円堂「サッカー や ら な い か」(366)

注意 全体的にキャラ崩壊してます


サッカー部部室

扉ガラッ

円堂「…」


『俺…クリマツのことをずっと…』

栗松「よっしゃ!親友ルートクリア!」←ホモ恋愛ゲームプレイ中

『ああ…気持ちいいよ兄貴』パンパン

半田「はぁはぁ」←ゲイAV鑑賞中

染岡さん「ふっ、ふっ」←筋トレ中


円堂「…なあみんな、サッカー…やらないか?」

壁山「え〜そんなのめんどいッスよ。あ、栗松終わったら貸して」

宍戸「グラウンドが使えるかも怪しいのに練習なんて…ずるいぞ壁山!次俺だからな!」

半田「そもそも人数が足りないだろ。別の汗なら掻いてもいいんだが」ハァハァ

染岡さん「サッカーできないなら筋トレしようぜ!」


円堂「…俺一人で練習してくる…」

円堂「ちくしょう、どうしてみんなしてやる気がないんだ…」

風丸「お、練習か円堂」

円堂「風丸…そっちはランニング中か。いいよな陸上部は新入生が結構入って」

風丸「ああ、だけど…」

風丸(円堂みたいな可愛げがないからつまらない)

円堂「どうした?」

風丸「あ、ああ!何でもない!じゃあな!」

ラグビー部「悪いな円堂。グラウンドは俺達が使うんだ」

円堂「まじか」


円堂「しょうがない、ランニングしてくるか」

木野「円堂君…またグラウンド使えなかったの?」

円堂「木野か。まあいつも通りだよ」

円堂「だけど諦めないぜ!今年こそフットボールフロンティアに出場して優勝してみせる!」

木野「頑張ってね。円堂君ならきっとできるよ」

円堂「ありがとな。じゃあ走ってくる」

円堂(とは言ったものの、どうしようか)

円堂(まずみんなのやる気を出させないと…あと部員集めだな)

ドンッ

円堂「うわ!っと、ごめん大丈夫だった?」

豪炎寺「…」スタスタ


円堂「何だあいつ?」

木野「あれ?今の豪炎寺君じゃない?」

円堂「GO園児?」

木野「『GO園児』じゃなくて『豪炎寺』。たしかサッカーの名門校から転校してきて、凄いストライカーだって噂が」

円堂「へ〜GO園児か」

木野「だから違う」


半田「円堂、冬海先生が部室集合だってさ」

部室前

夏美「…」ジー

円堂「? どうしたんだ?さっきから部室を眺めて」

夏美「ハッ」

夏美「…何でもないわ。ただ汚い部室だと思っただけ」スタスタ

円堂「行っちゃった…誰だ今の?」

木野「たしか理事長の娘さんだよ」

円堂「なんだ金持ちのお嬢様か」

冬海「え〜皆さんにお知らせがあります。突然ですが一週間後に練習試合をすることになりました」

冬海「相手は帝国学園です。どうです、凄いでしょう?」

栗松「て、帝国って…」

宍戸「この40年ずっと全国大会で優勝し続けているあの?」

半田「うちは今7人しかいないのに試合だなんて」

冬海「部員が足りないなら集めておけばいいでしょう」

冬海「あ、もし勝てなかったらサッカー部廃部なんで」

染岡さん「おい!何サラッと重大なこと言ってんだ!」

栗松「ど、どうしようでヤンス」

半田「落ち着け!こういう時は俺の秘蔵のDVDですっきりしてから考えるんだ!」

円堂「そうだ!今こそGO園児に入ってきてもらおう!木野、一緒に探すぞ!」

染岡さん(円堂と一緒だと!?)

壁山(あの雌豚…!)ギリギリ

木野「もう何も言わないよ…」


しばらくして

木野「豪炎寺君いなかったね」

円堂「しょうがない…今日は帰るか」

木野「ところでいつも見ているそのノートは?」

円堂「これはじいちゃんが書いたスゴ技特訓ノート!これには〜〜」アーダコーダ

木野(どうしよう…言っていることも書いてあることもよくわからない…けど)

円堂「な!凄いだろ!」キラキラ

木野(こんなに目を輝かせているのにそんなこと言えない…)

木野「うん、そうだね」ニコッ

不良1「おうおうそこの2人、見せ付けてくれんなぁ」

不良2「そんなブスなんてほっといて俺たちと楽しもうぜバンダナの兄ちゃん」

木野「え、この人達ってまさか…そっち系の人?」

円堂「うわっ何するんだ!服を脱がすな!…モガモガ」←口を塞がれた

不良1・2「うへへへへ」

木野「や、やめてください!」

豪炎寺「ん、あれは」


豪炎寺から見た円堂達

不良1『ちょっと姉ちゃんこっちこいよ』

不良2『楽しいこと…しようぜぇ〜』

木野『や、やめてください!』

※円堂は見えてません


豪炎寺「許せんな…ちょうどいいところにボールがある」

豪炎寺「くらえ!」ドガッ!

不良1・2「ぐあああああ!」

木野「ありがとうございます。助かりました」

豪炎寺「何もなかったならいい…」

円堂「お前すげえキックだな!」ボロッ

豪炎寺(え、誰かいたの?しかも半裸だし)

円堂「GO園児だよな!サッカーやろうぜ!」

豪炎寺(…誰だよ?まあとにかく)

豪炎寺「サッカーはやめたんだ。じゃあな」

円堂「何であんな凄い奴がサッカーやんないんだろ」

木野「どうしても出来ない理由があるんじゃないかな」

円堂「よ〜し!やると言うまで徹底的に誘ってやるぞ!」

木野「いや人の話聞こうよ」

次の日

冬海「え〜転校生がやってきました」

豪炎寺「豪炎寺修也です…よろしく」

円堂「あーー!!GO園児!昨日はどうもな!」ガシッ

豪炎寺「昨日も思ったが誰だGO園児って」


風丸「円堂と握手だと!」ガタッ

半田「誰に許可とってやってんだ!」ガタッ

染岡さん「てめえは許さねえ!」ガタッ

冬海「お前ら後で職員室な」

階段にて

円堂「GO園児!」

豪炎寺「(もう突っ込むのめんどい)何だ」

円堂「サッカーやらないのか?」

豪炎寺「昨日も言ったろ。サッカーはやめたんだと」

円堂「あんな凄いのにやらないなんてもったいないだろ!」

豪炎寺「…」

円堂「俺と一緒にサッカーやらないか?」

豪炎寺「…」スタスタ

円堂「おい待てよ!」

教室


円堂『……やらない…か?』

風丸(ナニをやらないかだって!?)

円堂『あんな凄いのにやらないなんて……』

半田(ナニが凄いんだ!?大きさか?勢いか?というか一回犯りやがったのかあいつ!)

円堂『……やらないか?』

染岡さん「ウホッ」


冬海「お前ら職員室に来いっつったよな」

夏美「待つのはあなたの方よ」

円堂「お前は昨日の…腹が立つ感じの悪いお嬢様!」

夏美「」イラッ

夏美「コホン…いい。彼がサッカーをやめたのには彼の妹が関係しているの」

円堂「妹?というか何でそんなことお前が知っているんだよ。気持ち悪いな」

夏美「(こいつ…)そんなこと気にする暇があるなら残りの部員を探したらどうなの?それでもキャプテン?」

円堂「言ったな!いいさ、やってやる!あと4人なんて簡単さ」

夏美「口だけでなら何とでも言えるわ。人数集められなかったら廃部も同然よ」

円堂「絶対に集めてやる!そん時は廃部でも何でもしろ!」

夏美「ふふふ。じゃあ私はサッカー部が帝国に勝ったら何でもしてあげるわ」

円堂「あいつ後で覚えておけよ…」

円堂「とりあえず風丸をためしに誘ってみるか」


円堂「風丸!サッカー部に入ってくれ!お前だけだ頼りなんだ!」

風丸(円堂に頼りにされている!)ドキッ

風丸「よし!サッカー部に入るぞ!」

円堂「よっしゃ1人目!」

マックス「僕でいいなら」

マックス(この人に掘られたい)ハァハァ

円堂「2人目!」


影野「僕も目立てるのなら」

影野(そしていろんな男に視姦されたい)ハァハァ

円堂「3人目!」


メガネ「エースの10番をくれるなら」

円堂「あ、じゃあいいっす」スタスタ

メガネ「すみません!何番でもいいです!」

円堂「よし!これでそろった!」

栗松「まさか本当に集めるなんて」

宍戸「だけどこんなメンバーで勝てるんですかね」

染岡さん「さあな…ウチのキャプテンさんはやる気みたいだが」

円堂「早速練習だ!グラウンドに行くぞ!」


練習後

染岡さん「はぁ…はぁ…」

半田「うっ…ふぅ」

壁山「もう足腰が立たないッス…」ビクンビクン

木野「普通に練習した後なのに何か違う」

夏美「」ジー ←木の陰から見ている

円堂「ん?また何か用か?」

夏美「」ハッ

夏美「い、今更慌てて練習するだなんて。もういっそのこと廃部になった方がいいんじゃない?」

円堂「なんだとコラ!」

夏美「」ビクッ

染岡さん「黙って聞いてりゃ言いたいこと言いやがって」

夏美「」ビクビク

半田「理事長の娘だからって付け上がってんじゃねえぞ!」

夏美「うぅ…」ジワァ

風丸「何か言ったらどうだ!」

夏美「ふ、ふん!廃部になる瞬間を見届けてあげるわ!」グスッ

円堂「廃部に何かさせるか!」ドン!

夏美「ヒック…勢いだけは、あるみたいね…グス、結果は同じだと思うけど…グスン」スタスタ

栗松「ムキーー!腹立つでヤンス!」

染岡さん「塩撒いておけ!塩!」

半田「おい、グラウンドに撒くなよ!もっと端っこに撒いてこい!」

木野「とりあえず君たちは女の子を泣かせたことを反省しようか」

一週間後

円堂「ついにこの時がきたな」

宍戸「円堂さん。そろそろ外に帝国が着くみたいです」

円堂「ああ、今行く」

夏美「ついに始まるようね。廃部の覚悟はできたの?熱血キャプテンさん」

円堂「廃部にさせないさ!見とけよ。俺たちが勝つ瞬間を」

夏美「…負ける瞬間でしょ」

円堂「ああ゛!?」

夏美「」ビクッ


宍戸「帝国が来た!」

「何だこのバカでかいバス」

「うわ!バスから煙が!」

「何か出てきたぞ!カーペットと…沢山の人?」

「ボール踏んで変なポーズ取った」

「お、おい!あいつって…」


鬼道「ふん」スタスタ


「ゴーグルにマント…」

「正直だっせぇ」

鬼道「!?」

円堂「いくぞみんな!絶対に勝つぞ!」

鬼道「せいぜい楽しませてくれよ」


雷門 VS 帝国

ついに帝国との試合が始まった

しかし俺たちは思い知った

一週間前に作ったチームで対抗できるほど甘くないことを…


雷門 0
帝国 18


円堂「くそ、こんなに違うのか…!」

鬼道「少し遊んでやるか」

鬼道「デスゾーン…開始」パチン

「うわ!指鳴らしやがった!」

「かっこいいと思ってるのかね?」

鬼道「…」イラッ

佐久間・寺門・洞面「デスゾーン!」ドン!

円堂「ぐああああ!!」

鬼道「終わったか」


染岡さん「こんなにボロボロにされたのに…」

壁山「何故か気持ちいいッス…」ビクンビクン


鬼道「…終わってたな。いろんな意味で」


その後前半終了時 0−20 という圧倒的な点差で終了した

壁山「やっぱり無茶だったんスよ」

半田「何も出来ずに廃部か」

木野「みんな大変!メガネ君がいなくなっちゃったの!」

栗松「何ですって!?」

宍戸「あの駄目ガネ!」

染岡さん「痛みを快楽に変換できないなんて…根性無しが!」

木野「ちょっと黙ってて変態」

メガネ「あんなにいたぶられて喜ぶなんて…」

メガネ「こんなの、いやだー!」ユニフォームポイッ


豪炎寺「…!」

豪炎寺「夕香…お兄ちゃんにもう一度チャンスをくれないか…」

栗松「もう無理でヤンス!痛いのはともかく勝つなんて!」

円堂「なるほど…ふむふむ」

宍戸「?どうしたんですか円堂さん。こんなときに」

円堂「感じるぞ…今なら出来るんだ!『大介のスゴ技特訓ノート』にあったあの技が…」

半田「ナニを」

風丸「感じるって?」

木野「あんたらこんな時に何ふざけたことぬかしてんの」

円堂「よし!後半戦だ!」

豪炎寺「さっきのメガネが脱ぎ捨てたユニフォーム…」

豪炎寺「使わせて貰うぞ」

豪炎寺「うわ汗くさ」

豪炎寺「…行くか」


「おい、あれって豪炎寺じゃないか」

「ウチのサッカー部だったっけ?」

円堂「GO園児…来てくれたのか!」

鬼道「ほう…面白くなってきた」


栗松「あいつまたかっこつけてるでヤンス」ヒソヒソ

壁山「本当にかっこいいと思ってるんスかね…」ヒソヒソ

鬼道「聞こえてんぞコラ」

後半開始


寺門「奴がこようと無駄だ!」ドカッ

円堂「今ならできる…行くぜ!これが『ゴッドハンド』だ!」

ドン!

寺門「な、止めただと!?」

円堂「いっけええええ!!GO!園児!」ブンッ!


豪炎寺「いい加減まともに名前言え!」パシッ

豪炎寺「まあいい…『ファイアトルネード』!」

ゴォウッ!

源王「うおおおお!」


全く別のコースへドーン!


審判「ゴーール!」

雷門イレブン「やったーやったー!」


鬼道「円堂に豪炎寺か…なかなか面白くなってきたぜ」

寺門「データ収集は十分か?鬼道」

鬼道「今回はこんなところだ。意外な発見もあったしな」

寺門「あのキーパーか」

鬼道「ああ…おい!雷門!」

雷門イレブン「あ、そーれわっしょいわっしょい!」

鬼道「お前達に話がある!」

壁山「次俺を胴上げして欲しいッス」

円堂「えーお前思いから無理ー」

壁山「そうっすかー重いんじゃー仕方ないっすねー」

雷門イレブン「あはははははは」

鬼道「聞けえええええええええええええええ!!!!!」

円堂「何だよ大声出してうるさいな」

鬼道「お前らのせいだ…我々はここで棄権させてもらう」

円堂「え?」

鬼道「試合は貴様らの勝ちでいい。また地区予選で会うだろう。その時は最後まで相手になってやる」

円堂「本当に俺たちの勝ちでいいのか?」

鬼道「ああ」

円堂「後悔しない?」

鬼道「しないしない」

円堂「本当か?じゃあ指切りするぞ」

鬼道「しつけええええええ!!!!」

宍戸「か、勝った?」

半田「俺たちの勝ちなのか!?」

豪炎寺「相手が棄権しただけだろ」

円堂「ちゃんと俺達の勝ち指切りしたから大丈夫だ!そうじゃなかったらあいつのゴーグル叩き割って破片を飲ませてやる!」

豪炎寺「こえーよ」

思えばここから始まったんだ

俺たちのイナズマイレブン伝説が


木野「え、自分で伝説って言っちゃうの?」

とりあえずここでいったん終わりです

次は地区予選の帝国戦まで書き溜めてまた投降する予定

あとこんなの書いているけどイナズマイレブンは純粋にゲームを楽しんでいるよ

とりあえずここでいったん終わりです

次は地区予選の帝国戦まで書き溜めてまた投降する予定

いつになるかはわからないけど

あとこんなの書いているけどイナズマイレブンは純粋にゲームを楽しんでいるよ

とりあえずここでいったん終わりです

次は地区予選の帝国戦まで書き溜めてまた投降する予定

いつになるかはわからないけど

あとこんなの書いているけどイナズマイレブンは純粋にゲームを楽しんでいるよ

何かミスった すまない

再開します

次は帝国戦までのつもりだったけど長くなって大変なのでゲームの一章ごとに区切って投下します

あと読み返したら誤字脱字が酷い

夏「美」じゃなくて夏「未」だったね

帝国戦から数日後


宍戸「大変ですキャプテン!」

円堂「ん?どうした宍戸」

宍戸「掲示板に…」

円堂「掲示板?」

雷門サッカー部 次の相手は尾刈斗(オカルト)中


半田「なんだこりゃ」

染岡さん「いつの間に試合なんて」

円堂「とりあえず不愉快先生に聞いてみよう」

風丸「円堂、字が違う」

校長室


校長「いやーしかし尾刈斗中の試合申し込みの手紙に『試合を受けなければ呪う』なんて」

冬海「冗談だとは思いますが恐ろしい話ですね。何かあっては困るので試合を組みましたが」

校長「そういえば返事の手紙に『もし呪うならばサッカー部員だけにしてください』って書いておけばよかったね」

冬海「全くですな」

二人「あっはっはっはっは」


染岡さん「ちょっとあいつら掘ってくる」


ウワ、ナニヲスル、ヤメ…

アーーーーッ♂

木野「円堂君どこに…あ、こんなところにいた。急いで部室に来て。マネージャー志望の子が来たの!」

円堂「本当か!じゃあ急がないとな!」

染岡さん「女だと」スッキリ

半田「木野だけならまだ我慢できたが」

宍戸「これ以上増えるのは…」

木野「おい」

円堂「お前ら何してんだ!待たせちゃ悪いだろ!」

部室


音無「マネージャー志望の音無春菜です。特技は情報収集。よろしくお願いします!」オジギ

円堂「音無か。よろしく」

ホモ共「けっ」

音無「元々新聞部に所属していたんですけど、この前の帝国戦でファンになっちゃって」

木野「え、あの変態達を見て?」

音無「次の練習試合の尾刈斗中ですが…何やら対戦したチームは足が急に動かなくなったり、シュートが勝手に反れたりするそうです」

円堂「不気味だな。よし!とりあえず練習だ!」

木野「でも学校のグラウンドは使えないよ」

音無「それなら河川敷にグラウンドあるんでそこで練習できますよ」

染岡さん「よっしゃ!早速行くぜ!」

宍戸「何で急にやる気出してるんすか?」

正門


円堂「お、あれは…GO園児!」

豪炎寺「…円堂か」

円堂「もう帰るのか?」

豪炎寺「ああ。サッカーはあれっきりだ」

染岡さん「へっ雷門のエースストライカーは俺だ。お前はとっとと消えな」

豪炎寺「そうか。エースならちゃんと俺の穴を塞いでくれよ」(チーム的な意味で)

染岡さん「俺の…穴を塞いでくれだと!?」(性的な意味で)

豪炎寺「違う」

河川敷


円堂「来たはいいけど、小学生が使ってるな」

染岡さん「おうおうガキ共!ここは俺たちが使わせてもらう。てめえらはとっとと出てけ」

木野「ちょ、染岡君!?」

会田「酷いことをするの。どうじゃ?グラウンドを賭けて試合をするというのは」

半田「何だこのおっさん」

会田「あの子達の監督じゃよ」

染岡さん「おもしれえ!」


雷門 VS 稲妻KFC

試合開始


まこ「負けないよお兄ちゃんたち!」ダッ

染岡さん「邪魔だ!」ドカッ

まこ「きゃっ」ドテ

染岡さん「ふははは!そおれシュートだ!」バシュッ

キーパー「う、うわあああ!」


審判「ゴーール!」

その後怒涛の攻め(主に染岡さん)により前半終了時圧倒的な点差となった


雷門 16
KFC 0


染岡さん「感じる…今の俺なら必殺技が出せる!」

木野「ごめんね、大人げなくて」ヨシヨシ

「うわーーーん!」

後半開始


染岡さん「くらえええ!俺の必殺シュート!」ドガッ!

