妹「この惚れ薬をお姉ちゃんに飲ませるのだ!」 (61)

妹「全臣民に告ぐ!」

妹「かのディオニス王のように邪知暴虐の限りを尽くす姉の存在を、私は看過できない!」

妹「おこずかい増額の反対、嫌いなブッロコリーを毎朝出す、勉強しろとうるさい」

妹「お前は私のお母さんか! 数々の嫌がらせに、とうとう私は激怒した」


妹「臣民に問おう。これまでの非道を許すことができるか?」

ぬいぐるみ(妹)「できるわけがない!」

人形(妹)「歳が五つ上なだけで、全てが許されるわけがないだろう!」

猫(妹)「妹様だって家事を手伝っているのだ、姉一人にいい顔をさせるな」


妹「そうだろうそうだろう」

妹「よって、姉を成敗するために、あるものを用意した」

ぬいぐるみ(妹)「そ、それは……」


妹「――惚れ薬だ」

妹「この惚れ薬(粉タイプ、税抜き3860円)は、サイトによると超絶な効き目で相手は必ず落ちるそうだ」

人形(妹)「ですが、お言葉ですが、そんなものを使ってどうするのですか? 私たちが望むのは妹様の地位向上……姉を惚れさせても意味がないかと……」


妹「ちっちっち、甘いな人形外務大臣……」

妹「かつて栄えた国は、様々な滅び方をしている。疫病、戦争、災害……」

妹「そして、愛だ! 愛がために政治は乱れ、国は傾いた」

妹「私が目指すのはこれだ」

妹「お姉ちゃんを私に惚れさせて、貢がせる、ブロッコリーを食べてもらう、宿題をやってもらう」

妹「これこそ私が目指す未来! 楊貴妃もびっくりだ!」


ぬいぐるみ(妹)「さすが妹様だ。僕たちが考え付かないことを、いとも簡単に思いつく」

人形(妹)「すごい!! 妹様は天才だ! 現代に蘇った諸葛孔明だ!」

猫(妹)「おこずかい四か月分で買った惚れ薬。……効果が楽しみですね」


妹「作戦決行は夜、目標は寝る前に必ずホットミルクを飲む。そのとき、ミルクに混ぜる」

妹「よしっ、必ず――」

妹「この惚れ薬をお姉ちゃんに飲ませるのだ!」


猫「にゃー」クシクシ

姉「ただいまー」

妹「あっ、おかえりなさーい」

姉「うん、ただいま」

姉「おおっ猫さんもただいま」モッフモッフ

猫「にゃふ」


姉「そうだ、カバンの中にアイスあるよ、食べな」

妹「ほんと!? ありがとう!」

姉「あっ、食べる前に宿題ちゃんとやったの?」

妹「……いやだな、二学期始まったばっかりだから、宿題ないよ」

姉「嘘ね」

妹「えっ……」

姉「何年あなたのお姉ちゃんやってると思ってるの。嘘ついたら簡単に分かるわよ」

妹「……英語の予習しなくちゃいけない…………」

姉「アイスはそれが終わってからね」

妹「ええぇ……後でやるよ……」

姉「だめ。後でやろうは馬鹿野郎よ。お姉ちゃんが見てあげるから、今やりなさい」

妹「……うぅ、やるよ。お姉ちゃんが見てくれるんなら……」

姉「うん、いい子。じゃあ、手洗いうがいしてくるから、勉強の準備してね」

妹「うん……」

馬鹿さらした。おこずかいじゃねえ、おこづかいだ……

お人形(妹)「もう少しです。もう少しの辛抱です、妹様」

ぬいぐるみ(妹)「もう少しで、姉はあなたの言いなりになります」

妹「う、うむ……そうだな、もう少しで私の天下だ。それまで、がんばろう」

猫(妹)「しかし、姉が妹様に勉強を教えるのは、久しぶりですね……」

妹「そうだな、去年は姉が大学受験のせいであまり一緒に遊べなかったし、夏休みもサークルとかバイトとかで、どこにも連れて行ってもらってないし……」


妹「……座布団、もう一個用意しないと、あと飲み物……のど乾いてるだろうし」

妹「お姉ちゃん、ここが分からない……」

姉「そこは……よく見て、that節で繋がってるだけよ」

妹「そっか、ありがとう……」

姉「いえいえ、――っとと、ちょっと待って、時制をよく見て」

妹「過去形……?」

姉「そうそう」

妹(さっきから……)

