい目にあってるわね・・・」

しんのすけ「」プスプス

みさえ「ハア・・・ハア・・・」

マンティス「なんだと!私のサイコダイブを自力で・・・」シュコー

みさえ「えらそーな事言ってくれちゃって、何が母親の資格よ!」

みさえ「子供を産んだ事のないあなたに言われたくないわね!」ビシッ

マンティス「なんだと!しかし、貴様より私の方が赤ん坊をあやすのはうまいぞ・・・」シュコー

みさえ「そう思うならひまわりをそこから出してみればいいじゃない」

マンティス「・・・」グーン


ひまわり「た?」スタ


マンティス「ひまちゃん、あのお母さんはダメなお母さんでちゅよ、さあ、おじさんの所へおいで~」シュコー

マンティス「ほら、ひまちゃんの大好きな宝石あげるよ~」シュコー


ひまわり「た!」キラン

みさえ「ひま・・・」


ひまわり「たたたたた」

ひまわり「たたたたた」


ピタッ


ひまわり「・・・」ジー

みさえ「・・・」

ひまわり「・・・たたたたたたたたたたたたた!」


ガシッ!


ひまわり「たいの、たいの~」

みさえ「ひまわり~~~~~~!」ガシッ


マンティス「なんだと!ひまわり、何故そっちに・・・」

みさえ「これでわかった?超能力者さん」

みさえ「私達にはどんなに離れても消える事がない【家族の絆】があるのよ!」

みさえ「モノやちょっと勘がイイ程度で破れると思ったら・・・」


みさえ「 大 間 違 い な の よ ! ! 」ビシィ!


しんのすけ「かあちゃん、かっこいいゾ~~~!」

ナオミ「・・・」

キャンベル「いい話だな・・・」

メイリン「今度の休みに実家帰ってみようかな」

マンティス「なんだと!そんな、私の超能力が・・・」ワナワナ


マンティス「 ぐ お お お お お お お ! ! 」


ドサァ


しんのすけ「お?倒れちゃったゾ」

ひまわり「たたたたたた」

みさえ「ちょっと、ひまちゃん」

ひまわり「たいの、たいの」グニグニ

マンティス「ひま・・・わり・・・」シュコー

みさえ「ひまわりの面倒を見てくれた事には感謝するわ」

みさえ「でも、どうしてなの?私達は侵入者なのよ?」

マンティス「ウルフが・・・どこからか拾ってきたのだ・・・」シュコー

キャンベル「スナイパー・ウルフか!」

マンティス「ウルフは動物や子供に情が深い所があるからな・・・」シュコー

マンティス「だがFOXHOUNDに赤ん坊をあやせる人間は私くらいしかいない・・・」シュコー

みさえ「それで・・・」

マンティス「私は子供の頃からこの能力のせいで、人間がいかに醜い生き物か見せられてきた・・・」シュコー

マンティス「しかし赤ん坊は・・・純粋で、穢れがない・・・」シュコー

マンティス「ひまわりは・・・私の荒んだ心を癒してくれた・・・」シュコー

マンティス「私の方こそ、感謝する・・・」シュコー


ガラガラガラ


しんのすけ「お?本棚からとびらが出てきたゾ!」

マンティス「これはひまわりに対する感謝の気持ちだ・・・」シュコー

マンティス「ありがとう、ひまわり・・・」

ひまわり「た?」


マンティス「」ガク


しんのすけ「おじさん?」

キャンベル「しんのすけ、マンティスはどうやら自分の能力を破られたショックで気絶したようだ」

しんのすけ「え~、オラ、もっとECCを見せてもらいたかったゾ」

ナオミ「ESPよ、しんのすけ君」

キャンベル「そこから先へと進めるだろう。しんのすけ、みさえ、先へ向かってくれ」

しんのすけ「ほーい」

みさえ「マンティスさん・・・」

ひまわり「あ~ぅ~」

ガサゴソ

みさえ「うーんダメね、キーがないわ」

みさえ「しんちゃんそっちは?」

しんのすけ「見あたらないゾ」

キャンベル「そこにキーはないのか・・・」

ナオミ「お父さんの事も聞きそびれてしまったわね」

しんのすけ「そーだゾ、かあちゃんがコテンパンにやっつけるから・・・」

みさえ「人のせいにしてんじゃないわよ!アタシは何も・・・」

キャンベル「仕方がない、先へと進んでくれしんのすけ」

しんのすけ「ほーい」


洞窟

みさえ「暗いわね・・・」

ひまわり「たい」

ナスターシャ「しんのすけ、さっき拾った暗視ゴーグルを使うんだ」

しんのすけ「おおっ」スチャ

しんのすけ「これすごいゾ!すっごい見やすいゾ!」

みさえ「何あんた?いつの間にそんな物を・・・」

しんのすけ「かあちゃんもひまもバッサリ見えるゾ!」

ひまわり「た?」

メイリン「ハッキリでしょ」

しんのすけ「みさえのでかケツもしっかりと見えてるゾ」

しんのすけ「みさえ・・・太ったな?」ニヤ


【 げ ん こ つ 】


みさえ「さ、いくわよ」

しんのすけ「」ピクピク

地下通路

みさえ「しんど・・・後どんだけあるけばいいのよ」


フー・・・フー・・


しんのすけ「ダイエット代わりにちょうどいいゾ」

みさえ「牢屋でやったから今日はもうイイのよ。あーしんど」

みさえ「ちょっと休憩しましょ。ほら、しんのすけ」サ


フー・・・フー・・・


しんのすけ「あー!チョコビ!」

みさえ「ここでは貴重な食料よ。大事に食べましょ」

みさえ「ひまちゃんもミルク飲みましょうね~」

ひまわり「たい~」


フー・・・フー・・・


しんのすけ「あん~~~~」バリバリボリボリ

みさえ「だ・れ・が全部食えっつった?」グリグリ

しんのすけ「あい~~~~ッ!」ズキズキ

みさえ「ったく・・・」

ひまわり「たいたい!」


フー・・・フー・・・


しんのすけ「お?かあちゃん。乳首見えてるゾ」

みさえ「はぁ!?そんなわけ・・・あら?」

みさえ「なにこれ・・・シミ?」

しんのすけ「なんか動いてるゾ」

キャンベル「みさえ避けろ!スナイパーライフルだ!」

みさえ「えっ」


 パ ァ ン !


テッテレッテレ♪ テッテレッテレ♪ テレテンッテンッテンッ♪


しんのすけ「 じ ゃ 」

パクッ


みさえ「・・・?」

しんのすけ「なんか口の中に入ったゾ」

キャンベル「大丈夫か!みさえさん!」

ひまわり「た?」

みさえ「・・・」ダラダラ


みさえ「 ぎ え え え え え え え え ! ! ! 」ゴオオオ


しんのすけ「お!?」

みさえ「ひいいいいいい辛いイイイイイイイイイ!!!」ジタバタ

しんのすけ「かあちゃん大丈夫か・・・?」

キャンベル「しんのすけ!近づくな!」


 パ ァ ン  べ ち ゃ


しんのすけ「お!?」

キャンベル「しんのすけ!奴の狙いは君だ!君がみさえを助けようとする所を狙っているんだ!」


みさえ「ぎえええええええええ!!!」ジタバタ


しんのすけ「じゃ、じゃあどうすれば・・・」


 パ ァ ン  べ ち ゃ


しんのすけ「うおぉっ!!」ベチャ

ひまわり「たい!」

しんのすけ「オラの服になんかついたゾ・・・なんだこれ」

しんのすけ「ケチャップ・・・?」ペロ

しんのすけ「!」

しんのすけ「ひいいいいいいい!!辛ぁ~~~~~~~!!」ゴオオオ

しんのすけ「ペッペッ!ペッ!な、なにこれ・・・」

ナスターシャ「しんのすけ!それはハバネロだ!」

キャンベル「ハバネロ!あの世界一辛いという・・・」

ナスターシャ「奴はハバネロを弾にして撃ってきたようだ!しかも的確に口の中に狙撃する技術・・・」

キャンベル「スナイパー・ウルフ・・・奴の仕業だ!」


みさえ「ひぃぃぃーーーーーーー!!水~~~~~~~~~~!!」ジタバタ


ナオミ「しんのすけ君、ハバネロはあまりの刺激性の強さから、まともに食べると命のに関わる危険な物よ」

しんのすけ「ええっ!」

ナオミ「口に入れなくても皮膚につくだけで、その部分が炎症を起こすほど刺激が強いのよ」

ナオミ「香辛料として使う場合はほんとごく少量を使うのが鉄則よ」

ナオミ「大量に摂取すれば強すぎる刺激性が胃の粘膜を破壊し、様々な体調不良を引き起こすの」

しんのすけ「じゃあどうすればいいの!?」

ナオミ「ハバネロの刺激を薄めるのよ!大量の水を飲ませるの!」

しんのすけ「水・・・そんなもの持ってないゾ!」

キャンベル「しんのすけ!コンピュータールームだ!あそこのトイレに水道がある!」

ナスターシャ「一旦戻らねばならないな・・・」


みさえ「かーーーーらーーーーーーいーーーーーーー!!」ジタバタ


キャンベル「しんのすけ!急げ!みさえの命が危ない!」

しんのすけ「こんぴゅうたぁルーム・・・さっきのお部屋だからそんなに遠くないゾ・・・」

しんのすけ「よ~~し・・・ひま!いくゾ!」

ひまわり「たい!」

しんのすけ「かすかべ防衛隊、ファイヤー!」

ひまわり「たいや~~~!」


ダダダダダダダダダ!


キャンベル「急げ!しんのすけ!」


ウルフ「・・・」

洞窟

ドドドドドドド


しんのすけ「うおおおおおおおおお!」

ひまわり「たいやいやいやいやいやいやい!」


所長室

ドドドドドドド


しんのすけ「おおおおおおおおおお!!」

マンティス「おお・・・ひまわり・・・戻ってきてくれ(ry


げしっ


マンティス「」ガク


しんのすけ「おおおおおおおおおおおおお!!」

ひまわり「たいやいやいやいやいやいやい!」


核保存棟B1

しんのすけ「おおおおおおおおおお!!」

しんのすけ「ハッ!おみずを入れるものがないゾ!」

キャンベル「しんのすけ!コンピュータールームだ!」

しんのすけ「な、なにかないの!?」ガサゴソ

ひまわり「な~のな~の!」

メイリン「しんのすけ!さっきのジュースのペットボトルよ!」

しんのすけ「ハッ!あれだ!」


【ペットボトル】←New!!


しんのすけ「たしかチョコビもあったはずだゾ!」ガサゴソ

しんのすけ「あった!」


【チョコビ】←New!!


しんのすけ「甘い物も食べさせるんだゾ!」

キャンベル「しんのすけ!水を入れるんだ!」


女子トイレ

ジャーーーーーーーーーーー!!

しんのすけ「はやくはやく~~~~~~!」ジャポジャポ

キャンベル「しんのすけ、もう十分だ!はやくみさえの元へいそげ!」


しんのすけ「おおおおおおおおおおおおお!!」

ひまわり「たいやいやいやいやいやいやい!」

所長室

ドドドドドド


マンティス「ひ、ひまわりやはり私の元へ(ry


げしっ


しんのすけ「おおおおおおおおおおおおお!!」

ひまわり「たいやいやいやいやいやいやい!」


マンティス「」ガク



洞窟

ドドドドドドド


しんのすけ「うおおおおおおおおお!」

ひまわり「たいやいやいやいやいやいやい!」


しんのすけ「!」コケッ


ズザザザザァ


キャンベル「しんのすけ!大丈夫か!」

しんのすけ「大丈夫だゾ!かあちゃんの苦しみにフラれれば、こんな事!」

ナオミ「比べれば、よ!しんのすけ君急いで!」


しんのすけ「うおおおおおおおおお!」

ひまわり「たいやいやいやいやいやいやい!」


ドドドドドドド

地下通路

しんのすけ「かあちゃん!」

ひまわり「たいやい!」


シーーーーーン・・・


しんのすけ「か、かあちゃん?」

ひまわり「た?」


パ ァ ン  べ ち ゃ


しんのすけ「おぉ!?」


ウルフ「・・・」


キャンベル「奴め・・・やはりしんのすけを待ち構えて!」

しんのすけ「おじさん!かあちゃんがいないゾ!」

キャンベル「くっ!ウルフが連れ去ったんだ!」

しんのすけ「そんな・・・」


パ ァ ン  べ ち ゃ


しんのすけ「!?」

キャンベル「しんのすけ、ウルフがそこを遮っている以上先へは進めない・・・」

キャンベル「ウルフを倒すしかないぞ!しんのすけ!」


ウルフ「!」


しんのすけ「やい!ハバネロマン!」


ウルフ「・・・?」


しんのすけ「かあちゃんをどこへやった!」

しんのすけ「 か あ ち ゃ ん を か え せ ! 」


ウルフ「・・・」ニヤ


キャンベル「くるぞ!しんのすけ!」




VS スナイパー・ウルフ

キャンベル「しんのすけ!壁に隠れろ!」


パ ァ ン  べ ち ゃ


ひまわり「た~い!」

しんのすけ「うう、これじゃどうもできないゾ!」

キャンベル「しんのすけ、いいか、スナイパー・ウルフは天才狙撃手だ」

キャンベル「獲物を待ち構える為に飲まず食わずで数日間、同じ姿勢で居続ける事ができる凄腕だ」

キャンベル「狙撃の腕は言わずもがな、身を乗り出せばやられる」

ナスターシャ「何か奴の狙撃を混乱させる事が起こればいいのだが・・・」


パ ァ ン  べ ち ゃ


しんのすけ「うう・・・身動きが取れないゾ」

ナスターシャ「君は銃を持っていないからな・・・」

メイリン「さっきのおもちゃはどう?」

メイリン「カンタムロボ・・・だっけ?あのハチャメチャな威力のおもちゃ」

メイリン「しんのすけが持ってる武器であれが唯一の銃器と言えるわ!」

ナスターシャ「そうか、あのロケット砲並みのおもちゃを当てる事ができれば・・・」


パ ァ ン  べ ち ゃ


ひまわり「あ~う~」

しんのすけ「カンタムロボ・・・あったゾ!」ガサガサ

しんのすけ「でもさっき一発撃ったから残りもう一発しかないゾ」

メイリン「だから大人しく爆薬取りに戻ればよかったのよ」

ナスターシャ「一発だけか・・・厳しいな」

キャンベル「せめてもう一人囮役がいればよいのだが・・・」

ナオミ「そんな都合よく現れる人、いるかしら」

しんのすけ「ハッ!そうだゾ!」

しんのすけ「オラにはいるんだゾ!困った時に助けてくれる、救いのヒーローが!」

メイリン「まさか・・・」

しんのすけ「むん!」シャカ

メイリン「やっぱり・・・」

ナスターシャ「大丈夫なのか?あの豚は」

キャンベル「今は選べる立場ではない・・・しんのすけとあの豚に賭けるんだ!」

キャンベル「呼べ!しんのすけ!」


しんのすけ「 助 け て ~ ~ ~ ぶ り ぶ り ざ え も ~ ~ ~ ~ ~ ん ! 」


シャカシャカシャカシャカ


ペカーーーーーーーーーーー!


ウルフ「!?」


ボワンッ


・・・


豚「でへへ、よぉ姉ちゃん、いいケツしてんじゃね~か~」

豚「番号教えてよ~。あ?何?おさわり禁止?なんだと貴様、誰に向かって言っている!」


全員「・・・」


豚「ハッ!」

豚「・・・救いのヒーロー、ぶりぶりざえもん、参上」キリ


ナスターシャ「大丈夫・・・なのか?」


しんのすけ「ぶりぶりざえもん!」

ひまわり「たい!」


ウルフ「(豚・・・?)」


テッテレッテレ♪ テッテレッテレ♪ テレテンッテンッテンッ♪


しんのすけ「見れば?」

豚「なんだこのしみったれた場所は・・・私を呼ぶならもっとゴージャスなちゃんねーの大勢いる場所で呼べ」

しんのすけ「ぶりぶりざえもん!オラたち今指摘されてるんだゾ!」

ナオミ「狙撃よ、しんのすけ君」

豚「ふん、ピンチと言うわけか」

豚「よかろう、この救いのヒーローぶりぶりざえもんが刀のサビにしてくれよう」ジャキ

豚「敵はどこだ!ええい、姿を現せ!」ブンブン



パ ァ ン  べ ち ゃ


豚「・・・」ドロ


豚「 あ ん ぎ ゃ あ あ あ あ あ あ あ ! ! ! 」ゴオオオオオ


豚「ぬおお!どこからだ!透明人間か!私のご機嫌な鼻が!鼻が・・・」ジタバタ


豚「ふぬおおおおおおおおおおお!!」ゴロゴロゴロ


しんのすけ「大丈夫?」


豚「ヒ~~~~ッ!辛い~~~~~~!」ジタバタ

豚「こうなってしまっては仕方がない、ボーイに頼んで水を持ってこさせよう!」


豚「では、さらばだ!」


ボワンッ


しんのすけ「・・・」

メイリン「まったく役に立ってないわ・・・」

ナオミ「いいえ、彼は役目を果たしたわ!」


ウルフ「・・・」ポカーン


ナオミ「彼のおかげで狙撃が止んだわ!しんのすけ君!」

メイリン「あまりのバカバカしさに呆気にとられているのね」

キャンベル「今だ!しんのすけ!」

しんのすけ「おおっ!」


ウルフ「!」ジャキ


しんのすけ「カンタムロボ、ロケットパーーンチ!」ポチ


ボッ・・・


シュゴオオオオオオオオオオオオオ!!!


ウルフ「(い!?)」


チュドオオオオオオオン!!


ガラガラガラ・・・





チ ュ ド オ オ オ オ オ オ オ ン ! !

パラパラパラ・・・


ひまわり「たいやい~!」

メイリン「相変わらずとんでもない威力ね・・・」

ナスターシャ「あれをまともに食らえば、天才狙撃手と言えど一溜りもない」

キャンベル「しんのすけ、よくやった。これで狙撃は止まった」

キャンベル「お母さんの事も心配だ。今の内に先へと進むんだ」

しんのすけ「ハッ!かあちゃん!」

しんのすけ「ひま、いくゾ!」

ひまわり「たい!」


ドドドドドド・・・


しんのすけ「行き止まりだゾ」

キャンベル「しんのすけ、そこに扉があるだろう」

しんのすけ「開かないゾ」ブブー

メイリン「高レベルのカードキーね・・・そのカードじゃレベルが足らないわ」

しんのすけ「どうすれば。イイの?」

キャンベル「まずはカードキーを手に入れぬことには・・・」


ゲノム兵「動くな!」ジャキ


しんのすけ「お?」

ひまわり「た?」

ジャキジャキジャキ!


ゲノム兵達「子供を捕えました」


キャンベル「しまった!見つかった!」


ウルフ「手こずらせやがってこのガキ・・・」


しんのすけ「おおっ!」キラン


ウルフ「お前がが噂のいがぐり坊主か。私はウルフ。スナイパー・ウルフ」

ウルフ「戦場を傍観者の視点から観測する者・・・」


しんのすけ「 お お ~ ~ ~ ! ! 」


ボンッ キュッ ボンッ キラキラキラ・・・


しんのすけ「ねえねえおねいさ~ん、玉ねぎ食べれる~~~?納豆にネギ入れる派~~~~?」クネクネ

ナオミ「・・・」

ひまわり「た・・・」ジト

キャンベル「しんのすけ!そいつはテロリストだ!口説いている場合ではない!」

しんのすけ「おねいさんどこから来たの~~?カスカベは初めて~~?よかったらオラが観光案内してあげようか~~~?」クネクネ

メイリン「そこ日本じゃねーよ」

ウルフ「・・・なんだお前」

しんのすけ「オラ野原しんのすけ5歳!好きな物はアクション仮面とカンタムロボと・・・」

しんのすけ「後おねいさんみたいなび・じ・ん・な・ひ・と」キャッ

ウルフ「・・・」ワナワナ

ウルフ「連れていけ!」


ゲノム兵達「はっ!」


ウルフ「ふん!」スタスタ

しんのすけ「あ~ん待っておねいさ~ん、いけずぅ~!オラとデニーズかすかべ店でお茶しな~い??」クネクネ

ゲノム兵「自分からついてってますが・・・」

ウルフ「・・・勝手にしろ!」

牢獄

ゲノム兵「入ってろ」ゲシ

しんのすけ「うあっ」ドサ

しんのすけ「待ってよ!ひまは!?ひまはどこへ連れて行くの!?」

ゲノム兵「しるか。赤ん坊はウルフが連れてった」

ゲノム兵「太らせて食べちまうのかもなぁ・・・ウルフだけに」クックック

しんのすけ「た、食べるのか!?ひまをかえせ!」

ゲノム「さ、仕事仕事・・・」

しんのすけ「あ!待て!おじさん!おじさーーーーーん!」

しんのすけ「うう・・・オラ、捕まっちゃったゾ・・・」

しんのすけ「うう・・・」ショボーン


キャンベル「しんのすけ・・・」

メイリン「いつものおバカはどうしたの?元気だしてよ、しんのすけ」


しんのすけ「うう・・・」


ナスターシャ「相当重傷だな」

ナオミ「しんのすけ君・・・」

しんのすけ「・・・」ショボーン


「申し訳ありませんぶちょぉ~、責任とって会社辞めます~」


しんのすけ「!?」


「待ってくれゆみちゃ~ん、俺を捨てないで~」


しんのすけ「 と う ち ゃ ん ! 」

ひろし「う~ん、う~ん」グッタリ

しんのすけ「とうちゃん、起きて、オラだゾ」ユサユサ

ナオミ「やはり捕まっていたのね・・・」

ひろし「う~ん、う~ん」

しんのすけ「起きてよとうちゃん、会社遅刻しちゃうゾ」

キャンベル「もはや会社所じゃないぞ」

ひろし「う~ん・・・」

しんのすけ「んもぉ、しょうがないなぁ」ヌギヌギ

ナオミ「きゃ!?」

ナスターシャ「またか・・・」

しんのすけ「ぞぉ~さんwぞそ~さんw」ペチペチ

ひろし「うう・・・川口君、突然なにすんだよぉ・・・」

ひろし「ハッ!」

しんのすけ「お、起きた?」ペチペチ


ひろし「 ぎ え え え え え え え え ! ! 」


ジョニー「おい!うるさいぞ!静かにしてろ!」

ひろし「・・・」

ひろし「し、しんのすけ!なんでここに!」ボソ

しんのすけ「父ちゃんオラ、捕まっちゃったんだゾ」

ひろし「なにぃ~~~~~!お、お前まで・・・」

ひろし「みさえとひまわりはどうした!?」

しんのすけ「二人とも父ちゃんを探してここにきたんだゾ。さっきまでいっしょにいたゾ」

しんのすけ「でも捕まってしまったゾ・・・」

ひろし「な、なんてこった・・・」ガク

しんのすけ「父ちゃん、ごめん。オラが歯が痛いばっかりに・・・」

ひろし「ふがいないだよバカ野郎。俺はお前が生きているだけで十分だ!」

しんのすけ「とうちゃ~ん!」

ひろし「しんのすけ~!」


ガシッ


メイリン「家族っていいわねぇ」ジーン

ナオミ「・・・」


ジョニー「ひろ~し、ショータイムの時間だ」


ひろし「うげ」

しんのすけ「父ちゃん!?」

ひろし「何度もいっただろ!俺は何にもしらない!」

しんのすけ「父ちゃんをどうするつもりだ!」

ジョニー「素敵な所さ。なぁひろし?」

ひろし「ざっけんじゃねえ!あんなふざけた尋問、何が楽しいんだ!」

ジョニー「今回は新作を用意したぞ」

しんのすけ「父ちゃんをはなせ!」グイグイ

ジョニー「あっちいってろ!」ゲシ

しんのすけ「ああっ」ドサ

ひろし「しんのすけ!」

ジョニー「大丈夫、パパはすぐ戻ってくるからね~」ニヤ

ひろし「しんのすけーーーーー!」

しんのすけ「とうちゃーーーーーーーーん!」


ズルズルズル・・・


テッテレッテレ♪ テッテレッテレ♪ テレテンッテンッテンッ♪


しんのすけ「 じ ゃ 」

関係ないんですけどこんなの見つけました

http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=big&illust_id=10237777

http://miya-suimin12hour.cocolog-nifty.com/blog/images/2009/09/29/mgs2.jpg

ひろし「やめろ~~~~はなせ!離しやがれ!」ジタバタ


ガチャガチャ ガチャン!


しんのすけ「とうちゃん!」


カツ カツ カツ


オセロット「ハロー。ヒロシ・ノハラ、また会ったな」クルクル


しんのすけ「あっマカロニグラタンのおじさん!」

ナオミ「マカロニウェスタンよ」


ひろし「じじい~てめえ~!」」

オセロット「どう見ても一般人の貴様にこんな事をするのは気が引けるのだが・・・」

オセロット「まあ、イイ。俺がやらねば話が進まん」

ひろし「ウソつけよこの野郎~!明らかに楽しんでるじゃねえか!」

オセロット「中々強情だなお前も。あの男を思い出す」

オセロット「【PALキー】の在りかを教えさえすれば暖かい家族の元へ戻れると言うのに・・・」クルクル

ひろし「だ~からしらねっつってんだろ!!」

オセロット「最初はみなそう言うのだ。ヒロシ・ノハラ」

オセロット「貴様がいつどのタイミングで折れるのか、楽しみだ・・・」

ひろし「悪趣味なじじいめ・・・」

オセロット「さあ、今日はどれからいこうか・・・」




しんのすけ「何やってるの?」

ナスターシャ「拷問だ・・・」

しんのすけ「肛門?」

ナオミ「拷問よ・・・意味は知らなくていいわ」

メイリン「しんのすけ!見ちゃダメ!」



ひろし「やめろ~~~~~~~~~~~!!」

オセロット「よし、今日はこれでいこう」


ポチ

ウイーーーーーン バーン!


ひろし「うう、また始まりやがった・・・」

しんのすけ「父ちゃんが首だけになったゾ」

キャンベル「奴め、一体どんな拷問を・・・」


ブーブー ブーブー ブーブー

ちゅーちゅー ちゅーちゅー ちゅー ちゅー


しんのすけ「!」

オセロット「・・・」


ひろし「やめろーーー!俺は母豚じゃねーーーーー!」ブヒブヒ

ブーブー ちゅーちゅー


しんのすけ「父ちゃんが豚になったゾ!」

しんのすけ「しかも子豚におっぱい吸われてるゾ・・・」


ひろし「バカ!緩急をつけて吸うんじゃねえ!あっダメっそこはっ・・・」ブヒ

ひろし「あんっばかっ・・・やめろーーーーーーーーーーーー!!」



メイリン「・・・」タラーン

ナスターシャ「か、変わった拷問だな・・・」



オセロット「次、アルマジロ」ポチ

ひろし「ひぃぃーーーー!体がかてぇ~~~~!」ドテドテ


オセロット「次、エリマケトカゲ」ポチ

ひろし「うが~~~~~~!今時の子供は知らねえ~~~~~~!!」チョロチョロ


オセロット「次、タコ」ポチ

ひろし「もういっそ殺せ・・・」ゴポゴポ

オセロット「まだ口を割らんか・・・強情な奴め」クルクル

オセロット「まあいい。貴様ら一家は全員捕えた。またじっくりと聞き出してやる」

オセロット「ではヒロシ・ノハラ、また会おう・・・」クルクル

オセロット「おい」

ジョニー「は!」


ズルズル ズルズル ドサ


ひろし「うう・・・」

しんのすけ「父ちゃん!」

ひろし「あの野郎・・・悪趣味なCG使いやがって・・・」

メイリン「どうやら、今のはVRの仮想空間技術を応用した三次元モンタージュのようね」

メイリン「秘密結社ブタのヒヅメが過去に製作した物だわ。どうやって手に入れたかは知らないけど・・・」

しんのすけ「おお、あの妖怪タコオヤジ。なつかしいゾ~」

メイリン「(知り合いなんかい)」

キャンベル「ひろし・・・よく耐えた・・・」

キャンベル「しかし奴らが言っていた【PALキー】とは・・・?」

ひろし「おいしんのすけ、さっきから一体誰としゃべってる?」

しんのすけ「オラをここに連れてきたえらそうなおじさん。代わる?」

キャンベル「こちらも聞きたい事が山ほどある。しんのすけ、代わってくれ」

しんのすけ「ほーい」


【説明中】


キャンベル「なんだと・・・ではひろし、君はその【【PALキー】を持っていると思われて・・・」

ひろし「そーなんだよったく、あいつら。知らねえって何度も言ってるのに聞きやしねえ」

ナオミ「PALキーって例のメタルギアの?」

ひろし「うちの会社の海外事業部がなんたらギアに関わっていたらしいぜ。つっても、ほっとんど関係ないに等しいけどな」

メイリン「大佐、ひろしの言う事は本当よ。双葉商事が部品調達に一部関わってるわね。といっても超末端の部品だけど」

メイリン「でもそれはAT社の末端中の末端会社との取引よ。双葉商事はまさか兵器開発に関わってるなんて露とも思わないはず」

メイリン「う~ん、正直それだけでひろし「だけ」を狙う理由はなさそうだけど」

ひろし「(なんで呼び捨てなんだよこの女)」

ミラー「しんのすけだよ」

キャンベル「マスター!一体今までどこに?」

ナオミ「そういえばさっきまでいなかったわね」

しんのすけ「よっグラサンマッチョ」

ミラー「連絡が遅れてすまない。こちらでも独自に調べさせてもらったんだ」

ミラー「その結果だが・・・しんのすけ、君は本当に大層な経歴を持っている」

ミラー「お前、最近までスカシペスタン共和国にいただろう?」

しんのすけ「お~なつかしいですなぁ」

ひろし「あんときゃいきなり拉致されて大変だったなwって今とそう変わりねーか・・・」ガク

ミラー「私のFOXHOUND時代のコネを使って調査させてもらった」

ミラー「スカシペスタン、そこは女王君主制ののどかな国だった・・・だがそれは表向きの顔だ」

ミラー「裏では星の数ほどあるスパイを大量に抱え、世界各国に派遣し、世界を我が物にせんとす、まさにスパイの為のスパイ国家・・・」

ミラー「しんのすけは、そこのエージェント一族の最後の弟子だ」


キャンベル達「えぇ!?」


ひろし「レモンちゃんだっけ?今何してんだろうなぁ」

しんのすけ「きっと元気でやってるゾ」

ナオミ「ど、どうりで・・・」

ナスターシャ「何度見つかっても簡単に逃げ切るわけだ」

メイリン「つかその前に見つかんな」

ミラー「スカンペスタン共和国そのものは女王の失踪により崩壊した」

ミラー「だがそのエージェント一族からのスパイがこの島に紛れ込んでいるとの情報が入った」

キャンベル「なんだと!?」

ミラー「全世界に網を張るスパイネットから得た情報だ・・・間違いない」

しんのすけ「レモンちゃんがここにきてるの?」

ひろし「レモンちゃんかぁ。またウチに夕飯食べに来て欲しいな」

ミラー「そのスパイはこの島に単独で潜入、そしてPALキーを奪った。これが数日前の事だ」

キャンベル「なるほど・・・それで野原家に」

ミラー「そう、つい最近そのエージェントと関わりのあり、かつそんな芸当をやってのける人物」

ミラー「野原一家以外ありえん、というのが奴らの出した結論だろう」

ひろし「んだよ、じゃあ俺達たんなるとばっちりじゃねーか」

ミラー「しかし奴らも、まさか息子の方がメインだとは思わなかったようだな」

ナオミ「無理もないわね・・・見た目は単なる子供だもの」

メイリン「しかもおバカだし」

しんのすけ「いや~それほどでも~」ニヤァ

メイリン「ほめてねーよ」

キャンベル「むう・・・ではテロリストはまだキーを奪っていないのか」

ミラー「いや、それはもう目途が立っているようだ」

ナオミ「え?」

ミラー「野原一家だよ。さっきオセロットが全員捕えたから一安心だと言っていただろう」

ミラー「君たちの誰かがキーを持っている可能性がある。しかも、無自覚に」

ひろし「おいまさかそれって」

メイリン「ひまわり!?」

しんのすけ「ひまがどうかしたの?」

ミラー「ひまわりの世話はサイコ・マンティスが担当していたのだろう?」

ミラー「赤ん坊と意思疎通ができるのは奴しかいない。妥当な人選だ」

ミラー「ちなみにみさえの担当はデコイ・オクトパス。もっとも、尋問前にあっさりと抜け出されてしまったようだが」

しんのすけ「でかいハブのバス?」

キャンベル「デコイ・オクトパス、変装の達人だ」

ひろし「げ、危なかったぜ。イケメン俳優にでも化けられたらあいつすぐにしゃべっただろうしなぁ」

ミラー「その辺も見越してたんだな」

ひろし「おっそろしい連中だな・・・」

ミラー「マンティスが倒された以上赤ん坊はウルフに交替した。まぁ、あれでも一応女だ」

ミラー「赤ん坊の扱いは女のようがいいだろう」

しんのすけ「ボンキュッボンのイイおねぃさんだったゾ・・・」デヘヘ

ひろし「何!?しんのすけ、ズルいぞ!俺にも後で紹介しろ!!」

ナオミ「・・・」コホン

ミラー「そしてオセロットの担当がひろし。だが奴は明らかにハズレとわかっていてやっている」

ミラー「事実奴はついさっきまで君を知らなかった。まぁ、拷問を楽しんでいるのだろう」

ひろし「そうだ!あのじじい~、帰ったら絶対に訴えてやる!」

ミラー「で、残るは君だが・・・」

ミラー「しんのすけ。正直に答えてくれ。君はキーを持っているんじゃないか?」

しんのすけ「う、う~ん」

ミラー「私の予想では君かもしくはひまわりだ」

ミラー「みさえは一度マンティスに操られている。それでも何も出なかったと言う事は彼女はシロだろう」

しんのすけ「あ、そういえばシロ・・・」

ナオミ「大丈夫、お母さんがちゃんとお隣さんに預けたと言っていたわ」

ミラー「どうなんだしんのすけ。あの不思議な力で何か隠してるんじゃあないのか?」

ナオミ「しんのすけ君、ここに来てからなにかそれらしい物拾った?」

しんのすけ「う~ん」ガサゴソ

しんのすけ「あった!」


全員「なに!?」


しんのすけ「昔もらったトランプ!」


全員「」ガクッ


ひろし「なんでそんなもん持ってきてるんだよ!」

メイリン「しかもなんで一枚だけなのよ」

ミラー「ま、まぁイイ。事は急を要する。何か思い出したら教えてくれ」

しんのすけ「ほーい」

キャンベル「まずはそこから抜け出さねば・・・」

ナオミ「エメリッヒ博士にSENDしてみたらどうかしら」

キャンベル「そうか、エメリッヒ博士はこの基地内にまだいるはずだ」

キャンベル「彼が脱出の手引きをしてくれるかもしれない。しんのすけ、彼を呼ぶんだ!」


【CALL】

しんのすけ「よっ、合コンのおじさん」

オタコン「オタコンだよ。しんのすけくん、どうしたんだい?」

しんのすけ「オラ達捕まってしまったゾ」

オタコン「ええ!?」

しんのすけ「今父ちゃんと二人っきりだゾ。むさくるしいからはやく出たいゾ・・・」

ひろし「お前に言われたかねーよ」

オタコン「お父さんと・・・わかった、今そっちに向かうよ!ちょっと待っててくれ!」プツン


しんのすけ「きてくれるって」

ひろし「た、助かった・・・」

【救助待機中】

ひろし「なあしんのすけ」

しんのすけ「お?」

ひろし「さっきのナオミさん、だっけ?」

ひろし「美人・・・だったな・・・」デヘヘ

しんのすけ「お、さすがとうちゃん。ナオミおねぃさんのよさがわかるとは!」

ひろし「あの人歳いくつだ?外国人だろ?どうにかして春日部に呼べねえかなぁ」デヘヘ

しんのすけ「ハッ!だめだゾとうちゃん!おねぃさんはオラが先に目をつけたんだゾ!」

しんのすけ「横どりはゆるさないゾ!」

ひろし「おめえみたいなガキに大人の女性がなびくわけねーだろ!!ナオミさんといいさっきのボンキュッボンといい」

ひろし「お前だけズルいぞ!!俺にもいい思いさせろ~~~~!!」

しんのすけ「とうちゃんにはかあちゃんがいるゾ!みさえで我慢しろ!」

ひろし「発泡酒ばっか飲んでたらたまには洋酒が飲みたくなるの!」

ひろし「大体お前はななこお姉さん一筋なんだろうが!」

しんのすけ「オラだってたまにはチョコビ以外の物を食べたいゾ!」


しんのすけ・ひろし「ぐぬぬ~~~~~」バチバチ


ナオミ「・・・」

キャンベル「あー、丸聞こえなんだが・・・」

メイリン「おバカが二人になったわ」

ナスターシャ「性欲丸出しだな」

ジョニー「うるさいぞ!しずかにしてろ!」

ひろし「・・・」

ジョニー「ぶえっくしょん!かぁ、本格的に引いちまった」

しんのすけ「おじさん。風邪?」

ひろし「へっ、ざまあみやがれ。天罰だぜ」

ジョニー「なにぃ~!ひろし!元はと言えばお前の嫁のせいだ!」

ジョニー「ただでさえ腹が弱い俺に下剤を飲ませたあげく、トイレに長時間監禁されたんだぞ!」

ジョニー「そんだけされたら風邪くらい引くだろ!ったく」

ひろし「あ、あいつそんな事してたのか・・・」

しんのすけ「大変だね」


ジョニー「うう・・・」グズグズ


しんのすけ「とうちゃん、あの人カワイソウだゾ。何か持ってない?」

ひろし「なんかあったかな・・・お、のど飴ならあるけど」ガサゴソ

ひろし「しょうがねえな。ほれ」

ジョニー「お、すまないな。お前らいい奴だな・・・」

ひろし「そう思うならここから出せよ」

ジョニー「それはダメだ。まあ恩に着るよ」パク


ジョニー「う!」


ジョニー「な、なんだこれ・・・ドロドロしてて・・・腐ってるじゃねえか!」

しんのすけ「とうちゃん、あれいつ買った奴?」

ひろし「さあ?いつのまにかポケットに入ってたけど・・・」ガサガサ

ひろし「あっ!」

ひろし「(大昔に駅の売店で買って忘れてた奴だ・・・)」


ピ~ ゴロゴロ


ジョニー「ふぐぅ!ひ、ひろし・・・図ったな!」

ひろし「・・・」

ジョニー「くそう、野原一家め、どいつもこいつも・・・」プルプル


ジョニー「も、漏れる~~~~!」ダダダダダ


しんのすけ「行っちゃったゾ・・・」

ひろし「(すまん、名も知らぬ兵よ)」

キャンベル「しんのすけ、ひろし、今が脱出のチャンスではないか?」

ひろし「でれねーよ。見張りが下痢ピー起こしたくらいで」

キャンベル「そ、そうだな・・・」

しんのすけ「合コンのおじさん遅いゾ・・・」


「しんのすけくん?」


しんのすけ「お!?」


「しんのすけくん、こっちだよ」


ひろし「な、なんだ!?何もない所から声が・・・」


「ここだよ、こ・こ」


シュン


オタコン「やあ」


しんのすけ「おじさん!」

ひろし「うげ!透明人間!?」

オタコン「君がお父さんだね?僕はハル・エメリッヒ。オタコンって呼んでくれ」

ひろし「は、はぁ・・・」

しんのすけ「おじさんも超能力者なの?」

オタコン「まさか、僕は正真正銘の一般人さ」

オタコン「ただ人と違うのは、こんな物を作れるということさ」シュン

しんのすけ「おお!また透明になった!」

オタコン「わかったかい?これはステルス迷彩。光学技術を応用した透過スーツさ」

ひろし「ま、まるで映画だな・・・」

オタコン「はは、僕にしてみれば、君達の方がよっぽどファンタジーだよ」シュン

ナオミ「(確かに)」


テッテレッテレ♪ テッテレッテレ♪ テレテンッテンッテンッ♪


しんのすけ「見れば?」

オタコン「さ、説明はここまでにしてさっさと出ようか」

オタコン「見張りはいないようだが・・・どうしたんだい?」

しんのすけ「父ちゃんが腐ったのど飴食わしたんだゾ」

オタコン「へえ・・・やるじゃない、ひろし」

ひろし「(俺も知らなかったんだよ)」


スキャン カチ


オタコン「はい、扉のロックを解除したよ」

ひろし「くぅ~!やっとこの陰気くさい部屋から出られるぜ!」

オタコン「ここは戦車格納庫の地下一階だ。君達は地下通路まで進んでいたようだね」

オタコン「元来た道をまた進みなおすだけだ。覚えてるね?」

しんのすけ「おじさんは一緒にこないの?」

オタコン「僕はちょっと用事があってね。大丈夫、ステルス迷彩があるから一人でも問題ないさ」

ひろし「つうかそれくれよ」

オタコン「ええっ、ダメだよ。これは一着しかないんだ」

オタコン「大丈夫さ。ひろしにはしんのすけ君がいるじゃないか」

しんのすけ「エッヘン!」ムフー

ひろし「(だから不安なんだよ・・・)」

オタコン「君達の持ち物はさっきの拷問部屋にまとめておいてある。回収を忘れないようにね」

オタコン「後これ、はい」


【カードキーLv6】←New!!


しんのすけ「お?」

オタコン「これで先に進めるよ。開けられなかった部屋にも入れる。おっと、そろそろ見張りが戻ってくる」

オタコン「何かあったらまたSENDしてくれ。じゃあ僕はこれで・・・」シュン

しんのすけ「お達者で~」


タッタッタッタッタ・・

キャンベル「よししんのすけ、独房を脱出したな」

キャンベル「まずは元来た道をもどり、地下通路まで戻ってくれ」

キャンベル「そしてどこかに捕えられている【野原みさえ】と【野原ひまわり】の救出」

キャンベル「ならびに【PALキー】の捜索。奴らにメタルギアを使わせるわけにはいかない」

キャンベル「君達ならきっとできると信じている」


ナオミ「がんばって!しんのすけ君!」


しんのすけ「よーし、とうちゃん、いくゾ!」

ひろし「おう!」


しんのすけ・ひろし「野原一家~~~・・・  ふ ぁ い や ー ー ー ! ! 」






ジョニー「あ~~~~~!お前ら!!」


ひろし「うげ!」



【ALERT】99・99

ジョニー「お前らどうやって!」

ひろし「や、やべえ!いきなり見つかった!」

ひろし「さっきの透明メガネはどこいった!」

しんのすけ「もういっちゃったゾ」

ひろし「なにぃ~~~~~~~~!」ガビーン


ジョニー「脱獄だーーーーー!」


ひろし「くっ、このやろー!やるか~!?」バッ

ひろし「ぐのぉ~!ふぬぅ~!あちょ~!」バババッ


ジョニー「」ジャキ


キャンベル「まずい!今君達は丸腰だ!」


ドガガガガガガ!


ひろし「ひぃぃ~~~~!銃持ってる相手にどうしろってんだよぉ~~~~!」


ナオミ「しんのすけ君!あの助っ人を呼ぶのよ!」

メイリン「え、あいつ?絶対役に立たないわよ・・・」

ナオミ「でも今はそれしかないわ!しんのすけ君!」


しんのすけ「はっ!そうだゾ!オラ達今ピンチだゾ!」

しんのすけ「助けてーーーーぶりぶりざえもーーーーーーん!!!」


シャカシャカシャカ


ボワンッ


ジョニー「!?」


豚「ひいい!すいませんごめんなさいもうお触りしませんお金払うから許して~~~!!」


全員「・・・」ポカーン



豚「む・・・」キョロキョロ

豚「救いのヒーロー、ぶりぶりざえもん参上」キリ

メイリン「(あっちでもボコボコにされてたのね・・・)」

ジョニー「な、なんだお前」


豚「む、銃を持った兵士・・・」


しんのすけ「ぶりぶりざえもん、オラ達今ピンチだゾ!」

ひろし「なんでもいい、早くなんとかしてくれ~!」


豚「そして丸腰の子供と中年が二人・・・」チラ

豚「・・・」


チッチッチッチ ポーン


豚「旦那!はやくあいつらふんじばってしまいやしょうぜ!!」


ナオミ「えっ!」

しんのすけ「ぶ、ぶりぶりざえもん?」


豚「ぐへへへへ、旦那~いい銃もってやすね~あっし旦那のガンマン姿みたいですぜぇ~~」スリスリ

ジョニー「・・・」


ひろし「ふざけんじゃねえぞこの豚ぁ~~~!お前は俺達の味方だろうが!!」


豚「私は常に、強い者の味方だ!」キリッ


メイリン「最低だw」

ミラー「な、なんて奴だ・・・」


豚「ぐへへ、旦那~靴が汚れてやすぜ~あっしが代わりにキレイにしときやしょう~」フキフキ

豚「旦那の脚はキレイですねえ~それに引き替えあのオヤジ、靴下が臭くて臭くて・・・」


ひろし「あ、あの野郎・・・」ワナワナ

しんのすけ「ぶりぶりざえもん・・・」


豚「あっしにできる事があればなんなりと~、ハッ!おい!何を見ている貴様達!」

豚「この私に盾突く気か!おのれ~、この愚か者共が!旦那!やっちまってくだせえ!」


ジョニー「・・・このバカヤロウ!」バキ!


豚「ぐへ!?だ、だんな!何を・・・」

ジョニー「このクズ野郎!てめえ!あんな小さい子供を!」ゲシゲシ

ジョニー「戦場で味方を裏切るなど、恥をしれ!この豚野郎!」ゲシゲシ


豚「ひいいい~~~だんな、勘弁を~~~~」


ナスターシャ「敵兵すら飽きれる手のひら返しっぷり・・・」

メイリン「ヒーローとは程遠いわね」

キャンベル「しんのすけ!あの兵士は腹が弱い!もう一度あの飴を食わせるんだ!」


ジョニー「この!この!」ゲシゲシ

豚「ひいい~~~ぶひぃ~~~~!」


しんのすけ「とうちゃん!」

ひろし「おっしゃ!」

キャンベル「敵兵は豚に気を取られている!今だ!」

ひろし「おぉ~~し、食らえ!」


ひろし「賞味期限切れのど飴アタ~~~~~ック!!!」


ブオン!


ヒュウウウウウン・・・・




パクッ




ジョニー「ふぐ!」

ジョニー「・・・」ダラダラ


ピーゴロゴロ


ジョニー「ふごぉ!は、腹が・・・」


ゴロゴロゴロゴロ


ジョニー「おふぅ!い、いかん・・・で、出る!」


ゴロゴロゴロゴロピーーーーー!


ジョニー「もうだめだ!で、で、で、出る~~~~~~~~~~~~!!!!!」


ダダダダダダダッ! ガチャン


ジョニー「うおおおおおおおおとまらん~~~~~~~~~!!」


ブリブリブリブリブリ・・・



ひろし「や、やったか・・・」ハァハァ

しんのすけ「あのおじさん、お腹弱くて助かったゾ・・・」ハァハァ

豚「手ごわい相手だった・・・」ハァハァ


ひろし「 お 前 何 に も し て ね ー だ ろ ! ! 」ガオー


メイリン「自業自得にも程があるわ」

豚「む、もう時間だ」

豚「お助け料、一億万円、銀行振り込み可。よろしく」キリ

ひろし「払うか!さっさと帰れこの裏切り者のブタ野郎!」


ボワンッ


しんのすけ「・・・」

ミラー「しんのすけ、よくわからんが今後アイツは絶対呼ばない方がいいと思うぞ」

ナスターシャ「いるだけ無駄だな」

ナオミ「まぁ、彼にも良い所はあるわよ・・・たぶん」


キャンベル「ん、まぁ・・・とりあえずしんのすけ、見張りを撃退したな」

キャンベル「そこは戦車格納庫B1。道を戻された形になる」

キャンベル「同じ道順を辿り、エメリッヒ博士から貰ったカードキーを使い地下通路から先へと進んでくれ」

キャンベル「警備は先ほどより厳重になっているだろう。気を付けてくれ」


しんのすけ「ほーい」

ひろし「ったく、あの豚・・・」


テッテレッテレ♪ テッテレッテレ♪ テレテンッテンッテンッ♪


しんのすけ「 じ ゃ 」

思ったより長引きそう

道中

【ALERT】99・99

ひろし「ひい~~~~~!」

【ALERT】99・99

ひろし「うげ!またか!」

【ALERT】99・99

しんのすけ「よっ銀行強盗」

ひろし「バカ逃げろ!」

【ALERT】99・99

しんのすけ「ぶえっくしょん!」

ひろし「バカヤロ~~~~!こんな所でくしゃみするんじゃね~~~!!」

【ALERT】99・99

【ALERT】99・99

【ALERT】99・99

【ALERT】99・99


数分後

ひろし「ぜえ・・・ぜえ・・・」

しんのすけ「とうちゃん大丈夫?」

ひろし「大丈夫じゃねえよ!お前何回見つかるつもりだよ!!」

しんのすけ「いやぁそれほどでも~」デヘヘ

ひろし「ほめてねーよ!」

キャンベル「ひろし、彼は最初から今までずっとこんな感じだ・・・」

ひろし「うう・・・面目ない・・・」

ナオミ「日本ではかくれんぼって、やらないの?」

ひろし「おまえ、普段何して遊んでるんだよ」

しんのすけ「お?えっとね~、ぼーちゃんと死体ごっこと~シロとわたあめごっこと~」

メイリン「死体ごっこってなんだよ」

しんのすけ「ネネちゃんとリアルおままごと・・・でもこれはあんまり好きじゃないゾ・・・」

ナスターシャ「かくれんぼはやらないのか?」

しんのすけ「やるゾ。鬼いないけど」

メイリン「じゃあ意味ねーだろw」

ひろし「・・・」ハァ

数分後

ひろし「にしても、えれえ事になったな」

しんのすけ「お?」

ひろし「核ミサイルを撃つテロリストなんて・・・冗談じゃねーぜ全く」

ひろし「あーあ、会社クビにならなきゃいいけどな。無断欠勤何日目だ・・・」

キャンベル「安心しろひろし、双葉商事には我々から説明しておこう」

ひろし「お、助かるぜおっさん。会社もまさか米軍から連絡がくるなんて思っちゃいねーだろうなw」

ナスターシャ「最悪、ここでの経験を本に綴って出版してみればどうだ?売れるかもしれんぞ」

ひろし「あいにく、俺は本は読む側だ」キリ

しんのすけ「そうだゾ。とうちゃんはグラビア雑誌専門だゾ」

ひろし「バカ!余計な事を言うな!」

ナオミ「・・・」


所長室

ひろし「ほえー、こんな場所あったんだ。立派な部屋だな」

しんのすけ「あれ、ECCのおじさんがいないゾ」

キャンベル「奴は君が倒したんだ。いないのは当然だ」

ナオミ「・・・」

ひろし「しんのすけが?やるなぁお前」

しんのすけ「ほっとんどかあちゃんがやったんだゾ」

しんのすけ「かあちゃん、ECCのおじさんにお説教してたゾ」

ひろし「テロリスト相手に・・・よくやるわ」

ひろし「つかお説教でやられるテロリストってどうなんだよ」

メイリン「さすが、伝説の野原一家と言った所ね」

ひろし「いやぁ、照れるなあw」

キャンベル「ひろし、そこを抜けたら洞窟だ。視界が著しく悪い。しんのすけを見失わないようにしてくれ」

ひろし「立場が逆転しちまったな・・・しんのすけ、頼むから迷子になるなよ?」

しんのすけ「こっちのセリフだゾ」

ナオミ「・・・」

地下通路

しんのすけ「かあちゃん・・・」

ひろし「ここでみさえとはぐれたのか・・・」

ひろし「ぬおっ!あっちはえらいボロボロだな・・・相当派手にやり合ったようだな」

ナスターシャ「しんのすけは随分活躍していたんだぞ」

キャンベル「ひろし、君の息子はヒーローだ。誇っていい」

ひろし「なんか、うれしいな・・・さすが俺の息子だぜw」

しんのすけ「でへへ・・・」

ナオミ「・・・しんのすけ君」

しんのすけ「お?」

ナオミ「えっと・・・その・・・」

ナオミ「これからはしんちゃんって呼んでいい?」

キャンベル「どうしたナオミ、突然」

ナスターシャ「惚れたのか?」

ひろし「なにい!?ナオミさん、どうして俺じゃないんだ!」

メイリン「あんたは結婚してるでしょ」

ナオミ「そんなんじゃないわよ。君、みんなからしんちゃんって呼ばれているんでしょ?」

ナオミ「私もしんちゃんって呼びたいわ。ダメ?」

しんのすけ「全然かまわないゾ!オラ、モテモテで困っちゃうゾ~」ニタァ

ひろし「ぐぅ・・・うらやましぃ・・・」

キャンベル「しんのすけ、そこから先は通信棟のA棟だ」

キャンベル「A棟から先へ進むとB棟だ。さらにそこを超えればメタルギアのある地下搬出路だ」

キャンベル「みさえもひまわりもそこにいるだろう。急いでくれ」

しんのすけ「かあちゃん・・・ひま・・・必ずオラがお助けするゾ!」

ひろし「よっしゃ!野原一家ファイヤー!」

通信A棟

ひろし「さぶさぶさぶ~~~~~~!外ってこんなにさぶかったのかよ!!」

ナオミ「そこはアラスカよ、ひろしさん」

しんのすけ「だらしないなぁとうちゃん」

ひろし「おめーはそのあったかスーツ着てるからだろが!くそ、俺にもよこせ!」グイグイ

しんのすけ「いや~んだめよ~ここじゃだめ~ん」

キャンベル「ひろし、それは子供用だ」

ナスターシャ「みっともないぞ。ひろし」

ひろし「くう~、何かこう、あったかいおしるこでも飲みたい気分だぜ!」

しんのすけ「あるゾ」

全員「えっ?」


【自動販売機】


ひろし「自販機がなんでここにあるんだよw」

しんのすけ「ちゃんと「あったか~い」もあるゾ」

ひろし「思いっきり日本語じゃねえか・・・」

キャンベル「職員用のか?いやしかしそこはリフレッシュルームでは・・・」

しんのすけ「オラものどかわいたゾ。とうちゃん何か買って~」

ひろし「おっけぃ。なんにせよ助かったぜ~!小銭小銭っと~♪」チャリ


監視カメラ「!」


【ALERT】99・99


「いたぞー!」「あそこだ!」


ひろし「なにぃ~~~~!」ガビーン

キャンベル「ひろし、それは罠だ!」

ひろし「先に言えよバカ野郎!!」

しんのすけ「あ~あ、贅沢しようとするからだゾ」

ひろし「おめえもジュースねだってきたろうが!」

ゲノム兵「いたぞ!追え!」


ひろし「うげ・・・やってる場合じゃねえな」

キャンベル「ひろし、逃げろ!」

ひろし「しんのすけ!」ガシッ

しんのすけ「お?」フワ


ゲノム兵「まてー!」


ひろし「待つかこの野郎~~~~~~~!捕まえられるもんなら捕まえてみやがれ!!!」



ダダダダダダ!!


ひろし「ハッハッハッ・・・」」


ダダダダダ!


ひろし「ハア・・・ハア・・・」


ダダダダ・・・


ひろし「ハ・・・・・・・ひ・・・・・・・・・」


ピタ


ひろし「もおダメ・・・走れねえ・・・」ピクピク

しんのすけ「とうちゃん、運動不足だゾ」

ひろし「おめー抱えて走ってっからだよ!自分で走れ!」

キャンベル「上へ登っているのか・・・ひろし、好都合だ」

キャンベル「階段の途中にB棟への橋がある。ひろし、もうちょっとだ。頑張れ!」

ひろし「ぜえ・・・ぜえ・・・」


「待てー!」「逃がすな!」


ひろし「う・・・」

ひろし「ちっくしょーーーーー!絶対逃げ切ってやらぁああああああああ!!」

しんのすけ「うっほほーい!」

ダダダダダダダダダ


ひろし「ぬおりゃああああああああ!!!」


しんのすけ「お、とうちゃん前。扉があるぞ」

キャンベル「ひろし、それだ!そこへ駆け込め!」


ひろし「ぬおおおおおおお野原一家ファイヤーーーーーー!!」


バッ


しんのすけ「おおっ飛んだゾ~」


ブブー


ひろし「へ!?」


ゴチーーーーン!


しんのすけ「おお、お顔から・・・とうちゃん大丈夫?」タラ

ひろし「あ、あかねえじゃねえか・・・」ピクピク

キャンベル「なんだと!?そんなはずは」

ナオミ「大佐!この寒さで外側から凍結しているのよ!」

キャンベル「なに!」

ひろし「ばかやろ・・・先にいえ・・・よ・・・もう動けねえぞ・・・」ピクピク


「そこだー!」「追いつけー!」


ナオミ「ひろしさん!しんちゃん!」

キャンベル「まずい!」

しんのすけ「とうちゃん!起きて!とうちゃん!」ユサユサ

ひろし「ぜえ・・・ぜえ・・」



「たい~~~~~~~~~~~~~~!!」

ゲノム兵「ぬお!?」

ひまわり「たい!たいたいたい!た~~~~い!」


ガルルルルル・・・


しんのすけ「ひまわり!?」


ガオォッ!


ガブッ


ゲノム兵「いでええええ!か、噛まれた!」

ゲノム兵「狼!?」


ひまわり「た~い!た~い!」


ガオォ!ガブッ ガブッ ガブッ


しんのすけ「ひまわりが狼に乗ってるゾ・・・」

キャンベル「あれは・・・ウルフドッグ!?」

しんのすけ「セルフボーズ?」

ナオミ「ウルフドッグよ。あれはこの島に生息する狼よ」

メイリン「なんでひまわりが・・・?」


ガブッ ガブッ ガブッ


ゲノム兵「いでででで!この、狼め!」ジャキ

キャンベル「まずい!撃つつもりだ!」

ひまわり「た?」


しんのすけ「 お お お っ ~ ~ ~ ! 」バッ


ヒュウウウン・・・


ゴ チ ン !


ゲノム兵「この・・・石頭・・・」ドサ

しんのすけ「おおお・・・」プスプス

メイリン「頭からダイブするなんて、無茶するわね」

ひまわり「た~いた~い」キャッキャ

狼「ガルルルル」ペロペロ

ひろし「今ひまわりの声が・・・ハッ!」

狼「」ジロ

ひろし「どえええええ!オオカミ!?」

キャンベル「ひろし、安心しろ。その狼はどうやら味方のようだ」

ひまわり「た~いた~い」

メイリン「どういうわけかしんないけど、ひまわりの言う事を聞いてるみたいね」

しんのすけ「うう、頭がぼんぼんするゾ・・・ひま!」

ひまわり「たういたあ~」

ひろし「ひまわり・・・無事でよかった・・・」

ひまわり「たいの、たいの~」

しんのすけ「でもなんでここにいるの?」

ひろし「なんかひまわりからイイ匂いがするな・・・ん?」


【ハンカチ】


ひろし「ハンカチだ・・・誰のだ?」

ひまわり「たいい、たい、たいの、たいたいたい~」

しんのすけ「ふむふむ、あのおねいさんが持たせてくれたのか~」

メイリン「なんでわかんのよ」

キャンベル「ウルフのハンカチか・・・確かに、ウルフと同じ匂いをさせていればその狼は従うだろう」

ナスターシャ「彼女はその島のウルフドッグの面倒を見ているようだ」

ナオミ「でも妙ね。なんでスナイパー・ウルフが・・・」

しんのすけ「おねぃさんがひまを助けたの?」

ひまわり「たい!」

キャンベル「ふむ・・・理由はどうあれひまわりは戻ってきた」

キャンベル「しかしそこの扉は外側が凍結していて開かない。B棟へ行くには屋上から行くしかないようだ」

キャンベル「ひろし、しんのすけ、ひまわり、まずは屋上へ向かってくれ」

しんのすけ「ぶ・らじゃー!」

ひろし「もう走らなくていいよな・・・」


テッテレッテレ♪ テッテレッテレ♪ テレテンッテンッテンッ♪


しんのすけ「見れば?」

ひろし「ひぃ・・・ひぃ・・。ま、まだか~」

しんのすけ「だらしないゾとうちゃん。もっとチビチビ動かないと」

ひまわり「た~い」

ひろし「それを言うならキビキビだろ・・・おめえらはいいよ、狼の背中に乗ってるからよ・・・」

狼「」ユッサユッサ

しんのすけ「シロも大きくなったらこんな風になるのかな~」

ひろし「シロは雑種だろ。野生の狼とは違うの」

しんのすけ「ほおほお~」

狼「」

しんのすけ「ねえねえ狼さん、ちんちんできる?」

狼「「」タラ

ひまわり「たいたい!」

しんのすけ「お?」

狼「」ゴロン

しんのすけ「おおっ!ちんちんしたゾ!」

ひまわり「たいやい~」キャッキャ

しんのすけ「ひまの言う事は聞くんだな~狼さん」

しんのすけ「もしかして、ひまに惚れてるの?」

ひまわり「でへへ・・・」

狼「・・・」タラ

ひろし「下らねえことしてねえでさっさと行くぞ!」

通信A棟 屋上前

ひろし「かぁ~~~~~!やっと着いたぜ!」キィ

ひろし「って、めっちゃ吹雪いてるし・・・」


ビュオオオオオ・・・


ひろし「さむっ!なあしんのすけ、ちょっと休憩しようぜ~」バタ

狼「」クイ

しんのすけ「お?」

ひまわり「た?」

狼「アオ~ン!」


タッタッタッタッタ・・・


しんのすけ「狼さん帰っちゃったゾ」

ひろし「仲間の所に帰ったんだろうよ。あの狼にも家族はいるさ」

しんのすけ「ひま、もったいなかったね。あの狼さん、狼の中ではケビン・コスナーだったのかもしれないゾ」

ひまわり「たいたい~!」

ひろし「なわけねーだろwはぁ~疲れた」ドサ

ナオミ「ひろしさん、お疲れ様」

ナスターシャ「日本人の君にアラスカの極寒は堪えるだろう」

キャンベル「体力の温存も立派な戦術だ。しばらく体を休めるとイイ」

ひろし「だよな。あ~、喉渇いたぜえ。またどっかに自販機ねえかなぁ」

しんのすけ「お水ならあるゾ」チャポ

メイリン「そういえば汲んでたっけ」

グビ グビ グビ

ひろし「かぁ~、うめえ。この一杯の為に生きている~」

ひろし「これも大事に飲まねえとな。今あるくいもんはチョコビと水だけか・・・」

ひろし「ああ、これがビールと枝豆だったらなぁ」

しんのすけ「さいきん発泡酒ばっかだもんね」

ひろし「そうなんだよ全く、みさえが全然小遣い上げてくれねえからよぉ」

ナスターシャ「カカア天下なのか?」

しんのすけ「とうちゃんのおこづかいは月3万円だゾ」

メイリン「サンマンエンって、ドルで言ったらいくらなの?」

ナオミ「大体300ドルくらいかしら」

メイリン「やっすw」

キャンベル「ひろし、君も大変だな・・・」

ひろし「そうなんだったく、どいつもこいつも大黒柱を・・・」グチグチ

ひろし「大体この不況がよぉ・・・ロボット作ってる暇あったら税金安くしろって・・・」グチグチ

しんのすけ「お、悪い方のスイッチ入ったゾ・・・」

ひまわり「たいう~」


数分後


ひろし「おっし、いくか!」

ひまわり「たいう~」

しんのすけ「野原一家、ファイヤー!」


キィ


ビュオオオオオ・・・


ひろし「ふおおっ!やっぱさぶい!」

キャンベル「ひろし、その屋上はB棟屋上と直接繋がっている」

キャンベル「吹雪のせいで視界が悪いが距離にしてせいぜい数十メートルだ」

キャンベル「寒いのは一瞬だけだ。さっさと突っ切ってしまえ」

ひろし「りょーかいっ!さ、ひまおいで」

ひまわり「あ~う~」

ナオミ「足元気を付けてね」


ダッタッタッタッタ


しんのすけ「お・・・?」

タッタッタッタッタ


ひろし「しんのすけ~~~!何してんだ~~~置いてくぞ~~~!」

ひまわり「たいやいや~!」


キャンベル「どうしたしんのすけ、早くひろしを追え」

しんのすけ「なんか・・・聞こえない?」


バラバラバラバラ・・・


ひろし「しんのすけ~~~!寒いから先入っちまうゾ~~~!」


しんのすけ「何この音」

キャンベル「ん・・・?」


バラバラバラバラ・・・


ひろし「コラっしんのすけ!いい加減にしないか!」

ひまわり「たいうたいう~~~!」


しんのすけ「とうちゃ~ん!なんか聞こえな~~~~い?」


ひろし「え!?なんだって!?聞こえねえよ~~!」


しんのすけ「だ~~か~~~ら~~!なんか音が(ry


メイリン「大佐!レーダーに反応が!」

メイリン「これは・・・ ガンシップ!?ガンシップよ!!」

キャンベル「なんだと!?」


ボッ ボッ ボッ


シュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!


キャンベル「まずい!しんのすけ!にげ(ry

しんのすけ「お?」



ド ド ド ガ ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ! ! !

