光彦「鷲巣麻雀…ですか?」 (302)
※光彦「エスポワール…ですか?」
光彦「エスポワール…ですか?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1377347203/)
と話がつながっているSSになります。見てなくてもそれほど問題はないと思いますが念のために。
今回もちょっと安価があるのでどうぞよろしくお願いします。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1377864016
コナン「ああ。それが奴…鷲巣巌との決着をつけるためのゲームだ」
光彦「麻雀…コナン君達とやったゲームとは違うんですか?」
コナン「鷲巣麻雀はな。俺とお前がやった麻雀とは違う。普通のルールじゃないんだ」
コナン「それに賭けるものが恐ろしい」
光彦「賭けるもの…とは?」
灰原「対戦相手の血液。あっちは金を賭けるんだけどね」
光彦「血液って、ち、血ですかぁ!?」
コナン「ああ。それが鷲巣麻雀の恐ろしいところだ」
歩美「でもどうやってそんなゲームに参加するの?」
阿笠「そうじゃのう…わしらは組織を解体した身。向こうからしたら敵じゃ。そんな真似はできんわい」
服部「どうするんや?」
コナン「そもそも鷲巣麻雀は鷲巣自身の愉悦の為に始まったゲームだ」
コナン「仮にもあいつの部下の幹部になった俺を倒したお前だ。こっちから仕掛けずとも、向こうからくるはずだ」
光彦「…」
コナン「だが、問題はメンツだ。お前と組む奴が今回の勝負のカギにもなる」
カイジ「イカサマは無理なのか?」
コナン「無理。卓の周りにはあいつの部下がわんさか」
カイジ「うーん…」
カイジ「!そうだ…あいつを呼んでみる」
コナン「あいつ?」
カイジ「ちょっと待ってろ…」トゥルルル…
カイジ「…!俺だ!カイジだ!」
~
コナン「一体誰を呼んだんだ?」
カイジ「安価一個下っていう奴だ」
安価一個下
カイジ「ベルモットっていう奴だ」
コナン「!?」
灰原「べ、ベルモットってまさか…!」
カイジ「ん?知ってるのか…ああ、同じ系列の組織の一員だからか」
灰原「ちょっと何考えてるのよ!ベルモットなんか呼んだら私達殺されるかも…!!」
カイジ「ふっ…その心配はいらないわ」ビリリリッ!
灰原「!!」
ベルモット「久しぶりねシェリー…」
ベルモット「そして、シルバーブレッド」
コナン「…」
光彦「よ、よくわかんないんですけど…カイジさんは?」
ベルモット「パチンコに行ったわ」
服部「あのアホォ…」
コナン「で?何しにきたんだ?」
ベルモット「…何だと思う?」
灰原「…」
ベルモット「ふっふっふ…子どもたちの前では丸いわね。この前とは大違い」
コナン「…」
コナン「俺たちを始末でもするのか?」
ベルモット「No」
灰原「…まさか、本当に協力するつもりなの?」
ベルモット「Yes.嘘はつかないわ」
コナン「A secret makes woman woman…じゃねえのか?」
ベルモット「それは秘密。女を美しくするのは嘘じゃないわ」
灰原「どうするの?」
コナン「…光彦、お前に任せる」
光彦「え?」
コナン「こいつを信じるか信じないかだ。お前の方がいい判断を下せる」
ベルモット「…へぇ」
光彦「…」
コナン「こいつは俺たちと元同僚だ。今もあっちの組織の一員だ。それを考えたうえで頼む」
光彦「…」
1.信じる 2.信じない
安価一個下
信じないで
やっぱりカイジかコナンとやろう
最後なんだし
>>13
それもそうっすね 了解しました
ごめん
信じるんだけどそれよりも
ってことで
光彦「ベルモット、さん」
ベルモット「何?」
光彦「申し訳ございませんが、お断りします」
コナン「!」
ベルモット「それはなぜ?あなたは手を差し伸べてくる人間の手を取るはず」
光彦「あなたの眼はあの時のコナン君の眼…それ以上に怖い」
ベルモット「…」
>>15 路線変更ということで
ベルモット「…ふふふ…あなたってただのバカじゃないのね」
光彦「…」
ベルモット「合格。ボスの所に案内するわ」
コナン「!つまり…」
ベルモット「ボス…鷲巣様があなた達のことを呼んでるわ。カイジはもう先に行っている」
ベルモット「あとはあなた達を呼べばよかった。この誘いは私の遊びよ」
光彦「?元太君と小林先生は?」
ベルモット「あんな連中ボスはお呼びじゃないわ。あなた達だけよ」
コナン「いいんだな?」
ベルモット「ええ。ついてきなさい」
光彦「…(鷲巣…一体どんな人なんだ?)」
~
~車内~
ベルモット「もうすぐで着くわ」
コナン「…」
光彦「コナン君。鷲巣ってどんな人なんですか?」
コナン「鷲巣巌…この国の裏社会の王と言ってもいい人間だ」
光彦「裏社会の、王…」
コナン「怖ろしいほどの豪運、知略、先見性…俺はあいつ以上の人間をみたことがねえ」
灰原「私たちが手を組んでも足元に這いつくばることしかできなかった。まさしく閻魔よ」
歩美「コナン君達が頑張っても勝てないなんて…」
コナン「これからは相当厳しい勝負だ。それに、勝てる見込みはないって言ってもいい」
コナン「覚悟してかかるぞ」
光彦「はい!」
ベルモット「…(円谷光彦…このboyなら…)」
~
~???~
ベルモット「ボス。お連れしました」
??「ククク…キキキ…お前が、円谷光彦か…」
光彦「(な、何てプレッシャーだ…近くにいるだけでその存在がわかる…)」
光彦「あなたが…鷲巣巌さんですね?」
??「いかにも…」
鷲巣「わしが鷲巣巌だっ…!ククク…!キキキ…!」
コナン「相変わらず…恐ろしいやつだ」
灰原「鷲巣…」
鷲巣「お前に会える日を…心待ちにしていたっ…!」
鷲巣「この手でお前を殺す日…この退屈な日々を盛り上げるっ…!お前を殺す日っ…!」
鷲巣「クカカカ…!キキキキキ…!!」
光彦「…」
鷲巣「さて…わしとする勝負だが。そいつから聞いたかな?」
光彦「鷲巣麻雀…ですよね」
鷲巣「その通り…お前はわしと鷲巣麻雀で勝負…」
鷲巣「ルールはこいつから聞け…」
「来い!」
カイジ「いてえっ…離せっ…!」
光彦「カイジさん!」
カイジ「光彦…それに、みんなも!」
光彦「どうしてそんなことに?」
カイジ「いや、パチンコで負けて飲み歩いてたら…そこの姉ちゃんと…」ボソボソ
服部「マジなんかい!」
カイジ「ま、待て!俺は悪くないんだ!悪いのはあの糞設定のパチンコ台だ!」
灰原「呆れて言葉も出ないわね…」
カイジ「そ、そんなことより、今は鷲巣麻雀のルールだろ?今から言うぜ」
阿笠「はて。おぬしもやったのか?」
カイジ「それが…昨日の事なんだが…」
~
~昨夜~
「来い!」
カイジ「な、何すんだよ!俺は別に何もやましいことはっ…!」
ベルモット「いいから来なさい。命が惜しければね」カチャ
カイジ「ひいっ!い、行きます行きます!」
俺はあの女についていったんだ…し、仕方なくだ!
ベルモット「今からここでやる勝負…見ておきなさい」
カイジ「勝負って…何だ?」
カイジ「…麻雀か?それに、あの二人の横に何か…」
鷲巣「ツモ!国士無双!」
「あ、ああああ…!!」
「い、いやだああ…ああああああ…!!」
鷲巣「この偽物共…お前らごときでわしに勝とうなど1000億年早いわ…」
「た、頼む!見逃してくれ!!」
「お願いします!!!」
鷲巣「…鈴木」
鈴木「はい」ガッ
「は、離せ…離してくれ…!」
「助けて…!!」
鈴木「ゲームオーバーです」
「い、やだ…おれ…まだ…」
「ぁあああ…あああ…」
そいつら…何でそんなに呻いてるのかと思ったら…血を抜かれてたんだ。
…
「」
「」
鷲巣「ウォーミングアップにもならなかった…つまらん…」
鈴木「明日、ベルモットが彼らをお連れするようです」
鷲巣「ククク…それは楽しみだ…」
ベルモット「今からあの麻雀のルールを説明するわ。憶えなさい」
カイジ「ちょ、ちょっと待ってくれよ!!」
俺はあの女にルールを覚えさせられ…今に至るっていうわけだ。
~
カイジ「そういうわけなんだ…」
服部「しょーもないやっちゃのぉ…」
歩美「ほんと、男ってどうしようもない…」
灰原「呆れたわね」
カイジ「悪かったって…」
光彦「カイジさん。ルールを教えてください」
カイジ「わかった。今から説明する」
光彦「…なるほど。見える牌1通りと見えない牌3通りがあると」
カイジ「ああ。ツモは真ん中にある穴から取る。手袋をしてな」
光彦「槓の数は気にせず、捨牌70枚で流局。勝負は半荘六回」
カイジ「あとは気にしなくていい。そこがわかれば点数で勝てばいい」
光彦「うーん…」
カイジ「問題は血液だ。光彦は大人と比べりゃあ少ない。大きな賭けは過度にできない」
カイジ「お前が勝たなくてもパートナーが頑張ればよほどのことが無い限り大丈夫だしな」
>>31 訂正
光彦「…なるほど。見える牌1通りと見えない牌3通りがあると」
↓
光彦「…なるほど。見える牌3枚と見えない牌1枚があると」
カイジ「だからパートナー選びも良く考えた方が良い…どうする?」
光彦「うーん…」
1.コナン 2.灰原 3.服部 4.歩美 5.阿笠 6.カイジ
安価一個下
光彦「カイジさん。お願いします」
カイジ「よし。了解だ」
コナン「頑張れよ。光彦」
灰原「頑張って」
光彦「はい!」
鷲巣「そっちは決まったようだな…こちらもメンツは決まっている」
鷲巣「準備ができ次第始めよう…ククク…」
光彦「…(鷲巣麻雀…僕は負けるわけにはいかない)」
光彦「(もうコナン君達のような人たちを作らないためにも、僕は勝つ!!)」
~オープニング 了~
諸事情で今回はここまでにします。
続きは明日中に投稿します。
投稿始めます。
子どもキャラの失血致死量は大人の半分ぐらいと換算します。
なので光彦、コナン、灰原、歩美の失血致死量は1000mlくらいになります。
鷲巣「わしの方のもう一人のメンツはこいつ…鈴木だ…」
鈴木「お願いします」
光彦「僕の方はカイジさんです」
カイジ「…」
鷲巣「では始めるか…鷲巣麻雀…!」
鷲巣「親を決めるとするか…」
~
東(親)…鷲巣 南…カイジ 西…光彦 北…鈴木
~半荘一回目 東一局 親:鷲巣~
鷲巣「ククク…キキキ…!」
光彦「(鷲巣麻雀…全自動卓だから山のイカサマは出来ない。ツモも手袋をするからイカサマは無理だ)」
光彦「(それに、この人は楽しんでる。イカサマをするようなタイプじゃない。僕が仕込まない限りは…)」
光彦「(正攻法で勝つしかないのか…)」
鷲巣「ククク…」
光彦「!(なんて字牌の多さだ…!噂の豪運は本当だった…)」
カイジ「(もしこの麻雀じゃなかったら気付かずに振ってたかもしれねえ…!こいつは本物だ…)」
鈴木「…」
~八巡後~
鷲巣「ククク…リーチだ!」
光彦「!(あの手は四喜和…いや、七対子?でも見えない牌がそれなりにある…もしかしたら役満かもしれない…)」