姉「でも、その動詞は不規則変化だから、edをつけるんじゃなくて――」

妹(教える度に体くっつけてきて、左腕におっぱいが押し付けられてる)

妹「」ポー

姉「……どうしたの? 上の空みたいだけど」

妹「う、ううん?!! なんでもないよ……」

姉「ホント? ……さっき言ったこと最初から言うわね」

妹「うん」

妹(お姉ちゃん、彼氏いるのかな……。夏休みほとんど外に行ってたし、彼氏に会ってた日もあるかも……)

妹(彼氏さんは、お姉ちゃんのおっぱい、さわったのかな……?)

妹(だったら、やだな……)

妹「終わった……!」

姉「お疲れ様。アイス、今食べる?」

妹「うん。なんのアイス?」

姉「パピオよ」

妹「やった! 半分こしよう!」

姉「ええ――あら、このぬいぐるみ……」

ぬいぐるみ「」テヅクリダヨー

姉「私が昔あげたやつよね。懐かしい」

姉「確か中学生の頃、家庭科部で作ったやつ。嬉しいわ、まだ持っていてくれたのね」

妹「うん……お姉ちゃんがくれたものだもん」

姉「さて、晩御飯の用意しようかな」

妹「今日、お母さんたちは?」

姉「お母さんもお父さんも遅くなるから、先に食べててだって」

妹「そっか……」

妹「私、お風呂洗ってくるね」

姉「うんお願い」

――お風呂場

妹「さて、スポンジ――猫「ニャー」――あれ、お前ついてきちゃったの?」

妹「まあいっか」

猫(妹)「妹様、もう少しで計画実行の刻ですね」

妹「ああ、そうだな、これでお姉ちゃんは私だけのために尽くしてくれる」

妹「ふふふ、今から楽しみでしょうが――猫「ニャア――」トタトタ」

妹「……行っちゃった。自由なやつだな」

妹「まあいいや、おそうじおそうじ」

――キッチン

猫「ニャー」トタトタ

姉「あら猫さん、お散歩ですか?」

猫「ニャン」

姉「そうですか、いいですね」

姉「でも、ここは包丁とか火とか危ないですから、向こうに――」

姉「あれ? その落ちてる小袋、なに? 猫さんがくわえてもってきたの?」

猫「にゃにゃ」

姉「そうですかー」ヒョイ


姉「なになに、落としたい相手がいるあなたに……? ……超強力惚れ薬?」

妹「お姉ちゃん、お風呂掃除終わったよ」

姉「えっ、あ、うん、ありがとうねっ?!」

姉「晩御飯の前に、リビングにある妹のもの部屋にもっていってね!」

妹「……どうしたの? なんか、テンションおかしいよ?」

姉「べ、別に普通よ」

妹「ふーん……」

妹「まあいいや。今日の晩御飯なに?」

姉「ハンバーグよ」

妹「やったね、大好き」

姉「だいす――!? ハンバーグよね、ハンバーグのことが大好きなのよね?」

妹「そうだけど……」

姉「そうよね、もちろん! ほっほら、荷物部屋に持っていきなさい!」

妹「うん……」

――妹の部屋

妹「なんか、おかしいな……」

人形(妹)「まさか、計画のことがバレたんじゃ……」

妹「そんなわけがない」

妹「計画の概要を知るには、その核たる、この――」ポケットサグリ

妹「この……」ポンポン

妹「…………」

妹「無いんだけど……」

妹「ちょっとまった、ちゃんとポケットに入れたはず」

妹「待って待って待って……えっ?」

妹「私の4ヶ月どこいった!!?」

猫「ニャーー」

妹「なんだ、猫すけ、今お前に構ってやる余裕は……」

猫「」パサッ

妹「その包みは――! お前が持っててたのか?」

猫「ニャンゴロ」

妹「お姉ちゃんには見せてないよな……?」

猫「ニャフ」

妹「信じるからな、信じるからな――!」

姉「その……ハンバーグ美味しくない?」

妹「ううん、おいしいよ……」

妹(ううっ……お姉ちゃんにバレたかどうか気になって、味が分からないよ……)

