幼馴染「えへへぇ、観察日記つけなきゃ...」(129)

幼馴染の男くん観察日記
「○月○日、今日は...」

男「おい、何書いてんだ」

幼「おととととととととと、おっとこぉ!!」

男「人をオットセイみたいに言うな」

幼「どっどど、どどーどどどーどどしたの?」

男「又三郎か!じゃなくて、その観察日記は何だ?」

幼「生理の日記」

男「俺に生理は来ないんだが」

幼「なっ!ピンポイントで男の部分だけ隠れてない!」

男「で、なんだ?」

幼「私の愛と夢と希望と生理の日記」

男「もう生理じゃないことはバレてんだろっ!!」

幼「男はデリカシーないなぁ、あんまり生理、生理言うもんじゃないよ!」

男「勝手に観察日記を付けるやつには言われたくない、まぁ反省するが...」

幼「これは、男が真っ直ぐちゃんとした人生を歩くために私が監視して公正するための資料なのだ!」

男「よだれ垂らしながら書いてたろ、どんな風に公正すんだよ」

幼「あ、えと......とにかく私が公正させる!」

男「別に歪んでないけど」

幼「嘘言わないで!昨日の放課後、5時3分頃、同クラスの女さんにニヤニヤしながら話してたでしょ!」

男「ぴ、ピンポイントで合ってる...」

幼「他にもあるよ!...って、あ、ちょっと!取らないでよ!」

男「えー、何々?○月○日、おとといだな」

「○月○日、午後11時37分、男愛用某サイトでお気に入りの人妻陵辱動画で夜の営みを励む」

男「他には......

○月○日、午後11時23分頃、今日はお気に入りの本(引き出しの一番下の秘密の姉背徳系)をベッドで読みながら行為に励む」



幼「あ............」

男「おい変態、どこに行くつもりだ」

幼「ちょっと用事を...」

男「ほぅ、お前は大切な観察日記を人に読まれると用事を思い出す体質なのか」

幼「あ、やっぱ、お腹の調子が」

男「おい変態、やっぱとはなんだ?」

幼「すみませんでしたっ!!」


男「なんでやった?」

幼「出来心だったんです」

男「出来心にしては中々キャリアが長いな、この日記はPart4だぞ」

幼「ぎ、ぎく」

男「リアルにギクなんて言うやつはお前くらいだ」

幼「私!4て数字が好きなんだーっ!ヤバイ4最高!」

男「いつから始めた?」

幼「こ、高校に上がってから?」


男「嘘つくな、なぜ語尾に<?>がくっ付く」

幼「あはは」

男「その頬を引きちぎるぞ」

幼「許してヒヤシンス」

男「今からうちに行くぞ、万力でお前の頬を引きちぎってやるよ」

幼「許してええええっ!ごめんなさぁぁぁいっ!!」

男「許して欲しいか?」

幼「はい!なんでもしますっ」



男「脱げ」

幼「はい!」

男「...」

幼「はい?」

男「脱げ」

幼「えっ、え、ええええええ!?」

男「なんなら脱がしてやろうか?」

幼「男の鬼畜!変態!腐れ外道!エロ!出歯亀!」

男「最後のはお前だからな」

幼「え、と。どこまで脱ぐの」

男「全部に決まってるだろ」

幼「こ、ここ屋上だよ!」

男「大丈夫、誰も来ない…はず」

幼「う、うぅ......」


男「おっと、まずはパンツからな」

幼「なっ!」

男「靴下は絶対脱ぐなよ」

幼「マニアックな!というか、ほ、ホントにするの?」

男「嫌か?」

幼「当たり前でしょ!!」


男「俺の営みならぬ自家発電を見た癖にな」

幼「わ、分かったよ!うぅ、恥ずかしい」

男「お、おおっ?」

幼「うぅ...」

男「......」

幼「......」スル

幼「な、なんで笑ってるのよ!」

男「冗談を間に受ける姿が滑稽だからな」

幼「ばば、ばかばかばかばかバカあぁぁぁぁぁぁぁぁあっ!!」

男「お前の裸なんて見たくねえよ」

幼「......それもそれで傷つく」

男「なんで?」

幼「乙女心ですっ!」


男「ほう、変態からそんな言葉がな」

幼「うぅ、許してよぉ」

男「本当は、なんでやったのかを教えてくれたらな」

幼「そ、それは......」

男「それは?」

幼「......」

男「......」

ガチャッ!!!!