カイジ「チッ…!」九筒
光彦「(とにかくここは様子見…)」一萬
鈴木「…」西
光彦「!(西を切った!)」
鷲巣「…」
光彦「(当たり牌じゃないか…)」
鷲巣「ぬうう…一発ではないか…」西
光彦「(二枚西切れ!それに河には北が二枚ということは…あれは七対子?)」
光彦「(七対子なら待ちが一つ。でも見えない牌の方か。河から想像するしかない)」
カイジ「(とりあえず役満じゃない…でも血を無くすのはいやだ…)」七萬
光彦「(カイジさんにも頑張ってもらわないと…)」八筒
鈴木「…」五萬
鷲巣「…ククク…ツモ…!」
光彦「!」
鷲巣「リーチ、ツモ、混一色、七対子、ドラ2…倍満…8000オールっ…!」
光彦「(初っ端からこれ…速攻でいくしかないかも…)」
光彦…獲得金0、失血量80ml
カイジ…獲得金0、失血量80ml
鷲巣…獲得金80万円、所持血液160ml
鈴木…獲得金-80万円
~半荘一回目 東一局 親:鷲巣~
鷲巣「ククク…どうしたのかね?」
光彦「(僕はともかく…カイジさんがどうか)」
カイジ「ち、血が…」
光彦「大丈夫です。これぐらいなら大した量じゃありません」
カイジ「…わ、悪い…お前の方が深刻なのに…」
鷲巣「その顔…絶望に歪ませたいわ…」
鷲巣「…」
光彦「(鷲巣さんの手はそこまではよくない…僕の方がいいわけですし、速攻にしましょう)」
カイジ「(光彦に勝たせた方が俺にも得がある…光彦の和了り優先だ)」
光彦「(問題は…あの人だ)」
鈴木「…」
光彦「(僕に劣らず速攻の手…どっちが和了り牌をつかむかだ…)」
~三巡後~
カイジ「…」四萬
鈴木「ポン」
光彦「(鳴き始めた…でも、こっちはイーシャンテンです!)」
鈴木「…」五索
光彦「!ポン!(これで聴牌…!)」三萬
鈴木「…」
光彦「(しかも待ちはわからない。見えない牌だから振る可能性はある!)」
鈴木「ツモ」
光彦「あ…」
鈴木「タンヤオ、ドラ2…1000,2000」
光彦「(負けたか…)」
光彦…獲得金0、失血量90ml
カイジ…獲得金0、失血量90ml
鷲巣…獲得金60万円、所持血液160ml
鈴木…獲得金-60万円、所持血液20ml
~半荘一回目 東二局 親:カイジ~
光彦「(鷲巣さんは豪運、鈴木さんは速攻タイプですね…手強いな)」
カイジ「チッ…」
~五巡後~
カイジ「(聴牌…だが待ちが丸見え…しかもあと二枚しかない。ツモられたら終わりだ…)」
カイジ「(ダマテンだろうが聴牌には気付く。リーチはとりあえずやめておこう)」白
鷲巣「ポン」三索
カイジ「(来てくれ…八索…!)」
カイジ「…クソ!」発
鷲巣「ポン」
カイジ「!」
光彦「(まさか…大三元!?)」
鷲巣「…」中
カイジ「(中切り…ということは大三元じゃない?)」
カイジ「(あの端の四枚は中だと思ってたが…あれはほかの牌なのかも)」
カイジ「(手元にある六索は危険だが…安いなら…!)それなら安心できる!」六索
光彦「(!まさか!!)待ってくださいカイジさん!!」
鷲巣「ロン!!!」
カイジ「!」
カイジ「で、でも大三元じゃないんだし…」
鷲巣「大三元…!役満っ…!32000…!!」
カイジ「な!?な、なぜだ…!」
光彦「(やっぱり…あれは)」
鷲巣「ククク…馬鹿な男だ…」
カイジ「あ、あああ…お、俺の血がぁ…!」
光彦「(豪運だけじゃない…頭も切れるんだ)」
光彦…獲得金0、失血量90ml
カイジ…獲得金0、失血量410ml
鷲巣…獲得金60万円、所持血液480ml
鈴木…獲得金-60万円、所持血液20ml
~半荘一回目 東三局 親:光彦~
光彦「(これは運、頭脳、知略、先見性…フルで活動させないと負ける)」
光彦「(ここで逆転しないと…!)」
~七巡後~
光彦「(…よし!)リーチ!」西
鷲巣「ククク…きたか…」
鈴木「…」北
鷲巣「それなら受けて立とう…リーチっ…!」南
光彦「!(鷲巣さんの待ちは147萬の平和の一気通貫…染め手じゃないけど裏ドラがある。満貫は確定)」
光彦「(でも僕の待ちは見えない!七対子の1萬待ちだから、鷲巣さんがツモったら僕に振りこむ!)」
カイジ「う…」八萬
光彦「(カイジさんが精神的にダウンしてる…ここで和了って勇気づけたほうがいいですね)」
光彦「…ダメか」九萬
鈴木「…」中
鷲巣「ククク…」北
光彦「(一発じゃないか)」
カイジ「…」北
光彦「(ここで…来い!)…!つ、ツモ!」
鷲巣「…」
光彦「リーチ、ツモ、七対子…3000オール」
カイジ「よ、よかった…」
鷲巣「ぐうう…」
>>59 訂正
光彦「リーチ、ツモ、七対子…3000オール」
↓
光彦「リーチ、ツモ、ドラ2、七対子…跳満6000オール」
光彦「(まだ失血も少ない…でもカイジさんはボロボロだ。半荘終了で交換するのは血液にしよう)」
光彦…獲得金0、失血量90ml 獲得血液量180ml
カイジ…獲得金0、失血量410ml
鷲巣…獲得金60万円、所持血液480ml
鈴木…獲得金-60万円、所持血液20ml
~半荘一回目 東三局 親:光彦~
~五巡後~
カイジ「(光彦に続かなきゃ…!)リーチだ!」東
鈴木「ポン」五萬
鷲巣「…」三索
カイジ「頼む…来い…!」
カイジ「…」六筒
鈴木「ロン」
カイジ「!」
鈴木「役牌、ドラ…2600」
カイジ「あ、ぁ…ううっ…!」
光彦「大丈夫です!ほんの少しですよ!」
光彦…獲得金0、失血量90ml 獲得血液量180ml
カイジ…獲得金0、失血量436ml
鷲巣…獲得金60万円、所持血液480ml
鈴木…獲得金-60万円、所持血液40ml
~半荘一回目 東四局 親:鈴木~
光彦「(今度の親は鈴木さん…速攻使いの親はキツイ。点数より和了り優先)」
カイジ「…」
~六巡後~
鈴木「…」九索
光彦「(鈴木さんが聴牌。待ちは三萬六萬だ)」
鷲巣「…」九萬
カイジ「…(聴牌…でもあいつは…聴牌だ…うう…)」白
光彦「カイジさん!気をしっかり持ってください!」
カイジ「光彦…」
鈴木「…」四萬
鷲巣「ククク…憐れ…」白
カイジ「…リーチ!」八萬
光彦「(和了ってくれ…!)」九萬
鈴木「…」白
鷲巣「…」発
カイジ「ここで…ここで和了る!…来い!!」
カイジ「…やった…一発ツモ!!」
カイジ「リーチ、一発、ツモ、タンヤオ、平和、三色同順…ドラ!倍満、4000,8000!」
光彦「よかった…」
鷲巣「ぐう…」
鈴木「…」
カイジ「よかったぁ…」
光彦…獲得金0、失血量90ml 獲得血液量180ml
カイジ…獲得金0、失血量436ml、獲得血液量120ml
鷲巣…獲得金60万円、所持血液480ml
鈴木…獲得金-60万円、所持血液40ml
~半荘一回目 南一局 親:鷲巣~
鷲巣「中々足掻くな…それでこそ若者っ…!」
鷲巣「ククク…キキキ…!」
~二巡後~
鷲巣「…リーチ…!」五萬
光彦「(!東単騎の字一色!でも東はあと一枚か…ツモればいいけど…)」
カイジ「…」七萬
光彦「(どうだ…)…ダメか」西
鈴木「…」六筒
光彦「(ツモらないで…!)」
鷲巣「…ククク…クッククク…!!!一発!!」
光彦「!!」
カイジ「ああ…!」
鷲巣「字一色…役満、16000オールっ…!!!」
光彦「まずい…このままだと…」
光彦…獲得金0、失血量280ml 獲得血液量180ml
カイジ…獲得金0、失血量616ml、獲得血液量120ml
鷲巣…獲得金240万円、所持血液960ml
鈴木…獲得金-240万円、所持血液46ml
※鈴木の所持血液量が間違ってたので修正しました。
続く鷲巣の猛攻…
鷲巣「ツモ…倍満…!8000オール…!」
鷲巣「ロン!跳満、18000…」
鷲巣「ツモ!リーチ、ツモ、清一色、一気通貫、平和、ドラ…三倍満、12000オールっ…!」
鷲巣「ククク…キキキ…!!!」
そのオーラ、かつての宿敵のコナンをはるかに凌駕っ…!
光彦「…(この手なら和了れる…!)リーチ!」白
鈴木「ロン」
光彦「!」
鈴木「タンヤオ、平和、ドラ3…満貫。8000」
光彦「…」
光彦…獲得金0、失血量530ml 獲得血液量180ml
カイジ…獲得金0、失血量976ml、獲得血液量120ml
鷲巣…獲得金440万円、所持血液1480ml
鈴木…獲得金-440万円、所持血液126ml
※鷲巣の点数が間違ってたので点数直しました
~半荘一回目 南二局 親:カイジ~
カイジ「あ、ああ…もうだめだ…もう…」
光彦「カイジさん!しっかりしてください…」
光彦「(血の気が引ける…僕もまさしくその状態…これ以上大きな失点はダメだ)」
しかし…
~七巡後~
カイジ「り…リーチだ…」南
鈴木「ロン」
カイジ「…」
鈴木「役牌、ドラ…2600」
カイジ「いやだ…もう…!」
鈴木の速攻がカイジを突き…
これ鈴木も血とれるのか
金は鷲頭直かツモのみだよね
~半荘一回目 南三局 親:光彦~
~四巡後~
光彦「(裏ドラが乗って倍満…!)リーチ!」
鷲巣「ロンっ…!」
光彦「!」
鷲巣「三暗刻、対々和、混老頭、ドラ3…倍満、16000…!」
光彦「う…」
鷲巣の豪運が光彦を突いた…
光彦…獲得金0、失血量690ml 獲得血液量180ml
カイジ…獲得金0、失血量1002ml、獲得血液量120ml
鷲巣…獲得金440万円、所持血液1540ml
鈴木…獲得金-440万円、所持血液152ml
※計算ミスがある点数ですが、これでお願いします
>>77
鈴木が手に入れた血は鷲巣側の血ということで
金はのちのち説明ということで
~半荘一回目 南四局 親:鈴木~
鈴木「…」四萬
鷲巣「ロン…リーチ、一気通貫、役牌、ドラ…満貫、8000」
光彦…獲得金0、失血量690ml 獲得血液量180ml
カイジ…獲得金0、失血量1002ml、獲得血液量120ml
鷲巣…獲得金520万円、所持血液1540ml
鈴木…獲得金-520万円、所持血液152ml
光彦「…」
カイジ「う…くそ…!」
鷲巣「さて…その点数はどう使う?」
光彦「血液で…」
鷲巣「わかった。では血液と交換だ…」
~
光彦「…(戻った…でも、気休め程度…)」
カイジ「だめだ…くらくらしやがるっ…!」
鷲巣「ククク…キキキ…若者が餓える様も素晴らしいっ…!」
カイジ「この…悪魔めぇっ…!」
鷲巣「ククク…」
鷲巣「さあ…勝負はまだ終わってないっ…!続きだっ…!」
光彦「…(なんて…なんて恐ろしい勝負だ…)」
~半荘一回目 了~
今回はここまでにさせてもらいます。
光彦…獲得金0、失血量690ml 獲得血液量180ml
という書き方だと計算ミスがそこそこあって、見ててわかりづらい気がしたので
光彦…±○○○○○○点、失血量○○○○ml
という書き方にこれからはしていきます。
獲得金額、獲得血液量は半荘が終わるごとに清算する形で。
麻雀知らないなら、わざわざ題材これじゃなくてよかね?