姉「その……」

妹「な、何?」

姉「先にお風呂入っていい?」

妹「ど、どうぞ……」

姉「ありがとうね」

妹「いえいえ」

姉「……」モグモグ

妹「……」パクパク

姉「……」モグモグ

妹「……」パクパク

妹(なんか気まずい……)

猫(妹)「今、姉はお風呂に入っている訳だが……」

人形(妹)「姉にばれた可能性がある以上、この作戦は中止にすべきだ!」

ぬいぐるみ(妹)「だが、本当にバレているのなら、あの薬は今頃没収されているのでは?」

猫(妹)「すまない、私があんなドジを踏んだばかりに……」

人形(妹)「気にするな。お前を責めてもどうしようもない」

ぬいぐるみ(妹)「どうしますか、妹様」


妹「作戦は予定道理決行する」

妹「私が入れたホットミルクを怪しまずに飲めば、作戦成功。姉は作戦について何も知らなかったということになる」

ぬいぐるみ(妹)「つまり――」


妹「出たとこ勝負ということだ」


ぬいぐるみ「――」

人形「――」

猫「――」ケシケシケシ


妹「――――」

妹「お姉ちゃん……」ヌイグルミ、ギュ

妹(遂にこのときが――)

妹「お姉ちゃん、ホットミルク飲む? 私、淹れるけど」

姉「え……ええ、お願いしようかな」

妹(よしっ! お姉ちゃんは作戦のことを知らないな。きっとそうだ)

妹「じゃあ、淹れるね」

姉「お願い」


  ――――

妹「どうぞ――」コト

姉「ありがと」

姉「――――」ンク

妹(よし、飲んだ)

妹(説明書によれば、三十分後に効き目が――)

姉「――好きッ」ダキッ

妹「えっ――」

妹(抱き締められた……?)

