ピッコロ「安定期?」(450)


悟飯「はい。大体二ヶ月ぐらい順調に経過してれば、激しくなければ大丈夫なそうなんです……!」

ピッコロ「しかしチチがうるさいぞ」

悟飯「しっしてるって言わなきゃ大丈夫ですっ」

ピッコロ「そうか。……よし来い悟飯、久々だな」

悟飯「ぴっピッコロさん!いいんですか!?」

ピッコロ「とりあえず組み手ぐらいにしておくか。あとは様子を見ながらだな」

悟飯「っえっ」

ピッコロ「修行か。身体がなまりすぎてどうするかと思っていたところだ、ありがたい」

悟飯「ええ……っ」



悟飯「…………」

ピッコロ「なんだ、やらないのか」

悟飯「……修行は生まれるまで禁止です」

ピッコロ「!?な!?お前が大丈夫だと言ったんじゃないか!」

悟飯「身体なまってるんですよね、僕マッサージしますから、ピッコロさんベッドに横になってください」

ピッコロ「マッサージなどいらん、俺は修行がしたい」

悟飯「ダメです。母さんが包丁持って飛んできますよ」

ピッコロ「……!む、むむ、分かった……」

悟飯「はあ……」モミモミ

ピッコロ「…………」

悟飯「はあ……はあ……ハアハアハア」

ピッコロ「……悟飯、息が粗いぞ。疲れてるんじゃないのか?俺ならマッサージなど……」

悟飯「いえ。せめて触らせてください」

ピッコロ「……?」



悟飯「はあ……」カリカリカリカリ

ポイッ

悟飯「うああ、勉強なんて手につかないよ、せっかくピッコロさんと結婚出来たっていうのに、こんなんじゃ生殺しだよ……」

悟飯「(ピッコロさんには元から性に関する知識なんてないんだし、お願いするならちゃんと全部説明して直球でいかないと……)」

悟飯「(でも出だしがあんなだったし言いにくい……お願いできないよっ)」

悟飯「せっかくゴムまで買ってきたのに……」

ピッコロ「大丈夫か悟飯?生殺しとはなんだ、そのゴムとやらが関係してるのか」

悟飯「わああああ!?ピッコロさん!?なななっいつから……っ」

ピッコロ「今だ。しかし声だけならずっと聞こえていたぞ。」

悟飯「(やばっピッコロさんの耳の良さをすっかり忘れてた……!)い、いえすみません、そうなんです、ちょっと消しゴムの調子が悪くって」

ピッコロ「消しゴムか。ホレ」ピッ

どどどどどーーー!!

コン

悟飯「……こんなに大量の消しゴム出してもらってありがとうございます。」


ピッコロ「そうか。しっかり勉学に励めよ」

悟飯「は、はい……」

チチ「ピッコロさー!今から晩飯つくっから、横で見ててけろー!今日は魚の煮付けだー!」

ピッコロ「む、チチが呼んでいるな。まったく、料理とは煩わしものだ。じゃあ悟飯、夕飯が出来たら呼ぶ。後でな」

悟飯「あっはい!ピッコロさん、ありがとうございます、僕のために、料理の勉強なんて……」

ピッコロ「お前も学生として勉強を頑張っているだろう。妻というものは料理をする、基本なんだろ?なら俺が料理を学のも当然だ」

パタン

悟飯「……………」

悟飯「(うう、ピッコロさん可愛すぎる……!だからこそ余計にしたいっピッコロさんともう一回……!)」

悟飯「はあ………」

悟飯「今はちゃんと勉強頑張ろう、結婚許してもらった条件だしねっ」



カリカリカリ

悟飯「……………」

悟飯「………はあああ……」


ピッコロ「……………」




ヤムチャ「何?最近悟飯の元気がないだって?うっそだろー、会う度にいつも大はしゃぎじゃないか。」

クリリン「そうだぞピッコロー。この間も散々ノロケてったぞアイツ。18号が苦笑いするぐらいだからな、相当だぞ?」

ピッコロ「……そ、そうか……」

「……………」シーン

ヤムチャ「てな!悪かったよピッコロ、話の腰折っちまって。お前がカメハウスに相談にくるぐらいだからな、何かあったんだろ?」

クリリン「そうだよな!悪い悪い、で、何か思い当たる節でもあんのか?」

ピッコロ「……それが、俺にもよく分からんのだ。普段は元気なんだが、一人で部屋にいるとため息ばかりついていて。……本当は結婚なんかしたくなかったんじゃないかと」


ヤムチャ「はああ!?ないない、それはない!一人で来てノロケ自慢してくぐらいだし、第一あんなに幸せオーラ撒き散らしてて、俺は逆にピッコロは大丈夫なんかって心配してたくらいだし」

クリリン「だよなー。それにしてもさ、しっかしまさか、悟空のヤツもいきなりピッコロを女にしちまうとは、アイツも昔からぶっ飛んだヤツだったけど、ここまでとは……。そうだピッコロ、身体の調子は大丈夫なのか?」

ピッコロ「ああ、俺は何ともない。腹の中の赤ん坊も元気だ。気が段々大きくなっている。……しかし、そうか。悟飯は元気なんだな……。……」

ヤムチャ「そっかそっか。順調か、よかった。……うーん、悟飯はあれじゃないのか?幸せすぎてたまに「本当にこんなに幸せで夢じゃないのか」とかお花畑なんじゃねえの?」

ピッコロ「お花畑?……花壇を作ればいいということか?」

ヤムチャ「」


クリリン「いやいや、違うからピッコロ。つまり悟飯は、幸せすぎて怖いのが悩みなんじゃないかっつー事だよ。俺も18号と結婚してマアロンが生まれた時には思ったもんさ」

ピッコロ「幸せすぎて怖い?何故だ、幸せなのはいいことなんじゃないのか」

ヤムチャ「うーん。人間は弱い生き物だからな、幸せなら幸せなりに、今の状況が怖くなったりするんだよ。この生活を守っていけるのかとか、突然不幸な出来事が起きたらどうしようとか」

クリリン「うんうん」

ピッコロ「そういうものなのか……」

ヤムチャ「まあ俺はそんな悩みも持てないけどな!あれ、つまり俺が一番幸せ!?やったー!ハハハ」

シーン………

ヤムチャ「ハハ……(おい笑うとこだろ誰か助けて)」

クリリン「ま、ともかく、だ。そんなに気になるなら直接聞いた方がいいぞ?夫婦の基本は何でも包み隠さず話すことだ。だあいじょうぶ、お前らの絆はただでさえ丈夫なんだ。何も悩むことなんてねえよ」

ピッコロ「うむ……」


ピッコロ「お前ら、くだらん話に付き合わせて悪かったな。そろそろ夕飯の支度の時間だ。帰らなくては」

ヤムチャ「お、もうそんな時間か!ピッコロ、またいつでも呼んでくれよ、俺らなら話ぐらいならいつでも聞くからさ」

クリリン「そうだぞピッコロー、お前も色々いきなり変わりすぎて大変だと思うし、なんかあったらすぐ連絡くれよ」

ピッコロ「……フン、そうそう悩みなどあってたまるか。……悪いな、今日は助かった。……ではま、またな」ヒュン

クリリン「ピッコロもすっかり奥さんなんですねー。悩んでる内容とか可愛いらしいっつーか」

ヤムチャ「ハハハ。でもあの話の通じなさ、悟飯のヤツ苦労してんだろうなぁ」

クリリン「にしても楽しみだなー。あの二人の子供、どんな子が生まれてくるんだろ」

ヤムチャ「やっぱうまいこと混ざるんじゃないか」

クリリン「うーん……緑色の人間とか?だ、ダメだ、まだ想像つかないや」


ヤムチャ「まあサイヤ人と地球人のハーフとナメック星人戦闘タイプ兼元神で魔王が両親っていう凄いベースの子供だからな、とんでもなく強くなるのは間違いないぜ」

クリリン「そうですよね、改めて言われてみるとすっげえな」
ヤムチャ「…………」

クリリン「…………」

ヤムチャ「定期的に様子見に行かないと、子育て失敗したら地球が、いや宇宙が滅ぶぞ……!」

クリリン「うわああ、楽しみだけど何か緊張もしてきた」






悟飯「ピッコロさーん!」ギュイーン

ピッコロ「む、悟飯か。何でここにいるんだ」

悟飯「ピッコロさんの気がカメハウス方向からしたんで、僕も学校終わったから迎えにきました」

ピッコロ「む、悪いな、わざわざ」

悟飯「なんでですか、僕はこうしてピッコロさんと並んで帰れるの、嬉しいんですよ。あ、カメハウスには何をしに行ってたんですか?」

ピッコロ「ああ、クリリンとヤムチャと話をしていた」


悟飯「へー。何の話をしてたんですか?」

ピッコロ「それは……。…………は、腹の中の子は順調かとか、最近はどうだとか、そういう話だ。」

悟飯「そうなんですか、今度は僕も一緒に連れてってください」

ピッコロ「ああ」

ピッコロ「(何もかも隠さず話し合うことが夫婦の基本と言われたのに、さっそく嘘をついてしまった……)」

悟飯「ピッコロさん?どうかしましたか?」

ピッコロ「む、すまん、なんでもない。ホラ急ぐぞ悟飯、チチに叱られる」

悟飯「あーピッコロさん!あんまりスピードアップしたらダメですよ!」




チチ「ん!ピッコロさ、おめえさん筋がいいだな!このオムレツばっちりだべ!見た目も綺麗だし!」

ピッコロ「こんなもの味付けがケチャップだけだからだろう、料理をしたと言わん」

チチ「まー強情だ嫁っこだ」クスクス

悟空「ひょーっウマそうじゃねえかピッコロお!いただきー!」


ピッコロ「おい悟空、まだ飯前だろう、行儀悪いぞ」

チチ「まーったく悟空さは食い意地はってんだから!第一ピッコロさが作ったのは悟飯ちゃの分だ!普通は言われなくても察するべ!」

バタバタバタッ

悟飯「うわうわうわ!父さんそれ僕の!て、無事でしたか!よかった……」

悟空「んだよー!いいじゃねえかちょびっとぐれえ。オラだってピッコロの料理食ってみてえ!食ってみてえ!」

チチ「困った舅だ……ピッコロさ、すまねえけど同じやつもう一個作ってやってけれ」

ピッコロ「……分かった」

悟飯「僕も手伝いますよ、ピッコロさん。だから母さん達も、少し休んでてください」

チチ「んだか。」

悟空「オラもう腹へったー!どうせ作るんならその一個完成してるやつくれよう!」

チチ「……悟空さ、あんまオラを幻滅させないでけれ」

悟空「」


悟飯「ピッコロさん、父さんのはうんと大きく作っときましょうね、おかわりって騒がれたらたまんないや」

ピッコロ「今日悟天はブルマのところに泊まるらしいからな、後はこれにチチの分を作ったら完成だ」

悟飯「ピッコロさん凄く手際がいいですね……!ふふ、早く生まれてきてね赤ちゃん、お母さんは準備万端たぞ~」

ピッコロ「ば、馬鹿変なことはやめんかっ腹に話し掛けて何になるんだっ」

悟飯「えー?聞こえてるらしいですよ、赤ちゃんて。だからお腹にいるうちからいっぱい話し掛けて、僕の声を覚えて貰わなくっちゃ。聞こえるー?お父さんだよー」

ピッコロ「……。悟飯」

悟飯「はい?」

ピッコロ「お前、幸せか?」

悟飯「……!はい、とっても……!だからピッコロさん、僕のお嫁さんになってくれてありがとうございますっ」

ピッコロ「!」

ピッコロ「……そうか」フッ


悟飯「……………」カリカリカリカリカリ

ピタッ

悟飯「(あーピッコロさん僕に幸せって言われた時、凄く優しい笑顔だったなぁ。やっぱりあの顔は、僕が夫になったから向けてもらえる顔なんだろうな)」

悟飯「……はあー……(僕ってなんて幸せなんだろ。父さんや母さんや悟天は勿論、みんな結婚を祝福してくれたし。ピッコロさんもすっかりこの家に馴染んでるし。)」

悟飯「(くううーっしかしっ逆にここまで馴染まれると、今の状況を壊せないっていうか、じゃあピッコロさんに直球勝負して拒否されたらって考えると怖いしっでもそれでもやっぱりしたいし……!)」

悟飯「………」

悟飯「……はー……(僕は最低だ。ヤる事しか考えてないのか?ピッコロさんは僕にあんなことをされたのに許してくれて、しかも子供まで生んでくれるっていうのに、まだ求めてばかりだなんて……)」


