苗木「僕が"超高校級のラッキースケベ"?」 (386)

葉隠「そうだべ!俺の水晶には"超高校級ラッキースケベ"って出てるべ!」

不二崎「そ、そんなぁ……苗木君がスケベなんて……」

石丸「なんだその風紀が乱れるような才能は!!」

苗木「僕はどう頑張っても"超高校級の幸運"止まりだと思うけど」

山田「苗木殿が"超高校級のラッキースケベ"ですかぁ……」

山田「妄想が膨らみますなぁ!!……む?そういえば、どこかの薄い本で見た気が」

苗木「あはは……山田くんまでやめてよ、僕は"超高校級の幸運"以外ありえないって」

葉隠「あれま!じゃー俺の占いが外れたか?」

桑田「しっかし"超高校級のラッキースケベ"かぁ……一度はなってみてえよなぁ、なぁ大和田?」

大和田「お、俺に振るんじゃねえよ!」

苗木「……あ、そういえば霧切さんに借りてた本を返して無かったな」

舞園「私、最近空いてる時間はクッキー作りを練習してるんですよ!」

霧切「クッキー……私も作れるかしら」

セレス「はぁ……そんなのは使用人にやらせればいいのでは?」

苗木「霧切さーん、この前借りてた本だけ…って、わぁっ!!」

ドンッ

山田「苗木殿が教卓の足で躓きましたぞ!」

苗木「危ない霧切さ…!」

霧切「え?」

バサッ

苗木「あ……スカー……ト……」

霧切「……」ズルッ

朝日奈「あ…ああああああああ!!苗木が霧切さんのスカートを降ろした!!」

山田「な、苗木殿の手が霧切響子殿のスカートを掴み下に降ろしただとおおおおおお!!!」

大神「ふむ……見事な身のこなしだ」

江ノ島「ぎゃははははははは!!苗木サイッコー!!!」

戦場「じゅ、盾子ちゃん!笑っちゃダメ!」

舞園「な…な…!苗木君!!」

セレス「まぁ……純白ですわね」

霧切「……」

苗木「ご、ごめん!霧切さん、僕の話を聞いて……これは躓いた勢いで……!」

霧切「……そう」モゾモゾ

山田「あれ?恥ずかしがる事も無く直しましたぞ……」

桑田「ちっ、なんで舞園さんじゃねえんだよ!!」

舞園(……死にたいのかな、桑田くん)

