杏子「壁殴り代行はじめました」 (83)

おっぱいがでてくるので15禁です

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さやか「いらいら……いらいら……」

まどか「さやかちゃん、大丈夫?」

さやか「大丈夫だよ……ちょっといらいらしてるだけ……」

仁美「はい、恭介さん! あ〜ん♪」

恭介「あ〜ん♪ うん、仁美に食べさせてもらうお弁当は格別だねっ」

仁美「うふふ、恭介さんたら!」

さやか「むがーっ! イライラする! 壁殴りたい!」

まどか「だ、ダメだよ、そんなことしたら怪我しちゃうよ」

ゆま「そんな貴方に壁殴り代行だよ!」

さやか「えっ?」


ゆま「イライラするけど壁を殴る技術がない。怪我をしたくない」

ゆま「そんなときは壁殴り代行にお任せ! 貴方の代わりに一流のスタッフが壁を殴ります!」

さやか「まあ素敵! でもお高いんでしょう?」

ゆま「いいえ、今ならなんとお値段たったの……」

さやか「驚きのお手頃価格!」

さやか「ぜひお願いします壁殴り代行! 支払いは現金一括で!」

ゆま「ご利用ありがとうございます!」

ゆま「キョーコ、出番だよ!」






/i´Y´`ヽ
ハ7'´ ̄`ヽ.
l ,イl//`ヘヘ!
リノ(! ゚ ヮ゚ノリ   n
⌒`杏´⌒`ヽ( E) YAH!
( .人 .人 γ /
=(こ/こ/ `^´  
)に/こ(


さやか「いや〜スッキリした〜」

ゆま「満足してもらえた?」

さやか「うん、ばっちりだよ! あの壁が粉砕されたとき、胸がスーッてした!」パアア

まどか「さやかちゃん、とっても爽やかな顔……憑き物が落ちたみたい!」

さやか「もう未練なんてないし、これからは魔女殺戮マシーンとして頑張るよ!」ニッコリ

まどか「わあ、とっても女子力高いスマイル!」

ゆま「壁殴り代行の効果だね!」

まどか「ありがとう、壁殴り代行!」


マミ「ブツブツ……ブツブツ……」

まどか「ま、マミさん、大丈夫ですか……?」

マミ「大丈夫なわけないじゃない……美樹さんは魔女になってしまったのよ……?」

マミ「魔法少女は魔女に……いっそ死ぬしか……」ブツブツ

まどか「ああ……マミさん、目が死んでるよぉ」

まどか「このままじゃダメだよ、何か気を紛らわすことがないと」

ゆま「そんな貴方に壁殴り代行だよ!」

マミ「えっ?」


ゆま「生きる気力を失い、明日への希望が見出だせない……」

ゆま「そんな時は壁殴り代行にお任せ!」

ゆま「弊社スタッフのエネルギッシュな壁殴りに励まされること間違いなしだよ!」

マミ「まあ素敵! でも申請とか手続きとか面倒なんでしょう?」

ゆま「いいえ! 今なら電話一本で24時間受付中だよ!」

ゆま「電話番号はこちら!」

マミ「素晴らしいわね! 早速電話するわ、ぷるるる!」

ゆま「ぷるるる! はい、壁殴り代行です!」

マミ「壁殴り代行お願いします!」

ゆま「かしこまりました!」

ゆま「キョーコ、出番だよ!」






          /i´Y´`ヽ
       /フ ハ7'´ ̄`ヽ.   ム`ヽ
      / ノ) l ,イl//`ヘヘ    ) ヽ

     ゙/ | リノ(! ゚ ヮ゚ノリノ⌒(ゝ._,ノ YAH!

     / ノ⌒7⌒ヽ杏く  \ /
     丶_ ノ 。   ノ、  。|/
        `ヽ `ー-'_人`ーノ 
         丶  ̄ _人'彡ノ  
         ノ  r'十ヽ/   
       /`ヽ _/ 十∨


マミ「ああ、すっきりしたわ……!」

ゆま「満足してもらえた?」

マミ「ええ。もう魔女化も怖くないわ」パアア...