姉「キスしていいよね?」

妹「ちょっと――!?」

姉「もう――」チュ

妹「――ん!?」

姉「――――ん、はぁっ」

姉「キス、しちゃったね」

妹「お姉ちゃん……?」

姉「好きよ……妹……」

姉「妹は……?」

妹「私は……」

妹「――――」

妹「――なんで、好きって言ったの?」

姉「それは……」

姉「妹への愛しさがこみげてきて……」

妹「惚れ薬……」

姉「――――」ビクッ

妹「やっぱり、バレてたんだ……」

妹「おかしかったもんね、態度……」

姉「……あの薬って、私に使うために買ったのよね」

妹「うん」

姉「それって……私のこと好きってことよね……?」

妹「……お姉ちゃんがどこかに行っちゃうような気がして……」

姉「え?」

妹「大学生になってから、突然バイトを始めて、休みの日も誰か友達と遊びにいっていないし……」

妹「ひょっとしたら彼氏ができたんじゃないかって想像して……そう思ったら、どこかに行っちゃうかもしれないって思って……」

姉「そう……」

妹「でも、使うのに気がとがめたから、何度も一人で言い訳して……」

妹「そのたびに自分は卑怯だって思って……でも、お姉ちゃんを私だけのものにするにはどうしたらいいか分からなくなって……」

姉「――――」

姉「ねえ答えて、妹はお姉ちゃんのこと好き?」

妹「好きだよ……でなくちゃ、そんな薬使わないよ……」

姉「そっか……そっか――――」

妹「怒らないの? 怪しい薬飲ませようとしたんだよ……」

姉「ううん、惚れ薬に頼っちゃった私も悪いから……おあいこ、だよ」

妹「頼ったって……」


姉「好きだよ、妹――」

妹「……え? ……うそ……?」

姉「本当よ。嘘は無いわ」

妹「うそ……うそ……本当に? 嘘じゃない? ワガママでぐうたらで手がかかる妹だよ……私は……」

姉「妹のワガママ加減もぐうたらさも、知っているわ。何年、あなたのお姉ちゃんやってると思ってるの」

妹「でも、頭も良くなくて……あと、あと――」

姉「私はね、あなたが気遣いできる優しい子だって知っているわ。物持ちもいいし、進んで家事もしてくれるし……あなたはしっかりしている子よ」

妹「でも……でもぉ……」

姉「ああもう――!」グイッ

妹「え――?」グッ

妹(ひきつけられ――)

姉「――」チュッ

妹「――――!!?」

姉「――ん、はあ」

姉「もう、私の好きな人の悪口、言わないで……」

妹「――!」

妹「お姉ちゃん――!!」ガバッ

姉「うわっとと……」

姉「――――」

姉「――ふふっ」ギュ

妹「大好き」

姉「私もよ」

姉「だから、私の胸で今はいっぱい泣いて……ちゃんと全部受け止めてあげるから」

妹「――ん……」グズッ

妹「お姉ちゃぁん……お姉ちゃあん……だいすきだよぉ」ポロポロ

姉「うん……うん……不安だったんだね……私がどこかにいちゃうのが怖かったんだよね……」ナデナデ

妹「うん――うん」

姉「――――」ナデナデ

――――
――

姉「落ち着いた?」

妹「うん……」

妹「ねえ、お姉ちゃん――」

姉「なに?」

妹「キスしたい……」

姉「……。目を、閉じて――」

妹「ん――」ギュ

姉「――――」スゥ

姉「――」チュッ

妹「ん、――」チュッ

姉「――っ……! ――」

妹「――――」

妹「」スゥ

妹「――お姉ちゃんの唇、柔らかい」

姉「妹のも、そうよ……」

妹「うん……ふふっ」

姉「……あはは」

妹「ふふふっ……キス、しちゃったね……」

姉「ふふ、そうね」

姉「……ねぇ妹ちゃん、一緒にお風呂に入らない? 泣いてたせいで顔酷いことになってるし……私も、汗かいてきちゃった」

妹「――!? お姉ちゃんと一緒に入るの!?」

姉「いや?」

妹「ううん――むしろ嬉しいくらい!」

姉「じゃあ、決定ね」

――風呂場

姉(なにかおかしい……)

妹「どうしたの? お姉ちゃん?」

姉「う、ううん、なんでもないよ。さ、入りましょう、髪洗ってあげる」

妹「うん!」

姉(なんか、体があつい……)

姉「じゃあ、シャンプーするから目を閉じて……」

妹「はい……」ギュ

姉(それに、足が痺れて……)

姉「――――」ワシャワシャワシャ

妹「頭洗ってもらうの、きもちぃー」

姉「んっ――」

姉(私も、なにか――)

姉(だめっ! もう立ってられな――)

姉「」バタンッ

妹「お、お姉ちゃん?! どうしたの!? 大丈夫!!?」

姉「ごめんなさい……足が痺れて……それに、体……あついの……」ハァハァ

妹「風邪――! 待ってて、体ふくタオル持ってくるから――」

姉「だめ――いかないで!」バシッ

妹「お姉ちゃん……?」

妹「……どうしたの?」

姉「妹ぉ……」ハァハァ

妹(なんだろう……お姉ちゃんの顔赤くて、それに目が涙で潤んでて……えろい……)

妹「ど……どうしたの……?」

姉「お姉ちゃんね、体があついの……」

姉「でもね……熱とかそんなんじゃなくて……」ソッ

妹(手を引かれた――? これって……)

妹「お姉ちゃん――!?」ムニュ

姉「“ここ”が疼くあつさなの……」ハァハァ

妹(お姉ちゃんのおっぱい、さっ……さわっちゃた……)

