モバP「智香!三○住友VISAカードリボ払いのCMに出られるぞ!」智香「えっ」 (24)

モバP「やったな!」

智香「あの……プロデューサー……それって」

モバP「あぁ!お前のファンも皆利用しているぞ!」

智香「いや……あの……そうじゃなくて……」

モバP「先方からどうしてもお前が良いって言われてな!光栄に思え!
この便利な手法に踏ん切りがつかない皆の背中を押せるよう、誠心誠意この仕事に取り組むようにな!」

智香「私……☆ミ」

智香「考えさせてください!!」ダッ

モバP「あっ、智香!」


モバP「……ちっ」

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智香「つい出て来ちゃった……どうしよう……」

瑞樹「あら……智香ちゃん。そんなところに蹲って……どうかしたの?」

智香「……川島さん……」

瑞樹「……貴方らしくもない顔ね……何があったのか、お姉さんに話してごらんなさい」

智香「実は私……☆ミ」


瑞樹「……そう、リボ払いのCMに……」

智香「はい……私、まだ子どもで、お金のことってよく解かりませんけど……なんとなく、
危ないってこと、知ってます……それの応援をしろって……それは……私の信じていた応援とは違うような
気がして……でも……お仕事で……!」

瑞樹「……よくあるジレンマね。それは仕事で、自分の好きなことの一環のはずなのに……全く違う事を強制されて
……私もよくアナウンサー時代によく経験したわ……」

泰葉「私も……わかります」

智香「岡崎先輩……!」

泰葉「私も……思うようにいかない時期がありました。もう子役としては通用しない時期、それでも役者をやりたいから続けていた時……
私の望んだ仕事とは全く違うものばかりが与えられました」

泰葉「本当に、嫌だった。でも、やらなければ役者を続けることさえままならない……私は……結局……」

泰葉「役者を辞めました」

泰葉「……いえ、昔のように、持て囃される女優を望む自分を捨てた、というべきなのかも……」

泰葉「でもだからこそ……あの人に巡り合うことが出来ました」

川島「……そうね。多くのふんぞりかえった人間たちが上から押し付ける現実を、呆気なく打ち砕く……
彼は……プロデューサー君はそんな人間よね……」

泰葉「……私は何かの間違いだと思います。プロデューサーさんはアイドルが嫌がる仕事がどういうものか
ちゃんと解かってて、それを無理矢理持って来たりしません!」

智香「でも……乃々ちゃんと晴君は……」

泰葉「あの人たちはドMだから良いんです!」

川島「わかるわ」コクッ

智香「私……プロデューサーさんに断ってきます!このお仕事は絶対に嫌だって、しっかりと言ってきます!」

智香「それでも、もしも勧めてきたら……その時は――アイドルは止めたくないので目を覚ましてもらいます☆」シュッシュッ

川島「その意気よ、智香ちゃん!」

泰葉「私と川島さんはこれから山菜を取りに行くのでご一緒出来ないけれど、応援してます!」

智香「応援――おおおおおおフレー!フレー!!わ☆た☆しっ!」

川島「フレーフレー智香ちゃん☆」

泰葉「T・O・M・O・K・A・智香☆」

智香「それじゃぁ――行ってきます!!」ダッ

バタンッ

智香「プロデューサーさん☆」

モバP「おっ、智香!戻ってきてくれたのか!決心は……お前」

智香「アタシ――その仕事やりたくありません! 子どもだからって馬鹿にしないでください!
リボ払いがどれだけ恐ろしいものかくらい、知ってます☆ それにファンの人たちを陥れることなんて
絶対に出来ません☆ミ」

モバP「……そうか。残念だよ智香……それじゃぁお前にはアイドルを辞めてもらうしかないな……
いやぁ本当に残念だよ智香……」

智香「プロデューサーさん……どうしてそんなこと言うの……? あなたは本当に私の知っているプロデューサーさん
なの……? 目を……覚ましてください……」

モバP「……智香。今ならまだ間に合う。この仕事受けるんだ。そしたらお前の言っていたような皆を元気に出来る、
世界中の人たちを応援する仕事が沢山出来るようになるんだぞ? その為のささやかな代価じゃないか……」