まどか「ああっ! マミさんがある種の悟りを開いたかのような穏やかな雰囲気を醸し出してる!」

マミ「死ぬまで魔女化しなければ良いのよ。簡単なことだわ」

まどか「すごい自信だ!」

ゆま「壁殴り代行の効果だね!」

まどか「ありがとう、壁殴り代行!」


ほむら「むしゃくしゃ……むしゃくしゃ……」

まどか「どうしたの、ほむらちゃん」

ほむら「ちょっとワルプルギスが強くてイライラしてるの」

ほむら「巴さんはうっかり死んじゃったから戦力的にも厳しいし……」

ワルプルギス「きゃはっ」

ほむら「むしゃくしゃするわ……また勝てないのかしら」

ほむら「この怒りを何かにぶつけて八つ当たりしたいけど周りに何もないわ」

まどか「壊滅しちゃったもんね、見滝原」

ゆま「そんな貴方に壁殴り代行だよ!」

ほむら「えっ?」


ゆま「壁を殴りたいけど手頃な壁がない。そんな時は壁殴り代行にお任せ!」

ゆま「壁はスタッフが用意いたしますのでお客様の手を煩わすこともありません!」

ほむら「まあ素敵! でもそうなると追加料金とか……あるんでしょう?」

ゆま「いいえ! 壁の代金は発生しません!」

ゆま「通常の壁殴り代行と同じ料金でサービスをご提供するよ!」

ほむら「なんて良心的なのかしら! ぜひお願いします、壁殴り代行!」

ゆま「ご利用ありがとうございまーす!」

ゆま「キョーコ、出番だよ!」






               /i´Y´`ヽ
               ハ7'´ ̄`ヽ.
               l ,イl//`ヘヘ!
               リノ(! ゚ ヮ゚ノリ YAH! 
   ,..-—-.、,.-、''""" ̄ ̄. `ニ杏´ ゙"''‐-.、
  /  ,.-— l  .',__    ヽ l /     `ヽ
. ,' , .,.-‐‐r‐ヽ ヽ、 "''‐-.、  _,,..-——‐ `''‐-..、

..| ./ ./  r'′ .\  \    ヽ/        ヽ   ヽ
..| l .l / ヽ  ヽl´ .|    .|            l    ヽ. 
..ヽl  ヽ ヽ  ヽ、/  ./     |                ',  
  \  ヽ._ヽ--ノヽ-'       |         /  `ヽ l 
    `''┬‐'"´ ヽ._____ノ ヽ.____ ノl      .ヽ
      ',   ニ/-..,,_./   .l  ヽ_,,.-''ヽ__ /    ヽ  ',
       ヽ  ー< `''‐..,, { ,.-‐ ┼‐-.、}_,,...-仁/      .',   l
       ヽ  `''-..,,_ {    |   }_,,..-'' ∧      l  |
        |        {` ̄ ´l` ̄´.}   / .ヽ         |