>>86
基本的なことはわかるんですが、書く牌を間違ったり点数計算が間違ったりしました。
次回は明後日の21:00ぐらいに。
白ロンパイならタンピンドラ3にならない
細かくてごめん
>>91
そこもミスってました。たびたび申し訳ございません。
投稿始めます。
カイジ「くそ…いやだ…死にたくないっ…!」
光彦「…(恐い…血がなくなっているというだけで…こんなに怖いなんて…)」
光彦「(このままだと向こうに和了られて無駄に終わる…それだけは…)」
カイジ「な、なあ光彦!なんか名案はないのかよ!!」
光彦「…」
カイジ「ううっ…死にたくないっ…!」
光彦「…名案、か」
~半荘二回目 東一局 親:鷲巣~
鷲巣「カカカ…その顔…いいっ…!」
光彦「(この絶対的な状況を覆す名案…いったいそれは?)」
カイジ「畜生っ…ちくしょうっ…!」
~七巡後~
鷲巣「ククク…リーチ!」北
カイジ「ひいっ!!」
カイジ「う、ううっ…!」六索
光彦「(タンピン三色…ドラも乗ってるから跳満になる)」
光彦「(しかも差しウマとオカがあるから点数が少ない…ここは、早和了りだ!)」南
鈴木「…」南
鷲巣「…チッ…一発じゃない…」西
光彦「ポン!」南
鈴木「…」七萬
鷲巣「…ぐうう…」八索
光彦「ロン!」
鷲巣「!」
光彦「役牌の1000点です」
鷲巣「つまらん…」
光彦…+1000点、失血量510ml
カイジ…±0点、失血量882ml
鷲巣…−2000点、所持血液1350ml
鈴木…±0点、所持血液152ml
~半荘二回目 東二局 親:カイジ~
カイジ「死にたくない…死にたくないっ…!」
光彦「落ち着いてくださいカイジさん!」
鷲巣「ククク…おもしろい…!」
鈴木「…」
~六巡後~
鈴木「リーチ」北
カイジ「!」
鷲巣「ククク…」東
カイジ「ポ、ポン!」北
光彦「カイジさん!あわてないで!」
光彦「(この状況じゃ仕方ないけど、あわてるのは危険だ!)」一索
鈴木「…」北
鷲巣「キキキ…ククク…!」一萬
カイジ「(畜生!何で見える牌が少ししかねえんだよ!何が待ちなのかわからない…!!)」二萬
光彦「…(聴牌…でも、この牌は嫌な予感がする。かかえよう)」二萬
鈴木「…(ツモられたか…)」五萬
鷲巣「ククク…!リーチ!」北
カイジ「あああ…そんな…!」
カイジ「ダメだ…わからねえっ…!」三萬
鈴木「ロン」
カイジ「!」
鈴木「リーチ、一気通貫、ドラ2。満貫、8000点」
カイジ「お、おれの…俺の血がぁっ…!あああっ…!」
光彦「(カイジさん…)」
光彦…+1000点、失血量510ml
カイジ…±0点、失血量962ml
鷲巣…−2000点、所持血液1360ml
鈴木…+1000点、所持血液112ml
※血液量に誤差があったので修正しました。
~半荘二回目 東三局 親:光彦~
光彦「(ここは一回カイジさんに和了らせて安心させた方がいいですね…)」
カイジ「いやだ…こわいっ…死ぬのはっ…!」
~八巡後~
カイジ「うう…(聴牌だけど待ちが見え見え…まるっまるっ…!)」
カイジ「(無駄なリーチをするぐらいなら…俺はダマテン…)」北
光彦「(完全に腰が引けてる…こうなったら)」三筒
カイジ「…え?」
光彦「…」
カイジ「(光彦…すまねえっ…!)…ロン。平和、タンヤオ、ドラの3900」
光彦…−7000点、失血量510ml
カイジ…+8000点、失血量962ml
鷲巣…−2000点、所持血液1360ml
鈴木…+1000点、所持血液112ml
~半荘二回目 東四局 親:鈴木~
鷲巣「つまらん…味方を励ます為の振込などっ…!」
カイジ「すまねえ…俺ばっかり…」
光彦「いいんですよ。それに、勝負はこれからです」
鷲巣「その甘い心…へし折ってくれるっ…!」
鷲巣「ククク…リーチだっ…!」五索
カイジ「!(だ、ダメだ…あわてて振りこむのはだめだ!)」一索
光彦「(どうやら冷静になってくれたようですね。あとはこれからの展開次第です)」
光彦「(見たところ…あの形は七対子っぽいですね。待ちは河と手牌からして西あたり?)」東
鈴木「ポン」西
鷲巣「…」西
光彦「(違う、か)」
カイジ「(勝負手でもない限り突っ込むのは危険…ここは三枚切れの安牌っ…!)」一索
鈴木「ロン」
カイジ「何!?」
鈴木「役牌2…3900」
カイジ「うっ…(安牌でこれかよ…!)」
光彦…−7000点、失血量510ml
カイジ…+8000点、失血量1001ml
鷲巣…−2000点、所持血液1360ml
鈴木…+1000点、所持血液151ml
~半荘二回目 東四局 親:鈴木~
~七巡後~
光彦「…(ここは勢い優先…)リーチ!」五筒
鈴木「…(牌が全部見えない…つまり一枚でも出ている牌はあの中にない。国士もなし。となると字牌が安牌)」北
鷲巣「…」西
カイジ「(光彦の手はわからねえ…でも、他の奴は聴牌じゃないから安心して切れる)」一萬
光彦「(…来るか?)…!一発ツモ!」
鷲巣「チッ…また下らぬ手か…」
光彦「…リーチ、一発、ツモ、混一色、一気通貫、役牌、ドラ2…三倍満、6000,12000!」
鈴木「!」
鷲巣「ぐ、ぐう…!小癪なっ…!」
カイジ「よしっ…!」
光彦…+17000点、失血量510ml
カイジ…+2000点、失血量1001ml
鷲巣…−8000点、所持血液1360ml
鈴木…−11000点、所持血液151ml
~半荘二回目 南一局 親:鷲巣~
鷲巣「おもしろい…だが、それもここまでっ…!」
カイジ「簡単に…光彦はやられねえ!」
鷲巣「ククク…キキキ…!」
~三巡後~
鷲巣「リーチ!」七索
カイジ「!」
光彦「早い…!」
鷲巣「ククク…さあ、見せてやろうっ…!」
カイジ「(これ以上の失点は防がねえと…これだ)」三索
光彦「(聴牌…この流れを保たなきゃ!)リーチ!」一萬
鷲巣「…ククク」
光彦「!」
鷲巣「勇気と無謀の違いがわからんとは滑稽なっ…!ロン!」
光彦「う…」
カイジ「ど、どうせ高くもないんだろ!」
鷲巣「キキキ…ホレ」
鷲巣「国士無双っ…!ククク…!カカカ…!」
カイジ「!」
光彦「しまった…!」
光彦…+17000点、失血量990ml
カイジ…+2000点、失血量1001ml
鷲巣…−8000点、所持血液1840ml
鈴木…−11000点、所持血液151ml
しかし止まらない鷲巣の再猛攻っ…!