?「男くんみーっけ!!」

男「う、わぁっ!せ、先輩!」

先輩「男くん!探し過ぎて足痛いんだけど!」

男「どうしろと?」

先輩「ふふん、舐めてもらうから」

男「....俺の周りには変態が多い件について」

先輩「もう一人いるの?」

男「変態ってことは否定しないんですね」

先輩「男くんのためなら変態になれる」

男「ならなくていいです。あと、変態はそこにいる幼馴染です」

幼「へ、変態じゃないもんっ!」

先輩「あら、可愛い。何この可愛い生物」

男「最強変態幼馴染です」

幼「全然カッコ良くないからっ!!」


先輩「いいなー幼馴染〜私も男くんの幼馴染だったらなぁ」

男「先輩が幼馴染だったら俺の人格形成メチャクチャですよ」

先輩「ぶーー!ひどいなぁ、もぅ」

男「冗談です」

先輩「私が幼馴染だったら、男くんが私抜きじゃ生活できないように調教......げふん、げふん。骨抜きにするのに...」

男「調教って言ったよね!言いましたよねっ!?」

幼「お、幼馴染は私だけで十分ですから!」

男「そうだよな、変態観察日記を付けるようなド変態が二人もいたら俺が大変だもんな」

先輩「日記......なんのこと?」

男「えとですね、このおさn」

幼「男ぉぉぉぉぉぉっ!!チェストぉぉぉぉぉぉおっ!!」

先輩「は、入ってる...完璧に決まってる!......ってああっ!男くんがっ!」

幼「え、ちょ......男っ!男っ!!」

.......

...


男「......ん?あれ?」

幼「男っ!起きた良かった!」

先輩「良かったぁ〜顔真っ青にして泡出した時はもうダメかと思ったよ」

男「おかしいな...今さっきまで3年前に他界したポチと去年亡くなったはずのおばあちゃんと話してたんだけどな......」

幼「.........」

先輩「.........」

男「2人ともどうしたんですか?顔面蒼白ですよ?」

幼「ごめん、私のせいで臨死体験させちゃった」

先輩「男くん、おばあちゃん何て言ってた?」

男「そう言えば...なぜか、お前がこっちに来るのは早いって...」


幼「ごめん!ごめんね、男っ!!」

男「いや、別に...てかここ保健室か」

幼「うん、運んできた」

男「重くなかったのか?」

幼「大丈夫、女先輩のおかげで私たち は運ばずに済んだ」

男「ど、どゆこと」

先輩「私が電話で親衛隊隊長に連絡したら屈強な男子生徒4人を連れて来て男を運んでくれたの」

男「し、親衛隊?」

先輩「そうよ?私の親衛隊」

男「.........」ポカン

幼「凄かったよ〜電話してから1分足らずで来たよ」

先輩「廊下に居るから呼んで来ましょうか?」

男「あ、はい。お礼もしたいのでお願いします」

先輩「あなたたち、入りなさい」

ガチャッ!

隊長「失礼します!」

隊員「「「失礼します!」」」

男「(マジだった...)あの、皆さんありがとうございました!」

隊長「私たちは当たり前のことをしたまでです!」

先輩「まぁ男らしいわ〜」

隊長「私たちの身に余る言葉です!」

隊員「「「言葉です!」」」

先輩「帰っていいわよ」

隊長「失礼しました!」

隊員「「「失礼しました!」」」

ガラガラ、ガチャンっ!