霧切「さて……苗木君」

苗木「は、はい……」

霧切「………………」

霧切「……ちゃんと、責任取ってもらうから///」ゴニョゴニョ

苗木「え?」

葉隠「やっぱり俺の占いは当たってたべ!!」

苗木「それは違うよ!!」

十神「ふん、なら検証してみればいいだろう」

大和田「あ?居たのかお前」

十神「黙れ愚民」

大和田「あ゙ぁ!?誰がグミだ!?この1級ぼっちが!!」

桑田「……"ぐみん"だろ」

十神「1級ぼっち…だと…!?」

冬川「お、大和田……あ、あんた誰に向かって言ってるのよ……!」

十神「噛ませ犬といい、貴様らは俺の権力で社会的に殺されたいようだな……!!」

大和田「面白ぇ……なら俺はテメェを物理的に殺してやる……!!」

苗木「お、落ち着いてよ十神君!大和田君!それで、検証っていうのは?」

十神「ふん…命拾いしたな大和田」

大和田「ンだとテメェ!!」

石丸「落ち着くんだ兄弟!暴力はいくら兄弟でも、この僕は許さないぞ!」

大和田「チッ……テメエこそ命拾いしたな」

十神「あまり吠えるな、このトンガリコーンもどきが」

苗木「と、十神君!それで検証っていうのは!?」

十神「簡単だ…苗木。お前はこのクラスの女子と出来るだけ多く接触しろ」

苗木「女の子と?」

十神「ああ、そこの馬鹿が言うラッキースケベが本当ならいろいろアクシデントが起こるだろう」

苗木「なるほど……でも、それって僕に被害が」

十神「なんだ苗木、犠牲を無しに成果を得られると思っているのか?」

苗木「うぅ…それは」

桑田「まぁ物は試しでやってみよーぜ!俺は舞園さやかちゃんの記録係に立候補しまーす!!」

舞園「桑田くん、少しお時間ありますか?」

葉隠「苗木っち!俺の占いを確かめるためにどうか体を張ってくれ!!」

苗木「葉隠君……でも」

山田「苗木殿……もし苗木殿の"超高校級のラッキースケベ"が本当ならこの僕の薄い本が更に厚くなります」

山田「どうか……どうか僕に慈悲の手を!!」

苗木「山田くんまで……」

石丸「苗木君……僕は、僕はクラスメイトをハレンチな男だなんて疑いたくはないのだ……!!」

石丸「だから……苗木君!君が本当にハレンチなのか否か、確かめさせてくれ!!」

苗木「石丸くん……!」

大和田「なんだかわからねえけどよ、まぁ頑張れよ」

十神「この十神家の名に掛けて……お前の才能を暴いてやる」

不二崎「苗木君……僕、信じてるからね……」

苗木「……ありがとう」

苗木「僕はやるぞ……見ていろ、ラッキースケベ!これが、未来へ繋がる希望だ!!」

朝日奈「ちょ、ちょっと!私達はまだ同意してないよ!?」

十神「なんだ…ではお前は苗木が"超高校級の幸運"ではなく"超高校級のラッキースケベ"でも良いのか?」

朝日奈「そ、それは嫌だけど……」

十神「なら協力しろ」

朝日奈「う、うぅ~~~~……十神のエロ神!!」

十神「エロ神…だと……?また俺の汚名を増やしたな、貴様……!!」

大神(仲がいいのは良いことだな)

セレス「……と、言っておりますがあなた達はどうします?」

舞園「私は……苗木君に協力しようと思います」

舞園「だって、苗木君を信じたいから!」

霧切「……私も協力するわ」

セレス「あら、被害者なのに随分とやる気ですね」

セレス「……はぁ、私も覚悟を決めましょう」

江ノ島「もちろん私もお姉ちゃんも全然OKでぇーす!!」

戦場「え!?」

苗木「ありがとう、皆……皆の希望が僕を前へと押してくれるよ」

石丸「では初めよう!苗木君の"超高校級のラッキースケベ"の疑いを晴らすために!!」

苗木「その前に、どうやって検証するか話し合わない?」

石丸「ハッハッハ!確かにそうだな!僕としたことが、迂闊だった!」

十神「ふん、そんなのはさっき俺が話しただろう……お前は女共と出来るだけ近くに居ろ」

十神「時間は……そうだな、1時間だ」

十神「1時間、苗木と一緒に一人ずつ居てもらう」

朝日奈「1時間!?そんなにノロノロしてたら次の日になっちゃうよ!」

十神「黙れ、細かいことをいちいち気にするな」

十神「ちなみに不二崎は女として扱う、異論はないな?」

「「「「「「「それに賛成だ!!」」」」」」」

不二崎「ええ!?」

葉隠(なんか十神っち、やたらテンションたけーべ……)

不二崎「どうしよう……苗木君にスケベされちゃったらぁ……」

大和田「はぁ……安心しろよ、苗木はその、少し頼りねえが根は良い奴だ」

大和田「お前が怖がるようなマネはしねえよ」

不二崎「う、うん……」

朝日奈「苗木に襲われたり、乱暴されたり、すぐに私達に言うんだよ!?」

苗木(それはひどいよ……)

不二崎「うん……僕は大丈夫だから……」

不二崎「苗木君、さっきは変な事言ってごめんなさい……それと、よろしくおねがいします」

苗木「あ、うん……こちらこそよろしく」

苗木(始まる……いや、もう始まっているんだ)

苗木(最初のラッキースケベが……)

苗木(僕が、皆にラッキースケベじゃないということを証明しないと……)

モノクマ人形「うぷぷぷぷ!では、最初のスケベ検査を始めます!!」

苗木「……必ず逃れるぞ!スケベ検査!!」

冬川「な、なんだか嫌な名前ね……って!私はまだやるとは言ってないわよ!?」

十神「やれ」

冬川「ぅ、……~~~!!わかりましたぁ///」

大和田「それで、まずは誰からやるんだ?」

十神「決まっている……>>30だ!!」

せれす

セレス「……あら?私ですか?」

苗木「よろしく、セレスさん」

セレス「……それで、私は苗木君とただ一緒に居ればよろしいのでしょうか?」

セレス「それともなにか行動に移さないといけないのですか?」

十神「当たり前だ、この検査はアクシデントが起こりうるような事が必要不可欠だ」

セレス「なるほど……」

セレス「ですが、私は運動が苦手ですよ?」

十神「別に運動でなくても構わん」

セレス「……難しいですわね」

セレス「……あ」

苗木「セレスさん、なにかいい案を思いついた?」

セレス「はい、学園長から外出許可を取ってきますわ」

舞園「が、外出!?」

霧切(あの人が許可を出すようには思えないけど……)

苗木「ええ!?どこへ行く気!?」

セレス「ふふ、苗木君も喜ぶ場所だと思いますよ」

苗木「で、でも……そんな簡単に学園長を騙せるかな?」

セレス「苗木君……私を一体誰だと思っているのですか?」

セレス「私は……"超高校級のギャンブラー"、セレスティア・ルーデンベルクです」

山田「中二病乙ですぞ、安広…」

セレス「黙ってろ腐れラードがぁぁぁあああ!!!!」

セレス「……さあ、靴はお履きになりましたか?」

苗木(まさか本当に外出許可を取ってくるなんて……やっぱりセレスさんはすごいな)

