ベルトルト「痴女？」(1000)
町外れにある無人の館。
そこには痴女が出るという噂があった。らしい。
噂とかどうでもいいし、なにより友達があんまりいない僕は知らなかったけど、
先日、ライナーが興奮しながら僕にその話を振ってきた。
フリーゲーム「青鬼」のパロです
ネタばれがあるので、注意してください
適当に聞き流しながら本を読んでいると、
横からアルミンが、ちょっとモジモジしながら話に入ってきた。
この子は見た目に反して性欲が強い。アルミンなので、好奇心が旺盛といえばまあ、うん。
まあ僕らはそういう年頃なので、仕方ない面もあるのだろう。
対照的にエレンは、どうでもよさそうな感じで話に加わっていた。
そんなわけで、僕たちは町外れにある無人の館にやってきたのだ。
一階 玄関
エレン「中は思ったよりきれいだな」
アルミン「なんだか寒いね……」
ライナー「おい！ 早く見にいこうぜ！！」
ベルトルト「……」
エレン「なんだよライナー、興奮してんのか？」
ライナー「そんなわけないだろ！ いいから早く……」
ﾊﾟﾘﾝｯ
一同「！？」
ベルトルト（東側の部屋かな？ なにか割れた音……？）
エレン「……」
アルミン「ち、痴女、かな……？」
ライナー「お、おい……。もう帰ろうぜ……」
ベルトルト（なんだコイツ……）
ベルトルト「馬鹿馬鹿しいな……。痴女なんているわけないだろう。常識的に考えて……」
ベルトルト「どうせ風かなんかだよ。僕が見てくる」ｽﾀｽﾀ
ライナー「お、おい！ 独り占めする気か！？」
ベルトルト「なら君も来ればいいだろ」
ライナー「……」
ベルトルト（いつものヘタレか……。だから童貞なんだよ）
ベルトルト「……」ｽﾀｽﾀ
一階 ダイニングキッチン
ベルトルト「」ｷｮﾛｷｮﾛ
ベルトルト（リビングとキッチンが一体になった、ダイニングキッチンってやつか）
ベルトルト（人はいない……のか？）ﾃｸﾃｸ
ベルトルト「ん……」
皿「」ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ
ベルトルト（皿が割れている……。さっきのはこれの音か？）
ベルトルト（どっかから落ちたのか？ でも窓は開いてないし……）ｷｮﾛｷｮﾛ
ベルトルト（……）
ベルトルト（痴女はともかくとして、誰か居るのかな？ イタズラ？）
ベルトルト（いったん戻るか……。一応証拠として持っとこう）ﾋｮｲ
皿の破片を手に入れた。
一階 玄関
ベルトルト「……ん？」ﾃｸﾃｸ
ベルトルト「みんなは……？」ｷｮﾛｷｮﾛ
ベルトルト「……？」
ベルトルト（どうしたんだろ……）
ベルトルト（どっか行ったのかな。一声かけてくれればいいのに）
ベルトルト（……仕方ない。探すか……）
ベルトルト（この館、結構広そうだよな……。面倒臭い……）ﾃｸﾃｸ
二階 廊下
ベルトルト（うわ、やっぱり部屋数多いな）
ベルトルト（順ぐりに見てくか……）ｶﾞﾁｬ
ベルトルト「ん？」ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ
ベルトルト（開かない……）
……
ベルトルト（閉まってる部屋ばっかだな）ﾃｸﾃｸ
ベルトルト（ホント面倒臭い……。もう帰ろっかな）ﾃｸﾃｸ
ベルトルト「……」ｶﾞﾁｬﾘ
ベルトルト「お」
ベルトルト（開いた）
二階 一室
ベルトルト「……」
ベルトルト（誰もいない）
ベルトルト（どっかその辺に隠れてるとかないよな）ﾃｸﾃｸ
ベルトルト（クローゼット。ここなら人が入れるかも……）ｸﾞｲｯ
ベルトルト（開かない）
ベルトルト（そこの机の下とか……）ﾃｸﾃｸ
ｶﾞﾀｯ
ベルトルト「ん？」
ベルトルト（なんの音？）
ベルトルト（まあいいか。机の下はー……）ｶﾞﾀｶﾞﾀ
ベルトルト（お）
図書室の鍵を手に入れた。
ベルトルト（図書室。……図書室ってどこだ？）
ベルトルト（まあいいや。他を探すか）ﾃｸﾃｸ
……
一階 玄関
ベルトルト（ほとんどの部屋が閉まってるじゃないか……）ﾃｸﾃｸ
ベルトルト（みんなどこへ隠れたんだ？）ﾃｸﾃｸ
ベルトルト（外に……）ｶﾞﾁｬ
ベルトルト「……」ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ
ベルトルト（……？ 玄関も開かない？）
ベルトルト（どうなってるんだ？）
……
ドア「」ｶﾞﾁｬ
ベルトルト（お、鍵が合った。ここが図書室か）
一階 図書室
ベルトルト（……広いな。本棚も沢山ある。金持ちなのかなぁ）ｷｮﾛｷｮﾛ
ベルトルト「ん……？」
ﾋﾀ…… ﾋﾀ……
ベルトルト（誰か居るのか……？）
ベルトルト「……」ﾃｸﾃｸ
ベルトルト「……お」
机の上「鍵」
ベルトルト（また、鍵だ……）
寝室の鍵を手に入れた。
ﾋﾀ……
ベルトルト「……？」ﾁﾗ
キース（半笑い）「……」
ベルトルト「教官……？」
ベルトルト（なんで全裸なんだ……？ 完全に勃起してるし）
ベルトルト（あとなんだその顔）
キース（半笑い）「……」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ
ベルトルト「うおおっ！？」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ
ベルトルト（怖い！）ｶﾞﾁｬ
一階 廊下
ﾋﾞﾀﾝﾋﾞﾀﾝﾋﾞﾀﾝﾋﾞﾀﾝ
ベルトルト（追ってきてる！？）ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ
ベルトルト（思わず逃げてしまったけど……）ﾁﾗ
キース（半笑い）「……」ﾋﾞﾀﾝﾋﾞﾀﾝﾋﾞﾀﾝﾋﾞﾀﾝ ←（陰茎が交互に太ももに当たっている音）
ベルトルト（怖い怖い怖い怖い！！）ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ
ベルトルト（なんで勃起しててそんなに速いんだ！！）ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ
ベルトルト（捕まったら、絶対犯されるっ！！）ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ
……
二階 一室
ベルトルト「」ﾊｧﾊｧ
ベルトルト（怖かった……！！ 絶対犯されると思った……！！）ｶﾞｸｶﾞｸ
ベルトルト（ん……）
ハンカチ「」
ベルトルト（これは、ライナーのハンカチ……）
ハンカチを手に入れた。
ベルトルト（彼は、ここにいたのか……）
ベルトルト「……」
ベルトルト（しかし、これで皆がいなくなった理由がわかった……）
ベルトルト（あの教官を見たら、誰だって逃げ出してしまうだろう）
ベルトルト（部屋が開かなかったのも、きっと皆どこかに隠れてるんだ）
ベルトルト（……）
ベルトルト（そして、閉ざされた玄関……）
ベルトルト（あれが教官の仕業だとすれば……）
ベルトルト（あの教官の常軌を逸した様子……）
ベルトルト（……そして、僕たちが耳にした『痴女』という噂……）
ベルトルト（……）
僕は、自分がした想像に、絶対にそうであって欲しくないと願った。
痴女の噂を流したのが教官自身で、この館も教官の所有物。
そして、教官が同性愛者の性倒錯者だったとしたら……。
僕たちは、そんな変態の巣に、のこのこ足を踏み入れてしまったことになる。
更に、彼が少年趣味である可能性を加味すると、僕たちの貞操は……。
僕が今感じているこれは、きっと、
絶望だ。
無事に出ても出られなくても、このことは憲兵団に通報しようと思った。
完
投下
ベルトルト「……」
ベルトルト（まあ、現状を嘆いても始まらないし……）
ベルトルト（まずは出られるところがないか探索しよう）
ベルトルト（そういや、さっき『寝室の鍵』が手に入ったな）
ベルトルト（くまなく探せば、脱出の手掛かりになるものがあるかもしれない）
ベルトルト（教官に見つかりませんように……）ｺｿｺｿ
……
三階 寝室
ベルトルト「……」
ベルトルト（ベッドがふたつ、カーペット……）ｷｮﾛｷｮﾛ
ベルトルト（それと本棚、タンス）ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ
ベルトルト（例によって開かないのか）
ベルトルト（他に不自然な箇所は……、ん）
フローリング「痛いよぉ……」ｼｸｼｸ
ベルトルト（これは……、ベッドを引きずってできた痕跡だな）
ベルトルト（んー……）
ベルトルト（試しに……）ｽﾞｯ
ベルトルト（！ お、スムーズに動くな）ｽﾞｽﾞｽﾞｽﾞｯ
ベルトルト（……！？）
穴「」
ベルトルト（ベッドを動かしたら、穴が出てきた……？）
ベルトルト（なんだこのギミック）
ベルトルト（これは……、二階の部屋に繋がってる、のか？）
ベルトルト（位置的に、確かこの下の部屋は、鍵が閉まってたような……）
ベルトルト（……降りるか？）
ベルトルト（いやでも、降りたら例の状態の教官が居たとかだったら凄い嫌だなぁ……）
ベルトルト（そんで、扉が開かなくて、閉じ込められました、とか……）
ベルトルト「……」
ベルトルト（まあ行ってみるか）ﾋｮｲ
……
二階 ピアノのある部屋
ベルトルト「っと」ｽﾄｯ
ベルトルト（……）ｷｮﾛｷｮﾛ
ベルトルト（中央にピアノ、本棚がふたつ、あとタンス……）
ベルトルト（なんか、だだっ広い割に殺風景な部屋だなあ）
ベルトルト（探索探索……、まずピアノは……）ﾃｸﾃｸ
ベルトルト（うおっ！？）ﾋﾞｸｯ
ベルトルト（血か……？ 鍵盤に血が付いてる……）ﾄﾞｷﾄﾞｷ
ベルトルト（まあ……、次だ次……）ﾄﾞｷﾄﾞｷ
ベルトルト（おー……、この本棚も横に動かせるな）ｽﾞｽﾞｽﾞｯ
ベルトルト（変なギミック多いな、教官の趣味かな……）ｽﾞｽﾞ
ベルトルト（金持ってんな）ｽﾞｽﾞｽﾞ
金庫「」
ベルトルト（なんか……、案の定だな）
眠いから寝ます
ベルトルト（超ビビッた……！！ なんなのあの人……！！）ﾄﾞｯｷﾝﾄﾞｯｷﾝ
ベルトルト（フスマの中に隠れてるとか……！ いきなり出てきて超ビビッた……！！）ﾄﾞｯｷﾝﾄﾞｯｷﾝ
ベルトルト（もう嫌、帰りたい……）
ベルトルト（……）
ベルトルト（しかし幸い、なぜか教官の知能はすごく低いみたいだ）
ベルトルト（単純なループに引っ掛かってくれて助かった……）
ベルトルト（撒くこと自体は、そんなに難しくないな）
ベルトルト（探索して、洗剤とついでに色々手に入った）
洗剤「」
＋ドライバー「」
ベルトルト（僕がまだ見てなかった一階）
ベルトルト（風呂桶に+ドライバー、棚に洗剤があった）
ベルトルト（それと北側にワシツがあった……。教官のせいで全然見れなかったけど）
ベルトルト（あと、その前の鍵の開かない部屋……。これも気になる）
ベルトルト（その辺も含めて、後でワシツまわりを探索しよう）
ベルトルト（しかし、みんなどこへ行ったんだろ……？ 全然見ない）
ベルトルト（で、洗剤が手に入ったわけだけど）
ベルトルト（そういやハンカチ持ってくるの忘れたな……）
ベルトルト（まあいいや。ライナーのを使おう）
ライナーのハンカチ「」
ベルトルト（僕がここに居るのはライナーのせいだし、うん）ﾄﾞﾊﾞﾄﾞﾊﾞ
ライナーのハンカチに洗剤をつけた。
ベルトルト「……」ﾌｷﾌｷ
ピアノ
http://i.imgur.com/ElLZ3PC.jpg
ベルトルト（ふむふむ。やっぱり数字か）
ベルトルト（ダイヤルロック式の金庫とも関連してる。間違いなさそうだ）
ﾋﾀ……
ベルトルト「え」ｸﾙｯ
キース（半笑い）「」
ベルトルト「ぎゃああああぁぁぁーーーーーーっっっ！！！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ
キース（半笑い）「」ﾋﾞﾀﾝﾋﾞﾀﾝﾋﾞﾀﾝﾋﾞﾀﾝ ←（陰茎が交互に太ももに当たっている音）
ベルトルト（なんでいんのなんでいんのなんでいんの！？）ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ
ドア「」ﾊﾞﾀﾝ
二階 廊下
ベルトルト（三階三階三階三階！！）ﾀﾞﾝﾀﾞﾝﾀﾞﾝﾀﾞﾝﾀﾞﾝ
キース（半笑い）「」ﾋﾞﾀﾝﾋﾞﾀﾝﾋﾞﾀﾝﾋﾞﾀﾝ ←（陰茎が交互に太ももに当たっている音）
三階 廊下
ベルトルト（寝室寝室寝室寝室！！）ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ
キース（半笑い）「」ﾋﾞﾀﾝﾋﾞﾀﾝﾋﾞﾀﾝﾋﾞﾀﾝ ←（陰茎が交互に太ももに当たっている音）
ドア「」ﾊﾞﾀﾝ
三階 寝室
ベルトルト（穴穴穴穴穴穴穴穴穴！！）ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ
キース（半笑い）「」ﾋﾞﾀﾝﾋﾞﾀﾝﾋﾞﾀﾝﾋﾞﾀﾝ ←（陰茎が交互に太ももに当たっている音）
……
三階 廊下
ベルトルト（撒けた……！！）ｾﾞﾋｭｰｯ ｾﾞﾋｭｰｯ
ベルトルト（……）ﾊｯﾊｯ
ベルトルト（死ぬ……！！ ビックリしすぎて死ぬ……！！）
ベルトルト（絶対あのハゲ嗜虐嗜好あるだろ……！！ こええよ……！！）
ベルトルト（……くそっ、こええ……）
ベルトルト（……あー。で、暗号がわかったんだっけ）
ベルトルト（戻るか）ﾃｸﾃｸ
……
二階 ピアノのある部屋
ベルトルト（で、２３９だったな）
ベルトルト（えーと。図の通りにしてー、……最初は９を引っくり返して、６と）ｶﾘｶﾘ
ベルトルト（で、３……、９……）ｶﾘｶﾘ
ベルトルト（最後は２……）ｶﾘｯ
解説
http://i.imgur.com/UgCxpxD.jpg
金庫「」ｶﾞﾁｬ
ベルトルト（っしゃ）
子供部屋の鍵を手に入れた。
……
ドア「」ｶﾞﾁｬﾘ
ベルトルト（っと、ここか）ｷﾞｨｨ
二階 子供部屋
ベルトルト（ふ～ん……）ｷｮﾛｷｮﾛ
ベルトルト（ベッドがひとつ、家具は全体的に黒っぽいな……）
ベルトルト（お？）
戸棚の上「なんか」
ベルトルト（戸棚の上になにかある。えーと……）ｷｮﾛｷｮﾛ
椅子「」
ベルトルト（よし、これを足場にして……）ｽﾞﾘｽﾞﾘ
ベルトルト（ん……、しょっと）ﾓｿﾞﾓｿﾞ
ライターオイルを手に入れた。
ベルトルト（……ライターが無いのに）
ベルトルト（まあいいや。一応持っとくか）ｽﾄｯ
ベルトルト（他になんかないかな）ｷｮﾛｷｮﾛ
ベッドの影「」ﾓｿﾞ
ベルトルト「……」
ベルトルト（なんかいる……。まさか教官か……？）
ベルトルト（そーっと）ｺｿｺｿ
アルミン「あ……」
ベルトルト「アルミン……」
アルミン「ベルドルドぅ……！」ｸﾞｽｸﾞｽ
ベルトルト「あー、ごめん。僕だよ僕、教官じゃないよ」
アルミン「ごわがっだよぅ……」ｸﾞｽｸﾞｽ
ベルトルト（こんなに怯えて……、気丈な質の彼が……）
アルミン「うえぇ……」ｸﾞｽｯｸﾞｽｯ
ベルトルト「……」ﾅﾃﾞ
ベルトルト（無理もない。あの教官を目の当たりにしたんだ）ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
ベルトルト（特にアルミンは顔が整っていて童顔、女の子みたいな顔だからな……）ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
ベルトルト（自身が最も貞操の危機に晒されているであろうことは、彼自身にもわかったはずだ）ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
ベルトルト（……）ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
アルミン「うぅぅ」ｸﾞｽｯｸﾞｽｯ
……
ベルトルト「……他のみんなは？」
アルミン「……わからない。急なことで、みんな散り散りになってしまった」
アルミン「君が行ったあと、すぐだったんだ。教官が……、教官が来て……」
アルミン「そ、その場で、うぷっ！」ｸﾞｸﾞｸﾞｯ
ベルトルト「無理に喋らなくてもいいよ」
ベルトルト（なにやってんだあのオッサン）
ベルトルト「玄関は閉ざされていた。この家は、かなりつくりが頑丈らしい」
ベルトルト「どの扉もいくら叩いてもビクともしない」
ベルトルト「僕らは閉じ込められたみたいだ。教官の巣に……」
アルミン「そんな……」ｸﾞｽｯ
ベルトルト「僕は脱出する方法が無いか、もう少し探索してみる」
ベルトルト「それで……」
アルミン「うぅぅ……」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ
ベルトルト（……できればアルミンにも着いてきて欲しかったけど、この様子じゃ……）
ベルトルト「出口が見つかり次第、君を迎えにくるよ」
アルミン「うぅぅぅっ……、ご、ごめん……」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ
ベルトルト「気にしなくていいよ。誰にでも怖いものはある」
アルミン「……」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ
ベルトルト「君はここで、じっとしてるんだ」
アルミンを残して、僕は子供部屋から出た。
まだ探索していないところは……、ワシツと、それに屋根裏部屋か。
ひとまずワシツが気になるな……。次はそこを目指そう。
たまに見境ないの感じで、唐突に全裸で半笑いの教官が飛び出してくるので、
適当にかわしつつワシツを目指した。
パターン見つけるとかなり楽に撒ける。やっぱりこのオッサン馬鹿だろ。
だいぶ余裕の出てきた僕は、どういう風に憲兵団に通報すれば罪が重くなるか、
既に脱出した体で頭を悩ませつつ、ワシツへと進んだ。
完
あなただけ見つめてる
http://i.imgur.com/RJLQitS.jpg
勃起してるのを忘れてました
すいません
http://i.imgur.com/qFZ7o6g.jpg
投下
一階 和室
ベルトルト「……」ｿﾛｿﾛ
ベルトルト（……）
ベルトルト（よし、教官は出てこない）
ベルトルト（もう片方のフスマは……）ｶﾗ……
ベルトルト（いないみたいだな）
ベルトルト（よし。探索開始）
……
ベルトルト（フスマの中をよくよく探してみよう）
ベルトルト「……」ｶﾗﾗ
ベルトルト「……」ｼﾞﾛｼﾞﾛ
ベルトルト（お）
http://i.imgur.com/oqVVxAj.jpg
ベルトルト（……）
ベルトルト（……んー、まあ一応オイルを入れるか）ｺﾞｿ
ベルトルト（……）ｶﾁｬｶﾁｬ
ベルトルト（……そうか。ランプ代わりになりそうだな）ｺﾞｿｺﾞｿ
ベルトルト（……）ﾄｸﾄｸ
ベルトルト（流石に放火はまずいか）ﾄｸﾄｸ
ベルトルト（だいいち僕たちも死ぬ）ﾄｸﾄｸ
……
ベルトルト「……？」ｼﾞｯ
壁「」
ベルトルト（……なんか違和感が）
ベルトルト（……）ﾑｰ
ベルトルト（壁紙……、だよな。全面）ｽﾘｽﾘ
ベルトルト（……壁紙の向こう側になんかある？）
ベルトルト（このシルエットは、扉か？）
ベルトルト（……）ｷｮﾛｷｮﾛ
ベルトルト（剥がすのは面倒だな……。んっと）ｺﾞｿｺﾞｿ
ベルトルト（……ナイフなんか持ってきてないよな）
ベルトルト（あ）
皿の破片「」
ベルトルト（……使えそうだ）
ベルトルト「……」ｷﾞﾘｷﾞﾘ ｷﾞﾘｷﾞﾘ
ベルトルト「……」ﾍﾞﾘﾍﾞﾘ ﾍﾞﾘﾍﾞﾘ
ベルトルト「……」ﾍﾞﾘﾍﾞﾘ
ベルトルト（ちょっと楽しい）ﾍﾞﾘﾍﾞﾘ
割いた壁紙「扉っぽいの」ﾁﾗｯ
ベルトルト（お、それっぽいな）
……
ベルトルト（……）
ベルトルト（扉が出てきたけど……）
ベルトルト（ドアノブが無い）
ベルトルト（……）ﾑｰ
ベルトルト（今までの傾向からすると、『ドアノブを探せ』ってことか？）
ベルトルト（どうも、謎解きさせたいように感じるんだよな。手が込みすぎてる）
ベルトルト（……）
ベルトルト（……でもなあ。当の教官が、正気とは思えないんだよな）
ベルトルト（……あー。でもやっぱり、僕らの反応を楽しんでるのか）
ベルトルト（……）
ベルトルト「……」ﾑｶﾑｶ
ベルトルト（次だ）ｽﾀｽﾀ
……
三階 屋根裏部屋
ベルトルト（……）
ベルトルト（物が少ない）
ベルトルト（……）ｷｮﾛ
ベルトルト（クローゼット、タンス、簡素な机に椅子……）ﾃｸﾃｸ
ベルトルト（奥に扉……。教官が潜んでないか注意と）ﾃｸﾃｸ
ベルトルト（よし、探索開始）
……
ベルトルト（……）
ベルトルト（何もないなこの部屋）
ベルトルト（……）
ベルトルト（まあいいや。ここは置いといて、ひとまず次の部屋に行こう）ｽﾀｽﾀ
ｶﾞﾁｬ
ベルトルト「！」ｸﾞﾙｯ
エレン「お……」
ベルトルト「あ……」
エレン「ベルトルト！ 無事だったか！！」ﾀﾞﾀﾞｯ
ベルトルト「お互いにね。よかったよホント」ﾌｩ
エレン「……お前も見たんだな？」
ベルトルト「……」ｺｸﾘ
……
エレン「……そっちも手掛かりは無しか」
ベルトルト「どうもこの屋敷は手が込んでるね。……多分だけど、遊ばれてるように感じる」
エレン「……だろうな。クソッ！！」
ベルトルト「……」
エレン「武器になりそうなものも見当たらなかった」
エレン「台所ならナイフの一本でもありそうなもんだと思ったんだがな」
ベルトルト「……あったとしても、僕たちじゃ束になったって敵いそうもないよね」
エレン「あー……、教官クソつええからな。ミカサ子供扱いだし……」
ベルトルト「……まあ、最後の選択肢として考えておこう」
エレン「おう……。考えたくねえけど……」
ベルトルト「……そうだ。アルミンを見たよ」
エレン「！ どこだ！？」
ベルトルト「落ち着いて。……二階の北西の部屋だ。酷く怯えていたよ」
ベルトルト「知恵を借りたいと思ったけど、あの様子じゃ難しそうだ」
エレン「……！」ﾀﾞﾀﾞｯ
ベルトルト「エレン！」
エレン「……！？」
ベルトルト「最悪、自分だけでも脱出することを優先するんだ！」
ベルトルト「憲兵団を呼べば、死なない限り僕たちは全員助かる！」
ベルトルト「それだけだ！ 行って！」
エレン「……おう！」ﾀﾞﾀﾞｯ
ｶﾞﾁｬ ﾊﾞﾀﾝ
ベルトルト「……」
ベルトルト（エレンを見て、アルミンが平常心を取り戻してくれればいいけど……）
ベルトルト（アルミンが戦力になれば、かなり心強くなる）
ベルトルト（……）
ベルトルト（さて、こちらはこちらの仕事をしよう）ｽﾀｽﾀ
扉「」
ベルトルト（……教官に備えて）ﾄﾞｱﾉﾌﾞｸﾞｯ
ベルトルト「」ｶﾞﾁｬ
扉「」ｷﾞｰ
扉「壁」
ベルトルト「は？」
ベルトルト（向こう側が壁！？ なんだこの扉！？）
ベルトルト「……」
ベルトルト「……」ﾑｶﾑｶ
ベルトルト（くっそぉ……。なんだこれ、完全に遊べれててめちゃくちゃ腹が立つ……）ﾑｶﾑｶ
ベルトルト（……）
ベルトルト（まあ、次行こう次……）
ベルトルト（他に探索してない場所はー……）
ベルトルト（……ん？）
ベルトルト（……えーと、ワシツ周辺で二箇所入れない場所があった）
ベルトルト（探索済みの場所はー……）
ベルトルト（一階で、風呂・便所・ワシツ・図書室・ダイニングキッチン）
ベルトルト（二階は、ライナーがいた部屋・アルミンのいる子供部屋・ピアノがある部屋）
ベルトルト（で三階、隠し穴のある寝室・いまいる屋根裏部屋……）
ベルトルト（……んー？）
ベルトルト（え？ ちょっと待って。落ち着いて整理しよう）
ベルトルト（……）ｺﾞｿｺﾞｿ
ベルトルト（……今持ってる鍵は全部、既に開放済みの部屋のやつだよな）ｼﾞｬﾗｼﾞｬﾗ
ベルトルト（……）
ベルトルト（ん？）
ベルトルト（待て待て待て待て。え？）
ベルトルト（……）ｺﾞｿｺﾞｿ
ベルトルト（……これは＋ドライバーで、こっちのポッケに入ってるのが皿の破片で）ｺﾞｿｺﾞｿ
ベルトルト（で、これがライターで……）ｺﾞｿｺﾞｿ
ベルトルト（……）ｳﾜｷﾞﾊﾟﾝﾊﾟﾝ
ベルトルト（……）ｽﾞﾎﾞﾝﾊﾟﾝﾊﾟﾝ
ベルトルト（……）ﾊﾟﾝﾊﾟﾝ
……
ベルトルト（……）ﾎﾞｰｯ
ベルトルト（……）ﾃｸﾃｸ
ベルトルト（もっかい探索しよっか）ﾃｸﾃｸ
……
……
二階 廊下
キース（半笑い）「……」ﾋﾞﾀﾝﾋﾞﾀﾝﾋﾞﾀﾝﾋﾞﾀﾝ ←（陰茎が交互に太ももに当たっている音）
ベルトルト「死ねハーゲ！！ ちんこちっさいんだよバーカ！！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ
……
……
一階 ダイニングキッチン
キース（半笑い）「……」ﾋﾞﾀﾝﾋﾞﾀﾝﾋﾞﾀﾝﾋﾞﾀﾝ ←（陰茎が交互に太ももに当たっている音）
ベルトルト「オッスオッス！！ こっち来てみろやハゲ！！ お！？」ﾊﾟﾝｯ ﾊﾟﾝｯ ←（手拍子しながらソファーの周りぐるぐる回ってる）
……
……
一階 玄関
キース（半笑い）「……」ﾋﾞﾀﾝﾋﾞﾀﾝﾋﾞﾀﾝﾋﾞﾀﾝ ←（陰茎が交互に太ももに当たっている音）
ベルトルト「ヒュウ！！ あっぶね！！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ ←（教官の真横を横切った）
キース（半笑い）「……」ﾋﾞﾀﾝﾋﾞﾀﾝﾋﾞﾀﾝﾋﾞﾀﾝ ←（陰茎が交互に太ももに当たっている音）
ベルトルト「よーし寝室を目指すぞ！！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ
二階 廊下
キース（半笑い）「……」ﾋﾞﾀﾝﾋﾞﾀﾝﾋﾞﾀﾝﾋﾞﾀﾝ ←（陰茎が交互に太ももに当たっている音）
ベルトルト「あれ？ 今気づいてんすけど、教官ってハゲなんすか？ へぇ～」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ ←（後ろを見ながら走ってる）
キース（半笑い）「……」ﾋﾞﾀﾝﾋﾞﾀﾝﾋﾞﾀﾝﾋﾞﾀﾝ ←（陰茎が交互に太ももに当たっている音）
ベルトルト「まあだからって別に言うことはないですよ？ ただ、ハゲだったんだなぁって」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ ←（自分の頭をしきりに撫でている）
キース（半笑い）「……」ﾋﾞﾀﾝﾋﾞﾀﾝﾋﾞﾀﾝﾋﾞﾀﾝ ←（陰茎が交互に太ももに当たっている音）
ベルトルト「……」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ ←（後ろを見ながら走ってる）
キース（半笑い）「……」ﾋﾞﾀﾝﾋﾞﾀﾝﾋﾞﾀﾝﾋﾞﾀﾝ ←（陰茎が交互に太ももに当たっている音）
ベルトルト（怖い）ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ
……
……
三階 寝室
ベルトルト「……」ﾍﾞｯﾄﾞﾃﾞｸﾞﾀﾞｰｯ
ベルトルト（……疲れた）
ベルトルト（……）
ベルトルト（何やってんだろ僕……）
ベルトルト（……）
ベルトルト（……あ～）ｶﾐﾜｼｬﾜｼｬ
ベルトルト（次の手が見えないんだよなぁ……）
ベルトルト（全部の部屋を、徹底的に探索し直したと思うんだけど……）
ベルトルト（……）
ベルトルト（まだ探し足りないの……？）ｺﾞﾛｺﾞﾛ
ベルトルト（……）ｺﾞﾛｺﾞﾛ
ベルトルト（……）
ベルトルト（あ～～。……考え方を変えれば）
ベルトルト（相手が『謎を解け』って言ってる以上、ピースを探すこと自体にそんなに手間はかかるとは考えにくい）
ベルトルト（ということは、ピースの置き方の問題なのか……）ｺﾞﾛｺﾞﾛ
ベルトルト（……）ｺﾞﾛｺﾞﾛ
ベルトルト（違和感、違和感があった場所）
ベルトルト（……）
ベルトルト（そうだ。ワシツの前の隠し扉）
ベルトルト（あれは開ける手段が『鍵』じゃなくて『ドアノブを付ける』だった）
ベルトルト（……）
ベルトルト（……ん）ｵｷｱｶﾞﾘ
ベルトルト（……）ﾃｸﾃｸ
ベルトルト（……）
扉のドアノブ「」
ベルトルト（……ネジでとめてある）
ベルトルト（……）ﾎﾞｰｯ
ベルトルト「あ」
ベルトルト（……えー？）ｺﾞｿｺﾞｿ
＋ドライバー「」
ベルトルト「……」
ベルトルト（……えー？ ん？）
ベルトルト（……）
ベルトルト（あ、屋根裏部屋のドア……）
ベルトルト（だから向こう側が壁だったんだ）
ベルトルト（……）
ベルトルト（……）
ベルトルト（……）
ベルトルト（あー……）
……
一階 和室 隠し扉の前
ベルトルト「……」ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ
ベルトルト（無駄な時間食った……）ﾈｼﾞﾈｼﾞ
ベルトルト「……」ﾈｼﾞﾈｼﾞ
扉「ドアノブ」
ベルトルト（よし）ｶﾞﾁｬ
一階 隠し部屋
ベルトルト（うわ真っ暗）
ベルトルト（えーっと、ライターライター）ｺﾞｿｺﾞｿ
ベルトルト（これか……。っと）ｼｭﾎﾞ
ﾎﾟｩ
ベルトルト（よしよし。手元くらいは見えるぞ）
ベルトルト（よし、探索開始……）ﾃｸ
ロウソク「」
ベルトルト「……」
ベルトルト（……やっぱ馬鹿にされてるよなぁ）ﾎﾟｯ
ロウソク「火」ﾎﾞﾎﾞﾎﾞｯ
ベルトルト（おお、結構火力強い）
ベルトルト（おかげでさっきよりずっと明るくなった。教官が来ても大丈夫そうだ）
……
一階 隠し部屋の奥 牢屋
ベルトルト（……なぜ牢屋が。しかもここも隠し部屋じゃないか。意味あるのかここ？）
ベルトルト（……いけない。考えるのはよそう。きっとろくな使い道なんてないんだ）ﾃｸﾃｸ
牢の扉「」ｶﾞﾁｬ
ベルトルト（ん？ へえ、どちら側からでも鍵が閉めれるのか）ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ
ベルトルト（じゃあここに閉じ込めたいときは、別の錠前でもつけるのかな？ 二度手間じゃないの？）
ベルトルト（じゃあ鍵をかけとけば教官は中に入ってこれないのか）ｶﾞﾁｬﾘ
ベルトルト（僕が逃げられないけどね）ﾊﾊ
ベルトルト（……あ）
ベルトルト（そうだ。アルミンには、ここに立て篭って貰えばいいんじゃないか？）
ベルトルト（捕まって再起不能にされるくらいなら、そっちの方がずっとマシだ）
ベルトルト（それで平静になれば、妙案も聞けそうだし。うん、そうするか）
ベルトルト（んー。他にはなにもないかな）ｷｮﾛｷｮﾛ
鍵「」
ベルトルト（お、わざとらしく鍵が落ちてる）ﾄｺﾄｺ
ベルトルト（これがワシツの前の扉の鍵かな）ﾋｮｲ
地下室の鍵を手に入れた。
ベルトルト（へえ地下室。あそこは地下に続いてたのか）
ﾊﾞﾝｯ
ベルトルト「っ！？」ｷﾞｮｯ
キース（半笑い）「」ﾋﾞﾀﾝﾋﾞﾀﾝﾋﾞﾀﾝﾋﾞﾀﾝ ←（陰茎が交互に太ももに当たっている音）
牢の扉「」ｶﾞｼｬｶﾞｼｬｶﾞｼｬｶﾞｼｬ
キース（半笑い）「……」
ベルトルト（あ、あっぶね～）ﾄﾞｯｷﾝﾄﾞｯｷﾝ
ベルトルト（鍵に気づいてなかったらアウトだったな。この牢屋じゃスペースなくて立ち回りはできないし）ﾄﾞｯｷﾝﾄﾞｯｷﾝ
キース（半笑い）「……」ｷﾞｼｯ
ベルトルト（……？）
キース（半笑い）「……」ｶﾞｼｬｯ!!! ｶﾞｼｬｶﾞｼｬｶﾞｼｬｶﾞｼｬ!!!!