男「す、凄いですね」


先輩「そうかしら?...あ、男くんも入る?」

男「全力でご遠慮します」

先輩「いつでも待ってるから」

男「何があっても入りませんので」

先輩「あら、それは残念。入ったら毎日、あんなことやこんなことを...」

男「お、おおおおおお!!」

幼「.........」ギュ

男「どうした幼?袖なんか掴んで」

幼「......ん...うん」

先輩「かわゆす、幼たんかわええええええっ!!」

男「おおお、絶対無敵最強変態と呼ばれる先輩が萌えているっ!!」

先輩「男くん、あなたは人を何だと思ってるの?」

男「変態じゃないんですか?」

先輩「男くんだけのね♡」


男「勘弁してください」

先輩「ところで男くん、さっきからそこの幼馴染ちゃんが悲しそうな顔で見てるけど?」

男「え、あぁ大丈夫ですよ。明日になれば元気になります」

先輩「そんな単純なの!?」

男「そんなもんですよ、おーい幼ー?」

幼「ばか、もうしらない」

ガラガラ、ガシャン

先輩「あらら、行っちゃった。いいの?追いかけなくて?」

男「どうせ、校門前で待ってるんで」

先輩「根拠は?」

男「長年の付き合いで培った俺の勘です」

先輩「不確定要素の塊ね」

男「人間の心なんて所詮は不確定と未知の塊ですよ」

先輩「男くんの口からそんな哲学的な言葉が」

男「そんな難しい事は言えませんよ」

先輩「じゃあ、私には難しくない愛の言葉を......」

男「失礼しましたー!」

先輩「あ、ちょ!おとk...」

ガシャン

男「さて、幼の所に行くかな」


男「......おーさなっ!」

幼「ほひょぉぉぉ!!」

男「どんな驚き方だよ」

幼「びっくりしたんだよっ!あれ、男の愛しの先輩は?」

男「別に愛しくねえからな」

幼「なるほど、ツンデレですね。分かります」

男「嫌いか?」

幼「ふぇ?」

男「ツンデレは嫌いか?」

幼「う、うーん、好きだよ!うん!あっ、男が好きって意味じゃないからね」

男「ふーん」

幼「何よそれ!意味深!」

男「いや、なんでも。帰ろうぜ」

幼「こらぁ!誤魔化すなぁぁっ!」

男「変態の幼さん。なんで俺の観察日記を付けたんですか?」

幼「うっ、なぜその話に」

男「このネタしばらく使えそうだな」

幼「くっ、下劣な!」

男「覗き見した変態は〜」

幼「すみませんでしたっ!」

男「ふっ、ははははは」

幼「うぅぅう」

男「で、何でしたんだ?」

幼「知りたい?」

男「知りたい」

幼「ど、どうしても?」

男「どうしても」

幼「こ、困ったなぁ...」

男「困るなよ」

幼「だって!ていうか察しが付かない方がおかしいよ!鈍いっていうかバカっていうか...」

男「なぜ逆ギレ...」

幼「だって鈍すぎなんだもん」

男「なんだなんだ?俺のことが好きなのか〜?」

幼「は、はぁっ!?バカじゃないの?いえ、バカでした!!」

男「まー俺には先輩が居るからな〜」

幼「へぇー良かったね!」


男「で、なんで観察日記を?」

幼「何で戻るのよ!」

男「スレタイ的に?」

幼「意味わかんないから!」

男「はは、あれ?もう家だ」

幼「本当だ〜なんかあっという間」

男「じゃあなー変態、また明日」

幼「ちょっ!バカおとk」

ガシャン

男「ただいまー」

―自室

男「うーむ、今日に限って家に逃げてしまった」

男「ダメだなぁ、こんなんじゃ」

男「てか、あいつは俺を観察もとい盗撮してたんだよな。もしかしてカメラとか、あるのかな」

男「うーむ。これ以上は見られたくないし、撤去だな」

男「あいつが隠しそうな所か...照明とか怪しそうだな」

ガチャガチャ

男「あらーマジであったわ」

男「これ、どうするか...」

男「いいや、ダンボールに奉納しておこう」


男「幼は俺が行為にふけっている時に何を考えて、何をしていたのだろうか...」

男「いやいや、待て待て。これ以上は辞めよう。ヤバすぎるぞ」

男「全く変態に堕ちる所だった」

男「はぁ、寝るか」

男「...zzz」


幼「んっ、おとこぉっ、そこ...そこなのっ!んんっ、あっやっそこダメぇ......」

男「幼!幼ぁっ!!」

幼「あっ!あんっ!もう、ダメなのぉ、おとこぉ..」

男「幼っ、俺もそろそろ...」

幼「いいよっ!男、きてぇっ!!」

男「うっ、あああっ!!」

...