ガチャ

ピッコロ「悟飯、遅くまでご苦労だな。俺はそろそろ寝るが、お前はどうする」

悟飯「あっピッコロさん、僕ももう寝ます、トイレ行ったらベッドに行きますね。」



悟飯「ピッコロさん……」

ピッコロ「大丈夫か、狭くないか?」

悟飯「大丈夫です。あの……」

ピッコロ「?」

悟飯「キ、キスしていいですか?」

ピッコロ「え……あ、ああ。好きにしろ」

悟飯「ありがとうございます!……ピッコロさん、大好きです……」チュ

ピッコロ「ん……んう……」

ピッコロ「……っふっん……っはあ……」

悟飯「っは、ピッコロさん……」


ピッコロ「悟飯……いつも思うんだが、何故これは舌を絡めねばならんのだ?気持ちいいからか?」

悟飯「っえ!?」

ピッコロ「つくづく人間とは不思議なものだ。こうしていて舌を噛み切られたらどうするつもりなんだろうな」

悟飯「いや、あの……それは信頼関係と言いますか。愛してる人を全身で感じたいからするんです。だと思います」

ピッコロ「……愛、か。ではお前もこうして俺を感じているのか?愛しているから?」

悟飯「それはそうですよ……!愛してなきゃキスなんて出来ません、だからピッコロさんは僕以外としちゃだめですよ」

ピッコロ「何でそういう話になるんだ。まあいい。じゃあ悟飯、お前は俺と結婚したことを後悔してないんだな」

悟飯「えええ!?それは当たり前ですよ!え!?」

ピッコロ「いやな。お前が俺と結婚した事を後悔してるんじゃないかと思ってな。違うならいい。」


悟飯「後悔なんて絶対しません!怖いこと言わないでくださいよ……!ピ、ピッコロさんは?ピッコロさんは僕と結婚して、嫌じゃないですか?後悔してませんか……?」

ピッコロ「俺か。俺は存外楽しいぞ。後悔はしていない。腹の中の子がどんなヤツかも楽しみだしな……。これが幸せというなら、そうだろうと思っている」

悟飯「ピッコロさん……!」

ピッコロ「お前もアレ以来俺にとんでもない攻撃をしないしな」

悟飯「…………!」

ピッコロ「ん?悟飯?顔色が悪くないか?」

悟飯「い、いや、そんなことないんです。ただ、嬉しくて。ピッコロさん、本当ありがとうございます。これからもっともっと、たくさん幸せになりましょうね」

ピッコロ「……フン」

ピッコロ「(悟飯め、また部屋で溜め息ばかりついていたな。今も小さく溜め息ついてやがるし、息は荒く体温が若干上昇している……)」

ピッコロ「……(オレはちゃんと言ったぞ悟飯、なのに何を隠してやがるんだ)」


ピッコロ「……チチ」

チチ「何だーピッコロさ?後の掃除はオラがやるからええぞ?今は身体大事にする時期だで、ゆっくりしててけろ」

ピッコロ「……そうか、すまんな。……あの、ブルマの家に行ってきたいのだが、いいか。」

チチ「ブルマさの家か。分かっただ、気をつけて行ってくるだよ」

ピッコロ「うむ」ヒュン

チチ「……ピッコロさ、いつも顔色悪ぃけど、今は更に思い詰めた顔してただな。……はっマタニテーブルーだべか!?こりゃてえへんだ、ブルマさに一報入れておかねーと……!」

ピポパポ



ブルマ「いらっしゃーいピッコロ!」

ピッコロ「む!?何故分かった!?まさか貴様も気を感じられるようになったのか!?」

ブルマ「やあね、妙なこと真剣に言わないでよー。チチさんから連絡があったのよ、あんたが来るって」

ピッコロ「そうか……すまんが、今時間はあるか」

ブルマ「ゆっくりしてって!パオズ山源泉天然水も用意したから、寛いでいきなさいよ」


ピッコロ「……というわけなんだ。何か思い当たる事はないか、溜め息を吐いてるだけならいいが、不自然に呼吸が乱れ体温が上昇するのは、何か身体に変調をきたしているのかもしれん。勉強も全く手についていないようだし……」

ブルマ「あー……ピッコロ、あんた確か2ヶ月は無事に経過してるんでしょ?ちゃんと相手してあげなさいよ、エッチ」

ピッコロ「?エッチ?それは修行に関係あることか?しかし修行は禁止だと……」

ブルマ「やあね、セックスよ、セックス。悟飯くんも若いんだから、やりたい盛りなのよ。明らかに興奮してんじゃないそれ。」

ピッコロ「セックス……生殖のことか。悟飯はそれを我慢してあんな状態になっているのか?」

ブルマ「そりゃあそうよ。それ以外ないじゃない。」


ピッコロ「何ということだ……」

ブルマ「やだ、ピッコロ随分苦い顔しちゃって。あー、ピッコロはしたくないのね、セックス」

ピッコロ「う……そ、そうだな、あまりしたくないな……(死ぬより痛かったし)」

ブルマ「なあに、悟飯くん下手くそだったとか?そんなもんやりながら教えていかないと上手になんないわよー?自分が気持ちいいポイントとか教えてあげなきゃ」

ピッコロ「む?下手くそ?気持ちいいポイント?なんだ、あれは突っ込んで射精して終わりではないのか?」

ブルマ「……悟飯くん云々よりまずあんたね。……ところでピッコロ、あんた女になってから、ちゃんと女の身体や妊娠出産について勉強したの?」

ピッコロ「妊娠についてはしているぞ。チチもうるさいんでな。激しい運動はダメ、でも適度に身体を動かすこと、冷やさない、腹に衝撃を与えない、酒煙草はだめ、後は……」


ブルマ「医者には行ってるの?」

ピッコロ「普通の医者になどかかれるわけがなかろう。デンデに診てもらっている。順調だそうだ」

ブルマ「ならそっちは安心ねー。現神様が主治医なんて頼もしい限りだわ。さて、じゃあ……問題は女性の身体と性についてね。」

ピッコロ「む……今更だが女性だなんだと連呼されると嫌なものはあるがな……」

ブルマ「あんた見た目的には全く変わんないのに、ちゃんと女性器があるんだからふっしぎよねー」

ピッコロ「おい、人の身体をジロジロ見るな」

ブルマ「孫くんのお願いのせいで女になっちゃったんだもんねー。あ!ねえ、今度一緒に温泉行かない?ピッコロ女なんだから私達と入って平気でしょ」

ピッコロ「……ふざけるな、誰が貴様らと風呂に入るか」


皆様数々のお言葉ありがとうございます。
自分で言うのもアレですが、こんなものを読んでくれている方がいることに衝撃と感動を覚えます


ブルマ「よーし……じゃあピッコロ、脱いで」

ピッコロ「!?」

ブルマ「あんたに女性器の扱い方を教えてあげるわ」

ピッコロ「馬鹿者!何を言ってるんだ!?見せられるわけがなかろう!」

ブルマ「前は平然とトランクス達に見せたのに、何恥ずかしがってんのよ」

ピッコロ「前と今では違うだろうが!こっこんなものっ誰にも見せるつもりはないっ」

ブルマ「あー愛しの旦那様にも見せてないんだものねぇ。ね、悪いようにはしないから!ね!」

ピッコロ「ね!じゃない!」

ブルマ「いいじゃん減るもんじゃないでしょー?すっごく興味があるのよっ本来性別のないあんたらナメック星人に性器があるとか凄いじゃない!?」

ピッコロ「それが本音か!」


ブルマ「ねえねえ、いいじゃない。ねえねえ、ねえねえ……!」

ピッコロ「やめろ!良くない!こらっマントを引っ張るな!」

ガシュッ

ベジータ「ブルマアアアア!」

ピッコロ「む!?」

ブルマ「あらベジータ」

ベジータ「貴様さっきから何をやっているのだ!そのナメック星人の性器を見るだとおお!?ふざけるのも大概にしろ!」

ブルマ「ちょっと、あんたはダメよベジータ。ピッコロは女なんだから、あんたには見せられないからね」

ベジータ「誰が見るかくそったれえええ!!仮にもこいつは今、カカロットの息子の妻なんだぞ!こんなところでお前に下半身を見せたりしたら問題だろうが!」

ブルマ「やだ、ベジータがまともなこと言ってる!」

ベジータ「お前が下品すぎるんだ馬鹿者!お前は俺の妻なんだぞ!行動を慎まんか!」

ブルマ「はいはい、うるさいわねー。分かったわよ、見たり弄ったりするのはしないわよ」

ベジータ「いじっ!?くそったれえええ!恥じを知れ恥じを!」


ブルマ「はいはーい」

ベジータ「おいナメック!貴様も今は女なんだからな!こいつは勿論だがもう二度とうちのトランクスに下半身を見せたりするなよ!」

ピッコロ「……言われなくても分かっている」

ベジータ「ふん!全く、どいつもこいつもっ」ブツクサブツクサ

ガシュー

ブルマ「やーもううちの旦那ったらうるさいわー」

ピッコロ「……お前達の家庭ではベジータの方がまともなのか……なんということだ……」

ブルマ「まともなわけないじゃないあのニートもどきが。はああー、悟飯くんみたいなちゃんとした旦那羨ましいわ」

ピッコロ「まとも……まとも、か……?」

ブルマ「まあしかたないっか。じゃ、モニターとテキストで説明していくわよ」

ピピッ

ウイン

ピッコロ「む?何だこの妙な形の図は」

ブルマ「これは女性器を正面からみた断面図よ。ここが膣、つまり男性器を受け入れる器官で、この上の丸いのが子宮。つまり今ピッコロの赤ちゃんがいるところね。」

ピッコロ「ほ、ほう」


ブルマ「で、この子宮の両サイドに繋がってる手みたいな器官は卵巣ね。」

ピッコロ「ランソウ?」

ブルマ「そ。人によるけど、ここが大体一ヶ月に一回交互に排卵……簡単に言うと卵の細胞を出すわけ。ちょーちっさい細胞よ。で、それがポーンと子宮に下りてくると。この時に男とセックスして精子が上手く受精すると、赤ちゃんになるわけね。だから有性生殖の生物は、雄と雌が揃わないと繁殖できないのよ」

ピッコロ「そうなのか。……(ん?今更だが俺はどうやって妊娠したんだ?悟空に女にされたのは、悟飯に射精された後だった筈だが……)」

ブルマ「卵子の寿命は大体二日。精子の寿命は3~5日くらいあるから、セックスした日は安全日……妊娠しない日だとしても、その翌日とかが排卵日だと妊娠しちゃうからね。気をつけなさいね」

ピッコロ「ふむ……(精子の寿命は意外に長いな。俺が妊娠したのはその誤差のせいなのかもしれん)」

ブルマ「女性は受精出来ず不要になった卵子を、月経、つまり生理として血液と一緒に体外に排出するの。あんたも出産したら生理くるからね」


ピッコロ「生理?血液で体外に……何!?出血するのか!?どこからだ!」

ブルマ「この膣口、穴からに決まってるでしょ。一週間くらい血出っ放しだから。ナプキン買いに行く時は付き合うわよ」

ピッコロ「け、怪我もしていないのに一週間も出血し続けるのか……!?な、なな……っ」

ブルマ「卵子と子宮内膜を流してるんだけど……まあつまり仕方ないことなのよ。そういう仕組みなの」

ピッコロ「なんて面倒なんだ、お前達人間は……」

ブルマ「でしょー?女は大変なのよ、生理は面倒だし、十月十日も妊娠してなきゃいけないし、出産はこの狭い膣、つまり産道からでっかい赤ちゃん産まなきゃいけないし陣痛あるし……」

ピッコロ「産道?産む?産むって……ここから産むのか?」

ブルマ「そう。足の間から産むの」

ピッコロ「なななっ何イイイ!?ここから!?ここから産むのか!?口じゃなくてか!?こんな狭い場所から産むのか!?」
ブルマ「ああ、あんたらナメック星人は口から卵だもんねぇ……でもピッコロ、違うの、今の身体の理屈だと、産むのはこっからだからね」

トントン


ピッコロ「……(そんな馬鹿な!?悟飯の男性器を入れられただけであの苦痛だぞ……!?卵なんてそこからどう出すんだ……!)」

ブルマ「うわ、大丈夫?あんた汗凄いわよ……。ていうか本当に何も知らないのね……。あ、あとピッコロ、念のため言っとくけど、多分産むの卵じゃないわよ」

ピッコロ「は!?」

ブルマ「人間と同じ構造になってる筈だから。産むのは3キロぐらいのちーっちゃい人間なの。分かる?」

ピッコロ「た、卵ですらないのか……!?」

ブルマ「………うーわ、何か凄い心配になってきたわ……ちょっと、帰りまでに妊娠出産に関する資料作っといてあげるから、ちゃんと勉強しなさいね?」

ピッコロ「あ、ああ……スマン……」

ブルマ「まっそれ追い追いってことで。じゃー本題いくわよお!こっからは気持ちいいセックス講座よ!」

ピッコロ「む、む……!?」

ブルマ「はい今度はこっち!これはさっきの女性器を横から見た断面図ね。まず、この膣穴の上、これは尿道よ。あんたもあるのよね?」

ピッコロ「排泄口か。あ、あるな」

ブルマ「で、この上に突起があるでしょ?これはクリトリス。女性が一番手っ取り早く快感を感じる場所よ」


ピッコロ「……俺にもあるのか?」

ブルマ「ある。多分ある筈よ。ここを優しく擦るように刺激するとすっごく気持ちいいの。うーん……ローターとかあった方がいいかしら?使う?振動で気持ち良くする道具なんだけど」

ピッコロ「え……や、いや、結構だ」

ブルマ「まあいいわ、後であげるわ」

ピッコロ「……」

ブルマ「勿論ちゃんと愛撫で気持ち良くしてもらうのが基本よ?セックスの基本はお互いに身体を触りあって、肌の温もりを感じながら気持ち良くなっていくことだからね」

ピッコロ「お互いに?そ、そうなのか……?」

ブルマ「まあ悟飯くんマメそうだし、きっと開発してくれるわよ、ちゃんとセックスしたら」

ピッコロ「……嫌だな……」

ブルマ「そんなこと言ってる場合じゃないでしょー、あんたね、気持ち良くなれなかったらあんなんただの苦痛よ、まさに暴力よ」

ピッコロ「うむ……(正に暴力だったな)」

ブルマ「でねえ、そのボディータッチの次はここよ、膣よ」


ピッコロ「……(俺の身体は本当にこうなっているのか……?)」

ブルマ「いい?まず、ここ、このお腹側のこの辺ね、有名なGスポットってやつよ。ここが気持ち良いって人が多いみたい。指で優しく丁寧に刺激してもらうのよ。あんなAVみたいに激しい手マンするやつなんてアホだからね、やられたらそれはしっかり指摘しなさい。痛い思いするのは自分だからね」

ピッコロ「ああ。(何を言っているのかさっぱり分からんが、もう面倒だから話合わせて終わらせるか)」

ブルマ「ここまでやってしっかり濡れたら、いよいよ挿入よ。あ、頑張っても中々うまく濡れない人っているからね、その時は潤滑油使うのも手よ。臨機応変にね」

ピッコロ「はい」

ブルマ「しっかり準備されてれば、男性器を挿入された時もかなり気持ち良いわよ~。ベジータも最初はダメダメだったけど、今は大分上手くなったのよ、みっちり仕込んだからね。これも最初はゆっくり動くのが基本。じっくり馴染ませたら、段々動くスピードを上げていくといいわ。女性は感じ始めると子宮口が下りてくるからね。そこを突き上げるように腰を回してもらうと、もうすっごいのよ。頭真っ白になるから。で~」


