美希「かわいいの」伊織「はいはい」 (39)

美希「かわいいの」

伊織「この写真のダックス?確かに愛嬌あるわね」

美希「じゃなくて、でこちゃんがかわいいの」

伊織「はいはい」

美希「すごくそっけないの…」

伊織「可愛いって言われることには慣れてるから」ペラ

美希「美希が言ってる可愛いはそういうことじゃなくて」

伊織「どういう意味よ」

美希「頭がポーっとして…胸がキュンってなって」

伊織「…へ?」

美希「ハニーより夢中になってるの」

伊織「す、ストップストップ!」

伊織「オッケー、一回落ち着きなさい」ハアハア

美希「でこちゃんの方が落ち着きがないの」

伊織「あ、あ、あたしを見てそんな気持ちになるってことは……その…まるで…」

伊織「こ………恋…してるみたいじゃない」

美希「だと思うな」

伊織「なんで淡々と答えられるのよ!」

美希「美希は好きになったら細かいことは気にしないの」

伊織「大きすぎて手に負えないわよ…」

伊織「あんた……一度でもあたしを真みたいに男装してる子だなんて思った?」

美希「美希そこまで頭悪くないの」ムス

伊織「女の子…………好きになるなんて……どうか、してるじゃない」

美希「んー、美希的には今まで男の子を好きになったからって、また次が男の子だとは限らないって思うな」

伊織「そういうものなのかしら…」

美希「それにー、でこちゃん見てるとおにぎり食べてる時みたいに」

伊織「みたいに?」

美希「食べちゃいたいって思うの」

伊織「ぶふ!?あ、あんた、誤解されるような発言はやめなさい!」

美希「確かでこちゃん、うさちゃん持ってたよね」

伊織「え、ええ…」

美希「いつも見てて、うさちゃんが羨ましかったの。ギュって抱きしめられて」

伊織「へえ…」

美希「でも美希、でこちゃんから抱きしめてもらったことないの」

伊織「鬱陶しくくっついてくるからよ」

美希「だから美希は考えたの。でこちゃんがしてくれないなら…」

美希「美希からギュってすればいいの!」ギュウ

伊織「わ!ちょ、ちょっと…///」

美希「さすがでこちゃん、ちっちゃいの」

伊織「ち、小さいは…」チラ

バイーン

伊織「………余計よ」

美希「髪からいい匂いがするの。どんなシャンプー使ってる?」クンクン

伊織「か、嗅がないでよ///…そうね…あんたが想像できないくらい高級ものよ」

伊織「そういうアンタは、その髪洗うのに苦労しそうね」

美希「これは美希のトレードマークだから切りたくないの」

伊織「うん…………すごく触り心地がいいわ」サワ

美希「でしょ?」

美希「はあ……すごく落ち着くの」ギュ

伊織「///」ドキドキ

伊織(この子………告白した割にいつも通りね)

伊織(それに比べてあたしは……どんどん鼓動が速くなって///)

伊織(ま、まさか…気付かれてないかしら)

美希「でこちゃん……もしかしてドキドキしてくれてる?」ニコ

伊織「へ!?え、その、それは……」

美希「こんな美少女に好きって言われたらでこちゃんも照れるよね」

伊織「う…///」

伊織「それ…なんとなくあたしの台詞だと思うけど」

美希「そうかもなの」

伊織「あたしったら…告白してきた子とこうやって抱きしめあって…///」カアア

美希「ほら、でこちゃんも満更じゃないの」

伊織「あ、あう…」

美希「今まで好きになった子とかいないの?」

伊織「そういえば………恋をした経験ってないかしら……。いつも周りは大人ばかりだったし」

美希「…」

伊織「振り返ってみたら…同級生と遊んだ記憶って…」

美希「…美希が慰めてあげるの…」ギュウウ

伊織「ちょ……くるし……」

美希「きっとでこちゃん……おうちの事情もあって色々我慢してたと思うの」

伊織「…まあね」

美希「でもね?恋をするときぐらい…我がままになってもいいって思うな」

伊織「美希…」

美希「なんだか初めてまともなこと言ったかな?」

伊織「今まではどうだったのよ」クス

美希「やっぱりでこちゃんは笑顔が可愛いの」

伊織「///」

美希「でこちゃんから見たら…いつもの美希かもしれないけど」グイ

伊織「へ…」

美希「ここは……すごくドキドキしてるの」ピタ

伊織「はわ……(み、美希の胸に手が)」

美希「多分他の人から見たら、美希って経験豊富に見られるのかもしれないけど…」

美希「こう見えてピュアなの」

伊織(今の美希……薄着だからすごく感触が……、こんなに柔らかいの…?///)