男「うあああああああああああああああああっ!!!!」

男「はっ、はぁはぁ...ゆ、夢か」

男「なんだよ...期待させんなよ...」

男「今何時だ?」

確認

男「4時かよ...もっかい寝よ」

ーしばらくして

ピンポーン

男「んん...」

ピンポーン

男「うぅん...」

ピンポンピンポンピンポンピンポンピピピピピピピピピピピピピンポン

男「うがあああああああああっ!!うるせえんだよっ!!」


ガチャ!

幼「おはよう!男くん!今日もいい天気だぞ!」

男「身体中をミシンで縫い付るからな」

幼「え、何?怒ってるの?」

男「当たり前だ!今何時だと思ってんだよ!」

幼「6時30分だけど」

男「家出るまで1時間以上あるじゃねえかよっ!」


幼「まぁまぁ、そう怒りなさんな旦那。早起きは三文の得ですぜ?」

男「切り捨て御免」

幼「やあああああああっ!!やめてぇっ!許して!!」

男「こっちはお前のせいであんまり寝てないんだよ!」

幼「そうなの?」

男「そうだよ!」


幼「私ってば罪な女...うふっ」

男「カメラで見られてると思うだけで恐怖で眠れないんです」

幼「なんて酷いやつなんだ。カメラで私生活を覗くなんて」

男「お前のことだろ!」

幼「すみませんでしたっ!」

男「まあいいや、玄関いんのもアレだし上がってよ」

幼「はーい、おじゃましまーす」

男「飯は?」

幼「食べたー」

男「歯磨きは?」

幼「やったー」

男「ミルクティーは?」

幼「好きー」

男「俺は?」

幼「好きー」


男「.........」

幼「.........」

男「おい、変態」

幼「ナ、ナンデショウカ?」

男「なんて言った?」

幼「嫌いって言ったよ〜全力で嫌いって」

男「好きじゃないのか?」

幼「だいっきらいです!」


男「そうか、ちょっと残念だな」

幼「え?」

男「え?」

幼「...」

男「...」

幼「変なこと言わないでよ!変態!」

男「お前にだけは言われたくねえよっ!!」

幼「そんなこといいから早く学校行こ!」

男「いや、飯がまだだって」

幼「早く食べてよ!私この家から早く出たい!」

男「俺が何かするような言いがかりだな」

幼「こうしているうちにも男が私を食べようとしているキャっ!」

男「しねーから」

幼「そうだね。男は童貞だもんね」

男「そうだよ!童貞だよ!文句あんのか!」

幼「いいえー可哀想になーって」

男「この野郎...」

幼「ま、せいぜい魔法使いになりたまえよ、おほほほほ」

男「観察日記つけた変態がよく言うよ」

幼「べ、別にそれとこれは関係無いし!」

男「あーあ変態にバカにされたなー」

幼「う、うう」

男「涙が出ちゃう、童貞だもん」

幼「全然健気じゃないから!」

男「先輩と付き合ってみようかなー」

幼「それはっ!!!!!!」

男「ど、どうした?」

幼「ごめん、なんでもない」

男「情緒不安定か流石は変態」

幼「普通だし!」

男「はいはい、そうですか」

...