苗木「よっと……うん、僕は準備完了だよ」

セレス「それでは、行きましょう」

セレス「…………」

セレス「……その前に」

セレス「私達の尾行は、遠慮してください」ニコッ

霧切「……どうして?」

セレス「私は、あの場所に苗木君と2人で行きたいのです」

セレス「もちろん、ラッキースケベがあったかどうかはちゃんと報告します」

十神「俺にギャンブラーの言葉を信じろというのか?」

セレス「ええ……どうか、お引取りを」

十神「…………」

十神「……戻るぞ、霧切」

霧切「……本当にいいの?スケベジャッジが出来なくなるけど」

十神「俺達がこの頑固女の後ろに居るだけ無駄だ、戻るぞ」

セレス「ご理解が早くて、助かりますわ」

苗木「それでセレスさん……僕たちはどこへ向かうの?」

セレス「うふふ、それは私に付いてくればわかりますわよ」

苗木(なんだか心配だな……色んな意味で)

苗木(でもセレスさんを……信じるしか無い!!)

<イラッシャッセー

苗木「……」

セレス「うふふ」

苗木「あの……」

セレス「あら、苗木君はお嫌いですか?こういうお店は」

苗木「嫌いじゃないし、むしろ僕としては好きな方だけど……どうして中華店に来たの?」

セレス「なぜと言われましても……私が餃子を食べたいからに決まっているじゃないですか」

苗木「なんだ、そういうことなら早く言ってくれればよかったのに……もしかして、恥ずかしいとか?」

セレス「……このセレスティア・ルーデンベルクが餃子を食べたい、なんて口が裂けても言えません」

苗木「多恵子に…」

セレス「セッ!レッ!スッティア!ルー!デンッ!ベルクって言ってんだろぉおおがああああ!!」

セレス「実はここの餃子は私の一押しなんです」

苗木「へぇー、セレスさんが褒めるくらいだからとてもおいしいんだね」

セレス「はい、やはり栃木の餃子が私的にはしっくり来ますが」

苗木「栃木?」

セレス「……やはりRosskastanieの餃子がやはり私的にはしっくり来ますが」

苗木「わ、わざわざ言い直さなくても別に平気だよ……誰にも言わないし、皆知ってるだろうし」

セレス「……」

セレス「あ、餃子が来ました♪そこにあるお箸を取ってくれませんか?」

苗木「あ、うん……はいどうぞ」

セレス「ありがとうござます♪」

セレス「では……」

苗木(お箸なんだ……僕はてっきりフォークとナイフを使うのかと思っていたよ)

セレス・苗木「「いただきます」」

セレス「あむ」

苗木「―――ッ!とってもおいしいよ!セレスさん!!」

セレス「ふふ、でしょう?はふはふ」

セレス「んー……美味ですわ」

苗木(餃子を頬張るセレスさん……こんなに美味しそうな顔、初めて見た気がする)

苗木(なんだか僕まで幸せになってくるぞ!)

