ある日、レッスン場にて
留美「こんにちは…。あら?先客かしら」
春菜「あっ、和久井さんおはようございます!眼鏡どうぞ!」
留美「私はプライベートは眼鏡だから結構よ」
拓海「あ、和久井の姐御おはようっす」
留美「…拓海ちゃんその呼び方はよしてくれるかしら。私が元暴走族みたいに見えるわ」
春菜「ところで2人はどうしてここに?」
拓海「Pの奴から大事な話があるってんで呼ばれたんだよ」
留美「あら、私もよ。てっきり結婚の申し込みかと思って婚姻届も持ってきたのだけど…。勘違いみたいね」
春菜「私もですー。てっきりこの前Pさんに提出した『全アイドル眼鏡装着義務法』が通ったのかと思いました」
拓海「みんな煩悩の塊だな…」
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ガチャ
P「おう、全員そろったようだな!」
留美「あら、主犯格のお出ましね」
春菜「拓海ちゃん眼鏡どうぞ」
拓海「いらねえよ。おい、いったいアタシらに何の用事だ?」
P「うむ!今日君たちに集まってもらったのは他でもない!この3人で新たにユニットを組んでもらう!」
留美「あら」
拓海「は?」
春菜「おおー。でも私と和久井さんはともかく、拓海ちゃんは眼鏡じゃないですよ?」
P「お前はすぐ眼鏡にもっていくのをやめなさい。ユニット名はズバリ…」
P「『新にゃん・にゃん・にゃん』だ!!!!!」
拓海「マ、マジかよ…」
留美「あら、いいじゃない」
春菜「『にゃん・にゃん・にゃん』ってあの、みくちゃんと、アーニャちゃんと、のあさんのユニットですよね?」
P「そうだ。あのユニットこそ猫キャラで推してる娘たちが中心だったが、このプロダクションの中にはまだまだ猫キャラの素質がある娘たちで溢れている!」
拓海「言うほどか…?」
P「そんなきらめく才能を放っておくのはあまりにも惜しい!そこで俺は考えた。何も『にゃん・にゃん・にゃん』は1つじゃなくてもいいだろう!」
留美「才能だなんて、照れるわ。ついでにここに判子をもらえるかしら」
P「しませんよ。ということで結成されたのが君たち『新・にゃん・にゃん・にゃん』だ!」
春菜「なるほど、私も猫ちゃんとお昼寝するの大好きだから嬉しいです!」
P「しかしだ、3人は猫キャラとしての経験は0に等しいといっても過言ではない」
拓海「好き好んで猫キャラなんかしたかねえからな」
P「というわけで今日からみっちり、猫キャラとしてのレッスンを積んでもらうぞー」
留美「それはありがたいことだけど、レッスンはあなたがしてくれるのかしら?」
P「とんでもない、俺が猫キャラやってもスタドリの副作用でとうとう気が狂ったと思われるのがオチです。ちゃんとトレーナー姉妹さんたちがやってくれますよ。それではみなさんお願いします!」
ガチャ ゾロゾロ
トーレナー「トレーナー…トレーニャーです…にゃ!今日からよろしくお願いしますね…にゃ!」
留美・拓海・春菜「」
マストレ「(おい、これは私たちもやるのか…?)マ、マスタートレー…ニャーだ!…にゃ」
ベテトレ「ベテラントレーニャーだにゃ!みっちりしごくから覚悟しとくにゃ~」
ルキトレ「(ベテ姉さんノリノリ…)ル、ルーキートレーニャーです…にゃ」
P「ん~いい眺め」
拓海「オラァ!」バキッ
P「ペプシ!」
拓海「トレーナーさん達にまであんなマネさせてどういうつもりだコラァ!完全にてめえの趣味じゃねえか!」
P「失敬な!これは実益と趣味を兼ねた完全な計画だぞ!トレーナーさんたちも猫キャラになることにより、旧にゃんにゃんにゃん、新にゃんにゃんにゃん共に強化され、何より俺が楽しいというパーフェクトプランだ!」
拓海「ああ、こいつも煩悩の塊なんだな…」
P「まあそう言うな。ちゃんとユニットが成功したら何か言うこと聞いてやるから」
留美「あら?今何でもするって言ったわよね?」
P「えっそれはまあ、内容にもよりますけど、俺にできることであれば」