円堂「な、なんだ!?染岡のシュートからドラゴンが出たぞ!」

会田「あれは…ドラゴンクラッシュ!何故あんなヤクザみたいな少年が…」

染岡さん「へードラゴンクラッシュっていうのか」

キーパー「うあわあああこわいよおおお!!」


審判「ゴーーール!」

試合終了


雷門 29
KFC 0


「うわーーん!かんとくーー!!」

会田「よしよし。お前達はよくやったよ」

木野「あの…本当にすみませんでした」ペコリ

染岡さん「必殺技が完成したのはいいが、小学生に圧勝ぐらいじゃまだ足りねえ。あいつにはまだ…」

円堂「GO園児のことか?」

染岡さん「ああ。あいつはすげえよ。いつも部室でキャッキャウフフなことをしていた俺とは違う」

染岡さん「あいつに並ぶくらいすげえストライカーにならないと…」

染岡さん「ヤツの夫は務まらない!」



豪炎寺「何故だろう尻に寒気が」

円堂「なんかよくわかんないけど、とにかく強くなればいいんだろ?」

染岡さん「…ああ、そうだ!その通りだ!」

円堂「そうと決まれば今から二人で特訓だ!」

染岡さん(円堂と二人!?やっべ興奮してきた…いかんいかん。俺には豪炎寺が…だけど!)ハァハァ

土手の上


豪炎寺「俺の何かが危険な予感がした」

夏未「あら奇遇。練習見てたの?」

豪炎寺「!」

夏未「あなたはあれを見て何とも思わないの?そんなんじゃ妹がかわいそうよ」

豪炎寺「ああ゛?」ギロリ

夏未「」ビクッ

夏未「さ、サッカーをやめることが妹への償いだとしたら勘違いもはなはだしいわ」

夏未「辛くても逃げないのが本当の償いでは?」

豪炎寺「…そうかもな。あと、どうして妹のことを?」

夏未「…雷門中で私の知らないことはないわ」

豪炎寺「趣味悪いな。そんなんじゃ嫁の貰い手がなくなるぞ」

夏未「」イラッ

試合前日


円堂「よし!これで練習終わりだ!」

「おつかれーー!」


円堂「みんな帰ったな。じゃあ二人で特訓やるか!」

染岡さん「おう!」ハァハァ

風丸「最近帰りが遅いから何をやっているのかと思えば」

半田「染岡のヤツ抜け駆けか…許せん!」

木野(そろそろ本当に通報しようかな)

試合当日


円堂「さあ行くぞ…ってGO園児?」

豪炎寺「…」

染岡さん「何しに来た」

円堂「サッカーやる気か?」

豪炎寺「俺はただサッカーをやめないと決めただけだ。すまない、試合に出させてくれ」

円堂「もちろんだ!」

ホモ共「素直になれない男の子…いい!」

木野「もういや」

音無「みんな頑張ってくださーい!」

幽谷「君たちは地獄を見たことある?」

半田「バカ野郎!」

風丸「この男共の楽園に…」

染岡さん「地獄などない!」キリッ


雷門 VS 尾刈斗

試合開始


染岡さん「うおおおおぉぉぉ!!」ドドドド

「なんだあいつ!無理やり突破してきやがった!」

染岡さん「くらえ!ドオォラゴォォォン…クラァァァァッッシュ!!!」

ドオオン!!

キーパー「キラーブレード!」キンッ

キーパー「ぐぐぐ…うわあ!」

審判「ゴール!」


染岡さん「どうだ!見たか豪炎寺!」

豪炎寺「…なかなかやるな」

染岡さん(やった!豪炎寺に褒められた!)

幽谷「ちょっと油断したかな…早速だけど奥の手を使わせてもらうよ」

幽谷「ゴーストロック!」カッ

円堂「な、なんだ」

壁山「体が…」

栗松「動かないでヤンス!」

風丸「動けないままヤられる…ありだな!」

幽谷「くらえ!ファントムシュート!」ドン!

審判「ゴール!」

前半終了


雷門  1
尾刈斗 1


円堂「くそっどうすればゴーストロックを突破できるんだ!」

宍戸「動けない状態でヤられたいのに」

壁山「俺達はスルーでキャプテンばっかりやられて」

栗松「ずるいでヤンス!」

木野「ホントぶれないね君たち」

豪炎寺「…」

後半開始


幽谷「くらえ!ゴーストロック!」カッ

豪炎寺「今だ!奴等の動きを見るな!」

染岡さん「動きを見るなって」

半田「イイ男を見ないなんて」

壁山「そんなこと出来ないッス!」

栗松「でヤンス」

豪炎寺「お前らあああああ!!」

円堂「そうか!動きを見なければいいんだな!」

円堂「あれ?動けるぞ」

豪炎寺「あの動きは催眠術だ!暗示にかかったせいで動けなったんだよ!」

円堂「まじか」

幽谷「くそっバレたか!」


染岡さん「おいまた動けねえぞ!どうなってんだ!」

風丸「ちくしょう…卑怯だぞ!」

木野「君たちねぇ…」

染岡さん「どうしても無理なら…」

ホモ共「気合だああああああ!!!」ドン!

円堂「あ、みんな動いた」

幽谷「んなアホな」


染岡さん「動けりゃこっちのもんだ!ドラゴンクラッシュ!」ゴオゥ!

キーパー「もう食らわない…歪む空間」ヒュオオオ

染岡さん「止めただと!?」

染岡さん「どうすれば…そうだ!おい豪炎寺!」

豪炎寺「何だ」

染岡さん「相談がある。俺の…をお前が…するんだ」

豪炎寺「ふっ…面白いことを思いついたな。早速行くぞ!」

染岡さん「夫婦初めての共同作業だな!」

豪炎寺(協力するのやめようかな)

染岡さん「いっくぜえええ!!」

キーパー「何度来ても無駄だ」

染岡さん「ドラゴン…」ドウッ!

豪炎寺「トルネード!」ゴオオ!

幽谷「シュートを合わせただと!?」

キーパー「歪む空間!ぐぐぐ…うわあああ!!」


審判「ゴール!」

豪炎寺「すごいじゃないか染岡」

染岡さん(豪炎寺に褒められた!)ドキッ

染岡さん「べ、別にお前に褒められても嬉しくないんだからな!」プイッ

豪炎寺「お、おう」

ホモ共(染岡が…デレた!?)


音無「みんな凄いですね!」(サッカー的な意味で)

木野「うん…凄いよね」(変態度的な意味で)

しばらくして

審判「試合終了!」


雷門  2
尾刈斗 1


雷門イレブン「いよっしゃぁぁぁーー!!」

試合後


染岡さん「おい豪炎寺!お前やっぱり(俺と)ヤりたいんだろ」

豪炎寺「…」

染岡さん「もしお前にその気があるんなら(俺の菊門に)入れてやってもいいぜ!」

豪炎寺「…そう(入部)させてもらおうか」

染岡さん「じゃあ早速…」ヌギヌギ

豪炎寺「ちょっと待てコラ」

今日はここまでにします

再開します

練習試合から数日後 教室


円堂「ついにフットボールフロンティア地区予選が始まるな。あいつも入ったことだし今年こそ全国優勝だ!」

女生徒「ねえねえ、その人ってもしかして背が高くってアメリカ帰りの人?」

円堂「アメリカ帰り?誰だそれ」

女生徒「あれ?たしかその人サッカー部入るって言ってた気がするんだけど」

円堂「そうか。ならその内会えるな」

部室前


土門「ねえそこのカワイコちゃん。サッカー部の部室はどこ?」

夏未「何なのあなた、なれなれしい。そのゴボウみたいな体を鍛え直してから出直しなさい。あと部室はそこ」

土門「……いい!」ハァハァ


染岡さん「ほう…見込みあるな」

風丸「ああ。だが女相手で喜んでいるようじゃまだまだだ」

豪炎寺「こいつら…」

円堂「なあ、お前がアメリカ帰りの転校生か?」

土門「ん?やれやれ目立っちまったか。俺は土門飛鳥。サッカー部入部希望だ。ポジションはディフェンダー」

夏未「また変なのが増えた…」

豪炎寺「変なのって俺か?」ズイッ

夏未「」ビクッ

夏未「と、ところでフットボールフロンティア1回戦の相手は野生(のせ)中というところに決まったみたいよ」

夏未「面白そうだからあなた達の無様な姿を見物しに行くわ」フフン

円堂「なんだと…あ!そうだ約束!」

夏未「約束?何それ」

円堂「ほら、帝国に勝ったら何でもしてくれるっていう約束だよな!」

夏未「(やばい)そ、そんな約束あったかしら?」アセアセ

円堂「…」ピッ

夏未『じゃあ私はサッカー部が帝国に勝ったら何でもしてあげるわ』←録音機から

夏未「」

夏未『私はサッカー部が帝国に勝ったら何でもしてあげるわ』

夏未『帝国に勝ったら何でもしてあげるわ』

夏未『何 で も し て あ げ る わ』


円堂「何でもする約束だよな?」

夏未「…ハイ」

円堂「よし!じゃあお前はサッカー部のマネージャーとして馬車馬の如く働いてもらうぞ!」

夏未「…スキニシテ」

部室


円堂「さて、野生中の対策だが何か知ってるか?」

豪炎寺「たしか凄いジャンプ力だったな。俺のファイアトルネードでも対抗できるか…」

土門「あ、ファイアトルネード見せてくださいよ。元木戸川清修のエースさん」

円堂「木戸川?」

木野「知らないの?去年の全国準優勝校だよ。まさかそこのストライカーだったなんて」

円堂「そうなのか!すげーな!」

豪炎寺「別に…それより、やはりファイアトルネードじゃ厳しいぞ」

円堂「それならファイアトルネードより高くジャンプできる技を見つけるぞ!次は空を制する技だ!」

円堂「あれ?そういえば音無は?」

木野「春菜ちゃんなら図書室で調べたいことがあるみたい」

円堂「そうか。じゃあちょっと様子見てくるかな」

壁山「あ、練習まだならラーメン食べに行ってきてもいいッスか?」

染岡さん「お前ってやつは…」

壁山「じゃあ行ってくるッス」

部室前


サク「兄ちゃん!」

壁山「サッ、サササササク!どうしてここに!?」

サク「おにぎり忘れてきたから届けにきたよ。あ!こいつらが兄ちゃんの手下の部員だな。兄ちゃんの言うとおり弱そうな奴等」

サッカー部一同「!?」

壁山「そっ、そうだ!エースの兄ちゃんがいないとダメなんだよ!」

壁山「コラ染岡!練習サボってラーメン食うだなんてふざけてんのか!」

染岡さん「ああん!?」ギロリ

壁山「」ビクッ

サク「やっぱり兄ちゃんはかっこいいな。じゃあね」

円堂「何だ今の?」

壁山「俺の弟のサクッス。弟は俺のことをヒーローみたいに尊敬していて…弟をガッカリさせないために自分は雷門のエースだと嘘を…」

豪炎寺「そうか…」

染岡さん「だがそれとこれは別だ」

風丸「罰としてお前のいかがわしい物は没収する」

壁山「そんな、あんまりッス!」

木野「これが罰でいいんだ…」

図書室


円堂「よう音無。調子はどうだ?」

音無「あっキャプテン。野生中について調べていたらこんなものが」つ紙切れ

円堂「何だこれ?『空を制する技イナズマ落とし』…空を制する技!?」

音無「野生中戦で使えるかもしれないんですけど、破れてて全部わからないんですよ」

音無「その紙がはさんであった棚の本を今漫研部が借りているので、もしかしたら本の方に残りがあるかもしれません」

円堂「じゃあそっち行ってみるか…おい夏未!」

夏未「何?」

円堂「早速仕事だ。この図書室から残りの紙切れを見つけておけ。見つかるまで戻ってこなくていいから」

夏未「」

漫研部 部室


「ここはもっと男根をリアルに書くか」カキカキ

「美少年と美少年…やっぱりこれに尽きるわね!」ハァハァ

木野「何故だろう、ここはサッカー部と似た感じがする」


部長「図書室から借りてきた本?それなら…あ!あいつまたか!」

円堂「何かあったんですか?」

部長「何かあると物を燃やす奴がいてね。もしかしたら焼却炉にその本を持っていったかもしれないよ」

円堂「危ない奴だな」

豪炎寺「呑気に感想言ってる場合か!行くぞ!」

焼却炉


「もうだめだ!燃やさないといけないんだ!」

古株「これ!危険だからやめんか!」

円堂「やめろ!」ドンッ

「あっ」ポーイ

豪炎寺「押した衝撃で…」

木野「本が飛んでいって…」


ゴオオオオ


一同「…」

円堂「やっちまったぜ」

円堂「ま、燃えたものは仕方ないか」

豪炎寺「反省しろよ」

古株「お、君たちたしかサッカー部だったな。この前の試合はカッコよかったぞ。まるで『イナズマイレブン』の再来かと思ったわい」

ホモ共「否妻入れブン?」

染岡さん「妻を否定し」

風丸「男同士入れあうのか」

半田「ブン…ぶん…文!そうか!官能小説だな!」

染岡さん「おお!」

風丸「まるで全てを極めたみたいだな…」

古株「…ああ!まるで全てを極めたような強さじゃった!」

木野「古株さん話が通じてませんよ」

古株「イナズマイレブンとは40年前に雷門中にあった伝説のサッカーチームのことじゃよ」

壁山「へー初めて知ったっす」

木野「何で記録にないんですか?」

古株「いろいろあってな…フットボールフロンティアの全国大会の決勝まで進んだかの」

円堂「すっげー!それで結果は?」

古株「結果は知らん」

豪炎寺(?そこまで行って結果を知らない?どういうことだ)

円堂「ここにいてもやることないし戻るか」

木野「そうね。それそろ練習を始めないと」


壁山「イナズマ落とし…まだ諦められないッス!」ガサゴソ

壁山「まだどこかにあるかも…ん?これは」


くそみそテクニック


壁山「ウホッ」

河川敷


円堂「今日の練習は…なんだあれ」

出前(傘美野中キャプテン)「グラウンドをよこせガキ共!」

まこ「何よ!大人達の前ではいい子ぶって!いつも素を晒している雷門中の方がマシよ!」

染岡さん「おいおい」

風丸「そんなに褒めるなよ」

木野「褒めてない」


出前「ようし。ならばグラウンドの使用権を賭けて勝負だ」

円堂「よし!乗った!」

木野「このグラウンドよく賭けの対象になるね」

出前「後悔してもしらないぞ!」

土門「弱い者イジメはアメリカでも許せんからな。コテンパンにしてやるよ」


雷門 VS 傘美野

試合開始


染岡さん「ドラゴンクラッシュ!」ゴール

豪炎寺「ファイアトルネード!」ゴール

半田「えい」ゴール

風丸「ほりゃ」ゴール

栗松「ヤンス」ゴール

円堂「普通のシュート!」ゴール

豪炎寺・染岡「ドラゴントルネード!」ゴール



出前「えっちょっ」

前半終了

雷門 18
傘美野 0

木野「うわぁ…」



出前「くそっ!どうしていいようにやられる!」

傘美野中監督「そんなんじゃいつまでも同好会のままですよー」

木野「同好会?」

染岡さん「部じゃないのか」

豪炎寺「部活動として認めてもらうため奴らも必死なんだな」

円堂「そうか…よし!俺たちも 全 力 で応えてやろうぜ!」

雷門イレブン「おう!」

後半開始

豪炎寺「ファイアトルネード!」ゴール

風丸「おら!」ゴール

土門「ほれほれ」ゴール

宍戸「せい!」ゴール

栗松「ヤンス」ゴール

マックス「よいしょ」ゴール

影野「…」ゴール

小林「やっ」ゴール

半田「くらえ!」ゴール

染岡さん「ドオォォォルァァゴォォォォォン…クラァァァァァァァッッッシュ!!!!」ゴール


出前「泣いていい?」

出前「勝つのは無理だ…せめて一点!」バシュッ

円堂「ゴッドハンド!」パシ

出前「」


審判「試合終了!」


雷門 43
傘美野 0

円堂「ふう!いい汗かいた。これからラーメン食いにいかないか?」

豪炎寺「すまない。俺は行くところがあるんだ」

円堂「そうか」

土門「あ、俺も付いていっていいっすか?」

染岡さん「てめえ誰の許可取って人の恋人に付いていく気だ?」

土門「や、別にそんなつもりは」

豪炎寺「俺もお前と恋人になったつもりはないが」

?「なあ君たち、ここでサッカーを教えている人を知らないか?」

円堂「ああ、それなら会田さんかな」

風丸「おい行くぞ円堂」

?「!?君は円堂というのか!?」

円堂「そうですけど」

?「そうか…こいつは面白くなってきやがったぜ」

円堂「?」

風丸「もしもし警察ですか?河川敷に不審者が…」

?「誰が不審者だ!」

部室

壁山「はぁ…やっぱり阿部さんはいい男っすね。こんな本があるのに練習どころじゃないっす」

壁山「ん?これは…」

壁山「あ!あの紙切れの残り!やったっす!これでコレクションを返してもらうッス!」



壁山「どうっすかキャプテン!」

円堂「でかした!」

壁山「へへへ…じゃあ見つけたご褒美この前没収した俺のコレクションを…」

風丸「ああ、あれなら捨てた」

壁山「」

円堂「何々イナズマ落とし…ジャンプ力に優れた者と頑丈な体を持つ二人が協力して放つ必殺技。その方法はビョーンとなってズバーン!…わからん!」

風丸「なるほど。ビョーンと勃ってズバーンと入れるのか」

染岡さん「よし!早速豪炎寺とやるか」

木野「必殺技の練習をだよね?」


壁山「おや?裏門の方に豪炎寺さんと…イイ男!?」

染岡さん「なんだと!まさか豪炎寺を犯す気か!助けに行くぞ!」

木野「何ですぐそっち方向で考えるのかな」

イイ男「弱小校なんかにいないでウチに来たらどうだ?そうしたらもっと大きな病院に妹を移すこともできるぞ」

豪炎寺「てめえ…どうしてそれを!」

染岡さん「人の恋人に何するつもりだ!くらえ、ドラゴンクラッシュ!」ドカッ!