ベルトルト「……！？」
キース（半笑い）「……」ｶﾞｼｬｶﾞｼｬｶﾞｼｬ!!! ｶﾞｼｬｶﾞｼｬｶﾞｼｬｶﾞｼｬｶﾞｼｬ!!!!
キース（半笑い）「……」ｶﾞｼｬｶﾞｼｬｶﾞｼｬ!! ｶﾞｼｬｶﾞｼｬｶﾞｼｬｶﾞｼｬｶﾞｼｬ!!!! ｶﾞｼｬｶﾞｼｬｶﾞｼｬｶﾞｼｬｶﾞｼｬ!!!!
ベルトルト「ひっ」
キース（半笑い）「……」ｶﾞｼｬｶﾞｼｬ!!!!! ｶﾞｼｬｶﾞｼｬｶﾞｼｬｶﾞｼｬｶﾞｼｬｶﾞｼｬｶﾞｼｬｶﾞｼｬｶﾞｼｬ!!!!!!
キース（半笑い）「……」ｶﾞｼｬｶﾞｼｬｶﾞｼｬｶﾞｼｬｶﾞｼｬｶﾞｼｬｶﾞｼｬｶﾞｼｬｶﾞｼｬｶﾞｼｬｶﾞｼｬｶﾞｼｬｶﾞｼｬｶﾞｼｬｶﾞｼｬｶﾞｼｬ!!!!
ベルトルト（ここ、怖い怖い怖い怖い……！！）ｸﾞｯ
ベルトルト（早く、どこか行ってくれ……！！）
ｼﾝ……
ベルトルト（……）
ベルトルト（……諦めたか？）ｶｵｱｹﾞ
キース（半笑い）「……」
ベルトルト「……」
ベルトルト「あ」
僕は、顔を上げてしまったことを後悔した。
そういえば、今日じっくりと教官の顔を見たのは今のが初めてだ。
彼の目は、常人のそれとははっきり違っていて、
そんなことは解りきっていたはずなのに、僕の心は何処かに吸い込まれそうになった。
アルミンの気持ちが今は少し解る。
きっと聡い彼のまなこは、教官の瞳の闇を、違えることなく受け止めてしまったのだろう。
瞳孔開きすぎだろ頭おかしくね？ 薬でもやってんじゃねえのこのオッサン。
余罪ボロっボロ出てくんな。絶対憲兵団に突き出してやる。
完
投下
今回別のとこで書いてる設定引き継いじゃってますが、
見なくてもあまり違和感は思います
……
キース（半笑い）「……」
キース（半笑い）「」ｸﾙｯ ﾌﾞﾗﾌﾞﾗﾌﾞﾗﾌﾞﾗ ←（陰茎が左右に揺れている音。擬態語なので実際には聞こえない）
ﾊﾞﾀﾝｯ
ベルトルト「……」
ベルトルト「」ﾍﾀｯ
ベルトルト「」ﾌﾞﾙｯ
ベルトルト（こ、こええ……。怖すぎるだろアレ……）ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ
ベルトルト（……）
ベルトルト「はぁ……」
ベルトルト（……少しの間待つか。扉の前で待ち構えてるかもしれない）
ベルトルト（まあ、根比べだ）
……
一階 地下室の扉の正面
ベルトルト（……）ｷｮﾛｷｮﾛ
ベルトルト（よし、教官はいないぞ）
ベルトルト「……」ﾁｬﾘ
地下室の鍵
http://i.imgur.com/ku4KShg.jpg
ベルトルト「……」ｶﾞﾁｬﾘ
地下室の扉を開けた。
ベルトルト（よし、行く……）
ｷｬｱｰｰｰｰｰｰｰｰｯ
ベルトルト「……！？」
ベルトルト「アルミン……！？」ｸﾙｯ
ベルトルト（アルミンの悲鳴だ！！ くそっ！！）ﾀﾞﾀﾞｯ
ベルトルト（……）ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ
ベルトルト（きゃあって）ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ
……
二階 廊下 子供部屋の正面
ベルトルト「はっ、はっ……！」ｾﾞｴｾﾞｴ
ｶﾞﾁｬ ﾊﾞﾀﾝｯ
ベルトルト「アルミンっ！！」ﾊﾞｯ
キース（半笑い）「」ﾀﾝｯ ﾀﾝｯ ←（陰茎が肛門に出し入れされて、それに連なって出ている音）
アルミン「あっ、あっ」ﾋﾞｸｯ ﾋﾞｸｯ
ベルトルト「」
アルミン「ん……」
キース（半笑い）「」ﾀﾝｯ ﾀﾝｯ ←（陰茎が肛門に出し入れされて、それに連なって出ている音）
アルミン「あふっ、あっ」ﾋﾞｸﾝｯ ﾋﾞｸｯ
ベルトルト「て、てめえーーーーーーーーーーーっ！！！」
キース（半笑い）「」ｸﾞﾙｯ
キース（半笑い）「」ｷﾞｮﾛｯ
ベルトルト「あ」
キース（半笑い）「」ﾇﾎﾟﾝｯ ←（陰茎を肛門から引き抜いた音）
アルミン「あうっ」ﾄﾞｻｯ
キース（半笑い）「……」ﾋﾞﾀﾝﾋﾞﾀﾝﾋﾞﾀﾝﾋﾞﾀﾝ ←（陰茎が交互に太ももに当たっている音）
ベルトルト「クソっ！」ｸﾙｯ ﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ
……
二階 ピアノのある部屋
ベルトルト（撒けたか……）ﾊｯ ﾊｯ
ベルトルト（……）
ベルトルト（子供部屋へ行こう）ﾀｯﾀｯﾀｯ
二階 子供部屋
ドア「」ｶﾞﾁｬﾘ
ベルトルト「……」ｿｰｯ ﾁﾗｯ
アルミン「」
ベルトルト（教官はいないな）ﾃｸﾃｸ
ベルトルト（さて……）
アルミン「」←（肛門丸出しで、腰だけ浮いてうつ伏せで床に転がってる）
ベルトルト「……」
ベルトルト（これは酷いな……）
ベルトルト「アルミン！ 意識はあるか！？」ﾕｻ
ベルトルト「気をしっかり持つんだ！」
アルミン「」
ベルトルト（……反応がないな）ｺﾞﾛﾝ
アルミン「」←（仰向け）
ベルトルト（……これは）
アルミン「……」ﾄﾛﾝ
ベルトルト（様子が……）
ベルトルト「アルミン？ アルミン？」ﾍﾟﾁﾍﾟﾁ
アルミン「ん……」ﾎﾞﾔｰｯ
ベルトルト（これは、まさか……）ﾏｻｸﾞﾘ
アルミン「うー……」
アルミンの腕「赤い点」
ベルトルト（やっぱり、注射痕だ）
ベルトルト（薬物を使ったのか。あのクソハゲ……）
ベルトルト「ちょっと動かすよ」ｵﾋﾒｻﾏﾀﾞｯｺ
アルミン「……」
……
ベッドの上「アルミン」
ベルトルト（両手首にアザ、これは掴まれたあとだな）ﾓﾂ
ベルトルト（青黒く変色してる……。すごい握力で掴まれたんだ）
ベルトルト（シャツは乱れているけど、破れたりはない）ｺﾞｿｺﾞｿ
ベルトルト（とすると、ズボンだけ下ろして、そのまま挿入した……？）
ベルトルト「……」ﾏｼﾞﾏｼﾞ
ベルトルト（注射痕の上部、左上腕にもアザ）
ベルトルト（んー、とすると）ｱﾀﾏｺﾞｿｺﾞｿ
アルミン「いうっ」ﾋﾞｸｯ
ベルトルト「あ、ごめんね」
ベルトルト（後頭部にタンコブがあった……）
ベルトルト（んーと、じゃあ）ｼｬﾂﾋﾗｷ
ベルトルト（やっぱり、胸部にもアザがある）
図解
http://i.imgur.com/zzK9ALo.jpg
ベルトルト（ふーむ）ﾎﾟｸﾎﾟｸ
ベルトルト（教官が襲ってきたとき、最初はアルミンは抵抗するなり、逃げるなりしようとしたのだろう）
ベルトルト（で、抵抗する最中に両手首を掴まれた）
ベルトルト（で、床に倒されて……。教官が覆いかぶさったのかな、たぶん）
ベルトルト（このとき後頭部を打った）ｺﾝｺﾝ
ベルトルト（で、そのまま左手でアルミンの左腕を掴んで、静脈注射した……）
ベルトルト（……凄いな教官、いろんな意味で）
ベルトルト（化け物だろ……）
ベルトルト（……）ﾏｼﾞﾏｼﾞ
左腕「注射痕」
ベルトルト（正確に打ってるんだよな？ これは）
ベルトルト（注射なんてそんな簡単なもんじゃないだろ。ましてや抵抗してる相手に）
ベルトルト（……）
ベルトルト（右胸のアザはなんだろう。掌底でも打ち込んだのかな）
ベルトルト（……）
ベルトルト（で、薬物で意識を朦朧とさせて、あとは好き放題か）
ベルトルト（……）
ベルトルト（あー、冷静に分析してる場合じゃないな）
ベルトルト（とにかく、アルミンの薬物をなんとかしないと）ﾀｯﾀｯﾀｯ
……
一階 トイレ
ベルトルト（……）ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ
ベルトルト（嘘だろ。トイレの水すら止められてる）
ベルトルト（……）
ベルトルト（……）
ベルトルト（……）
ベルトルト（仕方ない）
ベルトルト（先に進もう）ﾀｯﾀｯﾀｯ
ベルトルト（次は地下だったか）ﾀｯﾀｯﾀｯ
……
これ以上、僕が彼に出来ることはない。
教官がうろついている以上、抱えて移動するのも現実的じゃない。
僕がなるべく派手に立ち回れば、教官の目が彼に向く危険も減るだろう。
なんせあと三人仕留めれば、あとは好き放題にできるのだから。
使われた薬物の正体はわからないが、とにかく危険なものでないことを祈ろう。
あとは、アルミンを救出してもらうため、ここを一刻も早く脱出する。
アルミン……。
君のお尻の穴からは、血が出ていなかったね。
試しに指を入れてみたら、とてもスムーズに拡がったね。
いつか僕と君でしたアナルセックスの話って、そういうことだったんだろう？
うすうす気づいてたよ。
みんなと練習したときは、君が挿入する側だったけど、
君がホントに知りたかったのは、挿入される側のことだったんだよね。
君のお尻の穴は、とっても柔らかかったよ。
いっぱい練習したんだね。
君のお尻の穴は、そこに誰かに入れてもらうために、頑張って柔らかくしたんだよね。
君のそんな想いを、頑張りを踏みにじった教官は、許しちゃいけないよね。
いやまあ僕に言われたくないって気持ちはまあわかるけど、
うん。それはそれ、これはこれだから。
よーし、教官を牢獄へブチ込むモチベーションが上がってきた。
頑張ろう。
完
ちょっとホラー過ぎんよ～
アルミンをアルレルトしたい
そして前のＳＳ教えてください！
>>199
これです
コニー「酸っぱいのか」 - SSまとめ速報
(http://jbbs.livedoor.jp/bbs/lite/read.cgi/internet/14562/1372062598/l50)
投下
……
地下一階 広場中央
ベルトルト「……」ﾃｸﾃｸ ｷｮﾛｷｮﾛ
ベルトルト（なんか……、木製の棚？ がいっぱいある）ｷｮﾛｷｮﾛ
ベルトルト（で、左右に扉があるな）
ベルトルト（よし、まずはこの部屋を調査しよう）
……
ベルトルト（お？）
棚の上「なんか」
ベルトルト（光を反射してる……、もしかして鍵かも）
ベルトルト（でも高くて、僕にも取れそうにないぞ）
ベルトルト（椅子かなんか欲しいな）
ベルトルト（まあひとまず後回しだ。次……）ﾃｸﾃｸ
……
ベルトルト「……」
板「」
ベルトルト（金属製の板が、壁に張り付けられてる）
ベルトルト（留め具はネジ。だけど－ドライバーがない……）
ベルトルト（とすると、どこかにあるのか？ もしかしてさっきのやつかも）
ベルトルト（まあ次だ。まずは東側の部屋に行こう）ﾃｸﾃｸ
……
地下一階 東側の部屋
ベルトルト（……）ﾃｸﾃｸ
ベルトルト（東側に扉ひとつ、更に北側にひとつ……）ｷｮﾛ
ベルトルト（クローゼットひとつ、黒い棚ひとつ。他にはなにもないな）
……
ベルトルト（なにもない……、うん。次、東の部屋）ﾃｸﾃｸ
……
地下一階 最東の部屋
ベルトルト（暗っ！ ライターライター……）ｺﾞｿｺﾞｿ
ライター「」ｼｭﾎﾞｯ ﾎﾟｳ･･････
ベルトルト「……」ﾃｸﾃｸ
ベルトルト（……お）
鉄格子「」
ベルトルト（また牢屋か……）
ベルトルト「……」ﾃｸﾃｸ
牢屋の扉「」
ベルトルト「……」ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ
ベルトルト（……鍵が必要なのか）
……
北側の扉の奥 階段
ベルトルト（おっ、階段だ……）ﾃｸﾃｸ
ベルトルト（奥に扉がある。ここが地下だから……）ﾃｸﾃｸ
ベルトルト（外に出られるかも……）ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ
鍵がかかっている。
ベルトルト（……だよねー）
ベルトルト（次は西側の部屋か）ﾃｸﾃｸ
……
地下一階 西側の部屋
ベルトルト（お）
椅子「」
ベルトルト（椅子だ。これでさっきの棚の上のやつが取れるぞ）ｽﾀｽﾀ
ベルトルト（……）ｽﾞﾙｽﾞﾙ
ベルトルト（他にはー……）ｷｮﾛｷｮﾛ
本棚の上「なんか」
ベルトルト（……）ｽﾞﾙｽﾞﾙ
ベルトルト（よいしょ……、んー……）ｺﾞｿｺﾞｿ
－ドライバーの芯を手に入れた。
ベルトルト（ふんふん。だいたいのつくりが掴めてきたぞ）
……
地下一階 中央の部屋
ベルトルト（金属板を－ドライバーで外したら、金庫が出てきた。また４桁の暗号だ）ｽﾞﾙｽﾞﾙ
ベルトルト（じゃあたぶん、棚の上にあるやつが牢屋の鍵だな）ｽﾞﾙｽﾞﾙ
ベルトルト（そんで牢屋の中に、金庫の暗号のヒントなりがあるはず……）ｽﾞﾙｽﾞﾙ
ベルトルト（で、金庫の中に、地上へ出る扉の鍵があるんじゃないかな）ｽﾞﾙｽﾞﾙ
ベルトルト（よしよし、先が見えてきたぞ）ｽﾞﾙｽﾞﾙ
ベルトルト（待っててねアルミン……、っと）ﾖｼﾞｯ ｺﾞｿｺﾞｿ
地下牢の鍵を手に入れた。
ベルトルト（よっし。次は牢屋だ）ｽﾄｯ
ベルトルト「……」ﾃｸﾃｸ
ベルトルト「……え？」
アルミン「……」
ベルトルト「……アルミン？」
ベルトルト「アルミンっ！！ 意識が戻ったのか！？」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ
アルミン「……」
ベルトルト「よかった……。とにかく着いてきてよ。安全な場所があったんだ」
ベルトルト「そこなら……」
アルミン「……」
ベルトルト「……？ アルミン……？」
アルミン（半笑い）「」
ベルトルト「……え」
アルミン（半笑い）「」ｶﾁｬｶﾁｬｶﾁｬ
ベルトルト（ベルトを外し始めた！！）
アルミン（半笑い）「」ｽﾞﾎﾞﾝｽﾞﾙｽﾞﾙ
アルミン（半笑い）「」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ
ベルトルト「ちょ、危な……」
ベルトルト（そんな中途半端にズボン下ろしたまま……）
アルミン（半笑い）「フグッ」ﾋﾞﾀﾝｯ
ベルトルト「あー……」
アルミン（半笑い）「」ﾓｿﾞﾓｿﾞ ﾇｷﾞﾇｷﾞ
ベルトルト（っと、状況が掴めないけど、とりあえず分かるところ分かるところ……）
ベルトルト（アルミンのこれは、教官の様子とそっくりだ）
ベルトルト（ズボンを下げた辺り、僕に襲いかかってくるかも）
ベルトルト（迂闊に手を出しちゃダメだ）
ベルトルト（けど……）
アルミン（半笑い）「」ｽｸｯ ←（陰茎が丸出しで勃起してる。下半身になにも履いてない。上半身はシャツ）
アルミン（半笑い）「」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙ ←（陰茎が走って揺れる音。擬態語）
ベルトルト（教官はともかく、君が相手なら負けはない！！）ｸﾞｯ
アルミン（半笑い）「」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙ ←（陰茎が走って揺れる音。擬態語）
ベルトルト（バカ正直に真っ直ぐ向かってくるな……）ｽ……
ベルトルト「ふっ！！」ﾋﾞｭｯ ←（左ジャブ）
アルミン（半笑い）「」ｼｭﾝｯ
ベルトルト（え、消えた？）
アルミン（半笑い）「」ｶﾞｯ ｶﾞｼｯ
ベルトルト「あっ」
ベルトルト（ヤバい！！ エリと右袖取られた！！）
アルミン（半笑い）「」ｷﾞｭﾝｷﾞｭﾝ
ベルトルト（え？ 重心取られ……？ ちょ、はや……！！）
ベルトルト（ヤバいヤバいヤバいヤバい！！）ﾊﾞﾀﾊﾞﾀ
アルミン（半笑い）「」ﾌﾞｵﾝｯ
ベルトルト「うわああああっ！！」
ﾊﾞﾂﾊﾞﾂﾊﾞﾂｯ ﾋﾞﾘﾘｯ
ベルトルト（半裸）「……」
アルミン（半笑い）「……」←（破れた服持ってる）
ベルトルト（半裸）「」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ
アルミン（半笑い）「」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙ ←（陰茎が走って揺れる音。擬態語）
こっからずっと半裸なので、表記を消します。
……
三階 寝室
ベルトルト「……」ｾﾞｰｯ ｾﾞｰｯ
ベルトルト（服破けなかったら、アレだったな、うん……）ｾﾞｰｯ ｾﾞｰｯ
ベルトルト（アルミン強いな……。いやいや……）
ベルトルト（おかしいよな……、明らかに）ｽﾀｽﾀ
ベルトルト（……）ﾍﾞｯﾄﾞﾆｽﾜﾙ
ベルトルト（そもそも、アルミンのあの状態はなんなんだろう……）
ベルトルト（注射された薬品の影響だとして、そんな薬物は聞いたことないぞ？）ﾑｰ
ベルトルト（……）
ベルトルト（教官と同じように、僕たちを見境なく襲うようになったとしてー……）
ベルトルト（麻薬みたいな薬物と暗示っていうか、そういうののセットで洗脳するって話は聞いたことある）
ベルトルト（でも確か、そういうのは結構時間がかかるって話だったし、そんな短時間で出来るもんなの？）
ベルトルト（……）ﾑｰﾝ
ベルトルト（まあ……、ない知恵絞ってもわかんないか）ｽｸｯ
ベルトルト（確実なのは、アルミンが敵にまわったってことだな……）ｼﾘﾊﾟﾝﾊﾟﾝ
ベルトルト（しかも異様に強い。これも薬物の影響なのかな）
ベルトルト（教官二人って考えたら割と本気で危機的状況だよね……）
ベルトルト（……嫌になってきた）
ベルトルト（まあ行こう）ﾃｸﾃｸ
ベルトルト（次は……、牢屋だったな）ﾃｸﾃｸ
……
地下一階 地下牢
ベルトルト「……」ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ
地下牢の扉「通れ」ｶﾞﾁｬﾘ
ベルトルト（よし開いた）ﾃｸﾃｸ
ロウソク「」
ベルトルト（安定のロウソクだな）ｼｭﾎﾞｯ
壁「なんか絵」
ベルトルト（なんか絵と、これが暗号っぽいな）
参照
http://i.imgur.com/46cmnUP.jpg
ベルトルト（絵は……、牢屋に入った人？）
ベルトルト（暗号らしき図は……、なんとなく数字にも見えなくない気がする）
ベルトルト（……）ﾑｰ
ベルトルト（角度を変えて見て……）
ベルトルト（うー、ん。しっくりこないな）ﾑｰ
ベルトルト（……）ﾃｸﾃｸ
ベルトルト（……）ﾃｸﾃｸ
ベルトルト（うーん。位置を変えて）ﾃｸﾃｸ
ベルトルト（ん？ んん？）ﾃｸ
ベルトルト（そうか！ こうやって牢屋の外から見ればいいのか？）
ベルトルト（……位置がー、もうちょい左……）ﾋｮｺﾋｮｺ
ベルトルト（おお！）
参照
http://i.imgur.com/397cGh8.jpg
ベルトルト（えーと、最初のは５か。５３７６）
ベルトルト（よしよし。次は金庫だ）ﾃｸﾃｸ
……
地下一階 中央の部屋 隠し金庫の前
ベルトルト（５、３、７、６）ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ
金庫「」ｶﾁﾝ
ベルトルト（よーしよし）
別館の鍵を手に入れた。
ベルトルト（え？）
ベルトルト（別館？）
……
地下一階 東側の部屋
ベルトルト（……）ﾄﾎﾞﾄﾎﾞ
ベルトルト（まーだ先があんのか……）ﾄﾎﾞﾄﾎﾞ
ベルトルト（……）ﾄﾎﾞﾄﾎﾞ
ベルトルト（みんな無事かなあ）
ベルトルト（……）
ベルトルト（アルミン……）ﾄﾎﾞﾄﾎﾞ
地下－別館の通路の扉「」
ベルトルト「……」ｶﾞﾁｬ
ベルトルト「……？」
ベルトルト（開かない……）
ベルトルト（まさか教官かアルミンが、そっち側にいるとか？）
ベルトルト（……）ﾓｯｶｲｶﾞﾁｬ
ﾊﾞﾀﾝ
ベルトルト「え」
クローゼット「」ﾊﾟｶﾊﾟｶ
アルミン（半笑い）「」
ベルトルト「そっちかよ！！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ
アルミン（半笑い）「」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙ ←（陰茎が走って揺れる音。擬態語）
僕は走りながら、別にアルミンならよくね？ って一瞬考えた。
だって教官と比べると、強さとか別にしても、なんか可愛いんだもん。
教官がいかついハゲの中年というところも大きい。こう、さっきまでとギャップがね？
陰茎のサイズも、教官は大人サイズだけど、アルミンはまあ、うん。
ぶっちゃけしゃぶるくらいなら、まああんまり抵抗はなさそうだ。だってアルミンだし。
だけど別に僕はホモではないし、アルミンも正気じゃないし、
まあアルミンならホモじゃなくてもイケそうな雰囲気ではあるけど、
それは置いといて。
僕までアレになっちゃったら結構ヤバいし、
アルミンも、僕を掘るのは本意じゃないはずなので逃げた。
だけどこう、教官と比較して緊迫感とか、恐怖感とか、アレがね。
教官から逃げるとき、後ろから響いてくる陰茎の打撃音は相手に恐怖を与えるんだけど、
追っかけてくるのアルミンだし……。陰茎のサイズ的な問題も大きいのだろう。
いや、捕まったらシャレになんないとは思うんだけど。
今のアルミン強いし。傷つけたくないし。
まあうん。掘られるのは抵抗あるし、逃げなきゃ逃げなきゃ。
完
投下
……
別館 一階 中央の廊下
ｻﾞｰｰｰｰｰｰｯ
ベルトルト（雨の音が聞こえる……。いつの間にか振ってたのか）ﾃｸﾃｸ
ベルトルト（さてさて、ここの造りは……）ｷｮﾛｷｮﾛ
ベルトルト（……こっちの屋敷はボロいなー。薄暗いし）
ベルトルト（……んー。左手に扉と、二階に続く階段……。廊下の先にもなにかありそうだ）ﾃｸﾃｸ
ベルトルト（右手側にも細い通路があるみたい。まずはこっち行ってみるか）ﾃｸﾃｸ
別館 一階 東側の細い通路
ベルトルト（ふたつ扉があるな）ﾃｸﾃｸ
ベルトルト（手前側は……）ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ
ベルトルト（鍵が掛かってるか）
ベルトルト（じゃあ奥の……）ﾃｸﾃｸ
ﾊﾞﾘｯ
ベルトルト「えっ、なにがっ！？」ﾋｭｳｳｯ
ベルトルト（視界が、えっ？）
ﾄｯ
ベルトルト「は……」
ベルトルト（……）
ベルトルト（……）ﾍﾅﾍﾅ
ベルトルト（ゆ、床板を踏み抜いたのか……？）ﾄﾞｯｷﾝﾄﾞｯｷﾝ
ベルトルト（……もう！ 怖い怖い！！ こういうのやめてよマジで～……）ﾄﾞｯｷﾝﾄﾞｯｷﾝ
ベルトルト（……）ﾄﾞｯｷﾝﾄﾞｯｷﾝ
ベルトルト（えっと、じゃあここは地下なのか？ 落ちた感じからすると、地下一階……）
ﾋﾀ……
ベルトルト「えっ」ｸﾙｯ
http://i.imgur.com/X8wEGgv.jpg
ベルトルト「っきゃああぁあぁーーーーーーーーーーーっ！！！！！」
アルミン（半笑い）「」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙ ←（陰茎が走って揺れる音。擬態語）
ベルトルト（えっ！？ えっ！？ 待って！！ え！？）ﾀﾞﾀﾞｯ
ベルトルト（ちょっ！ 待って待って待ってっ！！ 状況整理させて！！）ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ
ベルトルト（うわこの部屋せま……、あの扉に）ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ
ｶﾞﾁｬ
鍵がかかっている。
ベルトルト「うそ」
ｶﾞｼｯ
ベルトルト「あっ」
ｶﾞｯ ｶﾞｼｯ ｷﾞｭﾙｷﾞｭﾙ ﾌﾞｵﾝｯ
ベルトルト（あ、僕、いま、浮いてっ）
ベルトルト（マズッ！！ 頭、受け身！！）ｷﾞｭｯ
ﾊﾞｯｼｬｧﾝｯ
ベルトルト「……っっっ！！！」ﾋﾞﾘﾋﾞﾘﾋﾞﾘｯ
ベルトルト（……っ痛ぁぁぁ…………い！！）ｸﾞﾜﾝｸﾞﾜﾝｸﾞﾜﾝ
ﾉｼｯ
ベルトルト「いたっ……」
アルミン（半笑い）「」ﾆﾀｧ
ベルトルト（マウント……、不味い……）
アルミン（半笑い）「ヒュウッ」ﾄｯ ﾋｭﾋｭﾝ ←（陰茎を左右に揺らしながら、ベルトルさんの両腕を足で抑えようとしてる音）
ベルトルト（っ！！ マズッ）ｸﾞｯ ←(陰茎を視界に入れつつ、腕を真正面に畳んだ音。ガードする意味合いの他に、腕を取られないようにする感じのアレ)
アルミン（半笑い）「」ﾁｯ
ベルトルト（あっぶね、ガード間に合った……）
アルミン（半笑い）「ハッ！」ｼｭｯ
ベルトルト「うおっ！」ｶﾞｰﾄﾞ
ベルトルト（掌底……、見た目の割に重っ……！）ｼﾞﾝｼﾞﾝ
ベルトルト（うぅ痛いっ、背中が……。さっきので多分いくつか骨折ってる）ﾐｼｯﾐｼｯ
アルミン（半笑い）「シィッ！」ｼｭｼｭｼｭｼｭｯ ｼｭｼｭｯ
ベルトルト「……ぐぅっ！ がっ！」ﾍﾞｷｯ ｶﾞｯ
ベルトルト（駄目だ、隙間からっ、回転が速い、なんて圧力だ）ｸﾗｸﾗ
ベルトルト（痛い痛い……。力はいんない。呼吸が苦しい）ｸﾗｸﾗ
ベルトルト（マウントをなんとか……）ｼﾞﾀﾊﾞﾀ
アルミン（半笑い）「」ﾕｻﾕｻ ←（陰茎と陰嚢とアルミンが揺れる音）
アルミン（半笑い）「アハハハッ！ ハハッ！」ｼｭﾝｯ ｼｭｯ
ベルトルト「うぐっ」ﾊﾞｷｯ
ベルトルト（駄目、だ。体重移動が上手い。抜け出さてくれない）ｼﾞﾀﾊﾞﾀ
ベルトルト（連打が尽きない。意識が……）ｶﾞｸｶﾞｸ
アルミン（半笑い）「」ﾄﾞｽﾞｯ
ベルトルト「ゲェッ！ ゥッ、グエエェッ……」ﾊﾟｼｬｧｯ
ベルトルト（ミゾッ、打ち落とし……）
ベルトルト（あ、アバラが……）ﾐｼﾐｼｯ
ベルトルト「おえっ、ぐ」ﾀﾊﾟﾊﾟｯ
ベルトルト（ゲロがっ、鼻に口に、呼吸が……）ｺﾞﾎﾞｯ
アルミン（半笑い）「」ｼｭﾝｯ ｼｭｯ
ベルトルト「……っ」ｶﾞｯ ｶﾞｽｯ ﾄﾞｶﾞｯ
ベルトルト（こっ、殺される……）ｸﾞﾜﾝｸﾞﾜﾝ
ベルトルト（もう、ここまで、か……？）ｶﾞｸｶﾞｸ
ベルトルト（……）ｸﾗｸﾗ
ベルトルト（いや、諦めるな。まだ手を考えろ……。体格は僕の方が有利なんだ……）ﾕｻ ﾕｻ
ベルトルト（連打だってそうは続かないはずだ……、せめて、マウントを崩せば……）ﾕｻﾕｻ
アルミン（半笑い）「……」ﾋｭｯ
ベルトルト（……）ｶﾞｰﾄﾞ
アルミン（半笑い）「……」ﾋｭｯ
ベルトルト（……？）ｶﾞｰﾄﾞ
ベルトルト（なん、だ？ 圧力が落ちた……？）ﾕｻﾕｻ
ベルトルト（呼吸が尽きてきてるのか……？）ﾕｻﾕｻ
アルミン（半笑い）「……」
……
ベルトルト（攻撃の手が完全に止まってしまった）ﾕｻﾕｻ
ベルトルト（その理由も大体読めてきたぞ）ﾕｻﾕｻ
アルミン（恍惚）「」ﾄﾛﾝ
ベルトルト（体を揺らすことで僕のお腹と擦れて、アルミンの陰茎が刺激されたんだ）ﾕｻﾕｻ
ベルトルト（生暖かい棒の肉感が凄いな……。カウパーでヌルッヌルしてるぞ、僕の腹筋が……）ﾇﾙﾇﾙ
ベルトルト（ほらもう、今なんてうっとりした顔で全身を密着させてきてる。顔近っ）ﾕｻﾕｻ
アルミン（恍惚）「」ｽﾘｽﾘ
ベルトルト（あー、そこらじゅう痛いな。後で怪我治さなきゃ）ﾕｻﾕｻ
ベルトルト（ずっとこうしてるのもエラいな……。でもやめたら襲いかかってきそう）ﾕｻﾕｻ
ベルトルト（いつまでこうしてればいいんだろ）ﾕｻﾕｻ
アルミン（恍惚）「ンー」ﾁｭｯﾁｭｯ
ベルトルト（……）ﾍﾞﾀﾍﾞﾀ
ベルトルト（射精させたとして、その瞬間襲いかかってきそうだな）ﾕｻﾕｻ
ベルトルト（射精直後ってドライになりがちだよねー、うん）ﾕｻﾕｻ
ベルトルト（……）ﾕｻﾕｻ
ベルトルト「よしアルミン」
アルミン（恍惚）「？」ｽﾘｽﾘ
ベルトルト「ちょっと体起こして。……うん大丈夫。怖くない怖くない」ｱﾀﾏﾅﾃﾞﾘﾅﾃﾞﾘ
アルミン（恍惚）「……」ﾉｿﾉｿ
ベルトルト「あ、もうちょい後ろずれてー……。うんそうそう」
ベルトルト「僕もちょっと体起こすよ」ﾉｿｯ
アルミン（半笑い）「……！」ｷﾞﾗｯ
ベルトルト「大丈夫、大丈夫だよ。ほーら」ｻﾜｯ ←（陰茎に優しく触れる音）
アルミン（恍惚）「」ﾋﾟｸﾝｯ
ベルトルト「よーしよし。ほーら気持ちいい気持ちいい」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ ←（陰茎や陰嚢を優しく撫でる音）
アルミン（恍惚）「ンッ、ンフッ」ﾋﾟｸｯﾋﾟｸﾝｯ
ベルトルト「はっはっは。おじさん耳に息吹きかけちゃうぞー。それーっ」ﾌｩｰｯ
アルミン（恍惚）「アハッ」ﾌﾙｯ
ベルトルト「んー？ 気持ちいいねー。よかったねー」ﾁｭｯﾁｭｯ ｻﾜｻﾜ ←（陰茎を撫でながら首筋・鎖骨周辺に接吻しつつ、空いた手で腹などを優しく撫でる音）
アルミン（恍惚）「ヒンッ」ﾌﾙﾌﾙｯ
ベルトルト「よーし。ちょっと寝そべってみよっか。もっと気持ちいいぞー？」ﾍﾟﾛﾍﾟﾛ ←（陰茎を撫でながら、自分の人差し指に唾液をつける音）
アルミン（恍惚）「……」ｺﾞﾛﾝｯ ←（陰茎を天井に向けた、仰向け。いわゆるちんぐり返しに近い状態）
ベルトルト「力抜いてねー。……そーら、どっこいしょーっ」ﾇｰｯ ←（陰茎を撫でつつ、人差し指を肛門に挿入した音）
アルミン（恍惚）「アッ、アッアッアッアッ！」ﾋﾞｯｸﾝﾋﾞｯｸﾝ
ベルトルト（よし、自然な感じで有利なポジションについたぞ。爪切っといて良かった）ﾇｯｺﾇｯｺ
ベルトルト（……）ﾁﾗｯ
階段「」
ベルトルト（よし。多分あそこに登れば一階に戻れる、はずだ。構造上）ｸﾘｸﾘ ←（陰茎の構造的に根元にあたる、いわゆる前立腺を探す音）
アルミン（恍惚）「イイィッ！」ﾋﾞｯｸｩ
ベルトルト（これで退路は確保できたな）ｸﾘｸﾘ
ベルトルト（さっきのはババを引いたわけか……。あー、しんどい思いしたよホント）ｸﾘｸﾘ
アルミン（恍惚）「イッ、ンッ、アフッ、ウーッ……」ﾌｰｯ ﾌｰｯ
ベルトルト（んーーー……。どうしよう）ｸﾘｸﾘ
ベルトルト（もう逃げてもいいけど……。いやー、難しいかなー……）ｸﾘｸﾘ
ベルトルト（正直、このアルミンに敵う気がしないし……）ｸﾘｸﾘ
ベルトルト（今しんどいし、全身痛いし、生殺しだと凄い勢いで追っかけてきそうだよな……）ｸﾘｸﾘ
ベルトルト（……）ｸﾘｸﾘ
ベルトルト（まあいいか。やっちゃえ）ﾁｬｺﾁｬｺ ←（陰茎をやや強めに握り、上下する間隔を速くした音。いわゆる手コキ）
アルミン（恍惚）「イイッ、アッ！ ウッアァ！」ﾋﾞｸﾝｯ
ベルトルト（一回満足させれば大丈夫だろ、たぶん……）ﾁｬｺﾁｬｺ ｸﾘｸﾘ
ベルトルト（……）ﾁｬｺﾁｬｺ ｸﾘｸﾘ
ベルトルト（なにやってんだろう僕……）ﾁｬｺﾁｬｺ ｸﾘｸﾘ
ベルトルト（……）ﾁｬｺﾁｬｺ ｸﾘｸﾘ
ベルトルト（なんだかねー……、ごめんなさいね、うん）ﾁｬｺﾁｬｺ ｸﾘｸﾘ
アルミン（恍惚）「イウッ、ウ、アウッ……」ﾋﾞｭﾙﾋﾞｭﾙｯ ﾋﾞｭｰｯ
ベルトルト（うわっ、手にかかった）ﾁｬｺﾁｬｺ ﾀﾊﾟﾀﾊﾟｯ
ベルトルト（勢い凄いな……。うわっ！ 顔にも飛んだっ！）ﾄﾍﾟｯ
アルミン（恍惚）「アフッ、ウッ、フゥ……」ﾋﾞｭｰｯ ﾋﾞｭｯ ﾋﾞｭｯ……
ベルトルト（うわー、うわー……）ﾁｬｺﾁｬｺ ﾇﾙｯﾇﾙｯ
ベルトルト（すげえ生暖かい……）ﾁｬｺﾁｬｺ ﾇﾙｯﾇﾙｯ
アルミン（恍惚）「アハァッ……」ﾄﾛｰﾝ ｸﾞｯﾀﾘ
ベルトルト（よし、今っ……。目を合わせないように……）ｽｸｯ
ベルトルト（ゆっくり、ゆっくりだ。ちょっとずつ距離をとる……）ｿﾛｿﾛ
ベルトルト「……」ｿﾛｿﾛ ｼﾞｰｯ
アルミン（恍惚）「ンゥ……」ﾎﾞｰｯ
ベルトルト（よーし。射精させて正解だったみたいだ）ﾋｮｺﾋｮｺ
ベルトルト（完全に僕のことがどうでもよくなってるな）ﾋｮｺﾋｮｺ
……
別館 一階 東側の部屋
ベルトルト（扉が二つある……）ﾋｮｺﾋｮｺ
ベルトルト（じゃあ、ここを開ければー）ｶﾞﾁｬ
別館 一階 東側の通路
ベルトルト（ここに戻ってこれるのか……）
ベルトルト（なるほど。奥の扉は、落とし穴のトラップに誘うエサってわけか）
ベルトルト（とにかく、いったん本館に戻ろう。少しでも体力戻して、怪我も直さなくちゃ……）ﾋｮｺﾋｮｺ
ベルトルト（あー痛い痛い）ﾋｮｺﾋｮｺ
ベルトルト（……吐瀉物やら精液やら汗やらでベタベタするなぁ）ﾇﾄﾇﾄ
ベルトルト（あとアルミンの体臭が凄いついた。お互いほぼ全裸だし密着してたし）ｸﾝｸﾝ
ベルトルト（割といい匂いだから困る。そういや水も無いのか……。ベッドシーツで拭おう）ｸﾝｸﾝ
ベルトルト（……）ﾋｮｺﾋｮｺ
ベルトルト（キッツイなぁー……、色々と……）ﾋｮｺﾋｮｺ
……
……
別館 一階 中央の廊下
ベルトルト（よし、仕切り直しだ）ﾃｸﾃｸ
ベルトルト（さっきは右に行って失敗したし、次は基本に忠実に行こう。左手の法則ってやつだ）ｶﾞﾁｬｯ
別館 一階 西側の部屋
ベルトルト（うわ暗っ）
ベルトルト（ライターライター……）ｺﾞｿｺﾞｿ ｼﾞｬｯ
ベルトルト（ん？）ｼﾞｬｯ ｼﾞｬｯ
ベルトルト（んー？ つかないな？ オイル無くなったのか？）ｼﾞｬｯ ｼﾞｬｯ
ベルトルト（……戻るか。暗闇から来ないとも限らないし）ﾃｸﾃｸ
別館 一階 中央の部屋
ベルトルト（……）ｼｹﾞｼｹﾞ
ベルトルト（やっぱりオイル切れか。そういやなんか量が中途半端だったな）ﾓﾄﾞｼﾓﾄﾞｼ
ベルトルト（んー……）
ベルトルト（僕の想像通りだとすれば、別の部屋に用意してくれている、のか？）ﾑｰﾝ
ベルトルト（最初から充分な量を入れとけばいいわけだし……。それか別の仕掛けが……）
ベルトルト（……）ﾑｰ
ベルトルト（まあ、先に進もう。次は二階だな）ﾃｸﾃｸ
別館 二階 廊下
ベルトルト（左右に部屋が分かれてる。あと階段）
ベルトルト（……！ 窓だ！ これを割れば脱出できる……）
ベルトルト（たぶん無駄だよな。まあ一応……）ﾌﾞﾝｯ
ベルトルト「ふっ！！」ｶﾞﾝｯ
ベルトルト「……ったい！」ｼﾞﾝｼﾞﾝ
ベルトルト（……よく見たら、窓に網目状に金属製の芯が入ってる）
ベルトルト（こんな高度な技術、聞いたことないぞ……）
ベルトルト（じゃあ左だ）ｶﾞﾁｬ
別館 二階 西側の部屋
ベルトルト（薄暗いなー……。物が少ない。ベッドとタンスだけだ）ｷｮﾛｷｮﾛ
ベルトルト（光源が低い。あれは……、ランタンか）
ベルトルト（……もしかして、あれって取り外せるのか？）ﾃｸﾃｸ
ベルトルト（……）ｸﾞﾘｸﾞﾘ
ベルトルト（おっ、外せる？ ネジ式か！ やった……）ﾈｼﾞﾈｼﾞ
ﾌｯ
ベルトルト（ありゃ？ 消えたぞ？）
ベルトルト（暗くてよく見えない。いったん出よう）
別館 二階 廊下
図解
http://i.imgur.com/O1VoVD5.jpg
ベルトルト（……たぶん、この穴に棒が刺さると、ランタンがつく仕組みなのか）ｼｹﾞｼｹﾞ
ベルトルト（このままじゃ使えないってことかな？）
ベルトルト（うーん。とりあえず元の部屋に置いとこう。でかいし）ﾃｸﾃｸ
……
別館 二階 東側の部屋
ベルトルト（ここは、会議室かなにかかな？）ｷｮﾛｷｮﾛ
ベルトルト（長机に椅子。暖炉、あと石像……）
ベルトルト（……）ﾏｼﾞﾏｼﾞ
ベルトルト（暖炉は人が入れそうなスペースがあるな……）
ベルトルト（教官が出てきたりして。流石にないかな。汚いし狭いし）ﾊﾊ
……
別館 三階 廊下
ベルトルト（この階は一部屋だけか）
ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ
ベルトルト（うお、カミナリだ）
ベルトルト（……）
ベルトルト（あー、早く出たい）
ベルトルト（普通にのんびり休日過ごしたかったなぁ）
ベルトルト（雨の音聞きながら、室内でボーッと読書したかった……）ﾎﾞｰｯ
ベルトルト（なぜ僕は貴重な休日に、変質者と追いかけっこしてるのだろう）
ベルトルト（なぜかアルミンと一線超えるハメになったし……。殺されかけたし……）
ベルトルト（……）
ベルトルト（まあライナーよりはマシか。むしろ貴重な経験だったかもしれない……）
ベルトルト（……）
ベルトルト（ヤバいヤバい。現実逃避してるぞ。さっさと次行こう）ｶﾞﾁｬ
危うく死ぬところだった。ヤバいヤバい。
アルミンやたら強くなってて怖い。あと登場したとき凄いビビッた。
性的な意味でも色々とヤバい。
僕じゃなかったらきっと持ってかれてた。
意識とか理性とか、うん。倫理観とかそんなんが。
ライナーは色々切羽詰ってる感じだし。童貞的な意味で。
きっと一目見た瞬間に逆？ レイプするんじゃないかなぁ。
エレンはまあ、うん。知らん。
まあ冗談は置いといて、
凄い強すぎるだろマジで……。勝てる気しない。
なんでこんだけ体格差あって、あんだけボコボコにされんの？
投げからのマウントが鬼畜すぎる。
そもそも投げからして何やられてるかわかんないもん。
ああ、でも同じ状況になったら、また前戯プレイすればいいわけか。
……まぁ手淫までなら、うん。お互い傷つかなくてすむよね……？
ところでさっきから、体拭いたのに色んな匂いするんだよね……。アルミンの残した。
うん。この言い方卑猥だな。実際卑猥なことしたりされたりしたんだけど。
アルミンいろいろな意味で強かったなあ。
一発抜いたげたし、もう正気に戻ってくれないかなあ。
もう戦いたくない。痛いし、人としての尊厳とかがアレだし。
仮に教官が同じ薬物を投与してたとして、
相対することになったら勝ち目とかあるの？
……教官にも手淫かあ。死にたい。
いやでも、教官ならそんな暇すら与えてくれない気がする。
ウエイトの軽いアルミンだったからこそ通用したのかも。
教官なら、あっという間に僕の菊門は裂けるのではないだろうか。
うん。どっちにしろ逃げの一手だよね。
よーし決まり決まり。
帰ろう。帰りたい。
完
投下
別館 三階 全体的に凄い残念な感じの部屋
ベルトルト（ボロッ。今までに増してボロっちいなこの部屋）
ベルトルト（……）ﾃｸﾃｸ
ベルトルト（なんだ？ このわざとらしい感じの……、絵？ 壁紙？）
ベルトルト（なんも描かれてない……。なんだろ、いかにも意味ありげな感じだけど）ｼｹﾞｼｹﾞ
ベルトルト（……）ｺﾝｺﾝ ｻﾜｻﾜ
ベルトルト（んー……。わからん。とりあえず置いとくか）ﾃｸﾃｸ
ベルトルト（お？）
ライターオイル「」
ベルトルト（おお、やっぱあったな）ﾃｸﾃｸ
ベルトルト（……うわ、やっぱすんげえボロいな。床にでかい穴あいてるよ）ﾋｮｲｯ
http://i.imgur.com/nJh8KMg.jpg
ベルトルト（よーしよし）
……
別館 一階 北側の通路
ベルトルト「……」ﾃｸﾃｸ ｷｮﾛｷｮﾛ
ベルトルト（ここはふた部屋か。これで別館は地下の奥を除いて、全部探索したことになるな）ﾌﾑ
ベルトルト（あ、一階の暗かった部屋もまだか）
ベルトルト（まあうん。……西側から攻めよう）ﾃｸﾃｸ
ライナーオイルって書きました
別館 一階 北西の部屋
ベルトルト（うおっ！）ﾋﾞｸｯ
ベルトルト（……この縄は、どう考えても自殺用のアレだよな。輪っかになってるし）
ベルトルト（クッソ悪趣味だなあのクソペドハゲ）ｽﾀｽﾀ
ベルトルト（……取っちゃえないかな）ｸﾞｲｸﾞｲ
ベルトルト（……）ﾑｰ
ベルトルト（しゃあない、他だ）ｽﾀｽﾀ
ベルトルト（誰も使わないことを祈ろう。大丈夫だと思うけど）ｽﾀｽﾀ
ベルトルト（……）
棚の上「人形×３」
ベルトルト（棚の上に人形が三体）
ベルトルト（うち二つのつくりは同じだけど……、取れない。足が固定されてるな）ｶﾞﾀｶﾞﾀ
ベルトルト（これだけ片目が無くて、もう片方の目が赤い。他の人形の目は白だ）
ベルトルト（お、これは取れるのか）ﾋｮｲ
人形を手に入れた。
参照
http://i.imgur.com/niXB5K7.jpg
ベルトルト（……）
ベルトルト（なんだこれ。パズルか？）
図解
http://i.imgur.com/mmo2vL9.jpg
ベルトルト（……）ｶﾀｶﾀ ｶﾀｶﾀ
ベルトルト（……）ｶﾀ
ベルトルト（いやあ、普通に完成とか無理だろこれは）
ベルトルト（頭の形にくぼみがあるから、どっかからハマるパーツ持ってこいってことかな）ﾑｰﾝ
ベルトルト（……明らかに、この人形の頭部の形だよな）ｺﾞｿｺﾞｿ
人形「」
ベルトルト（……これ、取れるのかな？）ｸﾞﾘｸﾞﾘ
人形「拡がりそうです」
ベルトルト（無理っぽいな。あっちの部屋にあるかも）ﾃｸﾃｸ
別館 一階 北東の部屋
ベルトルト（お）
棚の上「人形×２」
ベルトルト（やっぱあった）ﾃｸﾃｸ
ベルトルト（……）ｼｹﾞｼｹﾞ
ベルトルト（一体は普通に白目だから、たぶん違う）
ベルトルト（問題はもう一体だな。両方の眼球が無い。眼窩がムキ出しだ）
参照
http://i.imgur.com/e16SULv.jpg
ベルトルト（……）ｸﾞﾘｸﾞﾘ
ベルトルト（首が外れる気配はないな……）
ベルトルト「……」ﾑｰﾝ
ベルトルト（……でも、これがキーっぽいと思うんだよな）
ベルトルト（この、両目になんか入れれば、首がポロっと取れる、とか、そんな感じの仕掛けな気がする）
ベルトルト（それで、あのパズルのくぼみが説明つくし……）
ベルトルト（……）ﾑｰﾝ
ベルトルト（まあ、とりあえず次行こう）
ベルトルト（残りは真っ暗だった部屋だな）ﾃｸﾃｸ
……
別館 二階 西側の部屋
ベルトルト（よし、ライター君。出番だ）ｺﾞｿ
ライター君「ハァイ！」
ベルトルト（いっけぇ！！ ファイアっ！！）ﾎﾞｳｩｯ
ベルトルト（……）
ベルトルト（よぉし！ 中途半端に手元だけ明るい！！）
ベルトルト（お次はロウソクさんだっ！！ 探すぜ！！ ひゅーっ！！）ﾀﾞﾀﾞｯ
ベルトルト（あっやべ。消えちゃうかな）ﾋﾟﾀｯ
ライナー「……」
ベルトルト「え」
ライナー「えっ、へ？」
ベルトルト「……」
ライナー「ほぉあっ！！」ﾋﾞｯｸﾝ
ベルトルト（……正気か）
ベルトルト「ライナー。僕だよ」
ライナー「お、驚かせんなよ……」ﾄﾞｯｷﾝﾄﾞｯｷﾝ
ベルトルト「こっちのセリフだよ」
ベルトルト「しかし無事でよかったよ。確かにここなら、身を隠すのにいいかもしれないね」ｷｮﾛｷｮﾛ
ライナー「ああ……」
ベルトルト「……」
ベルトルト（だいぶ憔悴してるな……）
ベルトルト（無理もない。ある意味、彼のせいで僕たちはここに居るわけだし……）
ベルトルト（責任感の強い君だから、それを気に病むのは当然だろう）
ベルトルト「ライナー」
ライナー「……なんだ」
ベルトルト「あまり気にしないで」
ライナー「……ああ」
ベルトルト（しかもここにいる限り、ホモに処女を奪われる危機と常に隣り合わせだからな……）
ベルトルト（神経がすり減るに決まってる）
ベルトルト「ここを出たら、教官を憲兵団に突き出そうと思ってね」
ベルトルト「年単位でブチ込まれるようにするために、憲兵団にどう説明すればいいか考えてるんだけど……」
ベルトルト「いい案が浮かばないんだ。このままじゃ一年いくかも怪しいと思うし……」
ライナー「ハハハ、お前相変わらずエグイこと考えるな……」
ベルトルト「だってムカついたんだもん」
ライナー「そうかそうか。俺もだ。はっはっは」
ベルトルト「とりあえず僕が殺されかけたってことにすれば、殺人未遂が罪状につくはずだから……」
ベルトルト「これで執行猶予がつくことも無くなるし、罪が増えて数年ブチ込むことも可能だと思うんだけど……」
ライナー「おいおい。マジでやる気なのかお前、ふふ」
ベルトルト「いやいや、僕に外傷が無いから、ちょっと難しいと思うんだよね」
ベルトルト「自分で傷つけてもいいんだけど、殺意まで立証するのは厳しい気がするし」
ライナー「しかも教官は、調査兵団の元団長だしな。ぜってえ兵団が事を隠蔽しようと動くよな」
ベルトルト「ねー。権威階級の連中は総じてうんこだもんね」
ライナー「違いない！！ はははははっ！！」
ベルトルト（よかった。ちょっと元気が戻ったかな……）
ライナー「ははは……。お前も元気そうで良かった。……そういや、なんで半裸なんだ？」
ベルトルト「色々あってね。まあ気にしない方がいいよ」
ライナー「そうかそうか。ふふふ」
ベルトルト「……」
ライナー「……なあ、アルミンを見たか？」
ベルトルト「……」ｷﾞｸｯ
ライナー「その様子だと、見ちまったようだな……」
ベルトルト（……）
ベルトルト（見たも何も、ねえ……）
ライナー「お前はあれを、どう説明すればいいと思う？」
ベルトルト「彼は薬物を注射されていた。それのせいだと思う」
ライナー「……そうか」ｸﾞｯ
ベルトルト「……」
ライナー「アルミンは、教官になにをされた？」
ベルトルト「……さあ、詳しいとこまでは。僕が見たのは彼の倒れてたとこだけだし」
ライナー「……。嘘だな。長い付き合いだからわかるぞ」
ライナー「全部吐け」
ベルトルト「……」
ベルトルト（ああ、クソッ……）
ベルトルト「教官に犯されてた」
ベルトルト「彼の声を聞いてすぐに駆けつけたから、そんなに長い時間はしてなかったと思う」
ベルトルト「中断して追っかけてきたから、最後まではいってなかったんじゃないかな」
ベルトルト「薬で意識はほとんど無いようだったから、アルミンに最中の記憶はないと思うよ」
ベルトルト「教官を撒いたあと、引き返して体を見たけど、幸い大きな怪我はなかった」
ライナー「……そう、か」
ライナー「……」
ライナー「……」ｽﾀｽﾀ
ベルトルト「どこ行くの？」
ライナー「脱出する方法を探す」ｽﾀｽﾀ
ベルトルト「……そう。出口を見つけたら一人でもすぐ脱出してね。そのまま憲兵団の詰め所へ行って、助けを呼んでくれ」
ライナー「ああ」ｽﾀｽﾀ
ベルトルト（……）
ベルトルト（クッソ、不味ったなあ……）
ベルトルト（刺し違えてでも、教官に一矢報いる気かもしれない……）
ベルトルト（……）
ベルトルト（できれば逃げることを優先してくれ……。立ち向かうのは……）
ベルトルト（……）
ベルトルト（最悪、敵が増えるだけになる）
ベルトルト（……教官の望み通りの展開な気がする）
……
ベルトルト（お）
ロウソクさん「」
ベルトルト（やあ。やっぱり君に遭えたね）
ベルトルト（ライター君）
ライター君「ハァイ！」
ベルトルト（いっけぇ！！ ヘルファイアッ！！）ｻｰｯ!!