妹「――――」


妹「ここを触ったら、お姉ちゃんあつくなくなるの……?」

姉「うん……たぶん……。自分でも、いじくれるけど……妹にさわってほしい……」

妹「わ、分かった――私、お姉ちゃんを楽にするからね」

姉「ありがとう……妹……」

妹「痛くない?」モミモミ

妹(おっぱい大きい……それにやわらかい……)

姉「大丈夫よ……痛くない」ハァハァ

姉「けど……乳首をつまむように――つねるように、いじめて欲しい……」

妹「うん……」キュー

姉「ん……はぁ――っ……あ」ビクン

姉「んっ、いいよぉ……妹ぉ――」ハァハァ

妹「お姉ちゃん、お姉ちゃん――お姉ちゃん!」チュウ

姉「っんむ……れろぉ――っふぅ」レロォ

妹(べろ……お姉ちゃんの……お姉ちゃんと……深いぃ……)

姉「――ぷはぁ……はあはあ……妹ぉ……」

妹「お姉ちゃん……」チュウゥ

姉「ひゃあぁん……おっぱいそんな吸っちゃ……」ビクビクンッ

妹「はぁ……はぁ……はふぅ……れろぉ」チュウチュウ

姉「んひゃあ……赤ちゃん、みたい……」

妹「エッチなお姉ちゃんがいけないんだ……お姉ちゃんのえろえろ大きいおっぱいが甘いのがいけないんだ……」ハァハァ

姉「うん、いいよぉ、いっぱい吸ってぇ……思わず赤ん坊ミルク出ちゃうくらい、私のおっぱい気持ちよくしてぇ」

姉「はぁはぁ……んっ!」クチュ

姉「妹……そこはぁ……」

妹「私知ってるよ……“ここ”が一番きもちいいんだよ……私もお姉ちゃんとこういうことするのを想像して、自分で触ったことあるもん……」クチュクチュ

妹「すごい……もうこんなに濡れてる……指、お姉ちゃんのえっちな汁でテカテカだよ」

姉「ひう……言わないでぇ」カァッ

妹「…………」プチッ



妹「恥ずかしがってるお姉ちゃんって、かぁわいい――」


妹「――――お姉ちゃんのここ、すっごい濡れてて、いやらしい音してるよ」グチュグチュ

姉「いやぁ、言わないでぇ……」

妹「なんで? ほら、もうイキそうなんでしょ? 妹におっぱいとおまんこ苛められて、きもちいいんだ……へんたぁい……」

妹「腰がガクガク震えてるし……えっちな汁もぷちゃぷちゃ溢れてくるし……」

姉「ぁ――ああっ……」ビクン

妹「あはぁっ、言葉攻めされて興奮した?」

姉「……妹ぉ……私、もう……もう……」ビクビクン

妹「いいよぉ、お姉ちゃんが一番気持ちよくなるところ、私に見せて」


姉「あ――――っ……んああっ~~~~~!!!」ビクッビクン、プチ、プシャァ

妹「あーあ、イッちゃたね、お姉ちゃん」

妹「実の妹に、年下の女の子に、いいようにされて、気持ちよくなっちゃたね」

姉「あへ――あへぁ……」プシャアアアアアッ

妹「あはっ、お漏らしまで――」

姉「――――」ヒクヒク

妹「」ニヤリ

妹「――ベッドに行こう、お姉ちゃん」

姉「」ハァ…ハァ…

姉「」コクン

――朝。

窓の外「」チュンチュン

妹「……朝……?」ムクリ

姉「おはよう、妹ちゃん」

妹「……おはようお姉ちゃん……え? ――あ」

妹「――――~~っ」カアアッ

妹「その……昨日のは……」アタフタ

姉「――――ん」チュ

妹「ん――」パチクリ

姉「……んっは……言いたいことは、あるけど……その……嬉しかったから……」

妹「――!?」カアアッ