鷲巣「ロン!12000!」
鈴木「…ツモ。1000,2000」
鷲巣「ツモ!4000,8000!」
鈴木「ロン。2000」
~半荘二回目 南四局 親:鈴木~
~八巡後~
光彦「(逆転…だ)リーチ」北
鈴木「…」北
鷲巣「ククク…」西
カイジ「く、そっ…!」西
光彦「(駄目だ…)」
光彦「(もう、だめなのか…)」
『死ねば助かるのに…』
光彦「…え?」
カイジ「光彦?」
『ククク…不合理に身をゆだねてこそギャンブル。そうだろ』
光彦「…」
『行こう……もう一度死線をくぐりに……!』
『狂気の沙汰ほど面白い…!』
光彦「…」北
鷲巣「ロン!8000っ…!」
鷲巣「ククク…キキキ…!」
カイジ「み、光彦…」
光彦「…」
鷲巣「ククク…!クカカカカ…!」
光彦「…ククク」
カイジ「…え?」
光彦…+17000点、失血量1120ml
カイジ…+2000点、失血量1231ml
鷲巣…−6000点、所持血液2160ml
鈴木…−5000点、所持血液191ml
鷲巣「さて…その点をどうする?」
光彦「血液だ…」
鷲巣「…?」
光彦「どうした?早く寄越せ…」
鷲巣「何だ…これは…」
鈴木「…(雰囲気が変わった…?)」
~
カイジ「ど、どうする…もうお前の血が…!」
光彦「ククク…何を言ってるんだ。むしろこれは好機…」
カイジ「え?」
光彦「ようやくつかんだ…魔王を倒すカギ…!」
カイジ「!」
光彦「きたぜ、ぬるりと…」
カイジ「(光彦…様子が変わった?)」
光彦「反撃開始だ!」
~半荘二回目 了~
今回はここまでにします。
次の投稿は三日後の21:00ぐらいからで。
投稿始めます。
カイジ「反撃開始って…何か作戦でもあるのか?」
光彦「カイジさん。聞きたいことがある」
カイジ「え?」
光彦「死んでみるかい?この勝負で」
カイジ「し、死んでみるって…」
光彦「死ねば助かる。これを信じるかい?」
カイジ「死ねば助かる?どういうことなんだよ?」
光彦「俺が聞きたいのはアンタが死ぬ気かどうかだ…どうなんだ?」
カイジ「…死ぬのは怖いさ…でも、このままじゃどうせ死ぬ。もし、もしお前に作戦があるなら…俺はそれに乗る」
カイジ「お前に賭ける」
光彦「ククク…待っていた…!その言葉…!」
光彦「だが…今回の作戦はアンタにもかかってる。それを理解してくれ」
カイジ「どういう作戦なんだ?教えてくれ」
光彦「なに。言葉通り死ぬ気があるかどうかが肝心なんだ。死ぬ気があるなら問題はねえ…」
カイジ「え?」
光彦「さて、続きをしよう」
~
鷲巣「ククク…作戦は決まったのか?」
カイジ「(一体どうするつもりなんだ光彦…?)」
光彦「鷲巣。アンタに提案がある」
鷲巣「提案…?何だそれは…」
光彦「この勝負から…レートを10倍にしよう」
鷲巣「な…!?」
鈴木「(ど、どういうことだ…血液がないこの状況下で…!)」
光彦「それともう一つ…もしアンタが持ち点を割ったら…そこからはアンタも血液払いだ」
鷲巣「な、何…!?わしも…血液を…!?」
光彦「どうだ?」
カイジ「お、おい光彦!そんなことをして大丈夫なのかよ…!?」
光彦「カイジ…アンタには死ぬ気があるはずだ…それなら問題ない…」
光彦「それとも、このままジリ貧状態で死ぬかい?」
カイジ「う…」
鷲巣「(こいつ…さっきと別人のようっ…"博徒"の目っ…!)」
鷲巣「(こいつは"本物"なのか…?真の…魔王を滅ぼす勇者っ…!)」
光彦「鷲巣。答えろ」
鷲巣「…」
鷲巣「いいだろう…その提案を受けようっ…!」
鈴木「(鷲巣様…)」
光彦「ククク…」
カイジ「う、うう…ここからが真の正念場っ…!」
光彦「いいじゃねえか…これこそが真の博打…!」
光彦「狂気の沙汰ほど面白い!」
鷲巣「ククク…カカカ…!それでこそ若者っ…!」
鈴木「(この少年…鷲巣様を殺す剣となるのか…?)」
~半荘三回目 東一局 親:鷲巣~
鷲巣「ククク…殺す…殺してやるっ…!」
カイジ「く、くそ…やってやる!」
光彦「ククク…」
鈴木「…」
~三巡後~
鷲巣「ククク…」
鷲巣、三巡目で四暗刻聴牌…
鷲巣「お前はわしが殺すっ…リーチ…!」
光彦「…」
カイジ「(とりあえず安牌…)」西
光彦「…」
光彦「ククク…そう、アンタは魔王だ…狂気に満ちた魔王…」
鷲巣「?」
光彦「アンタは魔王…この国の地底に腰を下ろす闇…そんな奴を俺の手で殺してこそ…」
光彦「生きている実感がわくっ…!リーチ!」西
鷲巣「!?」
光彦「さあ、楽しもう…この博打っ…!」
鈴木「(待ちは…七対子。安牌は北だけか)」北
鷲巣「う、く…」
光彦「さあ、一発でツモれ…!」
鷲巣「ぐ、ぐうう…わしは魔王…魔王だっ…!」
鷲巣「…く」三萬
光彦「ロンっ…!」
鷲巣「な…!」
光彦「一発で倍満の16000っ…!」
鷲巣「ぐ…」
光彦…+16000点、失血量950ml
カイジ…±0点、失血量1211ml
鷲巣…−16000点、所持血液1990ml
鈴木…±0点、所持血液171ml
~半荘三回目 東二局 親:カイジ~
カイジ「ここで粘る…」
鈴木「…」
鷲巣「わしは魔王…魔王だっ…」
光彦「ククク…」
~八巡後~
光彦「ククク…リーチっ…!」五萬
鷲巣「!」
光彦「さあ、俺を殺してみろ…鷲巣っ…!」
鷲巣「ぐ…さっきから図に乗りおって…」
鈴木「…」九索
鷲巣「やってやるっ…ここで聴牌っ…!」
鷲巣「…ぐ」三筒
カイジ「…!(まさか、光彦…!)」五萬
光彦「ククク…それでいい」三筒
鈴木「(それでいい…?どういうことだ…)」四筒
鷲巣「…ククク…お前の待ちはわしの手の中だっ…!リーチっ…!」北
鈴木「(円谷の河には北がる…安牌か)」
カイジ「ロン!」
鷲巣「ぐ!?」
鈴木「!」
カイジ「混一色、役牌2、一気通貫、ドラ2…倍満、24000!」
鷲巣「ぐ、うううう…!」
光彦…+16000点、失血量950ml
カイジ…+26000点、失血量1211ml
鷲巣…−42000点、所持血液1990ml
鈴木…±0点、所持血液171ml
※さっきリーチ棒分の点数を忘れてたので訂正
~半荘三回目 東二局 親:カイジ~
~四巡後~
鈴木「(ここは安いが…)ツモ」
カイジ「!」
鈴木「2000,4000」
光彦…+14000点、失血量950ml
カイジ…+22000点、失血量1211ml
鷲巣…−44000点、所持血液1990ml
鈴木…+8000点、所持血液171ml
~半荘三回目 東三局 親:光彦~
光彦「ククク…どうした鷲巣?」
鷲巣「雑魚共が…!このわしを虚仮にしおってっ…!」
光彦「ククク…」
カイジ「(光彦…まるで別人みてえだ…)」
鈴木「…」
光彦「ポン」北
光彦「チー」西
鈴木「(まさかこの流れ…)」
光彦「ツモ。満貫。3000オール」
鷲巣「…」
カイジ「光彦…」
そして光彦の反撃…
光彦「ロン。12000」
光彦「ツモ。1000オール」
光彦「ツモ。500オール」
光彦「ロン。24000」
驚異の四連荘っ…
>>138 訂正
光彦「ツモ。満貫。3000オール」
↓
光彦「ツモ。満貫。4000オール」
鈴木「(もうダマでもいいから和了るしかない…)ツモ。4000,2000」
光彦「ククク…ここまでか」
光彦…+62500点、失血量950ml
カイジ…+2500点、失血量1211ml
鷲巣…−75500点、所持血液1990ml
鈴木…+10500点、所持血液171ml
~半荘三回目 東四局 親:鈴木~
鷲巣「きぃぃぃ…くううう!」
光彦「ククク…どうした爺さん」
鷲巣「許さん…ここでお前を殺すっ…!」
鈴木「(ここは和了らせて調子を戻させた方がいいか…?)」
~六巡後~
鷲巣「リーチ!」四筒
カイジ「…」北
光彦「…」南
鈴木「…(鷲巣様の当たり牌…切るか)」六索
鷲巣「…」
鈴木「(ロンしない…?)」
鷲巣「一発!跳満、6000,3000…!」
鈴木「(流石鷲巣様…)」
光彦…+59500点、失血量950ml
カイジ…−500点、失血量1211ml
鷲巣…−63500点、所持血液1990ml
鈴木…+4500点、所持血液171ml
~半荘三回目 南一局 親:鷲巣~
鷲巣「口だけではない男だ…だからこそわしは勝つっ…!」
光彦「そうだ…それでいい…」
カイジ「(今の所はいいが…この調子を保たなきゃ)」
~四巡後~
ここで鷲巣…大三元を聴牌っ…
鷲巣「ククク…これでお前を殺すっ…!」八筒
カイジ「(いい予感がしねえ…ここはおりよう)」北
光彦「…」
光彦、鷲巣の当たり牌をツモっ…」
鷲巣「ククク…どうした?早く切れ」
光彦「…これだな」北
鷲巣「…」
光彦がツモった西…タンピン三色を聴牌している光彦ならここで西を切るはずだった。
しかも西は一枚光彦の河に…それに加え、鷲巣の手牌にある西は見えない牌だった。鷲巣は西を切るはずだと思った。
しかし光彦は西を切らなかった…。
しかし安牌の北を切った光彦。鷲巣は次で切るだろうと踏んだ。
~次巡~
カイジ「…」三索
光彦「…」
ここで聴牌形が完成っ…西を切れば聴牌っ…
鷲巣「ククク…」
光彦「…鷲巣」
鷲巣「?」
光彦「麻雀はポーカーフェイスが鉄則。気合いとか、表情に出してたら…手牌が透けて見えるぜ…!」七萬
鷲巣「ぐ…!」
鈴木「…」西
鷲巣「ここでツモればいい…なれば、お前の負けっ…!」
カイジ「(北さん…逃げてくれっ…!)」
鷲巣「…ぐ」四萬
カイジ「ふう…」五萬
光彦「…」
鷲巣「次でツモ…それでいいっ…!」
光彦「ツモ」
鷲巣「!」
光彦「2000,1000…」
光彦…+63500点、失血量950ml
カイジ…−1500点、失血量1211ml
鷲巣…−65500点、所持血液1990ml
鈴木…+3500点、所持血液171ml
~半荘三回目 南二局 親:カイジ~
鈴木「(流れが完全に向こう…速攻でいくしかない)」
光彦「…」
鈴木「ポン」西
鈴木「チー」二筒
鈴木「カン」
鈴木「ツモ。4000,2000」
カイジ「チッ…」
光彦「ククク…」
光彦…+61500点、失血量950ml
カイジ…−5500点、失血量1211ml
鷲巣…−67500点、所持血液1990ml
鈴木…+11500点、所持血液171ml
~半荘三回目 南三局 親:光彦~
鷲巣「ぐうう…くうううう…!!!」
光彦「どうした?まるでお前に敗れた若者みてえじゃねえか…」
鷲巣「……!!君らとは違うんです!」
光彦「ククク…」
鷲巣「見ておれ…ここで和了ってやろうじゃないか…!」
その鷲巣の願いがかなったのか…それは配牌時だった…
鷲巣「…!」
なんと、四暗刻単騎、大四喜のイーシャンテンっ…!
鷲巣「ククク…ククククク…!!」
待ちは中単騎…早い内に出るのは見えていた…
~二巡後~
鷲巣「!ククク…!!キキキキ…!!リーチっ…!!!」八萬
カイジ「!」
鷲巣「これで殺す…光彦っ…!」
カイジ「(…!これは…!)」西
光彦「…」
ここで光彦、中をツモっ…!絶体絶命っ…!
光彦「…」中
鷲巣「!!!」
中っ…!
鷲巣「ククク…ロ」カイジ「ロン!」
鷲巣「な…なにぃっ……!?」
カイジ「役牌、ドラ3…頭ハネだっ…!」
鷲巣「ぐっ…ぐおおおおお…!」バァッ!
