幼馴染「ねぇどうしたらいいのかな……」
友「さぁ」
幼馴染「冷たいよ」
友「私知らないからなぁ」
友「実際どんなもんなの?」
幼馴染「見た方が早いよ」
友「それじゃ、明日遊びに行くから尾行しよう」
幼馴染「尾行ね、100回に1回の割合でしか成功しないけどいいの?」
友「またまたー」
翌日
幼馴染「ホシは部屋にて待機中」
友「……」
幼馴染「今のうちに軽食を取ろう」
友「いや待って」
友「どこに行くつもりなの?」
幼馴染「尾行だよ?」
友「尾行にそんな隠密機動隊みたいな格好必要?」
幼馴染「うん」
友「そこまでしなくてもバレたら話し掛ければ……」
幼馴染「バレたら生きて帰れないし、男に気付かれないためじゃないよ?」
友「え?」
幼馴染「はい、友ちゃんの分、そして軽食」
友「レーションて……」
………
男「ちょっと散歩してくるね」
母「夕飯までには戻りなさいね」
男「わかってるって」
幼馴染「行くよ」
友「何をそんな意気込んで……あれ?幼馴染?」
幼馴染「遅い! もっと早く!」
友「え? あ、何でそんなところに!?」
友「うわ、男くん消えとる!」
幼馴染「……」
友「うわビックリした」
幼馴染「明日もう1回尾行するから、死ぬ気で付いてきてね」
友「は、はい」
翌日
男「行ってくるね」
幼馴染「行くよ」
友「うん」
幼馴染「これ持って、離れすぎたら困るから、私にくくりつけて」
友「は、はい」
友「出来たよ……ぉぉぉおおおお!?」
ヒュゥゥゥゥ
友「嘘何ここどこ!?」
幼馴染「展望台だよ」
友「はぁ!?」
幼馴染「見える?」
幼馴染「あそこにいる男」
友「……いつの間に」
友「と言うか一番近い展望台って軽く5キロは離れてるぅぅぅぅううううう!?」
海岸
男「気持ちいいなぁ」
男「また明日来よう」
友「ち、ちょっとタイム」
幼馴染「何?」
友「もう色々とおかしい」
友「人間のできる所業じゃない」
友「あんたら何者?」
幼馴染「私は男についてったら自然と」
友「いやいやいやいや」
幼馴染「ね? スケールが違いすぎるでしょ?」
幼馴染「この前なんて気付いたら恐山まで行ってたよ」
幼馴染「気のせいか肩が重いよ」
友「帰る、もう帰る、イヤだ帰る人間の世界で生きる」
幼馴染「あ、行くよ」
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