美希「好きでもない子に告白なんてしないし…好きな子じゃなきゃ触って欲しくないの」

伊織「み、美希……(なによ…こんな熱っぽい視線……色っぽい美希見たことない///)」

美希「…美希、このままキスしちゃうよ?」

伊織「…!」

美希「嫌だったらここで押し退けてもいいけど」

伊織(そんなこと言われたって……もう美希から目が外せない)

美希「ほら……もうくっついちゃう///」

伊織(美希のまつ毛………結構長い)

美希「……ん……」チュッ

伊織(キス…………これが……)

美希「んん……んっ///」グ…

伊織(押しつけてきた……きっと美希も初めてよね///ぎこちなくて)

美希「あっ………んむぅ」チュウウ

伊織(あたし今…美希に唇吸われてる……心臓がうるさいくらい跳ねてる///)

美希「はぁ……で、こちゃん……でこちゃん!」チュ

伊織(知らなかった……キスって…気持ち良い)

伊織「ちゅ…ふっ…ちゅう」

美希「んちゅぅ……ん……」ちゅっちゅっ

美希「ん…………、気持ち悪く…なかった?」ドキドキ

伊織「ほんとに気持ち悪かったら……とっくに吐き出してるわよっ…」ドキドキ

美希「うん、確かにでこちゃんも一生懸命キスしてきたの」

伊織「~~~~///!!」

美希「キスしてくれたってことは………OKってこと?」チラ

伊織「……なに言ってるのよ」

美希「…」ショボン

伊織「順番が間違ってるわよ」

美希「?」

伊織「こっ……恋人同士なら…その…デート、とか…するじゃない///」

美希「!」パアア

伊織「でも…友達と買い物するのと……違いってあるのかしら」

美希「ん~……ペアルックとか?」

伊織「そ、そんな恥ずかしいこと出来るわけないじゃない!」

美希「あ」

伊織「?」

美希「でもでこちゃんのサイズだと余るかもしれないの」ジー

伊織「…あんた喧嘩売ってんの?」ペシ

美希「痛いの」サスサス

伊織「まあ…前からあんたに懐かれるのは悪くないと思ってたし…」

伊織「…恋人として一緒に居るのも…///」

美希「でこちゃん、やっぱり素質あったの」

伊織「馬鹿///!」バシ

美希「すっごく痛いの」サスサス

数週間後、竜宮小町の楽屋

伊織「ふう…」ガチャ

美希「でこちゃんお疲れなの!」

伊織「み、美希!?あんた収録は…」

美希「ついさっき終わってとんできたの」

伊織「事務所に寄るから大丈夫なのに…」

美希「早くでこちゃんに会いたくてウズウズしてたの」

伊織「私のためにわざわざ…///」

美希「あ、内心嬉しそうなの」

伊織「もう///」

美希「あ、これドリンク。あずさと真美の分もあるの」

伊織「あら、気が利くわね」

真美じゃなくて亜美だった…

美希「今……二人だけなの」

伊織「…そうね」

美希「いーおりん♪」

伊織「い、いつまで経っても慣れないわねその呼び方///」

美希「最近おあずけだったの。だからほら……ん」クイ

伊織「あんたって…場所を選ばないわね」

チュ…

美希「…全然足りないの」

伊織「もしかして…キス中毒になってない?」

美希「そうかも」

伊織「でも…あたしも足りないみたい」チュウ

美希「ライブ…大変だったみたいなの」スンスン

伊織「ちょ…やめなさい///汗かいてるでしょ」

美希「大丈夫なの。…この衣装……結構スカート短い」フニ

伊織「美希……お尻触らないで、おやじみたいよ///」

美希「今いおりん分の補給に忙しいの」んー

伊織「はいはい…しょうがないわね」チュ

ガチャ

伊織「あ」

あずさ「あ……………あらあらあらあらあら///」ウフフ

亜美「わわわ!!ミキミキ何やってるの!?」

美希「ばれちゃったの」

伊織「あんたはもっと焦りなさい!」

あずさ「ああ続けて構わないわよ。だってわたしも亜美ちゃんと同じようにイチャイチャしてるし」

亜美「あ、あずさお姉ちゃん!?」

伊織「…………ちょっと頭が追いつかないわ……」

美希「なーんだ、それなら堂々とすればよかったの」チュ

伊織「ちょ、みk……ん……」

あずさ「さ、わたしたちはお邪魔みたいだから」ガチャ

亜美「あ……うん///」

美希「いおりん…今幸せ?」チュ

伊織「言わずもがな、よ」フフ

FIN

最後駆け足になってすまん
みきいおもっと流行れ

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