ロウソクさん「ハッ……ハッ……アッー！ アーツィ！ アーツ！ アーツェ！ アツゥイ！」ﾎﾞﾎﾞｳｯ
ベルトルト（よーし見通しが良くなった。探索開始！！）
ベルトルト（もうテメーに用はねえ！！ 消えな！！）
ライター君「ハァイ！」ﾎﾟｯｹｲﾝ
ベルトルト（ひゅーっ！！）ﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ
>>356
ミス
正しくは
ライナー「……」ｽﾀｽﾀ
ベルトルト「どこ行くの？」
ライナー「脱出する方法を探す」ｽﾀｽﾀ
ベルトルト「……そう。出口を見つけたら一人でもすぐ脱出してね。そのまま憲兵団の詰め所へ行って、助けを呼んでくれ」
ライナー「ああ」ｽﾀｽﾀ
ﾊﾞﾀﾝｯ
……
ベルトルト（……特に目立つものは、この石像だけか）
参照
http://i.imgur.com/7ekzYEV.jpg
ベルトルト（……）ｽﾞﾘｽﾞﾘ
ベルトルト（二階にあった石像と違って、これは押せば動かせる）ｽﾞﾘｽﾞﾘ
ベルトルト（……だから？）
ベルトルト（……）ﾑｰﾝ
ベルトルト（いやいや、これだけ目立つんだから、たぶんこれは重要なピースなはずだ）
ベルトルト（もう少し観察しよう）ｼﾞﾛｼﾞﾛ
ベルトルト（……お）
ベルトルト（股間部分に、青い球体がある）
参照
http://i.imgur.com/ijqBX9g.jpg
ベルトルト（……）
ベルトルト（……これは）ｺﾞｿｺﾞｿ
参照
http://i.imgur.com/niXB5K7.jpg
ベルトルト（……そうか！ この赤い球体と、青い球体がピースなんだ！！）
ベルトルト（これを取って、あの目のない人形にはめれば、多分首が取れる……！！）
ベルトルト（で、その首をパズルにはめれば、なにか起こるはずだ！！）
ベルトルト（よーし見えてきた見えてきた……！！）
ベルトルト（まずはこの、股間の玉を……）ｸﾘｸﾘ
ベルトルト（……）ｸﾘｸﾘ
ベルトルト（……）ｸﾘｸﾘ
ベルトルト（……指痛い）ｼﾞﾝｼﾞﾝ
ベルトルト（っかしいな。取れるはずなんだけど……）
ベルトルト（……）
ベルトルト（おー、だから動かせるのか？）ｽﾞﾘｽﾞﾘ
ベルトルト（なるほどね）ｽﾞﾘｽﾞﾘ
地下－別館の通路
階段「オラこい！」
ベルトルト（そーれい！）ｽﾞﾘｽﾞﾘ ｽﾞｯ
石像「押さないっ・・・・・・・！ 俺は押さないっ・・・・・・・・・！」ﾋｭｰﾝ
石像「俺は・・・・」ﾊﾞｷｰﾝ
石像「」
ベルトルト（よしよし）ﾃｸﾃｸ
青い石を手に入れた。
ベルトルト（あとは人形の赤い球体か。んー……）ｸﾘｸﾘ
ベルトルト（……やっぱ無理っぽいな）ｸﾘｸﾘ
ベルトルト（ライターの火で炙ってみるとか？ これ、宝石じゃないよな……）ｼｹﾞｼｹﾞ
ベルトルト（大丈夫っぽいな。やってみるか）ｼｭﾎﾞｯ
人形「すいませへぇぇ～ん！ アッアッアッ、アツェ！ アツェ！ アッー、熱いっす！ 熱いっす！ ーアッ！」ｼﾞﾘｼﾞﾘ
人形「熱いっす！ 熱いっす！ アツェ！ アツイ！ アツイ！ アツイ！ アツイ！ アツイ！ アー・・・アツイ！」ｼﾞﾘｼﾞﾘ
……
ベルトルト（んー、火力が弱いのかも。焦げてるけど、ちょっと時間かかるかもしれない）
ベルトルト（というか、あんま無駄にオイル使いたくないな……）
ベルトルト（……そうだ。二階に暖炉があったな）
ベルトルト（あれに放り込んどけば、そのうち燃え尽きるだろ）ﾃｸﾃｸ
別館 一階 中央の廊下
ベルトルト「……」ﾃｸﾃｸ
ﾊﾞﾀﾝｯ
ベルトルト「！？」ｸﾙｯ
アルミン（激おこ）「」
ベルトルト「またかっ！！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ
アルミン（激おこ）「」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙ ←（陰茎が走って揺れる音。擬態語）
ベルトルト（なんでちょっと怒ってる感じなんだ！！）ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ
結局このあと、もう一回戦するハメになった。
別館に慣れてなくて、思わず二階に逃げてしまい、退路を確保できなかったのが敗因だ。
思い返せば、いったん地下へ行けばよかった気がする。そしたら本館の方へ逃げれた。
アルミンに捕まったあと、前と同じような流れで前以上に執拗にボコボコにされつつも、
腰のグラインドによる陰茎擦りから、乳首や腰等の愛撫に入り、
あとは適当にキスしたりして、ようやく落ち着いてくれた。
その時点で僕はほとんど死にかけていた。
彼が激怒していた理由がイマイチわからないが、
もしかしたら、前回にアレしたとき、ピロートークの類がなかったのが原因かもしれない。
ほら、僕たち男性は性交して射精したあと、ドライになるっていうのが通説だけど、
アルミンはアレだし。うん。
前回、彼が射精したあと、彼が陶酔している間にひっそり去ってしまったから。
そういうアレがアルミンのなんかに触って、凄い怒らせた要因になったのかも。
よって、その辺を踏まえて、今回は彼を射精させたのち、胸や腰等を触りながら、
ついばむ感じで口を避けつつ接吻を何回かして、合間合間に「愛してるよ」とか、
そういう類のしょうもない言葉を耳元で何度も囁いた。
彼はアホみたいにとろけていた。この子ちょろ過ぎない？ ちょっと心配になる。
適当な段階で別れの言葉を告げて、僕はまた逃げた。
今回は、右手の人差し指と中指を折られてたので、なかなか難易度の高いプレイだった。
僕の決死の腰のグラインドが勝負を決める鍵となった。
よーし、リベンジ完了！ って思ったけど、
こういう状態の彼を満足させることに意味があるのか、ちょっと疑問に思う。
だってたぶん、彼が怒ってようといまいと、どっちにしろ追いかけてくるような気がする。
どっちにしろ逃げるのは変わらないし。……まあいいか、うん。
早く傷を治して、付着した体液を拭いたい。
鉄槌打ちや一本拳で執拗に顔面を殴られたので、歯が折れるわ鼻が折れるわ額が切れるわで血が止まらなくて、
血と精液が混ざって凄いことになってる。見た目も匂いも。
アルミンの体臭って凄い残るんだよね。いい匂いなんだけど。精液はどうしてもね……。独特のアレがね。
よくさっきライナーに気づかれなかったと思うよ。スルーしただけかもしれないけど。
色々あったけど、今正直ちょっと心折れそう。
完
投下
……
別館 三階 全体的に凄い残念な感じの部屋
ベルトルト（オラオラ系）「あ？ ほら、ほら。イっちまえよっ」ｼｭｺｼｭｺ
ベルトルト（指いてえ）ｼｭｺｼｭｺ
アルミン（恍惚）「ウン……、ウウｯ……！！」
ベルトルト（オラオラ系）「なあ……、ケツに指入れられてヨガっちまうとかさあ……」ﾎﾞｿﾎﾞｿ
ベルトルト（オラオラ系）「お前、頭おかしいんじゃねえの？」ﾎﾞｿﾎﾞｿ
アルミン（恍惚）「ウッ、アッ、ンッンッンッアッ」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ
アルミン（恍惚）「アアッ！！」ﾋﾞｭﾙﾋﾞｭﾙﾋﾞｭﾙ
ベルトルト「」ﾋﾞﾀﾋﾞﾀﾋﾞﾀｯ
補足
http://i.imgur.com/ede9Rxn.jpg
ベルトルト（うぇっ、また顔面に……。いったい！ しみるコレ！ しかも粘る！）ｼﾊﾟｼﾊﾟ
ベルトルト（勢い凄い……、二回目なのに）ｼｭｺｼｭｺ ﾇﾙｯﾇﾙｯ
ベルトルト（絶倫だなぁアルミン。羨ましくはないけど）ﾍﾟﾛﾝｯ ←（耳を舐めた音）
アルミン（恍惚）「ヒャウッ……」ﾋﾞｭｰｯ ﾋﾞｭｰｯ
ベルトルト（紳士）「よく出せたね……。えらいえらい」
ベルトルト（紳士）「頑張ったね……」
アルミン（恍惚）「……」ﾎﾟｰｯ
……
ベルトルト（遊び人風）「じゃ、また遊ぼうね。約束だよ」ﾁｭｯ
アルミン（恍惚）「ウン……」ｺｸﾘ
ベルトルト（素直だな……）ｽｸｯ
ベルトルト（……）ﾖﾛﾖﾛ
ベルトルト（死ぬ……）ﾖﾛﾖﾛ
ｶﾞﾁｬ
別館 三階 廊下
ベルトルト（……折られた歯を拾っとかないと。あとで憲兵団が来たときに辻褄が合わなくなる）ﾖﾛﾖﾛ
ベルトルト（何本折られたんだろ……）ﾖﾛﾖﾛ
ベルトルト（……あとで拾いに行こう。まずは休まないと……）ﾖﾛﾖﾛ
ベルトルト（いい加減、僕死んじゃいそう……）ﾖﾛﾖﾛ
ベルトルト（……）ﾖﾛﾖﾛ
ベルトルト（まだ目が痛い……）ｺｼｺｼ ﾈﾊﾞﾈﾊﾞ
別館 二階 廊下
ベルトルト（傷を治したとして、失った体力だけはどうしようもないな……）ﾖﾛﾖﾛ
ベルトルト（……）ﾖﾛﾖﾛ
ベルトルト（今日、ここに来てからなにも腹に入れてないし……）ﾖﾛﾖﾛ
ベルトルト（どれくらい時間経ってんだろ……）ﾖﾛﾖﾛ
ベルトルト（昼前に来て、今窓から見る限り、かなり薄暗くなってるから……）ﾖﾛﾖﾛ
ベルトルト（雨降ってるから、その辺を考えても４、５時間くらいかな）ﾖﾛﾖﾛ
ベルトルト（そういやトイレは全然行きたくならないな……。トイレ使えないから好都合だけど）ﾖﾛﾖﾛ
……
本館 三階 寝室
ベルトルト（あー、ようやく人心地ついた……）ﾍﾞｯﾄﾞﾃﾞｸﾞﾀﾞｰｯ
ベルトルト（……）
ベルトルト（疲れた……）ｺﾞﾛｺﾞﾛ
ベルトルト（……）
ベルトルト（おなか空いたな……）
ベルトルト（……）ｺﾞﾛｺﾞﾛ
ベルトルト（まあうん。やっぱアルミンの精液は食べ物じゃないわ）
ベルトルト（気の迷いで一瞬ミルクセーキかなんかに見えた。ラズベリー入りの）
ベルトルト（彼なら股間からそういう、お菓子系の物質を放出しても違和感ないもんね）
ベルトルト（……）
ベルトルト（……いやあ、一瞬でもそう思っちゃった辺り）
ベルトルト（ここに来てから、僕の人としての尊厳がどんどん失われてきてるんじゃないかなー……）
ベルトルト（助けてー）ｺﾞﾛｺﾞﾛ
ベルトルト（……）ｺﾞﾛｺﾞﾛ
ベルトルト（なんかうまいもん食いたい……）
ベルトルト（やっぱ肉がいいな）
ベルトルト（無事に帰れたら、露天で串焼きでも買いたいな……。多少奮発して色々見たい）
ベルトルト（……）ｸﾞﾃﾞｰｯ
ベルトルト（……そろそろ行くか。モチベーション保つ材料できたし……）ｽｸｯ
ベルトルト（あんまここに長居すると寝ちゃいそう）ﾃｸﾃｸ
ベルトルト（次は、……えーと、暖炉だ暖炉）ﾃｸﾃｸ
ベルトルト（別館の二階だな）ﾃｸﾃｸ
……
ｶﾞﾁｬ
別館 二階 東側の部屋
ベルトルト（えーと、ライターライター）ｺﾞｿｺﾞｿ ﾃｸﾃｸ
http://i.imgur.com/geiMWBY.jpg
ベルトルト「びゃぁぁああああぁぁぁーーーっ！！！（高音）」
キース（半笑い）「……」ﾋﾞﾀﾝﾋﾞﾀﾝﾋﾞﾀﾝﾋﾞﾀﾝ ←（陰茎が交互に太ももに当たっている音）
本館 一階 玄関
……
ベルトルト「うえっ……。ヒグッ……」ﾋｯｸﾋｯｸ ←（ガチ泣き）
ベルトルト「……」ﾋｯｸﾋｯｸ
ベルトルト（怖かったよぉ……！ もうお家帰りたい……！）ﾋｯｸﾋｯｸ
ベルトルト「……」ｸﾞｽｸﾞｽ
ベルトルト「……あーっ」ｸﾞｽｯ
ベルトルト（……アレだな。アルミンに何回も捕まってボコボコにされちゃったから……）
ベルトルト（教官に捕まったら一瞬で終わるって、体に刻み込まれちゃったんだな……。たぶん）
ベルトルト（……こう、久しぶりに来たせいか、心構えがね。うん）
ベルトルト「……」ｽﾞﾙﾙｯ ←（鼻をすすった音）
ベルトルト（ていうか、本当に暖炉の中に隠れてたよ……。あっぶねえ……）
ベルトルト（一回見たとこだったから、完璧油断してた……）ｸｼｸｼ
ベルトルト（……今後は、油断は禁物だな。うん）
……
別館 二階 東側の部屋
ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ
ベルトルト（おーし。いい感じに火がついたな）
ベルトルト（よし）ｺﾞｿｺﾞｿ
http://i.imgur.com/niXB5K7.jpg
ベルトルト（端っこのほうでいいかな。頭だけ燃やす感じで）ｺﾄ
暖炉「本来できるはずなのだ・・・・・！」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ
暖炉「本当にすまないという気持ちで・・・・・・胸がいっぱいなら・・・・！」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ
暖炉「どこであれ土下座ができる・・・・！」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ
暖炉「たとえそれが・・・・」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ
暖炉「肉焦がし・・・・骨焼く・・・・・・鉄板？ の上でもっ・・・・・・・・・・！」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ
人形「ぐっ・・・！ ぐっ・・・！ ぐっ・・・！ ぐっ・・・！」ｼﾞｼﾞｼﾞ……
人形「おっ・・・！ おっ・・・！ おっ・・・！ おっ・・・！」ｼﾞｼﾞｼﾞ……
人形「ごめんなさい～っ・・・・・・・・・・！ がっ・・・！ がっ・・・！ がっ・・・！」ﾌﾞｽ…… ﾌﾞｽ……
ベルトルト（おお、みるみる燃えていくぞ。やっぱ火力が違うな）
……
－ドライバー「」
ベルトルト（あっつあっつ熱い！ どーこいったー？）ｺﾞｿｺﾞｿ
ベルトルト（……お。これかな？）ｺﾛﾝｯ
赤い石を手に入れた。
ベルトルト「あっつ！ まだコレあっつい！」
別館 一階 北東の部屋
ｶﾁｯ ｶﾁｯ ｺﾛﾝ
人形の頭を手に入れた。
ベルトルト（しゃあっ！！ 予想通りだった！！）
ベルトルト（よし！！ 次は隣の部屋のパズルだ！！）ﾀﾞｯ
ベルトルト（テンション上がってきたぁっ！！）ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ
別館 一階 北西の部屋
ﾊﾞﾀﾝｯ
ベルトルト（ひゅーっ！！）ﾀﾞﾀﾞｯ
ライナー（血まみれ）「」
ベルトルト「ーぅおっ！？」ﾋﾞｸｯ
ベルトルト「ぐっ……！！」ﾀｼﾞ
図解（割とグロい）
http://i.imgur.com/sfqKumr.jpg
ベルトルト（これは……）
ベルトルト（まさかだよな……）ﾃｸﾃｸ
ベルトルト「……」ｼﾞﾛｼﾞﾛ ﾍﾟﾀﾍﾟﾀ
ライナー（血まみれ）「」ﾋｭｰ ﾋｭｰ
ベルトルト（良かった……！！ 息はまだある……！！）
ベルトルト（しかし、酷い……）
ベルトルト（体中アザまみれだ。……あちこち腫れてる、たぶん骨折してるな）
ベルトルト（……）
ライナーの穴「」
ベルトルト（……）ｳﾌﾟｯ
ベルトルト（……爪に肉片がこびりついてる。いくつかは剥がれかけてるな。相手を思い切り引っ掻いたんだ）
ベルトルト（ということは、たぶんライナーを襲ったのは教官だな）
ベルトルト（この怪我も爪も、ライナーが本気で抵抗した結果ってことだろう。アルミンは軽傷だったし）
ベルトルト（襲ったのがアルミンなら、ライナーがここまで敵意を剥き出しにするはずがない）
ベルトルト（……）
ベルトルト（なにより、彼の陰茎サイズじゃ、ライナーの肛門にここまでダメージを与えられないだろう……）
ベルトルト（……）
ベルトルト（……あー）
ベルトルト（……）ｺﾞｿｺﾞｿ
人形の頭「」
ベルトルト（……）ﾃｸﾃｸ
パズル「」
ベルトルト（……）ｶﾁｯ
ｶﾁﾝ ｶﾞﾀｯ
金庫「」
ベルトルト（……三桁のダイヤルロック式の金庫か）
ベルトルト（ということは、この中身は鍵かなにかかな。傾向からして）
ベルトルト（地下に、まだひとつ開かない扉があったはずだ。その鍵かもしれない）
ベルトルト（……どこかに数字のヒントがあるはずだ）
ベルトルト（探しに行こう。たぶん別館のどこかにあるはず……）ﾃｸﾃｸ
ﾊﾞﾀﾝｯ
……
別館 三階 全体的に凄い残念な感じの部屋
ベルトルト（……）
額縁「３６１」
ベルトルト（見つけた。……そのまんまだな）
ベルトルト（パズルと連動してるのかな。不思議な仕掛けだ……）
ベルトルト（……戻ろう）ﾃｸﾃｸ
別館 一階 北西の部屋
ドア「」ｶﾁｬ
ベルトルト「……」ｿｰｯ ←（首だけ出してる）
ライナー「……」ﾋﾟｸｯ ﾋﾟｸｯ
ベルトルト（……傷が再生してる。目覚めつつあるな）
ベルトルト（時間が無い。急ごう）ﾀﾀﾀｯ
金庫「」ｶﾁｯ ｶﾀﾝ
地下室の鍵を手に入れた。
ベルトルト（よし。予想通りだった）
ｶﾞﾀｯ ｶﾞﾀﾀｯ
ベルトルト（！ 不味い、もう目覚める……！！）
ベルトルト（急げ！！）ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ
別館 一階 北側の通路
ベルトルト「……」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ
ﾊﾞﾀﾝｯ
ライナー（半笑い）「」ﾌﾞｫﾝｯﾌﾞｫﾝｯﾌﾞｫﾝｯﾌﾞｫﾝｯ ←（陰茎が腰の捻転にあわせ、鋭く空気を裂く音）
ベルトルト（来たあぁっ！！）ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ
ライナー……。
クリスタが好きだって、君の口から聞くことはとうとう無かったね。
僕は君のことを、初めては好きな人としたい、とか、
いかにも童貞っぽい貞操観念の持ち主だって認識していたから。
だからこそ僕は、君に敬意を覚えるよ。
あの性犯罪者に真っ向から立ちむかった君は、勇気ある英雄だと思う。
ありがとう。あとは任せてくれ。必ずこの地獄から、君を救い上げてみせるよ。
だけど同時に、君がゲイもしくはバイセクシュアルかどうかを疑わざるを得ない。
あの薬物がどういう働きをするのかはよくわからないが、
教官は置いといて、アルミンはたぶんゲイかバイだから僕のこと襲ったってのはまあわかるんだけど、
君も一直線に僕に向かってきたあたり、ひょっとしてそういうことなのかな。
君の露骨なホモネタは、ひょっとしてネタじゃなかったのかい？
僕は今後、君とどう接していけばいいのかな。
エレンは無事だろうか。
今やノンケは二人でホモが三人、人類対ホモの勢力図は塗り替えられた。
男色兵団はノンケを吸収して、着々とその勢力を増やしている。
ああ、ノンケじゃなかったんだっけ。
男色兵団はゲイだかバイだかを吸収して、着々とその勢力を増やしている。
変わってねえじゃん。吸収されようがされまいが男色のまんまだろ。
もしかして、この館の中でノンケって僕とエレンだけなの？
……。
まあ、あんまり悪いほうに考えてもアレだ。
たぶん、ノンケを男色系男子に変える薬とか、そんな感じのオチだろ。
たぶん。
いやまあ、どっちでも変わんない気がするけど。どっちでもいいや。
完
投下
本館 地下一階 東側の部屋
ベルトルト「はっ、ふっ……」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ
ライナー（半笑い）「」ﾌﾞｫﾝｯﾌﾞｫﾝｯﾌﾞｫﾝｯﾌﾞｫﾝｯ ←（陰茎が腰の捻転にあわせ、鋭く空気を裂く音）
ベルトルト「……」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ
ベルトルト「……」ﾁﾗｯ
ライナーの陰茎「」ﾌﾞｫﾝｯﾌﾞｫﾝｯﾌﾞｫﾝｯﾌﾞｫﾝｯ
ベルトルト「……」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ
ベルトルト（やっぱでかいな……）ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ
地下一階 広場中央
ベルトルト「……」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ
ライナー（半笑い）「あ、あー……」ﾌﾞｫﾝｯﾌﾞｫﾝｯﾌﾞｫﾝｯﾌﾞｫﾝｯ ←（陰茎が腰の捻転にあわせ、鋭く空気を裂く音）
ベルトルト「……」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ
ライナー（半笑い）「なあ、待て……」ﾌﾞｫﾝｯﾌﾞｫﾝｯﾌﾞｫﾝｯﾌﾞｫﾝｯ ←（陰茎が腰の捻転にあわせ、鋭く空気を裂く音）
ベルトルト（……え？ 人語を話した？）ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ
ベルトルト（……正気に戻ったのか？）ﾁﾗｯ
ライナー（半笑い）「待ってくれよ～」ﾌﾞｫﾝｯﾌﾞｫﾝｯﾌﾞｫﾝｯﾌﾞｫﾝｯ ←（陰茎が腰の捻転にあわせ、鋭く空気を裂く音）
ベルトルト（無いな。アルミンと効果の出方が違うだけだろ）ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ
ライナー（半笑い）「お前のことが好きだったんだよ！」ﾌﾞｫﾝｯﾌﾞｫﾝｯﾌﾞｫﾝｯﾌﾞｫﾝｯ ←（陰茎が腰の捻転にあわせ、鋭く空気を裂く音）
ベルトルト（……）ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ
ベルトルト（……深く考えないようにしよう）ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ
……
本館 三階 寝室
ベルトルト「ふう」ﾍﾞｯﾄﾞﾆｽﾜﾙ
ベルトルト（さて、次は地下だな）ﾁｬﾘ
地下室の鍵「」
ベルトルト（……）
ベルトルト（ライナーが敵にまわったのは痛いな……）
ベルトルト（教官とアルミンだけでも手一杯なのに。仮に二人か三人同時に来たら、その時点でほとんど詰みだな）
ベルトルト（……）
ベルトルト（……確信は無いけど、心配いらないかもしれない）
ベルトルト（別館探索してるときだって、二人がかりで罠はられたら詰みだった場面がたくさんあったけど……）
ベルトルト（そうしてこなかったってことは、出来なかったってことだ）
ベルトルト（……）
ベルトルト（まあ、知能が下がってるからな。……そもそもコミュニケーション取れるのか？ 彼ら同士で）
ベルトルト（……）
ベルトルト（……じっとしてると、精液の臭いが気になってくるな）ﾓﾜﾓﾜ
ベルトルト（……）ﾓﾜﾓﾜ
ベルトルト（アルミンを行動不能にできないかな）
ベルトルト（あと２、３発抜けば追っかけてこなくなるんじゃないか？）
ベルトルト（……）ﾑｰﾝ
ベルトルト（まあ、ひとまず置いとこう……。彼らの行動原理がいまいちわからないし）
ベルトルト（打ち止めになって、暴力だけになったら止める方法なくなっちゃうしね）
ベルトルト（というか、積極的にそんなんしたくない。なにより痛い）
ベルトルト（性行為したくて追っかけてきてるのか、仲間を増やすために追っかけてくるのか……）
ベルトルト（そういやアルミンも、例の注射器は持ってるのかな）
ベルトルト（次は確認してみよう）
ベルトルト（……）
ベルトルト（次て）
ベルトルト（……もう行こう）ｽｸｯ
ベルトルト（……）ｽﾀｽﾀ
ベルトルト（なんか、慣れてきちゃってるな。こう、思考が、そっち方面に……）ｽﾀｽﾀ
……
別館 地下一階 入口正面
ベルトルト（さてさて）ﾁｬﾘ