留美「ならすぐに終わることだし、先に報酬を要求するわ。ここに判子を…」
P「だめです」
春菜「じゃあこの前の計画を…」
P「それもだめ」
こうして3人の猫キャラレッスンが始まったのであった
トレーナー「春菜ちゃん手首の角度が甘いわよ!もっと深くえぐるようにやってみて?」
春菜「こ、こうですかにゃ!?」
トレーナー「そうそう上手上手!いい感じよ」
春菜「ありがとうございます!ところで眼鏡いかがですか?」
トレーナー「い、いや、遠慮しとくわ…」
春菜「そうですか残念ですー。メガネコアイドルっていけると思うんですよー」
トレーナー「そ、そうね」
春菜「この間も眼鏡屋さんでいい眼鏡を見つけて、象が踏んでも壊れないっていう…」
トレーナー「」
マストレ「和久井!この文章読んでみろ!」
留美「メロスは激怒したにゃ。かの、邪知暴虐にゃ王を取り除かねばにゃらぬと決意したにゃ」
マストレ「うむ、文章の途中の『な』もきちんと『にゃ』に変換できてるな。いいだろう!合格!」
留美「ありがとうございます」
マストレ「うむ、ところでその猫耳は何だ?」
留美「はい、P君が似合ってるって言ってくれたので、24時間ずっと付けてます」
マストレ「そうか、それは良かったな。でも事務所とレッスン場以外では付けるなよ。変態だと思われるぞ」
留美「耳があるなら尻尾もあったほうがいいわよね…」
マストレ「人の話を聞け」
ベテトレ「たくにゃんはまず恥ずかしさを取り除くことが第一にゃ。まずは私の動きを真似してみるにゃ」
ルキトレ「(姉さんまだ猫キャラやってる…)」
拓海「お、おう」
ベテトレ「まずはこの格好にゃ。セクシーキャットのポーズにゃ」
拓海「こ、こうか?」にゃーん
ベテトレ「む、上手いにゃ。次はチャーミングキャットのポーズにゃ」
拓海「こんな感じか?」にゃーん
ベテトレ「んー、ちょっとチャーミングさが足りにゃいにゃ。Pに甘えてるつもりでやるにゃ」
拓海「P、Pにあ、あま、甘え…」ポワワン
P『拓海は今日もよくがんばったなあ。ほらご褒美だぞー』ナデナデ
拓海『や、やめろよ///』
P『んー、拓海が可愛いからやめられないなー。ほれほれー』ナデナデ
拓海「う、うおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!」ダダダダダダ
ルキトレ「ああ!拓海ちゃんがよからぬ妄想をして暴走モードに!」
ベテトレ「うーむ、先はにゃがいにゃ」
そして特訓の甲斐もあり、いよいよオリジナルのにゃん・にゃん・にゃんとのバトルの日がやってきたのであった
P「最強の猫キャラが見たいかーーーーー!!!!」
観客「オー!!!!!!!」
ちひろ「私も、私もよみんな!」
P「全選手入場!」
P「魚殺しは生きていた!!更なる研鑚を積み失みフ辞が甦った!!! 猫神!!前川みくだァ――――!!! 」
みく「ふっふーん!まっかせにゃさい!」
P「自分を試しに日本へきたッ!! アイドル総選挙全ロシアチャンプ アナスタシア!!! 」
アーニャ「オーチンプリヤートナ…よろしくお願いします」
P「猫耳メイドだったらこの人を外せない!! 超A級猫師 高峯のあだ!!! 」
のあ「新たな挑戦者…面白いわ」
P「特に理由はないッ 眼鏡が似合うのは当たりまえ!! 比奈にはないしょだ!!!メガキチ!上条春菜がきてくれた―――!!! 」
春菜「みんなー!応援よろしくねー!」
P「タイマンなら絶対に敗けん!!暴走族のケンカ見せたる 特攻隊長 向井拓海だ!!! 」
ちひろ「ここだけ何の改変もいらないわね」
拓海「気合入れて応援しろよてめぇら!」
P「(愛が)重ォォォォォォォいッ 説明不要!! 26歳!!! 前職は秘書!!! 和久井留美だ!!! 」
留美「私だけちょっと酷くないかしら?」
P「加えて負傷者発生に備え超豪華なリザーバーを2名御用意致しました! プチマドモアゼル 佐城雪美!! 名探偵 安斎都!! 」