ピッコロ「そうか。(もうダメだ、何故かはわからんが、もうこの話を聞いていたくない……!)」

ブルマ「ポルチオっていうんだけどね、で、女性がイクと膣が痙攣して、男も気持ち良いらしいのよ、だからお互いに~」







ブルマ「ピッコロ本当に大丈夫?顔色悪いわよ、絶対」

ピッコロ「大丈夫だ。ブルマ、今日は色々すまなかったな。助かった」

ブルマ「本当!?そう言ってもらえると嬉しいわっ。その資料でしっかり自分の身体について勉強すんのよ、何も知らないままじゃ大変よ~?お産で死んじゃう人だっているんだからね!」

ピッコロ「そ、そうなのか。分かった、しっかり勉強する。」

ブルマ「うちで開発したローターと潤滑油も入ってるから、絶対使ってみてね!で、よかったら感想ちょうだい」

ピッコロ「む、むう、それは……ああ、使ったらな……では、世話になった」ビュウッ

ブルマ「気をつけてねー!孫くん達にもよろしくー!」

ピッコロ「…はあ…(女性器の構造や出産の話に関しては本当に勉強になったが……後半の話は殆ど理解出来なかったぞ)」

ありがとうございます。
知識は主にネットからかき集めてみました。
間違っていたらすみません。


ピッコロ「(あと、悟飯の態度のおかしさが分かったのも収穫だったな。あの一件依頼、あいつの頭を読むのが何か嫌で避けていたが、これは一度見てみよう……)」

ピッコロ「ただいま。チチ、すまん遅くなってしまった。夕飯手伝うぞ」

チチ「ピッコロさおかえりだべさー。いいだいいだ、今日はのんびりしててけろ。ん?ブルマさから何かもらってきただか?」

ピッコロ「む!?う、うむ……その、妊娠出産に関する資料をたな……」

チチ「そーけそーけ!ブルマさは研究職の人だもんな、教えるのうまそうだし、いい勉強になったべ?ピッコロさ」

ピッコロ「あ、ああ。……チチすまん、あの、悟飯の部屋でこの資料を読みたいのだが……」

チチ「どーぞどーぞ、しっかり勉強するだよ。」




ピッコロ「はあ……」ガサガサ

コトン

ピッコロ「ん?何だこの透明な箱に入った丸いのは……」

ピッコロ「ローター……ブルマが言っていたあの機械か」


ピッコロ「ここにこの電池を入れて、この丸いのを回すのか」

ウ゛ーーー

ピッコロ「………何なんだコレは……」ゲンナリ

ピッコロ「(何かもう疲れてきたな……)」

ピッコロ「……………」


ウ゛ーーー




悟飯「ただいまー」

チチ「あ、ごはんちゃおかえりー!あんた、今日はピッコロさと一緒にお勉強するべさ」

悟飯「え?ピッコロさんと?」

チチ「んだ。ピッコロさ、今日ブルマさから妊娠出産さ関する資料貰ってきたんだべ。悟飯ちゃも一緒に見せてもらって、ちゃんと知識を持たねえとな」


悟飯「そ、そうなんだ……!はい、僕一緒に勉強してきますね!」

タタタタタ

ウ゛ーーー

悟飯「(?なんだこれ、なんかのモーター音?ピッコロさんかな)」

悟飯「ピッコロさんただいまー。あの、僕も一緒に妊娠出産の勉強したいんですが……」

ガチャ

悟飯「!?」

悟飯、振動するローターを憮然と眺めているピッコロを発見

ピッコロ「悟飯か。」

悟飯「ピピピピピッコロさあああん!?ななななっそれっなななななっろろっロタ……っ」

ピッコロ「ブルマに渡されたんだ。女性器を気持ち良くするための機械だと……随分間抜けな形状だ」

悟飯「(うわー!?うわー!?)」

ピッコロ「あと……」ジッ

悟飯「(ひゃああああ刺激がっ刺激が強すぎる……!ピッコロさんアレ使うのか!?ていうか僕が使うんだよね?!アンナコトやコンナコトとかソンナコトまで……っ)」

ピッコロ「……!!そうか、やはりお前は、またそういうことがしたかったんだな」


悟飯「え!?わああっピッコロさんテレパシーで僕の頭の中を……!?」

ピッコロ「何故素直に言わん?夫婦の基本は何でも隠さず話すことなんだろうが」

悟飯「そっそれはそうなんですけど……っぴ、ピッコロさん!本当に申し訳ありませんでした!」土下座ッ

ピッコロ「?!」

悟飯「ピッコロさんも今色々分かってきてると思いますが、僕がピッコロさんにした事は本当に最低最悪な事です……!何も分かってないピッコロさんが弱ってるとこりに付け込んで、無理矢理に強姦して……っ本当は、こうしていられる筈じゃなかったんです、僕、あの場でピッコロさんに絶縁されてもおかしくなかったのに……っ」

ピッコロ「……」

悟飯「それなのにピッコロさんは僕を許してくれた。それだけじゃない、結婚して子供まで産んでくれようとしています。だから僕、もうピッコロさんが嫌がる事や苦しむこと、したくないんです、いやしません!これは本心なんです……!」

ピッコロ「ご、悟飯……」

支援いただきありがとうございます。
悟飯は冷静になって考えてちゃんと反省した設定にしました。
確かに、あの状況でブルマの家に……と思いましたが、色々リアルに説明してくれるのはブルマだろうと。ピッコロはいきさつ知りませんし。
王子は性関連には真面目な印象です。ブルマに家に来るよう誘われた時のセリフからして。
私は源泉徴収票ではありませんすみません。前回書いたのが初めてのSSでした。



悟飯「だから、安心してください。僕今、ピッコロさんのおかげで凄く幸せで、満足してるんです。これ以上望むなんて、ただの我が儘になっちゃいますよ。」

ピッコロ「……」

悟飯「ですから、あの……その手の中の機械は、しまいませんか。ちょっとその、流石に刺激が……」

ピッコロ「……俺は口から卵を産むんだとばかり思っていた、父の……いや、前身のようにな」

悟飯「へ!?」

ピッコロ「それがどうやら違うらしい。ブルマに今日聞いてきたんだ。子宮で育った赤子は、俺の脚の間から産まれてくるんだろう」

なんと敬称を忘れてしまいました!
すみません源泉徴収票「さん」です


悟飯「そ、そりゃあ……(ピッコロさん口から産むと思ってたのか!)」

ピッコロ「……」

悟飯「………?」

ピッコロ「……ど、どうせ、ここら産むなら、いずれ……また痛い思いはするわけだろう。それに、この資料を見る限り、お前の生殖器異常のデカさだ。赤ん坊は。」

悟飯「え?え?」

ピッコロ「……なら今お前とまたアレをしても、いいんじゃないかとな……い、いつか経験しなければいけない痛みなら、いつ経験しても同じだ。」

悟飯「………はい!?」

ピッコロ「……!い、いいっいらん話をした!忘れろ!イメージトレーニングでなんとかする!」

悟飯「ちょちょちょちょっと待ったあああ!待って下さいピッコロさん!すみませんっ落ち着いて!」

悟飯「それはあの、つまり……っぼ、僕とまた、セックスしてもいいって……?」

ピッコロ「…………」

ピッコロ「」コクン

悟飯「………!………!ぴ、ピッコロさん……!ぼっ僕……!」


ピッコロ「し、したくないならいい。俺も無理にしたいわけではないからな」

悟飯「したいです!本当は目茶苦茶したいです!」

ピッコロ「……さっきしなくても大丈夫だと言っただろうが」

悟飯「!!そ、それは無理にするつもりは無いって事で……!ほ、本当はしたくてしたくてたまりません、大好きなピッコロさんが毎日目の前にいて、しかも僕のお嫁さんで……我慢するの必死でした、いつも……」

ピッコロ「………フン」

悟飯「だけど、あの……ピッコロさんが本気で許してくれるなら、勿論……っ」

ピッコロ「……また……」

悟飯「はい?」

ピッコロ「またあんなに痛いのは御免だ、正直……」

悟飯「!(ひいっ)あのっ多分前回よりは大丈夫です、ちゃんと受け入れる場所があるから……いや違う、今度は僕もちゃんとあまり痛くないよう頑張りますから!はい!」

ピッコロ「じゃあお前もちゃんと勉強しろ。ブルマが寄越した資料のこっから先は、全部セックスに関する事だ。……俺は何かイヤで読めん。お前が読め」

悟飯「はい勿論!ピッコロさん、病み付きになるくらい気持ち良く出来るよう、僕頑張りますね!」


ピッコロ「……セックスがか?それもイヤだな……」

悟飯「じゃあお借りしますね。………」モクモクモク

ピッコロ「……(ふん、俺は出産に関する方を読んでおくか)」

悟飯「す、凄い勉強になるな。あっここマーカー引いとこう」キュー

ピッコロ「……悟飯」

悟飯「はい?」

ピッコロ「セックスしたら、ちゃんと学校の勉強もそれくらい真面目にやれよ」

悟飯「……!は、はいっ(全部お見通しかあ、参ったな、ハハハ)」






悟飯「ただいまー。母さん、これ昨日の学力テストの結果です」

チチ「おかえり悟飯ちゃ。どれどれ……ま!すげえ点数上がってるべさ!あらあ!オラっオラ感激だ……!」

悟天「うわあお兄ちゃん凄いね!」

チチ「悟天ちゃんもちゃんと勉強するだよ」

悟天「えー!?僕勉強きらあい……」

チチ「ピッコロさも喜ぶだよ!旦那さんがこんだけ頑張ってるだ、主婦業にますますやる気が出るだべ」

悟飯「う、うん……!」

チチ「まあやる気出さねえでも、ピッコロさは充分色々できっけどもな。何でもかんでもすぐ覚えちまうだ、まーナメック星人てえのはすげえ生き物だだ。歴代地球の神様やってるだけあるだー」

悟天「そうなんだ!じゃあ僕も将来はナメック星人のお嫁さん貰おうかなあ」

悟飯「え!?(デンデ……?)」

チチ「それはダメだ。本来ナメック星人に性別はねえんだ。ピッコロさはいれぎゅらーてやつだからな」

悟天「そうなの?でも、お兄ちゃんがピッコロさんにしてたこと真似すればいいんでしょ?」

悟飯「悟天!?」

チチ「はああああ!?悟天ちゃっ見てただか!?ごごごっ悟飯ちゃああん……!!」

悟飯「ぼぼっ僕ピッコロさん迎えに行ってきます!気の方向は西の都……ブルマさんちだなっ」ビュンッ

チチ「こら悟飯ちゃ……っ!ああもうなんてことだ……」

悟天「あーっいいな!僕もトランクスくんち行きたーいっ」

チチ「……ドラゴンボールに頼んで悟天ちゃんとトランクスくんの記憶消してもらわねばなんねえ……」





ブルマ「よく勉強出来てるじゃないピッコロ!これで出産はばっちりね!」

ピッコロ「うむ、お前のお陰だ。恩に着る。」

ブルマ「いいからいいから!……で?本題は?した?使った?どうだった?」

ピッコロ「は?」

ブルマ「やあねえ、ローター使ってみたかってこと。あと悟飯くんとの二回目よお」

ピッコロ「……!ど、どちらもまだだ……」

ブルマ「えー!?まああんたが股開くってのは相当覚悟が必要そうだものねえ……。じゃあいいわ、とりあえずローター使ってみなさいよ」

ピッコロ「あの間抜けな機械をか?……」

ブルマ「間抜けって失礼ね。じゃあ形改良したげるわよ。どんな形ならいいの?図面起こすから言ってみて」ピピッ

ピッコロ「か、形の問題ではない。第一何故そんなことをせねばならんのだ」

ブルマ「ピッコロあんたねー。女だからって相手に気持ち良くしてもらおうと任せっきりはダメなのよ。自分でも自分を開発しないと」

ピッコロ「……」フイッ


ブルマ「本当に奥手なんだから……じゃあ薬かなんかどう?」

ピッコロ「薬?」

ブルマ「身体が気持ち良くなる薬よ」

ピッコロ「……(ダメだコイツは)」

悟飯「お邪魔しまーす!ブルマさんこんにちは」

ブルマ「あ、悟飯くんいらっしゃい!」

ピッコロ「悟飯か」

悟飯「ピッコロさんブルマさんにまた出産のこと教えて貰ってたんですね?勉強熱心だな、僕も見習わなくちゃ」

ブルマ「それもあるけどね」ニヤニヤ

悟飯「?」

ピッコロ「おいブルマっ」

ブルマ「気持ち良くなるためのセックスの事もねえ?」

ガシュンッ

ベジータ「おいやっぱりお前か、カカロットの息子。ちょうどいい、修行の相手をしろ」

ピッコロさんは今のままが素敵なので!
すみません!




ブルマ「あんたはお呼びじゃないのよっ」ドガッ

ガシュンッ

おいブルマ!?貴様亭主にこの仕打ちはなんなんだ!くそったれがあああ!!