ほむら「すっきりしたわあ」

ほむら「そうだわ、例え人生にどんな大きな壁が立ち塞がっても打ち砕いていけばいいんだわ」

まどか「ああっ、ほむらちゃんが凄く前向きでガッツ溢れる感じになったよ!」

ほむら「私の戦いはこれからだ!」ガチャリ

まどか「時間遡航するほむらちゃんの眼差しが希望に満ち溢れてるよ!」

ゆま「壁殴り代行の効果だね!」

まどか「ありがとう、壁殴り代行!」


キリカ「ムラムラ……ムラムラ……」

まどか「どうしたのキリカちゃん、鼻息荒いよ?」

キリカ「やあ学友。なんでもないよ、ちょっとムラムラ黒江してるだけさ」

キリカ「はあ……織莉子を襲いたい……でもダメだ、女の子同士だなんて気持ち悪く思われるに違いないよ」

キリカ「ムラムラ……ムラムラ……」

まどか「キリカちゃん、物凄く発情期全開だよ! このままじゃ一時の衝動で過ちを犯してしまうかも!」

ゆま「そんなときにも壁殴り代行にお任せ!」

キリカ「えっ」


ゆま「どーしてもイケナイ気持ちになっちゃう時ってあるよね?」

ゆま「そーいう時にも壁殴り代行が最適だよ!」

ゆま「スポーツするみたいにスッキリさわやかな気分になれること請け合いだよ!」

キリカ「わあ素晴らしいね! でも生憎と私は持ち合わせがなくて……」

ゆま「ご安心ください! 弊社では分割払いのほか、カードでのお支払いもオッケーだよ!」

キリカ「それはありがたい! 支払いはオリコカードで、壁殴り代行お願いするよ!」

ゆま「ありがとうございます!」

ゆま「キョーコ、出番だよ!」






               /i´Y´`ヽ
               ハ7'´ ̄`ヽ.
  _,,-‐'"ヽ.        l ,イl//`ヘヘ!

 ノ \ ヽ ト、       リノ(! ゚ ヮ゚ノリ  YAH! 
{ 、 ヽ. ヽ_(⌒)  _,,.. -‐'"ノ /ノ 杏‐个 、._
 ヽー'.ー' `7⌒/'フ  >,ノ--—‐‐' ̄ ⌒`ヽ、        
   ∀ ー {  ∨    ∨   >ミ λ二ヽ、_ )ヽ__   
   \  〉ー {     {     __ミ∧__,,.-''`ヽ `ヽ 
     ー—-ヽ、  ノ  _,,.. ‐'"´彡 'Y   `ヽ i  ̄ヽ、

          { ̄´》丶 ー- <ノ__\     {  / ∧
             { 7⌒/⌒ー-' ノ彡/∨ ノ >、._ノ  ,'  _∩
          !〉ー、—-、,ゝ┴ン ノ/ ノ  { レ ´ ヽi

          {ヽ.__,、___  '  / (´_ /  _,,..×   ヘ〈 ハ |
             /ヽ Y    '/´´    }  (_,,..、_ハ   , ノ }
          〉ミミと=‐- ┴———〈      > ノ / .!
         ノノ  ', ̄ ̄ ̄ 不TT7´     ゝク´ ,  /
        / ' ∧   彡=  ′ ハ     ⊂´_ノ  /
         ノ   ハ   / ′     λ     `ー‐-'′
      /    {   、/        ハ


キリカ「ふぅ……爽快だよ」

ゆま「満足してもらえた?」

キリカ「勿論だとも。こんな清々しい気分になったのは久方ぶりさ」

まどか「あ! キリカちゃんがとっても晴々した表情だよ! これってもしかして……」

キリカ「そうさ、何も悩む必要なんてなかったんだ。性欲とかくだらないよ」

まどか「賢者モード! 賢者モードだよキリカちゃん!」

キリカ「だいたい小銭を拾われたくらいでベタぼれするなんて意味わからないよね」

キリカ「レズとか気持ち悪いよ」

まどか「完全に賢者モードだ!」

ゆま「壁殴り代行の効果だね!」

まどか「ありがとう、壁殴り代行!」


織莉子「ウロウロ……ウロウロ……」

まどか「どうしたの、織莉子さん?」

織莉子「ううん……なんでもないわ。ただウロウロブチブチしてるだけだから」

織莉子「……世界を救済するためには……この子を殺めるしか……」ボソッ

織莉子「でも本当にそれでいいの……? こんな心優しい彼女を……」

織莉子「キリカに見捨てられた私を救ってくれたまどかを、私が殺すというの……?」

まどか「織莉子さん、とっても悩んでるみたい……何とか励ましてあげたいなあ」

ゆま「そんなときにも壁殴り代行にお任せ!」

織莉子「えっ」


ゆま「イマイチ決心がつかない。誰かに背中を押してほしい……そんなシチュエーション!」

ゆま「力強い壁殴りを見て、勇気を出しちゃおうよ!」

織莉子「まあ素敵です! でもそんなサービスを利用したなんて近所の人に知られたら恥ずかしいし……」

ゆま「大丈夫だよ! 弊社では個人情報の保護にも力を入れています!」

ゆま「代行サービス中はスタッフの幻惑魔法でなんやかんやするから、周囲にバレることもありません!」

織莉子「至れり尽くせりね! 安心したから早速依頼します!」

ゆま「ありがとうございまーす!」

ゆま「キョーコ、出番だよ!」






                ,.. --‐'"ヽ、
         ,.∠´,,.. -‐/ヾ_\
      ,,..-'"  _,,..===,`'  ,-、゙ヽ.