妹「私も、その……いやじゃなかった……」

姉「ふふ、むしろノリノリだったわよね……」

妹「うっ……。うう……」

姉「――――」ニコリ


姉「今度、どこか旅行に行こうか」

妹「え――?」

姉「もともと高校の卒業旅行がしたくてバイト代貯めてたから……結局、時間だったりお金だったりの問題で、今の今まで行けてなかったけど……」

妹「お姉ちゃんのバイト代でいくの? いいの?」

姉「ええ、妹と行きたくってお金貯めてたんだもの」

姉「……あ、でもいくつか条件!」

妹「な……なに?」

姉「好き嫌いせず食べること。とくにブロッコリー」

妹「う、うん……がんばるよ」

姉「勉強をちゃんとすること。分からない所があったら、私が教えるから」

妹「分かった……うん、がんばる!」

姉「次は……」

妹「……まだあるの?」

姉「次で、最後。それに一番簡単よ――」


姉「――私に好きって言って」

妹「――――」

妹(お姉ちゃん……今までもこれからもずっと……ずっと――)




妹「大好きだよ。お姉ちゃん――」ニコリ

姉「うん。私も好きよ、妹ちゃん」ニコリ

おわり。

――おまけ、その1【媚薬だった】――

姉「」パソコンカタカタ

妹「あれ、お姉ちゃん、なにやってるの?」

姉「んー、惚れ薬の成分調べてるの」

妹「調べてどうするの――はっ、まさか自分の手で惚れ薬を量産して、町中にばらまいて、町の人たちを愛の奴隷にするんじゃ……ダメだよ――ダメだよお姉ちゃん!」

姉「しないし、考えもしなかったわよ、そんなこと……」ハァ

姉「ただ、あの日発情したのは、この薬のせいだと思ってね」

妹「えっ、私のえっちな体つきに欲情したんじゃないの?!」

姉「はいはい、馬鹿も休み休み言おうね。……っとと」

妹「なにか分かったの?」

姉「うん……――」

姉「ねえ、妹ちゃん、この薬、ちゃんとお母さんにもお父さんにもバレないところにしまおうね」

妹「もちろんだけど……」

姉「じゃあ、今晩は、妹ちゃんがこの薬飲もっか」

妹「え?」

姉「大丈夫、大丈夫だから」

妹「なんか、怖いよ……お姉ちゃん……」

姉「大丈夫。怖いどころか、気持ちよくなる薬だから」

妹「怖いのは薬じゃなくて……お姉ちゃんのほ――」

妹「お姉ちゃん!? ちょっと、座った目で私を見ないで!」

妹「脱水症状になるかもしれない? 腰も痛めるかも?」

妹「いや、明日普通に学校あるじゃん! 無理と夜更かしはしたくないんだけど!」

妹「お姉ちゃん、ちょっと、聞いてる? お姉ちゃんってば!」

――おまけ、その2【全日本人民ブロッコリー化計画、始動!】――

姉「いただきます」

妹「…………」

姉「……妹、ブロッコリーちゃんと食べなさいよ」

妹「お姉ちゃん、あなたは勘違いしている!」

姉「…………と、言いますと?」

妹「ブロッコリーは、食べ物じゃないんだよ!」

姉「食べ物だから、見まがおうはずもない食べ物だから。だから、文句言わずに食べなさい」

妹「いやいや、これだから洗脳されちまったやつは嫌になるぜ」

姉「どんなキャラよ……」

妹「ブロッコリーは食べ物。これは日本政府が作ったプロバイダー! 劇薬ブロッコリーを食べるということは、全日本人民ブロッコリー化計画の第一段階を進めるということになってしまう!」