イイ男「ぐはあ!」

染岡さん「大丈夫か豪炎寺!犯されてないよな?」

豪炎寺「助かったが素直に礼を言う気がしねえ」


円堂「GO園児…どうしたんだ?」

豪炎寺「…お前らには言っておいた方がいいか。付いてきてくれ」

病院

豪炎寺「ここだ」

夕香「…」

円堂「この子は?」

豪炎寺「俺の妹の夕香だ」

豪炎寺「夕香は去年のフットボールフロンティアの決勝の日からずっとこうなんだ」

夕香『お兄ちゃん今日は決勝戦だね。私ね、お兄ちゃんが勝てるようにお守り作ったんだ!』つペンダント

夕香『お兄ちゃんが絶対勝ちますようにってこのペンダントにいーっぱいお祈りしておいたんだよ』

豪炎寺『夕香!』ダキッ

夕香『きゃっ』

豪炎寺『夕香は優しいなあ』スリスリクンカクンカ

夕香『えへへ…お兄ちゃんがサッカーしているところだーい好き!』

豪炎寺『俺も夕香がだーい好き!』


木野(あ、これ駄目なやつだ)

豪炎寺「夕香の笑顔を見たのはそれで最後だ」

豪炎寺「あの日応援に行く途中トラックに轢かれた。そのことを試合の直前に知った俺はそのまま病院へ…決勝戦には出なかった」

豪炎寺「俺さえサッカーをやっていなければこんなことにはならなかったと思い、サッカーをやめたんだ」

豪炎寺「だが、逃げているだけかもな。夕香はサッカーをしている俺がだーい好き!と言ってくれた」

豪炎寺「円堂…改めて言う!俺にサッカーをやらせてくれ!」

円堂「GO園児…ああ!もちんだ!」


木野(豪炎寺君だけはまともだと思っていたのに…)シクシク

次の日

円堂「よし!イナズマ落としの特訓だ!」

木野「どういうのか分かったの?」

円堂「ああ。まず一人ジャンプしてもう一人もジャンプする。そして二人目を土台に更にジャンプしてシュートするんだ」

木野「いつの間に」

円堂「これは豪炎寺と…壁山!お前にやってもらう!お前が一番土台っぽいからな」

木野「そこは適当!?いや合ってると思うけどさ」

豪炎寺「行くぞ!」バッ

壁山「はいッス!」バッ

豪炎寺「ふん!」ゲシ

壁山「あんっ」ビクン

豪炎寺「感じるな!って、うわ!」ドサッ


染岡さん「くそっ!壁山のやつ羨ましい…!」ギリギリ

試合当日

豪炎寺「結局完成できなかった…くそ!」

円堂「しかたないさ。今出来ることを全力でやろう」


サク「おーい兄ちゃん!」

壁山「げっサク!」

サク「へへっ応援に来たよ。おいツンツン頭!何サボってんだ!じゃあ俺は行くね。兄ちゃん頑張って」

壁山「豪炎寺さんすみません」

豪炎寺「ふっ俺の妹の方が一万倍可愛いな。…いや、お前の弟カワイさ0だからダメか。俺の妹の方がプラス一万可愛い」

壁山「」イラッ

野生中監督「大自然の力を見るがいい!」

木野「不安しかないけど…頑張って!」


雷門 VS 野生

豪炎寺「行くぞ!ファイアトルネード!」ゴオオ

コンドル「甘い!」パシッ

風丸「くそ!本当に豪炎寺より高いぞ!」


コンドル「このままシュートまで持っていくぞ!」

土門「そっちこそ甘い!キラースライド!」ドドドド

コンドル「くっ」

円堂「いいぞ土門!」

豪炎寺「もう一回!ファイア…」ゴォッ

コンドル「させん!」バッ

豪炎寺「今だ!染岡!」バシュ

染岡さん「くらえ!」ドカッ!

キーパー「しまった!間に合え!」

パスン


審判「ゴール!」

円堂「やるじゃないか!上と思わせて下か」

染岡さん「ふっ…それも俺と豪炎寺の恋人の絆があってこそだ」

豪炎寺「ねーよ」

風丸「だけど、次は貰ってくれそうにないぜ」

壁山「やっぱりイナズマ落とししかないんスかね」

豪炎寺「…だな」

コンドル「今度はこっちの番だ!ダイナマイトシュート!」ドンッ

円堂「止めてみせる!」

ゴリラ「それだけじゃない!ターザンキック!」ドカッ

木野「シュートを重ねた!?」

染岡さん「ドラゴントルネードのパクリか!ふざけんな!」

円堂「ゴッドハン…うわあ!」


審判「ゴール!」

前半終了

雷門 1
野生 1


円堂「かなり接戦だな」

豪炎寺「イナズマ落としは変態のせいでなかなか成功しないし」

壁山「そんな…感じるなって方が無理ッス!」

木野「こんなんで勝てるのかな…」

音無「大丈夫です!まだ後半がありますよ!」

後半開始

豪炎寺「壁山!お前はこのままでいいのか!」

壁山「え?」

豪炎寺「このまま何も出来ず弟にかっこ悪いところだけ見せるだけか!」

壁山「…いやッス!」

豪炎寺「ならば次は成功させるぞ!お前の弟と…夕香のために!」

豪炎寺「 夕 香 のために!」


木野「何故二回言ったの」

音無「大事なことなんでしょうね」

コンドル「何度来ようと無駄だ!」

豪炎寺「それはどうかな?行くぞ壁山!」バッ

壁山「はいッス!」バッ

豪炎寺「ふっ!」ダン

壁山「あっ…じゃないッス!行ってください!」グッ

コンドル「俺より高いだと!?」

豪炎寺「イナズマ落とし!」バリィ

キーパー「ワイルドクロー!」バッ

キーパー「ぬぐぐぐぐ…ぐあああああ!!」


審判「ゴール!」

円堂「やったなGO園児!壁山!」

豪炎寺「よくやってくれた壁山」

壁山「いや〜豪炎寺さんのあの言葉がなかったらダメでしたね」

豪炎寺「そうか…」


豪炎寺「お前も夕香のために頑張ってくれたか」

壁山「え、違うッス」

その後

審判「試合終了!」ピピー


雷門 2
野生 1


円堂「よっしゃ!一回戦突破だ!」

壁山「帰りにラーメン食いに行きません?俺もう腹が減って…」

円堂「そうだな、みんなで行くか」

円堂「あれ?何か忘れている気が…」




雷門中 図書室

夏未「残りの紙切れ…見つからない…」シクシク


円堂「ま、いっか!」

今日はここまで
思ったより長いな…


夏未「何なのあなた、なれなれしい。そのゴボウみたいな体を鍛え直してから出直しなさい。あと部室はそこ」

土門「……いい!」ハァハァ

変態でしたね

再開します


ここでまたしてもミス

コンドルじゃねえよワシだよ

誰だコンドルって

野生中戦の後

雷門(理事長)「夏未どうしたんだ?お前が私を呼ぶなんて珍しいこともあるものだ」

夏未「ええ。今日はお父様に一つお願いしたいことがあるの」

雷門「なんだ?お小遣いか?なら10万ほど…」

夏未「そんなんじゃないわ。実は私、この間ある部活のマネージャーをやらされることになったのよ」

雷門「ほう、こんなに可愛いマネージャーができるとは…その不届き者のクラブは一体どこなのだ?」

夏未「それが…サッカー部なの」

雷門「何?サッカー部?サッカー部は潰す予定だと伝えておいたはずだぞ」

夏未「…色々とあったのよ」

夏未「それでこの前学校の資料を(強制的に)調べていたらこんなものを見つけたのよ」

雷門「これは…!夏未、これを一体どこで!?」

夏未「…色々とあったのよ」

夏未「ともかく、お父様にはこれのことを詳しく聞かせていただきたいわ」

雷門「…可愛い娘のためだ。話してやろう」

夏未(ちょろい)

教室

円堂「次はいよいよ地区予選の二回戦だ。次はたしか御影専農(みかげせんのう)中だったな」

女子生徒「円堂君!あのお嬢様(笑)がマネージャーになったって本当?」

男子生徒「いいよな〜あの高圧的な態度で罵られたい」ハァハァ

円堂「そうか?口が悪いわりに臆病でたいしたことないぞ」

豪炎寺「くそっ…教室にもまともなヤツはいないのか!」

木野「君もまともじゃないよ」


男子生徒「そういえばウチの不良が御影の生徒とモメてやられたみたいだぞ」

女子生徒「野蛮ね」

豪炎寺(…このタイミングで?何か怪しいな)

部室

音無「キャプテン!これを見てください!」

円堂「どれどれ…『御影専農強し。天野中との練習試合を9対0で快勝。大会に向けて調整万全』…ウチの方が凄いだろ!」

風丸「この前傘美野中とやったときたしか…」

木野「43対0でウチの勝ち。相手全員泣いていたよ」

豪炎寺「御影専農か。あいつらは前回の地区大会で準優勝だったな。でも帝国に負けている。ここまでの力はなかったはずだ…こりゃ何か裏がありそうだな」

染岡さん「帝国は俺達に負けているから敵じゃないだろ」

木野「いやあれは相手が棄権しただけだから。どう考えても負けてたよ」

円堂「とりあえず練習やるぞ」

グラウンド

不良「…」

染岡さん「おいお前邪魔だ!どかねえなら犯すぞ!」

不良「…サッカー…シロ」

円堂「何だコイツ?様子が変だぞ。頭に変なの着けているし」

不良「ウガアアアアア!」

風丸「こら!暴れんな!」

豪炎寺「荒っぽいが実力行使だ…壁山!イナズマ落としだ!」

壁山「はいッス!」

豪炎寺「イナズマ落とし!」バリィ!

不良「あがっ」


不良「はっ、俺はいったい…御影のヤツらとやり合って…」

染岡さん「ヤりあった?」

半田「次は俺達と や ら な い か ?」

豪炎寺「意味が違う」

不良「そうだ!頭にこの変なヘルメットを着けられたんだ。これ被ったらなんか力が溢れてきて…それで」

木野「それで?」

不良「雷門サッカー部を邪魔するよう…今思えば洗脳にあっていたな」

雷門イレブン「洗脳だと!?」


円堂『僕は一生風丸様の奴隷です…』

風丸(洗脳…そういうのもあるか)ハァハァ

豪炎寺『もう妹なんてどうでもいい!染岡さえいれば!』

染岡さん(あんなことやこんなこと…ぐふふふふ)ニヤニヤ

木野「はぁ…いつものか」

不良「とにかく奴らと試合するってんならこれが何か調べてみた方がいいかもな」

円堂「そうだな」

音無「うーん、もし相手がこれと同じ装置を着けていたらイナズマ落としだけで対抗できるか…」

木野「イナズマ落としより強力な技が必要かもしれないけど、そう簡単に…」

円堂「大丈夫!何とかなるさ!まずは…」







円堂「つーわけでこの装置を調べておけ!」

夏未「またこんな仕事!?」

夏未「もう諦めることにする…その前にあなた達。今すぐグラウンド脇の銅像まで来なさい」

円堂「はぁ?俺達今から特訓するんだけど」

夏未「大丈夫よ。嫌というほど特訓できるから」

円堂「?」


銅像

円堂「こんなところに何があるんだ?」

夏未「ちょっと待って…これかな?」ポチッ

ゴゴゴゴゴ

円堂「うわ!銅像が動いた!」

木野「あれ?銅像のあったところに階段がある」

夏未「今から40年前…雷門中サッカー部はあなた達と違って伝説のチームと呼ばれていたわ」

夏未「本当に信じられない実力を持ったサッカーチームだったの。これは彼らが使っていたという特訓施設」

円堂「伝説のサッカーチーム?それってあの」

染岡さん「『否妻入れ文』か!」

夏未「あら知っていたの?」

木野「夏未さん字!字が違うよ!」


夏未「とにかくここが彼らが超人的な力を手に入れた施設…『イナビカリ修練場』よ!」

円堂「ごくろう!じゃあ早速装置を調べておけ!」シッシッ

夏未「」イラッ

イナビカリ修練場


円堂「へー結構充実しているな」

豪炎寺「しかし学校にこんなものがあるとは」

染岡さん「だな…お、これは」


大人のおもちゃ「」ヴィーヴィー


染岡さん「…」

染岡さん「いつか豪炎寺とやる時のために貰っておくか」

特訓終了後

雷門「無事に戻ってきたみたいだね」

円堂「? 誰ですか?」

雷門「私はこの学校の理事長だよ」

円堂「ああ、じゃあ夏未の親父さんか」

雷門「おい今お前ウチの娘を呼び捨てにしたね?お?」

豪炎寺「何故だろうあの人とは仲良く出来る気がする」

雷門「呼び捨てについてはいったん置いといて…」

雷門「君たちを見ていると40年前の伝説…イナズマイレブンを思い出したよ」

円堂「え?知っているんですか?」

雷門「うむ。私はかつて雷門サッカー部の応援団長だったのだ」

染岡さん「金にものいわせた応援か?」

木野「黙ってなさい」

雷門「私や学校のみんなはイナズマイレブンを、それこそ必死に応援していたよ。しかし40年前の全国大会決勝戦の日、彼らはその会場に現れなかった」

雷門「何故そんなことになったのか分からず、私は長い間そのことに向き合えなかった。そしてサッカー部にも辛く当たっていたが君たちの姿を見て考えが変わったよ。これからは全力でサポートする」

木野「理事長…」

雷門「そこで君たちに一つ見せたいものがあるのだ」

円堂「見せたいもの?」

雷門「イナズマイレブンが消えた後、私は誰もいないサッカー部室でこれを見つけた」

雷門「今までこれをどうするべきか迷っていたが、やはり君たちに渡すのがいいようだ」

雷門「これを受け取ってくれ」つ イナズマ1号の秘伝書

円堂「イナズマ1号…?」

豪炎寺「おい、これって俺たちが探していたイナズマ落としよりも強力な技じゃないのか?」

雷門「円堂君。その秘伝書の字をどこかで見たことがないかね?」

円堂「字…そういえばイナズマ落としの時も思ったけど、じいちゃんの字にそっくりなんだよな」

雷門「当然だ。その秘伝書を書いた人物こそ君のおじいさん…」

雷門「円堂大介その人なのだよ!」

雷門イレブン「な、なんだってーー!!」

雷門「大介さんこそイナズマイレブンの監督だった人物…そして大介さんが編み出した必殺技の数々」

雷門「それを後の選手に伝えようと大介さんが残したのがこの秘伝書たちなのだ!」

夏未(これを散々探させられたわ…)


