エレン「みんなヤンでる104期生」(855)
ガチャ
ミカサ「…………」
ライナー「…………」
ベルトルト「…………」
アニ「…………」
ジャン「…………」
コニー「…………」
サシャ「…………」
クリスタ「…………」
アルミン「…………」
ユミル「…………」
エレン「……お、おはよう、みんな」
ミカサ「おはよう、私のエレン。今日こそ二人きりで誰もいないところに行きましょう」
ライナー「おう! 今日もいいケツしてるな、エレン!」
ベルトルト「おはよう、エレン。大丈夫かい? 歩き疲れてないかい? 抱き上げてあげようかい?」
アニ「おはよう、エレン。蹴っていいかい? 足の骨砕いて私無しじゃ歩けない身体にしてもいい?」
ジャン「エレンエレンエレンエレンエレンエレンエレン」ブツブツ
コニー「ハァハァ……エレン……エレン……」シコシコ
サシャ「おはようございます! 今日こそエレンを食べていいですか?」
クリスタ「おはようエレン! 私の血の入った紅茶だよ♪」
アルミン「おはよう、エレン。親友の僕の隣の席に座るよね、もちろんだよね、ね、ね、ねえ!?」
ユミル「おはよう、私の婿。結婚してくれ」
エレン「……どうしてこうなった」
書き溜めもないんで気長に一人ずつ病ませていきます
-ミカサ・アッカーマンの場合-
ミカサ「エレン。パンクズがついてる」
エレン「お、おう。ありがとな、ミカサ……ミカサ?」
ミカサ「なに?」
エレン「パンクズを、ハンカチに包んで、何してんだ?」
ミカサ「保存するの」
エレン「えっ」
ミカサ「エレンの私物第5326号として私の宝物にする」
エレン「えっ」
>>6
5326を少ないと思ってしまった俺はもうダメかもしれない…
エレン「あれ? 座学に使う教科書どこやったっけ?」
ミカサ「昨日寮に帰ったとき、自分のロッカーの一番下に無造作に置いている」
ミカサ「その後、乾いた洗濯物が配布され、エレンは教科書の上に畳まずに置いてしまった」
ミカサ「エレン、ちゃんと洗濯物は畳まないと駄目。だからこんなことになる」
エレン「……ミカサは何でそんなこと知ってるんだよ」
ミカサ「私はエレンの家族、ので、常に側に居て見守ってる」
エレン「い、いや、そこまで見守らなくてもいいぞ?」
ミカサ「……いらない?」
エレン「えっ?」
ミカサ「エレンは私のこと要らないと言うの?家族なの、家族なのに?
私たちこの世に残されたたった二人きりの家族。エレンがアダム、私がイヴ。
二人でいっぱいいっぱい巨人を皆殺しに出来るくらいたくさんたくさん子作りして世界を救うんでしょ?
外の世界を旅するんでしょ?エレン、だからおかしい。
エレンは私のこと要らないなんて言わない言うはずがない。
あなたエレン? エレンじゃないの? ねえ誰なのエレンなの?
エレンじゃないなら殺していいの? エレンだったら殺していいの?」
エレン「い、いるよ! いるに決まってんだろ!? 俺たちたった二人の家族じゃないか!」
ミカサ「エレン」パァ
エレン「……はぁ」
ミカサ「>>9あくまで私物のカテゴリ。髪の毛、爪、体液など必然的に数が多くなるものは別でカウントしている」
-ライナー・ブラウンの場合-
ライナー「よう! エレン」
エレン「(ビクッ) ら、ライナー……」
ライナー「今日の対人格闘の訓練は一緒に組もうぜ!」
エレン「い、いや! 俺、アニと組むからさ」
ライナー「あ? お前、最近つれないな。全然俺と組んでくれないじゃないか」
エレン「お、俺だって強くなりたいんだよ! アニはライナーより強いしな」
ライナー「ほぉ? 俺より強い、か?」
ライナー「単純な力でも、か?」ガシッ
エレン「いっ!? いてえ! いてえよライナー!」
ライナー「エレン、俺が本気出せばお前なんか簡単に犯せるんだからな」
エレン「犯すってなんだよ!? 俺たち男同士だろ! んなこと出来るわけないだろ!」
ライナー「だがな、エレン。それじゃ駄目なんだよ。俺はお前の心が欲しい。心の底からお前と愛し合いたいんだ」
エレン「ひっ……!?」クビシメ
ライナー「俺は諦めないぞ、お前が俺を愛してくれるまでずっと付きまとってやるからな」ギリギリ
エレン「ぐっ、あ……!?」
ライナー「まあ今回は諦めるが、次はよろしく頼むぞ」パッ
エレン「がはっ!?ごほっ!ごほっ!」
エレン「……正気に戻ってくれよ、ライナー」ガクガク
-ベルトルト・フーバーの場合-
ベルトルト「エレン」
エレン「よ、よお……(見つかっちまった)」
ベルトルト「大丈夫かい? 疲れてないかい? 僕が抱えようかい?」
エレン「大丈夫だよ、ガキ扱いすんな」
ベルトルト「いや、エレンは小さいよ? かわいいよ? 抱きあげて誘拐しちゃいたいくらいだ」ニコッ
エレン「」ゾクッ
ベルトルト「だから僕は君を守りたいんだ。だから常に付いて歩いていいかい? エレンが怪我しないか心配だからさ」ニコニコ
エレン「か、勝手にしろよ!」ダッ
ベルトルト「そうさせてもらうよ」スッ
エレン「お、おい! トイレだぞ!?」
ベルトルト「気にしないで。僕はライナーと違って手は出さないよ。見てるだけで十分だから」ニコニコ
エレン「で、出て行けよ!」
ベルトルト「気にしないで」ニコッ
エレン「う、う……」
-アニ・レオンハートの場合-
アニ「エレン、今日も稽古つけてあげるよ」
エレン「お、お手柔らかに頼むぞ?」
アニ「はぁ? それじゃ訓練にならないだろ? 死ぬ寸前まで痛めつけてやる、よ!」シュ
エレン「くっ」ガシッ
アニ「甘いね」バシッ
エレン「うわっ!?」ドサッ
アニ「シッ!」ドゴォ
エレン「がはっ!」
エレン「ごほっ!ごほっ!」
アニ「はあ……やっぱエレンあんた最高だよ。あんたの鳴き声がたまらなく私を興奮させる」ガスガス
エレン「いっ! いてぇ! ま、参ったって、アニ!!」
アニ「寝ぼけたこと言ってんじゃないよ。私が聞きたいのはあんたの悲鳴なんだよ。もっと鳴いてよ、泣き叫んでよ」ガスガス
アニ「今のままじゃ全然興奮しないんだよ、あんた死ぬ寸前の過呼吸状態の顔を見ないと私はイケない身体になっちゃったんだから責任とりなよ」ガスガス
アニ「ほら、もっと大声上げて! 心の底から痛がらないとさぁ! 全っ然だめなんだよ!」ガスガス
エレン「ぐあああああああああああ!」
アニ「はっ……んんっ……」ゾクゾク
-ジャン・キルシュタインの場合-
エレン「あ、ジャン」
ジャン「エレン……?」
エレン(こいつは基本的に無害なんだけど)
ジャン「エレンエレンエレンエレンエレンエレンエレンエレンエレンエレンエレン」
エレン(高速で俺の名前を呟きながら、大きく目を見開いて、ジリジリにじり寄って来るだけだしな)
エレン(……まあ夜中トイレに行くとき、偶然出会っちまって、あまりの迫力にチビっちまったけど)
エレン(でも……っ!)バシュ
ジャン「エレンエレンエレンエレンエレンエレンエレンエレンエレン」バシュ
エレン「立体機動訓練中だけは、マジで、ヤバイんだっつーの!」バシュ
エレン(はええええええ! やっぱミカサの次に上手いだけあって逃げ切るのがきつい!)
ジャン「エレンエレンエレンエレンエレンエレンエレンエレンエレン」バシュ
エレン(こいつにだけは捕まったことないから、何されるかわかったもんじゃねーし!)
エレン「くっそおおおおおおおお!」バシュ
-コニー・スプリンガーの場合-
コニー「エレン!」
エレン「おいコニー、廊下で下半身露出してんじゃねえよ」
コニー「やらせてくれ、エレン!」
エレン「……はあ」ポイッ
コニー「うひょおおおおおおおお!エレンの匂いのついたハンカチクンカクンカアアアアアアアアアアアア!」
コニー「うっ」
コニー「ふぅ」
コニー「ありがとうね、エレン君」キラキラ
エレン(こいつは俺の匂いがついてるものだったら、なんでもいいから楽だなぁ)スタスタ
-サシャ・ブラウスの場合-
サシャ「あ、エレン!」
エレン「」ビクッ
サシャ「こんにちわエレン食べていいですか?」
エレン「おうサシャ、駄目だよ」
サシャ「何をしてたんですかエレン食べてもいいですか?」
エレン「立体機動装置の点検をしようと思ったんだけどな、俺は食べたら駄目だ」
サシャ「そうですか、私も暇なのでご一緒してもいいですかエレン食べてもいいですか?」
エレン「ああ、いいぞ」
サシャ「いいんですかっ!?」
エレン「あっ」
サシャ「じゃあじゃあ! まずエレンの眼球をください! それを口に含んでコロコロ飴玉のように舐めさせてください!
それからエレンの脳みそ! 絶品に違いないですね、首は切り取って大鍋で茹で上げちゃいましょう!
あ、でもエレンの舌はちゃんと切り取って網で塩胡椒で味付けて焼きますよ?豪勢にスライスせずに分厚いまま食べちゃいます!
エレンは脂身が少なそうですから、しっかりと臓物を味合わなきゃいけませんね!
あ、心臓だけは血液を一滴残らず搾り出して、ジュースにしちゃうんでご心配なく!
とりあえず、目玉抉らせてください、エレン!」
エレン「サシャ」
サシャ「はい?」
エレン「ここに食品庫から盗み出した肉がある」
サシャ「いただきます!」パクッ
サシャ「はあ~お肉美味しくて幸せです~……って、何の話してたんでしたっけ?」
エレン(これでストックがなくなった……また盗んでこないと)
-クリスタ・レンズの場合-
クリスタ「あっ! エレンだ、エレーン!」フリフリ
エレン「お、おう、クリスタ」
クリスタ「ねえエレン、走ってたの?」
エレン「(ベルトルト、何とか撒けたな)あ、ああ、ちょっとな」
クリスタ「そっか! じゃあ喉渇いてるよね♪」スッ
エレン「ま、待てよ! 大丈夫、のどは渇いてないから!」ガシッ
クリスタ「え? そっかあ、残念……」シュン
エレン「く、クリスタは気が利くからな……(相変わらずナイフ常備してるんだなこいつ)」
クリスタ「あ、じゃあ、クッキーあげる! エレンのために焼いたの!」
エレン「お、おお。嬉しいな……で、何が入ってるんだ?」
クリスタ「私の血と、唾液と、愛液だよ♪」
エレン「……寮に帰ってから食べさせてもらうよ」
クリスタ「……今食べてくれないんだ」シュン
エレン「いや、ほら、走ってたからさ、のどが」
クリスタ「えっ? のど渇いてるの?」スッ
エレン「違うって!」ガシッ
-アルミン・アルレルトの場合-
アルミン「エレン、遅かったね。ご飯取ってきてあげたよ」ニコッ
エレン「おーそっかーアルミンありがとー」ペッペッペッ
アルミン「エレン? なんで唾をご飯に吐きかけてるんだい?」
エレン「ミカサ、俺の唾液の付いたご飯とお前のご飯交換しようぜ」
ミカサ「よろこんで!」サッ
ミカサ「」モグモグ
ミカサ「」モグ・・・モ・・・グ・・・
ミカサ「エレ……体が、しびれ……」
アルミン「チッ」
ミカサ「身体が……熱い///」
エレン「お前何入れたんだよ」
アルミン「何も入れてないよ? 万年発情してる糞腹筋雌豚が悪いんじゃないかな?」ニコッ
エレン(多分一番厄介なんだろうが、付き合いが長いから手の内が読めるのが救いだな)
アルミン「まあいいさ。君を陥れる策は100を超えてるからね」
エレン(えー……10個くらいしか思いつかねえよ、やっぱこいつもヤバイな)
-ユミルの場合-
ユミル「よう、エレン」ヌギッ
エレン「だからお前は脱ぐなよすぐに!」ガバッ
ユミル「照れんなよ、溜まってんだろ? 変態共に付きまとわれてろくにオナニーもできないだろうしな」
エレン(お前もその内の一人だよ……)
ユミル「まあまあ、私に任せろって」サワサワ
エレン「さ、さわんな! 気持ち悪い!」
ユミル「―――ッ! はぁ、はぁ……もっと、もっと言ってくれていいぜ?」
エレン「な、なに興奮してんだよ、変態!」
ユミル「」ビクッ
エレン「大体、どこでも構わずすぐ脱ぎやがって、そういうの痴女って言うんだぞ!」
ユミル「」ビクビクッ
エレン「どこでも発情しやがって、迷惑なんだよ!」
ユミル「」ビクンッビクンッ
エレン(あ、これ全然逆効果だわ)
ミカサ:オールラウンダー
ライナー:強姦魔
ベルトルト:紳士ストーカー
アニ:ドS
ジャン:キチ
コニー:オナニー中毒
サシャ:カニバ
クリスタ:逆カニバ
アルミン:薬漬け
ユミル:ドM
こうしてみるとユミル病んでなくねまあいいや
1.誰かのキャラで個別ルート
2.みんなでエレンの奪い合いルート
3.みんなでエレンを分かち合いルート
どれ書こう>>48
3
>>48
把握
アルミン「今日皆に集まってもらったのは、エレンをみんなで分かち合おうって相談だよ」
ライナー「おい、ふざけんなよ。エレンは俺のもんだ」
ミカサ「ゴリラは黙ってて、そもそもエレンは私のもの」
アニ「誰の所有物でもいいけど、エレンを殺しちゃうような奴は許せないね」
サシャ「えぇ!? エレン食べたいです、私!」
ジャン「俺もエレンに触れちまったら、引き裂いて殺すつもりなんだが」
ベルトルト「うーん、エレンの気持ちはどうなんだろう」
クリスタ「私はエレンに私の身体を食べてもらえたらそれでいいよ」
ユミル「私もエレンに首絞められるだけでいい」
コニー「エレンエレン」シコシコ
マルコは病んでないのか……やっぱりマルコがナンバーワン!
アニ「わかっただろ、アルミン。こんだけ趣味趣向が違う奴らが集まってんだ、全員の願いを叶えるなんて無理に決まってる」
ミカサ「全員が無理なら、一人にまで減ればいいだけ。肉を削ぐのは得意」チャキ
アニ「へぇ?」チャキ
アルミン「落ち着いてよ、二人とも。その点に関しては心配ないよ」
ライナー「どういうことだ?」
アルミン「エレンはね、傷がすぐ塞がるんだ」
ベルトルト「え?」
アルミン「エレンの身体の隅々まで知り尽くしてる僕はわかってるよ。メスを入れたらすぐに塞がっちゃうんだもん、参ったよ」
サシャ「ってことは、食べても無くならないんですか!?」
アルミン「うん、腕くらいならすぐに生えてくるし、臓器やなんかも再生されるよ」
>>51マル…コ…?ああうんあれね、マルコねちょっと今回は作風と違うから外れてもらったのさハハハ忘れてたとかじゃないよ!
アニ「なんだ、つまり手加減の必要がないってことか」ニヤリ
ミカサ「エレンの生爪」ガタッ
ライナー「ケツ掘り放題かよ、たまんねぇな」ジュルリ
サシャ「うひょおおおおおおお! 食べつくしますよエレェェェン!」ジュルリ
ジャン「マジかよ! 引き裂いていいのか!?」ガタッ
ベルトルト「僕はあまりメリットないな」
クリスタ「私もだよ。私も不死身ならなぁ……」
ユミル「まず私らはあっちがその気になってくれないと無理だしな」
コニー「エレンエレン」シコシコ
アルミン「そんなクリスタとユミルには僕特製の媚薬をあげよう。注射したら丸一日は効果が続くよ」
ユミル「でかしたアルミン!」
アニ「丸一日ってことは……」
アルミン「そうさ、一人一日、エレンを好きに出来る」
ミカサ「一日過ぎてしまうと九日も待たないといけない、それはつらい」
アルミン「でも今エレンはとても疲労してるんだ。エレンに壊れてもらっては困る、その為の対策だよ」
ミカサ「……エレンの為なら我慢する」
アルミン「みんなもそれでいいね?」
アルミン「じゃあ、エレンを拉致監禁しようか」ニコッ
ごめん書いてたらこれ掲載したらやばいんじゃねレベルのものが出来上がっていってるんだが
ここってエロは可だけどガチグロって何処まで許されるの? それともグロ非推奨?
ID変わっただろうけど>>1です
表現はちょっとライトにしたつもりだけど、拷問グロエロ注意な!
-ミカサ・アッカーマンの日-
エレン「」
ミカサ「エレンの歯、エレンの爪、エレンの毛、とり放題」ハァハァ
ミカサ「泣き叫ぶエレンかわいい、血まみれのエレンかわいい、エレンの血おいしい」ペロペロ
エレン「」シュウウウウ
ミカサ「生えてきた、また採取しないと」イソイソ
エレン「や、やめてくれよミカサァ! 俺死んじゃうだろ!?」
ミカサ「エレンは死なない、大丈夫。あ、乳歯みたいでかわいい、今のうちに取っちゃおう」パキッ
エレン「ぐあああああああああああああああ!」
-ライナー・ブラウンの日-
ライナー「どうだ、エレン。お前の中に俺の腕が入ってんだぜ?」
エレン「うあああああああ! やめろやめろやめろ! 抜けよ、抜けよおおおおおおおおおおおおお!」
ライナー「ああ、抜いてやるよ。その代わりこっちを突っ込むぜ?」
エレン「やめろ! やめろよ! くそっ! コロスコロスコロス! 全員殺してやる!」
ライナー「ははは! 威勢だけはいいな、エレン!」ズコズコ
エレン「うああああああああああああ気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い!」
-ベルトルト・フーパーの日-
ベルトルト「」ニコニコ
エレン「…………」
ベルトルト「」ニコニコ
エレン(今何時間経ったんだ……? ベルトルト、顔近づけてからピクリともうごかねえからわかんねえや……)
-アニ・レオンハートの日-
バキッ
エレン「ああああああああああああああああ!!?」
アニ「ふぅん、ここまで力込めると折れるんだね。じゃあ今度はあの技を試してみようか?」
エレン「ま、待てよ! もうやめてくれよ、アニ!」
アニ「やだね。あんたの骨を砕く感覚が溜まらなく興奮するんだ。特に関節技は骨の折れる音が身体に響いてたまんないんだよ」ガシッ
エレン「も、もういやだあああああああああああああああ!」
ボキッ
エレン「」
アニ「なに気絶してるの?」ガッ
エレン「!?ぎゃああああああああああ!!」
アニ「……あはっ」ゾクゾク
-ジャン・キルシュタインの日-
エレン「」
ジャン「はぁ……はぁ……」
エレン「」シュウウウウ
ジャン「は、ははは! また復活しやがったか! また切り刻んでやるぜぇ……!」スチャ
エレン「」
-コニー・スプリンガーの日-
コニー「エレンエレンエレンエレン」シコシコ
エレン(こいつこんな状況になってもオナニーしかしねえな……)
エレン(ライナーに滅茶苦茶にされてケツの穴とかも全然大丈夫なんだが)
コニー「うっ」
コニー「ふぅ」
-サシャ・ブラウスの日-
サシャ「ハフハフッ!ハフハフッ!」
エレン「……うめえのかよ、人の肉って」
サシャ「エレンのお肉ですよ! エレンのお肉はとてもおいしいです!」
エレン「そうかよ……」シュウウウウ
サシャ「あ、また生えてきた、えいっ!」スパッ
エレン「ぐううううううう!? お、おまえ、いきなり切るなよ!」
サシャ「だって勿体無いじゃないですか! 腕が生えてきた直後に切らないと、時間当たりの生産数が下がってしまいます!」
エレン「もういやだ……」
-クリスタ・レンズの日-
エレン「グリズダ! はやぐ! はやぐやらせろ!」
クリスタ「ふふ♪ あんまりがっついちゃ駄目だよ、エレン♪」
クリスタ「まずは私のおしっこ味わってね♪」
エレン「はぁ……んぐっんぐっ」
クリスタ「はああああ♪ エレンが私のおしっこ直接飲んでるぅ♪」
クリスタ「ごめんね、もうちょっと待ってくれたら、アルミンが私を不老不死にしてくれるからね♪」
クリスタ「そしたらお互いに食べさせあいっこしよっ♪」
-ユミルの日-
エレン「くそっ! くそっ! くそっ! お前らみんな殺してやる……殺してやる!」ギュウウウ
ユミル「かはっ! えれ、カヒュ!」
エレン「ちくしょうちくしょうちくしょおお! 死ねよ! 死ね! 死ねよおおおおおお!」ギュウウウウ
ユミル「こ、ころせよ! ころしてくれよエレン!」ビクンビクンッ
エレン「うあああああああああああしねしねしねしねしね!」
-アルミン・アルレルトの日-
エレン「……なあ、アルミン。なんでこうなっちまったんだ?」
アルミン「あ、あんまり動かないでよ、エレン。胸の傷を開くための棒が外れちゃうじゃないか」
エレン「なんでだよ! なんでお前は! 幼馴染の腹掻っ捌いて平気なんだよ!?」
アルミン「ちょ、ちょっとエレン! しかたないな……」プスッ
エレン「がっ……あっ……?」
アルミン「そんなの僕だって知らないよ。何故か知らないけど、エレンに異常に興味が沸いたんだ」
エレン「はるひん……?」
アルミン「あはは、呂律が回ってないね、エレン。でもわからないんだ。ある日突然、エレンを解剖したくなった」
アルミン「だから仕方ないんだよ、エレンは都合よく死なない身体だしね」ニコッ
エレン(……夢だろ、こんなの。夢なら覚めてくれ)
-???の日-
エレン(昨日はアルミンだったから、今日はミカサか)
エレン(また拷問まがいのことを、一日中……)ガクガク
ギィィ
エレン(きたっ!?)