昼休み

男「本日も晴天なりっと」

先「男くんは今日も可愛いっと」

男「うわああああああああああああああっ!」

先「びっくりした?」

男「当たり前です!」


先「あれ、幼ちゃんは?」

男「なんか授業が終わったと同時にどっか行きました」

先「なんだー残念、でも...」

男「でも?」

先「男くんは独り占めしていいってことだよねっ!?」

男「百歩譲ってもそれだけはないです」

先「大丈夫誰も来ないから」


男「一体何をする気ですかっ!?」

先「大丈夫痛くないから」

男「目が怖いです」

先「さ、身も心も全て私にさらけ出して!」

男「出しませんって」

先「ぶー、男くんのいけず」


男「先輩にはもっと良い人が居ますよ」

先「そう言って逃げようとしてない?」

男「そんなことは...」

先「ふふ、別にいいわ。あ、そうそう。男くんは放課後ヒマ?」

男「部活もやってないですからヒマですね」

先「そっかそっか、じゃあ良かった」


男「それで俺は何をすれば?」

先「買い物に付き合ってください!」

男「あはは、それくらいなら喜んで」

先「えへへ、これでカップル〜」

男「いや、決してそういう訳じゃ」

先「付き合ってくれるって言ったじゃん!」

男「買い物にですね」

先「そういう関係には?」

男「未来永劫訪れないと神はおっしゃっています」

先「なんて無慈悲な神様なの!」

男「あ、先輩。もう少しで授業始まりますね」

先「あホントだ!じゃあ私先に戻るね〜」

男「はい、それじゃ放課後」

先「うんっ!」

ガチャん

男「さて、俺も行かなくては」

サッ

男「お、幼っ!?どこから出てきたんだ?」

幼「そっか。男は先輩さんとね」

男「何いってんだ?ほら、授業遅れるぞ、行こう」

幼「私、後から行くから」

男「そうか?じゃ、俺は走って行くよ」

幼「うん」

ー放課後

男「さてと、先輩のもとに行かなくては」

幼「男」

男「ん?幼か」

幼「一緒に帰ろうではないかっ!」

男「あーごめん。今日ちょっと用事があって」

幼「...先輩」


男「ん?」

幼「あの先輩と一緒?」

男「うん、ちょっと付き合うことになって」

幼「そっか、うん。分かった!じゃあしょうがないね!!また明日!」

男「お、おい!幼ー!って行っちゃったよ」

先「おーとーこくん!!」

男「うわぁっ!先輩!」

先「むふふ〜びっくりした?」

男「びっくりしますよ!下半身にも悪影響です!」

先「そういう話は学校出てからにしようねー」

男「なら早く離れてください!いろいろ当たってるし周囲の目が痛いです」

先「仕方ないなー」

男「じゃあ、行きましょう」

先「うんっ!」

男「(幼、どうしたんだろう)」



――幼の部屋


幼「ばか、ばか、ばか、うぅひっぐばかぁ」

幼「なんでよ、なんで男ぉ」

幼「私、どうしたら良いかわかんないよぉ」

幼「おとこぉ...うぅ、うわぁぁぁぁぁぁぁ」

――男は

先「ふぅ、買いたいもの買えてよかったー」

男「お役に立てて光栄です」

先「うん!男くんありがとうね」

男「どういたしまして」

先「家にまで運んできてもらっちゃたし、寄ってく?」

男「い、いやいやいやいやいや!!それは無理ですって」


先「大丈夫!誰も居ないからゆっくり男くんを堪能...げふんげふんお話できるから!」

男「欲望が口から出てますよっ!!」

先「そんなことないよ」

男「いや、今堪能って」

先「男の子なんだから細かい事言わないの!」

男「はあ」

先「てことで寄ってってね」

男「拒否権は?」

先「無し!お礼もしたいしね」

男「じゃあお言葉に甘えて」

先「よし偉いぞ〜一名様入りまーす!」

男「何処のお店ですかっ!!」

先「いかがわしいことはしないからさ」

男「はいはい、お邪魔しまーす」

先「いらっしゃい男くん」

男「えーっと俺はどうすれば」

先「私の部屋に行こう!」