円堂「イナズマ1号…ありがとうじいちゃん、理事長!これで御影なんかに負けやしないぞ!よーし、早速練習だ!」

雷門イレブン「おお!」

雷門「ふふ…頑張れ」

円堂「イナズマ1号か…どうやら二人で繰り出すみたいだな。一人はGO園児だとして…」

染岡さん「そう来たらパートナーは俺だろ!恋人だからな!」

豪炎寺「何度違うと言えばいいんだ?」

円堂「いや、俺にやらせてくれ」

風丸「ヤらせてくれだなんて…円堂がいいなら俺はいつでも」ハァハァ

円堂「何ていうか、じいちゃんの残した技と知って…どうしてもやりたくなったんだ」

半田「だからいつも言っているだろ?円堂がヤりたいなら俺達はいつでも」ハァハァ

木野「…」

豪炎寺「…突っ込まないのか?」

木野「たまには休ませて」

豪炎寺「そうだな」


円堂「じゃあ俺とGO園児でやるということで」

ホモ共「えー」

試合当日


威「モクヒョウをカクニンした。シアイをカイシする」

円堂「こいつらやっぱり様子がおかしいぞ」

豪炎寺「これが洗脳の効き目ってわけか。その実力確かめてやるぜ。俺たちのイナズマ1号でな!」

監督「行けお前たち。これが洗脳実験の仕上げとなるのだ」


雷門 VS 御影専農

「スーパースキャン」

「スーパースキャン」

「スーパースキャン」


円堂「おかしい…なんであんなに動いてるのに疲れてないんだ?」

風丸「絶倫さなら負けてないぜ!」

ホモ共「俺もだ!」

木野「君達試合中だよ」

「パトリオットシュート」ゴッ

円堂「ゴッドハンド!」バシ

円堂「よし…GO園児!行くぞ!」

豪炎寺「待っていた…来い!」

円堂「イナズマ…」

豪炎寺「1号!」バリバリ

威「ロケットコブ…ぐはあ!」


審判「ゴール!」

威「俺は何を…これは?こんな展開は計算外だ…!いったいどうすればいいんだ!」

威「監督!俺たちはどうすれば!?」

監督「まだ洗脳が完全ではなかったか…」


円堂「よし!相手が戸惑っている間に攻めるぞ!」

雷門イレブン「おお!」

豪炎寺「ファイアトルネード!」ゴール

染岡さん「ドラゴンクラッシュ!」ゴール

豪炎寺・壁山「イナズマ落とし!」ゴール

染岡さん・豪炎寺「ドラゴントルネード!」ゴール

円堂・GO園児「イナズマ1号!」ゴール




木野「どこかで見た展開」

音無「みんな凄いです!」

試合終了

雷門 13
御影  0


円堂「イナズマ1号のおかげで無事突破できたな」

木野「何か君達の負ける姿が想像できない」

円堂「ところでまた何か忘れている気がするんだが」

豪炎寺「気のせいだろ」

円堂「そうだな!」




夏未「ここがこうなって…ああもう!なんなのよこの装置!」ムキー

音無「みんな凄かったな〜」ピロピロピロ

音無「あ、電話だ…もしもし?…!あなたは…」

音無「で、でもどうして!?6年も連絡がなかったのにどうして急に電話を?」

音無「……あの時似ていると思ったけどやっぱりそうだったのね。どうして今まで連絡してくれなかったの?」

音無「今そんなこと言われても信用できるわけないでしょ!」

音無「今さら…いったいなんだって言うのよ…あの時あたしたちを捨てたくせに…!」

音無「何が…家族よ!嘘つき…嘘つき!」ブツッ



電話の相手

?「春菜に嫌われた…」ズーン

いったんここまで

今日中に帝国戦まで書くつもり

再開します

教室

円堂「いよいよ明日は準決勝だ。みんな今日も張り切って練習しようぜ!」

栗松「ふぅ…毎日練習ばっかりで疲れたでヤンス。たまには息抜きしたいでヤンス」

半田「じゃあ久しぶりに俺のDVD見るか?」

円堂「おいおい。試合前だってのにしっかりしてくれよ」

壁山「でもキャプテン。次の相手は尾刈斗中ッスよ?一回やっつけた相手ッスよ?」

風丸「そういえば円堂。準決勝の相手は尾刈斗中で決まったのか?」

円堂「いいや。トーナメント二回戦の結果次第なんだけどさ」


木野「あっ円堂君ここにいた。冬海先生が急いで部室に来なさいって」

木野「なんだか顔色が真っ青で、ちょっと変な感じなの。いったいどうしたのかな」

栗松「冬海が変なのは今に始まったことじゃないでヤンスがねぇ」

円堂「ひとまず部室に行ってみるか」

部室

冬海「円堂君遅いじゃないですか!さあさっこれを見てください!」

円堂「なになに…『秋葉名戸(しゅうようめいと)中見事な勝利。あわれ尾刈斗中0対10で惨めに完敗』」

円堂「ええ!?尾刈斗中が負けたって?」

冬海「尾刈斗中が相手なら勝てると思ったのに…」

冬海「理事長にも『絶対勝ちます!』なんて言ってしまったし…大口叩いておいて無様に負けたら私の立場が…」

壁山「ざまあみろ」

栗松「でヤンス」

円堂「秋葉名戸ってそんなに強いのか?」

木野「ううん。それより出場チームで一番弱いって言われているの。だから準決勝の相手は尾刈斗中だと思っていたのにね」

木野「そうだ。豪炎寺君は秋葉名戸について何か知ってない?」

豪炎寺「いや…俺もそんな学校は知らないな」

円堂「GO園児も知らないのか。ちょっと調べてみる必要があるな」

音無「それなら円堂先輩!いいものがありますよ…ジャーン!」

豪炎寺「それは…商店街にオープンしたメイド喫茶のチケットか?」

ホモ共+円堂「めいどきっさ?なんだそれ」

風丸「ゲイバーなら知っているんだが…」

豪炎寺「簡単に言えば、女の子が可愛い格好で接客してくれるんだよ」

木野「何で知っているの?」

豪炎寺「いつか夕香に…だな」

木野「うわぁ…」

音無「私達新聞部のプロフェッショナルな調査によりますとですね、このメイド喫茶で秋葉名戸の生徒がヒジョーによく目撃されているらしいです」

音無「メイド喫茶に行けば彼らのことが何かわかるんじゃないでしょうか?」

豪炎寺「今後の参考のために行くか…」

円堂「じゃあ俺も」

半田「円堂!やめておけ!」

染岡さん「豪炎寺もそうだぞ!何が起こるかわからない!」

風丸「そうだ!なにより…」


ホモ共「女に目覚めたらどうするんだ!!!」


木野「あ、この人達は私が止めておくから行ってきていいよ」

音無「では行ってらっしゃ〜い。あとで感想教えてくださいね」

メイド喫茶

メイド「お帰りなさいませご主人様!」

円堂「あ、はいただいま」

豪炎寺「言わなくていいんだぞ」


メイド1「オムライスにケチャップで『はぁと』って書きますか?」

円堂「あ、はい」

メイド2「お茶はいかがですか?ご主人様」

豪炎寺「…」

メイド2「無視…それもまたアリ!」ハァハァ

豪炎寺(やはり夕香に着せたいな…『お帰りお兄ちゃん!』…うむ!)

豪炎寺(それよりなんだこの女。邪魔くせえ)


円堂「結局何もわからなかったな〜」

豪炎寺「いや…十分な収穫はあった」

豪炎寺(やはり夕香にメイドの衣装を着せねば!)

試合当日

木野「円堂君…今日の試合頑張って…」ゲッソリ

円堂「おう…どこか具合悪いのか?」

音無「木野さんは昨日必死にみんなを止めていたせいで…」

豪炎寺「それで…というかあいつら止めるなんて凄いな。キーパー向いてるんじゃないか?」

木野「はは…そうかもね…」

豪炎寺(こりゃ相当だな…)

秋葉選手「あ、これどうぞ。スポーツドリンクです」

円堂「いいのか貰って?」

秋葉選手「どうぞどうぞ」

円堂「よっしゃ!みんな飲め!」

木野「いやそんな敵からの贈り物なんて…何か入ってたら」

雷門イレブン「ん?」ゴクゴク

木野「遅かったか」

豪炎寺「俺は飲んでないぞ」


雷門 VS 秋葉名戸

試合開始

壁山「!は、腹が…痛いッス!」ピーゴロゴロ

栗松「いったい何が…はう!」グキュルルルル

円堂「も、漏れる…!」プルプル

風丸「なら俺が栓を…うお!」ブリ

音無「まさかさっきのドリンクに下剤が?」

木野「そうでしょうね…それでもブレないのはあきれるしかないけど」


秋葉監督「HAHAHA!これでこっちのものだ!」

染岡さん「ふっ…我慢して動けないなら…」

ホモ共「我慢しなければいいだけだああああああああああ!!!」


※ただ今とんでもなく汚い光景が広がってます。どんな光景かはご想像にお任せします。


秋葉選手・監督「うわあああああ漏らしたああああああ!!!」

木野「帰りましょう春菜ちゃん」ガシッ

音無「え、でも試合中…」

木野「いいから!」

円堂「と、トイレ…」プルプル

豪炎寺「ファイアトルネード!」

審判「ゴール!」

染岡さん「やったな豪炎寺」

豪炎寺「近づくんじゃねえ!」ゲシ

染岡さん「あっ」ブリブリ

試合終了

雷門  49
秋葉名戸 0


染岡さん「ふぅ…糞まみれってのも中々いいな」プーン

壁山「たいしたことなかったッスね」プーン

円堂「それはそうと夏未…ユニフォームの洗濯よろしくな。じゃあ俺トイレ!」

夏未「えっ」

半田「よろしくー」ユニフォームポイッ

夏未「い、いやああああああああああ!!」


秋葉監督「…ぐふふ」

次の日

夏未「ちょっとあなた達!これはどういうことなの!?」

円堂「なんだよ夏未。ちゃんとユニフォーム洗ったか?」

夏未「あんなもの捨てて新しいユニフォームを発注したわ…じゃなくてこれ!」バン

円堂「新聞?なになに…『秋葉名戸大勝利!あわれ雷門中0対49で無様に敗北』って、ええ!?」

円堂「なんだよこれ!俺達勝っただろ!?」

夏未「そんなことわかってるわよ!でもこれが新聞に載った以上これが事実になっているのよ。恥さらしもいいところだわ」

夏未「…真実でもとんでもない恥さらしだけどね」

木野「そんな…いったいどうしたらいいの?」

音無「もしかして秋葉の人が情報操作したんでしょうか」

染岡さん「それならやることは一つ」

ホモ共「敵地に突入♂だ!」

木野「ちょっと待って今不吉な記号が」



秋葉監督「ぐふふ…この調子で行けば全国大会優勝も楽勝だ!」

バーン!

秋葉監督「だ、誰だ!ドアぐらい静かに開けんか!」

染岡さん「ど〜も〜」

半田「不正を暴きに来ました〜」

壁山「正直タイプじゃないッスけど…キャプテンのため!」

風丸「じゃあ突入♂」


秋葉監督・選手「アーーーーーーッ!」

夏未「…突入したみんなから連絡が来たわ。無事不正を暴いて警察に突き出したそうよ」

木野「本当ならあきれるところだけど…今回ばっかりはね」


円堂「いや〜よかったよかった」

?「無事解決できたみたいだな」

円堂「おじさんは…前に河川敷で会った?」

?「いいかい円堂君。この世には秋葉のような汚い奴らがいるんだ」

?「…そう、あいつだってそのせいで…」

円堂「あいつ?」

?「…いや何でもない。とにかく油断するな。俺に言えるのはそれだけだ」

?「次の試合も頑張って全国大会へ行ってくれたまえ…じゃあな」

円堂「…あの人いったい何者なんだ…」

部室

土門「秋…携帯のナンバー変わってなかったんだな」

木野「土門君急に呼び出すんだもの。ビックリしちゃった。最初いt…誰かの悪戯かと思ったんだから」

土門「ははっ悪戯か…あいつはともかく俺はやらないよ」

木野「よかった。やっぱり土門君だね」

土門「え?」

木野「だって最初あった時ちょっと変態じみてたから」

土門「?どこが?」

木野(あ、ダメだ)

木野「それにしてもサッカーを止めたって聞いていたから…また会えて嬉しいよ」

土門「俺もよかったよ。円堂…守だっけ?イイヤツだよなあいつ」

木野「」ブワッ

土門「何故泣く!?」

木野「だって…サッカー部の連中だったらイイ男って言うのに…イイヤツってまともなことを…」

土門「まさかホモの巣窟だとは俺も思わなんだ」


土門「なあ秋、俺が雷門中に来た本当の理由は…」

木野「え?」

土門「いや、なんでもない。それより冬海が探してたぜ。何か次の試合で相談があるとかでさ」

木野「そうなの?教えてくれてありがとう。じゃあ私行くね」

土門「…似てるよな」ボソ

木野「!!」

土門「バカみたいに真っ直ぐで絶対に諦めないところがさ…ホント…」

木野「円堂君といちn…とは違う」

木野「円堂君はサッカーに対して。いちのs…は…その…」

土門「そういえばそうだな」



しばらくして

土門「……」電話中

土門「はい、わかってます。……総帥…」

はいここまで

今日中には帝国戦終わらせそうです

再開します

帝国学園

鬼道「総帥!」

影山「何事だ鬼道?今はまだ練習の時間のはずだが」

鬼道「あれはなんなのです?雷門の奴らを倒すためにあんなものが必要なのですか?」

影山「ふん…お前はそんなことは気にせずただ練習していればよい」

鬼道「雷門相手にあんな罠を使うことはありません!実力で十分勝てる相手です!」

影山「…勝負は確実でなければ意味がないのだ…」

鬼道「総帥はまさか奴らが伝説のイナズマイレブンだとでも?」

影山「馬鹿なことを言うな。イナズマイレブンなどもうおらん」

影山「すでに別の手を打ってある。あれはより確実に勝利するための手段に過ぎん」

影山「そう、勝つこと以外は意味などないのだからな」

鬼道「くっ…!(ハゲ山め!)」

影山「今失礼なこと考えなかったか?」

教室


円堂「次はいよいよ帝国か…これに勝てば全国だ!」

円堂「今度は前のようにはいかないぞ!待ってろよ鬼道!」

土門「ニュースだぜ円堂さん!理事長が俺たちのためにバスを借りてくれたらしい!地区大会の決勝まで行ったお祝いなんだってよ!」

円堂「へえ〜バスなんて初めてだな」

土門「それじゃ…冬海先生と待ってるから駐車場まで見に来てくれよ」

円堂「ああ!じゃあ土門も一緒に…」

土門「」スタコラサッサ

円堂「あれ?行っちゃったか?そそっかしい奴だな」

豪炎寺「あいつ…何か様子がおかしくなかったか?」

円堂「そうか?」

駐車場

冬海「来ましたね円堂君。これを見なさい!私が理事長に頼んで借りてもらったのですよ!」

風丸「すごく…」

半田「大きいです」

冬海「驚いたでしょう?君達がこんなバスに乗れるなんて」

冬海「それでは早速テスト走行に出発しましょう!早くバスに乗り込みなさい!」

土門「えっ」

円堂「どうしたんだ土門?」

土門「えっいやその…バスには乗せずに脅すだけだって…」

冬海「お、おほほほ!黙ってなさい土門君!全く何を言っているんだか」

豪炎寺「脅す?」

木野「そういえば冬海先生、随分と服が汚れてますけどどうしちゃったんですか?」

冬海「え?ええ、いやその、これは…」

音無「すみませんみなさん!私のノート見ませんでしたか?部室に置いておいたはずの私のノートがなくなっちゃってるんです!」

冬海「そ、それはひょっとしてみさなんの必殺技や弱点まあでメモしたノートですか?」

冬海「そんなものがあったなんて全然知りませんでしたね〜」

木野「随分と詳しいですね」

冬海「!ま、まさか…そうじゃないかと思っただけで」

円堂「とりあえず探してみるか」

土門「あ、俺も!」

冬海「土門君…妙なことを考えないように」ボソ

土門「…」

部室

豪炎寺「しかし土門の奴やっぱりどこか怪しいな」

壁山「そういえば時々練習に来ないこともありますよね。まさか土門さんがノートを…」

木野「ま、待ってよ!土門君は私がアメリカにいた時からの友達で、困ったときはいつも相談に乗ってくれていたんだよ!」

木野「大体どうして土門君がノートを盗まなきゃならないの?」

一同「…」


土門「探していたノートはこれかい?」

音無「あ、これです。どうして土門さんがこれを?」

木野「土門君…まさか本当に…」

栗松「どういうことでヤンスか!」

壁山「答えてもらうッスよ!」

土門「…オーケー。みんなもう一度バスまで来てくれ。そこで全部説明させてもらうよ」

駐車場

冬海「おっとノートは諦めましたか。それではテスト走行を…」

一同「…」

冬海「お、おや?どうしたんです?皆さん早くこのバスに…」

土門「…みんな聞いてくれ。このバスには乗っちゃいけない」

冬海「ど、土門君!一体何を言って…」

土門「みんなこれを見てくれ」

壁山「すごく…」

栗松「大きいです」

木野「今そういうのはいらない」

土門「これは…爆弾なんだ」

円堂「なんだって!?」

木野「もしかして冬海先生の服の汚れはこのバスにそれをしかけようとして?」

冬海「…………………土門君やってくれましたね」

冬海「こうなったら作戦は失敗です」

円堂「作戦?」

冬海「このテスト走行中に爆弾が爆発して雷門イレブンがバスごと消し飛ぶ…」

冬海「そして帝国学園が優勝…それが今回の作戦だったのですよ」

豪炎寺「あんた俺達を吹っ飛ばすつもりだったのか…帝国のスパイなんだな」

冬海「ふん…気づかなければ一瞬で楽になれたものを。後悔することになりますよ」

冬海「土門君…あなたもただでは済ましませんよ」ダッ

風丸「逃げやがった!追うぞ!」

土門「おっと、俺が追いかけるよ…お前達は大事な試合を控えた身だろ。ここは俺に任せろ」

円堂「でも!」

豪炎寺「土門の言うとおりだ。ここはあいつに任せよう」

円堂「…ああ。土門!絶対に戻ってこいよ!」

土門「…後でノートを見てください。手紙があるんで読んでくださいよ!」ダッ


部室

円堂「これが土門の手紙か…」

木野「う、うん!読んでみるね」

みんなすまなかった

俺は雷門中に来てから冬海と共に帝国のスパイとしてみんなの情報を帝国に流していたんだ

でもさっき冬海が爆弾でみんなを吹き飛ばそうとするのを見てやっと目が覚めたよ

俺は今まで帝国で手段を選ばないサッカーを叩き込まれてきた

でも俺が雷門のみんなとやったサッカーはそれとは何もかも違う

それが驚くほど楽しかったんだ。俺はもうそれを失いたくない。大事な友達も…

ホモ達も!


木野「いつの間にそっちに目覚めたの!?」

冬海の机からノートは取り返したけどおそらくデータはすでに帝国に届いている

許してくれとは言わない。ただ気をつけて試合に臨んでくれ

帝国がこのまま引き下がるとは思えない。まだどんな罠があるか…

帝国は…影山総帥は本当に恐ろしい奴らなんだ


木野「…手紙はこれで終わり。さっきの土門君かっこよかったのにもう台無し」

ホモ共「バカ言うな!喜ばしいことだろ!」

豪炎寺「お前らこんなときまで」

風丸「でも、帝国に情報が流れてしまったんだ。せっかく身につけた必殺技も通用するかどうか」

栗松「そうでヤンスよ。土門さんも冬海と一緒に逃げたのかもしれないし」

壁山「そうッスよ!かっこいいこと言っちゃって」

木野「そ、そんな言い方…土門君は…土門君は!」

円堂「ちょっと待てよ!たしかに土門はスパイだったけど、俺たちを助けてくれたのだって土門なんだぜ!」

栗松「キャプテンがそう言うなら」

壁山「仕方ないッスね」

木野「おいコラ栗と壁」

夏未「ともかく…冬海先生がいなくなったのは深刻な問題よ」

円堂「夏未…お前いたのか!」

夏未「最初からいたわよ!いい?監督がいないチームはフットボールフロンティアの試合に出ることができないの」

夏未「つまりこのままでは雷門サッカー部は決勝戦に出場できないのよ!」

円堂「な、なんだって?一体どうすれば」

夏未「校長室に来なさい。今お父様が来ているから知り合いに心当たりがないか聞いてあげる」

円堂「お父様だって…ぷぷ!」

雷門イレブン「あっひゃっひゃっひゃ!」ゲラゲラ

夏未「」イラッ

校長室

雷門「話は聞いたよ。冬海のことは私の責任でもある。迷惑をかけてしまったね」

雷門「しかしこの事件は40年前と全く同じだな。イナズマイレブンが突然姿を消したあの時と…」

雷門「円堂君…君は今度こそ帝国と試合をし、必ず悪を倒すのだ!」

円堂「はい!」

雷門「さて、監督のことだが…商店街のラーメン屋『雷雷軒』に行きたまえ」

壁山「雷雷軒ならよく行くッスね」

雷門「そこにはあいつがいる!私の同級生…」

雷門「そしてイナズマイレブンのキャプテンだった男だ!」

円堂「すげえ!本物のイナズマイレブンに会えるのか!」

豪炎寺「たしかにそんな人なら最高の監督になってくれるな」

木野「みんなは行ってて。私は土門君を探してみる」

雷雷軒

円堂「すいませーん」

響木「おい坊主勝手に入ってくるんじゃねえぞ。まだ準備中だ!」

円堂「俺達イナズマイレブンのキャプテンを探していて」

響木「…なんだと?」

円堂「俺達雷門中でサッカーをやっているんです。でも監督がいなくなって…このままじゃ帝国との試合に出られないんです!」

響木「…そんな話は他でしな。ここはラーメン屋だ。サッカーがどうのと、そんな話に興味がないんでな」

円堂「あ…はい…すみません」


円堂「おかしいな…理事長はここに来いって言ってたはずなのに」

円堂「もう少し店の前でイナズマイレブンの人が来るのを待ってみようか」

風丸「待つのは得意だぞ。何せ円堂と一緒に登校できるよう6時から円堂の家の前でいつも待ってるからな」

豪炎寺「木野は俺が来るまで一人でこれを対処してたのか…」

?「ついにこの店に来たか」

風丸「あんたは河川敷で会った不審者!」

?「違う!」

円堂「やっぱりここに居るんですね」

?「ああ。居ない方が珍しいはずだ」

円堂「あなたは一体?」

?「俺はかつてとあるサッカー雑誌で記者をやっていてな」

?「その時の思い出が捨てられずイナズマイレブンの復活を夢見てるファンの一人だよ」

壁山「なるほど、ストーカーッスか」

?「違う」

円堂「そうですか…え〜と」

鬼瓦「俺は鬼瓦だ…鬼瓦源五郎」

ピロピロピロ

円堂「あ、音無から電話…もしもし?」

音無『大変です!土門さんが鉄塔にいるとわかったら木野さんが飛び出して行って…』

円堂「何だと!?わかったすぐ行く…じゃあすいません鬼瓦さん!」ダッ

鬼瓦「おいまだ話は…行っちまったか。サッカーや仲間のこととなると周りが見えちゃいねえ。全く大介そっくりだぜ」


鉄塔

冬海「もう逃げられませんよ土門君」

黒服「諦めろ」

土門「好きにしろ…だが雷門中のみんなには手出しさせないぜ!」

円堂・豪炎寺「イナズマ1号!」バリィ!