全員「!?」


ゴオオオオオオ・・ バキバキバキッ! ガラガラガラ・・・


ナオミ「しんちゃん!」

ひろし「おい・・・ウソだろ・・・なんだよこれ・・・」ガク

ひまわり「えぐ・・・えぐ・・・ビエーーーーーン!」

キャンベル「しんのすけ!大丈夫か!しんのすけ!!」


「フハハハハハハハ!」


ひろし「・・・」


「しんのすけ・・・予想外だったぞ、お前がここまでやるとはな・・・」


ナスターシャ「あのガンシップに乗っているのは・・・」


「だがこれ以上計画の邪魔をされるのが困るのでな・・・」


キャンベル「リキッド・・・リキッド・スネークだ!」


ひろし「・・・」


リキッド「おっと、オヤジの方が残っていたか・・・」

リキッド「安心しろひろし、お前もすぐに息子の元へ送ってやる・・・」

リキッド「そして愛する妻もな・・・あの世で仲良く暮らすがイイ!」


ひろし「 ふ ざ け ん じ ゃ ね え ぞ て め え ! ! 」


キャンベル「ひろし、よせ!」

ナオミ「相手はガンシップよ!」


ひろし「このやろ~~~!よくも!よくもしんのすけを~~~~~~~~!!!!」

ひろし「絶対許さねえぞてめえ!!ちくしょー!降りてこい!」


リキッド「ふん、子を思う親の本能か・・・」


ひろし「返せ!俺の!俺のかけがいのない家族を!かえせ~~~~!!」


リキッド「悪いなひろし。俺にはわからない感情だ・・・」

リキッド「くたばれ!!」


ひろし「うう~~~~~~ちくしょおおおおおおおおおお!!!」


キャンベル「ひろし!!」

ナオミ「ひろしさーーーーーーーーーーん!!」



しんのすけ「とうちゃん!!オラはダイジョブだゾ!!」

リキッド「なに!?」

ひろし「しんのすけ・・・しんのすけえええええええええええ!!!」

ひまわり「たい~~~~~~~!!」


キャンベル「無事だったか!しんのすけ!」

ナオミ「よかった・・・本当によかった・・」


リキッド「そうか・・・貴様は不思議な力を持っているのだったな」

リキッド「さすが伝説の幼稚園児、この程度でくたばるとはいささか考えが甘かったか・・・」


しんのすけ「とうちゃ~~~~ん!」


ひろし「しんのすけ~~~~~!!」


キャンベル「く・・・ダメだ、さっきの爆撃で二人が分断されている!」

しんのすけ「とうちゃん!逃げて!」


ひろし「なんでだよ!俺はお前を見捨てたりはしねえ!」


しんのすけ「このままだととうちゃんも危ないゾ!そっちにはひまもいるゾ!」


しんのすけ「あのヘリコプターは、オラがやっつけるゾ!!」


リキッド「ほお・・・この俺と一騎打ちをしようというのか・・おもしろい」


キャンベル「よせ!しんのすけ!」

ナオミ「しんちゃん!逃げて!」

ひろし「うう・・・」

メイリン「ひろしからも言って上げて!ガンシップ相手に子供が、無理よ!」

ナスターシャ「君達にはなじみがないだろうが、あれは戦場で使われている本物の兵器だ」

ナスターシャ「まともな装備もない君達には、無理だ!」


リキッド「どうしたひろし。愛する息子が逃げる機会を与えているぞ」

リキッド「好意に甘えて尻尾を巻いて逃げたらどうだ?」


ひろし「うう・・・」


しんのすけ「とうちゃん!!」


ひまわり「たいの、たいの~」

ナオミ「ひろしさん!!」


ひろし「ううううううううううう~~~~~~~~~!!」

ひろし「しんのすけぇええええええ!!絶対、絶対戻ってくるんだろうなああああああああ!!」


しんのすけ「もちろんだゾ!オラ、こんな奴には負けないゾ!」


ひろし「ウウ・・・グス・・・しんのすけ!男同士の約束だ!」

ひろし「破ったらとうちゃんの靴下を頭から被せるの刑だからなあああああ!!わかったかあああああ!!」


しんのすけ「う・・・それはイヤだゾ・・・」


ひろし「しんのすけええええええええ!!」

しんのすけ「とうちゃああああん!!」


ひろし・しんのすけ「 お と こ ど う し の お や く そ く ! ! 」

ひまわり「たいやいう~~~!!」


ひろし「ちくしょおおおお!!」ダッ


リキッド「戦略的撤退・・・感情に刈られると思ったが、意外と冷静だな」

リキッド「しかし元より逃がすつもりはない・・・」


しんのすけ「まて!妖怪ヘリ男!」


リキッド「・・・」


しんのすけ「オラが・・・オラが相手だゾ!」


リキッド「生意気なガキめ・・・まぁいいだろう、貴様に免じてひろしは後回しにしてやる」


バラバラバラバラバラ・・・






しんのすけ・リキッド「さあ、こい!」




VS ハインドD


テッテレッテレ♪ テッテレッテレ♪ テレテンッテンッテンッ♪


しんのすけ「 じ ゃ 」

しんのすけ「!」ムフー

ナオミ「しんちゃん!」

ナスターシャ「しんのすけ、君の勇気は賞賛に値するが・・・」


リキッド「一体何をどうするつもりだ?しんのすけェ・・・」ニヤ


しんのすけ「そっちがヘリコプターならオラも!」

しんのすけ「ふん!」ヌギ


リキッド「!?」


しんのすけ「ちんこぷた~~~~~~~」クルクルクル


全員「・・・」タラ


しんのすけ「ふんぬ~~~~!!」クルクルクル


リキッド「・・・」ポチ


ドガガガガガガガ!


しんのすけ「どあぁ!おのれ~卑怯だゾ!妖怪ヘリ男!」

メイリン「・・・アホ」



リキッド「しんのすけ、これは狩りだ」

リキッド「勝ち負けではない、貴様がいつまで持つか。それだけだ」

リキッド「んん?」


しんのすけ「おりゃおりゃおりゃおりゃ~~~~!」ブンブン

キャンベル「がれきを・・・」

ナスターシャ「バカ!届くわけないだろ!」

しんのすけ「おりゃおりゃおりゃおりゃ~~~~!」ブンブン


リキッド「ハッハッハ!やはり貴様はおもしろい・・・」

リキッド「だが一つイイ事を教えてやろう」

リキッド「同じ事を何度もやってると、飽きられるという事だ!」

リキッド「死ねィ!しんのすけェ!」カチ


ボッ・・・シュウウウウウウウ!!


ドガアアアアアアアアアン!!


しんのすけ「おあ~~~~~~!!」

メイリン「危ない!落ちる!」

しんのすけ「わったっとっトトト・・・」ピタ

しんのすけ「ふい~、ギリギリセーフだゾ・・・」

リキッド「ちぃ・・・しぶといガキめ」

リキッド「さっさとくたばれ!しんのすけェ!」


ドガガガガガ!


しんのすけ「おわっとぉ!」


ドガガガガガ!


しんのすけ「ひい~~~~~~!」チョコマカ


ドガガガガガ!


しんのすけ「ふんぬ~~~~!」チョコマカ


ドガガガガガ!


しんのすけ「アロハ~オエ~」チョコマカ


リキッド「し、しぶとい・・・!」


メイリン「やるじゃない、しんのすけ!」

ナスターシャ「だが逃げてるばかりではどうにもならん・・・」

しんのすけ「はあ・・・はあ・・・」


リキッド「くっ、逃げるだけなら一級品だな貴様は!」

リキッド「だがしかぁし!それだけでは俺には勝てん!」

リキッド「所詮ガキ一匹が近代兵器に勝とうなど、魔法でも使わん限り不可能だ!」


ナオミ「魔法・・・!そうよ魔法よ!」

ナオミ「しんちゃん!君が持ってる不思議な力、それを使うのよ!」

メイリン「豚以外のね!」

しんのすけ「魔法・・・ハッ!」ガサゴソ


リキッド「終わりだ!死ねィ!」


しんのすけ「えっと、え~っとお」ガサゴソ

しんのすけ「あった!」

キャンベル「しんのすけ!それに賭けろ!」

ナスターシャ「くるぞ!」


リキッド「しんのすけェェェェエエ!!」



パッ




しんのすけ「 ス ゲ ー ナ ・ ス ゴ イ デ ス ! 」

ペカーーーーーーーーーーーッ!!



リキッド「ぬおおおおお!?」


メイリン「な、なに!?」

キャンベル「むう・・・?」

ナスターシャ「何が起こった!」

ナオミ「しんちゃん・・・!」


ーーーーーーーーー・・・


・・・


・・・


シーーーーーーーン・・・




しんのすけ「あれ?」



リキッド「・・・フフ、フハハハ」

リキッド「フハハハハハハ!」

リキッド「しんのすけェ!何をしようとしたかは知らんが、不発だったようだな・・・」ニヤ


しんのすけ「え!?あれ、なんで~~~~!?」

キャンベル「不発・・・だと?」

メイリン「しんのすけ!今の何!?」


しんのすけ「スゲーナ・スゴイデスだゾ!オラが呪文を唱えるとオラにとってのヒーローがやってくるんだゾ!」

ナスターシャ「あのマラカスのような物か・・・?」

ナオミ「・・・」

リキッド「これでわかっただろう!魔法などこの世に存在しない!」

リキッド「全てはまやかしだ・・・いい加減夢から覚めたらどうだ?」


しんのすけ「ウソじゃないもん!オラがトッペマに貰ったんだゾ!トッペマはウソ付きなんかじゃないゾ!」


リキッド「救いのヒーローだと!?はんっ!くだらんな!」

リキッド「自分を救えるのは自分だけだ!!」


しんのすけ「うう・・・」ガク


リキッド「いい教訓になったな?しんのすけ・・・」

リキッド「あの世で悔いろ!!」ポチ


ボッ ボッ ボッ


シュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!



ナスターシャ「ミサイル・・・!」

ナオミ「ウソ・・・」


リキッド「終わりだ!死ねエエエエエエエ!!」



しんのすけ「・・・」



ド ド ド ガ ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ! ! !

キャンベル「しんのすけ!応答しろ!しんのすけェェェェエエ!」

ナオミ「しんちゃん?起きて!しんちゃんってば!!」

メイリン「ウソでしょ・・・応答してよ・・・しんのすけーーーーーー!!」

ナスターシャ「作戦は失敗だ・・・」


リキッド「フハハハハハハ!所詮蟻と象の戦いだったのだ・・・」

リキッド「これで我らの妨げになる物はもうない・・・」

リキッド「安心しろ、遺体は後で回収してやる・・・もっとも、残っていればの話だがな!」

リキッド「フハハハハハハハ!!」




















「遺体などここにはない。これから遺体になるのは貴様だ」



ボシュッ シュゴオオオオオオオ!!



ズドオオオオオオオオオオオンンン!


リキッド「ぐあああッ!な、なんだ!?」


キャンベル「何が起こった!」

ナスターシャ「ハインドが攻撃を加えられたようだが・・・」




しんのすけ「 よ っ 」




全員「 し ん の す け ! 」

リキッド「しんのすけ!?貴様、何故生きている!?」


しんのすけ「やっぱりウソなんかじゃなかったゾ。ヒーローはやってきてくれたゾ」


リキッド「なにぃ・・・?」




「・・・」




メイリン「あ!あれって!」

ナスターシャ「・・・」ポロ

キャンベル「あれはしんのすけが言っていた・・・」














アクション仮面「しんのすけ君、 待 た せ た な ! 」



全員「アクション仮面!?」



キャンベル「ナスターシャ!君は知っているのだろう!あれはどういう事だ!?」

ナスターシャ「あ、ああ。子供向けの特撮番組だ・・・いや、しかし」

メイリン「実在するの!?」

ナオミ「(・・・!)」


しんのすけ「んもぉ~アクション仮面、来るのがおそいゾ~」

しんのすけ「オラ本当におわりかと思ってドキがムネムネしたゾ~」

アクション仮面「すまないな。君がまさか屋上でヘリと戦っているとは思わなくてね」

アクション仮面「階段を登って来たから時間が掛かってしまった・・・しかし」

アクション仮面「しんのすけ君、よく持ちこたえてくれた!後は・・・俺に任せろ」ギロ

リキッド「なんだこのコスプレ野郎・・・邪魔だ!消え失せろ!!」


アクション仮面「ハハ、まんま悪党口調だな」

しんのすけ「アクション仮面、あれだゾ!あれが悪いヘリコプターだゾ!!」

アクション仮面「悪の組織の秘密兵器って所だな。いいだろう」

しんのすけ「アクションビームでやっつけるんだゾ!」

アクション仮面「ビーム・・・?いやしんのすけ君、それよりもっとステキな武器がある」

しんのすけ「おお!?博士が新しい武器を開発したんだね!!」

アクション仮面「えっ、ああそうだ。博士が作った新兵器だ!」



リキッド「貴様らまとめて地獄に送ってやる!!死ねえええええええ!!」


アクション仮面「させるか!食らえ!!」


アクション仮面「 ア ク シ ョ ン バ ズ ー カ ァ ! ! 」


しんのすけ「おおおお~~~~~!!」キラキラ


ボッ ボッ 


シュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!

ナスターシャ「あれは・・・スティンガーミサイル!?」

メイリン「え、えらい現実的なヒーローね・・・」

ナオミ「(やっぱり・・・)」


リキッド「ぬおおおおおおおおおおおおおお!!!」


アクション仮面「くっ!」


ドガアアアアアアアアアン!!


ブオオオオオオオオオオオ!!


しんのすけ「おわったったった!吹っ飛ぶ~~~~~!」

アクション仮面「しんのすけ君!」ガシッ

しんのすけ「ア、アクション仮面と握手・・・」キラキラ

しんのすけ「あ!」


リキッド「・・・フフ、フハハハハハ!」

リキッド「残念ながら貴様の攻撃は外れた・・・」

リキッド「残念だったな?コスプレ野郎・・・」


アクション仮面「いいや、俺の狙いはバッチリだ」


シュウウウウウウウウ・・・


アクション仮面「追尾機能付きだ!」


・・・ゥゥゥゥゥゥウウウウウウ!

リキッド「!!」


ド ド ド ガ ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ! ! !


アクション仮面「伏せろ!」ガバッ

しんのすけ「おわあ~~~~~~!!」


リキッド「おおおおおおおおおおおーーーーーーー!!!」


おおおおおーーーー・・・


ーーー・・・

しんのすけ「やっつけたの・・・?」

アクション仮面「いや、まだだ。ハインドの装甲を貫くまでは至っていない」

しんのすけ「あきんど?」

アクション仮面「ハインド・・・いや、あの悪のヘリの名前だ」

しんのすけ「さすがアクション仮面、詳しいゾ!」

アクション仮面「事前に敵の情報を押さえ、状況に応じた装備をしておくのが潜入の基本だ」

しんのすけ「ほおほお・・・」

アクション仮面「奴はすぐに戻ってくる。いいか、しんのすけ君、一度しか言わないからよく聞いてくれ」

しんのすけ「ほい!」

アクション仮面「君はこれからラベリングで通信A棟を下り、連絡通路を渡ってB棟へいくんだ」

アクション仮面「B棟に入るとすぐ目の前にエレベーターがある。それに乗って地下へ降りろ」

アクション仮面「そこを抜ければ雪原だ。雪原の奥へ進んだらメタルギアが格納されている施設に辿り着く」

しんのすけ「???」

アクション仮面「あー・・・っとだな」

アクション仮面「まずこの壁をロープで降りる。道沿いの隣の建物に入る。ここまでいいか?」

しんのすけ「ほい!」

アクション仮面「そしてエレベーターで下に降りる。そしたら雪原がある。その奥にメタルギアがある」

アクション仮面「理解できたか?」

しんのすけ「???」

アクション仮面「・・・」ハァ

アクション仮面「あー・・・無線は繋いでいるか?」トントン

しんのすけ「ムゼン?電話ならあるゾ。えらそうなおじさんがガミガミうるさいんだゾ・・・」

アクション仮面「そ、そうか。詳しい事は彼らが説明してくれるから無線はよく聞くんだ」

しんのすけ「ほい!」

アクション仮面「よし、じゃあこれを使って降りるんだ」


【スパイヨーヨー】←New!!


しんのすけ「あ~!これ!レモンちゃんのだ!」

アクション仮面「知ってるのか!?」

しんのすけ「レモンちゃんはオラの師匠だゾ。いろいろイ・チ・バを教えてもらったゾ」

アクション仮面「イ・ロ・ハだろ、しんのすけ君。そうか、そういえば・・・」

しんのすけ「お?」

アクション仮面「いや、なんでもない。さ、ヘリが戻ってくる前にはやく降りるんだ」

しんのすけ「アクション仮面はどうするの?」

アクション仮面「俺は今から、うるさいハエを落としてくる」

アクション仮面「さ、いけ!」

しんのすけ「ぶ・らじゃー!」


シュルルルル スタスタスタ・・・


アクション仮面「・・・ふう」


テッテレッテレ♪ テッテレッテレ♪ テレテンッテンッテンッ♪


しんのすけ「見れば?」

通信B棟


チーン


ひろし「しんのすけ~~~~~~!」

ひまわり「たいやいや~~~~!」

しんのすけ「とうちゃ~~~~ん!ひま~~~~~~~!」


ガシッ!!


ひろし「うう・・・よかった・・・ほんとによかったぜ~~~~~!!」

しんのすけ「父ちゃん、おひげが痛いゾ・・・」ジョリジョリ

ひろし「でもよく助かったな」

しんのすけ「アクション仮面が、助けてくれたんだゾ」

ひろし「へっ、アクション仮面?」

しんのすけ「そうだゾ。オラが本気でねがったからスゲーナスゴイデスから来てくれたんだゾ」

ひろし「うげ、あの気色悪いオカマ二人思い出すぜ・・・」

しんのすけ「その代わりもうなくなっちゃったけど・・・」


ナスターシャ「消耗品だったのか」

メイリン「スゲーナスゴイデスって、妙にフランクな名前ね」

キャンベル「全く、君には毎度驚かされる」

ナオミ「・・・」


ひまわり「た?たいの~たいの~」ガチャガチャ

ひろし「ひまわり、どうした?」

しんのすけ「あ~ひま、オラのカンタムロボとっちゃダメ~!」

ひまわり「たいやいやいの~」ガチャガチャ

ひまわり「へっぷし!」ベチャ


カンタムロボ「・・・」ベッタリ


しんのすけ「あ~!オラのカンタムロボがべちゃちゃ・・・」

ひろし「なんでそんなもん持ってきてんだよ」

しんのすけ「んもぉ~ひまったら、ハシモウナイぞ」フキフキ

ひろし「はしたないだよ。ほらひまわり、お兄ちゃんにおもちゃ返しましょうね~」

ひまわり「や~の、や~の~」

キャンベル「しんのすけ、そのアクション仮面とやらの話は聞いた」

キャンベル「まずはそのエレベーターを降りて地下へと向かってくれ」

しんのすけ「ほーい」


ブブー


しんのすけ「お?」

ひろし「なんだ?」

しんのすけ「とうちゃん・・・痩せなきゃダメだゾ」

ひろし「俺じゃねーよ!ったく、ほら、いくぞ」

しんのすけ「ほーい」


ウイーーーーン・・・


ひろし「にしても、腹減ったなぁ」

しんのすけ「オラ達なかずとばすできたもんね・・・」

ひろし「それを言うなら飲まず食わずだよ。まぁ、でも間違ってはいないか・・・」

ひろし・しんのすけ「はぁ・・・」グウウウウウ

ひろし「ビール飲みながら焼肉くいてぇ~」

【CALL】

オタコン「やあ、しんのすけ君」

しんのすけ「お?合コンのおじさん」

オタコン「オタコンだよ。いい加減覚えてくれないか」

しんのすけ「いやぁそれほどでも~」デヘヘ

オタコン「ほめてないよ。しんのすけ君」

しんのすけ「で、何の用?」

オタコン「僕が使ってたステルス迷彩の事なんだが・・・」

しんのすけ「お~あの透明マント!」

オタコン「実は予備に何着があるのを思い出してね、さっき研究室まで取りに行ったんだ」

しんのすけ「んもぉ~あるならはやくそう言ってほしいゾ~」

オタコン「ごめんごめん。で、取りに戻ったんだが・・・ないんだよ。予備のスーツが」

しんのすけ「なんで?」

オタコン「わからないよ。誰かが持って行ったのか・・・」

ひろし「そういえばさっき重量オーバーのブザーが鳴ったな」

しんのすけ「そうだゾ。とうちゃんがダイエットしないから・・・」

ひろし「だから俺じゃねーって!お前が乗ってからだよ!」

しんのすけ「そうなの?」

オタコン「ねえ・・・それってもしかして」

しんのすけ「お?」

オタコン「・・・まずいよしんのすけ君!」

オタコン「ステルス迷彩を付けた奴が、そのエレベーターに乗ってるんだよ!!」

しんのすけ「ほおほお」

オタコン「ほおほおじゃないよ!逃げろ!しんのすけ君!」


ゲノム兵×4「もう遅い!」


ひろし「うげ!!」


【ALERT】99・99

ゲノム兵「捕まえろ!」

ひろし「うわわわわ!どこから湧いてきたんだよお前ら!」

ひまわり「たいたい~!」


バッ!


ひろし「おああ!ち、ちくしょう、早く着きやがれ!」


バッ!バババッ!ババババッ!


しんのすけ「お~父ちゃんがんばれ~!」

ひろし「お前も逃げるんだよ!クソ・・・」

キャンベル「しんのすけ!エレベーターが開くまで持ちこたえるんだ!」

ゲノム兵「ガキ・・・お前の相手は俺だ」

しんのすけ「お?」

ゲノム兵「とりゃっ!」


スカ


しんのすけ「オラを捕まえれるもんなら捕まえて見ろ!」

ゲノム兵「なにぃ・・・」


スカッ スカスカスカッ


しんのすけ「ぶりぶり~~~~ぶりぶり~~~!」チョコマカ


ゲノム兵「くそっ!」


しんのすけ「ぶりぶり~~~~ぶりぶり~~~!」チョコマカ


ゲノム兵「このぉ!」


しんのすけ「ぶりぶり~~~~ぶりぶり~~~!」チョコマカ


ゲノム兵「うが~~~!なんてすばしっこいんだこのガキ!」


しんのすけ「・・・」プウー


ゲノム兵「うおっくせえ!この野郎~~~!」ピキ

ひろし「しんのすけ~~~!無事か~~~~~!」

ゲノム兵「オラッ!捕まえた!」ガシッ

ひろし「うああ!」

ゲノム兵「ガキはもういい!全員でこいつを取り押さえろ!」


ゲノム兵×4「おりゃああああ!」


ドサドサドサ


ひろし「うげ~~~!てめえら、きたねえぞ!」

ひろし「ちくしょ~~~~はなせ~~~~~!」ジタバタ

ゲノム兵「赤ん坊が逃げたぞ!」

ひまわり「たたたたたたたた!」

ひまわり「や~の、や~の~!」グニグニ

ゲノム兵「ぬおっ!やめろ!顔をひっぱるな!」

ひまわり「て~い~」キャッキャ

しんのすけ「とうちゃん!ひま!今お助けするゾ!」ダッ

しんのすけ「おりゃおりゃおりゃおりゃ~~~」


スポッ


ひろし「ん?なんか足がスースーする・・・」

しんのすけ「くらえ!とうちゃんの足臭シューズ攻撃~~~!!」


プゥ~~~ン・・・


ゲノム兵×4「ぐああっ!」バッ

ゲノム兵「この野郎!なんて臭いさせやがる!」

ゲノム兵「一体普段何食ってるんだよ!!」

ひろし「・・・」

メイリン「最高にバカバカしいわ・・・」


チーン


ひろし「よっしゃ着いた!しんのすけ!ひまわり!逃げるぞ!」

しんのすけ「おっしゃーーー!野原一家ファイヤー!」

ひまわり「た~~~~~い!」


ダダダダダダダッ!


ゲノム兵×4「待ちがやれ~~~~~~!」

ダダダダダダ・・・


ひろし「ひぃ・・・ひぃ・・・」

しんのすけ「はぁ・・・はぁ・・・」


ゲノム兵×4「待てーーーーーー!」


しんのすけ「もうだめだ・・・お腹が減って走れないゾ・・・」

ひろし「お、俺も・・・」

キャンベル「しんのすけ!ひろし!諦めるな!」

ひろし「んな事言ったってよぉ~」

しんのすけ「チョコビほおばりながらアクション仮面のDVDが見たいゾ・・・」

ひまわり「みぅく、みぅく~」

ナオミ「気持ちはわかるけど・・・」


ジュウウウウウーーーー・・・・


ひろし「ん・・・」


ジュウウウウウウ・・・ ハフッ ガツガツ ハフハフッ


しんのすけ「なんかいい匂いがするゾ・・・」

ひろし「はは、おかしいな。疲れすぎて焼肉の音が聞こえやがる・・・」


ポンッ とくとくとくとく・・・シュワァァァ


ひろし「ビ、ビールまで・・・これが走馬灯って奴かぁ?」


「ぷはぁ~~~!うまい!焼肉とビールは最高だな!」

「そう思わんか?ヒロシ・ノハラ・・・」


ひろし「へ?」

しんのすけ「あ~~~~~~~!!」


「ハフッハフッ ガツガツ! もっしゃもっしゃ ジュウウウウ・・・」


ひろし「!!」


オセロット「また会ったな。ノハラ・ファミリー・・・」モムモム

しんのすけ「マカロニグラタンのおじさん!」

ナオミ「オ、オセロット!?」

ひろし「なんでお前がここにいるんだよ!!」

メイリン「しかもなんでこんな所で焼肉食ってんのよ」


オセロット「なんでって、夕飯の真っ最中だが?」


ジュウウウウーーー・・・ハフハフ くっちゃくっちゃ


ひろし「てめえ~~~イヤミか!?そこまでして俺達を苦しめたいかぁ~~!!」

しんのすけ「そうだゾ!オラ達チョコビだけで頑張ってるんだゾ!おじさんだけズルイゾ!」

ひろし・しんのすけ「ガルルルルル・・・」


オセロット「・・・食うか?」

しんのすけ「え、いいの?」

ひろし「バカしんのすけ!罠に決まってるだろ!きっと肉の中に毒が入ってるんだぜ・・・」

オセロット「肉は私も食べているが?」ハフハフ


ゲノム兵×4「待て~~~~!」


ひろし「うげ・・・きやがった」

キャンベル「足止めか・・・?」

オセロット「ヒロシ・ノハラ。ではこうしよう」ハフハフ

オセロット「あの追っ手をどうにかする事ができたら、私の夕飯を分け与えよう」モムモム

オセロット「捕まってしまったらジ・エンド。また楽しい尋問の始まりだ」クッチャクッチャ

ひろし「こ、この野郎・・・」ワナワナ

しんのすけ「食べながらしゃべるなんて行儀わるいゾおじさん」

オセロット「おお、すまんすまんつい。肉がうますぎてな」

オセロット「タン塩、骨付きカルビ、ローズ、おお、こいつはいい焼き加減だ」

オセロット「この肉厚でジューシーな旨み、口の中で蕩けるようだ・・・」


しんのすけ「・・・」ダラ


オセロット「おお!ヒロシ聞いてくれ!」

ひろし「なんだよ!」

オセロット「口の中の肉汁が叫ぶのだ。キンキンに冷えたビールと混ざり合いたいと・・・」


ひろし「・・・ゴク」


オセロット「ついでにミルクもあるぞ」

ひまわり「た!?」

オセロット「おやおやどうして乳児用のミルクがこんな所に・・・勿体ないからウルフドッグに上げてしまおう」


ひまわり「や~~~~の~~~~!!」


ゲノム兵×4「へへ・・・」ザ


ひろし「・・・おいしんのすけ」

しんのすけ「・・・言われなくてもわかってるゾ」


ひろし・しんのすけ「 こ い つ ら ぶ っ と ば す ! ! 」

ひまわり「たーーーーい!」


オセロット「」ニヤ

キャンベル「よせ!一般人の君達が!」

メイリン「そいつらは本物の軍人なのよ!」

しんのすけ「くらえ!キンタマアターック!!」バッ


ゴチーン!


ゲノム兵「ぬおおおお!」プルプル


ひまわり「たいやいやいやい~!」

ゲノム兵「ぬお!やめろ!まとわりつくんじゃない!」

しんのすけ「もういっちょ!」


ゴチーン!


ゲノム兵「はうあ!」プルプル


ひろし「・・・」スウウ


ゲノム兵「二人がかりだがどうにかできるのか?」ニヤニヤ

ゲノム兵「ただのサラリーマンの、お前が」ニヤニヤ


ひろし「!」

ひろし「ほあちょおおおおおおおお!!」バッ

ひろし「はいはいはいはいはいはい・・・」バシバシバシバシ

ひろし「ほぉう!あたぁ!ほぉ~~~~~・・・」バッ


ひろし「 ほ ぁ た ぁ ! 」


バキィ!


ゲノム兵「」ドサ


ひろし「ほぉぁい!」キリ


ナスターシャ「どうやら心配いらなかったようだな」

メイリン「なんだこいつら・・・」

キャンベル「野原一家、未知数だな」


オセロット「ハッハッハ!焼肉がかかると戦闘能力が飛躍的にハネ上がる。まさに情報通りだな!」

ナオミ「(!)」

ジュウウウ・・・ハフハフ・・・もしゃもしゃ


オセロット「ノハラファミリー、貴様らの事は調べさせてもらった」

オセロット「大層な経歴を持っているな?ええ?」

ひろし「ハフハフハフハフガツガツガツガツ」

しんのすけ「ホンム!クッチャクッチャクッチャ!ガツガツガツ」

オセロット「話を聞け・・・」


ガツガツガツガツクチャクチャクチャクチャ・・・


オセロット「そんなに腹が減っていたのか」

ひろし「うるせえ!お前らが誘拐しなけりゃ今夜は焼肉だったんだよ!」ハフハフ

しんのすけ「とうちゃんの分はオラがおいし~く頂いておいたゾ」モムモム

ひろし「なにぃ~~~~!てめえ!俺の焼肉をよくも~~~」ガビーン

オセロット「そいつは悪かったな」

ひろし「そう思うならテロやめろよ!ったく、いい迷惑だぜ・・・」

しんのすけ「おじさん、ジュースない?」

オセロット「あるぞ。オレンジでいいか?」

ひろし「なんでそんなに気が効くんだよ・・・」

オセロット「私は若い頃よりスパイだった。この程度はお手の物だ」

しんのすけ「ぷはぁ~!うまいんだなコレが」ニタァ

ひろし「で、お前俺達に何の用だよ」

しんのすけ「おじさんオラ達を捕まえに来たんじゃないの?」

オセロット「ふむ、では本題に入ろうか」

オセロット「貴様ら一家を調べていくうちにノハラファミリーに興味が沸いた」

オセロット「秘密結社やスパイ組織の他に、異世界人との戦いやタイムスリップで過去に行っていると言うのは本当か?」

しんのすけ「そんな事もありましたなぁ~」

オセロット「ではこいつを知っているな?」ペラ


【アンジェラ小梅(ブタのヒヅメ)】


ひろし「あーこいつ!香港で会った俺に妙に迫ってきた奴!」

しんのすけ「なんとか博士の助手だゾ!」

オセロット「こいつは?」ペラ


【ヒッチハイクのゲイ(ヤキニクロード)】


ひろし「うげ・・・熱海に行った時にすり寄ってきた男・・・」

しんのすけ「ムキムキだったね」

オセロット「こいつは?」ペラ


【雪乃(雲黒斎の野望)】


ひろし「だ~~~~~ッ!なんでオカマばっか見せるんだよ!」

しんのすけ「この人男に見えないくらいキレイだったね」

オセロット「ふむ・・・なるほど」

ひろし「(今ので何がわかったんだよ・・・)」

オセロット「最後にこれだ」ペラ


【水着姿の雛形あきこ(ヘンダーランド)】


しんのすけ「お~!ひな~~~~!」

ひろし「・・・ファンなのか?」

オセロット「いや、これはしんのすけへのプレゼントだ」

しんのすけ「え!?いいの!?おじさん太もも~!」

オセロット「そのフォトカードを大事に取って置け。それは絶対に無くしてはイカンぞ」

しんのすけ「もっちろんだゾ!おお~ひな~やっと会えたね~」チュッチュ

ひろし「俺へはなんかないのかよ!」

オセロット「ない」

ひろし「」ガク

オセロット「さて、そろそろボスが戻ってくる・・・」

オセロット「いい食事の席だった。ノハラファミリー。また会おう・・・」

しんのすけ「まったね~!」

ひまわり「た~い!」

ひろし「もうくんな!」


テッテレッテレ♪ テッテレッテレ♪ テレテンッテンッテンッ♪


しんのすけ「 じ ゃ 」

>>168
訂正

オセロット「いや、これはしんのすけへのプレゼントだ」

オセロット「いや、これはシンノスケ・ノハラへのプレゼントだ」

数分後

ひろし「いや~食った食った」シーシー

しんのすけ「オラは満足だゾ」ゲップ

ひまわり「た~いた~い」キャッキャ

メイリン「しかし何だったのかしら」

キャンベル「オセロットの目的が読めんな・・・」

ナスターシャ「メシと引き換えに情報を得る事か?」

しんのすけ「あのおじさんイイ人だゾ。オラに大道芸をいっぱいみせてくれたゾ」

ひろし「俺は全然いい思い出ないけどな・・・元サーカス団なんじゃねえの」

キャンベル「拳銃の名手で拷問のスペシャリストなのだが・・・」

しんのすけ「スパイって言ってたゾ」

ナスターシャ「元KGBの諜報員と言う経歴もある」

しんのすけ「ほぉほぉ」

ナオミ「・・・」

キャンベル「まあ、考えても仕方がない。しんのすけ、ひろし、先へと進むんだ」

キャンベル「そこを出ると雪原だ。アクション仮面の話によるとその奥にメタルギア整備施設がある」

キャンベル「もう時間がない・・・急いでくれ」

しんのすけ「でへへ~・・・ひな~」

ひろし「くそう・・・いいなしんのすけだけよぉ」

キャンベル「はやくいけ!」

ひまわり「た・・・」ジト


雪原


ビュォォォ・・・


ひろし「ふおおお!やっぱさみ~~!」

しんのすけ「広いところだゾ」

キャンベル「雪原だからな。おまけにこの吹雪、視界は著しく悪いな・・・」

ひろし「たしかに、先が見えねえよ」

しんのすけ「これをつけても見えないゾ」スチャ

ナスターシャ「暗視ゴーグルは暗所で使う物だ。吹雪の中で使ってもあまり意味はない」

ひろし「おいおっさん、遭難したりしねえだろうな。こっちは赤ん坊抱えてんだぜ」

ひまわり「た~い」

メイリン「さすがにそこまで広くはないわよ」

メイリン「ソリトンレーダーのMAPによると、そこから真っ直ぐ進んだ所ね」

メイリン「変な寄り道して方向を変えなかったら、そんなに時間はかからないと思うわ」

ひろし「コンパスでも持ってこればよかったな・・・」

しんのすけ「父ちゃん、迷子になったらダメだゾ」

ひろし「こっちのセリフだよ、バカ」

キャンベル「よし、外は寒いだろう。さっさと進んで屋内に入るとイイ」

しんのすけ「ほーい」


フー・・・フー・・・


ひまわり「た?」

ひまわり「たいの、たいの~!」

ひろし「どうした?ひまわり」


フー・・・フー・・・


ひまわり「ないないたいやい。たい!」

ひまわり「やぁの、やぁの~~!」

しんのすけ「進んじゃダメって言ってるゾ」

ひろし「なんでだよ・・・俺はさみぃんだよ!はやく行こうぜ!」


フー・・・フー・・・


ひまわり「やいやいやいやい、や~~~い!」ジタバタ

ひろし「おいひまわり、暴れるな!」

しんのすけ「うんちかな」

ひまわり「ら~~め~~~~~!」ピギー



ジャキ




ズキュゥゥゥゥン!

パスッ! タラァ~・・・


ひろし「・・・」

ひろし「おあああああああ!今何かが俺のほっぺたをかすめた!?」

しんのすけ「とうちゃん!血が出てるゾ!」

ひろし「えっどこっ・・・おああああああ!!」ピチャ

ひろし「ひいいいい!もおダメだ~~~~!出血多量で死ぬ~~~~~!」

ナオミ「落ち着いて!ひろしさん!ただのかすり傷よ!」

ひろし「ひいいいい~~~こんな事ならゆみちゃんをデートに誘うんだった~~~~!」

キャンベル「ひろし!ただのかすり傷だと言ってるだろ!」

しんのすけ「とうちゃん情けないゾ・・・」


ズキュゥゥゥゥン!


しんのすけ「おぉっ!?」ビシッ


「待っていたぞ!しんのすけ!」


しんのすけ「はっ!その声は!」

しんのすけ「ボンキュッボンのおねいさん!!」

ひろし「なんだと!?どこどこ!?」キョロキョロ



「貴様は私の獲物だ!貴様は・・・貴様だけは私がこの手で殺す!」


ひろし「おい・・・えらい怒ってるぞ。お前なんかしたのか?」

しんのすけ「え、なんかしたっけ」


「戦士であるこの私をナンパしてくるなど・・・あんな屈辱は初めてだ!絶対に許せん!」


しんのすけ「・・・」タラーン

ひろし「おまえ・・・」

メイリン「この親ににしてこの子ありね」

ズキュゥゥゥゥン!


しんのすけ・ひろし「おああああっ!」ビシッ


キャンベル「しんのすけ!ひろし!スナイパーウルフだ!」

ナスターシャ「この吹雪の中から狙撃してくるとは・・・」

ひろし「ス、スナイパーだぁ!?聞いてねえよ!ボンキュッボンの美人じゃねーのかよ!!」

キャンベル「そうだ!スナイパーウルフ。天才「女」狙撃手だ」

ひろし「なぁにぃ~~~~!子供をダシにしてお近づきになる俺の華麗な作戦が・・・!」

メイリン「その場で撃ち殺されるわよ」

しんのすけ「とうちゃん・・・」ジト


ズキュゥゥゥゥン!


ひろし「ひいぃごめんなさ~い!」

キャンベル「二人とも、どこか物陰に隠れろ!」

しんのすけ「とうちゃん!そこにでっかいお岩があるぞ!」

ひろし「よし・・・野原一家!一旦退避ー!」

しんのすけ「退避ー!」

ひまわり「たいふぃ~!」


ズキュゥゥゥゥン!

ズキュゥゥゥゥン!

ズキュゥゥゥゥン!


ウルフ「ち・・・隠れたか」

ウルフ「聞け!野原しんのすけ!野原ひろし!この吹雪の中で一般人の貴様らがそう長くは持つまい!」

ウルフ「そこで凍え死ぬのを待つか、私に撃ち殺されるか、好きな方を選べ!」


ひろし「な、なんで俺まで~」ウルウル

しんのすけ「足の臭い男はきらいなんだゾ、きっと」

キャンベル「だがウルフの言う通り、君達はこの吹雪では長くは持たない・・・」

ナスターシャ「しんのすけ、今度はハバネロではなく実弾だ。奴は本気で殺しにきてるぞ!」

キャンベル「やるしかないぞ!しんのすけ!ひろし!」

ひろし「よ~し・・・ここで死ぬくらいなら、やってやらぁ!」

しんのすけ「勝ってもう一度おねいさんにナンパチャレンジするゾ!」

メイリン「それはちげーだろw」





ウルフ「さあ、こい!」





VS スナイパー・ウルフ

ビュオォォォ・・・


ひろし「つってもどうすればイイんだよ!」

キャンベル「本来狙撃戦は長時間になるのは必須だが・・・」

ナオミ「そこは極寒の大地よ。時間はないわ」

ナスターシャ「それ以前に君達は銃を持っていない・・・」

ひろし「うう・・・手がかじかんできた・・・」ブルブル

しんのすけ「息がしろいゾ」ハァァ

キャンベル「せめて位置がわかれば・・・しんのすけ、双眼鏡は持ってないか?」

ナオミ「確か初期装備に入れておいたはずよ」

しんのすけ「そうがんきょう・・・あっ!」

しんのすけ「ヘリコプターと戦った時に投げちゃったゾ・・・」

キャンベル「・・・」ハァ

ひろし「ふふふ、私の出番ですね」キラン

しんのすけ「お?」

ひろし「こんな事もあろうかと、私こう言う物をもってまして・・・」


【デジタルカメラ】


しんのすけ「おおっ!さすがとうちゃんだゾ!」

ひまわり「たいたい~」

ひろし「説明しよう!このカメラは光学式レンズを採用、最大画素数は1600万画素、シャッタースピードは1/4秒~1/2000秒」

ひろし「さらに5軸ハイブリッド手ブレ補正機能、シーンポジション10種類以上、もちろん顔認識機能も搭載」

ひろし「さらになんと美肌補正機能付きでより美しく、より鮮明に撮れる画期的なカメラなのだ!!」ビシィ!

しんのすけ「おお~」パチパチ

ひまわり「たいやい~!」キャッキャ

ひろし「というわけで・・・グヘヘ~ボンキュッボンを写真に収めてやるぜ~~~!」サッ


ズキュゥゥゥゥン! バキィ!


ひろし「・・・アァ~~~~!俺のデジカメが・・・!!」ボロ

キャンベル「ひろし!スナイパーだと言っただろう!」

しんのすけ「あーあ、盗撮しようとするからだゾ」

ひまわり「たいやい・・・」ジト

ひろし「うう・・・ヨ○バシカメラで買った高いカメラなのに~・・・」ウルウル

ウルフ「戦闘中にのん気にカメラ撮影だと!?野原一家め、どこまでもコケにして!!」


ズキュズキュズキュズキュゥゥゥゥゥン!


ひろし「おあっち!ヒス起こすんじゃねー!!」

しんのすけ「れんしゃが激しくなったゾ」

ひろし「デジカメだけに。ってやかましいわ!ったく、みさえみたいな女だぜ!」

キャンベル「どうやら、奴は戦士の誇りを第一に考えるようだな」

しんのすけ「ほこり?お掃除しないのか・・・」

ひろし「いくら顔がよくったって家事ができない女はなぁ」

キャンベル「そんな話をしているのではない!戦士としてのプライドが奴を動かしているのだ」

ナオミ「彼女はネパール出身のクルド人、血統を重んじ、礼節を重んじる部族よ」

しんのすけ「なるほど~、さっぱりわかんないゾ」

メイリン「要するに、頭が固いって事よ」

しんのすけ「うう・・・オラの苦手なタイプだゾ」

ひろし「俺も苦手なタイプだ・・・」

しんのすけ「でもボンキュッボンだゾ・・・」デヘヘ

ひろし「なんだよなぁ・・・」デヘヘ

ナオミ「・・・」コホン


ズキュゥゥゥゥゥン!


ウルフ「いつまで隠れているつもりだ!せめて戦士らしく、誇り高く死んだらどうだ!!」


ひろし「くそぉボンキュッボンめ、俺は春日部のサラリーマンだっつうの!」

しんのすけ「オラは先生じゃなくて幼稚園児だゾ!ボンキュッボン!」

メイリン「ボンキュッボンって名前じゃねえよw」


ズキュゥゥゥゥン! ズキュゥゥゥゥン! ズキュゥゥゥゥン!


キャンベル「奴め・・・挑発しているようだ」

ナスターシャ「スナイパーにとって本来位置を悟られるのを防ぐため連射は厳禁だ。それを・・・」

ナオミ「自信の表れと言った所かしら」


しんのすけ「とうちゃんとうちゃん、耳貸して」ボソボソ

ひろし「ん?ほうほう、なるほどなるほど、そしたら俺が・・・」ボソボソ


【作戦会議中】


しんのすけ「どう?この作戦」

ひろし「イケるぜしんのすけ!さすが俺の息子だ!」

キャンベル「何か手があるのか!」

ひろし「ああできたぜ。野原一家流の戦い方がな!」キラン

ナスターシャ「伝説の一家のお手並み拝見と言った所か」

ナオミ「がんばって!しんちゃん!ひろしさん!」

ひろし「行くぜしんのすけ!ひまわり!野原一家ファイヤー!」

しんのすけ「ファイヤー!」

ひまわり「たいや~!」

ビュォォォ・・・


ウルフ「・・・」


ダダダダダッ


ウルフ「動いた!」


ひろし「オラオラーーーー!こっちだボンキュッボン!」


ウルフ「!」ジャキ

ウルフ「・・・ハッ!」


ひまわり「たいやい~~!」キャッキャ

ひろし「ワーハハハハハ!どうだ!お前に赤ん坊が撃てるかーーー!」


ウルフ「あの野郎!ひまわりを盾に・・・!!」


キャンベル「なんて卑怯な・・・」

ナオミ「これが野原流なの・・・?」


ひろし「ワーーーハハハハハ!」ダダダダ


ウルフ「くっ、しかしひまわりを避けて奴だけを撃てばいい・・・スナイパーをなめるな!」ジャキ




「うっほほ~~~~~い!!」




ウルフ「しんのすけ!?どこだ!?」ジャキ



「お~~~~ね~~~い~~~~さ~~~~ん!」



ウルフ「近いぞ・・・!ど、どこだ!どこにいる!」ジャキ


「オ~~~ラ~~~と~~~デ~~~トしよ~~~お~~~!」


ウルフ「上か!」

ウルフ「うげ!?」

しんのすけ(カエル)「うっほほ~~~~い!」


ウルフ「ひいいいい!?なんだそのキモイ姿!!」

ウルフ「バカ!よせ!くるなあああああああああ!!」


ピタッ


ウルフ「うおおおお!バカ!顔にくっつくんじゃない!前がみえん・・・!」

しんのすけ「でへへ・・・やっとお近づきになれたねぇおねいさん」デヘヘ

ウルフ「バカ野郎!離れろ!キモイ姿で、この!」

しんのすけ「きもいとは失礼だゾ!タスケテケスタでカエルに変身したんだゾ」

ウルフ「カエルだと!?ひいいい!ぬめぬめした触感がきもい!」ヌルン

しんのすけ「おねいさんさっきから言葉キツイぞ・・・オラ、発進しちゃうゾ・・・」

ウルフ「それを言うなら傷心だろ!この、は~な~れ~ろ~!」グググ

しんのすけ「いちちちち!それおしりだゾ!カエルの頭をひっぱらないでおねいさ~ん!」 ※しんのすけのカエル姿は上下逆です

ウルフ「このやろ~~~~!グググ

しんのすけ「デートしてくれるまで離さないゾ~~!」ギュー

メイリン「(チンピラかよ・・・)」

ウルフ「オルァ~~~~!」メキメキメキ


ポワンッ


しんのすけ「あ、もどった」


ズルッ


ウルフ「!?」

しんのすけ「いや~ん脱がしちゃダメぇ~ん」ポッ


ウルフ「!!!!!?????」



・・・










ピト












ウルフ「 ぎ え え え え え え え え え え え え え え ! ! ! ! ! 」

ウルフ「なんで・・・パンツ・・・履いて・・・ないんだよ・・・」

しんのすけ「ぶりぶりざえもんに切られちゃった」テヘ

ウルフ「ぶりぶり・・・ざえもん・・・って・・・なん・・・だ・・・よ・・・」

ウルフ「 」フッ


ドサ


ウルフ「」ピクピク


しんのすけ「お?」

しんのすけ「とうちゃ~~~~~ん!やったよ~~~~~!」

しんのすけ「オラ勝ったゾ~~~~~!」


ひろし「よっしゃあ!!さっすが俺の息子だぜ~~!!」

ひまわり「たいたいう~~!」


ナスターシャ「最低の勝ち方だ・・・」

メイリン「恥もプライドもないわね」

参考画像

倉庫(雪原奥)


グルグルグルグル


ひろし「こんだけふんじばってれば十分だろ」

しんのすけ「なんかそういう「ぷれい」みたいだゾ・・・」

ひろし「そうそう胸が強調するようにちょっとキツく縛って・・・って何言わすんだ!」

ひまわり「た・・・」ジト

キャンベル「倉庫か・・・そこに閉じ込めていれば凍死する事もあるまい」

ひろし「しかしこんな気の強そうな女、どうやって気絶させたんだ?」

しんのすけ「それはね・・・」ヒソヒソ

ひろし「・・・お前、訴えられたら絶対に負けるぞ」タラ


ウルフ「う・・・」


ナオミ「目を覚ましたわ」

しんのすけ「よっ」


ウルフ「ひいいい!ぞうさんを顔に当てるな~~~~!」


ひろし「ほら、トラウマになってる」

しんのすけ「・・・」

ウルフ「私は負けたのか・・・」

ひろし「悪いな。俺達は家族を迎えに行かなきゃいけねえんだ」

しんのすけ「みさえはほっとくとすぐグータラするんだゾ。だからほっとけないんだゾ」


ウルフ「殺せ」


しんのすけ「お?」

ウルフ「殺せと言っている。私は負けた」

しんのすけ「なんで?」

ウルフ「私はお前らを殺そうとした!だが負けた。戦士が負ける時は死ぬ時だ!」

ウルフ「だから殺せ。生き恥をかかせるな。はやくしろ」

しんのすけ「ほぉほぉ、なるほど~」

しんのすけ「でもおねいさんはひまを助けてくれたゾ」

ウルフ「・・・」

しんのすけ「ひまが助かったおかげでオラ達も助かったゾ」

ひろし「間接的にお前さんに助けられた形になるな」

しんのすけ「おねいさんは命の恩人だゾ」


ウルフ「・・・」


ひろし「なぁ、クルド人だかインド人だか知らねえけどよ。負けたっていいじゃねえか。負けて初めてわかる事もある」

しんのすけ「そうだぞ。とうちゃんなんてみさえに負けっぱなしだゾ」

ひろし「うるせえよ!・・・でもまぁ、物は考えようだぜ」

ひろし「俺は会社でコキ使われて、家庭では小遣いも少ないし、しんのすけは世話が焼けるし」

ひろし「みさえはガミガミうるさいしひまわりは夜泣きがひどいし、心休まる暇もねえ」


ウルフ「・・・」


ひろし「周りの連中はそんな俺を見て、負け組だの、敗北人生だの好き勝手言いやがるだろう」

ひろし「でもよ、俺はそんな家族が大好きだ。俺は家族を守る為に生きている」

ひろし「だからどんなひどい目にあったって家族が入れば俺は「負け」じゃない」

ひろし「一度や二度戦いに負けたからってなんだってんだ。本当に大事な物は他にあんだろ?」

ひろし「何回負けたって、大事な物を守れればそれは「勝ち」だ。だから死ぬ必要なんてない」

ひろし「信じる物は自分で探す」

ひろし「だろ?」


ウルフ「・・・」


狼「」トテトテ


しんのすけ「お、さっきの狼さん」

ひまわり「たいの、たいの~」


狼「」ペロペロ

ウルフ「私にも家族がいる・・・あいつらだ」


狼達「・・・」トテトテ

ひまわり「た~い」キャッキャ


しんのすけ「おお、いっぱいきたゾ・・・おねいさん狼の子供だったの!?」

ひろし「ちげーよw」

ウルフ「ひまわりを助けたのは、あいつらがひまわりになついたからだ」

ウルフ「あいつらがひまわりを家族と認めた。だから私にとってひまわりは私の家族だ」

ウルフ「そしてその家族のお前らも・・・私の銃を見て見ろ」

しんのすけ「お?」

ひろし「結構重いな・・・狙撃銃なんて実物は初めてみるぜ・・・ん?」ジャキ

ひろし「なんだこれ?注射器?」

ウルフ「麻酔銃・・・非殺傷系の弾薬だ」

ひろし「逃げ出した猛獣を捕まえる時の・・・ニュースでたまにみるな」

ウルフ「最初から殺すつもりなんてなかったよ。野原一家」

ひろし「え・・・」

ウルフ「私達の目的はあくまでメタルギアを動かす事だ。侵入者は足止めできればそれでイイ」

ウルフ「殺す必要なんて最初からなかったのさ」

しんのすけ「おねいさん・・・」

ウルフ「ひまわりの家族は・・・殺したくなかったからな・・・」

ひまわり「た~いた~い」キャッキャ

狼達「ハッハッハ・・・」ペロペロ


ウルフ「ふふ、赤ん坊は純粋でイイな」

ウルフ「私も兵士じゃなかったら、誰かと結婚して、今頃は母親に・・・」

しんのすけ「なんで兵隊さんになったの?」

ウルフ「お前らは知らないだろう。世界では戦争なんてそこかしこで起きている事を」

ウルフ「お前らは知らないだろう。物心つく前から銃を持たされ、戦う事が当たり前だと思っている少年兵達を」

ウルフ「お前らは知らないだろう。戦う場所を失った、そんな兵士が彷徨う道なき道を」

ウルフ「私はもう、そっちへは行けないんだよ・・・」

ひろし「俺達、戦争なんて教科書でしか知らないもんな・・・」

しんのすけ「オラもアクション仮面が悪の組織と戦う所しか知らないゾ」

ウルフ「ウルフは気高い生き物だ。犬とは違う」

ウルフ「ウルフは群れで行動する。群れを守る為に時として命を賭けて戦う時もある」

ウルフ「お前も・・・ウルフと同じだな」

しんのすけ「とうちゃんは狼というよりケダモノだね」

ひろし「じゃかあしいわ!お前だって美人にほいほいついていくだろうが!」

ウルフ「ふふ、おもしろい家族だな」

ウルフ「ひろし、一つ聞かせろ」

ウルフ「戦士として戦いそして生き残った者は、死ぬまで戦士として人生を全うするのだ。私が尊敬する人間の言葉だ」

ウルフ「お前は・・・戦士か?」

ひろし「ああ、俺みたいな奴の事を日本では「企業戦士」って言うんだぜ」

ウルフ「やはり・・・国は違えど戦士は戦士だな」


狼「ハッハッハッ・・・くぅ~ん」

ひまわり「た?」


ウルフ「ああ、そうだな。こいつらには家族がまだ残っていたな」

ウルフ「いいか野原一家、聞け。みさえは無事だ。まだ生きている」

ひろし「なに!」

しんのすけ「かあちゃんが!?」


ウルフ「みさえが捕えられている施設はここから西に向かった所だ・・・メタルギアの格納庫とは場所が違う」

ウルフ「どうするかはお前らが決めろ」

しんのすけ「おねいさんありがとう。やっぱりおねいさんイイ人だゾ」

ウルフ「ふん、しんのすけ、お前にも一つ言っておく」

ウルフ「女性はもっと、大事に扱え」

しんのすけ「お・・・」タラ

ひろし「お前は押しが強すぎるんだよ。もっと俺みたいにスマートにだな」

ウルフ「少なくともコソコソと盗撮するような男にはなるな」

ひろし「・・・」タラ


ウルフ「こんなに話したのは久しぶりだ・・・ありがとう・・・」


ウルフ「少し・・・疲れた・・・ちょっと・・・眠・・・ろう・・・」


しんのすけ「お?」


ウルフ「・・・」zzz


しんのすけ「おねいさん!?」

ひろし「寝ただけだよ。しっかし、寝顔だけ見ると凄腕スナイパーにはみえねーな」

しんのすけ「でも起きたらすっごい怖いゾ」

ひろし「まるでみさえだなw」

しんのすけ「・・・今のかあちゃんに言いつけとくゾ」

ひろし「バカ!やめろよっ!今のはだな・・・」

しんのすけ「ひまいくゾ~!かあちゃんをお助けしにいかないと!」

ひまわり「た~い!」


ひろし「あ!待て!しんのすけ!今のみさえには絶対言うなよ!なあっ!おいっ・・・」



・・・・・・


・・・・


・・・



アオォォォォォォン・・・

雪原

キャンベル「メイリン、どうだ?」

メイリン「ソリトンレーダー解析完了。ウルフの言った通り、そこから西に行った所にそれらしき施設があるわね」

ナオミ「みさえさんがそこにいるのね」


ミラー「ウルフを倒したのか・・・全く、本当にサバイバルな家族だな」


キャンベル「マスター!」

しんのすけ「おじさん、ちょいちょいいなくなるね」

ナオミ「・・・」

ミラー「ハッハッハ、すまないね。こちらでも独自に調査を進めているんだ」

ミラー「ふむ、みさえが捕えられている施設はメタルギア格納庫とは別なのか・・・」

ミラー「だがキャンベル、寄り道している余裕はないぞ。刻一刻と時間は過ぎている」

キャンベル「むう・・・」

しんのすけ「でもかあちゃんを放っておけないゾ!かあちゃんもお助けするゾ!」

ミラー「そうだ。愛するママは放っておけない。しかしメタルギアの元へも向かわねばならない」

ミラー「そこで私から一つ提案があるのだが・・・」

しんのすけ「お?」

ミラー「ここいらで二手に分かれるのはどうだろう。どちらかがメタルギアへ。どちらかがみさえの元へ・・・」

キャンベル「ふむ・・・確かに、我々には時間がない」

メイリン「無茶よ・・・ただの一般市民が」

ナスターシャ「彼らは力を合わせてここへ来たんだ。今更戦力の半減はどうかと思うが」

ミラー「だが我々には時間がないのも事実だ」

ミラー「私の調査によると、もちろんメタルギアへのルートは厳重な警備だ。しかしみさえのいる施設はその分かなり手薄だ」

ミラー「人員をメタルギアに割いているのだろう。当然だな。テロリストの本命はメタルギアだ」

ミラー「過去の経歴、ここまでの活躍を顧みるに、十分勝算は見込める計画だと思うが・・・」

キャンベル「確かに、潜入、戦闘共に二人は十分なレベルだが」

ミラー「さらに加えるならメタルギアへのルートはしんのすけが望ましいだろう。彼は不思議な力を持っているからな」

キャンベル「むう・・・」

ミラー「キャンベル・・・時間がないぞ。最終的に判断を下すのはお前だ」

ひろし「どうしたんだ?」

しんのすけ「作戦会議中だゾ」


・ ・ ・

・ ・ ・


キャンベル「しんのすけ・・・再び一人になってしまうが、大丈夫か?」

しんのすけ「とうちゃんがかあちゃんをお助けしたらすぐ戻ってくればいいんだゾ」

ひろし「しんのすけにひまわりを預けとくわけにもいかねーしなぁ」

ひまわり「たいや~」

キャンベル「・・・わかった」

キャンベル「ではこれより二手に分かれて潜入する」

キャンベル「しんのすけ、君は予定通り地下へと下り、メタルギアの元へ向かってくれ」

キャンベル「ひろしはそこから西へと進み、みさえの奪還だ。こちらは警備が手薄だろう。しかし油断はしないでくれ」

キャンベル「しんのすけ・・・折角家族と会えたのにすまないな」

しんのすけ「おかまいなく~」

ひろし「みさえを助けたらすぐに戻ってくるからよ」

しんのすけ「かあちゃんがいたら兵隊さんみんなやっつけちゃうかもしれないね」

ひろし「俺の方は楽できそうだなw」

ナオミ「しんちゃん・・ひろしさん・・・気を付けて」

しんのすけ「泥船に乗ったつもりで、まかせとけ!」

ひろし「泥船じゃ沈むよ、バカw」


ひろし「・・・しんのすけ、絶対家族全員で帰ってくるぞ。これは約束だ」

しんのすけ「おおっ!いつものアレ、いきますか~?」


ガシッ


ひろし・しんのすけ「 お と こ ど う し の お や く そ く ~ ~ ~ 」


ひまわり「たいや~」キャッキャ


キャンベル「頼んだぞ、二人とも!」

テッテレッテレ♪ テッテレッテレ♪ テレテンッテンッテンッ♪



しんのすけ「でぃすく つうに いれかえるんだゾ」


↑前篇


↓後編

溶鉱炉


ムアアアアア・・・


しんのすけ「おお、ここはあったかいゾ!」

キャンベル「しんのすけ、そこは溶鉱炉。鉄や金属を溶かす為の施設だ」

しんのすけ「ほいこーろー?」

メイリン「溶鉱炉よ。あんた、さっき散々焼肉食べたでしょ」

しんのすけ「ほぉほぉ」

ナスターシャ「しんのすけ、下に見えるのは溶鋼、鉄を溶かす為の湯だ」

しんのすけ「湯?」

ナスターシャ「と言ってもお風呂じゃないぞ。鉄の融点を考えても最低1500°以上もある超高温液体だ」

ナスターシャ「落ちたらひとたまりもないぞ。気を付けてくれ」

しんのすけ「ほーい」

しんのすけ「でもここ、あったかいゾ。ちょっと休憩~」ゴロン

キャンベル「しんのすけ!そこは休む場所では・・・」

メイリン「まあいいじゃない大佐。しんのすけはいままで十分がんばったわ」

メイリン「ただのおバカと思ってたけど、やる時はやるお子様よ」

ナオミ「そうよ。少しくらい休んだってバチは当たらないわ」

ミラー「今まで寒かったのだろう。体温調節も立派なサバイバルだ」

キャンベル「ふむ・・・」

しんのすけ「おお~、ごくらくごくらく~」ニタァ

キャンベル「・・・」

しんのすけ「・・・あ~~~つ~~~~い~~~~!!」

メイリン「・・・前言撤回」

キャンベル「だから言っただろう・・・」

しんのすけ「ここ何・・・?サウナ?」ダラダラ

ナスターシャ「まあ、似たような物だな」

しんのすけ「み、水~」トテトテ

ナスターシャ「おいしんのすけ!前!」

しんのすけ「お?」


ズルッ


ドボン



  _____  _     _  __  ___    ____ _   _  ___  __
  /  ___/ /_|    /_| /_ |  /___/   /___/ |_| /_//___/ /__ \
  / / ___ __   __ __  ___   _   _   _  _ ___  __/ /
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 \ \__/ / / / |  | / /|   /|  | / /__  / /_/ /   |   // /__ /  /|  |
   \__  / /__/  |_|/__/ |__/ |_| /___/  /___ /    |_//___//_/ |  |
    / / ______________________________ |  |
    / / /      CONTINUE                  E  X  I  T      | |  |
     ̄   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   ̄


ナオミ「またやり直しだわ・・・しんちゃん」ハァ


テッテレッテレ♪ テッテレッテレ♪ テレテンッテンッテンッ♪


しんのすけ「見れば?」

今日は何か知らんけど調子イイ


溶鉱炉

しんのすけ「お?」

ナオミ「(一人になった途端・・・)」

ナスターシャ「またデジャブか?しんのすけ」

しんのすけ「そうともゆー」

キャンベル「しんのすけ、先へ進むにはそのクレーンを動かす必要があるようだ」

しんのすけ「おおっ!向こうにおっきいラベルカーがあるゾ!」

ミラー「それを言うならショベルカー。しかもあれはクレーンだ」

しんのすけ「どうやって動かすの?」

キャンベル「そのヘリを伝って向こう岸まで行くしかないな・・・」

ミラー「敵兵も巡回しているぞ。見つからないように気を付けろ」

ナオミ「もう落ちちゃダメよ、しんちゃん」

しんのすけ「・・・」

キャンベル「しんのすけ?」

しんのすけ「めんどくさいから一気に向こう(出口)まで行っていい?」

メイリン「何言ってんのよ。向こうまで何メートルあると思ってんのよ」

キャンベル「おとなしくクレーンを使え、しんのすけ」

しんのすけ「んしょ」ガサガサ


しんのすけ「オラはできるオラはできるオラはできる・・・」

しんのすけ「向こうにはおねいさんが向こうにはおねいさんが向こうにはおねいさんが・・・」


ミラー「何をしている?しんのすけ」

メイリン「ブツブツときもいわよ」


しんのすけ「アクションビーム!」ポイ


クルクルクル ガチッ


ピョンッ


しんのすけ「うっほほ~い」ビュオン!


シュルルルル スタ


しんのすけ「着いたゾ」


全員「 」

ゲノム兵「今何か?」

ゲノム兵「・・・見間違いか」


ナオミ「何今の・・・」

メイリン「ターザンかおのれは」

しんのすけ「レモンちゃん愛用のスパイヨーヨーだゾ。アクション仮面にもらったんだゾ」

ナスターシャ「強化繊維を仕込んだヨーヨーか・・・例の師匠とやらか?」

しんのすけ「そうだゾ。レモンちゃんはすご~いスパイなんだゾ」

ミラー「ハッハッハ!サバイバルな師匠だな!」

キャンベル「少し驚いたが大幅に時間が短縮できた。さすがだしんのすけ」

キャンベル「よし、では奥へと進んでくれ」

しんのすけ「ほーい」


ズルズルガランガラン


ゲノム兵「何の音だ?」


メイリン「しんのすけ!ヨーヨー戻しなさいよ!」

しんのすけ「シロのさんぽ~」ガラガラ

メイリン「じゃねーよwはやく戻せ!」


ゲノム兵「!」


【ALERT】99・99

『配置に戻るぞ!』

しんのすけ「ふう」スポン

メイリン「このおバカ!」

キャンベル「しんのすけ・・・そこは音が響く。道具を使ったらちゃんとしまうんだ」

しんのすけ「ほーい」

ナスターシャ「親がいなくなった途端君は・・・」

ナオミ「(双葉幼稚園って何を教えてるのかしら・・・)」


貨物用昇降機

しんのすけ「うう・・・また寒くなったゾ」

キャンベル「溶鉱炉を抜けたな・・・よししんのすけ、昇降機を使って下へ降りてくれ」

しんのすけ「ほーい」ポチ

キャンベル「しんのすけ!それは上だ!」

しんのすけ「お?」

【往復中】

メイリン「あんた・・・わざとやってない?」

しんのすけ「いやぁそれほどでも~」ニタァ

メイリン「ほめてねーよ」

キャンベル「しんのすけ、『下』だ。字が似ているが『上』は違うぞ」

しんのすけ「先に言ってよね、そんな事」フゥ

キャンベル「(一人になった途端このガキ・・・)」


ウイーーーーーーーーー・・・・・・・ン


【降下中】

しんのすけ「このエスカレーター遅いゾ・・・」

ナオミ「地下の奥深くにあるのよ」

ミラー「しんのすけ、一つイイ事を教えてやろう」

しんのすけ「お?」

ミラー「上は英語でUP、下はDOWNだ。覚えておくと言い」

しんのすけ「それ、何の役に立つの?」

ミラー「海外旅行をする時に便利だぞ?今の様にエレベーターを乗る時もあるだろう」

しんのすけ「でもエレベーターは大体△▽で書いてあるゾ」

ミラー「・・・」

しんのすけ「このエスカレーター、不親切だね」

メイリン「エレベーターだっつの」

【降下中】

カァー!カァー!


しんのすけ「お?」

キャンベル「カラスか・・・」

ナスターシャ「近くに巣があるようだな」


カァー!カァー!カァー!カァー!


メイリン「しんのすけ。カラスはね、古代中国では神様として崇められてたのよ」

しんのすけ「かみさま?」

メイリン「そうよ。日本ではイメージ悪いみたいだけど、こっちではカラスは縁起物なのよ」

しんのすけ「ほぉほぉ」

メイリン「だからいじめたら駄目よ?天罰が下るわよ」

しんのすけ「ほーい」


カァー!カァー!カァー!カァー!

カァー!カァー!カァー!カァー!

カァー!カァー!カァー!カァー!


ナスターシャ「えらい集まって来てないか・・・」

キャンベル「随分やかましいな・・・」


しんのすけ「ほ~れほれほれお供え物だゾ~」ポイポイ


カァー!カァー!カァー!カァー!

カァー!カァー!カァー!カァー!

カァー!カァー!カァー!カァー!