カイジ「うわっ…!」
「鷲巣様っ…!」
鷲巣「貴様ぁっ…!たかが満貫ごときでっ…!ぐおおおおおおっ…!」
光彦「ククク…」
光彦…+53500点、失血量950ml
カイジ…+3500点、失血量1211ml
鷲巣…−68500点、所持血液1990ml
鈴木…+11500点、所持血液171ml
~半荘三回目 南四局 親:鈴木~
鈴木「(鷲巣様のこれ以上の負けはまずい…今度こそ和了ってもらわないと)」
鷲巣「…」
~五巡後~
鷲巣「…リーチっ」北
カイジ「…」西
光彦「…」北
鈴木「…」六索
鷲巣「!」
鈴木「(和了ってください)」
鷲巣「…ロン…8000」
光彦…+53500点、失血量950ml
カイジ…+3500点、失血量1211ml
鷲巣…−60500点、所持血液1990ml
鈴木…+3500点、所持血液171ml
鷲巣「くううう…ぐっ…!」
光彦「ククク…」
鷲巣「血液か…?」
カイジ「(これで一発で死ぬような心配はねえ…当然交換だ)」
光彦「いや、全て金だ」
カイジ「!?」
鷲巣「…な、なに…!?」
鈴木「…!」
光彦「レートが10倍、俺たちの得た点数は57000点…5700万だ…」
カイジ「ま、待て!ここは血液の方が…!」
光彦「これは死ぬ博打…そんな甘っちょろい考えじゃ勝てねえ…」
光彦「すべて金…!交換っ…!」
鷲巣「くっ…!」
鈴木「(なんて奴だ…この勝負をそんな考えで…!)」
光彦「ククク…」
~半荘三回目 了~
今日はここまでにします。
続きは三日後の21:00くらいからで。
すいません。投稿は金曜日の21:00からで。
遅くなりました。投稿始めます。
カイジ「いいのか…そんなに血を減らしてっ…!」
光彦「ククク…その恐れが駄目…お前の勝機を殺す…」
カイジ「え?」
光彦「俺がお前を選んだ理由、それは簡単…お前がこの勝負に勝てるカギだからだっ…!」
カイジ「!」
光彦「大船に乗ったつもりとは言わねえ…これは泥船…いつ沈むかもわからない船っ…」
光彦「博打は理不尽。その理不尽の前にひるむだけならダメ…!」
光彦「だからこそ思え…!この理不尽を殺す考えっ…!」
カイジ「考え…?」
光彦「狂気の沙汰ほどおもしろい!」
カイジ「…きょ、狂気の沙汰ほど…?」
光彦「…そう…それこそが真理…最低最悪の考え…だがっ…!同時にそれは生き方っ…!」
光彦「殺せ…恐れるだけの者は溺れるのみっ…!」
カイジ「…」
カイジ「…わかった。お前を信じる…!」
光彦「ククク…それでいいっ…!」
~
~半荘四回目 東一局 親:鷲巣~
鷲巣「…わしは王…負けることなどない…」
カイジ「(そうだ…恐れてばかりじゃ駄目っ…!勝つんだ!)」
光彦「…」
鈴木「…」
十二巡後…
カイジ「…(聴牌…牌からしてあいつらはノーテンだ。それにこれを和了れば勝負が変わる…)」チラ
光彦「…ひるむか?」
カイジ「!いや!リーチ!」八索
鷲巣「ぐっ!?」
鈴木「…」
光彦「ククク…そうだっ…それでいいっ…!」北
鈴木「(速攻だ…!)ポン!」
鈴木「(くそ…鳴いたものの安牌がわからない…速攻を目指すしかないのか…)」一萬
カイジ「ロンだ!!」
鈴木「うっ…!」
カイジ「リーチ、平和、一気通貫、ドラ2…跳満、12000!」
鈴木「(しまった…!)」
光彦…±0点、失血量950ml
カイジ…+12000点、失血量1211ml
鷲巣…±0点、所持血液1990ml
鈴木…±0点、所持血液171ml
カイジ「やった…!勝った…!」
鷲巣「な…何を振りこんでいる!!」
鈴木「申し訳ございません!」
光彦「ククク…興奮すると体に悪いぜ、爺さん…」
鷲巣「ぐううう…!!ぐぬうううう…!!」
~
~半荘四回目 東二局 親:カイジ~
鷲巣「この無能…!役立たずっ…!」
鈴木「…(くそ…)」
カイジ「ここが勝負どころ…」
七巡目…
光彦「…」
カイジ「!リーチ!」三萬
鈴木「!(これ以上の失点はまずい…)」一索
鷲巣「くっ…!」北
光彦「…」西
カイジ「…」五萬
鈴木「(安牌…)」三萬
光彦「ロン!」
鈴木「なっ…!?」
光彦「三色同刻、ドラ3。満貫、8000っ…」
鷲巣「ま…またしてもこの馬鹿者…!」
鈴木「く、ぐ…!」
光彦…+9000点、失血量950ml
カイジ…+11000点、失血量1211ml
鷲巣…±0点、所持血液1990ml
鈴木…−20000点、所持血液171ml
※鈴木の点数忘れてたので訂正
~半荘四回目 東三局 親:光彦~
光彦「ククク…憐れだな…」
鈴木「ぐ…」
鷲巣「…」ワナワナ
カイジ「(この調子だ…!)」
十五巡後…
鈴木「リーチ!」中
鷲巣「…」一筒
カイジ「(おりるか)」中
光彦「…」北
鈴木「(一発!これで信用を取り戻す…!)…」
鈴木「…(くっ…!)」北
鷲巣「…」
…
カイジ「(光彦でハイテイ…)」北
光彦「…」
ここで光彦、三索…鈴木のあたり牌っ…!
鈴木「(振りこめ…)」
ツモ切りしなければノーテン、ツモ切りなら聴牌…!
どうする光彦っ…!
光彦「…くだらねえ」一萬
鈴木「…」
鷲巣「聴牌」
カイジ「ノーテン」
光彦「ノーテン」
鈴木「聴牌」
光彦…+9000点、失血量1050ml
カイジ…+11000点、失血量1311ml
鷲巣…±0点、所持血液1990ml
鈴木…−20000点、所持血液171ml
※前回、光彦側のレート計算(レート10倍)を忘れてたので今回からは適用(つまり1000点ごとに100ml)
~半荘四回目 東四局 親:鈴木~
鈴木「(鷲巣様…)」
鷲巣「…」
鈴木「(取りつく島もない…か)」
七巡後…
鷲巣「リーチ!」西
カイジ「チッ…」七索
光彦「…」西
鈴木「(鷲巣様…)」北
鷲巣「…!一発ツモ!」
カイジ「う…!」
鈴木「鷲巣様…!」
鷲巣「リーチ、一発、ツモ、ドラ3…跳満、6000,3000!」
光彦「…」
光彦…+9000点、失血量1350ml
カイジ…+11000点、失血量1611ml
鷲巣…+6000点、所持血液2590ml
鈴木…−26000点、所持血液171ml
カイジ「(やべえ…光彦がやばい!)」
光彦「…」
ここでカイジ…得意の速攻を使うっ…
カイジ「ツモ!2000,1000!」
カイジ「ロン!3900!」
鈴木「ロン。2000」
カイジ「…(ここは差し込み!)」一萬
光彦「…ロン。39、00…」グラ
鷲巣「ロン。3900!」
カイジ「ツモ!500,300!」
カイジの速攻でこの半荘は終わった…
光彦「…」グラ…グラ…
光彦…+11600点、失血量1350ml
カイジ…+16100点、失血量1611ml
鷲巣…+1700点、所持血液2590ml
鈴木…−29400点、所持血液171ml
光彦「金、だ…」
カイジ「待て!血液だ!」
光彦「お、い…何を言ってる、んだ…」
カイジ「馬鹿野郎!お前もうふらふらじゃねえか!死んだら意味もねえだろうが!」
光彦「…」
カイジ「…いいな?」
光彦「…わかった」
カイジ「全部血液だ。いいな?」
鷲巣「…」
鈴木「(最悪だ…くそ…)」
光彦「わかった…だ、が…俺の血液が500mlになるようにもらおうか…」
カイジ「…わかった。俺は1000mlでいい。あとは金だ」
光彦…失血量500ml
カイジ…失血量1000ml
~半荘四回目 了~
今回はここまでで。
次回は来週の月曜あたりの21:00からで。
>>180
この時点で
・鷲頭のテンパイ分1500
・跳ね満の12000
が入ってなくね?
いや、細かい事だし他にあるかもだけど
>>188
本編だと放銃で血液を抜かれますが、今回はツモだろうが血液払いにしました。
投稿始めます。
カイジ「とりあえず今は順調…なのか?」
光彦「…」
カイジ「…?」
光彦「…カイジ」
カイジ「どうした?何か相談か?」
光彦「…」
カイジ「?お、おい…光彦?」
光彦「俺は…」
光彦「俺は昔から生きてる実感が…昔から薄かった…!」
カイジ「え?」
光彦「冴えない見た目、中途半端な知能…どれも地味だった…!」
光彦「そう、俺には輝くものがなかったんだっ…!」
カイジ「…」
光彦「大人はただ俺に英才教育を叩き込むのみ…国語、算数、理科、社会…どれも下らねえ」
光彦「どれも下らねえ…そんなものを知って何になるっ…」
光彦「最低限の話法…数字の計算…そんだけありゃあ充分っ…!」
光彦「煩わしいだけだった…小学生の日々はっ…!」
カイジ「…」
光彦「そしてほかの奴らとつるむようになり…あの探偵団に入った」
カイジ「少年探偵団か?」
光彦「ああ…そこでの毎日はクライシス…刺激があった…」
光彦「だが、俺は事件そのものに興味はなかった…出来事そのものにはな…」
光彦「…人間性だ」
光彦「犯人の裏に潜む悪意…策略…そして狼狽…それが俺の何かを満たしていた…」
光彦「…だけど、いつしかそれすらも物足りなくなっていた。俺はまた、鬱蒼とした森の中をうろつき始めた」
光彦「…そして、俺は出会った。この渇望を満たすものに…」
カイジ「それ、は…」
光彦「"博打"っ…!」
光彦「溢れ出す人間性…俺は歩美との戦いで目覚めた…この力っ…!」
光彦「俺は見つけた…生きてる実感をっ…!」
光彦「…今俺は生きてるって実感が恐ろしく湧いている」
光彦「鷲巣巌…あいつの出す人間性…それはあまりにも純粋っ…だからこそ感じる…」
光彦「俺は生きてるとっ…!」
カイジ「光彦…」
光彦「危うく、今死ぬところだったが…それでも俺は感じてたんだ。いや、死ぬところだったからこそ」
光彦「この勝負で、俺は生きてる」
カイジ「…」
光彦「だから、お前には言っておきたい」
カイジ「何だ?」
光彦「あの魔王を殺すための理由…それは当然コナン達のためでもある。だけどそれだけじゃない」
光彦「俺の為…生きるためだっ…!」
光彦「俺はこの勝負の為なら、死すらも覚悟している…!だからカイジ…!」
光彦「俺と一緒に死んでくれっ…!」
カイジ「…」
カイジ「…へっ。馬鹿言うんじゃねえよ」
光彦「…」
カイジ「お前にわざわざ頼まれなくてもわかってる…!」
光彦「…!」
カイジ「俺はもうお前に乗っている…いつ沈むかもわからない泥船にっ…!」
カイジ「だからお前は安心して漕げっ…俺の死なんてどうでもいいっ…!」
カイジ「魔王を殺せ!光彦っ…!」
光彦「…」
光彦「ククク…カイジ」
カイジ「ん?」
光彦「お前と組んでよかった…そう思った…!」
カイジ「…へっ。当たり前だろ」
光彦「行こう…魔王を殺しにっ…!」
カイジ「ああ!」
~
~半荘五回目 東一局 親:鷲巣~
光彦「ククク…」
鷲巣「小癪な小童どもめ…!このわしが地に堕としてくれるわっ…!」
光彦「そうだ…その心…!それが俺の生きてる実感…!」
鈴木「…」
七巡後…
鈴木「…(倍満聴牌…これを和了れば大きい)リーチ」北
鷲巣「…」七索
カイジ「(…)…」西
光彦「ポン…」七索
鈴木「(役牌…聴牌か?…ツモ牌は安牌だが…)」西
鷲巣「…」北
カイジ「…」チラ
光彦「…」
カイジ「…」三索
光彦「ロン」
鈴木「!」
光彦「役牌。1000…」
鈴木「(サインもなく…当たり牌を…!)」
光彦…+1000点、失血量500ml
カイジ…−1000点、失血量1000ml
鷲巣…±0点、所持血液1229ml
鈴木…±0点、所持血液271ml
※>>177でリーチ棒分の点数の計算を忘れてたので血液量訂正
~半荘五回目 東二局 親:カイジ~
十五巡後…
鷲巣「…!」
鷲巣、倍満以上確定の手をイーシャンテン…
鷲巣「(殺す…この男っ…!)」西
ダマテン…これが直撃すれば光彦たちに大打撃となるのは見えていた…。
カイジ「…」東
鷲巣「ポン!」二筒
今の鳴きで役牌、ドラ3が追加…三倍満。これでツモだろうと大打撃っ…!