智香「……誰かの人生を犠牲にするのがアイドルだって言うのなら……私は――アタシは――!!」


??「そこまでです!!」バターンッ

モバP「?! 誰だ!?」

菜々「ナッナでーす!」ミミミン ミミミン ウッサミーン

智香「菜々さん……!」ポロポロ

モバP「なんだ……誰かと思えば菜々か……驚かせないでくれよ」

菜々「プロデューサーさん――いえ、正体を現しなさい、この腐れ外道!!」ビシッ

モバP「……正体だって? 何言ってんだ、俺は何処からどう見てもお前らの良く知るプロデューサーだろう?」

小梅「お前さんがどれだけイカレた化け物かは知らんが薄皮からしっかり獣臭さが滲んでるぞ、破ァ――!!」ポゥッ

モバP「ぐああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」シュゥゥゥ


ウリボ―「お、オマエ今何したリボ! ……リボ? リボオオオオオオオオオオオオ!?!?!」


智香「そんな……プロデューサーさんの正体がウリボ―……?」

小梅「ち、違います……ぷ、プロデューサーさんは今さっちゃんとバミューダトライアングルだから……
ちゃんと、居ます……安心して……涙、拭いてください……」ニコッ

智香「――うああああああああああああああああああああああん!!」ギュゥッ

菜々「さぁウリボ―……あなたの罪を数えなさい」

ウリボ―「――リーボリボリボリボ!何を勘違いしているリボ!?この程度でウリが負けたとでも!?
ウリのバックは世界の三井グループと住友グループリボよ!!こんな弱小プロダクション一瞬で水の泡リボ!!」

ちひろ「――とまぁ仰っているのですが、えぇ。まぁ、『当方とは一切関係のない』、と。
ではこちらで処理してもよろしいのですね?はい、はい。では今後ともご贔屓に……失礼致します」

ウリボ―「……リボ?おいオマエ、一体何処に電話を掛けたリボ――」

ちひろ「今日のお昼はボタン鍋ですね。友紀ちゃん達にお酒を、川島さんたちにお野菜と準備は整っています。
あやめちゃん。血抜きよろしくお願いします」

あやめ「御意に!少々小ぶりですが、久しぶりの猪狩り、腕が鳴ります!」

ウリボ―「なっ、オマエ、何するリボっ!なんでこっちにくるリボ、いや止めて、誰か――」

ザシュッ


――こうしてウリボーは屠殺された。ウリボーの完璧な変化と完璧な算段。しかし一つだけ誤算があったとすれば……
彼が目を付けたのが彼女の愛すべき商品だったことだろう。


鬼悪魔ちひろEND

内容は大分ふざけた仕様になっていますが
皆さん本当に気を付けてください

借金なんてするもんじゃありませんよ

さよなら

~こずえのグルメ~


ふわぁ……こーずえだよー……こずえねーとぉってもおなかすいたのー……うーん……なぁにたべようかなー……。

はんばぁがーもー……らぁめんもー……おすしもー……きぶんじゃないのー……うーん……なかなかないなー……。

……カワイイてーい? ふぅーん……きょーはここでごはんをたべようかなー……。

ガラッ

ありす「いらっしゃいませ。おひとり様ですか」

こずえー……ひとりぃ、だっけー?

ありす「あちらの席へどうぞ。メニューはこちらに。ご注文が決まりましたら、このボタンを押してお呼びください」ペコッ

わぁーい……うーん……なにたべようかなー……きょーはちょぉっとあついからー……あっさりーしたのがいいかなー……。

でもー……こういうはじめてのおみせはぁー……やっぱりおすすめからたべようかなー……おすすめなぁんだろなー……。

……カワイイてーしょく? カワイイっておみせのなまえー……だっけー? かんばんめにゅーだぁー……
きたいしてもーいいよねー……?

ありす「……本当にこれで良いんですか?」

あれぇー……? でもー……おすすめー……こぉかいさせないー……たのまないとじんせいのそぉんーってー……かいてるよー……?

ありす「はぁ……解かりました。どうしてもというなら、すぐにお持ち致します」

わぁーい……たのしみだねー……。

幸子「お待たせしました」

わぁーい……はやいねぇー……――あれぇー……? ごはんはぁー?