男「あのーひょっとして俺このまま家に帰れないんんじゃ」

先「大丈夫!安心して!」

男「その屈託のない笑顔が眩しすぎる!」

先「はい、到着ー!」

男「失礼しまーす」

先「お茶準備するから待っててね」

男「あ、はい」

先「変なことしないでね?」

男「当たり前です!」

先「じゃあ待っててねー」

ガチャン

男「女の子の部屋に一人。うーむ何かアクションを起こすべきだろうか」

男「全世界の男の子が俺の選択に期待している。俺はどうすれば...」

男「にしても、いい匂いだな」

男「ここで先輩が過ごしているのか...」

男「何だろう、急に熱くなってきた」

ガチャ

先「お待たせー何もしなかった?」

男「してませんよ!」

先「それは残念だなぁ」

男「何を期待してたんですか!?」

先「決定的な証拠を掴んでそれで脅して私の物に...」

男「なんて恐ろしいんだ!!」

先「どう、ちょっとやってみない?」

男「やるわけないでしょ!!」

先「こんなに近くに女の子がいてしかも二人きり」

男「うぐ...」

先「いつやるの?」

男「今でしょ!!」

先「そうこなくっちゃ」

男「ちげええええええええええええよっ!」

先「ちぇー残念」

男「エロゲーの主人公じゃないんですからしませんって」

先「何をするの?」

男「え?」

先「男くんは何を考えたのかなー?」

男「い、いえ別に」

先「にゅふふーどうしたのかなー?」

男「帰っていいですか?」

先「言ってくれたら帰っていいよ?」

男「なんたる悪魔」

先「さあ、男くん言うのです!」

男「あれですよ、そのゴニョゴニョ」

先「あれ?」

男「えっちぃことですよ」

先「うわぁ、引くわー」

男「言わせたのは先輩ですよ!」

先「まぁまぁ、そうかっかなさんな。お茶でも飲みなされ」

男「いきなりおばあちゃんみたいになってる!」

先「はい、麦茶」

男「頂きます」

先「うんうん☆」

男「なんか入ってたりしませんよね?」

先「そんなことないよー」

男「顔の汗がすごいですよ先輩」

先「お願い!帰らないで!」

男「いえ、お礼も十分もらいましたし。俺はこれで」


先「幼さん?」

男「へ?」

先「幼さんがいるから?」

男「なんで幼が出るんですか!」

先「女の勘?」

男「鋭すぎです」

先「へえ、じゃあ当たり」

男「そうですよ!俺は幼が好きです!」

先「そうなんだ、でも私は諦めないよ」

男「今の告白ですか?」

先「うん!私は男くんが好きだよ」

男「......」

先「......」

男「メチャクチャ恥ずかしいです」

先「私のほうが恥ずかしいんだけどな」

男「俺、先輩にそう言ってもらえて嬉しいです」

先「でも幼さんが居ると」

男「すみません」

先「ふふふ、いつかまた告白するから」

男「なんか先輩らしいです」

先「そう?」

男「はい、すげーかっこ良く見えますよ」

先「カッコいいって言われてもな、カワイイのほうが」

男「先輩、可愛いですね」

先「う...」

男「じゃあ俺帰りますね」

先「うん、じゃあね。今日はありがと///」

男「は、はーい(やばいって可愛すぎるって)」

先「ばいばい」

男「お邪魔しました」


...
......

―男の自宅

男「なんだ、この疲労感。すっげー疲れた」

男「それに罪悪感、半端ねえ」

男「幼、なんかそっけなかったな」

男「明日謝っとこ」


―翌日

男「おっす幼おはよう!」

幼「うん、おはよ」

男「どうした?」

幼「ううん、なんでもないよ」

男「そ、そうか?なんか元気ない?」

幼「別に。そんなことない」

男「いや元気ないだろ。目にクマできてるぞ」

幼「なんでもないって言ってるでしょ」

男「ご、ごめん」

幼「先に行くね」

男「お、おう」

タタタタタタタ

男「俺、何かしたかな」

―昼休み

男「幼、屋上で食べようぜ」

幼「うん」

...