しかもこの鳴きはただ、手を高めるためだけのものではなかった…。
鷲巣「来い…来いっ…東…!」
そう、鷲巣の当たり牌である五萬…残り一枚なのだが、それはリンシャン牌の中にあった…。
しかし…
カイジ「…」北
光彦「ククク…」七萬
鈴木「?(何故笑っている…あの手からして鷲巣様の聴牌は明らかなのに…)」
鈴木「(しかも待ちの五萬はリンシャン牌の中だぞ…)西
あのカイジの東切りからの…。
鷲巣「!ククク…クカカカ…!カン!」
この鷲巣のカンは…。
光彦「ロン」
光彦の計画通りだったのだ…。
鷲巣「…え?」
光彦「チャンカン…ククク、違うな。それは手段だ…」
光彦「国士無双っ…役満だっ…!」
鷲巣「…な…な…何だとおおおっ…!!?」
光彦「ククク…」
カイジ「よっしゃあ!やったぞ!」
鈴木「(ま、まさか…ここまで見通してっ…!?)」
鷲巣「ぐ、ぐううう…ぐおおおおっ…!!ぐおおおおおおおっ…!!」
カイジ「見えてるぜ…アンタの心っ…!魔王の陰に潜む餓鬼っ…!」
光彦…+33000点、失血量500ml
カイジ…−1000点、失血量1000ml
鷲巣…−32000点、所持血液1229ml
鈴木…−1000点、所持血液271ml
※さっきの鈴木のリーチ分訂正
~半荘五回目 東三局 親:光彦~
鷲巣「ぐ、ううう…おおおお…!」
鈴木「鷲巣様…」
光彦「ククク…まるで白痴だな…鷲巣巌っ…!」
鷲巣「こ、この小童如きがぁっ…!」
…しかし、鷲巣に以外にもそのチャンスが回ってくる。
鷲巣「…!」
なんと、配牌で七対子聴牌っ…!
鷲巣「ククク…クカカカカ…!!」
鷲巣がもし初っ端からツモれば…。
地和っ!役満だ……!親の光彦は16000払い!決する……!
光彦「…」西
鈴木「…」四筒
鷲巣「ツモる…!」
鷲巣、ここは気合を込める…!勝負を決する手っ…!
…しかし。
鷲巣「…!ぐ、ぐううう…!!」
ツモったのは、西…。
鷲巣「ぐ、ぐううう…リーチ!」西
カイジ「…」一萬
光彦「…」
ここで光彦、北をツモ…!
鷲巣「(切れ…切れっ…!)」
光彦「…ククク」
鷲巣「!」
光彦「ツモだ」
鷲巣「…な、何っ…何だとぉ…!?」
光彦「ツモ。700オール」
そう、鷲巣のツモ以前の時点で光彦の手には…北が対子…
鷲巣の和了りの可能性は潰されかかっていた…光彦によって…!
まるで…ブラックホール。
光彦ブラックホール…っ!
光彦…+37100点、失血量500ml
カイジ…−1700点、失血量1000ml
鷲巣…−33700点、所持血液1229ml
鈴木…−1700点、所持血液271ml
※訂正
~半荘五回目 東三局 親:光彦~
八巡後…
鈴木「(ここは流れを変えなければ…!)」
鈴木、ダマテンを決行…。
鷲巣「ぐ、う…」北
カイジ「…」八索
光彦「…」九筒
鈴木「…!ツモ」
鈴木「ツモ、ドラ…1000,500」
光彦…+37100点、失血量600ml
カイジ…−1700点、失血量1050ml
鷲巣…−34200点、所持血液1229ml
鈴木…−1200点、所持血液421ml
~半荘五回目 東四局 親:鈴木~
鈴木「(連荘でもいい…小さい打撃でもいいから和了る…!)」
カイジ「(この状況だから連荘してくるはず…ここで俺も頑張らなきゃな…)」
鷲巣「…」
五巡後…
鷲巣「…」東
鈴木「ポン!」西
カイジ「ポン!」三索
この鳴きで鈴木、カイジ両者聴牌…しかも、待ちが重なっていた…!
もし鷲巣が振りこめば鈴木の和了り…光彦が振りこめばカイジの和了り…無論、ツモれば和了りだが…。
数巡後…
鷲巣「…」
ここで鷲巣、当たり牌をツモ…!
鈴木「(鷲巣様からの振込になるが…和了らなければ!)」
鷲巣「…」北
切ったのは当たり牌ではなかった…。
カイジ「チッ…」北
光彦「…」西
鈴木「(…狙っていた牌だったのか?)」三萬
鷲巣「ロン」
鈴木「!」
鷲巣「タンヤオ、平和、三色同順、ドラ…満貫、8000」
鈴木「(鷲巣、様…)」
カイジ「!(全く警戒してなかった…)」
光彦「…」
光彦…+37100点、失血量600ml
カイジ…−1700点、失血量1050ml
鷲巣…−26200点、所持血液1229ml
鈴木…−9200点、所持血液421ml
~半荘五回目 南一局 親:鷲巣~
鷲巣「…」
カイジ「(何だ…雰囲気が変わった…?)」
鈴木「鷲巣様…」
光彦「…」
三巡後…
カイジ「…」七筒
光彦「ポン」北
鈴木「…」八萬
光彦「ポン」一萬
カイジ「(何だ光彦…速攻に移った?)」
鈴木「…」三筒
鷲巣「…」一萬
カイジ「(振りこんでもいいが…)」北
光彦「…ツモ。タンヤオ、ドラ。1000,500」
鷲巣「…」
鷲巣、大三元聴牌…和了れず。
光彦…+39100点、失血量600ml
カイジ…−2200点、失血量1050ml
鷲巣…−27200点、所持血液1229ml
鈴木…−9700点、所持血液421ml
~半荘五回目 南一局 親:カイジ~
五巡後…
鷲巣「…」北
カイジ「(聴牌…裏ドラもあるから跳満にはなる)リーチ!」二萬
光彦「(…)…ポン」二筒
鈴木「(この男…鳴きが目立つ…)」北
鷲巣「…リーチ」三索
カイジ「(聴牌か…でも、ここで和了ることができればデカいっ…!)」一萬
光彦「ロン」
カイジ「え…!?」
光彦「タンヤオ、対々和…3900だ」
>>214 訂正
光彦「タンヤオ、対々和…3900だ」
↓
光彦「対々和…2000だ」
カイジ「な、なんでだ光彦!流れをここで切るなんて…!」
光彦「…」
鷲巣「…クックック」
鷲巣、字一色聴牌。
光彦…+43100点、失血量600ml
カイジ…−5200点、失血量1050ml
鷲巣…−28200点、所持血液1229ml
鈴木…−9700点、所持血液421ml
~半荘五回目 南三局 親:光彦~
カイジ「(おかしい…何で光彦あんなに速攻を…)」
鈴木「(一体何が…)」
鷲巣「…」
光彦「…」
二巡後…
鷲巣「リーチ」八筒
カイジ「!(くそ…せっかく裏ドラが乗れば満貫の聴牌だったのに…当たり牌は光彦の中だけだ…)」二索
光彦「(…)…」五萬
カイジ「…!」
光彦「…」
カイジ「ろ、ロン!」
カイジ「タンヤオ、平和、ドラ…3900」
カイジ「み、光彦…」
光彦「…どうやら、目覚めたみたいだな」
カイジ「…え?」
鷲巣「…くっ」
カイジ「!」
鈴木「!」
…四暗刻聴牌。
光彦…+39200点、失血量600ml
カイジ…−300点、失血量1050ml
鷲巣…−29200点、所持血液1229ml
鈴木…−9700点、所持血液421ml
~半荘五回目 南四局 親:鈴木~
鷲巣「…クックック」
鈴木「…!(この、笑い方はっ…!)」
光彦「…」ゴク
カイジ「(あの光彦が…圧倒されてる…!)」
一巡目…
鈴木「…」北
誰も予測し得なかった…
鷲巣「…魔王は」
光彦「…!」
まさかこの巡目で…
鷲巣「負けぬ」
この半荘が終わるとはっ…!!
鷲巣「ツモ!」
カイジ「!!」
光彦「!」
鈴木「!!」
鷲巣「地和…役満。16000,8000」
カイジ「な…何だとっ…!?」
光彦「…こ、れが…魔王っ…!」
鈴木「(こ、この威圧…この表情…間違いない…この方は…!)」
鈴木「わ、鷲巣様!!」
鷲巣「…隼」
鈴木「!!(その名前で呼ばれるのは…何年振りだろうかっ…!)」
鷲巣「何をくすぶっておる、戯け」
鈴木「す、すいません!」
光彦「…」ゴク
鷲巣「来い…」
カイジ「!」
鷲巣「このわしが…直々に潰してくれよう…」
光彦「これは…この感情は…恐怖っ…!」
光彦「これは恐怖だっ…!」
光彦…+39200点、失血量1400ml
カイジ…−300点、失血量1850ml
鷲巣…−13200点、所持血液2829ml
鈴木…−25700点、所持血液421ml
鷲巣「さて…どうする?」
光彦「…」
光彦「…すべて、金だ」
カイジ「!」
光彦「そして…一つ提案がある…!」
鷲巣「クックック…言ってみろ」
光彦「これからの勝負…鷲巣、アンタが賭けるのは金じゃない、そう…」
光彦「血…アンタにも血を賭けてもらうっ…!」
鈴木「!」
鷲巣「…クックック」
鷲巣「クーカッカッカッカッカ!!」
光彦「…」
鷲巣「そうだ…お前のような若者を欲していた…わしを殺す若者を…!」
鷲巣「いいだろう!この先、わしは同じく血を賭ける!」
鷲巣「わしを殺してみせよ!円谷!」
光彦「…ああっ…いいだろうっ…!!」
カイジ「…光彦。ついに次で最後だ」
カイジ「次の半荘で…すべてが決まるっ…!」
光彦「…カイジ」
光彦「一緒に死んでくれっ…!!」
カイジ「任せろ!」
~半荘五回目 了~
今回はここまでで。
次回は水曜あたりにでも。
なんでリンシャン牌わかるん?
>>229
その局では光彦以外の手がガラス牌だったっていう状況(光彦の国士は警戒できなかった)。
五萬は残り一枚、光彦の捨牌からして五萬は山の中だと推定したので、鷲巣の豪運からリンシャンで和了れると推定したということで。
投稿はじめます。
光彦「…」
カイジ「光彦…」
光彦「…ククク」
カイジ「?」
光彦「怖い…初めてだ…これほどの恐怖…」
光彦「怖いんだ…この勝負に負けることだけじゃなく、死ぬことが…!」
カイジ「!」
光彦「…だからこそ感じる…生きてる実感っ…!」
光彦「だから、俺はここで勝負をするっ…この人生で最後かもしれない勝負っ…!」
光彦「これが…最後の博打だっ!」
カイジ「…光彦」
光彦「カイジ…この俺の最後の勝負…見届けてくれっ…!」
カイジ「へっ、相変わらず無茶なやつだな…!」
カイジ「いいさっ…見届けてやるっ…お前の最後の勝負をな…!」
カイジ「一緒に死のうとしよう…!光彦っ…!」
光彦「…カイジ」
光彦「わかった…一緒に死のう…!この勝負で死ねるのなら本望っ…!」
カイジ「これが本当の最後だっ…!派手にやるぜ!」
光彦「死ぬかもしれない…だからこそっ…!」
光彦・カイジ「狂気の沙汰ほど面白い…!」
光彦「…」
鷲巣「円谷…来るがいい…!」
光彦「楽しもうぜ鷲巣巌っ…!これが俺の最後の博打だっ…!」
鷲巣「楽しもうではないか円谷っ…!これがわしの最後の博打っ…!」
カイジ「俺たちは…やってやるっ…!」
鈴木「(ここにおられるのは鷲巣巌…正真正銘"昭和の怪物"…俺を超えた男っ…!俺はこのお方を支えるのみっ…!)」
決す…二人の男の決着がっ…!