     /,   ,.. -‐<__,{  ,(´  `ヽ、
    (´ォi ゙r-‐''"´ ̄ { ,/´' , /i´Y´`ヽ
    'ミーぅ∪'      ∨   ヽ.ハ7'´ ̄`ヽ.
    `ー'′       人、,.-、..l ,イl//`ヘヘ!   
                / ,'   { r,リノ(! ゚ ヮ゚ノリ   YAH!
             /'     !杏/:`ニニ´/ ̄ヽ  
               i ゙i       /`ヽ、_,,. `ヽ´ ヽ
           .ハヽ   ノ__,.-、  `Y´ `ヽ   ',
               !. {  `,r-{´、 ,..ーヽ ヽ{. ,,..- 、:_   リ
             /!ゝ、  ゝ_ヘ‐'_,..-'"ヽ、._/´_,,. _ ゙ヽ_,ハ
            / ハ.(`},、   `ヽ.-‐''',.ハ _ ̄ 、.  ヽ、,リ
          /', ヽ、゙i、ヽ.   },`=彡ヾ、 、.  、  ∨
       / ヽヽ、 } ヽ}゙¨`)ヒニ彡>、   `` 、.ヽィノ
      /:  ヽ.  ヽ. イ /´'''7´  \.ヽ `ヽ、_ノ


織莉子「……嗚呼、すっきりしたわ……」

ゆま「満足して貰えた?」

織莉子「勿論よ。頭の中に立ち込めていた霧が晴れた気分だわ」

まどか「あ、織莉子さんが決意に満ちた力強い眼差しに!」

織莉子「世界を救済するためなら、私は修羅になるわ」

織莉子「己を殺し、愛するまどかを殺す……それが私の選んだ道よ」

まどか「迷いのないイイ表情……織莉子さん、カッコイイ!」

ゆま「壁殴り代行の効果だね!」

まどか「ありがとう、壁殴り代行!」


ほむら「しくしく……しくしく……」

まどか「ほむらちゃん、どうして泣いているの?」

ほむら「またまどかが殺されてしまった……守れなかった……」

ほむら「私ってなんてダメな子なんだろう……ぐすん」

まどか「……ごめんねほむらちゃん……私なんかのせいで、悲しい思いをさせてしまって」

ほむら「もう無理なのかしら……私じゃ、まどかを救えないのかな……」

まどか「ほむらちゃんが絶望に飲まれかけてるよ! どうしよ、このままじゃ!」

ゆま「そんな貴女に壁殴り代行だよ!」

ほむら「えっ?」


ゆま「辛いとき、悲しいとき、壁殴り代行の活躍を見れば……」

ほむら「……ごめんなさい、そんな気分になれないの」

ゆま「ふえっ?」

ほむら「もう嫌なの……いっそ死んでしまいたい……」

ゆま「軽々しく死ぬなんてゆっちゃダメだよ!」

ほむら「でも、だって、私にはもう何も残っていないんだもの」

ほむら「武器は尽きて、希望も無くて……愛する友人たちも失って。生きていても良いことなんて」


ゆま「おねーちゃんのバカ! どうしてそんなコト言うの!?」

ゆま「なにも残ってないなんてウソだよ! おねーちゃんにはまだその身体があるでしょ!」

ほむら「身体……?」

ゆま「まっ平らで正しく絶壁と呼ぶに相応しい壁体型!」

ゆま「おねーちゃんは壁の素質があるんだよ!」

ほむら「イラッ」

ゆま「壁殴り業界では物凄く需要がある壁なのに、それを簡単に捨てようとしないで!」


ほむら「すごくイラっと来たわ」

ほむら「腹立つわ……なんかもう思いっ切りブン殴りたいわ」

ほむら「でもそんな元気ないし……」

まどか「ああ……ほむらちゃんがますますダークサイドに」

まどか「どうしよう、このままじゃほむらちゃんの心がストレスでボロボロだよ」

ゆま「そんな貴方に壁殴り代行だよ!」

ほむら「えっ?」

ゆま「なんかもう壁殴りたい。でもめんどい。なら壁殴り代行だよ!」

ほむら「まあ素敵! 早速お願いしようかしら!」

ゆま「ありがとうございまーす!」

ゆま「キョーコ、出番だよ!」






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           { /    ヽ          /   --- 、 〃 ハ
          ィ┤f ii     ヽ、      /    ,. l  ヘ   ト、