幸子「ボクです」ドヤ

……えー?

幸子「ボクです」ドヤァッ

幸子「ボクのカワイさをたんと召し上がってください!」ドヤァッ!!

こずえ「……」

依頼かけた後に書くのはご法度やで

幸子「ふふっ!中々見る目があるじゃないですか!初見でこのメニューを頼むなんて!特別にボクのカワイさを存分に
嗜む権利を上げますよ!この幸運をどうぞ噛みしめてその舌で余すところなく味わうと良いでしょう!!さぁどんなポーズ
がお好みですか!?セクシーですか?キュートですか??聞くまでもありませんね!何故ならボクは両方兼ね揃えているのだから!!」フンズッ

こずえ「……こずえねー……おなかすいたのー……」

幸子「えぇですから!ボクのカワイさでどうぞ空腹を満たして――ってイタイイタイイタイ!!?ちょっ、こずえさん!?
いきなり何するんですか!!?」

こずえ「……さっちゃんはねー……こずえのことがー……きらいなんだねぇー……」グイッ

幸子「そんなことありません!何故ならカワイイボクは同時に救済の天使でもあるから――ってイタイですって!!
その小さな体の何処にそんな力が眠ってたんですかっ!!?お願いですから離してください!!橘さんも止めて
――ナズェミテルンディスッ!?
ほっ、本当折れてしまいますから!カワイイボクの腕が翼が――がががががががっ!!!」ギュゥゥ

こずえはねー……とってもおなかぺこぺこだったんだよー……でもねー……さっちゃんはねー……こずえのきもちを
うらぎったのー……ゆるされないよねー……これはー――

輝子「そっ、それ以上、いけない……」フルフル

こずえ「……」

輝子「それ以上いけない……フヒヒッ」フルフル

幸子「その通りですよ!さぁ輝子さんもっとビシッと言って――ってイタイイタイイタイ!!」

小梅「あ、あの……こ、こちら、輝子シェフから……お詫びの……日替わり……キノコ定食です……」

こずえ「……わぁー」

さんかくおいなりさんはとー……ほーせきみたいなきれーなきいろのひらひらとえのきさんのさらだー……。

輝子「う、うん……い、一応いなりは中に舞茸の炊き込みご飯が入ってる……他にも具材が入ってるから、
お、おかずも兼ねているんだ……こずえはあまり、多くは食べられないよね……?」

そーだねー……こずえー……すぐおなかいっぱいになっちゃうのー……。

輝子「フヒッ……あ、あと、そのサラダに入ってるのはそ、そうこずえの言うとおりえのきと、白キクラゲで、使っているのはゆずを基本としたと、特製ドレッシングだよ……き、キクラゲはなんたって触感が良いんだ……
物によっては山アワビなんて呼ぶ業者も居るくらいだからね……」

ふぅんー……あとーこれはー……きのこさんのー……おちゃー……?

輝子「フヒッ、よ、よく解かったね……! そ、そのお茶に使われているのはたもぎ茸といって、北海道とか、
北側でしか殆ど発生しない貴重な茸が使われているんだっ……」

……なんでー?

輝子「なっ、なんでもっ、発生する樹種が北方よりなのが原因み、みたい……で、でも本州じゃ、違う樹種の木
に発生するらしいし……き、きのこって、奥が深いよね……!」

……うんーそうだねー……。

輝子「フッ、フヒッ、ヒヒッ、ヒャッハー!お代は結構だぁ!腹一杯食いやがれぇ!!」

ありす「いえ、お代はしっかり頂きます。あとそれ代わりますよ」

わぁーい……ありがとー……。

幸子「ちょっ、橘さんなんのつも――イダイイダイイダイッ!!本当に折れますって!!」

ありす「じゃぁもう馬鹿な提案はしませんか?」

幸子「馬鹿とはなんですか!カワイイボクに向かって!!嫉妬ですか!?」

ありす「反省が足りませんね。続行です」

幸子「イダイイダイイダイイダイ!!」

小梅「そ、それ以上いけない……それ以上いけない……」

こずえ「……いただきまぁす」


~劇終~

>>19

まさか覗く人が居るんなんて思わず……すまんちん
グルメもの一回やってみたくてね。これで成仏できそうだ
さいなら

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