セレス「さて……苗木君、私にあーんをする権利をあなたに差し上げます」

苗木「え?」

セレス「まさか、私の奢りとはいえタダで食べられると思っていたのですか?」

苗木「あ、あはは……たしかにそうだね」

苗木「うん、いいよ」

セレス「うふふ、飲み込みが早くて助かります」

苗木「セレスさん、どれが食べたいの?」

セレス「じゃ、じゃー熱い餃子をお願いします」

苗木「はは、どれも同じだと思うけど……はい」

セレス「あ、あーん…」

苗木「ッ!?うわあ!!」

セレス「え――――?」

苗木「し、しまった!セレスさんの服の中にアツアツの餃子が入ってしまった!!」

セレス「あ、あつっ!熱いっ!あつつ!!ちょ、苗木君!!取るの手伝ってください!!」

苗木「取るの手伝えって…」

セレス「いいから早くしろぉおおおお!!熱っ!あつい!」

苗木「待ってて!今服を脱がすから!!」

セレス「ちょ、ちょっと―――――!」

バサッ バサッ

セレス「え?ちょ、ちょっと!服を――――!」

バサッ

苗木「ああ!餃子を取ろうとして服を脱がしたけどセレスさんが予想以上に面積の小さいパンツを履いていて!」

苗木「お尻の割れ目から餃子がパンツの中に入ってしまった!!」

セレス「ありえない実況してないでさっさと取るの手伝えビチグソがぁああああああ!!!!」

苗木「ご、ごめん!ちょっと待っててね!!必ず救いだすから!!」

セレス「あ!ま、待って!やっぱりやめ――」

苗木「今すぐ手を入れて餃子を捕まえるから!えいっ!」

ズボッ

セレス「あっ」

苗木「……よし!掴んだ!!」

苗木「これが僕達2人の……希望だ!!」

ズボッ

苗木「……やった……セレスさん!!ちょっと潰れてるけど餃子が取れたよ!!」

セレス「」

 ― 教室 ―

苗木「……という事があったんだ」

セレス「……」

大神「それは本当か……苗木よ……?」

山田「お、恐ろしい……!僕は苗木殿の才能がとても恐ろしく、そして羨ましく感じる!!」

石丸「なんとうことだ……そんな、馬鹿な事あるわけ……!!」

大和田「餃子うまかったか?」

葉隠「ぎゃあああ!やっぱり俺の占いは当たっていたべ!!」

苗木「やっぱり、皆には嘘を付けないよ……ね?セレスさん」

江ノ島「いーっひっひっひっひ!!腹痛えええええ!!」

戦場「盾子ちゃん!」

セレス「……私達の報告は以上です」

不二咲「さっそくスケベの才能が発揮しちゃったんだね……」

舞園「そんな……苗木君のファーストタッチは私って決めていたのに……」

腐川「あああぁぁぁぁ……!どうせブスな私は苗木に乱暴されて、犯されるんだわっ……!!」

セレス「少し、私も油断していました……まさか、"超高校級のラッキースケベ"があれほど危険だなんて」

霧切「……こういう自体があると思ったから、尾行させて欲しかったのよ」

石丸「くっ……だがまだ一人目だ……!!偶然かもしれない!!」

石丸「次こそ……次こそは苗木君!!」

苗木「ありがとう、石丸くん……僕は、必ず皆からの疑いを晴らすよ!」


十神「さて……次は>>90だ」

行く鯖

戦刃「え……?」

十神「お前だ、戦刃むくろ」

江ノ島「え?お姉ちゃん!?え!?え!?マジで!?マッジでー!?」

十神「俺は苗木の"超高校級のラッキースケベ"を甘く見過ぎていた」

十神「戦刃むくろ、そして大神さくら……"超高校級の軍人"と"超高校級の格闘家"……だったか」

十神「お前達なら苗木のスケベに遅れを取らないだろう」

大神「ふむ……」

朝日奈「十神!!さくらちゃんもむくろちゃんも女の子なんだからね!?」

戦刃「あの……本当にやらなきゃダメ、かな?」

江ノ島「はぁ?ダメに決まってんじゃんー!こんな面白イベントやらないなんて損だって!!」

戦刃「うぅ……」

苗木(始まる……2回目のスケベ検査が……)

苗木(1回目の捜査の犠牲者はセレスさん……餃子によるスケベ)

苗木(……今度こそ、ボクが止めてみせる!!)

モノクマ人形「うぷぷぷ!盛り上がってきたね!これより、2回目のスケベ検査を開始します!!」

戦刃「苗木君、よろしくね……」

苗木「よろしく、戦刃さん」

苗木(こうして対面してみるとやっぱり身長が大きいな……あ、僕が小さいだけか)

戦刃「えっと……私達はどこに行けばいいんだろう」

苗木「そ、そうだね……どこか行きたい場所とかある?」

戦刃「……」

戦刃「銃が売ってるお店、とか……かな」

苗木「……」

戦刃「…………」

戦刃(な、なに言ってるんだろう……日本に銃が売ってる店なんて裏ルートでしかあるわけない!)

苗木(銃……モデルガンかな?でも僕、モデルガンが売ってる店なんて……)

苗木「……あ!」

戦刃「?」

苗木「戦刃さん!学園の検問場所を通らないで外に出られる通路みたいなのって、あるかな?」

戦刃「う、うん……私が見つけただけで13ルート、あるかな」

苗木「じゃ、じゃあ安全で一番近い通路を案内してよ!」

十神「また外か……」

霧切「今回も諦めたほうがいいかもしれないわね」

十神「なぜだ?」

霧切「あそこを見て」

十神「要点を言ッ……!?そんな馬鹿な……!?」

霧切「戦刃さんが苗木君を抱えて隠れながらダッシュしたりロープを使って登ってるわ」

十神「……ありえん、苗木を抱えたままだと?忍者かあいつは」

霧切「苗木君、抱っこすると以外に軽いのよ」

十神「戦刃むくろ……奴は監視カメラの設置場所をちゃんと把握しているようだな」

霧切「流石は"超高校級の軍人"ね……」

戦刃「苗木君、もう少し我慢してね」

苗木「う、うん……戦刃さんこそ大丈夫?」

戦刃「私は、筋肉あるし……こういうの慣れてるからッ!!」

苗木「わあっ!!」

戦刃「よっ……怪我はない?」

苗木「あ、アハハ……僕は大丈夫だけど……」

苗木「本当にすごいよ、戦刃さん」

戦刃「そんな事無い(キリッ」

戦刃「……」

戦刃(…やった)