メイリン「おまえかいw餌付けすんな!」

しんのすけ「お?」ポイポイ

キャンベル「変な事吹き込むから・・・」

メイリン「とりあえず、チョコビを投げるのをやめなさい・・・」ピキピキ

【まだ降下中】

しんのすけ「とおいゾ・・・」

キャンベル「随分奥深くまで続いているようだな」


カァー!カァー!カァー!カァー!


しんのすけ「もうチョコビはないゾ。残りの分はオラが食べる分だゾ」


カァー!カァー!カァー!カァー!


しんのすけ「」イラ

しんのすけ「あっちいけ!この!この!」

ナオミ「しんちゃん、カラスに八つ当たりしちゃダメよ」

メイリン「いじめるなっつっただろ」


カラス「カァ~w」アカンベー


しんのすけ「くぅぅぅ~~~~!」ピキピキ

しんのすけ「このぉ!くらえ!カンタムビーム!」ビビビビビ


カァー!カァー!カァー!カァー!


ビ ビ ビ ビ ビ ビ ビ ! !


メイリン「う、うるさいのよこのおバカ!」キーン

ナスターシャ「カラス避けには最適だが・・・」ギュ

キャンベル「しんのすけ!耳が痛い・・・速く止めろ!」ズキズキ

しんのすけ「はぁ・・・はぁ・・・」

ナスターシャ「音量不備の不良品・・・か?」


ナオミ「・・・ねえしんちゃん、ちょっとイイ?」

しんのすけ「お?」

ナオミ「えっと・・・その・・・」

ミラー「どうしたナオミ」

ナオミ「オセロットの事なんだけど・・・」


しんのすけ「おお!あのおじさんにはお世話になったゾ」

ミラー「オセロットがどうかしたのか?」

キャンベル「そういえばマスターはいなかったな」

しんのすけ「オラあのおじさんにヤキニクごちそーになったんだゾ!」

ミラー「はぁ!?オ、オセロットが・・・?」

しんのすけ「そうだゾ。だからあのおじさんはきっと悪い人じゃないゾ」

しんのすけ「ヤキニクとおひなのご恩は忘れないゾ」

ミラー「おひな?」

しんのすけ「ふふ~ん、これだゾ」ニヤ


【水着姿の雛形あきこ(A型の水瓶座)】


ミラー「 」ブッ

しんのすけ「うらやましい?でもあ・げ・な・い・ゾ」キャッ

ミラー「水着姿の女性・・・日系人だな」

ミラー「ポ○ノ女優か?」

しんのすけ「お?」

キャンベル「おい!マスター!!」

ナスターシャ「しんのすけはまだ5歳だぞ!!」

ミラー「・・・すまん」

ナオミ「ミラーさん、どう思う?」

ミラー「な!?無茶振りにも程があるが・・・」

ミラー「焼肉は栄養価が高い食物だ。タンパク質、鉄分を多く含み多様のビタミン群を含んでいる」

ミラー「しかし同時に脂質も高いためカロリーオーバーになりやすく将来的には痛風の危険性も・・・」

ミラー「って、こんな事しんのすけに言っても何の意味もないだろう?」

ナオミ「ですよね」

ミラー「なんなんだ・・・」

しんのすけ「あ~ん、オラおひながいてくれて助かったゾ~。これで退屈せずにすむねぇ~」チュッチュ

ミラー「・・・オセロットの趣味か?」

ナオミ「・・・」

地下倉庫

ガシャーーン


しんのすけ「や、やっと着いたゾ・・・」フラフラ

ナオミ「お疲れ様、しんちゃん」


カァー!カァー!カァー!カァー!


しんのすけ「もう一生着かないかと思ったゾ・・・」

ナスターシャ「メタルギアは最重要機密だ。そのくらいの処置は当然と言える」

しんのすけ「んもぉ、ばりあふりいが行き届いてないゾ」

メイリン「福祉施設じゃないのよ、しんのすけ」


カァー!カァー!カァー!カァー!


キャンベル「その奥が・・・ついにメタルギアへの格納庫だ・・・」

キャンベル「しんのすけ、覚悟はいいか!」

しんのすけ「ほい!」ビシッ


カァー!カァー!カァー!カァー!


キャンベル「よし、しんのすけ!行け!」

しんのすけ「ぶ・らじゃー!!」


カァァァァァァァ!!!


「イイ顔をしているな、野原しんのすけ!!」


しんのすけ「お?」


「お前の事は聞いている。お前が噂のイガグリ坊主か」

「ほお・・・東洋人か。お前、俺と同じモンゴル系だな?」


しんのすけ「~~~~~!」パクパク


「どうした?しんのすけ・・・今更怖気づいたわけでもあるまい・・・」


キャンベル「あ、あいつは!」


「ようこそ伝説の幼稚園児・・・お会いできて光栄だ」

レイブン「俺の名前はバルカン・レイブン・・・お前同じ、東洋の血筋を持つ男・・・」


しんのすけ「~~~~!」パクパク


レイブン「んん?どうした?しんのすけ・・・」


しんのすけ「で、でた~~~~~~~~~~~~!!!」

しんのすけ「妖怪タコ男!!」


レイブン「な!?タコではない・・・レイブンだ!」


しんのすけ「イレブンタコ男!!」


レイブン「レイブンだといっとるだろ!!全く・・・」サッ


ドシーン!


しんのすけ「お、おお・・・巨大妖怪イレブンタコ・・・」

レイブン「喜べ、お前は俺に認められている・・・」

しんのすけ「う、全然うれしくないゾ・・・」

レイブン「貴様の行動はカラス達が教えてくれた・・・」

レイブン「その歳で立派な戦士だとは・・・さすがだ」

しんのすけ「また先生・・・オラは先生じゃなくて幼稚園児だゾ!」

レイブン「Teacherではない・・・Warriorだ」

しんのすけ「お?」

レイブン「ふふ、俺はでかいだけの男じゃないぞ。こう見えてアラスカ大学出のインテリなのだ」キラン

レイブン「レイブンとはカラスの意味、マンティスは螳螂、ウルフは狼、オクトパスは蛸 山猫はオセロット」

レイブン「貴様はそうだな・・・伝説の幼稚園児、Kindergartener legendaryだな」

レイブン「どうだ?カッコイイだろう・・・」ニヤ


しんのすけ「なに・・・このおじさん・・・」タラ

レイブン「俺はアラスカ大学出のエリート、勉学も完璧だ・・・」

レイブン「さらに頭脳だけでなく大学時代は各スポーツクラブで助っ人として活躍、インターカレッジへと何度も導いた」

レイブン「そんな頭脳明晰!溢れるパワー!な俺を放っておく女などいるはずもなく、モテモテの学生生活を謳歌した!!」

レイブン「喜べ、お前は俺に認められている・・・」キラン


しんのすけ「・・・」タラーン

ナオミ「つまり、俺はすごいって言いたいのかしら」

メイリン「意外とめんどくさい奴ね・・・」


レイブン「そんなただでさえエリートのこの俺が!他の連中と違う特殊な力がある!」

レイブン「それがこれだ!見ろ小僧!」


レイブン「 は ぁ ! ! 」


ドーーーーン ドーーーーン ドーーーーーン・・・


しんのすけ「お!?」


カラス「おい小僧~!さっさとチョコビ出せよwww」

カラス「何がケツだけ星人だよwwwきめえんだよwww」

カラス「とりあえずパンツをはけwwwな?wwww」


しんのすけ「おおお!カ、カラスがしゃべった!!」

ナスターシャ「幻覚か!?」


レイブン「ふはははははは!!これが俺の能力!俺は生まれながらのシャーマンだ!!」


しんのすけ「シャ、シャイマン?」


レイブン「シャーマンだ!小僧!俺はカラスを媒介に幽霊と意志疎通ができるのだ!!」

レイブン「どうだ!!俺はすごいだろ!!」

レイブン「喜べ、お前は俺に認められている・・・」キラン


メイリン「それはもういいっつーの」

ナスターシャ「自己顕示欲が強い奴だな・・・」


レイブン「フハ、フハハ、フハハハハハハ!!」

しんのすけ「ねえ、ひとつ言っていい?」

レイブン「なんだ?小僧。なんでも言って見ろ」

レイブン「このスペシャルエリートの俺様が即座にエリートな回答をしてやろう・・・」ニヤ

しんのすけ「ECCのおじさん、名前なんだっけ」

ナオミ「サイコ・マンティス?」

しんのすけ「そうそうそれそれ」

しんのすけ「その、シャイマン?の能力、さいこまんてすのおじさんと・・・キャラ被ってない?」



レイブン「 」



カラス「あっ」



全員「・・・」




(キャラ被ってない?キャラ被ってない?キャラ被ってない?キャラ被ってない・・・)


(・・・キャラ被ってない?キャラ被ってる?キャラ被りすぎ。キャラパクってる。キャラパクんな!)




レイブン「  な   ん  だ  と  こ  ぞ  う  !  !  !  」




しんのすけ「お!?」


レイブン「貴様ああああああああ!!誰がパクリだこの野郎!!言って良いことと悪い事があるにも程があるぞ!!!」ブチーン

レイブン「貴様!一体どういう教育を受けている!!幼稚園は私立か!?親の学歴は!?勤め先は!?所有資格は!?」


しんのすけ「お・・・」タラーン


レイブン「許せん・・・許さんゾ貴様・・・貴様のような悪いお子様にはスーパーエリートの俺が再教育をせねばなるまい・・・」ワナワナ

レイブン「俺のお仕置きは死ぬほどキツいゾ!!小僧!!」ガッチャン



レイブン「 覚 悟 し ろ ! ! 」ブシュー



しんのすけ「・・・」タラ


メイリン「しんのすけが押されるなんて、よっぽどね」

ナスターシャ「重度のナルシストだな・・・」

ナオミ「女性には好かれないタイプね」






レイブン「さあ、いくぞ!!」





VS バルカン・レイブン

レイブン「死ねこぞおおおおおおおあああああああああ!!!」


ドガガガガガガガガ!!!


しんのすけ「おあったぁ~~~~~~!!」


ドガガガガガガガガ!!!


しんのすけ「ひいいい~~~~~~!!」


ナスターシャ「あのバルカン!あれはM61A1、20mmバルカン砲だ!!」

しんのすけ「なんだゾそれええええええええ!!」ダダダ

ナスターシャ「あれは本来は戦闘機や戦闘ヘリに搭載する重火器だ!」

ナスターシャ「それを個人携行用として扱うなど・・・奴の怪力は本物だ!」

しんのすけ「そんな事言われたって、どうすればイイんだゾォォォォォ!!」ダダタ

ナスターシャ「正面衝突は絶対に避けろ!裏をかくんだ!しんのすけ!!」


レイブン「マデゴルアアアアアア!!誰がパクリだこのクソ坊主がああああああああ!!!」ガキョンガキョンガキョン


しんのすけ「オラそんな事言ってないゾ!!ちょっと似てるなと思っただけだゾ!!」ダダタ


カラス「なあ坊主、今のは言っちゃいけねえよ・・・」バサバサ

カラス「あのハゲはああなると大変なんだぜ。なだめるのに俺達がどれだけ苦労しているか・・・」バサバサ


ドガガガガガガガ!!


しんのすけ「ひいいいいいいい!!」ダダタ


カラス「はぁ・・・まあ待て坊主、チョコビ貰った恩返しだ。俺達が何とか説得してみるから」バサバサ

カラス「お前、発言には気を付けた方がいいぜ。あいつ一度思い込んだらとまらねえから」バサバサ



レイブン「しいいいいいんんんのおおおおおおすううううけえええええ!!!」ガキョンガキョンガキョン


カラス「オイ待てよ大将、ただのガキの失言だろ」バサバサ

カラス「あんくらいのトシのガキは口が悪いんだよ。落ち着けよ」バサバサ


レイブン「どげえええええええええええ!!!」



カラス「わりぃwやっぱ無理だわw」バサバサ

カラス「チョコビうまかったぜwサンキューなw」バサバサ


しんのすけ「あ!ちょっと待ってよ!!おんがえしになってないゾ!!」


バサササササッ・・・


しんのすけ「この薄情者~~~~~!!」


テッテレッテレ♪ テッテレッテレ♪ テレテンッテンッテンッ♪


しんのすけ「 じ ゃ 」

うわ、30レスオーバー・・・今日凄いなw

レイブン「しんのすけええええ・・・どこだああああ・・・」

しんのすけ「あのおじさん、危なすぎるゾ・・・」

ナオミ「色んな意味で危ないわね・・・」

キャンベル「幸いそこは地下倉庫だ。隠れるコンテナがたくさんある」

キャンベル「絶対に正面衝突は避けろ。背後を取る事に尽力するんだ!」


ドガアアアアアアアン!!


しんのすけ「大きな箱が、ふっとんだゾ!」

レイブン「しいいいんんんのおおおおすううけえええ・・・」

しんのすけ「うげ、巨大タコオヤジ・・・」

レイブン「コンテナ毎、吹き飛ばしてやるうううう・・・」


ドガアアアアアアアン!!


キャンベル「逃げろ!しんのすけ!」

しんのすけ「ひいいい~~~!」ダッ

レイブン「そこかああああああああ!!!」


ドガガガガガガ!!


しんのすけ「ほいほいほいほいほい~~~!」


ドガガガガガガ!


ドガアアアアアン!


しんのすけ「ああっ!」コケ


ズザザァッ!


キャンベル「まずい!しんのすけ!」

ナオミ「しんちゃん!」


しんのすけ「おいちちち・・・ハッ!」

レイブン「しんのすけェ・・・・」ユラァ

しんのすけ「ひいいいい!」ザザザ

レイブン「ガトリングお尻叩きとガトリングげんこつ・・・どっちがイイ?」

しんのすけ「ど、どっちもイヤ・・・はだめ?」

レイブン「・・・」


レイブン「 だ め ! 」


ブオオオオオオオオオン!


しんのすけ「ひいいいい!」サッ


全員「しんのすけーーーーーーーーーーー!!」


ガシイイイィィィィ!

しんのすけ「・・・お?」


レイブン「ん・・・?」


全員「あっ」


「大丈夫か!しんのすけ君!」


しんのすけ「 カ ン タ ム ロ ボ ! ! 」


全員「え~~~~~~!!」


カンタムロボ「助けに来たぞ!しんのすけ君!」


メイリン「あれおもちゃじゃないの!?」

ナスターシャ「AIを組み込んでいるのか・・・?」

キャンベル「ず、随分唐突だな・・・」


レイブン「なんだこのロボットは・・・」グググ

カンタムロボ「むぅぅ・・・」グググ

レイブン「どけええええええ!!」

カンタムロボ「させるか!くらえ!」


カンタムロボ「 ロ ケ ッ ト パ ン チ ! ! 」


ボッ


ドガアアアアアアアアアアン!!


レイブン「ごはぁ!!」


しんのすけ「カンタムロボ!なんで~?どうして~~~?」

カンタムロボ「水臭いゾい!しんのすけ君、私は君のお助けロボじゃないか!」

しんのすけ「か、カンタムロボ・・・」ウルウル


レイブン「おのれ・・・死ねええええ!!」ドガガガガガ

カンタムロボ「させるか!とおっ!」

カンタムロボ「カンタムキーック!カンタムパーンチ!」ドカバキ

カンタムロボ「カンタムビーム!!」ビビビ

レイブン「ぐはぁ!お、おのれぃ・・・」

レイブン「てやぁ!」

カンタムロボ「うああっ!」

しんのすけ「カンタムロボ~!」

カンタムロボ「奴め、強敵だな・・・」タラ

レイブン「ロボごときにやられるほどヤワな鍛え方はしていない・・・」ニヤ

カンタムロボ「なんだと!おのれぃ・・・」

カンタムロボ「カンタムブーメランッ!」ブオン


バキィ!バキィ!ドガガガガガ!バシバシバシ


キャンベル「しんのすけ!今のうちに逃げろ!」

ナスターシャ「バルカン砲に巻き込まれたら一巻の終わりだ!」

しんのすけ「カンタムロボ・・・」


カンタムロボ「ぐう・・・なんてタフな奴だ!」

レイブン「俺はアラスカ大学出のエリート!ポンコツロボごときにやられるかぁ!」


ドガガガガガ!バキィ!


カンタムロボ「ぐはぁ!」ドサ

しんのすけ「カンタムロボ~!」

カンタムロボ「つ、つよい!ぐう・・・悔しいが、わ、私一人では勝てない・・・」

カンタムロボ「しんのすけ君!手伝ってくれないか!」

しんのすけ「ええっ!」

レイブン「ロボ共々粉々にしてくれるわ!!」

カンタムロボ「わ、私が奴の足を止める!その隙にこれで・・・」サッ

しんのすけ「お?」

レイブン「くらええええええええええ!!」

カンタムロボ「しんのすけ君!急げ!」


バキィ!バキィ!ドガガガガガ!バシバシバシ


キャンベル「なんだそれは・・・?」

メイリン「電車の・・・定期券?」


しんのすけ「これなんだっけ・・・」ペラ


シュルルルルル ガキン


しんのすけ「おおっ!そうだ!思い出したゾ!」

ナオミ「ベルトが巻き付いたわ・・・」

キャンベル「何をするつもりだ!?」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

□  □  □  □  □  □  □  

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「はぁ~、お茶がうめえ・・・」ズズ


「最近平和でいいなぁ。でもちょっと物足りないかも・・・」


ズズズ・・・


「な~んてな。あ~・・・うめえ・・・おいナオミ、プリン速く持ってこい」


ズズズズズズ!


「ぬお!なんだ!?」ガシ


ズズズズズズズズズ!

ズルルルルルルルル!!


「おいウソだろ!?まじかよ!!このタイミングで!?」


ズリュウウウウウウウウウウ!!!!


「おあ~~~~~~!まだプリン食ってねえ~~~~~~~~~~!!」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

□  □  □  □  □  □  □  

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

バシュウウウウウウウ!!ザラザラザラ・・・


「おいててててて・・・どこだ?ここぁ・・・」サラサラ


しんのすけ「よっ」


「あ~てめえ!!いつぞやのくりくり坊主!」


しんのすけ「お久しぶりだね、ヒマジン」


「ヒマジンじゃねえよイマジンだ!何度いわせりゃわかんだ!」サラサラ


しんのすけ「赤いブリブリざえもんだっけ」


「ちげーよバカ!俺の名前はモモタロスだ!こっちもいい加減覚えろ!!」


しんのすけ「そうともゆー」


メイリン「ひぃ!砂の化け物!」

ナスターシャ「もはや驚かんぞ・・・絶対に驚かんぞ・・・!」

ナオミ「な、なにそれ・・・生き物なの?」


モモタロス「なんだぁ?お前の中からえらく失礼な声が聞こえるが・・・」サラサラ

モモタロス「まさかお前!イマジンに憑りつかれたんじゃ!?」

しんのすけ「違うゾ。むしろヒマジンはあっちだゾ」


レイブン「ぬおおおおおおおお死ねエエエエエ!!!」ドガガガガカ


モモタロス「・・・おいなんだ、あの危ない茹であがったタコみてーな野郎は」゙

しんのすけ「あのおじさん変なんだゾ。ECCのおじさんに似てるねって言っただけでいきなり暴れ出したんだゾ」

モモタロス「マジもんじゃねえか・・・」サラサラ

レイブン「ワーハッハッハ!所詮貴様はそんな物か!」ドガガガガ

カンタムロボ「くおお!だめだ!しんのすけ君はやくするのじ・・・だ!」


しんのすけ「ヒマジン、オラカンタムロボをお助けしないといけないんだゾ。手伝って!」

モモタロス「ハァ・・・人がまったりしてる時に厄介事持ち込みやがって・・・」

しんのすけ「やっぱりヒマジンなんじゃん」

モモタロス「うるせえ!ったく・・・とんだジョーカー引いちまったぜ」

しんのすけ「ババ抜きやってたの?」

モモタロス「ちげーよwんなこたどうでもイイ。やり方は覚えてるんだろうな?」

しんのすけ「んーん、まったく」

モモタロス「ってオイ!悲しいな・・・同じ系列の仲間じゃねえか!」

しんのすけ「オラアクション仮面しか見ないゾ」

モモタロス「ラ○ダーも見ろよ!お前お子様だろ!?」

しんのすけ「でもオラのおかげで人気でたでしょ?」

モモタロス「そうそうあれ以来放送終わってからもしばらく企画が・・・ってオイ!何言わすんだ!」

しんのすけ「でへへ・・・」ニタァ

モモタロス「へーへーわかったよ先輩。お前の場合はあの豚も必要だろ。さっさと呼べ」

しんのすけ「ほーい」シャカシャカ

ポワンッ


豚「うう・・・ボッタクリ店め・・・潰れてしまえあんな店・・・ハッ!」

豚「救いのヒーロー、ぶりぶりざえもん、参上」キリ

豚「む・・・」チラ


レイブン「くたばれエエエエエエエエエエ!!」ドガガガガガガ


豚「・・・じゃあそういう事で」


ガ シ


モモタロス「待てよ大将、久々に会ったってのにつれねえな?」ニヤ

豚「ぶぎゃ~~~!は、離せ!あんな危ない奴と戦えるか!このバカモノが!!」ジタバタ

モモタロス「今回はすでに実体化してるじゃねえか。ええ?」ガシ

豚「だまれだまれだまれ!私は貴様など知らん!は~な~せ~!」ジタバタ

モモタロス「しんのすけ!豚は捕まえた!準備はいいか!?」


しんのすけ「バッチコーイ!」テーレーテーレーテーレーテーレレ


キャンベル「なにをするつもりだ!?」

メイリン「完全に蚊帳の外だわ・・・」


モモタロス「ほら行くぞ!こい!」グイ

豚「やだやだやだ~~~~~!!離せ離せ離せ~~~~~!!」ジタバタ




しんのすけ「 へ ん し ん ! ! 」ソードフォームッ




モモタロス「とりゃぁっ!」バッ


豚「ア”------------------!!!!」

カンタムロボ「ぐはっ!」ガク

レイブン「ハア・・・ハア・・・手こずらせやがって」

カンタムロボ「魔法もないただの人間がここまで・・・信じられん」

レイブン「トドメだ・・・」グアッ!


「まて~~~~~!!」


レイブン「む!」

カンタムロボ「しんのすけ君!」


しん王「・・・」デーン


レイブン「しんのすけ・・・?」


しん王「 真 夏 の 夜 に 、 オ ラ 参 上 ! ビシ!!


レイブン「・・・」


キャンベル「なんだあれは・・・」

ナスターシャ「強化外骨格か・・・?」

メイリン「いや、でもさっきまで普通の・・・」


しん王「とおっ!バッ


クルクル!シュバ!


しん王(モモタロス)「近くで見るとでけーなやぱっぱ」

しん王(しんのすけ)「ヒマジンが小さすぎるんだゾ」

しん王(モモタロス)「おめーが小さすぎるんだよ!!ったく、体はお前のもんだろが」


レイブン「なーにをごちゃごちゃ言っている・・・」


しん王(しんのすけ)「じゃ、後よろしく」

しん王(モモタロス)「ってオイッ!戦闘は俺任せかよ!!しゃあねえなぁ・・・」

しん王(モモタロス)「ほんじゃま、久々にいっちょやったるか!」ジャキ


【しん王原作との違い】

見た目はソードフォームのしんのすけサイズ(鼻の所に小さく豚の鼻)

・素体=しんのすけ

・意識=しんのすけ&モモタロス

・アーマー=ぶりぶりざえもん

※ぶりぶりざえもんは変身中の意識、記憶はない

しん王「いくぜいくぜいくぜ~~~~!」ダダダ


ザシュ!ザシュ!ザシュ!


レイブン「ぬおおっ!」

カンタムロボ「しんのすけ君!援護するぞぃ!ロケットパーンチ!」


ボオオオオオオ! チュドオオオオオン!


レイブン「ぐはぁ!」


しん王「オラオラオラーーーーーー!」ザシュザシュ

カンタムロボ「くらえーーーーーー!」バキ


メイリン「すごい・・・押してるわ!いける!」

ナスターシャ「しんのすけの切り札か・・・?やるじゃないか!」

キャンベル「いけ!しんのすけ!」


しん王「オラアアアアアアアアアア!」


レイブン「ぬううううん!」ドガガガガガガ


しん王(しんのすけ)「あ、チョコビ落ちた」ポロ

しん王(モモタロス)「うおぉい!急に動くな!」キキキ


バシバシバシバシバシ!  ズザザザァ


しん王(モモタロス!)「おあっちちち・・・バカヤロウ!!勝手に動くんじゃねえ!!」

しん王(しんのすけ)「チョコビの安全はまもられたゾ」

しん王(モモタロス)「やってる場合か!・・・つかあいつ、本当に人間か・・・?」

しん王(しんのすけ)「シャイマンって言ってたゾ」

しん王(モモタロス)「どこがシャイなんだよwあの暴れタコが」


レイブン「このエリートが簡単にやられると思うなああああああ!!」ドガガガガガ


しん王(モモタロス)「仕方ねえ、一気にケリつけっか」

しん王(しんのすけ)「お?」


レイブン「ワーーーハハハハハ!」ドガガガガ


しん王「どいてろ!コピー品ロボ!」フルチャージ

カンタムロボ「だ、誰がコピー品だ!」ガビーン

レイブン「そこかあああああああああ!!」


しん王「必殺・・・俺の必殺技・・・Part1!」


ギュイイイイイイイイイン!

バッッチィイイイイイイイイイイイン!


レイブン「ぐあああああああ!!」


シュウウウウウウウ・・・


しん王「決まったぜ!」


レイブン「・・・」


レイブン「しいいんんんおおおすううけえええ・・・」シュウウウ


しん王「い!?うそぉ!?」

カンタムロボ「あのタフさにはさすがのわ、私も飽きれる・・・」


カァー!カァー!カァー!カァー!


カラス「おい見ろよ、ハゲとまともにやり合ってる奴がいるぜ!」

カラス「下手な格闘技よりおもしれえwwwいいぞもっとやれーーーー!」


カァー!カァー!カァー!カァー!

やんや!やんや!やんや!やんや!


ナスターシャ「カラスが集まってきている・・・」

メイリン「まるで大晦日ね」


ドガガガガガガガ!


しん王「おあああああああ!!

カンタムロボ「くぅっ!」


ドガガガガガガガ!


テッテレッテレ♪ テッテレッテレ♪ テレテンッテンッテンッ♪


しんのすけ「見れば?」

しん王「あいつ、どうやったら倒れるんだよ・・・」

カンタムロボ「口だけじゃないという事か・・・」


カァー!カァー!カァー!カァー!


しん王(モモタロス)「だぁー!うるせーな!黙ってろカラス共!」


ナオミ「カラス・・・そうよ!カラスよ!」

メイリン「ハッ!そうだわ!カラスだわしんのすけ!」

しん王(しんのすけ)「お?」

メイリン「カラスでアイツの動きを封じるのよ!」


しん王(しんのすけ)「・・・おお!」ピコーン


レイブン「おおおおしおきだああああ・・・」


しん王(しんのすけ)「行くゾ!ヒマジン!」

しん王(モモタロス)「おいっ!いきなり動くなよ!」グイ


しん王「おおおおおおおお!」ダダダ

レイブン「ワーーーハハハハ!やっとお仕置きされにきたか!」

しん王「おりゃあああああ!!」ブオン


バサァ! ボロボロボロ・・・


カラス達「あ!」


レイブン「なんだこれは・・・お菓子?」ポロ

レイブン「貴様は本当に悪いお子様だな・・・食べ物を粗末にしてはいけないんだぞおおおおおおお!!」

レイブン「死ねエエエエ!しんのすけえええええええ!」ガチャコン

カラス達「チョコビだーーーーーーーーーー!!」


カァー!カァー!カァー!カァー!

カァー!カァー!カァー!カァー!

カァー!カァー!カァー!カァー!


レイブン「ぬおっ!どけカラス共!邪魔だ・・・前が!」

カラス「うるせえお前がどけハゲ!」バサバサ

カラス「チョコビは俺のもんだーーーーーーー!!」バサバサ


カァー!カァー!カァー!カァー!

カァー!カァー!カァー!カァー!

カァー!カァー!カァー!カァー!


カラス「一個もーらい!」バサバサ

カラス「ああ!それは俺のだ!横取りすんな!」バサバサ

カラス「まだ落ちてるぞ・・・おっしゃゲットーーーーー!」バサバサ


カァー!カァー!カァー!カァー!

カァー!カァー!カァー!カァー!

カァー!カァー!カァー!カァー!


レイブン「この・・・どけ・・・ぬおっ!」

レイブン「どけえ!!」


バサバサバサバサ・・・


レイブン「しんのすけェ!どこへ行った!!」


しん王「ここだぜタコ野郎!」

カンタムロボ「しんのすけ君!二人で決めるぞ!」


トウッ!


レイブン「!!」


カンタムロボ「カンタムキーーーーーック!!」

しん王「俺の必殺技Part2~~~~~~~~!!」


ドゴオオオオオオオオオ!!


レイブン「ぬおおおおおおおおおお!!」


グルングルングルングルン・・・ドガ!


シュウウウウウウ・・・


レイブン「」


しん王「今度こそ決まったぜ!」

レイブン「」ピクピク


しん王(モモタロス)「手こずらせやがって、このタコ坊主」ゲシ

カンタムロボ「しんのすけ君・・・すまないの、助けにきたつもりが逆に助けられてしまって・・・」

しん王(しんのすけ)「いいってことよ~!」エッヘン

しん王(モモタロス)「ほとんど俺が戦ってたんだけどなw」


ポワンッ


しんのすけ「お?」


モモタロス「おお!」


モモタロス「よっしゃーーーーーー!!やっと帰れるーーーーーー!!」グッ

しんのすけ「オラといるのがそんなにイヤか・・・」

モモタロス「たりめーだ!俺はプリン食ってまったりしてる時が一番好きなの!」サラサラ

しんのすけ「お・・・」

モモタロス「だがまぁ、最近暴れたらねーと思ってた所だ。その辺は礼を言っとくぜ。しんのすけ」サラサラ

しんのすけ「オラに感謝しろよ?」

モモタロス「相変わらずだなてめーは・・・まぁ、何があったかしらねーが、この先もがんばれよ!」

モモタロス「後むやみやたらと時の運行乱すんじゃねーゾ!」

しんのすけ「ほーい。おぉずにもよろしく~」

モモタロス「もう終わったよ!バカヤロウ!」

モモタロス「じゃーな!」サラサラ


ポワンッ


しんのすけ「カンタムロボもおつか・・・お?」


【カンタムロボのおもちゃ】


しんのすけ「あれ・・・おもちゃに戻っちゃったゾ」ガチャ

ナオミ「きっと、役目を果たして元の姿に戻ったのよ」

しんのすけ「んもぉ~お別れのごあいさつくらい・・・水虫くさいぞ~」

メイリン「水臭いな」

レイブン「」


しんのすけ「ふう、全く、とんでもないおじさんだったゾ」

ナスターシャ「プライドが高いのだろうな」

メイリン「学歴コンプなのかしら」

キャンベル「正直、ナオミやメイリンの方が学歴は上だと思うが」

しんのすけ「そーなの?」

メイリン「私はこう見えてソリトンレーダーの生みの親よ。大学もそっち系の権威のある所いったの」

キャンベル「彼女は現役のMT生だ。ナオミも遺伝子工学の名門校だったな」

ナオミ「ええ、まぁ・・・」

しんのすけ「たばこのおばさんは?」

ナスターシャ「私はなんというか、その、玉の輿って奴だ・・・」


全員「・・・」タラーン


うう・・・ぐす・・・ひっく!


しんのすけ「お!?」


レイブン「うう~、ひどいよみんな・・・みんなが僕をいじめるんだ~~~!」


キャンベル「レイブン!まだ意識があったのか!」

メイリン「ほんとタフね・・・」

しんのすけ「おじさん・・・?」


レイブン「ひっく、ひっく、うえ~~~~~~ん!!」


しんのすけ「な、泣いてるゾ・・・」

全員「 」タラーン

バサバサバサ・・・


カラス「あ~ほら、泣くなよタコ」バサバサ

カラス「悪かったよ、チョコビに釣られて邪魔してよ」バサバサ

しんのすけ「お?」

カラス「坊主・・・こいつは肉体はでかいんだが心はすんげー繊細なんだよ」

カラス「だから言ったろ。こうなると止まらなくなるって」

しんのすけ「そ、そういう意味だったの・・・」タラーン


レイブン「ウウ・・・グス・・・ヒック」


カラス「だ~もう泣くな!いい歳したおっさんがよ!」バサバサ

しんのすけ「このおじさん、さくれつポップなの?」

メイリン「学歴コンプよ、しんのすけ」

カラス「学歴・・・ああ、こいつは昔から図体だけしか取り柄が無くてよ」

カラス「このままじゃまともに学校も卒業できないからって、昔からテストの度に俺達がカンニングさせてやってたんだよ」

しんのすけ「お・・・」タラ

カラス「しかしガキ相手だと思ってふかしまくりやがってこいつw」バサバサ

カラス「何がモテモテだよwあの人カラスとしゃべってるっつって気味悪がられてたろーがw」バサバサ

カラス「部活動だって、すぐに根を上げて転々としてただけじゃねーか」

カラス「俺達が用意したロシアの就職先もすぐにやめやがって・・・」

カラス「オセロットのおっさんがいなかったら今頃どうなってたか」バサバサ

しんのすけ「・・・」

カラス「今だから言うけどな、坊主。こいつ渓谷でお前の様子見頼まれてたんだよ」

カラス「寝坊して忘れやがったから俺達が代わりに地雷撒いといたんだよw」バサバサ

しんのすけ「あれカラスさんのだったの・・・」

カラス「よくFOXHOUNDでやってけるわ。全く・・・」



カラス達「 ほ ん っ と ! 世 話 が 焼 け る わ ! 」カァー!



キャンベル「レイブンとは、レイブンに世話される男という意味だったのか・・・」

メイリン「苦労してるわね。カラスだけに」

ナスターシャ「狼やゴリラに育てられた人間は聞いたことあるが、まさかカラスとは・・・」

ナオミ「ほ、ほら、カラスって頭イイし・・・」

メイリン「出来の悪い息子みたい」

レイブン「ウウ・・・グス・・・」

しんのすけ「おじさん、おじさん」

しんのすけ「これ、あげるゾ」

レイブン「・・・?」

しんのすけ「オラのチョコビ、あげるから、もう泣かないで」

カラス「よかったな!タコ!」

カラス「幼稚園児に諭されてんじゃねーよw」バサバサ

レイブン「ウウ・・グス・・・」

カラス「ありがとうって言えよ、タコ」

カラス「ちゃんとお礼言えって昔から言ってんだろが」

レイブン「あ・・・りが・・・と」グス

カラス「はい、よく言えました」

カラス「つかお前もう帰って寝ろ!」

キャンベル「しんのすけ、メタルギアはその先だ。先へと進んでくれ」

しんのすけ「ほーい。じゃ、オラいくから」


カラス達「きをつけろよーーーーー!」バサバサ


カァー!カァー!カァー!カァー!


レイブン「・・・」

カラス「ほら、チョコビ食って元気出せ」

レイブン「・・・あれ」ガサ

レイブン「これ・・・空っぽだ」カラカラ


カラス「あのガキwwwwwwww」

カラス「やりやがったwwwwwwww」


レイブン「・・・」



う わ ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ん ! ! !


う わ ー ー ー ー ん


う わ ー・・・ん


・・・

地下倉庫北

キャンベル「よくやったな、しんのすけ」

しんのすけ「あのおじさんオラもう会いたくないゾ・・・」

ナオミ「うーん、子供の頃はいじめられっこだったのかしら」

ナスターシャ「そんな自分を学歴で埋めようとしたんだな」

メイリン「人は学歴だけで決まらないわ」

しんのすけ「さすがこうまんちきはいう事が違うぞ」

ナオミ「高学歴よ、しんちゃん」

メイリン「・・・わざと間違えてない?」


ミラー「しんのすけ、バルカン・レイブンを倒したのか」


しんのすけ「おじさんおかえり」

ミラー「お見通しか。しょっちゅういなくなってすまんな」

しんのすけ「大丈夫、オラわかってるゾ」

しんのすけ「おじさんがこっそりCCガールズのビデオを見てるってこと・・・」ニヤ

ミラー「ハッハッハ、確かに私は今自宅にいるからやろうと思えばできるがな」

ミラー「時にしんのすけ、私がいない時のオセロットとの夕食の事だが・・・」

しんのすけ「お?」

ミラー「メイリンから通信ログを見せてもらった。それで気になったのだが・・・その」

ミラー「タイムスリップに異世界人・・・なんの話だ?」

しんのすけ「ほーほーそれはねー」

【説明中】

キャンベル「にわかには信じがたいが・・・」

メイリン「う、う~ん、でも実際に見せてもらってるし」

ナスターシャ「なるほど・・・あの魔法のような物はその時の」

ミラー「やはり・・・気になって調べて見たらこんな物が見つかった。みんな見てくれ」

ミラー「これはニッポンのカスカベシティ、サイタマの歴史博物館にある、中世ニッポンの頃の物だ」ペラ

メイリン「ねえ・・・これ」

キャンベル「どうみてもしんのすけだな・・・」

ナスターシャ「しかもこの時代にはありえない、車まで・・・」

しんのすけ「おー、いつのまに~」

ミラー「当時の歴史文献にもしっかりと出てくる。「野原信之介」の名がな」

ミラー「ナオミやメイリンなら詳しいんじゃないか?」

メイリン「う~ん、私は日本史は専攻してないからちょっと・・・」

ナオミ「たしか・・・当時の春日部を拠点にしていた大名だったはず・・・」

ナオミ「えっと・・・春日吹雪丸・・・だったかしら?」

しんのすけ「お~!吹雪丸、なつかしいぞ~!」

ナオミ「確か滅ぼされた春日城の仇を討つ為、当時の侵略者を討ちっとって当主に返り咲いた。そんな資料を見た記憶が・・・」

ミラー「・・・」

キャンベル「それにしんのすけが関わっていると?」

しんのすけ「そんな時代もありましたなぁ~」ウンウン

メイリン「あんたが古代中国にいなくてよかったわ」

しんのすけ「どーしてー?」

メイリン「遺跡に落書きされたらたまったもんじゃないわよ」

しんのすけ「ほぉほぉ、なるほど~」

メイリン「(否定しろよ)」

ミラー「詳しいな」

ナオミ「過去の偉人のゲノム情報を調査する研究をやっていた事があるから、少しだけね」

キャンベル「まるで夢の世界だな・・・」

ミラー「キャンベル、どうだろう。ここいらでしんのすけの持つ不思議な能力を把握しておくというのは」

キャンベル「むう・・・」

ミラー「メタルギアは近いぞ。テロリストは今以上に警戒を厳重にするだろう」

ミラー「しんのすけは力はあるが軍事に関しては素人だ。装備、兵装を把握し的確なサポートをするのが我々の役目だと思うが」

ナスターシャ「私もジャーナリストとして個人的に気にはなっている」

メイリン「そうね・・・パスワードとか解析できるツールがあったら助かるんだけど」

キャンベル「わかった。しんのすけ、君の持ち物と効果を詳しく教えてくれないか」

メイリン「休憩がてら話してよ、しんのすけ」

しんのすけ「ほーい」

○しんのすけの現在の装備

・メイン装備

【スパイヨーヨー】

強化繊維で壁を登ったり空中を飛び回ったりできる


【カンタムロボのおもちゃ】

悪と戦う正義のロボ。の超合金おもちゃ。正式名称「超・電・導カンタムロボ」


【スニーキングスーツ(子供用)】

極寒のアラスカでも保温性能を維持できる特殊スーツ。上下別


【暗視ゴーグル】

暗い所で視界を確保できる


・特殊装備

【救いのマラカス】

振ると救いのヒーローが現れる(実績なし)※回数制限なし


【タスケテケスタ】×1

3回だけ変身できる。残り一回


【スゲーナ・スゴイデス】×0

唱えると誰かがお助けしにきてくれる ※使用済み


・その他

【カードキー】シャドーモセス内の扉を開ける

【雛形あきこのグラビア写真】オセロットがくれたもの

【マイハンカチ】ひまわりが汚したカンタムロボを拭くのに使用。※ウルフのハンカチとは別

【芋羊羹】非常食。一口サイズ

【雑誌】武器庫で拾った物

【パンツの残骸】サイボーグ忍者に切られたパンツのカケラ

【光線銃(おもちゃ)】カスカベ防衛隊用装備

【糸電話】カスカベ防衛隊用装備

【CD-ROM】お医者さんごっこ用

【クレヨン】落書き用

【みさえの勝負下着(ブラ)】黒

【ココアシガレット】ダンディを気取りたい時に

【制汗スプレー】汗が気になる時に

【かたたたたたたたき券】親切にしてもらった時に

【シャンプー(旅行用ミニサイズ)】頭皮を清潔にしたい時に

【折り畳み傘】雨が降ってきた時用

【100円】おこづかい

しんのすけ「ざっとこんなもんかな」ゴチャア

メイリン「・・・無駄な物多くない?」

しんのすけ「いやぁそれほどでも~」

メイリン「ほめてねーよ」

ナオミ「いつのまにこんなものを・・・」

キャンベル「身体検査は行ったはずだが」

しんのすけ「あまいぞおじさん」ニタァ

ミラー「サバイバルというよりキャンプだな」

しんのすけ「そうともゆー」ボリボリ

ナスターシャ「ココアシガレットを食うな」

メイリン「なんでパンツの切れ端持ってんのよ」

しんのすけ「アクション仮面のプリントがしてあるんだゾ。これは捨てられないゾ」

メイリン「ああ、そう・・・」


ミラー「ふむ・・・残りの不思議な力は「タスケテケスタ」と「救いのマラカス」のみか」

メイリン「スゲーナスゴイデス使っっちゃったのは勿体なかったわね」

ナオミ「でもあれは本当にピンチだったわ。使うならあの場面しかなかったと思うの」

キャンベル「そのCD-ROMは?」

しんのすけ「これなんだっけ・・・お医者さんごっこにつかうやつだゾ」

メイリン「中身は?」

しんのすけ「おできに入れて見ないとわかんない」

メイリン「デッキな」

キャンベル「それも何か、使えるソフトウェアが入っているのでは?」

メイリン「さすがに起動して見ないとわかんないわね。メタルギアの格納庫に行ったら何かあるでしょ」

ナスターシャ「私が気になっているのはその銃だ。持っていたんなら最初に言え」

しんのすけ「いやぁそれほどでもぉ~」

ナスターシャ「(無視)君の事だ。何かとてつもない物なのだろう」

しんのすけ「撃ってみる?」

ナスターシャ「発射音が・・・敵兵はいないか?」

しんのすけ「誰もいないぞ」

ナスターシャ「では・・・頼む」


しんのすけ「・・・むん!」ジャキ


ぴゅ~~~~~~っ


メイリン「水鉄砲かいw」

ナスターシャ「・・・もういいぞ、しんのすけ」

ミラー「なるほど・・・戦闘用と思わしき物は何もないな」

キャンベル「単独潜入、武器は現地調達、まるであの男を思い出すな」

ミラー「スネークか」

キャンベル「そうだ。かつてFOXHOUNDに所属し、私の部下でもあった・・・」

キャンベル「彼もまた、君と同じく伝説の英雄だった」

しんのすけ「ほぉほぉ」

キャンベル「君を見ているとかつて彼と共に従事した作戦を思い出す・・・」

キャンベル「スネークは・・・無事でやっているだろうか・・・」シミジミ

しんのすけ「ぞうさんの似顔絵~」カキカキ

ナオミ「しんちゃん、落書きしちゃだめよ」

キャンベル「・・・」

ナオミ「さ、先へと進みましょう!しんちゃん!」

タッタッタッタ

しんのすけ「お?」


ガンカメラ「」ニョイーン


しんのすけ「監視カメラがいっぱいあるゾ」

キャンベル「それはガンカメラだ。敵兵を視界に捕えると自動で発砲してくるぞ。気を付けろ」


ニョイーン ニョイーン ニョイーン ニョイーン

ニョイーン ニョイーン ニョイーン ニョイーン


しんのすけ「なんか動きが気持ち悪いゾ・・・」

キャンベル「その先はメタルギアだ。警備が厳重になるのは当然だろう」

メイリン「あんたなら朝飯前でしょ。さっさといきなさい」

しんのすけ「ほーい」スチャ


クルクルクル ガチ


しんのすけ「うっほほーい!」ビュオーン

ナスターシャ「スパイヨーヨー、便利だな」

ミラー「さすがしんのすけの師匠が使っていた物だ。応用性を重視した設計だろう」


スタ


ナオミ「お見事ね。しんちゃん」

しんのすけ「でへへ・・・」

キャンベル「では先へと進んでくれ」

しんのすけ「ほーい、しゅっぱつおしんこ(ry


ガタッ


しんのすけ「お?」



ひゅううううぅぅぅぅーーーーー・・・・


  _____  _     _  __  ___    ____ _   _  ___  __
  /  ___/ /_|    /_| /_ |  /___/   /___/ |_| /_//___/ /__ \
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 \ \__/ / / / |  | / /|   /|  | / /__  / /_/ /   |   // /__ /  /|  |
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ナオミ「あまり面倒をかけないでくれないかしら・・・」


テッテレッテレ♪ テッテレザザッピーーーーーーーーーーーーーー


ガーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーガリガリガリガリガリ


テレテンッテンッテンッ♪


しんのすけ「 じ ゃ 」

そろそろ終わりが見えてきたかな

地下倉庫北

しんのすけ「お?」

ミラー「どうしたしんのすけ」

ナスターシャ「またデジャブか?」

しんのすけ「なんかだんだん気持ちわるくなってきたゾ・・・」

メイリン「体調が悪いの?」

ナオミ「心拍数、体温、内臓器官その他もろもろは正常な値よ」

しんのすけ「お・・・」

キャンベル「これまでの疲労が溜まっているのかもしれんな」

ナオミ「う、う~ん」

ナオミ「しんちゃん、もうやめたい?」

キャンベル「ナオミ!?何を言い出すんだ!」

ミラー「メタルギアはもう目の前なんだぞ!」

ナオミ「あ、いや・・・」

ナスターシャ「誘導尋問だよ、大佐」

キャンベル「え?」

しんのすけ「オラ大丈夫だゾ・・・」

しんのすけ「せっかくここまできたんだゾ。とうちゃんもかあちゃんもひまも待ってるゾ」

しんのすけ「オラ、自分のおしごと全うするゾ!オラ行くぞ!」

ナスターシャ「な?」

メイリン「ナオミさん、しんのすけの扱いうまいし」

ナオミ「まあ、メンタルケアも仕事だから・・・」

キャンベル「あ・・・すまん私も疲れているのかもしれん」

ナオミ「いえ・・・」

ナスターシャ「全く男共は・・・」

ミラー「・・・」

地下倉庫 廊下

キャンベル「ついにここまできたな・・・・」

メイリン「長かったわね」

キャンベル「しんのすけ、その扉の奥が、我々の目的、『メタルギア』だ」

しんのすけ「この奥にカンムロボが・・・」キラキラ

メイリン「メタルギアよ。まあ、似たようなもんだけどさ」

ナスターシャ「そういえばさっきはどうして突然そのロボが」

ミラー「何か我々の知らない装備があるのか?」

ナオミ「あのサイボーグのような物も・・・」

しんのすけ「オラにもわかんないゾ。ヒマジンはオラから呼べないゾ」

しんのすけ「カンタムロボもサトーココノカドーで買ったやつだゾ」

ナオミ「それイトーヨカードーじゃ・・・まぁ、その変は気にしても仕方ないわ」

メイリン「そうね、しんのすけは存在自体が不思議だもの」

しんのすけ「おねいさんのお胸がないのも不思議だね」

メイリン「こ、このイガグリ坊主・・・」ワナワナ

キャンベル「しんのすけ・・・メタルギアはもう目前だ」

キャンベル「なんとしても起動を阻止し、核の発射を食い止めてくれ」

しんのすけ「ぶ・らじゃー!」

ミラー「・・・」

メタルギア格納庫


ドーーーーーーーーーーン・・・


しんのすけ「おお~~~~~~~~~~~~~!!」キラキラキラ


キャンベル「しんのすけ・・・それが世界を破滅へと導く悪魔の兵器、メタルギアだ・・・」


しんのすけ「お、おお・・・」


メイリン「悲しいけど、エメリッヒ博士の言った通り。巨大ロボなんて戦争の為に作られるのよ」

ナオミ「そう、現実にはね・・・」

しんのすけ「なんか、いめぃじしてたのと違うゾ・・・」

ナスターシャ「まあ、アニメのように無駄な装飾は付けたりしないな」

しんのすけ「なんかつぶれたおせんべいみたい・・・」

ナスターシャ「現実には物理法則に乗っ取った設計が必要だからな」

メイリン「巨大ロボの二足歩行って、課題が多いのよ。重心を安定する必要があるからね」

ナスターシャ「戦うとなるとさらにややこしいぞ。地形や換装パーツの設計も細かく計算しないといけないからな」

メイリン「そ、つまりちょっと小石に躓いただけで簡単に転んじゃうの」


しんのすけ「(イメージ中)」モワモワ

しんのすけ「このロボかっこわるいゾ・・・」


メイリン「まぁ、メタルギアはそんな下手なミスないだろうけど」

キャンベル「そうだな、メタルギアの技術は脈々と受け継がれている・・・」

ナオミ「まるで子供を産むようにね・・・」

しんのすけ「ほぉほぉ」

キャンベル「しかし妙だな、見張りの姿が見当たらないが」

しんのすけ「なんで?」

キャンベル「それはこちらが聞きたいのだが・・・しかし好都合だ」

キャンベル「しんのすけ、チャンスだ。今の内に司令室へと向かってくれ」

しんのすけ「ほーい」

メタルギア格納庫 メタルギア頭上


しんのすけ「すべりだいみたいだゾ」

メイリン「そのまま滑り落ちないでね」

キャンベル「敵兵が全くいないのが気になるな・・・」


『配置に戻るぞ!』


キャンベル「まずい!敵兵が戻ってきた!」

ナスターシャ「休憩時間だったのか?」

キャンベル「下から登ってくる。しんのすけ、司令室へと急げ!」

しんのすけ「ほーい、お?」

しんのすけ「お部屋の中に、誰かいるゾ」


リキッド「」ボソボソ

オセロット「」ボソボソ


しんのすけ「あ~!ヤキニクのおじさん!」

ナオミ「横にいるのは・・・」

キャンベル「リキッド・・・生きていたのか!」

しんのすけ「誰それ」

キャンベル「説明しただろう!テロリストのボスだ!」

ナオミ「ガンシップに乗って襲ってきた奴よ!」

しんのすけ「え?でもあれはアクション仮面がやっつけたゾ」

メイリン「ハインドはね。それらしい残骸がレーダーに映ってるわ」

キャンベル「墜落寸前に脱出したんだな・・・リキッドめ!」

しんのすけ「ほぉほぉあれが悪の親玉・・・」

しんのすけ「でもなんか会ったことある気がするゾ」

メイリン「どこでよ」

しんのすけ「わかんないゾ。でもなんとなく」

ナオミ「会ってるわけないわ。あれは筋金入りの軍人よ」

しんのすけ「お~そうだ!」ポン

キャンベル「何か知っているのか!?」

しんのすけ「ルルおねいさんにやっつけられたデカ男に似てるんだゾ!」

メイリン「だれだよそれ・・・」

メタルギア格納庫 司令室前

しんのすけ「なんかしゃべってるゾ」

キャンベル「会話を盗聴するんだ、しんのすけ」

しんのすけ「ほい」ピト

メイリン「糸電話いらないだろ」


オセロット「PALコード入力完了。これでいつでも核が撃てます」

リキッド「ワシントンに俺達が腰抜けではない事を教えてやらねばならんようだ」

オセロット「目標をロシアのチェルノートンにセットしますか?」

リキッド「いや、変更だ」

リキッド「目標は・・・ニッポンのカスカベシティだ」


キャンベル「なんだと!?」

しんのすけ「どうしたの?」

ナオミ「リキッドは核ミサイルを春日部に撃つと言ってるのよ!!」

しんのすけ「ええっ!?」


リキッド「散々計画を邪魔したあの小僧・・・どうやらお仕置きが必要なようだからな」

リキッド「ふん、コードネーム所か住所も剥き出しにして潜入してくるとは、バカな小僧だ・・・」

オセロット「しかし、いきなり都市に核を撃ちこんでは・・・」

リキッド「もちろんただの私怨ではない」

リキッド「日米は同盟国。しかも先の大戦で原爆を打ち込んでいる実績もある」

リキッド「そんな国にアメリカの核を撃ちこめば米国の権威は失墜、友好条約も取り消しになる」

リキッド「ニッポンもアメリカの手を離れ、自国の自衛権を大義に本格的に軍事武装を始める・・・」

リキッド「ニッポンは地理的にもアジア方面への重要な拠点だ。米軍基地も多数存在する。が、それもすべて水の泡・・・」

リキッド「アメリカは折角手に入れた金ヅルをみすみす失ってしまうわけだ・・・」

オセロット「・・・」

リキッド「しかしニッポンには憲法9条がある。世論の反発も大きい。そこにアメリカの付け入る隙はある」

リキッド「事実の隠蔽も不可能ではないはずだ・・・ワシントンは躍起になって交渉に走る」

オセロット「では春日部でなくともよいのでは・・・」

リキッド「そうだ、ニッポンならばどこでもイイ。カスカベへの理由はしんのすけへの見せしめだ」

リキッド「そしてワシントンは我々が本気である事を再認識するだろう。不服か?オセロット・・・」

オセロット「いえ・・・」

オセロット「しかしキーを使われると」

リキッド「ああ、十中八九野原一家が所持している。間違いない」

オセロット「だれが・・・ヒロシ・ノハラは私が散々調べましたが」

リキッド「みさえからも何も出なかった。やはり、しんのすけかひまわりのどちらかだろう」

オセロット「シンノスケ・ノハラはここに近づいています。赤ん坊とは別行動のようです」

リキッド「奴の健闘は予想外だったが・・・まぁイイ。この島にいるのなら直に捕えられる」

オセロット「・・・」

リキッド「ふふ、オセロット。口に肉汁が付いているぞ」

オセロット「・・・!」ゴシゴシ

リキッド「随分あの小僧に入れ込んでいるようだな。何を企んでいる」

リキッド「まさかお前も魔法使いになりたいと言い出すんじゃないだろうな?」

リキッド「それともタイムスリップか?西部開拓時代を旅行でもするつもりか・・・」

オセロット「・・・」

リキッド「なんだ?言いたいことがあるなら言って見ろ

オセロット「では、ボス・・・私もひとつお聞きしたい」

リキッド「なんだ?」

オセロット「ボスは・・・【あちら側】の人間ですか?」

リキッド「んん?何を言っているオセロット・・・お前、さっきから様子が変だぞ」

リキッド「あちら側・・・そうだな。確かにあちら側に行こうとしている」

リキッド「オヤジが目指した天国の外側・・・【アウター・ヘブン】にな・・・」


キャンベル「アウター・ヘブン・・・!」

しんのすけ「なにそれ」

キャンベル「かつてFOXHOUNDの司令官でかつ、世界を恐怖に陥れた男・・・」

キャンベル「ビッグ・ボスの目指した理想郷だ・・・」

しんのすけ「どこにあるのそれ」

キャンベル「今はもうない。だが、リキッドは再びあの悪夢を再現しようとしている」

ナオミ「そうよしんちゃん、リキッドはビッグボスの夢を再現しようとしているの・・・」

しんのすけ「たのしい所なの?だったらオラも行きたいゾ~」

キャンベル「バカ言うな!世界中に争いを送り込む戦争屋だぞ!!」

メイリン「キレイなお姉さん所かいかついムキムキマッチョしかいないわよ」

しんのすけ「う・・・だったらオラいい・・・」


リキッド「しんのすけの情報、経歴、装備、それにあの不思議な力・・・奴の情報は全て手に入れた」

リキッド「奴が何をしてこようと、手の内はわかっている。問題はない」

リキッド「オセロット、我々のアウター・ヘブン完成の前に緊張してきたか?」

オセロット「・・・どうやらその用で」

リキッド「わかった。貴様の出番はしばらくはない。しばらく休憩でもしているとイイ」

リキッド「向こう側にはどうやら、我々の味方もいるようだしな・・・」

オセロット「あの情報、やはり正しかったですね」

リキッド「ふん、絵空事過ぎて信用などしてなかったが、事実目の当たりにするとな・・・」

リキッド「だがもうそれも必要ない。手は打ってある」

オセロット「やはり、さすがです。ボス」

オセロット「さすがは、あの男の息子・・・」

リキッド「妙におだてるな。オセロット」

リキッド「まあいい。何かわかったら知らせろ。カスカベへの目標設定も忘れるな」

オセロット「はい・・・」


しんのすけ「ちょっとまった~~~~~~~~~~~~!!」


キャンベル「バカ!よせ!!」

メイリン「このおバカ!相手はテロの親玉よ!!」



しんのすけ「おじさん!カスカベにミサイル撃ちこんだらダメだゾ!!」


リキッド「・・・」チラ

オセロット「し、しんのすけ!!」

ナオミ「しんちゃんダメよ!!」






しんのすけ「カスカベには風間君やぼーちゃんやネネちゃんやマサオ君や・・・」

しんのすけ「よしなが先生もまつざか先生も組長も、みんなみんないるんだゾ!!」

しんのすけ「そんな事、オラがさせないゾ!!」


リキッド「・・・ではカスカベ以外ならどこでもいいのか?」

しんのすけ「う・・・そういうわけではないゾ」

リキッド「はん!自分の身内が無事なら残りの連中はどうでもイイか?」

リキッド「偽善者だな!貴様は!」

オセロット「ボス!子供相手に・・・」

リキッド「黙っていろオセロット。この小僧を見ていると反吐が出る・・・」

リキッド「平凡な家庭に生まれ、平凡に育ち、何も知らない分際でちっぽけな正義感を振りかざす、こいつにはな!!」


しんのすけ「な、なんだと~~~!」


リキッド「貴様はいい!帰る家がある貴様はな!!だが我々に帰る家などない!」

リキッド「帰る家がない子供達はどうすればいい・・・?つくるんだ。帰る家を・・・」

リキッド「それの何が悪い!言って見ろ!しんのすけ!」


しんのすけ「ぐぬぬ・・・」

リキッド「ふん、所詮はガキだな。下らん。年甲斐もなくムキになってしまった」

しんのすけ「おじさんは悪いおじさんだゾ・・・悪い奴の思いどおりにはさせないゾ・・・」チャキ


リキッド「ヨーヨーか・・・つくづく子供だな」


しんのすけ「おとなしくお縄につくんだゾ~~~~~~~~~!!」


ナオミ「やめて!!しんちゃん!!」




オセロット「!」ジャキ!













パ 

ァ 

ン 









しんのすけ「お?」




フワッ




しんのすけ「 」グラァ



オセロット「・・・」シュウウウ




しんのすけ「(あれ?オラ、浮いて・・・)」




ヒュゥゥゥゥゥゥ・・・ン










ドサ

オセロット「・・・」クルクル

リキッド「バカが!殺してしまうとは・・・」

オセロット「すいません!つい・・・」


メイリン「え・・・ウソ・・・」

ナスターシャ「しんのすけ!?どうした!返事をしろ!!」


リキッド「まあいい。しんのすけは排水溝に落ちた。ゲノム兵に遺体の探索をさせろ。キーを見つけたら俺を呼べ」

オセロット「はい」

リキッド「あっけない幕切れだったな。しんのすけ・・・」ニヤ

オセロット「・・・」


カン カン カン カン カン ・ ・ ・ 



キャンベル「しんのすけ!応答するんだ!しんのすけェェェェエエ!!」





全員「 し ん の す け ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ! ! 」










しんのすけ「 」


  _____  _     _  __  ___    ____ _   _  ___  __
  /  ___/ /_|    /_| /_ |  /___/   /___/ |_| /_//___/ /__ \
  / / ___ __   __ __  ___   _   _   _  _ ___  __/ /
 / / /_  / / __  |  /  |/   | / __/  / /  / /  |  |/ // __/ /  _  /
 \ \__/ / / / |  | / /|   /|  | / /__  / /_/ /   |   // /__ /  /|  |
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    / / ______________________________ |  |
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⇒【 E X I T 】

>>251
訂正

オセロット「し、しんのすけ!!」×

オセロット「シ、シンノスケ!!」○

しんのすけ「お?」


チュンチュン・・・チュンチュン・・


野原家


しんのすけ「・・・」


みさえ「コラしんのすけ!いいかげんおき・・・あら」

みさえ「珍しく早起きね、あんた」

しんのすけ「かあちゃん・・・」

みさえ「あーわかった。あんたさては怖い夢見たでしょw」

みさえ「だから夜更かしせずに早く寝なさいっていったでしょ」

ひろし「いってきまーす」

みさえ「いってらしゃーい。ほら、あんたもパパにあいさつなさい!」

しんのすけ「いってらっしゃい・・・」

みさえ「あんた、折角早起きしたんだから今日こそバスに乗りなさいよ」

みさえ「後せっかくだからシロにご飯あげてきて。はい」コト

しんのすけ「シロ・・・」

シロ「あんっあんっ!」

しんのすけ「・・・」ス

シロ「あんあんっ!がつがつ・・・」

しんのすけ「おいしい?」

シロ「あんっ!」ガツガツ

ひまわり「たいに~、たい~、たい~」

みさえ「しんのすけー、早くご飯食べて着替えなさーい」

ひまわり「みうく、みうく~」

みさえ「ひまちゃんも朝ごはん食べましょうね~」

しんのすけ「・・・」


ぷっぷー


よしなが先生「おはようございます、野原さん」

みさえ「おはようございます!今日はね~、バス間に合いそうなんです~♪」

よしなが先生「あら珍しい。やっと起きれるようになったの?しんちゃん」

しんのすけ「みどり・・・」

みさえ「こら!下の名前で呼ぶな!もう、すいませんね先生w」

よしなが先生「いいんですよwさ、しんちゃん、バスに乗りましょ」

しんのすけ「・・・」


ぷっぷー ぶお~ん・・・

幼稚園バス

風間「しんのすけがバス乗ってるなんて、違和感があるな・・・」

マサオ「初めてじゃない?珍しいね」

ボー「め ずら し い」ズズー

ネネ「ははーん、しんちゃん、さてはおもらししたでしょ」

しんのすけ「・・・」

風間「どうせ夜更かししてホラー映画でも見てたんだろ。だめだぞ、早く寝ないと」

ネネ「夜更かしはお肌に悪いわよー」

しんのすけ「・・・ねえ、みんな」

全員「?」


しんのすけ「もうすぐここに、ミサイルが振ってくるって言ったら・・・信じる?」


全員「・・・」

マサオ「ホラーじゃなくてSF映画じゃない?」

風間「おまえ影響されすぎだよ。なんでミサイルがここに降ってくるんだよw」

ボー「か すかべ ぼうえい たいの でばん」ズズー

ネネ「ミサイルなんてアタシが跳ね返してやるわよw」


ぷっぷー ぷしゅー


よしなが先生「みんなー、降りるわよー」


ぞろぞろ ぞろぞろ


よしなが先生「みんな降りたー!?」

風間「せんせー、しんのすけがまだでーす」

よしなが先生「え?しんちゃん、はやく降りないとダメよー」

よしなが先生「おりてらっしゃーい」

しんのすけ「ほーい」トトト


バタン!


しんのすけ「お!?」ベチ

運転手「・・・」

しんのすけ「え、ちょ、開けてよおじさん!」ガチャガチャ

運転手「降りるのか?」

しんのすけ「あたりまえだゾ!オラ、幼稚園にいくんだゾ!」

運転手「・・・」


ぷしゅー


風間「しんのすけ、ダメじゃないか。運転手さんに迷惑かけたら」

しんのすけ「オラなんにもしてないゾ!あのおじさんが勝手に・・・」

よしなが先生「バカ言ってないで、はやく行くわよ。ほら、おいで・・・」

しんのすけ「・・・」

双葉幼稚園 夕方


「せんせーさよーならー」


よしなが先生「はい、さよーならー」

みさえ「しんちゃーん、帰るわよー」


しんのすけ「・・・」


よしなが先生「(しんのすけ君、今日ちょっとおかしいんですよ・・・なんか暗いし)」ヒソ

みさえ「(ああ、どうやら、前日に怖い夢でも見たみたいで・・・w)」ヒソ

よしなが先生「あ~、なるほどw」ヒソ

みさえ「しんのすけ、いつまでぼんやりしてんの。帰るわよ」

みさえ「今夜は焼肉よ。はやくしないとパパに食べられちゃうわよ~」

ひまわり「たいた~い」


野原家 夜

ひろし「ぷはぁ~!この一杯の為に生きている~!」

みさえ「あなた、しんのすけがマネするからやめてっていつも言ってるでしょ」

ひろし「いいじゃねえか焼肉の時くらいよ~、な?しんのすけ!」

しんのすけ「・・・」

ひろし「なんかノリ悪いな・・・あれか、昨日みた悪夢、まだ引きずってるのかw」

みさえ「なんか幼稚園でもね、カスカベにミサイルが飛んでくる~って騒いでたらしいの」

ひろし「うへえwそらこええwじゃ、ミサイルが振ってくる前にもう一杯・・・」トクトク

みさえ「ちょっとあなた、飲み過ぎよw」


ポロ・・・ポロ・・・


しんのすけ「オラ・・・ずっとこうしてたいぞ・・・」


ひまわり「た?」


しんのすけ「朝寝坊して・・・かあちゃんに自転車で送られて・・・」

しんのすけ「幼稚園でみんなと遊んで・・・夜になったらおうち帰って・・・」


ひろし「し、しんのすけ?」


しんのすけ「アクション仮面みて・・・ごはんたべて・・・休みの日にはシロの散歩もやって・・・」


みさえ「こ、こりゃあ重傷だわ・・・」



しんのすけ「ひまの世話もして・・・みんなで布団に入って寝て・・・朝になったらまた寝坊して・・・」



しんのすけ「そうやって毎日過ごすんだゾ!とおちゃんもかあちゃんも風間くんもマサオくんもネネちゃんもぼーちゃんも」



しんのすけ「シロもひまわりも先生もななこおねいさんもみっちーもよしりんも・・・」



しんのすけ「みんななくなるなんてオラいやだゾ!絶対にイヤだ!」



しんのすけ「オラの毎日が!なくなるなんて!みんながなくなるなんて!」










しんのすけ「 絶 対 に イ ヤ だ ! ! 」































運転手「だったらここで降りるわけにはいかないな」

しんのすけ「お、おじさん!?」



運転手「そうだ、君にはまだやるべきことが残っている」

運転手「君がすべき、君だけにしかできない、君にのみ与えられた宿命が」



しんのすけ「・・・」



ひろし「おいあんた!ひとんちに上がり込んでいきなりなんだよ!」

みさえ「そうよ!しかも土足で・・・警察呼ぶわよ!」



しんのすけ「・・・」



運転手「下らん物を・・・」ギリ


運転手「おい!いい加減迎えを寄こしたらどうだ!」


運転手「貴様らが始めた事だろう!途中で投げるのか!?」





運転手「 し ん の す け は ま だ い き て い る ! ! 」





みさえ「あなた・・・この人やばい・・・」ギュ

ひろし「け、けいさつだ!警察を呼べ!!」

ひろし「おい!しんのすけ!はやくこっちこい!!」

みさえ「そうよ!しんのすけ!!」



しんのすけ「・・・」



ひまわり「びええええええええええええん!!」

シロ「あん!あん!ガルルルル・・・」














ドガアアアアアアアアアアア!!