???「エレン、まだ生きてるかい?」
エレン「えっ? お前……マルコ?」
マルコ「ごめんね、エレン。君をこんなことにしてしまって」
エレン「はっ!? マルコ……マルコなのか!?」
マルコ「うん。そうだよ」
エレン「ま、まさかお前も、あいつらみたいに俺を……!?」
マルコ「違うよ。僕は君にひどいことはしない」
エレン「そ、そうなのか? よかった……ん? 待てよ、おい。お前さっき、こんなことになってしまったって言わなかったか?」
マルコ「……今回のみんなの異常は、僕と、アルミンが原因さ」
エレン「はぁ!?」
マルコ「それと、もう一人、グリシャ・イェーガー。君のお父さんがね」
エレン「はぁあ!? 親父!? なんで親父が関係してんだよ!」
マルコ「君のお父さんが、アルミンにある薬の作り方を書いたメモを渡したのがそもそもの発端だよ」
マルコ「君のお父さんが書いたメモには、人間を巨人化させる薬の作り方が書いてあったんだ」
エレン「は!?」
マルコ「アルミンと僕はそれを作った。人類の為にね」
マルコ「マウスでテストしたときは成功したんだよ。だから、アルミンが試しに自分に投与した」
マルコ「だけど、人間に投与する段階では失敗してしまったんだ。そしてアルミンは精神に異常をきたしてしまった」
マルコ「そしてそれを次々実験と称して、成績上位者に投与したんだ」
エレン「そ、そんなことがあったのか……」
マルコ「でも安心して! もう少しで解毒剤が出来るんだ! もう少しの辛抱だ!」
エレン「ほ、本当なのか!? もう少しで開放されるんだな!?」
マルコ「ああ! だからもう少しの辛抱だ! もう少しの辛抱だ!」
エレン「もう少し、もう少しだ……もう少し我慢すれば…ほんとだな、マルコ……」
アルミン「あちゃー、薬の分量間違えて幻覚見ちゃってるね、これ」
アルミン「はあ……引継ぎまでに戻さないとミカサに怒られちゃうよ」
アルミン「っと、あれからもう二ヶ月経ったんだね、早いね、エレン」
アルミン「でも大丈夫だよ。僕らみんなはずっと、ずぅーっと、エレンを愛し続けるからね」
エレン「もう少しだ、もう少しだ、もう少しで……開放……」
BAD END
ヤンデレというよりただのグロだよねごめんね
そろそろ真面目にハッピーエンド書くことにするよ
まだ続くの?
終わりならエレンの逆転思い付いたから書きたいんだけど
ミカサ「エレン、お待たせ。今日もいっぱいエレンの一部もらうね?」
エレン(あぁ、また死ぬ寸前まで痛めつけられるのか…)
ミカサ「まずは鎖で縛って~♪」カチャカチャ
エレン(もうなにも考えられない…このまま俺は皆からいたぶられ殺されるのを待つだけなのか?)
ミカサ「エレンの指、髪、爪、皮膚、今日はどれから取ろうかな?」ハアハア
ミカサ「あ、まだ眼球は取ったこと無かったよね?じゃあ今日はそこから取るね。」
エレン(眼球…きっとすごく痛いんだろうな。俺は耐えられるのだろうか?」
ミカサ「どうやったら上手く取れるかな?ペンチで抉るのがいいかな、いや、指でくり貫くのも…」
エレン(もう無理なのか…俺はここで無様に肉塊成り果てるのか…)
エレン(それも良いのかも知れない。もう誰も助けてくれない…こんなに苦しいならいっそのこと死んだ方が楽になれるのかもしれない…)
ミカサ「さあエレン、今からくり貫くからね?いーっぱい泣き叫んでいいからね?エレンの可愛い悲鳴を沢山聞かせてね♪」
エレン(俺は……このまま…)
ドクン…
エレン(いや……)
カルラ『生き延びるのよ!』
ドクン…
エレン(そうじゃねえだろ…)
ドクン…
エレン(俺は…こんなところで…)
エレン(10)『駆逐してやる!』
ドクン…
エレン(死ぬわけには…いかないだろ…!)
ガシャン!
ミカサ「エレン?抵抗したらダメでしょう?目は大切なんだから。あぁそれとも他の場所から削いで欲しかったの?」
ガシャン!!
ミカサ「ふふ、無駄よエレン。貴方は逃げられないの、幾ら抵抗したところでその鎖は外れ……」
バキィッ
ミカサ「え……?」
ドゴォッ
ミカサ「………ハッ」
ミカサ「ここは…?」ガチャ
ミカサ「!!これは…さっきまでエレンを繋いでいた…」
ミカサ「私は…一体…?」
エレン「よう、起きたか」
ミカサ「!エレン、どういうつもり?」
エレン「おいおい、どういうつもりだって?お前あのまま俺に死んどけってのか?」
エレン「殺されかけたから抵抗する。別に普通のことだと思うがね?」
ミカサ「そういうことを言ってるのではない。何故私が縛られているのかを聞いているの。さぁこれを解いて、さっきの続きをしましょう?」
エレン「……」
ミカサ「大丈夫。私とエレンの仲だもの、最初は痛いかもしれないけどすぐに慣れるわ。私も頑張って綺麗にくり貫くから…ね?」
エレン「なあ…」
ミカサ「だからエレン早くこれを解いて私を解放して。大丈夫怒ったりしないわ」
エレン「おい…」
ミカサ「あぁ、早くエレンの一部を採取したい…目、耳、鼻…そうだ!骨を抜き出すのもいいかも…」
ドゴォッ
ミカサ「ガッ…ハア…エ、エレン?」
エレン「お前さっきからさあ、煩いんだけど」
エレン「だいたいお前誰の許可を得てしゃべってんだよ?」
ミカサ「エ、エレン?何を言っているの?」
エレン「はぁ、もう良いや。とりあえず始めるか」
ミカサ「エレン?注射器を私に近付けて何をするつもり?嫌!エレン、止め…」
エレン「煩い」バキィッ
プス…ググ…
ミカサ「いや、止めて!エレン!お願い!」
エレン「はぁ?止めて?お前俺がそう言ったとき止めたのかよ?俺がお前にお願いしたときお前止めたかよ?」
ミカサ「そ、それは…」
エレン「安心しろ。直ぐにお前にも同じことをしてやる。お前が俺にしたことを、全てお前の身体で再現してやる。」
エレン「まぁ、お前は俺と違って傷は治らないみたいだから?完全に再現って訳にもいかないだろうが…」
ミカサ「いや…いや…止めて…エレン…お願い……」
エレン「さぁ、まずは爪から行ってみようかぁ!」
ミカサ「嫌…ホントに…やめ…」
エレン「煩えつってんだろ!」メリッ
ミカサ「イヤアアアアァァァァ!!!!」
エレン「アッハハハハハ!!どうだミカサ!痛いか?痛いだろ?」バキィッドゴォッ
エレン「おらおら、まだ終わってねえぞ!!」ドガッ
ミカサ「あぁ、あ…あ…」
エレン「まだまだたくさんしてやるよ、お前が壊れ、なにも解らなくなるまでな」ササヤキ
ミカサ「あ…あ…」
エレン「あぁ、いい忘れてた。俺さお前がこんな風にしてきた時からずっと言いたかったことがあったんだ。」
ミカサ「……?」
エレン「お前はもう…俺の家族じゃない。」
ミカサ「!?」
エレン「愛だ何だとか言って、人に暴力を振るうやつ何かと、俺は家族になった覚えは無い」
ミカサ「…」
エレン「そう、だから俺たちは家族でもなんでもない。ただの他人だ。ミカサ・アッカーマン」
ミカサ「…イヤ」
エレン「あぁ?」
ミカサ「嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌!」
ミカサ「ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ」
ミカサ「謝るからどうか捨てないでお願いします何でもします私はエレンに捨てられたらどうすればいいのどこに帰ればいいの寒い寒い寒い寒い寒い寒いエレンエレンエレンエレンエレンエレン」
エレン「……」
エレン「ミカサ」
ミカサ「嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌一人は恐い恐い恐い恐い恐い寂しい寂しい寂しい寂しいエレン、エレンどこなの?私を一人にしないでエレンエレンエレン」
エレン「そろそろ…か」
エレン「ミカサ」
ミカサ「……?」ボロボロ
トンッ
ミカサ「」ドサッ
エレン「…御免な」
エレン「さて、明日はライナーか」
エレン「いや、明日までとか悠長なことを言ってる暇は無いな」
エレン「今日中に全員片付けるか…」スッ
今日はここまで。
>>1さんと比べるのも失礼なくらい駄作ではありますがアドバイスや文句、要望等がありましたら言って下さい。
ありがとうございました。
エレン「さて、ライナーは…いたいた」
エレン「ねぇ、ライナー?」
ライナー「うん?どうしたエレン?今日はミカサだった筈だが…まさか俺に犯されにきたか?」
エレン「え?いや…それは…」
ライナー「そうか、そうか、口ではあんなに威勢のいい事を言っていても体は正直というわけだ?」ハアハア
ライナー「安心しろエレン。今日もまた何も考えられない位気持ちよくさせてやるからよ。」
ライナー「さぁ、エレンまずは人気の無い場所に行くぞ。そうだな今なら倉庫辺りでいいか」
エレン「あぁ、なあライナー」ウワメヅカイ
ライナー「!?な、なんだエレン?そんな顔して。今か?今から犯して欲しいのか?そうか、お前も俺に劣らない変態だったわけだ」
エレン「嫌、だから…」
ライナー「よしよし、俺に任せろエレンまずはお前の穴にぶちこむ物を用意するからな。そしたら…」
エレン「はぁ、もういいや」
ガッ
ライナー「グッ…エ、エレン?何を…」
エレン「いやマジでもういいからさあ、ちょっと寝てろお前」
ライナー(ググ…な、何て力だ!こいつこんなに力強かったか?まず…い…意識…が…)
ライナー「」ガクッ
エレン「さてと、準備は整った。始めるかね」
ライナー「……ハッ、ここは…一体…?」ガチャ
ライナー「!?何だこれは…鎖?何で俺は縛られてるんだ?」
エレン「よう、ライナー。目覚めたか。」
ライナー「!!エレン、お前一体どういうつもりだ!?」
エレン「はぁ?何言ってんだお前?犯されそうになれば誰だって抵抗するだろうが。」
エレン「つかもうどうでもいいや。さぁライナー君?今からどうして欲しい?」
ライナー「な、何を言って…」
エレン「煩い」
バキィッ
ライナー「ガッ…」
エレン「お前に発言権等ない。お前は今から黙って…理由のある暴力を受ければいいんだ。」
エレン「さて、そこでだ。ここに丁度いい鉄の棒がある。」
エレン「これを使ってお前を痛いぶろうと思うんだが…さぁ、どうして欲しい?」
ライナー「や、止めろエレン。一体どうしたんだ?何でこんなこと…」
エレン「るせえつってんだろ!しゃべってんじゃねぇよ!」バキィッ
エレン「人が嫌がってんのに強制的に犯しやがって!」バキィッドゴォッ
エレン「舐めてんじゃねえぞどいつもこいつも!!」
ライナー「ガッ…グッ…」
エレン「あぁ、忘れてた。まずこれを打たないと…」
ライナー「な、何を…止めろ!グッああぁぁぁ!」
エレン「さぁ準備は整った。宴はこれからだぜ?メンヘラホモ野郎?」
エレン「アハハハハハ!!どうだライナー!ただ黙って殴られる気分は?」バキィッドゴォッ
エレン「嬉しいか?嬉しいんだろう?じゃないと人にあんなこと出来るわけ無いもんなぁ?」ガッゴッ
エレン「あぁ、ライナー?そういえばお前に聞きたい事があったんだが…」
ライナー「……?」
エレン「お前、人間じゃないよな?」ササヤキ
ライナー「!?」
エレン「気付かないとでも思ったか?オマエラは傷の治りが常人より遥かに早い。…俺みたいにな」
エレン「最初はそんことも有るものなのかと思っていたが…」
ライナー「………」
エレン「やはり違う。お前…嫌、俺達は人間じゃない。」
エレン「巨人…なんだろう…?」
ライナー「……」
ライナー「だとしたら…」
エレン「?」
ライナー「だとしたら、どうするつもりだ?」
エレン「はぁ?」
ライナー「俺を巨人として憲兵団にでも突きだすか?それとも人類の敵としてここで殺すか?どちらにしろ…」
エレン「あーいやいや、んなことしねえよ?」
ライナー「!?」
エレン「つかさ、どうでもいいんだよ。んなことは。」
ライナー「な、何故だ?俺はお前の母親の敵かもしれんのだぞ?お前は…」
エレン「煩いつってんだろ」バキィッ
エレン「仕方ねえからもう一度言ってやる。」グイ
エレン「どうでもいいんだよ。んなことは。」ニヤァ
ライナー「な……?」
エレン「つかお前さぁ、さっきから誰の許可を得てしゃべってんだっつーの」ガンッ
エレン「言ったろ?お前に発言権なんて無いんだよ。」ゴッ
エレン「お前が何者かなんてのはな。」
エレン「もうどうでもいいんだよ。」
ライナー「……」
エレン「さぁ!ライナー!始めるか!」グイ
ライナー「!?何を…?」
エレン「決まってんだろう?今からこれをお前の穴にぶちこむんだよ。」
エレン「お前は手を入れてきたけど、流石にお前の汚ねえケツに手なんていれたくないからさ?」
エレン「代わりにこれをいれんだよ。」
ライナー「ま、待てエレン、それだけは…」
エレン「はぁいレッツゴー!」ズブズブ
ライナー「ぐあああああぁぁぁぁぁ!!!」
エレン「ひゃははははははははは!!!どうだライナー?お前が俺にやったこととほぼ同じことをしてるんだが?」
エレン「気持ちいいんだろう?嬉しいんだろう?そうじゃないとあんなこと出来ないもんなぁ、アハハハハハ!!」
エレン「安心しろよ、ライナー。ここにちゃぁんと…」
エレン「半刃刀身も用意してあるからよ…」グリグリ
ライナー「あ、あ…」
ライナー「や…止め…お願い…」
ライナー「やだ…やだ…」
ライナー「あ、謝るから…どうか…」
グサッ
ライナー「アアアアアアアアアァァァァァァァ!!!!」
エレン「……そろそろ…か」
トンッ
ライナー「」ガクッ
エレン「…御免な」
少し休憩します。
ベルトルトとコニーは一応考えてはいるんですが…
とりあえず読むに当たって注意が。
このエレンは覚醒エレンなのでよろしくお願いします。
覚醒エレンなのでよろしくお願いします。
エレン「さて、次はベルトルトだな…」
エレン「まあ正直あいつには何もされてないっちゃあされてないんだけど…」
エレン「…ほっとく訳にもいかんしなぁ」
エレン「まああいつには聞きたいこともあったし…」
エレン「ヤるとしますかね」
エレン「なぁ、ベルトルト」
ベルトルト「あれ、エレンどうしたの?ひょっとして僕に会いに来てくれたの?嬉しいな♪さぁおいでまた抱き上げ
てあげるよ。」
エレン「うん、ありがとう」
ベルトルト「あれ、今日は素直だね?もしかしてやっと僕の愛に気づいてくれた?やった!嬉しいな。さあおいで抱き上げてギュッてしてあげるね」ハアハア
エレン「うん、あのねベルトルト…その、お願いがあるんだけど…」
ベルトルト「なんだい?エレン。もしかして僕に犯されたいとか?仕方ないなエレンがどうしてもって言うなら…」
ガッ
ベルトルト「」ドサッ
エレン「…はぁ」
ベルトルト「…ッ…あ、あれ?」
ベルトルト「ここは…一体?」ガシャ
ベルトルト「?!な、何で縛られているんだ?僕はさっき迄エレンと…」
エレン「あ、おはようベルトルト。目が覚めた?」
ベルトルト「エ、エレン!これは一体どういうつもり?」
エレン「まぁ、慌てるなよ。俺はベルトルトに危害を加えたい訳じゃない。ただ2,3聞きたいことかあるだけさ。」
ベルトルト「聞きたいこと?別に良いけどでもそうなら縛ることは無いんじゃない?」
エレン「まぁ、念のためってやつさ。あ、忘れてたまずこれを打たないとな。」
ベルトルト「エ、エレン?その注射器はなんだい?」
エレン「ちょっと大人しくしててくれなー。すぐ終わるから。」
ベルトルト「ちょ…エレン本当に…止め…」
プス
ベルトルト「アグッ…アアアァァ…」ハアハア
ベルトルト「一体何を僕に注射したんだ?」
エレン「あまり気にするな。さて、ベルトルトに聞きたいんだけどよ。」
エレン「お前、普通の人より傷の治りが早くねえか?」
ベルトルト「……」ドキッ
エレン「いや、ライナーとかお前は気付かれないと思ってたかも知れんけどよぉ?正直俺には少しばかり異常に見えるんだわ」
エレン「ぶっちゃけお前、人間じゃないだろ?」
ベルトルト「な、何を言っているのかよくわからないな?僕が人間じゃない?エレン、冗談で言っているとしても笑えないよ。」
ベルトルト「大体何を根拠にそんなこと…エレン「ベルトルト」…な、なんだい?」
エレン「俺の言っていることが冗談ならさ…」
エレン「何でお前、今心拍数が上がっているんだ?」
ベルトルト「し…心拍数?一体何を言って…?」
エレン「ベルトルト、人間の心臓はな常に一定のリズムで動いてんだよ。」
エレン「だが稀にそのリズムが崩れる時がある。」
エレン「さっき、お前が目覚めてからお前の心音は常に一定だった。だが俺がお前に人間じゃないと言ったとき、お前…少しドキッとしたろ?」
ベルトルト「…」
エレン「なぁ、ベルトルト。今のお前はな。俺から言わせるとすげぇ怪しいんだよ」
エレン「そう、まるで隠し事がばれたやつみたいにさ。」
ベルトルト「…」
エレン「なあ、ベルトルト。お前俺達に何を隠してんだよ?」
ベルトルト「別に、隠し事なんて…」
エレン「嘘だな。」
ベルトルト「!?」
エレン「言ったろ、今の俺にはお前の体がよくわかんだよ。」
エレン「心音、呼吸、眼球の動き、脈拍すべてが乱れてる。」
エレン「嘘ついてんのがバレバレだぜ?」
エレン「それとも、俺からお前の正体をいった方がいいか?」
エレン「なあ、超大型巨人さん?」
ベルトルト「!?」
エレン「おおう、ビンゴだったか?今のお前の反応を見れば俺の考えは当たりらしいな」
エレン「ハハッマジかよ。お前がねえ。道理で周りの人間と距離を置きたがる訳だ。いずれ殺す奴らと仲良くなっても意味ないってか?」
ベルトルト「…ッ」
エレン「なるほど、となるとライナーが鎧の巨人か…」
ベルトルト「なっ…何故そんな…」
エレン「何故解るのかだと。だってお前らは同郷だろう?片方が巨人ならもう片方もそうもしくは仲間と考えるのが普通だろう?」
エレン「あとお前は気付かれていないと思っているかもしれんがな、お前とライナーとアニがこそこそしゃべってんの何回か見たことあるしな。」
ベルトルト「…ッ」
エレン「さて、正体が分かったところでどうしてほしい?」
エレン「俺の母さん見たいに足でも潰してやろうか?」
エレン「それともお前の目の前でライナーかアニのどちらかを殺してみようか?」ニヤァ
ベルトルト「や、止めろ!」
エレン「止めろ?お前俺に命令出来る立場かよ?本当に殺してやろうか?」バキッ
ベルトルト「グッ…」
エレン「母さんがやられたみたいにお前の目の前でアニやライナーを真っ二つにへし折ってから食ってやろうか?」ドカッ
ベルトルト「や、止めて…下さい…」
エレン「そうそう、最初からそう言えばいいんだよ。分かってるじゃねえか。」
ベルトルト「…ッ」
エレン「まぁ、ライナーはもう殺っちゃったけどなw」
ベルトルト「………は?」
エレン「あれ?聞こえなかった?ライナーはもう殺したって言ったんだけど」
ベルトルト「…え?…いや、なん…で…?」
エレン「あー、信じてないなー。仕方ないほらこれ」ブン
つ腕
ベルトルト「あ…?ら、ライナー??」
ベルトルト「な、何で?」
エレン「いいねぇ。仲間との感動の再会。俺も涙が出てくるよ。良かったな!ベルトルト!」ニコッ
ベルトルト「あ…あああああああぁぁぁあぁあぁ!!!!!!」
ベルトルト「何で!!何でこんな!!」
トンッ
ベルトルト「」ドサッ
エレン「…御免な」
エレン「さぁてと、次はアニかな。」
エレン「アニはどうしようかなー。」
エレン「まぁ、あいつには一回正面からいった方がいいな」
エレン「さて、頑張りますかねぇ」
エレン「なぁアニ。お願いがあるんだけど…」
アニ「なんだいエレン。いいよ。その代わり新しい技の実験台になってくれない?腕と足を一度に折れるかなんだけど…」
エレン「わ、分かったからさ。あの…今日の夜格闘訓練に付き合って欲しいんだ。」
アニ「!ふふ、いいよ。あんたがそう言うならとことん付き合ってあげるよ。ねえ、どこ折って欲しい?足?腕?それとも関節?あぁそういえば首はまだ折ったこと無かったね。じゃあ首から行こうか」ブツブツ
エレン「あ…はは…じゃあ今日の夜よろしくね。」
アニ「ふふ、自分から折られに来るなんて可愛いとこあるじゃない。今日はたっぷり可愛いがってあげるよ♪」
―夜・訓練場―
アニ「遅い。」
エレン「ご、御免」
アニ「まあいいや。さっさと始めるよ。今日は何処から折って欲しい?」スッ
エレン「…」スッ
アニ「ふうん、無視するんだ。まぁいいや。まずは腕からもらうよっ!」ブンッ
エレン「…」スッ
アニ(!?避けられた?まあいいじゃあ次は…!)ヒュン
エレン「…」フッ
アニ(これも避けるか。おかしいこいつこんなに強かったか?私の攻撃がさっきから掠りもしない。)
アニ(でもいいや。ならこっちは閉め技でいかせてもらうよ!)
ガッ
アニ(よし!このまままずは骨を折っておこうか…)
エレン「フッ…」
アニ(なっ!?私の閉め技を腕力で強引に解いた?不味いこのままじゃ地面に落ちる!受け身を…!)
ガシッ
アニ(え?あしを掴んで何を…?)
ブンッ ドゴォッ
アニ「ガッ……ハッ…」
アニ(ヤバい…呼吸が…早く態勢を…)
エレン「」ニヤァ
アニ「?!」ゾクッ
ガッ ドゴォッ バキッ
アニ「アッ…ウグッ」
ベキィッ ゴスッ
アニ「エ、エレン…止め…」
エレン「ふふ、まだ終わりじゃないぜ?アニ」グイ
アニ(なっ!私の閉め技まで…!)