~半荘六回目 東一局 親:鷲巣~
鷲巣「互いの血を啜りあう…魔王の最後にふさわしい博打よ…」
光彦「そう、これほど面白い博打はない…」
カイジ「(これはこの二人の勝負…俺は見届けよう…!)」
鈴木「(昔のように…やってやりましょう、鷲巣様っ…!)」
四巡後…
鷲巣「…」
鷲巣、ツモり四暗刻聴牌っ…!それも、すべての牌が見える手牌で…。
カイジ「(わ、わずか四巡で役満聴牌っ…!これが鷲巣の本当の力かっ…!)」北
光彦「ククク…だからこそ、お前は魔王なんだ…!」八索
鈴木「(やっぱりこの豪運…鷲巣様だっ…!)」西
鷲巣「…くっ」西
カイジ「(一回のツモだけでこの不安…俺でもわかるっ…こいつの力がっ…!)」一筒
光彦のツモ…。
光彦「…」
鷲巣の当たり牌ツモっ…!しかもこれで光彦も聴牌っ…!
光彦「ククク…しびれるっ…この興奮っ…!」四索
鷲巣同様、光彦の牌もすべて晒されている…二人の聴牌は全員察知っ…!
鈴木「(しかも、二人とも同じ待ち…ツモり勝負だ…!)」一萬
鷲巣「クックック…このわしが恐れておる…だから確信できないっ…わしの和了りがっ…!」
鷲巣のツモっ…!
光彦「…」
鷲巣「…チッ」北
カイジ「(読めねえ…この二人の勝負っ…!)」九萬
そして…光彦のツモ…。
光彦「…」
光彦「ククク…和了れない、か…」五萬
鈴木「…」二萬
…
ハイテイ…
鈴木「(ハイテイ…ツモは円谷だが…)」
光彦「…」
鷲巣「…」
カイジ「(頼むっ…来いっ…!)」
ツモ…!
光彦「…これが、始まり…ツモだっ…!」
鷲巣「!」
カイジ「!」
光彦「!」
光彦「ク、クク…お前のビビり顔が拝めるとは…こっちが驚いちまったよ…」
鷲巣「クックック…」
光彦「ツモ、ハイテイツモ、ドラ2…満貫、4000,2000っ…!」
カイジ「やったっ…!」
鈴木「鷲巣様…」
光彦…+8000点、失血量1400ml
カイジ…−2000点、失血量1850ml
鷲巣…−4000点、失血量400ml 所持血液2829ml
鈴木…−2000点、所持血液421ml
~半荘六回目 東二局 親:カイジ~
カイジ「(光彦の和了りなのに…この恐怖、まだ変わらねえっ…!)」
鷲巣「このわしから血を抜くとは…おもしろいっ…!」
光彦「ククク…おもしろいのはこっちもさっ…!」
鈴木「(このガキは…魔王を殺すとでも言うのかっ…!)」
八巡後…
カイジ「…」五萬
カイジ、跳満聴牌。だが…オリ。
カイジ「(あの手に西は振れねえっ…!)」
鷲巣の河…それは明らかに染手を示していた…。それも、鷲巣だ。
光彦「…」北
光彦、ここで聴牌…。
鈴木「…(ここは…これだ!)」一筒
鷲巣「カンっ!」
カイジ「カン!?」
光彦「!」
鷲巣「…ツモ」
カイジ「!」
鷲巣「嶺上開花、ツモ、清一色、ドラ…倍満、16000」
カイジ「嶺上開花かよっ…!」
光彦「(これが…魔王の風格っ…!)」
鈴木「(俺の責任払い…それで済むなら…)」
光彦…+8000点、失血量1400ml
カイジ…−2000点、失血量1850ml
鷲巣…+12000点、失血量400ml 所持血液2829ml
鈴木…−18000点、所持血液421ml
~半荘六回目 東三局 親:光彦~
光彦「…」
カイジ「(くそ…頭がくらくらしやがるっ…!この失血量はまずいか…)」
カイジ「(こんな俺よりもヤバい光彦があの様子…その理由は一つだろうな…)」
鷲巣「…」
カイジ「(楽しいんだ…きっと…)」
九巡後…
鈴木「…」六索
鈴木、満貫確定聴牌。
鷲巣「…」七萬
カイジ「!」
九巡…ここで鷲巣側両者聴牌っ…!
カイジ「く…くそ…!」八筒
光彦「…」八筒
だが光彦…負けじとここで聴牌…だが、残り一枚っ…!
鈴木「(鷲巣様なら…)」北
鷲巣「…」
光彦の当たり牌っ…!ツモられたっ…!
カイジ「あ、あぁ…!」
鷲巣「…」
鷲巣「…ちょうどいい、な」
カイジ「…?」
鷲巣「ほれ」一索
…!
鈴木「な、な…!」
カイジ「え?」
光彦「…」
光彦「…ロン」
鷲巣「…」
光彦「混一色、一気通貫…満貫、12000」
鈴木「な、何故…!」
鷲巣「…つまらんだろう」
カイジ「…え?」
鷲巣「わしが優位な状況の中の博打…つまらん」
鷲巣「そんなものに甘えるのは博徒の資格もない」
光彦「ククク…アンタ、予想以上の男だっ…!」
鷲巣「それがわしだ円谷っ…クックック…!」
光彦…+20000点、失血量1400ml
カイジ…−2000点、失血量1850ml
鷲巣…±0点、失血量1600ml 所持血液2829ml
鈴木…−18000点、所持血液421ml
~半荘六回目 東三局 親:光彦~
鷲巣「…む…むぅうう…」
鈴木「鷲巣様…!」
鷲巣「これが…お前たちの状況、か…おもしろいっ…!」
光彦「…」
カイジ「(これが、鷲巣…魔王っ…!)」
五巡後…
カイジ「…(ここは速攻だな)」北
光彦「…」五索
カイジ「ポン!」二索
鈴木「(!)ポン!」西
鷲巣「…」三萬
鈴木「ポン!」八萬
鷲巣「…」二萬
カイジ「チー!」西
この鳴きの嵐…互いが速攻であると見切った上での鳴きだった…。
二人聴牌…カイジの待ちは北、鈴木の待ちは南…役牌単騎っ…!
ハイテイ…
一回もそれぞれの牌は見えず、ハイテイを迎えた…。
カイジ「(ハイテイは…鷲巣、か)」
この二人に負けじと、光彦と鷲巣も上手くまわし打ち…聴牌だった。
つまり、このハイテイがこの局の結末であった。
鷲巣「…」
カイジ「(来いっ…北っ…!)」
光彦「…」
鈴木「…」
鷲巣のツモ…。
鷲巣「…」
鷲巣「…和了れぬ牌など、いらぬ」北
カイジ「!ろ、ロン!」
鈴木「!」
カイジ「ハイテイロン、役牌…2000…」
鷲巣「これで、貴様と近い立場…だな」
カイジ「…」
鈴木「…」
光彦…+20000点、失血量1400ml
カイジ…±0点、失血量1850ml
鷲巣…−2000点、失血量1800ml 所持血液2829ml
鈴木…−18000点、所持血液421ml
~半荘六回目 東四局 親:鈴木~
鈴木「(俺は…勝たなければ…)」
鷲巣「クックック…これが、若者たちの味わった恐怖…か」
鷲巣「生ぬるいっ…この程度っ…!」
十巡目…
鷲巣「リーチ!」白
カイジ「や、べえ…!」中
光彦「…」
…
カイジ「…光彦?」
光彦「…」
カイジ「…お、おい…?」
光彦「…」
…
カイジ「ま、さか…嘘、だろ…!」
鷲巣「…」
鈴木「(…ここまで、か)」
カイジ「光彦ぉっ…!!」
…
~
…
(…俺はここまで…なのか…)
(…だが、俺は生きてた…間違いないっ…それは事実…)
(もういい…俺はもう悔いなどないさ…そう、これは運命…俺はここで終わりだ)
(…)
(…悔いは、ない)
(…)
(…あるじゃないですか、悔い)
(それは…何だ?)
(そんなの、一つですよぉ!)
(…)
(それは…)
~
光彦「…」
カイジ「オイ!光彦ぉ!しっかりしろぉっ…!」
カイジ「勝つんじゃねえのかよっ!まだ終わってねえじゃねえかよっ!光彦っ…!」
鈴木「…今回も、終わりですね」
鷲巣「…いや、まだだ」
鈴木「え?」
鷲巣「まだ奴は死んでいない」
カイジ「おい!光彦…」
みつみつ…
みつみつ…
カイジ「…!?」
みつみつ…
みつみつ…
光彦「…」
鈴木「!」
鷲巣「クックック…おもしろいっ…!」
カイジ「み、つひこ…?」
光彦「…」
光彦「来ましたよ、ぬるりと…!」
光彦「さあ、ここから逆転ですっ…!リーチ!」西
カイジ「光彦っ…!」
鈴木「く…!こいつ、まだ…!(だが、どうせ虫の息…焦らずに現物を)」五筒
鷲巣「…」西
カイジ「…」八筒
光彦「(…信じるのは仲間だけじゃない…時には、僕自身もっ…!)」
光彦「…!ツモ!」
鷲巣「!」
鈴木「う…!」
カイジ「!」
光彦「リーチ、一発、ツモ…2000,1000」
鷲巣「クックック…クーックックック…!」
鈴木「(ま、また様子が変わった…こいつは…?)」
光彦…+25000点、失血量1400ml
カイジ…−1000点、失血量1850ml
鷲巣…−4000点、失血量2000ml 所持血液2829ml
鈴木…−20000点、所持血液421ml
カイジ「光彦…!」
光彦「何とか…ですね」
鷲巣「クックックック…なるほど…」
鷲巣「博徒には数種類いるが…お前はその中で、異質っ…!」
鷲巣「さっきまでの性格がお前の本質…そうではなかった。あれはお前の博打に何かを求める心…」
鷲巣「お前の本質はそれ…!信じるという不確かなものを自分の柱とするその心こそ…お前の本質っ…!」
鷲巣「何かを求める心が終わりを迎えた今、残るのはそれのみっ…!だからこそ、それがお前の本質っ…!」
鷲巣「やっと本当のお前を殺せる!!」
光彦「…鷲巣さん」
光彦「死の恐怖を愉悦にする僕を代償に、信じることを柱とする僕を立ち上がらせました!」
光彦「もう死は恐れません!僕は仲間…そして、自分を信じる!」
光彦「さあ、真剣勝負です!鷲巣さん!」
鷲巣「来い!真正面から砕いてやるわ!」
光彦「カイジさん…最後まで、お願いします」
カイジ「光彦…俺はまだ死んでねえ」
カイジ「お前が死んだんだ!俺も死んでやるぜ!」
光彦「行きましょう!カイジさん!」
すいません、続きは金曜日で。
投稿始めます。
~半荘六回目 南一局 親:鷲巣~
鷲巣「む…ぅ…」
鈴木「鷲巣様…!」
光彦「はぁ…はぁ…」
鷲巣「ククク…お互い、風前の灯というわけ、か…」
光彦「そうですね…もう、後がありません」
光彦「でも、僕は負けるわけにはいきません…みんなの為にも…!」
鷲巣「…これが最後の局…最後のわしの親だ…魔王の狂気の様、括目せよ…!」
光彦「来てください!」
五巡後…
鷲巣「…」
鷲巣、タンピン三色ドラ2を聴牌っ…リーチ、一発がつけば倍満以上確定…!