地下室の鍵を使った。
ベルトルト（……）ｶﾞﾁｬ
ベルトルト（真っ暗だ）
ベルトルト（ライター君……）ｺﾞｿｺﾞｿ
別館 地下一階 一番始めに入った場所
ベルトルト（……）ﾃｸﾃｸ
ベルトルト（まずはロウソクさんだな）ﾃｸﾃｸ
……
ベルトルト（無い……）
ベルトルト（え？ このまま進めと？）
ベルトルト（マジかよ……。凄い心細い。ていうか怖い）
ベルトルト（そこの暗闇から突然教官が飛び出してきたら、おしっこ漏らす自信が僕にはある）
ベルトルト（え～、どうしよう……）
ベルトルト（……）
ベルトルト（まあ、ドアがいくつかあったから、壁伝いに歩いて整理しとこう）ﾃｸﾃｸ
……
別館 地下一階 入口正面
ｶﾞﾁｬ
ベルトルト（うおっ、まぶしっ）ﾋﾟｶｯ
ベルトルト（……ああ、でも明るいっていいなー）ﾃｸﾃｸ
ベルトルト（さて、扉は入口を含めると４つあった）
ベルトルト（南側に２つ、北側に１つ、東側に１つ。さてどう進めよう）
ベルトルト（……）
ベルトルト（まあ、考えても仕方ないか。基本で行こう。左手の法則だ）
ベルトルト（入口は南側に面してるから……、入口を南東側とすると、次は南西側の部屋だな）
ベルトルト（行くか）ﾃｸﾃｸ
ベルトルト（……暗闇怖いなー）ﾃｸﾃｸ
別館 地下一階 南西の部屋
ドア「」ｶﾞﾁｬ
ベルトルト「……」ｿｰｯ
ベルトルト（誰もいないよな……）ｺｿｺｿ
ベルトルト（道順ちゃんと覚えとかないと。教官達が突然現れたとき対応できないからな）ｺｿｺｿ
ベルトルト（ん……）
参考
http://i.imgur.com/nhCy77H.jpg
ベルトルト（観葉植物か）
ベルトルト（お？）
観葉植物の陰「レバー」ﾁﾗｯ
ベルトルト（壁にレバーが付いてる。これは……）
ベルトルト（……やってみるか。これをどかして）ｺﾞｿｺﾞｿ
レバー「」
ベルトルト（さて、なにが起こるか……）
ベルトルト（……）ｶﾞﾁｬ
ﾋﾟｶｯ
ベルトルト（うおっ、まぶしっ）
ベルトルト（……って）
ベルトルト（おお！ 明かりが着いたぞ！！）
図解
http://i.imgur.com/uxwvGiA.jpg
別館 地下一階 一番始めに入った場所
ベルトルト（こっちも着いてる。凄い金の掛かった仕掛けだ）
ベルトルト（やっぱ金持ちって頭おかしいな）
ベルトルト（さて、探索探索）ﾃｸﾃｸ
別館 地下一階 南西の部屋
ベルトルト（本棚か……。ん、お？）
ベルトルト（図書室の本棚は、鍵付きのガラス戸だったけど……。これは普通のやつだ）
ベルトルト（てことは、調べろってことだよな）ｺﾞｿ
ベルトルト（……え？ 取れない？）
ベルトルト（……まさか、わざわざ本を接着してあんの？ やっぱ頭おかしいだろ……）
ベルトルト（……）
ベルトルト（まあ、しらみつぶしでいくか……）ｺﾞｿｺﾞｿ
……
ベルトルト（お、これは取れる）ｺﾞｿ
ベルトルト（……絵本、かな。なになに……）ﾍﾟﾗ
http://i.imgur.com/CHtEp3X.jpg
http://i.imgur.com/94v0frw.jpg
http://i.imgur.com/YrJyqcM.jpg
http://i.imgur.com/xKAY8UU.jpg
ベルトルト（ふんふん。お、終わりか）ﾊﾟﾗ
ベルトルト（ん、これは……）
参考
http://i.imgur.com/NUf2OUR.jpg
ベルトルト（しおりか……？ 趣味悪い柄だな）
しおりを手に入れた。
続く
投下
続き
……
ベルトルト（他は……、特に目立つものはなさそうだな）
ベルトルト（じゃ、次行こう。次は北側の部屋か）ﾃｸﾃｸ
別館 地下一階 北側の部屋
ベルトルト（ふーむ）ｷｮﾛｷｮﾛ
ベルトルト（右手側に机と棚のたぐい。経験則からすると手掛かりは無さそうだけど、一応は調べるか）
ベルトルト（それより、気になるのは……）ﾁﾗｯ
カーテン「」
ベルトルト（L字型のカーテンレールで隠された、あの場所だ……）
ベルトルト（……教官が潜むには絶好のポジションだな）ｺﾞｸﾘ
ベルトルト（……）
ベルトルト（カーテンを引かない訳にも、いかない、よね。うん）
ベルトルト（……こう、覚悟しとけば、結構精神的な余裕がアレだ）ﾃｸﾃｸ
カーテン「」
ベルトルト（……）ﾄﾞｷﾄﾞｷ
ベルトルト（……）ﾄﾞｯｷﾝﾄﾞｯｷﾝ
ベルトルト（そーれい！）ｼｬｰｰｯ
風呂桶「」
ベルトルト（……）
ベルトルト（……）
ベルトルト（底になにかあるな。赤い感じの……、鍵かな）ﾎﾟﾁｬ ｺﾞｿｺﾞｿ
赤い鍵を手に入れた。
ベルトルト（錆びてるな。だから赤いのか。）ｼｹﾞｼｹﾞ
ベルトルト（使い物になるのか？ コレ。一応持っとくけど）ｺﾞｿｺﾞｿ
ベルトルト（……ん）
風呂桶「水」
ベルトルト（……！ そうだ水だ！ 水が確保できたぞ！！）
ベルトルト（飲料水にもなるし、体も洗える！！）
ベルトルト（やっと精液の臭いから解放されるんだ……！！）ｸﾞｯ
ベルトルト（……）
ベルトルト（……）ｼﾞｰｯ
風呂桶「」
ベルトルト（……大丈夫か？ この水）
ベルトルト（匂いとか……。臭くはないな）ｸﾝｸﾝ
ベルトルト（……なんか、不潔っぽくて嫌なんだよなあ。最初の風呂桶のもそれで流しちゃったし）
ベルトルト（……）ﾑｰ
ベルトルト（……まあ、この環境で水は貴重だからな。捨てたのを若干悔やんでたところはある）
ベルトルト（……でも、この館の飲食物はなあ。どうしてもちょっとためらっちゃうよなあ）
ベルトルト（……）
ベルトルト（そう、だな。どんなトラップがあるかわからないし……）
ベルトルト（ひとまず置いといて、いざとなったら使おう……）
ベルトルト（……結構のど乾いてるけど、我慢我慢）
ベルトルト（……）ｶﾗﾀﾞｸﾝｸﾝ
ベルトルト（この臭いは……、そうだな。考え方を変えよう）
ベルトルト（精液って考えずに、妖精アルミンの放出する物質、って考えればいいんじゃないかな）
ベルトルト（……）ﾑｰﾝ
ベルトルト（……そうだな。商品名は『アルミンの雫 ～森の香り～』ってところかな。結構売れるかもしれない）
ベルトルト（……）
ベルトルト（探索続けよ……）
ベルトルト（お）ｽﾞﾘ
風呂桶「動くぞ」
ベルトルト（押せば動く系のギミック付きか）ｽﾞﾘ
ベルトルト（……）ｽﾞﾘ
ベルトルト（結構重い……。水入ったまんまだからだからかな）ｽﾞﾘ
ベルトルト（……おお）
階段「」
ベルトルト（地下室か）ﾃｸﾃｸ
別館 地下二階 北側の隠し部屋
ベルトルト（うわ、また牢屋）
ベルトルト（っていうより、防犯……、じゃなくて。単にそっち側に行かせたくない、って感じだな）
ベルトルト（向こう側は……、こっちからじゃよく見えない）ｼﾞｰｯ
ベルトルト（まあ、試しに……）ﾃｸﾃｸ
ベルトルト（……）ｶﾞﾁｬ
鍵がかかっている。
ベルトルト（駄目か。どっかに鍵かあるのかも）
ベルトルト（……）ｺﾞｿｺﾞｿ
赤い鍵「」
ベルトルト（ひょっとしてこれかな。使えるか怪しいけど）
ベルトルト（よいしょー……）ｸﾞｯ
鍵穴「は…はいりました…」
ベルトルト（お？ 入るな。回せないけど）ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ
ベルトルト（うーん。錆びて変に引っ掛かってる感じ。強引にいくと曲がっちゃうかなー）
ベルトルト（……）ﾓﾄﾞｼﾓﾄﾞｼ
ベルトルト（……とすると、ヤスリかなんかがあるのかな）
ベルトルト（……んー）
ベルトルト（まあ、他の探索を続けるか。そのうち見つかるだろ）ﾃｸﾃｸ
……
別館 地下一階 北側の部屋
ベルトルト（この部屋はもう手掛かりが無さそうだな）
ベルトルト（じゃあ次だ。次は東側の部屋だな）ﾃｸﾃｸ
別館 地下一階 東側の部屋
ベルトルト（お）
ドア「」
ベルトルト（これは……）
ボタン「」
ベルトルト（４桁のダイヤルロック式の施錠か。ふむ……）
ベルトルト（……それらしい数字のヒントは無かったな）
ベルトルト（じゃあ、まだ探索してない部分があるのか。もしくは既存のピースを上手く組む必要があるのか……）
ベルトルト（……）ﾁﾗ
参考(ドア)
http://i.imgur.com/pFTHC64.jpg
ベルトルト（左から赤・緑・白・青の順で色が描かれている）
ベルトルト（……ふむ）ｺﾞｿ
参考(しおり)
http://i.imgur.com/NUf2OUR.jpg
ベルトルト（この趣味悪いしおり。描かれた色が一致してる……。ヒントと関係ありそうだ）ﾍﾟﾗﾍﾟﾗ
ベルトルト（……）
ベルトルト（……ん？ んー……）
ベルトルト（……）ﾑｰﾝ
ベルトルト（……いかん。たぶん無意味に悩んでるな）
ベルトルト（しっくりこないってことは、材料不足ってことだろ。探索探索）
ベルトルト（……えーーーっと、そうだ。ダイヤル錠だ）
ベルトルト（んー）ｼｹﾞｼｹﾞ
参考
http://i.imgur.com/VMsvagA.jpg
ベルトルト（……つくりが凝ってるな。今まで回転式だったのに、これはボタン式か）
ベルトルト（ふんふん。Delキーで押した数字を消せるのか。へー、腹立つ）ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ
ベルトルト（……お、ネジだ。……なるほど、ここが開閉式になってるのか）ｼｹﾞｼｹﾞ
ベルトルト（じゃあ……、ドライバーちゃん。君の出番だよ）ｺﾞｿ
－ドライバー「」
ベルトルト（あ、芯がマイナスのまんまだ。プラスプラス、棒……）ｺﾞｿｺﾞｿ
……
参考
http://i.imgur.com/LVmtFYg.jpg
ベルトルト（ふむ。なるほど……。それっぽい隙間がある）
ベルトルト（じゃあ、この隙間にしおりを挿入すればいいわけだな。たぶん）ﾇｯｺ
ベルトルト（……あれ、なんか変。逆かな……）ﾇｯｺ
ベルトルト（お、たぶんコレだ）
参考
http://i.imgur.com/uXfXgQn.jpg
ベルトルト（……ふーん。ほー、へえー）
ベルトルト（えっと、じゃあ、えー。ドアの色の並びが、えー、赤・緑・白・青で）
ベルトルト（えっと、赤が１個。緑が２個。白がー、えっとえっと３個）ﾎﾟﾁ ﾎﾟﾁ ﾎﾟﾁ
ベルトルト（次は青。……多いな）
ベルトルト（えっといーち、にー、さーん、しー、ごー、ろーく、なな……。７個か）ﾕﾋﾞｻｼｶｸﾆﾝ
ベルトルト（７と）ﾎﾟﾁ
ｶﾞﾁｬﾘ
ベルトルト（こんなもんですよ）ﾌｩｰｯ
別館 地下一階 東側の扉奥 通路
ベルトルト（ここは、通路か……）ﾃｸﾃｸ
ベルトルト（細い道だな。奥に行ったら出口だったらいいな）ﾃｸﾃｸ
ﾊﾞﾀﾝｯ ←（後方から聞こえた音）
ベルトルト（！？）ｸﾞﾙｯ
ライナー（半笑い）「お、いたっ！ おーい！」ﾌﾞｫﾝｯﾌﾞｫﾝｯﾌﾞｫﾝｯﾌﾞｫﾝｯ ←（陰茎が腰の捻転にあわせ、鋭く空気を裂く音）
ベルトルト（クソッ！！ 後ろから……！！）ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ
ライナー（半笑い）「好きなんだよぉ～！」ﾌﾞｫﾝｯﾌﾞｫﾝｯﾌﾞｫﾝｯﾌﾞｫﾝｯ ←（陰茎が腰の捻転にあわせ、鋭く空気を裂く音）
ベルトルト（退路を絶たれた……！！ マズイぞ！！ ここ、まだ道順知らないのに……！！）ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ
ﾊﾞﾀﾝｯ ←（前方から聞こえた音）
ベルトルト「へぇっ？」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ
アルミン（満面の笑み）「アー」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙ ←（陰茎が走って揺れる音。擬態語）
ベルトルト「はぎゃあっ！！？」
ベルトルト（ちょ、ふざけんな。待って待ってお願い）
ベルトルト（はさ、は、挟み撃ちとか卑怯！！ 待ってお願いマジで！！）
ライナー（半笑い）「待てったらぁ～」ﾌﾞｫﾝｯﾌﾞｫﾝｯﾌﾞｫﾝｯﾌﾞｫﾝｯ ←（陰茎が腰の捻転にあわせ、鋭く空気を裂く音）
アルミン（満面の笑み）「ウウー」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙ ←（陰茎が走って揺れる音。擬態語）
ベルトルト（あっあっ来る来る来る！！）
ベルトルト（あ……）
ドア「」
ベルトルト（こっちに！！）ﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ
ｶﾞﾁｬ ﾊﾞﾀﾝｯ
別館 地下一階 東側の扉奥 逃げ込んだ小部屋
ベルトルト（扉が無い！！ 狭いし障害物もないから立ち回りも……！！）ｷｮﾛｷｮﾛｷｮﾛ
ベルトルト（あっあっ、もうアレしかない！！）ﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ
クローゼット「」
ﾊﾟﾀﾝｯ
クローゼットの中「ベルトルト」
ベルトルト（うっうっ、どうか気づかれませんように……！！）ﾄﾞｯｷﾝﾄﾞｯｷﾝ
ﾊﾞﾀﾝｯ
ベルトルト（入ってきた……！！ ううう……）ﾄﾞｯｷﾝﾄﾞｯｷﾝ
ベルトルト（気づかれる……！！ ここ以外に隠れる場所なかったし……！！）ﾄﾞｯｷﾝﾄﾞｯｷﾝ
ベルトルト（あああ、やっぱり駄目だぁっ……！！）ﾄﾞｯｷﾝﾄﾞｯｷﾝ
ﾋﾀ…… ﾋﾀ……
ベルトルト（……）ﾄﾞｯｷﾝﾄﾞｯｷﾝ
ﾋﾀ…… ﾋﾀ……
……
ﾋﾀ…… ﾋﾀ……
ベルトルト（……結構時間経ってるよな。まだうろついてるけど）
ベルトルト（ここ以外に僕が隠れる場所なんてないだろうに）
ベルトルト（……）
ベルトルト（……ああ、やっぱり知能が落ちてるのか）
ベルトルト（あのアルミンでさえ……、ライナーも座学は成績いいのに。酷すぎて悲しくなる）
ベルトルト（でも、おかげで助かった……）ﾌｩ
……
ﾎﾞｿﾎﾞｿ ﾎﾞｿﾎﾞｿ
ベルトルト（話し声……？ 相談してる……？）
ベルトルト（コミュニケーションが取れるのか……？）
ベルトルト（なになに……）ﾐﾐｦﾊﾘﾂｹﾙ
アルミン「ウウーッ……」
ライナー「だからな、俺達は愛し合っているんだよ」
アルミン「アウ……」
ライナー「わかるだろ？」
アルミン「ンーン」
ライナー「そうかそうか！ わかってくれているようでよかったよ！！」ﾊﾊﾊ
アルミン「アー……」
ライナー「ん？ どうした？」
アルミン「アーッ！ ウウーッ！」
ライナー「おいおい、そんな引っ張るなよ」
アルミン「アアゥーッ！！」
ライナー「わかったわかった。そうだな、早く見つけないとな」
アルミン「ウー」
ライナー「早く見つけて、たくさん愛し合わないとな」
アルミン「……ウーッ」
ライナー「どこに隠れたんだい？ は、早く出てきておくれ～」ﾊｧﾊｧ
アルミン「……」
ベルトルト（……）
ベルトルト（恐ろしい会話をしている……）
ベルトルト（会話が成り立っているようで成り立ってないな。特にライナーが酷い……）
ベルトルト（ていうかひたすらキモいな。なんなのあのキャラ？ 逆に可哀想になってくる）
ベルトルト（……）
ベルトルト（ライナーは、知能が落ちてるというか、錯乱してるというか……）
ベルトルト（なんかの小説であんな感じのキャラがいたな。猟奇系の……）
ベルトルト（……）
ベルトルト（猟奇系の小説といえば、彼のことを思い出す……）
ベルトルト（マルコ……）
ベルトルト（彼は見かけに寄らず性倒錯者で、エログロ系の小説も好んで読んだ）
ベルトルト（よく、僕やアルミンに貸してくれたなあ……。三人でアレコレ話したこともあったっけ）
ベルトルト（……）
ベルトルト（猟奇系の小説といえば、探偵ものがよくあるパターンだ。そして謎解き……）
ベルトルト（……思えば、彼のおかげでここまで無事でいられたのかもしれない）
ベルトルト（ありがとう、マルコ……。今度手コキくらいならしてあげてもいいよ）
ベルトルト（……）
ベルトルト（うわ、ちょっと悦んでる絵が浮かんだ。……毒されてるなー。キモい想像はやめよう）
……
ベルトルト（ん……）ﾊﾟﾁ
ベルトルト（どこだ、ここ。体痛い……）ｶﾞﾀｯ
ベルトルト（……！！ そうだ、隠れてたんだ）
ベルトルト（寝ちゃってたのか……。神経すり減ってたからかな、この状況で寝れるなんて）
ベルトルト（そんなに寝た感じはしないけど、どれくらい時間経ったんだろう）
ベルトルト（二人は、まだ居るのか？）
……ｼﾝ
ベルトルト（……音がしないな）
ベルトルト（流石に諦めたのか。随分長いこと探してたみたいだったけど、良かった……）ﾎｫｰｯ
ベルトルト（ああ、もうずっと体縮めてて、全身バッキバキだよ……）ｺｷｺｷ
ベルトルト（早く出よう。……いったん本館の寝室で休もっかなー。あそこは安全地帯だし）ｶﾁｬ
ベルトルト（うおっ、まぶしっ）ﾋﾟｶｯ
ベルトルト「あ……」
ライナー（半笑い）「見つけたぞぉ。こんなとこに居たのかぁ」ﾆｺｫ
アルミン（満面の笑み）「ハハハハハ」ﾆｺﾆｺ
ベルトルト「ひ……、は……」ﾍﾅｯ
ライナー（半笑い）「さっ、たっぷり可愛がってやろう。おいで」ｸﾞｲｯ
ベルトルト「あああああ」ｽﾞﾙｽﾞﾙ
アルミン（満面の笑み）「ハハハハハッ！ アッハハハハハハハハハハハッ！！」
僕の体は、ライナーの凶悪な腕力によって引きずり出された。
アルミンの狂ったような、狂っているだろう彼の笑い声が部屋中に響く。
そのどれもが、壁一枚を隔てたような、どこか遠くで起こっていることのように、非現実的なものと感じられる。
これから僕の身に起こるであろう出来事を、想像できない。
いや、それを想像したくない僕の脳が、認識を鈍らせているんだ。
僕はこのまま為すすべもなく、あるいは彼らに一方的な暴力を受け、
強姦され尊厳を蹂躙された上、薬物によって彼らと同じ、暴力と性欲に支配された淫獣へと変貌するのか。
ある種、覚悟は出来ている。
線が細く少女のようで、それでいて賢く気高いアルミンは、一方的に自らの誇りを傷つけられたし、
その力強さで僕らを助けてくれたライナーは、酷く傷つけられつつも、教官に最後まで勇敢に立ち向かった。
彼らに手を掛けられるなら、それも悪くないのかもしれない。
まだ僕らにはエレンがいる。
エレンは誰よりも向こう見ずで、ちょっと心配でもあるけど、彼ほど勇ましい人間は見たことがない。
彼なら、あるいは全てを解決してくれるんじゃないか。
ライナーに押し倒され、彼がすぼめた口を近づけてきたので、
僕は思わず手でそれを止めてしまった。
ライナーは目を細めて薄く笑うと、右手で握りこぶしをつくり、僕の左肩にそれを思い切り振り下ろした。
肩が爆発したんじゃないかと思うほどの衝撃を感じ、一拍置いて、とてつもない激痛を感じた。
小さく唸るような声が、細く、だが延々と僕の口から漏れる。
痛い、痛い、痛い。
白くまたたく、気絶しそうな僕の視界に、ライナーの陰からアルミンの姿が映った。
彼の表情は、ほんの少し困ったような顔つきで、
そう思ったとき、僕の脳裏にあるひらめきがちらついた。
そこには、僕と談笑するマルコの笑顔と、目の前で困惑するアルミンの顔があった。
完
アルミンに服着せるの忘れた
投下
その日は今日のように雨がざあざあと景気よく降る日で、
また、本日と同じく休日であったその日は、僕たち訓練兵たちも例に漏れず室内にすし詰め状態だった。
男子寮は非常に男臭く（主にライナーが原因で）、
またジャンを筆頭とした空気読めない人間から発せられる愚痴で、寮内は陰鬱な空気が張り詰めており、
僕やエレン、アルミン等は自然と寮内を避け、本などを持ち込んで図書室に居を構えることになった。
確かこんな日だったと記憶している。
僕がマルコと、あの会話をした日は……。
ベルトルト「あ、借りていた本、読み終えたから返すよ」
僕は鞄を開けて、マルコに借り受けた小説を手渡した。
正確に言えば、アルミンが借りた本をマルコの許可を取って僕が貸してもらい、それが今、彼の手に帰ってきたのだ。
僕・マルコ・アルミンはいわゆる同好の士というやつだ。
図書室にはないジャンルの、それぞれが購入した本を貸し合ったり、
自分が気に入った本を押し付けて読んでもらい、信者（たまにアンチ）を増やす活動をしたり、
それぞれが読み終えた一冊の本の感想をあーだこーだ議論したりする仲だ。
マルコ「お、早いね。どうだった？」
ベルトルト「……うーん。『マルコ！』って感じ」
マルコ「……なにそれ」
ベルトルト「いや、君が好みそうな内容だったなって」
当然だが一言で本好きと言っても、好みのジャンルも楽しみ方もそれぞれ異なる。
例えば政治関連で言えば、僕は適当に手に取った（なんとなく購入したやつとか、二人から渡されたやつ）本を読んで、
ひたすら書いたやつの脳内を疑ったり、背後の権利団体を想像してニヤニヤするのが好きだ。
アルミンは読書量は豊富だが、どちらかというと反体制じみたチョイスを好む。結構よくいるタイプの人間だ。
僕もアルミンに近い立ち位置かもしれない。
この方面に一番詳しいといえばやはりマルコだろうが、
彼は王政シンパという稀にみる変態で、かつ理論武装が物凄いという非常に厄介な変態だ。
一度三人でそっち方面の議論をしたことがあり、僕とアルミンは当然のように王政批判の立場で、
『ウォール・マリア崩壊後の判断とかちょっとありえなくね？ 死人出しすぎ。あいつ頭おかしいだろ』
という論理展開でマルコがボコボコになるという完璧な流れだったはずなのに、
『そう判断したのは大臣で、王にそっち関連の知識が豊富にあるわけじゃないし、
そもそもが王政批判になってないよね？ 駄目だっつってんなら代案出せよ』
と、のらりくらりとしたフットワークからカウンターパンチを貰ってしまった。
コウモリ野郎であるところの僕は、鋭い感じのその意見に思わず唸ってしまった。
アルミンはめげずに反対意見をその後もあれこれと繰り出していたが、
超変態野郎マルコの前では歯が立たず、みるみるアルミンはボロクソにされていった。
僕に泣きついてきたので、『マルコはマゾを極めた変態だから仕方ないよ』と言うと彼は納得した。
マルコはそれを聞いてニヤニヤと笑っていた。蹴り飛ばそうかと思った。
いつか復讐しようと僕とアルミンは誓った。
マルコはマゾ野郎であり、救いようのない変態であるというのが僕とアルミンの共通認識だ。
マルコ本人も納得している。
その日に僕が返した小説も、当然変態じみた内容だった。
誰もが振り返る少女めいた美青年が、蠱惑的なその体と巧みな言葉で一人の中年男性を支配し、
二人が次々と猟奇的で残忍な事件を巻き起こすという、なんとも背徳的で耽美な内容である。
美少年がいかに性的に魅力的かという、無駄に熱の篭った描写がなんとも言えない。
実にマルコの好みそうな、性倒錯した内容の小説だった。
こんなもんは『マルコ！』の一言で、どんな方向性の内容なのかは僕もアルミンもだいたい把握できる。
僕が先の会話で『マルコ！』と言ったとき、横でエレンの相手をしていたアルミンはうんうんと頷いていた。
マルコ「他にもっと言うことあるだろ……。ほら、この部分とかどう？」
彼は本を手に取り、パラパラと目的のページを探して僕に突き出して見せた。
挿絵付きのページである。