みさえ・ひろし「!?」


バキバキ・・・ボコォ


みさえ「よ、幼稚園バス・・・」

ひろし「なんだよ・・・俺達を誘拐しようってのか!?」

みさえ「しんのすけをどうするつもり!?」

ひまわり「びええええええええええええん!!」

シロ「あんっ!あんっ!」



しんのすけ「・・・」



運転手「俺はこのバスの運転手だ。俺はバスに乗る」

運転手「言っておくが俺は一人でも続ける。誰が始めたか知らんが、この下らん茶番にはいい加減うんざりしているからな」

運転手「お前は・・・乗るか?」



しんのすけ「・・・」



ひろし「よせ!しんのすけ!行くな!!」

みさえ「ダメよ!しんのすけええええええええ!!!」

ひまわり「びええええええええええええん!!」

シロ「くぅぅぅぅん・・・」



しんのすけ「・・・」



しんのすけ「とうちゃん、かあちゃん、ひまわり、シロ・・・」

しんのすけ「ごめんね。オラ・・・」






「しんのすけーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」



ーーーーーーーーーーー




ーーーーーーー



ーー・・・



・・・




ぷっぷー


運転手「よかったのか?」

しんのすけ「いいんだゾ。オラ、わかってるから」

しんのすけ「オラ帰るゾ。じぶんのやくめを まっとお するゾ」


運転手「お前!初めからわかって・・・!」


しんのすけ「あのとうちゃんとかあちゃんは本当のとうちゃんとかあちゃんじゃないゾ」

しんのすけ「あのとうちゃんとかあちゃんはオラの中のふたりだゾ」

しんのすけ「おじさんと一緒だゾ」


運転手「・・・俺も責任は感じている」

運転手「・・・」ギリ



しんのすけ「どこまで、走るの?」

運転手「時期に「目覚まし」がなるだろう。そこまでだ。窓の外を見てみろ」



しんのすけ「お?」



( な・・・なぜ!?・・・うおおっ!!)


(私、引き金がすぐに引けなかった。訓練ではちゃんとやれたのに・・・。指を引くだけで、相手の命が終わってしまうと思うと、怖かった・・・)


(このままでは・・・人の思念が入ってくる。最後くらいは自分でいたい。俺だけの世界にこもりたい)


(さあ英雄・・・私を解放して・・・!)


(どうしてなんだ・・・愛してた・・・)


(だが・・・俺の残骸は残らない、俺の魂も肉も、こいつらに同化する!!)




しんのすけ「・・・」


運転手「あれが何かはわかるな?」

しんのすけ「・・・つづきは?」

運転手「それは自分で確かめろ」

しんのすけ「あ~ん、いけずぅ~」

運転手「ハハ、やはり君はおもしろいな」

しんのすけ「それほどでもぉ~」


しんのすけ「ねえ、おじさん」

運転手「なんだ」

しんのすけ「『えいゆう』って何?」

運転手「どうした突然」

しんのすけ「みんながオラをそうよぶんだゾ。オラ、野原しんのすけなのに」

運転手「・・・君の活躍は知っている。それを踏まえた上で言わせてもらう」

運転手「英雄などいない。ここまでも、そしてこれからも」

運転手「君は野原しんのすけ。春日部の、ごく普通の、ありふれた平凡な幼稚園児だ」

しんのすけ「だよね」

運転手「ああ」


・・・


【CALL】


運転手「そら、目覚ましが鳴ったぞ。そろそろ起きる時間だ」


【CALL】

しんのすけ「・・・」


【CALL】

しんのすけ「・・・」


ポタ


【CALL】

しんのすけ「・・・」


ポタ ポタ


【CALL】

しんのすけ「・・・」


ポタ ポタタ ピチョンッ


【CALL】


しんのすけ「・・・うう・・・えぐぅ・・・うっ・・・とうちゃん・・・かあちゃん・・・ひぐっ・・・ひま・・・シロ・・・」


運転手「・・・」


運転手「泣くな、男だろう」


【CALL】














【CALL】【CALL】【CALL】【CALL】【CALL】【CALL】【CALL】【CALL】【CALL】【CALL】

【CALL】【CALL】【CALL】【CALL】【CALL】【CALL】【CALL】【CALL】【CALL】【CALL】

【CALL】【CALL】【CALL】【CALL】【CALL】【CALL】【CALL】【CALL】【CALL】【CALL】

【CALL】【CALL】【CALL】【CALL】【CALL】【CALL】【CALL】【CALL】【CALL】【CALL】

【CALL】【CALL】【CALL】【CALL】【CALL】【CALL】【CALL】【CALL】【CALL】【CALL】

【CALL】【CALL】【CALL】【CALL】【CALL】【CALL】【CALL】【CALL】【CALL】【CALL】

【CALL】【CALL】【CALL】【CALL】【CALL】【CALL】【CALL】【CALL】【CALL】【CALL】

【CALL】【CALL】【CALL】【CALL】【CALL】【CALL】【CALL】【CALL】【CALL】【CALL】

【CALL】【CALL】【CALL】【CALL】【CALL】【CALL】【CALL】【CALL】【CALL】【CALL】

【CALL】【CALL】【CALL】【CALL】【CALL】【CALL】【CALL】【CALL】【CALL】【CALL】

【CALL】【CALL】【CALL】【CALL】【CALL】【CALL】【CALL】【CALL】【CALL】【CALL】

【CALL】【CALL】【CALL】【CALL】【CALL】【CALL】【CALL】【CALL】【CALL】【CALL】

わかりにくいですが本日はここまで

ちょっと自画自賛入りますが

https://www.youtube.com/watch?v=FinM7zbtStk

これ聞きながら文章打ってたら号泣してしまいましたw


メタルギア格納庫

しんのすけ「・・・」


キャンベル「しんのすけか!?無事か!しんのすけ!」


しんのすけ「お・・・」プラプラ


メイリン「しんのすけ!?」

ナオミ「大佐!目を覚ましたわ!脈拍、心拍数共に正常値に回復!」

ナオミ「聴覚も届いているはずよ!声をかけて!」

キャンベル「しんのすけ!聞こえるか!しんのすけ!!」


しんのすけ「ここ・・・どこ・・・?」プラプラ


ナスターシャ「しんのすけ・・・無事でよかった」

メイリン「このおバカ!いきなり飛び出して行くなんて、何考えてるの!」

キャンベル「しんのすけ・・・よかった。本当によかった・・・」


しんのすけ「お・・・?」プラプラ


キャンベル「君は気を失っていたんだ・・・オセロットの銃撃に吹き飛ばされてな・・・」

メイリン「司令室から突き落とされたのよ!もう・・・心配したんだから・・・」


しんのすけ「そういえば・・・オラヤキニクのおじさんに・・・」プラプラ



ギチ ギチ プラーン


しんのすけ「お・・・?オラ、浮いてる・・・?」プラーン

ナスターシャ「しんのすけ、背中を見てみろ」

しんのすけ「お・・・?」チラ


【みさえの勝負下着(ブラ)】


しんのすけ「これ・・・かあちゃんの・・・」プラプラ

キャンベル「下着が引っかかって助かったんだ・・・そのまま落ちていたら君は間違いなく死んでいた」

ナオミ「お母さんが、助けてくれたのね・・・」

しんのすけ「かあちゃんが・・・う!」ズキ

メイリン「痛むの?待ってて、今ナノマシンで鎮痛剤を投与してあげる」

しんのすけ「おお、なんか楽になってきたゾ」チュイーン

ナオミ「君が気を失っている間にナノマシンで検査したわ。大丈夫、どこにも怪我はないわ」

キャンベル「とりあえずそのままぶらさがっているわけにもいくまい。どこかに降りるんだ」

メタルギア格納庫 中腹

しんのすけ「ふう」

キャンベル「まったく、君と言う奴は・・・」

ナオミ「少し打撲した様ね」

しんのすけ「オラ、なんで助かったの?ピストルで撃たれたのに・・・」

メイリン「それはね・・・」

ナスターシャ「しんのすけ、撃たれた箇所を見てみろ」

しんのすけ「お?」

しんのすけ「おお、全然何もないゾ」

キャンベル「君が撃たれたのは空気弾だ・・・君が吹き飛ばされたのはそのせいだ」

ナスターシャ「君は体が小さい。身体が圧力に負けて浮いてしまったのだろう」

ナオミ「だから、その、助けてくれたのよ・・・オセロットが」

しんのすけ「ヤキニクのおじさんが?」

キャンベル「信じがたい事だが・・・あの場面でオセロットが吹き飛ばさなければ、君は間違いなく殺されていた」

メイリン「でも気を許しちゃだめよ」

キャンベル「そうだ。奴はテロリストの一員だ。きっと何か企んでいるに違いない」

ナスターシャ「さっきの会話もそうだ。オセロットは何か様子がおかしい。何か別の動きを・・・」

ナオミ「・・・」

しんのすけ「でも、助けてくれた事には感謝しないとダメだゾ」

キャンベル「まあ、そうだが・・・」

しんのすけ「うっ」ズキ

ナスターシャ「空気銃と言えど奴の獲物を考えれば十分威力はある。骨を痛めたのかもしれんな・・・」

ナオミ「しんちゃん、触っちゃダメ。ナノマシンで被弾箇所をマッサージしてあげるわ」


ブルブルブルブルブル


しんのすけ「オラ寝てたの?」

キャンベル「ああそうだ。10分程気を失っていた」

しんのすけ「オラ、夢を見たゾ」

メイリン「夢?」

しんのすけ「オラ、カスカベでいつもと変わらない生活を送ってたゾ」

しんのすけ「でも幼稚園バスの運転手さんがいきなり突っ込んできて、オラをバスに乗せるんだゾ」

ナスターシャ「縁起の悪い夢だな・・・死神でも現れたか」

しんのすけ「違うぞ。運転手さんはオラの味方だゾ。オラはバスに自分から乗るんだゾ」

しんのすけ「運転手さんは言うんだゾ。目覚ましがなったら起きろって」

メイリン「ねぼすけのあんたが?よく起きれたわね」

しんのすけ「でもひとつだけ、気になる事があるんだゾ」

しんのすけ「オラ・・・なんでかしらないけど、ずっと泣いてたゾ」

しんのすけ「なんかよくわかんないけど、すっごく悲しくなって」

ナオミ「・・・」


メイリン「やっぱりなんだかんだで子供だもんね・・・怖かったでしょ」

キャンベル「しんのすけ・・・すまない。大の大人が、園児の君に頼りっぱなしで」

しんのすけ「いいってことよ~」

キャンベル「しんのすけ、ありがとう。ほんとうにありがとう・・・」

ナスターシャ「動けるか?しんのすけ」

しんのすけ「おいっちにっおいっちにっ」クイクイ

しんのすけ「けつだけ星人~~~ぶりぶり~~~」チョロチョロ

しんのすけ「ふう、オラはぜっこおちょおだゾ!」

ナスターシャ「キャンベル・・・奴らはPALコードを入力したと言っていた」

メイリン「しかも目標は春日部よ。急がないと」

キャンベル「そうだな・・・ではしんのすけ、任務を再開しよう」

しんのすけ「ほい!」

キャンベル「奴らは核を撃つ目前だ。なんとしても防がねばならん」

キャンベル「君はいま格納庫中腹、メタルギアの胴体に当たる部分にいる」

キャンベル「まずは司令室へと戻り、PALの解除をするんだ」

キャンベル「しんのすけ・・・ふがいない大人達ですまない・・・」

しんのすけ「オラふとらないなんて、思ってないゾ」

メイリン「ふがいない、よ」

しんのすけ「泥船に乗ったつもりで、任せとけ!」エッヘン

メイリン「だから、泥船じゃ・・・ふふ、いつものしんのすけね」

しんのすけ「かすかべ防衛隊、ファイヤー!」

ナオミ「・・・」


格納庫 司令室

しんのすけ「おかえりー」

キャンベル「あいさつはいい。さて、まずはPALを・・・」

ナスターシャ「といっても、キーがないぞ」

キャンベル「リキッドは野原一家の誰かが持っていると言っていた・・・」

ナスターシャ「ひまわりかしんのすけのどちらかと、かなりの確信を持っていたな」

キャンベル「しんのすけ・・・本当に心当たりはないか?」

しんのすけ「ん~」

しんのすけ「あ、あった!」

キャンベル「なんだと!?」


しんのすけ「おでき!」


全員「」ガク


メイリン「デッキね・・・ん?そういえば」

ナスターシャ「CD-ROMを持っていたな」

メイリン「まさか・・・それ?」

キャンベル「やってみる価値はあるな・・・」

メイリン「ちょっとまって、解析準備を・・・はい、OK」カタカタ

メイリン「しんのすけ、CDをデッキに入れて見て」

しんのすけ「ほーい」ウイーン


ウイーーン・・・カリカリカリ・・・


ウイーーーーーーーーーーーーーーン!


ナスターシャ「反応したぞ!」

メイリン「まさか、ビンゴ!?」

しんのすけ「お?」


・・・ ・・・ ・・・・


「パワフルパワフルパワフル全開な~~~~~あ~~~~みさ~~~~え~~~~~wwwwwww」


全員「・・・」


「おばかーーーーなーーーいちにちげんーーーーーきだーーーーーゾーーーーーーーwwwwwww」


( し ん の す け ! ! )


ゲノム兵「なんだ!」ガバッ


【ALERT】99・99



『配置に戻るぞ』

しんのすけ「ふう」スポン

メイリン「何・・・今の・・・」

ナスターシャ「音声ファイルのようだが・・・」

しんのすけ「おおっ思い出したゾ!」

しんのすけ「オラがさくしさっきょくした、お歌のCDだゾ!」

しんのすけ「バーベル会社の人に、作ってもらったんだゾ・・・」デヘヘ

メイリン「もはや突っ込む気も失せたわ・・・」

ナスターシャ「もっぺん眠れ。君は」

キャンベル「しかし・・・これ以外にそれらしき物は・・・」

メイリン「は~あ、ダメかぁ・・・これで希望は潰えたわね・・・」

メイリン「大体シャンプー持ち込むとかとかマジ意味わかんないわ。あんた元スパイでしょ?」

メイリン「せめてUSBメモリーでも持ってきたらどうなのよ」

しんのすけ「でへへ・・・それほどでもぉ~」

メイリン「ほめてねーよ」

【CALL】

オタコン「ちょっと!今の何!?」

しんのすけ「お?合コンのおじさん」

オタコン「お?じゃないよ・・・君の歌が、突然流れてきたんだ!」

オタコン「君、今何かしたかい?」

メイリン「まさかこのデッキって・・・」

しんのすけ「おできにCD入れただけだゾ」

オタコン「おできって、司令室のデッキの事かい?」

しんのすけ「そうともゆー」

オタコン「それ、施設職員への放送用音声回路なんだけど」

しんのすけ「お・・・」

ナスターシャ「つまり、今の歌が島の全施設に流れたわけだな」

メイリン「しかも音量最大で」

しんのすけ「・・・」タラーン

しんのすけ「死ぬほど恥ずかしいゾ・・・」

メイリン「羞恥心あったのねあんた」


オタコン「そうか、君は今司令室にいるのか。よくたどり着いたね・・・」

しんのすけ「カンタムロボが目の前にあるゾ。このロボ、デザインが悪いゾ・・・」

オタコン「はは、機能効率を重視したからね。カンタムロボみたいに顔や飾りは付けられなかったんだよ」

しんのすけ「ほぉほぉ・・・」

キャンベル「ちょうどイイ、しんのすけ。PALの解除方法を博士に聞いてみるんだ」

しんのすけ「ほーい。おじさん、これどうやって止めんの?」

オタコン「まあ司令室にいるなら好都合だ。そこにPALキーの入力デバイスがあるだろう?」

しんのすけ「お?」

オタコン「3つノートパソコンが並んでいるだろう?」

しんのすけ「ほおほお・・・」

オタコン「PALキーはとある仕掛けが施してあるんだ」

オタコン「形状記憶合金でね。温度によって鍵が変わる。常温、低温、高温の3つだ」

オタコン「しかしこれは緊急用の解除キーだ。一度使うともうキーは使えない」

オタコン「順番は常温、低温、高温の順だ。間違えないでくれ。さあ!」

しんのすけ「ねえねえおじさん、オラそのHALキーっての持ってないんだけど」


オタコン「・・・ え え っ ! ? 」


メイリン「PALな」

オタコン「じゃ君、なんでそこにいるのさ!?」

しんのすけ「さあ?」

オタコン「さあって・・・無線ではなんと?」

しんのすけ「なんかそれっぽいのがあるからとりあえず行って見ろって」

オタコン「ああ、それがさっきのCDか・・・」

しんのすけ「オラが作詞作曲した名曲だゾ・・・」ニタァ

オタコン「聞いてないよそんな事・・・全くもう、君は世話が焼けるなぁ!」

しんのすけ「お?」

オタコン「ちょっと待ってて・・・今セキュリティに侵入してみるから・・・」

オタコン「ああくそ・・・持ってないなら先に言ってくれよ・・・」ブツブツ

しんのすけ「なんか興奮してるゾ」

メイリン「呆れてるのよ。おバカ」

【オタコンの連絡待ち】

しんのすけ「暇だなぁ」ボリボリ

ナスターシャ「おやつを食うな」

メイリン「遠足か」

しんのすけ「このぱそこん、ゲーム入ってない?」

キャンベル「あるだろうがやるんじゃないぞ。今は任務中だ」

しんのすけ「え~ケチ~」

キャンベル「緊張感はないのか君は・・」


【CALL】


ミラー「しんのすけ・・・無事だったか」


しんのすけ「お、グラサンのおじさんおかえり」

ミラー「敵にやられたと聞いたが・・・無事だったか。よかった」

しんのすけ「ヤキニクのおじさんが助けてくれたらしいゾ」

ミラー「ふむ・・・どうやら、奴は奴で何か企んでいるようだな」

ミラー「その件を踏まえてだな・・・しんのすけ、ちょっと」

しんのすけ「お?」


ミラー「ナオミ・ハンターという女の事だが」ボソ


キャンベル「ナオミがどうかしたか?」

ミラー「キャンベル!まあいい・・・キャンベルも聞いてくれ」

しんのすけ「お?」

ミラー「ナオミは今どこに?」

キャンベル「今は別室で待機中だ。ナノマシンを経由してしんのすけのメディカルチェクを行っている」

しんのすけ「いや~ん、オラの体すみずみまで見られてる~」クネクネ

ミラー「・・・あの女、スパイかもしれん!」

キャンベル「なんだと!?」

しんのすけ「お?」

ミラー「ずっとひっかかっていた・・・さっき見せたニッポンの過去の資料、覚えているか?」

キャンベル「ああ、戦国時代の・・・」

ミラー「あれは確かに春日城、数百年前のカスカベについての資料だ。それはイイ」

ミラー「だがそこから先は全てデタラメだ!」

しんのすけ「お・・・」

ミラー「あの資料に書いてあった当時の春日城の城主は春日康綱。春日領に攻めてきた大蔵井高虎との合戦を記録した物だ・・・」

ミラー「春日吹雪丸は実在するが時代が違う。しかも春日吹雪丸は女性。当時のニッポン文化から考えて女性が城主になるのはありえない」

ミラー「そしてナオミが説明した、吹雪丸の時代・・・その時代春日領は侵略など受けていない。全てデタラメだ!」

ミラー「だな?しんのすけ」

しんのすけ「そういえばオラが吹雪丸と一緒にうんこくさいをやっつけたから、吹雪丸の戦いはなかった事になったって」

しんのすけ「タイムパトロールのおねいさんが言ってたゾ」

キャンベル「う、うんこくさい?」

ミラー「そうだ。しんのすけが引き起こしたタイムパラドックス現象・・・」

ミラー「では何故ナオミがそれを知っている?」

しんのすけ「そういえばそうだね」


ミラー「そして決定的なのはこれだ」ペラ


キャンベル「これは・・・」

ミラー「ペンタゴンに私の知り合いがいる。その友人から聞き出したのだが」

ミラー「ナオミの専門は遺伝子治療(ジーンセラピー)今蜂起しているFOXHOUND隊員をジーンセラピーによって強化した・・・」

キャンベル「そうだ。彼女は民間企業人でありながら天才的な技術によりFOXHOUNDのメディカルスタッフとなった・・・それは私も知っている」

ミラー「そのジーンテラピーに使われたDNA情報。過去の偉人の研究と言っていたが・・」

ミラー「彼女は確かに過去の偉人のDNAを研究していた。だがそれは戦国武将などではない」

キャンベル「では誰の・・・」

ミラー「わからんか?キャンベル」

ミラー「ビッグ・ボスだよ・・・彼女はビッグボスの研究をしていた」

キャンベル「ビッグ・ボス・・・!」

しんのすけ「だれそれ」

ミラー「ビッグ・ボスの遺体からある遺伝子情報が見つかったんだ。戦闘能力に長けた「ソルジャー遺伝子」という物が」

ミラー「ゲノム兵に組み込まれているのはそれだ。これにより戦闘能力が飛躍的に上昇した」

ミラー「キャンベルの退役後の話だから知らないのも無理はない・・・」

しんのすけ「ねえ。ビッグボスってだれ?」

ミラー「ワシントンへと突きつけられた奴らの要求、ビッグボスの遺体と現金5000万ドル」

ミラー「その声明文の中に奴等はこう名乗っていた」

ミラー「ビッグ・ボスの息子達、と」

しんのすけ「ねえってば!ビッグボスってだれなの!」

キャンベル「君に言ってもわからんだろう・・・」

ミラー「日本語で訳すと「偉大な親父」といった所か」

しんのすけ「ほおほお・・・」

しんのすけ「で、その雷オヤジがどうかしたの?」

ミラー「雷オヤジではない・・・」

キャンベル「相変わらず話を聞かないな君は・・・」タラーン

ミラー「まあ、簡単にいうとだな。雷オヤジにはいっぱい子供がいるという事だ」

キャンベル「その子供達が今回のテロを起こしたんだ」

しんのすけ「雷だけに?」

ミラー「ハッハッハ!皮肉が効いてるな!」

キャンベル「我々にとってはあまり笑えんシャレだが・・・」

ミラー「そういう訳だ。キャンベル、彼女の動向を注意深く探ってくれ・・・」

キャンベル「ああ・・・」

しんのすけ「ナオミおねいさんがスパイ・・・?」


【CALL】


オタコン「しんのすけ君!セキュリティの侵入に成功したよ!」

しんのすけ「お?」

オタコン「PALキーはやはり・・・誰かが持ち出したようだ。蜂起直前のレポートにそう書いてある」

オタコン「だが妙なんだ。その代わりPALの端末に僕の知らないファイルが入ってある」

しんのすけ「どゆこと?」

キャンベル「本来存在しない物が混ざっていると言う事だ」

しんのすけ「ほぉほぉ」

オタコン「ウイルスは検疫済みだ。どうやらそちらで作動するハードウェアプログラムのようだ」

オタコン「今から起動してみる。しんのすけ君、そっちで見てて」

しんのすけ「ほーい」


オタコン「いくよ」カチ



ピーーーーーーガガガ


ウイィン・・・


ウイィイイーーーーーーン!!



しんのすけ「お?」

オタコン「どうだい?動いたかい?」

しんのすけ「なんか動き出したゾ」

オタコン「これは・・・なんだろう。サウンドデータに偽装した画像データの用だけど・・・」カタカタ

オタコン「いやこれは・・・テクスチャだ・・・VRのホログラフデータか!?」カタカタ

しんのすけ「さっきから何言ってんの?」

メイリン「映像が出てくるって事よ」

オタコン「出るよ!しんのすけ君!」


しんのすけ「お?」



ウイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイン!!!!




ボワンッ





雛形あきこ「私は雛形あきこ、1978年1月27日生まれ、A型の水瓶座よ」キリ


全員「 」ブッ


雛形あきこ「出身地は東京、特技は日本舞踊で趣味は絵とピアノ」


オタコン「な、なにこれ・・・」

しんのすけ「おお~おひな~!!」バッ

オタコン「しんのすけ君!それは!」


スカ


ゴン!


しんのすけ「おお・・・」プスプス

オタコン「ホログラフだよ・・・しんのすけ君」


メイリン「えっと・・・ヒナガタアキコ・・・ああ、日本のグラビアアイドルね」カタカタ

ナスターシャ「社長がファンなのか?」

オタコン「いや、そんな話は聞いたことないけど・・・」


雛形あきこ「私は雛形あきこ、1978年1月27日生まれ、A型の水瓶座よ」キリ


メイリン「それはさっき聞いたってーの」

キャンベル「ん・・・ヒナガタアキコ?」

ミラー「その名は確か・・・」


しんのすけ「うっほほ~~い!おひな~~~!」

しんのすけ「写真でみるより実物の方がキレイだね~~~」ペラ


キャンベル「その写真の・・・」


雛形あきこ「!」キラン

雛形あきこ「その写真を、このパソコンの中に入れてね♪」ムギュ


オタコン「しんのすけ君!それだ!」


オタコン「 そ れ が P A L キ ー だ ! ! 」





全員「 え え っ ! ! 」


テッテレッテレ♪ テッテレッテレ♪ テレテンッテンッテンッ♪


しんのすけ「見れば?」

塗ってみました

http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org5268716.jpg


雛形あきこ「入れてね♪」ムギュ


しんのすけ「おお~~~~~~~~~~!!」

しんのすけ「シュシュポポシュシュポポ、ポッポ~~~~~~~~~~!!」


ミラー「やはり君が持っていたのか・・・」

キャンベル「あれはオセロットから預かった物だが・・・」

メイリン「何考えてんだAT社」

しんのすけ「入れます入れます~~~~!!」ムフー

オタコン「しんのすけ君!谷間じゃなくてパソコンに入れるんだよ!」

ナスターシャ「ば、バカバカしすぎる・・・」


ウイーン ガチャ


ウインウインウインウイーーーーーーーーーーーーン!!


しんのすけ「お?」


雛形あきこ「第一のPALコードが、入力されたわ!」



ウインウインウインウイーーーーーーーーーーーーン!!



ポワンッ



華原朋美 「第二のPALコード、入力待機だよ♪」キャピ



しんのすけ「おおっ!おひながともちゃんになったゾ!」


全員「・・・」


ナスターシャ「こ、今度は誰だ・・」

メイリン「カハラトモミ・・・日本の歌手ね」カタカタ

キャンベル「この仕掛け、意味あるのか?」


華原朋美「ともちゃんで~す!よろチクビ~~♪」

しんのすけ「よろチクビ~~~♪」キャッキャ


メイリン「も、持ちギャグかしら」

オタコン「やれやれ・・・ま、認識デバイスに影響はないようだから別にいいけど」

キャンベル「第二のPALキーは低温で冷やさねばならないとの事だ」

キャンベル「よししんのすけ、どこか寒い所に移動して、キーを冷やすんだ」


しんのすけ「ともちゃん握手~~~~♪」

華原朋美「パンチラばっか撮ってないで、歌の方も聞いてね♪」ギュ

キャンベル「はやくいけ!」


地下通路

メイリン「何あのしんのすけの為に作ったような装置」

キャンベル「意外な結果だったな。まさかしんのすけ好みの女性の写真がキーだったとは・・・」

ナスターシャ「だな。しかしだとすればPALキーを持ち出したのはオセロットという事になる」

ミラー「むう・・・例のスパイの仕業と思っていたが」


ナオミ「どうしたの?」


しんのすけ「おお~ナオミおねいさん聞いて~」

しんのすけ「オラおひなに会ったんだぞ~」

ナオミ「おひな?」

しんのすけ「そうだゾ。おひなに会ったと思ったら~写真を見せたら~今度はともちゃんになって~」

ナオミ「ごめん、何言ってるのか全然わかんない」


ミラー「キャンベル・・・」

キャンベル「ああ・・・」

地下倉庫

キャンベル「よししんのすけ、そこでいいだろう。キーを出して変化するまで待つんだ」

しんのすけ「ほーい」

ナオミ「なるほど・・・PALキーにそんな仕掛けが」

メイリン「エメリッヒ博士も知らなかったようね」

ナスターシャ「何か意味があるのか・・・?」

しんのすけ「ねえねえいつまで待てばいいの~?オラはやくあったかい所行きたいんだけど・・・」

キャンベル「まあ待てしんのすけ。数分の辛抱だ」


カァー!カァー!


しんのすけ「お、カラスさーんいまただ~!オラが戻ってきたゾ~!」


カァー!カァー!


しんのすけ「あれ、しゃべんないゾ」

キャンベル「レイブンの術はもうとっくに解けた。君が倒したからな」

しんのすけ「ほおほお・・・」


カァー!カァー!


しんのすけ「なんか寂しいゾ・・・」

メイリン「カラスがしゃべる方がおかしいわよ」

キャンベル「しんのすけ。そろそろいいのでは?キーを見て見ろ」

しんのすけ「おおっ!」ペラ


【雛形あきこの水着姿】→【華原朋美のステージ衣装姿】


しんのすけ「おひながともちゃんになった!!」

ナスターシャ「連動しているのか」

メイリン「くっだらない仕掛けw」

キャンベル「よししんのすけ、司令室へと戻り、第二のPALを入力するんだ」

メタルギア格納庫

しんのすけ「ともちゃん待ってて~~」

ナオミ「ねえ、しんちゃん」

しんのすけ「お?」

ナオミ「この任務が終わったら、どうするの?」

しんのすけ「どうって・・・おうち帰って、ごはんたべて、とうちゃんとお風呂入って」

しんのすけ「幼稚園にいって・・・おおそうだ!みんなに今日の事を自慢しよう!」

ナオミ「そう・・・」

しんのすけ「どうしたの?」

ナオミ「しんちゃん・・・任務が終わっても、ずっと私の事好きでいてくれる?」

しんのすけ「当然だゾ!オラおねいさん大好きだゾ~!」

しんのすけ「おおそうだ。このお仕事が終わったらカスカベに来るといいゾ!オラが観光案内してあげる~~」

しんのすけ「おねいさんとオラのでぃとだゾ・・・でへへ・・・楽しみだなぁ」ニヤニヤ

ナオミ「そう・・・そうね。しんちゃんとのデート、楽しみにしているわ」

しんのすけ「おとこどおしの おやくそくだゾ」

ナオミ「私は男じゃないわよ、しんちゃん」

しんのすけ「そおともゆー」

キャンベル「しんのすけ、はやくキーを解除しに行くんだ」

しんのすけ「ぶ・らじゃー!」

メイリン「あーあ、張り切っちゃって。あんな約束しちゃってよかったの?」

ナスターシャ「このやる気を最初から出してくれれば言う事無いのだが」

ミラー「・・・」

司令室

しんのすけ「ともちゃんおかえり~!」


華原朋美「みんな~よろチクビ~♪」


メイリン「まだやってたんかい」

キャンベル「しんのすけ、もう入れ方はわかるな?」

しんのすけ「ほーい」ペラ


華原朋美「」キラン


華原朋美「そのカードを、ここに入れてね♪」キャピ


ナスターシャ「意外と細かくプログラミングされているんだな・・・」

メイリン「いちいちポーズつけんじゃないわよ」


ウイーン ガチャ


ウインウインウインウイーーーーーーーーーーーーン!!


華原朋美「第二のPALコード、入力されました~~~♪」


ナスターシャ「さ、次は何が出てくるやら」

メイリン「タレント名鑑の準備しとこっと」カタカタ


ポワンッ


しんのすけ「お?」


ポワンッ

ポワンッ

ポワンッ

ポワンッ


メイリン「ちょ、多い!」カタカタ




「 せ い や ぁ ! ! 」


しんのすけ「・・・」


「おいつめらーーーーれて はながさく! あとはーーーゆうきと タイミング!」


ナスターシャ「男だ・・・」


「子供 相手に 本気出す! せいやぁ!」


ベチーーーン!


しんのすけ「あいたっ!」

キャンベル「しんのすけ!!」

ミラー「罠か?」

しんのすけ「うう・・・」ヒリヒリ

メイリン「ちょっと!子供になにすんのよ!!」


内村「しんのすけ、そのリアクション0ポインツッ!」


ナスターシャ「は・・・?」

キャンベル「メイリン、誰だ?」

メイリン「えっと、数が・・・」カタカタ

メイリン「NOPLAN・・・とか言うコミックバンドね」


NOPLAN「ケガを したけど してないぜ!」


キャンベル「してるんだが」

しんのすけ「・・・」ヒリヒリ

メイリン「そうきたか・・・油断したわ」


内村「とっととキーを温めにいけえええええ!!!」


キャンベル「しんのすけ、行こうか」

しんのすけ「ほーい・・・」

しんのすけ「じゃあ行ってくるね、ナンチャン」


内村「ウッチャンだ!」


テッテレッテレ♪ テッテレッテレ♪ テレテンッテンッテンッ♪


しんのすけ「オラ、がんばるから」

ウルフ風

http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org5269033.jpg

どこかにクレしん風メタルギアの絵書いてる絵師さんいないですかねえ

地下通路

しんのすけ「うへぇ・・・往復めんどくさいゾ・・・」

キャンベル「がんばれしんのすけ。最後のキーだ」

ナスターシャ「やっと終わるんだな」

メイリン「ほんと、ここまでよくがんばったわ」

キャンベル「後はひろしがみさえを救出し、起爆コードを解除した旨を伝えれば君の任務は完了だ」

しんのすけ「オラカスカベに帰れるの?」

キャンベル「もちろんだ。代わりではないが今後の君達の生活も我々が保証しよう」

メイリン「世界を救った英雄だもの。それくらいは当然よね」

しんのすけ「えいゆう・・・」

ナスターシャ「どうかしたか?」

しんのすけ「オラはえいゆうじゃない。これまでも、そしてこれからも」


全員「!?」


しんのすけ「って誰かが言ってた気がする・・・だれだっけ」

メイリン「びっくりさせないでよもう・・・」

キャンベル「今のは・・・」

しんのすけ「う~ん、思い出せないゾ」

ミラー「ハッハッハ、奇妙な偶然だな」

しんのすけ「お?」

ミラー「今のはソリッド・スネークという人物の言葉だ。過去にメタルギアの脅威から世界を救った伝説の英雄・・・」

ミラー「英雄となる人間はみな同じ考えを持つ・・・のかもしれんな」

しんのすけ「ほぉほぉ」

ミラー「よかったな?キャンベル。奴の意志を継ぐ者が現れたぞ」

キャンベル「よしてくれないかマスター。私には重すぎる言葉だ」

ミラー「ハッハッハ、すまんすまん」

キャンベル「しんのすけ、第三のPALコードはキーを温める必要がある」

キャンベル「熱い場所・・・覚えがあるだろう」

しんのすけ「う・・・オラあそこ行きたくないゾ・・・」

キャンベル「そう言うな。もう少しの辛抱だ」

メイリン「後ちょっとじゃない。がんばんなさいよ!」

ナスターシャ「何かあったらすぐに言うんだ。ここまでの付き合いだ。私も全力でサポートさせれてもらう」

ミラー「当然私もだ。君の様な優秀な人材に会えて本当によかった」

キャンベル「みんな君が世界を救うのを待っている。さ、行くんだしんのすけ」

しんのすけ「ほ~い」

昇降機

しんのすけ「このエスカレーター、長いんだよね」

キャンベル「それを言うならエレベーターだ。さらに言うなら昇降機だ」

ミラー「今度は上下間違えるんじゃないぞしんのすけ」

ミラー「上はUP、下はDOWNだ。いいな」

しんのすけ「字書いてないゾ」

ミラー「ハッハッハ!そういえばそうだったな」


ポチ


ゴウン


ウイーーーーーー・・・ン


キャンベル「その昇降機は移動時間が長い。今の内に体を休めておけ」

しんのすけ「ほーい」ゴロン


ウイーーーーーー・・・ン


【上昇中】

しんのすけ「・・・」ボケー


(頼むしんのすけ、君しかいないんだ)

(はじめましてしんのすけ、伝説の幼稚園児とお話できるなんてうれしいわ)


しんのすけ「・・・」ボケー


(アクション仮面か!私もアレは視聴している)

(ハッハッハ!ジョークは嫌いじゃないぞ、坊主!)


しんのすけ「・・・」ボケー


(君も・・・オタクかい?)


しんのすけ「・・・」ボケー


(英雄などいない。ここまでも、そしてこれからも)

(君は野原しんのすけ。春日部の、ごく普通の、ありふれた平凡な幼稚園児だ)


しんのすけ「・・・あれ」

キャンベル「どうしたしんのすけ」

しんのすけ「おねいさんだけ、思い出せないゾ」

キャンベル「・・・」


しんのすけ「あっれ~、なんでぇ?」

キャンベル「・・・」

しんのすけ「ねえおじさん」

キャンベル「なんだ」

しんのすけ「オラ、ナオミおねいさんの声が聞きたい」

キャンベル「・・・どうしてだ」

しんのすけ「おデートの約束、したんだゾ。待ち合わせの場所とか、教えないと」

キャンベル「・・・」

しんのすけ「ねえ、おねいさんに代わってよ」

キャンベル「その必要はない」

しんのすけ「なんで?」

キャンベル「・・・」





キャンベル「ナオミ・ハンターはたった今、拘束した」





しんのすけ「え・・・」





キャンベル「しんのすけ、信じがたい事だが・・・」

キャンベル「彼女はスパイだ」


しんのすけ「おじさん何言ってるの?おねいさんはオラの味方でしょ」


(君しかいないわ。しんのすけ君、お願い!)


しんのすけ「そうだ、思い出したゾ。オラ、最初におねいさんにお願いされて・・・」


(そうね。私もしんのすけ君と会えなくなるなんてイヤだわ)


しんのすけ「オラと会えなくなるなんてイヤだって」


(しんちゃんとのデート、楽しみにしているわ)


しんのすけ「オラとのデート、楽しみにしてるって」


キャンベル「しんのすけ・・・マスターとの会話の後、私は彼女の動向を観察していた」

キャンベル「彼女は我々の目を盗み、暗号通信で我々の情報を飛ばしていたんだ」

キャンベル「送信先は、アラスカ、フォックス諸島沖の孤島。シャドーモセス島」

キャンベル「彼女は・・・テロリストの一員だ」


しんのすけ「おじさん、何言ってるの?そんなわけないゾ」

キャンベル「事実だ。受け止めれくれ」

しんのすけ「んもぉ~、そんなウソつかなくても、オラちゃんとやるゾ」

しんのすけ「オラ、なんだかんだでちゃんとやってきたゾ。やめてよね」

キャンベル「しんのすけ・・・」


しんのすけ「オラがここまでやってこれたのはおねいさんのお助けがあったからだゾ」

しんのすけ「そんな子供だましにひっかかるほど、オラ子供じゃないゾ」

キャンベル「・・・ウソではない」


しんのすけ「ウソだゾ」


キャンベル「事実だ」


しんのすけ「ウソだゾ」


キャンベル「事実だ」


しんのすけ「・・・ウソだゾ」


キャンベル「しんのすけ、もう一度言う」

キャンベル「ナオミ・ハンターはテロリストのスパイだ」

キャンベル「君や我々の情報をテロリストに渡していた」

キャンベル「彼女は・・・今作戦から外した」

キャンベル「もはや彼女は我々の味方ではない」

キャンベル「わかってくれ・・・しんのすけ」


しんのすけ「・・・」






しんのすけ「 ウ ソ だ ! ! 」


しんのすけ「ウソだウソだウソだ!そんなわけないゾ!おねいさんがオラの敵だったなんて!」


キャンベル「・・・」

しんのすけ「オラ信じないゾ!そんなの!絶対信じないゾ!」


メイリン「しんのすけ、大佐の言ってる事は本当よ」

しんのすけ「!?」

メイリン「今送信していた暗号通信を解析したわ。私達の作戦も、今までの通信も、君の不思議な力も」

メイリン「全部・・・彼女は裏切り者よ」

しんのすけ「ウソだ!」

ナスターシャ「私もにわかに信じがたいが・・・」

ミラー「やはり、スパイだったか・・・」


しんのすけ「ウソだウソだウソだ!みんなおかしいゾ!あんだけみんなで協力してきたじゃん!!」

しんのすけ「みんなのお助けがあったからオラここまでやってこれたんだゾ!」

しんのすけ「ハッ!わかったゾ!スパイはお前らだ!オラを利用して、何企んでるんだ!!」

キャンベル「しんのすけ!それは違う!」

しんのすけ「オラそんな簡単に騙されないゾ!ぐぬぬ~、オラおねいさんをお助けするゾ!」


ウイーーーーーン ガチャン


しんのすけ「えっとえっと・・・最初にヘリコプターが飛んでた場所・・・その前にエスカレーターをオラ登ってきたから・・・」

ナスターシャ「キャンベル!しんのすけは戻るつもりだ!」

キャンベル「よせ!やめろしんのすけ!」


しんのすけ「おねいさんオラが今お助けするゾーーーーーーーーーーー!!」


メイリン「待ちなさい!しんのすけ!」






しんのすけ「うああああああああああああ!!」




プツン




キャンベル「おい!しんのすけ!しんのすけ!」

メイリン「だめ、大佐。モニターをオフにされたわ!」

ミラー「愚かな・・・任務達成を目前にして・・・」

ナスターシャ「純粋すぎたんだ・・・しんのすけは・・・」

キャンベル「何と言う事だ・・・」

ボイラー室


しんのすけ「うおおおおおおおおおお!!」


ブシュゥッ!


しんのすけ「うあっちちちちちち!」

しんのすけ「んもぉ!ちゃんと修理していてよね!」ガン

しんのすけ「おねいさんオラが今お助けするゾ!待っててね!」


しんのすけ「うおおおおおおおおお!!」



溶鉱炉

しんのすけ「ハア・・・ハア・・・」

しんのすけ「うう・・・熱い・・・」

しんのすけ「走ってきたから余計にしんどいゾ・・・」ダラダラ

しんのすけ「の、のど渇いた・・・」

しんのすけ「うう・・・」フラフラ


ゲノム兵「ん?」


しんのすけ「~~~」フラフラ


ゲノム兵「!」


【ALERT】99・99


ゲノム兵「侵入者発見、応援を送れ!」


しんのすけ「おっ!?」


ゲノム兵「待てーー!」


ダダダダダダッ


しんのすけ「うああっ!さ、さいあくのタイミングだゾ・・・」


ゲノム兵「捕まえろ!」


しんのすけ「オラおねいさんをお助けしに行かないといけないんだゾ!捕まらないゾ!」

しんのすけ「邪魔するな~~~~~~~~!!」



ダダダダダダッ




ムアァァァ・・・



しんのすけ「~~~~!」フラフラ

しんのすけ「もうだめ・・・動けない・・・」ドサ

しんのすけ「う・・・でもオラこんな所で止まるわけにはいかないゾ」

しんのすけ「うう・・おねいさん・・・ナオミおねいさん・・・」


ズル ズル ズル


ゲノム兵1「いたぞ!・・・体力が尽きたようだな」

ゲノム兵2「手こずらせやがって」


しんのすけ「・・・」ズルズル


ゲノム兵3「まるで芋虫だな」

ゲノム兵4「侵入者はどこだ!・・・それか」


しんのすけ「・・・」ズルズル


ゲノム兵2「少し遅かったな。もう捕まえちまったよ」

ゲノム兵4「どれどれ・・・ん、脱水症状に近い症状を起こしているな・・・」

ゲノム兵1「こいつどうすればいいんだっけ」

ゲノム兵2「ボスの所に持っていくんだ」

ゲノム兵3「このまま運べばいいのか?」

ゲノム兵1「いや、遺体でも構わないそうだ」

ゲノム兵4「何故?こいつは侵入者だ。情報を探らないといけないだろう?」


ゲノム兵1「必要な情報はもう手に入ったらしい」

ゲノム兵2「まあ確かに、生かしておく理由はないわな」

ゲノム兵3「少しかわいそうな気もするけど、仕方がない。ここは戦場だ」


ジャキ ジャキ ジャキ



しんのすけ「・・・」ズルズル



ゲノム兵3「わるいな、坊主」ジャキ

ゲノム兵2「お前が不思議な力を持ってるのは聞いているからな・・・」ジャキ

ゲノム兵1「逃げられる前に大人しくさせる・・・」ジャキ

ゲノム兵4「・・・」ジャキ



しんのすけ「・・・」ズルズル



グッ











 パ ァ ン !


プスプスプス・・・


ドサ


ゲノム兵4「・・・」シュウウウ





















ゲノム兵1「 」ドサ



ゲノム兵2「お前!何を!」ジャキ

ゲノム兵3「裏切りか!」ジャキ



しんのすけ「お・・・?」チラ



ゲノム兵4「ここは戦場だ。死人が出るのは何も子供だけじゃない」

ゲノム兵4「違うか?」


ゲノム兵2「う、裏切りだーーーーーーー!!」


 パ ァ ン !


ゲノム兵2「あうぅ・・・」ドサ


ゲノム兵3「お前!何者だ!」ジャキ


ゲノム兵4「!」


ガッ バシッ グッ


ゲノム兵4「ちえりぃりゃああ!!」


ゲノム兵3「うあああああああああ!!!」


ブオォンッ! ・・・ ポチャン


ゲノム兵4「大丈夫か!しんのすけ君!」ザッ

しんのすけ「う・・・?」

ゲノム兵4「大丈夫、俺は味方だ。さ、これを飲め」サ


ゴク ゴク ゴク


しんのすけ「ぷはぁ・・・」

ゲノム兵4「大丈夫か?」

しんのすけ「ここ、熱いゾ。オラここ、嫌いだゾ・・・」

ゲノム兵4「わかった。涼しい場所に移動しようか」


溶鉱炉 入口

ゲノム兵4「ここなら幾分かマシだろう」

しんのすけ「・・・」

ゲノム兵「聞かせてくれ。君は一体何故ここに・・・」

しんのすけ「オラ・・・おねいさんをお助けしなきゃ」

ゲノム兵4「おねいさん?」

しんのすけ「ナオミおねいさん・・・おじさん達に捕まったんだゾ」

ゲノム兵4「ナオミ!?ナオミ・ハンターの事か!」

しんのすけ「そうだぞ。おじさん達が突然スパイだってクレイジングしだして」

ゲノム兵4「それを言うなら濡れ衣だ。ナオミがスパイ・・・」

ゲノム兵4「FOXDIEの事か?」

しんのすけ「なにそれ」

ゲノム兵4「違うのか!?」

しんのすけ「ファックス代?」

ゲノム兵4「・・・さっき君の声の歌が流れた」

ゲノム兵4「あれはなんだ?」

しんのすけ「ああ、カンタムロボのおうちでCD流したんだゾ」

ゲノム兵4「カンタムロボ?・・・メタルギアか」

しんのすけ「そうともゆー」

ゲノム兵4「まさか・・・PALキーは君が持っていたのか!?」

しんのすけ「あっすっかり忘れてたゾ」ガサゴソ


【華原朋美のステージ衣装姿】→【内村、大竹、三村、ふかわ、レッドのスーツ姿】


しんのすけ「お~また変わったゾ。でもオラともちゃんのままがよかったゾ・・・」


ゲノム兵4「そのスーツ姿の男は・・・」

しんのすけ「お?」

ゲノム兵4「俺もこんな物を持っている」サ


【ゴルゴ松本のスーツ姿】


しんのすけ「む、むさい写真だゾ・・・」タラ

ゲノム兵4「これがPALキーだと思っていた・・・何故日本の芸人の写真なのかはわからんが」

しんのすけ「オラのは最初おひなだったんだゾ。それがともちゃんになって」

しんのすけ「今見たらおじさんだらけの写真になったゾ・・・」

ゲノム兵4「ハハ、確かに持つなら女の写真の方がいいな」

しんのすけ「だよね~」

ゲノム兵4「形状記憶合金による温度変化・・・間違いなく本物だ」

ゲノム兵4「だがしんのすけ君、俺の方にはこんな物が書いてあった。何か知らないか」

しんのすけ「お?」


【NoFaNNoGrevR-eruyozumskzuoidry】


しんのすけ「な、なにこれ・・・」

ゲノム兵4「わからんか・・何かの暗号の用だが」

しんのすけ「おじさん達なら!・・・ダメだ。オラおじさん達と喧嘩したんだゾ・・・」

ゲノム兵4「ん?」

しんのすけ「おねいさんを捕まえたって言うから、オラ、おじさんの言う事聞かずに電話切って」

ゲノム兵4「キャンベル大佐か?」

しんのすけ「・・・」コク

ゲノム兵4「PALキーはどこで手に入れた?」

しんのすけ「ヤキニクのおじさんがくれたんだゾ。オラこれがカギだとは思わなかったけど」

ゲノム兵4「焼肉のおじさん?」

しんのすけ「えっと・・・マカロニグラタンのおじさんだゾ」

ゲノム兵4「もしかして・・・マカロニウェスタンか?リボルバーを持った、白髪とヒゲの」

しんのすけ「そうそう。おじさん、知り合い?」

ゲノム兵4「(リボルバー・オセロット!)」

しんのすけ「お?」

ゲノム兵4「そうか、ナオミにオセロット・・・なるほどな。大体読めてきた」


テッテレッテレ♪ テッテレッテレ♪ テレテンッテンッテンッ♪


しんのすけ「・・・」

なす

http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org5270723.jpg

なんか違うなw


ゲノム兵4「いいか、しんのすけ。聞け」

ゲノム兵4「直にナオミから無線が入る。モニターはONにしておけ」

しんのすけ「おねいさんから!?」

ゲノム兵4「ああそうだ。ナオミはスパイ疑惑をかけられ捕まったんだろう?」

ゲノム兵4「スパイかどうかは・・・本人の口から聞け」

しんのすけ「・・・」

しんのすけ「でもオラ、キャンドルのおじさんの言う事信じられないゾ」

ゲノム兵4「信じなくていい。耳を貸すな」

しんのすけ「え?」

ゲノム兵4「しかしメタルギアを止めねばお互い永久にここから出られない。そうだろう?」

しんのすけ「おじさん・・・」

ゲノム兵4「ここにいるという事は、PALキーはそれが最後だな?」

ゲノム兵4「まずはPALは入力しろ。話しはそこからだ」

しんのすけ「おじさんはどうするの?」

ゲノム兵4「俺にはまだやる事がある・・・だが、安心しろ」

ゲノム兵4「俺は君の味方だ。君がピンチの時、必ず助けにくる」

ゲノム兵4「おとこどうしの おやくそく だ」

しんのすけ「おお~~~~~~~!!おじさん太もも~~~!」

ゲノム兵4「ハハ、それを言うなら太っ腹だ」

ゲノム兵4「そうだな・・・太っ腹ついでにこれを持っていくとイイ」


【チャフグレネード】←New!!


しんのすけ「なにこれ」

ゲノム兵4「チャフグレネード。金属片をばらまき、電子機器を一時的に不能状態にする物だ」

ゲノム兵4「安心しろ。人に危害を加える物じゃない」

ゲノム兵4「本当は銃をいくつか預けてやりたい所だが・・・君に銃は扱えないだろう?」

しんのすけ「本物っていがいと重いもんね」

ゲノム兵4「まあ子供ならそうだろうな」

ゲノム兵4「さ、しんのすけ。行くんだ」

ゲノム兵4「誰かの指示じゃない・・・信じる道は、自分で決めろ」

しんのすけ「オラ・・・カスカベもお助けして、おねいさんもお助けする!」

ゲノム兵4「そうか」

ゲノム兵4「・・・行け、しんのすけ!」

しんのすけ「ぶ・らじゃー!」

昇降機

ゴウン・・ゴウン・・・


しんのすけ「・・・」


ゴウン・・ゴウン・・・


しんのすけ「・・・」


【CALL】


しんのすけ「・・・おねいさん?」


ザザッピーガガ・・・


しんのすけ「ナオミおねいさん・・・だよね?」


ピーザザザ・・・ガガ・・・ザザザ・・・


ナオミ「しんちゃん・・・」


しんのすけ「おねいさん・・・」

ナオミ「ごめんねしんちゃん・・・」


しんのすけ「・・・」


ナオミ「今、大佐達の目を盗んで別の無線機からかけているの」

しんのすけ「・・・」

ナオミ「君の聞きたいことはわかっているわ・・・」

しんのすけ「・・・スパイ、なの?」

ナオミ「・・・ええ、そうよ」

ナオミ「私はスパイとして君の側に立ち、そして情報を送っていた」

ナオミ「ごめんなさい。しんちゃん、私は君を裏切っていたの」

しんのすけ「・・・どうしてなの?」

ナオミ「・・・」

ナオミ「私はローデシアで拾われた・・・。孤児だったの。80年代のこと」

ナオミ「今のナオミ・ハンターと言う名はお金で買った物なの」

ナオミ「私は自分が誰かわからない。年齢も、人種さえも・・・」

ナオミ「私はずっと自分を探してた・・・。兄とあの人に逢うまではね」

しんのすけ「お兄ちゃんがいたの?」

ナオミ「ええ、・・・フランク・イエーガー」

しんのすけ「フラれたシュワルツネガー?」

ナオミ「フランク・イェーガーよ。君が呼んだ、あの豚さんの・・・」

しんのすけ「お~あのおち○ち○が大きい人」

ナオミ「兄も少年兵士だったわ。ザンベジ川で餓死寸前の幼い私を拾って、自分の食べ物を割いてくれた」

ナオミ「私達はあの地獄で生きのびた。兄が守ってくれた。兄は私の全てだった。私の存在を、私という個人を証明する唯一のより所だった」

しんのすけ「お兄さん思いなんだね。ひまも見習ってほしいゾ」

ナオミ「そうね、君もお兄さんだったわね・・・」

ナオミ「ちゃんとひまわりちゃんの世話して、エライわ」

しんのすけ「でへへ・・・」

ナオミ「そう、私にも兄が・・・君の様な、ね」


ナオミ「・・・デートの約束、破っちゃったわね」

ナオミ「もう君に会えそうもないわ・・・私はそれが、心残りよ」

ナオミ「本当に・・・ごめんねしんちゃん・・・」


しんのすけ「おねいさん・・・心配ないゾ。オラおねいさんがスパイでも気にしてないゾ」


ナオミ「・・・」


しんのすけ「ネネちゃんが言ってたゾ。女は秘密の一つや二つ持ってる物だって」


ナオミ「・・・!」


しんのすけ「がまん出来るゾそのくらい。オラ、そんな程度でとやかく言うほど「うつわ」のせまい男じゃないぞ」


ナオミ「・・・いや」


しんのすけ「いまはこうやって離ればなれだけど、オラに任せておけばいいゾ。オラは伝説の幼稚園児だゾ」


ナオミ「やめて・・・」


しんのすけ「刑事も兵隊も、悪の組織も「てろりすと」も、オラにかかれば一網打尽だゾ」


ナオミ「やめて!聞きたくないわ!」


しんのすけ「さっさとこんなむさくるしい場所出て、早くカスカベに帰るんだゾ。カスカベには楽しい所がいっぱいあるゾ」


ナオミ「あああああああ!!」


しんのすけ「なにがあったかな~。幼稚園もあるし~。サトーココノカドーでお買い物もできるし~。あ!カスカベ防衛隊の秘密基地もあるゾ!」


ナオミ「ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・」ヒグ


しんのすけ「いやぁ~いっぱいありすぎて選べませんなぁ~。でもやっぱり、なんだかんだでお家が一番だゾ」


ナオミ「・・・」グズ


しんのすけ「デートの約束、したんだゾ。オラ必ず、約束は守るから。だから・・・」


ナオミ「・・・」


ナオミ「ごめんなさい・・・本当にごめんなさい・・・・」ヒック

しんのすけ「おねいさん・・・」


「いたぞー!! おい!何してる!!」


ザザーーーーーピーーーザザーーーーーーー


ナオミ「きゃあっ!!ううっ・・・しんちゃん・・・」


しんのすけ「おねいさん!?」


「おい!捕まえろ!」


ザザザザーピーーガガガガーーーーザザ


バシィッ!


ナオミ「ああっ!!」

しんのすけ「おねいさん!!?」




ザザザザザピーーーガガガガガ




ナオミ「ハァ・・・ハァ・・しんちゃん・・・聞いて!・・・ザザピーガガ・・・情報を渡したのは確かだけど・・・ザザザ・・・」


ナオミ「ピーガガガ・・・それはテロリストに向けて・・・ガガ・・じゃない!」



しんのすけ「え!?」



ナオミ「ザザザ・・・・・君は本来いるはずのない・・・ガガガガガッ不規則な・・・ザザザ・・・不確定因子・・・ザザガガガ・・・」





ナオミ「それはかつてS3と呼ばれた・・・ガガガピー・・・想定さ・・・ザザザザ・・・条・・・・・・の・・・ピーガガガガ・・・実けn(ry




ザザーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー





キャンベル「しんのすけ!ナオミとの交信はこれ以上許されん!!」


しんのすけ「おじさん!?」


キャンベル「ナオミは作戦から外された。彼女に君と交信する権限はない!」

しんのすけ「待ってよおじさん!おねいさんはオラに何か伝えようとしていたゾ!」

キャンベル「違う!彼女はスパイだ!」

しんのすけ「おねいさんと代わってよ!おねいさんはスパイじゃない!きっと何か理由があったんだゾ!」

しんのすけ「今それを言おうとしてたゾ!ねえ!代わってよ!!」

キャンベル「できん!彼女は監禁した!」


しんのすけ「 お じ さ ん ! ! 」


キャンベル「今は余計な事を考えるな!メタルギアをくい止める事が先決だ」

キャンベル「しんのすけ、わかってくれ・・・いいな」

しんのすけ「わかんないゾ・・・そんな、本当の事を言っちゃあいけない理由なんて・・・」


しんのすけ「 オ ラ わ か ん な い ゾ ! ! 」



ゴウン・・・ゴウン・・・



ズウゥゥ・・・ン


テッテレッテレ♪ テッテレッテレ♪ テレテンッテンッテンッ♪


しんのすけ「・・・」

大佐

http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org5270908.jpg

あちゃあ、300超えちゃったかぁ・・・300レス以内が目標だったんだけどなぁ

地下倉庫北


しんのすけ「・・・」


メイリン「しんのすけ・・・」

ナスターシャ「そっとしといてやれ」

キャンベル「ナオミがスパイだった事が相当ショックだったようだな・・・」

ナスターシャ「無理もない。しんのすけが一番なついていたのは他でもないナオミだったからな」

ミラー「だが彼はこうして歩を進めている。しんのすけは、やる事はやる男だ」

キャンベル「それだけが我々の救いだな・・・」

メイリン「・・・」


しんのすけ「ねえ」


メイリン「えっ!?な、なに!?」アセ

しんのすけ「これ、何?」


【NoFaNNoGrevR-eruyozumskzuoidry】


キャンベル「なんだそれは?暗号のようだが」

メイリン「ちょっとまって!それって・・・」

メイリン「ナオミさんが送った情報に入っていた物だ・・・」

キャンベル「なんだと!?」

メイリン「一つだけどうしても解析できないのがあったの。既存の暗号通信じゃない、無意味な文字列」

しんのすけ「おねいさんの・・・?」

キャンベル「何故君がそれを?」


しんのすけ「・・・言いたくない」


キャンベル「・・・」

ミラー「嫌われたな、キャンベル」

ナスターシャ「憎まれ役は上官の役目だ」

メイリン「しんのすけはまだ5才よ?子供には・・・酷すぎるわ」


キャンベル「あー・・・しんのすけ。私が憎いのはわかる」

キャンベル「だが我々は任務を果たす為にここまでやってきたのだ。我々には君をサポートする義務がある」


しんのすけ「じゃあおねいさんを解放してよ」


キャンベル「それは・・・」


しんのすけ「・・・裏切り者」ボソ


キャンベル「ッ・・・!」

メイリン「コラしんのすけ!いい加減にしなさい!」

メイリン「肝心のあんたがそんな調子でどうすんのって大佐は言いたいのよ!」

メイリン「あんたがそんな調子だと、こっちも何もできないのよ!

メイリン「あんた男でしょ!?いつまでもメソメソするな!」

ミラー「強烈な皮肉だな」

キャンベル「まいったな・・・」ハァ


しんのすけ「・・・」


ナスターシャ「そのまましょげていても、事態は好転しないぞしんのすけ」

ナスターシャ「春日部に核が撃ちこまれようとしているんだろう?私は、核の恐ろしさをよくしっている」

ナスターシャ「ただの爆発じゃないぞ。その区域一帯が何十年も、草木一本生えない死の土地に汚染される」

ナスターシャ「街の友人、知人、自分の故郷を見殺しにするつもりか?」


ミラー「サバイバル教官の立場から言わせてもらうと、ウサギが狩られるのは油断し、歩を止めた時だ」

ミラー「食事をしている時、寝ている時、そこを捕食者に狙われる」

ミラー「そこは敵地の真っただ中だ。そんな所で足を止めて見ろ。真っ先に狩られるのは君だぞ」


メイリン「ねえ、わかってよ・・・しんのすけ」

メタルギア格納庫


しんのすけ「・・・一つ教えてよ」


キャンベル「なんだ・・・」


しんのすけ「おねいさんはどうなるの?」


キャンベル「君に気休めを言っても無意味だろう・・・だからハッキリ言う」

キャンベル「彼女のやった事は重大な国家反逆罪だ。任務が終わるまでは、ここに拘留だ」

キャンベル「任務後は裁判・・・しかし恩情は出ないだろう」

キャンベル「即座に判決は下り、おそらくは米国の重要犯罪者が集まる連邦刑務所に・・・」


しんのすけ「で?」


キャンベル「極刑の可能性も十分ある。もしくは、そうでなくとも生きてる内に刑務所を出る事はないだろう」


しんのすけ「へえ・・・」


メイリン「ちょっと大佐!そこまで言う必要は・・・」

キャンベル「むう・・・しかし」

ミラー「キャンベル、そういう所がダメなんだ・・・」ハァ


しんのすけ「安心してよ。オラ、ちゃんと自分の役目ははたすゾ」


キャンベル「しんのすけ・・・?」


しんのすけ「このなんとかキーを入れて、カンタムロボを止めればイイんだよね?そんなの簡単だゾ」

しんのすけ「でもオラ、それが終わったらナオミおねいさんをお助けしに行くゾ」

しんのすけ「レンホーけいむしょ?とか言う所に行って、おねいさんをお助けして」

しんのすけ「そのまま春日部で、おねいさんが楽しく暮らせるようにするんだゾ」


キャンベル「それだと君も犯罪者になるぞ」


しんのすけ「何言ってんの?オラ何にも悪い事してないじゃん」

キャンベル「しかし」

しんのすけ「止めてもムダだからね。オラはオラの信じる道を歩くんだゾ」


キャンベル「・・・わかった」

メイリン「理屈じゃないのね・・・」

司令室

内村「おっ」

しんのすけ「よっ」

内村「おかえり!いやぁ~待ちくたびれたよ!」

しんのすけ「おじさん達とももうお別れだね」

三村「ちょっとちょっと~、再会したばっかで寂しい事言うなっての!」

大竹「鍵を温めてきたんだね。俺の心は冷たいのに・・・」

三村「暗いわ!」

しんのすけ「お・・・」

ふかわ「お前、消しゴムの角ばっか使うなよ」

レッド「トントンワシントーン!」

内村「キーを温めてきたしんのすけ、10ポインッ!」

しんのすけ「・・・」タラ

メイリン「ホントなんの意味があるのかしらこれ」


【CALL】

オタコン「しんのすけ君、最後のキーを持ってきたんだね」

しんのすけ「うん・・・」

オタコン「ん、どうしたんだい?やけに暗いじゃないか」

しんのすけ「・・・」

オタコン「・・・理由は会えて聞かないでおくよ」

しんのすけ「あ、そだ」

オタコン「ん?」

しんのすけ「おじさんこれ知らない?」


【NoFaNNoGrevR-eruyozumskzuoidry】


オタコン「それは・・・」

しんのすけ「知ってるの?」

オタコン「物自体は知っている。同じ物を見せてもらったからね」

オタコン「でもそれが何なのかは・・・僕にもわからないな。何かの暗号だと思うんだけど」

しんのすけ「ほぉほぉ」

オタコン「まあ何にせよ・・・それが最後のキーだ。それを入れればPALの起爆コードが解除される」

オタコン「解除後の脱出経路は僕が用意してあるよ。この施設の全セキュリティに侵入したからね」

オタコン「もうカードキーを使う必要もない。その点は安心してくれ」

しんのすけ「ほぉほぉ」

オタコン「しかしまぁ・・・ただの5才児がここまでやるなんて、ほんと大したもんだよ。君は」

オタコン「さすがカンタムロボを生んだ国の子供だ」


しんのすけ「でへへ・・・」


キャンベル「しんのすけ・・・最後まで君に頼りっぱなしだった・・・いろいろすまない」

メイリン「あんた、やっぱり伝説の幼稚園児だったわ」

ナスターシャ「春日部は君が守った。胸を張れ」


しんのすけ「・・・」スチャ


内村「」キラン

内村「そのキーを、ここに入れるべし!」ビシ!