姉「……続けて」

妹「まず、全日本人民ブロッコリー化計画とは、日本に住んでいるすべての人をブロッコリーにすること」

姉「名前の通りね」

妹「ブロッコリーとは……えーっと、…………そ、そう、人をダメにしてしまう野菜。だから、こう……人々をダメにしようと……悪の組織が……」

姉「矛盾だらけじゃない。はぁ……ほら――」ヒョイ

妹「え――?」

姉「あーん」

妹「うっ――あーん……」パク

姉「ちゃんと食べれるじゃない」

妹「んく――お姉ちゃん、全部あーんして……」

姉「はいはい」

――おまけ、その3【旅行前夜】――

姉「妹ちゃん、ちゃんと準備した?」

妹「うん、ばっちり」

妹「えへへー、明日だね、温泉旅行」

姉「ええ、楽しみね。妹との旅行」

妹「……大好きだよ、お姉ちゃん」

姉「どうしたのよ、いきなり」

妹「えへー、なんか言いたくなって……」

姉「そう……」

姉「私も好きよ、妹」ニコリ

妹「ふへへー」ギュ

妹「寝よっか、お姉ちゃん」

姉「うん」

姉「いい旅行にしようね」

妹「お姉ちゃんがいれば、絶対どこに行ってもいい旅行になるよ」

姉「ありがとね、妹」

姉「――――」



姉「大好きよ、妹」

妹「私も好きだよ、お姉ちゃん」

おまけ、おわり。

>>41

姉「ところで、日本政府が作ったプロバイダーってなによ?」

妹「――? 政府が情報操作しているって、意味だけど……?」

姉「……。それ多分、プロバイダー、じゃなくて、プロパガンダ、じゃない?」

妹「あっ! ……こういう時って、予測変換がうらめしいね」

姉「いや、人の頭にそんなケータイみたいな機能ないでしょ!」

妹「てへへ……」

妹「うひゃー、広い部屋だね」

姉「そうね――ふぅ、疲れた」トスン

妹「楽しかったね、観光」

姉「そうね。――晩御飯までまだまだ時間あるし、先に温泉入らない?」

妹「いいね。人も空いてるだろうし」

姉「きまりね」

――温泉


妹「やった! ねえねえ、お姉ちゃんお姉ちゃん、誰もいないよ!」

姉「ほんと? なんだか得した気分ね」

姉「でも、だからってはしゃいじゃ駄目よ。危ないんだから」

妹「そ、そんなことしないよ?!」

姉「どうだか。――ほら、こっちいらっしゃい、軽く体を洗っちゃいましょう」

妹「はーい」

姉「ふぅ……いいお湯」

妹「そうだねぇ」

姉「……もっとこっちきて」

妹「もっと? ――はい」

姉「もっともっと」

妹「こういうこと?」ギュ~ゥ

姉「そうだけどそうじゃないの! 抱き合うなら前からなの!」

妹「ああ! 顔がよく見るもんね――はい」

姉「――」ギュ

妹「……いつもと目線がちがうね」ギュ

姉「……――」チュ

妹「――! …………」ンッ

妹「――。どうしたの、お姉ちゃん?」

姉「こうしたかったから……いや?」

妹「ううん」チュウ

妹「むしろ、もっとしたいくらい」

姉「……私も、もっと」

妹「うん……」

妹「いい温泉だったね」

姉「そうね」

妹「キスばっかして、温泉そのものは楽しめなかったけど……」

姉「また入りましょう。朝からもやってるみたいだし」

妹「うん――よしっと」

姉「ちょっと、ちゃんと頭拭きなさい。風邪引くわよ!」

妹「ええぇ~お姉ちゃんやって~」

姉「もう! しょうがないわね」

姉「――――」ポケェ

妹「どうしたの、お姉ちゃん?」

姉「いや……浴衣姿の妹ちゃん可愛いなぁと思って」

妹「えっ?! あの……その……ありがと……」カア

妹「お姉ちゃんも、その……温泉で赤くなった頬とか、えろいよ……」

姉「えっ? あ、ありがとう……」

姉(誉めてるのよね、きっと……)

妹(な、なんてこと口走ってるの、私――!)