美青年がある男性を魅了して、相方の中年男性の嫉妬心を煽り、中年を殺人へと導かせるという、
まあよくある展開の、そのシーンの挿絵だ。
挿絵では、二人のおっさんが左右から美青年の腕を引き合い、にもかかわらず中央の青年は微笑んでいて、
青年（何故か全裸である）の体には薔薇と蛇が絡まっている。
股間には薔薇の花が鎮座していて、イラスト担当の意図がイマイチ読めない。
隠すにしても影で誤魔化すとか、色々手はあったろうに。これは読者を笑わせたいのか。
背景はなんかデロデロした感じだ。
ベルトルト「マルコ！ ……は置いといて。この人そんな魅力的かな？」
マルコ「そりゃ、目の前にこんな美少年が居たら勃起するに決まってるじゃないか」
取り敢えず聞き流そう。
ベルトルト「だってさあ、こんな人格破綻者に着いてったら、人生終わるなんてわかりきってるだろ？」
人格破綻者とは、勿論作中の美青年を指している。
人付き合いで大事なのはなにより中身だ。
どんなに青年の外見が魅力的で、かつカリスマ性があり、仮に僕が少年を抱くことに特別な関心があったとしても、
肝心の中身がサイコさんなら僕はお付き合いをご遠慮したい。
マルコ「まあね。でもこんな美少年なら独り占めしたいだろ？ フェラしてくれるんだぜ？」
知るか。場所を考えてものを言えよ。
雨降りの日の図書室なので人は結構いた。
気を利かせてくれたアルミンの御陰でエレンは聞いてなかったみたいだ。
会話の方向を変えてくれとアルミンが目で訴えてくる。
マルコが暴走したときは、周囲に被害が及ぶ前にブレーキを掛けるのが僕らの暗黙のルールだ。
ベルトルト「まあ、おじさん達は人生に疲れてるのかな。そういう破滅願望はわからないでもないけど」
作中の中年男性は、美青年の狂気に困惑しつつも魅力に抗えず、
ひとつ、またひとつとその手を血に染めてしまう。
そのたびに自分の良心と葛藤するわけだが、
まあ往々にして犯罪というものは、一度手を染めてしまうと何度も繰り返してしまうものらしい。
狂気と良心の狭間で揺れ動くおっさんの心も、この作品の見所のひとつだ。
マルコ「人間なんてそんなもんだと思うけどね。誰しも欲望には抗いがたいもんだよ」
ベルトルト「ふんふん。アルミンはどうだった？」
アルミン「え？ ……えーと、そうだなあ……」
なにやら言いにくそうなのは、横にエレンが居るからだろうか。
この時点でアルミンホモ疑惑が僕の中であったので、
まあ例えば仮に、彼が作中の美青年を自分と同一視して『逞しいおじ様に抱かれるのって最高に興奮するよねウヒウヒ』とか、
そういう事を考えたとしても、まだカミングアウトしてないので言い出しにくいだろう。
アルミンに振ったのは失敗だったか。
アルミン「そう、だね。こんな世の中だし、日々の生活に疲れて流されちゃう気持ちもわかるよ」
無難に合わせてきたか。ちょっとだけカミングアウトするか期待してた。
このあともマルコによる変態トークが展開され、徐々に高揚していく彼と対照的に場の空気は冷えていった。
『勃起』という単語が、この場だけで２０回以上飛び出している。
いい加減顔面を蹴り飛ばしたい衝動に駆られるが、
まあ僕は、こういう彼が好きで付き合っているので、これでいいのだとも思う。
いい加減疲れてきたのか、マルコの熱弁も冷めてきたとき、
僕は彼のマルコっぷりに苦笑しながら、確かこんなフレーズを言った覚えがある。
語呂の良さが結構気に入って、しばしばふと思い出す。このフレーズが頭にちらつくたび、このやり取りもつられて出てくるのだ。
それは……、
……、
ベルトルト（『ホモの嫉妬』……！！）ﾋｭｰｯ ﾋｭｰｯ
ライナー（半笑い）「暴れんなよ……。暴れんなよ……」ﾊｧﾊｧ
アルミン（困惑）「」ｵﾛｵﾛ
ベルトルト（ホモの嫉妬を誘う……！！ 今のアルミンを上手く利用すれば、たぶん可能だ……！！）ﾋｭｰｯ ﾋｭｰｯ
ベルトルト（ライナーは未知数だ。体重のせいで抵抗がきかないし、アルミンのように僕が主導権を握れるかわからない）ﾋｭｰｯ ﾋｭｰｯ
ベルトルト（なら、二対一の状況を逆に利用して、この状況をひっくり返してやる……！！）ﾋｭｰｯ ﾋｭｰｯ
ライナー（半笑い）「ごめんなぁ」ﾅﾃﾞﾘ
ベルトルト「ぁぎゃあっ！！」ｶﾞﾀｶﾞﾀｯ
ベルトルト（殴られた左肩をっ……！！ クソ痛い……。このゴリラ……）ｷﾞﾘｷﾞﾘ
ライナー（半笑い）「でも大人しくしないと駄目だろ？ わかるよな？」
ベルトルト「……！！」ｿﾞｸﾘｯ
ベルトルト（言動が完全に性犯罪者のそれだ……。犯罪臭がアルミンの比じゃないぞ）ﾋｭｰｯ ﾋｭｰｯ
ベルトルト（アルミン、頼みは君だ。まずは反応を確認する……）ﾁﾗｯ
アルミン（困惑）「」ﾁﾗｯ ←（ベルトルさんと目が合った音）
アルミン（満面の笑み）「……！」ﾊﾟｱｧｯ
ベルトルト（よし！ 第一段階はクリアだ！）ﾊｧﾊｧ
ベルトルト（よくよく思い返せば、さっき現れたとき彼はこの表情だった）ﾊｧﾊｧ
ベルトルト（二回目の交戦時、僕はピロートークを改善した。その結果だと考えれば納得できる）ﾊｧﾊｧ
ベルトルト（これは彼の性欲を抜きにした、僕に対する好感度の高さだと仮定して考えよう）ﾊｧﾊｧ
ベルトルト（なら、次の手は……）ﾊｧﾊｧ
ライナー（半笑い）「どこ見てるんだ？」ｽｰｯ
ベルトルト「あ……」
ライナー（半笑い）「今は俺とお前の時間だろ？」ｽﾞﾑｯ
ベルトルト「……～～～～～～っっっぁぃぃいぃっ」ﾋﾞｯｸﾝﾋﾞｯｸﾝ
ベルトルト（同じトコっ……！！ 痛い痛い痛い痛い痛い痛い……！！）ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ
ベルトルト（だけどっ、それも策の内だっ……！）ﾁﾗｯ
アルミン（困惑）「アゥ……」ｵﾛｵﾛ
ベルトルト（……今の反応や今までのやり取りを吟味するに、アルミンとライナーは仲間だと考えていい）ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ
ベルトルト（問題は、その関係がどの程度ってことだ）ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ
ベルトルト（『なにがあっても絶対に裏切らない』のか、『犯すという目的が一致しているので、その結果組んでいる』のか……）ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ
ベルトルト（恐らく前者寄りだろう。強制力がなんなのかわからないけれど……。薬物のせいか、『教官による恐怖支配』ってとこか？）ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ
ライナー（半笑い）「全く、あまり困らせないでくれよ？」ﾍﾞﾛﾘ ←（首筋を舐めた音）
ベルトルト「ひいぃ……」ｿﾞｫｫ
ライナー（半笑い）「ま、そんなとこもカワイイんだが……」ﾍﾞﾛﾍﾞﾛﾍﾞﾛ ←（首筋や顔を執拗に舐めている音）
ベルトルト（キモッ……！！ 駄目だ！ 生理的に嫌だ！！ アルミンと雲泥の差だ……！！）ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ
ベルトルト（……その強制力、つまり彼の社会性を崩壊させる。その鍵は……）ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ
ベルトルト（『ホモの嫉妬』だ……！ 覚悟を決めろ、いくぞ……！！）ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ
ベルトルト「アルミン……」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ
アルミン（困惑）「……？」
ベルトルト「一緒に行こう……。ここを二人で出るんだ……」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ
アルミン（困惑）「……！？」ｵﾛｵﾛ
ライナー（半笑い）「……なあ、意地悪もいい加減にしてくれよぉ」ｽｰｯ
ベルトルト（当然、こうくる……！！ ガードを……）ｸﾞｯ ←（手の平を突き出してガード）
ライナー（半笑い）「」ﾌﾞﾝｯ
ﾐｼﾐｼｯ
ベルトルト「～～～～～～ぁぁぁああっ！！！」ﾋﾞｷﾋﾞｷｯ
ベルトルト（痛いっ、痛い痛い痛い痛い痛い……！！）ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ
ベルトルト（一撃でっ、右手がグシャグシャにっ、有り得ない威力だ……！！）ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ
ライナー（半笑い）「カワイイなぁ……」ｼｭｳｳｩｩ
ベルトルト（ライナーの右手から蒸気が……。なるほど、即再生させるわけか……）ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ
ベルトルト（再生力まで強化されるなんて……。というか、自分の骨が折れる程の力で殴ってるのか……？）ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ
ベルトルト（マズイぞ、これじゃ長期戦は無理だ……）ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ
ベルトルト（……）ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ
ベルトルト（構うな……。このまま行くしかない……）ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ
ベルトルト「アルミン……」ｽｯ ←（陰茎（アルミンの）に向かって右手を突き出した音）
アルミン（困惑）「アゥ……」ｻﾜｯ ←（陰茎（アルミンの）をサワサワする音）
ベルトルト「君は本当に、良い子だね……」ｻﾜｻﾜ
ベルトルト（いったい！！ 右手痛い！！）ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ
アルミン（恍惚）「ンッ、ンゥ……」ﾋﾟｸﾋﾟｸ
ベルトルト「思いやりがあって、誰より人に細かい気配りが出来る……」ｻﾜｻﾜ
ベルトルト「そんな優しい君だから、僕は君に惹かれたのかもしれないね（惹かれたとは言ってない）」ｻﾜｻﾜ
アルミン（恍惚）「……」ﾎﾟｫｫ
ライナー（半笑い）「……」
ライナー（半笑い）「……仕方ないなぁ」ﾌﾞﾝｯ
ベルトルト（！！ ガードを……）ｸﾞｯ
ベルトルト（痛っ、左手が動かな、右手で）
ライナー（半笑い）「うん」ｽﾞﾑｯ
ベルトルト「～～～～～～～はぁがっっっ！！？？！？」ﾊﾞｷﾊﾞｷﾊﾞｷｯ
ベルトルト（右胸にヒットした……！！ あああっこれは）ｾﾞﾋｯ
ベルトルト（あ、苦し、もしかして肺が）ｾﾞﾋｯ ｾﾞﾋｯ
ベルトルト（あ、アルミン……）ｾﾞﾋｯ ｾﾞﾋｯ
アルミン（真顔）「……」
ベルトルト（変化アリだ。いけるか……？ よし、じゃあ第二段階までは終了だ……）ｾﾞﾋｯ ｾﾞﾋｯ
ベルトルト（こっからはもうそんなに抵抗しない。ライナーに好きにさせて、アルミンの執着心を煽る……）ｾﾞﾋｯ ｾﾞﾋｯ
ライナー（半笑い）「大人しくなったかぁ？ よしよし、いい子だ」ﾍﾞﾛﾍﾞﾛ
ベルトルト（臭い……）ｾﾞﾋｯ ｾﾞﾋｯ
ライナー（半笑い）「おっ、カワイイつぼみがこんなところに」ﾍﾞﾛﾍﾞﾛ ←（両乳首を満遍なく舐める音）
ベルトルト（……痛みでもうよくわかんないけど、ホント気持ち悪い）ｾﾞﾋｯ ｾﾞﾋｯ
ベルトルト（ていうかもう、痛すぎて気分が悪い……。死にそう……）ｾﾞﾋｯ ｾﾞﾋｯ
ベルトルト（……これで、本当にアルミンが助けてくれるかなあ）ｾﾞﾋｯ ｾﾞﾋｯ
ベルトルト（……アルミンの行動を整理しよう。えーと……）ｾﾞﾋｯ ｾﾞﾋｯ
ベルトルト（一回目、今のライナーと同じ雰囲気で僕を襲ってきた）ｾﾞﾋｯ ｾﾞﾋｯ
ベルトルト（二回目は、怒ってる感じだった。これはピロートークをいい加減にしたことが原因と考えた）ｾﾞﾋｯ ｾﾞﾋｯ
ベルトルト（そして今回。彼は笑顔だった。まだ彼は僕に暴力を振るっていない……）ｾﾞﾋｯ ｾﾞﾋｯ
ベルトルト（たぶんだけど、彼とはある種の信頼関係を築けてるんだと思う……）ｾﾞﾋｯ ｾﾞﾋｯ
※ベルトルさんが考察している現在も、ライナーは彼の両乳首をおいしそうに舐めています。
ベルトルト（アルミンとは、一度捕まってアレしてから、遭遇するたびにアレする関係になった……）ｾﾞﾋｯ ｾﾞﾋｯ
ベルトルト（射精したい彼にとっては、今のライナーは邪魔者なはずだ）ｾﾞﾋｯ ｾﾞﾋｯ
ベルトルト（問題は、僕に執着心をというか、独占欲を持っているかだな……）ｾﾞﾋｯ ｾﾞﾋｯ
ベルトルト（単にレイプする順番を待ってるだけなら、その時点でこの策はアウトだ）ｾﾞﾋｯ ｾﾞﾋｯ
ベルトルト（そうなると、別の策に移らなきゃならない。と言ってもライナーに、アルミンにやったのと同じことをするだけだけど……）ｾﾞﾋｯ ｾﾞﾋｯ
ベルトルト（っと、手だけは治療しておかないとプレイに支障が出るかな）ｾﾞﾋｯ ｾﾞﾋｯ
ベルトルト（なんとか、ライナーが前戯に夢中になってる間に……。この具合だと、なんとか動かせるまでに５分位かかるか……）ｼｭｳｩｩｩ
※ライナーの前戯はヘソ周辺に移行しました。描写されてませんが、ベルトルさんは非常に不快に感じています。
ライナー（半笑い）「ジュ！ ズズッ！！ ホーッ、うめえ……」ｼﾞｭﾙｼﾞｭﾙ
ベルトルト（コイツほんとネチっこく攻めるな。モテないのも頷ける……）ｾﾞﾋｯ ｾﾞﾋｯ
ベルトルト（たっけてアルミーン。そろそろ尻が危ないよぉ）ﾁﾗｯ
アルミン（おこ）「……」
ベルトルト（おっ、期待通りに怒ってくれてるぞ。やったね）ｾﾞﾋｯ ｾﾞﾋｯ
ベルトルト（もっと煽ってみよう）ｾﾞﾋｯ ｾﾞﾋｯ
ベルトルト（悲愴）「あ……、う……！」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ ←（震える手をアルミンに差し向ける音。悲劇的に演出）
アルミン（ハッとした感じの顔）「！」ﾋﾟｸｯ
ベルトルト（悲愴）「た……、助け……」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ
ベルトルさんの手「」ﾌﾙﾌﾙ
アルミン（真剣な顔）「……」ｵｽﾞ ←（差し出された手を、躊躇いながらも掴もうとする音）
ライナー（半笑い）「ん～～～～～？」ｸﾞｯ
ｽﾞﾑｯ
ベルトルト「あぎっ！！」ﾍﾞｷﾍﾞｷﾍﾞｷｯ
アルミン（ハッとした感じの顔）「……！！」
ベルトルト（痛い痛い痛い……！！ 今度は右モモが……！！）ﾋｨｰﾋｨｰ
ベルトルト（だけど……）ｾﾞﾋｯ ｾﾞﾋｯ
アルミン（激おこぷんぷん丸）「」
ベルトルト（バカめ！！ 今のが決め手になったぞ！！）
アルミン（激おこぷんぷん丸）「アアアアアアァァァァーーーーーーーーーーッッ！！！！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ
ライナー（半笑い）「ホ？」ｸﾙｯ
アルミン（激おこぷんぷん丸）「ラアッ！！」ｼｭﾙｼｭﾙ
ライナー（半笑い）「ウホッ？」ﾊﾞﾀﾝｯ
アルミン（激おこぷんぷん丸）「アアアアアアアアアア……！！！」ｷﾞｭｳｩｩｩｩ
ライナー（白目）「」
ベルトルト「……」ｾﾞﾋｯ
ベルトルト（つよっ！！ アルミン強い！！ 理不尽なくらい強い！！）ｾﾞﾋｯ ｾﾞﾋｯ
ベルトルト（流れるような動きで、兵団式三角締めを決めて意識を消失させた……）ｾﾞﾋｯ ｾﾞﾋｯ
ベルトルト（不意打ちとはいえ強化されたライナーが、何一つ反撃できなかったぞ）ｾﾞﾋｯ ｾﾞﾋｯ
ベルトルト（これがひとつ上のランクの戦いか……。よくわからんけど）ｾﾞﾋｯ ｾﾞﾋｯ
アルミン（心配げ）「」ﾀｯﾀｯﾀｯ
ベルトルト（まあ、なんとか上手くいってくれたな……）ｾﾞﾋｯ ｾﾞﾋｯ
ベルトルト（ホモの嫉妬はこの世界に、確かにあったよ。良かったねマルコ……）ｾﾞﾋｯ ｾﾞﾋｯ
……
ベルトルト「全快したっ！！」
アルミン（心配げ）「」ｵﾛｵﾛ
ベルトルト「だからそんな顔しないで。助けてくれてありがとうね」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
アルミン（満面の笑み）「」ﾊﾟｱｧｯ
ベルトルト（さて、これからどうするか……）ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
アルミン（満面の笑み）「」ｺﾞﾛｺﾞﾛ
ベルトルト（……彼についてだ。さて、どうしよう……）ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
ベルトルト（まあなにんせよ、この部屋から移動しないとな。そこに……）ﾁﾗｯ
ライナー（白目）
ベルトルト（ホモゴリラが転がってるし。まあ、こっちにはアルミンがついてる大丈夫かもだけど……）
ベルトルト「行こうアルミン。ここは臭い」
アルミン（満面の笑み）「ウン！」ｺｸﾘ
ベルトルト（素直だなあ……。嬉しいことに）ﾃｸﾃｸ
アルミン（満面の笑み）「～～♪」ﾆｯｺﾆｯｺ
……
本館 三階 寝室
アルミン（眠い）「」ｳﾄｳﾄ
ベルトルト（あー疲れた。ホント絶倫だな……）ﾍﾞﾄﾍﾞﾄ
ベルトルト（……）
ベルトルト（さて、色々実験してみたけど……）
ベルトルト（今のアルミンは、なんというか犬猫みたいな……、どっちかっていうと犬か。犬に近い）ﾊﾞﾀｯ
ベルトルト（自分も暴力を振るうくせに、他人……、ライナーが同じ事するとキレた辺りもそうだ。考えが浅いというか……）
ベルトルト（一応はい、いいえ位はできるから会話は成り立つけど……、まあ、とてつもなく知能が残念な感じだから、うん）ｺﾞﾛﾝ
ベルトルト（過去の記憶も、かなり曖昧になってる感じだった……。ホントよくわからん）ｺﾞﾛｺﾞﾛ
ベルトルト（……連れてったほうがいいのか、このまま置いてくか、どうしよう）
ベルトルト（アルミンの運用と管理はめんどいし、未知数の部分が多いけど……）
ベルトルト（護衛と考えれば、これほど心強い戦力はないぞ……）
ベルトルト（悩みどころだよなー……）ｺﾞﾛﾘ
ベルトルト（……）ｺﾞﾛｺﾞﾛ
ベルトルト（さっきは嫉妬を煽って上手くいったけど、例えば教官相手ならどうだろ……）
ベルトルト（ライナーとも仲間意識が切れたわけじゃ無いかもしれないし、結構危険じゃないか？）ｺﾞﾛ
ベルトルト（……）ｺﾞﾛｺﾞﾛ
ベルトルト（逆に言えば、手元で管理してたずなを握るって考えもアリだな……）
ベルトルト（……）
アルミン（目覚め）「ウー……」ｼﾊﾟｼﾊﾟ
ベルトルト「あー……、起きちゃった」
ベルトルト（仕方ない。また僕に、手を貸してくれマルコ……）
ベルトルト（君に仕込まれた変態知識、今がたぶん使いどきだ……。頑張ってなんとか調教しよう……）
ベルトルト（あとは、犬猫のしつけを応用する感じで、そんな感じでいこう）
ベルトルト（猫さんと仲良くするのは、アニいわく精神的におじいちゃんの僕の得意分野だ。たぶんなんとかなるだろ……）
ベルトルト（お母さん風味）「ほらアルミン、目を覚まして。しっかりしなきゃ駄目よ？ ほら目ヤニが付いてる」ｺﾞｼｺﾞｼ
アルミン（眠い）「ンー……」ｺﾞｼｺﾞｼ
ベルトルト（お母さん風味）「あらあら、駄目じゃないこんな格好で。オチンチン丸出しなんて風邪ひいちゃうわよ」
ベルトルト（お母さん風味）「本当に仕方ないわね。……よいしょ、これでも巻いときなさい」ｺﾞｿｺﾞｿ
アルミン（E:ベッドシーツ）「ウン……」ｸﾞﾙｸﾞﾙ
ベルトルト（流石に陰茎丸出しは可哀想だもんな。これでよし……）ｷﾞｭｯｷﾞｭｯ
ベルトルト（お母さん風味）「はいはい、モタモタしないで。さっさと目を覚まして」ﾊﾟﾝﾊﾟﾝ
ベルトルト（お母さん風味）「行くわよ。ほら立って立って。わかった？」ｸﾞｲｯ
アルミン（E:ベッドシーツ）「ウン……」ﾄﾃﾄﾃ
ベルトルト（えーと、次は……、例の細い廊下だ。さっきのとこ）ﾃｸﾃｸ
ベルトルト（ライナーはまだ伸びてるかなぁ……。やだなぁ、正直もう目にしたくない。あいつクッソ汚いんだもん）ﾃｸﾃｸ
ベルトルト（……確か、奥からアルミンが出てきたとき、扉が開く音が聞こえた気がする）ﾃｸﾃｸ
ベルトルト（奥に部屋があるかも。そっちから攻めようかな）ﾃｸﾃｸ
アルミン（E:ベッドシーツ）「……」ﾄﾃﾄﾃ
マルコの変態知識によって、アルミンを味方に引き入れることに成功した。
それはいいんだけど、自分の体をアレすることにどんどん抵抗が無くなっている感がある。
まあいいか。だって仕方ないし。
まあ僕のことはいいとしても、アルミンが可哀想で仕方ないんだけどどうすればいいのか。
理性を失ってるあいだに、どんどん自分の純潔を汚されるって、ねえ……。
いや、もしかしたらとっくに純潔を失ってるかもしれないんだけど。
お尻の穴は柔らかいし、感度は高いし、よくよく考えるとなんかプレイに抵抗ない感じなんだけど。
こなれてるのかもしれない。なんか怖くなってきた。
あとライナーはどうしよう。
汚いし、視覚的にも臭い感じがする。実際体臭が臭い。もう本当にプレイしたくない。
アルミンと似た流れで仲間に出来るかもしんないけど、
超えるべきハードルが高すぎる気がする。まず何回かペッティングしなきゃなんないから……。
……。
うん、もう仲間は充分だよね。
早く帰ろう。
待っててねライナー、必ず助けに戻ってくるよ（白目）。
完
投下
……
本館 一階 玄関
参考(現在の2人)
http://i.imgur.com/yRCjT2a.jpg
ベルトルト「……あ、そうだ」ﾃｸﾃｸ
アルミン（疑問）「？」ﾄﾃﾄﾃ
ベルトルト「えっとね……、注射器持ってる？」
アルミン（思考中）「……」
アルミン（思考中）「…………」
アルミン（飽和）「…………？？？」
ベルトルト「あ、ああ～……、いいよいいよ。無理しなくて……」
ベルトルト「えっと、ちょっといいかな？」ｽｯ ←（服をまさぐろうと手を突き出す音。擬態語）
アルミン（呆け）「……」ｷｮﾄﾝ
アルミン（照れ）「……ウゥ」ｺｸﾘ
ベルトルト「いやいや……」
ベルトルト（……まあいいや）
ベルトルト「失礼……」ﾊﾟﾝﾊﾟﾝ ｺﾞｿｺﾞｿ
アルミン（照れ）「……！ ……！」ﾓｼﾞﾓｼﾞ
ベルトルト（無視無視……）ｺﾞｿｺﾞｿ
……
ベルトルト「……これが現物か」ﾏｼﾞﾏｼﾞ
ベルトルト（実際、注射器って小さいな……。まああんま、普段から目にしてる訳じゃないけど）ｸﾙｸﾙ
ベルトルト（……）
ベルトルト（こんな少量の液体で、アルミンやライナーをあそこまで変貌させたのか……）
ベルトルト（……）ﾑｰﾝ
ベルトルト（幻覚剤……、っていうとアルカロイドとか……、は違うか。いや使ってるかも知れないけど、それだけじゃああはなるまい）
ベルトルト（ていうかそもそも、アルミンは言葉を失ってるよな。これはどういうことだろ）
ベルトルト（受け答えは一応できてる。言語性が失われたわけじゃないよな。いや待て、ジェスチャーで理解してるのか……？）