ブルマ「もうホント空気読めないんだからやんなっちゃう」

悟飯「……」

ピッコロ「……」

ブルマ「じゃあちょうどいいしね!悟飯くんにもしっかり勉強してってもらいましょう!」

悟飯「え!?あはい!」

ピッコロ「おい!」

ブルマ「じゃあ行くわよ!題して『ブルマお姉さんの正しいセックス講座』!まず~」クドクド





ピッコロ「おい悟飯、大丈夫か」

悟飯「すみません色々刺激が強すぎて……」

ピッコロ「だろうな」

悟飯「全部ピッコロさんに置き換えて説明聞いてたら、興奮し過ぎて頭の中がなんか爆発しちゃいました……」

ピッコロ「…………」

悟飯「僕もっと勉強しなくちゃダメだなあ。ブルマさんの説明聞いて、思い知らされましたよ」

ピッコロ「そうか……」

悟飯「もうちょっと待ってて下さいねピッコロさん、僕ちゃんと学習して、出来るようになりますから」

ピッコロ「……まさか他で試すつもりか?」

悟飯「何言ってるんですか!夫婦でしか出来ないことですよコレ!だからピッコロさんも、よそで練習とか考えないでくださいよ!」

ピッコロ「だから何でそういう話になるんだ。……当たり前だろう、貴様と以外あんなこと出来るか、馬鹿者が」

悟飯「……!うわああっピッコロさん大好きですありがとうございますーーー!」


ピッコロ「馬鹿強く抱き着くな!落ちる!」

悟飯「愛してます!本当です!大好きです!」

ピッコロ「しがみつくな!」

ビューン…………





悟空「よお悟飯ピッコロ!おめえらよお、温泉旅行いかねえか、温泉旅行!」

悟飯「温泉旅行?」

ピッコロ「?」

悟空「チチのやつがよお、何か懸賞で当たったんだと。ペアチケットなんだけどよ、どうせならみんなで家族旅行にしちまった方がいいだろ?」

ピッコロ「……俺はあまり興味がないが……おい悟飯、お前は行ってきたらどうだ。人間は好きなんだろう、温泉」

悟飯「……。いえ、奥さんを一人残してとかありえませんから。僕も今回はいいです、父さん、悟天と三人で行ってきてください。」

悟空「そっかあ?じゃあそうすっか」

悟飯「ところで。いつ行くんですか?」


悟空「今週末になるんじゃねえかな。」

悟飯「わかりました。留守番は僕達夫婦がしっかり預かるんで、のんびりしてきてください」

悟空「わりいな。じゃあピッコロもよろしく頼むぞ」

ピッコロ「ああ」



ピッコロ「悟飯、お前もいかなくていいのか」

悟飯「ピッコロさんと二人きりでのんびり過ごしたいです。だから行きたくありません」

ピッコロ「そうか。」

悟飯「そうです。(チャチャチャ、チャンス到来だ……!)」







チチ「じゃあ明日の夜には戻るでよ、悟飯ちゃ、ピッコロさ、留守番よろしく頼むな」

悟天「わーい!旅行だ旅行だ!」

悟空「おーいもう行くぞおめえら」

悟飯「行ってらっしゃーい!」

ブロロロロロ……

ピッコロ「行ったな。では俺は洗濯を済ませておくか」

悟飯「僕も手伝います!」

ピッコロ「悪いな」

悟飯「いえいえ!将来僕達家族だけで暮らすようになったら、ちゃんと僕も家事するんで大丈夫ですからね」

ピッコロ「?ああ、ありがとうな」



悟飯「ピッコロさん、他には何かありますか?」


ピッコロ「昼食だろ。今作る」

悟飯「僕も手伝います!」



悟飯「ピッコロさん!他には!」

ピッコロ「家の掃除だ」

悟飯「僕も手伝います!」


悟飯「他には!?ピッコロさん!」

悟飯「次は!」

悟飯「それはもうやりましたよピッコロさん!」

悟飯「ピッコロさん!後は!?」



ピッコロ「……もう全部終わりだな」



悟飯「じゃあお風呂ですね!一緒に入りませんか?」

ピッコロ「断る」

悟飯「……!じゃ、じゃあ僕行ってきます!」

ピッコロ「……(何を急いでるんだあいつは……)」

悟飯「上がりました!ピッコロさん次どうぞ!」

ピッコロ「……ず、随分早いな(何かこのあと予定でもあるのかもしれんな)」





悟飯は胸の鼓動がいつもより数段五月蝿いのを自覚していた。
ピッコロが入浴に行った後、自室に駆け込み手にしたのは、ブルマからピッコロが渡されたあの例の資料だ。
セックスにおいて、女性をどうしたら悦ばせられるか。それが事細かに、これでもかというくらい念入りに書かれている。

ありがとうございますあまり褒められると調子に乗ってしまいます……!
検索しましたら纏めていただいてて驚きました
※にも何人かは楽しんでいただけた方がいたようで恐縮です
マジキチと言われてもまだやります(キリッ


正直、資料の内容は知らない知識のオンパレードだった。
だからこそ勉強になる。
ピッコロが上がってくる前にと、予習復習をかね読み込む。
そしてハッと気付き、バタバタと部屋中を駆け回って引っ張り出してきたものは、避妊具と潤滑油、そしてあのピッコロが憮然と稼動させていたローターだ。
念のため丸いツマミを回してみる。
内部のモーターが重低音を唸らせ回り、導線で繋がった先の卵形の部分が振動する。まだ電池は充分もつようだ。

これ、使おうかな、どうしようかな……
でも二回目でいきなり機械ってどうなんだろう、引かれないかな、ピッコロさん何かイヤそうだったし……

色々考えた挙げ句、ローターには辞退いただくことにした。
今日を上手く仕上げられれば、まだこの先使うチャンスは出てくるだろう。

使う……そこで悟飯はある事実を思い出し、急激に赤面した。


今のピッコロには女性器があるのだ。
悟飯も生まれて初めて見ることになる、ソレ。

うひゃあああ!と一人で盛大に慌て、いきなりどうしていいか分からなくなり、助けを求めるようにブルマ作の資料をめくる。
女性器の図解のページで手を止めた。
見れば見るほど、頭が混乱していくような気がする。

落ち着け、落ち着け……と自信に言い聞かせるが、そう上手くはいかない。もとから身体は興奮に熱くなり、既に勃起してしまっているのだ。
大陰唇、小陰唇、尿道口、陰核と名称がふられている、複雑な形の性器。こうして眺めてみれば、まさに貝類のアワビとも言える形状に、本当にこれがピッコロについているのかと疑わしくなってしまう。

前にマジマジと眺めたピッコロの股間は、シンプルなたった一つの穴があっただけなのだ。
この図とは似ても似つかない。

二回目だから大丈夫だと思っていた気持ちが、跡形もなく消え失せる。
何が二回目なものか。初めてではないか。
悟飯は青くなった。自分が「ちゃんとした女性」とセックスするのは、初めてなのだ。

また痛がられたらどうしよう……でもピッコロさんは初めてじゃないし、大丈夫、そこは大丈夫……!
自分に言い聞かせなければくじけてしまいそうだ。


「おい」

声をかけられたのは唐突で、悟飯は大袈裟な程に身体を跳ねさせた。
ピッコロが、部屋の入口に立っている。

「また勉強しているのか?お前も真面目というか何というか……」

ぼやくピッコロに、慌てて隠したのは先ほどかき集めた道具だ。
悟飯は布団の中にそれらを突っ込むと、ピッコロに無理矢理に作った笑顔を向ける。

「ピッコロさん、湯加減大丈夫でしたか?」

「俺は熱くても冷たくても別に平気だからな。……今日は静かだな、チチ達がいないと随分違うものだ」

遠くを眺めるような目で、ピッコロが窓の外を見遣る。
その少し寂しそうな雰囲気に、咄嗟にピッコロの腕を引いていた。
突然の行動に踏み止まれなかったピッコロが、悟飯の胸に倒れ込むようにもたれてくる。それを難無く受け止めた。勿論、腹に衝撃がいかないように、優しく。
そうして悟飯は、文句を言いたそうなピッコロの緑色の唇に口づけた。触れるだけの軽いキスだ。

「……何をするんだキサマ……」

「え、あ、ハハハ……」

笑ってしまったのには、自身の心境の変化にだ。
ピッコロの肌を感じた途端、あれ程悩んでいた様々なことが、一気に吹っ飛んでしまっていた。


「何を笑ってやがる、っ?」

「ピッコロさん……」

ピッコロはやはり、悟飯の変化には気付いていないらしい。
いつまでたってもウブな人だと、そこが可愛らしいのだと思う。

悟飯は訝しげに睨み上げてくるピッコロの頬に手を沿え、再び口づける。
今度は先ほどのものとは違う、唇を深く合わせ、舌を絡めあう濃密なキスだ。

「……っん……っんん……っ」

舌でまさぐる度、ピッコロが苦しげな、それでいて劣情を煽るような扇情的な呻きを漏らす。
多少強引に舌を絡めては外し、口腔内の粘膜を舐め上げる。
その度に一瞬怯えたように身体を震わせるピッコロ。たまらず背中を抱いた手で、服の上から身体をまさぐった。

ピッコロの唇の端から、溢れた唾液が緑色の綺麗な喉に伝う。

「っはあっごはん……っ何でいきなり……っ」

「ピッコロさん、今日は僕とピッコロさん、二人っきりなんですよ?……だから、その……」

「はあ?」

丸きり意図を理解してくれないピッコロに、こんな時こそテレパシーを使ってくれたらいいのにと思ってしまう。
しかしそれは叶わぬ事だと、わかりきっていることだ。もとより人間の心の機微には疎い人だ。
悟飯はピッコロの顔を正面から見据え、言う。

「ピッコロさん……僕、今日こそあなたを抱きたいです」


「?……!」

一瞬呆けたピッコロの顔が、次の瞬間には薄く頬を紫色に染めさせた。
抱く、という言葉から、正しい意味を理解してくれたのだろう。

その恥ずかしそうな反応に嬉しくなり、悟飯は思わず笑顔を浮かべてしまった。
アレほどセックスだ女性器だ男性器だと臆面もなく述べていても、実際にセックスとなるとちゃんとこんな顔をしてくれる。

「ピッコロさん、僕も二回目、というか女性を抱くのは初めてなんですが……頑張ります。だから、あなたの身体を任せて貰えますか……?」

「……っ」

悟飯の顔は、間違いなく以前ピッコロを抱いた時と同じ顔をしている。
それに対しピッコロが一瞬怯えた表情をしたのを敏感に察知し、悟飯は優しく、しかし力強くピッコロを抱きしめた。

「もうあんな乱暴なマネはしません。」

「……当たり前だ」

耳元で囁く悟飯に、ピッコロが虚勢をはっているのはイヤでも分かる。
怯えている自分を悟られたくないのだ。
それでも腕の中から逃げないでいてくれるピッコロに湧くのは、欲望より強い愛しさ。

「は、激しいのは禁止だからな。その資料に書いている」

「はい、気をつけます」

答え、身を入れ替えピッコロをシーツに押し倒す。
拗ねたように、ピッコロは悟飯から顔を背け視線を外していた。


悟飯はピッコロの横に寝そべる。そしてピッコロを抱きしめるように身体を反転させ、自分と向き合うようにした。
腹に負担をかけないよう、極力注意した結果だ。
それにピッコロは悟飯より遥かに上背がある。顔を見ながら愛撫するなら、この恰好の方がやりやすかった。

「ピッコロさん、照れてます?」

「俺が照れるか馬鹿者が。」

「そうですか」

ピッコロの意地をはった言葉に、可愛らしさとおかしさから笑いが零れる。
至近距離で囁きあいながら、悟飯はピッコロの上衣の裾から手を差し入れた。
一瞬強張ったピッコロを宥めるようにその触覚を有する額にキスをし、ゆっくりと直に体表に手を這わせていく。
触覚の根本に舌を這わせ、甘く歯を立てる。
ここが性感帯に近い部分だということは、前回で把握済みだ。

「っごはん……っそこは、変だと……っ」

「大丈夫です。気持ちいいんですよそれは」

触覚を嬲るのと、腹や胸をまさぐりながら紫色の着衣をたくしあげていくのは同時進行だ。
ピッコロの体が恐怖にではなくピクンピクンと反応しているのが分かる。

逞しく発達した大胸筋を揉み込む。
男性と変わらない作りであるはずなのに、その行為に興奮は更に高まった。


「……は、何で胸ばかりそんなに揉んでるんだ……」

暫く無言でいたピッコロが、業を煮やしたように悟飯を睨みつけてきた。
正直焦る。乳頭も何もないそこは、性感帯はないだろう。自分が楽しんでいるだけだ。

「す、すみません……じゃあこっち……」

「っ!じゃ、じゃあってお前……っっ」

良い言い訳も思い浮かばなかった為、悟飯は誤魔化すように身体を下に移動させた。
手付かずで綺麗に掃いている下衣。帯を解き、今度は手を下衣の中に侵入させる。
目の前にはピッコロの鮮やかな緑色の胸がある。
一度は諦めたが、どうしても我慢出来ず、その膨らみにむしゃぶりついた。

そのまま、つるりとした下腹部を撫でるように、手を下へと這わせていく。

「っあ……っおい……っ」

ピッコロの焦ったような声が聞こえたのと、悟飯の指が股間の膨らみに届いたのとは同時だった。
それは以前にもあったものだ。
一瞬躊躇う。ここから先は間違いなく未知の領域だ。
だがしかし、ここから先を知りたいという知的欲求と性的欲求が、悟飯の背を後押しする。
くっと、手を更に奥に進める。
指先に感じる、複雑な襞の感触。

「ああ……!?」

ピッコロが悲鳴じみた声を上げる。
たまらず、悟飯は更に手を深く侵入させた。


うわ……

悟飯は驚愕に、内心で感嘆の悲鳴を上げた。
指先で感知したソコは、複雑な隆起があり、間違いなく以前とは様相を違えている。
バクンバクンと心臓が早鐘のように強く脈打つ。
逸る気持ちを抑え、丁寧に襞の間にある窪みに指を進めた。

「ごっ悟飯……!?」

「だ、大丈夫ですっ大丈夫、大丈夫……」

譫言のようにピッコロを宥める言葉は、そのまま自分を落ち着かせるための呪文だ。
しっとりと濡れたソコに指が滑る。濡れているのだ。

「ピッコロさん、本当にちゃんと女性器がありますよ、凄い……」

「っう……っ」

膣に指先を埋めたい衝動を堪え、愛液に濡れた指先を上にずらす。
まさぐり目指すのは陰核だ。
ちゃんと気持ちよくなってもらいたい。その一心しかなかった。

「うあ……!?」

びくりとピッコロの身体が跳ねる。
何かを堪えるように、ピッコロが背を丸め悟飯を抱き込むように背中に腕を回した。
用心深く探る悟飯の指先が、硬くしこった突起を捕らえる。