黒服「ぐああああ!」

土門「!?」

冬海「あなた達…どうして…」

円堂「助けに来たぜ土門!」

土門「円堂さん…!」


冬海「ま、まずい…」ダッ

風丸「おっと」ガシ

半田「今度は逃がさないぜ」ガシ

染岡さん「さあ…お仕置き♂の時間だ」

冬海「ま、まて…私が悪かった…ゆ、ゆるして…」

染岡さん「そぉい!」ズププ

冬海「アーーーーーッ!!」

土門「助けに来てくれたのはありがたいけど…雷門と帝国を裏切った俺に居場所なんてもう…」

円堂「バカヤロー!俺たちは共に信じあうって決めた仲間だろ?チームメイトだろ?」

円堂「そんな奴を…簡単に捨てるなんてできるかよ!」

土門「円堂さん…そうっすね。俺達…」

土門「ホモ達ですもんね!」

木野「…悩みの種が増えた」


ちょっと離れたところ

鬼瓦「見ろ響木…大介そっくりだろ」

響木「…!」


大介『バカモン響木!キーパーのお前がフィールドのプレーヤーを信じなくてどうする?』

大介『一人でするのがサッカーではない!仲間とするのがサッカーなのだ!』

大介『それは仲間を信じるということ!そして信じるということは相手を信じぬくことなのだ!』


響木「…監督!」

円堂「さあ!学校に戻ろうぜ!帝国に勝つため練習だ!お前にも付き合ってもらうぞ土門!」

土門「…ああ!任せてくれ!」

円堂「じゃあグラウンドに戻ろうぜ!」


木野「お帰り、土門君」

土門「ああ…ありがとう秋」

木野「そしてさようなら…あの頃の土門君…」

土門「!?」

音無「そういえば結局新しい監督見つかりませんでしたね…」

円堂「う〜ん。また探すしかないか」

響木「待ちな坊主」

円堂「あれ?ラーメン屋の…」

響木「さっき監督がいないとか言ってたが…ここにいるぜ」

円堂「え?」

響木「この…イナズマイレブンのキャプテンの俺がな!」バーン!

円堂「なんだって?おじさんがイナズマイレブンのキャプテン!?」

響木「ああ…よく聞け!今日からワシが…この響木正剛がお前らの監督だ!」

響木「早速特訓だ!しっかりついてこい!」

雷門イレブン「はい!」


音無「あ、電話…この番号!」

音無「試合が近づいてきたからって…」

音無「そんなこと言っても騙されないんだから!」

音無「もう電話してこないで!あなたはあの頃のあなたじゃない…」

音無「あなたはもう私の知らない帝国の選手、鬼道有人なのよ!」

試合当日

栗松「ここが帝国…噂どおりすごいとこでヤンスね」

円堂「あれ?そういえば音無は?」

木野「え?さっきまでいたと思ったんだけど」


鬼道「わからないのか!この試合棄権しないとお前達全員が危険に晒されるんだ!」

音無「見え透いた嘘を…そんなことまでして勝ちたいの?」

鬼道「違う!そんなつもりで言っているんじゃない!話を聞くんだ!」

音無「話すことなんて一つもないわ。6年前のあの日から…」

音無「どうせあなたは勝つためなら何を犠牲にしても平気なんでしょ!」ダッ

鬼道「くそっ…春菜…」

音無「すみません円堂先輩!あんまり広いから迷っちゃいました」

円堂「そうか、気をつけろよ。音無も戻ってきたことだし…いよいよ決戦だ!」

音無「…はい」


グラウンド

影山「来たか…響木よ」

響木「ハゲ山よ…年貢の納め時だ。覚悟するがいい…!」

影山「ハ、ハハハハゲちゃうわ!」

響木(え、こいつヅラ?)

円堂「久しぶりだな鬼道!相変わらずダサい格好のままなんだな」

鬼道「円堂…今はお前に構っている暇はない。俺の話を聞け」

円堂「な、なんだ?こんな時に改まって」

風丸「まさか告白か!?」

半田「させんぞ!」

鬼道「(無視だ)本当はもっと前に伝えたかったが方法がなかった」

鬼道「いいかこの試合、ホイッスルが鳴ったらすぐにセンターサークルから離れろ!」

円堂「なんだって?」

豪炎寺「どういうことだ」

音無「敵の言うことなんか信じちゃダメです!」

鬼道「…」

風丸「センターサークルから離れるなんてそんなバカなこと…」

土門「待ってくれ!鬼道は格好はともかく、そんな罠を仕掛けるような奴じゃない」

円堂「え?」

土門「鬼道のサッカーに対する気持ちは本物だ。勝負の前に嘘をつくなんてありえない」

音無「で、でも…」

円堂「わかった!鬼道を信じるぜ!」

ホモ共「円堂がそう言うなら俺も信じるぜ!」

豪炎寺「こいつら…だが俺も鬼道を信じる」

ピピー!

円堂「今だ!みんな離れろ!」

ゴシャアアア!!

風丸「上から鉄骨だと!?これが帝国の罠…」

染岡さん「いくら痛めつけられるのが好きとはいえ、これはやり過ぎだぜ」

音無「嘘じゃなかったの?」

鬼道「間に合ったか…」

鬼瓦「そこまでだ!ついに現場を押さえたぞ!今度こそ逃がしはせん!影山!」

影山「なんだと!?貴様は鬼瓦!」

鬼瓦「影山!お前を逮捕する!」

円堂「鬼瓦さん刑事だったんですか?」

鬼瓦「すまんな黙っていて…できるだけ目立ちたくなかったんだよ」

鬼瓦「40年前のあの時から…奴を逮捕する、この時だけを夢見てな!」

円堂「で、でもどうしてここに?」

鬼瓦「帝国内部からこのことを教えてくれるメールが届いたのさ」

土門「帝国内部…もしかして!」

鬼道「お前ら雑魚に小細工などいらない。そう思っただけのことだ」

影山「貴様ら…よくも私を裏切ったな!許さんぞ鬼道!ここまで育てたやった恩を忘れたのか!」

鬼瓦「観念しろ影山。お前の悪事もここまでだ」

鬼瓦「40年前のあの事故から記者をやめ、刑事として生きてきた。その全てが、今終わる!」

影山「離せ!私はこんなところで終われないのだ!離せえええええ!!」

響木「ざまあみろ」バーカバーカ


円堂「ありがとう鬼道!お前のおかげで命拾いしたぜ!」

鬼道「ふん…小細工なしでも勝てるからな。それを今証明してやる」

円堂「ああ、行くぞ!」


雷門 VS 帝国

染岡さん「くらえ!ドラゴンクラッシュ!」ゴウッ!

源王「甘い!パワーシールド!」バン!

染岡さん「っち!さすがに硬いな」


源王「行け五条!」

五条「ヘアッ!分身フェイント!」ブゥン

風丸「分身した!?」

栗松「キモち悪いでヤンス」

五条「鬼道さん!」


鬼道「これが俺たちの新技…皇帝ペンギン」ピィー

佐久間・寺門「2号!」ドカッ!

ヒュンヒュン

円堂「そんなふざけた技…ゴッドハンド!」

鬼道「ふざけているかどうかすぐわかる」

円堂「こんなもの…ぐぐぐ」

ペンギン「ピイィー!」ガガッ!

円堂「うお!」

審判「ゴール!」


円堂「くそ!ふざけた見た目なのになんて威力だ…」

五条「すぐに追加点を取ってあげます。分身フェイント」ブゥン

壁山「そうはさせないッス!ザ・ウォール!」ドドドド

五条「ヘアッ!?」

壁山「風丸さん!」

風丸「新技はお前達だけじゃない!疾風ダッシュ!」シュババ

円堂「お前達いつの間に」

響木「俺の特訓のおかげだな」ドヤァ

風丸「豪炎寺!」

豪炎寺「おう!ファイアトルネード!」

源王「パワーシールド!」バン!

豪炎寺「なんてな」ポン

源王「え、ただのループシュート?」

鬼道「呑気に言ってる場合か!」

源王「しまったタイミングが」

審判「ゴール!」

そして前半終了

雷門 1
帝国 1


木野「1対1…みんな凄いよ!」

音無「この調子であの腐れゴーグルをやっつけてくださいね!」

木野「!?」

後半開始

鬼道「皇帝ペンギン」

佐久間・寺門「2号!」

木野「来た!どうするの円堂君?」

ホモ共「俺達が円堂(キャプテン)の盾になる!」

ペンギン「ピイー!」

ホモ共「ぐああーー!」

円堂「サンキューみんな…止めてみせる!」

円堂「ゴッドハンド!」バシッ!

鬼道「止めただと!?」

円堂「行くぞGO園児!」

源王「イナズマ1号か…止めてみせる!」

豪炎寺「こい!壁山!」

鬼道「なに!?」

壁山「行って下さい!」バッ

円堂・豪炎寺「おう!」ダン!

円堂・豪炎寺「イナズマ1号落とし!」ズギャーン!

源王「フルパワーシールド!」ドン!

円堂・豪炎寺「うおおおおおお!!」

源王「ぐううううう!!」

円堂・豪炎寺「行っけええええええええ!!!」

源王「させるかあああああ!!!」


染岡さん「ああもうじれったい」ゲシ

鬼道「ちょっ」


審判「ゴォォォォゥル!!」

審判「そして試合終了!」ピピー

雷門 2
帝国 1


円堂「か…勝ったのか?今度こそ帝国に…」

木野「やった!やったんだよ円堂君!」

鬼道「円堂…今回は遅れを取ったが全国じゃこうは行かないぜ」

栗松「全国?負けたくせに何言ってるんでヤンス」ヒソヒソ

壁山「格好がおかしいと頭もおかしいんスね」ヒソヒソ

鬼道「だから聞こえているぞ…前回の優勝校として俺たちの全国大会出場が認められたんだ」

風丸「また全国でお前らとやるのか?」

鬼道「そこまでお前らが勝ち残っていればだがな…覚悟しろよ」

円堂「ああ!楽しみにしているぜ!」

音無「疑ってごめんなさい…」

鬼道「気にすることはない…言われて当然のことを俺はしてきたんだ」

栗松「二人は知り合いだったんでヤンスか?」

鬼道「ああ。随分昔の話だがな」


回想

春菜『お兄ちゃん!どうして私達を置いていっちゃうの?』

有人『帝国学園に入ってサッカーをするんだ。誰にも負けないサッカーを…』

春菜『そんな!今のままでいいじゃない!お金なんてなくたってみんなといれば楽しいじゃない!』

有人『帝国学園の授業料を払うためには鬼道家の養子になるしかない…わかってくれ。これはチャンスなんだ』

春菜『そんな…お兄ちゃん!お兄ちゃーん!』

音無「みんなを助けてくれたのは感謝します。でもあの時のこと…まだ許せてないの…お兄ちゃん」

円堂「お前ら兄妹だったのか!?」

音無「…!」ダッ

鬼道「! 円堂!また会おう!」

円堂「あ、ああ…でもお前達どうして…?」

一同「…」

円堂「鬼道…音無…一体なにがあったんだ…」

よっしゃ前半戦終わり!

帝国戦長すぎだろ!重要だからあまり省けないしふざけられないし

次は全国大会編

後半戦にこうご期待!

再開します

一気に木戸川までいきます

部室

円堂「よう夏未。トーナメント表が届いたんだって?」

夏未「遅いわよ円堂君!全くどうして私が雑用なんか…」

栗松「そういう約束でヤンス」

円堂「それにしても音無の奴、帝国との試合からずっと顔を見せてないな」

風丸「鬼道と兄妹だってこと気にしているんだろ」

染岡さん「へっ女が居なくなって清々するぜ」

木野「おい」

夏未「とりあえずトーナメント表を見なさいよ」

円堂「えーと、俺達の相手は…戦国伊賀島(せんごくいがじま)中か」

響木「伊賀島中だと?懐かしい名前が出てきやがったな」

木野「知ってるんですか?」

響木「忘れもしないさ。イナズマイレブン時代に全国大会で戦った相手だ」

円堂「そうなんですか」

響木「伊賀島中は山に篭って忍術の特訓を受けている中二病の集まりだ。なかなか癖のある技を使う奴らだ」

響木「今のお前達で勝てる確率は50%ってところだな」

響木「伊賀島中に勝つために円堂監督が編み出したある必殺技があるのだ」

響木「ワシ達イナズマイレブンOBが直々にその必殺技をお前達に叩き込んでやる」

円堂「まさか伝説のイナズマイレブンと試合ができるのか?」

響木「短い時間でパワーアップするにはそれが一番だろ。早速連絡を取ってみるから先にグラウンドで練習していろ」

円堂「伝説か…楽しみだなGO園児!」

豪炎寺「おいおい落ち着けよ」


染岡さん「ナイスミドルな人達の集まりなんだろうな」

風丸「いや、あまり期待しないほうがいいと思う」

半田「だよな〜。今50代だろ?俺パス」

木野「そっちの話で盛り上がらない」

グラウンド

「グラウンドは今理事長の命令で整備中なんだ。悪いけど他のところに行ってくれ」

円堂「そうですか。じゃあ河川敷にでも行くかな」

木野「円堂君大変!」

円堂「どうした?」

木野「それが…響木監督がOBに連絡したんだけど…一人強力してくれなくて…監督が怒っちゃって」

円堂「しかたない。直接OBのところに行って頼んでみるか」

風丸「そういえば稲妻KFCの会田さんもイナズマイレブンだって監督が言ってたな。会田さんに聞いてみるか?」

円堂「そうなんだ。意外だな」

豪炎寺「河川敷に行くか」


音無「…」

河川敷

音無「ふむふむ…なるほど…っ!」ビクッ

円堂「音無!もしかして俺達のためにイナズマイレブンの情報を調べてくれたのか?」

音無「…」

円堂「鬼道のことなら気にすんな!お前だっていっぱい悩んでたんだろ?それにお前がいないと俺達も困るんだ」

円堂「頼む!サッカー部に戻って来てくれ!」

音無「円堂先輩…私まだマネージャーでいていいんですか?」

円堂「もちろんだ!」

音無「あ、ありがとうございます!」

ホモ共「チッ」

豪炎寺「舌打ちすんな」

会田「話は済んだかね?」

円堂「あ、はい」

会田「話によると断ったのは備流田(びるだ)らしい。まったく40年経っても頑固なところは相変わらずのようだ」

円堂「備流田…」

会田「あいつはイナズマイレブンのエースストライカーだった男だ。人一倍頑固でな。響木とはよく喧嘩していたものだよ」

会田「伊賀島が相手となるとあいつが使う『炎の風見鶏』が鍵になってくるはずだ。おそらく響木はこの技をお前さん達に教えたかったんだろうな」

豪炎寺「それって一体どういう技なんですか?」

会田「ワシに聞くより本人に聞いたほうがいい…」

音無「あ、円堂先輩、これ渡します。会田さんからの情報をメモにまとめておきました」

会田「そこに行けば会えるはずじゃ」

円堂「助かります。音無もありがとうな」

音無「えへへ…では私は部室に帰ります。お仕事がたまっちゃってますよね」

円堂「夏未にやらせてるからそんなに無いはず」

豪炎寺「相変わらず扱い酷いな…まああいつの自業自得だけど」

円堂「よし!OBを探しに行こう!」


鬼瓦「お…どうしたんだ円堂君」

円堂「あ、鬼瓦さん。実は…」

説明中

鬼瓦「そうか、そんなことが…大変だと思うが頑張ってくれ…さて、ちょっとこっちの話をさせてくれ」

鬼瓦「この間帝国戦で影山を捕まえてサッカー界から悪事を追い払ったと思ったのだが…証拠が足りず、先日影山が釈放されたらしい」

会田「そうか…ハゲ山を恐れているのか」

円堂「ハゲ山を恐れて?会田さん達ハゲ山のこと知ってるんですか?」

会田「…」

鬼瓦「俺は影山の動きを追うつもりだ。そっちもがんばれよ、円堂君」


円堂「ハゲ山が…いったい何を企んでいるんだ」

風丸「それは鬼瓦さんに任せて、備流田さんのところに行こう」

商店街 総合スポーツショップ

円堂「たしかこの店を経営しているはずなんだけど…」

備流田「帰れ!商売の邪魔だ!」ドカッ

不良「ひー!」

風丸「い、今不良を蹴り飛ばしたぞ」

円堂「何があったんだ…話を聞いてみよう」

壁山「それにしても…」

染岡さん「いいガチムチっぷりだな」

豪炎寺「木野、俺はこいつらに突っ込むのはもう無理だ」

円堂「あの〜」

備流田「なんだぁガキ共。俺は今機嫌が悪いんだ!何も買わねえならさっさと帰りやがれ!」

ホモ共「もっと罵ってください!」ハァハァ

円堂「あなたが備流田さんですよね。伝説のイナズマイレブンの」

備流田「そうか、響木が言ってた特訓してほしいとか言うガキはお前達か。なんでこんなガキ達相手に特訓しなきゃいけねえんだよ!」ペッ

ホモ共「ありがとうございます!」

円堂「俺達どうしても伊賀島に勝ちたいんです!そして優勝するのが俺達の夢なんです!」

風丸「いや俺の夢は円堂と添い遂げることだ」

半田「俺もだ!」

染岡さん「俺は豪炎寺と」

豪炎寺「木野ー!早く来てこいつらなんとかしてくれー!」

備流田「はっ優勝?お前らがか?笑わせるな!噂は知ってるぜ。弱すぎて廃部になるってな!」

栗松「いったいいつの話をしてるんでヤンスかね」ヒソヒソ

壁山「きっとボケが入ってきたんスね」ヒソヒソ

豪炎寺「お前ら余計なこと、聞こえるぞ」ヒソヒソ

備流田「俺はとっくの昔にサッカーをやめたんだよ!…あの人のいないサッカーにもう意味はない」

豪炎寺(この距離で聞こえてないのか?本当に心配になってきた)