だが…待ちの牌は光彦の手に暗刻、残りの二枚のうち、一枚は河…つまり、待ちは単騎。
鷲巣「ククク…魔王が恐れる必要はない…!魔王たるもの、この程度の竜門など砕いてくれようっ…!リーチ!」三筒
魔王鷲巣、狂気の破壊の手をリーチ…!これが、魔王っ…!
カイジ「(待ちは残り一枚…鷲巣がツモったら、俺らは死ぬ…鈴木だったら差し込み。ここは俺たちがツモらないと…!)
」北
光彦「…」
鈴木「(な、何だ…この感じは…!)」
鈴木の目には、何かが見えていた…それは、大きな渦…この勝負の行方を知る渦…。
そう、言うなれば二つの渦…!鷲巣のホワイトホールっ…そして、光彦のブラックホールっ…!この二つの渦の引き合いっ…!
鷲巣ホワイトホールと光彦ブラックホールの引力が、確かにあったっ…!
鷲巣の唯一つの待ち…吸い寄せるのはどっちなのかっ…!不明っ…!
光彦「(信じるんだ…自分を。そして、僕の守るものをっ…!)」西
鈴木「(この渦っ…手など出せないっ…!この正反対の位置に在る渦っ…!手出しなど出来ないっ…!)」
鈴木「(一体、どうなるんだ…)」五索
鷲巣「ククク…!」
…
鈴木「(これで最後の巡…鷲巣様が引く最後の牌っ…!)」北
これが最後のツモっ…!正念場っ…!
鷲巣「来い…」
カイジ「(来ないでくれっ…!頼むっ…!)」
光彦「…(信じろ…信じるんだ!)」
鷲巣「どれ…」
ツモっ…!
鷲巣「…」
カイジ「!」
…当たり牌、ツモれず。
鷲巣「ぬ…」八筒
カイジ「(!やった…!この局は乗り切ったっ…!)」二萬
光彦「…来い」
鷲巣「…(この風格…)」
光彦、ツモ…。
光彦「…」
鈴木「…!」
ツモ、鷲巣の当たり牌っ…!
カイジ「!」
光彦「来た…カンです!」
鷲巣「…!」
光彦、その暗き穴に手を伸ばす…!
光彦「(ここで…和了るんだ!)」
選択したっ…!
光彦「来い!!」
カイジ「頼むっ…!」
鈴木「(鷲巣様に…勝てるわけがないっ…!)」
鷲巣「…」
光彦「…」
…!
光彦「ツモ!」
鈴木「!」
鷲巣「…」
カイジ「!」
光彦「ツモ、嶺上開花…1600,800!」
鈴木「そ、そんな…」
鷲巣「…」
光彦…+28200点、失血量1400ml
カイジ…−1800点、失血量1850ml
鷲巣…−5600点、失血量2160ml 所持血液2829ml
鈴木…−20800点、所持血液421ml
~半荘六回目 南二局 親:カイジ~
カイジ「ここは保つ…やってやるんだっ…!」
鈴木「(まだ、まだだ…この方は、まだ死ぬような器じゃないっ…!)」
鷲巣「…」
光彦「…」
三巡後…
鈴木「ポン!」北
鈴木「チー!」一索
鈴木の隼の如く、速攻の鳴きがこの卓上で哭いていた…!
鈴木「(あと円谷の二索を鳴けば聴牌っ…鷲巣様の手が悪い今、俺しかできないっ…!)」
鷲巣「…」一萬
鷲巣の手は勢いを失っていた…聴牌もできないほどに…
カイジ「…」北
光彦「…(…)」
カイジ「…?」
光彦「…」
カイジはこの時、光彦の何かを感じ取っていた…。
カイジ「…(光彦…いいぜ!)」
光彦「…」二索
二索っ…!
鈴木「!(な、なぜだ…なぜこの手を見て二索を…!)チー!」
鈴木「(とにかく速攻に徹する!)」七萬
カイジ「(!そ、そうか!そういうことか光彦!)カン!」
鈴木「!な、何!?」
カイジ「…これだ!」八萬
光彦「チー!」七索
カイジ「ポン!」五萬
光彦「チー!」一萬
鈴木「(な、何だ…なんだこれっ…!?)」
鈴木の鳴きは消え、光彦とカイジの鳴きの声が飛び交うっ…!
カイジ「ポン!」六筒
光彦「チー!」一萬
そして…光彦の手。
鈴木「(て、聴牌になりやがった…!)」
鈴木「(た、ためらうな!俺も聴牌…俺の速攻は勝つっ…!)」
鈴木「来いっ…!」
鈴木、この事態にいつもの冷静を保てず、祈りっ…!
鈴木「…」
鈴木「ぐ…」西
鷲巣「…」五萬
カイジ「…!来たぜ!光彦!」四筒
光彦「ロン!」
鈴木「…!」
光彦「タンヤオ、ドラ…2000です」
鈴木「…」
光彦…+30800点、失血量1400ml
カイジ…−4400点、失血量1850ml
鷲巣…−5600点、失血量2160ml 所持血液2829ml
鈴木…−20800点、所持血液421ml
~半荘六回目 南三局 親:光彦~
鷲巣「…」
鈴木「鷲巣、様…」
カイジ「光彦…大丈夫か?」
光彦「ええ…何とか…」
光彦「(…この状況になっても、あの人の目は死んでいない)」
二巡後…
鈴木「(鷲巣様…それでも、それでも俺は…!あなたに死んでほしくないっ…!)」
鷲巣「…」五萬
鈴木「ポン!」一萬
光彦「…」八索
鈴木「チー!」五索
カイジ「…」七筒
鈴木「ポン!」七索
カイジ「(早い…さっき以上に…!)」
鈴木の鳴き…鷲の片腕隼、それ以上の願いがあったっ…!
鈴木「(これで…聴牌!)」七萬
鈴木、速攻の手確定っ…!
「ロン」
鈴木「…え?」
鷲巣「タンヤオ、平和、ドラ2…満貫。8000」
カイジ「…え?」
鈴木「…鷲巣、様…ど、どうして…なぜっ…!?」
鷲巣「…」
光彦「…(さっきの目が…変わった)」
光彦…+30800点、失血量1400ml
カイジ…−4400点、失血量1850ml
鷲巣…+2400点、失血量2160ml 所持血液2829ml
鈴木…−28800点、所持血液421ml
…そして、ついに来た…この勝負の終止符となる闘い…
魔王と、不確かなものを信じる少年の闘い…その最後の決戦の結末。
魔王が笑うのか。少年が生きるのか。
…始まる。
オーラス。
~オーラス 親:鈴木~
光彦「(遂に来た…オーラス!)」
カイジ「(ここで勝つっ…勝つんだっ…!)」
鈴木「(俺が…俺がこの方を勝利に導くんだっ…!)」
鷲巣「…(信じる…か)」
最後の勝負に、それぞれの思いが馳せる…。
配牌…
鷲巣「…」
…最後の、魔王の破壊の手。
鈴木「…」
…最後の、隼の如く速攻の手。
カイジ「…」
…最後の、窮地の博徒の手。
光彦「…」
…最後の、信じる者の手。
始まる。
鈴木「ポン!」
鈴木「チー!」
鈴木「ポン!」
鈴木は鳴いた…魔王の勝利のために。
カイジ「ポン!」
カイジ「…」
カイジ「チー!」
カイジは動いた…自分を信じる少年の為に。
鷲巣「…」
鷲巣「…」
鷲巣「…」
鷲巣は動かなかった…魔王という運命のために。
光彦「…」
光彦「…」
光彦「…」
光彦は信じた…自分が信じる者の為に。
ハイテイ…
鈴木「(鷲巣様のハイテイ…ここで振らなければ仕切り直しだ…!)」三索
鷲巣「…」
…ツモ。
鷲巣「…」
…見えない牌だった。
鷲巣「…」
鈴木「…」
鷲巣「…円谷」
光彦「…はい」
鷲巣「貴様がそんなものを信じる理由…それは何だ?」
光彦「…」
光彦「簡単ですよ。その人が僕を信じてくれるなら、僕はそれに応えたい。もし僕がその人の救いになれるなら…」
光彦「僕は信じます。仲間を」
鷲巣「…」
鷲巣「…そうか。それが貴様の理由…」
鷲巣「…クックック…クーックックック…!」
鈴木「わ、鷲巣様…?」
鷲巣「…円谷」
鷲巣「これはお前だけの力だけではない…驕るな…」
鷲巣「不確かなものを信じ続けた結果…それがお前の力なのだ。だからこそわしの勝利を奪い取ることができた」
鷲巣「わしは魔王…負けることがあってはならない。そう、わしはもう魔王ではない…」
鷲巣「さあ、少年よ…その剣で討ち取ってみせよ。仲間との力で創られたその剣、突くがいい」
鷲巣「魔王の…心臓に!」東
光彦「…鷲巣さん。あなたと勝負できて、光栄でした」
光彦「ロン」
カイジ「!」
鈴木「…」
鷲巣「…」
光彦「国士無双。32000」
…決着…。
カイジ「…勝った…勝ったんだっ…!」
光彦「はい…僕たちの勝ちです」
カイジ「よっしゃぁああ!!…ぅ…」
光彦「だ、ダメですよ…ただでさえ血液が不足しているのに…」
鷲巣「…」
鈴木「鷲巣、様…」
鷲巣「…鈴木。いや、隼」
鷲巣「これまでの人生…わしは一片の悔いはない。魔王の運命に生きたこと、一切恥じることもない」
鷲巣「わしはわしの道を歩めた。それで十分だ」
鈴木「…」
鷲巣「…血液を抜け」
「は、はっ…!」
光彦「…」
鷲巣「さあ、見ておれ…魔王、鷲巣巌の最期を…!」
鈴木「…」
…
そして、鷲巣さんの顔から血の気が引いていきました…。
鷲巣「…う…む…なる、ほど…」
光彦「…」
鷲巣「これ、が…敗北、か………クク…ク…悪く…ない……」
…
鈴木「…」
鈴木「…あなたの片腕で光栄でした…鷲巣様っ…!」ポロポロ
こうして…僕たちの最後の勝負が終わりを告げました。
一人の魔王の死を以て…。
~
~エピローグ~
あの勝負からしばらくして、鷲巣さんの組織は解体されたようです。
組織があそこまで大きくなったのは、鷲巣の力があったからなんだろうな。コナン君が言っていました。
最近、あの組織の組員が全員FBIに連行されたようです…鈴木さんも、そうなんでしょうね。
でもこれで多くの人が救われた…それは間違いありません。
僕が勝てたのは僕自身の力だけではありません。僕を勝利に導いてくれた仲間がいたからこそ…窮地を乗り越えられた。
鷲巣さんの力は確かに強かった。でも、それは自分の豪運だけのものだった。
僕だけの力じゃ勝てなかった。仲間がいたからこその勝利なんだ。
だから僕は信じます。たとえどんな困難にぶつかろうとも…。
歩美「ほら!さっさと飲みに行くわよー!」
カイジ「今日は祝勝会だ!ガンガン飲むぜ!」
服部「爺さんのおごりや!飲み放題食い放題や!」
阿笠「そ、そんなぁ~!」
コナン「はっはっは!」
灰原「行きましょう。光彦君」
僕のかけがえのない、みんなを!
光彦「待ってくださいよぉ~!」
~了~
お目汚し、失礼しました。
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