戦刃「苗木君は、運動しないの?」

苗木「僕は人並みにはする方だけど……ガッツリはやらないかな」

戦刃「そうなんだ……」

苗木「戦刃さんはすごいね……これだけ動ける筋肉付いてて」

戦刃「でも……その分、筋肉がたくさんあるから女の子っぽく無い」

戦刃「……後は落ちるだけだから、私によく捕まっててね」

苗木「それは違うよ!」

戦刃「え?」

苗木「戦刃さんも可愛いところがあるじゃないか!!」

苗木「江ノ島さんにお弁当を作ってあげたら全部非常食詰め合わせで怒られて涙目になったり、
         江ノ島さんからお弁当を作って貰って嬉しそうに箱を開けたら野口英世が入ってて涙目になってたり!」

苗木「僕は知っている!戦刃さんの魅力を!」

戦刃「や、やだ―――ぁ、きゃあ!!」

戦刃「いたい……あ!苗木君!」

苗木(まずい……!戦刃さんがバランスを崩して僕がクッションになってしまった!)

苗木(さらに言うと僕の顔を覆ってるのは多分戦刃さんの餅だ!それは違う!胸だ!!)

苗木「むごごご!!」

戦刃「あ…あ!ご、ごめんなさい!」

苗木「ぼ、僕は大丈夫だよ……それより戦刃さんは怪我無かった?」

戦刃「うん……でも苗木君が……」

苗木「僕なら平気だから……怪我がなくて良かった」

戦刃(……優しい)

苗木「でも、戦刃さんのおかげでなんとか出られたね……こっちだよ!」

戦刃「う、うん」

苗木「さぁ、付いたよ……戦刃さんはどれにする?」

戦刃「これは……?」

苗木「え?知らないの?」

戦刃「う、うん……」

苗木「えっと、戦刃さんはこのでっかいのでいいかな」

戦刃「……」ジー

苗木(やっぱり興味ありそうだ……ココに連れてきて正解だったかな)

苗木「よし、じゃあこれとこれを買ってくるよ」

戦刃「あ、お金……」

苗木「ここまで連れてきてもらった御礼で僕が出すから気にしないでいいよ!」

<アリャートーゴザイマシター

ウィーン

苗木「さてと、じゃー近くの公園に行こうか」

戦刃「あ、あの……やっぱりお金」

苗木「だから平気だって、どうせまた帰りも戦刃さんに抱えられないと帰れないし」

戦刃「ありがとう……」

戦刃(男の子からの初めてのプレゼントだ)

苗木「ほら、急ごう!!」

戦刃「う、うん!」

戦刃「水鉄砲……?」

苗木「こうやって、水を入れると……」

戦刃「……」ドキドキ

苗木「えいっ!」

シュッ!

戦刃「ッ!!」

苗木(避けた!?)

戦刃「…………水?」

戦刃「……面白い」

苗木「あ、あはは……気に入ってくれて嬉しいよ!」

苗木「ほら、戦刃さんも水を入れてみて?それ、大きいから威力がすごいよ」

「アッハッハッハッハ!!戦刃さん!!やっぱり君は"超高校級の軍人"だよ!!」

「―――――ッ!!」


「希望っていうのは君みたいな人間を必要としているんだ!!」

「…………」

「いいねえ……さあ、次は何処から来るんだい?左かな?右かな?それとも上かな?」
「早く僕に君の希望を見せてよ戦刃さん……僕は、楽しみで楽しみで仕方がないんだ!!アハハハハハ!!」

(私の水鉄砲は容量が多いし威力も申し分ないけど、補給するのに時間が掛かる……だから)

(より早く短期戦に持ち込み!獲物を刈り取る!!)

「へえ……僕に正面から突っ込んでくるんだ」

「でもね、今の僕は"超高校級の幸運"では無い可能性があるんだ」

「―――――もしかしたら、"超高校級のラッキースケベ"かもしれないんだよ、戦刃さん」

「これで終わりだ!ねえ戦場さん!!君の下着、透けて見えてるよ!!」

「――ッあ、きゃっ!!」



苗木「どうだった?僕のちょっぴり絶望の入った演技」

戦刃「……」

苗木「あ、あの……いい加減、機嫌直してよ?まさか自分の格好が気にならない程集中してるとは思わなかったんだ」

戦刃「……」

苗木「僕が悪かったけど……でも、ああでもしないと"超高校級の軍人"に勝てないって」

戦刃「……」

苗木「あ、あはは……黒の下着、似合ってるね」

戦刃「……」

戦刃「……今回は許してあげるけど、次は無い」

苗木「ほ、ほんと!?ありがとう!!」

戦刃「……水鉄砲も買ってもらったし」

苗木「あはは、そんなに高価なものじゃないけどね」

戦刃「帰ろう、そろそろ1時間だし」

苗木「うん」

戦刃(1時間も遊べた……こんな長い時間遊んだのは盾子ちゃん以外ッ――!!)