ミラー「・・・」

しんのすけ「ほーい」ガチャ


キュイィー・・・ン ガチャガチャガチャ・・・


内村「第三のPALコード、入力おっけぇ!!」


ボワンッ

ボワンッ

ボワンッ


しんのすけ「お?」


雛形あきこ「全てのPALコードが、入力されたわ!」


華原朋美「お疲れ様で~す♪」


内村「全てを揃えた君に・・・マルあげよう!」


ナスターシャ「全員集合か」

メイリン「ほんと、つくづく下らない機能ね」


ウィィィィィン! ビーッ! ビーッ! ビーッ!


ボワボワボワンッ


しんのすけ「消えちゃった」


ビー! ビー! ビー!



『スベテノ PALコード ニュウリョクカンリョウ』



『【起爆】コードガ ニュウリョク サレマシタ』


しんのすけ「えっ」


ビーッ! ビーッ! ビーッ!


『 核発射準備 カンリョウ シマシタ』


ビーッ! ビーッ! ビーッ!


ウィィィィ・・・ィィィィイン!


しんのすけ「あれ・・・なにこれ」


キャンベル「バカな!?しんのすけは解除をしたはずだ!」

メイリン「PALキーは起爆コードの緊急解除装置のはずよ!なんで!?」

ナスターシャ「何がどうなっている!?」



ビーーーーーーーーーーーーーーッ!




ビーーーーーーーーーーーーーーッ!




ビーーーーーーーーーーーーーーッ!




しんのすけ「???」









【CALL】


しんのすけ「お?」


ミラー「ありがとうしんのすけ、これで起爆コードの入力は完了した。もうメタルギアを止める事は出来ない」


しんのすけ「お?」


ミラー「わざわざPALキーを見つけてくれた上、起爆コードの入力までしてくれて、本当に恩に着る」

ミラー「しんのすけ好みの女の写真だったとはお粗末な話しだったが・・・」


しんのすけ「「いえいえ、どういたしまして~」


ミラー「ふん、アホウが」


しんのすけ「おじさんこれ何?なんかビービーうるさいんだけど」


ミラー「やっぱり、わかってなかったか」

ミラー「我々は起爆コードを入手できなかったんだよ。コードを知る人間はこの基地にいなかった」

ミラー「PALキーも誰かが持ち去ってしまった。まさかオセロットの仕業とは思わなったが・・・」


しんのすけ「おじさん何言ってんの?」


ミラー「つまり、俺達は核を撃つことはできなかった。威嚇発射さえもな・・・」

ミラー「まさに八方塞がりだった。核が撃てなければ我々の要求は叶えられない」

ミラー「起爆コードを入手できなくなった以上、別の方法を探すしかない。そこで野原一家、貴様らに賭けてみる事にした」


しんのすけ「お?」


ミラー「オセロット・・・奴はPALキーを持ち出した犯人を適当なスパイに被せた・・・」

ミラー「お前もよく知る人物だ。レモンとか言ったか・・・」


しんのすけ「レモンちゃんが!?」


ミラー「全てはオセロットのでっち上げだったんだよ。レモン一家は最初からこの島に来て等いない」

ミラー「その嘘にまんまと乗せられた俺達は、レモンを脅迫する材料として野原ひろしを誘拐した・・・」

ミラー「野原一家の事は俺も耳にしていた。大人帝国、ブタのヒヅメ、ホワイトスネーク団等々・・・」

ミラー「並み居る裏組織をただの民間人に、軒並み壊滅させられた。レモン一家の所属していたスカシペスタン共和国もその内の一つだ」

ミラー「戦闘能力の観点からみて俺達は野原ひろし以外ありえないと踏んでいた」

ミラー「当然だな。女子供にこんな大それた事ができるわけないと思っていたからな」


ミラー「だが・・・、魔法使いだったとわな」


しんのすけ「???」


ミラー「やられたよ。伝説の英雄が成人男性ではなく、ただの幼稚園児だったとは・・・」

ミラー「ふん、だが、やはりただの子供だお前は。いや、お前らの言葉で言うならおバカ、か」

ミラー「すべて最初から仕組まれていたんだよ。お前に、起爆コードを入力させる為に!」


しんのすけ「オラが・・・?」


ミラー「ん?もしやここまで来られたのは自分一人の才能だと思っているのか?」

ミラー「とにかくこれで核発射準備は整った。新型核を撃ち込んで見せれば、ホワイトハウスの連中も俺達の要求を飲まざるを得ない」


しんのすけ「おじさんも・・・スパイなの?」


ミラー「ふふ、知らないのはお前だけだwwフフフ・・・フハハ!惨めだな?しんのすけェ・・・」


しんのすけ「ナオミおねいさんも・・・おじさんのスパイなの?」


ミラー「ナオミか・・・確かに俺達はナオミから貴様の情報を得ていた」

ミラー「だがナオミに関しては俺達も予想外だった。あの女はあの女で、何か目的があるのだろう」

ミラー「だが俺には関係のない事だ。さんざん利用されて用事が済めば捨てられる。女は怖いな?しんのすけ・・・」


しんのすけ「おじさん・・・だれ?」


ミラー「全て教えてやる。もしも俺の元まで辿り着けたら、な」


キャンベル「しんのすけ!そいつはマスター・ミラーではない!」


しんのすけ「おじさん!?」


ミラー「キャンベルゥ・・・、今頃気づいても遅い」


キャンベル「マスター・ミラーの遺体が彼の自宅で発見された。死後3日経ってる。マスターの無線がオフにされていたのでわからなかった」

キャンベル「メイリンによると、発信源はその基地内だ!」


しんのすけ「えっ、じゃあ、おじさんは・・・」

キャンベル「お前が話していたのは・・・!」


バサ・・・



ミラー「俺だよ、しんのすけェ・・・」バサ


しんのすけ「あ~~~~っ!」



【ミラー】→【リキッド】




リキッド「貴様の役割は済んだ、あの世へいけ!」


【ALERT】99・99


テッテレッテレ♪ テッテレッテレ♪ テレテンッテンッテンッ♪


しんのすけ「見れば?」

ミラー

http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org5272658.jpg


ビーッ! ビーッ! ビーッ!


ガチャン!


しんのすけ「あっ!閉じ込められた!」


プシュウウウウ・・・


しんのすけ「うわっ!今度はおならが・・・」


キャンベル「しんのすけ!それは毒ガスだ!」

メイリン「吸っちゃダメ!口を塞いで!」


しんのすけ「ぐぬぬ・・・」



プシュウウウウ・・・


メイリン「ダメ・・・息が持たないわ!」

ナスターシャ「しんのすけ!スプレーだ!スプレーを持っていただろう!」

ナスターシャ「ガスは気体だ。噴出力の強いスプレーを吹きかければガスの充満を暮らせる事ができる!」


しんのすけ「~~~~~!」パクパク


シューーーーーー! シューーーーーー!


プシュウウウウ・・・


ナスターシャ「く、焼け石に水か・・・」

キャンベル「しんのすけ!ガスの届いてない場所に移動しろ!」


しんのすけ「~~~~~」ダダダ!


【CALL】

オタコン「しんのすけ!そこは防弾ガラスだ!通常兵器では爆破できない!」

オタコン「今そこのセキュリティを解除してみる!それまで持ちこたえてくれ!」


プシュウウウウ・・・


しんのすけ「~~~~!」バサ!バサ!

ナスターシャ「折り畳み傘を・・・しかし!」

メイリン「息が持たない・・・!」


しんのすけ「 ぷ は ぁ ! 」


キャンベル「しんのすけ!呼吸を止めろ!」

しんのすけ「そんな事言ったってオラお魚じゃないゾ!そんなに長く止めれないゾ!」


プシュウウウウ・・・


ナスターシャ「ガスが充満してきている・・・しんのすけ!もう一度息を!」


しんのすけ「~~~~」スゥゥ

しんのすけ「うっ!ゲホッ!ゴホッ!」


メイリン「バカ!むせてる場合じゃないわよ!」

しんのすけ「さっき食べたココアシガレットが引っかかった~」

メイリン「だから任務中におやつ食うなっつったでしょ!このおバカ!」


プシュウウウウ・・・


しんのすけ「うう・・・オラおなら何かにやられるのはイヤだゾ・・・」

キャンベル「エメリッヒ博士はまだか!」

メイリン「急いで~~~~~~~!!」


プシュウウウウ・・・


しんのすけ「おならが迫ってくるゾ!」

ナスターシャ「エメリッヒ博士はまだか!」

キャンベル「万事休すか・・・」


プシュウウウウ・・・


しんのすけ「おなら・・・おなら・・・ん?おなら?」


しんのすけ「!」ピコーン


ガツガツモグモグムシャムシャ・・・


ナスターシャ「しんのすけ、何を・・・」

メイリン「芋羊羹!?食ってる場合じゃないでしょうが!!」


しんのすけ「違うゾ、これは・・・うっ!」


ボン! ボン! ボン!


しんのすけ「う~~くるしい~~~・・・」メキメキメキ

ナスターシャ「なんだ!?しんのすけの腹が急に・・・」

メイリン「風船みたいに・・・」


プシュウウウウ・・・


しんのすけ「お、おならにはおならだゾ・・・」メキメキ


ピーゴロゴロ


しんのすけ「ハッ!きた!」


キュィィィィィン・・・


しんのすけ「いっくゾ~~~~~~~~~っ!!」


キャンベル「一体何を!?」


ぷぅ~



・・・



・・・



・・・


ブオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!



バリィィィン! ガラガラガラ! ズドォン! ズドォォォォン!



しんのすけ「まだまだ~~~~!!」



ブオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!




バキバキバキバキ!! メキメキメキ・・・








 ボ ン ッ ! ! 


ガラガラガラ・・・


【CALL】

オタコン「しんのすけ君!司令室のセキュリティが突然・・・うわ!」

オタコン「なにこれ・・・司令室が瓦礫の山じゃないか!」

キャンベル「な、なんだ今のは」

ナスターシャ「ミサイルでも撃ちこまれたかのようになっているが・・・」

しんのすけ「今のはおならだゾ」

メイリン「へ?」

しんのすけ「おならにはおならだゾ。オラのおならで吹き飛ばしたんだゾ」

ナスターシャ「おなら・・・」

キャンベル「例の不思議な力か?」

メイリン「そんな力持ってんなら先に言いなさいよ」

しんのすけ「いやぁそれほどでも~」

メイリン「ほめてねーよ」

オタコン「全く、君って奴は・・・」


リキッド「」サッ


しんのすけ「あ!」


キャンベル「しんのすけ!リキッドを追え!」


しんのすけ「待て~~~~!うそつきオヤジ~~~!」


ダダダダダッ!

メタルギアコクピット前


ダダダダダッ!


しんのすけ「ハァ・・・ハァ・・・」

しんのすけ「おじさーーーーーーん!!」


リキッド「しんのすけェ!!俺のサングラス姿もイカすだろう・・?」


しんのすけ「ぜえ・・ぜえ・・・」


リキッド「ふん、メガヘガデルまで持っていたとはな・・・」

しんのすけ「知ってるの!?」

リキッド「貴様のことは調べたと言っただろう?こっそり盗んできたか?」

しんのすけ「盗んだんじゃないゾ!貰ったんだゾ!

リキッド「ほう、そうか」ニヤニヤ

しんのすけ「おじさん、もう逃がさないゾ!おとなしくお縄につけ~!」

リキッド「ふふ、無駄だ無駄だ」

しんのすけ「オラをよくも騙したな~!!」

リキッド「そうだ。俺はお前を騙してうまく操った」

リキッド「いくら力があろうと所詮ガキの浅知恵。貴様はよく働いてくれた・・・」

リキッド「【らりるれろ】の連中もそう思っている事だろうよ」

しんのすけ「ら、らりるれろ?」

リキッド「貴様の大好きなナオミが教えてくれたぞ」

リキッド「お前は、ただの、駒だとな・・・」ニヤ

リキッド「ナオミは俺達に情報を提供してくれた・・・だがその動機も、目的も不明だ」

リキッド「そしてらりるれろが関わっていると知った以上あの女を野放しにはできない」

リキッド「それがあの女を捕えさせた理由だ。ハッ、スパイには変わりないからな」


しんのすけ「・・・」


リキッド「与えられた任務を疑いもしないとは・・・やはり、貴様はただのガキだ」

リキッド「核発射の阻止、人質の救出、全て偽りの任務だ」

しんのすけ「え・・・?」

リキッド「考えても見ろ。DARPA局長も、AT社社長ケネス・ベイカーもどこにもいなかっただろう?」

リキッド「これは俺達も知らなかった・・・だからPALの起爆ができなかった」

リキッド「だが今、こうして起爆準備は完了し、メタルギアは可動状態に入った」

リキッド「全て、お前のおかげだ」ニヤ


しんのすけ「なんで・・・なんでこんな事するの?」


リキッド「ん?」


しんのすけ「なんでこんな事をするんだって聞いてるんだゾ!」

リキッド「ふん、まあイイ。教えてやろう・・・」


リキッド「ゲノム兵に投入されたソルジャー遺伝子の話は聞いただろう。ま、お前じゃ理解できないだろうが」

しんのすけ「・・・」

リキッド「ソルジャー遺伝子はビックボスの体細胞から採取した物だ・・・」

リキッド「ビッグ・ボス・・・かつて戦場を転々とし幾度となく戦況を覆した伝説の英雄」

リキッド「それと同時に世界を恐怖に陥れた史上最悪のテロリスト・・・でもある」

しんのすけ「さっき言ってた雷オヤジ?」

リキッド「ハッハッハ、そうだ。その雷オヤジだ」

リキッド「つまり、ビッグ・ボスの遺伝子が入ったあの兵士はみな、医学的にはビッグ・ボスの息子という事になる」

しんのすけ「???」

リキッド「ふん、もう話についていけないか。まあイイ」

リキッド「ビッグ・ボスの息子達・・・我々はそう名乗っている」

リキッド「ビッグ・ボスがかつて目指した兵士たちの理想郷、アウター・ヘブン・・・」

リキッド「息子の我々がビッグ・ボスの意志を継ぎ、ビッグボスができなかった理想郷の構築!!」

リキッド「それこそがビッグ・ボスを超えた証になり!それこそが我々の!いや、俺の人生最大目的だ!!」グッ!


しんのすけ「・・・よくわかんないけど、一個だけわかったゾ」

リキッド「なにがだ?」


しんのすけ「おじさん・・・とうちゃんが大好きなんだね」


リキッド「・・・なんだと?」ギロ


しんのすけ「おじさんはとうちゃんが好きで好きで仕方がないんだね」

しんのすけ「だからそうやって、とうちゃんのお助けを・・・」



リキッド「 バ カ を 言 う な 小 僧 ぉ ! ! 」



しんのすけ「!?」ビクッ


リキッド「ゲノム兵がビック・ボスの息子と名乗るのは便宜上の事だ。だが俺は違う」

リキッド「遺伝子に呪いを込められた息子・・・」


リキッド「俺は、ビック・ボスの!実の息子なんだよ!」バッ!


リキッド「恐るべき子供達。その計画はそう呼ばれた」

リキッド「1970年代、アナログなクローン技術とスーパー・ベイビー法を用いて、最強の兵士を作るべくビッグボスの体細胞から作られたクローン」

リキッド「それが、俺だ」


しんのすけ「おじさんは雷オヤジの・・・ウーロン?」


リキッド「クローンだ小僧。日本語で言う複製、つまりコピーだ」

リキッド「だが俺はただのクローンではない」

リキッド「誕生したのは8つ子だった。だが闘争本能を高めるために意図的に間引き・・・つまり殺すんだな」


しんのすけ「え・・・」


リキッド「それも全て最強の兵士・・・俺の双子・・・ソリッド・スネークを作る為に・・・!」ワナワナ

リキッド「俺はオヤジの劣性遺伝子ばかり受け継がされた!俺は、双子の兄弟の搾りカスだ!!」

リキッド「貴様にわかるか!?生れ落ちた時からクズと見なされ続けてきた惨めさが!」


しんのすけ「しぼりかす・・・?」


リキッド「そうだ!とうちゃんが好きか、だと?笑わせるな!・・・憎しみだよ」

リキッド「貴様にも確か妹がいたな・・・妹ばかりをかわいがる両親、経験があるだろう」


しんのすけ「!」


リキッド「・・・オヤジは死んだ。俺は復讐の機会すら奪われた」

リキッド「だから俺は!親父の遺志を実現してみせる・・・親父を超え、親父を殺す!」グッ!


リキッド「それがオヤジへの!復讐になるのだ!!」ス


バッ!


しんのすけ「あっ待て!!」



ビーーーーーーッ! ビーーーーーーッ! ビーーーーーーッ! 


ゴウゥン・・・ ゴウゥン・・・



ゴゴゴゴゴゴ・・・!


しんのすけ「おわぁ!!ゆ、床が浮いてるゾ・・・」グラグラ


リキッド「しんのすけェ!!この歴史的な兵器を拝みながら死んでゆけ、俺の貴様へのせめてもの気遣いだ」



ビーーーーーーッ! ビーーーーーーッ! ビーーーーーーッ! 



ゴゴゴゴゴゴゴ・・・


キャンベル「ついに動き出してしまった・・・」



しんのすけ「おああ!じ、地震だ~~~ッ!」



ゴゥン! ゴゥン! ゴゴゴゴゴゴゴ・・・!



リキッド「今から見せてやる!」21世紀を導く・・・」





リキッド「 悪 魔 の 兵 器 を な ! ! 」












VS メタルギアREX


テッテレッテレ♪ テッテレッテレ♪ テレテンッテンッテンッ♪


しんのすけ「見れば?」

リキッド

http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org58887.jpg

やっとメタルギアか・・・大分かかったなぁ


地下搬出路


ゴウンゴウン ゴウン・・・ガシャァン!


しんのすけ「お・・・」タラ



REX「 キ シ ャ ア ア ア ア ア ア ア ! ! ! ! 」


ビリビリビリ・・・



リキッド「どうだしんのすけェ!これが貴様が躍起になって止めにかかったメタルギアだ!」

リキッド「最後ににのこの史上最悪の兵器を拝めることができて本望だろう!?」


しんのすけ「う~ん、やっぱりデザインが・・・ロケットパンチもないし~」


リキッド「まだ言うか!小僧・・・」

リキッド「フフ、まあイイ。貴様にはわからんだろう。この偉大な兵器の魅力はな」



REX「 キ シ ャ ア ア ア ア ア ア ア ! ! ! ! 」



しんのすけ「ううっ!どう見ても悪のロボットだゾ・・・」ビリビリビリ


キャンベル「動き出してしまった以上破壊して止めるしか・・・」

メイリン「破壊!?あんなもんどうやって止めんのよ!!」



リキッド「いくぞォ!小僧ォーーーーーーーーーーー!!」



ガガガガガガガガ!



しんのすけ「うわっ!」



ガガガガガガガガ!


ガガガガガガガガ!


ガガガガガガガガ!

ありゃ?ID変わってら。まぁいいか


しんのすけ「おおおおおおお!!」ダダダ


リキッド「逃げられると思うなァァァァァ!!」


ガガガガガガガガ!


ガガガガガガガガ!


ガガガガガガガガ!


ナスターシャ「しんのすけ!先ほどの芋羊羹のような、我々の知らない装備はもうないのか!」

キャンベル「君がメタルギアに対抗できるとすれば、それしかあるまい!!」


しんのすけ「ええっ!急に言われても困るゾ・・・」


ガガガガガガガガ!


ガガガガガガガガ!


ガガガガガガガガ!


しんのすけ「ひいいいいい~~~~!」ダダダ


リキッド「ハッハッハ!まるで蟻と象の戦いだなぁ!?」


しんのすけ「えっと、え~っとぉ」ガサゴソ

メイリン「しんのすけ!後ろ!」

しんのすけ「お?」


リキッド「そのまま踏み潰してやる!!」グッ


ドガァッ!



パラパラパラ・・・


リキッド「潰れたか?」


キャンベル「しんのすけ!無事か!」









しんのすけ「お、おお~」ドキドキ





リキッド「む、いつの間にそっちに・・・」ギロ

リキッド「そうか、貴様ははあのヨーヨーがあったな」

リキッド「全く、逃げ足だけは速い奴だ・・・」



ナスターシャ「しんのすけ!急げ!」

しんのすけ「そんな事言われても・・・えっと、え~っとぉ・・・」ガサゴソ


ガガガガガガガガ!


ガガガガガガガガ!


ガガガガガガガガ!


しんのすけ「うわあああああ!」


ガガガガガガガガ!


ガガガガガガガガ!


ガガガガガガガガ!



リキッド「フハ、フハハ、フハハハハハハ!!」


ダダダダダッ!


しんのすけ「もお、乱暴すぎるゾおじさん!」

しんのすけ「おもちゃは大事に扱いなさいっていつもかあちゃんが言ってたゾ!」


リキッド「その辺は心配無用だしんのすけェ・・・メタルギアは頑丈にできている」

リキッド「貴様一匹潰すくらい、なんともないわ!」


グワァン


ドシィィィン!



しんのすけ「おわったったった!」



ドシィィィン! ドシィィィン! ドシィィィン!



しんのすけ「ひいいいいい~~~~」


ダダダダダダダッ!



ドシィィィン! ドシィィィン! ドシィィィン!



リキッド「ふむ・・・小回りだけは貴様が上のようだな・・・」


リキッド「ならばこれで終わりにしてやる!死ねェ!しんのすけェェェェエ!!」



ボッ ボッ ボッ



キャンベル「しんのすけ!ミサイルだ!逃げろ!」



シュゥゥゥゥゥゥゥウウウウ!!!


しんのすけ「アクションビーム!」


クルクル ガチ


リキッド「ハン!ヨーヨーで逃げるつもりか!だがそれでも無駄だ!」


しんのすけ「!?」グイーン!


リキッド「そのミサイルは・・・追尾機能付きだ!」


グィィィ・・・ シュゥゥゥゥウウウウウ!!


しんのすけ「おわ~~~!みさいるが追っかけてきたゾ!!」


リキッド「終わりだ!」




全員「しんのすけーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」









シャカ






ズ ド ド ド ド ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ン ! ! 


ドドドドォォォォ・・・ ガラガラガラ・・・


キャンベル「しんのすけ!応答しろ!しんのすけェェェエ!!」

メイリン「しんのすけーーーーーーー!!返事をしてーーーーー!!」

ナスターシャ「なんて事だ・・・しんのすけ・・・!!」


リキッド「ハッハッハ!さすがの貴様もミサイルの直撃には耐えられまい・・・」

リキッド「このシャドーモセスの塵になるがイイ!ハッハッハーーーーーーー!!」


モクモクモク・・・











地下搬出路 コンテナ裏


しんのすけ「う・・・」


ズシ


しんのすけ「なんか重いぞ・・・」


ズッシ


しんのすけ「おもい・・・重いゾ!」


しんのすけ「んもぉ!どいてよ!」ブオ


「ぶぎゃっ!」


しんのすけ「あっ!」






豚「おいちちちち、ここはどこだ・・・」





しんのすけ「ぶりぶりざえもん!!」



豚「む、しんのすけ・・・という事は。ハッ!」

豚「救いのヒーロー、ぶりぶりざえもん、参上!」キリ


しんのすけ「ぶりぶりざえも~~~ん!ぶりぶりざえもんがお助けしてくれたんだね~!!」


豚「はへ?」


キャンベル「よりにもよってこの豚が・・・」

ナスターシャ「爆風でマラカスが鳴ったのか?しかし」


しんのすけ「さっすが救いのヒーローだゾ!オラのピンチに駆けつけてくれたんだね~~~!」


豚「・・・」ポン


豚「ハッハッハ!そうだしんのすけ!私は救いのヒーロー!子供一人助けるくらいお安い御用だ!」

豚「これで私のありがたみがわかっただろう!お助け料一億万円、ローンも可。よろしく頼むぞ!」キリッ


メイリン「ほら、わかってない」


しんのすけ「ぶりぶりざえも~~ん、オラ今悪のロボットに襲われてるんだゾ!」

豚「何!?それはまことか!」

しんのすけ「あのロボットをやっつけないと、世界が危ないんだゾ!」

豚「世界を・・・ほう」ニヤ

豚「ならばそのロボットを私がやっつければ、私は世界を救ったヒーローになるという事だな!?」

しんのすけ「そうともゆー」

豚「そうすれば皆が私を敬いキレイなちゃんねーがわんさか・・・」グヘヘ


メイリン「すぐ調子に乗るんだから・・・」


リキッド「フハハハハハハハ!粉微塵になったかァしんのすけェ!!」


しんのすけ「あれだゾ!」

豚「む・・・」チラ


REX「 キ シ ャ ア ア ア ア ア ア ア ! ! ! ! 」


豚「・・・」タラ


豚「では、私はこれで」サッ


しんのすけ「ちょっと待ってよぶりぶりざえもん!あれをやっつけないとカスカベにミサイルが飛んでくるんだゾ!」ガシ

豚「ぷぎゃ!は、はなせバカモノ!あんな恐竜みたいな奴と戦えるわけないだろアホがぁ!!」ジタバタ


キャンベル「この豚だけは・・・」

メイリン「ちょっとあんた!しんのすけの救いのヒーローなんでしょ!」

メイリン「たまにはしんのすけの役に立ったらどうなのよ!!」

ナスターシャ「君、これまでいいとこナシだぞ!?いいのか!?」


豚「だまれだまれだまれ!私にとってはあんなポンコツロボよりペチャパイ女の色気のない姿やたばこ女が出す煙の方がよっぽど迷惑じゃボケェ!!」ジタバタ


メイリン「ぺちゃぱ・・・この豚あああああああ!!」ピキピキ

ナスターシャ「君はプライドがないのか!?」

キャンベル「全く、度し難いな・・・」


しんのすけ「ねえ!ぶりぶりざえもんってば!お助けしてよ!!」


豚「できるかバカヤロ~~~~~!!はなせ~~~~~~~~~!!」ジタバタ










リキッド「 そ こ か ! ! 」


REX「 キ シ ャ ア ア ア ア ア ア ア ! ! ! ! 」


しんのすけ「うげ、見つかったゾ・・・」

歌「貴様が大きな声を出すからだぞ!このバカモノが!!」

メイリン「それはお前だよ!」



リキッド「ん・・・いつぞやの豚・・・フハハ、ちょうどいい!!」

リキッド「墓標代わりに豚の丸焼きでも飾ってやる!死ねィ!!」


ガガガガガガガガ!


ガガガガガガガガ!


ガガガガガガガガ!



しんのすけ・豚「うああああああああああ!!!」



ガガガガガガガガ!


ガガガガガガガガ!


ガガガガガガガガ!



しんのすけ・豚「ひいいいいいいいいいい!!」



ガガガガガガガガ!


ガガガガガガガガ!


ガガガガガガガガ!



しんのすけ・豚「おおおおおおおおおおおお!!」



リキッド「ちぃ、主人に似て逃げ足だけははやい・・・」


しんのすけ「ハァ・・・ハァ・・・オラ、もう疲れたゾ・・・」

キャンベル「しんのすけ!立て!」

しんのすけ「そんな事言ったって~」


リキッド「覚悟ができたか?しんのすけェ・・・」ニヤ

リキッド「ん?」


ザッ


豚「・・・」デーン


しんのすけ「ぶ、ぶりぶりざえもん?」


リキッド「なんだ豚野郎?飼い主を庇いに来たか?」


豚「・・・」サッ


リキッド「・・・ん?」


豚「これ、私の行きつけのキャバクラの割引券ですw旦那ぁーこれ差し上げるんで私だけは見逃して~~~」スリスリ


しんのすけ「お・・・」タラ


全員「いい加減にしろこの豚ぁ~~~~~~~~~~!!」


テッテレッテレ♪ テッテレッテレ♪ テレテンッテンッテンッ♪


しんのすけ「見れば?」

>>344
訂正

見れば?×

じゃ  ○

オタコン

http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org5274626.png


リキッド「フハハハハハ!我が身かわいさに命乞いか豚野郎!!」


豚「でへへ・・・旦那ぁ~」


キャンベル「この豚ぁ!いい加減にしないか!」ワナワナ

ナスターシャ「あいつは最初からああだった・・・」

メイリン「ほんと、身も心もただの豚ね」


リキッド「豚野郎にはお似合いの行動だ・・・しかし」

リキッド「アウター・ヘブンに貴様のような豚はいらん!」


豚「!?」


リキッド「 主 人 共 々 死 ね ェ ェ ェ ェ ェ ! ! 」


豚「ぴぎゃ~~~~~~~~~!!」


ガガガガガガガガ!


ガガガガガガガガ!


ガガガガガガガガ!


豚「うう・・・」ドサ

しんのすけ「だ、大丈夫?ぶりぶりざえもん」

豚「まったく、なんて野郎だ!この私がここまですり寄ってやってると言うのに!」

豚「とんでもない悪党だな!あいつは!」ビシッ!

メイリン「(お前もだよ・・・)」


リキッド「フハハハハハハハ!!」



ガガガガガガガガ!


ガガガガガガガガ!


ガガガガガガガガ!


しんのすけ・豚「うああああああああああ!!!」


ガガガガガガガガ!


ガガガガガガガガ!


ガガガガガガガガ!


しんのすけ・豚「ひいいいいいいいいいい!!」


ガガガガガガガガ!


ガガガガガガガガ!


ガガガガガガガガ!


しんのすけ・豚「おおおおおおおおおおおお!!」



リキッド「フハハハハハハ!逃げろにげろ!!」


キャンベル「だ、だめだ!逃げてるだけではいずれ・・・」



しんのすけ・豚「ハァ・・・ハァ・・」


リキッド「ふん、そろそろ飽きたな・・・」

リキッド「おい豚!貴様の提案に乗ってやろう・・・」


豚「!?」


リキッド「俺はさっさと新型核を撃ちこみたい。しかしその小僧、逃げ足だけは早く手間取っている」

リキッド「貴様の命だけは助けてやろう。そのかわり・・・その小僧を差し出せ」ニヤ


全員「!?」


豚「・・・」チラ


しんのすけ「ぶ、ぶりぶりざえもん?」


リキッド「どうした豚野郎・・・今頃になって迷うか?」

リキッド「言っておくが俺はどちらでも構わんぞ。貴様がいなくともしんのすけをどうにかできる兵装はある・・・」

リキッド「このようにな!」


ビゥーーーーー! ズバッ! シュウウウ・・・


しんのすけ「ひいい~~~!」シュウウ

ナスターシャ「で、電子レーザー・・・」

キャンベル「くっ、とても肉眼で追い切れる物ではない!」



リキッド「手間は取りたくないだけだ。俺の目標はあくまでその小僧。貴様に用はない」

リキッド「貴様も無理矢理そいつに呼び出されて迷惑しているだろう?いい交換条件だと思うが・・・?」


豚「・・・」ダラダラ


しんのすけ「ぶりぶりざえもん・・・」

豚「し、しんのすけ・・・」


リキッド「はやくしろ!どちらも消し炭にしてやろうか!」



REX「 キ シ ャ ア ア ア ア ア ア ア ! ! ! ! 」


豚「・・・」


がしっ!


しんのすけ「うあっ」ズルズル


ナスターシャ「あ、あの豚!」

キャンベル「おのれ・・・ついに実の主人まで・・・」

メイリン「あいつ・・・!私があの場にいたらぶん殴ってやりたいわ!!」


ズルズルズル・・・ドサ


しんのすけ「うあっ」ドサ

豚「・・・」


リキッド「フハハハハハハハ!よくやったぞ豚野郎!!」


豚「う・・・」ダラダラ

しんのすけ「ぶりぶりざえもん・・・」


リキッド「約束通り貴様の命は助けてやろう・・・そこをどけ。しんのすけを仕留める」


豚「・・・」ダラダラ


リキッド「豚ぁ!はやくどけ!貴様も一緒に肉塊になりたいか!」


豚「し、しんのすけ・・・」ダラダラ

しんのすけ「ぶりぶりざえもん・・・?」

豚「うう・・・」ダラダラ


リキッド「・・・?」


豚「・・・」ダラダラ


リキッド「・・・そうか、どうやらミンチになりたいらしい」

リキッド「人は食えんが豚は食える。貴様は死して初めて役に立つのだ!」


豚「うううう・・・」ダラダラ

しんのすけ「ぶりぶりざえも~ん・・・」タラ



豚「うう・・・うおりゃああああああああ!!!」


リキッド「!?」


ダダダダダッ


豚「このやろ~~~~何がミンチだ!何が肉塊だ!」ペチペチ


リキッド「・・」


豚「饅頭の具になる奴の気持ちを考えた事があるのか!この!この!」ペチペチ

しんのすけ「ぶりぶりざえもん!」


豚「おりゃおりゃおりゃおりゃ~~~~~!!」ペチペチペチペチ


リキッド「・・・ふん!」



げしっ



豚「うあっ!」


リキッド「見苦しさだけは親譲りだな、貴様は」

リキッド「やはり貴様は豚だ!裏切りも、助太刀も何もかも半端で・・・」


しんのすけ「な、なに~~~~!」

豚「うう・・・」ボロ


リキッド「不快なんだよ!貴様らのような、他力本願なだけの豚野郎はな!」

リキッド「いい加減身の程を知ったらどうだ!ええ!?」



【CALL】


メイリン「ねえ、しんのすけ、ふと思ったんだけど・・・」

キャンベル「何だメイリン!こんな時に・・・」

メイリン「あの豚、元々はグレイフォックスなんだよね?」

ナスターシャ「確かそんな事言っていたような・・・」

しんのすけ「お?」

メイリン「原理はよくわからないけど・・・元の体に戻せないの?」


しんのすけ「どうやって?」

メイリン「それはあんたが考えるのよ!」

しんのすけ「・・・」チラ


豚「ぶぎゃあ~~~~~!死にたくない~~~~!」ジタバタ


しんのすけ「お・・・」タラ


ナスターシャ「確かに、グレイフォックスの強化骨格ならあるいは・・・」

キャンベル「しんのすけ、君は知らないだろうがグレイフォックスはかつてFOXHOUNDの筆頭戦士だった」

キャンベル「ザンジバーランドでは自らメタルギアに乗り、我々を苦しめた・・・」

キャンベル「彼を呼ぶことができたら・・・いやしかし!」


リキッド「相談は済んだかしんのすけェ・・・」


しんのすけ「お!?」


リキッド「無駄だと知りつつ見苦しく足掻き続けるその姿、そこの豚と同じだな」


豚「ひいい~~~~~~~~!!」


しんのすけ「・・・」タラ


リキッド「さて、この下らん茶番も終わりにしようか」


しんのすけ「ぶりぶりざえもんは見苦しくなんかないゾ」


リキッド「んん?」


しんのすけ「ぶりぶりざえもんはオラが考えた救いのヒーローだゾ!」

しんのすけ「確かにおバカでエッチでがめつい所で普段全然役に立たないけど!」

しんのすけ「やる時はやる奴だゾ!ぶりぶりざえもんは、ぶりぶりざえもんは・・・」


しんのすけ「 お 前 に 何 か 負け な い ゾ ! ! 」


リキッド「おい豚・・・飼い主がああ言ってるぞ」


豚「うう・・・」ヨロヨロ


リキッド「やれやれ、ここまで発破をかけられてまだその体たらくか・・・」

リキッド「がっかりだよ!貴様らには!」

リキッド「もういい・・・貴様らは仲良くあの世で遊んでいろ!」


リキッド「 死 ね ェ ! 」



グワァッ!



しんのすけ「~~~~」グッ


全員「しんのすけーーーーーーーーーーーー!!」






(・・ラ・・ヲ・・・・・レ)





しんのすけ「お!?」


リキッド「フハハハハハハーーーーーーー!!」


豚「あわわわわわわ~~~~!!」


しんのすけ「・・・!」ジャキ


リキッド「今更何を・・・もう遅いわ!!潰れろ!!!」






シャカ(ry















ぐちゃっ


ズゥゥゥン・・・


リキッド「フハ、フハハハハハ!ついにやったぞ!」

リキッド「ちょろちょろと逃げ回るだけのガキめ。手間取らせおって・・・」

リキッド「ふふ、貴様があの世でも寂しくないように、故郷を丸ごとあの世へ送ってやる・・・」

リキッド「このメタルギアの新型核弾頭によってな!!」


ズゥゥゥン・・・ ピピッ


リキッド「・・・ん?」

リキッド「メタルギアの脚部がわずかに浮いている・・・なんだ?」


ズゥゥゥン・・・ メキメキメキ


リキッド「高度が上がってきている・・・どういうことだ!」


グググググ・・・メキィ!


「ぐ・・・が・・・」



しんのすけ「・・・ハッ!」



「見ていられないぞしんのすけ・・・」



しんのすけ「ああ~~~~~!!」


リキッド「バカな!貴様はザンジバーランドで!!」


メイリン「やっぱり・・・」

ナスターシャ「そうか、マラカスを振れば元に戻るのか!!」

キャンベル「グレイフォックス・・・また会える日がこようとは」



しんのすけ「大人のぶりぶりざえもん!!」



「ぶりぶりざえもんではぬぁい!私の名は・・・」





サイボーグ忍者「 シ ュ ワ ル ツ ネ ガ ー だ ! ! 」




【豚】→【サイボーグ忍者】


テッテレッテレ♪ テッテレッテレ♪ テレテンッテンッテンッ♪


しんのすけ「 じ ゃ 」

ナオミ

http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org5275114.jpg


サイボーグ忍者「ふぬぬぬぬぬ!」グググ


リキッド「REXを持ち上げているだと!?」


サイボーグ忍者「しんのすけぇ~!はやく逃げろ!」

しんのすけ「ほい!」ダッ


リキッド「待て!しんのすけ!」

サイボーグ忍者「行かせん・・・!」グググ

リキッド「この豚・・・!」


サイボーグ忍者「私の名を略すな!私の今の名は・・・」


サイボーグ忍者「 シ ュ ワ ル ツ ネ ガ ー だ ! 」


グッ


サイボーグ忍者「おりゃあああああああああああああ!!」



グォォォォォン! ガラガラガラ・・・



しんのすけ「おお~~、でっかいロボットがぶん投げられたゾ」


シュルルルル スタッ


サイボーグ忍者「ハッハッハ!これぞ生まれ変わった私のニューパワー!」

しんのすけ「ぶりぶりざえも~~~ん!」

サイボーグ忍者「ぶりぶりざえもんではぬぁい!シュワルツネガーと呼べ!!」バッ!

しんのすけ「お・・・」

サイボーグ忍者「しんのすけ、貴様に折角手に入れたこのご機嫌なにゅーぼでーを元に戻された時はどうしようと思ったが・・・」

サイボーグ忍者「だが今!やはり貴様のおかげで元に戻る事ができた!!」

サイボーグ忍者「そしてここも!」ボロン


メイリン「きゃっ!」

ナスターシャ「またそれか・・・」


しんのすけ「お、おおきい・・・」

サイボーグ忍者「ハッハッハッハ!これぞ生まれ変わった私!生まれ変わったパーフェクトヒーロー!」

サイボーグ忍者「こうなった私はヘッポコマッチョやポンコツロボの一つや二つ、屁ではないわ!!」キリッ!

しんのすけ「おお~~~~~~!!」


REX「 キ シ ャ ア ア ア ア ア ア ア ! ! ! ! 」


リキッド「おのれ・・・豚ァァァァァ!!」


しんのすけ「また動き出したゾ!」

サイボーグ忍者「よかろう。この生まれ変わった救いのヒーロー、シュワルツネガーが悪の巨大ロボを成敗してくれよう」


リキッド「グレイフォックスの体だと・・・おのれ・・・豚の分際で・・・」

リキッド「この死にぞこないがァァァァァ!!」


サイボーグ忍者「なんだと」カチーン

しんのすけ「ぶりぶりざえもん!くるよ!!」


REX「 キ シ ャ ア ア ア ア ア ア ア ! ! ! ! 」


サイボーグ忍者「しんのすけ、そしてペチャパイ女とたばこ女。並びに価値のなさそうなじじいよ」


キャンベル「価値のなさそうな・・・」

メイリン「だれがペチャパイだ!」

ナスターシャ「中身は豚のままなんだな・・・」



サイボーグ忍者「よぉく見ておけ!貴様らは生まれ変わった私が綴る、伝説の生き証人となるのだ!!」



リキッド「豚ァァァァァ!!」


REX「 キ シ ャ ア ア ア ア ア ア ア ! ! ! ! 」



サイボーグ忍者「今伝説が生まれようとしていた・・・」チャキ



サイボーグ忍者「 チ ェ ケ ラ! 」


リキッド「!?」


サイボーグ忍者「おるあああああああああ!!」


ズバァッ!


サイボーグ忍者「手ごたえあり・・・」キラン


リキッド「バカな!?REXの装甲に傷が!!」


サイボーグ忍者「おりゃおりゃおりゃおりゃおりゃ・・・」


ズバッ! バシュッ! ブシュゥッ!


サイボーグ忍者「おりゃおりゃおりゃおりゃおりゃ・・・」


ズババシュブシュバシュブシュズバ・・・


サイボーグ忍者「ワーーーーハハハハ!誰が豚だ!誰が腰抜けだ!」

サイボーグ忍者「そんな偉そうな事は私に勝ってから言え!!」


サイボーグ忍者「 お り ゃ あ っ ! ! 」


バシュゥッ・・・!


REX「 キ シ ャ ア ア ア ア ア ア ア ! ! ! ! 」


リキッド「豚ァァァァァ!調子に乗るなァァ!」



ガガガガガガガガ!


ガガガガガガガガ!


ガガガガガガガガ!



サイボーグ忍者「 と ぉ っ ! 」バッ


ガガガガガガガガ!


ガガガガガガガガ!


ガガガガガガガガ!


サイボーグ忍者「ワーーーーハハハハ!効かん!効かんゾそんな豆鉄砲!」ビシビシ

サイボーグ忍者「見よ!この男の右腕にはこのような物が仕込まれている・・・」ジャキ


しんのすけ「わっ!手から光線銃がでてきたゾ!」


サイボーグ忍者「この私が鉄砲の撃ち方を教えてやるわぁ!!」

サイボーグ忍者「おりゃああああああああああ!!」


ドドゥ! ドドゥ! ドドゥ! ドドゥ!


サイボーグ忍者「ワーーーーハハハハ!食らえ食らえ食らえ食らええええええ!!」


ドドドドドゥ! ドドドドドゥ! ドドゥ!


サイボーグ忍者「まだまだぁぁぁぁぁぁ!!」


ドドドドドドドドドドドドドドド・・・・


リキッド「ぐおっ!くっ・・・この・・・」

リキッド「いつまでも調子に乗るなァァァァァ!」


ブオォン!


バキィッ!


サイボーグ忍者「ぶぎゃ!」


ドゴォォォォォン!パラパラパラ・・・


しんのすけ「おかえりぶりぶりざえもん」

サイボーグ忍者「おいちちちち・・・」ガラ


しんのすけ「だいじょうぶ?」

サイボーグ忍者「ふん!ポンコツロボのパンチ一つでくたばるほど今の私はやわではない!」ムク

サイボーグ忍者「しかしポンコツロボめ、私の高周波千歳飴をあれだけくらってまだ動くとは・・・」

メイリン「(それ飴だったんだ・・・)」


【CALL】

オタコン「しんのすけ君!無事かい!?」

しんのすけ「お、合コンのおじさん」

オタコン「ついにメタルギアが動き出してしまったか・・・よく無事だったね、君」

しんのすけ「今ぶりぶりざえもんがやっつけようとしているんだゾ」

しんのすけ「でもなんか苦労してるみたいだゾ・・・」

オタコン「え、あの豚が!?絶対ムリでしょ!」

しんのすけ「ぶりぶりざえもんは大人に変身してやっつけようとしているんだゾ」

サイボーグ忍者「おいメガネ、あいつを倒したら次は貴様のださいメガネの番だ」

サイボーグ忍者「今のうちにメガネ屋で新しいメガネを予約しておけ」

オタコン「さ、サイボーグ!そうか、元に戻ったのか・・・」

オタコン「・・・」

しんのすけ「どったのおじさん」

サイボーグ忍者「あまりにもイケてる私の姿に見惚れたか?」

オタコン「ひょっとしたら・・・うん、十分勝算はある!」


しんのすけ「お?」

オタコン「いいかいしんのすけ君、REXの装甲は完璧だ」

オタコン「REXの装甲は多重セラミックス複合装甲。高性能なHEATでも使わない限り、まず通常兵器ではまず倒せない」

しんのすけ「???」

オタコン「あ、え~っと、とにかく硬いという事さ」

オタコン「武装は30mmガトリング砲、自由電子レーザー砲、対戦車誘導ミサイル。戦車としての性能も申し分ない」

オタコン「だがしかし、そんなREXにも弱点はある」

しんのすけ「お?」

オタコン「REXの操縦席は、一種のVRシステムなんだ。あらゆるセンサーを通し、ハイテク機器を介して操縦してる」

しんのすけ「???」

サイボーグ忍者「貴様の説明はさっぱりわからん。お前のメガネが無駄に硬いという事しかわからなかった」

オタコン「・・・え~っと、つまりだね」

オタコン「REXの左肩部に円盤のような物があるだろ?それがレドームだ」

オタコン「レドームはつまり目に当たる部分だ。コクピットは密閉型VR投影式」

オタコン「つまり目を破壊すれば、REXは何も見えなくなるという事だ」

サイボーグ忍者「なるほど、メガネを外した貴様と同じという事か」

オタコン「なんで全部メガネに例えるの・・・」

しんのすけ「ほぉほぉ、じゃ、あの円盤を壊せばいいんだね」

オタコン「そういう事。あの目を壊せば操縦者はハッチを開けて操縦せざるを得なくなる」

オタコン「そして出てきた操縦者を叩く!これしかないよ!しんのすけ君!」

しんのすけ「ほい!」

サイボーグ忍者「この救いのヒーローの手にかかれば、円盤の一つや二つ。お安い御用だ!」


REX「 キ シ ャ ア ア ア ア ア ア ア ! ! ! ! 」



サイボーグ忍者「やかましいぞポンコツロボが!貴様の弱点はもうわかったわ!」

サイボーグ忍者「これより貴様のいやらしいどすけべアイを粉々に粉砕してくれる・・・」


サイボーグ忍者「このぶりぶりヒーロースペシャルイケメンウルトラシュワルツネガー砲でな!」ジャキ


しんのすえ「おお~~~!略してぶりぶり砲だね!」

サイボーグ忍者「りゃ、略すなバカモノ!」

ナスターシャ「生まれ変わっても中身は豚だな・・・」


リキッド「おおおおおおお!!」


しんのすけ「ぶりぶりざえもん!」

サイボーグ忍者「おうけぃしんのすけ!ぶりぶり砲、フルチャージ・・・」

メイリン「結局略すのね」


キュィィィィン・・・!


リキッド「豚ァァァァァァ!!」


サイボーグ忍者「そこだ!食らえ!」


サイボーグ忍者「ぶりぶり砲、発射ーーーーーーーーーーーーーッ!」







パスッ




サイボーグ忍者「あっ、弾切れだ」


全員「このバカヤローーーーーーーーーーーーーーーッ!!!」


テッテレッテレ♪ テッテレッテレ♪ テレテンッテンッテンッ♪


しんのすけ「見れば?」


リキッド「死ねェェェェェい!!」



ガガガガガガガガ!


ガガガガガガガガ!


ガガガガガガガガ!


しんのすけ・サイボーグ忍者「うああああああああああ!!!」


ガガガガガガガガ!


ガガガガガガガガ!


ガガガガガガガガ!


しんのすけ・サイボーグ忍者「ひいいいいいいいいいい!!」


ガガガガガガガガ!


ガガガガガガガガ!


ガガガガガガガガ!


しんのすけ・サイボーグ忍者「おおおおおおおおおおおお!!」




サイボーグ忍者「って、なんで私まで逃げねばならんのだ!」

しんのすけ「いつものクセじゃない?」

サイボーグ忍者「全く、貴様いると調子が狂う!」

しんのすけ「いやぁ~それほどでもぉ~」

サイボーグ忍者「ほめてねーよ!」


リキッド「豚ァァァァァ!しんのすけェェェェェ!」


サイボーグ忍者「ふん、まあイイ。ぶりぶり砲がなくとも私には高周波千歳飴がある」ジャキ

しんのすけ「なんで弾切れしちゃったの?」

サイボーグ忍者「気持ち良すぎてつい撃ちすぎてしまったのだ・・・」

キャンベル「(この豚だけは・・・!)」


サイボーグ忍者「要はあの円盤を壊せばよいのだろう!しんのすけ!そこで見ていろ!」

サイボーグ忍者「とぉっ!」バッ!


ガキョォン ガキョォン ガキョォン!


リキッド「豚ァァァァァ!」

サイボーグ忍者「ポンコツロボォォォォォォ!!」


ガキィン! ガキィン! バシバシ! ガガガガガガ!


しんのすけ「いっちゃった・・・」

ナスターシャ「しんのすけ、何かアイテムはないのか!?」

しんのすけ「お?」

ナスターシャ「我々の知らないアイテムを探しておけとさっき言っただろう!?」

しんのすけ「あ、そだった。え~っとぉ」ガサゴソ



サイボーグ忍者「おりゃおりゃおりゃおりゃ~~~~~~~~!!」

リキッド「ぬおおおおおおおお!!」

サイボーグ忍者「くっおのれ!頑丈さだけが取り柄のポンコツロボめ・・・!」

リキッド「フハハハハハ・・・」


キャンベル「まずいぞしんのすけ!豚は少しづつだが押され始めている!」

メイリン「なんでもいいのよ!あいつに効きそうな、何か・・・!」



リキッド「これならどうだ!」


ビゥーーーーーーーーーー! ズバッ!



サイボーグ忍者「 ご は ぁ ! 」


リキッド「フハハハハハ!強化骨格と言えどもレーザーには耐えきれないようだな!」

サイボーグ忍者「私のごきげんにゅーぼでーが・・・おのれえええええええええええ!!」

リキッド「貴様への攻撃は読めたわぁ!!」


しんのすけ「えっと、え~っとぉ!」ガサゴソ

メイリン「急いで!しんのすけ!」

しんのすけ「んもぉ、急かさないでしょ・・・あっ」


ポロン


しんのすけ「おじさんに貰ったビン、落としちゃった」ス

メイリン「おばか!なにやってんのよ!」

ナスターシャ「ハッ!待てしんのすけ!それは・・・」

しんのすけ「お?」


 パ ァ ン ! 


しんのすけ「おわっ!」


ピロリロリロリロ・・・・


ヒュゥゥゥゥン・・・


リキッド「ぬお!なんだ!?急にREXの動きが・・・?」

サイボーグ忍者「」キラン

サイボーグ忍者「隙ありゃああああああああああああ!!」


ズバァッ・・・!



しんのすけ「あれ、どったの?」


ザザーーーーーピーーーーガッガガガーーーーー


しんのすけ「お?お電話が繋がらないゾ」


【電波障害発生】


【電波障害発生中】


ピロリロリロリロ・・・・


REX「-----」ビビビビビ


リキッド「ぬおおっ!どうしたREX!?」

サイボーグ忍者「もういっちょお!」


バシュッ!


リキッド「ぐああ!あの豚、レドームを・・・!」ザザッ

サイボーグ忍者「ちぃ!さすがに硬い・・・」


ズババッ!


リキッド「動けREX!どうなっている!」ガチャガチャ

リキッド「む・・・」チラ


しんのすけ「お~い、もしも~し?」キラキラ


リキッド「なんだ?しんのすけの周りが妙に煌めいて・・・ハッ!」

リキッド「まさかあのガキ! チ ャ フ グ レ ネ ー ド を ! 」


ピロリロリロリロ・・・・


リキッド「何故奴がチャフを持っている!!」


しんのすけ「お?」


リキッド「く・・おのれ・・・・」

リキッド「しんのすけェェェェェ!」


ガシャン ガシャン ガシャン ガシャン


しんのすけ「おおおお!?」


サイボーグ忍者「行かせん!くらえぶりぶり抜刀術奥義・・・」


サイボーグ忍者「ケツ拭いたちり紙の芯斬りィィィイ!!」


ズ バ ァ ッ ・ ・ ・ !


ズドォォォォン! 


リキッド「!?」


ドゴオオオオオオオ!!


リキッド「モニターが・・・くそ、レドームをやられたかぁ!!」


ドォン! ドォン! ドォン!


リキッド「くそ、くそ、くそォォォ・・・」



ズ ド ド ド ド オ オ オ ン ! !



リキッド「 し ん の す け ェ ェ ェ ェ ェ ェ え ! ! ! 」



REX「 ギ ィ イ ヤ ア ア ア ア ア ア ア ア ! ! 」





ドォン・・・!ドォン、ドォォォォンン・・・



サイボーグ忍者「正義は勝つ・・・」キリッ


しんのすけ「おおおおおお~~~~~!!」


ピロリロリロリロ・・・・


【電波障害解除】


キャンベル「しんのすけ!無事か!!」

しんのすけ「お?つながったゾ」

ナスターシャ「驚きだ。君がチャフグレネードを持っていたとは・・・」

ナスターシャ「一体どこで手に入れた?」

しんのすけ「なんか親切がおじさんがくれたの」

メイリン「そんなご近所さん感覚で・・・」

キャンベル「メタルギアはどうなった!!」

しんのすけ「ぶりぶりさえもんがやっつけたゾ」


全員「!?」



ズドドドドォォォン・・・ドォォォン・・・ドォォォォンン・・・


キャンベル「おお・・・ついに、ついに・・・」

メイリン「やるじゃないあの豚!」

ナスターシャ「最後の最後に、大きな救いをもたらしたな・・・」

しんのすけ「お~い!ぶりぶりざえも~ん!」


サイボーグ忍者「こんにゃろ!こんにゃろ!よくも散々ばかにしてくれたな!」ゲシゲシ

サイボーグ忍者「私が豚ならお前はチキンだ!この腰抜けが!」ゲシゲシ


しんのすけ「お・・・」タラ

ナスターシャ「溜まっていたんだな」

メイリン「あの調子にのる所さえなければ、かっこいいんだけどねぇ」


サイボーグ忍者「ワーハハハハハ!なんとか言ったらどうだこのポンコツロボがぁ!!」ゲシゲシ



しんのすけ「ぶりぶりざえも~ん、そろそろ戻ってくるんだゾ~!」


サイボーグ忍者「こんにゃろ!こんにゃろ!この私に逆らおうなど100億万年はやいわぁ!!」ゲシゲソ


しんのすけ「ぶりぶりざえもんってば~~~~!」

メイリン「いいからはやく戻ってこいよ・・・」


サイボーグ忍者「この!この!」


ゲシッ! ゲシッ! ゲシッ・・・





・・・・・・・・・・・・・・





REX「 キ シ ャ ア ア ア ア ア ア ア ! ! ! ! 」



サイボーグ忍者「!?」

しんのすけ「ああっ!」


ガチャン ウイーーン・・・ ガコン


しんのすけ「ロボのおまたが割れた!」

キャンベル「股じゃない!コクピットだ!」

キャンベル「そして中身は・・・」



リキッド「しんのすけェェェ・・・」


しんのすけ「うえっ!?」



リキッド「まだだ・・・まだ終わっていない・・・」


しんのすけ「おじさんしつこいゾ!しつこい男は女性に嫌われるんだゾ~!」

メイリン「お前が言うなよ」


REX「 グ オ オ オ オ オ オ ! ! ! 」


サイボーグ忍者「ひぃい~~~~ごめんなさいごめんなさいごめんんさい~~~!!」

キャンベル「いかん!豚が取り残されたままだ!」

ナスターシャ「はやく豚を呼び戻せ!」


リキッド「豚ァァァァ・・・!」


ウイィィィィィン! ガキョンッ!


リキッド「食らえェェェェェェエ!!」


ズシィン! ズシィン! ズシィン! ズシィン!


サイボーグ忍者「!?」


しんのすけ「ぶりぶりざえも~~~~~~~ん!!!」




ゴ シ ャ ァ ッ ! !




サイボーグ忍者「 ぐ あ あ あ あ あ あ あ あ ! ! ! ! 」


キャンベル「しまった!」

ナスターシャ「あの巨体で体当たりされたらいくら強化骨格といえど・・・くそ!」


リキッド「中東では狐狩りの代わりにジャッカルを狩る。フォックスハウンドならぬロイヤル・ハリヒア・・・」

リキッド「さすがフォックスの称号を持つ男。いや、今は豚だったか・・・」


サイボーグ忍者「ぐっ!貴様卑怯だぞ!私が勝利の余韻に浸っている時を狙って・・・」


リキッド「それはすまない事をした。なら存分に悦に浸ってくれ」

リキッド「あの世でな・・・!」


ググググ・・・


サイボーグ忍者「ぷぎゃあああ!!いでででで!しまる!しまる!」バンバン


しんのすけ「ぶりぶりざえもん!」


リキッド「しんのすけェ!こいつを見殺しにするつもりか!!」

サイボーグ忍者「お、おたすけぇ~~~~~!!」


しんのすけ「うう・・・」

キャンベル「しんのすけ!メガヘガデルは残っていないか!」

しんのすけ「はっ!そうだあの芋ようかん確かまだちょっと残って・・・!」

キャンベル「レドームが破壊された事により今リキッドはむき出しの状態だ!狙うしか今しかない!」

しんのすけ「~~~~!」ガサガサ


リキッド「撃てるかぁ!?こいつも死ぬぞ!」


サイボーグ忍者「バカヤロ~~~~~!!しんのすけぇ!!撃つな!絶対撃つな!私まで吹っ飛んでしまうだろがぁ!!」

サイボーグ忍者「こいつはどうなってもイイ!だが私だけはなんとしても助けろ!!」


しんのすけ「お・・・」タラーン

メイリン「セリフが逆よ・・・」


サイボーグ忍者「ぷぎえええええ~~~~~!!」ジタバタ


リキッド「やはりいくらフォックスの体だろうと、所詮中身は豚野郎・・・」

リキッド「フォックスなら自分の命を賭して反撃してきただろう・・・奴は戦士だ・・・」

リキッド「だが貴様は、戦士の体を使って好き勝手やっているだけの、ただの醜い豚野郎だ!!」


サイボーグ忍者「な、なんだとぉ~~~!!貴様のようなブサイクと一緒にするな!このバカモノ!」

サイボーグ忍者「私はこれから人間の体で夜な夜な街へ繰り出し女子高生のパンツを覗いたりキャバクラで豪遊する使命が待っているのだ!!」

サイボーグ忍者「イケメンのこのぼでーに嫉妬するな!ボケェ!!」


リキッド「・・・」ピキ


しんのすけ「えっと・・・」

ナスターシャ「余裕があるのかないのか」



サイボーグ忍者「しんのすけええ~~~~!1はやくお助けしろぉ~~~~~!!」


しんのすけ「で、でもおなら撃ったらぶりぶりざえもんまで・・・」

メイリン「犠牲・・・できるわけないわよね・・・」

キャンベル「しんのすけ・・・」


リキッド「ふん、やはり撃てないか・・・」

リキッド「ならばこいつだけでも、あの世に行ってもらおうか」


サイボーグ忍者「ノォ~~~~ノォ~~~~~!!」フリフリフリ


リキッド「フォックスの体はあるべき所に帰す・・・憑き物には落ちてもらう」


リキッド「死ねェェェェェエ!!豚ァァァァァ!!」







サイボーグ忍者「おあああああああああああああああ~~~~~~~~~~!!!!」




しんのすけ「ぶりぶりざえも~~~~~~~~~~~ん!!」















ご し ゃ っ


テッテレッテレ♪ テッテレッテレ♪ テレテンッテンッテンッ♪


しんのすけ「 じ ゃ 」

オセロット(ちょっと自信アリ)

http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org5277187.jpg

レイブンとマンティスはそれっぽいキャラが見つからなかったので塗り絵はこれで最後です

メタルギア描いてよ(鬼畜)


サイボーグ忍者「 」


ズサ ゴロゴロゴロ


ドサ


サイボーグ忍者「 」


しんのすけ「ぶ、ぶりぶりざえもん?」


サイボーグ忍者「 」


しんのすけ「ぶりぶりざえもん・・・こんな所で寝てたら風邪引くゾ」


サイボーグ忍者「 」


しんのすけ「ねえ、起きてよぶりぶりざえもん」ユサユサ


サイボーグ忍者「 」


しんのすけ「折角人間の体手に入れたんでしょ。ダメだゾさぼっちゃ」ユサユサ


サイボーグ忍者「 」


しんのすけ「・・・ぶりぶりざえもん」ユサユサ


サイボーグ忍者「 」


しんのすけ「ねえ!起きてよ!ぶりぶりざえもん!」ユサユサ


サイボーグ忍者「 」


しんのすけ「ぶりぶりざえもんってば!」ユサユサ


サイボーグ忍者「 」


しんのすけ「ぶりぶりざえもん!ぶりぶりざえもん!」ユサユサ


サイボーグ忍者「 」


しんのすけ「ねえ!オラの声が聞こえないの!?」

しんのすけ「ハッ、そうだ。マラカスを振れば!」シャカ

しんのすけ「ほらぶりぶりざえもん!起きて!ぶりぶりざえもんのマラカスだゾ!」


シャカ シャカ シャカ


サイボーグ忍者「 」


しんのすけ「ねえ・・・返事してよ・・・」シャカシャカ


サイボーグ忍者「 」


しんのすけ「ねえってば・・・やっと会えたのに・・・」

しんのすけ「もう会えないと思っていたのに・・・また、会えたのに・・・」


サイボーグ忍者「 」


キャンベル「しんのすけ・・・寝かせてやれ」

しんのすけ「・・・」

キャンベル「君も事情は聞いただろう。その男はグレイ・フォックスと言う男だ」

キャンベル「本来なら何年も前に亡くなった身だ・・・」
 
しんのすけ「・・・」スチャ


シャカ シャカ シャカ


ナスターシャ「無駄だしんのすけ。どういう理屈で動いていたかはわからんが、そうも肉体が損傷していては・・・」


シャカ シャカ シャカ


メイリン「やめなさいしんのすけ・・・鎮魂歌にしか聞こえないわ」


シャカ シャカ シャカ


しんのすけ「うう・・・ぶりぶりざえも~ん・・・」


シャカ シャカ シャカ シャカ 

シャカ シャカ シャカ シャカ 



シャカ・・・



サイボーグ忍者「 」


リキッド「グレイ・フォックス。かつてFOXHOUND隊内において唯一FOXの称号を得た男・・・」


しんのすけ「!?」

キャンベル「リキッド・・・!」


リキッド「さすがだよ。まさかメタルギアを持ってしてもこうも追いつめられるとは思わなかった」


しんのすけ「・・・」


リキッド「しんのすけェ、その男が何故死後も肉体を保存されていたか、知っているか?」


しんのすけ「・・・」フルフル


リキッド「実験台にされたんだよ。ジーンセラピーのな」

リキッド「遺伝子操作、ソルジャー遺伝子の混入によるゲノム兵作成のプロトタイプ」

リキッド「想定される副作用を補う為に、肉体すらも人工物に置き換えられ、薬物投与による自我の抹消」

リキッド「死してなお駒として利用されようとしていた男・・・」

リキッド「まさか、中身が豚になっていたとは科学者連中も思わなかっただろうがな」


しんのすけ「・・・」


リキッド「死者が生者に触れることはできない。何故ならこの世は生者の世界。死者が介入できる道理もない・・・」


しんのすけ「・・・」


リキッド「マンティスではないが今の貴様の心模様は読めるぞしんのすけ」

リキッド「貴様、豚の後を追おうと考えているな?いいや、きっと自覚は無くとも頭の片隅にそのような考えが沸いているはずだ」


しんのすけ「・・・」


リキッド「貴様らの関係性はわからんが貴様にとってその豚はとても大事な友人だったのだろう」

リキッド「貴様はまだガキだ。心の整理が付かないのもわかる」

リキッド「英雄だ伝説だのもてはやされた所で所詮ガキはガキ。兵士としての精神が身についているはずもない」

リキッド「だがここは戦場だ。戦場では死を懇願した時、勝敗は決まる・・・」


リキッド「これでわかったろう!貴様は誰も、守れやしない!自分の身さえな!!」


しんのすけ「・・・」


リキッド「せめてもの気遣いだ。その豚といっしょに踏み潰してやる」


メイリン「だめ、見てられない・・・!」

ナスターシャ「ここまできて・・・後一歩及ばず、か」

キャンベル「我々の手札は全て使い切った・・・認めよう。我々の負けだ」


グワァン!


リキッド「死ね!しんのすけェ!!」



しんのすけ「~~~~~~」グッ


ガシ


しんのすけ「!?」



サイボーグ忍者「 」


しんのすえk「お・・・?」



グワァァァァァン!













ピタ


しんのすけ「・・・?」チラ


REX「 」ピタァ


しんのすけ「・・・あれ」


リキッド「REXが・・・またか!一体どうなっている!」

リキッド「まさかしんのすげがまたチャフを!?いや・・・違う」

リキッド「ならば何故動かん!ええい!動け!」ガチャガチャ


ピロリロピロリロ・・・


しんのすけ「お・・・?」


0101000010101001010101010010


ゴゴゴゴゴゴ・・・


しんのすけ「おおっ!?」グラ


0101010100101000101110100010


ウィィィィ・・・・イイイイイイイイ!!!!


ビーーーーーーーーーーーーーーッ!


ビーーーーーーーーーーーーーーッ!


ビーーーーーーーーーーーーーーッ!



リキッド「なんだ!?何が起こった!?」


010001001010100001001010010101100101000101

001001001000101011110101000011010100010100

000101001010111010101010101101001001001010

>>406
誤字訂正

しんのすえk ×

しんのすけ ○


ゴウン・・・ゴウン・・・ゴウン・・・


メイリン「た、大佐!大変よ!」

キャンベル「どうした!?何事だ!」

メイリン「ハッキングされてる・・・それも、ものすごいスピードで・・・」

キャンベル「な、なんだと!?」


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リキッド「なんだ!どうなっている!?」


しんのすけ「えっえっえっ、地震!?」



ビーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!

ビーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!


ウィィィィィイイイイイン!!


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・


ピロリロピロリロピロリロピロリロ・・・



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メイリン「こちらのデータがどんどん抜き取られてる!」

メイリン「64%%、83%%、96%・・・もう間もなく乗っ取られるわ!」

大佐「なんとかならんのか!?」

メイリン「潜水艦が緊急浮上しているわ!ダメ・・・止められない!」


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オタコン「な、なんだ!?基地のセキュリティが全部書き換えられてる・・・」


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サイボーグ忍者「 」


しんのすけ「お・・・?」
















豚「 も う 怒 っ た ! ! 」



ビーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!

ビーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!


ウイィィィィィンン!


リキッド「何がどうなっている!」ガチャガチャ


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ピコン


リキッド「モニターが!?」






豚「よっ」





リキッド「ぶ、豚ァ!?貴様!何故そこにいる!」

豚「・・・おげれつビデオ再生、ぽちっとな」ポチ


あは~ん うふ~~ん いや~~ん


リキッド「なっ!?」

豚「いやぁ、VR空間で見るおげれつビデオは格別だな」ウンウン

リキッド「豚ァ!!貴様の仕業か!!」

リキッド「一体REXに何をした!?」


豚「何をしたかだと・・・?」ピキピキ

豚「やかましいわこの金髪マッチョ!!それはこちらのセリフだこのヘナチョコがぁ!!」ピキーン


リキッド「なんだと!?」


豚「折角イケメンぼでーを手に入れたと言うのにご丁寧に叩き潰してくれやがってこのボケェ!!」

豚「貴様のせいで、もう女子高生のパンツが覗けないし、キャバクラに入店する事もできないではないか!!」ムキー



豚「 一 体 ど う 責 任 取 っ て く れ る ! ! 」ピギー!



リキッド「お前・・・一体何者だ!?」


豚「ふん、よかろう。かつて私が監修、制作した私のごきげんなイメージビデオ」

豚「貴様だけに特別に見せてやる。今回はその・・・」


豚「 実 写 版 だ ! 」


シュタタタタタタタタ!


豚「でやーーーーーーーーッハッハッハ!」



【CALL】

メイリン「無線!?大佐、見知らぬ周波数から通信が・・・」

キャンベル「誰からだ!?」


豚「よっ」


キャンベル・メイリン「豚ぁ!?」


豚「よっこらせ」ムンズ


メイリン「ひぃっ!?画面から出てきた!!」

豚「む、貴様は確か・・・」


パフパフ


豚「例のペチャパイ女か」ムニ

メイリン「なっ!?この・・・」

メイリン「どこ触ってんのよ!」バキィ!!

豚「ぶぎゃ!」



シュタタタタタタタタ!


豚「でやーーーーーーーーッハッハッハ!」



ピンポーン ピポピポピンポーン


ナスターシャ「誰だ?今作戦中なのだが・・・」


「ちわっす!デリバリーピザです!」


ナスターシャ「!?」


「ラーメン餃子セット10人分お待ち!」

「寿司特上10人前お持ちしました!」


ナスターシャ「な・・・」ポロ


「まいど!クレープお届けにきました!」「ゲーム屋です!」「本屋です!」「amazonです!」


ナスターシャ「何がどうなっている!?」


シュタタタタタタタタ!


豚「でやーーーーーーーーッハッハッハ!」



ペンタゴン


ピコンッ


豚「はぁ~い」


全員「!?」


ジム「だ、誰だ君は・・・」


豚「ミサイル、全弾発射」ポチ


全員「なにィーーーーーーーーーーーーーーーー!!」


チュドドドドーーーーーーン!!





シュタタタタタタタタ!


豚「でやーーーーーーーーッハッハッハ!」




ホワイトハウス


ソリダス「・・・」


ピコン


豚「よっ大統領」

ソリダス「・・・なんだお前」

豚「全軍、スクランブル発進」ポチ

ソリダス「な!?」


「大統領命令。スクランブル発生。これより全軍出撃する!


シュゴゴゴゴゴーーーーーーーーーー!!


シュタタタタタタタタ!


豚「でやーーーーーーーーッハッハッハ!」



日本

きゃーーーーーーーーーーーーーー!!

豚「おい、お茶くれお茶」


シュタタタタタタタタ!


中国

「緊急ニュースアル!今国内の『とんかつ屋』のみが軒並み壊滅させられましたアル!」


シュタタタタタタタタ!


中東

豚「もしもし?俺!俺だよ!俺だって!」

テロリスト「だれだ・・・?」


シュタタタタタタタタ!


フランス

「レディースアンドジェントルメーン、今年のルイヴィトンの新作デザインは・・・これです!」バッ!


豚「いえ~い」


「これが・・・新デザイン?」


シュタタタタタタタタ!


イギリス

「ロミオ・・・はやく会いに来てロミオーーーー!」

豚「おまたせ」

「・・・誰?」


シュタタタタタタタタ!


アメリカ

豚「キングコングの登ったビルはどこだ」

「ワッツ?」

豚「キングコングの登ったビルはどこだと聞いている!」

「???」

豚「・・・」ピキ


チュドオオオオオオオオオオオン!!


世界中


うわあああああああああ きゃあああああああああ ひいいいいいいいいい

ピーポーピーポー ウゥゥゥゥ~~~~ カンカンカンカンカン・・・


豚「ハッハッハッハ!人間共よ、私にひれ伏せ!!」


ああああああああ・・・・

ああああ・・・

ああ・・・・

・・・




豚「とまあこんな具合だ」キリ

リキッド「・・・」ポカーン

豚「言っておくが合成ではないぞ。れっきとしたLIVE映像だ」

リキッド「そうか、貴様の正体はかつてブタのヒヅメが製作したコンピューターウイルス・・・」

リキッド「グレイフォックスの体を操っていたのも奴のナノマシンを乗っ取って・・・」

豚「やっと気づいたか。遅いぞこのマヌケ」プゥー

リキッド「ぐ・・・おのれこの豚野郎・・・」

豚「あっ、いいのかな~そんな態度で」


キャスター「臨時ニュースです。世界各国を荒らしまわっている犯人が判明しました」

キャスター「この男です!」


【リキッドの顔写真】


リキッド「な!?」


キャスター「この男は今回の騒動の前にも猥褻物陳列罪、変態罪、痴漢、下着泥棒、足臭い罪、ストーカー、援助交際等々」

コメンテーター「全く、なんて奴だ!」

キャスター「街の声をお聞きください」


「この金髪サイテ~~!」

「マジきもい!変態!」

「もう金髪の男性を見ると怖くて街を歩けません!」

「はやく捕まえて!こんな変態男!」



豚「あ~あ、そんな事をしてたのかお前」

リキッド「お前が捏造したんだろ!!」


チュドォォォォオン! グラグラグラグラ・・・


リキッド「なんだ!?」

豚「お、、着いた着いた」

リキッド「これもお前の仕業か!?一体何をした!?」

豚「なぁに、ちょっとばかしミサイルを全弾発射しただけだ」

リキッド「なにぃ!?」


チュドオオオオオオオオオオ!


豚「ちなみに今全米軍隊がこちらに向かっている。大統領がスクランブル発進を出したらしい・・・」

リキッド「絶対お前の仕業だろ!!」

豚「そうともゆー」ウンウン


ズドオオオオオオオオオオ!

ズドドドドドドドドドドド・・・


豚「ついでにこの基地も爆破させとくか」

リキッド「な!?待て!!それだけは・・・」

豚「私の体はもうなくなってしまったしなぁ。爆発しても何の問題もないな」ニヤニヤ

リキッド「待て!俺はこんな所で終わるわけには!待ってくれ・・・」


チュドオオオオオオオオオオ!

ドガアアアアアアアアアアア!


豚「助けて欲しいのか?」

リキッド「頼む・・・待ってくれ・・・」

豚「助けてあげたら何くれる?」

リキッド「この蹶起が成功した暁には・・・」

豚「やだ。待てない」


ズドオオオオオオオオオオ!

ドガアアアアアアアアアア!


リキッド「ぐ・・・さっきの仕返しのつもりか・・・」

豚「はやくしないと基地が爆発するぞ」

リキッド「しかし、今は手持ちが・・・」


豚「・・・」



豚「 じ ゃ 、 だ め 」


ポチ


ズドドドドドオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!


テッテレッテレ♪ テッテレッテレ♪ テレテンッテンッテンッ♪


しんのすけ「見れば?」


ゴオオオオオオオオ・・・ ガラガラガラ・・・


豚「ったく!何も持ってないくせに困ってんじゃねえぞボケェ!!

リキッド「わかった!アウターヘブンが完成した暁には貴様の新しい体を用意する!」

豚「なに、それはまことか!」

リキッド「体を失わせて悪かった!俺が責任を持って新しい体を見つけてくる!」

リキッド「しかもイケメンだ!どうだ!?悪くない条件だろう!?」

豚「ふむ・・・」

リキッド「頼む!俺が悪かった!俺はこんな所で終わるわけには・・・」

豚「悪いと思っているのか」

リキッド「ああ、この通りだ」

豚「じゃあ、私にしりにキスをしろ」ムンズ

リキッド「な!?」


チュドオオオオオオオオン! ドカアアアアアアアアアアン!


豚「・・・このポンコツロボも自爆させとくか」キラン

リキッド「この・・・」タジ

豚「はやくしろ。しりが冷える」フリフリ

リキッド「う・・・」

豚「やっぱ押しちゃえ」

リキッド「わ、わかった!やる!やるから!」

豚「では早速・・・」フリフリ


リキッド「・・・」ンー

豚「・・・」ドキドキ



ぷうぅ~~~~



リキッド「ぶわっぷ!貴様ァ!!」


豚「さてと。気が済んだ」フゥ

リキッド「さあ約束は果たしたぞ!俺を解放しろ!!」


豚「えっ?」ポチ




リキッド「ボタン押してんじゃねえぞ豚ァァァァァァ!!」





REX「 グ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ ! ! 」



豚「ふおおおお!これが幻の16連射あああああ!」ポチポチポチポチ

リキッド「貴様ァァァ!約束が違うぞおおおおおおお!!」


豚「うるせえわボケェ!何が悲しくてお前のようなむさい男の言う事を聞かねばならんのだ!」

豚「私を手なづけたくば、若いちゃんねーの一人や二人連れて来てから言え!!このバカモノがぁ!!」


リキッド「この豚・・・!」ピキィ


豚「黙っていろ。今ギネス記録に挑戦中だ」ポチポチポチポチ

豚「そういえばボタンを何度も押すと早く来るとは貴様の言葉だったか・・・あっそれはエレベーターか」ポチポチポチポチ


リキッド「俺は約束を守っただろう!?破るのか!?救いのヒーローが!」


豚「その問いに対する答えはたった一つ!」ポチポチポチポチ








豚「 私 は 常 に 、 強 い 物 の 味 方 だ ! ! 」






ポチ








REX「 ギ ヤ ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ! ! ! 」


ズドオオオオオオオオオン! ドォン! ドォォォォン!

ドンドン!ドォォォン! バゴォォォォ! ドドォォォォォン・・・



しんのすけ「おせんべいロボがばくはつしだしたゾ・・・」



REX「 ア ア ア ア ア ア ・ ・ ・ 」メキメキメキ



しんのすけ「冬の花火も中々乙な物ですなぁ」ウンウン


「し・・・んの・・・すけ・・・」


しんのすけ「お!?」


サイボーグ忍者「あん・・・しん・・・しろ・・・。あのロボは・・・私が破壊した・・・」

しんのすけ「ぶりぶりざえもん!!」

サイボーグ忍者「これで私も・・・世界を救ったヒーローに・・・ごふっ」

しんのすけ「だ、だいじょうぶ!?」

サイボーグ忍者「ハハ・・・強がりたい所だが・・・私はもう・・・ダメらしい・・」

しんのすけ「そんなこと言わないでよ!ぶりぶりざえもんはこれからもみんなをお助けするんでしょ!」

サイボーグ忍者「無茶言う・・・な・・・いくら私でも、ぼでーがこうも損傷していては・・・」

しんのすけ「ぶりぶりざえもん!」

サイボーグ忍者「なあしんのすけ・・・あの日みた・・・お宝ちょーだい山の景色・・・」

サイボーグ忍者「覚えているか・・・」


しんのすけ「お宝ちょーだい山・・・」

サイボーグ忍者「私が・・・史上最凶のコンピューターウイルスとして世界を滅ぼそうとしていた時・・・」

サイボーグ忍者「お前が・・・気づかせてくれた・・・私は・・・人助けをする為に生まれた存在・・・と言う事・・・」

サイボーグ忍者「ごふっ、ぐふっ!」


しんのすけ「ぶりぶりざえもん・・・!」


サイボーグ忍者「報酬目当てでしか・・・人助けをしなかった私が・・・」

サイボーグ忍者「何も持たないお子様に・・・わざわざ薬局に・・・報酬を全て投げ打って・・・」

サイボーグ忍者「そのせいで・・・今までの報酬も全てなくしてしまった・・・頂上に着く頃には何もなくなっていた・・・」

サイボーグ忍者「なのに・・・それが妙に気分がよかった・・・その時わかった・・・」

サイボーグ忍者「ああ・・・人助けっていいなぁ・・・って・・・」


しんのすけ「そうだゾ!人助けはイイ事だゾ!だからこれからもぶりぶりざえもんは・・・」


サイボーグ忍者「ずっと悔やんでいた・・・これから誰かをお助けしようと言う時に・・・消えてしまう事が・・・」

サイボーグ忍者「あの日お宝ちょーだい山で見た夕日・・・もういちど見たいなって・・・ぐふっ!」


しんのすけ「見れるゾ!だって、ぶりぶりざえもんはこうやって復活したじゃん!」


サイボーグ忍者「しんのすけ・・・私は・・・お助けする事ができたか・・・」


しんのすけ「できたゾ!オラ、ぶりぶりざえもんに何度もおたすけされたゾ!」

しんのすけ「あのロボだって、ぶりぶりざえもんがやっつけてくれたおかげで・・・」

しんのすけ「オラだけじゃないゾ!カスカベのみんなも、世界のみんなも」

しんのすけ「みんなみんな、ぶりぶりざえもんがお助けしたんだゾ!ぶりぶりざえもんはやっぱり救いのヒーローだったゾ!」


サイボーグ忍者「そう・・・か・・・うれしい・・・なぁ」ニマァ



ズドォォォンン・・・ボォォォン・・・ドォォォォン・・・


サイボーグ忍者「夕日の代わり・・・にしては少しばっちいが・・・」

サイボーグ忍者「勝利の花火と言う事に・・・しといてや・・・る・・・」

サイボーグ忍者「ごふっ!ごふっごっ!がはぁ!」

サイボーグ忍者「ヒュー・・・ヒュー・・・」


しんのすけ「ぶりぶりざえもん!今お医者さんの所へつれていくゾ!」グイ


サイボーグ忍者「バカモノ・・・そんな奴・・・ここにいないだろ・・・」

しんのすけ「それでもいくゾ!オラ探すゾ!今度はオラがお助けする番だゾ!」

サイボーグ忍者「「しんのすけ・・・私には・・・もう時間が・・・ない・・・」

しんのすけ「!?」


サイボーグ忍者「私は・・・もう時期消える・・・私はこの男の中の「こんぴゅうたぁ」に寄生する事で・・・かろうじて・・・うぐっ!」

サイボーグ忍者「本来は・・・とっくにデリート・・・済みのデータ・・・こうして再び世に出てこれたのは・・・」

サイボーグ忍者「神様が私に・・・人助けのチャンスを・・・くれた・・の・・か・・・も」


しんのすけ「ぶりぶりざえもん!?しっかりしてよ!」


サイボーグ忍者「悪いが・・・私は少し寄り道しなければならない・・・しんのすけ・・・ここでお別れだ・・・」

サイボーグ忍者「お前にまた会えて・・・よかったぞ・・・」


しんのすけ「ぶりぶりざえもん!」


サイボーグ忍者「おちんちんの大きさも・・・勝つことができたしな・・・」ニヤ

しんのすけ「それはそのおじさんのおちんちんでぶりぶりざえもんのじゃないゾ!この勝負、無効だゾ!」

サイボーグ忍者「バカ・・・こういう時はウソでもうんというもんだ・・・前にも言ったろ・・・」


しんのすけ「・・・」


サイボーグ忍者「あ・・・そろそ・・・ろ・・・行か・・・なきゃ・・・」

しんのすけ「!?」


サイボーグ忍者「で・・・・は・・・・・・・・」


サイボーグ忍者「さ・・・・ら・・・・・・・・・ば・・・・・・・だ・・・・・」ニコ


しんのすけ「ヤダヤダヤダ!!ぶりぶりざえもん!折角会えたのに!!」


サイボーグ忍者「 」


しんのすけ「ぶりぶりざえもん!?ぶりぶりざえもんってば!!」


サイボーグ忍者「 」


しんのすけ「ぶりぶりざえもん・・・ぶりぶりざえもん・・・」


サイボーグ忍者「 」


しんのすけ「 ぶ り ぶ り ざ え も ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ん ! ! ! ! 」



REX「 ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ! ! ! 」



ボォォォン・・・ ドォォォン・・・ ガラガラガラ・・・




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


  ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


    ーーーーーーーーーーーーーーーー


      ーーーーーーーーーーーーー


        ---------


           ーーーー


           【CALL】
  









ナオミ「えっ」


ナオミ「・・・?」


ウイン


豚「よっ」

ナオミ「えっ豚さん!?」

豚「お前がナオミ・ハンターとかいう女か」

ナオミ「一体どうやって・・・」


豚「まあまあその辺も込みで、立ち話もなんだしお茶でも飲みながら・・・」ムンズ


ナオミ「ッ!? 画面から出てきた!?」

豚「よっこら・・・ぷぎゃ!」グサ

豚「だ、誰だ!こんな所に・・・私のしりに破片が刺さったではないか!!」

ナオミ「あ・・・ごめん。それ私のカップ・・・」

豚「何、貴様のカップか・・・む、なんだこのカップは。粉々ではないか」

ナオミ「さっき割っちゃって・・・」

豚「ったく、世話のかかる・・・」


トンカントンカン ベタベタ


豚「ほれ」コト

ナオミ「まぁ・・・豚さん、器用なのね」

豚「いいってことよ。これも人助け」ウンウン

ナオミ「・・・しんちゃんは?」

豚「心配するな。しんのすけは無事だ。ついでにあのポンコツロボも木端微塵にしておいた」

ナオミ「メタルギアを!?」

豚「私にかかれば動作もない事だ」キリ

ナオミ「・・・すごいのね」

豚「お前はなぜこんな所にいる?」

ナオミ「捕まっちゃったの。スパイをしていた事がばれちゃってね・・・」

豚「まったく・・・つくづく世話がかかる女だな」

豚「お前の兄が言っていた通りだ」


ナオミ「え!?」


ナオミ「兄を知っているの!?」

豚「・・・私の正体、お前は知っているだろう」

ナオミ「え、ええ・・・確か過去に作られたコンピューターウイルス・・・」

ナオミ「でもあなた、デリートされたはずじゃ・・・」

豚「そうだ。あの時あのお宝ちょーだい山の頂上で、私は消えた」

ナオミ「・・・」

豚「お前の兄、シュワルツネガーのぼでー。あれは・・・本当は私が乗っ取ったのではない」

ナオミ「え!?」

豚「あの時・・・私の母体とする『すーぱーこんぴゅうたぁ』が基地の爆発と共に崩壊していく時・・・」

豚「そして、私という存在が消えて行こうとしている時。0と1の無意味な羅列に変わっていく・・・その時だ」

豚「直前で何者かが私の手を掴んだ・・・それが貴様の兄だった」

ナオミ「兄さんが・・・?」


豚「・・・」


(頼む・・・ナオミに伝えてくれ・・・)


(ぶぎゃ!は、はなせ!自分でやれバカモノがぁ!)


豚「・・・」

豚「死んだ自分の代わりに妹に伝言を伝えて欲しかったそうだ」

ナオミ「に、兄さんが!」

ナオミ「ねえ教えて!兄さんはなんと!?」ガバッ!

豚「!?」

ナオミ「私は兄さんに会う為に、兄さんの本当の言葉を聞く為にこの作戦に参加したの!!」

ナオミ「ねえ!教えて!!豚さん!」

豚「ば、バカモノ!揺らすな!か、体が・・・」


キラキラキラ・・・


ナオミ「!? あ、あなた・・・まさか・・・」

豚「お前が揺らしたせいで少し早まったではないか・・・このバカモノが」



ナオミ「あなた・・・なんで!?兄の体で復活したんじゃ・・・!」

豚「すまん。ポンコツロボにボコボコにされてしまった」

ナオミ「・・・」

豚「その代わりそれ相応の仕返しはしてやったがな」キリ

ナオミ「しんちゃんが悲しむわね・・・」

豚「心配ない。しんのすけとの別れは済ませてきた」

豚「あいつも男だ。いつか乗り越える。おちんちん以外は」

ナオミ「・・・」


【94%】


ナオミ「ハッ!」

豚「おっと、そろそろ時間が」

ナオミ「豚さん・・・!」

豚「しんのすけがせがむから少し遅れてしまったようだ」

ナオミ「あなた・・・やっぱり・・・!」

豚「私は、あの時とうに消えていた身・・・」


【95%】


豚「私は、消えたくなかった・・・せっかくこれから、救いのヒーローとしてやっていこうと思ったのに・・・」

ナオミ「あなたは十分救ったわ・・・しんちゃんを、そして世界も!」

豚「しんのすけに同じ事を言われたな・・・私こそ感謝している」


【96%】


豚「お前の兄が・・・私に機会を与えてくれた・・・私が人助けできる・・・さいごのチャンスを・・・」

ナオミ「豚さん!」

豚「お前の・・・兄の名・・・なんと・・・言ったか・・・」

ナオミ「イェーガー、フランク・イェーガーよ!」

豚「全然シュワルツネガーじゃ・・・やはりしんのすけめ・・・おバカな聞き間違いを・・・」



キラキラキラ・・・


【97%】


豚「お前らの・・・なんとかすりぃとか言う作戦・・・しんのすけ・・・あいつなら・・・大丈夫だ・・・」

ナオミ「あなた!知ってたの!?」

豚「私を誰だと・・・思っている・・・救いの・・・ヒーロ・・・だ・・・・」

豚「しんのすけなら・・・あいつは強い子・・・きっと自分の運命も・・・乗り越える・・・」

ナオミ「豚さん・・・」


豚「兄を思うお前の気持ち・・・しかと・・・みとどけ・・・た・・・」


ナオミ「豚さん!」


豚「おっと・・・兄の・・・伝言だったな・・・」


【98%】


ナオミ「兄の・・・兄さんの本当の言葉・・・」



(俺の体はくれてやる・・・たから、ナオミに会ったら伝えて欲しい)



豚「・・・」



(だから自分でやれっちゅーに!)


(あいつはナオミを気遣うあまり・・・ウソを教えた)



豚「・・・」



(それはそんな奴に頼んだ貴様が悪い)


(頼む・・・あいつは・・・ナオミは・・・俺のせいで・・・)



ナオミ「ねえ教えて豚さん!兄さんの、兄さんの本当の言葉!!」


【99%】


ナオミ「豚さん!!」


豚「・・・」


(ナオミの両親を殺したのは俺なんだ・・・)

(まだ若かった俺は、あいつまでは殺せなかった・・・あいつを拾ったのは、後ろめたさに耐え切れなかったから)

(あいつの世話をしたのは、痩せこけた良心を満足させるため。それでも・・・ナオミは俺を兄と慕ってくれた)


ナオミ「豚さん・・・お願い・・・」


豚「・・・」


(はたから見れば俺達は仲の良い兄妹に見えたかもしれん)


(だが・・・あいつに瞳を覗かれる度、俺はいつも怯えていた)



(お前から伝えてくれ)





(本当の仇は・・・この俺だと・・・)



ナオミ「豚さん・・・!」


豚「・・・」

















「俺の事は忘れて、自分の人生を精一杯生きろ。君の事を愛している」




【100%】



【System down】


ナオミ「違う!豚さん、それは・・・それは違う・・・」


ナオミ「なんで!?どうして!?どうして誰も・・・」


ナオミ「やっと会えると思ったのに・・・やっと、本当の言葉が聞けると思ったのに・・・」


ナオミ「どうして・・・どうしてなの・・・」







ナオミ「 ど う し て な の ォ ォ ォ ォ ォ ォ ! ! ! 」












【Delete complete】



【Good-bye buriburi-Hero!】


テッテレッテレ♪ テッテレッテレ♪ テレテンッテンッテンッ♪


しんのすけ「 じ ゃ 」

>>401

http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org5279172.jpg

そろそろ終わりかな


ズドオオオオオオオオオン! ドォン! ドォォォォン!


ドンドン!ドォォォン! バゴォォォォ! ドドォォォォォン・・・


しんのすけ「ぶりぶりざえもん・・・」


【CALL】


メイリン「お、収まったわ・・・」ハァハァ

キャンベル「一時はどうなる事かと思ったが・・・」

ナスターシャ「いやはや、ひどい目にあった」ダラダラ


しんのすけ「・・・」


メイリン「メタルギア・・・あの豚がやってくれたのね」

ナスターシャ「史上最悪の兵器と史上最凶のウイルスか・・・奇妙な巡り合わせだ」

キャンベル「だが誇っていいぞしんのすけ。認めよう」

キャンベル「あの豚は、まぎれもなくヒーローだった・・・」


しんのすけ「・・・」


メイリン「あんたの言う通り、やる時はやる奴だったわ」

ナスターシャ「世界を救った事に比べれば、私の払わされたデリバリー代など」

メイリン「胸揉まれて思わずぶん殴っちゃったけど」


しんのすけ「・・・」


キャンベル「これでメタルギアは無効化された・・・しんのすけ、君の任務は終了だ」

キャンベル「私は、君にこの任務を一任して本当によかったと思っている」

キャンベル「指揮官をして例を言わせてもらおう。ありがとう。本当に」


しんのすけ「・・・」ポロ


メイリン「(大佐・・・少しだけ、休ませてあげましょ)」ボソ

ナスターシャ「(彼は今、男になった所だ)」ボソ

キャンベル「うむ・・・」


しんのすけ「・・・」エグ


ゴオオオオオオオオ・・・ドォン・・・・ボォン・・・


しんのすけ「・・・」ゴシゴシ


メイリン「男の儀式はすんだ?しんのすけ」

しんのすけ「うん・・・」

キャンベル「しんのすけ、感傷に浸っている所悪いが・・・」

しんのすけ「・・・お?」

キャンベル「ひろしとみさえとひまわりの合流がまだだ。まずは家族と合流するんだ」

しんのすけ「あっそうだった」

メイリン「脱出経路はエメリッヒ博士が用意してくれてるわ」

ナスターシャ「後は彼らの合流待ちだが・・・」

しんのすけ「・・・」チラ

キャンベル「そこは危険だ。しんのすけ、まずは安全な所へ避難するんだ」

しんのすけ「ちょっと待って」タッタッタ

キャンベル「ん?」


サイボーグ忍者「 」


しんのすけ「ぶりぶりざえもん・・・オラ、行くから」

しんのすけ「お助けしてもらったから・・・これ、あげるゾ」ペラ


【かたたたたたたたき券】←lost


メイリン「しんのすけ・・・」

しんのすけ「じゃあね、ぶりぶりざえもん・・・」


ゴォォォォォ・・・


キャンベル「どこかに出口はないか?」

しんのすけ「あっちにトビラがあるゾ」

キャンベル「よし、まずはそこに向かえ」

キャンベル「家族の居場所はソリトンレーダーで我々が探しておこう」

しんのすけ「ほーい」


ゴオオオオオオオオ・・・ドォン・・・・ボォン・・・


しんのすけ「・・・」タッタッタ


ゴオオオオオオオ・・・


ボォンッ!!


しんのすけ「!?」


ガラガラガラ!


キャンベル「まずい!まだ爆発の余波が・・・!」



しんのすけ「うわ~~~~~~!」



ドドドドドド!



しんのすけ「~~~~~~!」



・・・・


・・・


・・




~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


・・


・・・


・・・・


ゴオオオオオオオオ・・・ドォン・・・・ボォン・・・


しんのすけ「」


ガシ


しんのすけ「」


サッ ザッ ザッ


しんのすけ「(う・・・?)」ボヤァ


サッ ザッ ザッ


しんのすけ「(あれ?オラ、なんか運ばれて・・・)」


サッ ザッ ザッ


しんのすけ「(・・・)」


・・・・


・・・


・・




~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


・・


・・・


・・・・


ゴォォォォォォォ・・・


しんのすけ「う・・・」


リキッド「相変わらず目覚めは悪いようだな。しんのすけ」


しんのすけ「おじさん・・・?」



メタルギア 頭頂部


しんのすけ「おじさんも無事だったんだね」

リキッド「俺は死なん。貴様が生きている限りは」

しんのすけ「おじさんのロボ・・・壊れちゃったね」

リキッド「メタルギアを失った程度で俺は闘いを終わらせる気はない」

しんのすけ「おじさん・・・なんでそうまでするの?」

リキッド「俺達のような戦士が活かされる時を再び築き上げる為だ」

しんのすけ「先生・・・?」

リキッド「戦士だ!オヤジと同じ様な・・・」

リキッド「冷戦の時・・・混沌の時」

リキッド「世の中が俺達を欲した、俺達を評価した、俺達は必要とされた・・・」

リキッド「だが今は違う、偽善と欺瞞が横行し、争いがこの世から消えていく」

リキッド「自分を生かす場が失われる空しさ、時代から必要とされなくなる恐怖」

リキッド「おまえには・・・わからんだろうな・・・」

しんのすけ「・・・」


リキッド「俺が人工的に作られたクローンだという事は話したな?」

しんのすけ「そうだっけ」

リキッド「話しただろうが・・・まあ、覚えていた所でお前には理解できないだろうが」

しんのすけ「いやぁそれほどでも~」

リキッド「ほめとらん」

しんのすけ「お・・・」


リキッド「レス・エンファントス・テレブレス 恐るべき子供達、その計画はそう呼ばれた」

リキッド「雛形に選ばれたのは当時伝説の傭兵として名を馳せていたビッグ・ボス」

リキッド「計画の目的は最強の兵士を作り上げる事・・・俺はその、生贄だ」

しんのすけ「生煮え?」

リキッド「生贄だ!双子の兄弟を作る為に、劣勢遺伝子ばかりを発現させられた!!」

しんのすけ「お・・・」


リキッド「だが・・・俺の兄弟はそいつだけではない」

リキッド「ゲノム兵・・・あいつらも俺の兄弟になる。もっとも、奴らの場合はデジタルな方法で生み出された物だが」

しんのすけ「兄弟がいっぱいいて楽しそうだね」

リキッド「馬鹿を言うな。楽しいはずなどない」

しんのすけ「なんで?」

リキッド「・・・俺達は滅びかけているからな」

しんのすけ「え・・・」


リキッド「左右非対称の理論という言葉を聞いた事があるか?」

しんのすけ「なにそれ」


リキッド「自然界では左右非対称が標準だ。逆に絶滅種には左右対称の兆候が見られる」

リキッド「ゲノム兵にも現れているんだよ、その左右対称の兆しが。それは俺にも・・・」

リキッド「そうだ、俺達は皆 遺伝子レベルで死にかけている。いつ発病するかわからん」

リキッド「それを調べる為にも、親父のゲノム情報が必要なのだ」


しんのすけ「おじさんが自分のとうちゃんに拘ってたのは、兄弟をお助けする為だったって事?」

リキッド「兄弟同士は子を為さない。それにも関わらず助け合うのはなぜだか知っているか?」

リキッド「同種の遺伝子を後世に伝える確立が高くなるからだ。自然選択の末、血縁は互いに利他行動をとるようになった」

リキッド「遺伝子には血縁を助けるように記されている」

リキッド「それは貴様にもよくわかるだろう?」

しんのすけ「家族・・・」


リキッド「誰も遺伝子に逆らう事はできない、それは運命だ。まして俺達は・・・親父の遺伝子を再現する為にだけ生み出された存在だ」

リキッド「だから・・・俺は自分の遺伝子に従う。そしてそれを乗り越える。呪われた運命を打ち破るために」

リキッド「後ろを見てみろ!」




ひろし「~~~~!」フガフガ

みさえ「~~~~!」フガフガ

ひまわり「た~い!」



しんのすけ「とうちゃん!かあちゃん!ひま!」


ひろし「~~~~ペッ!しんのすけ~~~~!無事だったか!」

みさえ「むごご~~~、ペッ!しんちゃん!」

ひまわり「たういたぁ~」


リキッド「もしもの保険に先に家族の方を捕えておいてよかったよ」

ひろし「てんめ~きたねえぞ!俺達を捕まえる為にわざと二手に別れさせたな!」

みさえ「そーよ!夫を誘拐したのはあなたの仕業だったのね!」

リキッド「ああ、全て俺だ」

リキッド「だがもう必要ない・・・」

ひろし「あんだって!?」


みさえ「誘拐しておいて、こいつ・・・あなた一体どういう教育受けてきたの!」

リキッド「教育?教育は受けたぞ。殺人、諜報、銃器の扱い」

リキッド「戦場での心構え。いかに効率よく敵兵を無効化できるか。いかに敵陣営を騙して潜り込むか・・・」

リキッド「その他もろもろ、戦場で生き抜くための教育は一通り受けた」

ひろし「そうだ、こいつ生まれつきの軍人なんだった・・・」

みさえ「ええっ!徴兵って18歳以上からじゃないの!?」

ひろし「国によって違うんじゃねえの・・・?」


しんのすけ「おじさんはとーちゃんのウーロンなんだって」

リキッド「クローンだ。俺の話は聞こえていただろう」

リキッド「俺は最強の兵士を作り出す為に作られた・・・その、失敗作だ」

リキッド「オヤジの遺伝子は呪われている・・・ひろし、91年の湾岸戦争は知っているな?」

ひろし「確か一時期、ニュースでしょっちゅうやってたな・・・」

みさえ「やーよ、怖くてそんなニュース見てらんなかったわ」

リキッド「湾岸戦争症候群(ガルフウォー・シンドローム)。帰還兵の間で問題になっている病気だ」

リキッド「お前らの見たニュースでは神経症説、化学兵器説、細菌兵器説・・・いろいろあったろうが」

リキッド「全てみなペンタゴンが流したカバーストーリーだ」


みさえ「そ、そなの?」ボソ

ひろし「正直よく知らねえんだよ。戦争のニュースなんて進んでみねえし」ボソ


リキッド「ガルフウォー・シンドローム。帰還兵が疲労感・痛み・記憶障害・倦怠感や関節痛などの症状を引き起こす病気だ」

リキッド「そしてひどい場合は癌や白血病の発病・・・さらに帰還兵の子供に先天性障害が多発した」

リキッド「これはガルフウォー・ベイビーと言う奴だな」

リキッド「原因はオヤジの遺伝子・・・ソルジャー遺伝子なんだよ」

ひろし「えっ!」


リキッド「政府はゲノム兵の実験体として極秘裏に兵士にソルジャー遺伝子を注入したんだ」

リキッド「そう、ガルフウォー・ベイビーこそ俺の最初の兄弟だ」

ひろし「ひでえ・・・勝手に実験体にしてやがったんだ」

みさえ「そんな好き勝手な事、できるもんなの?」

ひろし「できるわけねえだろ!もみ消したんだよ・・・」

リキッド「そうだ。政府は責任を逃れる為事実を隠蔽、闇へと葬った」

リキッド「俺と、同じだ」


ひろし・みさえ「・・・」

ひろし「で、完成したのがこのテロにいた兵士ってわけか・・・」

リキッド「完成?馬鹿をいうな!出来損ないだ!」

しんのすけ「さゆーへたいしょーなんだって」

ひろし「た、大将?」


リキッド「左右非対称だ。ソルジャー遺伝子を持つものは遺伝子レベルで死にかけている」

リキッド「そして俺も・・・」

しんのすけ「どしたの?」

リキッド「恐るべき子供達・・・最強の兵士を創造する為に作られた政府のおもちゃ・・・」

リキッド「しんのすけ、自分のおもちゃが他人に間違われない用にするにはどうする?」

しんのすけ「えっと・・・」

みさえ「おバカ!名前を書くのよ!いつも言ってるでしょ!」

しんのすけ「おお、そだった!」ポン


リキッド「そうだ。俺の遺伝子にも持ち主の名前が書いてある」

リキッド「計画によって生み出された俺が、他国やテロリストに渡らぬよう、自国にの脅威に変貌せぬよう・・・」

リキッド「俺の寿命は意図的に操作されている・・・」

リキッド「俺の命は、もって後10年そこらだ」


みさえ「じ、実年齢より若く見えるって事かしら・・・」

ひろし「そうじゃねえよ!あの野郎は・・・」

リキッド「そうだ。意図的に遺伝子に細工を施されている」

リキッド「俺はまだ30代。ひろし、お前と同じくらいだ」

リキッド「だが内臓器官はすでに50代後半のそれに達している」

みさえ「お酒のみすぎじゃない?」

ひろし「軍人なのにか?ねえよ。あいつは・・・」


リキッド「おそらくあと数年で「老い」が表面化するだろう」

リキッド「俺は40代になる頃には、すでに見た目は70代のの老人へと変貌している」

リキッド「しんのすけ、お前が大人になる頃には、俺はもうこの世にいない・・・」

しんのすけ「お・・・」


リキッド「生殖能力も取り除かれている。子供も作れない。後世に残す物は何もない」

リキッド「では俺は何を残せばイイ!この世に生まれ落ちた俺が!何を伝えると言うのだ!」

リキッド「俺は自分の遺伝子に従う。かつてオヤジが目指したアウター・ヘブンの完成」

リキッド「オヤジの意志を継ぎ、オヤジを超え!そしてオヤジを・・・殺す!」

リキッド「そして俺は、呪われた運命を打ち破る・・・俺は自分の遺伝子を乗り越える!」

リキッド「その為にまず貴様らを殺す・・・!」グッ!


みさえ「ちょっとあんた!さっきから子供に向かって殺す殺すって!いい加減にしなさい!」

ひろし「ふざけんじゃねえぞてめ~~~~!そんなもんに巻き込まれる俺達の身にもなってみろ!」

ひろし「何がアウターヘブンだ!俺にとってのヘブンはキャバクラで間に合ってるんだよ!」

みさえ「そうよ!私にはサトーココノカドーっていいう天国があるわ!」

リキッド「なんだと・・・」ギリ


ひろし「さっきから遺伝子遺伝子って、俺は医者じゃねえ!お前が何言ってるのかさっぱりわかんねえんだよ!!」

みさえ「親を呪うですって!?ふざけんじゃないわよ!親は子供の為ならなんだってできるのよ!」

ひろし「子供の幸せを願わない親がいるか!このバカヤロ~~~~~~~!」

リキッド「・・・」


ひろし「さっきからきいてりゃなんだよ!寿命が少ないだ!?人はいつか死ぬんだよ!」

ひろし「お前の言い分はまるで親に逆らう反抗期の子供にしか見えね~~~んだよ!」

みさえ「子供を産んだ事のないあんたに親の何がわかるってーのよ!」

みさえ「オヤジの意志を継ぐ!?親とまともに向き合った事のない癖に、いっぱしの事言わないで!!」

リキッド「・・・」


みさえ「あんたは拗ねてワガママ起こしたただの不良少年よ!そんなものは10代の内にさっさと卒業しなさい!」

ひろし「お前が俺の息子ならぶん殴ってでも止める!だから一回殴らせろ~~~~!」


リキッド「・・・気に入らん」

ひろし「世の中思い通りに動くと思ったら大間違いなんだよ!知らねえだろ!俺が会社で普段どんだけ頭下げてるか・・・」

リキッド「ハン、社会の奴隷だな!貴様は!」

みさえ「しんのすけが普段どんだけ周りに迷惑かけてると思ってんの!?その度に私が謝りに行って・・・」

しんのすけ「お・・・」タラーン

リキッド「それは貴様の管理がなってないだけだ!


リキッド「貴様らは負け犬だ!遺伝子の本能に逆らえず、周りに迎合するしかできない貴様らはな!」

ひろし「当たり前だバカヤロ~~~~~!負け犬で結構!人は一人じゃ生きてけねーんだよ!!」

みさえ「あんたも軍人ならチークワークが大事って、知ってんでしょ!!」


リキッド「貴様らと同じにするな!隊内連携は任務を効率よく達成する為・・・」

リキッド「確固たる意志だ!その為には利用できる物はなんでも利用する!」

リキッド「貴様らの様にな!!」


ひろし「会社の会議だって一人じゃできねえだろ!!」

みさえ「ママ友がいないと子供の幼稚園での様子がわかんないでしょうが!!」


リキッド「貴様らのぬるい世界での馴れ合いと命を賭けた戦場での連携を同じにするな!」


ひろし「会社も戦場だバカヤロ~~~~~!」

みさえ「子育ては命がけよ!!」


ひろし・みさえ「ガルルルルル・・・・」


リキッド「話にならん・・・」


ひろし「まて!こんにゃろ!逃げるのかてめえ!」

みさえ「お説教はまだ終わってないわよ!座りなさい!」

リキッド「なんと言われようと俺は戦いを辞めるつもりはない」

ひろし「俺だって会社を辞めるつもりはねーよ!」

みさえ「ウチのローン後何年残ってると思ってんのよ!!」


リキッド「・・・」


しんのすけ「ねえ、おじさん」


ひろし・みさえ「しんのすけ!」


しんのすけ「とうちゃんが、嫌いなの?」


リキッド「・・・」

しんのすけ「ねえ、とうちゃんの事、嫌い?」

リキッド「・・・何故そんな事を聞く」

しんのすけ「オラ、おじさんの気持ちわかるゾ」

リキッド「・・・なんだと」


しんのすけ「オラのとうちゃん。足は臭いし、エッチでノリが軽くて、安月給で、日曜日には家でゴロゴロばっかしてるゾ」

しんのすけ「かあちゃんだって、すぐ暴力振るし、おもちゃ買ってくれないし、いつもガミガミうるさいゾ」

しんのすけ「ひまだって、夜中に泣き出してうるさいし、オラのおもちゃ壊すし・・・」


リキッド「だからなんだ・・・」


しんのすけ「オラ、お金持ちの子に生まれたかったって何度も思ったことあるゾ。だったらおもちゃ一杯買ってもらえるし」

しんのすけ「かあちゃんも、もっと美人なかあちゃんならなって。周りに自慢できるじゃん」


リキッド「そんな豪勢な環境がそこかしこにあると思うなよ」


しんのすけ「そうだゾ。オラはお金持ちの子じゃないし、かあちゃんもとうちゃんも理想のとうちゃんとかあちゃんってわけじゃないゾ」

しんのすけ「でもオラはそこで毎日暮らしてるゾ」


リキッド「だから、俺にも我慢しろと?」


しんのすけ「違うゾ。オラは、自分が呪われてるなんて思った事なんて一度もないゾ」

しんのすけ「オラがここにいるのはとうちゃんとかあちゃんのおかげだゾ」

しんのすけ「とうちゃんもかあちゃんも、毎日いっしょーけんめー働いて、オラとひまを育ててくれてるゾ」

しんのすけ「怒られてばっかだけど、たまに褒められたりするとすっごいうれしいゾ」

しんのすけ「オラはちゃんと、とうちゃんとかあちゃんから、大事な物をもらったゾ」

しんのすけ「とうちゃんとかあちゃんは、オラがいてよかったって言ってくれてるゾ」

しんのすけ「オラは二人の子供だゾ」

しんのすけ「オラも、とうちゃんとかあちゃんが、とうちゃんとかあちゃんでよかった。そう思ってるから」


リキッド「・・・」


しんのすけ「だから、おじさんの言ってる事は、やっぱり間違ってると思うゾ」


リキッド「子供はロクな考えも持たずに思った事を感情のままに言い放つ・・・」

しんのすけ「おじさんのとうちゃんは今どこにいるの?」

リキッド「・・・死んだと言ったろう」

ひろし「え・・・」

みさえ「そ、そうだったの・・・」


リキッド「オヤジが何で死んだか、それはな」

リキッド「殺されたんだよ。俺の、双子の兄弟に」

しんのすけ「お・・・」

ひろし「な、なんつー家庭だよ・・・」

みさえ「悲しい事件ね・・・」


リキッド「同情や憐みはいらん。そんな物を望んで話したのではない」

リキッド「だが俺は・・・復讐の機会すらも奪われた」

ひろし「まだ言うか!こんにゃろ!」


リキッド「貴様はイイ!平和な国、平凡な家庭、親の愛を受け何不自由なく育った貴様はな!」

しんのすけ「お・・・」


リキッド「俺が貴様を気に入らない理由が今わかった・・・」

リキッド「他力本願なんだよ、お前は!」

リキッド「貴様がここまでこれたのもひろしやみさえや、あの豚・・・」

リキッド「聞き耳を立ててているキャンベル達、魔法でやってきた助っ人」


リキッド「どれもこれもお前の力ではない!お前がこの任務で何か、自分の力だけで成し遂げた事が、一度でもあったか!」


しんのすけ「・・・」


リキッド「なかっただろう!当然だ。俺はお前らに潜伏してずっとお前の動向を見ていたからな」


リキッド「俺は違う・・・物心ついた時からずっとオヤジへの復讐を考え生きてきた」

リキッド「使える物はなんでも使い、生き残る為になんでもやってきた」

リキッド「全て自分の力でだ!貴様の様に待っていれば誰かが救ってくれるなど、一度も思った事はない!」

リキッド「貴様にはわからんだろう!適当に呆けていれば誰かが助けてくれる、そんなぬるい生活を送ってきた貴様にはな!」


しんのすけ「おじさんも一人じゃなかったでしょ」


リキッド「ああ、FOXHOUND隊員やゲノム兵に協力してもらったよ」

リキッド「だが司令官として指揮、作戦の立案、ホワイトハウスを脅迫する材料、奴らを動かしていたのはこの俺だ!」

リキッド「いけないか!自分の計画の為に協力者を募る事が!」

リキッド「たまたまキャンベルに選ばれただけのような貴様が、俺と同じと思うな!」


しんのすけ「おじさん、頑固すぎるゾ・・・」

リキッド「貴様のようなガキに諭されて中止にするくらいなら初めから蜂起などしていない・・・」

しんのすけ「それもそうだね」ポン

ひろし「簡単に言いくるめられてんじゃね~よ!」

みさえ「しんのすけに変な事吹き込まないで!」

リキッド「・・・貴様らとの茶番はもう飽きた」


カチ


ピッピッピッピッピ・・・


ひろし「ぬお!なんだこりゃ・・・」

リキッド「時限爆弾・・・5分後に起爆するようにセットした」


ひろし「なにゃぁ!?」

みさえ「ば、爆弾・・・」

ひまわり「た~?」


リキッド「どうせ豚に破壊された基地だ。もういらん」

リキッド「見えるか!しんのすけ!これは俺達の決着を刻む砂時計だ」

しんのすけ「う・・・」

リキッド「貴様はこの俺に散々偉そうな口を叩いた・・・」

リキッド「父ちゃんと母ちゃんがいてよかっただと?下らん」

しんのすけ「・・・」

リキッド「お前は俺の計画を尽く潰して回った・・・」

リキッド「貴様の、貴様の言う父母から受け継いだ遺伝子とやらをここで否定することで、俺はその全てを取り返してみせる!」

しんのすけ「・・・」


ひろし「しんのすけ、かまうこたねえ!やっちまえ!」

みさえ「そうよ!言ってもわからない奴にはげんこつでわからせてやるのよ!」


リキッド「ハン、5歳児とこの俺がまともな勝負になると本気で思っているのか?」

リキッド「だが俺は手を抜くつもりはない・・・貴様は何をしでかすかわからんからな」


しんのすけ「・・・オラも手を抜くつもりはないゾ」

リキッド「ん・・・?」


しんのすけ「おじさんは知らないだけだゾ!とうちゃんとかあちゃんのありがたみが!」

しんのすけ「下らなくなんかないゾ!産んでくれたことのよろこびが!それを、それをどうしてもわからないってのなら」

しんのすけ「オラが力付くでもわからせてやるゾ!」


みさえ「しんのすけ~~~!がんばれ~~~~!」

ひろし「しんのすけ~~~!そんな奴に負けんじゃねえぞ~~~~~~!!」」

ひまわり「た~~~い!」


リキッド「そうだ。自分の道は自分で切り開くしかない・・・見ろ」

リキッド「このラインを超えればここから落下する。この高さだ。一溜りもない・・・」

リキッド「しかし、万が一貴様が勝てば家族と共に地上へと脱出できる・・・」

リキッド「まさにUP or DOWN・・・貴様には確かこの単語を教えたな?」


しんのすけ「・・・」グッ


ひろし「野原一家、ファイヤ~~~~!」

みさえ「ファイヤ~~~~!」

ひまわり「たいや~~!」



リキッド「伝説の幼稚園児、相手にとって不足はない・・・自分の道は自分で切り開く、そうだな?」

リキッド「貴様が口だけではない事を、その手で証明してみせろ!」



しんのすけ「~~~~~!」グッ!













しんのすけ・リキッド「さあ、こい!」








VS リキッド・スネーク


テッテレッテレ♪ テッテレッテレ♪ テレテンッテンッテンッ♪


しんのすけ「見れば?」

タイトルロゴっぽいの作ってみた

http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org5282680.jpg


リキッド「行くぞォ!!」

しんのすけ「うえっ!?」


ガン!


しんのすけ「お、おお・・・」シュウウウウ

リキッド「ちぃえりやぁあ!」


ブオン ブオン ブオォン!


しんのすけ「わったっと!」

しんのすけ「おおおおお!」チョコマカ


リキッド「相変わらず動きだけは素早い・・・だがそれは体が小さいからできるだけ」

リキッド「身体能力は俺の方が上だ!」


サッ!


しんのすけ「うわっ!」


バキィ!


しんのすけ「うわああああああ!」ドタ


ひろし「し、しんのすけ~~~~~~!」

みさえ「ちょっとあんた!子供相手に!幼児虐待で訴えてやるわよ!!」


リキッド「虐待だと・・・ふざけるな!これは決闘だ!」

リキッド「俺はもうしんのすけをただのガキだと思わない・・・一人の戦士として、全力でかかる!」

リキッド「ぬおおおおおおお!!」


ガァン!


リキッド「・・・!」シュウウウウ

しんのすけ「ひぃぃ、ロボの頭にお印がついたゾ・・・」ドキドキ

リキッド「本当に貴様はすばしっこい奴だな・・・」

リキッド「だがその体力がいつまで持つかな!?」


ブオン ブオン ブオン!


しんのすけ「おおおおおお!」ダダダダ

リキッド「フハハハハハ、時間がないぞ!」


【CALL】

キャンベル「しんのすけ!無事か!」

しんのすけ「おじさん!」

ナスターシャ「ついにリキッドとの最終決戦か・・・」

しんのすけ「たばこのおばさん!」

メイリン「しんのすけ・・・それが正真正銘最後の戦いよ!」

しんのすけ「ぺちゃぱいのおねいさん!」

メイリン「ぺちゃぱ・・・まだ言うか!」

キャンベル「そのへらず口が聞ける内はまだ大丈夫だな」


リキッド「うおおおおおおお!!」


ブオン ブオン ブオン!


しんのすけ「おああああああ~~~~~~!」


ナスターシャ「しんのすけ!落ち着け!」

キャンベル「しんのすけ、まずは装備を確認するんだ」

ナスターシャ「リキッドは全ての手の内を晒した。今奴の手段は己の肉体のみだ!」

キャンベル「そうだ。対する君は装備の面で勝っている。奴に有効な武器を探すんだ」

メイリン「リキッドの動きは私が解析するわ。リキッドの技、癖、動き、何かわかったらすぐ教えてあげる!」

キャンベル「君が戦えるよう我々が全力でサポートする!さあ、奴の因縁に決着をつけろ!」


リキッド「しんのすけェェェェエ!!


キャンベル「くるぞ!武器を探せ!」

しんのすけ「ぶき・・・ぶきぶきぶきぶき~~~~~~~~~~!」ガサゴソ


ガァン!


リキッド「!?」


ギュルルルルル・・・カチ!


しんのすけ「お、おお~~・・・」ドキドキ


リキッド「そうか・・・貴様にはそれがあったな・・・」


【スパイヨーヨー】


ヒュンヒュンヒュン・・・


リキッド「そんなおもちゃをを振り回してどうするつもりだ・・・」ニヤ

しんのすけ「アクションビーム!」


ギュルルルル!


リキッド「ぬお!糸が巻き付いて・・・!」


ピョンッ!


しんのすけ「おりゃああああああ!」ギュルルルル


ゴチィン!


リキッド「か・・・・っ!」


ひろし「決まったぜ!しんのすけの石頭はキくだろう!」

みさえ「アタシのげんこつで鍛えた石頭よ!」


しんのすけ「おおお・・・」ヒリヒリヒリ


ひろし「ってお前もダメージ受けてるんじゃねええええええ!」


リキッド「~~~!」ガバッ!

リキッド「ぬあああああ!」


バキィ!


しんのすけ「ああっ!」


キャンベル「しんのすけ、無事か!」

しんのすけ「おいちちちち・・・」


ポタ ポタ


しんのすけ「おっ、はなぢだ・・・」

メイリン「出血したのね!?待っててしんのすけ!今ナノマシンで・・・」


リキッド「おおおおおおお!」


ブオン ブオン ブオン!


しんのすけ「おああああああ!」


みさえ「しんのすけが・・・あなた!しんのすけが!」

ひろし「このやろおおおおおおもう見てられねえ~~~~~!」

ひろし「くそ!このっ、野原家奥義ケツだけ歩き~~~~!」ズリズリ


リキッド「おおおおおお!」


ひろし「やい!金髪野郎!」


リキッド「!?」




ファサッ・・・




しんのすけ「お?」






ひろし「・・・げっちゅぅ★」キラン




シーーー・・・ン




リキッド「・・・」ポカーン

しんのすけ「お・・・」タラーン


ナスターシャ「しんのすけ、今だ!」


【制汗スプレー】


しんのすけ「汗のにおいが気になるあなたにさわやかミントのスプレー攻撃~~~~~~!」


プシューーーーーーーー!!


リキッド「くわっ!目つぶしか・・・!」

ひろし「ワーッハッハッハ!動きを止めてやったぜ!!」

リキッド「ひろしィ・・・邪魔だァ!」


バキィ!


ひろし「うげ!」ドサ

みさえ「あなた!」

ひろし「い、いでええ・・・あの野郎、シャレの通じない野郎だ・・・」ピクピク


リキッド「下らん横やりを入れるなァァァァァァ!!」

しんのすけ「余計に怒ったゾォォォォ!!」ダダダダ


ひろし「・・・すまん」



ブオン ブオン ブオン!


しんのすけ「おあああああああ!」

キャンベル「しんのすけ!」


リキッド「フハハハハハ!見ているだけか!」


みさえ「もう見てらんないわ・・・私も!」ズリズリ

ひろし「お、おい!よせ!」


リキッド「死ねェェェェェ!」








「お待ちになって~~~ん」





リキッド「!?」


みさえ「・・・」コホン


みさえ「わすれぇ~よぉ~くわぁずぉくぅ~~うわするぇ~よぉ~おむぉい~で~~♪」


みさえ「いっむぅぁぁ~~~~~~ッ♪」


みさえ「-♪」パチ










リキッド「・・・」ポカーン

しんのすけ「お・・・」タラーン



ナスターシャ「しんのすけ!」



【折り畳み傘】


しんのすけ「たまに使うとしまい方忘れるよね突然開いた折り畳み傘攻撃~~~~~!」


バサッ!


リキッド「むあっ!・・・攻撃のつもりかァァァァ!!」


バシィ! パラ・・・パラ・・・


リキッド「・・・いない?」


しんのすけ「こっちだゾ!」

しんのすけ「キンタマミサーーーーイル!!」


ギュルルルル!


キーーーン・・・!


リキッド「おおおお!?」


ナスターシャ「そうか!ヨーヨーの力で加速を付けたのか!」

ひろし「うげ・・・みてるだけでいてえ・・・」

メイリン「有効なんだろうけど、どこか下らないわね・・・」


リキッド「くぉぉぉぉぉ・・・」ガクガク


みさえ「ぜーはーぜーはー・・・!」ズリズリ

ひろし「お、おかえり・・・」

ひまわり「たたい!」

みさえ「しんのすけ~~~~!今よ!!」


しんのすけ「ほい!」パク

リキッド「(メガヘガデル・・・!)」


ボン! ボン! ボン!


しんのすけ「いっくゾ~~~~~~!」キュィィィ


リキッド「~~~~!」ガバッ

リキッド「させるかァァァァァ!」バッ!


ドドドドドド!


メイリン「しんのすけ!リキッドはしんのすけを突き落すつもりよ!」


しんのすけ「発射~~~~~~~~~~~~~!」


リキッド「!?」



ブォォォォォォォォオオオオ!!!!



ひろし「どわっち!俺達までふっとぶ~~~~!」

ひまわり「た~~~~!」フワッ

みさえ「ひまわり!!」

ひろし「おりゃあ!」カブッ

みさえ「あなた!ナイスキャッチ!」

ひまわり「た~いた~い!」キャッキャ


ブォォォォォォォォオオオオ!!!!



ブォォォォォ・・・ モワモワモワ・・・


キャンベル「やったか!?」

しんのすけ「ハー・・・ハー・・・これ、お腹がすっごい苦しくなるからヤだゾ・・・」


モワモワ・・・スー・・・


シーン・・・


みさえ「あの金髪、いなくなったわ・・・」

ひろし「って事は・・・」


しんのすけ「オラの大勝利~~~~~~~!」


ひろし「やったぜ~~~~~~!!さっすが俺の息子だ~~~~~~~~~!!!」

みさえ「しんちゃん、よくやったわ・・・しんちゃん・・・!」

ひまわり「た~いた~い!」


ナスターシャ「防弾ガラスを砕く威力だ。生身の人間が食らったら一溜りもあるまい」

しんのすけ「うっほほ~い!あひゅ~、オラってやっぱりで・ん・せ・つ~」

ひまわり「たいたぅ~!」















メイリン「待ってしんのすけ!リキッドの反応はまだ消えちゃいないわ!」

しんのすけ「えっ」


ガシ 




リキッド「 し ん の す け ェ ・ ・ ・ 」ボロ


しんのすけ「お・・・」タラーン


みさえ「ひいいいいい!ゾ、ゾンビよゾンビ!」

ひろし「洋画のワンシーンかよ・・・」


リキッド「ハァ・・ハァ・・・」フラ


しんのすけ「おじさん血まみれだゾ・・・大丈夫?」


リキッド「貴様が食らわせたんだろ・・・」


リキッド「うぐっ!」


ポタ ポタ ポタ



リキッド「メガヘガデル・・・司令室でほとんど使い切っていたようだな・・・」ゴフ

リキッド「少量で威力が半減してて助かったよ・・・」ペッ

しんのすけ「く、詳しいね・・・」タラ

リキッド「事前に敵の情報を押さえておくのは戦場の基本だ」

しんのすけ「ほぉほぉ・・・」


リキッド「」ス


キュッ ダダッ


バキィ!


しんのすけ「うああっ!」ドン

リキッド「ぬおおおおっ!」


ブオォン!


しんのすけ「ああっ!」

リキッド「まだまだ!」


バキィ! バキィ! バキィ!


しんのすけ「うう・・・」ボロ


ひろし・みさえ「しんのすけ~~~~~~~~!!」


グイ


しんのすけ「うああっ!」ジタバタ

リキッド「ガッカリだよ、貴様には」


しんのすけ「な、なにが・・・」ジタバタ


リキッド「俺は言ったはずだ。自分の道は自分の力で切り開いて見せろと」

リキッド「なのになんだ・・・ひろしやみさえ・・・貴様らがノコノコとでしゃばってきたあげく、さらに俺を仕留め損なうなど・・・」


ひろし「いけねえのかよ!自分の子供を助けるのが!!」

みさえ「あんたいい大人でしょ!そんぐらいのハンデくらいくれたらどうなのよ!!」


リキッド「黙れェ!!これは男と男の決闘だ!!互いの尊厳を賭けた戦いだ!!」


ひろし・みさえ「」ビクッ!


リキッド「俺としては貴様ら3人がかりでこようと一向に構わん。一般人など俺の相手ではないからな・・・」

リキッド「だがこいつには、一生残るだろう。『僕は言いたいだけ言って後はママとパパに責任を押し付けました』と」

リキッド「貴様らの子育ては甘すぎると思うね。人生は戦いの連続だ。ましてや雄なら・・・お前らがそれを教えなくてどうする」

リキッド「そして肝心のお前がその体たらくだと、消えた豚も浮かばれんな」


しんのすけ「!」


リキッド「パパとママに助けを求めても構わんぞ。3人がかりなら可能性もあるかもしれん。おっと、赤ん坊も入れて4人か」

リキッド「お前が一言言えばあの3人を解放してやる」

リキッド「ただ、そうなったら俺は全員殺す。素手で撲殺するんだ。生半可な苦しみじゃないぞ」

リキッド「もちろんお前が負けても同じだ。どっちに転んでも貴様らは全員殺す」

リキッド「さあ・・・どうする!しんのすけ!」


しんのすけ「お助けしてもらう事が・・・そんなに悪い事なの・・・?」

リキッド「またその話か・・・」

しんのすけ「かあちゃんがいなければ・・・オラはごはんが食べれないし・・・」

しんのすけ「とうちゃんがいなければ・・・オラはおもちゃを買ってもらえないゾ・・・」

リキッド「・・・で?」


しんのすけ「おじさんは・・・一人で生まれたわけじゃないゾ・・・」

しんのすけ「おじさんのとうちゃんとかあちゃんが・・・お助けしあって生まれたんだゾ・・・」

リキッド「何度も言ったろう。俺が生まれたのはオヤジの実験体として。そして母は子宮を使わせてもらっただけの代理母だ」

しんのすけ「その二人がいなければ・・・おじさんは産まれなかったんだゾ・・・」


リキッド「くどい!下らん感情論に俺が流されると思ったか!」

しんのすけ「おじさんがなんで一人にこだわるか・・・オラ、わかったゾ・・・」

リキッド「なんだと」


しんのすけ「とうちゃんを嫌っているから・・・とうちゃんとかあちゃんは産まれて最初に出会う人・・・」

しんのすけ「そんな人を真っ先に嫌っていたら・・・この先誰も好きになれないゾ・・・」

リキッド「だから決闘の横やりも許せと?弱者の言い分だな」

しんのすけ「違うぞ・・・おじさんも、誰かがいないと・・・いでんしとかじゃなくて・・・本当に信頼できる人が・・・」

リキッド「・・・」


しんのすけ「オラはカスカベに帰ったら、そんな人達がいっぱいいるゾ・・・」

しんのすけ「それを無くしたくないから・・・こうやってがんばってるんだゾ・・・」

しんのすけ「いでんしに書いてあるとかじゃないゾ・・・それをわからないおじさんは・・・」









しんのすけ「カワイソウ・・・だゾ・・・」









リキッド「」ピキ







リキッド「ちぃえりゃあああ!」ブン!




しんのすけ「うあっ!」ドン!


ひろし・みさえ「しんのすけ~~~~~~~~!!」


リキッド「そこまで言うならさっさと3人を解放したらどうだ!」

リキッド「そしてその信頼できる人とやら、全員でかかってこい。全員返り討ちにしてやる」

リキッド「そして俺が証明してやる。お前の考えは、ただの甘っちょろいガキの戯言であった、と!」


ひろし「ぐぐ・・・しんのすけ!さっさと縄をほどけ!」

ひろし「この野郎、一発だけでもぶん殴ってやらないと気が済まねえ・・・!

みさえ「げんこつとグリグリ攻撃両方食らわせてやるわ・・・いい加減にしなさい!この半グレ!」

ひまわり「た~~~~~~!」ムフー


リキッド「はやくしろ。時間は残り少ないぞ」


しんのすけ「・・・呼ばないよ」


リキッド「・・・あ?」


しんのすけ「おじさんの言う通り、オラは自分の力でなんとかするゾ」

リキッド「言ってる事がめちゃくちゃだなお前は・・・極限状態で錯乱したか?」


しんのすけ「違うゾ。オラは自分の力でみんなを守るんだゾ」

しんのすけ「キャンドルのおじさん、ぺちゃぱいのおねいさん、たばこのおばさん、合コンのおじさん・・・」

しんのすけ「ぶりぶりざえもん、アクション仮面、カンタムロボ、ヒマジン」

しんのすけ「とうちゃん、かあちゃん、ひま・・・」

しんのすけ「(ナオミおねいさん・・・)」

しんのすけ「オラはいっぱいお助けしてもらったゾ。だから、今度はオラがみんなをお助けする番だゾ」


リキッド「・・・で、みんなを助ける為にまた誰かの力を借りる、と?」

しんのすけ「そうだゾ」


リキッド「・・・まるで意味が分からん。結局それは自分の力じゃないだろ」

リキッド「それで俺に勝って、自分の手柄と胸を張って言えるのか?」


しんのすけ「わからないのはおじさんが一人ぼっちだからだゾ」


リキッド「・・・」ピキ


リキッド「そこまで言うなら見せて見ろ!今度は誰に助けてもらうつもりだ!」

リキッド「誰がこようと俺は打ち勝ってみせる!お前も!お前の助っ人も!そして呪われた遺伝子にも!」


しんのすけ「オラがお助けしてもらうのは・・・オラをお助けしてくれるのは・・・」


リキッド「お前をお助けしてくれるのは!?」













しんのすけ「 オ ラ 自 身 だ ! ! 」

















しんのすけ「  タ  ス  ケ  テ  ケ  ス  タ  !  !  」




リキッド「!?」





ペカーーーーーーーーーーーーーー!!



ボワンッ




【しんのすけ】→【大人しんのすけ】





テッテレッテレ♪ テッテレッテレ♪ テレテンッテンッテンッ♪


しんのすけ「 じ ゃ 」

劇しん風にしてみた

http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org60979.jpg

【緊急アンケート】

以下の中から好きな曲を選んで下さい


1 夢のENDはいつも目覚まし! / B.B.クイーンズ

2 DO-して / 桜っ子クラブさくら組

3 素直になりたい / 米村裕美

4 月灯りふんわり落ちてくる夜 / 小川七生

5 さよならありがとう / 小林幸子

6 オメデトウ / mihimaru GT


SSの参考にする・・・かもしれないし、しないかもしれない

訂正

>>457
リキッド「時限爆弾・・・5分後に起爆するようにセットした」 ×

リキッド「時限爆弾・・・10分後に起爆するようにセットした」 ○


キャンベル「な・・・!?」

ナスターシャ「大人になった・・・」ポロ

メイリン「け、結構ガタイいいわね・・・」



大人しんのすけ「・・・」デーン



リキッド「タスケテケスタ!?しまった!それが残っていたか!」

リキッド「(虫や小動物に変身するだけの力とタカをくくっていた・・・くそ!)」

リキッド「やはりお前は、何をしでかすかわからんな・・・!」


大人しんのすけ「・・・ほぉほぉ」クイクイ

大人しんのすけ「久々になってみたら、これはこれでオツな物ですなぁ」

大人しんのすけ「・・・」クイ

大人しんのすけ「・・・でへへ」ニマァ


みさえ「コラしんのすけ!おちんちん覗いてないで真面目にやんなさい!」

ひろし「でかかったんだな!?その反応、でかかったんだな!?」

ナスターシャ「大人になってもしんのすけはしんのすけだな・・・」

メイリン「なんで半裸なのよ」


リキッド「しんのすけェェェェエ!!」ダッ!