エレン「少しばかり眠っててな」
アニ(あ…意識…が…)
アニ「」ドサッ
―???―
アニ「………はっ」
アニ「ここは?一体何処?」ガチャ
アニ「!?これは…手錠?」
エレン「よう、アニ。おはよう。」
アニ「!エレンあんたどういうつもり?私にこんなことして只で済むと…」
エレン「煩い。勝手に喋るな。
」バキッ
アニ「ガッ…」
エレン「今のお前に発言権は無い。黙ってろ。」ガンッ
アニ「…ッツ」
エレン「おいおい、そんな怨めしそうな目で見るなよ?だってお前容赦なく骨折るじゃん?やっぱりこっちとしては抵抗したくなるわけよ。」
エレン「それに聞きたいこともあったしな。なぁ女型の巨人さん?」
アニ「!?」
エレン「おおう、その反応。ビンゴだったかな?ライナーとベルトルトの証言を元に考えただけど…」
アニ「…!あの二人をどうした!」
エレン「さあ?今頃はどうなっているかなあ。運が悪ければ死体か…運が良ければ動物の餌か…どっちかじゃない?」
アニ「お前…!!」
エレン「いやいや、つかアニちゃんよぉ他人の心配より自分の心配したら?」
アニ「…?何を言って…?」
エレン「おいおい、今の自分の状況を理解出来てないのかよ?ま、いいけどさ」
アニ「な…何するつもり?止めッ…!」
エレン「煩いつってんだろ」プス…ググ
アニ「イヤッ…あ、アアアァァァ!!」
エレン「さて、これで準備は整った。初めようぜ。」ガシャン
アニ(…?手錠を外した?一体何のために…)
エレン「どうした?来ないのか?あの二人の敵討たなくて良いのか?」
アニ「…!へぇ、そう。なら覚悟は出来てんだろうね…行くよっ!」ブン
パシッ
アニ(なっ!私の蹴りを片手で止めた?)
エレン「」ニヤァ
アニ「…!」ゾクッ
エレン「さぁ、処刑の時間(ショウタイム)だ。」
エレン「あははハハハハッッ楽しい、楽しいなぁアニィ!!」ガッドゴォッバキッ
アニ「グァッ…アウッ…」
エレン「良い、堪らない!その苦悶の表情!苦痛の声!全てが!」ガシッ
エレン「さぁもっと魅せてくれ!」ググ
アニ「エレン、止めて!そんなに力入れたら折れる!折れ…痛い痛い痛い痛い痛い!」
ボクッ
アニ「いやあああああぁぁぁぁぁ
エレン「ハハハハッッ!!! まだまだ終わらねえぞアニィ!」
アニ「う…あ…うああ…」ポロポロ
エレン「何だ?泣いてんのか?しょうがねえなあ止めてやるか。」
アニ「え…?」
エレン「嘘だよ♪」バキッ
アニ「あ…アアアアアァァァァァ!!!」
エレン「ひゃはハハハハッッ!どうせすぐ治るから良いだろう?お前が俺に暴力してきたのもそんな理由だッよなぁ?」
アニ「お…お願い…止めて…謝る、謝るから…死ぬ…ホントに死んじゃ…」
エレン「喧しいッ!!」ドゴォッ
アニ「ァァァァァアアアアアッッ!!」
エレン「お前は俺がそう言って止めたか?俺がお願いして止めたか?違うだろう?甘ったれてじゃねえよグズがァ!」バキッガスッ
エレン「あぁそうそう、いい忘れてた。」
アニ「……?」ボロボロ
エレン「安心しろ。お前のお父さんも……ちゃぁんと俺が殺してやるよ」ニコッ
アニ「……あ…あ」
エレン「?アニ?おーいどしたー?」
アニ「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
エレン「……」
アニ「謝ります謝りますから許して何でも何でもしますからお願いどうかそれだけはホントですだからだからだからだからそれだけは許して許して許して許して…」
エレン「…もういいか」
トンッ
アニ「」ドサッ
エレン「…御免な」
ちょっと用事なるべく早く戻ります。
どうでもいいけどコニーとユミルどうしようか?
エレン「さて、次はジャンかな。」
エレン「つってもあいつに言葉は必要ねえな。」
エレン「めんどいからコニーもいっしょにやるかな…」
エレン「よし、明日もがんばりますかね!」
―翌日―
エレン「よう、ジャン」
ジャン「エレンエレンエレンエレンエレンエレン」ハアハア
エレン「はあ、こいつ言語能力皆無になってんじゃねえか」
エレン「よっと」ガスッ
ジャン「」ガクッ
エレン「おーい、コニー」
コニー「なんだエレン、なんかくれんのか?」
エレン「いやだからお前俺見るたびに下半身露出させるのやめろよ…」
コニー「なんだエレン、くれないのか?俺はもう早くしたくて我慢できないんだが…」ギンギン
エレン「いやだから…もういい、お前も少し寝てろ」ガスッ
エレン「あ、ミスった。このままじゃ俺がやろう二人を運ぶ羽目に…」
エレン「チッ、仕方ねえさっさと運んでさっさと終わらせますかねえ」
―???―
ジャン「……ッ?」
エレン「おう、ジャン。おはよう」
ジャン「…?エレン?なんで?」
エレン「ん?いやまあ、あれだよ。今までの仕返し的な?」
エレン「今までやられた奴にやりかえしてまわっているんだ。ほら、あっちにコニーもいるぞ。」
コニー「ウオオオオオオオオオああああああああああああああああ」ガシャンガシャン
ジャン「な、なんだあれ?」
エレン「ん?あれはちょっと薬打った後に縛ってオカズを目の前においてるだけ。」
エレン「あいつは比較的症状が軽いみたいだからな。あれぐらいで大丈夫だろ」
コニー「あああああああああああああああああッッッッッ、ウガあ、あああおおおおあ」ガシャンガシャン
エレン「さて、次はお前だ、ジャン」
エレン「安心しろお前もどうするか決まってる。だがまず、これを打ってからだな」プス ググ…
ジャン「ぐっ、あ…ああああ」
エレン「さぁて、楽しもうかジャン」
エレン「あっはははははははははははは」ガキッベキッ
エレン「どうだ?ジャン、巨人と戦うための武器で殴られてる気分は?」
エレン「半刃刀身にはこんなつかいかたもあるんだぜえ?」
ジャン「ガッ…グウッ…」
エレン「まだまだいくぞお。オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ」ガンッバキッゴキッメキッ
ジャン「アッ…ガッ、はあ…はあ」
エレン「おっと危ない、メインの前に終わらしちまうところだった」
ジャン「…?メイ…ン…?」
エレン「うん?そうメイン。ぶっちゃけ殴ってるのは前戯なのさ。あと俺のストレス解消」
ジャン「いったい…何を…?」
エレン「おいおい、この武器の本来の使い方を忘れたか?」
ジャン「!!…まさ…か」
エレン「そう!そのまさか!さあ逝こうかジャン!じゅんびはできたか?」
ジャン「あ…いや…やだ、やめ…」
エレン「レッツオシオキターイム!!」
ジャン「ぎゃああああああああああああああああツツツツツツツツ」
ジャン「ああああああああああああ、やあああめえええてえええええ!!!!」
エレン「…」
トンッ
ジャン「」
エレン「…」チラッ
コニー「うぐううおおああ!!!あああああああ!!」ガシャンガシャン
エレン「コニーも、もういいか…」
トンッ
コニー「」
エレン「御免な…二人とも…」
狂はここまで。エレンさんの仕返し相手もあと4人。3人は考えてるんだけどユミルだけ考えてない。
何かしらご意見ご要望がありましたら言ってください。ありがとうございました。
エレン「さぁて、次はサシャかなぁ♪」
エレン「ただあいつ身体能力が異常に上がってるからなぁ~」
エレン「流石の俺でも苦戦するかもなぁ」
エレン「ま、関係無いんだけどね。」
―倉庫―
サシャ「何ですかエレン、こんなところに呼び出して?ひょっとしてまた食べさせてくれるんですか?」
エレン「あぁ、まあそんなとこか…なッ!」ヒュン
サシャ「おっと。」
エレン(!?避けられた?)
サシャ「えへへ、残念でした。エレン」
サシャ「それにしてもいけませんねえ、エレン?この私に逆らおうなんて少しばかり教育が必要なようです。」
エレン「ふん、四つん這いで天井に張り付きながら言われても説得力ないつっーの」
エレン「もう、人ってより獣だなぁ、お前」
サシャ「ふふふ、さぁ狩りの時間ですよエレン♪」
サシャ「では、いただきまーす!」ビュン
エレン「チッ…」ヒュン
サシャ「へぇ~、今のを避けるんですか。なかなかやりますね、エレン」
エレン(チッ…サシャのやつ壁から壁をカエルみたいに飛び跳ねてやがる、倉庫を選んだのは失敗だったか…)カンッ
エレン(!!)ニヤッ
エレン(だがまぁ倉庫だからこそ出来ることもある…か)
サシャ「…」ヒュン
エレン「!」
サシャ(!?気付かれた?でもこの距離では…)
エレン「…フッ」ガシッ
サシャ(!?足元にあったパイプを蹴りあげた?不味い…回避を…!)グルンッ
エレン「終わりだ…サシャ」バキッ
サシャ(しま…ッ)
エレン「少し寝てろ」ガスッ
サシャ「」
―???―
サシャ「……ッハ」
サシャ「ここは…ツゥ」ガシャン
エレン「お、サシャおはよう。」
サシャ「エレン…私をどうするつもりですか?」
エレン「おいおい、どうするかだって?サシャ、お前は狩猟民族だろう?狩られた獲物がどうなるか知らないわけじゃねえだろう?」
エレン「安心しろサシャ。今から俺がじっくり料理してやるよ」ニヤッ
サシャ「…ッ」ゾクッ
エレン「さて、動くなよ。」
サシャ「?な、何を…」
エレン「動くなっつてんだろ」プス…ググ
サシャ「あ…やめ…アアアァァァ」
エレン「よし、準備は整った。さぁサシャ、料理開始だ。」
駄文しか書け無い自分が言うのもおこがましいですが、更新遅くてすみません。
勉強合宿とかスマホが壊れたとか色々あって…(言い訳)
とりあえず2,3日中に終わらせるつもりで行きます。
バキッ…ゴスッ、メキッ
エレン「ははは、どうだサシャ?宙づりにされて棒で殴られる気分は?」
サシャ「…ッ…ア、ウ…」
エレン「おいおい、まだへばるには早いんじゃねーの?」ドカッ
サシャ「ウグッ…」
エレン「チッ…仕方ない俺が目を覚まさしてやるよ。腕切り落とさないだけましだと思えよ?」スッ
サシャ「…・」
エレン「さあ、いい声で哭いてくれよ?」スウ
ザクッ
サシャ「アグッ…ああ…あああアアアアああああ!!!!!」
エレン「いーい悲鳴だぞサシャ。ま、お前が俺にしたことだけどな。」
エレン「さて、次はどこに刺そうか?」
サシャ「エレ…もう…やめ」
エレン「あ?」
サシャ「お願い…します…やめて…くだ」
エレン「おいおいおいおい、サシャ、お前なあ」
エレン「舐めてんじゃねえぞ」ザクッ
サシャ「い…ああ…いぎゃああああああああああ!!!!!」
エレン「はっ、今までさんざんやっておいて今更やめてください?馬鹿じゃねえのかお前」
エレン「おら、叫んでんじゃねえよ。うるせえだろ」
サシャ「ああうう…」
エレン「安心しろよサシャ。」
エレン「これが終わったら、お前の村のやつにも同じことしてやるからよ。」ササヤキ
サシャ「ああ…あ…」
エレン「ん?」
サシャ「ああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」ガシャン!!
エレン「…」
サシャ「ああああああああああああああああああああああああああああッッッッ!!!」ガシャンガシャン
エレン「あーあ、壊れたかな?いや、義理セーフかな?」
エレン「ま、いいや」
トンッ
サシャ「」ガクッ
エレン「…御免な」
エレン「さぁて残りは三人。次の標的は…」
エレン「皆の女神クリスタ・レンズちゃんかな~」
エレン「あの自己犠牲精神満載の死にたがりはどんな反応を見せてくれるのか…」
エレン「くく、楽しみですね!」
エレン「よう、クリスタ」
クリスタ「あ、エレン。今日はどうしたい?のどが渇いた?それともお腹すいた?」
エレン「そうだな、今は腹が減ってるかな」
クリスタ「ホントに!?ちょっと待ってね、確かここに…」ゴソゴソ
クリスタ「あった!はい、エレン。今日のは自信作なんだ」
エレン「ああ、有難うクリスタ。何が入っているかは聞かないでおく…よ!!」バキイ
クリスタ「」ドサッ
エレン「思ったよりちょろかったな…まあいい、準備を急がないと…」
―???―
クリスタ「…ん…あ、あれ?」
クリスタ「私…なんでこんな所に?」ガシャ
クリスタ「!?何これ…なんで私縛られてるの?」
エレン「お、起きたかクリスタ。おはよう」
クリスタ「エ、エレン!これはどういうこと?」
エレン「どういうことって言われてもな…しいて言うならば、お仕置き?」
クリスタ「お、お仕置き?」
エレン「そう、日ごろ何かと死にたがっているクリスタに少しお灸をすえてやろうと思ってな」
エレン「さて、始めるぞ。あまり時間も無いしな」スッ
クリスタ「エレン、その注射器は何?ま、待ってやめ…ん、んあああああ」
エレン「よし、準備完了…と思ったがまだだな」
エレン「御免クリスタ、もう一個あったわ」スッ
クリスタ「も、もう一個って…え?また注射?ちょっと待ってエレンやめ…」
エレン「喧しい、お前に拒否権はないんだよ」プス
クリスタ「いや!ほんとに…あ、んあ…あああああああああああ!!」
エレン「よし、これでほんとに準備完了。あとは待つだけだな」
クリスタ「…ッ、エレ…ン、何を打ったの?体が…熱い」
エレン「おお、もう効いてきたのか。まあ当然か、アルミンのやつにさらに改良を加えたやつだしな。今からもっとすごくなるぜ?」
クリスタ「ああ、あ…なんか…体が、どんどん熱くなって…」ハアハア
クリスタ「エレンお願い、私…もう我慢できない…」
エレン「ん~?もうちょっと待ってな」ニコ
クリスタ「そ…そんな…」
エレン「安心しろ、5分ぐらい様子見を見るだけだ」
~~~5分後~~~
クリスタ「んああああああああああああ!!!!」ガシャンガシャン
クリスタ「エ、エレン!私、もう我慢できない!早く、早くいじって!」
エレン「…」
クリスタ「ねえエレン!わ、私全身が熱くて、すっごく切ないの!これ以上待たされたら私おかしくなっちゃう!!」
クリスタ「お願い!せめて鎖だけでも外して!そしたら自分で弄るからぁ!私もうオ○ンコぐちょぐちょなのォ!我慢できないのォ!」
クリスタ「エレン!聞こえてるんでしょ!お願い、私を気持ち良くさせてぇ!」
クリスタ「エ、エレン!!早ぐ!お願い!!」ガシャガシャ
クリスタ「私もう気が狂っちゃう!!お願い助けて!!何でもするからあ!」
エレン「…」スタスタ…スッ
クリスタ「!!エレン!」パア
エレン「ふん、さっきから獣みたいに発情しやがって、恥ずかしくないのか?」ササヤキ
クリスタ「そ、それは…」ビクッ
エレン「いいのかよ?名のある貴族の人間がそんなんでよお」ニヤ
クリスタ「………え?」
エレン「ん?どうした、まさか俺が気付いていないと思っていたか?」
クリスタ「…え?いや…なんで?どうやって?」
エレン「ああ、どうやって俺がそれを知ったかって?それはまあ…あれだ、ちょっと人に手伝ってもらったってやつだ」
エレン「それにしてもお前も災難だったよな~。妾の子って理由だけで、家追い出されたんだって?」
クリスタ「い…嫌、やめて…」
エレン「お前の自己犠牲精神はひょっとしてそこから来ているのか?」
エレン「まあ、当然だなあ。幼いころから、お前はいらない子だーなんて言われ続けてきたらそりゃ卑屈にもなるよなあ」
クリスタ「嫌…嫌!聞きたくないッ!」
エレン「お前は常にだれかの役に立とうとしている。そして誰かのために死のうとしている。」
エレン「そして自分が死んだ後、誰かが自分を覚えていてくれればいい。そう思っているんだろう?」
クリスタ「そ、そんなこと…」
エレン「いいや、そうだ。お前はそうやって常に自分を追い詰める。自分が死んだほうがいいと思っている。」
クリスタ「…」
エレン「でもな、安心しろクリスタ…」ズイッ
エレン「お前が死んだところでお前のことを覚えてる奴なんて一人もいねえよ」ニコ
クリスタ「……は?、え?」
エレン「ん?聞こえなかったのか?お前が死んだところでみんな悲しむのはせいぜい3日くらいだ」
エレン「そのあとはお前のことなぞすっかり忘れるさ。当然だろう?みんな生きるのに必死なんだ、自殺願望者なんて覚えている暇なんてないんだよ」
クリスタ「そ…そんな…」
エレン「大体な、人間ってのは生きてるからみんなの記憶に残るんだ。生き物ってのは生きて何ぼなんだよ」
エレン「それを否定するような奴が真でみんなの記憶に残ろうなんざ到底無理な話なのさ」
ごめんミス
×真で
○死んで
クリスタ「え…あ…、私は」
エレン「さて、もう薬が効いて感覚もマヒしてんだろ」
エレン「じゃあなクリスタ。今言ったこと少しでもいいから覚えていてくれよな」
クリスタ「待っ…」
トン
クリスタ「」
エレン「…御免な」
エレン「よしっ、続いてのターゲットは…」
エレン「うん、ユミルだな。」
エレン「でもあいつMなんだよなー。殴っても罵倒しても逆に喜びそうだしな…」
エレン「まあ、なんとかなるだろ」
エレン「よう、ユミル」
ユミル「ん?エレンじゃねーか。どうしたんだ?また首絞めてくれるのか?」
エレン「いや、まあお前がそれを望むのならそれでもいいんだけど…」
ユミル「本当か?!殺してくれるのか!?いつだ!?今からか!?」
エレン「わかったからがっつくな。ここじゃあれだから場所移動するぞ」
ユミル「やったとうとうエレンに殺してもらえるんだこんなことならもっといろいろ準備しておけばよかったアルミンから薬もらっとけばミカサから道具借りとけば…」ブツブツ
エレン(やべ、こいつも結構症状進んでんじゃん。急がないと…)
エレン「ほらユミルこっちだ」
ユミル「あ、ああ」
ユミル(言われるがままについてきたが…ここは倉庫か。うってつけの場所だな)
エレン「…」バタン…ガチャ
ユミル(ドアを閉めて…鍵までかけた。こりゃ本気だな)
ユミル(いったいどんな風に殺してくれるのか楽し…み…!?)
ヒュン
ガッ バキイ
ユミル「ガッ…ハッ…」
ユミル(何だ?何が起こった?首掴まれて…壁に叩きつけられたのか?)
ユミル(だがなんて速さだ、全然反応できなかった)
エレン「…」プス ググ
ユミル「んん…ああああ!!」ビクン
エレン「…」スッ
ユミル「…ッ、ゲホッゴホッ…何を…打ったんだ?」
エレン「別に。これから死ぬお前には関係ないだろう?」
ユミル「…」
エレン「心配するなちゃんと絞殺してやるよ。だがその前にいくつか聞きたいことがあってな」
ユミル「?」
エレン「お前なんで殺されたがったんだ?」
ユミル「?」
エレン「今までの奴らはほとんどが俺に対し攻撃なりなんなり加えてきた。あのクリスタでさえ俺を縛り、自分の思い道理にやった」
エレン「だがお前は違う。お前は形は歪なれど、あくまでも俺に何かさせた。挙句、殺してほしいとまで言った。なぜだ?」
ユミル「…」
エレン「…お前の過去、いや正体と関係あるのか?」
ユミル「!!」
エレン(よし、動揺した。ここからが本番だこいつの感情の波をいかに読み取れるか…)
エレン(こいつはほかの連中と違って情報が極端に少ない。クリスタでさえ多少は出てきたというのにだ。)
エレン(”あいつ”からの情報が期待できない以上俺が直々に引き出し、追い詰めていくしかない。はっきり言って簡単ではないが…ここまで来たんだやってやるさ)
エレン「いや、正直お前の過去については知らないんだ。お前の正体についてある程度の目星はついているがな」
ユミル「…」
エレン(沈黙…いや、わずかな焦りを感じる。間違ってはなさそうだな。)
エレン「ユミル、お前人間じゃないだろう?」
ユミル「…」
エレン「おいおい、ここでの沈黙は肯定と取るがいいんだな?」
ユミル「…」
エレン「あくまでもだんまりか。まあいい、だがお前が人間ではないとなると必然的にお前は巨人ということになるな?」
ユミル「…ッ!!」
エレン(この反応、やはりビンゴか…しかしライナー達はこいつのことは知らないようだったしな、違う勢力なのか?)
エレン(何にしてももう少し確かめる必要があるか…)
エレン「ユミルお前は何をしに壁内に来たんだ?人類を滅ぼすためか?」
ユミル「…」
エレン「黙ってちゃわかんないぞ。それともやはりお前は敵なのか?」スッ
エレン「これ以上黙るなら俺はお前を殺す。お前は誰の記憶にも残らず無様に散ることになるが…いいのか?」
ユミル「…ッ」
エレン(僅かな動揺…そして抵抗の意志、たがそれ以上に…諦め…か?)
