―――事務所
P「…………」カタカタ…
李衣菜「…………」ヒョコッ
P「うーん……。ここは……」カタカタ
李衣菜「Pさん、Pさんっ」
P「んー? なんだ李衣菜か。どうした?」
李衣菜「お願いがあるんですけど……ちょっとこっち向いてくれます?」
P「あぁ、こうか?」ギシッ
李衣菜「はい、そのままで」トコトコ
P「なんだなんだ」
李衣菜「よいしょ」チョコン
P「え」
李衣菜「えっと……」ゴソゴソ スチャ
李衣菜「えへへっ」
P「」
P(……李衣菜が突然膝の上に座ってきて音楽聴き始めた)
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P「えーっと……」
李衣菜「~♪」
P「……あの、李衣菜?」
李衣菜「ふんふんふ~ん♪」シャカシャカ
P「聞こえちゃいない……李衣菜っ」ヒョイッ
李衣菜「わ! あれ、あっ、返してくださいよヘッドホン~!」
P「返してくださいよ、じゃないだろ……なんなんだいきなり」
李衣菜「なんなんだって……うーん」
李衣菜「なんとなく?」
P「おいこら」
李衣菜「まぁ減るもんじゃないですしいいじゃないですか。ね?」
P「俺、仕事中なんだけどな……」
李衣菜「じゃあ休憩にしましょう! 朝からずっとデスクに向かってるじゃないですか」
P「……見てたのか」
李衣菜「私が朝スタジオ行く前も、帰ってきた後も。ずーっとおんなじ姿勢でしたし」
李衣菜「たぶん休憩も取ってないんじゃないかなーって思っただけです。当たってます?」
P「う……悪い。当たりだ」
李衣菜「やっぱり。散々私たちには自己管理しっかりしろって言うくせに……」
李衣菜「本人が守れないんじゃ、全然ダメじゃないですか」
P「返す言葉もございません……」
李衣菜「ま、そんなわけで、お仕事は中断! 私とコミュニケーションしましょう!」
P「コミュニケーションか……うん、分かったよ。ありがとな、心配してくれて」
李衣菜「いえいえ! さ、なにしましょう?」
P「まずは……そうだな」
李衣菜「はい?」
P「とりあえず、俺の上からどいてくれないか?」
李衣菜「えー。いやです」
P「いやいやいや……」
李衣菜「なかなか座り心地いいんですよ、Pさんの太ももっ」
P「あのな……お前自分がアイドルだって自覚してるか?」
李衣菜「もちろんです。ただのアイドルじゃなくて、ロックなアイドルですけどね!」ドヤァ
P「はいはい……はぁ、どうせ今は俺たちしかいないし、いいか」ナデナデ
李衣菜「えへへ、やった♪」
P「ったくもう……少しだけだからな?」
李衣菜「はーいっ」
P「さて。休憩って言っても誰かさんのせいで椅子から動けないしなぁ」
李衣菜「えっへっへ。私はPさんとくっついてるだけでいいんですけどー」
P「……こんにゃろ」ブニッ
李衣菜「ぅにゃぅっ!? にゃ、なにひゅるんれふかっ!」
P「こうして李衣菜をおもちゃにするくらいしかやることないな~」ムニムニ
李衣菜「ぷゅぅ、やめえぇー!」ジタバタ
P「おーおー、よく伸びるほっぺだ。はっはっは!」ウニョーン
李衣菜「ぃに、くゃぁ~! Pしゃ、にぅー!」
P「はい、おしまーい」パッ
李衣菜「はぁ、はぁ……うぅ、Pさんにけがされちゃったよぉ」
P「またまたオーバーな」
李衣菜「うー、Pさんなんて嫌いですっ」
P「あはは、ごめんごめん。そんなこと言わないでくれ」
李衣菜「じゃあ好きです!」
P「極端だな!?」
李衣菜「まぁまぁ、いいじゃないですか。好きってのはホントですしねっ」
P「はぁ……なに言っても聞きそうにないな……」
李衣菜「あ、お菓子あります? ちょっと小腹が……」
P「それに自由ときたもんだ……えっと、お菓子な。確かこの引き出しに」
がらっ
お菓子(おっす)
李衣菜「うわ、こんなにいっぱい! Pさんって欲張りですね」
P「ちがーう。お茶請けまでみんなに食べられたら困るから、俺が管理してるの」
李衣菜「私は食べませんよ?」
P「んー、本当かー?」
李衣菜「本当ですよーだ、嘘じゃないです~」
P「ふふ、一応このことは秘密な。みんなにバレたら連日催促されそうだから」
李衣菜「はい、分かってますよ! 私達だけの秘密、ですねっ」
