エレン「名前のない怪物」(40)
ー注意ー
・エレン「クリスタ義姉さんは俺が護る」の設定です
・本編で書くことが出来なかった加筆です
・調査兵団入団~歓迎式までの話です
・キャラ崩壊注意
オルオ「旧調査兵団本部。古城を改装した施設ってだけあって…趣とやらだけは一人前だが…」
オルオ「こんなに壁と川から離れた所にある本部なんてな。調査兵団には無用の長物だった」
オルオ「まだ志だけは高かった結成当初の話だ…」
オルオ「しかし…このでかいお飾りがお前を囲っておくには最適な物件になるとはな」
エレン(……最適か)
ふっと視線を感じた俺は後ろをちらりと見た。
リヴァイ「……」
エレン(リヴァイ兵長か…)
視線の主を確認した俺は再び前に向けた。
オルオ「調子に乗るなよ新兵…」
エレン「はい?」
オルオ「巨人か何だか知らんがお前みたいなリヴァイ兵長を睨みつけた生意気なガキにリヴァイ兵長が付きっきりになるなどーーー」
ガリッ
オルオ「~~~ッ」
エレン(…舌を噛んだが大丈夫かこの人)
冷たい視線を背中で受けているのを感じながらもそろそろ着く城へと向かった。
旧調査兵団本部
ペトラ「乗馬中にべらべら喋ってれば舌も噛むよ」
オルオ「…最初が肝心だ…」
オルオ「あの新兵ビビっていやがったぜ」
ペトラ「私はびっくりしてるように見えなかったよ」
ペトラ「まあ、兵長を睨みつけたあの子のことを気に入らないのは私もそうだから分からなくないけど」
ペトラ「リヴァイ兵長の真似をしてるような喋り方やめてくれない?昔はそうじゃなかったでしょ」
今更ながら更に注意
・読む人によってはキャラsageに感じるような内容になるかもしれません。不快感を感じたらブラウザバックをしてください
ペトラ「全く共通点を感じないんだけど」
オルオ「……!!フッ…俺を束縛するつもりかペトラ?俺の女房を気取るにはまだ必要な手順をこなしてないぜ?」
ペトラ「兵長に指名されたからって浮かれすぎじゃない?…舌を噛み切って死ねばよかったのに…」
オルオ「…戦友へ向ける冗談にしては笑えないな…」
エレン(…兵法会議後に睨みつけたたりしたからただでさえ良くない印象が悪くなったのも当たり前だな)
エレン(ここにいる四人は…リヴァイ兵長に指名された人達か)
エレン(調査兵団特別作戦班通称「リヴァイ班」。俺の所属班であり…)
エレン(俺が「巨人の力」を行使した際の抑止力)
エレン(もし俺が掌握出来ず暴走した時は…この人達に殺されることになる)
グンタ「久しく使われてなかったので少々荒れていますね」
リヴァイ「それは重大な問題だ…」
リヴァイ「早急に取り掛かるぞ」
ーーー
エレン「上の階の清掃完了しました」
エレン「俺はこの施設のどこで寝るべきでしょうか?」
リヴァイ「お前の部屋は地下室だ」
エレン「また…地下室ですか?」
リヴァイ「お前は確かに自分自身を掌握出来てるようだが…これはお前の身柄を手にする際に提示された条件の一つ」
リヴァイ「守るべきルールだ」
エレン「(そういうことか)分かりました」
リヴァイ「お前が掃除した部屋を見てくる。ここをやれ」
エレン「はい…」
短いですがここまでにします。
エレン(思っていたより意外な人だな…)
ペトラ「……」
エレン「ん…?」
目が合ったと思ったらペトラさんは目を逸らして去って行った。
エレン「…当たり前か」
エレン(巨人になることが出来る化け物で自分の上司を睨みつけたやつだからな)
ーーー
二日後
エレン「…眠い」
エレン「ハンジ分隊長の話に一晩付き合わされた挙句昨日の朝に捕獲した巨人が殺されるなんてな…」
捕獲した二体の巨人が殺された現場に駆けつけた時にエルヴィンに言われた言葉を思い出す。
エルヴィン『君には何が見える?』
エルヴィン『敵は何だと思う?』
エレン「…敵か」
エレン「一体誰が何の目的の為に殺ったんだろうな」
エレン(巨人に仲間を殺されたことに対しての恨みか?)
エレンは何故犯人が巨人を殺したかについての思想を考えたが考えてもきりがなく答えには辿り着かなかった。
エレン「…取り敢えず朝食を食べに行くか」
エレンは地下室の扉を開けて食堂に向かった。
このSSまとめへのコメント
がんばれー