ユミル「好きにしろよ。」
エレン「…何?」
ユミル「どうした?好きにしろと言ったんだ。それとも何だ?人を殺すのは怖いのか?」
エレン「…」
ユミル「何だ結局口だけか…所詮お前もあいつらと同じか…」
エレン(この反応…もしかすると…もう少し引き出す必要があるな)
エレン「図に乗るなよ化け物」グイッ…ミシミシ
ユミル「グッ…ゴホッゲホッ」
エレン「生憎人を殺るのは初めてじゃねえんだ。ましてやお前は化け物…加減も要らねえ今ここでその首千切ってもいいんだぜ?」ググ
ユミル「…だったら…さっさと…ゲホッ…殺ればいいだろ。私は…もう疲れた…何で生きてるかも解らん…だから…早く…」
エレン(やはりそうか…ならば俺がやるべきことは…)
エレン「…解った、もういい」スッ
ユミル「ゲホッゲホッ……え?」
エレン「もういいと言ったんだ。ユミルお前こんなことは初めてじゃ無いな?」
ユミル「何を…言って?」
エレン「お前の反応と今の言葉で理解した。お前、前にも今みたいに一方的に責められ傷つけられたことが有るだろう?」
ユミル「…何で…それを?」
エレン「お前は俺が責めた時、怒りや悲しみより諦めた感じが強かった。殺されそうになってもだ。」
エレン「そしてそれは俺がお前を化け物と呼んだ時一番強くなった。だから前にも同じことがあったんじゃないかと思ったのさ。」
エレン「しかもお前、あいつらと同じって言ったしな。てことは前にも同じような事があったんだろ?」
ユミル「…」
ユミル「…そうだよ」
ユミル「あんたの言う通りさ。私は皆から蔑まれた。お前なんか生まれて来なければよかったって、何で生きてるんだってずっと言われてきた」ジワ
ユミル「だから私は皆の為に死んであげた。そうすれば皆喜んでくれると思った…」
エレン「…」
ユミル「でも…私は…私は…」グス
エレン「…もういい」ギュッ
ユミル「…え?」
エレン「もういい、無理しなくていいから。此処にはお前を悪く言う人は居ないから…」ギュゥ
エレン「だから…お前は今、泣いていい」
ユミル「…グスッ…ヒグッ、あああああああ…ヒグッ」
エレン「…」
ユミル「何で?私だって生きたかった!皆と普通に笑って、お喋りして、ご飯食べて…それだけで…良かったのに…!」
ユミル「私はただ…生きたかっただけなのに…!」グスグス
エレン「…今からすればいいだろう?」ナデナデ
ユミル「…え?」
エレン「さっきも言ったろう?此処にはお前を悪く言う人は居ないって…」
ユミル「私は…此処に…いていいの?」
エレン「いいさ、お前はもう仲間だろう?」
ユミル「私、巨人なのに?化け物なのに?」
エレン「それは今更だ。皆解ってくれるさ。」
ユミル「…私は、生きてていいのか?」
エレン「何度も言わせるな。いいに決まってるだろう。」
ユミル「う…あぁ…うわああああああ…あああああああ…」ポロポロ
エレン「…」ナデナデ
ユミル「あああああああ…あああああああ」グスグス
エレン「ユミル」
ユミル「…何?」グスッ
エレン「お休み」
トンッ
ユミル「」ドサッ
エレン「…御免な」
エレン「…ついに後一人か」
エレン「アルミン…お前は俺にとって最高の親友だったよ」
エレン「でも…これでお別れだ」
エレン「行くか…」
エレン「さて、アルミンはどこかなっと」
エレン「お、いたいた。てかあいつ森の中で何やってるんだ?」
エレン「おーい、アルミン」
アルミン「あれ?エレンどうしたの?君を解剖するのは夜なんだけど」
エレン「い、いや…つ―かまた解剖すんのかよ、お前麻酔なしでやるから嫌なんだけど」
アルミン「申し訳ないけど、君に拒否権はないよ。でもいいでしょ?君はみんなに愛されてるんだから」
エレン「…そうか、まあいい俺はアルミンに話があるんだ」
アルミン「それは別にいいけど…何?」
エレン「ああ、まあ大したことじゃないんだけど…なっ!!」ガッ
アルミン「グッ…エレン、何を?!」
エレン「いやなに、ちょっと寝ててもらうだけさ。大丈夫すぐ楽になるさ」ギリギリ
アルミン「な…なるほど、復讐というわけか。ふふ、か…考えたねエレン」
エレン「いや、正直復讐とかじゃないんだが…」
アルミン「でもねエレン、まだまだ甘いよ。この僕がこういう事態を予想していないと思ったのかい?」
エレン「…何だと?」
アルミン「ふふふ、召喚魔法を発動する!助けて、グングニルの槍!!」
ヒュン
ドスドスドスドス
エレン「ガッ…ハッ…」ドサッ
アルミン「ふふふふ、あはははははははははは!!!!!!」
アルミン「どうだいエレン?数本とはいえ串刺しにされる気分は?まあ君はこの程度のけがならすぐに治るからね問題ないだろうけど」
アルミン「だからと言ってはなんだけどね、もう少し保険をかけておくよ」
プス…グググ
エレン「グッ…あああああ、アルミン…いったい何を…?」
ごめん訂正
アルミン「でもねエレン、まだまだ甘いよ。この僕がこういう事態を予想していないと思ったのかい?」
エレン「…何だと?」
アルミン「ふふふ、召喚魔法を発動する!助けて、グングニルの槍!!」
ヒュン
ドスドスドスドス
エレン「ガッ…ハッ…」ドサッ
エレン(何だ?木々の陰から…短めの槍?)
アルミン「ふふふふ、あはははははははははは!!!!!!」
アルミン「どうだいエレン?数本とはいえ串刺しにされる気分は?まあ君はこの程度のけがならすぐに治るからね問題ないだろうけど」
アルミン「だからと言ってはなんだけどね、もう少し保険をかけておくよ」
プス…グググ
エレン「グッ…あああああ、アルミン…いったい何を…?」
アルミン「なに、ちょっとした麻酔だよ。また暴れられると困るからね。大丈夫、少し痺れるだけだから意識はあるよ」
アルミン「ふふ、残念だったねエレン。実はね、君がみんなに復習して回っているのは知ってたんだよ」
エレン「な…に…?」
アルミン「まあ僕としてはライバルが消えるのはラッキーだからいいんだけど、流石に復讐は勘弁だからね。あらかじめ罠を張っておいたのさ」
エレン「…」
アルミン「結局、君は僕の掌の上だったってことさ。それにしてもこんなに愛されているのに反抗しようとするなんて少し躾が必要かな?」
アルミン「さて、どうしようか…二度と逆らえないくらいにはしたいよね!」
アルミン「ふふふふふ、あはははははははははは!!!」
エレン「…」
エレン「…」ユラリ
アルミン「あははははは……え?」
エレン「いやはや…やってくれたなあ、アァルミィン?」
アルミン「な…何で動けるの?」
エレン「さてね。つか痛え、結構深く刺さったな」ズボッ
アルミン「あ、ありえない。体長20m級の生物でも数滴で動けなくなるやつなのに…」
エレン「ふん、お前も甘いな。俺を動けなくさせたいならこの三倍は持って来いというものだ」ズボッ
アルミン「…クッ」
エレン「さあてアルミン?いきなり人を罠にかけたらいけないってことを教えてやるよ」
アルミン(いや、落ち着け!まだ罠はいくつか仕掛けてある。まだ大丈夫だ)
ヒュン
パシパシパシ
アルミン「なっ…」
エレン「馬鹿が、同じ手に何度も引っかかるかよ」
エレン「あとは…そこと、そこと…あそこか」ヒュンヒュン
アルミン「!!」
アルミン(そんな…罠の場所を知られたばかりか持っていた槍を投げてつぶされた…!)
アルミン(くそ…どうすれば…!)
エレン「さあて罠も潰したし、待ちに待った躾の時間だ」ニヤリ
アルミン「ヒッ…あ、あ…うわあああああああああああああ!!」ダッ
エレン「ふうん、逃げるんだ。いいぜどこまで逃げ切れるかな?」
ガチャ
バタン…ガチッ
アルミン(よし、ドアを閉めて鍵もかけた。この扉は頑丈だから時間稼ぎにはなるだろう)
アルミン(その間にエレンを拘束するための道具と罠を完璧に準備しなきゃ)
アルミン(…あれ?僕は何でエレンを拘束しようとしてるんだっけ?そもそも何でエレンにあんなことをしたんだっけ?)
アルミン(思い出せない…まあいい、今は目の前のことに集中しないと)
ガァン
アルミン「」ビクッ
エレン「アァァァァルゥゥゥミィィィィン!出てこいよぉ!」
アルミン(も、もう見つかった?!急げ罠の準備を!)
アルミン(よし、出来たぞ!あとはエレンが入ってくればいいだけだ)
アルミン(ふふ、エレン僕を追ってこの倉庫に入った瞬間が君の最期さ)
アルミン(いくらエレンといえどもこの数のトラップはさばききれまい)
ガアン
アルミン「」ビク
アルミン(あ、あの頑丈な扉がたった二回の打撃で半壊状態に!?)
アルミン(ここに留まっているのは不味い、移動しないと…)ソロソロ
アルミン(よし、壁際まで着いたぞ。ここに居れば巻き添えを食らうこともないだろう)
アルミン(さあおいでエレン。今度こそたっぷりと実験してあげるよ…)
アルミン(最初の打撃と二回目の打撃の間隔からしてそろそろ次が来るな、さあ来るんだエレン僕の元へ…)
メキッ バキイ!!
アルミン「…ガッ…!?」
アルミン「…!?…え?」
アルミン(どうして僕は…首を誰かに掴まれているんだ?)
アルミン(何で僕の体は…宙に浮いているんだ…?)
アルミン「……」チラ
エレン「よお、アルミン」ギロ
アルミン(か、壁から腕!?まさかこの倉庫の壁を腕力でぶち破ったのか!?しかも僕がいる場所を的確に狙って!?)
アルミン(ありえない!いったいどうやって…?)
エレン「よォやく捕まえたぜアルミン。かくれんぼはお終いだな」メリメリメリ
アルミン(壁をものともせずに破って入ってきた…もはや君は人間じゃ…)
エレン「さてと、かくれんぼも終わったしちょっと寝ててくれよな」ギリギリ
アルミン(す、すごい握力だ…僕の力じゃ振りほどけない…!)ジタバタ
エレン「おいおい、暴れるんじゃねえよ。あんまり暴れられると…」
エレン「力の加減誤って、殺しちまうかもしれねえだろ?」ギリイ!
アルミン「…ッ……ッァ…!」
エレン「おっと悪い、危うく首へし折っちまうとこだった。ま、そうならんためにもおとなしく寝てくれな」
アルミン(不味い…ほんとに…意識…が…)
アルミン「」ガクッ
―???―
アルミン「…ウッ…ここは…?」
アルミン(確か僕はエレンに首を絞められて…)ガチャ
アルミン(な、なんだこれ!?磔にされてる!?)
エレン「ようアルミン、起きたか」
アルミン「エ、エレン!これは一体…僕をどうするつもり!?」
エレン「どうするって?おいおい、人聞きの悪いこと言うなよ。俺はただお前らに元に戻ってほしいだけさ」
アルミン「元に戻す?元にも何も僕はもともと正常だよ!だからこれを解いて…」
ドゴオ
アルミン「…ガッ…グッ…」
エレン「少し煩いぞアルミン。今のお前に発言権などないんだ、おとなしくしてろ」
エレン「さて、動くなよ。針が折れるからな」スッ
アルミン「嫌、やめてよエレン!!僕たち親友だろ!何でこんな非道いことするんだ!」ジタバタ
エレン「親友ねえ、その親友にお前は薬打ったり解剖したりしたわけだが…まあいいや、つか暴れんなって」プス…ググ
アルミン「あうっ…うああああああああああああ!!!」ビクン
エレン「さて、準備も終わったところで…アルミンのお仕置きは…これだ」スッ
アルミン「それは…メス?」
エレン「ご名答。お前が俺をばらす時に遠慮なくぶっ刺してくれたやつさ」
エレン「メスってのはそこらへんのナイフなんかより遥かに切れ味が良くてな立った状態で足にでも落とした日にゃあ即貫通さ」
エレン「そんなメスの切れ味をアルミンにじかに味わってもらおうというのが今日の目的さ」
アルミン「…なっ」
エレン「ルールは簡単、今から俺がアルミンに向かってこれを投げる」
エレン「それでお前が死んだら俺の勝ち、死ななかったらお前の勝ち。シンプルで分かりやすいだろ?」
アルミン「待って、待つんだエレン。ごめん、謝るよ。だからさ、許して?僕たち親友だろ?だから…」
ヒュン ザクッ
アルミン「……え?……あ…?」
アルミン「イッッッギッッ…ああああああああああああああああああああああああッッッッ!!!!」
エレン「あっっははははははははははは!!!い~い悲鳴だぜアルミン?いい感じに腕に当たったなあ!」
エレン「さあて次はどこ狙おうか?足?太もも?腹でもいいぜ?」
アルミン「あ…ああ…う」
エレン「まあどこでもいいか、では適当に~ほいっと」ヒュン
サクッ
アルミン「いぎっ…ぎゃあああああああああああああああああああ!!!!!」
エレン「いちいち大げさだぞ、アルミン。まだ2本じゃねえか。ほら3本目」ブンッ
ザクッ
アルミン「アグッ…あああああああああああああああああ!!」
エレン「まったく…ちょっと貫通しただけだろう?俺なんて何回手足千切られたと思ってんだ。それに比べりゃまだましだろ」
アルミン「…エレ…ン…もうやめ…て」ポロポロ
アルミン「ごめん…なさい…もう…許して…」ポロポロ
アルミン「僕が…悪かったです…だからもう…酷いこと…しないで…」
エレン「…アルミン…お前」
エレン「もう…あんなことしないか?」
アルミン「うん…しない…しないからあ」グスグス
エレン「絶対にか?」
アルミン「うん…うん…僕が悪かった。もう2度とあんなことしないから…」
エレン「そうか、わかった。なら許してやる」ニコ
アルミン「エレン!」パア
エレン「…なんていうとでも思ったか、馬鹿が」ザクッ
アルミン「イギアッ…があああああああああああああああああああああああああああああッッッ!!!」
エレン「ははははははは!!許されると思った?残念ウソでした!!」
エレン「つかよお、愛すると称して何回も殺しに来るような連中を俺が許すと思うか?どんだけ脳内お花畑なんだお前?」
エレン「安心しろ、ちゃんと燃えるゴミと一緒に処分してやるよ」
アルミン「あああ…あうあうううう…」
エレン「ん?」
アルミン「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい殺さないで殺さないで殺さないで殺さないで殺さないで殺さないで許して許して許して…」ブツブツ
エレン「…もう壊れたか。思ったより早かったな」
トンッ
アルミン「」ドサッ
エレン「…御免な」
~数日後~
エレン「…ああ、やっと終わった…」
エレン「これでいいんだ…あいつらは俺を憎み、罵り、拒絶するだろう」
エレン「だがこれでいい、これですべてが元に戻る。」
エレン「ふふふふふふふふ、あはははははははははははははははははは!!」
エレン「そうだ、これでいいんだ!俺は正しかった!俺は!俺は…!」
エレン「…これで、よかったんだ…」
第1章 完
やっと全員終わった…ここまで時間がかかってしまい申し訳ありません
一応ハッピーエンドにすると言ってるのでもう少し続きます。
何か要望などがあれば言って下さい。今更ですがレスを下さった方々ありがとうございました
続編の注意
・捏造
・妄想
・ご都合主義
以上が含まれますのでご注意を(今更だけど需要あるのかな?)
―???―
ここは…どこだ?
何も見えない…暗い…怖いよ…
「もう…丈夫……安定…、…が戻る…よ」
…誰?誰が話してるの?
「そう…、じゃあ……後は……か」
…?なんて言ってるんですか?
「本当……の?……じゃない?」
…さっきから、何を言ってるんだ?
「仕方…、これ……罰だ」
…罰?いったい何を言っているの?
「そうか、君が……ないよ、…」
…おい、勝手に話進めてんじゃねえよ
「…有難う、…じゃあな」
…いや!待って!いかないで…
ミカサ「…ハッ!」ガバッ
ミカサ「ハア…ハア…ここは?」
目覚めは唐突だった。何か悪い夢を見ていたような気がする。だがそれが何だったのか思い出せない
そんな自分の曖昧な記憶に苛立ちつつ、ミカサはなぜ自分がここにいるのかを思い出そうとした。
ミカサ(ここは…医務室?なんで私はこんな所に?しかも寝ていた?)キョロキョロ
ミカサ(…!そうだ、私はエレンに…)
――――――
エレン『お前なんか、家族じゃない』
――――――
ミカサ「~~ッ!!」ブルッ
思い出されるのは数々の暴力。そして拒絶の言葉。なぜあんなことを…
そんな疑問を胸に抱きつつミカサはふと自分の手に目をやった。
ミカサ(…あれ?手の怪我が…無い?)
そう、自分はエレンに手の爪をすべてはがされたはずだった。しかしどうだろう、はがされているのは左の人差し指と中指だけ
そのほかにはけがをした形跡がない。さらにその怪我した指にも丁寧に包帯が巻かれていた。
ミカサ(
ミカサ(何で…?いや、それもあるけど何でエレンはあんなことを…?…ッ!!)ズキイ
手のことを疑問に思いつつも、ミカサはエレンのことを考える。しかしはっきり思い出そうとするほど強烈な頭痛に襲われた。
ミカサ(考えていても仕方ない、とにかく今は他の人と合流しよう)
そう考えたミカサは、自分のベットを仕切っていたカーテンを一気に開け放った。
ミカサ「…みんな?どうしたの?」
カーテンを開けたミカサの目に飛び込んできたのはそれぞれのベットに座る自分の同期
すなわち104期生、さらに言うならばトップ10に数えられる上位メンバーの姿だった。
ただよく見ればユミルやアルミンの二人もいる。しかし、全員が気落ちしておりまるでお通夜
のような雰囲気だった。そんな状況に困惑するミカサに一番に話しかけた者がいた。
ジャン「ようミカサ、体は大丈夫か?」
ミカサ「ジャン…」
ジャン「おいおい、どうしたミカサ?なんでそんな辛気臭い顔をしているんだ?」
ミカサ「…あなたには、状況がわかってるの?」
ジャン「お前が何について知りたいのかによるが…少なくとも、今の状況についてならほんの少し説明できるぜ」
ミカサ「ホントに!?なら教えてほしい!」
ジャン「分かったからがっつくな。そうだな、ここにいる連中は…みんなエレンにやられた奴らだ」
ミカサ「………え?」
ジャン「ん?聞こえなかったか?ここにいるのは、みんなエレンから制裁を受けた連中さ」
ミカサ「…ジャン、いくらあなたでも言って良いことと悪いことがある。あまりふざけないでほしい」
ジャン「いや、ふざけてなんかねえよ。俺は事実を述べたまでだ。ここにいるのは…「違う!!」…ッ」
ミカサ「そんなこと…エレンがそんなことするわけないっ」
ジャン「はあ、そうやって現実から目を逸らすのは勝手だがよ、お前もやられたんだろ?その指を見るにさ」
ミカサ「…ッ!!」
ジャン「さっきも言ったようにここにいる全員がエレンにやられた。」
ジャン「コニーとサシャはその時の恐怖か知らんが完全にふさぎ込んじまってる。」
ミカサ「…」チラッ
コニー「…」ガタガタ
サシャ「…」ブルブル
ジャン「ライナー、アニ、ベルトルトはなにか三人で話し込んじまってる。時々頭抱えたりしてな」
アニ「…」ボソボソ
ライナー「…」コソコソ
ベルトルト「…」ヒソヒソ
ジャン「ユミルとクリスタは目が覚めてからずっと泣いてやがる」
ユミル「」ヒクッヒクッ
クリスタ「」ポロポロ
ジャン「そして最後に、アルミンに至っちゃずっとあの調子だ。」
そういってジャンは医務室の一角を指さした。そこには、まるでぬけがらのようになった
自分の親友が座っていた。
ミカサ「…アルミン?アルミン!どうしたの、返事をして!」
ジャン「やめとけミカサ。今のそいつに何を言っても無駄だ。」
すべてを悟ったかのように言うジャンに対し、ミカサは思わず反論した。
ミカサ「ジャンは黙ってて!アルミンを放っておくことなんて出来ない!」
ジャン「やめておけと言ってるだろう?そいつはなまじ頭が良いだけに、すべての記憶が残ってるんだろう。まだ整理する時間が必要だ。」
ミカサ「…記憶?ジャンあなた一体何を言っているの?」
ジャン「お前は覚えていないのか?エレンがあんなことをした原因が俺らにあることを…」
ミカサ「…原因が私達?ジャン、あなたいったい何を…」
ジャン「いや、覚えてないならいいんだ。どうも個人差があるみたいでな、お前のように全く覚えていなかったり、アルミンのようにすべて覚えていたり…」
ミカサ「ジャンは…どのくらい覚えているの?」
ジャン「俺か?俺も完璧には覚えてないんだが…まあお前よりは覚えているな」
ミカサがさらにジャンを追求しようとしたその時、医務室の扉が突然開いた。
医務室にいた全員の視線が入口に集まる。その視線の先にいたのは…
マルコ「やあみんな、やっと全員が起きたみたいだね」
第104期訓練兵団、暫定7位マルコ=ポットだった。
訂正
×マルコ=ポット
○マルコ=ボット
意外な人物の突然の来訪に、しばしの間呆然となる一同。
ようやく、我に返ったようにこの中でマルコと一番親しかった
ジャンが声を上げた。
ジャン「マ、マルコ?お前、何でここに?」
当然の疑問、それに対しマルコは周りの空気など気にしないかのような声で答えた
マルコ「何しに、か。そういわれると少し返答に困るんだけど…しいて言うならばアフターケア…かな?」
ジャン「アフターケア?」
マルコ「そう、みんなエレンからの仕打ちのせいで不安定になってるだろうからね。そのあと始末さ」
ジャン「そうか…いや待て、ということはお前全て知っているのか?」
マルコ「…全て、とは?」
ジャン「とぼけるなよ。その言い方からするとわかってんだろ?何でエレンがああなったのか、何で俺達の記憶が曖昧なのか、その他諸々のことをよ」
マルコ「ふふ、流石だね、ジャン。君の想像どうりだよ。僕は全てを知ってるしそれを皆に話すことも出来る。」
マルコ「ただその前に君たちに確認しておかなければならないことがあってね」
ジャン「確認だと?」
マルコ「そう、君たちには二つに選択肢がある。一つはこのまますべてを忘れ、普通の訓練兵に戻る、というもの」
マルコ「そしてもう一つは、ジャンの言ったようにエレンがこのようなことをした理由を知り、自分たちの記憶を取り戻す、というもの」
マルコ「この中からどちらにするか、全員で話し合って選んでくれ。少ししたらまた来る。」
そういうとマルコはさっさと医務室から出て行ってしまった。
ジャン「お、おい!マルコ!」
ジャンが叫んだがそれすら聞こえていないかのようにマルコは去っていった。
残されたメンバーの間に、何とも言えない空気が漂う。
ジャンは嘆息しつつ残されたメンバーを見まわした。さっきまでのお通夜のような雰囲気はもうない。
ユミルやクリスタも泣き止み、サシャとコニーも顔を上げている。ライナー達も同様だった。
全員が落ち着きを取り戻し五つあると判断したジャンは真剣な声音でみんなに問いかけた。
ジャン「あまり時間がない。これからどうするか全員で話し合うぞ。」
ちょっと中断
地の文入れてみたけどどうでしょうか?読みづらいですかね?