男「今日、どうしたの?」

幼「何が?」

男「なんか機嫌悪そうだから」

幼「そんなことないよ」

男「そっかならいいんんだけど」

幼「うん」

男「なんかあったら直ぐ言えよ」

幼「...」

男「俺にできることならなんでもするよ」

幼「...だよ」

男「うん?」

幼「男じゃ無理だよ」

男「そうなの?」

幼「うん、じゃね」

男「え、食べるの早くないか?」

ガチャン

男「明らかに避けられてる」

―放課後

男「幼ー」

幼「...」

タタタタタ


―幼の部屋

幼「おっとこ、おとこーふふふー」

幼「この日記には先輩と付き合ってない男がいる」

幼「私だけのおとこ、ふふふ」

幼「今日は男に悪いことしちゃったな」

幼「何て言えばいいのかな、もしかしたら嫌われちゃったかな」


幼「でも、男には先輩がいるから私なんてなんとも思わないよね」

幼「あれ、おかしいな。あんなに泣いたのにまた涙が出てくるよ」

幼「やっぱり、好きだよ男。大好きなんだよ」

幼「抱きしめてほしいよ」

幼「おとこ...」


―翌日

ピンポーン

男「幼さんいますか?」

幼母「あら、あの子なら朝早く出て行ったわよ」

男「あ、そうですか。ありがとうございます」

幼母「あの子、最近元気ないから男くんお願いね」

男「はい!任せてください。お邪魔しました」



男「幼ー!今日も飯行くぞー」

幼「...うん」

男「どした?」

幼「ううん、何でもない。行こ?」

男「おう」

ー屋上

男「......」モグモグ

幼「......」モグモグ

男「......」

幼「...あのさ」

男「ん?なんだ?」

幼「男はなんで私とご飯食べてるの?」

男「は?なんでって、いつも一緒だし、俺、友達少ないし」

幼「それだけ?」

男「ま、まあ」

幼「ふーん、そっか。先輩とは食べないの?」

男「あんま無いな。あの人モテるし友達多いし」

幼「じゃあ男は幸せ者だね」

男「なんで俺まで幸せになるんだ?」

幼「仲いいじゃん」

男「まぁ、先輩の中じゃ一番だな」

幼「......人間関係もでしょ...」

男「ん?」

幼「あのさ、男」

男「なんだよ、改まって」

幼「もう私に構わなくていいよ」

男「は?それどういう意味?」

キーンコーンカーン

幼「じゃ、行くね」スタスタ

男「お、おい!待てって!」

幼「......」

ー放課後

男「うーむ(幼はいないか)」

友「男、どしたん?」

男「おお、君は僕の唯一のお友達の友じゃないか」

友「うん、寂しいやつに見えるからそれ辞めとけ」

男「おう」

友「で、どしたんだ?難しい顔してたけど」


男「ん、うん」

友「なんだよ、煮え切らないな」

男「いや、言いづらくて」

友「幼さんか?」

男「すげーな、一発かよ」

友「お前、最近上手く行ってないみたいだしさ」

男「彼女みたいに言うなよ」


友「実際、ほとんど夫婦だろ?」

男「ちげーから!」

友「そうなりたいとは?」

男「思うからっ!!」

友「ほらな」

男「まあ、うん。そうなんだけどさ」

友「で、何があった?」


男「なんか避けられてるっていうかさ」

友「そうだな、避けられてるっていうかじゃなくて避けられてるぞ」

男「わかるの?」

友「クラスのほとんどは分かると思う」

男「マジかよ」

友「お前に限って変なことはしてないよな?」

男「してねーよ!」


友「だよな」

男「なんか突然そっけなくなってさ」

友「幼ちゃんが気にしちゃうような事はなかったのか?」

男「うーん...」

友「お前が他の女に手を出すとかさ」

男「うーん...あ」

友「え、おい嘘だろ」

男「手を出すって言うか、先輩と付き合ったことくらいしか...」

友「はあっ!?」

男「いや、変な意味じゃなくて。普通に買い物に付き合っただけで」

友「羨ましいな、おい」

男「そ、そうか」

友「憶測だけどさ、その会話を幼ちゃんが聞いてたとしたらどうよ?」

男「どうって、普通?」

友「普通なわけねえだろっ!あの子、多分泣くぞ!」

男「なんで?」

友「お前が好きだからに決まってんだろ!」

男「は?」

友「疑うんだったらコクって来い」

男「いや、だって」

友「いやもだってもねーよ。早くコクれ。そうすりゃ解決」

男「マジか」

友「マジだ、いいか?絶対告白しろ!あんないい子を泣かせんなよっ!?泣かせたら俺がぶん殴るからな!」

男「お、おう」

友「それとっ!」

男「なんだ?」