P「そして私、司会を務めさせていただきますプロデューサーのPと申します。では始めましょう第1回戦!猫にちなんだ歌対決!!!!!!!!!」
観客「ウオオオオオオオ!!!!!」
P「この対決では、各チームの代表者1人ずつに、猫にちなんだ歌を披露していただきます!どちらかみなさんの心に響いたほうに投票してください!」
P「それでは新にゃんにゃんにゃんチームの向井拓海さんお願いします!」
春菜「拓海ちゃん頑張って!」
留美「あなたなら出来るわ。全力でぶつかって来なさい」
拓海「ああ、行ってくるぜ!」
拓海「よく来たなお前ら!耳かっぽじってよく聴けよ!いくぜ!」
http://www.youtube.com/watch?v=FCnNxxJhvI0
P「なるほど、拓海のパワフルな声とよくマッチしてますね」
ちひろ「ええ、何か圧倒されると同時に焦燥感みたいなのを感じますね」
P「ありがとうございました!続いて旧にゃんにゃんにゃんチーム、アナスタシアさんお願いします!」
みく「アーニャん頑張るにゃ!新人に格の違いを見せ付けるのにゃ!」
のあ「油断は禁物よ。でもあなたの実力なら勝てる相手ね」
アーニャ「ダー。行ってきます」
アーニャ「みなさん、今日はたくさんお越しくださってスパシーバ…ありがとうございます。では聴いてください」
http://www.youtube.com/watch?v=k7Nzwz1I-tA
P「猫が出る歌といえば鉄板の歌ですね」
ちひろ「アーニャちゃんの儚さと歌詞が相まっていい感じになってますね」
P「ありがとうございました!集計が終わり次第発表いたします!」
拓海「うお~やっぱアーニャは歌うめえなあ」
春菜「でも拓海ちゃんの歌もすっごい良かったよ!」
留美「ええ、日本のどこにいても聴こえそうなくらいパワフルだったわ。誰か聞いてほしい人でもいたのかしら?」
拓海「う、うるせえ!」
アーニャ「ふう、疲れました」
のあ「お疲れ様」
みく「さすがアーニャんだにゃ。これは決まったも同然にゃ」
アーニャ「いえ、勝負は水物ですから…」
P「結果が出ました…。結果は、245対256で、旧にゃんにゃんにゃんチームの勝利です!」
拓海「うがああああー!超ギリギリじゃねえか!」
アーニャ「なかなか手ごわいですね…。とりあえず良かったです」
P「第2回戦、どっちの料理に猫が来るか対決ーーーー!!!!!」
観客「ウオオオオオオ!!!!!」
P「ここに9匹の猫がいます。2回戦では、両者の代表に料理を作ってもらい、9匹のうち猫が来た数が多い料理を作ったチームの勝利になります!それでは代表の上条春菜さん、高峯のあさん、よろしくお願いします」
ちひろ「ちなみに猫アレルギーの和久井さんは控え室に避難させてありますので大丈夫です」
春菜「何でも完璧にこなしそうなのあさん相手といえども負けませんよ!今の私には新にゃんにゃんにゃんのみんな、それに比奈さん、亜子ちゃん、頼子ちゃん、沙織ちゃん、晶葉ちゃん、千夏さん、風香ちゃん、真尋ちゃん、マキノちゃんたちがついてるもん!」
のあ「(眼鏡ばかりね…)背負うものが力になるかどうかはあなた次第よ。いい戦いをしましょう」
~作者料理不可及び猫を飼ったことがないため細かいことは割愛~
P「さあ、上条選手の『眼鏡型鶏肉ハンバーグかつお節添え』VS高峯選手の『のあ特製魚たっぷりカルパッチョ』レディーゴー!」
春菜「猫ちゃんおいでー!おいしいご飯だにゃー!」
のあ「猫は気まぐれ…今の私に出来ることは可能性を信じることのみ、ね」
P「あーっとこれはいけません!1匹完全に寝ております!」
春菜・のあ「」
P「ということで現時点で集まっているのは上条選手4匹、高峯選手4匹!両者引き分けです!」
新旧にゃんにゃんにゃんのみなさん「」
P「というわけで現在の成績は 新にゃんにゃんにゃん 0対1 旧にゃんにゃんにゃん !盛り上がってまいりました!」
ちひろ「いくらなんでも強引な展開ね…」
P「さあ第3回戦、最終戦はずばりこちら!回転寿司大食い対決ーーーー!!!!!!」