あった、これだ……!と、悟飯は中指の液体を塗り付けるように指先を動かした。


それに連動するように、ピッコロが身を跳ねさせ悟飯の着衣を握り締める。

「っあっやっやめ……っくそ……っあっ」

悪態を吐くが、ピッコロが感じているのはその切れ切れの喘ぎから十分に知れることだ。
ぶわっと身体が熱くなる。
ピッコロの声に煽られるように、悟飯も興奮が増し、息が荒く乱れていく。

手は動かしたまま、ピッコロの腰の下に強引に空いていた手を差し入れ、乱れた下衣を引き下ろした。
手では届かない場所まで下げたそれを、残りは足でずり下ろす。

ピッコロは悟飯の行動に反応できない。ただ声を必死に我慢し、鳴いているだけだ。
悟飯はそれをいいことに、ピッコロの上になっている足を自分を跨がせるように移動させた。
ピッコロの胸に興奮で熱くなった乱れた吐息を浴びせながら、指の動きを少しずつ激しくしていく。
時折ぬめりを補給すべく、窪みに指を這わせる。
どんどん愛液を増していく膣口。ピッコロも感じてくれているのだと、歓喜に全身が震えた。

「やっやめ……っご、はん……っいや、だっあ……っ」

「凄く濡れてますよ、ピッコロさん……可愛い……とっても可愛いです……」

ありがとうございます!
皆様からいただくレスに励まされて書き切ることができました。
まとめていただくというのは、嬉しい反面大変だなと実感いたしました。

最後におまけです。こういうの無い方が良かったらすみません。

ハンク「ピンー!こっちこっち!」

ピン「お姉ちゃん速いよー!待って待って……っ」

ハンク「速くー!キツネさん逃げちゃうよ!」

ピッコロ「おいお前ら、あんまり遠くに行くんじゃないぞ」

悟飯「ははは、子供って本当に元気ですね」

ピッコロ「全くな……」

悟飯「しっかし、ハンクは本当に見た目地球人ですよね。ピンはピッコロさん生き写しだし……もうちょっと混ざっても嬉しかったんだけどなぁ」

ピッコロ「……いや、それはどうなんだ……」


悟飯「え?ハンクにピッコロさんみたいな触覚とかあってもいいと思いません?可愛らしいと思いますけど」

ピッコロ「……。ピンの瞳の大きさはお前譲りだろう。十分じゃないか」

悟飯「えへへ。……はああ、ハンクはいずれやっぱりお嫁さんに行っちゃったりするんだろうなあ……ちゃんと女の子だし。うう、寂しいな、僕想像しただけで泣きそうですよ」

ピッコロ「……変な男相手じゃ許可できんな」

悟飯「でもピンはピッコロさんと同じで性別ないから、僕達とずっと一緒に住んでるかもしれませんね」

ピッコロ「何でだ。もし必要なら、好きになった相手に合わせて性別を手に入れるかもしれんだろうが」

悟飯「ええ!?そんなっいらないですって!ピンはあのままが可愛いですもん」

ピッコロ「…………お前……」

悟飯「はい?」

ピッコロ「何か妙な性癖があるんじゃないだろうな……」ジト

悟飯「え……。……!?ちっ違いますよ!?僕はピッコロさんだから好きになったのであって……!わああっピッコロさん待ってください!本当ですから!誤解ですからー!」


終わり

いつもありがとうございます!
続編考えてみたのですが、いいネタが思い浮かばず……
それまでは思い浮かんだ短い話しを載せていこうと思います。

反抗期

ハンク「いやー!」

ピッコロ「じゃあこっちはどうだ」

ハンク「いやー!」

ピッコロ「じゃあこれならどうだ」

ハンク「いやー!いや!いやーー!」ジタバタジタバタ

ピッコロ「……そうか」

悟空「あちゃー!ハンク随分駄々っ子だなあー!」

悟飯「最近反抗期なんですよ。何もかもイヤイヤで、ハハハ……」

ピッコロ「ハンク、靴下脱げかけてるぞ」

ハンク「ヤダアアアアッ」

悟空「ひゃー!すげえな。まあハンクの反抗期なんてかわいいもんだぞ」

悟飯「え?」

悟空「ピッコロなんてよぉ、ハンクくらいの時は世界征服しようとしてたからな。とんでもねえ反抗期だったぞ」

悟飯「いやそれ反抗期じゃっ」
ピッコロ「」

今まで散々書いといてアレなんですが、こんなエロばっかり書いてて大丈夫なんでしょうか?SSで。

悟空がピッコロ大魔王を倒して、ピッコロ大魔王が卵を産んだ日ですよ

あまりスレが増えてもどうかと思いまして、このまま続けさせていただきます


悟飯「ピッコロさんにドッキリをしかける?」

※捏造子どもキャラ注意でお願いします

ハンク「そう!学校で習ったんだよ!お誕生日はさぷらいず!ママにびっくりして喜んでもらうの!」

ピン「だそうだ」

悟飯「うん、喜んで貰うのはパパも大賛成だよ?でもドッキリって……今時の学校は何を教えてるんだ……」


悟空「いいじゃねえか悟飯ー、かてえこと言うなって。ハンクー、ピン、じいちゃんも手伝ってやっからな!」

ハンク「ありがとうおじいちゃんっ」

ピン「恩に着る」

悟飯「えええ!父さんも参加するんですか!?……だ、大丈夫ですか……」

悟空「ったりめえよー、可愛い孫の頼みだかんな、オラはりきっちまうぞお」

悟空「よし!ハンク、ピン、ピッコロはえれえ耳がいいからな、作戦会議がバレねえように、あっちの山の方で秘密会議すっか!」

ハンク「わーい!」

ピン「うむ」

悟空「よし!じゃあ行くぞ!」ビュンッ

ハンク「はいはーい!」ピュン

ピン「パパ、行ってくるからな」シュッ

悟飯「あー気をつけて行ってくるんだぞー!……本当に大丈夫かな……」

ピッコロ「まったく、元気だなあいつらは」

悟飯「ピッコロさん」

ありがとうございます。
ハンクは7歳、ピンは2歳くらいの設定です。ピンは少し成長早目の雰囲気で。

ピッコロさんお誕生日おめでとうございます!

ピッコロ「ドッキリか……何をしかけてくるつもりだかな」

悟飯「ハンクとピンだけなら心配しないんですが、父さんが絡むとなるとなあ……」

ピッコロ「ふん、悟空もアレで深く何かを考えたりしない性格だ、大丈夫だろう」

悟飯「ですかね。……ピッコロさん」

ピッコロ「ん?何だ?」

悟飯「お誕生日、おめでとうございます。」

ピッコロ「何回言う気だ。もう聞いたぞ」

悟飯「へへへ、何回でも言いたいですよ。大好きなピッコロさんが生まれた日ですからね、僕も嬉しいです」

ピッコロ「まったく、お前ら人間はいちいち誕生日だなんだと忙しい生き物だな」

悟飯「ピッコロさんだって僕や子供達の誕生日は色々やってくれるじゃないですか」

ピッコロ「……ふん、成り行きだ」

悟飯「ハハハ」


ピッコロ「な、何がおかしい」

悟飯「いえいえ、おかしいんじゃありません、嬉しいんですよ」

ピッコロ「変な奴だな……」

悟飯「ところでピッコロさん、父さん達の会議、聞かなくて大丈夫ですか?聞いとけば、多少対策は立てられると思うんですが」

ピッコロ「秘密会議なんだろう。盗み聞きなど小賢しいマネをするまでもない、あいつらが何をしてこようが別に驚かん」

悟飯「はは、さすがだなぁ」

ピッコロ「第一、事前からの打ち合わせではなく当日に考えるくらいだ、大した内容じゃない」

悟飯「凄いお見通しっぷりですね」

ピッコロ「チビどものことくらいわかる」

悟飯「楽しみですね、どんなことしてくるのかなーあの子達」



ハンク「ママママ!見て!ドラゴンボール集めてきたの!」

ピン「俺は2コ見付けたぞ!」

悟空「いやー、色々考えたんだけどなんかメンドクサクなっちまってよー!ピッコロが喜べばいっか!てなってな。何か好きな願い事しろよ、ピッコロ」

ピッコロ「……お前らというやつは……何となくこんなことになるんじゃないかと思ってはいたが……(ハア……)」

ハンク「ハンクも三つ見付けたんだよ!ママっ何お願いするっ?」

ピン「いい掃除機とかか」

ピッコロ「……お前ら、ありがとうな。俺はとても嬉しいぞ。」

ハンク「へへー!ママ、お誕生日おめでとう!」

ピン「お誕生日おめでとう」

ピッコロ「ありがとうな。……さて。神龍には今、願い事は三つ可能だったか……。何がいいんだろうな、家族が健康に過ごせればいいという事以外思い浮かばん……」

悟空「イシシ、おめぇもすっかりお母さんだなーホント」

ピッコロ「……む、むゲホンゲホン」

パンツは履いていてください。

ハンク「ダメだよーっママにプレゼントなんだもんっママが願い事してくんなきゃやだ~……」

ピン「同じく、だ。」

悟空「そうだぞピッコロ~、こういう時は空気ってやつを読むんだぞ、気じゃねえぞ?」

ピッコロ「そ、そうだな。……ハンク、ピン、俺はお前達が嬉しいならそれが一番だ。だからお前達が願い事をしてくれ」

ハンク「ママ、ハンク達を誤魔化そうとしてる」

ピン「うむ」

ピッコロ「な!?そ、そういうわけでは……!」

悟空「女は勘が鋭いんだぞぉピッコロ?騙せるわけねぇだろ。馬鹿だなー」

ピッコロ「……貴様……」

ピン「あ、良い願い事を思いついたぞ、お姉ちゃん」

ハンク「え?」

ピン「ママは昔世界征服をしようとしていた筈だ。それにしよう」

ハンク「ああ!それいいかもっ」

ピッコロ「待て。別に俺が世界征服を企んでいたわけじゃない。俺の前身、あー……ち、父が……いや……」


ハンク「ママの父……つまりハンクとピンのおじいちゃんってこと!?」

ピッコロ「いや、あの、いや」

悟空「そうだな、ピッコロ大魔王の方だったな。ピッコロはオラを倒すってのが願いだったもんなあ」

ピン「分かった」

ピッコロ「お前ら今の話しは忘れろ。悟空っ貴様もいらんことばかり話すな!」

悟空「ハハハ、いいじゃねえかー」

ハンク「じゃあママ、願い事何にする?」

ピン「何にするんだ」

ピッコロ「……ちょっと考えさせてくれないか」

ハンク「はーい。じゃあ、パパが帰ってきてお誕生日会するまでには考えといてね!」

ピン「そうしろ」

ピッコロ「分かった分かった」

悟空「っしゃ、じゃあ誕生日会の準備すっか!池に魚とりにいくぞー!」

ハンク「はあい!」

ピン「俺が一番でかいヤツを捕るぞ!」

悟空「じゃあみんなで競争だな!」

バシュッバシュバシュッヒューン

ピッコロ「ふー……あいつらが本気で世界征服などと言い出したらどうなるかと思った……」

ピッコロ「(しかし、ハンクが俺の誕生日を祝うなどと言い出すとは……あいつらも成長しているんだな)」

ピッコロ「(……世界征服、か。確かに、昔はそんな野望もあったのかもしれんが……今は微塵も興味がない)」

ピッコロ「(あいつらが無事に成長して、幸せになってくれればいい……なんだろうな、本当にそれが唯一の望みだ)」

ピッコロ「……フン、俺もヤキが回ったもんだ。……今更だがな」フイ






マイ「ピラフ様、あの緑の怪物がドラゴンボールから離れました」


ピラフ「緑の怪物じゃない、元ピッコロ大魔王だろう」

ソバ「しかしいいんでしょうかねえ……今更また世界征服とかお願いしても……」

ピラフ「やるしかあるまい。もうプランも決まっているのだ……!ほらソバ、さくっとドラゴンボールを回収してくるのだ!」

ソバ「ええっ私ですか……!?うう、やだなあ、怖い……」

マイ「男だろう!さっさと行く!」

ソバ「ひええっ」



ソバ「はあ、はあ……っ回収してまいりました!」

ピラフ「……こんなにあっさり七つ手に入ると、拍子抜けだな……」

マイ「さあピラフ様!もうやっちゃいましょう」

ピラフ「そ、そうだな……では移動するぞ!」

ソバマイ「はっ」ゴゴゴ……





バビディ「でえ?僕がこのこ達を洗脳してぇ、暴れちゃえばいいわけだねぇ?」

ピラフ「そうだバビディ!そして我が野望、世界征服を果たすのだ!」

バビディ「ヒヒヒ、君ぃ、生き返らせてくれたのはいいけどぉ、何でそんなに偉そうなのかなぁ……?君から先に支配してあげよっかあ?」

ピラフ「ひい!?いやっあのっすみませんっついテンションが上がってしまいまして……!私達に洗脳は必要ないですよっもうこのままっ何でもお手伝いしますから!」

バビディ「まあ何でもいいけどねー。じゃあいっくよーん。そおれえ!」

ビビビビビッ

セル「……ここは……?」

フリーザ「地獄ではなさそうだね……」

バビディ「おっはよー。君達にはこれから僕の下僕として、世界征服してもらうよん。」


フリーザ「そういうことか」

セル「……いいだろう。久しぶりにあいつらとも戦いたいしな。乗ってやろうじゃあないか」

バビディ「ブウよりかは頼りないけど、まあ手駒としては上出来かなー。ひひっ」

マイ「(ピピ、ピラフ様あああ!ピッコロ大魔王の時よりもやばそうな気がするんですが大丈夫ですか……!)」

ピラフ「(しし仕方なかろうやってしまったんだし!)」

ソバ「(あわわわわ)」

バビディ「じゃあ生き返らせてくれてありがとねん。お前達も一緒にくるのかな?」

ピラフ「いえいえ!あのっ結果だけ報告していただければ結構です!」

バビディ「あっそう?じゃあいっくよーお前達い!」

フリーザ「はあっ」

セル「はっ」

バシュッビューッン

ピラフ「……とりあえず基地に帰るかあ」

ソバマイ「そ、そうですね……」


ソバ「(にしてもどうなるんだろこれ……)」

マイ「(ピッコロ大魔王の二の舞、いやそれ以上に悲惨なことになる予感が……)」

ピラフ「……」



ピッコロ「ん?……」

ピッコロ「ん!?おい、ドラゴンボールが無いぞ?」

悟空「ありー?本当だ、珍しいからハンクとピンが遊んでるんじゃねえか?」

ピッコロ「そうか……?ならいいんだが」

悟空「なあなあピッコロお、オラ腹減っちまったぞ!チチはブルマんとこに行っちまってるし、何か作ってくれよお!」

ピッコロ「お前というやつは……その辺で何かとって焼いて食えばいいだろうが」

悟空「つれねぇこと言うなよー。どうせハンクにも作るんだろ」

ピッコロ「あと30分待て。お前がやたら食うせいで、料理も簡単に終わらん」

レス読み逃してました。皆さんいつもありがとうございます。

悟空「ははは、わりいなあ。魚ならあるんだけどよ、あれはパーティー用だかんな」

ピッコロ「そうか」





ハンク「いっだっきまーす!」

ピン「いただきます」

悟空「いただきまーす!」ガツガツ

ピッコロ「ハンク野菜も食べろよ。ピン、水のおかわりはいるか。悟空!だからもっと上手く食べろ!」

悟空「ふぁっふへ!」

ピッコロ「食べながら喋るな!まったく」

TV「今日は西の都でのグルメスポット巡りを生中継お送りします!和洋中他様々な地域の名店が揃っている西の都。今日はそんなグルメ街を丸ごと食べ尽くしちゃいましょう!」

