─閲覧注意─
書き溜め有り
ー1週間前ー
男「(今日こそ幼馴染みに告白するぞぉ!)」
男「(プランは完璧だ、幼馴染みを暗がりの公園に呼び出し告白、成就、晴れて恋人GETだぜって流れだぁ!)」
幼「男くん、こんな時間にどうしたの?」
男「うん?…ああ、実は聞きたいことがあるんだけどさ」
幼「うん」
男「幼馴染みちゃんって今好きな人いる?」
男「(聞いちゃったぜ、聞いちゃったぜぇ俺!もう後戻りはできないぜぇ!!)」
幼「……///」
男「(なんか照れちゃってんだけどぉぉぉぉぉぉぉ!!めっちゃかわええよぉぉぉぉぉぉ!!)」
男「(やっぱり俺のこと好きだったりしちゃうのかなぁ!?)」
幼「あのね……」
男「うんうん!」
幼「実は、いま、貴方のお兄さんと付き合ってるの──」
こ う し て 俺 の 恋 は 終 わ っ た 。
男「(事実を受け入れきれない俺は、幼馴染みを残して速攻で兄貴の元へ走っていった)」
ドタドタドタ、ガチャ
男「おい兄貴!幼馴染みと付き合ってるってマジかよ!!」
兄「……」
兄「あっうん」
男「あっうんって……」
バタバタバタ
幼「……はぁ、はぁ、急に走り出してどうしたの男くん……」
兄「あー幼馴染みじゃん、どったの?」
幼「あっ兄くんだぁ!って兄くんの部屋なんだから居て当然だよねえ、てへへ」ヒョーイ
兄「あっこら、抱きつくなって」
幼「むぅー、ちょっとぐらいいいじゃない!」ップクゥ
兄「ったく、わーったよ、ちょっとだけな?」
幼「やったあ!」
男「……」
男「終わりだなぁ…」
俺は惨めな気持ちをグッとこらえながら部屋を後にした。
ー1週間後ー
男(こうして公の事実となった俺の兄と幼馴染みは──)
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| ('A`) ギシギシ
/ ̄ノ( ヘヘ ̄ ̄ アンアン/
男「(毎日のように盛ってんじゃねえええええええ!!!)」
男「(っくそ!っっくそ!!)」シコシコシコシコ
男「(乱れた声の幼馴染みもくっそかわいいじゃねえかよぉ……)」シコシコシコシコ
……ドピュッドピュッ
男「はぁ」
男「だめだ、これじゃあ惨めすぎる……外で頭冷やしてくるか」
ガチャ
妹「あっ」
男「……妹か」
妹「……うん」
男「(ドアを開けたら目の前に……か。こいつは俺の部屋の前でなにをやってんだ)」
妹「お、お兄ちゃん……」
男「どうした俺になんか用か?」
妹「うん……実はね──」
幼『あっ……だめ、…、っそこぉ、おとこ、くんに…!、きかぁっ、れちゃうっ…からぁ…ぁ…!』
男「……」
妹「はは……ここじゃなんだからさ、外に行かない?」
男「……そうだな」
ー公園ー
妹「でさ、お兄ちゃんって幼馴染みちゃんのことが好きだったんだよね?」
男「好き……だったな」
妹「実はね、兄貴と幼馴染みちゃんが付き合うきっかけを作ったのって、私なんだ」
男「……は?」
妹「ご、誤解しないで!私は兄貴と付き合わせたかったわけじゃないの!!」
妹「……幼馴染みちゃんから相談されてたの」
妹『お兄ちゃんと兄貴、どっちも好きになっちゃったって』
男「お、おま!ど、どうして、そんな大事なことを……!」
男「(幼馴染みが俺と兄貴を同時に好きになってただって?なら、どうして幼馴染みは今、兄貴と付き合ってるんだよ!)」
妹「お兄ちゃんが幼馴染みちゃんのことを好きなのなんて知ってた、だから…だから先に兄貴に相談しちゃったの……!」
───
──
─
妹『兄貴、相談があるんだ』
兄『改まってどうした?』
妹『幼馴染みちゃんって知ってるよな?』
兄『知ってるもなにも、お前も小さい頃一緒に遊んでたあの幼馴染みだろ?それがどうした』
妹『うん、これはお兄ちゃんにはまだ内緒なんだけど、幼馴染みちゃんは、お兄ちゃんと兄貴の二人のことが好きらしいんだ』
妹『ここからが重要なんだけどね、お兄ちゃんって幼馴染みちゃんのことが好きって知ってるっしょ?』
兄『まあな、あれでも隠してるつもりらしいがな』ハハッ
妹『だからさ、!私はお兄ちゃんと幼馴染みちゃんの恋を成就させてあげたいの!協力して兄貴!』
兄『ほぅ、なるほどなぁ』
兄『……』
兄『……』
兄『……却下だ』
妹『…な、なんでだよ!』
兄『俺はあいつのことが好きじゃないからなぁ』ハハッ
兄『幼馴染みなんて大した興味もないが、あいつに取られる前に奪ってしまおうか!』ハハッ
妹『し、信じられない……あ、あんたなんて、もう兄貴でもなんでもな──!』
ッバシ
兄『おうおう、ビンタなんて怖いねぇ、でもいいのかな?』
妹『な、なにがだ…』
兄『俺が知ってるのは、なにもあの男のことだけじゃない、お前のことも知ってるんだ』
妹『!!』
兄『妹ちゃんは健気だねぇ、大好きな、大好きなお兄ちゃんの恋路を応援する気持ちはどうだい?』
妹『…っざけんな』ギリッ
兄『このことを男にに話せば妹ちゃん、お前の秘密も男に暴露する』
妹『私を脅すのか』
兄『いいや、これは脅しじゃない、お願いだよ?』
妹『…っ、くそ、お兄ちゃんには絶対に話すな』
兄『っはは、交渉成立だ!』ハハハ
───
──
─
俺は 打ち拉がれていた。
男「(なんだよ…それ…俺は、兄貴の掌の上で転がされてたっていうのかよ)」
男「(そりゃ…そうだよ、俺はどうしたって出来の良い兄貴に勝てない、勝ったことなんて1度もないんだからさ)」
男「(幼馴染みを取られたのだって、兄貴には運があって、俺にはなかった、それだけじゃないか)」
ッポツポツポツ
ははっ…雨まで降ってきやがった─
沈んだ俺の心に追い討ちをかけるかのような雨…最高じゃあないか……!