風丸「あの人?」

備流田「うるせえ!とにかく何と言われても俺は強力しねえ!さあ帰った帰った!」


風丸「全く相手にしてくれなかったな」

円堂「困ったな。監督は備流田さんと仲が悪いって言うし」

豪炎寺「とりあえず会田さんに報告に行くか」

河川敷

会田「そうか…未だに頑固なんだな」

風丸「そういえば、備流田さんが言ってたあの人って?」

会田「おそらく円堂監督だな。備流田は一度暴れだしたら手がつけられない困った奴だったが、円堂監督の言うことだけは素直に聞いていたんだ」

壁山「へ〜監督の言うことだけ聞くなんておかしな奴ッスね」

豪炎寺「いやお前らもそうだぞ」

会田「監督が亡くなったショックは奴にとっても大きなものだったのだろう」

風丸「じゃあお前が監督の孫だって言えば」

会田「いや、口だけでは信じないだろうな。たとえ信じても素直に強力してくれるかどうか…せめて備流田の心を動かす監督の『印』があれば」

風丸「何かないか?」

円堂「じいちゃんのものは特訓ノートと…そうだ!形見のグローブだ!家に帰って探してくる!」

円堂家

円堂「ないなぁ…これだけ探して無いなんて…まさか捨てちゃったんじゃ…」

円堂「ちくしょう…せっかくじいちゃんの作ったチームと試合できるのに…!」

母「…守、これ」つ 形見のグローブ

円堂「これは…じいちゃんのグローブ!」

母「押入れの奥に落ちていたから母ちゃんが拾っておいたのよ」

円堂「やったあ!ありがとう母ちゃん!これで備流田さんを説得できる!」


母「…お願いだからあまり危ないことには関わらないでね」

総合スポーツショップ

円堂「備流田さん!」

備流田「ああ?また来たのか…っ!お前その手に持っているグローブは!?」

円堂「これは俺のじいちゃん…円堂大介の形見のグローブです!」

備流田「お前が監督の…そうか、そうだったのか」

備流田「いいだろう。監督の孫ならチャンスをやろう。そのグローブを持って商店街の秘密の倉庫に来い!」


壁山「秘密の倉庫…なんだか卑猥な響ッスね」

風丸「グローブを持って…グローブコキか。気が合うな」

豪炎寺(無視して先に行こう)スタスタ

秘密の倉庫

円堂「うわ、ボロいなここ」

備流田「よく来たな!」

髪村「全く急に来いだなんて…相変わらず人使いが荒いでしゅ…」

備流田「ああ゛!?」ギロリ

髪村「ひいっ」ビクッ

備流田「ふんっ。今から俺とこの髪村が『炎の風見鶏』を打つ!それを見事受け止めたらお前達に強力してやるぜ!」

備流田「炎の風見鶏を止められるのは監督だけだった。あの人の孫ならそれくらい出来るはずだ!」

髪村「逃げるなら今のうちでしゅ。この技は響木ですら止められずに大怪我した技でしゅ」

円堂「よしわかった!こい!」

備流田「物分りがいいな…行くぜ!」

備流田・髪村「炎の風見鶏!」ゴオオ

円堂「じいちゃん、力を貸してくれ!」

円堂「マジン・ザ・ハンド!」ドン!

風丸「と…止めた…」

髪村「まさか…この技は円堂監督だけが使えた最強のキーパー技…」

備流田「マジン・ザ・ハンド…」

風丸「やったな円堂!」

円堂「やったーー!」

響木「よくやった」

備流田「響木!」

響木「マジン・ザ・ハンド…ワシでも完成できなかった技を習得してしまうとは」

響木「なあ備流田よ。まるで40年前のワシ達を見ているようじゃないか」

備流田「…」

響木「伊賀島戦だけじゃない。監督の意思を継いでハゲ山に…あの糞野郎に立ち向かう意味もあるのだ」

備流田「監督の…意思…」

響木「ワシ達も戦おうか。40年間苦しめられてきた『あの事件』から…」

備流田「…わかったよキャプテン。おいガキ共!約束だ。俺もお前らの特訓に協力してやるぜ!」

響木「それはそうと備流田」

備流田「何だ?」

響木「お前中学生に止められてやんの」プークスクス

備流田「」ブチッ

備流田「やんのかゴルァーー!!」

響木「おーやったるわい!この老いぼれが!!」

備流田「てめえと同い年だろうが!!!」

ギャーギャー

髪村「あーあー始まっちゃった。さて、炎の風見鶏は風丸君…だったかな?君の力を持ってすれば使いこなせるはずでしゅ」

風丸「俺が炎の風見鶏を?」

髪村「大丈夫。ワシ達がしっかりと鍛えてあげるでしゅ」

豪炎寺(それはそうとなんなんだこの人の語尾は)


備流田「お前のラーメン不味いんだよ!」ギャーギャー

響木「何だと!?お前の店なんか今にも潰れそうなくせに!」ギャーギャー

豪炎寺「…本当にあの人達で大丈夫なのか?」


そして特訓が始まった

試合前日

円堂「うわっ凄い!グラウンドが綺麗になってるぞ!」

夏未「こんな立派なグラウンドを用意するなんて。全くお父様は甘いんだから」

円堂「理事長にお礼を言わなくちゃな」

夏未「それが最近忙しいみたいで、私もここ数日まともに顔を見てないのよ」

円堂「ふーん。まあ後ででいいか」

夏未「それと、まだ少し使えないみたいだから別の場所で練習してね」

円堂「それじゃあ今日も秘密の倉庫に行こうぜ」


秘密の倉庫

備流田「よし、炎の風見鶏は大分完成してきたな…」

風丸「こんなイイ男と一緒にできるんですから、そりゃあはかどりますよ」

備流田「お、うれしいこと言ってくれるな!」

豪炎寺「そいつの言ってるイイ男って違う意味なんで気をつけてください」


なんやかんやで炎の風見鶏が完成した

試合当日

霧隠「よろしくでござる」

染岡さん「うわ!本当に中二病集団だ!」

風丸「ござるって…ぷぷ!」

霧隠「」イラッ

伊賀島監督「40年前貴様らに負けた恨み…今こそ晴らしてくれるわ!」

響木「おいじいさん。あんまり興奮すると血圧が上がるんじゃないか?」

木野「選手も監督も相手を煽らないで」


雷門 VS 戦国伊賀島

染岡さん「それじゃあお手並み拝見といきますか」

伊賀島1「呑気に構えてていいのか?」

染岡さん「うお!いつの間に!」

伊賀島1「蜘蛛の糸」シュッ

染岡さん「何だこれ動けねえ!」

伊賀島1「何故亀甲縛りに!?」

木野「何でだろうね」


伊賀島1「霧隠!」パシュ

霧隠「うむ」パシ

土門「通さないぜ!キラースライド!…って、いない!?」

霧隠「残像だ」

霧隠「土達磨!」ドゴッ

円堂「ゴッドハンド!」バン!

霧隠「ちい!」

円堂「風丸!」

風丸「よしきた!行くぞ豪炎寺!」

豪炎寺「おう!」

伊賀島2「させん!しこふみ!」ドスコイ

豪炎寺「うっ」ドサ

風丸「豪炎寺!」

伊賀島1「隙だらけだ」パシ


伊賀島監督「豪炎寺さえ封じれば恐いものなどないわい」

前半終了

雷門  0
伊賀島 0


校長「夏未様ー!」

夏未「何よ今いいところなのに」

校長「それどころではありません!今病院から連絡がありまして…理事長が!」

夏未「なんですって!?」

円堂「おーい夏未ドリンクー」

夏未「うるさい!それどころじゃないのよ!」ダッ

円堂「お、おう」

木野「あんなに慌ててどこに行くんだろう?」

後半開始

豪炎寺(こいつを何とかしないとな…)

伊賀島2「ふん!ふん!」

豪炎寺(汗臭いなこいつ)

染岡さん「人の嫁にいつまでくっついてるつもりだコラーーーーー!!!」ドカッ

伊賀島2「ぐふっ」ドサ

豪炎寺「おい!今のファール…」チラ

審判「…」

豪炎寺「無反応かよ!いいのかそれで!?」

風丸「何やってる!今のうちだ!」

豪炎寺「あ…もういいや!」

風丸・豪炎寺「炎の風見鶏!」ゴオオ!

キーパー「つむじ!」ビュオッ

キーパー「よし!止めてやっ…ってグハア!」

審判「ゴール!」


伊賀島監督「まさか再びあの技を見ることになるとは…」

響木「同じ技にやられる気分はどうだ?お?」

伊賀島監督「」イラッ

木野「監督いい加減にしてください」

霧隠「拙者達は負けない!分身シュート!」バキッ

円堂「それはこっちもだ!これが俺の…」

円堂「マジン・ザ・ハンドだ!」ドン!

霧隠「な、な…」

伊賀島監督「マジン・ザ・ハンドじゃと!?」


審判「試合終了!」ピピー

雷門  1
伊賀島 0

霧隠「くそっ!負けた…!」

円堂「なああんた」

霧隠「なんだ…敗者に何か用か」

円堂「水影のばあちゃんによろしく言っといてくれ」

霧隠「?」

円堂「何でもないってばよ」

木野「円堂君大変!今校長先生から連絡があって…」

円堂「どうした?」

木野「理事長が事故で大怪我して病院に運ばれたって!」

円堂「なんだって!?」


理事長に起こった事故

それは新グラウンドの工事現場で起こった突然のものだった

勝利に喜ぶ暇も無く急いで病院に向かった






雷門「まあ実際はちょっとした打撲なんだけどね。校長が話を大きくしたんだろう」ケロリ

夏未「バカ!心配させて!」ポカポカ

雷門「はっはっはっはっ」

木野「理事長、何事もなくてよかったね」

円堂「そういえば今頃帝国の奴らが別の会場で試合をしているはずだな。あいつらのことだから決勝まで上がってくるだろうけど」

木野「今監督が結果聞きに行ってるよ」

響木「…」ガチャ

円堂「あっ監督。どうですか帝国は?」

響木「…」

木野「どうしたんですか?」

響木「負けた」

一同「え?」

響木「世宇子(ぜうす)中と名乗るチームに0−10…完敗だ。鬼道達帝国メンバーも全員病院送りに…」

音無「お、お兄ちゃん…」ガタッ

理事長に起こった不可解な事故

そして突然現れた謎のチーム『世宇子中』

俺達の知らないところでいったい何が起きてるんだ?


あ、理事長はしばらく入院すればあとは大丈夫なんだって

よかったよかった

部室

音無「みなさん早速ですが…悪いニュースといいちょっとニュースどっちを先に聞きたいですか?」

円堂「どっちでもいいから早くしてくれ!」

音無「はい。ちょっといいニュース…二回戦の相手『千羽山(せんばやま)中』の情報をゲットしました!」

音無「連携プレーがとっても得意で、特に彼等のディフェンスは『無限の壁』と呼ばれるほど完璧らしいんです」

音無「一回戦の相手は『無限の壁』のせいで1点も取れなかったそうです」

栗松「それのどこがいいニュースでヤンスか」

壁山「これだから女は…」

木野「さて、そろそろキレてもいいかな?」

音無「そして悪いニュースですが…帝国を破った『世宇子中』についてです」

円堂「世宇子…」

音無「我々新聞部も全力で世宇子中について調べてるんですけど…彼等の今までの試合結果やメンバーの経歴」

音無「とにかくあらゆるデータが全く存在しないんですよ!」

豪炎寺「そんなことあるのか?」

響木「いや、大会初出場のチームとはいえ普通では考えにくいな。もしかしたら誰かがデータを隠しているのかもしれん」

円堂「いったい誰が」

音無「それに世宇子中なんて最初に配られたトーナメント表には載ってないんですよ…もう謎だらけです」


「あのーすみません。理事長の使いの者です」

木野「何かあったんですか?」

「何でも理事長が話したいことがあるそうです。至急病院に来るようにと」

円堂「なんだろう?」

病院

雷門「やあ。待ってたよ」

円堂「話ってなんですか?」

雷門「実はだな、あいつに関する『全ての証拠』があるんだ」

木野「あいつってまさか」

雷門「そう、ハゲ山だ。その証拠の書類を夏未に渡しておいたんだ。私に何かあったときのために」

夏未「あの書類そんなに重要なものなの…あれなら私の部屋にしまってあるわ」

円堂「じゃあ夏未の部屋に行くか」

雷門「年頃の女の子の部屋に行くのだ。くれぐれも変な気は起こすんじゃないぞ」

木野「あ、その点に関しましては大丈夫です。ゆっくりと休んでてください」

ホモ共「何してんだ置いてくぞ!」

夏未の部屋

夏未「こ、これは…」

執事「申し訳ございません!私が少し目を離した間に…」

豪炎寺「酷いな…部屋中荒らされている」

警察「我々が来たときにはすでにこのような状態でありました!」

木野「書類は無事ですか!?」

夏未「ええ。書類の棚には鍵を掛けていたから…これよ」

警察「おお!それは本物かどうか確かめてもよろしいですかな?」

夏未「え?ええ…」

警察「たしかに」

鬼瓦「すまん。遅くなった」

夏未「鬼瓦さん。大丈夫、書類は無事でした。警官を手配してくれたのはあなただったのですね」

鬼瓦「警官?…!誰だ貴様!」

警察?「くっくっくっ…全ての証拠は頂いた!」ドカッ

夏未「きゃっ」ドサ

円堂「待て!」

警察?「甘い!」ザバァ

円堂「おわ!」ツルッドテ

染岡さん「これは…ローション!」

半田「ローションまみれの円堂…」ハァハァ

風丸「いい仕事したなあいつ」親指グッ

豪炎寺「お前らあああああ!!」

部室

木野「この馬鹿共!逃げられちゃったじゃない!」

一同「すいませーん」

豪炎寺(何で俺まで…)

響木「逃げた奴ってこいつか?」ガチャ

警察?「離せ!」ジタバタ

木野「そうです!監督が捕まえたんですか?ありがとうございます」

響木「礼なら今日から雷門サッカー部に入る新メンバーに言ってくれ」

豪炎寺「新メンバー?」

響木「さあ入ってきな」

鬼道「…」スッ

円堂「お前は!」

音無「お兄ちゃん!?」

鬼道「随分と狭いな。これが本当に部室なのか?」

染岡さん「文句があるなら」ガシ

壁山「出て行くッス!」ポーイ

鬼道「おわ!」ドサ

半田「あばよ」

バタン!ガチャ

鬼道「おい!俺が悪かった!開けてくれーー!!」バンバン

木野「何この無駄な連携の良さ」

音無「お兄ちゃーん!」

鬼道「さっきはすまなかった」

音無「お兄ちゃんが雷門の新メンバー?」

円堂「どうしてお前がここに?世宇子に負けて入院してるんじゃ?いやそれより新メンバーって…」

鬼道「落ち着け円堂。この俺が大怪我するほど鈍いとでも思ったのか?」

円堂「いやーだってゴーグルで見づらそうだしマントで動きにくそうだし」

鬼道「…」

音無「どうして雷門中に?」

響木「ワシが誘ったのだ。世宇子を知るには実際に戦った人間の話を聞くのが一番だと思ってな。鬼道よ、世宇子について教えてやってくれ」

鬼道「…あいつらの強さは人の出せる力のリミッターを超えている。言うなればそう…神のレベル」

壁山「神って。中二病全開ッスね」ヒソヒソ

栗松「もう中二病は飽きたでヤンスよ」ヒソヒソ

鬼道「ヒソヒソ話すのやめろ。あと俺が神じゃなくて世宇子を例えたらだ」

鬼道「そして俺が何より驚いたのが…」

回想

鬼道『くっ…待て世宇子…まだ勝負はついてない…!』

影山『無様だな鬼道』

鬼道『そ、総帥!?何故ここに!?まさかあなたが世宇子中の』

影山『お前のような弱者に生きる意味はない。消えろ』


円堂「ハゲ山が世宇子の監督!?」

鬼瓦「なるほど。これで話が繋がったな」

鬼瓦「影山はああ見えてサッカー協会の副会長だ。世宇子を無理やりトーナメント表に入れるくらい朝飯前だろう」

風丸「そんな無理やり入れるだなんて…」

半田「でも感じちゃう!」ビクンビクン

木野「まさか副会長だなんて…」

豪炎寺(ツッコミをやめた!?)

鬼道「総帥が関わっている以上、世宇子の強さにも必ず裏があるはずだ。その秘密を暴くために俺はもう一度世宇子と戦いたい」

鬼道「そこでお前達雷門サッカー部に入部しようと思ってな」

円堂「ビックリしたけど、一緒にサッカーするなら俺は大歓迎だぜ!そうだろみんな?」

ホモ共「いやーこればっかりは円堂(キャプテン)の言うことでも無理」

木野「なん…だと…?」

豪炎寺「落ち着け木野!キャラがブレてる!お前だけはしっかりしなきゃダメだ!」

鬼道「勘違いするな円堂。俺はお前らと馴れ合うつもりはない。世宇子を倒すために利用しあう…それだけだ。せいぜい足を引っ張るなよ」

風丸「なんだとこの!」

半田「一回痛い目に遭わなきゃ」

染岡さん「わからねえみたいだな」

鬼道(尻に寒気が!?)ゾクッ

響木「やめんか馬鹿者!お前達はこれからチームメイトなんだぞ!」

風丸「こいつとチームメイト?お断りだね」ペッ

鬼道「おい!マントについたじゃないか!」

夏未「ちょっといいかしら?お父様の書類の中を早く見たいのだけど」

鬼瓦「そうだった。頼むよ」

夏未「えっと…手紙だわ」

夏未ちゃんへ

40年前の事故や決勝戦について調べてたら〜「ハゲ山」っていう馬鹿の名前が浮かんできてもう大変!