P「よしよし、ほーらご褒美の源氏パイだぞー。あーん」
李衣菜「わーい♪ あむーっ」
P「どうだ、美味いか?」
李衣菜「んぅっ、さくさくで美味しいですっ!」
P「そかそか、よかった。ほれもうひとつ」
李衣菜「もむもむ……んふふー」ニコニコ
P「なんかペットに餌付けしてるみたいだなぁ」
李衣菜「もぐもぐ、それなら私のこと、飼ってみます?」
P「えー。毎日ロック聴かせろーってうるさくて近所迷惑になりそう」
李衣菜「そんなことありませんよー。Pさんの癒やしになりますよ、きっと」
P「まぁ退屈はしないだろうな」
李衣菜「それだけでなく、炊事洗濯身の回りのお世話までできちゃいます! お買い得ですよっ」
P「えっ、洗濯はともかく炊事って……李衣菜お前、料理できるのか!?」
李衣菜「……むしろなんでできないと思ったんです?」ムスー
P「いや、だって李衣菜だし」
李衣菜「どういう意味ですか!」
P「どういうもなにも……李衣菜が台所に立ってる姿が想像できないんだよな」
李衣菜「むかっ。いいです、じゃあいいですよ、証明してやります!」
P「証明?」
李衣菜「明日お弁当作ってきますから、Pさんに食べてもらいます!」
P「弁当って……そんな、李衣菜に迷惑だろ?」
李衣菜「……この際言いますけど」
李衣菜「私知ってるんですからね。Pさん、この頃カップ麺ばっかり食べてるの」
P「げ……バレてたのか」
李衣菜「もう、そんなんじゃ栄養偏っちゃいますよ。それで体壊したら、そっちのが迷惑です」
P「うぐ、面目ない……」
李衣菜「だから、私に任せてください。お昼くらいいいもの食べてもらいたいですからねっ」
P「それじゃ……お言葉に甘えようかな。頼むよ、李衣菜」
李衣菜「へへ、了解! よっし、頑張るぞー!」
P「なぁ、確認なんだけど……」
李衣菜「なんですか?」
P「本当に料理できるんだよな?」
李衣菜「だからぁ! できるって言ってるでしょー! なんなんですかもーっ!」ペシペシ
P「いててっ! ご、ごめっごめん痛い痛い! 冗談だから、冗談っ!」
李衣菜「このこのこのーっ!」
P「ゆ、許してくれ李衣菜ぁー!」
―――
――
―
P「……なー、いつまで撫でてればいいんだー?」ナデリナデリ
李衣菜「つーん」
P「悪かったってば……そろそろ足も痺れてきた」ナデナデ
李衣菜「あ、もうすぐレッスンの時間だ」
P「そ、そうそう。李衣菜の好きな歌唱レッスンだぞ」
李衣菜「もっともっと上手にならなきゃ、うん!」
P「き、聞いてる?」
李衣菜「手が止まってますよ?」
P「……すんません」ナデナデ
李衣菜「……ふふ、Pさん」クルッ
P「あ、な、なんだ李衣菜?」
李衣菜「こういうの、またしましょう。やっぱりPさんと一緒だと楽しいですから」
P「また膝の上にくるのか……」
李衣菜「今度は膝枕でもします?」
P「お、してくれるか?」
李衣菜「いいですよ、もちろん。子守唄も歌っちゃおうかな!」
P「あはは。そりゃ、よく眠れそうだな」
李衣菜「よし、それじゃPさんっ」ピョンッ
P「おおう! あ、足が……!」
李衣菜「私レッスン行ってきますね! Pさんもほどほどに頑張ってくださいっ」タタタッ
P「あ、あぁ……行ってらっしゃい」ジンジン
李衣菜「あ、そうだ。Pさん、Pさんっ」
P「んー?」
李衣菜「明日からお弁当、楽しみにしててくださいねっ!」
P「……ああ」ニコ
李衣菜「えへへ! 行ってきまーす!」
がちゃ ばたんっ
P「李衣菜の弁当かぁ。うん、楽しみだ」
P「…………あれ?」
P「明日『から』、って……もしかして毎日か?」
P「……それもいいなぁ」
P「弁当だけじゃなくて、毎日三食作ってくれないかなー……なんてな」カタカタ…
おわり
というお話だったのさ
そろそろだりーな型クッションとか発売してもおかしくない
だりーなとPが親戚関係でだりーなを幼い頃から知ってるとかそういう話をスレタイで連想してたら全然親戚とかじゃなかった
おつ
>>28
なるほど……その手があったか
ありがとう、そのネタで考えてみるよ
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