友「あの、先輩さんて彼氏とかいるの?」

男「居ないよ」

友「なぜ断言できるんだ!」

男「そりゃ......えと、超直感てやつだな」

友「なんじゃそりゃ」

男「ま、それは冗談で。本人は居ないって言ってたぞ」

友「おお、お前、俺のために」

男「買い物のときそういう話になっただけだ」

友「ありがとう男っ!!頑張れよ!俺も頑張るからさっ!」

男「おう、頑張れ!」

友「じゃ!お先!」

男「じゃあなー(なんて悪いことをしてるんだ俺はっ!)」

男「(明日にでも幼に言っとくか)」

ー翌日、放課後

男「幼ーちょっといいかー?」

幼「ごめん、用事あるから」

男「あ、待って!」

タタタタタ

男「逃げられた」


ー翌日、放課後

男「幼ー」

幼「ごめん」

ー翌日、放課後

男「幼ー」

幼「今日は友達と用事あるから」

男「そ、そうか」

幼「じゃあね」

―幼の部屋

幼「うぅ、なんなのよ。私に話しかけないでよ」

幼「先輩の彼氏でしょ...」

幼「なんで私のとこに来るのよ」

幼「思わず好きって言いそうになっちゃったし」

幼「好きすぎて辛いよ、おとこぉ......」

ー翌日、放課後

男「幼、今日だけは頼む」

幼「なんで?」

男「いいから」

幼「離してよ、ねえ、離してよっ!」

パチンッ!

男「いたっ!」

幼「ご、ごめん!ごめんね」

男「平気、平気」

幼「本当にごめん」

男「じゃあ、屋上まで来て」

幼「.........うん」

ー屋上

男「ごめん、こんなとこまで」

幼「いいよ、別に」

男「本題に入るけど...幼最近、俺を避けてないか?」

幼「なんで?」

男「いや、明らかに変だろ。ご飯も直ぐ食べちゃうし、そっけないし」

幼「そんなことない」

男「なんで避けてるの?」

幼「だから!避けてないってば!」

男「俺、何かしたか?」

幼「別に」

男「じゃあ、最近何かあったか?」

幼「別に」

男「もしかしてさ、先輩は関係ある?」

幼「はあっ!?何で先輩なの?」

男「俺が先輩と買い物にいってから、お前が変になった気がする」

幼「か、買い物?」

男「ああ。買い物に付き合った後から」

幼「え、嘘。男と先輩は付き合って...」

男「買い物にな」

幼「.........」

男「.........」

幼「うわぁぁぁぁぁあんっ!!」

男「な、なんで泣いてんだよ」

幼「うぅ、だっておどごが、じぇんばいとづぎあうっておぐじょおでぎいでっ!」

男「なるほど会話を聞いてたのか」

幼「ひぐっ、そこからあだまがまっじろになっでぇっ!」

男「幼、ごめん」ギュッ

幼「ふぇ?」

男「俺は幼が好きだ」

幼「な、なんて?」

男「俺は幼が大好きだ、幼は?」

幼「好きに決まってるじゃん!ばかあっ!」

男「ははっ、可愛いな〜」


幼「うぅぅ...ばかぁ...」

男「ところでさ、観察日記はなんで付けたの?」

幼「それは、えと...」

男「それは?」

幼「男が好き過ぎてどうしようもないくらい好きで、でも告白とかしてフラれたら怖いから.....ああなった」

男「それだけ?」

幼「うん」

男「じゃあ俺も幼の観察日記つけようかな」

幼「えっ!?」

男「今日はこんな話をしてこんなところが可愛かったって」

幼「そ、そそそそそそそれは...」

男「幼顔真っ赤〜」

幼「ほんとにばかっ」

男「ああ、お前と一緒ならバカでいいさ」

幼「うう、なんか男に泣いちゃったのがバカみたい」

男「泣いたのか?」

幼「泣いたよ。男と先輩が付き合うって聞いたら、悲しくって寂しくって枕びっしょりに濡らして泣いたよ」

男「大丈夫、もう泣かせないから」

幼「は、恥ずかしいな」

男「あ、でも、幸せで泣かせちゃうかも」

幼「ばかっ!」

男「約束するよ」

幼「約束、うん。絶対だからね」

男「あぁもちろん」

幼「男だいすきっ!」


男「俺も...あ、観察日記は燃やしといて」

幼「どうしよっかなー」

男「おい、こら、この!」

幼「あはははっ」

男「そうするなら俺もっ!」

チュ

幼「んっ......」

男「......」

幼「......ばーかっ」

おわり

以上、ありがとうございました
ギャグ優先でやってたらシリアスがゴミクズになりました。

おわり

以上、ありがとうございました
ギャグ優先でやってたらシリアスとか萌えがゴミクズになりました。

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