ベルトルト（……）ﾑｰﾝ
ベルトルト「アルミンアルミン、ちょっと」ﾁｮｲﾁｮｲ
アルミン（おこ）「……？」
ベルトルト「……ちょっと口開けてくれる？」
アルミン（驚き）「……！」
アルミン（照れ）「アー……」ﾃﾚﾃﾚ
ベルトルト「はいごめんね。もうちょっと開けてー……」ｱｺﾞｦﾓﾂ
ベルトルト（……よく見えないな。光源との位置が、もっとアゴを上向きに……）ｸﾞｲｨ
アルミン（痛い）「ウァー……？」ﾖﾀﾖﾀ
ベルトルト「んーー……」ｼﾞﾛｼﾞﾛ
ベルトルト（……うーん。僕の頭で影ができて見にくいな……）ｼﾞﾛｼﾞﾛ
ベルトルト（赤いような、赤くなってないような……。よくわかんない……）
ベルトルト「ありがとアルミン。もういいよ」ﾋｮｲｯ
アルミン（疑問）「……？？」ﾖﾀｯ
ベルトルト（うーん、炎症を疑ったんだけど……）
ベルトルト（……まあ、今は薬物の特定に執着することもないか。あとで専門機関に任せるなりすればいい）
ベルトルト（……しかし、よくよく考えてみると、薬効を聞いたことすらないってのが腑に落ちないんだよな）
ベルトルト（素直に憲兵団に任せていいのか？ このままじゃ、アルミンやライナーに後遺症が残ってもおかしくない……）
ベルトルト（……ん？ なんだ今の疑問）ﾊﾃ
ベルトルト（待て待て、なんかおかしくないか。えっ、と、どういうことだ）
ベルトルト（……）ﾑｰﾝ
ベルトルト「……？」
アルミン（激おこ）「……」
ベルトルト「……」
ベルトルト「……えっと、ごめん。ずっと一人でいたからさ、考え事がね……」
アルミン（激おこ）「……」
ベルトルト「あー……」
ベルトルト「……」
ベルトルト「アルミンさん、ちょっとちょっと」ﾁｮｲﾁｮｲ
アルミン（激おこ）「……」
ベルトルト「見ててね……」
参考
http://i.imgur.com/lSkhDYn.jpg
アルミン（満面の笑み）「ウワァーッ！ フゥーッ！」ｷｬｯｷｬｯ
ベルトルト「楽しいかい……。そっかそっか……」ｺﾞﾁｬｺﾞﾁｬ
ベルトルト「きつね」ｽｯ
参考
http://i.imgur.com/bmxvg0w.jpg
アルミン（興味）「ホゥ……」
ベルトルト「こんこん。ぼくは、きつねのじゃんです。らいなーとたたかいに、はるばるやまからおりてきました」ﾊﾟｸﾊﾟｸ
ベルトルト「やつはつまのかたきです。このやかたのどこかに、やつがいるとききました」ﾊﾟｸﾊﾟｸ
アルミン（注目）「……」ｼﾞｰｯ
……
別館 地下一階 東側の部屋
ベルトルト（……そういや、あの棚はまだ見てなかったな）ｷｮﾛｷｮﾛ
アルミン（期待）「アウーッ」ｸﾞｲｸﾞｲ
ベルトルト「……うん。だからごめんね。続きはまた今度ね」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
アルミン（不満）「……」ﾃｸﾃｸ
ベルトルト（ヤバい調子乗った……。どうしよう）ﾃｸﾃｸ
ベルトルト（えーと続きって……、……オチはライナーが噛み殺されることにしといてー）ﾃｸﾃｸ
ベルトルト（山場はどうしよう……。待てよ、ジャンに妻がいるのはおかしい）ﾋﾟﾀ
ベルトルト（となると、彼のいう妻は妄想の産物ということになるよな。となると……）
ベルトルト（……）ﾑｰﾝ
ベルトルト（……これじゃブラックになりそうだな。……うーん）
ベルトルト（……）ﾀﾝﾀﾝ ←（貧乏ゆすりする音）
ベルトルト（……そうか！！ ミカサ型人形をライナーが盗んだことにすればいい！！）
ベルトルト（畜牛用の人形とかって確かあった気がする……、うん！）
ベルトルト（こう……、人形を妻と思い込んだジャンと、童貞のライナーの若気の至りによるドタバタコメディ！！ これだ！！）ｸﾞｯ
アルミン（疑問）「ウゥ……？」
ベルトルト（これなら、若干ホンワカした感じの終わり方で……）
ベルトルト（……）
ベルトルト（……待て待て。どう考えても幼児向けの内容じゃないぞ。くっそー）ﾃｸﾃｸ
ベルトルト（……）ﾃｸﾃｸ
ベルトルト（……ん？ でもアルミンは性欲の塊だから、こんな感じでいいのか……？）ﾃｸﾃｸ
ベルトルト（……そもそも予備知識の大部分を消失した彼には、内容が複雑すぎる。どう説明すれば……）ﾋﾟﾀ
アルミン（退屈）「……」
アルミン（歌唱）「……ンーフフン、フフフーウウーフ」ｳﾛｳﾛ
ベルトルト（こう、指を出し入れすれば……）ﾇｯｺﾇｯｺ
ベルトルト（待てよ。理解させたらさせたで、それでいい感じにノリ過ぎたら一発抜く必要性が出てくる）
ベルトルト（……さじ加減がわからん。面倒臭いなー）
ベルトルト（……）
ベルトルト（あとにしよう。うん）ﾃｸﾃｸ
ベルトルト「ごめんね。考え事してた。行こう」
アルミン（鬱憤）「ウゥッ！ ムーッ！」ﾌﾟﾘﾌﾟﾘ
ベルトルト（遊び人風）「そんな怒んなよ……。仕方ないなぁ、コイツゥ」ﾑﾆﾑﾆ ←（頬をつつく音）
アルミン（おこ）「……！？ ……！！」
……
ベルトルト「これは……」
隠し扉「」
ベルトルト「隠し扉だ。……行ったことある？」
アルミン（否定）「ン－ン」ﾌﾙﾌﾙ
ベルトルト「ふんふん。……あ、鍵付きだなこれ」ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ
ベルトルト（手持ちの鍵は……。うん、全部違うか……）ｼﾞｬﾗｼﾞｬﾗ
ベルトルト「ここはまだ入れないね。先に進もうか」
アルミン（肯定）「ウー」
……
別館 地下一階 東側の扉奥 通路
ベルトルト「うーん……」ﾃｸﾃｸ
アルミン（退屈）「……？」ﾃｸﾃｸ
ベルトルト（入りたくないと思ったけど、一応ライナーの存在を確認しときたいな……）ﾃｸﾃｸ
ベルトルト（まあ、扉をチラッと覗くだけなら大丈夫だろ……。こっちには強化アルミンもいるし……）ﾃｸﾃｸ
ベルトルト「アルミン、あの部屋に入るよ。まだ糞ホモが居るかも知れないから注意しよう」
アルミン（余裕）「ホゥ……？」ﾆﾔﾘ
別館 地下一階 東側の扉奥 逃げ込んだ小部屋
ドア「カチャリ……（極低音）」
ド「 トルト「大丈夫そうだね……」
ア 」ルミン（警戒）「ウーッ」
↑
（首だけ出している）
ベルトルト「さあ探索開始だ。君もなにか探して。なにか見つけたら僕に言ってくれ」ﾃｸﾃｸ
ベルトルト（全然期待してないけど……）
アルミン（荒ぶる）「ウン！！ ウワァーーーーッ！！！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ
ベルトルト（不安だ……。物音で教官来たりしないかな……）ｺﾞｿｺﾞｿ
……
アルミン（忘我）「アァーーーーッ！！ ウワァッフーーーーーーゥ！！！」ｸﾞｲｸﾞｲ
ベルトルト「ちょ、なに？ ボリューム下げ……、ん？」
アルミン（忘我）「アァーッ！！ ウゥーッ！！」ｷﾗｷﾗ
ベルトルト「これは……」
参考
http://i.imgur.com/JicQVO6.jpg
ベルトルト（確かに……、これは重要なピースっぽいな）ｺﾛｺﾛ
ベルトルト（さっきあのザマだったのに良く見つけられたな……、待てよ？）
ベルトルト（ひょっとして、気づいててワザと見逃したのか……？ だとすると……）
ベルトルト「ねえアルミン、さっき僕とかくれんぼしてたとき、ワザと……」
ベルトルト「……？」
アルミン（期待）「……！ ……！」ﾜｸﾜｸ
ベルトルト（……ご褒美的なアレを待ってるのか？ やっぱ面倒臭いな……）
ベルトルト（適当に……）ｽｯ
アルミン（反応）「？」
ベルトルト「うりうりうり」ｽﾘｽﾘｽﾘｽﾘ ←（アゴの下をしきりに撫でている音）
アルミン（一拍）「……」
アルミン（享受）「……」ｺﾞﾛｺﾞﾛｺﾞﾛｺﾞﾛ
ベルトルト（やっぱわかりやすいコミュニケーションは肉体的接触だな。簡単だし、警戒心も薄れる）ｽﾘｽﾘｽﾘｽﾘ
ベルトルト（この調子で適度に調教してこう……）ｽﾘｽﾘｽﾘｽﾘ
ベルトルト（……これ割と楽しいな）ｽﾘｽﾘｽﾘｽﾘ
……
別館 地下一階 東側の扉奥 最奥の小部屋
ベルトルト（つくりは前の部屋と同じだ、配置が違う位で……。カーペット、座椅子、クローゼットしかない）ｷｮﾛｷｮﾛ
ベルトルト「さっきと同じだよ、なにかあったら教えてね」
アルミン（眠い）「フイィ……」ﾄｺﾄｺ
ベルトルト（眠たそうだな……。調子こいていじりすぎた……）ﾃｸﾃｸ
ベルトルト（頼むよー。対ライナーは結構君に期待してるんだからね……）ﾃｸﾃｸ
ベルトルト（まあ探索をささっと済ますか。歩けば目も覚めるだろ）ｶﾞﾁｬ
参考
http://i.imgur.com/026bwEB.jpg
ベルトルト「ふわっ！？」
エレン「ぐ……」ｺﾞｿ
ベルトルト（意識が……、不味い！）ﾀﾞﾀﾞｯ
ベルトルト「警戒してくれ！！ 注射されてるかもしれない！！」
アルミン（眠い）「ウ？」ﾋﾟｸ
エレン「……ベルトルト？」
ベルトルト「エレン？ ……正気かい？ 手酷くやられたね」ﾎｯ
エレン「ひひ、出会い頭にひでえなオイ。そっちこそ……」ﾋﾟｸｯ
エレン「うわあああぁっ！！！ 逃げ、オイ逃げろ！！！！」ｶﾞﾀｯｶﾞﾀｯ
ベルトルト「は……？」ｸﾙｯ
アルミン（半笑い）「ハハハハハッ！！！！」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙ ←（陰茎が走って揺れる音。擬態語）
ベルトルト「ちょ、待て！！ アルミン待て！！！」ｶﾞｼｯ
アルミン（興奮）「ウゥ！？」ﾋﾟﾀｯ
エレン「オイ止めろっ！！ そのアルミンはヤベえ！！ 今すぐ逃げろ！！！」ｽﾞﾙｽﾞﾙ
ベルトルト「いや、ちょ、あのね」
エレン「俺がなんとか時間を稼ぐ！！ オイッこっち向きやがれ！！」ｽﾞﾙｽﾞﾙ
エレン「てめえの相手は俺だオラァッ！！！ 来いやボケッ！！ このクソァッ！！！ おぉん！！？」
アルミン（半笑い）「……ハァッ！！！」ｸﾞｸﾞｯ
ベルトルト（やっべえなんかお互いヒートアップしてる）
ベルトルト（これ多分、エレンをアルミンが半殺しにしたんじゃないか？ 状況的に考えて）
ベルトルト（さっきこの部屋からアルミン出てきたし……。めんどくせえ……）
エレン「早くしろ！！ そんな持つ自信がねえ！！！」
ベルトルト「あー……」
アルミン（半笑い）「アーッ……」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙ ←（陰茎が走って揺れる音。擬態語）
ベルトルト「うるっせえボケッ！！！ 全員死ねぇっ！！！！」
エレン「」ﾋﾞｸｯ
アルミン（驚愕）「」ﾋﾞｸｯ
……
ベルトルト「……とまあ、全体的に曖昧な感じで仲間に出来たワケ。わかる？」
エレン「お、おう……。細部が全然わかんねえんだけど……」
ベルトルト「まあ、まあね？ アレがね？ 教官は見た目がなんとなく臭い感じだよね？」
エレン「は？ ……まあ、そろそろ加齢臭が気になる歳かもな」
ベルトルト「ならそれでいいじゃない。そういうことだよ」
エレン「……？ いや、まあ、なにが……？」
ベルトルト「……ちょいストップ。考え事させて」
エレン「おう……」
ベルトルト（どうしよ……。具体的に話していいものか……）
ベルトルト（アルミンの名誉に関わる話だし……、エレンは彼ととても親交が深い仲だもんな……）
ベルトルト（……）ﾑｰﾝ
ベルトルト（でもエレンが襲われたときに、対処法を知らなかったら……）
ベルトルト（……）
ベルトルト（ごめんね、アルミン……）
アルミン（退屈）「アウゥーッ……」ﾎｼﾞﾎｼﾞ ←（耳をほじる音）
ベルトルト「わかった。経緯について話すけどさ、頭に入れといてほしいことがある」
ベルトルト「これは皆が必死になった結果だから、できればこれで誰かに対する見方を変えないでほしい」
ベルトルト（僕も含めて……）
エレン「……わかったよ」
……
ベルトルト「……こうして、アルミンは僕の仲間になったのである。めでたしめでたし」
エレン「……あっ、うん」
ベルトルト「……おしまいっ」
エレン「はい」
ベルトルト「……」
エレン「……」
ベルトルト「まあ要するにね、襲われたら手コキ等で対処可能だよって話なんです」
エレン「あっ、うんっ。わかった」
ベルトルト「……」
エレン「……」
アルミン（退屈）「アアアアアアーーーーーッ！！！」ｺﾞﾛｺﾞﾛｺﾞﾛ ←（床で回転する音）
エレン「！？」ﾋﾞｸｯ
ベルトルト「ありゃ、長話しすぎたかな。こっちおいで」ﾁｮｲﾁｮｲ
アルミン（おこ）「ウウゥーッ」ｺﾞﾛｺﾞﾛｺﾞﾛ ←（床で回転し接近する音）
ベルトルト「わしゃわしゃーっ、ほーれ気持ちいいかコラァ」ﾜｼｬﾜｼｬ
アルミン（満面の笑み）「アウウーッ！！」ｷｬｯｷｬｯ
エレン「……」
アルミン（興奮）「ハッ、ハッ……」ﾊｧﾊｧ
ベルトルト「ん……？」
ベルトルト（えっ！？ もう勃起してる……！？ 嘘だろ！？）
ベルトルト（さっき三発目を抜いたばかりじゃ……、ていうかエレンが居るのに……）
アルミン（恍惚）「アウッ、アウゥ……」ｶｸｶｸ
ベルトルト「ちょ、待って！ ホント不味い！ ……うふっ、脇腹で擦らないで！！」
ベルトルト「君っ、正気に戻ったら確実に後悔するぞっ！！ やめ、止めてぇ！！」
エレン「……」
エレン「おっ、俺のことは気にすんなよ。仕方ないもんな」
ベルトルト（なんだその理解の良さは！！ そういう問題じゃ無いだろう！！）
ベルトルト（人前でこんなこと……）
ベルトルト（ん……？ 別に気にすることないのか？）
ベルトルト（実際仕方ない問題だし……、ていうか経緯は話したし。今更って感じだしな）
ベルトルト（エレンとアルミンはお互いに警戒してるし……、彼の相手は僕しかできないし）
ベルトルト（……）
ベルトルト（……）
ベルトルト（……）
ベルトルト（オラオラ系）「なにサカってんだよオイ、テメエ誰の許可得て勃起してんの？」
……
ベルトルト「……」
エレン「……」
アルミン（恍惚）「……」ﾎﾟｰｯ
ベルトルト「うん。やっぱ部屋換えたほうがよかったよね？」
エレン「きっきき気にすんなよ。い言っただろ？ 仕方ないことだって」
ベルトルト「いやホントごめんね。途中途中で移動しようとも思ったんだけども」
ベルトルト「なんかもう面倒臭くて色々。疲れてるし、もういいかなって。考え事もしたくなくて。だからね、ごめんね」
エレン「だから、大丈夫だって……」
ベルトルト「そう……」
……
エレン「あ、そういや……」ｺﾞｿｺﾞｿ
ベルトルト「？」
エレン「いや、途中で見つけたモンがあんだけどよ……。あ、これか」ｺﾞｿ
参考
http://i.imgur.com/7myu0gO.jpg
ベルトルト「……」
エレン「いや、俺もこんなもん使い物になるかって思ったけど」
ベルトルト「いや、どうだろう……」ｺﾞｿｺﾞｿ
赤い鍵「」
ベルトルト「これ、鍵なんだけど、錆びて使い物にならないんだ」
エレン「ってーと、ひょってしてサビ取りにする気か？ でも……」
ベルトルト「まあ一応ね」ﾎﾟﾁｬ
ベルトルト（たぶん、そんなに時間は掛からないんじゃないかな……）
ベルトルト（普通の酢ならサビ取りとしての効果は薄い。けど……）
酢の中の鍵「」ｼｭﾜｼｭﾜ
ベルトルト（まあ、こういうことしてくるよねー。そういやたぶんコレ飲んだら毒だろ……）
……
格子戸の鍵を手に入れた。
エレン「俺は素早く移動できそうにねえ。落ち着くまでここでじっとしてるよ」
ベルトルト「わかった。……一応護衛としてアルミンを置いてこうか？」
アルミン（暇人）「」ﾎﾟｹｰｯ
エレン「いや……、俺じゃ手懐けるのは無理だろ……」
ベルトルト「うーん……。本音を言うと、アルミン使いが増えれば僕の負担が減るんだよね……」
エレン「……それって、ちょっとオイ。俺も今のをやるのか……？」
ベルトルト「……」
ベルトルト「……いやまあ、危険っちゃー危険だよね。やっぱやめとこうか」
エレン「お、おう」
ベルトルト「いやでも、僕が見てれば途中で止められるし、一発やればアルミンの警戒心も消えるかもしれない……」
エレン「えっ」
ベルトルト「どう？」
エレン「……えっと、あの……」
アルミン（退屈）「ウーッ……」ｸﾞｲｸﾞｲ
ベルトルト「まあ、今はいいや……。抜いたばっかだし無理か……」
ベルトルト「行こうかアルミン。次は地下だよ」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
アルミン（笑み）「フワァーッ！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ
ベルトルト「ちょ！ ……エレン、気を付けてね！ 特に教官には！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ
エレン「おう！」
完
本筋進まねえ
マルコ……。お前、マルコか……？
あ、人違いですか。なになに？ マルロさん。これはどうも。
わたくしジャン・キルシュタインと申します。
貴方とそっくりな知人がいましてねー……。
……はい、先日の巨人襲撃で、はい。……いえいえ。
あ、そちらの方は……？ ヒッチさん。あ、これはご丁寧に～。どうもどうも。
……ひょっとして彼女さんですか？ あ、違う。これは失礼。
……はい。……あはは。
では、わたくしはそろそろ。お時間を取らせて……、いえいえとんでもない！ はい、また折りを見て。
……はい。また機会があれば是非。では失礼……。
あと関係ないけどおまけ
http://i.imgur.com/8Nm0WQC.jpg
http://i.imgur.com/SJLtbRm.jpg
http://i.imgur.com/LDegm4C.jpg
訓練中にアガサ博士が迷い込むSS書いた？
投下
>>697
書いたけど途中で落ちた
別館 地下一階 一番始めに入った場所
アルミン（高揚）「ウゥァアーーーーッ！！ フッフゥーーーーーッ！！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ
ベルトルト「そっちじゃないそっちじゃない！ こっち、こっちだよ！！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ
アルミン（高揚）「ホッホーーーーーーーウッ！！」ｸﾙｯ ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ
ベルトルト「ちょ、だからって戻んじゃねえよ！ コラッ！ 落ち着きなさい！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ
アルミン（反省）「」ｼｭﾝ
ベルトルト「いい子だね～～。じゃあ着いてきてね」ﾃｸﾃｸ
アルミン（良い子）「」ｺｸﾘ ﾃｸﾃｸ
別館 地下二階 北側の隠し部屋
格子戸の鍵を使った。
ドア「入れよ」ｶﾞﾁｬ
ベルトルト「よし開いた。行こう」
アルミン（良い子）「」ｺｸﾘ
ベルトルト「これは……」
アルミン（不快）「ウゥゥ……」
参考
http://i.imgur.com/QWe6ie7.jpg
ベルトルト（額縁に飾られた絵が三枚……）
ベルトルト（それぞれ青・赤・黄を主とした色あいで構成されてる。これは……、ふむ）
ベルトルト「……」ｺﾞｿｺﾞｿ
参考（円盤）
http://i.imgur.com/JicQVO6.jpg
ベルトルト（たぶんこれだな。色と……、矢印は順番か。……）ﾁﾗ
ベルトルト（お、額の下にスイッチがあるな。これを押せってことか。ええと……）ｼｹﾞｼｹﾞ
ベルトルト（赤・黄・黄・青・黄・赤、の順に押す、と。よし）
ベルトルト（まず赤……）ﾎﾟﾁ
ベルトルト（次、黄を二回）ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ
ベルトルト（次は青……）ﾃｸﾃｸ
アルミン（暇人）「ウーッ」ﾎﾟﾁ
ベルトルト「あ……」
ベルトルト（……押したのは青か。ならいいや。……次は黄）ﾓﾄﾞﾘﾓﾄﾞﾘ
アルミン（暇人）「」ﾎﾟﾁ
ベルトルト「……」
ベルトルト（これ、やり直しきくのか……？）
……
赤い絵「」ｶﾞﾁｬ ←（額縁が外れた音）
ベルトルト（あーーーーあよかった……！ 何故かなんとかなった！）ﾄﾞｯｷﾝﾄﾞｯｷﾝ
ベルトルト（心臓に悪い……！ 時間置いたからよかったのかな……？）ﾄﾞｯｷﾝﾄﾞｯｷﾝ
金属の棒を手に入れた。
ベルトルト（ふむ。これは……）ｺﾛｺﾛ
参考
http://i.imgur.com/eWwUKv5.jpg
ベルトルト（モロって感じだな。東の部屋に隠し扉があったから、たぶんそれの鍵だろう）
ベルトルト（……で、これと組み合わせるのかな？）
参考
http://i.imgur.com/JicQVO6.jpg
ベルトルト「……」ﾈｼﾞﾈｼﾞ
ベルトルト（お、入る入る……。おおお）
参考
http://i.imgur.com/TQCfTQz.jpg
隠し扉の鍵を手に入れた。
ベルトルト（よしよし。次行こう）ﾃｸﾃｸ
アルミン（正座）「」ﾓｼﾞﾓｼﾞ
ベルトルト「あ、ごめん。もう立っていいよ」
アルミン（脚部麻痺）「ア、アィ……。アゥッ…… 」ﾖﾀｯ
ベルトルト（オラオラ系）「ん？ 速く歩けよ。なんでモタついてんの？」
ベルトルト（オラオラ系）「手伝ってやるよ。嬉しいか？ 笑えよ」ｸﾞｲｯ
アルミン（笑顔）「アアウッ！ ウフッ……！ ウウーッ……！」ﾋｮｯｺﾋｮｯｺ
……
別館 地下一階 東側の部屋
隠し扉の鍵を使った。
ドア「いいぜ？」ｶﾞﾁｬ
ベルトルト「っし！」ｸﾞｯ
ベルトルト「よしアルミン。行こう」
アルミン（笑顔）「ウーッ……」ﾋｮｺﾋｮｺ
別館 地下一階 坑道
ｻﾞｰｰｰｰｰｯ
ベルトルト（雨の音…………。剥き出しの岩…………。ここは地下坑道か）ｷｮﾛｷｮﾛ
ベルトルト（雨音が近くに聞こえるな。どこか地上に繋がってるのか……）ﾃｸﾃｸ
ベルトルト（……）ﾃｸﾃｸ
ベルトルト（今までとずいぶん趣きが違うな……）ﾃｸﾃｸ
アルミン（笑顔）「」ﾋｮｺﾋｮｺ
ベルトルト「もう怒ってないよ。まだ痺れるの？」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
アルミン（強がり）「ウーッ！」ｸﾋﾞﾌﾞﾝﾌﾞﾝ
ベルトルト「うーん……。正直に言っていいんだよ？」ﾃｸﾃｸ
アルミン（活発）「アアァァーーーーーーーーッ！！！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ ﾌﾗﾌﾗ
ベルトルト「ちょ、転ぶよ？ ああー……」ﾃｸﾃｸ
ベルトルト（まあいいや。…………結構従順になってるな。勃起してる時以外）ﾃｸﾃｸ
ベルトルト（今後もこの調子でいこう……。さっきみたいな時はは僕が気をつけてればいいか）ﾃｸﾃｸ
ベルトルト（……）ﾃｸﾃｸ
ベルトルト（さむっ）ﾌﾞﾙｯ
ベルトルト（ここ冷えるな……。雨のせいか？ 湿った風も入ってるし……）
ベルトルト（ベッドシーツ羽織っときゃよかった……）
ベルトルト（なぜ僕は上半身裸なんだ……。これが運命か……）ﾌﾙﾌﾙ
ベルトルト（……）
ベルトルト（アルミンに取られたんだっけ。まあどうせ着てても精液まみれになるし、これでいいや）ﾃｸﾃｸ
ｱｱｱｧｧ-ｰｰｰｰｰｯｯ!!