苗木「戦刃さん!!」

ツルリン ゴテッ

苗木「もがががが」

苗木(こ、これは……お尻じゃないか!!)

戦刃「あ、ご、ごめん!!すぐ退くから!」

苗木(セレスさんのお尻よりはちょっと…うん、ちょっと固いけど……!!それでも大きさは比にならない!!)

苗木「ぷはっ」

戦刃「大丈夫?建てる?」

苗木「う、うん……ありがとう」

戦刃「ご、ごめんね……まさか、水溜りで滑るなんて」


 ― 教室 ―

苗木「……ということがあったんだ」

戦刃「キリッ」

舞園「それもう完全にデートじゃないですか!ずるいです!苗木君!」

霧切「落ち着いて、私達にもいつかチャンスが来るはずよ」

石丸「ああぁぁああああ……苗木君!君はまたしてもやってしまったのか……!!」

苗木「落ち着いて、石丸君……でも、セレスさんの時よりは大分良くなってるよ」

山田「ふむ、安広多恵子殿のお尻に手を突っ込んだ時と比べたら……」

セレス「てめぇぇええラード豚ぁあああ!!セレスだって言ってんだろぉぉおおお!?」

山田「ありがとうございますッ!!」

十神「もういいか?次をさっさと初めるぞ」

苗木「あれ?そういえば桑田くんは?」

十神「さぁな、アイツのことだからそこら辺をフラフラしてるんだろ」

苗木「そっか……ならいいんだけど」

霧切「……それで十神君、次は?」

十神「>>177だ」

まいぞの

舞園「私……ですか……?」

霧切「……ねえ、どうして私じゃないの?」

十神「知らん、文句は神に言え」

舞園「やった!やりましたよ!苗木君!」

苗木「あはは、お手柔らかにね」

舞園「はい、任せてください!」

苗木「えと、どうしようか……」

舞園「そうですね……苗木君とクッキー作りとかもいいなぁ」

苗木(舞園さん、お菓子を作るのか……うん、エプロン姿が似合ってる)

苗木「でも、僕と舞園さんって結構クラスで話してるからあんまり…」

舞園「あります!話すこと、たくさんあります!!」

苗木「とりあえず……なにか行動を取らないとね」

舞園「えっと……私、アイドルですから外出はダメですね」

舞園「ごめんなさい……苗木君とお出かけ出来なくて」

苗木「僕は平気だから気にしないでよ」

苗木「……あ!じゃあ舞園さんの部屋に行ってもいいかな?」

舞園「え?私の部屋?」

苗木「うん、僕の部屋に皆が集まる事は結構あったけどさ、舞園さんの部屋に行くことって無かったよね?」

舞園「そうですね……わかりました、それではご案内しますね♪」

舞園(苗木君が私の部屋に……)

舞園「それじゃ、ふふ、行きましょうふふふ」

苗木(ちょっと怖いな)

苗木「た、楽しみだなぁ!舞園さんの部屋!」

舞園「そんなに期待しないでください、普通の部屋ですよ」


霧切「……どうするの?」

十神「もちろん尾行する……ただ、奴はお前と同じ曲者だ」

十神「一筋縄ではいかないだろうな」

霧切「…………」

舞園「あの……苗木君、少しここで待っていてもらえますか?」

苗木「うん……僕は構わないけど、どうして?」

舞園「どうしてって、女の子は男の子に見られたくないものがあるんです!」

苗木「あ、確かにそうだね……ごめん」

舞園「では、少々お待ちくださいね」

ガチャッ

……ガタガタ、ガタガタ

苗木「……」

苗木「舞園さん、なにしてるんだろう……」

ガチャッ

舞園「お待たせしました、上がってください」

苗木「うん……お邪魔します」

舞園「はい、どうぞ」

苗木「お邪魔します」

苗木(うわぁ……家具とか置物とか、ピンクの色をしたものが多いな)

苗木(それになんだかいい香りがする……)