妹「おお! お刺身! お刺身だよ、お姉ちゃん!」

姉「ねぇ、おいしそうね」

妹「あいらいくフィッシュ! あいうぉんとフィッシュ! OSASIMI is loved by many people!」

姉「……なに言ってるのよ……」

妹「お刺身への愛を英語で言ってみました」

姉「……I love you most in the world. I promise that I love only you throughout the life even if you die」

妹「え、英語――! なんて言ったの?」

姉「ないしょ」

妹「ええ~いいじゃん教えてくれても」

姉「恥ずかしいことだからね。だからないしょ」

妹「むむ……さてはお姉ちゃんもお刺身への愛の言葉を口にしたな」

姉「ふふ、どうでしょうね」

妹「ご馳走さまでした」

姉「ふぅ、ご馳走さま……お茶飲む?」

妹「うんお願い」

妹「――ほんとにありがとね、お姉ちゃん」

姉「ん? どうしたのよ、急に」

妹「幸せなんだ、お姉ちゃんと結ばれてから。それに旅行も出来てほんとに幸せで、嬉しくて」

妹「このことちゃんと、お姉ちゃんに伝えたいなって思って」

姉「……私も幸せよ、妹ちゃんと一緒にいれて」

妹「うん――大好き、お姉ちゃん! 大好きだよ」

姉「私もよ……私も妹のことを、家族として女性として愛しているわ」

妹「うん」ギュッ

姉「……」ナデナデ

妹「お姉ちゃん」チュッ

姉「妹……」チュッ

妹「……しよ?」

姉「ええ」

姉「――浴衣はいいわね。簡単におっぱいを露出させられる」ハラリ

妹「お姉ちゃぁん……」

姉「……ブラしてないのね」

妹「和服にはしないって……」

姉「いつの話よ。――」ペロ

妹「ひゃん!」ビクン

姉「敏感ね。だんだんぷっくらしてきたわ」

妹「うう、お姉ちゃん、恥ずかしいよぉ」

姉「……――本当ね」

姉「いつぞや妹の言ってた通り、恥ずかしがってる顔ってそそるものがあるわ」ゾクゾク

姉「ちゅ……ん、ぱっ」ペロペロ

妹「ん……っぁ」ピクン

姉「ん、んふぅ……」ペロペロ、クニクニ

姉「ぷはっ、そろそろかしら」

妹「何が……~~~///!!?」キュンキュン

妹「なに……これぇ……熱い」ビクンビクン

妹「まさか――」

姉「ええ、お茶にね、あの媚薬を少々」

妹「そんな……あぁん」ビクッ

姉「すごいわよね、この薬。ちょっと触っただけでこんなに反応するなんて」

姉「さて……」スイ

妹「な、何するの……?」

姉「何って……味わうの」ペロ

妹「――っ!! そこはっ……!」ビクビックン

姉「凄い! もうびしょびしょ」ペチャペチャ

姉「匂いも濡れ具合も凄いわ」

姉「もっと――」ズズッ

妹「ああぁん――! しょこしゅっちゃ……」ビクッビクッ

姉「――――」ズズッズ

妹「ひ……くっふぅ……ぁああ」

姉(妹の出過ぎ、溺れそう……)

妹「お姉ちゃんお姉ちゃん! お姉ちゃん!」

姉「好きな時にイってくれていいのよ」クチュクチュクチュ

妹「~~っ」

姉「我慢なんてしないで――」

姉「――大好きだよ、妹」

妹「――!!?」キュッ

妹「お姉ちゃぁん、もうもう――」

妹「あっ、ああああぁっ」ビクンビクン、プッシャア

姉「妹! っう……」パシャパシャパシャ

妹「うぁ……ひぐっ」ビクッビクッ

姉「妹ので、いっぱい汚されちゃった」

姉「……潮まで噴いて、そんなに気持ちよかった?」

妹「……」コクン

姉「でも、まだ全然、熱収まらないよね。妹の女の子の部分疼いたままだよね?」

妹「はあ……はあ……んっ」コクン

姉「だったら、もっとしましょうか」

姉「夜はまだ始まったばかりなんですもの――」











姉「――楽しみましょう? ね、かわいくて、エッチで、私の大好きな妹」ニコリ









蛇足、もとい、姉「媚薬を使って大好きな妹と楽しい思い出をつくる」
終わり。

姉「……I love you most in the world. I promise that I love only you throughout the life even if you die」

姉「……貴女を世界で一番愛してる。貴女が死んだとしても私は生涯かけて貴女だけを愛すると誓うわ」
で訳あってるかな?

あ、乙です

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