大人しんのすけ「ねえねえとうちゃんかあちゃんひま~、見て見て~、オラ、かっこいい~~?」

ひまわり「た・・・」タラ


みさえ「しんのすけ、前!」


大人しんのすけ「お?」


ブォォン!


【残り時間】5分


大人しんのすけ「おわっ!」スカッ

リキッド「ぬォォォォォォ!!」


ブオン ブオン ブオン!」


大人しんのすけ「わったっと・・・」スカスカスカ


ブオン ブオン ブオン!」


大人しんのすけ「よっほっはっ」スカスカスカ

リキッド「(全部躱されて・・・)」


リキッド「おのれェェェェェェェ!」


大人しんのすけ「あ、おじさん白髪生えてる」


ブチッ!


リキッド「ぬおおおお!?」


大人しんのすけ「あ・・・ごめん、いっぱい抜いちゃった」パラパラ

大人しんのすけ「んもぉ~おじさんが動き回るからだゾ。オラ折角抜いてあげようと思ったのに」


メイリン「すごい・・・完全にリキッドの動きを見切ってる・・・」

ナスターシャ「いける・・・いけるぞ!しんのすけ!」


リキッド「余裕のつもりか・・・しんのすけェェェェェ!」


キャンベル「くるぞ!しんのすけ!」


ひろし「行け~~~~~!しんのすけ~~~~~!」

みさえ「ぶっとばしてしまいなさい!!」

ひまわり「たいたいたい~!」


リキッド「オオオオオオオオ!!」


大人しんのすけ「おりゃああああああああ!!」



全員「 や っ ち ま え ー ー ー ー ! ! 」


ブオン ブオン ブオン!


大人しんのすけ「当たらないゾ!」スカ

リキッド「くっ!」

大人しんのすけ「アクションパーーーーーンチ!!」


グオォッ!


リキッド「!」ス


ガッ パシッ グッ


リキッド「ちぇりやああああああ!」

大人しんのすけ「お!?」


ズドン!


大人しんのすけ「お、おひぃ~~~~!せ、背中が、オラの背中が・・・」ジンジン


みさえ「しんちゃん!」

ひろし「柔道家だったのかよあいつ・・・」


リキッド「ジュウドーではない。CQC・・・軍隊格闘の一種だ」

リキッド「俺にはこれがある・・・たかが図体がでかくなった程度で勝った気になるな!」

リキッド「立て!」


大人しんのすけ「おいちちちち・・・」ムク

大人しんのすけ「おりゃ~~~~~~~!」


リキッド「そうこなくてな・・・」グッ

リキッド「オオオオオオオオオ!!」



ガシッ! バシッ! バキッ! ドンッ! グッ! ミシィ・・・!


リキッド「やはり手数は俺の方が上回っているようだな・・・」

大人しんのすけ「ぐぬぬぬ・・・おりゃ~!」ブン!

リキッド「ハッ!ヌルいわ!」

リキッド「脇がガラ空きだ!」


ドンッ!


大人しんのすけ「あうぅっ!」ガク


リキッド「取った!ぬおォォォォォ!!」


グォン!


大人しんのすけ「!」


ガッ パシッ グッ!


リキッド「な!?」ググググ

大人しんのすけ「え~っと、ここから引っ張って腰曲げて・・・」

リキッド「(まさか・・・)」


大人しんのすけ「おりゃ~~~~~~!!」


ズドン!


リキッド「かっ・・・!」

リキッド「(こいつ、CQCまで!?今の動きで覚えたと言うのか!?)」


【4分前】


大人しんのすけ「おお~、オラBBQができたゾ!」

ナスターシャ「CQCだ、しんのすけ」

キャンベル「驚きだな・・・君のセンスには」

メイリン「とりあえず服着なさいよ」


リキッド「まだだァァァァ!」

大人しんのすけ「!?」


ガシィ・・・!


大人しんのすけ「お、おじさんお顔怖すぎだゾ・・・」

リキッド「しんのすけェェェ・・・」ギロォ


キャンベル「CQCが使えるのなら・・・しんのすけ!聞け!」

大人しんのすけ「お?」

キャンベル「CQCはかつてビッグボスが自分の師匠と共に編み出した技だ」

大人しんのすけ「それって、おじさんの・・・」

キャンベル「そうだ。ビッグ・ボスは冷戦時代の伝説の傭兵、CQCの他にも様々な戦闘能力に長けている」

キャンベル「CQCは本来銃を構えながら瞬時に近接戦闘に持ち込めるように考案されたものだ」

キャンベル「ビッグ・ボスは右手に銃、左手にナイフを持ち構えるスタイルを好んで取っていた」

キャンベル「君も、CQCの型を取れ!遠近両方に対応した、君独自の構えを!」


大人しんのすけ「オラ独自のBBQ・・・(考え中)」

リキッド「戦闘中に他の事を考えてる場合かぁ!」


バキィ!


大人しんのすけ「お・・・き、きくぅ~・・・」ジンジン

リキッド「たかが投げが一回成功したくらいで、いい気になるな!」

大人しんのすけ「・・・」


チク チク ポーン


大人しんのすけ「これだ!」


リキッド「しんのすけェェェェエ!!」


大人しんのすけ「むん!」


リキッド「!?」


【野原家近接格闘術 BBQ】・右手=光線銃(水鉄砲) ・左手=みさえの勝負下着(ブラ)


みさえ「あ~~~~~~!!アタシのブラジャー!!」

ひろし「なんでお前が持ってんだよ・・・」


リキッド「ふざけているのか・・・」ピキピキ


大人しんのすけ「オラはおぉまじめだゾ!」


リキッド「貴様如きが・・・CQCを・・・」ワナワナ



ビキッ!



リキッド「 こ ろ す ! 」


ダダダダダダッ!


大人しんのすけ「とりゃぁ!」


ビュオン! バシィ!


リキッド「ぬお!?」


大人しんのすけ「ほいほいほいほい~~~~!」


ヒュンヒュンヒュン バシィ! ヒュンヒュンヒュン バシィ!


リキッド「くっ・・・」


ヒュンヒュンバシ! ヒュンヒュンバシ!


ナスターシャ「まるで鞭のように・・・リキッドが攻めあぐねている!」

キャンベル「ブ、ブラジャーはそんなに有効なのか?」

メイリン「まあ確かに、ホックの部分に当たったら結構痛いけど」


大人しんのすけ「とりゃ~~~~~~~~~~!」


ヒュンッ! 


バ シ ィ !


大人しんのすけ「お?」


リキッド「・・・」ニヤ


ガシィ・・・


みさえ「ちょっと!アタシのブラジャーくしゃくしゃにしないでしょ!」

ひろし「あきらめろ。もうあのブラは戻ってこない」ウンウン

ひまわり「た~」


キラキラキラ・・・


ひまわり「た?」



リキッド「むん!」グイ

大人しんのすけ「おわったったった!引っ張られる~~!」


みさえ「アタシのブラ~~~~!バーゲンで買った戦利品なのに~~~~!!」

ひろし「またバーゲンの時に買えばいいじゃねえか・・・」タラ

ひまわり「たたたたた・・・」トテトテ


リキッド「死ねィ!しんのすけ!」

大人しんのすけ「甘いゾおじさん!」ジャキ

リキッド「!?」


ぴゅ~、ぺちゃ


リキッド「くあっ!・・・水!?」

大人しんのすけ「おりゃああああああ!!」グイ

リキッド「(目が・・・開けられん!)」


ガッ パシッ グッ!


ズドン!


リキッド「かはっ!」


リキッド「くそっ・・・」フルフル


キャンベル「今だ!しんのすけ!」

大人しんのすけ「おりゃあああああああああ!!」

リキッド「!?」


ひまわり「た~の、た~の」


大人しんのすけ「ひま!?」ピタ


みさえ「ちょっとひま!?いつのまにあんな所に!」

ひろし「あぶねえぞ!それ以上進んだら・・・」


ひまわり「た~う~」


ズルッ


ひまわり「た?」フワッ


大人しんのすけ「ひま~~~~~~~~~!!」ダッ!


ガシッ!


ひまわり「た~いた~い」キャッキャ

大人しんのすけ「んもぉ、ダメだゾひま!勝手にウロウロしたら!」

ひまわり「た?」


みさえ「ひまわり~~~~~~~!!」

ひろし「あ、あっぶねえ・・・」


大人しんのすけ「ほら、とうちゃんとかあちゃんの所へおかえり」

ひまわり「たたたたた」トテトテ


大人しんのすけ「ふぃ~、ん?なんか忘れてる気が・・・」







メイリン「しんのすけ、後ろ!」






リキッド「 」


大人しんのすけ「や、やばっ」バッ


リキッド「遅い!」ダッ


ガッ パシッ グッ!


大人しんのすけ「うああああ!!」ジタバタ

リキッド「迂闊だったな?ひまわりを放っておけばお前の勝ちだったのに・・・」ニヤ

大人しんのすけ「そんな事、できるわけないゾ!」ジタバタ

リキッド「だから甘いのだ、お前は!」


グググググ!


大人しんのすけ「いででででで!し、しまる~~~~!」

リキッド「CQCは投げ技だけではない・・・こうやって相手を拘束する技もある・・・」

大人しんのすけ「お、オラえすえむの趣味はないゾ!!」

リキッド「貴様の動きは読めん・・・放しておくのは危険だ」

リキッド「こうして拘束している方が有効だと判断した・・・そら!」ググ

大人しんのすけ「いぢぢぢぢぢ~~~~!ギブ!おじさん!ギブ!」

リキッド「そうか、ギブか。いいだろう」


ズリズリズリ・・・


リキッド「そら、放すぞ」

大人しんのすけ「ちょ、ちょっとタンマ!おじさんここは・・・」


ゴォォォォォォォ・・・


リキッド「なんだ?」

大人しんのすけ「え~っと、パォ~ンだっけ?」


リキッド「・・・」


リキッド「DOWNだ!」


パッ


大人しんのすけ「いっ!?」




ヒュウウウウウーーーーーーーーーーーー・・・・・・・




大人しんのすけ「おあああああああああああああああ!!!!」




全員「 し ん の す け ー ー ー ー ー ー ー ー ! ! 」


ゴォォォォォォ!


リキッド「ハァ・・・ハァ・・・」


みさえ「しんのすけ・・・?」

ひろし「ウソだろオイ・・・」

ひまわり「た?」


リキッド「フフ、フハハハハハ!」

リキッド「ついにやったぞ!俺は!自分の運命を打ち破る事ができた・・・!!」

リキッド「うっ!」ガク


ゴォォォォォォ・・・


リキッド「ハァ・・・ハァ・・・」ジャリ


ひろし「おい、あの野郎こっちに近づいてくるぜ!」

みさえ「しんのすけ・・・しんのすけーーーーーーーーーーーー!!」


リキッド「野原一家・・・」ゴフ

ひろし「なんだよ・・・何の用だよ!」

みさえ「しんのすけをどうしたのよ!!」

リキッド「落としたよ。地獄にな」


ひろし「・・・ッ!」

みさえ「う・・・返して・・・しんのすけを返して!!」

リキッド「・・・お前らの息子はよくやったよ」

リキッド「しんのすけ・・・あいつのせいで俺の計画はまたイチからやり直しだ・・・」

リキッド「まさかここまで追い詰められるとは・・・ぐふ」

みさえ「しんのすけを返してぇーーーーーーーーーーーー!!」

ひろし「・・・もう言葉も出ねえよ」


リキッド「・・・しんのすけを倒した以上もうお前らに用はない」

リキッド「そしてホワイトハウスもメタルギアが無くなった以上もう核を撃ちこまれる心配はない」

リキッド「お前らの目論見は達成したよ・・・しんのすけの手によってな」

ひろし「・・・」

リキッド「お前らだけでも解放してやってもいいが・・・どうする?」

みさえ「しんのすけぇーーーーーーーーしんのすけぇーーーーーーーーー!!」

ひろし「いらねえよ・・・ しんのすけのいない世界に未練なんかあるか」


リキッド「そうか・・・」チラ


【残り時間】3分前


リキッド「爆発まで残りあと僅か。爆発までの一時を家族で楽しむがイイ・・・」

ひろし「あんたはどうすんだよ」

リキッド「言っただろう。俺は戦いをやめるつもりはない」

リキッド「また計画の練り直しだ・・・命果てるまで、俺は戦い続ける」

ひろし「・・・」


リキッド「・・・」チラ

ひまわり「た?」


リキッド「・・・結局、お前らの言っている事は最後までわからなかったよ」

ひろし「何がだよ」

リキッド「俺に親はいない。育ての親なら何人もいたが、そいつらは任期が終わればすぐ別の人間に変わっていった」

ひろし「ただのベビーシッターだったって事か」

リキッド「そうなるな。そして双子の兄弟は俺からすべて奪った憎き仇だ」

リキッド「子供など・・・もってのほかだ」

ひまわり「た~いた~い」


ひろし「友達はいねえのかよ」

リキッド「戦友と呼べる者はは全て戦場で死んだ」

ひろし「そうかい・・・」

リキッド「家族とは・・・そんなにいい物なのか?」

ひろし「ああ、最高だよ。家族がいる幸せをお前達にも分けてやりたいくらいだぜ」

リキッド「・・・いらん」


ひろし「お前はまだ一人で戦い続けるつもりか?」

リキッド「そうだ。今までと同じだ。また、同じ事を繰り返すだけだ」

リキッド「何年後になるかはわからんがな」

ひろし「俺にいわせりゃ自分一人でデカくなった気でいる奴は、デカくなる資格が無い」

ひろし「お前、ちいせえよ」

リキッド「・・・なんとでも言え。どうせお前らはもうじき消えてなくなる」

ひろし「けっ・・・」


ゴォォォォォォ!


リキッド「もうじきここもなくなるな・・・」

リキッド「・・・」


(・・・~い)


リキッド「ん?」


(う・・・ほ~い」


ひろし「なあ、おい・・・」

みさえ「しんちゃん!?」

ひまわり「たい!」


「うっほほ~い!」


リキッド「バカな!しんのすけは、確かにこの手で・・・!」



大人しんのすけ「とうちゃ~ん、かあちゃ~ん。こっちこっち~!」



ひろし・しんのすけ「 し ん の す け ! ! 」



リキッド「どこだ!どこにいる!?」ガバッ!


リキッド「な!?」


大人しんのすけ「ひま~、これを取ろうとしてたんだね~!」


ひまわり「た~い!」

ひろし「バカヤロ~~~~~~~~!!生きてたんなら先に言えよ~~~~~~!!」


リキッド「あ、あれは・・・」


大人しんのすけ「そろそろぶら下がってるのも疲れたからそっちに行くゾ」

大人しんのすけ「んしょ」ムク


キラキラキラ・・・


ひまわり「た~~~~~!」


大人しんのすけ「ひま、これは宝石じゃないゾ。触るとケガしちゃうあぶない奴なんだゾ」


リキッド「豚の・・・!」



【グレイフォックスの刀】←New!


テッテレッテレ♪ テッテレッテレ♪ テレテンッテンッテンッ♪


しんのすけ「見れば?」


メイリン「そういえばゲシゲシやってたっけw」

ナスターシャ「豚の意地汚さに感謝だな」

キャンベル「しんのすけ・・・だからさっさと上がれと言っただろう」

メイリン「ひろしがなんか語り始めてたじゃない」


大人しんのすけ「いや、それがさぁ~、これ」ペロ

大人しんのすけ「ん~あま~い!何故か飴がいっぱいついてんの」


みさえ「あ、飴・・・?」

ひろし「飴舐めてたのかこいつ・・・俺達がどんだけ・・・」ハハ

ひまわり「た~いた~い!」


ナスターシャ「ばっちいぞ。しんのすけ」

メイリン「手切んないでよ」

キャンベル「しんのすけ・・・わかっているな?」

大人しんのすけ「お?」





リキッド「しんのすけェェェェ・・・」ギリ










大人しんのすけ「よっ」


リキッド「どこまで立ちはだかれば気が済む・・・」


大人しんのすけ「どこまでって、どっかいくの?」

ひろし「そういう意味じゃねーよ」

大人しんのすけ「ああそっか、おじさんアルターセブンとかいう所にいくんだっけ」

メイリン「アウター・ヘブンよ」


リキッド「・・・」ギリ


大人しんのすけ「これ、飴がついてるのはいいけど、ぬるぬるしててすっごい持ちにくいゾ・・・」

ナスターシャ「この高温で溶けたんだろうな。そもそも飴が付いてる意味が分からんが」

キャンベル「しんのすけ・・・時間がないぞ。爆弾の残り時間はもうわずかだ」

大人しんのすけ「おお~それは急がねばなりませんなぁ」


リキッド「俺がそう簡単にやられると思うか・・・」


大人しんのすけ「大丈夫じゃないかな」


リキッド「バカにしているのか!!何故そう言いきれる!」


大人しんのすけ「おじさん一人だから」


リキッド「!?」


大人しんのすけ「オラにはとうちゃんもかあちゃんもひまも」

大人しんのすけ「おじさんもおばさんもおねいさんも付いてるし」

大人しんのすけ「こうしてぶりぶりざえもんもお助けしに来てくれたし・・・」ジャキ

大人しんのすけ「こーいうのを、『じんせいかいじゅつ』って言うんだゾ」

みさえ「人海戦術よ・・・このおバカ」


リキッド「・・・だが、その刀を装備している以上もうCQCは使えんぞ」


大人しんのすけ「なんで?」


リキッド「CQCは近接格闘術・・・そんな長物を持っていては使えん」


大人しんのすけ「ほぉほぉ・・・」

大人しんのすけ「じゃそのBBQはおじさんに返すゾ」


リキッド「返す・・・?どう言う意味だ」


大人しんのすけ「BBQはおじさんのとーちゃんのでしょ」

大人しんのすけ「オラがBBQを真似したら、おじさん怒ったじゃん」

大人しんのすけ「とうちゃんの物を勝手にオラが使ったから怒ったんでしょ」


リキッド「・・・」


大人しんのすけ「おじさん、ちゃんととうちゃんからプレゼント貰ってたんだね」


リキッド「!」


大人しんのすけ「だから、BBQはおじさんに返すゾ。それはおじさんの物だゾ」


リキッド「馬鹿が・・・CQCは軍隊格闘技、俺以外にも世界各国の兵士が・・・」


大人しんのすけ「そなの?」

キャンベル「いや、ビッグ・ボスは世界的なテロリストの為情報はまだ解禁されていない」

キャンベル「現時点でCQCを使えるのは、ビッグボスから直接指導を受けた数名のみのはずだが・・・」


リキッド「(な・・・!)」


大人しんのすけ「だってさ」


ひろし「ってことは・・・オヤジさんと会ってるって事だよな」

みさえ「ちゃんと貰うもんもらってんじゃない。それで呪うとか言ってたわけ?あー恥ずかし」

ひろし「反抗期か・・・俺にもあったなぁ。家出するっつって飛び出して、すぐ近くの肥溜めに落ちたっけ」ウンウン

みさえ「ウチは厳しかったからそんなのなかったわね・・・ちょっとでも門限遅れると何時間もお説教されたし」

ひろし「お前んとこのオヤジさんはなぁ・・・」


リキッド「・・・」ギリ



大人しんのすけ「よかったね、おじさん」


リキッド「(お、オヤジ・・・)」


リキッド「・・・」


ひろし「しんのすけ、よーく見とけ。お前も大きくなったらああいう時期が来るんだ」

大人しんのすけ「オラも金髪になるの?」

ひろし「染めたくなるんだよ。その時期は」

大人しんのすけ「じゃあオラもデカプリオみたいに・・・」デヘヘ

みさえ「したらげんこつ100発食らわすからね」

大人しんのすけ「う・・・じゃあオラこのままでイイ・・・」

ひまわり「た・・・」ジト


リキッド「・・・」



【2分前】


ひろし「うげ!しんのすけ!爆弾が・・・」

みさえ「はやくこれこれほどいてよ~~~!」

大人しんのすけ「おじさん、とうちゃんとかあちゃん解放していい?」


リキッド「・・・」


リキッド「・・・」


チャリ


大人しんのすけ「お?」


リキッド「これは手錠のカギだ・・・」

リキッド「俺に勝てたらくれててやる・・・」


ひろし「やってる場合じゃねえだろ~~~~~!!」

みさえ「ここにいたら、あなたまで吹き飛んでしまうのよ!?」


リキッド「貴様らを乗り越えねば、俺は先へと進めない」


ひろし「な、なんて頑固な・・・!」

みさえ「ハァ・・・うちのお父さんそっくりだわ」


大人しんのすけ「・・・」チャキ


キャンベル「しんのすけ、時間はもうない。ここで決めねば・・・」

メイリン「リキッドの心拍数が速くなってるわ。動揺・・・してるの?」

ナスターシャ「全身全霊を込めてくるだろうな。しんのすけ、どう出る?」


大人しんのすけ「やっぱこれかな」チャキ


ナスターシャ「カタナか・・・日本人の君らしい」

メイリン「サムライって奴ね。サムライは中国でも大人気よ」

キャンベル「くるぞ!しんのすけ!」




リキッド「しんのすけェェェェェエ!!」




大人しんのすけ「おじさーーーーーーーーーーん!!」



【二人の攻撃手段】

リキッド=CQC(ビッグ・ボス直伝)

大人しんのすけ=グレイフォックスの刀(溶けた飴がぬるぬるして気持ち悪い)



【残り時間】1分30秒


大人しんのすけ「いっくゾ~~~~~!」


リキッド「させるか!」


ヒュッ


リキッド「ーーー」


パラ・・・


リキッド「・・・!」

リキッド「(太刀筋が・・・見えない!)」



大人しんのすけ「おりゃおりゃおりゃおりゃおりゃ~~~~~~~~~~~~~!!」



ヒュヒュヒュヒュッヒュッ!



リキッド「おおおおお!?」



ヒュヒュヒュヒュッヒュッ!


ズバッ!


リキッド「くあっ!」ブシュ



大人しんのすけ「あっごめん」


ひろし「謝ってんじゃね~~~~!」


大人しんのすけ「まだまだ~~~~~!」

リキッド「!?」


ヒュヒュヒュヒュッヒュッ!

ヒュヒュヒュヒュッヒュッ!

ヒュヒュヒュヒュッヒュッ!


リキッド「お・・・おああ!」


みさえ「いけーーーーーー!しんのすけーーーーーー!!」

ひろし「押してるぞー~~~~~~!!後もうちょっとだ~~~~~~!!」


ナスターシャ「しんのすけはなんであんなに刀捌きが・・・」

キャンベル「一時期春日部の剣術道場に通っていたらしい」

メイリン「えっうそ!?それ初耳!」

ナスターシャ「装備に棒状の物を持たせるべきだったかもしれんな」



大人しんのすけ「カントンメーーーーーン!」ヒュ

リキッド「----!」


パシッ!


大人しんのすけ「うえ!?」ググ

リキッド「捕えたぞ・・・」

大人しんのすけ「ち、ちんけん白髪取り・・・ってやつ?」

リキッド「それを言うなら・・・」

リキッド「真剣白羽取り・・・だ!」


バキィ!


大人しんのすけ「うあっ!」ドサ



リキッド「しんのすけェェェェェエ・・・」ムク





【CALL】


大人しんのすけ「お?」


「しんのすけ・・・気を付けろ・・・ザザ・・・CQCには刃物を持った相手を想定した技もある」


大人しんのすけ「その声・・・ぶりぶりざえもん!」


「ぶりぶり・・・まぁ、そうだな・・・ザザザ・・・ディープ・スロートよりは聞こえがいい」


大人しんのすけ「で、デーブ・スペクター?」



リキッド「しんのすけェェェェェエ!!」ダッ



大人しんのすけ「おわっ!?」



「しんのすけ、お前は太刀筋はいい・・・ガガッ・・・が大振りすぎる」

「もっと脇を・・・ザザザ・・・閉めろ・・・ガガガ・・・そしてまずは小技で・・・ザザザザ・・・相手の姿勢を崩せ・・・ザザッ」


大人しんのすけ「こ、ことわざ・・・?」


キャンベル「しんのすけ!?誰と話している!?」


「構えろ・・・ザザザ・・・そして相手の動きを・・・ガガガ・・・よくみろ」

「大きく振るのは・・・ザザッ・・・相手が姿勢を崩した・・・ザザザ・・・その一回だけだ」



大人しんのすけ「・・・」チャキ



リキッド「オオオオオオオオ!!」



【1分前】


ひろし・みさえ「しんのすけ~~~~~~~~~~!」


「まずは出鼻をくじく・・・」

「小手!」



大人しんのすけ「お手!」

リキッド「うぬ!?」ビシ


「間合いを測る・・・突き!」


大人しんのすけ「スキ!」

リキッド「まずい!くぬっ!」バッ!

メイリン「なんでいきなり告ってんの・・・?」


「こちらの間合いに持っていくぞ・・・ザザッ」

「胴!」


大人しんのすけ「ポゥ!」

リキッド「かはっ・・・」

ひろし「マ、マイケルジャクソンじゃねえか」


リキッド「・・・ハッ!」


大人しんのすけ「心配するな。峰不二子じゃ」キリ

ナスターシャ「峰打ちだ・・・」


リキッド「この俺に情けをかけるつもりか・・・」

リキッド「しんのすけェェェェェエ!」バッ!


「そうだ・・・ザザア・・・それでいい・・・ザザッ」

「そして相手が・・・ガガガ・・・急激に動きを変えたこの瞬間・・・ザザザ」



大人しんのすけ「ほぉほぉなるほど・・・」

大人しんのすけ「ところでおじさんだれ?ぶりぶりざえもんじゃないよね?」


「ファンの一人だよ・・・ザザザザ」


プツン


リキッド「しんのすけェェェェェエ!


ダダダダダダダダッ!


大人しんのすけ「むん!」ジャキ


リキッド「おおおおおおおおおおおおおお!!」


大人しんのすけ「とお~~~~~~!!」


ダンッ!


リキッド「飛んだ・・・!?」



ゴォォォォォォ・・・



リキッド「くっ!」キキ



ォォォォ・・・・・・・・



大人しんのすけ「おりゃ~~~~~~~~~~~!!!」



・・・ォォォォォオオオオ!!






リキッド「 オ オ オ オ オ オ オ ! ? 」






ズ バ ッ ・ ・ ・ ! 


・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 



大人しんのすけ「・・・」




・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・




全員「・・・」




・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・







ハ ッ ハ ッ ハ ッ ・ ・ ・ ・ 











リキッド「ハッ!」















大人しんのすけ「あっ外しちゃった」








全員「このバカヤローーーーーーーーーー!!」



ひろし「だ~~~~~!!そこは決めとく場所だろ~~~~~~~!!」ガビーン

みさえ「ほんとアンタだけは・・・」ワナワナ

ひまわり「ぶ~!」




大人しんのすけ「あれ、ちょ、ぬけない!」


ミシィ・・・ミシッ ミシッ


大人しんのすけ「ふぬぬぬぬぬぬ!」ググググ



ナスターシャ「刀がめり込んで・・・しかし!」

メイリン「おバカ・・・」

キャンベル「しんのすけ!刀を捨てろ!」


大人しんのすけ「やだ!折角ぶりぶりざえもんがお助けしにきてくれたのに!」

大人しんのすけ「これはオラのだ!絶対離さない~~~~~!!」グググ



キャンベル「しかし、言ってる場合では・・・」

メイリン「しんのすけ!リキッドが・・・」





リキッド「ハァッ・・・ハァッ・・・ハァッ・・・」


リキッド「フフ・・・フハハハハハハ!」


リキッド「やはり運命は俺に味方したようだな・・・しんのすけェ・・・」ニヤ




大人しんのすけ「ちょっと黙って!オラ今忙しい!」グググググ



【30秒前】


ひろし「もう時間がねえよ~~~~~~~~~~~!!」アタフタ

みさえ「おどれ半グレゴルァ!!さっさと鍵渡せぇぇ!!」ガオー

ひまわり「たいたいた~!」


リキッド「しんのすけ、決着だな・・・」


大人しんのすけ「ふぬぬぬぬぬぬ!」ググググググ


リキッド「バカが・・・そんな物さっさと捨てればいい物を・・・」


ズザ


メイリン「リキッドが重心を落とした!」

ナスターシャ「この構えは・・・」

キャンベル「タックルだ!リキッドはタックルで君を突き落すつもりだ!」


大人しんのすけ「ぐぬぬぬぬぬ・・・」


キャンベル「しんのすけ!刀を放せ!」


大人しんのすけ「絶対ヤダ~~~~~~~~~~!!」ググググ


リキッド「豚の形見と共に死ぬか・・・それもいいだろう」

リキッド「死ねィ!しんのすけ!忌まわしい記憶と共に!!」


ダッ!


メイリン「来たわよ!」

キャンベル「しんのすけ!!」

ナスターシャ「バカ・・・刀は諦めろ!!」



ダダダダダダダダダダッ!









大人しんのすけ「ああああああ~~~~~~~~~!!」グググググ









全員「しんのすけーーーーーーーーーーーーーーーー!!」

















ボワンッ



しんのすけ「あっ戻った」






リキッド「何ィーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」






フワァッ・・・



リキッド「ぬあっ!くっとっ・・・」ジタバタ


しんのすけ「お?」


リキッド「とっととととと・・・」ジタバタ


ズル!


リキッド「ぬああああああああああああ!!」


しんのすけ「お!?」










ガシィ!








リキッド「ハァ・・・ハァ・・・グッ!」


しんのすけ「おーおじさんナイスキャッチ~」



キャンベル「しんのすけ!今だ!リキッドを突き落せ!」

メイリン「こんなチャンスもうないわよ!!」

ナスターシャ「急げ!上がってくるぞ!」





グラグラグラ・・・




リキッド「おおお・・・」




しんのすけ「・・・・」


リキッド「何を見ている・・・しんのすけェ!」


しんのすけ「何って、ねばるなぁって」


リキッド「俺を見下すのをやめろ!俺をそんな目で見るな!」


しんのすけ「そんな事言ったって・・・オラ今カタナにしがみついてるし」

しんのすけ「オラも落ちそうなんだゾ。おじさんと一緒だゾ」


リキッド「状況を見てから言ったらどうだ・・・どう見ても同じじゃないだろ・・・」


しんのすけ「だからおじさんと一緒だってば」


リキッド「何がだ!」


しんのすけ「とうちゃんが大好きだって事」


リキッド「!?」


しんのすけ「おじさん、一人じゃなかったね」

しんのすけ「いやぁオラとした事がバッサリしてましたなぁ。カタナだけに」ニマァ


ひろし「下らねえ事言ってねえではやくしろ~~~~~~~~~~~!!」ガオー


リキッド「・・・」チャリ


しんのすけ「お?」


リキッド「手錠のカギだ・・・さっさと取りに来い・・・」


しんのすけ「おーおーこれはこれはどうもごしんせつに・・・」


リキッド「・・・」ギロ


キャンベル「待てしんのすけ!奴は近寄ってきた君ごと・・・!」

しんのすけ「お?」


リキッド「はやくこい・・・パパとママが死ぬぞ・・・」ニヤ


【15秒前】

キツ・・・ちょっと休憩


しんのすけ「んもう、そんな急かさなくても今行くってば」スルスルスル


リキッド「・・・」ニヤ


キャンベル「しんのすけ!罠だ!戻れ!」

リキッド「親を見捨てる気か!しんのすけェ!!」








ぬるっ・・・





しんのすけ「お!?」ズルッ


リキッド「!?」




しんのすけ「おおおおおおお!?」




リキッド「オオオオオオオオ!?」










ゴ チ ン ッ !








リキッド「なっ・・・」


しんのすけ「お、おお・・・」ヒリヒリ


リキッド「(滑り落ちた・・・のか・・・)」




フワァッ・・・


しんのすけ「ひぃ~、体じゅうががべちゃべちゃだゾ~」フキフキ

しんのすけ「おお、でもなんかオラのヘアーがツンツンになった~!」キャッキャ



リキッド「(ハッ!)」



しんのすけ「ス~パ~ハ~ド♪らんららんららんららんら~♪」




リキッド「(しんの・・・すけ・・・?)」




しんのすけ「お?」クル



リキッド「!!」















イーライ(・・・)






リキッド「お・・・」






リキッド「 お あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ ! ! ! 」




あ あ あ あ あ あ あ 




あ あ あ あ あ




あ あ ー ・ ・




ぁぁー・・・



ー・・・


しんのすけ「おっこっちゃった・・・」

ひろし「しんのすけ~~~~~!!はやく!もう時間が・・・」

しんのすけ「お?」


【10秒前】


キャンベル「しんのすけ、鍵はそこにあるだろう!急げ!」

しんのすけ「おじさんが置いてったんだね」

キャンベル「いいからはやくしろ!」


【9秒前】


しんのすけ「とうちゃんかあちゃんひまおかえり~」

ひろし「ただいまだろ!つか言ってる場合じゃねええええ!はやく~~~~~~!」

しんのすけ「んもぉ、とうちゃん慌てすぎだゾ。ほい」ガチャ

ひろし「よっしゃ~~~~~~~!やっと解放されたぜ・・・!」


【8秒前】


ひろし「しんのすけ!みさえの分もはやく!」

しんのすけ「ほい」ガタy

みさえ「しんのすけ~~~~~~~!!」ガシッ!!

しんのすけ「かあちゃん苦しいって~」

みさえ「・・・アタシのブラ」ボソ

しんのすけ「お!?」

みさえ「ママの物をおもちゃにするなっていつも言ってるでしょうが~~~~~~~~!」グリグリグリ

しんのすけ「あいいいいいぃいぃいぃ~!」ズキズキズキ


【7秒前】

ひろし「やってる場合じゃねえ!はやく脱出するぞ!」

ひまわり「たい!」

みさえ「でもどうやって・・・ひい!」


ゴォォォォォォォ・・・


みさえ「ムリムリムリ!高い!高い!」


【6秒前】

ひろし「こうなりゃいちかバチか・・・」

みさえ「あなたやめて!飛び降り自殺するようなもんよ!」ガシ

ひろし「どっちにしろここにいたら爆発するだろ!」

しんのすけ「・・・お!」ポン


【5秒前】

しんのすけ「とうちゃん、かあちゃん、大丈夫だゾ」

ひろし・みさえ「へ?」

しんのすけ「あそこの出口、あそこまで行けば大丈夫だゾ」

みさえ「そこまでどうやっていくかって話しをしてんでしょーが!」

しんのすけ「これがあるゾ」チャキ




【4秒前】

ひろし「おい・・・ホントに大丈夫なんだろうな・・・」

しんのすけ「ココノカ誠意でできてるんだって」

みさえ「強化繊維でしょ・・・ひま、絶対ママから離れちゃダメよ!」

ひまわり「たい!」


【3秒前】

しんのすけ「みんなオラに捕まった?」

ひろし「もうこれっきゃねえな・・・」

みさえ「死ぬほど怖いけど・・・」

しんのすけ「いつものあれでいくゾ」

ひろし「よし・・・いくぜ!」


【2秒前】

しんのすけ「せーの!」

ひろし「野原一家、ファイヤー!」

みさえ「ファイヤー!」

ひまわり「たいや~!」

しんのすけ「・・・」グッ!


ピョンッ!


しんのすけ「ファイヤ~~~~~~~~~~!!」



ゴォォォォォオ!


【1秒前】


ゴオオオオオオオオ!!


みさえ「ひいいいい~~~~~!こわい~~~~~~!」

ひろし「しんのすけ~~~~頼むぞ~~~~~!」

しんのすけ「お、重い・・・」


ガク


ひろし「うぉぉぉぉい!なんかズレてんぞ!!」

みさえ「ひいいいいいい~~~~~~~!!」

ひまわり「た~~~~~~~~!」


しんのすけ「きどーしゅうせー!」










ぷうぅ~


【0】


ズドドドドドドドオオオオオオオオオオン


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・


ドオオオン!ドオオン!ドオオオオオオオオオン!


ガラガラガラ・・・































ひろし「ぎ、ギリギリせ~ふ・・・」ピクピク


しんのすけ「んもぉ、みんな重いゾ。もっとおやせなさい!」ビシ!


みさえ「ま、マジで明日からダイエットするわ・・・」ピクピク

ひろし「お、俺も・・・」ピクピク


むんず


ひまわり「たたたたたた・・・」

しんのすけ「おおっひま~!無事だったんだね~~!」

ひまわり「たい!たい!た~の~!」

しんのすけ「え、あのかたな?・・・あっ!」

しんのすけ「置いてきちゃった・・・」

ひまわり「や~の~!」ピギー


ガラ・・・


しんのすけ「・・・」

しんのすけ「(ばいばい・・・ぶりぶりざえもん・・・)」


【グレイフォックスの刀】←Lost


テッテレッテレ♪ テッテレッテレ♪ テレテンッテンッテンッ♪


しんのすけ「 じ ゃ 」

しんどwwwwwやっとリキッド戦終わったwww
後もうちょっとなんで夜中にもういっかい投下するかも


【CALL】

オタコン「しんのすけ君・・・ついにやったんだね」

しんのすけ「お、合コンのおじさん」

オタコン「オタコンだよ。結局、最後まで覚えてくれなかったね」

しんのすけ「いやぁそれほどでも~」

オタコン「ほめてないよ」

しんのすけ「で、何の用?」


オタコン「君達は今から脱出するんだろ?そこから地上への搬出用道路がある」

オタコン「今君達がいる所の隣に駐車場がある。そこから地上へと繋がっている」

しんのすけ「ほぉほぉ」

オタコン「名残惜しいけど・・・これでお別れだね」

しんのすけ「いちごいっぱいって奴だね」

オタコン「それを言うなら一期一会だよ、しんのすけ君」


オタコン「正直・・・まさか君がここまでやるとは思わなかったよ」

オタコン「メタルギア・・・まさか核抑止の為に作られてたとはね」

しんのすけ「あのロボはおじさんが作ったんでしょ?」

オタコン「情けない話だが、知らなかったんだよ・・・TMD(戦域ミサイル防衛)用の撃墜弾体射出システムって聞いてたからね」

しんのすけ「TIM?」


オタコン「ハハ、TMDだよ。ごめんごめん、君にはわかんないね」

しんのすけ「なんかイヤミだゾ・・・」


オタコン「君達を見てたら・・・なんだか、勇気が湧いてきたよ」

オタコン「どんな状況にも屈しない、野原一家・・・君達には学ばされたよ」

オタコン「未来は、自分の手で掴むものだってね」


しんのすけ「お~イイ事言うね~」

オタコン「ハハ、そうだ。さすが伝説の野原一家だよ」

しんのすけ「おじさんはこれからもロボを作り続けるの?」

オタコン「もちろんさ。戦争の道具じゃない。君達のような、誰かを助ける為のロボットを作り続けるつもりだ」

しんのすけ「カンタムロボができたら一番最初にオラを乗せてよね!」


オタコン「もちろん!なんなら春日部まで持っていくよ!」

しんのすけ「おお~~~!これは楽しみですなぁ!」

オタコン「約束するよ。また必ず会おう!」

しんのすけ「おとこどうしのおやくそく~」ビシ!


オタコン「さて、僕はもう少しここに残る。脱出路を確保するには、もう少し時間が必要なんだ」

しんのすけ「ほぉほぉ・・・一人で大丈夫?」

オタコン「大丈夫だよ。僕は・・・過去を悔いる生き方は辞めたんだ」

しんのすけ「おお~りっぱりっぱ」パチパチ


オタコン「ありがとう・・・しんのすけ君!元気で・・・」

しんのすけ「おじさんも元気でね」


オタコン「ああ・・・じゃあ・・・」


しんのすけ「またね~~」


プツン


ひろし「で、どこに行けばいいんだっけ?」

しんのすけ「この先がちゅーしゃじょーになってるんだって」

みさえ「車なの?ラッキー♪もうクタクタだったのよ・・・」


しんのすけ「かあちゃんはもっと運動した方がいいかもしれないゾ」

みさえ「うるさいわね。明日からやんのよ明日から」

しんのすけ「こりゃズルズルと先延ばしにするパターンだね・・・」

みさえ「あんだって!?」ギロ

しんのすけ「お・・・」


ひまわり「たいたい、たいたい~」

しんのすけ「ん、ひまどうしたの?」

ひまわり「あ~の、あ~の~!」


ひろし「なんでもいいけど早く行こうぜ。車ならすぐだろ」

みさえ「しんちゃん、行くわよ」

しんのすけ「ほーい」

ひまわり「たいたいや~!」











「・・・」サッ


駐車場

しんのすけ「おおっ!お車がいっぱいだゾ!」

みさえ「どれも同じ奴ね・・・あ~あ、折角だからリムジンでも用意してくれたらよかったのに」

ひろし「軍事施設にんなもんねーだろ・・・つか、キーついてんのかこれ」

みさえ「一つくらいあるでしょ」

ひろし「まあ、探すっきゃねーか」


しんのすけ「うっほほーい!」ダッ!


ひろし「あ!こらしんのすけ!走るな!」

みさえ「待ちなさい!迷子になったらどうすんの!」


しんのすけ「ねえねえとうちゃ~ん、これにしようよぉ~」



監視カメラ「!」チャキ!



【ALERT】99・99



しんのすけ「お?」


ひろし「ま、まじかよここまで来て・・・」ヘナ

みさえ「あんただけはもう・・・」ワナワナ



「いたぞーー!」 「逃がすなーーーー!」


ひろし「だーーちくしょーーーーー!ここまできて捕まってたまるかよーーーーー!」

みさえ「あなた!早く車出して!」

ひろし「んなこと言ったって・・・キーがねーんだよ!」

みさえ「えええええ!?じゃあどうすんのよ!」

ひろし「知るかよ!キーがなけりゃあ車が出せねえよ!」

ひろし「ああああああここで終わりかよおおおおおお!!」


ゲノム兵「待てーーーーー!!」ジャキ


ガガガガガガ!  チュンチュンチュン!


みさえ「きゃあーーーー!撃ってきたわ!!」

ひろし「くっそ!車の陰に隠れろ!」


ガガガガガガ!  チュンチュンチュン!


しんのすけ「お車出さないの?」

ひろし「だーからキーがねえんだって!」

しんのすけ「じゃどうすんの?」

ひろし「知るか~~~~~!こっちが聞きてえ~~~~~!!」


ガガガガガガ!  チュンチュンチュン!



【CALL】


キャンベル「みんな・・・落ち着いて行動するんだ」

しんのすけ「おじさん!」


メイリン「最後の最後で見つかるなんて、やっぱあんたおバカね」

しんのすけ「ぺちゃぱいのおねいさん!」

メイリン「だからぺちゃぱいじゃねって」

ナスターシャ「敵兵の撃ってる銃はFA-MASだな・・・」

しんのすけ「たばこのおばさん!」

キャンベル「大丈夫だしんのすけ、我々がサポートする」

キャンベル「だから落ち着いて、我々の助言に耳を傾けて欲しい」


しんのすけ「とうちゃんかあちゃん、おじさんがお助けしてくれるって」

ひろし「迎えに来てくれるってのかよ~~~~!」チュンチュン

みさえ「相手はピストル持ってんのよ!」チュンチュン


ナスターシャ「いいかしんのすけ、FA-MASはプルハップ型と言ってライフルの性能を損なう事無くコンパクト化に成功した銃だ」

ナスターシャ「ただしその代償として、照準半径が小さくなる事による命中精度の低下、並びに薬きょうが銃の側面から飛び出してくると言う欠点がある」

ナスターシャ「そのため利き腕意外で使用すると薬きょうが顔面に当たる危険性があるんだ

しんのすけ「???」

ナスターシャ「つまりだな・・・銃の持ち方に制限があるんだ」

しんのすけ「ほぉほぉ」

ナスターシャ「君のすばしっこさならあるいは・・・飛び回って敵兵を攪乱するんだ!」


ガガガガガガ!  チュンチュンチュン!


ひろし「ひいいいい~~~!」

キャンベル「ひろし、しっかりしろ!」

メイリン「車の運転はアンタしかできないんでしょ!」

ひろし「んな事言ったってよ・・・」

キャンベル「いいかひろし、そのジープは軍用だ。キーはなくとも車内に何か使える物が残っているかもしれん」

メイリン「キーもその中にあるかもしれないわね」

キャンベル「幸いそれはオープン式だ。ドアロックはない。ジープの車内を漁ってみろ!」

ひろし「・・・よっしゃ~~~~~~~~~~!」グイ


ガガガガガガ!  チュンチュンチュン!


ひろし「ひいいいいい~~~~~!」

みさえ「あなた!」

ひろし「みさえお前もこっちこい!一緒にキーを探してくれ!!」ガサゴソ

みさえ「・・・りょーかい!!」


ガガガガガガ!  チュンチュンチュン!


ひろし「キーはどこだ~~~~~!」

みさえ「鍵~~~~~~!」

ひまわり「たいた~い!」


キャンベル「しんのすけ、今ひろしとみさえは車のキーを探している」

キャンベル「君が敵兵の足を止めるんだ!」


ガガガガガガ!  チュンチュンチュン!


しんのすけ「お~し」グッ!

しんのすけ「アクションビーム!」


ギュルルルル! ガチ!


しんのすけ「うっほほ~い!」ギュオオオ


ゲノム兵達「ガキが逃げたぞー!」

ゲノム兵達「追えー!」


ガガガガガガ!  チュンチュンチュン!



しんのすけ「おじさん達~オラはこっちだゾ~!」

ゲノム兵「逃がすか!」


ガガガガガガ!  チュンチュンチュン!


しんのすけ「うっほほ~い!」チョコマカ


ガガガガガガ!  チュンチュンチュン!


しんのすけ「ほっほっほ!」チョコマカ


ガガガガガガ!  チュンチュンチュン!


しんのすけ「ぶりぶり~ぶりぶり~!」チョコマカ


ゲノム兵「だ~~~~~!なんてすばしっこいんだ!」


ギュルルルルル!


しんのすけ「おじさん達!どこ見てんの~!」


ゲノム兵「な!?いつのまに後ろに!?」

ゲノム兵「このぉーーー!」


ガガガガガガ!  チュンチュンチュン!


パスッ ジュ~~~~・・・


ゲノム兵「あぢぃ~~~~~!バカ!薬きょうが当たったろ!」

ゲノム兵「あ・・・すまん・・・」


しんのすけ「うっほほ~い!」


ひろし「カギ~~カギ~!」ガサゴソ

みさえ「かぎかぎかぎかぎかぎかぎ・・・」ガサゴソ

キャンベル「しんのすけが敵兵を陽動してくれている!この隙に探すんだ!」

ひろし「言われなくてもやってるよ~~~~~~!」ガサゴソ


キラキラキラ・・・


ひまわり「た?」

ひまわり「たたたたた・・・」トテトテ

みさえ「あら、これって・・・」コロ

ひろし「鍵があったのか!」

みさえ「鍵じゃないけど、これって・・・どっかで見た事あるような」ピン

ひろし「なんだよ鍵じゃねえのかよ・・・ってオイ!」

ひろし「お前今何抜いた!?」

みさえ「へ?あらやだ、なんか取れちゃった」

ひろし「バカ!それは・・・」


ひろし「 手 り ゅ う 弾 だ よ ! ! 」


みさえ「・・・」


みさえ「 ぎ え え え え え え え ! ! 」


シュゥゥゥゥゥ・・・


ひろし「バカヤロ~~~~~!早く投げ捨てろ!!」

みさえ「ひいいいいいいい~~~~~!」ポイ


カランカラン シュゥゥゥゥ・・・


しんのすけ「お?なんか落ちてきたゾ!」

キャンベル「グレネードだ!」

ナスターシャ「いや、あの形状は・・・」

ナスターシャ「ハッ!しんのすけ!目を瞑れ!!」

しんのすけ「お?」

ナスターシャ「それは・・・フラッシュグレネードだ!!」

しんのすけ「なにそ(ry



 パ ァ ン !



キーーーーーーーーー・・・・ン



ひろし「なんだ・・・手りゅう弾じゃなかったのか・・・」キーン

みさえ「よかった~爆弾じゃなくて・・・でもすごい音ね・・・」キーン

みさえ「耳が・・・」キーン


ゲノム兵達「~~~」ピヨピヨ


ひろし「おお!兵士がなんか知らんけど気絶してら!」

みさえ「今のうちに探すわよ!」


ガサゴソ ガサゴソ・・・


ひろし「くっそ~~~~見つからね~~~~~!」

みさえ「もう、なんでキーがないのよこの車!」


ガサゴソ ガサゴソ・・・


ひまわり「た~いた~い!でへへ・・・」キャッキャ

みさえ「ちょっとひま!何遊んでんの!」

ひまわり「た?」


キラキラキラ・・・


みさえ「あんた何持って・・・ハッ!」


みさえ「 あ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ! ! 」


みさえ「キーがあった!!」


ひろし「 な に ぃ ! ? 」


ひまわり「た・・・」タラ


みさえ「ひ~ま~!キーを渡しなさい!」ガバッ!

ひまわり「あ~~~ん!や~の、や~の~!」

みさえ「あなた!」パシ

ひろし「おっしこれで・・・」ガチ


キョカカカカカ ドルゥゥゥン!


ひろし「かかった!よっしゃ~~~~~~~!!」

ひろし「しんのすけ~~~~~!エンジンかかったぞ~~~~~!」

みさえ「しんちゃん!はやく戻ってくるのよ!!」


しんのすけ「~~~」ピヨピヨ


キャンベル「しんのすけ!はやく起きろ!」

メイリン「お前も気絶してたんかい・・・」


みさえ「ったく!どこまでも世話のかかる・・・!」バッ!


ダダダダダッ!


みさえ「くぉらしんのすけ!!いつまで寝てんの!」

みさえ「とっとと起きなさ~~~~~~~~い!!」


しんのすけ「お・・・かあちゃんおはよう」ゴシゴシ

みさえ「おはようじゃねーよ!ほら!車が動いたから乗るのよ!」

しんのすけ「朝のおトイレがまだ・・・」

みさえ「だ~~~~~!とっとと乗れ!!」ガオー

しんのすけ「お・・・」タラーン


ゲノム兵達「くっ・・・」フラフラ


ひろし「みさえ!兵士が起き出したぞ!」


みさえ「しんのすけ・・・んもぉ!オラァ!」バッ!

しんのすけ「おっ!?」フワッ

みさえ「毎朝しんのすけを乗せたちゃりんこで鍛えたこの脚力見せてくれるわ~~~~~~~~~~!!」


ダダダダダダダッ!


ゲノム兵達「あ!おい!」

ゲノム兵達「待ちやがれ~~~~おばさ~~~~~~~ん!!!」


ひろし「とべ!みさえ!」

みさえ「おりゃあ~~~~~~!!!」


バッ!


しんのすけ「おお~~~~!」


バスン!


みさえ「おいちちちち・・・」

しんのすけ「とうちゃんいまただ~」

ひろし「おっしゃ全員のったな!?野原一家ファイヤー!」

ひまわり「たいや~!」


グッ・・・!


ギュルルルルルル!


ブルウウウウウウウウウウウウン!!!


ひろし「オラオラオラ~~~~~!どけどけどけ~~~~~~!」キャキャキャ


ゲノム兵「待てーーーー!」バッ


ひろし「わ~バカ!急に飛び出してくるんじゃね~~~~~!」


ドカッ


ゲノム兵「ぐああっ!」ドサ


しんのすけ「あ、ひき逃げだ」

ひろし「ついにやっちまった~~~~!免許を取ってから無事故無違反で通してきた俺のゴールド免許がついに~~~~!」ウルウル

みさえ「あなた大丈夫!保険が降りるはずよ!!」グッ!


キャンベル「そんな問題じゃない・・・」



ブルウウウウウウウウウン・・・



ゲノム兵達「くそ、逃げたぞーーーーー!追えーーーーー!」






「・・・」ニヤ


テッテレッテレ♪ テッテレッテレ♪ テレテンッテンッテンッ♪


しんのすけ「見れば?」

さすがに疲れたので今日はここまでにします
後もうちょいで終わります


搬出用道路


ブルウウウウウウウウウウウン・・・


ひろし「た、たすかった~・・・」フゥ

メイリン「その道路は一本道よ。そのまま真っ直ぐ走ってれば地上へ出るわ」

みさえ「あ~・・・一生分走った気がするわ・・・」

ひまわり「たいたい!」

しんのすけ「ねえねえ母ちゃん、帰ったらダイエット器具貸してよ。オラ「チントレ」するんだ」

みさえ「それを言うなら筋トレでしょ。あんたが体鍛えてどーすんの」

しんのすけ「ムキムキになれば女の子にモテモテなんだゾ・・・」デヘヘ

ひろし「俺もスポーツジムにでも通おっかな・・・」デヘヘ

みさえ「・・・だったらしばらくビール無しね」

ひろし「げ!そりゃねーよみさえ~!」


みさえ「ジムに通うなら、自分のお小遣いで通ってよね」フン

ナスターシャ「噂通りのカカア天下だな・・・」

メイリン「月300ドルじゃ、ジムどころか食事も満足にできないわね」

ひろし「なぁ~お前らからもなんとか言ってくれよ~、軍のお偉いさん達なんだろ~」

キャンベル「家庭の事情は我々の与り知らぬ所だ」

ひろし「~」ガックシ


みさえ「あら、そういえばあんた、ナオミお姉さんはどうしたの?」

しんのすけ「!」

ひろし「そういやさっきからいねーな」

しんのすけ「・・・」ショボーン

キャンベル「そ、それはだな・・・」

メイリン「休暇よ休暇!休暇取ってバカンスに行ったの!」


ひろし「仕事中にか?随分急だな」

みさえ「随分お気楽ねえ。最後のあいさつくらいさせなさいよ」

キャンベル「ま、まあその件はおいおい・・・」


ブルウウウウウウウウウン・・・

みさえ「・・・」チラ

しんのすけ「・・・」ショボーン

みさえ「ははぁ~ん、さてはあんた、フラれたでしょ」

しんのすけ「う・・・」

ひろし「そりゃそうだろ、あんな美人がしんのすけなんかになびくわけねって」

ひろし「しり丸出しでちんちんまで見せてたらそりゃーなw」

みさえ「そ、そんな事してたのあんた・・・」タラ

ひまわり「た・・・」ジト

しんのすけ「う・・・」

ひろし「まあまあ、お前にもそのうちイイ人が見つかるって」

みさえ「大人の女性じゃなくってもっと同年代の子にしなさいよ」

しんのすけ「オラ、子供に興味ないゾ・・・」

みさえ「あんたも子供でしょ」ポン

キャンベル「な、なにはともかくだな・・・」


ピピッ


メイリン「ちょっと待って!これは・・・」

メイリン「敵兵の反応・・・ひろし!前方100m以内に敵兵の検問よ!!」

ひろし「なにぃ~~~~~~~!!」ガビーン



ゲノム兵達「止まれ!!」




【ALERT】99・99


ひろし「またかよ!!ほんとしつけーなぁ!!」キキィ!


ガガガガガガ!  バリィン!


ひろし「おあああああ~~~~~!!どうしていつもこうなる・・・」

みさえ「あなた!バック!バック!」


ガコッ ギュルルルル


ゲノム兵「逃がすな!」


ガガガガガガ!  チュンチュンチュン!


キャンベル「ひろし!頭を下げろ!」

ひろし「くっそ!前も後ろも見えね~~~!」

ひろし「みさえ~~ッ!さっきの手りゅう弾はもう残ってないのか!?」

みさえ「え!?そんな急に言われたって・・・」ガサゴソ

しんのすけ「これならあったゾ」ペラ


【雑誌】←New!


ひろし「今そんなもん見つけてもなんの意味もねーよ!!」


ガガガガガガ!  チュンチュンチュン!


ひろし「くっそ~~~~~!戻るしかねえのか~~~!」

みさえ「でもあなた!戻ったらまたさっきの敵兵が・・・」

ひろし「八方塞がりじゃねえか!どうすりゃいいんだよ~~~~~!」


ゲノム兵達「車を取り囲め!」


ダダダダダッ!


みさえ「囲まれたわ!」

ひろし「ちくしょ~~~~!俺にまた交通事故起こさせて~~~~のか~~~!」

キャンベル「ひろし!突っ切るしかない!」

ひろし「うう・・・どきやがれ~~~!」グッ


ギュルルルルル!  ブオオオオオオオオ!!


ゲノム兵「逃げるぞ!撃て!」


ガガガガガガガガ!


バスン! ガクガク!


ひろし「い!?」


キキィーーーーーーーーーー!


ドォン! プスプスプス・・・


ひろし「いつつつつ・・・」

みさえ「ちょっと、乱暴な運転しないでよ・・・」

しんのすけ「ダメだゾ父ちゃん、ちゃんと安全運転しないと」

ひまわり「め!」

ひろし「そうじゃねえよ・・・くそ、急にハンドルが・・・」

ナスターシャ「パンクさせられたのか!」


ゲノム兵「車は止まった、おい!捕まえるぞ!」


しんのすけ「おお、またオラ達を囲んで、キャンプファイヤーでもやるつもりかな」

みさえ「車ごと!?冗談じゃないわよ~~~!」

ひろし「絶体絶命だ~~~~~~!」


ゲノム兵達「捕まえろ!」


ダダダダダダダッ!




















パ ァ ン !


ゲノム兵「」ガク


ゲノム兵「誰だ!」


カツ カツ カツ ・ ・ ・


ひろし「・・・?」


パァン! パン パン パァン!


ゲノム兵達「ぐあっ!」「ぎえっ!」「ごはぁっ!」


ゲノム兵達「」ドサ


ひろし「な、なんだぁ・・・?」

しんのすけ「兵隊さんが急におねんねしちゃったゾ」

メイリン「ソリトンレーダーに反応が!え・・・これは・・・」


クルクルクル・・・



「ハロー、ノハラ・ファミリー。また会ったな」



しんのすけ「あ~~!」

ひろし「うげ!」

みさえ「・・・だれ?」

ひまわり「た?」


オセロット「・・・」ニヤ


しんのすけ「ヤキニクのおじさん!」

キャンベル「リボルバー・オセロット・・・!」


オセロット「水臭いぞノハラ・ファミリー。この私に別れの挨拶もなしに帰ろうなど・・・」クルクル


みさえ「え、誰なの?」

しんのすけ「オラ達にヤキニクをごちそうしてくれたおじさんだゾ!」

みさえ「あら、それはそれはどうもうちの息子がお世話に・・・」


オセロット「いえいえ奥さん、お気になさらずに」クルクル


ひろし「バカヤロ~~~~~!あいつはな、テロリストに一員なんだよ!!」

みさえ「え!?」

しんのすけ「ヤキニクと肛門のパスタリストなんだって」

キャンベル「拳銃と拷問だ・・・しかし何故奴がここに!」


オセロット「・・・」クルクル


ひろし「なんだよ・・・黙ってないで何とか言えよ!」

みさえ「私達を捕まえにきたの・・・?」


オセロット「いーや、違う。メタルギアもボスもいなくなった以上、もはや我々の敗北は確定・・・」

オセロット「言っただろう。別れの挨拶を済ませに来たと・・・」クルクル


みさえ「この人、本当にテロリスト?イヤに礼儀正しいわね」

しんのすけ「オラ達におわかれのあいさつしにきたんだゾ!」


キャンベル「そんなはずはない!奴は何かを企んでいるはずだ!」


ゲノム兵「オセロット!貴様・・・裏切りか!」


ひろし「げ、まだいやがったのか!」

オセロット「裏切りだと?失礼な・・・もう演習は終わった。つまり貴様らはもう・・・」ピタ


ゲノム兵「!」


オセロット「用済みだ!」ジャキ!


パ ァ ン !


ゲノム兵「ぐ・・・ちくしょーーーー!」

オセロット「 」ジャキ


パン!パン!パァン!


オセロット「・・・」フッ


ゲノム兵達「 」ドサ


しんのすけ「おーおじさん、カッコイイゾ~~!」

みさえ「せ、西部劇の俳優さん?」


オセロット「ん~その響き、やはり心地よい・・・」

オセロット「私の身近にはマカロニウェスタン好きがいなくてな・・・同志がいてくれてうれしいよ」

しんのすけ「おじさん、また芸見せてよ!」

ひろし「バカ!さっさと逃げるぞ!」

みさえ「でもこの人味方じゃない?なんかしんのすけがお世話になったらしいし」


オセロット「芸か・・・ふむ、いいだろう」

オセロット「では貴様らを試させてもらおうか」

しんのすけ「お?」


ギュルルルルル・・・ ガチ


オセロット「 ジャキ


全員「!」


オセロット「貴様らの運、試させてもらおう!」


みさえ「ちょっとちょっと!危ないじゃない!そんな物向けないでしょ!」

ひまわり「たいた~い!」

ひろし「この野郎・・・やっぱり俺達を・・・!」

しんのすけ「おじさん何してんの?」


オセロット「ロシアンルーレットだ・・・この銃は弾が6発込められる」

オセロット「一発だけ弾を込めた。これから5回連続で引き金を引く」

オセロット「その中で5回共発射されなければお前らの勝ち。しかし発射されればこの中の誰かが死ぬ」


オセロット「標的は・・・お前だ、シンノスケ・ノハラ」


しんのすけ「オラ?」


オセロット「受けるか?逃げたければ逃げても構わんぞ」


ひろし「しんのすけェ!こんな奴の言う事聞く必要はねえ!」

みさえ「本物のピストルよ!当たったらあんた死ぬのよ!

ひまわり「た!」

キャンベル「オセロットめ・・・何を考えている!」


オセロット「さあ、どうする?」


しんのすけ「よくわかんないけど、オラ、受けるゾ」


ひろし「なにぃ!」

みさえ「おバカ!やめなさい!」


しんのすけ「おじさんが折角こうやってきてくれたんだゾ。受けてあげないとおじさんがカワイソウだゾ」

しんのすけ「でへへ~オラって義理チョコがたいでしょ~」


オセロット「それを言うなら義理堅いだ・・・ふふ、やはり貴様はおもしろい」




オセロット「では早速・・・いくぞ!」


しんのすけ「ほい!」




VS リボリバー・オセロット





ここでコンマ安価。コンマの数で銃弾が発砲されるかどうかを決めます


【0~4】発砲される

【5~9】発砲されない


安価下


オセロット「まず、ひとーつ」


カチ


ひろし「う・・・」ドキドキ

みさえ「しんのすけ・・・」ハラハラ


オセロット「ふたーつ」


カチ


ひまわり「た・・・」ジー

しんのすけ「・・・」ムフー



オセロット「み~・・・つ四つ五つ!」


オセロット「六つ!」



全員「!?」



ガチガチガチガチ!



しんのすけ「あうっ!」サッ





シーーーーーーーーン・・・






しんのすけ「・・・お?」


オセロット「フハ、フハハハハハ!」

オセロット「安心しろ、弾など最初から込めていない」


しんのすけ「お・・・ちょっとだけお漏らししちゃった・・・」モワァ

みさえ「へ、変な汗が・・・」フワァ

ひろし「このバカヤロ~~~~!!悪趣味な遊びしてんじゃね~~~~!!」


オセロット「やはり貴様らは伝説の一家だよ!」

オセロット「フハ、フハハハハハハ!」


みさえ「か、変わった人ね・・・」


オセロット「別れの記念だ。これをやろう」ピン

しんのすけ「お?」


コロコロコロ・・・


ひまわり「た~~~~~~~~!!」パシ!

オセロット「シルバー・ブレッドだ。ヒマワリ・ノハラは光物が大好物。だったな?」

ひろし「どこで調べたんだよそんな事・・・」

みさえ「なんだ、やっぱりイイ人じゃない。よかったわね~、ひま~」

ひまわり「た~~~♪」キラキラキラ

ひろし「・・・お前、マジでなんなんだよ」

オセロット「美しい家族愛を見せてもらった、その礼だ」ニヤ

オセロット「そうそう、別れの挨拶を済まさないといけない奴がもう一人いたな・・・」

オセロット「シンノスケ・ノハラ・・・」ジロ

しんのすけ「お?」


オセロット「・・・」ジー

しんのすけ「いや~んそんなに見つめないでぇ~ん」クネクネ


ガバッ!


しんのすけ「おわっ!」フワ


みさえ・ひろし「しんのすけ!?」


オセロット「聞こえているか・・・いや、聞こえているはずだ」

しんのすけ「おじさん顔近いゾ!こんなに近かったら聞こえてるに決まってるじゃん!」

オセロット「お前じゃない。俺が話しているのは・・・」



【CALL】


オセロット「よう、大佐殿」

キャンベル「オセロット!貴様・・・!」


テッテレッテレ♪ テッテレッテレ♪ テレテンッテンッテンッ♪


しんのすけ「 じ ゃ 」

安価協力ありでした
ちなみにどっちに転んでもオチは同じでした。(空砲と空の違いだけ)
ただのお遊びですw


オセロット「お互い、今回の演習は不測の事態続きだったな」

キャンベル「演習だと!一体何を言っている!?」

オセロット「とぼけるな。お前の正体はとっくにバレている」

オセロット「いつ入り込んだ?いや、最初からか?まぁ、今となってはどうでもイイ・・・」

キャンベル「貴様・・・!」


オセロット「俺が何故貴様の存在を知りつつ放っておいたかわかるか・・・?」

オセロット「どっちでもよかったんだよ。最初から、演習が成功だろうが失敗だろうが・・・」

オセロット「貴様が勝手に勘違いして飛び込んできてくれた。そのおかげでこうして会話の機会ができた・・・ふふ」

キャンベル「オセロット・・・一体何を企んでいる!」

オセロット「しんのすけ、聞け。こいつはキャンベルではない」

しんのすけ「お?」


オセロット「本物のキャンベルは娘を人質に取られ仕方なく参加させられただけだ」

オセロット「だがここにはそんな女一人もいなかっただろう・・・?」

キャンベル「しんのすけ!耳を貸すな!」

オセロット「それはこっちのセリフだよ、偽キャンベル。いや、名無し大佐と言うべきか・・・」

しんのすけ「???」

オセロット「しんのすけ、よーく見ておけ。今こいつの正体を明かしてやろう・・・そら!」


ピロリロピロリロ・・・


ザザッ!