苗木「なんだか舞園さんの香りがいっぱいするよ」クンクン

舞園「ちょ、ちょっと苗木君!セクハラです!」

苗木「あ、いや!そういうつもりで言ったわけじゃ……」

舞園「……ふふっ、それくらい知ってますよ?だって私、エスパーですから」

苗木「あはは……冗談でしょ?」

舞園「はい♪」

舞園「あの……それで霧切さんから聞いたんですけど」

苗木「?」

舞園「霧切さん、苗木君を抱っこされたことがあるらしくて……私も、抱っこしてもいいですか!?」

苗木「抱っこ!?されたことないよ、そんなの!!」

舞園「え?でも『苗木君の香りがたくさんする』…とか、『彼…以外に軽いのよ?』とか……」

苗木(一体霧切さんはなんの話をしているんだ)

苗木「ごめん、でも僕が抱っこされたなんて記憶なんて無いんだよ」

舞園「おかしいですね……苗木君のベッドの上でしたって自慢されたんですけど」

苗木「……ベッドの上?霧切さん、それはいつの話かわかる?」

舞園「えっと、1週間くらい前とか言ってましたね……」

苗木「それは違うよ」

舞園「え?」

苗木「だって、霧切さんが最後に僕の部屋を訪れたのは1ヶ月も前だよ?」

苗木「1週間前に霧切さんを部屋に入れた覚えなんて一度もないんだ」

舞園「そうですか……なら、私に見栄でも張っていたんですかね」

苗木「多分そうだと思うよ、だってそうじゃないと説明付かないからね」

苗木(……謎だ)

舞園「あ、そういえば中学の頃の写真があるんですよ!見ますか?」

苗木「え?中学か……なんだか懐かしいな」

舞園「ふふ、今出しますね」

舞園「たしかこの棚に……」

苗木(!!)

苗木(舞園さんが中腰のポーズで棚を見ている……スカートの中が丸見えだ!!)

苗木(淡いピンク色のパンツが丸見えだ!!)

苗木「あ、あのー舞園さん……その姿勢だと、いろいろ」

舞園「え?あ―――!」

舞園「あ、あはは……見られちゃいましたね」

苗木「ぼ、僕は見てないから平気だよ?」

舞園「嘘です、ちゃんと見てました」

苗木「……ど、どうしてわかったの?」

舞園「……冗談です♪私、エスパーですから」

苗木「はは、……舞園さんには構わないな」

舞園「ふふ♪……これが写真ですね!ありました…あ!」

苗木「危ない舞園さん!!」

B R E A K ! !

舞園「あ……」

苗木「あ……」

舞園「あ、やっちゃいました!倒れかかった私を苗木君が庇ってくれて…」

舞園「私が苗木君をベットに押し倒すような形に……!!」

苗木(解説を取られた!!)

苗木「あ、その……どいて、くれないかな」

舞園「…………」

苗木「ま、舞園さん……?」

舞園「…………あ、あの」

舞園「……今、ここで偶然、苗木君の唇に私の唇が当たっても」

舞園「事故……ですよね?」

苗木「それは違うよ!」

舞園「こ、ここで……苗木君の服がスルスルと脱げても…事故ですよね?」

苗木「それは違うよ!!」

舞園「いいえ、賛成してください!」

苗木「それは違うよ!!」

ドンドンドンドンドンドン

舞園「え?」

苗木「あ!誰か来たみたいだよ!!」

苗木「……と、いうことがあって…その後は普通に過ごしたよ」

十神「ふん、まさか舞園に襲われかけるとはな」

舞園「お、襲っていません!事故です!!」

石丸「苗木君……君はハレンチなのかッ……!!」

山田「ドアの大きな音はなんだったのですか?」

苗木「それが、ドアを開けたら誰も居なくてさ……」

苗木「部屋も防音加工だし…ただのイタズラだったのかな?」

舞園(それでもタイミングが良すぎました……もしかして……)