         / ,!/  ,.ィ  ̄   \ 杏\_,.イ ム-‐-=ド、 〃ハ  ii/ }      _  _
        イf / ‐-f ィ-‐=-   `v'´           }  ̄ `ヽイ 、ト,   _イ´ `´ }
  r‐ラヘfヘ { iイf´    |  ヾ 、    {     〃 /    | i〃ィ `ハ  ヘ {_ }_二´_ }
 { _二`Y¨}Y }  、ヾヽ {         `ト      //  Λ    Λ ,iハ_{_イ__ _  リ
 く _.. ィ'}リ } | ii   /i\        |        / / ト、if  ,イ / {、 - ,.イ!
  ト、 _,イイ 〃ー- /ハ  丶 __ ,.ィ{ヽ、        / Λヘ  /   {  ハ、__,イイ
  ヽ、 ̄/ヾ   r'¨   ヽ,  __,r‐--'ト=- 、`ー--‐ ´ ,.イ  \`  if   >、 _ イ
    ̄ `ー -=イ     __{  Λ__{、__ >-  ─ v´     `ヘ、 ´、、  /
             `>‐ト-‐ム、r、,.!r-vイヘ、_,.ィ、メ-ュ_    _ ` ー-彳

         _r−、∠_,.ィ        rヘ       、  f´ー,/,.イ`ー‐=‐ 、
     ,.ィ´ ̄イ/   /f‘7ァ ,rヘ_/メ、ヾ、rヘ_rヘノ`ー`イ´,イ/     ,ィ へ
 ,.ィ´ ̄ 〃ィ´/ / // {イ‘-‐'′/,イ  `! {     /,ィ/  、    /  〃 \
´    fi     / _...-- ─-ィ´/   { } ヘ/ イ/,イ     ,.ィ¨  ̄ /    /
   /  !   ィ´ ̄ム、 ィ-‐--‐イ、  ハ,リ }    /    く ,.ィ /  ,.-=  ,イ
if             V´,.ィ ─‐ ----イ_、_リ=- ──-- = 、イ        ,ィ/イ
         ̄  ̄,.イ ̄           }イ  ’          へ       イ   {