ご要望などありましたら遠慮なくいってください。
ジャン「お前らもそろそろ落ち着いたろ、さっきマルコが言っていた事について決めるぞ」
いきなり話を進めだすジャンに対し、多少戸惑う一同。その中で周りの意見を代弁するようにライナーが声を上げた。
ライナー「少し待て、ジャン。お前は今の状況について俺達より情報を持っているのか?」
ジャン「ああそうか、記憶の状態もそれぞれ違うんだったな。ならいい、まずは情報を整理しよう」
ジャン「まず、俺達はエレンから何らかの暴行を受けた。そして今この医務室にいる。ここまではいいな?」
一同「…」コクリ
ジャン「問題はここからだ、お前らエレンから暴行を受ける前の記憶はどの程度思い出せる?」
ジャンの質問に対し、何人かが躊躇うかのように答えた。
サシャ「私は…ほんの少しだけ覚えています。襲われる前から私はエレンと、何か食べていました。」
サシャ「何を食べていたか…よく覚えてないんですけど、エレンがなにか悲しそうな顔をしていたのを覚えています」
ジャン「踏む、他には?」
ユミル「私は…確かエレンに何かさせてた…ような気がする。」
ジャン「それだけか?そういやお前もクリスタも怪我が見当たらないがお前らはなんかされたのか?」
ユミル「え!?私?私は…その…色々と…な?」カアアア
ジャン「あん?」
ユミル「う、うるさい!思い出させるな!」
ジャン「あ、ああすまん。深く聞くもんじゃねえよな。悪かった」
ユミル「わかりゃいい。…ただ私も記憶がはっきりしない手前、確信をもって言えるわけじゃねえがよ…」
ユミル「エレンがこんなことをしたのには、明確な理由があると思う。だから私は、それを確かめるためにも記憶を取り戻すべきだと思うんだ。私が言いたいのはそれだけだ」
ミカサ「私は何も覚えていない。でもエレンがこんな事をするのにはきっと理由があるはず。私はそれを突き止めたい」
ベルトルト「僕は…エレンを長い時間見ていた気がする。なんでそんな気がしたか…自分でもよく解らないけど…」
ライナー「俺も覚えてねえな…だがこんなことを言うのはあれだがよ、実際忘れたほうがいいんじゃねえのか?」
ジャン「ああ?なんでそう思う?」
ライナー「だってよ、どんな理由があろうと仲間を傷付けるなんてことはしちゃいけねえことだろ?」
ライナー「今更理由を思い出してあいつが謝罪したとしても俺はあいつとやっていけるようには思えん」
アニ「私もそう思う。正直怪我が自分の記憶と違ったりとか不自然な点はあるけどさ…」
アニ「ここまでされて今までどうりとはいかないでしょ、それならいっそ忘れてしまったほうがましじゃない?」
ミカサ「…」ギリッ
ジャン「落ち着けミカサ。で、他の奴は?」
至極まっとうな意見。それに、ほとんど記憶のないコニーとクリスタも同じような意見を出した。『どんな理由があっても仲間を傷付けるような奴とはともにいられない』
もう意見は出ない。このまま忘れたほうがいいのかとだれもが思ったその時、これまで抜け殻のようだった人物が口を開いた。
アルミン「僕は取り戻すべきだと思うな」
思わぬところから上がった声に、全員が一斉に振り向く。
そこには、さっきまで呆然としていたとは思えない、
目に力を込めたアルミンがいた。
アルミン「僕は記憶を取り戻すべきだと思うよ。だってそもそもの原因は僕達にあるんだからね」
ライナー「原因が俺達にある?そりゃどういうこった?」
アルミン「そのままの意味さ、今回エレンがこうなったのは僕たちが先に仕掛けたからだ。」
アルミン「ここにいる全員がエレンをああしてしまったんだ。みんなの記憶がないのも自分たちがしてしまったことを忘れることで自我を守るためだろうね」
アルミン(もちろん理由の大半は違うだろうけど…)
アニ「何を根拠にそんなことを?」
アルミン「ジャンも言っていた通り僕にはほとんどの記憶が残っている。だからこそいえるんだここにいる全員が、エレンに想像を絶するような非道ことをしているってね」
アルミン「詳しいことはマルコから聞かないと分からないけど、恐らくエレンは全ての罪を自分が被るつもりじゃないかな」
アニ「なんであんたはそう思うの?私たちにここまでしておいて罪を被るなんて、矛盾にもほどがあるよ」
アルミン「みんなは気付いてないけど、いつの間にか傷の手当てがされているよね?」
ジャン「確かにな、俺はてっきりマルコがやってくれたもんだと思っていたが…」
アルミン「まあ、マルコも手伝っただろうけどね。でも大半は恐らくエレンが治療してくれたんだと思うよ」
アルミンの発言に驚愕する一同。ほとんどの人間が信じられないといった顔をしていた。
ミカサ「どうしてアルミンはそうだと思ったの?」
アルミン「…?ああ、ミカサはあまり大きな怪我をしなかったからエレンに手当てしてもらったことがないんだね」
アルミン「ミカサが来てからはそんなことはなくなったけど、君が来る前、僕はしょっちゅう苛められたりして大きな怪我をしてたんだ」
アルミン「たいていはグリシャおじさんに手当てしてもらうんだけどおじさんがいないときはエレンが手当てしてくれてたんだ」
アルミン「みんなが巻いている包帯、結び目が緩いのに傷口はしっかりカバーしてるような感じで少し独特でしょ」
アルミン「これはエレンが考えた巻き方でね、彼が包帯を巻くときはいつもこんな感じになるんだ」
アルミン「もし本当に僕達をどうにかしようっていうのなら、こんな面倒なことはしないはずだよね?」
アルミン「僕達は知らなきゃならない。エレンとの間に何が起こったのかを」
そうアルミンは言った。再びの沈黙の中意外な人物が口を開いた。
ベルトルト「僕もアルミンに賛成だな。」
アニ「!?」
ライナー「なっ…!?」
ベルトルト「僕も、何の理由も無しにエレンがこんなことをするとは思えない。」
ベルトルト「ならば、さっきアルミンが言ったように何か原因があるんだろう。それが僕達なのかは別としてね」
ベルトルト「そしてそのヒントが僕達の記憶にあるというならば、やはり思い出すべきだ…と思うよ」
ライナー『おい、ベルトルト正気か!?俺たちの正体がばれてたってさっき確認したばかりだろうが!』
ベルトルト『うんしたね、それが?』
ライナー『馬鹿かお前!このままじゃ俺達のことが皆にばれるかも知れないんだぞ!帰れなくなったらどうする!』
ベルトルト『落ち着いて、ライナー。確かにエレンに正体はばれた。でもねライナー、だったら何で僕達は生きてるの?』
ライナー『何でって…』
ベルトルト『僕達は、エレンから見たら親の仇同然だ。それなのに僕達は死んでないどころか恐らく周りにばれてすらいない』
ベルトルト『仮に周りにばらされていたら、僕達は今頃どこかの兵団の実験室にいただろう。巨人だと証明するのも僕達が寝ている間に腕とかを切り落とすだけでいいしね』
ベルトルト『それもないってことは、恐らくエレンは僕達の正体を誰にも言ってない。理由までは解らないけどね』
ベルトルト『しかもアルミンの話だと治療までしてくれている。ここまでしてくれて、ハイさよなら、なんて言えるわけないだろう?』
ライナー『そうか…お前がそこまで言うのならそれでいい。俺もそうしよう』
ライナー『それにしてもお前…なんか変わったか?』
ベルトルト『そう?僕はいつも通りのつもりだけど?』
ライナー『いや、なんというか…ジャン「おい、ライナーいつまでこそこそ話してんだ?」…ああ、すまん」
ライナー「俺も気が変わった。やはり仲間だしな。ほっとくわけにもいかんだろうな」
アルミン「ライナー…」
ライナー「ああ、俺もアルミンに賛成しよう」
ベルトルト(変わった…か。確かにそうかもしれない)
ベルトルト(僕もまだまだ子供だったってことか…エレンにライナーを殺されたと思わされたとき本当の絶望を知った気がした)
ベルトルト(今まで罪の意識はあったつもりだけど、大切な人を失う悲しさはあまり意識してなかったな…)
ベルトルト(でも今回感じたような気持ちを、僕はあの日、大勢の人に味あわせたわけだ)
ベルトルト(今更許されるとは思っていない、でもだからと言ってこのままでもいけない。ならばせめて、言い訳をしないように…)
ベルトルト(だからこそ、流されるのはもう止めだ。これからが自分の意志で、前に進んでいかなくちゃ)
ベルトルト(ふふ、こんな大事なことに今更気づくなんて君に知られたらまた怒られそうだね)
ベルトルト(ねえ…ベリック…)
再開
ベリックは10巻39話のライナーの回想シーンで身代わりになって食べられてた人です。
最近名前がわかったこと忘れてた。すいません
アニ『ライナー、いいの?』
ライナー『ああ、エレンはまだ俺達のことを誰にも言ってないようだしな、大丈夫だろ』
アニ『…そう、わかった』
アニ「…それなら私も、記憶を戻すことに賛成するよ」
ジャン「ん?どうしたアニ?いきなりだな」
アニ「…別に、やられっぱなしは性に合わないってだけさ」
ジャン「そうか…他の奴はどうする?」
サシャ「皆さんが言うなら、私も記憶を戻すことにします。…やっぱり、エレンは仲間ですからね」
コニー「そうだな、このままだと何かスッキリしないってゆうか、もやもやするしな、俺も戻すべきだと思う」
アルミン「クリスタはどうする?」
クリスタ「え?私?私は…」
クリスタ(正直、私が貴族ってばれてたことは驚いたけど…でも皆にはばれて無いみたいだし)
クリスタ(けがの治療のことを聞いてわかった。エレンは理由も無くこんなことをする人じゃない。だから…)
クリスタ「私も…記憶、戻すよ」
ジャン「よし、決まりだな。俺達は全員、記憶をもとに戻す。」
ジャンの言葉に全員がうなずく。ちょうどそのタイミングを見計らったかのように、医務室のドアが開いた
マルコ「やあ皆、結論は出たかい?」
ジャン「ああ、今言ったとおりだマルコ」
ジャン「俺達は、ここ数か月間の記憶を取り戻す」
マルコ「…わかった。皆後悔しないね?」
ミカサ「当然。たとえどんな記憶だとしても、私はエレンを許せる」
ライナー「ああ、そうだな」
マルコ「…わかった。ではこれが記憶を戻す薬だ。飲んで数分で効果が表れると思う」
マルコ「一応、ここにバケツとかゴミ袋も置いておくよ。一時間ほどしたらまた来るね」
そう言ってマルコはさっさと医務室から出ていった。残されたメンバーは、マルコの態度に戸惑いながらも渡された錠剤を手に取った。
ジャン「よし、全員行き渡ったな。じゃあ、せいぜいいい記憶であることを祈ろうぜ」
ライナー「そうだな。それじゃ、先に頂くわ」グイ
ライナーが飲んだのを皮切りに次々と薬を飲んでいくメンバー達。
サシャ「味は普通なんですね。」
ユミル「そうだな、薬っていうからもっと苦いのを想像してたんだがな」
ベルトルト「記憶が戻るってどんな感じなんだろうね?」
とりとめのない会話に花を咲かせながら、彼らは記憶が戻るのを今か今かと待ち続けた。
―兵舎 廊下―
訓練兵団兵舎のまだそこまで古くない木でできた廊下を医務室から出たマルコは急ぎ足で進んでいた。
マルコ(ふう、やっと計画の第二段階が終わった…ここまで長かったなあ)
マルコ(それにしても…許せる~とか、仲間だ~とか、皆ずいぶん好き勝手なことを言ってたねえ)
マルコ(これで記憶を取り戻したら皆どうなってしまうのか…まあ、あの薬を作ったのは僕とエレンだから大事には至らないと思うけど…)
そんなことを考えつつ進んで行くマルコを、一人の大柄な人物が呼び止めた。
再開
更新が遅くて申し訳ない。今回はかなり捏造が入ります。
苦手な方は注意。あとたくさんのレス有難うございます。
〉〉420
や、病んでねーし。拷問シーン書いててテンション上がったりとかしてねーし
「イェーガーは自室に待機させた。もうしばらくは時間が稼げるだろう」
マルコ「そうですか、有難うございます。こちらもようやく第二段階が終了しました」
「…そうか、しかし良かったのか?イェーガーからは、彼らの記憶は決して戻さないようにと言われていたのだろう?」
マルコ「確かにそう言われましたね。しかし、自分はそれに賛同した覚えはありません。」
マルコ「自分が悪になることで、他の皆が何も責任などを感じないようにする…エレンはそういってました。」
マルコ「自己犠牲といえば聞こえはいいんでしょうが、その実、ただの自己満足に過ぎません。」
マルコ「彼がいなければどうにもならなかったとはいえ、そんな結果になるなんて僕は納得しませんので」
「そうか…」
マルコ「多分、まだ皆やり直せる。その為には皆がきちんと反省しなければならないと思うんです。」
「本来なら我々がなんとかすべき問題なのだろうが…すまんな、あまり協力してやれなくて」
マルコ「いえ、本当に助かりました。いろいろ便宜を図って下さったこと、感謝しています。」
「そう言ってもらえるとありがたい。全く、情けないことこの上ないな…」
マルコ「そんなに言わないで下さい。あの時の彼らは、他の訓練兵も襲いそうでしたから、あなたの判断は間違っていなかったと思いますよ」
「ふ、そうか…さて私はそろそろ戻る。その時が来たら呼んでくれ」スッ
マルコ「はい、ご協力有難うございます。キース教官」
キース「ああ、ではな」スタスタ
マルコ(さて、そろそろ皆効果が表れ始めるころだろうか…)
マルコ(キース教官の協力もあって他の人にこの一連の出来事はばれていないけれど…)
マルコ(そろそろ戻ろう、医務室に人が来ないとも限らないし)
マルコ(だがそれよりも心配なのはエレンなんだよな…願わくば、第三段階目で行きませんように)
―医務室―
全員が薬を飲んでから数分後、最初に効果が出たのはミカサだった。
ミカサ「…ッあ、頭が」
ミカサ「アッ…うう、うあああああああああああああ!!!」
―――――――――
エレン「やめろ!やめてくれよ!死んじまうよミカサ!」
ミカサ「大丈夫、エレンは死なない」
ミカサ「さあ、次は指だよ」ザクッ
エレン「ぎあああああああああああああああああッッッ!!!!」
ミカサ「ふふ、エレンの血美味しい」
ミカサ「さあ、もっともっとちょうだい。もっといっぱい…」
―――――――――
ミカサ「いや!違う!私はこんな…こんなこと…!」
自分じゃない、こんな事をするはずがない、必死に否定するミカサ。
だが時間がたち、記憶がはっきりするにつれ、これがまぎれもない事実だと理解した。
ミカサ「違う、違うの、エレン…私は、そんなつもりじゃ…」
―何が違うんだ?
ミカサ「違うの、私はあなたを傷付けるつもりじゃ…」
―ウソをつけ、お前は明確な意思をもって俺を傷付けたじゃないか
―嫌がる俺を、泣きながらやめてくれと縋る俺を、お前は獲物を見るような目でいたぶったじゃないか
ミカサ「ち、違う、私は…私は…!」
―いいや、違わない。お前は嬲り、凌辱した。たった一人の家族を…!」
―お前にとって家族とはその程度だったわけだ。いつもそうだ、家族と言いつつお前は自分に都合のいい俺ばかりを求める。
―自分だけを愛し、常に自分だけを見て、そして自分の言う通りに行動する。お前がほしがっているのはそんな存在だ。
ミカサ「あ…ああ…」
―その結果がこれだ。お前は自分の欲望のままに、人のことも考えず、一方的にに傷つけた。そんな人間が、家族などエラそうなことを言うな!
ミカサ「そんな…そんな…違う、私は…」
頭で声が響くたびに、追い詰められていくミカサ。違う、と否定するも今までの自分の行動がそれを許さない。
―お前は俺が死なないのをいいことに常人なら死に至るような暴力を繰り返した。
ミカサ「ああ…いや、そんな…」
容赦なく思い出されていく自分の行為、否定したい、でも出来ない。だって感触が残っているから。
爪を剥いだ、指を切った、内臓を抉った、その時の感触、悲鳴、表情全てを鮮明に覚えているから…
そして最後に思い出したのは…
血溜まりの中に横たわる、エレンの姿だった。
ミカサ「いやああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」
―『それ』には、耳や歯が無かった
―『それ』には、腕と足が無かった
―『それ』はすでに、人の形をしていなかった
ミカサ「ああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」
ミカサ「ゲエッ…ごほっ、ガホッ…オエッ」
ミカサ(ああ、エレン…御免な…さ…)
そして自分のしたことをすべて思い出したミカサは、脳裏に最愛の家族を思い浮かべながら、再びゆっくりと意識を手放した。
今日はここまで。つか編入試験がなかなか大変。
多分こんな感じで記憶が戻ったメンバーの様子をしばらく書いて
それが終わったらなんでこうなったのかを書く(捏造設定で)
んでそれが終わったらまたいろいろ書いて完結。
こんな流れになる予定です。もしよければそれまでお付き合いください。
たくさんのレス有難うございます。
あともう一つ、御免けど俺は>>1じゃないんだ。
>>81くらいからの乗っ取りなんだ。なんかごめんね、まじで。
ミカサが自分の記憶を思い出しているころ、他のメンバーも同様に自分のしたことを思い出していた。
アニ「…グッ…うう…」ズキン
ライナー「アニ?どうし…ガッッ、ぐああ…」ズキズキ
ーーーーーーーーーーーー
アニ『ほらほら、もっと苦痛に満ちた表情をあたしに見せてよ』
エレン『ア、アニ…やめ…もう、これ以上…折らないで…』
アニ『何言ってんの?今日は限界まで逝くんだから、ほらもう一本』ボギィッ
エレン『ギッ…ああああああああああああああああああッッッッ!!』
アニ『ア八ッ…最高だよ、その悲鳴…』
ーーーーーーーーーーーー
アニ「あ…あ…そ、そんな」
アニ「い、いや…私は…こんな、ちがう!」
―何が違うんだ?
アニ「え…?」
―お前は俺の苦しむ表情が見たかったんだろう?
アニ「あ…」
―酷いもんだ、自分の欲のために関係ない人間を平気で傷つける。
―帰ったら親父さんに存分に自慢するといい『お父さん!私、関係ない人間をぐちゃぐちゃにしてやったよ!褒めて!』ってな
アニ「違う!私はそんなことしない!」
―じゃあお前がしたことはなんだ?お前はどんな大義があって俺を傷付けた?
アニ「…ッ!」
―ふん、それでよく『私は人間だ』なんて言えたもんだ。安心しろ、お前は正真正銘の化け物だよ。
自らの存在を丸ごと否定するかのような声に、アニは必死に抵抗する。だがいくら否定しても、自分は人間だと思おうとしても、
自分のしてしまった過去がそれを許さない。そしてそんなアニが最後に思い出したのは…
ところどころ骨が飛び出し、四肢が捻じ曲がっているエレンだった。
アニ「あ…あ…いやああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」
ライナー(俺は、何をしている…?)
ライナー(同期であり、仲間であるエレンに対して、俺は一体何をしているんだ?)
ライナー(こんな…こんなの戦士以前の問題じゃないか!)
―そうだな、お前はもう戦士でもなければ兵士でもない。ただの人殺しの変態だ。
ライナー「ち、違う!俺は戦士だ!」
―違わねーよ。お前は戦士じゃない。ただの半端なくそ野郎だ。だから仲間を凌辱することができるんだ。
―今のお前は人間として終わっちまってるんだよ。
ライナー「そんな…俺は、一体どうしたら…」
こ、こんな病んだ奴等ばかりいるスレに居られるか!
俺はさっさと続きを書かさせてもらう!
というわけで再開
すいませんでした。(色々な意味で)
サシャ「あああああああああああああああああああ!!!!!!!!」
―――――――――
サシャ「ふふふ、エレンのお肉すごく美味しいです。」
エレン「…あ、…うう」
サシャ「やっぱり獲れたてが一番ですね~。あ、また!」ザシュッ
エレン「うぎっ…ぎっ、ああ…」
サシャ「ん~♪美味い!エレンも食べます?」
―――――――――
サシャ「違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う」
―何が違うんだ?
サシャ「わ、私は…こんな…うぶっ、ゲエッ、オエッ…」ビシャビシャ
サシャ「ハアッ…ハアッ…こ、こんなこと…」
サシャ「う、嘘です。こ、こんなエレンを食べるなんて…そんなこと…」
―おいおい、あれだけしっかり食っておいてそれはないだろう?
サシャ「嫌!やめて!言わないで!」
―現実から目を逸らすなよ。お前が俺を食ったのは事実なんだからよ。
サシャ「ああ…そんな…」
―ほら、もうちょっと思い出してみろよ。もう分かるんじゃないか?