更に円堂大介さんの死も表向きは事故だったが影山が仕組んだものだとわかったのだ

そして帝国の40年間の優勝は裏でいけないことやってたんだって。後でキツイお仕置きだね!

たとえば去年の全国大会決勝での豪炎寺君の妹の事故。あれもまた彼を試合に行かせないために影山が仕組んだものだった

で〜ついにあのハゲを追い詰める証拠をそろえたら気づかれちゃったみたいでね。やっちまったぜ テヘペロ

だが、何が起ころうと影山の不正だけは世間に発表しなくては。この書類と一緒に私が調べ上げた「全ての証拠」を入れておく。鬼瓦刑事に頼んで私の代わりに影山を追い詰めてほしい

それでは頼むぞ

可愛い私の夏未ちゃんへ あなたの大好きなパパより

夏未「これを読む私の身にもなってよ!もう!」プンスカ

木野(色々とツッコミたい…でも)チラ

円堂「そんな…じいちゃんは事故じゃ…」

豪炎寺「あのハゲぶっ(ピー)す!」

鬼瓦「今度こそ捕まえてやる…!」

木野(い、言いづらい!)

鬼瓦「響木。そろそろ彼等に真実を話すべきかもしれん」

響木「…そうだな」

一同「真実?」

響木「40年前…無敵のイナズマイレブンと呼ばれていたワシ達はフットボールフロンティアの決勝戦まで勝ちあがった。その時の相手は…帝国学園」

響木「その時の帝国は準優勝止まりの普通の学校に過ぎなかった」

響木「ワシ達は試合に向けて心を一つに、毎日必死に練習してたさ。…そう、あいつ以外は」

円堂「あいつ?」

響木「糞野郎ことハゲ山…あいつはワシ達雷門サッカー部のメンバーだったんだ」

鬼道「総帥が雷門中のメンバーだと!?」

響木「正確には控え選手だがな。暗くて目立たない根暗野郎で、よく俺と備流田がパシッたものだ」

木野「ちょっと今聞き捨てならないことが」

響木「今思えばワザと目立たないように振舞っていたのかもしれない」

響木「ただ、たまに見せる冷たい…全てを憎むような目がやたら印象的だった」

響木「その目を見るたびにイラついたんでよく俺と備流田でいびったものだ」

木野「あなた達が今までの元凶じゃないよね?」


回想

髪村『う、うわああああーー!!』

響木『お前達何やってるんだ!』

大介『…!おい大丈夫か?血が出ているじゃないか…影山!どういうつもりだ!』

影山『…別に。こいつが俺のドリブルを邪魔したからわからせてやっただけです』

影山『弱い人間は勝利の邪魔になるだけ…違いますか?』

大介『バカヤロー!』バキッ

影山『がはっ』

大介『勝つことだけがサッカーの全てではない!それがわからない奴にサッカーをやる資格はない!』

影山『…残念です円堂監督。やはりあなたとは分かり合えないようだ』

大介『…!おい大丈夫か?血が出てるじゃないか…備流田!どういうつもりだ!』

備流田『え、俺ぇ!?』

影山『…』スタスタ

大介『おい影山!どこに行くんだ…影山…!』

大介『ハゲ山!』

影山『…』ブワッ


響木「そしてハゲ山は雷門を辞めた」

木野「影山の行動理由ってあなた達の逆恨みとかじゃないよね?」

響木「それから数日経った決勝戦当日、バスに乗り会場へ向かった」

響木「だが、バスが謎の事故に遭いワシ達は会場にたどり着けず帝国学園の優勝となった」

鬼瓦「俺と大介は協力して事故の原因を調べたよ。そしてその事故が全て帝国の仕業だとわかったのだ」

響木「ワシ達は監督と共に帝国に乗り込んだ。そこでワシ達が見たものは…」

響木「帝国のナンバー2として君臨(笑)するハゲ山の姿だった」

鬼瓦「影山は帝国学園を優勝させることを条件にナンバー2の座を手に入れたのさ。何故そこまでして勝利にこだわるのか俺にもわからん」

鬼瓦「だが影山にとって帝国は自分の思い通りに動かすのにカッコウの場所だったのだろう」

鬼瓦「その後帝国理事長が亡くなり、影山が理事長になった」

響木「監督はかつての教え子だった影山の暴走を放っておけずその後も必死で調査を続けた。だが途中で監督は…」

響木「監督が亡くなりチームの心がバラバラになってしまい、サッカー部は事実上廃部になった」

音無「それでイナズマイレブンの記録がどこにも残ってないんですね」

鬼瓦「薄々気づいていたが…やはり大介の死は影山のせいだったか」

木野「影山が犯人だって理事長の証拠もあるんでしょう?逮捕できないんですか?」

響木「40年前となると時効が成立してしまいその証拠だけでは逮捕できん。それにサッカー協会にどこまでハゲ山の手が伸びているかもわからない」

鬼瓦「へたに証拠見せても大介の二の舞になってしまうかもしれん。だが、時効なんぞであいつの罪が許されてたまるか!」

円堂「俺も手伝います!」

鬼瓦「それはダメだ。君が今するべきことは何かね?世宇子と戦うためにもまず、千羽山の『無限の壁』越えないと」

響木「あせるな円堂。OBの奴らが無限の壁を破るための特訓を用意してくれた。倉庫に行ってこい」

円堂「…わかりました。鬼道も来るよな?」

鬼道「ふん。無限の壁だと?…下らん。そんなもの俺一人の力で越えてみせる。じゃあな」

円堂「待てよ鬼道!」

風丸「放っておけ」

栗松「それにしてもあの言い方は無いでヤンスよね」

土門「円堂さんごめんよ。鬼道は本当はいい奴なんだ。もっとみんなを知れば俺のように…」

土門「ホモ達に!」

木野「それはダメ」

円堂「わかってるさ。ハゲ山の鉄骨から救ってくれたのは鬼道だ。まずはOBのところに行こうぜ」

音無「ねえ木野さん。ほもだちって?」

木野「…世の中には知らなくていいことがあるのよ」


秘密の倉庫

響木「さて、ワシ達のフォーメーションだが、これは千羽山の『無限の壁』を真似したものでな」

備流田「これを破れないようじゃ到底かないっこないぜ!」

豪炎寺「面白い!」

特訓後

染岡さん「はぁ…はぁ…硬すぎだろ!」

風丸「なかなか体を許してくれない処女(男)みたいだな」

豪炎寺「破れる気がしない…くそ!」

響木「ふむ…やはり最強のシュート技を身につけるしかないか」

円堂「最強のシュート技?そんなものが」

響木「ああ。円堂監督の残した秘伝書がどこかに存在するはずだ」

備流田「でもよ、そんなのただの噂だろ。本当にあるのかよ」

響木「知らん。だが聞いたことがあるのだ。監督が選手時代にその技を使っていた、と」

響木「温子さん…円堂のお袋さんからな」

円堂「母ちゃんが!?これは聞いてこないとな」

円堂家

円堂「ただいま」

温子「おかえり。今日は早いのね」

円堂「母ちゃん…俺じいちゃんの事故について知っちゃったんだ」

温子「…そう、それで?」

円堂「俺じいちゃんを殺したハゲ山が監督やっている世宇子に勝ちたい!そのためにもじいちゃんの最強のシュート技が必要なんだよ!」

円堂「お願いだ母ちゃん!最強のシュート技について教えてくれ!」

温子「馬鹿!どうしてそこまで知ってサッカーを続けるの!」

円堂「でも俺、サッカーを諦めるなんて出来ない!」

温子「…守」

ひろし「母さん」

温子「え、あんた誰?」

ひろし「君の旦那だよ!?」

温子「ホント頑固なところがじいちゃんそっくりだわ…ちょっと待ってな」ガサゴソ

温子「これを」つ 鍵

円堂「この鍵、雷門中のマークが付いている」

温子「じいちゃんが残した鍵よ。きっとあなたの欲しい物がその中にあるわ」

円堂「ありがとう母ちゃん!行ってくるよ!」

ひろし「守…まだまだ子供だと思っていたのにな…母さん、あの子を信じて見守ってあげよう」

温子「もしもし警察ですか?今家に知らない人が上がりこんで…」

ひろし「たしかにあまり出ないけど酷くない!?」


豪炎寺「しかし鍵の合う場所なんてわかるか?」

円堂「部室に開かない扉があったからそこだと思う」

部室

円堂「ここだ。ここは未だに開かずの扉だったんだよ」ガチャガチャ

キィ

円堂「開いたぞ!…これは?」

イナズマブレイクの秘伝書

円堂「これがじいちゃんの残した最強のシュート技」

響木「ついに見つけたな。それがあれば千羽山はおろか、世宇子にだって勝てるかもしれん」

豪炎寺「何て書いてあるんだ?」

円堂「なになに…

『大介の必殺最強シュート、イナズマブレイク。この技はゴールキーパーと強力なキックを打つ二人、三つの心を一つにしてズガガーン!とイナズマのようなキックを打つ最強のシュート技である』

…か。この強力なキックが二人ってGO園児と…」キョロキョロ

染岡さん「俺だな!」

円堂「そうだ!鬼道!お前がいるんだ!」

鬼道「最強の必殺技か。やってみる価値はあるか」

円堂「早速特訓だ!」


豪炎寺「今染岡を無視しなかったか?」

響木「この技は三人の心を一つにする技だ!やってみろ!」


三人「ふん!…うわあ!」

円堂「いたたた…」

豪炎寺「てめえ…勝手な動きするうなじゃねえ!」

鬼道「貴様が俺のタイミングに合わせられないからだ」

豪炎寺「何だと…」

円堂「おいやめろって!」

響木「バカモン!サッカーとはお互いを信頼しなければ成立せん!そんなんじゃ千羽山に勝つことはできんぞ!」

豪炎寺「お互い信頼?こいつを?無理な話だぜ」

鬼道「それはこっちの台詞だ。やはりレベルの低い特訓に付き合ってる暇はない」スタスタ

豪炎寺「俺もだ」スタスタ

円堂「おいお前ら!」

河川敷

鬼道(やはり協力なんて無理だったか)

豪炎寺「なあ鬼道、ちょっといいか」

鬼道「豪炎寺…あとをつけるとは趣味が悪い」

豪炎寺「ぬかせ…聞きたいことがある」

鬼道「…妹のことか?俺もさっき知ったばっかりだ」

豪炎寺「ああ。それはお前のせいじゃないとわかっている」

鬼道「そうか。すまんな」

豪炎寺「それよりお前は自分の妹…音無についてどう思ってるんだ?」

鬼道「春菜だと?」

豪炎寺「ああ。何でもいいから聞かせてくれ」

鬼道「変なことを聞く…そうだな…」

鬼道「やっぱり春菜って可愛いよな。うん。ちょっと癖のある髪も、普段頭に着けていて中々掛けないメガネも全て可愛い。もうペロペロしたい。ぶっちゃけ雷門中に入ったのも春菜と一緒にいられるってのが理由の九割だし。ああそれとまだ一緒に住んでいた時にだな…」

豪炎寺「もういい」

鬼道「いやまだこれからがいいところ」

豪炎寺「もうわかった…」





豪炎寺「妹が好きな奴に悪い奴はいない!」キリッ

鬼道「豪炎寺…お前もなのか?」

豪炎寺「ああ。お前と同じ…な」スッ

鬼道「ふっ…まさかこんなところで仲間に会えるとはな」スッ

ガシッ!

ここに熱い友情が生まれた

豪炎寺・鬼道「というわけで俺達『妹を愛でる会』を結成しました」

木野「いやどういうわけ!?」

豪炎寺「あ、ちなみに俺が会長で鬼道が副会長だ」

鬼道「よろしく」

音無「お兄ちゃん協力してくれるんだね」ワーイ

鬼道「ああ!それも春菜のためにな!」

木野「春菜ちゃん逃げて!今すぐ逃げて!」

そしてイナズマブレイクの特訓

響木「さあ来い!」

円堂「行くぞ!じいちゃんのために!」

豪炎寺「夕香のために!」

鬼道「春菜のために!」

円堂・豪炎寺・鬼道「イナズマブレイク!」ズガガーン!

響木「ぐお!」

円堂「やったー!出来たぞ!!」

豪炎寺「やったな鬼道!」握手

鬼道「お前が合わせてくれたおかげだ」握手

木野「ええー」


円堂「よーし!これで千羽山中も勝てるぞ!」

そして試合

鬼道・円堂・豪炎寺「イナズマブレイク!」ズガガーン!

キーパー「ぐああああ!!」


試合結果

雷門  5
千羽山 0


木野「イナズマブレイクだけで5点…」

千羽山選手「出番これだけ!?」

音無「きっとシリアスばっかりで疲れたんでしょうね」

夏未「誰に話しているの?」

試合後

円堂「無事勝てたことだし、OBに報告だ!」

豪炎寺「俺は夕香に報告だ!」

鬼道「俺は春菜に報告だ!今日のお兄ちゃんどうだった?」

音無「とってもかっこよかったよ!」

鬼道「わーい」ヤッター

木野「ああ…どんどんまともな人がいなくなっていく…」

夏未「まだ私がいるわよ?」

とある場所

「報告します!……」

影山「ほう、土門だけでなく鬼道までもが雷門に…無様だな。そこまで落ちぶれたか」

「ですが今回奴等が使ったイナズマブレイクの力…やはり伝説のイナズマイレブンの後継者だけあってあなどれないかと…」

影山「奴等が伝説のイナズマイレブン…?ふっ、笑わせないでくれたまえ」

「も、申し訳ございません!」


「総帥。例の研究が完成いたしました」

影山「そうか。もうすぐ私の理想が実現する時がくる。クズ共がどこまで楽しませてくれるかな…ククク」

影山「ゲホッゲホッ!むせた!ちくしょう!」

(しまらない人だな)