ベルトルト（なんだ？ ……教官でも出たのかな）ﾀﾀﾀﾀｯ
アルミン（興奮）「アアアァーーーーーッ！！」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ
ベルトルト「どうしたの？」ﾀﾀﾀﾀｯ
ベルトルト「って……」
はしご「」
ベルトルト「これは……、まさか……」ﾃｸﾃｸ
はしごに続く穴「オラァ！ 俺の小便は美味いか！」ﾋﾟﾁｬﾝﾋﾟﾁｬﾝ
ベルトルト（雨、雨が入ってきてる……。）
ベルトルト（ってことは、このはしごは地上へ続いてる……）
ベルトルト（外へ出られる……。脱出できるってことか？）
ベルトルト（……）ﾑｰﾝ
ベルトルト（なんか、あからさま過ぎて怪しい…………。昇った先で教官が待ち受けてる可能性は大いにありそう）
ベルトルト（……）
ベルトルト（まあ、なにはともあれ昇ってみよう。罠だったら、まあ罠をひとつ潰したと思えば）
ベルトルト「アルミン。昇ってみよう……」
アルミン（興奮）「ウゥーッ！！」ﾊﾞﾀﾊﾞﾀ
ベルトルト「…………」
アルミン（興奮）「？」
ベルトルト「……ごめん。君が先に昇って欲しいです。教官がいたら僕じゃ……」
アルミン（興奮）「アアアァァァーーーーッ！！」ﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞｯ
ベルトルト（はやっ……。最後まで言い訳させてよ……）ﾉﾎﾞﾘﾉﾎﾞﾘ
ベルトルト（雨冷たい……）ﾋﾞｼｬﾋﾞｼｬ
ベルトルト（……いま上向くと、アルミンの股間が見えるのか。陰茎または臀部等が）ﾉﾎﾞﾘﾉﾎﾞﾘ
ベルトルト（すごくどうでもいい）ﾉﾎﾞﾘﾉﾎﾞﾘ
地上
ｻﾞｧｰｰーーーーーーｰｰｰｯ
アルミン（興奮）「」ﾜｸﾜｸ
ベルトルト「君寒くないの？」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ
ベルトルト（教官の姿は…………、とりあえず見えないな）
ベルトルト（……）
ベルトルト（ここは、森の中か……。まあ当然か。僕らが入った館も、森の中だったから……）
ベルトルト（…………）
ベルトルト（かなり歩き回った、からかな。なんか現実感が無い……）
ベルトルト（…………）
ベルトルト（このまま歩けば、脱出できるか？ どっかから教官が追いかけて……、それとも罠が……）
ベルトルト（いかんいかん。疑心暗鬼になり過ぎてるな）
ベルトルト（……）
ベルトルト（でもな……。なんかこの、喉になにかつっかかったような妙な感覚はなんだろう）
ベルトルト（…………あのギミックだらけの館を設計した人間が、こんな…………）
ベルトルト（待て待て待て。それを言ったらそもそも、僕たちが脱出できる根拠が無くなる）
ベルトルト（考えても、無意味だ…………）
ベルトルト「アルミン」
アルミン（寒い）「？」ﾌﾙﾌﾙ
ベルトルト「行くよ」
アルミン（肯定）「ウン」ｺｸﾘ
ベルトルト「やっぱ寒いよね？」ﾃｸﾃｸ
アルミン（肯定）「ウン……」ﾄﾃﾄﾃ
…
……
………
…………
……………
………………
…………………
眠い…………。
なのに、全然眠れない…………。
ただじっとしてるって結構苦痛だ……。
正直、もう寝ちまいたいんだけど…………。
体力使いすぎた。走ってばっかだったし、ボコボコにされたりしてもう寝たい。
疲れた…………
もういいだろ…………。
こんなに神経使ったの久しぶりな気がする。
…………。
訓練。そう訓練所に戻りたい。
訓練も最近は慣れてきたし。最初は散々だったけど、真面目にやってるおかげか最近割と調子良い。
教官の評価も、心無しか上がっている気がする。
人に評価されるって凄い良い。凄く気持ちいい。たぶんこれは本能だと思う。
ニヤニヤしそうになる。
顔には出さないけどな！ だって恥ずかしいもの。確実にからかわれる。不特定多数の人間に。
なんか腹立ってきた。
眠いのに眠れないっていうのは、覚悟を決めなきゃいけない状況だからだろう。
たぶん、俺はこのまま教官になにかされるんだろう。
なにをされるんだろう。
不自然なくらい勃起してたし、そういうことをするつもりなのだろうか。
まあ、仕方ない……。
アルミンは、教官になにかされたらしい。
あれは完全にアルミンとは違う何かだ。アルミンらしい賢さとか、思いやりとかが消え去って、よくわからない何かに……。
見てはいないが、ライナーも『そう』なったようだ。
まあ、俺ももうじきそうなるのか……。
……。
……アルミンがベルトルトに懐いているのは、不幸中の幸いだった気がする。
このまま、この館でずっと彷徨くよりは……。
……。
…………ずっと疑問だったんだけど、教官って普通に教官の務めを果たしてるんだよな。
昨日も普通に訓練所に居たし。
…………。
昨日も教官は相変わらずだった、と思う。
はたから見るぶんには。
コニーとサシャを同時にアイアンクローですっと持ち上げる手腕は、いつ見ても惚れ惚れする。
あのミカサも、その点に関しては教官に一定の評価をしているようだ。
真面目に訓練を続けていれば、いつか俺もあれを出来るようになるのだろうか。
いやしたいわけでは全く無いけど。俺はサディストではない。
正直見てて引く。
いや教官は教官だからああやってアイアンクローしてるのであって、別に教官がサディストだと思ってる訳でもないが。
恐いけど、内心結構尊敬してたんだけど……。
まさか俺達の知らないところで、あんな変態じみたことしてたのかって幻滅しかけたけど……。
アルミンもライナーも、あんな変態に変貌したってことは、
教官も同じなのだろうか。
正直、教官が悪い人なんて思いたくないって俺の願望もあるんだろうけど、
だけど、やっぱり教官も被害者じゃないのだろうか？
アルミンやライナーと同じく。
……………………。
じゃあ、本当の敵は誰だ。
アルミンやライナーや教官を、あんなバケモンにした奴は誰だ……。
…………。
あとどれくらいで、まともに歩けるようになる。
…………。
……でも、ああ、糞。
やっぱり許せねえ。
行こう。
絶対に後悔させてやる。
別館 地下一階 東側の扉奥 最奥の小部屋
クローゼット「」ｷｲｨ…
エレン「……」ﾓｿﾞﾓｿﾞ
エレン「う、うぁ…………」ｼﾞﾝｼﾞﾝ
エレン（いてえ…………。泣きそう…………）ﾉｿﾉｿ
エレン「…………」ﾉｿﾉｿ
エレン（………気合入れて出たのはいいけど、やっぱまだ捻った足が痛む………）ﾉｿﾉｿ
エレン（……とりあえずどこ行こう。………………どこ行けばいいの？）ﾉｿﾉｿ
エレン「……」ﾉｿﾉｿ
エレン（やっぱ…………）ﾉｿﾉｿ
エレン（今、教官かライナーに見つかったら逃げられない…………）
エレン（……）
エレン（やっぱ戻ったほうが選択としては無難なのか？ いやいやそれちょっと俺がアホみたいだな）
エレン（……）
エレン（手コキ、か…………）
エレン（……）
エレン（こう、入れた気合に反して格好悪い…………）
エレン（……）
エレン（まあ、いいさ…………）ﾉｿﾉｿ
エレン（どうせなら、刺し違えるつもりで抵抗してやる）ﾉｿﾉｿ
エレン（……）ﾉｿﾉｿ
エレン（……………………手コキで）ﾉｿﾉｿ
ドア「」
エレン「……ぐっ」ﾉｿﾉｿ
エレン（いて………）ﾊｧﾊｧ
エレン（やっぱ無理あるな…………。足がこれじゃ、歩くことも…………）
エレン（…………）
エレン（…………テーピング。習ったな、そういや）
エレン（やり方どうだったっけ……。一応練習は何度かしてるけど……）
エレン（試してみるか、ちったあマシになるかな……）ﾇｷﾞﾇｷﾞ
（シャツを破いて包帯の代用とし、関節を固定しました）
エレン（上半身裸）「むー………」ﾄﾝﾄﾝ
エレン（おお、結構マシになった。だいぶ動ける……）ﾃｸﾃｸ
エレン（……）ﾃｸﾃｸ
エレン（あ、やっぱ痛い…………）ｼﾞﾝｼﾞﾝ
エレン（ま、まあゆっくり歩くか……。教官達に遭遇したら、覚悟を決めて手コキだ）ﾉｿﾉｿ
エレン（行くぞ）ｶﾞﾁｬ
俺達を陥れた奴が、どこかに居るはずだ。
好き勝手しやがって…………。趣味悪いんだよ。
…………黒幕がいるとして、教官が全裸でレイプするために館中徘徊してるとか、
なんつーか人にそういうことさせるって、どういう脳ミソしてるんだ。
なにが目的なんだ…………。
中年のチンコとか、俺達みたいな１０代のチンコとか、
そういうのが見たいのだろうか。
いや、それだったら強姦すりゃ済む話だし、
考えたかないが、スラム街の辺りならそういう供給もあるんだろう。
この館の造りの凝りようは、妙な執念が感じられるというか、
そこになにか言いようのない不可解さというか、不快さを感じさせる。
大体、この館からして維持するだけでも相当の金が掛かってるんだろうし……。
キチガイホモの金持ちとか、存在しちゃいけない奴が居るのか…………。
…………ツケは必ず支払わせるとして、目下の敵は教官とライナーか。
……。
ベルトルトも戦ったんだ。俺も戦わないと。
…………。
……………………やらなきゃならないなら、俺もアルミンが良かった。
っていや、これは考えちゃ駄目だろ。
アルミンにもベルトルトにも失礼だろ。
でもやっぱアルミンがいいわ。
完
投下
別館 地下一階 東側の部屋
参考(現在のイェーガーさん)
http://i.imgur.com/UU5YcKf.jpg
エレン「あん？」
隠し扉「」
エレン（ありゃ…………。あそこって扉無かったよな。うん）
エレン（ベルトルトが見つけたのか…………。もしくは教官が開いたかどっちかか）
エレン（まあ、何はともあれ入るか…………）ｽﾞﾘｽﾞﾘ
別館 地下一階 坑道
ｻﾞｰｰｰｰｰｯ
エレン「はぁ……………」
エレン（今度は坑道かよ…………。マジか………）ｽﾞﾘｽﾞﾘ
エレン（…………）ｽﾞﾘｽﾞﾘ
エレン（どっから金出てくんだよ………。いや待てよ、兵団関係の施設という線もありうるか。だとすると血税でできてんの？）ｽﾞﾘｽﾞﾘ
エレン（もしくは元々あった坑道を利用してるとか…………）ｽﾞﾘｽﾞﾘ
エレン（どっちにしろアホらしいことには変わりないな。殺したい）ｽﾞﾘｽﾞﾘ
エレン（つーか歩きにくい。デコボコしてて。足捻ってんのに…………）ｽﾞﾘｽﾞﾘ
切れた縄ばしご「」
エレン「…………」
エレン（こっから出られんのか…………）
エレン（届かない…………よな。畜生）ﾉﾊﾞｼﾉﾊﾞｼ
エレン（…………）
エレン（ベルトルト達は出られたのか……？ それならいいんだが…………）
エレン（なら、憲兵団が来るまで隠れる手も有りか…………）
エレン（…………）ｸﾞﾙｸﾞﾙ
エレン（…………いや、ベルトルト達が出られたとして。いや出たか出てないかは置いといて）
エレン（はしごを切ったのは間違いなく教官かライナー、もしくはまだ確認していない敵側の誰かだ）
エレン（とすると、…………例えばベルトルト達がここから脱出したと仮定して…………）
エレン（…………で、教官とかが上から待ち構えてて、そんな感じで、うん。あれ？ でも開けたのはベルトルトか？）
エレン（…………）ｸﾞﾙｸﾞﾙ
エレン（まあ、無事に脱出できた確証が無い以上、助けを待つ手は悪手かもしれん）
エレン（…………）
エレン（戻るか…………）ｽﾞﾘｽﾞﾘ
エレン（…………）ｽﾞﾘｽﾞﾘ
エレン（……ん）
なんか光る物体「」
エレン（なんか落ちてる…………）ｽﾞﾘｽﾞﾘ
エレン（よっ、と。いってててて！！）ｼｬｶﾞﾐ
裏口の鍵を手に入れた。
エレン（裏口）
エレン（裏口…………。裏口？ 裏口……………………）
エレン（…………）ｸﾞﾙｸﾞﾙ
エレン（っていうと、あーーー…………）
エレン（地上。っていうか一階か？ えーと、一階っていうと…………）
エレン（………ここは地下だから、えー、上がってー）
エレン（…………別館と本館の一階をまわればいいのか？ どっかに裏口の扉が…………）
エレン（でも開けてない扉は見当たらなかったような…………）
エレン（…………）ｸﾞﾙｸﾞﾙｸﾞﾙｸﾞﾙ
エレン（…………あーーーーーッ！！ もう！！）
エレン（ダルい！！ 取り敢えず進もう！！！）ｽﾞﾙｽﾞﾙ
エレン（とにかく体を動かせばいいんだ！！！ 足痛い！！！ 杖欲しい！！！）ｽﾞﾙｽﾞﾙ
エレン（棒かなんか落ちてない！？ 落ちてない！！ 石とか葉っぱとかしかない！！！）ｽﾞﾙｽﾞﾙ
エレン（…………ムカムカする！！！）ｽﾞﾙｽﾞﾙ
エレン「…………ああぁぁーーーーッッ！！！！！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ
エレン「痛い！！ 足痛いな！！！ 痛いわコレ！！！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ
エレン「痛い…………」ｽﾞﾙｽﾞﾙ
…………
……
別館 地下一階 入口正面
エレン（足すげえ痛い…………。悪化した…………）ｽﾞﾙｽﾞﾙ
エレン（…………前にも似たようなポカしたことあったなぁ。なんだっけ……)ｽﾞﾙｽﾞﾙ
エレン（そうだ。立体起動のアレのときだ。あんときは確かアルミンにめっちゃ怒られた）ｽﾞﾙｽﾞﾙ
エレン（なんだっけ。……そうだ。回転しながら的を斬り付けようとしたんだよ）ｽﾞﾙｽﾞﾙ
エレン（偶然にも奇跡的に一回だけ成功？ したんだ。意図せずにできたっつーか。むしろたぶん事故ったんだよ）ｽﾞﾙｽﾞﾙ
エレン（で、それを再現しようとして…………。アルミンがすげー
剣幕止たんだよな。無視したけど）ｽﾞﾙｽﾞﾙ
エレン（結局ワイヤーに足が巻き込まれて吹き飛んだんだ。あんときは死ぬかと思った）ｽﾞﾙｽﾞﾙ
エレン（今では何故あんな真似をしようと考えたのか思い出せない）ｽﾞﾙｽﾞﾙ
エレン（あれ？ 今の状況と全然関係無いな。まあどうでもいいや）
エレン（ヤバい。階段とか死ねる…………）ｽﾞｷｽﾞｷ
エレン（……そうか。四つん這いでいけば楽だな）ﾍﾟﾀﾍﾟﾀ
……
別館 一階 中央の廊下
エレン（んで、えーと裏口だ）
エレン（……）ｸﾞﾙｸﾞﾙ
エレン（裏口だから、玄関の反対側ってことか？ 位置的には。そうでもないか？）
エレン（ん？ つーか別館の玄関ってどこだよ。地下道で本館と繋がってんじゃねーか。入口が玄関？ ん？）
エレン（…………）ｸﾞﾙｸﾞﾙ
エレン（まあ、とりあえずもう一回この辺をよく見て回ろう…………）ｽﾞﾙｽﾞﾙ
※補足
ベルトルさんが別館をグルグル歩き回ってるとき、エレンきゅんは本館でアホっぽくウロウロしていたことにします。
理由は、仮にベルトルさんとエレンきゅんが別館でうろついていたとして、
別館ってほぼ一本道なので、二人もウロウロしてたら大体かち合うと思います。
よって別館でベルトルさんが頑張って探索してるあいだ、エレンきゅんは本館で教官に追いかけ回されていました。このようにします。
実に彼らしいですね。
※補足の補足
http://i.imgur.com/AMcsJqQ.jpg
……
別館 一階 北西の部屋
エレン（当たり前だけど変化ねえな。…………血まみれの椅子は、今考えるとライナーが襲われた場所か）
エレン（あーーー…………）
エレン（…………）ｸﾞﾙｸﾞﾙ
エレン（扉………。ってこういう、なんか、この辺にあるとすると隠し扉なわけだから）
エレン（…………………タンス？ とか、そういうのの裏、とか。でも大体そういうのは確かめたよな）
エレン（あとは、気にするとしたらギミック系統か？ ボタンをいじると連動して隠し扉が開く、とか）
エレン（うーーーーーー、これは飛躍してるか）
エレン（ギミックっていうと、人形か…………）ｽﾞﾙｽﾞﾙ
金庫「」
エレン「……」ﾊﾟｶ
参考（パズル。現在は人形の頭部がくぼみにはまっています）
http://i.imgur.com/mmo2vL9.jpg
http://i.imgur.com/e16SULv.jpg
エレン（これ、たぶんベルトルトが開けた奴だ。この顔面を挿入すると金庫が開く仕組み）ｺﾂｺﾂ
エレン（…………隣の部屋に、その顔面の無い人形があったっけ）ｽﾞﾙｽﾞﾙ
別館 一階 北東の部屋
参考（首のない人形）
エレン（これだ。…………あーー）
エレン（…………）ｽﾞﾙｽﾞﾙ
ちっちゃいタンス「」
エレン「……」ｶﾞﾀｶﾞﾀ
エレン（動かねえ………。移動するか。次は……、西の部屋か）ｽﾞﾙｽﾞﾙ
誤字った 上の無し
別館 一階 北東の部屋
参考（首のない人形）
http://i.imgur.com/azBKjA7.jpg
エレン（これだ。…………あーー）
エレン（…………）ｽﾞﾙｽﾞﾙ
ちっちゃいタンス「」
エレン「……」ｶﾞﾀｶﾞﾀ
エレン（動かねえ………。移動するか。次は……、西の部屋か）ｽﾞﾙｽﾞﾙ
………………
…………
……
別館 一階 西側の部屋
タンス「」
エレン「オラァッ！！」ｹﾞｼｯ
エレン「痛い！！ バカ！！」
エレン（…………）
エレン（………………………………）ﾕｶﾆｺﾞﾛﾝ
エレン（…………手掛かりがねえ）
エレン（なにも思いつかん）ｺﾞﾛｺﾞﾛ
エレン（…………別館じゃない？ じゃあ本館を見て回るか？）
エレン（せめて、ヒントくらい見つかるか……？）
エレン（……）ｸﾞﾙｸﾞﾙ
エレン（いやいや。本館は散々うろつきまわったしよ。今更真新しいヒントとかねえだろー）
エレン（……）
エレン（……）
エレン（帰りたい）
エレン（帰ってメシ食いたい）ｺﾞﾛﾝ
エレン（日常が恋しい…………。もうホモに追い回されたくない）
エレン（…………）ｺﾞﾛｺﾞﾛ
エレン（ミカサでもいい。ミカサ来てーー……。ミカサなら教官を倒せるだろ）ｺﾞﾛｺﾞﾛ
エレン（こう……。チョップとかで首が捻じ切れて吹き飛ぶだろ。たぶん）
エレン（無理か。無理だよなーー…………）ｺﾞﾛｺﾞﾛ
エレン（あーあーー……。パン、ピクルス、トマト、トマト、ジューシィでみずみずしいトマト。噛むと弾けるトマト）ｺﾞﾛｺﾞﾛｺﾞﾛ
エレン（サシャー。サンドイッチ、卵、卵、卵………）ｺﾞﾛｺﾞﾛｺﾞﾛｺﾞﾛ
エレン（…………筋トレしよう。腹筋ならできるか）ｺﾞﾛﾝ
……
エレン「…………３００！！ まだイけるっ！！」ｸﾞｯ
エレン（ってもういいか。キリいいし止めよう）ｽｸｯ
エレン（いい加減結構頭冷えたしな…………）ｺｷｺｷ
エレン（隠し扉か。まだ色々気づいてなかった部分がある）
エレン（タンスとかの裏以外にも、本館のタタミ部屋みたいに、壁紙を破ると隠し扉が出てくるとか）ｽﾞﾙｽﾞﾙ
……
別館 二階 西側の部屋
図解
http://i.imgur.com/O1VoVD5.jpg
エレン（やっぱり。ネジ部分がさっきの顔面無い人形の穴に………）
エレン（隠し扉探して一階ばっかウロウロしてたからな。これは盲点だった）
エレン（……確かめよう。一階の北東の部屋だったな）ｽﾞﾙｽﾞﾙ
……
別館 一階 北東の部屋
参考（首のない人形）
http://i.imgur.com/azBKjA7.jpg
エレン「……」ﾈｼﾞﾈｼﾞ
頭「」ｷｭﾙｷｭﾙ
頭「」ﾋﾟｶｰｯ
エレン「おおっ！！」
図解
http://i.imgur.com/wrF1GkY.jpg
図解（別カメ）
http://i.imgur.com/4qQvHHn.jpg
エレン（光った！！）
エレン（……）
エレン（…………）
エレン（……………………だから？）
エレン（……いやいや、この仕掛けにもなんか意味があるはずだ）
エレン（………あ）
エレン「……」ｽﾞﾙｽﾞﾙ
スイッチ「」
エレン「……」
スイッチ「消えるぜ」ｶﾁｯ
ﾌｯ
エレン「…………！！！」
図解
http://i.imgur.com/90Epuv3.jpg
エレン（これは…………）ｽﾞﾘｽﾞﾘ
影ができた壁「」
エレン（……）ｺﾝｺﾝ ｽﾘｽﾘ
エレン（壁に……、なんか違和感が……）ﾍﾟｼﾍﾟｼ
エレン（……）ｺﾞｿｺﾞｿ
皿の破片「」
エレン（破れるか？ ……お、いけそう）ﾋﾞﾘﾋﾞﾘ
エレン（……）ﾍﾞﾘﾍﾞﾘ
エレン（ちょっと楽しい）ﾍﾞﾘﾍﾞﾘ
エレン「……おー」
隠し扉「」
エレン「……」ｺﾞｿｺﾞｿ
裏口の鍵「」
エレン（合うかな……）ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ
エレン（っていえーい。合ったわ。俺やっぱ意外と頭いいな）ｷｨ
エレン（出来る男）ｽﾞﾘｽﾞﾘ
外 通路的な道
ｻﾞｰｰｰｰｰｰｰｯ
エレン「ヒョウッ！ 外だぜ！！」
エレン「ヘイ走れ！ 痛い！！」ﾀﾞｯ
エレン（いやいや……。なんか無意味にテンション上がった……）ｽﾞﾙｽﾞﾙ
エレン（……）ｷｮﾛｷｮﾛ
木々「」
柵「」
エレン（囲い？ 柵で囲われて通路になってんな）ｽﾞﾙｽﾞﾙ
エレン（で、あっちの館に続いてる……。まだ出れないのか……？）ｽﾞﾙｽﾞﾙ
エレン（……）ｷﾞｼｷﾞｼ ﾀﾞﾝﾀﾞﾝ
エレン（壊すのは論外で、登るのも無理くさいな。ぬかよろこびかよ……）ｽﾞﾙｽﾞﾙ
エレン（まあ、取り敢えず進もう……）ｽﾞﾙｽﾞﾙ
男達の館 一階 通路
エレン（濡れた……。今の俺すげえいい男だな。風邪引きそう）ﾎﾟﾀﾎﾟﾀ
エレン（で、なんだここ。なんかすげえ変な臭いがする……）ｸﾝｸﾝ
エレン（これは……、精液の臭いだ。なに？ 教官とライナーがヤってんの？ なんだその地獄。見たくねえ）
エレン（……）
エレン（まあ、進もう……。とりあえず例によって片っ端だ）ｽﾞﾙｽﾞﾙ
こう……、実際にね？ いや仮に。
仮に、仮にベルトルト達が出口を見つけてたとしてさ。
うん。ついでに連れてって欲しかったな……。
出口近いし。あっちからこっちまで徒歩３０秒じゃねえか…………。今の俺だと３分くらいかかるけど。
まあ、まあね？ こんなこと考えたらアレなんだけど。
別に全く恨んでないし、納得してるよ？ 正しい選択だと思うわ。うん。
ベルトルト頭良い。賢い。
見るからに賢い。
でもなんとなくしこりは残るよね。
いや、選択としては全く正しいよ？
でもさ、だったらなんで俺は今、ホモの影に怯えながらウロウロしてるのかなと。
出れたかもしれないって考えるとね？
寒いし。
あと痛い。足首痛い。
寮に帰って寝たい。
自由気ままにうんこしたい。うんこに行きたい。
まあ仮定の話だしな！！！
でも、なんかこう、そういう可能性があったことを考えるとなんか無性にやる気が失せてくるというか。
…………まあ、前向きに考えよう。うん。
あいつら出れなかったかもしれんし。今頃捕まってるかも。
あれ、全然前向きじゃねえな。
でもまあいいや。
だって俺一人でホモの集団から逃げ回ってるとかすげえアホみたいなんだもん。俺が。
自覚するとなんか無性に泣ける。
でもずっとクローゼットに隠れてるとか気が狂うし。
まあ歩こう。
…………。
あいつらが脱出できたとしたら憲兵団待ちだから、
どれくらい掛かんのかな。
こっち来るだけで半日くらい掛かる気がするんだよ。
まず説明が難しいし、あいつら仕事しねえし。
下手したら来ないんじゃないか？
憲兵団はやっぱクソだわ。
完
やばい致命的な誤字
>>800
エレン（あとは……。思い出したんだけど）ｽﾞﾙｽﾞﾙ
……
別館 二階 西側の部屋
図解
http://i.imgur.com/O1VoVD5.jpg
エレン（やっぱり。ネジ部分がさっきの顔面無い人形の穴に………）
エレン（隠し扉探して一階ばっかウロウロしてたからな。これは盲点だった）
エレン（……確かめよう。一階の北東の部屋だったな）ｽﾞﾙｽﾞﾙ
もっと面白い埋め方ないのか？
>>952
少しは遊びたいよな
埋めるなら某スレのここのオチ考察をコピペしたかったかな
さよなら痴女
>>991
じゃあ後は頼んだ
>>994
残りレス数足りない
男「>>1が真に恐怖させるべきはベルトルトでもエレンでもない」
男「>>1は登場人物の誰よりも、俺たち読者を恐怖させなければならない……！」
女「……そりゃ、まあそうだけど」
男「つまり、この時点でキースが真犯人であったとしても、『俺たちにとって』意味がない。恐怖が薄まってしまっているからだ」
男「よって、この後の展開ではキース以外の誰かを黒幕として登場させる必要がある」
女「……」
男「さあ、その黒幕とは一体誰だと思う？」
女「う～ん……」
男「ヒントをやろう」
女「うん」
男「ベルトルトは>>607>>608で真相に近づき、そして遠ざかった」
女「…………」
kYBnLPmg「俺はこの続きが読みたいんだ！」
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