ほむら「嗚呼……目から鱗の新境地だわ」

まどか「あ! ほむらちゃんが感動のあまり泣いているよ!」

ほむら「壁に立ち向かい、一心不乱にぶつかって行く姿は美しい」

ほむら「世界中の皆があんなふうに前向きに全力で生きていければ、どんなに素晴らしいことか……」

まどか「視野が広いよほむらちゃん! 世界規模だよほむらちゃん!」

ほむら「壁……立ち向かう……そうだわ、それなら……!!」

ほむら「私自身が、皆の壁になればいいんだわ! この真っ平らな絶壁体型を活かして!!」

ほむら「ふふ、次の時間軸でやることは決まったわね!」ガチャリ

まどか「わあ! 時間遡航するほむらちゃんの瞳に燃えるような熱い魂が感じられるよ!」

ゆま「壁殴り代行の効果だね!」

まどか「ありがとう、壁殴り代行!」

いったん休憩。

つづきは今日の夜にきます


ほむら「あはははは!! さあ来なさい、哀れな魔法少女たちよ!」

ほむら「全員まとめて相手をしてあげるわ!! 私と、このワルプルギスの夜がね!」

さやか「何よッ! 調子に乗っていられんのも今だけなんだからね!」

マミ「貴方は確かに強大な存在だわ……でも!」

織莉子「私達みんなで協力すれば、どんな壁だって乗り越えられるわ!」

キリカ「否! 乗り越えるだけじゃあないさ!」

かずみ「ボコボコのギタギタのケチョンケチョンにしちゃうよ!」


カオル「あたしらの力と!」

海香「私達の技と!」

サキ「全てが合わされば無敵だ!」

みらい「一人ぼっちのお前なんかにボク達が負けるもんか!」

ニコ「これが友情パワー……なんてね」

里美「さあ、ユウリちゃん達も一緒に!」

ユウリ「ふんっ……今だけは力を貸してやる! 行くよ、コルノ・フォルテ!」

あやせ「暁美ほむらのジェムは」

ルカ「私達が貰いますね?」

カンナ「チャオ、暁美ほむら……終幕の時間だよ」


エリーゼ「モバゲ組です」

こまち「もばもば」

ひより「かきんかきん」

クレア「新劇場版おめでとうございます」

まどか「凄い……! 目的も信念もやる気もぜんぜんバラバラのみんなが

    力を合わせてほむらちゃんという共通の壁に立ち向かっていく……!」

ほむら「これが本当の『コネクト』……人間達の絆の力ってことかしらね」

ほむら「ふふ……でも、甘いわッ!!!」


ワルプルギス「きゃはははは!」

さやか「ああ! ワルプルギスがひっくり返ろうとしてる!」

マミ「いったいなにが……!?」

キリカ「すごい力だ! ワルプルギスの夜が本気を出すというのか……!?」

織莉子「く……! この戦い、予知しきれない!!」

ほむら「ふふふ! 真の力を発揮したワルプルギスの夜はすごいわよ!」

ほむら「伝承によれば、七日の後に全ての文明を滅ぼすというわ……!」

まどか「そ、そんな!?」


ほむら「でも安心しなさい! 七日もかけてあげないわ!」

カンナ「なんだって?」

ほむら「私が時間を止めて、そしてワルプルギスが世界を滅ぼしつくす!」

ほむら「貴方達には一瞬の出来事にしか感じないでしょうね……あはははは!!」

かずみ「そんな……そんなことさせないよ!」

海香「時間を止める前に仕留める……!!」

サキ「いくぞ皆!」


ほむら「無駄無駄無駄無駄!! ほーら時間を止め……」

まどか「ああ! このままじゃ間に合わないよ!」

まどか「どうしようやっぱり皆の力を合わせても

    最大最悪の魔女ワルプルギスの夜とほむらちゃんのコンビという

    絶望的な壁の前に夢の魔法少女チームも脆くも破れ去ってしまうの!?」

ゆま「そんなときこそ壁殴り代行だよ!」

まどか「えっ?」


ゆま「自分の力じゃ太刀打ち出来ない! 残された時間もごくわずか!!」

ゆま「そんなときは壁殴り代行にお任せ!」

ゆま「弊社スタッフが時速1225kmの壁をもブチ破るよ!」

まどか「まあステキ! でも……ごめんなさい、代行は必要ないの」

ゆま「え? どうして?」

まどか「この壁は、私たちみんなの力で越えなければいけないから」

まどか「誰かに代わってもらうなんて、絶対だめなの!」

まどか「だからみんなで、ぶん殴ってブチ抜けるんだ!」

ゆま「……うふふ、そっか。そうだよね」


ゆま「じゃあここからはビジネスじゃなくてプライベートの時間だよ?」

まどか「え?」

ゆま「ゆまたちも、一緒に殴りに行く仲間にいれてよ!」

まどか「あ……うん! いいよ、もちろんだよ!」

さやか「さあ行こう、みんな!」

マミ「今から一緒に!」

織莉子「これから一緒に!」

かずみ「殴りに行こうか!!」

ゆま「キョーコ! 出番だよ!」






      , ''二=-— -、 
    /,'"      )'ー、       /i´Y´`ヽ
  / /''ー '    /'"`` ' 、     ハ7'´ ̄`ヽ