校長室

校長「このたびは準決勝進出おめでとう。40年ぶりの快挙ということで、次の試合は学校を挙げて応援するよ」

円堂「はぁ…ありがとうございます」


女子生徒1「あの、これ食べてください!」つ お菓子

染岡さん「ああん!?こんなもの豚の餌にでもしとけ!」

女子生徒1「えっ…」

女子生徒2「あの、これ読んでください…」つ 手紙

風丸「…」ビリビリ

女子生徒2「ああ!」

風丸「この際だから言っておく…」

ホモ共「俺は女に興味はねえ!」

木野「何やってんのあんた達」

グラウンド

豪炎寺「お前達…どうしてここに」

変な髪形A「どうしてって、せっかく会いに来たのにそれはないんじゃない?みたいな」

変な髪形B「そうっすねー」

変な髪形C「ねー」

円堂「誰だこいつら?そろいもそろって変な髪形」

A「あれあれ?もしかしてあんたが雷門サッカー部のキャプテン?マジ熱血君って感じ。今時流行らないっしょそんなの」

B「そうっすねー」

C「ねー」

円堂「気持ち悪いなお前ら」

C「準決勝の相手がどんなものかなーと思って見に来たけれど、なーんか周りの奴も抜けている感じのやつばっか…」

染岡さん「ああん!?」ギロリ

C「」ビクッ

A「こりゃーもう俺達『武方3兄妹』のいる木戸川清修中の勝ちで決まったもトーゼンみたいな?」

B「そうっすねー」

C「」ガクブル

B「C?」

円堂「『変な髪形ABC』のいる木戸川清修か…」

豪炎寺「そうか。準決勝の相手はお前達なのか」

木野「木戸川清修ってたしか」

B「そーそー。去年の全国大会決勝戦当日に試合から逃げ出した卑怯者のツンツン君がいた学校」

染岡さん「何だとコラ!」バキッ

B「ぶべら!」

A「ツンツン君が雷門とかいう弱小サッカー部に入ってエース気取ってるって言うからちょっと気になったみたいな?」

円堂「おい!何も知らないくせに勝手なこと言うな!GO園児が試合に行けなかったのはな…」

豪炎寺「待て円堂。そこから先は俺が言う」

A「あん?」

豪炎寺「この世に夕香以上に大事なことなんてあるかあああああああ!!!!」

A「!?」ビクッ

豪炎寺「何事においても夕香の優先順位は一番上!てめえらなんか最下位だ!」

木野「あー、ごめんなさいね。詳しくは話せないの」

円堂「お前らGO園児を馬鹿にして…許せん!俺と勝負だ!俺が勝ったらGO園児に謝れ!」

A「うわー怒っちゃった。仕方ない、試合まで時間あるけどちょっと遊んでやろうか?」

B「」チーン

C「」ガクブル

A「お前ら!?」

円堂「どうした?来いよ」

A「こうなったら俺一人で…バックトルネード!」ドカッ

円堂「マジン・ザ・ハンド」パシ

A「」

円堂「じゃあ土下座な」

A「くっ…すまんかった」ドゲザ

豪炎寺「帰れ帰れ」シッシッ

A「」イラッ

?「やあ秋!君に会いに来たよ!」

土門「その声は!」

木野「一之瀬…君?」

一之瀬「そのとおり!いやー無事退院できてね。さあ!再開のキスを…」ハァハァ

木野「こっち来るなストーカー!」ゲシ

一之瀬「ありがとう!できればもっとパンツが見えるように蹴ってくれない?」ハァハァ

木野「い、いやああああああ!!」


円堂「だ、誰だ?」

土門「俺と秋がアメリカにいた頃の友人で一之瀬って言うんだ。サッカーの技術は鬼道クラスなんだけど…」

一之瀬「せめて握手!握手だけでも!痛い!ありがとう!」

土門「ご覧の通り秋のストーカーだ」

豪炎寺「うわぁ」

土門「向こうで事故に遭ってサッカーが出来なくなったって聞いてたが、大丈夫そうだな」

円堂「ふーん」

木野「見てないで助けてよ!」


一之瀬「今日から雷門中サッカー部に入ります一之瀬一哉です。ちなみ秋の夫です」

木野「」ガタガタ

夏未「だ、大丈夫?」

木野「大丈夫なわけないでしょう…」ブルブル

夏未「そ、そうね。ごめんなさい」

一之瀬「さて、アメリカからの手土産として必殺技を作ってきたんだ」

一同「必殺技?」

一之瀬「ただこれは三人でやるんだけど…俺と土門と…あ、バンダナの君がいいかな」

円堂「俺か?」

風丸「円堂には指一本触れさせん!」

一之瀬「ん?…ああ、そういうことね。それなら安心して」


一之瀬「俺は秋にしか興味ないから」


ホモ共「ならよし!」

木野「ちょっと!?」

円堂「よし!早速その技を特訓だ!」

試合当日

B「今日こそは生意気なツンツン君をぶっ潰すチャンス!」

A「キーパーのお前!リベンジだ!」

円堂「?あいつら遠くで何言ってんだ?聞こえないけど」


雷門 VS 木戸川清修

ABC「俺達の力、見せ付けてやる!」

円堂「来い!」

ABC「トライアングルZ!」シャキーン

雷門イレブン「うわ!鬼道並にださい!」

ABC「」イラッ

鬼道「お前ら!?」

円堂「マジン・ザ・ハンド!」ドン

A「無駄無駄」

円堂「ぐわ!」

審判「ゴール!」


鬼道「まさかマジン・ザ・ハンドがこうも簡単に破られるなんて」

風丸「変な髪形で変な技だが…見かけによらないものだな」

豪炎寺「あいつらいつの間にあんな技を」

円堂「GO園児!仕返ししてやれ!」

豪炎寺「ファイアトルネード!」ゴォッ

キーパー「カウンターストライク!」バキ

豪炎寺「な!?」

キーパー「もうお前は通用しないんだよ!」


豪炎寺「くそったれ…ならば!」チラ

鬼道「わかってる!」

木戸川1「今のうち!」ダッ

鬼道「スピニングカット!」シュピッ

木戸川1「うお!」

豪炎寺「行くぞ鬼道!」

鬼道「おう!ツインブースト!」ガッ

豪炎寺「ファイア!」ゴウッ

キーパー「カウンターストライ…っ!」

審判「ゴール!」


鬼道「ふっ」

豪炎寺「これが」

豪炎寺・鬼道「妹を愛でる者の力だ!」キリッ

音無「お兄ちゃんかっこいい…」キラキラ

木野「いやかっこよくないよ!?」


そして前半終了

雷門  1
木戸川 1

A「はっ、すぐにまた点差をつけてやんよ!」

ABC「トライアングルZ!」シャキーン

円堂「ぐっ…!」

栗松「キャプテン!」ガシ

壁山「助太刀するッス!」ガシ

円堂「お前達…」

栗・壁(キャプテンを支えるフリして尻をガッツリと…)ハァハァ

風丸「ずるいぞお前ら!俺も!」

ホモ共「俺も!」

円堂「ぬっぐ…たあ!」パシ

C「止めやがった!?」

木野「みんなして円堂君のお尻をつかんでいた…」

一之瀬「円堂!土門!」

土門「行くぜ!」

円堂「俺達の新必殺技!」

一之瀬・土門・円堂「ザ・フェニックス!」

キーパー「う、うわあああああ!!」

審判「ゴール!」


一之瀬「やったよ秋!どう?俺かっこよかったでしょ!」

木野「かっこよかったよ二人とも」

一之瀬「俺は?俺は?」ハァハァ

木野「近寄るな」

一之瀬「うっ…ふぅ」

試合終了

雷門  2
木戸川 1


木戸川監督「強くなったな豪炎寺…一つだけ聞かせてくれ。どうして去年いなくなったんだ。逃げたんじゃないよな?何か理由があったんじゃないか?」

豪炎寺「すみません。実はその日妹が事故に遭いまして…試合なんかクソくらえ!と思ったので」

木戸川監督「そうか…相変わらずシスコンなのな」

豪炎寺「ええ。そして今は同じ志を持つ仲間がいます」

鬼道「ふっ、そのとおり」

木戸川監督「そ、そうか。元気そうで何より」

豪炎寺「実は俺達『妹を愛でる会』というのを創設したんです。監督もどうですか?」

木戸川監督「やめとくよ。私はお姉さん派だからね」

鉄塔

円堂「次はついに世宇子との決戦か…ハゲ山との試合、そして小さい頃からの夢、全国大会優勝…」

円堂「もうすぐ手が届くんだ!」

鬼瓦「円堂君、やはりここだったか。ちょっと集まってくれるか。君達に話したい事があるんだ」


部室

鬼瓦「鬼道君に協力してもらってね。帝国のある資料室からこんな記事を見つけたんだ」

円堂「いつの間に」

音無「随分古い新聞ですね。これは…50年前の新聞?どれどれ…」

音無「『少年サッカー新聞第1号 ベテラン選手影山東吾、日本代表から外される。そろそろ引退か?』」

円堂「影山東吾?影山ってもしかして」

鬼瓦「そう、影山零治…やつの父親だ」

鬼瓦「影山東吾はかつて全日本の代表として活躍した。50年前のサッカー界では知らないものがいないほど有名な選手だったのだ」

円堂「でも、日本代表から外された…」

鬼瓦「それが全ての始まりだったのだ。影山の父は代表から外され、勝つことが全てだと感じたんだ。勝利こそ全てだと」

鬼瓦「そして異常なまで勝利にこだわる父に影響を受けたのが影山零治なのだ」

響木「あのハゲにそんなことが…」

木野(監督達のせいじゃなくてよかった)

響木「実は木戸川の監督にも聞いたのだが、去年の決勝戦で八百長を持ちかけたそうだ。それを断ったせいで…」

豪炎寺「あの糞野郎…」

鬼道「総帥…いや、ハゲ山。あわれな男だ」

円堂「あんなふざけた奴に負けるもんか!」

一同「おー!」

ここまで

今日中に完結させる予定

再開

決戦前日

木野「決勝戦前日ということで、マネージャー三人でおにぎり作ってきたよ」

夏未「何で私まで…」

音無「さあ、たくさん食べてくださいね!」


一之瀬「秋が握ったものは俺が全部頂く!」

鬼道「春菜が握ったものは俺のだ!」

その他「しかたないから形の悪い夏未のでいいか」

夏未「しかたないってなによ!」

音無「これが雷門中サッカー部なんですね。みんな楽しそうです」

木野「悲しいことにね」

決戦の日

円堂「ここが会場だけど…」

豪炎寺「誰もいないな。どうなってんだ」

壁山「ああ!そ、空に…」

一同「空?」

そこには空を飛ぶスタジアムがあった

円堂「な、なんじゃこりゃあ!」

影山『ようこそ雷門中サッカー部の諸君。ここが決勝の舞台…』

影山『世宇子スタジアムだ!』

円堂「かっけー!どうなってんだこれ?」

風丸「きっと何か未来的なことをやってんだよ」

豪炎寺「写真撮って後で夕香にみせよう」パシャ

響木「誰も聞いてないみたいだぞ?ハゲ山」

影山『…』イラッ

控え室

円堂「いよいよか…」

豪炎寺「夕香…見ていてくれ」

鬼道「総帥…あなたとの決着をつけに行きます」


円堂「準備できたな…よし、行くぞ!」

雷門イレブン「おお!」

アフロディ「神の怒りに触れるとは。愚かな者達よ」

壁山「うわーこれは痛い奴ッス」

栗松「伊賀島以上に危ないでヤンス」

アフロディ「」イラッ

円堂「よーく覚えておけ!正義は必ず勝つ!」

影山「何を甘いことを…勝ったものが正義!勝利こそ全てなのだ!」

響木「変わってないなハゲ山。本当の勝利がなんなのか、ワシらがお前に教えてやるわ!」


雷門 VS 世宇子

アフロディ「ふざけたこと言ってられるのも今のうちだ…」

土門「へっトロいぜ!」

アフロディ「ヘブンズタイム」パチン

土門「!いつの間に、っておわ!」ドサ

アフロディ「ヘラ」パシュ

鬼道「来るぞ円堂!」

ヘラ「ディバインアロー!」バシュ!

円堂「マジン・ザ・ハンド!」ドン!

アフロディ「無駄なことを…」

円堂「ふん!ぬぐぐぐ…うわあ!」


審判「ゴール!」

円堂「何だ…今までにない威力だったぞ…」

染岡さん「気を取り直して攻めるぞ!」

ディオ「メガクエイク!」バキバキ

染岡さん「うごぉ!」

円堂「染岡!」

アフロディ「こんなものじゃないよ…デメテル」

デメテル「ダッシュストーム!」ビュオオ

壁山「うわああああ!!」

デメテル「リフレクトバスター!」ドンドン

円堂「ゴッドハン…ぐふっ」


審判「ゴール!」

木野「そんな…あっという間に2点も…」

アフロディ「そしてお見せしよう…これが神の力」

アフロディ「ゴッドノウズ」ゴゴゴゴ

豪炎寺「円堂ーー!!」

アフロディ「ふっ!」ドカッ!

円堂「ちく…しょお…」


審判「ゴール!」

アフロディ「あっけないね…そうだ、チャンスをやろう」

鬼道「チャンスだと?」

アフロディ「僕達は邪魔しないからシュートしていいよ」

一之瀬「舐めやがって…行くぞ!」

一之瀬・円堂・土門「ザ・フェニックス」ゴオゥ!

ポセイドン「津波ウォール!」ザバァ

一之瀬「!?」

ポセイドン「甘いわ。もう一度来い。遠慮なんかせずにな」

鬼道「全力で行くぞ!」

鬼道・円堂・豪炎寺「イナズマブレイク!」ズガガーン!

ポセイドン「ギガントウォール!」ドゴン!

鬼道「なんだと!?」

夏未「そんな…最強のシュートまで…」

音無「お兄ちゃん…」

ポセイドン「ふん。ザコが」

円堂「ちくしょう!」


そして何もできずに前半が終了した

雷門  0
世宇子 3

雷雷軒

まこ「まこ達に容赦しなかったいじわるなお兄ちゃん達は勝てるよね?」

会田「ああ!彼等ならきっとやってくれる!」

備流田「そうだな!なんせ円堂監督の孫がいるんだからな!」


病院

夕香「…ん……がん…ば…て……」

夕香「…おにい…ちゃん……」

看護師「意識が戻ったの!?ちょっと先生きてください!」

夕香「おにいちゃんは…ぜったいかつよね…」

円堂「くそ!どうしたら!」

夏未「これだけはやりたくなかったのだけど、仕方ないわね」

木野「何かあるんですか?」

夏未「ええ。ただ円堂君。ちょっと席を外してくれる?」

円堂「…よくわかんないけど、そうした方がいいならそうするよ」

夏未「ありがとう…さて」

夏未「ここに私が今まで盗撮してきた円堂君の色々な写真があるわ」

ホモ共「!?」

木野「夏未さん!?」

夏未「もしこの試合に勝つことができたら」

夏未「好きなだけ写真を持っていくといいわ!」

ホモ共「うおおおおーーーー!!!」

染岡さん「なあ!豪炎寺のは無いのか!?」

夏未「そう言うと思って、ちゃんとあるわよ」

染岡さん「いよっしゃあああああ!!!」

木野「盗撮って…」

夏未「細かいことは聞かないで…いつか仕返しするつもりで撮ったのだけどね…まさかこんな形で役に立つとは」


鬼道「…」

豪炎寺「…」

一之瀬「…」

夏未「問題はこの三人だけど」

音無「任せてください!」

音無「お兄ちゃん大丈夫?」

鬼道「春菜…正直厳しいかな…」

音無「ふふ…疲れてるみたいだからマッサージしてあげるよ。ここがいい?」モミモミ

鬼道「…………うっひょおおおおおおおおおおおお!!!」

木野・夏未「!?」ビクッ

鬼道「ありがとう春菜これで気合100倍だ!」

音無「勝ったらもっといいことしてあげる!」

鬼道「」ハナヂブー

音無「よし次!」

音無「豪炎寺さん」

豪炎寺「夕香…お兄ちゃん、もうダメだよ…」ブツブツ

音無「そんなこと言ってていいんですか?こんなんじゃ目を覚ました夕香ちゃんに嫌われちゃいますよ?」

豪炎寺「何?夕香が目を覚ましたって言ったな!?」

音無「ええ。先ほど病院から連絡がありました。『お兄ちゃん頑張って』と言ってたそうですよ」

豪炎寺「…」

豪炎寺「夕香…ごめん。お兄ちゃん必ず勝つよ」

音無「よし!最後!」

音無「なんか勝ったら木野さんが気持ちいいことしてあげるって言ってましたよ」

一之瀬「マジで!?」

木野「ちょっと春菜ちゃん!?」



音無「これでみんな気合ばっちりですね」

夏未「問題は円堂君だけど…無理そうね」

木野(試合が終わったら全力で逃げよう)

後半開始

アフロディ「さて、いたぶってあげるよ。ヘブンズタイム」パチン

壁山「もう絶対に通さないッス!」

壁山「ザ・マウンテン」ドドドン!

アフロディ「何!?」

壁山「風丸さん!」パシュ

ディオ「行かせん!メガクエイク!」

風丸「風神の舞!」ビュンビュンビュン

ディオ「メガクエイクが!?」

風丸「染岡!」パシュ

ポセイドン「突破してこようと、点が入らなければ同じこと!」

染岡さん「ドラゴン…」

影山「そんな古い技を」

染岡さん「スレイヤー!」ゴッ!

影山「は?」

染岡さん「豪炎寺!任せたぞ!」

豪炎寺「ああ!」

豪炎寺「マキシマムファイア!」ボボォ!

ポセイドン「津波ウォール!」ザパァ

ポセイドン「何だこのパワーは…うぐ!」


審判「ゴール!」

木野「みんな一斉に新技を…」

響木「ふむ。自分を思いっきり開放しているせいで、いつも以上の力が出せてるようだな」

夏未「喜ばしいことなのか悲しむことなのか」

音無「みんな行っけー!」

アフロディ「こんなことが!」ダッ

土門「ボルケイノカット!」ボボボ

アフロディ「ぐう!」

土門「豪炎寺!」

豪炎寺「行くぞ壁山!」

豪炎寺・壁山「イナズマ落し!」

ポセイドン「今度は止める!」

風丸「からの!」

風丸・壁山「竜巻落し!」

ポセイドン「何!?」


審判「ゴール!」

アフロディ「こんなことが!」ダッ

土門「ボルケイノカット!」ボボボ

アフロディ「ぐう!」

土門「豪炎寺!」

豪炎寺「行くぞ壁山!」

豪炎寺・壁山「イナズマ落し!」

ポセイドン「今度は止める!」

風丸「からの!」

風丸・壁山「竜巻落し!」

ポセイドン「何!?」


審判「ゴール!」

アフロディ「ふざけるな…ふざけるなあ!」

アフロディ「ゴッドノウズ!」ゴゴゴゴ

木野「円堂君!」

円堂「なあ俺…馬鹿だったよな。何でシュートを片手で止めてたんだろう」

円堂「ゴッドハンド!」バッ

アフロディ「そんな技!」

円堂「ダブル!」ババッ

アフロディ「はあ!?」

円堂「行っけえ!GO!園児!」

豪炎寺「しくじるなよ!」

鬼道「そっちこそな!」

豪炎寺「ファイアトルネード!」バッ

鬼道「ダブルドライブ!」ボッゴォォォ!

ポセイドン「ギガントウォール…ぐああああ!!」

審判「ゴール!」


豪炎寺「俺が!」

鬼道「俺達が!」

豪・鬼「シスコンだ!」

木野「自分で言っちゃった!?」

アフロディ「神である僕達が…負けるはずない!」

アフロディ「ゴッドブレイク!」ドドドド

響木「あいつも新技だと!?」

影山「ここにきてか…面白い」

円堂「たあああぁぁぁーー!!」ドン!

円堂「これが両手で放つマジン・ザ・ハンド…」

円堂「ゴッドキャッチだ!!!」グワシ!

アフロディ「」

影山「」

世宇子一同「」

円堂「最後の一秒まで全力で戦う!」

豪炎寺・鬼道「愛する妹のために全力で戦う!」

一之瀬「妻である秋のために全力で戦う!」

ホモ共「イイ男のために全力で戦う!」

円堂「それが俺達の」

雷門イレブン「サッカーだ!!!」


木野「いやいやいや見事にみんなバラバラだよ!?」

一之瀬「ペガサスショット!」ドガッ!

鬼道・豪炎寺「うおおおおおお!!!」キィィィィイ

雷門イレブン「行っけええええぇぇぇぇぇ!!!!」

鬼道・豪炎寺「プライムレジェンド!」カァッ!

ポセイドン「う、うわああああああああああああ!!!」

アフロディ「神が…負けるのか…」


審判「ゴオォォォォゥル!!」

審判「試合終了!」ピピー!

雷門  4
世宇子 3


円堂「勝った…勝ったぞーーー!!!」

木野「今まで困っていた変態っぷりで勝利するなんて…」

夏未「世も末ね」

雷門イレブン「俺達が日本一だ!!」

影山「何故だ…何故勝てない!」

響木「影山よ…」

影山「響木…お前ちゃんと名前で…」

響木「散々小細工使ったのに勝てなかったな。ねえ今どんな気持ち?どんな気持ち?ねえねえ」

影山「響木ぃいいい!!」

鬼瓦「あ、お前逮捕な。ドーピングしたろ」

影山「」

一之瀬「秋!気持ちいいことするんでしょ!さあ!服脱いでよ!」ヌギヌギ

木野「こっちこないでえええええ!!!」


音無「お兄ちゃんでかした!」ナデナデ

鬼道「ふっ…お前のおかげだ。ありがとうな」ハナヂダラー


豪炎寺「悪いなお前ら!俺は病院に行ってくる!」ダダダダ


ホモ共「これが円堂(豪炎寺)の生写真…うっ…ふぅ」

円堂「俺達…なれたのかな。イナズマイレブンに」

夏未「さあ、それはどうでしょうね。ただ…」


ホモ共「二回戦行くぜ!うおおおおお!!」シコシコ


夏未「…あっちは『否妻入れ文』にはなれたようね」

円堂「よーしみんな!サッカー…」


円堂「や ら な い か」

こんな糞スレに付き合ってくださった方、ありがとうございます

俺の友人(ホモ疑惑あり)がイナイレ好きと知ったのがスレを立てたきっかけです

純粋なファンの方はごめんなさい

世宇子戦でいろいろやらかしたので続編はなしです。もしも期待していた人はすみません

それではまた

最後に主要キャラをどう変化させたか

円堂  思考がちょっとDQNより。他は変わらず
豪炎寺 シスコン。公式以上のシスコン
鬼道  シスコン。ダサい
一之瀬 木野のストーカー。救いようがない
木野  ホントご苦労様です
音無  純粋な子で汚いものが見えてません
夏未  ちょっと臆病。何かと不幸な目に遭う
響木  すぐに相手を挑発する
影山  ハゲ山
その他 ホモ、ドM。性的興奮すると神のアクアを超えるパワーを発揮する

以上です

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