ハンク「あーっこのアイスおいしそう!イチゴいっぱい乗ってるー!」

ピン「そうだな」

悟空「ふぉー。ほんほはへひひふっは!」

ピッコロ「こういうのも好きか。ハンク、今度食べに行ってみるか」

ハンク「うん!ピンも食べてみようよ!美味しいよ絶対!」

ピン「……まあ舐めるだけならな」

悟空「ゴッゴッゴップハー!西の都だろ?なら今日これからどうせ行くしよ、食べに行ってみような」

ハンク「おじいちゃん本当!?」

悟空「おう!」

ピッコロ「アイス以外にも色々店巡りしているぞ。もっと選んでもいいんじゃないのか」

ピン「あんまり興味ないな」

TV「さて、お次は様々な創作ケーキが有名なこのお店です」

ピッコロ「……何かデザート系ばかりだな」

悟空「女が好きだからじゃねーか?」

ハンク「わああー!このモンブラン凄く美味しそうだよママ!あっこのプリンも!」

ピッコロ「……なるほどな」

TV「ではでは、早速お店No.1人気のこちらのショートケーキを食べてみましょう」


ハンク「ああー、いいな、いいなー。ママ、作って!」

ピッコロ「えっこんなの普通に作れるのか……?」

TV「うーんっ美味しいーっ口の中でとろけるこの生クリーム!甘さ控え目なんですが、それが食べやすくて何個でもいけちゃいそうです!」ドッカアアアン!!

ピッコロ「!?」

ハンク「あれっ」

ピン「ん?」

悟空「ふぉ?」

TV「なっ何事でしょうか?!店の外から爆発音が……!キャッえっ外燃えてる!ちょっとカメラカメラ!」

街中、連続する爆発と逃げ惑う人々

TV「こっこれはどうしたことでしょうか!?まっ街が次々に破壊されています!あ!?空中に人影が!」

バビディ「お前らもっとやっちゃえー!」

セル「まあ趣味ではないが、身体をほぐすのにはいいか」

フリーザ「はっはっはー!久しぶりだと楽しいねえ!」

中々続きを書けないというのに、ご支援いただきありがとうございます……!


バーンドゴーンバッカーン!

ウワアアアー!キャー!

ピン「凄まじいな」

ハンク「うわわわわ!ビルが爆発しちゃったー!」

悟空「あちゃー!あいつらすげえな。ムグムグ」

ピッコロ「食ってる場合か悟空!?何でアイツラが……!?確かに死んだはずどころか、フリーザもセルも地獄に……!は!?」

ピッコロ「ド、ドラゴンボール……!!」

ガタッガサゴソドタンバタンッ

ピッコロ「おいハンク!ピン!お前らドラゴンボールは……!」

ハンク「え?おじいちゃん持ってるよねー?」

ピン「俺は知らん」

悟空「フォハホフハヘエホッ」

ピッコロ「飲め!」


悟空「ゴッゴッゴッブハー!オラも知らねえぞ!」ニカッ

ピッコロ「お前らああああああ!!」

TV「な、何なんでしょうコレは?!恐ろしく強い化け物達が、次々に攻撃をっひっ!?」

バビディ「お前達これテレビの撮影だよねえ?ちょっと僕に喋らせてくんないかなぁ。ヒヒヒ」

TV「キャアア……!」

バビディ「おっとぉ、逃げるとこの女殺しちゃうよん。そうそう、カメラちゃんと向けててね」

バビディ「地球の人間共こんにちはぁ。もう覚えてないかなあ?ま、いいや。単刀直入に言っちゃうよー」

バビディ「僕は大魔導師バビディ。これから世界征服しちゃうよー。皆殺しだよー。ケヒヒ」

バビディ「地球なんかで終わってあげるつもりはないけどねー。まずは手始めにこの街からだよ」

ピッコロ「な、な、何だと……!」

ハンク「この気持ち悪いおじいちゃん世界征服するんだって!ママもTVで宣言したの?」


悟空「ピッコロはそこまではしなかったよなあ?」

ピン「ママはそういうタイプじゃなさそうだしな」

悟空「でもピッコロ大魔王の時は派手だったもんなー!専用チャンネルまであったしな」

ハンク「そうなんだ!凄い!」

ピン「おじいちゃんは派手好きだったのか」

ピッコロ「おじいちゃんなどではない!その話は忘れろ!悟空はそれ以上話したらメシ抜きにするからな!」

悟空「ええ!?」

バビディ「そーらそら、もうこの街も終わりだよー」

???「やめろお前達!」

バビディ「ん?あら、何だか知ってる雰囲気の虫がきたみたいだね」

グレートサイヤマン「もう好きに暴れさせないよ!」

TV「カッカメラあそこ!なっ何かが飛んできていきなり戦い始めました!あれは!?」

ハンク「緑の人?」

ピッコロ「悟飯!?」

ピン「あれがパパか?ダサいな……」

悟空「お、本当だ」

セル「悟飯か。久しぶりだな」

フリーザ「あのサイヤ人のガキか?大きくなったじゃないか」

悟飯「違う!グレートサイヤマンだ!フリーザ、セル、蘇ったのか……!その額のMは……!」

セル「あの茶色の不気味なチビにつけられたのさ。ダサいだろう」

フリーザ「ククク、本当だよ」

バビディ「なんだとー!お前達ご主人様に向かってなんて口きくんだ!いいからその憎たらし緑のダサいのを早くやっつけろー!」

セル「だそうだ、緑のダサいの」

フリーザ「今回は負けないよ、緑のダサいの」

グレートサイヤマン「ダサくないだろ!これは僕の大好きなピッコロさんをモデルにしてるんだぞ!もう許さないからな!」

ドッゴオオオ!!

ハンク「アレママがモデルなの!?うーん……」渋い顔

ピン「……」渋い顔

ピッコロさんの身体や生態ですか……
私も散々考えましたが、答は全く出ません。
しかしあのフリーダムで好きにZ戦士達が全裸になったり敵が全裸になったりしている作中で、ピッコロさんだけは下半身のガードが硬いのです。
これは恐らくピッコロさんには脱がせられない何かがある、は、そういえばナメック星人は単一生殖、どう考えてもオスではない、つまりメスの可能性も、というかそれも有り得ないんだけどこれはシュレディンガーの猫の域……!
つまり蓋を開けるまでは妄想自由じゃない!?
開けた想像を書いてしまえ!
ピッコロさんは俺の嫁!

の勢いで書きはじめました。
長くて申し訳ありません。

しかも俺の嫁ではなく悟飯の嫁にしてしまったという。

ピッコロさんみたいな女性がいたら、全身全霊でプロポーズしますね。ツンデレ通り越して良い保母さんとなってしまったピッコロさん。
堅物そうでいて実は意外にノリがイイとか可愛くてたまりません。
冷徹な部分も頼りがいがあって素敵です。
自分の方が明らかに弱いですが、是非貴女を守る男として私を一生側にいさせてください!とプロポーズします。(迫真)


グレートサイヤマン「行くぞセル!フリーザ!」

フリーザ「仲間も呼ばず向かって来るとは、ボク達も嘗められたもんだねえ。返り討ちにしてやるよ!」

セル「こっちも地獄で遊んでいたわけではないぞ!」

グレートサイヤマン「ハアア!」

ガキイッドーン!ゴッバババッ

悟空「お、本当だ、セルもフリーザも結構パワーアップしてんじゃねえか」

ピッコロ「あいつ……!」

ハンク「パパー!頑張って!」

ピン「おお、パパは本当に強いんだな」


ピッコロ「くそ、油断した……!そもそも誰にドラゴンボールを盗られたんだ……!?」

ハンク「ママ、ママ!」

ピッコロ「ん?」

ハンク「私達も今から西の都行こうよ!パパが戦ってるところ見てみたい!」

ピン「俺もだ」

ピッコロ「はあ!?駄目だ!危ないだろう!ハンクは女の子だし、ピン、お前は二歳なんだぞ!?まだ幼稚園にも行ってないんだぞ!」

悟空「まあおめぇらそこそこ強えけど、あいつらが相手じゃまだちっと分が悪いからなー」

ピッコロ「そういう問題じゃない!とにかくっ」

ハンク「行ってきます!」ビュンッ

ピン「行ってきます」ビュン

ピッコロ「え!?ままま待て二人とも!」ビュンッ

悟空「オラもいくかー!」ビュンッ

ゴオオオオ

ピッコロ「(意外に速いな……!)おいお前達!俺の言うことが聞けないのか!?」

ハンク「だってパパが実際に戦ってるところなんて見たことないんだもん!見たいよママ!」

ピン「後学のためにも実戦は見ておきたいのが本音だ」

ピッコロ「だったら今度おじいちゃんとパパに頼んで見せてもらえ!ベジータでもいいから!」ガッガシッ

ピッコロ「……ふう」

ハンク「ああっママに捕まっちゃった!」

ピン「むっ」

ピッコロ「ほら帰るぞ、パパの戦況も見ねばならんからな……」

ピン「お姉ちゃん!俺に掴まれ!」

ハンク「うん!」

ピッコロ「は?」

ピン「悪いなママ、チャンスはモノにせんとな。パパの気を探って……よし!」

シュパッ(ハンクとピン、消失)

ピッコロ「……は?」

ピッコロ「はあああ……!?」

悟空「あちゃー!この間冗談で教えたのに、ピンのやつ瞬間移動覚えちまったんか!ひゃー!すげえな!」

ピッコロ「孫んんんん!きさまっ貴様ああああ!」

悟空「怒るなってピッコロ!そんな場合じゃねえだろ、な!?ホラオラに掴まれよ、こっちも瞬間移動で行くしか追い付けねえだろ」

ピッコロ「……!貴様、後で覚えていろ……!」

シュンッ

悟飯「ちいいっやるなセル!フリーザ!まさかこんなに強くなってるなんて……!」

フリーザ「くくく、そんな事をほざいてる余裕はあるのかい?ホラ、後ろ見てみなよ!」

悟飯「!?しまっ」

ドゴオオオ……ン

セル「フン、二対一じゃ流石に不公平かな」

悟飯「……っ結構きいたな今のは……っでもっまだまだ!はああ!」ドンッ

フリーザ「おおっと、これも久々だなあ、忌ま忌ましいスーパーサイヤ人め……今度こそ殺してあげるよ!」

セル「こちらも本気で行こうじゃないか」


ギュオオオオ……

悟飯「ふん、それぐらいのエネルギー弾、俺にはきかねえぞ……っ」ビシイッ

悟飯「!?な、なんだ!?身体が動かない……!?」

バビディ「僕がいるのを忘れてもらっちゃ困るねぇ~。粉みじんになっちゃいな、お邪魔虫!」

悟飯「しまった!」

フリーザ・セル「死ねえええ!!」

ドゴーン!!


悟飯「……!!」

悟飯「あ、あれ……?」

ピッコロ「何をしている悟飯、お前が苦戦するような相手じゃないだろう」

悟飯「ピ、ピッコロさん!」

フリーザ「懐かしいな、あの時のナメック星人じゃないか」

セル「今の攻撃を弾くとは、あいつも強くなったということか……ククク……」

ナメックのクからとりました

悟飯「しかし、何でフリーザやセルが復活してるんでしょう?バビディまで……」

ピッコロ「それがな……ハンクとピンと悟空が、俺の誕生日のためにドラゴンボールを集めてくれたんだが……恐らく誰かがそれを盗んでやつらを復活させたんだろう」

悟飯「え!?」

悟空「おおーい!おめえら頑張れよー!」

ハンク「パパママー!負けるなー!」

ピン「パパー!スーパーサイヤ人かっこいいぞー!」

悟飯「え!?父さん!?それにハンクとピンまで……!?ピ、ピッコロさん!?連れて来ちゃったんですか!?」

ピッコロ「強いて言うなら逆だ。テレビでたまたま見ていてな。あの二人が間近で見たいと飛び出しちまったんだ」

悟飯「と、止めれなかったんですか!」

ピッコロ「……悟空がピンに瞬間移動を覚えさせていたんだ」

悟飯「父さん~~~!!」

ドドンッ

悟飯「!」

ピッコロ「おっと!」

セル「ククク、よそ見とは随分余裕だな!」

フリーザ「いくよ!」

悟飯「ピッコロさんは二人を連れて避難しててください!ここは俺が……!」

ピッコロ「ふん、嘗めるなよ悟飯!俺も戦うに決まっているだろう!はあ!!」

バン!