サシャ「え…?あ…いや、いやあ…」
―お前に食い散らかされた後の、無残な俺の姿がよ
サシャ「い、いやあああああああああああああああああああああああああああああああああああああッッッッッ!!!!!!!」
サシャ「オエエッ…ごほっ、ごほっ…うげえッ」ビシャビシャ
ジャン「おいおいおいおい、マジかよ…」
ジャン「名前呼びながら追いかけてた事は覚えていたがよ…」
ジャン「なんだよ、切り刻むって…俺はもう人としても終わってんじゃねえか…!」
ジャン「いくら死に急ぎ野郎なんてあだ名つけたからって、他でもねえ俺が死に急がせるこたあねえだろうが!」
ジャン「ウプッ…グッ…ハアッ、ハアッ…クソッ!」ガンッ
ジャン「何が『覚えてねえのか』だ!一番覚えてねえのは俺じゃねえかっ!」
ジャン「くそっくそっ…ちくしょおっ!」ガギンッ
マルコ「あーあ、酷いねこりゃ」
マルコ「あちらさんに比べて、君たちはまだマシ…なのかな?」
ベルトルト「…どうだろうね、少なくともまともではないよ。」
コニー「俺もだよ…正直今なら巨人に食われてもいいと思ってるぐらいだぜ…」
マルコ「まあ仕方ないね。ユミルたちは?」
ユミル「私は…まあ大丈夫だ。羞恥心的には全然大丈夫じゃないがな…」
マルコ「そんな冗談が言えるなら問題ないさ。クリスタは?」
ユミル「…あっち」クイごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
クリスタ「
ごめんなんか変な事になった。正しいのはこっち
マルコ「あーあ、酷いねこりゃ」
マルコ「あちらさんに比べて、君たちはまだマシ…なのかな?」
ベルトルト「…どうだろうね、少なくともまともではないよ。」
コニー「俺もだよ…正直今なら巨人に食われてもいいと思ってるぐらいだぜ…」
マルコ「まあ仕方ないね。ユミルたちは?」
ユミル「私は…まあ大丈夫だ。羞恥心的には全然大丈夫じゃないがな…」
マルコ「そんな冗談が言えるなら問題ないさ。クリスタは?」
ユミル「…あっち」クイ
クリスタ「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
マルコ「まあ、こうなるのも分かってたけどね。」
ユミル「そんだけ酷いことをしてきたんだろ、私達は」
ベルトルト「確かにね。でもマルコ、何で僕達がこんなことしたのか分からないんだけど、君は知ってるの?」
マルコ「まあね。ほんとはアルミンも知ってるんだけど…」
コニー「あれ?そういやアルミンは?」
マルコ「さっき自分の胸にナイフ突き立てようとしてたから気絶させた。もう少ししたら起きると思うよ」
ユミル「マジか…つ―かあいつ覚えてるんじゃなかったのか?」
マルコ「さあね。恐らく全部は覚えて無かったんだろう。新しいことを思い出して、やっぱり自分が許せなくなったんじゃない?」
ユミル「そうか…で、説明してくれるんだろ?」
マルコ「ん?何が?」
ユミル「とぼけるなよ。私たちがこんなになったのには、何か理由があるんだろ?」
マルコ「まあ、そうだね。皆が落ち着いたら説明するよ。何回も説明するのは面倒だからね」
ベルトルト「それはいいんだけど…みんなは大丈夫なの?」
マルコ「あの薬には鎮静効果もあるからね。あと数分で、みんな落ち着いてくると思うよ」
コニー「ならそれまで俺達は…片付けか?」
マルコ「そうだね。正直、手伝ってくれると助かるかな」
ベルトルト「手伝うよ。ごめんね、いっぱい迷惑かけて」
マルコ「気にしてないよ。エレンよりずっとマシだと思うからね。」
三人「…」
少し中断
原因についてはかなりの独自設定が入ります。
~10分後~
マルコ「さてみんな少しは落ち着いてきたかな?」
マルコ「アルミンも目を覚ましたし、みんなが知りたがっているこの件の原因について話そうと思うんだけど」
錯乱状態にあったメンバーが落ち着きを取り戻したのを見計らってマルコは声を上げた。
全員「…」コクン
マルコ「よし、とは言っても恐らくみんなまだ記憶があやふやな部分があるだろうからね、ゆっくり行こうか」
マルコ「そもそもの始まりは数か月前、僕達がある本を見つけた事が関係してるんだ」
マルコ「それは僕とアルミンで見つけた医学書だった。誰が書いたのかはわからなかったけど、様々な薬品について詳しく書かれていてねすごく興味を惹かれたんだ」
マルコ「そしてその中に『リラックス効果のある薬の製造法』というのが載っててね、試しに作ってみようってことになったんだ」
マルコ「そしてみんなに材料を集めるのを手伝ってもらった。ここまでは良かったんだ」
マルコ「問題はこの時の材料だ。一つはこのAという薬草、そしてCというキノコだ」
マルコ「この二つには類似品があってねこの本通りのAとCならよかったんだけどこの時持ってこられたのはこのBとDだったんだ」
マルコ「しかもこのBとDは所謂毒草とか毒キノコとか言われてるやつでね、幻覚作用と強い依存性があるんだ」
マルコ「もちろん、当時の僕達はそんな危険なものが入っているとはつゆ知らず嬉々として実験に取り掛かった」
マルコ「そうして薬は完成した。もちろん本に書いてあったようなものじゃない、所謂麻薬ってやつだ」
マルコ「僕も麻薬なんて言葉は知らなかったんだけどね、王都の地下街では結構流行ってるらしいよ」
マルコ「この薬の主な効果は、幻覚、依存性、それと正常な思考が徐々にできなくなっていくってところかな」
マルコ「だが皆はそんな事は知るはずがない。だから材料集めに協力したメンバー、即ち今ここにいるメンバーで試しに飲んでみたんだ」
マルコ「そこから先はみんなの想像通りさ。依存性によって皆はまたあの薬が飲みたくなる、だから作る、そしてまた飲むの繰り返しさ」
マルコ「でもまあ、依存性にも個人差があってね、ミカサやアニ、ライナーは特にすごかった。反対に、僕やコニーはそこまでなかったんだ」
マルコ「エレンに至っては最初からいなかったね。恐らく最初に居なかったのは偶々だと思うよ」
マルコ「薬もたくさんあるわけじゃなかったからね、後半はちょくちょく取り合いにもなってたみたいだし、誰も彼を誘わなかったんだ」
マルコ「だがそれが更なる悲劇を生んだ。その頃、アルミンはより強い薬を開発しようとしててね、例の医学書を参考に実験を繰り返していたんだ」
~回想~
エレン『おい、アルミン。また実験か?』
アルミン『ああエレンか。そうだよ、今いいところなんだ。邪魔しないでね』
エレン『ああ、だがお前少し休んだほうがよくないか?顔色も良くないし…』
アルミン『…チッ、煩いな、エレンには関係無いでしょ、放っておいてよ』
エレン『おい、どうしたんだよアルミン。お前少しおかしいぞ?』
エレン『しかもほかの奴らも最近なんかおかしいしよ、大丈夫なのか?』
アルミン『もう!煩い煩い煩い煩い煩い煩い煩いうるさあああああああい!!』
アルミン『ちょっと黙ってろ!この死に急ぎ野郎!』ブン ザシュッ
エレン『グアアッッ!!な、何すんだアルミン!』
アルミン『エレンがあまりにも煩いからだよ。切断するつもりだったのに、意外と良い反応だねエレ…ン…?』
エレン『な、なんだよ?』
アルミン『ねえ、エレン。君、その蒸気は何?』
エレン『へ?うわ!?傷が治っていく!?』
アルミン『へえ、成程…これはいい…』
アルミン『エレン、ちょっと君の一部をくれないか?』
エレン『は?何言って…?』
アルミン『腕でも足でも、君の一部がほしいんだけど…』
エレン『そんなの無理に決まってんだろ!ホントにおかしくなっちゃたのかよアルミン!』
アルミン『そう、なら仕方ない。無理やり奪うまでだ。』
エレン(やばい…!早く逃げないと…!)ダッ
アルミン『ふふ、残念君は逃げられないよ』
ミカサ『どこに行くの、エレン』ガシ
アニ『駄目だよ、逃げたりしちゃ』ガシ
ライナー『そうだぞ、兵士なら逃げちゃだめだ』
クリスタ『大丈夫、すぐに終わるから』
ジャン『ふん、だらしねえな死に急ぎ野郎』
サシャ『ふふふ、観念してくださいエレン』
ユミル『残念だったなあ。エレン?』
コニー『安心しろって!すぐ楽になるからよ!』
ベルトルト『…ふふ』
エレン『い、いやだ…やめて』
ミカサ『大丈夫、すぐ終わる』
アニ『アルミン、さっさとやりな』
アルミン『了解♪じゃあエレン、ちょっと我慢してねー』
エレン『いやだ!やめろ!アルミンお願いだ!アッ…』
エレン『ぎあああああああああああああああああああああああああああああッッッッッ!!!』
ごめん、寝る。
また明日書きます。要望があったら言ってね
このスレで要望を採用した事有ったか?という質問に答える事が要望です
スマホから少しだけ更新
>>543
ごめんそういえば無かった。
次からは気を付けます。
マルコ「それから先は皆知っての通りさ。恐らく薬にエレンの血が入ったのが原因だろう、皆エレンに凄く絡むようになった」
マルコ「そしてそれは段々とエスカレートしていった。」
マルコ「僕は偶然耐性があっし、二つ目の薬は飲んでなかったからまだマシだったけどね」
マルコ「そこで僕は皆を元に戻すため、そしてエレンを助けるために解毒剤を作ろうとしたんだ」
マルコ「たがそれは困難を極めた。アルミンがどんな材料を揃えたのかもわからなかったし、作り方もふめ
すいませんミスりました。
マルコ「
マルコ「製造方法も不明だったしね」
ミス多くて申し訳ない
マルコ「そうして具体的な解決方法も見つからずに時間だけが過ぎていった」
マルコ「その間にもエレンに対する仕打ちはどんどんエスカレートしていってね、流石に誤魔化すのが厳しくなった」
マルコ「僕は何度もエレンに言ったんだよ?教官に相談するべきだって。でも彼はこう言った」
マルコ「『あまり事を荒立てたくない。今のあいつらは何をするか解らない。矛先が俺に向いている間はいいがな。これは俺のせいでもある、皆を巻き込むわけにはいかない』ってね」
マルコ「そこまで言われたら僕はなにも言えない。幸いキース教官が協力してくれたお陰で周りにはバレなかったけどね」
マルコ「そうして、数か月の時が過ぎた」
マルコ「その間にエレンは少しずつしかし確実に窶れていった。当然だ、昼は訓練、夜は拷問といういつ死んでもおかしくないような状態なんだから」
マルコ「その間に僕は何とか解毒剤を7割方完成させた」
マルコ「でもまだ完璧じゃない、ほんとに効果があるかどうかも分からない。そんな状態だった」
マルコ「僕が途方に暮れているとき、ついにエレンが動いたんだ」
~回想 2~
マルコ「くそっ、駄目だ!どうしてもいくつかの成分が解らない…」
マルコ「こうしている間にもエレンは…急がなきゃ」
マルコ「しかも今日はミカサか…また心肺停止状態にならなきゃいいけど…」
ガラッ
マルコ「!!…エ、エレン?!」
エレン「ああ、マルコか…」
マルコ『エレン!大丈夫?傷は…無いみたいだね』
エレン『ああ、なんとかな…それよりどの位出来た?』
マルコ『まだ6割か7割ってところかな。一つ目の薬に関しては出来たけど、二つ目がね…』
エレン『その薬は今あるか?』
マルコ『え?ああ、あるよ、少し待ってて』ガサゴソ
マルコ『しかしアルミンもとんでもないものを作ったものだよ…』
エレン『ああ、精神への作用だけでなく、身体にもかなり影響があるみたいだな』
マルコ『しかもそれが身体能力の大幅な強化だからね…能力だけなら、人類最強に匹敵するって教官も言ってたよ』
エレン『マジか…だがそうなると、副作用が怖いな…俺に対するあれだけで済めばいいんだが…』
マルコ『それでも良くないけどね…っと、あったよエレン、これだ』
エレン『ん、有難う。例の医学書は?』
マルコ『ああ、ここにあるよ。それにしてもだれが書いたんだろうね、それ。』
エレン『さあな。中身のほとんどは専門用語だし、時には壁外の言語らしきもので書かれているし…』
マルコ『おかげでアルミンが何の薬を作ったかの特定が難しいんだよね』
エレン『でもマルコのおかげでだいぶ絞れたんだろ?』
マルコ『確証は無いけどね。そういえばエレン、今日はミカサだったよね?その…大丈夫なの?』
エレン『問題ない、気絶させて鎖で縛ってるからな。あと数時間は起きないはずだ』
マルコ『そう…ならいいけど…』
エレン『なんにしてももう時間がない、急がないと……ん?これは…』
マルコ『どうしたの?何か見つけた?』
エレン『…そうか、ということはやはり…』
マルコ『…エレン?』
エレン『マルコ、今日と明日ですべて終わらせるぞ』
マルコ『え!?まさかエレン、わかったの?』
エレン『多分な。あとはより確実にするために…!』ガシッ…グイッ
マルコ『な…!?エレン!何を…!?』
エレン『ゴクッ…プハアッ、グッ…やはりな、マルコ今からいう材料を用意してくれ』
マルコ『あ、ああ。でも大丈夫なのか、エレン。今飲んだのは…』
エレン『俺にとっては問題ないさ。それより急げマルコ時間がない』
マルコ『そうだった。じゃあ急いで準備するよ』
エレン『頼む、半分は俺が用意する』
~一時間後~
マルコ『で、できた…完成だ』
エレン『ああ、時間が足りなくて完全じゃあないが…これがありゃ何とかなるだろ』
マルコ『完璧じゃない?どういうことだい?』
エレン『この薬を打って終わりじゃないってことだ。これを打った後、もう一つあることをしなくちゃならない』
マルコ『あること…?』
エレン『ああ、なんというか精神的なダメージ…具体的には、言葉や暴力で精神的にも身体的にもぎりぎりまで追い詰めなくちゃならない』
マルコ『…なぜわざわざそんなことを?』
エレン『一つはより解毒薬の効果を引き出すため、もう一つは記憶の上書に使うためだ』
マルコ『記憶の上書?』
エレン『そう、あいつらは今、いうなれば正気を失った状態だ。だからこそ常人にはとてもできないことを平気でやってのける』
エレン『そんな状態でいきなり正気に戻ってみろ、何人かは発狂しかねないだろ?』
エレン『だから俺があいつらを追い詰めることで、正気に戻った後、訓練に支障をきたさないようにするのさ』
マルコ『待て、エレン。君の言い方だとみんなの記憶を消すように聞こえるんだが?』
エレン『まあ、そうなるな。安心しろ、消すのは俺に対する仕打ちの部分だけさ。他は消さない』
マルコ『だがそうなると君に対する皆の感情が…』
エレン『それは仕方ねえよ。俺が憎まれたり、恨まれたりする分は。つーか発端は俺にあるようなもんだし、こんぐらいが丁度良いさ』
マルコ『でもそれじゃあ君だけが悪者みたいになるじゃないか!君はそれでいいのかい!?』
エレン『当たり前だ。こんな死に急ぎ野郎一人と、将来人類の希望になりえる10人、比べるまでもないさ』
マルコ『……ッ!』
エレン『よし、準備も出来たな。じゃあ今から俺はミカサのところに行ってくる』
エレン『できれば今日と明日で皆終わらせるから、マルコは医務室を開けるように教官に言っておいてくれないか?』
マルコ『…わかった。気を付けてね』
エレン『ああ、任せろ。必ずみんな元に戻してやるさ』
―――――――――
――――――――
―――――――
マルコ「これが今回の出来事の真実さ、わかってくれたかな?」
この場にいる全員に問いかけるマルコ。だがその問いに答える者はいなかった。
否、答えられる者がいなかった。ここにいる者のほとんどがショックで口を利ける状態ではなかったのである
今まで自分たちは被害者だと思っていた。いきなりとくに理由のない暴力に見舞われた哀れな被害者だと思い込んでいた。
だが実際は違った。自分たちは被害者どころか加害者だった。そして今まで加害者だと思っていた少年こそが一番の被害者だったのである。
全員が一言も言葉を発さない中、ただ一人小さな声で言葉を発した者がいた。
ミカサ「エレンは…」ボソッ
ミカサ「エレンはどうなったの?」
それは誰もが感じた疑問。自分たちは今、正気に戻ってここにいる。ではエレンは?
一番被害を受けながら、自分を悪役にしてまで自分たちのために動いてくれたエレンはどうなったのだろうか?
マルコ「エレンかい?彼は今頃…」
マルコが応えようとした時、突然医務室の扉が開いた。
キース「それについては私から話そう」
そこに立っていたのはキース教官だった。意外な人物の登場に皆が驚く中、彼は淡々とその事実を告げた。
キース「エレン・イェーガーは…」
キース「開拓地送りとなった」
ごめん短いけど今日はここまで。
明日の夜にまた書きます。更新遅くて申し訳ない。
ミカサ「………え?」
アルミン「ちょっと待ってください。一体どういうことですか?」
キース「今言った通りだ。第104期訓練兵エレン・イェーガーは、開拓地に移ることが決定した」
ユミル「……理由は?」
キース「同期訓練兵に対する暴力および監禁、だな」
ミカサ「では、私も開拓地に移ります」
キース「それはならん」
ミカサ「…ッ!何故ですか?」
キース「お前達のような逸材を簡単に手放すわけにはいかんからな。これはこの場にいる全てのものに当てはまる」
アルミン「待って下さい。エレ、イェーガー訓練兵が仲間に対する暴力で開拓地に行くのなら、それは僕達にも当てはまるはずです」
ライナー「自分たちはイェーガーに対して暴力以上の行為を行いました。よって自分たちも開拓地に行くべきだと思いますが?」
キース「貴様らには特に罰則はない。貴様らがイェーガーに対して暴力をふるったという具体的な証拠がないからな」
全員「なっ…!!」
キース「イェーガーに関しては証拠がある。今私がここにいることを含めてな」
キース「だが貴様らにはそれがない、よって貴様らを罰することは出来んのだ」
クリスタ「そんな…納得出来ません!」
キース「貴様らが納得しようがしまいが関係ない。これは決定事項だ」
アルミン「…なぜ僕らの証拠がないんですか?」
キース「何?」
アルミン「僕達はエレンに対してかなり派手に暴力をふるっていたはず、さらに薬の実験や拷問道具など実際に使用されたものがまだ大量に残っているはず」
アルミン「それらがすべて処理されているとは思えません。そういったものは自分たちの行為を実証する有力な証拠になると思いますが?」
キース「言ったろう、それらの証拠は無いと」
アルミン「なぜそう言い切れるんですか?教官は我々が秘密裏に作った様々な隠し場所をすべて知ってるんですか?」
キース「そのようなものまで作っていたのか…道理で現場を押さえられなかったわけだ」
アルミン「自分で言うのもなんですが、当時の僕達はかなり頭が回っていましたからね」
アルミン「恐らく教官でも把握し切れていないような場所がいくつもあると思いますよ?」
キース「そうかも知れん。だがそれでも、貴様らの証拠は無い」
アルミン「…ッ!ですから、さっきからなんでそう言い切れるのかと聞いているんです!」
キース「決まっているだろう。証拠の隠滅をしたのは、全てイェーガーによるものなのだから」
アルミン「………え?」
キース「…仕方ない。貴様らには話しておいてやろう」
キース「今回の開拓地行きの件は全てイェーガーの要望によるものだ」
キース「奴は私のもとに来て言った。
『今回、あいつらは薬によって正気を失っていただけです。よってあいつらに非はありません。しかし俺は、自分の意思で行動しました。
誰に言われるでもなく、自分の意思で行動し、仲間を傷付けたんです』とな」
キース「そして重ねてこう言った。『もう自分には、あいつらの仲間だという資格はありません。どんな理由があれ、自分の意志で傷つけたんですから』」
キース「ここまで言われたら、私はもう何も言えなかった。だから私は、あいつの意見を最大限尊重することにしたのだ」
アルミン「そんな…」
キース「そして私は、貴様らをりっぱな兵士にしてくれと頼まれた。それでもイェーガーの思いを無駄にしたいというものは、開拓地に行くがいい」
全員「…」
ミカサ「待って、待って下さい…」
ミカサ「お願いです。エレンを開拓地に送るのだけは…」グスッ
アルミン「ミカサ…」
ミカサ「私に出来ることなら何でもします。巨人を殺して来いと言われたら100体でも200体でも殺します。だからどうか…エレンのそばにいさせて下さい」ポロポロ
ライナー「教官、自分からもお願いします。今までの倍以上の成績を出して見せます。だから…もう一回エレンに会わせて下さい」
アニ「私も…お願いします。もう一度エレンと、話をさせて下さい」
ベルトルト「僕達にこんなことを言う資格がないのは解っています。それでも、お願いします。」
サシャ「お願いです!自分勝手だというのも分かっています。それでも…それでも…もう一度だけ…」
コニー「俺はバカかもしれませんが、俺でもこのままではいけないということは解ります!教官何とかお願いできませんか」
クリスタ「嫌われててもいい…会う資格がないのも分かっています。でも…もう一度だけ話したいんです」
ユミル「私も、もう一度だけ、せめて謝罪だけでもさせてもらえませんか?」
ジャン「お願いします!教官!」
次々と頭を下げていく104期生達。彼らは解っていた。自分たちにこのようなことを言う資格はないと。
原因は自分達だ。悪いのも、自分達だ。それでも、このままなんて絶対に出来ない。そんな強い思いが、彼らを動かしていた。
アルミン「教官、お願いします。自分たちはエレンの為ならどんなことだろうとやって見せます。だからどうか…」
キース「…フム」チラ
マルコ「…」コク
キース「よかろう。では今から、全員でイェーガーを説得しろ。イェーガーが自分の考えを変えたのなら、ここに留まることを認めよう」
全員「…!!」
キース「行くのならば急ぐがいい。まだ奴はこの訓練所の何処かにいるはずだ」
その言葉を合図に全員が一斉に駆け出していく。薬品によって強化された体から繰り出されるスピードは、軽く人間を超えていた。
そして全員が嵐のごとく去った後、場に残ったキースは、同じく残っていたマルコに話しかけた。
キース「良かったのか?これで」
マルコ「ええ、やはり仲間というのはこうでないと。エレンの自己犠牲精神は少し行き過ぎっていますからね。丁度いいでしょう」
マルコ「しかし、本当に大変なのはここからです。その様子では、駄目だったのでしょう?」
キース「ああ、あいつはもう…」
~訓練兵団 外~
医務室から飛び出した彼らは、一目散に外へと向かった。サシャが臭いで、ミカサが気配でエレンの居場所を特定する。
そして、訓練所のはずれにある大きな木の下にふらふらと歩く人影を発見した。
ミカサ「エレン!!!」
アルミン「あ、待ってよミカサ!」
探していた人物を見つけ、駆け寄る104期生達。そして…
ミカサ「あの…エレン。今更私達に会うのは嫌かもしれない。でも、話だけでも聞いてほしい」