妹「……」
妹「お、お兄ちゃん…こんなの償いになるかはわからないけど、私のこと……好きに、してもいい…よ?」
男「…………………!」
妹「ん……っ」
小さく熱を持った唇の感触が、伝わってくる。
妹「ちゅっ、ちゅ、ん、ちゅぅ、ん……ちゅっ…ちゅ…」
長めのキス、互いに、唇をつけたり離したり。
妹「ちゅ、ちゅっ、ちゅ、ん、ちゅん、ん、……ちゅっ…」
もう一度繰り返す。
妹「ちゅっ、ちゅ、ちゅっちゅ……んぅ、ん……ん、ちゅ、ちゅっ、…」
重ねた唇。小さな唇の、無防備な防壁を破り、舌を中へと侵入させる。
妹「ちゅちゅっ、ちゅ……ん、んぅ、ちゅ……、ちゅ」
妹「くちゅ、れる、ちゅ。ちゅ、んむっ……んぅっ」
舌を大胆に絡め合い、唾液を交換し合う。
妹「ん、ちゅ、ちゅっ……ん、んぅ、ちゅ……ちゅ。ん、ちゅ」
妹「はぁ……ん……」
妹「れる、りゅ……ん、ちゅ……はぁ、んっ……」
俺は、もっと、もっとくれと、舌を出す妹の口内を犯していく。
妹「頭が、ぼーっとしてきた……ちゅ、ちゅっ……。ベロとベロが、ねちゅってして、気持ちよくて……ちゅ、んちゅ」
妹「ん、ちゅ、ちゅっ……はぁ、ちゅ……」
妹「んくっ……ん、ふぁ……んっ……」
妹「キスだけで、疲れちゃうかも……はぁ、ん、ちゅっ」
妹「気持ち、いい?」
男「すごくきもちいい」
妹「えへへ……良かった、嬉しい、すごく、ちゅ、ちゅっ……」
妹「私も、凄く気持ちいいよ…んぅ、もっと沢山、しよ?」
男「ああ…のぞむとこ──」
タッタッタ パサッ
幼「お、男くん!?」
男「(んあっ……誰だぁ?なんか聞き覚えがあるような……まあいいかぁ)」
妹「なにしに来たのかな、幼馴染みちゃん?」
幼「な、なにって、男くん傘を持たずに出掛けたっていうから!」
妹「ああーなるー。優しい幼馴染みちゃんはお兄ちゃんのために傘を持ってきてくれたんだー」
幼「そ、そんなことより!あなたたち兄妹はなにをやってるの!?」
妹「んー?なんかさーお兄ちゃんがあんたのことを好きだって言うからさぁ、ちょいと洗脳させてもらったのよ」
妹「このお薬でね…」ニコッ
幼「……!」
妹「居もしない兄貴と幼馴染みちゃんの恋愛に嫉妬しちゃったお兄ちゃんは、ほ~ら!もう私無しでは生きていけない人になっちゃったぁ!」
幼「ひ、ひどい……」
妹「ひどい……?酷いのはあんたの方だろ」
妹「私のお兄ちゃんを唆した罪は重いよ?」
男「いもうと~?どこだぁ……?俺を一人にしないでくれぇ……!!」キョロキョロ
妹「お兄ちゃーん!ちょっとだけ待っててね!ゴミを処分したらすぐ行くからぁ!」
妹「ってなわけで、私とお兄ちゃんの邪魔をするやつは死んじゃえ……!」
トトトッグサッ
おわり
初投稿のため、誤字脱字、見辛い部分があればすみません。
見てくださった方ありがとうございました。
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