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やよい「…えと」
P「すまん、やよい…」
P「まさか今度の映画のオーディションにキスシーンがあるなんて…」
やよい「…わたし、やり方わかりません…」
P「うん…そうだよな…」
P「ファーストキスをオーディションで捧げるなんて、いくらアイドルだとしても…」
P「今度の映画のオーディションはちゃんと俺が断って…」
やよい「…オーディションじゃ」
P「…え」
やよい「オーディションじゃないなら…大丈夫ですか…?」
P「…!?」
P「いや…それは…」
P「(アイドルと軌道に乗った今…プライベートの方がむしろアウトだけど…)」
P「(それでも…)」
P「思い出になる方が…俺は良いと思う…」
P「(…ははっ。プロデューサーとしては大間違いだよな。こんな回答…)」
やよい「……」
やよい「…じゃあ」
やよい「今…したいです…」
P「…え」
P「(し…したいですって…)」
やよい「……」
P「(俺と!?)」
やよい「キスシーンの練習…」
やよい「一緒にしてください…」
P「……」
P「(じょ、冗談だろやよい…)」
P「(この地上に舞い降りた天使と呼ばれているやよいの唇を…)」
P「(俺みたいなしがないプロデューサーが触れていいわけ…)」
P「(ていうか…そもそも法的にアウトだし…)」
やよい「……」
やよい「…んっ」くいっ…
ちゅっ…
P「…!?」
やよい「ん…」
P「……」
P「(し…しちまった…)」
P「(俺は担当アイドルになんてことを…)」ちゅる…
やよい「んっ!?」
やよい「んぱっ…!」
P「あっ…!?」
やよい「プロデューサー…キスってちゅってするだけじゃないですか…?」
P「(しまった…あまりの柔らかさについに舌を…)」
P「す、すまん…やよい…俺はなんてことを…」
やよい「…わたし、キス…まだよくわかりません…」
やよい「…もっかい」くいっ…
P「ええっ!?」
やよい「んっ…」ちゅっ…
P「(やよい…)」
P「(駄目だろう…やよい…)」
P「(大切な…ファーストキスを…)」
P「(こんな…演義のために…)」
やよい「ぷろりゅーさ…」
P「(…俺のこと、呼ばないでくれよ)」
P「(練習でも…切なくなるじゃないか…)」
P「(…それでも)」
P「(見ず知らずの男に…やよいの唇を奪われるくらいなら…)」ちゅぷ…
やよい「は…んっ…」
やよい「…ん」
P「…やよい」
やよい「…プロデューサー?」
P「あ…そのだな…」
やよい「わたし…映画でキスシーン…できないかなーって思うんです…」
P「…!」
P「あ、あぁ…」
P「そう…だよな…」
P「それに関しては大丈夫だよ…ちゃんとオーディションの方は断って…」
やよい「……」ふるふる…
やよい「違うんです…違わないけど違うんです…」
P「えっ?」
やよい「……」
やよい「ねぇ…プロデューサー…」
やよい「もう一度…もう一度だけ…キス、しましょ…」
P「…!?」
P「やよい…でも…」
やよい「だめですか…?」
P「……」
P「(…オーディションの練習とか二人の関係とかこの際、もうどうでも良い…)」
P「(今…やよいが望むなら…)」
P「(もう一度やよいと…)」くいっ…
やよい「あっ…」
P「(キス出来るなら…)」くちゅ…
やよい「は…んぁ…」
やよい「はぁ…」ちゅぷ…
やよい「…プロデューサー?」
P「…ん?」
やよい「…わたし、今日の思い出を一生大切にしますっ…」
P「……」
P「あぁ…俺もだよ…」
やよい「うれしいです…」
P「やよい…」ぎゅっ…
やよい「プロデューサー…」こてっ…
やよい「練習…また、してくださいね…」
P「…あぁ」
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伊織「……」
響「……」
千早「……」
やよい『もう一度…もう一度だけ…キス、しましょ…』
P「歳の差…アイドルとプロデューサー…」
P「その二人の障害が生み出した妄想がキスシーンの練習だ」
伊織「いいわね」
響「なんくるないな」
千早「高槻さん、かわいい」
律子「仕事してください」
やよい「う?」
おわり
妄想オチなのに胸が苦しい
おつ
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