 /:  /    ヽー'ノ::::....  )-、,,   l ,イl//`ヘヘ! YAH!
 l゙::: /     リ:/   ::: ノ::::.... ヽー 、リノ(!゚ ヮ゚ ノリ      、 ______
  ', | /   l|//     /::"  ::/ ̄ヽヽ、、杏::::::  |  ',:::::  `'ー、,、-''"´ 
  ',ノ,'' イ'  ::/ ィ   /    :/ ゙''':::::| ヽ;;;;; `゙;;'''';;ーi、,,、- '''''"彡゙ll|ソ ,
   { | l| /,,;イ   /    /   ::| ::」``ヽ;;;;;  ,、;;;ヽ、ヽ;; 、,,,ッ   
   ヽ  リ '"  }  /ノ l|  /     :|" 三三`' 、( );;  ヾ'、○}   { '
   ヽ  ヽ" :l    l l| /     :}、:::::     `' 、;;; ;;; ', ゙''、   j 、|.
    ヽ  ヽ    {    " /  | リ:: ヽ:::      '' 、从 ',、 ミヽ  ゙' 、.|
    ヽ :: \  '、 ミ         / 、 ゙l:::       ゙ll ゙ll:',ヽ  ゙' 、, ゙{
     ヽ :::  ミ  '、 ミ        |:::  ヾ:::::       ゙ll ゙l|l::::゙、  {  |
     ヽ:::::              リl|l|:::  ',         ゙ll: |::::::゙、人|; /
      ゙l ゙ミ          /:l. :レ'::} ',         ノ、;;;;;;;ヽ l|/ヽ

       |`-、ミ        /:::::::|   } |:::......    ,,、 '",、、゙゙''ー''´  ',
       |゙、::::`' 、,_    _/:::::::/   :} /::::::::::::,,、-''" {○ ゙ll`' 、 ゙l|:  |


ワルプルギス「きゃは……は……」

さやか「や、やったぁ! ワルプルギスの夜が消えていくよ!」

マミ「勝ったのね、私たち……!」

織莉子「待って、まだ油断しちゃダメ!」

キリカ「暁美ほむらは……!?」

かずみ「あ、みんな! あそこだよ!」


ほむら「ふ……ふふ……み、みごとだったわ……貴方達の力……」

みらい「こいつ! まだやる気なのか!?」

サキ「……いや、良く見るんだ」

カオル「あ……」

ほむら「そう……私はもう終わりよ……ごほっ!」

ニコ「……ソウルジェムがイったんだね」

海香「あとは……死を待つのみ、ね」


ほむら「うふ……うふふ……そう、もう私に残されたのは死だけ」

ほむら「……でもね? 私、最後にやりたかったことが残ってるの」

さやか「なんだって……!?」

マミ「何をする気!?」

かずみ「みんな気をつけて! まだ何かする気みたいだよ!」

ほむら「ふふ、心配はいらないわ……」

ほむら「……私ね、一度でいいから壁殴り代行をしてみたかったの」

ゆま「え……!?」


ほむら「ねえ、だれか、わたしに依頼してくれない? 壁殴り代行を」

さやか「そ、そんなこといきなりいわれても……」

サキ「困るな……」

まどか「……うん、いいよ。私がお願いする」

マミ「鹿目さん!?」

まどか「壁殴り代行さん。壁殴りをお願いしていいですか?」

ほむら「……もちろんよ」

ほむら「まかせてちょうだい、わたしの、最初で最後の壁殴り代行」

ほむら「あなたのために殴らせて……」


かずみ「で、でも周りに壁なんてないよ?」

ほむら「なにを言っているのよ?」

かずみ「え?」




       _
      ,r´===ヽ
      !l|从ハノリ!| 
    ノ|リ ゚ ヮ゚ノl|    「地面が、あるじゃない」
 _, ‐'´  \ホム/ `ー、_  
/ ' ̄`Y´ ̄`Y´ ̄`レ⌒ヽ

{ 、  ノ、    |  _,,ム,_ ノl
'い ヾ`ー〜'´ ̄__っ八 ノ

\ヽ、   ー / ー  〉
  \`ヽ-‐'´ ̄`冖ー-/





ほむら「……フンッ!」ドンッ!

