妹「お兄ちゃんお兄ちゃん」 兄「うん?」 (16)

ぷにっと優しい感触が俺の頬に伝わる。

妹「あはははっ!お兄ちゃんひっかかったー!!」

あぁ…そうか……。そういう事か……。
大体の状況は理解した……。

妹「お兄ちゃんって、いっつも単純だよねー!あはははっ!」

相手にしても仕方ない……。
夏の課題もまだ中途半端であまり手を付けていない。
急いでやって置かないと、後々困る。
俺は少し急ぎ目で自分の部屋を目指す。

妹「あははー!お兄ちゃん、拗ねちゃったー?」

無視無視……。関わると碌な事がない……。
ここ最近、俺はコイツに遊ばれっぱなしだった。
好い加減境界線という物を作っといた方がいいだろう。

妹「あ、ちょっと!お兄ちゃん待ってよー!!」

妹「ごめん!ごめんって!謝ってるじゃん!」

妹「もう、なんで無視するの! お兄ちゃん! おにいちゃーん!!」

……。なんでって……。


兄「お前は……去年の冬に死んだんじゃないか……。妹……。」

短編SSのつまりだったんだが……
まったく続きなんて概念存在してなかったんだが……


俺はどうしたらいいんだか……

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