大佐「しんのすけ!今すぐに今すぐにゲーム機の電源を切るんだ!」

しんのすけ「お!?」

大佐「任務は失敗に終わった!今すぐ電源を切れっ!」

しんのすけ「おじさん何言ってんの・・・?」

大佐「私の我慢にも限界がある。もう君には任せておけん。私が出撃する!君はもう帰れ!」

しんのすけ「いや、オラ達今から帰るんだけど・・・」タラ


オセロット「グワーーーーーハッハッハ!性懲りもなくまたその姿を使うとはな!!」

しんのすけ「おじさん・・・どったの?」


大佐「しんのすけ、聞いてくれ。先週の木曜の事だ。私は車で家に帰る途中だった」

大佐「家まであと2マイルほどの所・・・・・ふと目を上げると東の空にオレンジ色の光る物体が見えたんだ!」

大佐「とても不規則に動いていた・・・・・・そして次の瞬間、あたり一面が強烈な光に包まれ――」

大佐「気がつくと私は家に着いていた・・・・・・」

大佐「どう思う?」


しんのすけ「し、しらないゾ・・・」タラーン

メイリン「ちょっと大佐!どうしたの!?」

ナスターシャ「キャンベル!しっかりしろ!」


オセロット「ふむ、お前ら二人は【そちら側】だったようだな」


大佐「らりるれろ!らりるれろ!!らりるれろ!!!」


しんのすけ「う、うるさいんだけど・・・」タラーン

オセロット「しんのすけ、こういう事だ・・・」


ザザッ


キャンベル「ハッ!私は今まで何を・・・」


メイリン「大佐・・・」

ナスターシャ「・・・」


オセロット「ふふ、もう隠す必要はないぞ、『大佐』」

キャンベル「オセロット・・・貴様!私に何をしたぁ!」

オセロット「鈍いな大佐。東欧での出来事は貴様も知っているはずだ」

オセロット「ふふ、良いだろう。もう一度言ってやる・・・」






オセロット「貴様らのネットワークの一部と信じている『G・W』・・・」








オセロット「あれは今、我が軍にある・・・!」ギロォ


キャンベル「な!?じゃあ、貴様は・・・!」

オセロット「ハーーーーハッハッハ!もう遅い!しんのすけは無事メタルギアを破壊し任務を達成した!」

オセロット「残りはこの島を去るのみ・・・今更貴様が何をしようともうどうにもならん!」

オセロット「演習を無理矢理終わらせようとしたのも貴様の仕業だな?俺が本気でしんのすけを殺すと思ったか・・・?」

オセロット「だが仮に今シンノスケ・ノハラをここで殺した所で、またこいつは復活するぞ」

オセロット「こいつは『そういう風に』できてるんだよ・・・」ポン

オセロット「ハーーーーハッハッハ!」


しんのすけ「お?」


キャンベル「オセロット・・・!」


オセロット「俺の目的はもう済んだ。ふふ、そうだ。ちゃんと『本物』も来ていたからな・・・」

オセロット「成果は上々だよ。後はノハラ・ファミリーに春日部へとお帰り願うだけだ」

オセロット「もうすぐだ。もうすぐ【ヘイブン】が完成する・・・」

オセロット「貴様らの命も残りわずかだ!首を洗って待っているがイイ!」


オセロット「ハーーーーーーハッハッハッハ!」


プツン


オセロット「ふん、逃げたか」

しんのすけk「おじさん、何の話してたの?」

オセロット「いやあ、古い知人と少し世間話をな」

しんのすけ「あのおじさんと知り合いなの?」

オセロット「まぁな。長い付き合いだ」

しんのすけ「なんか盛り上がってたね」

オセロット「ふふ。自慢話をしてやっただけだ」


ひろし「おいてめえ!高笑いしてねーでさっさとしんのすけを降ろせ!」

オセロット「おっと失礼、シンノスケ・ノハラ、そら」

しんのすけ「お?」ドサ

みさえ「しんのすけ!大丈夫だった!?」

しんのすけ「なんかねーキャンドルのおじさんと知り合いだったんだって」

みさえ「あ、そうなの・・・?」

ひろし「え、でもお前・・・ハッ!」

ひろし「お前!スパイだったのか!?」


オセロット「諜報活動は得意分野だ・・・」ニヤ

みさえ「あ~、どうりで、色々世話してくれるわけだ」

ひろし「でもお前俺を尋問したじゃねえか!」

オセロット「あれは、まぁ・・・趣味だ」

ひろし「やっぱ俺こいつ嫌いだわ・・・」


しんのすけ「ヤキニクうまかったゾ、おじさん」

ひまわり「たいたい~」キラキラ

オセロット「いえいえ、どういたしまして・・・」


クルクルクルクル・・・ピタ


オセロット「いいかノハラ・ファミリー、聞け」

オセロット「最後の最後、もう一つだけ、命に係わるビッグトラブルが待っている」

オセロット「だが大丈夫だ。お前らは必ずこの島を出れる」

オセロット「俺はお前らをずっと見てきた。お前らなら大丈夫だ」

ひろし「急にいい人になるなよ・・・気持ち悪いな」


オセロット「何があっても恐れるな。自分に忠を尽くせ」

オセロット「いいな?」

しんのすけ「え、やだ・・・ちゅー?」

みさえ「違うわよ。自分の信じる道を行けって言ってんの」

しんのすけ「お~おじさん詩人だね~」

ひろし「俺は痛めつけられた恨み忘れねーからな!」

オセロット「ふふ・・・」ニヤ


オセロット「魔法、変身、豚、家族の絆、まったく、奇想天外の連続だったよお前らは」

オセロット「だがいいセンスだ」

しんのすけ「い~湯ざんす?」

みさえ「誰が温泉の話してんのよ」

オセロット「ふふ、ノハラ・ファミリー、『また会おう』・・・」ニヤァ


みさえ「どこかで会ったらよろしくお願いしますね」

しんのすけ「おじさんありがとー!」

ひまわり「た~い!」キラキラ

ひろし「もうくんな!」


オセロット「さあ、行け!日常を取り戻してこい!」



ググッ ギュルルルル!


ブオオオオオオオオオオオン・・・・・






オセロット「・・・」











【CALL】

オセロット「俺だ。ああ、今出発した・・・」

オセロット「いい目をしてたよ。ああ、あれは運命を乗り越える者の目だ」

オセロット「同情するのか?ふん、あいつをああしたのは貴様だろ」

オセロット「お前にシンノスケ・ノハラを憐れむ資格はない」

オセロット「さあ、いよいよ大詰めだ。そろそろ【蛇】にご登場願おうか・・・」ニヤ


搬出道路


ブオオオオオオオオオオオ・・・

ひろし「しっかし気味の悪い奴だったなぁ」

みさえ「あら、いい人じゃない。少し変わってるけど、気さくでさ」

ひろし「冗談じゃね~よったく、俺はあいつにひどい目に合されてんだ」

みさえ「スパイでしょ?演技だったのよ、きっと」

ひろし「いーや嘘だね!あいつは俺を苦しめて遊んでたんだ!

しんのすけ「んもぉ、とうちゃん。お助けしてもらったのに水虫臭いゾ」

ひまわり「たいたい!」

みさえ「それを言うなら水臭いでしょ」

しんのすけ「ひまいいな~それ」

ひまわり「た~」キラキラキラ


【CALL】


しんのすけ「お?」

メイリン「ねえ、しんのすけ・・・ちょっと」

しんのすけ「何?」

メイリン「今更こんな事を伝えるのもなんなんだけど、一応軍事規則だから伝えとくわね」

メイリン「たった今、キャンベル大佐は作戦指揮権をはく奪されたわ」

しんのすけ「へ?」


メイリン「よって本件の作戦指揮権は国防省長官、ジム・ハウスマンに譲渡されました。これが伝達事項よ」

しんのすけ「こくぼーしょーぼーかんちょー?」

ひろし「トップが変わったって事だよ。国防省といやぁアメリカ政府の重要機関だろ?」

みさえ「でもどうしていきなり・・・もう仕事は終わったんでしょ?」

メイリン「それが・・・いなくなっちゃったのよ。突然、どこにも」


ひろし・みさえ「え!?」


メイリン「なんかさっき、様子がおかしかったし・・・しんのすけ、何か知らない?」

しんのすけ「いや~なんにも」

みさえ「キャンベルさん、どうしちゃったのかしら・・・」

しんのすけ「おつやの時間だから帰っちゃったのかも」

ひろし「んな事したらぶっ飛ばされるだけじゃすまねえだろ」


メイリン「そっか、知らないか・・・」

しんのすけ「んもぉ、オラとお別れするのがイヤだからって、そこまでする事ないのに~」

メイリン「それはないわね、うん」

みさえ「残念ねえなんか」

メイリン「代わりに私から、あいさつ代わりのことわざでも教えようかしら」

しんのすけ「お?」


メイリン「中国の格言に『志有る者は事ついに成るなり』っていう言葉があるわ」

しんのすけ「コロコロあるとついつい寝るナリ?」

みさえ「全然違うわ・・・しんちゃん」

メイリン「強い意志でものごとを進めるなら、途中でいろいろ困難な事があっても、 最後には目標達成できるっていうことなの」

メイリン「しんのすけは揺るぎない意志でよくやってくれたわ。ほんとお疲れ様!」

しんのすけ「野原家にも格言があるゾ」


メイリン「え、なに?聞かせて!」

しんのすけ「ナンパをするなら、任せておくれよ。3にも4にも、推しか肝心」キリ

メイリン「な、なにそれ・・・」タラーン

ひろし「そりゃお前だけだろ!野原家にんなもんねーよ」


ナスターシャ「推してばかりじゃ女はよりつかんぞ」

しんのすけ「あ、たばこのおばさん」

ナスターシャ「任務終了間際、司令官の突然の失踪か・・・ふむ、いいネタができた」

しんのすけ「お?」

ナスターシャ「いや、ちょっと自伝を書こうと思ってな。本件を題材にした大長編ストーリーだ」

ナスターシャ「ふふ、いいぞこれは・・・きっと世界中でバカ売れだ・・・」ニヤ

しんのすけ「おばさん、そんなキャラだっけ・・・」タラーン

みさえ「売れたら分け前よこしなさいよ」

ひまわり「た~い!」


ひろし「所でよ、一つ気になる事があるんだけど」

メイリン「え、なに?」

ひろし「さっきのなりきりヒゲ野郎が言ってたんだよ。もういっかい、命に係わるトラブルが起きるって」

メイリン「え・・・なにそれ、こわい」

ひろし「あの野郎、最後の最後で不吉な事いいやがって」

しんのすけ「せ~ぶのノリって奴だゾきっと」

みさえ「なりきっちゃってるのねwやーね、本当におもしろい人」ホホ

ひろし「お前のアクション仮面ごっこの延長だなw」

ひまわり「た~い」

メイリン「だと良いけど。・・・ん?」


ピピッ


メイリン「ひろし・・・予言的中よ・・・」

ひろし「・・・今度はなんだよ」

メイリン「今ひろし達を猛スピードで追い上げてる反応があるの・・・あと数秒で接触するわ!」

ひろし「・・・」ハァ

みさえ「なんか・・・聞こえない?」


(・・・ェ)


ひまわり「た?」


(・・・ェェエ)


ひろし「まさか・・・」



(しん・・・のすけェェェ!)



しんのすけ「うげっ!」




ゴオオオオオオオオオ!!





リキッド「しんのすけェェェェエ!!まだだ!まだ終わっていない!!」




全員「しっつけぇぇぇぇぇえ!!」







VS リキッド・スネーク


テッテレッテレ♪ テッテレッテレ♪ テレテンッテンッテンッ♪


しんのすけ「見れば?」

>>578
誤字訂正

しんのすけは無事メタルギアを破壊し任務を達成した! ×

シンノスケ・ノハラは無事メタルギアを破壊し任務を達成した!○




俺が本気でしんのすけを[ピーーー]と思ったか・・・? ×

俺が本気でシンノスケ・ノハラを[ピーーー]と思ったか・・・?○



※オセロットの野原一家の呼称は全てカタカナ表記という事で


メイリン「リキッド・・・!」

しんのすけ「おじさんしつこいゾ!そうゆうのをスコーンキングって言うんだぞ!」

みさえ「それを言うならストーキングよ!」

ひろし「だ~~~~~~~~!!お前もういい加減にしろよ!!」

ひまわり「た~~~!」



リキッド「オオオオオオオオオオオ!!」ジャキ


ドガガガガガガガガ!


ドガガガガガガガガ!


ドガガガガガガガガ!


みさえ「ひいぃ~~~~!撃ってる!あなた!あいつ撃ってる!」

ナスターシャ「みんな、頭を低くするんだ!」

メイリン「ひろし!もっとスピードあげて!」

ひろし「そうしたいのは山々だけど・・・」グッ!


ギュルルルルル! ガクガクガクッ!


ひろし「パンクしてっからこれ以上上げるとスリップするんだよ~~~~~~~~!!」

みさえ「ウソーーーーーーーーーー!!」



リキッド「オオオオオオオオオ!!!」



ドガガガガガガガガ!


ドガガガガガガガガ!


ドガガガガガガガガ!


メイリン「もうちょっと・・・あともうちょっとなのに!」

みさえ「ひぃぃぃい~~~~!なんでオープンカーなんか選んだのよ~~~!」

ひろし「これしかなかったんだよ!お前も見たろ!!」


しんのすけ「しっつこいゾおじさん!これでもくらえ!」

しんのすけ「100円玉ひっかき攻撃~~~~~!」バッ!

ナスターシャ「バカ!身を出すな!」


ズチュゥンッ! シュゥゥゥゥ・・・


しんのすけ「・・・」

しんのすけ「あ~~~~~!オラのお小遣いが~~~~~!」

みさえ「100円玉が・・・抉れてる・・・」


【100円】←lost


しんのすけ「おじさんよくも~~~~~~!弁償しろ~~~~~!」


リキッド「しんのすけェェェェェェエ!!!」


ドガガガガガガガガ!


ドガガガガガガガガ!


ドガガガガガガガガ!



ひろし「おわ~~~~~~!こんな状態でまともに運転なんかできっかよ~~~~~!」

メイリン「ひろし、もうちょっとよ!なんとか逃げ切って!」

ひろし「うう・・・大丈夫なのかよ・・・」


ゴオオオオオオオオオオ!!


リキッド「野原ひろしィィィィ・・・」ジャキ!

ひろし「ひぃ!並走してきやがった!」


みさえ「ハッ!パパがピンチだわ!」

しんのすけ「とうちゃんをお助けするゾ!野原一家ファイヤー!」

みさえ「ファイヤー!」

ひまわり「たいやー!」


リキッド「オオオオオオオオオ!!」


みさえ・しんのすけ「おりゃおりゃおりゃおりゃ~~~~~!」


リキッド「!?」


みさえ「しんちゃん!身の回りの物をなんでもいいからありったけ投げつけるのよ!」

しんのすけ「ぶ・らじゃー!」


しんのすけ「これでもくらえ~~~~~!」ブオン!


【折り畳み傘】←lost


ドガガガガガガガ!


しんのすけ「おわっ!あっという間にに穴だらけになったゾ!」

みさえ「まだまだ~~~~~!第2投!!」ブオン!


【雑誌】←lost


ドガガガガガガガ!


みさえ「やっぱ紙類はダメね・・・しんのすけ!」

しんのすけ「抑えの切り札しんのすけ投手投げました~~~~~~!」


【クレヨン】←lost


ドガガガガガガ!


みさえ「そもそも届いてないわよ!!くそ~、これならどう!?」

みさえ「おりゃ~~~~~~~~~~!!」


【カンタムロボのおもちゃ】←lost


しんのすけ「あ~~~~~!!オラのカンタムロボ!!」


ドガガガガガガガ!


ガン!


リキッド「!?」


みさえ「よっしゃ~~~!さすが超合金!銃弾にも耐えて届いたわ!」

しんのすけ「かあちゃんひどいゾ!オラのカンタムロボ~~~!!」


リキッド「それがどうしたアアアアアアア!!」



ドガガガガガガガガ!


ドガガガガガガガガ!


ドガガガガガガガガ!


みさえ「ひいいいいいい~~~~~~~!余計に怒った!!」

しんのすけ「カンタムロボの呪いだゾ~~~~~~!!」


みさえ「かくなる上は・・・!ひま!極秘ミッションを与えるわ!」

ひまわり「た?」

みさえ「パパの所へ行ってごにょごにょごにょ・・・」

ひまわり「た!?や~~~の、や~~~の~~~~~!」

みさえ「ちっこいひまにしかできないミッションよ!みんながどうなってもいいの!?」

ひまわり「た・・・」タジ

しんのすけ「ひま!しゅっぱつおしんこー!」

ひまわり「た・・・た~~~~~~~!!」タタタタタ

ひろし「おわっ!?なんだよひまわり!・・・こら!足元に潜り込むな!」


ぷぅ~ん


ひまわり「うっ・・・だ~~~~~~!!」

みさえ「ひま!パス!」

ひまわり「ひぎゃぴ~~~~~~!」ポイ

みさえ「オラァ!」パシ

しんのすけ「かあちゃん、パス!」

みさえ「はいっ!」ポイ


フワァッ・・・


しんのすけ「四番だしゃしんのすけ選手、打ちました~~~~~~~~~!!」


カーーーーン!



リキッド「!?」


べちゃ


ぷぅ~ん・・・


リキッド「くわぁっ!なんだこのひどい臭いは・・・!」


ギャギャ! ギュルルルル!


リキッド「しまった!」


しんのすけ「どうだ~~~~~!とうちゃんの臭いがしみ込んだ激クサ生シューズ攻撃は~~~~!」


ナスターシャ「やった!リキッドが後退したぞ!」

メイリン「よっぽどひどい臭いなのね・・・」


リキッド「下らん真似を・・・しんのすけェェェェェエ!!」


ドガガガガガガガガ!


ドガガガガガガガガ!


ドガガガガガガガガ!


みさえ「ひいいい~~~~!もう投げるもんなんてないわよ~~~~!」

ひろし「どんだけなげえんだよこの道路!まだ地上に着かないのか!」

メイリン「後ちょっと、もうちょっとなのよ・・・!」


リキッド「オオオオオオオオオ!!!」


ドガガガガガガガガ!


ドガガガガガガガガ!


ドガガガガガガガガ!


しんのすけ「ぐぬぬ~おのれ妖怪金髪マッチョ~~~!」

しんのすけ「これでもくらえ~~~~~~!」ブオン!



ギュルルルル! ガチ!



リキッド「(スパイヨーヨー!)」


リキッド「させるかああああああああ!!」



ドガガガガガガガ! ブチンッ!



しんのすけ「ああっ!オラのヨーヨーが!」


カランッ! カラッ カラカラカラ・・・・


しんのすけ「アクション仮面に貰ったヨーヨーなのに~~~~~!!」


ドガガガガガガガガ!


ドガガガガガガガガ!


ドガガガガガガガガ!



みさえ「バカ!伏せなさい!」ガシッ



ドガガガガガガガガ!


ドガガガガガガガガ!


ドガガガガガガガガ!


ドガガガガガガガガ!


ドガガガガガガガガ!


ドガガガガガガガガ!



みさえ「ひぃぃぃぃ~~~~~!!」


リキッドフハハハハハハハハ!!」



ドガガガガガガガガ!


ドガガガガガガガガ!


ドガガガガガガガガ!


ドガガガガガガガガ!


ドガガガガガガガガ!


ドガガガガガガガガ!


ゴオオオオオオオオオオ!!


みさえ「あなた~~~~~!まだ着かないの~~~~!」

メイリン「もうちょっと!ほんと後もうちょっとなのよ・・・」

ひろし「ちくしょ~~~~~~!こんな所で死んでたまるか~~~~~~~!!」


ドガガガガガガガガ!


ドガガガガガガガガ!


ドガガガガガガガガ!



プスプス・・・ボォン!



全員「!?」



シュゥゥゥゥゥ・・・


しんのすけ「うわっ!なんか黒いけむりが出てきたゾ!」モクモク

みさえ「ひぃぃぃぃ!燃えてる!あなた!車が燃えてる!!」モクモク

ひろし「なにぃ~~~~~~~!?」

ナスターシャ「まずい!引火したら爆発するぞ!車を捨てるしか・・・!」

ひろし「だからと言って止められねえよ!!後ろにはあいつが・・・!」


リキッド「フハハハハハ!やった!ついにやったぞ!」

リキッド「俺はついに、貴様ら一家を乗り越える事ができたァァァァァ!!」



しんのすけ「とうちゃ~ん、かあちゃ~ん、ひま~~!」

ひまわり「びぇぇぇぇぇん!」

みさえ「しんのすけ!ひま!」ガシッ!

ひろし「ちくしょ~~~~~~~~~~!!ここで終わりかよ~~~~~~~~!!








「 諦 め る な ァ ! 」


全員「・・・?」






「みんな、こっちだ!」






みさえ「あなた!前!」

ひろし「あれは・・・」






「しんのすけ君、約束を果たしに来たぞ!」






しんのすけ「あ・・・あ・・・」










しんのすけ「 ア ク シ ョ ン 仮 面 ~ ~ ~ ~ ~! ! 」












アクション仮面「 待 た せ た な ! ! 」


リキッド「あれは・・・いつぞやのコスプレ野郎・・・」


アクション仮面「さあみんな、その車はもうじき爆発する!はやくこちらに乗り移るんだ!」


しんのすけ「アクションかめ~ん!」ウルウルウル


リキッド「!? させるか!」ジャキ


しんのすけ「こっちこそ!アクション仮面の邪魔はさせないゾ!くらえ!」

しんのすけ「中身のちょっとだけ残った使えそうで使えないスプレー缶攻撃~~~~~!!」ブオン


【制汗スプレー】←lost


リキッド「バカがぁ!たかがスプレー缶など・・・・ハッ!」




【火気厳禁】




リキッド「まずぃッ・・・!」




パ ァ ン !




リキッド「おおおおおおおおおお!?」




ギャギャギャ! ギュルルルル・・・




アクション仮面「スプレー缶に火を・・・うまいぞ!しんのすけ君!」

しんのすけ「す、すぷれぇが爆発したゾ・・・」ドキドキ

アクション仮面「(知らなかったのか・・・)」タラ

アクション仮面「さあ!みんな、今のうちにこっちへ乗り移れ!」


ゴオオオオオオオオオオオオ!!


ひろし・みさえ「ハァッ・・・ハァッ・・・!」

ひまわり「た~う~」

アクション仮面「よし、全員乗り移ったな」

しんのすけ「アクションかめ~ん!アクション仮面はやっぱり正義のヒーローだったんだね~!!」

アクション仮面「言ったろ?君がピンチの時、必ず助けにくる。と」

しんのすけ「お、オラ感激~~~~!」ウルウル


みさえ「ねえ・・・アクション仮面の声、ちょっと違くない?」ボソ

ひろし「ああ、それ俺も思った。テレビで見たのとなんか違うような・・・」ボソ

アクション仮面「!」ギク


アクション仮面「ワーーーーハッハッハッハ!ワーーーハッハッハ!」アセアセ

しんのすけ「おおっ!いつもの奴ですな~~~!」

しんのすけ「ワーッハッハッハッハ!」

アクション仮面「ワーッハッハハ・・・」カァー


ボォォォォォォォォン!!ドッゴォォォォォォォォォ!!


ひろし「おわっマジで爆発しやがったぜ・・・」

みさえ「アクション仮面が助けに来なかったらと思うと・・・ぞっとするわね」

しんのすけ「ねえねえアクションかめ~ん、オラと一緒に勝利の雄叫びの続きしよぉよぉ~」

アクション仮面「いや、勝利の余韻に浸るのはまだはやいようだ」

しんのすけ「お?」





ブオオオオオオオオオオオオオン!!








リキッド「まだだ!まだ終わってなァァァァァァい!!


ひろし「飽きれるぜ・・・あのしつこさ・・・」

みさえ「もう・・・いい加減にして・・・」ヘナヘナ

アクション仮面「ひろし、運転を代わってくれ」

ひろし「へ?俺?」

アクション仮面「ああ、大丈夫だ。この車はパンクしていない」

アクション仮面「後もう少しだ。目一杯踏み込むんだ!」

ひろし「あ、ああ・・・」

しんのすけ「アクション仮面はどうするの?」

アクション仮面「奴の相手は俺が引き受けよう」

アクション仮面「大丈夫、こっちにはこれがある」


【銃座】


リキッド「しんのすけェェェェェエ!!」


アクション仮面「きたぞ!目一杯飛ばせェ!!」

ひろし「くっそ~~~~!!もうどうにでもなれ~~~~~~~!!」グッ!



ギュルルルルル! ブオオオオオオオオオン!!



リキッド「!?」ジャキ




アクション仮面「リキッドォ!野原一家の邪魔はさせん!」




リキッド「あのコスプレ野郎・・・まさか・・・!」




ブオオオオオオオオオオオオオン!!






リキッド「スネェェェェェェェェェェェェク!!!」





アクション仮面「リキッドォォォォォォォォォォォォ!!!」


テッテレッテレ♪ テッテレッテレ♪ テレテンッテンッテンッ♪


しんのすけ「 じ ゃ 」

【予告】

次の投下でラストにします。確実に終わらせるために少し間が空くかもしれませんがご了承ください

(本当は8月までに終わらせたいですが)

一応トリつけときますね

あ、なんとか今日中にいけそう
今日の夜に投下します


リキッド「オオオオオオオオオ!!!」


ドガガガガガガガガ!


ドガガガガガガガガ!


ドガガガガガガガガ!



ひろし「はやく反撃しろよ~~~~~~~!!」


アクション仮面「ぬおおおおおおおお!!」



ドガガガガガガガガ!


ドガガガガガガガガ!


ドガガガガガガガガ!



ギャギャギャギャ! ギュルルルル!



リキッド「ぬう・・・」キャキャ


リキッド「ぬおおおおおおおおお!!」



ドガガガガガガガガ!


ドガガガガガガガガ!


ドガガガガガガガガ!


バシュッ!


アクション仮面「ぐはっ!ぬ”お”お”お”お”お”!!」


ドガガガガガガガガ!


ドガガガガガガガガ!


ドガガガガガガガガ!



ド ガ ァ !


みさえ「きゃぁっ!」

ひろし「あの野郎!カマ掘ってきやがった!」


リキッド「オオオオオオ!!」


ド ガ ァ ッ !


ひろし「バカヤロ~~~~~~!近寄らせんじゃね~~~~~~!!」

ひまわり「た~」


アクション仮面「ぬうう・・・」


アクション仮面「ぬ”お”お”お”お”お”お”!!!」



ドガガガガガガガガ!


ドガガガガガガガガ!


ドガガガガガガガガ!



リキッド「おあああっ!?」


キャキャキャキャ!  ブルウウウウウウウウウン!!



リキッド「おのれ・・・ぬぅん!!」ギャリッ!



ブオオオオオオオオオオオオン!!



みさえ「並ばれた!」

ひろし「アクション仮面!横!横!」


メイリン「二手に分かれたわね!そこは分離帯があるわ。しばらくリキッドは近寄れないわよ!」

ひろし「しまった~~~~!アメリカは右車線だった~~~~!!」

みさえ「アクション仮面!ここでやっつけるしかないわよ!」


アクション仮面「わかっている!」


アクション仮面「ぬ”お”お”お”お”お”お”!!!」



ドガガガガガガガガ!


ドガガガガガガガガ!


ドガガガガガガガガ!



リキッド「ぐぉっ!くっ」



リキッド「スネェェェェェェェェェェェェク!!!」






みさえ「なにあいつ・・・本当はターミ○ーターじゃないの!?」

ひろし「なんで銃弾食らってピンピンしてんだよ~~~~~~~!!」


ギャギャギャギャ! ブオオオオオオオオオン!!


メイリン「分離帯が途切れるわ!」


ブワァッ!



リキッド「オオオオオオ!!



ギャギャギャギャギャ! ド ガ ァ !



ひろし「おわっ!今度は幅寄せかよ!」

みさえ「免停よ免停!危険運転キープレフト警笛ならせ~~~~~~!!」



ドガガガガガガガガ!


ドガガガガガガガガ!


ドガガガガガガガガ!



アクション仮面「ぬ”お”お”お”お”お”お”!!!」


ドガガガガガガガガ!


ドガガガガガガガガ!


ドガガガガガガガガ!


リキッド「ぐわっ!」


ドガガガガガガガガ!


ドガガガガガガガガ!


ドガガガガガガガガ!


アクション仮面「ぐわぁっ!」



ブオオオオオオオオオオン!!


みさえ「また近づいてくるわよ!」


リキッド「オオオオオオオ!!」


ド ガ ァ ッ !


みさえ「きゃああああっ!」


アクション仮面「ぐわっ!!」


しんのすけ「ぐぬぬ・・・オラもう我慢できない!」


バッ!


全員「!?」


しんのすけ「やい!妖怪金髪マッチョ!」


みさえ「バカしんのすけ!降りなさい!」

ひろし「あいつは子供でも容赦ねーぞ!知ってんだろ!」



リキッド「しんのすけェェェェ・・・」


リキッド「しんのすけェェェェェェエ!!」



ギャギャギャギャ!ブルウウウウウウン!



アクション仮面「よせ降りろ!お前まで撃たれるぞ!


しんのすけ「撃たれる前に撃つ!」ジャキ

しんのすけ「むん!」


【光線銃(おもちゃ)】カスカベ防衛隊用装備



ひろし「バカヤロ~~~~!!水鉄砲でどうにかなる相手じゃねぇだろ~~~~!!」

アクション仮面「みさえ!しんのすけを引きずり落とせ!」

みさえ「しんのすけ!こっちへ来なさい!」ガバッ!


しんのすけ「やだ~~~~~!」ササッ


リキッド「しんのすけェェェ・・・どうやら貴様が地獄へ一番乗りらしい・・・」


リキッド「お望み通り貴様から先に葬ってくれるわァァァァァァァ!!


ジャキ!


アクション仮面「降りろォ!しんのすけェェェェ!!」


しんのすけ「カスカベ防衛隊ファイヤ~~~~~~~!!」ジャキ



ぴゅ~~~~~~~ べちゃ



リキッド「フフ、フハハハハハハ!洗車でもしてくれているのか!?」



みさえ「しんのすけ!」ガバッ!!

しんのすけ「おわっ!!」



リキッド「邪魔だァァァァァ!!どけェェェエ!!」


ドガガガガガガガガ!


ドガガガガガガガガ!


ドガガガガガガガガ!
















ガクンッ!



リキッド「!?」


みさえ「このおバカ!!なんて危ないマネを!!」

しんのすけ「オラカンタムロボの仇は討ったゾ!」

ひまわり「た?」


キュル キュルルルルルル!


アクション仮面「!?」


リキッド「なっ!?どうした!急にハンドルが!」


しんのすけ「今のはただの水鉄砲じゃないゾ!」

しんのすけ「とうちゃんの持ち物からこっそり持ってきた、ひっさつの水鉄砲だゾ!!」

ひろし「あ~~~~~~~!!それって・・・」



【シャンプー(旅行用ミニサイズ)】



ひろし「 俺 の 育 毛 剤 入 り シ ャ ン プ ー じ ゃ ね え か! ! 」


しんのすけ「せーかい!」


キュルルルルルル・・・ズルッ! ズルルルルッ!


ひろし「バカヤロ~~~~!うう・・・全部無くなってるじゃねえか・・・」

ひろし「海外製の高いシャンプーだったのに~・・・」ウルウル

みさえ「こらしんのすけ!パパのシャンプーで遊ぶんじゃありません!!」



リキッド「ぐおおっ!す、滑るッ!!」



アクション仮面「ナイスだしんのすけ君。君の行動にはいつも驚かされる」



ズルルルルッ! キュキュキュキュキュ!



リキッド「くおっ!このっ・・・!」


メイリン「リキッドはハンドルに気を取られてる!チャンスよ!」


しんのすけ「アクションかめ~~~~~ん!!」



アクション仮面「リキッドォォォォォォォォォォォォ!!!」




リキッド「スネェェェェェェェェェェェェク!!!」




ドガガガガガガガガ! ドガガガガガガガガ! ドガガガガガガガガ!


ドガガガガガガガガ! ドガガガガガガガガ! ドガガガガガガガガ!


ドガガガガガガガガ! ドガガガガガガガガ! ドガガガガガガガガ!


ドガガガガガガガガ! ドガガガガガガガガ! ドガガガガガガガガ!


みさえ「見てあなた!出口よ!」


ひろし「よっしゃ~~~~~~!!脱出だ~~~~~~~!!」




リキッド「す、すべ・・・」



キュルルルルルル!! グワァッ!



ひろし・みさえ「い!?」



ギュルルルルルルル! キキィーーーーーーーーーー!




ひろし・みさえ「 お あ あ あ あ あ あ あ あ ! ! ! 」




ーーーーーーーーーーーーーー



ーーーーーーーー



ーーーーー



ーーー



ーー






シャドーモセス島 外



プスプスプス・・・



シュゥゥゥゥゥゥ・・・




ガラ・・・







ドサ
















ひろし「み、みさえ・・・大丈夫か・・・」


みさえ「ええ・・・なんとか生きてるわ・・・」


ひろし「う、動けるか・・・?」

みさえ「う・・・足がひっかかって・・・・動けないわ・・・」グイ

ひろし「お、俺もだ・・・」

みさえ「ハッ!ひまとしんのすけは!?」

ひろし「うう・・・お~い、ひまわり~、しんのすけ~、どこだ~~」

ひろし「返事しろ~~!」

みさえ「・・・」



ガサッ ガサガサガサッ




ザッ ザッ ザッ・・・




みさえ「あ、あなた・・・あれ・・・」

ひろし「ま、まじかよ・・・」





ザッ・・・ザッ・・・ザッ・・・







リキッド「~~~」フラフラ


リキッド「野原・・・一家・・・」フラ


ひろし「お前・・・なんでそこまで俺達に拘るんだよ・・・」


リキッド「お前らは・・・俺にはない・・・家族の絆が・・・ぐはっ!」

リキッド「俺には・・・そんなものはない・・・作る事もできない・・・」ドサ


ズル・・・ズル・・・ズル・・・


リキッド「だから・・・お前らを乗り越える事によって・・・俺は・・・」


みさえ「何がそんなに気に食わないのよ!あなたにも親はいたんでしょ!!」


リキッド「ずっと一人だった・・・俺は・・・家族を・・・乗り越え・・・」ズルズル

リキッド「自分の・・・運命を・・・乗り越え・・・る・・・」ズルズル


リキッド「う・・・オオ・・・」プルプル


ジャキ


みさえ「ひぃ!」

ひろし「俺達を殺しても、お前が何か変わるわけじゃねーだろ・・・」


リキッド「俺は・・・運命を・・・遺伝子を・・・乗り越え・・・」プルプル


ひろし「くっそ~・・・まともな状態じゃねえな・・・」



リキッド「~~~」ジャキ





みさえ「あなた~~~~~!」


ひろし「みさえ~~~~~!」






ザッ!






しんのすけ「むん!」デーン


ひろし「しんのすけ~・・・!無事だったのか・・・」


ひまわり「た!」


みさえ「ひまも・・・よかった~・・・」


ひまわり「た~い、たいたいたい~の」

しんのすけ「そうだねひま。このおじさん、ずっと一人だったんだね」

しんのすけ「オラ達に嫉妬してるんだゾ。男のジェラシーは見苦しいゾ~」ウンウン

ひまわり「た~」ウンウン


リキッド「しんの・・・すけ・・・」フラァ


しんのすけ「これでわかったでしょ。おじさんは一人なんかじゃなかったんだゾ」

しんのすけ「おじさんをお慕いしてついて来てくれた兵隊さん達がいっぱいいるしさ」

しんのすけ「おじさんのとーちゃんもなんとか術って技ちゃんとくれてたじゃん」


リキッド「~~~~~」ガクガク


ひろし「ダメだしんのすけ・・・そいつはもうまともじゃねえ・・・」

みさえ「しんちゃん・・・ひま・・・逃げて・・・」


しんのすけ「んもぉ、しょうがないなぁ」

しんのすけ「聞き分けのないおじさんにはお仕置きだゾ!」

ひまわり「おひおち~!」


ヌギッ


しんのすけ「あはぁ~~」ニタァ


デ ン ッ !


リキッド「しり・・・?」


しんのすけ「ひま、ちょっとお腹おさえて」

ひまわり「たい!」グニ



ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・



しんのすけ「あふぅ~~~ん、くるぅ~~~~~!」




ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・



リキッド「・・・?」




ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・


















ぷうぅ~


リキッド「!!」



ド ッ ク ン !



(あは~~ん、うふ~~ん、ぶりぶり~ぶりぶり~)



ドクン ドクン ドクン!



リキッド「・・・!」



 ド  ク  ン  !



(カスカベ・・・ッ!)



リキッド「カ、カスカベ・・・?」

  

(カスカベェ・・・)




(ボーイズ・・・)



モァァァァァァ!




(ボーイズ・・・・・・ボーイズ・・・・・・・ボーイズ・・・・・・・・ボーイズ・・・・・・・)












リキッド「・・・くさい」





ドサッ・・・


テッテレッテレ♪ テッテレッテレ♪ テレテンッテンッテンッ♪


しんのすけ「見れば?」


ひろし「・・・屁で気絶しちまいやがった」

みさえ「なっさけない終わり方ね・・・」

しんのすけ「とうちゃん、かあちゃん、立てる?」

みさえ「ちょっと待って・・・ん~~~、ん~~~」

ひろし「足が引っかかっちまってよ・・ふん!ぬぬぬぬぬぬ・・・」

しんのすけ「はやくしてよね。寒いんだから」

ひろし「おめ~はそのあったかスーツ着てんだろが!」

しんのすけ「ひまだから立ちおしょんべんでもしにいこっと」

みさえ「・・・あっちでやんなさい」

しんのすけ「ほーい」タッタッタ

ひまわり「た~う~、た~う~」

みさえ「ひま、ちょっとまっててね。今そっちいくから・・・」


ジョロロロロロ・・・



しんのすけ「お~、雪がオラのおしっこで絵になってるゾ」

しんのすけ「うへへ~ぞうさんの似顔絵~」ニタァ


【CALL】

メイリン「しんのす・・・うわっ!」

しんのすけ「お?」

メイリン「のっけから何やってんのよあんたは・・・」ワナワナ

しんのすけ「雪にらくがき~」

メイリン「いいからさっさとすませなさい・・・」ワナワナ


しんのすけ「あーポッキリした」

メイリン「それを言うならスッキリでしょ」

しんのすけ「そうともゆー」

メイリン「全く・・・でも、その減らず口が聞けなくなると思うと、ちょっとさみしいわね」

しんのすけ「お?」

メイリン「しんのすけのおかげで核が撃ちこまれる心配はなくなった。カスカベはあなたが守ったのよ」

メイリン「危機は去ったわ・・・みんなを代表してお礼を言うわ。ありがとう」

しんのすけ「ほぉほぉ・・・」


メイリン「中国では『命を知るものは、惑わず』って言うことがあるわ」

メイリン「天命を知っているものは、自分がすべき事をわかっているから、戸惑うことがないって意味よ」

しんのすけ「お~・・・」

メイリン「しんのすけは・・・自分のすべき事、自分が守りたい物がちゃんとわかってたんじゃないかな」

しんのすけ「お?」


メイリン「家族も、春日部の街も、その街の人々も・・・だから、困難に立ち向かって行けたと思うの」

しんのすけ「ふむふむ・・・」

メイリン「さすが伝説の幼稚園児、その活躍、ちゃーんと記録させてもらったわ」

メイリン「胸を張っていいわ。私からも推薦しとく。『野原しんのすけはまぎれもない英雄でした』ってね」

しんのすけ「ねえおねいさん」

メイリン「ん?」


しんのすけ「・・・オラに惚れたね?」ニタァ

メイリン「だからなんで幼稚園児に惚れないとアカンのんじゃいw」

しんのすけ「んもぉ~、素直じゃないなぁ~」クネクネ

メイリン「はいはい、惚れた惚れた。そういう事にしといてあげる」

しんのすけ「いやぁ~モテる男はつらいなぁ~」デヘヘ

メイリン「すぐ調子にのるんだから・・・っと、そうだ」

メイリン「しんのすけ、帰りのことなんだけど」

しんのすけ「お?」


メイリン「国防省長官がね、フォックス諸島にヘリを用意してくれているわ」

メイリン「そこから一旦アメリカ本土に戻って、パーティーを開くんだって」

しんのすけ「おお~~~~!パ~チィ~~~!?」キラキラ

しんのすけ「じゃ、キレイなおねいさんいっぱいくるの!?」

メイリン「くるんじゃない?」

しんのすけ「うっほほ~~~い!いやぁ、どのおぱんつ履いていこうかなぁ~」

メイリン「パンツはどうでもいいでしょw」

しんのすけ「ん~、えいごの練習しとかなきゃ。はろぉ~、あいらびゅー、ゆあーまいはに~」

メイリン「まったく・・・」


ひろし「おいちちちち・・・みさえ、立てるか?」

みさえ「あ~もう、服も髪もぼろぼろ・・・」


メイリン「ママとパパが起きたわ。行って上げなさい」

しんのすけ「ほーい」

メイリン「その岩場のね、下ってちょっと行った所に小さい洞窟があるの」

メイリン「そこにスノーモービルがあるわ。氷河を渡って島まで行ってちょうだい」

しんのすけ「ほーい」


メイリン「そろそろナノマシンのバッテリーも尽きるわ・・・」

しんのすけ「・・・」


メイリン「じゃ、しんのすけ!また後でね!」


しんのすけ「おめかししろよ~」

メイリン「言われなくてもするわよ!じゃあね・・・」



プツン



しんのすけ「・・・」



しんのすけ「また後で、かぁ・・・」


しんのすけ「お?」チラ


キラキラキラ・・・


しんのすけ「おお~~~!」


キラキラキラ・・・


しんのすけ「キレイな景色だなぁ・・・」


キラキラキラ・・・


しんのすけ「・・・」


(あの日お宝ちょーだい山で見た夕日・・・もういちど見たいなって・・・)


しんのすけ「・・・」




ひろし「お~いしんのすけぇ~、何してんだ~、置いてくぞ~」



しんのすけ「あっ、まって~、今いく~」


キラキラキラ・・・


しんのすけ「・・・」



しんのすけ「夕日じゃないけどもう一度見れたよ・・・ぶりぶりざえもん・・・」


タッタッタッタッタ


シャドーモセス島 氷河

ひろし「お~あったあった。これかぁスノーモービルって」

ひろし「学生時代に行った旅行で乗ったことあったっけ。なつかしいなぁ」

みさえ「これ、全部海が凍ってるの?すっごいわね・・・」

ひろし「九州生まれのお前は知らねえだろうな。寒い場所だとまれにあるんだよ」

みさえ「はえ~・・・いきなりズボっと抜けたりしない?」

ひろし「はは、ねえよ。こういう所のの氷河は分厚いんだ」

ひまわり「た~~~~!」


キラキラキラ・・・


みさえ「まぁ・・・朝焼けがキレイ・・・」

ひろし「デジカメがありゃあなぁ、記念撮影でも撮っていきてえんだが・・・」

みさえ「もったいないわねぇ。どこかに売店とかないのかしら?」

ひろし「あるわけねえだろwほら、乗れよ」


ドルゥン ドッドッドッドッド・・・


みさえ「あっ!あれ!」

ひまわり「た~~~~!」

みさえ「シカよシカ!こんな場所にもシカっているのねえ」

ひろし「シカじゃねえよ。ありゃカリブーだ」

ひろし「もうすぐ春だからな・・・冬眠から覚めてきたんだろ」

みさえ「ほら、見てひま!おっきいツノ!」

ひまわり「た~いた~い!」キャッキャ

ひろし「せっかくだから近くまで行こうぜ!」

みさえ「さんせ~!ほら、はやくいきましょ!」

みさえ「しんのすけ~!行くわよ~!ほら、シカよシカ」

ひろし「だからカリブーだってw」


しんのすけ「・・・」


ひろし「しんのすけ~、景色に見とれてねえでさっさと行くぞ~」

ひまわり「たいの~!」



しんのすけ「・・・」




【CALL】


アクション仮面「やあ、しんのすけ君」

しんのすけ「アクション仮面・・・」

アクション仮面「ついに終わったな」

しんのすけ「そうだね・・・」

アクション仮面「どうした急にセンチになって。広大なアラスカの地に魅了されたか?」

しんのすけ「・・・」


アクション仮面「・・・なんだ、その」

アクション仮面「君にはこんな事になってしまって本当に申し訳ないと思っている」

しんのすけ「気にしてないゾ。オラ、自分の役目をまっとおできたから」

アクション仮面「・・・そうだな」

しんのすけ「・・・」


アクション仮面「泣いてもいいぞ。君はここまでよくがんばった」

しんのすけ「泣かないよ」

アクション仮面「ん?」

しんのすけ「涙はすでに枯れてるゾ」

アクション仮面「ハハ、どこで覚えたそんな言葉」

しんのすけ「かっこつけただけ」

アクション仮面「ハハ、こいつ」


しんのすけ「・・・」ボケー

アクション仮面「・・・」


しんのすけ「最後に、ナオミおねいさんの声が聴きたかったなぁ・・・」

アクション仮面「ナオミか・・・あいつは・・・」

しんのすけ「・・・」

アクション仮面「ナオミの代わり・・・になるかどうかはわからんが」

アクション仮面「かつてこの場所でナオミに言われた言葉を君に送ろう」

しんのすけ「えっ」


アクション仮面「プログラムされたかどうかは問題ではない。重要なのは、君が選ぶ事。そして、生きる事」

アクション仮面「運命に縛られてはいけない。遺伝子に支配されてはいけない。生き方を選ぶのは俺達なんだ。」

アクション仮面「重要なのは、君が選ぶ事、そして・・・生きる事」


アクション仮面「だそうだ」

しんのすけ「さすがナオミおねいさん、イイ事言うなぁ・・・」

アクション仮面「ナオミがこの場にいたら、同じ事を言っただろうな」

しんのすけ「・・・」ポロ

アクション仮面「涙はすでに枯れているんじゃなかったのか?」

しんのすけ「これは・・・別腹・・・だゾ・・・」エグ

アクション仮面「そうか・・・」


アクション仮面「しんのすけ、俺からもいいか?」

しんのすけ「お?」ゴシゴシ

アクション仮面「この任務は俺一人ではできなかった。君の存在、君がいたからここまでできた」

アクション仮面「君の言葉で言う、お助けされたって奴だな」

しんのすけ「ほぉほぉ・・・」


アクション仮面「だが、助けられたのは俺だけじゃない」

アクション仮面「君という存在が、どれほどの人々を勇気づけた?どれほどの人々に希望を与えた?」

アクション仮面「俺は知っている。君が生み出した、君の中の救いのヒーローと同じように」

アクション仮面「君の存在もまた、人々にとっての救いのヒーローだから」


しんのすけ「・・・」


アクション仮面「君がいた。という記憶が、子に伝わり、孫に伝わり、そのまた子供へと、代々受け継がれていく」

アクション仮面「俺達は伝えなければいけない。俺達の、愚かで切ない歴史を」

アクション仮面「そして俺達は伝えていく。君の、愛にあふれた、温かい心の歴史を」

アクション仮面「俺達がいるかぎり君の存在は消えない。いいや、消させない」

アクション仮面「君は、人々の心に残り、そして受け継がれていく。まるで、家族の様に」

アクション仮面「君は・・・永遠だ」


しんのすけ「・・・」


アクション仮面「・・・」


しんのすけ「・・・くさっ」


アクション仮面「!? そうこられると、すごい恥ずかしくなるんだが・・・」

しんのすけ「今タマタマがキュッってなったゾ」

アクション仮面「・・・」タラーン


ひろし「しんのすけ~!何してんだ~!行くぞ~!」

みさえ「しんちゃ~ん!はやくきなさ~い」

ひまわり「たいたうたいた~い」


アクション仮面「・・・お別れだな」

しんのすけ「お別れだね」


アクション仮面「あれに乗ったら、その先はもう・・・」

しんのすけ「いいんだゾ。オラはみんなの心に残ってるから」

しんのすけ「でしょ?」

アクション仮面「ああ・・・」

しんのすけ「ちゃ~んと受け継いでよね。できればキレイなおねいさんに・・・」デヘヘ

アクション仮面「ああわかった。約束しよう」


キラキラキラ・・・


アクション仮面「(君とお別れしたら・・・おそらく俺は君の事を・・・)」

しんのすけ「お寝坊さんはかあちゃんに怒られるゾ」

アクション仮面「ああ、そうだな・・・」


しんのすけ「また何度でも会えるゾ。おじさんが見逃さなければ」


しんのすけ「じゃ、オラいくね」


アクション仮面「・・・」


ビシッ!


しんのすけ「とうちゃ~ん、かあちゃ~ん、ひま~、待って~」

しんのすけ「今行くから~」




タッタッタッタッタッタ・・・




アクション仮面「・・・」



【敬礼】


「ほら、しんちゃん見て!シカ・・・じゃなくて、カリブーよ」


「シカとどう違うの?」


「みりゃわかんだろ~ツノがでっけえんだよ」


「ほおほお」


「た~~」


「パーティーって、持ち帰りオーケーなのかしら。できたら夕飯の支度がしばらく楽になるんだけど」


「いじきたないゾ、かあちゃん」


「いいじゃねえか。俺達には、豪華な食事よりもいつものメシが合ってるよ」


「た~」


「いつもの、味付けの薄いおみそしるかぁ・・・」


「あんたはみそにうるさすぎんのよw」


「そんな子供おめえくらいだよw」



「そうともゆ~」



「ハハハハハッ!」



ハハハハハ・・・



ハハハ・・・



ハハ・・・



・・・


・・・


・・・


【Exercises end. 】


【remove the presence of the Nohara family and VR space】


【Time the snake is awakened. It is time for bed children】


【Good night, Shinnosuke...】

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


テッテレッテレ♪ テッテレッテレ♪ テレテンッテンッテンッ♪


しんのすけ「お

















































 き ろ 」


スネーク「ハッ!」


バラバラバラバラバラ・・・


スネーク「・・・」


オタコン「スネーク。大丈夫かい?」

スネーク「ああ、懐かしい夢(MGS1)を見ていた・・・」

オタコン「随分ぐっすり眠ってたじゃない。メイリンのことわざ講座でも聞いてたのかい?」

スネーク「いや・・・あの頃の夢なのは確かだが・・・色々と現実と違っていてな」

オタコン「え?」

スネーク「夢の中のあの島では、俺の代わりに変な子供が潜入していた・・・」


オタコン「こ、子供?」

スネーク「いがぐりみたいな頭で、ケツを丸出しにしながら歩く、下品な小僧だ」

スネーク「基本的にふざけているとしか思えないんだが、何故か確実に任務をこなしていくんだ」

スネーク「肝心の俺はと言うと、わけのわからん青と緑のコスプレをして島をうろついていて・・・」

オタコン「ねえ・・・それってもしかして」

スネーク「ああ、間違いないな」


オタコン「『クレヨンしんちゃん』だよね・・・?」

スネーク「オタコン、お前のせいだぞ。お前がサニーの為にとあんな物を持ってくるから・・・」

オタコン「た、たまたま手に入れる機会があったんだよ。ほら、サニーもノーマッドの中ばっかりで退屈じゃない?アニメの一つも見せてあげないと」

オタコン「とくに『クレヨンしんちゃん』は子供の情操教育にイイって聞いてたから・・・日本の文部省も推薦してるんだって」

スネーク「ケツ丸出しで美人を片っ端から口説き回るような小僧がか?どう考えても悪影響にしか思えんが」

オタコン「ていうか、なんでスネークも見てるんだい?」


スネーク「サニーに無理矢理付き合わされた。最初はただ退屈凌ぎになると思ったんだが」

スネーク「まさかあんなに大量にあるとは・・・」

オタコン「ええっ!?まさか、一日で全部見たのかい!?」

スネーク「20本も連続で見させられる方の身になってみろ。おかげで俺もけつだけ星人ができそうだ」

オタコン「サニーが退屈しないようにって思ったんだけど、まさか一日で全部視聴するとは・・・」

スネーク「サニーは楽しそうだったがな。俺には苦痛でしかなかった。そもそも子供向けアニメに興味はない」

オタコン「な、なるほど・・・夢に出てくるわけだ・・・」ハハ

スネーク「・・・」


オタコン「う~ん、サニーの驚異的な集中力なら確かに、ね」

スネーク「次からは一本ずつにしろ。まとめて持ってくるのは禁止だ」

スネーク「俺もたばこを我慢してるんだ。それくらい言う権利はある」


オタコン「わ、わかったよ・・・でも」

スネーク「なんだ」


オタコン「すでに、何本か置いてあるんだ・・・今度はその、TV版の方をね・・・」

オタコン「TV版は映画版よりはるかに多いから・・・しばらくは我慢してもらうしかないね」ハハ


スネーク「・・・」ハァ


バラバラバラバラバラ・・・



















   A C T . 4   


T W I N   S U N S


     (双子の太陽)


バラバラバラバラバラ・・・


ゴォォォォォォォォ・・・


オタコン「着いたよスネーク。シャドーモセスだ」

スネーク「・・・」

オタコン「スネーク、MK.Ⅲを頼む」

スネーク「ああ・・・・ん?」ガチャ

スネーク「おいオタコン、このMK.Ⅲの待機画面・・・」

オタコン「サニー、だね・・・いつのまにこんな物を」

スネーク「そういえば最近絵ばかり描いていると思っていた」

オタコン「う~ん、まぁ、通常運用に支障はないみたいだけど・・・」

オタコン「嫌なら元に戻そうか?」

スネーク「いや、構わん。勝手に変えるとサニーにどやされそうだ」

オタコン「はは、了解だスネーク」

オタコン「それからスネーク」

スネーク「ん?」

オタコン「人影は見えないが無人機が巡回している。気を付けてくれ」

スネーク「了解だ。では、任務に入る」



バラバラバラバラバラバラ・・・




スネーク「・・・」チラ


スネーク「救いのヒーロー、ぶりぶりざえもん、か・・・」




【MK.Ⅲの待機画面】

http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org5288400.jpg




スネーク「・・・」



スネーク「何が一億万円だ・・・」





ビュォォォォォォォ・・・・


サニー「かわにしのせぐち きぬのべばし たきやま 」


 (カスカベ防衛隊、集合~!)

 (今日は世界を悪のロボから守る、「えいゆーごっこ」をするゾ!)


サニー「うぐいすのもり、つつみがたき、ただ、ひらの 」


 (え~なにそれ。ネネりあるおままごとがいい~)

 (「えいゆーごっこ」ってなに?)


サニー「いちのとりい、うねの、やました、ささべ 」


 (かすかべに悪のロボがミサイルをうとうとしてるんだゾ!オラ達はそれを食い止める正義のヒーローだゾ!)

 (じゃあ僕は、防衛隊に様々なアドバイスをする司令官だ!)


サニー「こうふだい、ときわだい、みょうけんぐち・・・」


 (ぼくは ロボを つくった かがくしゃ)

 (おのれ~カスカベの平和を脅かす悪のロボめ~!)


サニー「~~~♪」カチャカチャ


 (うわあ やられ たー)

 (しんのすけさん、ありがとう!しんのすけさんはわたし達のえいゆうよ~)


 (オラはえいゆーじゃない。これまでも、そしてこれからも)


サニー「・・・まぁ!」

サニー「今日のしんちゃん、まるでスネークみたい・・・」



 (ワーッハッハッハッハ!ワーハッハッハッハ!)


 (結局それかよ・・・)


 (なんか、よくわかんないよこれ)


 (どうせ きのうみた えいがに えいきょう された)


 (しんちゃん単純だもんね~)



サニー「~~♪」



ガーコ ガーコ



サニー「あっ」



カチャカチャ パカ



 (テッテレッテレ♪ テッテレッテレ♪ テレテンッテンッテンッ♪)



サニー「・・・まぁ!」



 ( じ ゃ )














サニー「 上 手 に 焼 け た っ  」


※こちらの曲を聞きながらご覧ください

https://www.youtube.com/watch?v=Dp7t50-4yGU



【登場キャラ】


野原しんのすけ

野原ひろし

野原みさえ

野原ひまわり


ロイ・キャンベル

メイ・リン

ナオミ・ハンター

ナスターシャ・ロマネンコ

マスター・ミラー

ハル・エメリッヒ(オタコン)


デコイ・オクトパス(忘れられた仮装芸人)

リボルバー・オセロット(焼肉と肛門のスペシャリスト)

サイボーグ忍者(豚)

サイコ・マンティス(世界最高峰のベビーシッター)

スナイパー・ウルフ(戦場のボンキュッボン)

バルカン・レイブン(巨漢の学歴コンプレックス)

リキッド・スネーク(反抗期)

メタルギアREX(ポンコツロボ)


ゲノム兵

ジョニー佐々木



雛形あきこ

華原朋美

NOPLAN(内村、三村、大竹、レッド、ふかわ)



モモタロス

カンタムロボ

しん王


よしなが先生

風間くん

マサオくん

ネネちゃん

ぼーちゃん


ソリダス・スネーク

ジム・ハウスマン

バグ大佐


オールド・スネーク

サニー

イーライ



ぶりぶりざえもん



フランク・イェーガー



アクション仮面

運転手

ゲノム兵4


=ソ○○○・○ネー○


【参考元ネタ】

メタルギアソリッド

メタルギアソリッド2

メタルギアソリッド3

メタルギアソリッド4

メタルギアソリッド5


クレヨンしんちゃん ブリブリ王国の秘宝

クレヨンしんちゃん 雲黒斎の野望

クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険

クレヨンしんちゃん 電撃!ブタのヒヅメ大作戦

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 栄光のヤキニクロード

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズ

クレヨンしんちゃん 超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ黄金のスパイ大作戦


仮面ライダー電王+しん王


【塗り絵元ネタ】

メイ・リン=よしなが先生

スナイパー・ウルフ=まつざか先生

ナスターシャ=ルル

キャンベル大佐=ゲイの男

ミラー=神田鳥 忍

リキッド=マサオくん

ナオミ=チャコ

オセロット=みさえ

メタルギア=ロボしんちゃん


【エンディング曲】

素直になりたい / 米村裕美


【クロス元】

クレヨンしんちゃん×メタルギアソリッド


【サブタイトル】

超潜入!嵐を呼ぶオラと金属の歯車(パクリ)


【原作】

クレヨンしんちゃん(臼井儀人)

メタルギアソリッド(小島秀夫)


【元スレ】

しんのすけ「シャドーモセス島に きたゾ!」
しんのすけ「シャドーモセス島に きたゾ!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1407753957/)















































【黒幕】○○○・○○○○


しんのすけ「シャドーモセス島に きたゾ!」


リキッド・オセロット「・・・俺だ」

リキッド・オセロット「ああ、演習は無事に終了した・・・正直、かなり危うかったがな」

リキッド・オセロット「ああそうだ。やはり愛国者が察知していた」

リキッド・オセロット「ふん、お互い、特にメリットもない演習だ。奴らが本腰入れてくるはずもない」

リキッド・オセロット「その証拠に少し恫喝しただけで尻尾を巻いて逃げて行った・・・」

リキッド・オセロット「俺としてもスネークの精神が折れてないか確認するだけでよかった・・・奴を見つけた時点ですでに目標は達成していた」

リキッド・オセロット「ああそうだ。あいつにはヘイブン完成のキー、J・Dの破壊を完遂して貰わねばならないからな・・・」

リキッド・オセロット「ああ、そうだな」


リキッド・オセロット「だがしかし、お前の発想は実にユニークだった」

リキッド・オセロット「ナノマシンによる夢を媒介にしたVR空間の構築・・・なるほどな。これなら時間も手間もかからずS3計画が発動できる」

リキッド・オセロット「まさに「夢のS3計画」と言った所か。ふん、メルヘンな計画だな」

リキッド・オセロット「だが不確定要素が多すぎる。そうだ。夢の中など何が起こるかわからん」

リキッド・オセロット「現にあの子供・・・なんだあれは。お前がいなければ俺はどうしていいかわからず途方に暮れていただろう」

リキッド・オセロット「ふん、焼肉を食わしただけであんなに感謝されるとは思わなかったよ」

リキッド・オセロット「しかし研究を進めれば実用化は十分可能な範囲だろう。もっとも、俺達にそんな時間はないが」


リキッド・オセロット「だが一つ気になる事がある・・・教えろ」

リキッド・オセロット「俺の役がオセロットになっていたのはどういう事だ?当初の計画では俺とお前が両陣営に分かれて誘導していく予定だったはずだ」

リキッド・オセロット「そのおかげで当初の計画とは大幅に狂わされた。そして極めつけにあのガキの登場だ」

リキッド・オセロット「あの時点で明らかに計画は失敗だったはずだ。何故演習を終了させなかった」

リキッド・オセロット「あのガキの予想外の活躍、そして本物があの場所にいたからよかったものの・・・」

リキッド・オセロット「・・・ふふ、読めたぞ。お前の目的」


リキッド・オセロット「ああ、演習は一回こっきり。それも内容はただの確認作業。あのS3は成功だろうが失敗だろうがどうでもよかった」

リキッド・オセロット「時間も迫っている。二回目はなかっただろうな」

リキッド・オセロット「しかしお前は、にもかかわらず何度も何度も再演算し直した・・・ふふ、そうか」

リキッド・オセロット「そうまでして、兄に会いたかった、か・・・」

リキッド・オセロット「泣かせる兄妹愛だな。あの野原一家に感化されたか?」

リキッド・オセロット「いや、むしろ最初からその目的で・・・いやぁ、別に怒って等いないさ」

リキッド・オセロット「言っただろう。俺としてはどちらでもよかった。あの中でお前と連絡が取れなくなったから焦っただけだ」

リキッド・オセロット「そーかそーか・・・最後に、もう一度、か。なるほど・・・」

リキッド・オセロット「しかし、あの小僧には酷な話だったな?あの小僧、本気でお前に惚れていたようだったぞ?」

リキッド・オセロット「目的の為には手段を選ばない・・・子供でも利用できる物はなんでも利用する。フフ、そんな女だったなお前は」


リキッド・オセロット「ああ、兄弟はそちらに向かっている。お前はヴァンプと共にREXの元へ向かえ」

リキッド・オセロット「レールガンが回収できたら後はもう好きにしていい」


リキッド・オセロット「・・・そうか。達者でな」
































リキッド・オセロット「ナオミ・ハンター」













 しんのすけ「シャドーモセス島に きたゾ!」   




                       お   わ   り


お疲れ様でした。これにて終了です

そして挨拶が遅れました。>>1です

読んでいただいた皆様に楽しんでいただけたのでしたら幸いです

アンケートの曲、5が一番多かったですが反映できなくてすいませんw

さよならありがとうは筆頭候補でしたが、筆者の世代的に素直になりたいも捨てがたくてですね

最後の最後まで悩みましたが、やはり思い出には勝てませんでしたw協力していただいたのにすいません


え~、後書きがてらちょっとだけ語らしていただきたいのですが

今回のは物語を作る。というよりも文章の練習。の意味合いが大きくてですね



まず一つ目が「地の分縛り」です


筆者はSSを書く際にですね、駒かい描写を地の分に頼ってしまう部分が多くて、これをなんとかしたいと思い一筆取りました

擬音だけで表現するって難しいですね・・・なんどか縛りを解こうかと思ってしまいましたw

まぁこっちはおまけみたいなもので次が肝心なのですが



2つめ、今回はこっちがメインです。それは「伏線の練習」です


最初からオチまでは全て構想にありまして、途中経過に伏線を仕込んで、いかにバレずに機能するか?というのが今回の筆者のテーマでした

最初の挨拶を省いた理由もこれのせいです。下手な事言って感付かれるのもアレだったのでw

簡単に言うと1に見せかけた4の話。クレしんに見せかけたメタルギアの話、と言った所でしょうか

ちゃんと機能してましたかね?この辺はコメいただけると幸いです



クロスに関してはですね。メタルギアとクレしんって実は相性いいんじゃね?って言うのは前から思ってましてですね

まず劇場版クレしん映画にはMGSっぽい描写、結構あるんですよ。ブタのヒヅメ、スパイ大作戦がいい例ですね

そして作品のテーマが、クレしんが「家族愛」対するメタルギア(1)が「遺伝子」と意外や意外どんぴしゃなんですね

まあ筆者目線で言うと展開に困ったらギャグと勢いでごまかしてしまえって言う不純な動機もあったのですが(笑)



とまあこんな感じです。思った以上に長く、そして複雑な話になってしまいましたが最後まで付き合っていただきありがとうございました



一応SSはこれで終了ですが、次の投下で伏線のネタばらしをしたいなって思います

ですのでHTML依頼はちょっと待っていただいて、しばらく置いといて下さい

多分そんなに間は開けないと思います。ただのネタばらしなんですぐ書けると思いますし

折角なんで探してみてくださいw結構大量に仕込みましたからw

次の投下で答え合わせをして、それでラストにしましょう。

あ、そうそう。誤字脱字だらけですいませんでしたw

では、お疲れ様でした

あ・・・余計なお世話だったかな?
投下した後批評スレで批評してもらおうと思ったんだけど

なるほど・・・余計な事言っちゃったみたいですね・・・
なんか急に恥ずかしくなってきましたwwすいませんテンション上がってました痛かったですすいません

恥ずかしいのでHTML依頼出しときます。批評スレにも載せておくので指摘して頂けたら幸いです

逃走ついでに最後に一個だけネタバレさせて下さい





























しんのすけは夢の住人です。任務が終わると自分が消えてしまう事をわかってました

最後笑顔で別れたしんのすけですが>>313にはしんのすけの本当の声が隠されています。

しんのすけのセリフをよーく見てください。すると・・・









































おつでした!!

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年03月08日 (日) 14:44:22   ID: lSqhJKZ9

もっと評価されるべき作品

2 :  SS好きの774さん   2015年03月21日 (土) 20:05:05   ID: i6GRuPvj

とてもいい作品です!

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