ハンク「凄い凄い!パパもママも強い!」

ピン「俺も戦ってみたい!」

悟空「おめえらはまた今度な!パパとママの邪魔しちゃあ駄目だぞ。っかし、いいなー!オラも久々に思いっきり戦いてえ……!」

バババババッガッゴッ

ドオオン……!

セル「やるなあ悟飯!また強くなっているじゃあないか!楽しいぞ!」

悟飯「同じセリフをそっくり返すよセル!そら!こっちだ!」

ビューン!

セル「望むところだ!ハアア!」

ビューン!

ピッコロ「(!なるほど)フリーザ!お前もついてこい!」

フリーザ「望むところさナメック星人!」

ピッコロ「バビディお前も来い!」

バビディ「言われなくたってついていくわー!うわああ!放せこの緑いいい!!」

ビューン


~荒野~

セル「ほう、随分懐かしい場所だな」

悟飯「ここなら思いっきり暴れられるだろう」

セル「この流れだと僕の相手はお前か?ナメック星人。ふふふ、また八つ裂きにしてあげるよ」

ピッコロ「くくく、どうかな?」ポイッ

ドタンッ

バビディ「いたたた!なんって乱暴なヤツなんだ!フリーザあ!セル!そんな奴ら早くやっつけちゃえー!!」

ピッコロ「相変わらず煩いチビスケだな」

バビディ「なんだとおーーー!!」

悟空「おめえら!あんま近付くなよー!」

ハンク「はあーい!」

ピン「分かった」

悟飯「父さん!子供達連れて瞬間移動でどっか避難してくださいよ!」

悟空「んなこと言ったってよー、なあ」

ハンク「見たい見たい!」

ピン「見たい!」

フリーザ「おやおや、好奇心旺盛だねぇオチビちゃん達は」

ピッコロ「魔閃光!」

フリーザ「おっと!」ヒョイッ

シュンシュンッガッ

ドオオ……ンッ

ピッコロ「(ち、こいつらも地獄で修行してたわけだしな、強くなっている)」

フリーザ「さあ!もうそろそろ決着を着けようじゃないかナメック星人!」

ピッコロ「いいだろう!もう一度地獄送りにしてやるぜフリーザあ!!」

ギュオオオオ

悟空「かー!もう駄目だ!オラも闘いてえ!おい悟飯代わってくれ!」

悟飯「父さん!?駄目ですよ!」

セル「いいぞ悟空!お前もまとめて相手をしてやろう!」

ピッコロ「孫んん!?お前……っ」

バビディ「ウッヒャッヒャー、あのサイヤ人とナメック星人の子供なんて、使いようによっては超役立ちそうじゃーん」

ピン「!お姉ちゃん!俺の後ろに隠れろ!」

ハンク「え?」


バビディ「可愛らしいガキンチョ共だねぇ~!今日から僕の奴隷にしてあげるよ!」

ピッコロ「やめろおおお!!」
ガシッ

ピッコロ「!?放せフリーザ!」

フリーザ「くくく」

バビディ「やーだねーだ!」

ビビビビビ……!

ピッコロ「あ……あ……ハンクー!ピン!」


魔導師バビディの指先から放たれる禍禍しい光線
途切れた時、姿を現したのはハンクとピンを抱き込み守る悟飯の背中だった

ピッコロ「悟飯!?」

フリーザ「おやまあ、そういう結果になったか。これはこれで面白いんじゃない?」

ピッコロ「放せっ悟飯……!」シュタッ

悟飯「……う、うがああ……っ」

ピン「パ、パパ……!?」

ハンク「大丈夫パパ!?苦しいの!?」

悟飯「触るな!」

ハンク・ピン「!?」ビクッ

悟飯「……っ二人とも、パパから離れて……っパパちょっと、駄目、みたいだから」ニコッ

ピッコロ「悟飯!二人とも無事か!?」

ピン「ま、まま!パパがっパパが!」

ハンク「パパが苦しそうなの!ママ、ママ助けて!」

ピッコロ「……!まさか……っ」

悟飯「その、まさかみたいです、ピッコロさん……ハアっ、早く、二人を遠ざけて……!」


ピッコロ「(額にMの文字……!)」

クリリン「おおいピッコロー!!」シュタッ

ピッコロ「クリリンか……」

クリリン「ハンク、ピン!お前ら何でこんなとこにいんだよ!?んん?悟飯やられたのか!?……げ!?」


ベジータ「ふん、懐かしい顔ぶれに、懐かしいわざか」

クリリン「んなこと言ってる場合かよベジータあ!悟飯が敵になっちゃったら、止められる自信ないだろ!?」

ベジータ「なにぃ!?」

ピン「ママっおれたちのせいでパパがっパパが死んでしまう……!」

ハンク「うあああっごめんなさいっごめなさいっパパッぱぱあ……!」

ピッコロ「パパは死んだりしない。大丈夫だ、二人とも落ち着くんだ。……悟飯、大丈夫か」

悟飯「……っ何とか、持ちこたえてますが……っ正直、気を抜くと持って行かれそうです……はあ、は……ピッコロさん、お願いがあるんですが……」

ピッコロ「なんだ」

悟飯「このままじゃ、みんなを傷付けてしまいそうで……僕を、何処か人気のないところに運んでくれませんか……」


悟飯「……っピッコロさんに、一番最初に修行してもらったあの場所が、いいです……っお願いします、ピッコロさん……っグウウッ」

ピッコロ「分かった。今悟空をこっちに寄越す。あいつなら瞬間移動で―――」

ベジータ「馬鹿かキサマは。今悟空がフリーザとセルの野郎をまとめて相手してるんだぞ。」

ピッコロ「ベジータ……!」

ベジータ「おいチビども、こっちに来い」ひょひょい

ハンク「やだっママあ!」

ピン「ベジータっ」

ベジータ「呼び捨てかこのガキ。いいな、こいつらは俺がCCに運んでおく。バビディはクリリンの野郎に追われて逃げてっちまったし、そいつのことはお前が連れてけ」

ピッコロ「しかしっ子供達を守らねば……っ」

悟飯「アガアアア……!」

ピッコロ「悟飯!しっかりしろ……!」

ベジータ「経験者の俺様が忠告してやってるんだぜ、有り難く聞けよ。……理性を失ったら最後、大切なものが総て消えるんだぞ」

ピッコロ「……!」

悟飯「ハアハア……っう、うう……っっ」

ハンク「パパ、死んじゃやだあ……っ」

ピン「パパ……!どうしよう、俺達が我が儘を言ったからだ、俺達が、戦いを見たいなんて言ったから……っ」

ピッコロ「違うぞ、ピン。それは違う。ハンクも泣かなくて大丈夫だ。戦場においては総てが自己責任だ。誰かのせいなんてことはない。こうなったのは、パパ自身の選択の結果だ。」

ピッコロ「それにな。パパがもし、お前達を助けられなかったら、きっと自分が死ぬより後悔していただろう……。……ベジータ、二人を頼む」


ベジータ「……」

ピッコロ「悟飯、行くぞ。向こうに行ったら俺が好きなだけ相手をしてやる。だから……だからそれまでは頑張ってくれ」

悟飯「……ウウア……っ」

ピッコロ、悟飯を抱え出発

ピン「……行ったな」

ハンク「パパ大丈夫かな……」

ベジータ「フン」

悟空「おー行ったなあ、大丈夫かな悟飯のやつ」

フリーザ「どうだかねぇ」

セル「あとは息子くん次第、か。ではこっちは続きをしようじゃあないか!」

悟空「よっしゃあ!オラも全開でいくぞ!」ドッ

クリリン「バビディーッブウの奴呼んでやろうかー!?」

バビディ「やめろおおーっまた頭潰されるのはごめんだよーっアダッ」ベチャッ

~荒野、洞窟~

シュタッ

ピッコロ「おい悟飯、着いたぞ。いいか、ここに座れ」

悟飯「………う、う……」

ピッコロ「……(ちい、もう悟飯の理性は限界か。どうすりゃいいんだ……バビディを倒せば良かったのか?しかしそうしたからといってこの術が解ける確証は……)」

ピッコロ「(他人をあてにするなど論外だが、今は頼るよりしかたない。孫、頼んだぞ……!)」

ピッコロ「悟飯、よく聞け。ハンクもピンも無事だ。お前がちゃんと守ったからな。……今度は俺がお前達を守る。悟飯、暴れたいなら俺を倒して行きやがれ」

悟飯「………」

ピッコロ「(とはいえ、スーパーサイヤ人状態のこいつの相手など、いつまで務まるか……ええい、弱音を吐いている場合か!)」

悟飯「…………」

ピッコロ「…………」

長いこと留守にしてしまい申し訳ありませんでした。
仕事がー!と言い訳したいところですが、仕事が忙しいのを言い訳に睡眠時間を重宝してしまったが故の放置でした……

保守してくださった皆さんありがとうございます!
ここからは終わりまで突っ走りたいです。


悟飯「……ピッコロさん……」

ピッコロ「?(なんだ、まだ意識があったのか……?)」

悟飯「ありがとうございます、ここに連れてきてくれたんですね。懐かしいなあ……ここで修行をしてくれた頃、僕はただの泣き虫で、あなたはまだピッコロ大魔王のままでした」

ピッコロ「……まあな。……悟飯、昔話もいいんだが……お前大丈夫なのか?(俯いているせいで顔が見えんな……)」

悟飯「ねえピッコロさん……僕としましょうか、世界征服」

ピッコロ「そうだな……は!?」

悟飯「ね、いい案でしょう?ピッコロさんの悲願だったわけですし。まあ正確には、前のピッコロ大魔王の願いですが―――。僕からの誕生日プレゼントですよ、愛しい貴方への、最高の。」

ピッコロ「―――バビディの手下になって、か?」

悟飯「んー……邪魔ですよね、バビディもセルもフリーザも、さくっと地獄に送り返しちゃいましょうか。」

悟飯「どんな世界がいいです?ピッコロさん。このままでもいいけど―――ピッコロさんは静かな環境が好きですもんね、全部薙ぎ払っちゃった方が好きかな?」

ピッコロ「……ありがとうな悟飯、お前の気持ちはよく分かった。」

ピッコロはすう……と軽く息を吸い込んだ。
目の前の悟飯は、いつもと変わらないようにニコニコと人好きのする笑顔を浮かべているが、その額にはくっきりと黒字のMの刻印がある。

解決策は依然思い浮かばない。
ただ一つ、グダグダと考えている場合でないことだけは、はっきりしていた。

「随分生意気な口をきくようになったじゃねえか悟飯、そんな台詞は、世の中総てに怨みでも持ってから言うんだな!」

全身に気を巡らせ、右足で強く地面を蹴る。
洞窟から悟飯を押し出すように体当たりをし、中空に踊り出た。

「あれ?喜んでくれないんだ。残念だなあ」

ピッコロの一撃を左腕でガードした金髪の戦士は、憎たらしい程に平然とした表情をしている。
ピッコロは舌打ちして悟飯から距離を置くと、右腕にエネルギーを集中させ始めた。

悟飯の強さは、同じ戦士として一種恐怖すら感じる程のレベルだ。
それは勿論、ピッコロの誇りでもある。もうとうに悟飯はピッコロの強さを追い抜いたとはいえ、師弟という関係を大切にしてくれていたのは悟飯の方なのだ。

ピッコロさんはバレーぐらいで真っ赤になっちゃうお方なので、説明するのは構わないけど自分が「やる・行動」する系は割りと恥ずかしがり屋さんになってしまう印象です。

そして自分でも知らず知らずのうちに完璧な妻・母・家庭維持を目指してしまう方だと思いますので、子供が二人になったあたりから

悟飯「あのーピッコロさん……今日良かったら、あの~……」
ピッコロ「ん?何だ悟飯、明日までにハンクの学校用の手提げ鞄三枚を縫わなければいけないのだが」←手作り。ピっと出すなんて妥協はしない

悟飯「ピッコロさん今日こそ……!ハアハア」

ピッコロ「待て、ピンをトイレに起こす時間だ」ピンそのままぐずり添い寝必要

悟飯「ピッコロさああん!」

ピッコロ「お前明日早くから学会での発表の準備だろ、寝ろ」←常識

てなやり取りが繰り返されていたと思います。
悟飯よく堪えてきましたね(棒

いつもいつも大変申し訳ございません。

「パパ?」

「パパ!」

「すまんな悟飯、俺がドッキリに気付いていたとバラしてしまった。お前からも二人に話があるだろう」

歩み寄ってきた悟飯は、ピッコロに促されるように地面に膝を着いた。
小さな体が二つ、その胸に勢いよく飛び込む。

「パパー!バレちゃってたってハンク達のドッキリ!」

「やはりママ相手に秘密の作戦は難しかったな」

「そうだね、ごめんね?パパがもうちょっと上手くやれれば良かったんだろうけど……」

「ううん!パパもママも、とーっても強かったよ!かっこよかった!」

「俺もたくさん修行して、早く強くなるぞ!」

はしゃぐ子供達に、実はピンには研究者か何かが向いているのではないかと思うピッコロだが、そこはまあ言わなくていいかと見守る。
悟飯がそろっと、窺うように見上げてきた。
その瞳から、ありありと「後悔と反省」の意思を感じ取ってしまい、ピッコロは視線を外して溜め息を吐く。