霧切「……まぁ、イタズラでしょうね……早く次に行きましょう」

朝日奈「それにしても、苗木のラッキースケベがシャレにならなくなってきたね……」

大神「仕方あるまい…それが苗木の生まれついての才能というのなら、苗木に非は無い」

苗木「ありがとう、大神さん」

山田「くっそおおおお!!僕は苗木殿の才能が羨ましいいいいい!!!」

大和田「急に大声出すんじゃねえよ!!」

不二咲「け、喧嘩はダメだよぉ……」


十神「次はお前だ>>315

ちーたん

十神「不二咲、次はお前が行け」

山田「な、なにいいいいいいいい!!!!!???」

大和田「とうとう不二咲の出番か……」

不二咲「え……僕が行くのぉ……?」

十神「ああ、お前は男だ……同じ男にもラッキースケベが出るか検証しておきたい」

苗木「えっと……不二咲君は平気なの?」

不二咲「……ちょっと怖いけど、でも苗木君なら平気…だよ」

苗木「ありがとう……不二咲君」

山田「この山田一二三、血の涙を流してお待ちしておりますぞぉぉぉおおお……」

苗木「よろしく、不二咲さん」

不二咲「うん、よろしくね」

苗木「どこか行きたい所とかはある?」

不二咲「あんまり……あ、苗木君ゲームとかする?」

苗木「僕?するけど」

不二咲「なら僕の部屋来てよ、僕が作ったゲームがあるんだ」

苗木「ゲームか……うん、じゃあ遊びに行くよ」

不二咲「やった!」

不二咲「ここだよ」

苗木「へえー、不二咲さんの部屋はこうなってたんだ」

不二咲「確かここに……あった!はい、これ」

苗木「これは……携帯機?」

不二咲「ゲームだよぉ、良かったら遊んでみて」

苗木「う、うん……」

カチッ

テーレレ♪テーレレ♪テーレレッテレ♪
ダンガンロンパー♪

苗木「すごい……これを不二咲さん一人で?」

不二咲「ううん、石丸君と大和田くんも手伝ってくれたんだ……」

苗木「へえー……主人公は日向君って言うんだ」

苗木「あはは……犯人を当てるゲームなんだね」

不二咲「うん」

『それは違うぞ!』

苗木「あはは、それは違うぞ!かぁ」

苗木「僕も使ってみようかな」

不二咲「う、うん……苗木君ならかっこいいと思うよぉ……」

『それは違うよぉ』

苗木「……」ゾクッ

不二咲「ど、どうしたの……?」

苗木「な、なんでもないよ……それより、他のゲームはある?」

不二咲「そこの棚にあるよ」

苗木「どれどれ……」

苗木「絶望学園高等部……私立希望ヶ峰学園ホスト部……絶望vs希望~最強決定戦~……」

不二咲「そこにおいてあるのは、山田君にたくさん手伝ってもらったんだ」

不二咲「山田くん、絵がうまいからつい頼りになっちゃうんだよね……」

苗木「すごいね……ゲームが作られてたなんて初めて知ったよ」

不二咲「ふふ、ありがとう」

不二咲「よいしょ……たしかこのうえの棚にオススメが……よいしょ……あ!」

不二咲「棚がっ!?」

苗木「危ない不二咲さん!!」

ドンガラガッシャン

不二咲「……あ、苗木君!大丈夫!?」

苗木「いてて……僕は大丈夫だよ……不二咲さんは?」

不二咲「ご、ごめんねぇ……僕が不注意なばかりに……」

苗木「平気だって――――はっ!」

苗木(棚と大量のゲームが上から落ちてきたことにより僕と不二咲くんが……)

苗木(抱きついている状態に!!)

不二咲「すぐに退くから……!」


「大丈夫!?苗木君に不二崎さん!!」

苗木「……という事があったんだ」

苗木「あれ以上事が進んでたら間違いなくヤバかったよ、性別的に」

不二咲「本当にごめんねぇ……苗木君」

山田「苗木殿おおおおおお!!その、その才能をおおおおおお!!」

大和田「ま、2人とも怪我がなくてよかったじゃねえか」

石丸「そうだな!!無事でなによりだが……今回はラッキースケベではないでいいのか?」

セレス「というか、なぜ霧切さんが……?」

十神「俺が尾行させたんだ、あいつ一人で十分だと思ったからな」

霧切「……そういうこと、ストーカーとかではないわ」

十神「次は>>350、お前だ」

きりきり

あさひな

┌┴┐┌┴┐┌┴┐ -┼-  ̄Tフ ̄Tフ __ / /
  _ノ   _ノ   _ノ ヽ/|    ノ    ノ       。。

       /\___/ヽ
    /ノヽ       ヽ、
    / ⌒''ヽ,,,)ii(,,,r'''''' :::ヘ
    | ン(○),ン <、(○)<::|  |`ヽ、
    |  `⌒,,ノ(、_, )ヽ⌒´ ::l  |::::ヽl  
.   ヽ ヽ il´トェェェイ`li r ;/  .|:::::i |
   /ヽ  !l |,r-r-| l!   /ヽ  |:::::l |
  /  |^|ヽ、 `ニニ´一/|^|`,r-|:「 ̄

  /   | .|           | .| ,U(ニ 、)ヽ

江ノ島「ねえー!!私の番まだなのー!?つーまーんーなーいー!!」

戦刃「盾子ちゃん……落ち着いて」

朝日奈「と、とうとう私の番……」

苗木「あ、あの……嫌ならやらなくてもいいんだよ?」

朝日奈「……やるよ!だって、皆我慢してやってるのに私だけやらないなんてダメ!」

苗木「ありがとう……朝日奈さん」

腐川「ど、どうせそのでかい乳を使って…」

十神「黙れ」

腐川「うぅ……」

苗木「それで、朝日奈さんどこか行きたい所ある?」

朝日奈「もちろん!苗木、室内プールいこっ!」

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