観客「ウオオオオオオオオオ!!!!!!!!」
みく「」
みく「で、でもここで負けても引き分け…」
P「なお、最終戦のポイントは3ポイントとなります」
拓海「(勝ったな)」
春菜「(勝ったね)」
留美「(勝ったわ)」
みく「ちょ、ちょっと待つにゃ!こんなせこい戦いは認められにゃいにゃ!ノーカンにゃ!ノーカン!ノーカン!ノーカン!」
P「そんなこと言ったって、打ち合わせで対戦内容も聞かず『リーダーだからみくが大将にゃ~。あとは任せたにゃ』とか言ってたのはお前だろ」
みく「」
P「あ、言っとくが玉子とかかっぱ巻きとかは無いからな」
みく「」
P「それではいってみましょう!制限時間は20分!最終決戦ファイッ!」カーン
和久井「(みくちゃんには悪いけど…ここは勝たせてもらうわ)」
和久井「(この対決に勝利して、P君と結婚して)」
和久井「(新婚旅行もして、子供も産んで、幸せな人生を送るっていう人生計画のためにもね)」
みく「うう…酷いにゃ…これはいじめにゃ…パワハラにゃ…訴訟したら勝てるやつにゃ…」
拓海「猫キャラなのに魚食えねえのはちょっとなあ」
春菜「気の毒だから魚がお肉に見える眼鏡を晶葉ちゃんに開発してもらおうかな」
P「さあ残り5分。和久井選手は7皿。一方前川選手は0皿。これは勝負あったでしょうか」
観客「みくー頑張れー!」
みく「!?」
観客「もうファン辞めないから頑張ってー!」
観客「猫といえばみくにゃんだろー!」
観客のみなさん「みくにゃん!みくにゃん!みくにゃん!みくにゃん!みくにゃん!」
和久井「!?す、すごい声援…」
みく「そうにゃ…みくが今ここにいられるのはファンのみんなのおかげにゃ」
みく「その期待に応えるために、みくは今、魚を食べるにゃ!」
みく「にゃあああああああああ!!!!!!!」
P「あーっと!前川選手が突然ものすごいスピードで食べ始めました!」
拓海「和久井の姐御!負けんな!意地見せろ!」
春菜「和久井さん頑張ってー!」
留美「わ、わかってるわよ…!でももう胃が9割埋まってるのよ…!」
アーニャ「みくさん…!」
のあ「自分の力で壁を越えたのね。今のあなたに敵う者はいないわ」
みく「にゃあああああああああああ!!!!!!」
P「終了!」
P「結果は…和久井選手9皿、前川選手10皿!よって旧にゃん・にゃん・にゃんチームの勝利です!!!!!!」
観客「ウオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!」
拓海「いやー、負けたけどいい戦いだったぜ。ありがとな。」
アーニャ「スパシーバ…こちらこそありがとうございます」
春菜「次に対戦することがあったら負けません!」
のあ「あなたたちには可能性を感じるわ。それをどうするかはあなたたち次第…。楽しみにしてるわ」
和久井「おめでとう。やっぱり本家は強いわね。でも次は負けないわよ」
みく「と、当然にゃ!みくたちは無敵なのに…オ、オェッ…ちょ、ちょっとトイレ…」
P「失望しましたみくにゃんのファン辞めます」
後日
桃華「Pちゃまに呼ばれて来たのはいいけれど、一体何の用事なのかしら」
凛「桃華ちゃんも?」
優「アタシもー。もしかしてユニット結成?」
バタン!
P「その通りだ諸君!新ユニット『わん・わん・わん』だ!さあこの首輪を俺の首に」
拓海「オラァ!」バキッ
P「すいません許してください何でもしますから!」
拓海「ん?」
留美「今」
春菜「何でも」
桃華「するって」
凛「言った」
優「よね?☆」
P「えっ、それは…」
おわり
終わりです。お粗末さまでした。読んでくださった方いらっしゃいましたらありがとうございます。あとでHTML化依頼を出しておきます
にゃんだふる55歌って欲しい
>>21
ここでその名前を目にするとは…!思いついたのですが、さすがに誰も知らんだろうと思い却下しました
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