昔から、自分が悟飯に甘いのは知っているだろう。
お前が俺に人間の温かさを教えてくれてから、ずっと。

「ハンクもね、手からズバって出せるようになるって、おじいちゃんが言ってたよ」


ハンクの言葉に、ピッコロもだが悟飯もぎょっとしたようだった。

「えっおじいちゃんそんなこと言ってたの!?」

「うん!今度教えてくれるって言ってたよね、ピン!」

「ああ。言ってた」

「悟空うう、あいつは全く……」

ピッコロは苦虫を噛み潰したような気分だ。

「あーママとパパが喧嘩してないって分かったらお腹減っちゃったぁっピン、いこっ」

「おうっ姉さん、かけっこ競争だ!」

「スタートぉ!」

「あっお前達……っ食べる前に手荒いうがいするんだそ!」

騒がしく走っていくハンクとピンの背中に、ピッコロは叫ぶ。
直後、ハーイと威勢のいい声が返された。

「ハンクの食い意地は最近お前に似てきたな……」

溜め息混じりに言うと、悟飯は「ハハハ……」と困ったように頬を指で掻く。
その仕種を見て、ピッコロももう本格的に怒りの念はなくしていた。

「今回は本当にしてやられたな。まさかバビディやセル、フリーザまで仕込んでいるとは思わなかった」


「僕も最初父さんに聞いた時はびっくりしちゃいましたよ。何でも、地獄も退屈だから、息抜きに良いって事で快諾してくれたらしいです」

「閻魔様もか」

「界王様がかけあってくれたそうです」

「……お前らな……」

どれだけ暇人なんだと、ピッコロは呻く。
まあ自分もセルやフリーザとの戦闘は楽しんでいたため、どうにも強く文句を言えない。

「……ピッコロさん……僕、ピッコロさんが本当に好きなんです……」

「え?」

それまで笑っていた筈の悟飯が、ぽつりと呟くように言う。
そのあまりに悄然とした顔に、ピッコロは驚いてしまった。
悟飯はまたまにこういう顔をする時が、今までにもあった。
しかしその表情と言葉が、全く結び付かない。

悟飯は地面に座ったまま、自分の膝を抱えるようにして何処か遠くを見ている。

「毎日が幸せで、一分一秒がそれこそ夢みたいで、みんなの顔を見る度に、ああ、これは全部ピッコロさんが僕にくれたものなんだなぁって思うんです……」

でも、と悟飯が僅かに歯を噛み締めたのが分かる。


「僕は凄く幸せです。……でもピッコロさんは?僕は、ピッコロさんの犠牲の上に幸せ面して居座ってるんじゃないかと思うと、怖くなってきて……」

悟飯の言葉は、ピッコロに話し掛けているというよりは独白に近いもののようだった。
ピッコロは静かに悟飯を見据えている。その目はただ澄んで穏やかだ。

悟飯は気付いてはいないだろう、自らの膝に頭を埋めてしまった姿勢では。

「……今日のアレは、本心です……ピッコロさんが世界征服したいなら、僕はピッコロさんの願いを叶える手伝いがしたい。だって僕ばっかり幸せじゃ不公平だ、そんなんじゃピッコロさんが……」

「おい」

ピッコロが呼びかけると、悟飯は漸く顔を上げた。
至近距離に移動して、悟飯の頭を叩く。

「痛い!ピ、ピッコロさん……!?」

「お前はいつも勝手に悩んで、勝手に暴走して、また勝手に悩むんだな。疲れないのか」

「ええ……!」

ピッコロは呆れたという感情を見せ付けるために大袈裟に溜め息を吐き、悟飯の横にドッカリと腰を下ろした。

「いい加減世界征服の事は忘れて欲しいんだがな。世界だぞ、恥ずかしいったらありゃしねぇ」

「今なら簡単じゃないですか」

「……」


何を考えてそう言っているのか分からない悟飯を横目で睨み、ゴホンと咳払いを一つ。

「お前達だって今が幸せなら、それを壊そうなんて思わないだろう」

「はい?」

「なあ悟飯、俺は本来、こうして自分で子孫など残せない体だったんだ。それが色々あって、まあ今はこうなわけだろう。……嫌ならな、俺はとうの昔に全部捨てている。お前には、俺が今何かを我慢しているように見えるのか」

最初は前に広がる森林に目をやったまま、そして最後は悟飯の目を見詰めて、ゆっくりと話した。
悟飯はまだ自責の念にかられていたのかと思うと、切なくなる。
お互いの間に確固とした信頼関係があるのは、揺るぎない事実だ。悟飯を信頼していなかったことなどない。悟飯が自分に向けてくれている気持ちも、疑った事はない。
愛だと言われれば、そうだと納得する。
悟飯も、ハンクもピンも。こんなに温かで失いたくない存在、自分よりも大切な魂。
人間でいう最上の好意は愛だという。では自分の気持ちにも愛だと名をつけてもおかしくはないはずだと、ピッコロは思っている。


しかし時に愛しているからこそ人は悩み、考えるのだということも今は分かったことだ。
ただ愛しているだけではいけないのだ。愛しているからこそ、人は相手の気持ちを慮り、悩み、そして時に傷付くこともある。

ピッコロは思った。
悟飯は自分を愛してくれているのだと。だからこそ何かを色々考え過ぎて、途方もない思考の彼方で更におかしな悩みを発生させてしまったのだろうと。

「……お前は俺の気持ちをアレコレ考えてくれたわけだな。それで俺がまだこうなったことを後悔してるんじゃないかと、そう思ったワケだろう。悟飯、何度聞かれても、俺は自信をもって言うぞ。俺はお前も、子供達も、愛している。お前達を、今の生活を大事にしたい。俺が死んでも、永遠にだ」

「ピッコロさん……!」

大きな目を見開いた悟飯ががばりと、ピッコロにしがみつくように抱き着いた。

「ピッコロさんすみません……!俺、あなたを試すような事をして……!でも俺本気だったんです、ピッコロさんがもしまだ野望があるならって、本気で……っ」

「俺の野望か。勿論あるぞ」

「え!?」

ピッコロの答えに、悟飯が顔を上げ目を見詰めてくる。


「お前がもっと好きな研究をして、その分野の第一人者になる。ハンクとピンがスクールに通って、元気に大人になって、いずれは孫も見せてもらいたいな。悟空は孫がいるわけだから、俺は曾孫も見ないと勝ったことにならんしな」

そこまで言って、ピッコロはニヤリと笑った。

「あと、幸せな生活とやらのためには、一生伴侶と仲良く生活した方がいいらしい。……浮気はさせないぞ、覚悟しておけ」

ピッコロの言葉に、悟飯は顔を真っ赤にさせた後、泣きそうな顔で破顔した。

「はい……!奇遇だな、俺もピッコロさんと同じ野望を持ってました。……ピッコロさん、二人で一生かけて、野望を達成しましょうね」

「そうだな」

どちらからともなく、身を寄せ、顔を近付ける。
二人の顔が静かに、重なった。

「悟飯……だがな、今回みたいなのは二度とナシだぞ」

「は、はいすみません……」

「それとな、……あ、ああいう事がしたいなら、普段から素直に言え。ちゃ、ちゃんと善処するからな、いきなり溜め込んで爆発するのはよせ」

「ピ、ピッコロさああん!ありがとうございますうう!本当に一生愛してます!」


悟空「よー悟飯、ピッコロ!遅かったな!バーベキュー始めてたぞ」

悟飯「すみません父さん。……え?!」

ピッコロ「フ、フリーザ!?セル!?バビディ!?」

バビディ「ヤッホー、僕達もちゃんと手伝ったからね、お肉いただいてるよーん」

フリーザ「フフフ、バーベキューというのもなかなか美味しいじゃないか」

セル「俺はこの骨付きカルビというのが気に入ったぞ」

ブルマ「はいはーいたっくさん食べてねぇ!まだまだ飲み物も食べ物もいっぱいあるわよぉ!」

天津飯「ピッコロ、悟飯、子供達二人とも大きくなったな。礼儀正しいし、二人とも良いコだ」

悟飯「天津飯さん、ありがとうございます。あれ、チャオズは?」

天津飯「置いてきた」

悟飯「え!?」

天津飯「ハハハ、冗談だ。今プーアル達とチチさんの手伝いに行ってるよ」

ピッコロ「そうか」

クリリン「よー二人とも!いや、ビックリしただろー!セルとフリーザとか懐かしすぎだって」

悟飯「クリリンさん、お騒がせしてすみませんでした」



クリリン「いやいや、俺も悟空のドッキリに賛成はしたけどさ、ああやってまたセルとかフリーザ見たらさすがに緊張したよ。しっかし悟飯、バビディに操られてる設定にしようってのは芸が細かいよ、流石だわ」

ピッコロ「何!?」

悟飯「い、いや、あの、アハハ……(滝のような汗)」

クリリン「まあピッコロ途中で気付いてたんだろ?ハンクちゃんとピンが、『ママにバレてたー!』て嬉しそうに言ってたし。ま、お前騙すなんか無理だよなピッコロ」

ピッコロ「……フン」

クリリン「もし俺が18号にこんなドッキリ仕掛けたら半殺しだぜ。お前は優しいよな」

ピッコロ「……」ジト目

悟飯「……(ヒイイイ)」

亀仙人「ピッコロ、御主もすっかりママさんなんじゃなあ。ワシびっくりじゃ」

ピッコロ「ふん」

亀仙人「でもピッコロの裸は見たいとは思わんの。人妻モノも好きなんじゃが」

ピッコロ「……ああ、懸命だな。俺の裸が見たいなんぞ吐かしたら、八つ裂きだ」

亀仙人「その前に超愛妻家の悟飯にボッコボコにされちまうわい」

ピッコロ「!!……ちっ」

ウーロン「亀仙人のじーさん、ピッコロからかうなよ、マジで殺されんぞ」

亀仙人「じゃな。若いっていいのー」

ピッコロ「……」

ヤムチャ「はいはいハンクちゃん焼けたぞー」

ハンク「わーい!ヤムチャさんありがとう!」

ヤムチャ「ピンちゃんは?」

ピン「ちょっとなら食べられる。……あ、姉さん」

ハンク「ん?……ああそっか!ピン、これね?これ」

ピン「よし」

ヤムチャ「え?あれこれイラスト?綺麗だなぁー!」

ハンクピン「ママ!」

ピッコロ「ん?」

ハンク「ママ!お誕生日おめでとう!これね、ハンクとピンからプレゼント!」

ピッコロ「何?」

ピン「えいっ」

ボワンッ

ピッコロ「何だ……は!?」

ピッコロ、フリッフリのウエディングドレスにお色直し

全「えええー!?」

ハンク「すごいっピンっばっちりだよ!」

ピン「姉さんの絵の通りに出せたな」

ピッコロ「ななななな!?な!?お前達!?」


悟飯「ピッコロさああん!?ハンク!ピン!ありがとう!とっても素敵だよ!」

ピン「姉さんが一生懸命写真を見て、自分で考えたウエディングドレスなんだ」

ハンク「ピンがね、魔法でちゃんと出せるよういっぱい練習してくれたんだよ」

ピッコロ「……!そ、そうか……ありがとうな(そんなこと言われたら脱げん……!)」

チチ「まあまあピッコロさん素敵だー!ハンクちゃんは将来デザイナーになれるだよ上手だ!」

ハンク「本当!?やったぁ!」

ヤムチャクリリン亀仙人18号「……」

ピッコロ「お前ら、笑いたきゃ笑え」

ヤムチャ「グッいや無理……」

クリリン「……っ逆逆、いいもん見せて貰ったよ」

亀仙人「……い、いやぁ、ブッ冥途の土産になるわい」

18号「私にも後で着させろよ」

クリリン「え!?」

悟空「おー!似合うじゃねえかピッコロ!」

ピッコロ「お前は寧ろ少しは笑え!」

ベジータ「……何だアレは……」

ブルマ「はいはいっじゃあ素敵なプレゼントも貰ったところで、みんなで記念撮影しましょー!これうちの最新カメラ!ハイチーズの掛け声で遠隔でシャッター押せるの。さあみんな並んで!」

ピッコロ「この恰好でか!?冗談じゃ……っ」

ハンク「ママ……?」

ピッコロ「冗談じゃ済まないぐらい俺に似合っているな。ありがとうな、ハンク、ピン」


ブルマ「はいみんなこっち並んでー!バビディセルフリーザ!あんたらもよ!明日には地獄に戻るんだから記念よ記念!」

フリーザ「何の記念なんだい」

セル「いいじゃあないか。今日はあのナメック星人の誕生日らしいしなぁ」

バビディ「僕このプリン取り置きねー」

チチ「ほら悟空さっいつまで食ってるだ!」

18号「はいっと。じゃあハンク、ピン、よろしくな。頑張っといで」

ハンクピン「はーい!」

ハンク「ママあ!」

ピン「改めまして。お誕生日おめでとうママ!」

特大ケーキを二人がかりで運び込み

ブルマ「はーいいくわよー!ピッコロォ、お誕生日おめでとう!ハイチーズ!」

全「おめでとうピッコロ!」

カシャッ

夜も更けまして


悟飯「ふふふー。良く撮れてますね写真。ピッコロさんすっごく綺麗です」

ピッコロ「……フン」

悟飯「……ピッコロさん」

ピッコロ「何だ」

悟飯「お誕生日、おめでとうございます。ピッコロさんがこうしてここにいてくれること、本当に嬉しいです。……一生、僕と一緒にいてください」

ピッコロ「……当たり前だ、頼まれても別れてやらんからな。二度も三度も野望を達成出生んのは、俺の沽券に関わる」

悟飯「僕もです。僕は今まで反古にした約束はありません。……愛してます、ピッコロさん」

ピッコロ「……俺もだ」

チュ

悟飯「ピッコロさん……三人目作りません?今度もピッコロさんに似た可愛いコだといいな」

ピッコロ「……俺は次はお前に似た男がいいんだが……あっちょっこらお前……っ」

悟飯「好きです本当に好きでたまりませんピッコロさん、可愛いです」

ピッコロ「っ!お前は全く……っうあっあ……っんん……っ」


悟飯「次乳首出てきたら、ちゃんと開発しましょうね!」

ピッコロ「……はあ、好きにしろバカ野郎が……」


END




何度も長々と間を空けてしまい申し訳ありませんでした。
勢いで書いてしまったため、原作の時間軸設定とかなりずれてしまったり、自分で書いたことを忘れていたりと酷い出来になってしまっていたところが悔やまれます。
こんなSSですが、保守して下さった皆様ありがとうございました。
励ましの言葉をたくさん貰い、皆様には感謝してもしきれません。

ハンクはまだズバっ出来ません。両親の教育方針ですね。

それではありがとうございました。また何処かでお会いしたらよろしくお願いいたします。

ピッコロさん愛してる!お誕生日おめでとうございます!

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