ライナー「すまない、と言って許されるわけがないのは解ってる。だが…」
アルミン「最後でもいい。少しだけ話を聞いてくれないかい?」
次々としかしゆっくりと話しかける。その言葉にゆっくりとエレンが振り返る。
そして彼らは―
自分たちの罪の大きさを、改めて思い知らされた。
ゆっくりと振り返ったエレンの表情を見たとき誰もが言葉を失った。
それほど彼の瞳は、何も写していなかった…
エレン「…?皆さんは…どなたでしょうか?」
唐突に放たれる言葉に今度は全員が絶句する。だが、それで終わりではなかった
エレン「僕は今から、家族に爪と指をあげに行かなければならないんです」
エレン「いや、骨を折られに行くんだったかな?それとも犯されるんだったかも?」
エレン「あれ?食べられる予定だったかもしれない。それとも解剖される予定だったような…」
エレン「あれ?そもそも僕は誰だっけ?人?化け物?皆さんは、僕が何なのか知りませんか?」
そこにいたのは変わり果てたエレン。目の焦点はあっておらず、ひたすら自問自答を繰り返す壊れた人形のようなエレンがそこにいた。
―全員が事態を把握し、あたりに鳴き声や絶叫が響くまで、さほど時間はかからなかった。
寝ます。続きはまた夜に
皆さんの意見ももっともです。ほんとに申し訳ない。しかし完結はさせますので厚かましいお願いではありますが、どうぞお付き合いいただければと思います。
マルコ「ああ、やっぱりこうなったか」
アルミン「…マルコ、やっぱりってどういうこと?」
マルコ「そのままの意味さ。だって考えてもみなよエレンがどれだけ皆からやられてきたと思ってるのさ、普通の人なら軽く10回以上死んでる勢いだよ?」
マルコ「恐らくエレンは、みんなをもとに戻すということだけを考えて自分を保ってきたんだ。それがなされた今、もはやエレンを支えるものは何もない」
マルコ「加えて、自分が皆を傷付けたことも原因の一つだろうね。いくら必要な過程だったといっても、自分が仲間を傷付けたことは彼にとって許されることではないだろうからね」
マルコ「今までの精神的苦痛と自責の念、この二つは支えを失ったエレンの心を壊すのには十分だったってことさ」
ミカサ「そんな…」
ユミル「…じゃあこいつはもう元には戻らないのか?」
マルコ「いや、戻らないってことはないと思うよ。多分だけど」
ミカサ「ホントに!?」
マルコ「可能性としては低いけどね。とりあえず今のエレンを開拓地に送るわけにもいかないし、医務室にまで運ぼうか」
ライナー「分かった、俺が運ぼう」
ベルトルト「僕も手伝うよ」
マルコ「みんなも移動してくれる?これからのことも決めなきゃいけないしね」
全員「…」コクリ
―医務室―
マルコ「さて、では状況の確認だ。恐らくエレンは今自分の殻に閉じこもってる状態なんだと思う」
マルコ「これを戻すには、エレンが自分で克服するか、外部からの刺激を与えるかの二つが有効となる」
マルコ「幸い、教官からの許可は出た。これからみんなには、日替わりでエレンの治療を手伝ってほしいんだ」
マルコ「もちろん強制じゃないからね。やりたい人だけでいいんだけど、誰かやりたい?」
全員「」スッ
マルコ「OK、全員だね。じゃあ順番を決めて一日につき一人エレンに会いに来てほしいんだ。時間は何時でもいいよ」
クリスタ「待ってマルコ。エレンに会って私たちは何をすればいいの?」
マルコ「特にはないよ。しいて言うなら、話しかけてほしいな。話題は何でもいいから。それぐらいだよ」
クリスタ「…わかった」
マルコ「じゃあ今日はもうみんな戻っていいよ。一応、皆5日ほど眠っていたからね、そのつもりで」
キース「明日からは通常の訓練だ。大丈夫だとは思うが気を付けろよ」
ミカサ「私は、エレンの傍にいます」
キース「ならん。いったん戻れ、これは命令だ」
ミカサ「……ハッ」
キースとマルコの言葉に、しぶしぶ帰っていくメンバー達。あとには、二人だけが残された
キース「で、こいつは元に戻るのか?」
マルコ「戻して見せます。エレンとはまだ話したいこともありますし」
キース「そうか、イェーガーの意識が戻ったら言っておけ。立体機動装置の改造はほどほどにしておけよ、とな」
マルコ「了解。…ばれてましたか」
キース「ふん…ではな」
こうして、数か月にわたって続いたこの事件は終わりを告げた。周りに詳しいことはばれていないみたいだけど、
やっぱり少し様子がおかしかったらしい。他の人からは心配するように声をかけられた。
そして、僕達は訓練に復帰した。度重なる薬品投与の結果僕達の体は異常に発達していたらしく、
僕を含む104期生上位メンバーは、他の訓練兵と比べてかなり成績に差ができた。
だから最近はみんなに怪しまれない程度に手を抜くことにしている。
エレンは事件から数か月たった今でも元に戻っていない。ほとんどをねむって過ごしている。
ただときどき起きて訓練に参加しては僕らですらかなわないような成績をたたき出している。
起きているときでも、目の焦点はあっていないし、しゃべりかけても返事はない。
解散式まであと少し、それまでに戻るといいねエレン。
アルミン=アルレルト
今日はここまで。次からはトロスト区攻防戦に入ります。
~夜 食堂~
ミカサ「アルミン、10位おめでとう」
アルミン「有難う、でもミカサは首席だったじゃないか。僕なんてまだまださ」
ミカサ「でも、後半の成績の伸びは凄まじかった。誇っていいことだと思う」
アルミン「それは皆一緒でしょ。あの件に関わった全員が急激に身体能力が上がってるみたいだし」
アルミン「それに、本当ならエレンが入ってる筈だったんだ、素直には喜べないよ」
ミカサ「アルミン…」
ユミル「おいおい、せっかくの解散式なのに、な~にしけた面してんだ」
ミカサ「ユミル」
クリスタ「気持ちは解るけど、今は明るくいこう?じゃないとみんな心配するよ?」
アルミン「クリスタ…そうだね、ここで落ち込んでたらそれこそエレンに失礼だよね。ありがとう、二人とも」
クリスタ「ううん、気にしないで」
ユミル「おう、だがクリスタには全力で感謝しろよ」
アルミン「あはは…ところでユミル、一つ聞きたい事があるんだけど」
ユミル「なんだ?スリーサイズ以外なら答えてやってもいいぞ」
アルミン「いや、そんな事じゃなくて…どうして、本気でやらなかったの?」
ユミル「…あん?」
アルミン「だってユミルは、本気でやればかなり上位を狙えたはずだよ?それなのに何で…」
ユミル「…さあな」
アルミン「え…?」
ユミル「私にもわからん。しいて言うなら…なんとなく、かな?」
アルミン「…」
ユミル「私は、別に憲兵団なんかには行かなくていいしな、だからいいんだよ」
アルミン「でも…クリスタはどうするの?彼女と君は…」
ユミル「あいつはもう、私がいなくても問題ない。まあ、一生会えないってわけでもねえしな。それより今は、あっちのほうに付いときたいんだ…」
アルミン「ユミル…」
ユミル「さ、この話はもう終わり!お前もなんか食って来いよ!」
アルミン「うん、そうするよ。…ありがとね、ユミル」
ユミル「フッ…またな」
モブ「いいよな、お前らはお前らは10番以内は入れてよ、どうせ憲兵団に行くんだろ?」
ジャン「あ~?まあ、そうだな…」
モブ「おいおい、なんだよ煮え切らねえな?マルコはどうすんだ、やっぱ憲兵団か?」
マルコ「僕は、そうだな…まだ決めてないんだ。王の近くで仕事をするのもいいと思ってたけどね…」
モブ「そうなのか?まあいいや、上位者の考えることは解らん」
マルコ「あはは、まあ所属兵科選択まで時間はあるし、もう少し考えることにするよ」
モブ「そうか、なんにしても頑張れよ」
マルコ「うん、有難う」
マルコ「どうしたの、ジャン。今までの君なら迷わず憲兵団って答えてたと思うけど」
ジャン「…そうかも知れねーな」
マルコ「で、君は結局どこに入るつもりなの?」
ジャン「さてな…、わかんねえんだ、今どうすべきかが」
マルコ「…」
ジャン「一人の人間、それも仲間にあそこまでしておいて、こんなことしてていいのかって…」
マルコ「まあ、どの兵団に入るにしろ離れ離れにはなるからね」
ジャン「そうだな…、なあマルコ、俺は今どうすべきなんだろうな…」
マルコ「さあ…ただ少なくとも、あのメンバーは全員君と同じことを考えてると思うよ」
――――――――
―――――――
―――――
マルコは薬使ってます。耐性があったというご都合主義。詳しくは>>531あたりを参照
~食堂裏~
ライナー「…」
アニ「…」
ベルトルト「…」
ライナー「明日、調査兵団が壁外調査に出発する。狙うのならそこだ」
ライナー「5年前と同じ、アニが巨人を集め、ベルトルトが壁を破る。いけるか?」
アニ「…私には、出来ない」
ライナー「何?」
アニ「私はもう、戦士にはなれない…」
ライナー「正気かアニ!故郷へ帰るのはどうした、親父さんが待ってるんじゃないのか!?」
アニ「無理だよ…私は、あいつを裏切れない。私が化け物と知ってもなお信じてくれたあいつを、裏切るなんてできない…」
アニ「それに…私はもう、あいつと離れたくない」
ライナー「じゃあこうしよう。あいつを、故郷に連れて行く。これならいいんじゃないのか?」
ベルトルト「それも駄目だよ。これ以上僕達の都合で彼を振り回すなんてできない」
ライナー「ベルトルト…」
ベルトルト「だから今回は、僕一人でやる」
ライ・アニ「!?」
アニ「あんた、何言って…」
ライナー「待て、ベルトルト。どういう意味だ?」
ベルトルト「そのままの意味さ、今回巨人になるのは僕だけでいい。僕が壁を蹴破って、それで終わりだ」
ライナー「待て、それだと意味がないだろう?アニが巨人を誘導しなければならないのだから」
ベルトルト「いや、今回は僕が巨人になるのはその為じゃない」
ライナー「?」
ベルトルト「今僕達には、二つの選択肢がある。一つは、兵士として壁を守るか、もう一つは戦士として壁を壊すか」
ベルトルト「だがどちらを選ぶにしろ、エレンの存在は重要だ。彼のあの再生能力、間違いなく人間じゃない」
アニ「…何が言いたいの?」
ライナー「エレンが、俺達の探している『アレ』かもしれないってことだろ」
ライナー「だがベルトルト、お前さっきあいつを振り回したくないって言ってなかったか?」
ベルトルト「そうだよ。だから僕はエレンに全て話すことにしたんだ。僕達の目的、願い、全てをね」
ライナー「…だがお前、それは」
ベルトルト「そう、話すにしてもエレンが正気に戻らないと意味がない。」
ベルトルト「だから僕は、一か八かの賭けに出ることにした」
ライナー「それが、お前が壁を破ること…か?」
ベルトルト「そう、マルコも言ってたでしょう。今のエレンに必要なのは外部からの刺激だって」
ライナー「確かに、巨人に並ならぬ増悪を抱くエレンにとって超大型巨人の出現はかなりの刺激になるだろうが」
ベルトルト「そういうこと。ただそのせいで死人が出てしまってはエレンに話を聞いてもらうことすらできなくなる」
ベルトルト「だから、今回は壁を破るだけ。そりゃ数体くらいなら入ってくるかもしれないけれど、その時は僕達が倒せばいいだけだしね」
ライナー「なるほど、それで元に戻ったエレンに全てを話して、俺らに付いて来てもらえるように頼むわけか」
ベルトルト「そういうこと。正直エレンには全部ばれてるような気がするけどいきなり攫うよりは何倍も良いだろう」
ライナー「それもそうか。だがベルトルト、断られたらどうするんだ?」
ベルトルト「その時はその時さ。僕は正直、エレンと過ごせるなら兵士でもいいかなって思ってるよ」
ライナー「そうか…」
ベルトルト「じゃあ解散しようか。あまり長くいないと、怪しまれるからね」
ライナー「ああ、そうだな」
アニ「…」コクン
ライナー(ベルトルトはもう、流されるだけの奴じゃない。それだけ成長した、ということか…)
ライナー(それに比べて俺はなんだ?いつまでも半端な糞野郎でどうする?)
ライナー(なあ、ベリック。俺は一体どうするべきなんだ…?)
サシャ「ようやく、訓練生活も終わりですか…長いようで短かったですねえ」
コニー「そうだな。サシャ、お前所属兵科はどうするんだ?やっぱ憲兵団か?」
サシャ「どうなんでしょう、最初はそのつもりでここに来たつもりだったんですがね…」
サシャ「正直今は、よく解りません。そういうコニーはどうなんですか?」
コニー「俺か?俺も最初は憲兵団志望だったさ。そうやって村の皆に自慢するつもりだった」
コニー「でも今はなあ…よく解んねえなやっぱ」
サシャ「そうですよねえ…どうすべきなんでしょうね、私達」
コニー「さあな。俺はバカだからな、難しいことは解らん」
サシャ「意外ですね、コニーが自らをバカと呼ぶなんて。まあ事実ですが」
コニー「うるせえ…芋女のくせに偉そうなこと言ってんじゃねえ」
サシャ「いい加減忘れて下さいよそれ…最初のほうの話じゃないですか」
コニー「多分一生忘れんと思うがな。まあそれはさておき、さっきはよく解らんとか言ったがよ、結局俺はまたあいつとばかやれるならどこでもいいんだ」
サシャ「それは私もです。もう一度エレンと話せるなら、憲兵団だろうが調査兵団だろうがどこでもいいんです」
コニー「だよなあ…そのためにはまず、エレンに戻ってもらわないかんわけだが」
サシャ「そうですねえ。後とりあえず謝りたいですよね、許してもらえるかわかりませんが」
コニー「ま、今考えても仕方ねえ。とりあえず今は食おうぜ!」
サシャ「ええ!コニーの分はもう無いですけどね!」
コニー「うおい!いつの間に!」
こうして、第104期訓練兵団は解散した。
様々な思いが交錯する中、解散式の夜は更けていった。
―彼はまだ、目覚めない。
毎回毎回短くて申し訳ない。
続きは夜に書きます。
―翌日 ウォールローゼ―
ベルトルト(さて、調査兵団も出発したしそろそろ頃合いかな)
ベルトルト(場所はここで合ってるな。壁の上には…あれはコニー達か、まあ大丈夫だろう)
ベルトルト(付近に巨人は…5体か、問題はないな)
ベルトルト(さて、これは戦士としての最後の仕事だ。しくじらない様にしないとな…)
ベルトルト(よしっ、行くぞ!!)
ガリッ……カッ
―ウォールローゼ 壁上―
カッ
超大型巨人「…」
コニー「なっ…!」
サシャ「!!」
超大型巨人「…」ブシュー
コニー「全員飛び降りろ!!」バッ
サシャ「立体機動に移りますよ!!」パシュッ
ミーナ「…ッ!」パシュッ
ナック「クッ…」パシュッ
トーマス「…っと」パシュッ
サムエル「…ウッ」パシュッ
コニー「全員無事か!?」
トーマス「なんとかな!」
サムエル「こっちも大丈夫だ!」
コニー「よし、今から…」
ズドォン!
ナック「!あいつ、壁に穴開けやがった」
ミーナ「不味いわ!巨人が入ってくる!」
サシャ「皆さん!撤退しますよ、一刻も早く報告です!」
コニー「ああ、そうだな。よしお前らさっさと…」
ズガガガガガガガガ!!!
ミーナ「今度は何!?」
―壁外―
ベルトルト(何だろう?前に巨人になった時と何かが違う…)
ベルトルト(僕は図体が大きい分動きは鈍いはずなのに、今は前と比べてかなり速く動ける)
ベルトルト(しかも今僕は自分一人でバランスを保てている、一体どういうこと何だろう?)
ベルトルト(考えられる原因はただ一つ、あの薬か…)
ベルトルト(まあいいや、とりあえず扉と固定砲を破壊して僕の仕事はお終いだ)ブン
ベルトルト(よし、任務完了。じゃ、さっさと戻りますかね)
ブシュー
サシャ「!皆さん、避けて!!」
コニー「うおっ、危ねえ!何だこりゃ!?」
サシャ「あの巨人は固定砲を破壊しました!破片が降ってきますよ、急いで離れましょう!」
ミーナ「了解!」
トーマス「おう!ってあれ?超大型巨人はどこに行った?」
サムエル「…消えた?」
サシャ「そんなことは後回しです!さっさと逃げますよ!」
トー・サム「「了解!」」
―トロスト区 本部―
ザワザワ…ガヤガヤ
アルミン(超大型巨人が現れ壁を破壊か…まるで五年前みたいだ、今ここに君がいたらなんて言ったかな、エレン)カチャカチャ
ミカサ「アルミン、大丈夫?」
アルミン「問題ないよミカサ」
ミカサ「そう?何か考え事をしているように見えたから…」
アルミン「はは、ミカサには敵わないな。まあ大したことじゃないよ、気にしないで」
ミカサ「ならいい、アルミンに何かあったらエレンに会わせる顔がない」
アルミン「それはミカサもだよ。幸い、巨人はほとんど入ってきてないらしいから大丈夫だとは思うけど…」
ミカサ「大丈夫、何があっても私は死なない」
アルミン「そうだね、これが終わったら二人でエレンに報告に行こうか」
ミカサ「そうしよう。流石アルミン、良いことを考える」
アルミン「はは、じゃあまた後でね」
アルミン(しかし五年前と違って巨人がほとんど入ってきていないっていうのは気になるな)
アルミン(何だろう、それ自体悪いことじゃないはずなのに、いやな予感がする…)スクッ
アルミン(これが杞憂に終わればいいんでけど…)スタスタ
―――――――――――――――――――
キッツ「これより各藩ごとに分かれ、巨人の掃討や情報伝達を行なってもらう!!」
キッツ「貴様ら訓練兵は中衛の支援部隊だ!!」
キッツ「トロスト区内の住民の避難が完了するまで巨人を中に入れないことが貴様らの任務となる!!」
キッツ「なお、住民の避難が完了次第撤退となる!その際、奪還作戦の班編成のため、撤退は先遣隊からとなることを忘れるな!」
キッツ「敵前逃亡はもちろん死罪だ!先遣隊より先に撤退した者も同様だ!」
キッツ「以上だ!心臓を捧げよ!!」
訓練兵「ハッ!!!」
―――――――――――――――
モブ1「大丈夫かな、俺達…」
モブ2「お、おいそんな卑屈になるなよ。巨人もそんなに入ってないってさっき言ってたろ?」
ジャン「…」
モブ3「で、でもよお…」
モブ1「やべえよ、俺まだ死にたくねえよ…」
ジャン「おい、お前らあ!」
モブ達「!!」
ジャン「俺達は、何のために三年間訓練してきたんだ!巨人なんかに食われるためじゃねえだろ!」
ジャン「他の奴もだ!来ちまったもんに文句言っても仕方ねえだろうが!」
ジャン「今はそんなこと言ってる時じゃねえ!んな暇があるなら班の奴と打ち合わせでもしてろ!」
ジャン「そんで今日生き残って、明日から胸張ってそれぞれの兵科に行った方が良いだろ!」
モブ1「…、ああ、そうだな!」
モブ3「よし!死ぬなよお前ら!」
モブ2「当たり前だ!お前らこそ死ぬんじゃねえぞ!」
ジャン「ハア…」
マルコ「お疲れ様、ジャン。かっこよかったよ」
ジャン「うるせえ。ったく、こんなのはあの死に急ぎ野郎の役目だろ。なんで俺がしなきゃなんねえんだ」
マルコ「ふふ、そうかもしれないね」
アルミン「いやいや、ジャンも結構似合ってたよ?」
サシャ「全くです。あまり人のこと言えませんね」
コニー「とりあえず俺は笑いこらえるのに必死だったけどな」
ジャン「お前ら…」
ライナー「ま、なんだかんだ言って、お前も影響を受けてたってことだな」
ベルトルト「いいことだと思うよ、人っていうのは互いに影響を与え合うものだからね」
ジャン「うるせえ!俺があんな奴の影響なんか受けてたまるか!」
アルミン「あはは…」
コニー「そういや、後の奴はどこにいるんだ?」
マルコ「そんなに離れてはいないはずだけど…あ、居た居た」
クリスタ「みんな~!」タタ
アルミン「やあ、クリスタ」
クリスタ「みんなわかってると思うけど、死んじゃだめだからね」
ライナー「もちろんだ。というより、俺はお前の方が心配なんだが…」
ユミル「安心しろライナー、こいつには私が付いてるさ」
ライナー「じゃあ、安心だな。だがくれぐれも気を付けろよ」
ユミル「分かってるよ、間違ってもあいつ残しては死なないさ」
ライナー「ならいいが…それにしても残るはあと二人か、ったく何やってんだ」
アニ「ごめん、遅れた」
ミカサ「遅くなった、ごめんなさい」
ジャン「おう、噂をすればだな。よし、全員そろったか」
ライナー「ああ、そうだな。うし、全員集まれ」
ライナーの掛け声の下、104期生上位全員が一か所に集まり、円となった。
ジャン「なら俺から言うことはただ一つ、全員死ぬんじゃねえぞ」
全員「…」コクリ
ライナー「俺からも同じだ。他になんか言うことある奴は?」
ミカサ「アルミンが、これが終わったらエレンのお見舞いに行こうって…」
アニ「へえ、そいつはいい案だね」
コニー「いいなそれ、もちろん全員でだよな!」
ライナー「ああ、流石アルミン、いい案を思いつくな」
アルミン「やめてよ皆、まあそのためにも生き残らなくちゃね」
ジャン「当たり前だ!じゃあ行くぞお前ら!」
ライナー「ああ、この作戦が終わったら、また全員で集合だ!」
全員「おう!!」
こうして、トロスト区攻防戦が開始された。
作戦開始当初は、侵入した巨人の数が少なかったため先遣隊のみで十分対応可能であった。
その為この作戦は、比較的短時間で終わると、誰もがそう思っていた。
今日はここまで。
おやすみなさい。
スマホからちょっとだけ更新
―トロスト区 第34班―
アルミン「ふむ、思ったより巨人が入ってないね」
トーマス「そっちの方がいいだろ。幸い、まだ死者も出てないみたいだし」
ナック「超大型巨人が現れた時はびびったけど大丈夫そうだな」
ミーナ「そうだね、正直言うとちょっとだけ安心したわ」
アルミン「まだ油断は出来ないよ。僕達が徹底するのは最後みたいだし、その間に何もないとは限らない」
ミーナ「そう言えばそうね。なにもないといいけど…」
駐屯兵「第34班!前進!」
アルミン「お、来たみたいだね。じゃあ皆進もうか」
「「了解!」」
アルミン「とりあえずあまりスピードを出さずに行くよ。警戒は怠らないでね」
アルミン「僕が前に出るから、トーマスが右、ミーナが左、ナックとミリウスは後ろの警戒をお願い。各自巨人を見つけたら即報告してね」
ミーナ「はーい」
ミリウス「任せろ!」
トーマス「了解~」
アルミン「うん、じゃあ行こう」
一時間も遅れてしまった…申し訳ない
―トロスト区 後衛部隊―
駐屯兵団の精鋭たちで構成されている後衛部隊、だが巨人がほとんど入ってこないため主な任務は避難の補助となっていた。
訓練兵団の中から唯一後衛部隊に抜擢されたミカサは、逃げ遅れた人がいないか見て回っていた。
ミカサ(当初の予定より避難の完了が遅い…)
ミカサ(いつ巨人が入ってくるかわからない今、あまり長い時間をかけたくはないのだけれど…)
ミカサ「…!あれは…?」
ミカサの視線の先に移ったのは避難口に出来た人だかりであった。
だが、なぜかその人だかりが動く気配がない。不審に思ったミカサは急遽方向転換した。
ミカサ「あなたたち、一体何をしているの?」