さやか「うわ、なんだこれ!熱っ!」

キリカ「マグマ!? マグマだ!」

織莉子「隊長! ゆま隊長!  マグマです! どうすれば!」


まどか「ああ! ほむらちゃんがマグマに飲み込まれていくよ!」

ほむら「ふふ……ふふ、あははは……!!」

さやか「……笑ってやがる……」

ほむら「さようなら、哀れな魔法少女たちよ!」

ほむら「せいぜい長生きするといいわ、苦しみ、もがき、楽しみながら!」

ほむら「あはは……あはははは……!!」

マミ「マグマのなかに……」

織莉子「沈んでいく……」

ほむら(ふふ……これで、これでいいのよ……)

ほむら(さよなら、まどか……)

ほむら(どうか、ひととして、しあわせに、いきてちょうだい……)








まどか「こうして、私たちの戦いは終わりました」

まどか「ほむらちゃんというとてつもなく大きな、そしてぺったんこな壁を前に団結した皆は……」

まどか「あれからはなんやかんやで仲良くやってます」

まどか「身体のこととか、魔女化のこととかいろいろあるけれど……皆大丈夫そうです」

まどか「……でも、私には心残りがあって……」


まどか「もしかしたら、ほむらちゃんは本当は悪い子じゃなかったんじゃないか、って思えて……」

まどか「本当は仲良くできたかもしれないって思うと、胸が苦しくて……」

まどか「……こんなこと考えちゃうのは、やっぱり私が魔法少女じゃないからなのかな……」

まどか「なんだか……みんなとキモチがすれ違っちゃって……」

まどか「……壁を感じちゃうなぁ」

ゆま「そんな貴方に壁殴り代行だよ!」

まどか「えっ?」


ゆま「仲間との壁を感じちゃうけど壁を殴る筋肉が無い! そんなときに!」

ゆま「壁殴りで鍛えたスタッフたちが一生懸命あなたの代わりに壁を殴ってくれます!」

まどか「まあステキ!」

ゆま「さらに壁殴り代行では同時にスタッフも募集しています!」

まどか「えっ?」

ゆま「筋肉に自身のあるそこのアナタ!一緒にお仕事してみませんか?」

ゆま「壁を殴るだけの簡単なお仕事です!」

まどか「うん……いいよ、私、壁殴り代行になる!!!!!!」

まどか「こんな私でも誰かの役に立てるなら、それはとってもうれしいなって!!!!!!!!」

ゆま「ようこそ、壁殴り代行の世界へ!」

ゆま「それじゃあまずは研修からはじめよっか」

まどか「はい!!!!!!!!!!!!」

ゆま「キョーコ! 出番だよ!」







/ /____ /|     ヽ、\ ) 
 l |、.__ 〈/   -‐ ト、  )
 l |、  ̄入       、_`j`ヽ 
 ヽ\_〈::::::\__、__ノ` ヽ    
.\  ̄/\::::::/ l ,イl//`ヘヘ! 
  ̄ ̄l   ̄ /リノ(! ゚ ヮ゚ノリ YAH!

    /     //人 ` ニニヘ、
__/   _/    `ヽ \    ___/ヽ
/    ̄ /|           `¨\ ̄ ̄ ̄〈_/,、 \
     / /              \.   (__,. ‐-  l、
    , ' /、.: :`ヽ..,____..  -‐::::::i:‐:..、 ヽ   (___,.   |ハ
    / l/ ̄ \:::::::::::::> "´    ̄  `ヾ:、Y ‘ー┬r‐' |
  ./l /: :   ` 匸´___/__,..-  ` .、___ |  /│|__,ノl
 ∧/: : :     /  }/、        |  } ││|__ノ
 | |: : : :    {   /  )   ,  '"^ト-〈 │ | |__/
 | |\:_:_   ノヽ._/ー一^ ー‐´   │  V l | |、
 | |    ̄`ヽ: : i     ,     ,ノ、__,ノ  l |/|
 | |        ∨ `     〈  _/ |  |   | l !
 ! |  |     ∨       ̄ ゙,  ,!、__\ | | |
..││  l     |, -- 、    -┴‐' ヽ.  ̄\ !__|__


Don't forget.

Always,somewhere,

someone is kabenaguridaikouing

for you.

As long as you

remember her,

you're not alone.



忘れないで。

いつもどこかで、

誰かがあなたのために

壁殴り代行している。

彼女を覚えている限り、

あなたは1人じゃない。

fin.

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