富豪「おお、丁度良かった。おいお前!こいつらに荷物を通すのを手伝わせろ!」
ミカサ「荷物…あなた、今の状況がわかっているの?」
富豪「当たり前だ!だから手伝わせろと言っているんだ!たまには役に立てこのただ飯ぐらいが!」
ミカサ「…そう、わかった。でもその大きさじゃどうやってもそこは通らない。荷物を分けるべきだと思う」
富豪「なんだと!?荷物の半分置いてけって言うのか!?冗談じゃねえ!」
ミカサ「そうはいっていない。ただ現在は一般市民の避難が最優先。だからいったん園に元を引いて二つに分け、その間にここにいる人たちが避難すればいいと言っている」
富豪「うるせえ!そんなことしてたら時間の無駄だろうが!」
ミカサ「でもこれが最善策。こうしている間にも仲間が危険に晒されているかもしれない。ので、どうか…」
富豪「うるせえ、うるせえ!もういい!お前はもうどこかに行っちまえ!この役立たず!」
富豪「仲間が危険?当たり前だ!そのための兵士だろうが!お前らのような安い命なんぞどうでもいいわ!」
ミカサ「…」スゥ
ミカサ「そう、ならいい。私にも考えがある」シャキンッ
富豪「な、なんだお前!この俺に楯突こうってのか!?」
ミカサ「…」スタスタ
富豪「や、やれるもんならやってみろ!お前の上とも長い付き合いだ!新兵なんぞ一発で首に出来るぞ!」
護衛1「…」バッ
護衛2「…」ザッ
ミカサ「…」ブンッ
ドゴッ…バキッ
護衛1.2「ガッ…」ドサッ
ミカサ「死体が喋れるわけないでしょう?」ジャキン
富豪「ひぃっ…」
ミカサ「あなたには二つの選択肢がある。一つは、おとなしく荷物を分割するか…」
ミカサ「二つ目は、あなたが分割されるか。どっちがいい?」ギチッ
富豪「ヒッ…あっ…」
ミカサ「大丈夫、私ならたとえあなたでも綺麗に十七分割ぐらいにはできる。どうする?」ギチギチ
ミカサ「荷物を分けるか、ここで十七個の肉塊になるか、五秒以内に決めなさい…!」ギチギチギチギチ
富豪「ひぃぃぃぃ!!わ、わかった、荷物を分ける!だから刃を離してくれ!」
ミカサ「…」スッ
富豪「た、助かった…お、お前ら荷物をどけろ…」
――――――――――――――――
イアン「…」
ミカサ「すいませんでした」
イアン「いや、今回は仕方ない。だが次からは気を付けろよ」
ミカサ「了解」
ゴーン…ゴーン…ゴーン
イアン「第一次撤退の鐘だ。壁を登るぞ、アッカーマン」
ミカサ「いえ、自分は中衛の援護に向かいます」パシュッ
イアン「あ、おい!アッカーマン!」
明日早いので今日はここまで
おやすみなさい
再開
―トロスト区 中衛―
トロスト区の中衛。だが奪還作戦の作戦班編成のため先遣隊と前衛が撤退したため、実質的に最前線となっていた。
ベルトルト「思ったより入ってきてないね。もうちょっと入ると思ってたんだけど…」
アニ「まあ、私が遠くに誘導しておいたしね」
ベルトルト「え!?どういうこと、聞いてないよ僕!」
アニ「そりゃあんたに言ったら反対されるの目に見えてたし」
ベルトルト「う…まあ…」
アニ「大丈夫だよ。一回集めて、少し遠くに行かせただけだから」
ベルトルト「ハア…あまり危険なことしちゃだめだよ?」
アニ「分かってるよ。全く、あんたはあたしの兄か何かか」
ベルトルト「いや、そんなつもりじゃ…」
ライナー「おいお前ら、そろそろ移動するぞ」
アニベル「「了解」」
遅くなって申し訳ない。
やっと試験も終わったんで今からまた少しずつ書いていきます。
ジャン「お、ライナー。無事だったか」
ライナー「まあな、というより碌に巨人が入って来てないからな。当然と言えば当然だ」
ジャン「それもそうか。今からほかの連中と合流するが、お前らはどうする?」
ライナー「俺らも付いて行こう。人数は多い方が良いだろ」
ジャン「よし、ここからだと…クリスタ達が近いな」
ライナー「よし!いくぞジャン!さっさと合流だ!」
ジャン「お、おう…」
ライナー「よっしゃあ!やる気出てきたぜ!」
ジャン「…どうしたんだあいつ?」
ベルトルト「いや…まあ…察して?」
――――――――――――――
―――――――――――
―――――――
ジャン「さて、これで全員揃ったな」
アルミン「後衛のミカサ以外はね」
クリスタ「みんな怪我とかしてないよね?」
ライナー「ああ、大丈夫だ(結婚したい…)」
ベルトルト「それで、これからどうするんだい?」
アルミン「とりあえず、撤退の鐘が鳴るまでここで待機だよ」
マルコ「そうだね、あまり動いてもガスが無駄になるし」
ジャン「巨人もいねえしな。問題はないだろ」
ライナー「それにしても、大事にならずに済みそうだな」
ジャン「そうだな。超大型巨人が現れたって聞いたときにはかなり焦ったが何とかなりそうだな」
アルミン「五年前は壁が破られてすぐに大量の巨人が入ってきたけど、今回はそんなことはなかったしね」
コニー「だがよお、何で今回は巨人が入ってこなかったんだ?」
ライナー「さ、さあ…なんでだろうな?」
ベルトルト「き、きっと巨人にも都合があるんじゃないかな?」
コニー「はあ?なんじゃそりゃ?」
ハハハハ…
遅くなりました
再開します
クリスタ「あっちは楽しそうだね~」
ユミル「あいつら…気が抜けすぎじゃねえか?」
サシャ「まあ、大丈夫でしょう。皆さんやるときはやりますから」
ユミル「どうだかね…あいつらそろってバカだからな」
クリスタ「もう、そんなこと言わないの!いつもユミルはそうなんだから!だいたい…」クドクド
サシャ「ふふ、ユミルたちもいつも通りですね…ん、あれは…」
シュルルルル、ヒュン…スタ
ミカサ「ごめんなさい、遅くなった」
サシャ「ミカサ!」
ミカサ「状況は?」
サシャ「皆さん無事ですよ。あとは撤退の鐘待ちです」
ミカサ「そう、分かった。ちょっとアルミンのところに行ってくる」
サシャ「分かりました。アルミンなら向こうですよ。今ジャンたちと周りの警戒に当たってるはずです」
ミカサ「有難う」ヒュン
サシャ「もう行っちゃいましたか、早いですね~。私も早く戻って美味しいご飯に…」ピク
サシャ「…」スッ
クリスタ「サシャ?どうしたの、いきなり地面に耳を当てて」
サシャ「…来ます」
クリスタ「え?」
サシャ「何か…来ます!それも大量に!」
―同時刻 ウォールローゼ壁上―
駐屯兵A「はあ、壁が破られたと聞いた時にゃこの世の終わりかと思ったが…」
駐屯兵B「なんか拍子抜けだなー」
駐屯兵A「そうだな、あとは奪還作戦がうまくいくかだな」
駐屯兵C「この調子じゃ大丈夫だろうよ。なあD?」
駐屯兵D「…」
駐屯兵B「おい、どうしたD?」
駐屯兵C「外になんかあるのか?」
駐屯兵D「…急いで報告しろ」
駐屯兵A「おい、いったいどうしたんだ…よ…」
ドドドドドドドドドドドドドドドドド…
駐屯兵D「誰かキッツ隊長に報告しろ!巨人が…巨人が来るぞ!」
駐屯兵A「なんだあの量は…多すぎるぞ!」
駐屯兵C「言っても仕方ねえ!固定砲発射準備急げ!とにかく打ちまくるんだ!」
駐屯兵B「急げ!避難が終わっているとはいえ中にはまだ訓練兵がいるはずだ!なるべく時間を稼ぐぞ!」
t
―壁内 トロスト区―
サシャ「まずいです!この音、おそらく巨人です。大量に来ますよ!」
アルミン「クッ…予感が当たったか」
マルコ「どうする?アルミン」
アルミン「そうだね、とりあえず…」
ジャン「アルミン、まずは移動だ。あいつらずいぶん気合入ってるみたいだぞ」
アルミン「え…?」
ジャン「ほら、お出ましだ」
巨人「アアアッッ」ズンズンズン
巨人「オオオッッ」ドスドスドス
アルミン「なッ…走っている?巨人が?」
ジャン「どうやらそうらしい。俗にいう奇行種ってやつだろ。取り敢えず移動だ」
マルコ「そうだね、ここでじっとしているのは得策じゃない。どうする、アルミン」
アルミン「撤退しよう。上位メンバーは、周りの人の援護にあったってほしい」
ジャン「了解。聞いたかお前ら!今から周囲を警戒しつつ撤退する!」
マルコ「あまりバラバラにならないで常に周囲を見ながら移動してほしい!」
ベルトルト「…」
ライナー「…」
コニー「おい、どうした二人とも。移動始まったぞ」
ライナー「あ、ああ、すまん。すぐ行く」
コニー「早くしろよ」ヒュン
アニ「これは…どういうこと?」
ライナー「分からん。俺たち以外に巨人を操れる奴がいるのか?」
ベルトルト「考えても仕方ないよ。今は皆を守ることに集中しよう」
ライナー「それもそうか。なら俺が殿を務める。右と左は頼んだぞ」
アニ「了解。じゃ、私が左ね」
ベルトルト「じゃあ僕は右だね」
ライナー「言わんでもわかってるとは思うが…死ぬなよ」
アニ・ベル「当然、エレン(あいつ)に会うまでは死なないさ(よ)」ヒュン
ライナー「ふっ…そうだな。俺もエレンとまた話すまでは死ねんな」
ライナー(しかし、巨人どもの行動は気になるな…まさか近くに来ているのか?)
―ウォールマリア トロスト区より南数キロ地点―
???「ふーん、予定より早く来ちゃったけど結構収穫はあったなあ」
???「遠くからしか見てないけど、人類にもなかなかやるやつがいるみたいだし」
???「それにしても、刀で項を削ぐのか。面白いこと考えるよな~」
???「ま、戦士達もまだいるみたいだし今日のところは帰りますか」クルッ
???(…最後に軽く援護でもしとくかね)
???「ウオオオオオオオオオオオォォォォォォォォッッッッ!!!!」
???「これで良し」ズンズン…
今日は此処まで。
お疲れさまでした
再開
―トロスト区―
ジャン「オラあっ!!」ザシュッ
巨人「」シュウウウウ
ジャン「チッ、数が多すぎる」
マルコ「ただ奥に移動するだけで、巨人と戦闘になるなんてね」
ジャン「ああ、全くだ。…!あれは!」
巨人「アウー」アーン
モブ1「きゃあああああああ!!」
マルコ「まずい!食われるぞ!」ビュン
ジャン「クソッ、間に合わねえ!」シュン
ベルトルト「はあっ!!」ザシュッ
巨人「」シュウウウ
ベルトルト「っと、大丈夫かい?」スタ
モブ1「え、ええ。ありがとう」
ベルトルト「ならよかった。急ごう、また襲われるよ」
モブ1「そうね、わかったわ」ヒュン
ベルトルト「ふう…」
ジャン「ありがとよ、ベルトルト。俺らじゃ間に合わなかった」ヒュン スタ
ベルトルト「ジャン…」
ジャン「どうした?顔色悪いぞ」
ベルトルト「いや、何でもない」
マルコ「二人とも、移動しないとまずいよ」
ジャン「ああ、今行く。しかし、かなり厳しいな…」
ベルトルト「うん、もうかなり巨人と戦闘になってる。体力もだけど精神的にも…」
ジャン「ああ。だが今更弱音をはいても仕方ねえ。行くぞ」
ベルトルト「うん、そうだね」
ベルトルト(こんな時、君ならどうするか…いや、考えてても仕方ないか)
―???―
ここは…どこだ?
分からない、俺は今…どうなっている?
確か、皆がおかしくなって…そして酷いことされて…
そうだ、そして俺も、皆に同じようなことをしたんだ…
皆を元に戻すためなんて言い訳をして…
はは、結局俺も有害な獣と変わりないってことか…
きっとあいつらは俺を許しはしないだろう
だがそれでいい。仲間を傷つけるような人間いや獣にはお似合いの末路だ
???「……ン」
もういい、このままずっと眠っていたい
???「…レン」
そうだ、このままここにいればもう俺は…
???「エレン!!」
え…
???「もう、いつまで寝ているの?」
え…、あ…
???「さっさと起きなきゃダメでしょう?」
母…さん…?
カルラ「ええ、そうよ。」
なんで、ここに…?
カルラ「まだ眠っている寝坊助さんを起こすためよ。…行かなくていいの?」
行くって…どこに?
カルラ「それはあなたが一番よく分かっているはずよ。お友達が危ないんでしょう?」
それは…
カルラ「正直母さんとしては、あまり危ないことをしてほしくないのだけれど…あなたは一度言い出したらなかなか聞かないから…」
でも俺、あいつらに沢山酷いことしたし…多分、皆俺のこと恨んでると思うから今更俺が行っても…
カルラ「エレン」スッ…ナデナデ
え…?
カルラ「あなたは、自分が恨まれていたら、仲間を助けないの?」
ああ…
カルラ「自分が憎まれていたら、仲間を見捨てるの?」
そうだ…
カルラ「違うでしょう?」
俺は…
カルラ「大切なのは、他人がどう思っているかじゃない」
俺は…
カルラ「自分が今、何をやりたいかでしょう?」
俺は!!
カッッ!!!
カルラ「ふふ、やっと起きたわね」
エレン「うん、おはよう。母さん」
カルラ「ええ、おはよう。…行くんでしょう?」
エレン「ああ、皆を守らなきゃ。例え皆が、俺のことをどう思ってたとしても」
カルラ「それでこそ私の息子よ。さあ、お行なさい。死ぬんじゃないわよ」
エレン「死なないさ。俺は、母さんの息子なんだから」
カルラ「ふふ、ちょっと見ない間に逞しくなったのね」
エレン「そうかな…?」
カルラ「目を見ればわかるわ。ありがとうね、ちゃんと育ってくれて…」
エレン「うん…。最後に、一つだけ、いいかな」
カルラ「うん?なあに?」
エレン「あの時、守ってあげられなくて…ごめん」
カルラ「…過ぎたことは気にしない。大事なのはこれからなんだから」
カルラ「今のあなたには力があるわ。皆を守り、救える力が…」
エレン「うん、だから今度こそ守ってみせるよ。ミカサもアルミンもほかのやつも」
カルラ「よろしい。なら、そろそろ行かなきゃね」
エレン「うん、そうだね。じゃ、行ってくるよ」
カルラ「ええ、いってらっしゃい」
エレン「…行ってきます」
カルラ(あなたの成長を最後まで見られないことは本当に残念だけれど…)
カルラ(大丈夫。あなたには支えとなる仲間がたくさんいる)
カルラ「だから、安心していける。さようなら、エレン」スウー
今日は此処まで
一番書きたかったとこが書けた
そろそろ完結です。お疲れ様でした。
保守
保守
トロスト区
アルミン「やばい予想以上に数が多すぎるよ!」
ジャン「マジでヤベェぞどうすんだよアルミン!」
マルコ「ジャン焦り過ぎだよ少し落ち着いてよ」
ジャン「そんなこと言ってる場合かよマルコ」
巨人達ドドドドドドドド
ミカサ「三人とも話してないで急いで追いいつかれてしまう」
食堂
エレン「あれ?誰もいねぇな・・」
キース「誰だこんな時に食堂にいる奴は!!」
エレン「教官!お久しぶりです」
キース「目が覚めたのか、よかった・・」
エレン「迷惑をかけてしまって申し訳ありません」
キース「いや、おまえは悪くない・・逆に感謝しているありがとう」
エレン「あの、みんなはどこに・・」
キース「ウォールローゼが超大型巨人によって破壊された」
エレン「じゃあみんなは・・」
キース「巨人どもと戦っている」
エレン「・・教官、立体機動装置を貸してください・・」
キース「・・行くのか」
エレン「はい!」
キース「・・そうか、すまんな・・」
エレン「教官、私は入団した時からとっくに人類に心臓を捧げています」
キース「・・わかったすぐに用意しよう」
エレン「ありがとうございます」
こんなのなら書きますがどうします?
ートロスト区ー
巨人「ガァァー」
ジャン「全然減らねぇな」シャキン
マルコ「みんな大丈夫かな?」シャキン
ジャン「大丈夫に決まってんだろ!」
モブ「う、うわぁーー」
巨人「アーン」
ジャン「チッ!」
マルコ「ジャン!戻れ!間に合わない!」
ジャン「オラッ」ブンッ(わかってるよそんなこと、でも考えるより先に体が動いちまったんだよ)
モブ「うっ」ヤネニドンッ
巨人「アーン」
ジャン「クッ!」(あ、終わったよクソ野郎、みんなと約束したのにな・・)
マルコ「ジャンッ!!!」
シャキンッ
巨人「」プシュー
エレン「危ねぇなしっかりしろよジャン!」
ジャン「おまえ、エレンか?!なんでおまえがここに?」
エレン「仲間を助けに来たって理由じゃだめか馬面?」
ジャン「なんだと死に急ぎ野郎・・って死に急がせてたのは俺だったな・・すまん・・」
エレン「もうそんなことどうでもいい」
マルコ「え、エレン!目が覚めたんだね!」
エレン「マルコ、心配かけて悪かったな」
マルコ「全然大丈夫だよ!」
エレン「ほかのみんなは?」
マルコ「みんなも戦っているミカサは後衛他は全員前衛にいる」
エレン「わかった、まぁミカサは大丈夫だと思うから前衛いってくるわ」パシュッ
ジャン「エレン!」
エレン「なんだよ・・」
ジャン「絶対死ぬなよ・・」
エレン「巨人全部ぶっ殺すまで死ねねえよ」ウィーン
ー前衛ー
クリスタ「きゃっ!」
アルミン「クリスタ!大丈夫?」
クリスタ「うん、大丈夫ちょっとバランス崩しただけ」
ユミル「クリスターー!!大丈夫かーーー!」
クリスタ「大丈夫だよユミル、大袈裟だなぁ~」ヨイショ
サシャ「戦いがおわったら絶対行きましょうね!」
コニー「エレンの見舞いにだな!」
アルミン「うん!絶対に行こう」
エレン「誰の見舞いに行くだって?」
ユミル「」
クリスタ「」
サシャ「」
アルミン「」
コニー「エレン!!」
エレン「よう!久しぶりだな」
アルミン「・・エレンごめんなさい・・」シクシク
エレン「久しぶりに会ったっていうのに初めの言葉はそれかよ・・」
アルミン「だってぇ・・・だってぇ」シクシク
クリスタ「うわぁーん」ゴウキュウ
ユミル「」シクシク
サシャ「」シクシク
コニー「・・・」
エレン「あれ?なんでコニーは隠れてるんだ?」
コニー「いや・・・あんなことがあったからちょっと恥ずかしくてな・・・合わせる顔がねぇ・・・」
エレン「もう気にしてねぇよアルミンもいつまでも泣いてるんじゃねぇよアルミンのせいじゃないんだからな」
アルミン「でもあの薬を作ったのは、僕だよ?」
エレン「それはみんなのことを思って作った薬だろ?アルミンは悪くない」
ユミル「・・おまえ強いな」
エレン「いや、それは母さんに・・あっ」
ユミル「母さん?」
エレン「あ、いやぁなんでもない」ヒヤヒヤ
ユミル「母さん?」ニヤニヤ
エレン「う、うるせぇな!なんでもねぇよ!そんなことよりここに固まってたら巨人が集まっちまう」
巨人達「アァーァ」ゾロゾロ
エレン「しょうがねぇな」パシュッ
クリスタ「え、エレン!一人じゃあぶn巨人達「ア!アーアー・・」
巨人達「」プシューー
エレン「よいしょっと」スタッ
クリスタ「」
ユミル「・・強いな」
エレン「だよな・・自分でも驚いてる」
アルミン「僕達の比じゃないね」
エレン「じゃあみんなにここはまかせた」パシュッ
コニー「おう!任せとけ!」
サシャ「どこにいくんですか?」
エレン「ライナー達のとこに行くアニとベルトルトもいるんだろ?」
アルミン「うん、なんでわかるの?」
エレン「・・・なんとなくだ」
ライナー「なんだ?巨人一気に増えてきたぞ?!どうなってんだ?」
アニ「私はちゃんと巨人を遠ざけたはずたけど・・」
ベルトルト「・・・」
パシュッ
3人「!!」
エレン「お前らどういうつもりだ?」
ライナー「エレン!起きたのか!」
アニ「よかった・・」ポロポロ
ベルトルト「」ポロポロ
エレン「・・どういうことか説明してくれ・・」
ベルトルト「僕が説明するよ!」
説明ちう
エレン「・・・だいたいわかった、だが俺一人のためだけにこんなことが許されると思っているのか?」
アニ「・・・ごめんなさい・・」
エレン「だったらちゃんと責任を取らないとな・・・これ以上死人をだすんじゃねぇわかったな?」
ライナー「わかった約束しよう、それとエレン一つ聞いていいか?」
エレン「なんだ?」
ライナー「なぜ俺たちの正体を話さなかった?」
エレン「いや、ただお前らが好き好んで人を殺してるようには見えないから、かな?・・・だがお前らが俺の母さんを殺したことは変わらない・・・次はないぞ」ギロッ
ベルトルト「」ビクッ
エレン「じゃあ、俺はミカサの所に行ってくるから、死ぬなよ」
ライナー「ああ」
後衛
ミカサ「フッ」ジャキンッ
巨人「アッーァ」プシュー
ミカサ(・・・おかしい、なぜ巨人が減らない?かなり巨人を殺したはずなのに)ジャキンッ
イアン「ぐぁーーあ」
巨人「イアーン」
ミカサ「チッ」(間に合わな
ジャキンッ
ミカサ「!」
エレン「間に合った」ハァハァ
イアン「君・・・今どこから」ハァハァ
エレン「いや、普通に人が巨人に襲われてるのが見えたので全速力で来ました間に合って良かったです」
イアン「君・・・すごいね、ありがとう」(人間を超えている・・・)
ミカサ「」プルプル
エレン「おおーーミカサーー元気にしてたかー!」
ミカサ「エレン」
エレン「ん?どうしミカサ「エレンー!」トビノリ
エレン「うっ、重い・・・」
ミカサ「エレンごめんなさい・・・ごめんなさい」シクシク
エレン「泣くなよミカサ、実はそこまで重くないぞ」
ミカサ「そうじゃなくて・・・私はエレンを傷つけた、死んでもいいとも思っている」
エレン「ふざけたこと言ってんじゃねえよミカサ!!」
ミカサ「」ビクッ
エレン「おまえが死んだらまだ生きてる奴等はどうなる?言っとくけどな死んでく奴よりも生きてる奴等のほうがつらいんだぞ」
ミカサ「・・・ごめん」
エレン「よしわかったなら行くぞ」
ミカサ「うん」
これでおしまいですがどうでしたか?
数時間後
リヴァイ「オイどういう状況だ?」(巨人全部死んでるじゃねえか、これじゃあ駆けつけてきた意味無いな・・・)
モブ兵「はい、えーと壁が壊されてしまって巨人が侵入してきました」
リヴァイ「そんなことはわかっている死者は?」
モブ兵「0名です」
リヴァイ「・・・え?すまないもう一度言ってくれ」
モブ兵「0名です」
リヴァイ「・・・」
モブ兵「・・・」
リヴァイ「え?」
巨人は全て104期生の上位メンバーを中心に殺されていたその後この話を聞いたピクシス司令が「トロスト区奪還できんじゃね?」とういう発言によってあっさりトロストを奪還これに続いて「よしついでにシガンシナ区も奪還しよう」2年をかけてウォール・マリアを奪還シガンシナ区も奪還することができた・・・
エレン「やっとここまでこれたな」
アルミン「そうだねエレン」
エレン「人類の進撃はここからだ!!」
このSSまとめへのコメント
これはおもろい
おもしろいけど滅茶苦茶すぎないか?w
続き書いてくれー
はよ
つ、続き
エレンかわいそすぎたろ...
え?完結したの?
えっ、終わったの?
最後のピクシス司令軽すぎるwwww
胸糞
いい!!
ところどころ良い展開があったがやっぱプロではないから限界があるなぁ
でも、素人の作品にしてはかなり良かったと思う
リヴァイ兵長の扱いが酷いw
SS自体はかなりの良作だと思う。
最後の終わり方が雑なのがすごく気になるけど……
おお
俺、コレ好きだわwww
へ‥兵長‥
おもろかった
最後適当ジャン↑↑!!笑www
リバァイワロタWW
リバァイ[死者0人・・・・なん・・だと?]