とある木原の上条当麻 (399)




「他者から愛されるということは、同時に他者から憎まれるという事だ」





SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1374753003


とある木原の幻想殺しの訂正版となります
更新は一週間に一回程度を目指しています
この作品には軽い暴力的な描写があります




男の身体に、銃弾が撃ち込まれた




ニューナンブM60、別名S&W M37。日本の警察官の武器に採用されたこの銃を持つ男は警官であった。
ニューナンブの銃口(マズル)から放たれた.38スペシャル弾が男の身体に一発撃ち込まれ、男の身体から赤い液体が漏れ出る

ターン、ターンという軽い音とともに火薬の燃焼ガスの圧力により弾が撃ち出される、男の身体に撃ち込まれる38口径の弾丸

それは男の身体に穴を開け、鮮血を飛び散らせる

男が倒れるように床に突っ伏した

その光景を見た、妻らしき女が夫に駆け寄る。だが、返事は無い

男の身体から赤い液体が広がって行く

まだ僅かにびくびくと痙攣する男の頭に、更に二発、三発と銃弾が撃ち込まれ、その首から上はただの肉片へと成り果てた

その姿を見た女が発狂したように叫ぶ

外の雨音が大きくなる

男は殺された

それも、本来市民を守るはずの警官に
それは必然だっとのかもしれない
男の妻は男を殺した男の元恋人であった

愛、故の犯行

人に愛されるということはそれだけ人に憎まれるということだ

例え、それが理不尽な逆恨みであったとしても

泣きじゃくる女。その様子を悲しむでも喜ぶでもなく無機質に見つめる警官

カチャリと銃口が次の目標を捉えた、銃の照準具(サイト)に映る女の姿。彼は躊躇なく引き金を引く

燃焼爆発による爆音が響いた後、女はその場に崩れ落ちた、男に覆いかぶさるように

そこに、物音で目を覚ましたのか女の子供が現れた。少年は寝ぼけているのか親の死をただ呆然と見る

雨音が一層大きくなる


警官は今度は少年に照準を合わせ撃鉄を起こして引き金を引く
だが、球は発射され無かった

弾切れ

その光景を見て、警官は笑う
拍子抜けだ、お前はなんて運のいい奴なんだと

警官が血で濡れた手で少年の手を掴む
少年はきょとんとした様子で警官の顔を見つめる

警官は笑っていた、大爆笑だった

その顔は人を殺した後だとは到底思えない満面の笑みだった


それにつられて少年も笑う、親が死んだという事実も分からずに



この世にヒーローなんていない

そこにいるのは仮面を被った偽善者だけ

我が身を守ってくれるのは『科学』だけ



だから

だから、俺は_____。

注意

>>3でも言っている通りとある木原の幻想殺しの訂正版です。
・キャラ崩壊が著しいです
・訂正版の割には内容はほぼ違います
・カップリングは無いです。ただし死ぬ人は沢山でます。
・更新は一週間が目安です。二週間来れない時は何かします
・こういう地の文スレは苦手です。誤字とか色々あっても生暖かい目でみてください。
・感想、質問などは出来るだけレスを返します。その他、たまに安価があります。


*進研ゼミの人です。期待はしないで下さい

ゼミ☆

「_____あー!もう、くそっ!ふこうだぁー!」

男子生徒=木原当麻は己の気持ちを口から漏らしながら、人気のない道を猛スピードで駆け抜ける

時刻は12を過ぎた深夜、完全下校時刻などとっくにすぎてしまった街中には人はおろか車さえ走っていない

そんな街の中を走り始めて、かれこれ30分たつ

木原当麻。彼を追いかけるのは、同い年か一つ年上くらいの男達8人。

その数を確認した木原はこれでも最初と比べれば減った方だと頭の片隅で思った。

今日、と言っても先程時計の針が一周したので正確には昨日のことになる

昨日、上条は期末試験の結果が思った以上に良かったため、奮発してファミレスに行った

思えばこれが全ての元凶であったのかもしれない

もしファミレスに行かなければ、今頃は家でゆったりと風呂に浸かった後、床に就けた事であろう 。

ファミレスに入店した後、苦瓜と蝸牛の地獄ラザニアを頼んでるんるん気分で待っていたら不良どもにカツアゲされた

別にカツアゲという行為自体は良かった……良かったというのはあらぬ誤解を生むような気がするが気にしないでおこう。

そういう奴らはこの街では少なくはない、裏路地に入ればカツアゲなんてことは悪戯レベルで扱われている。だから、こういう奴らは少しばかり痛い目に合わせてやれば大抵おとなしくなる。

幸い、父から武術の手解きは受けたので
その辺の"武装無能力集団(スキルアウト)"にぐらいなら余裕で勝つことが出来る

だが、席から立ち上がろうとした俺の前に一人の女が現れた
見た目14歳くらいの女子中学生、制服からしてかのお嬢様校、常盤台中学の生徒だろう
そいつは不良どもに電撃を打ちやがった



お陰で不良共はそいつを俺の仲間だと勘違いした挙句、逆恨みされて不良達に追われるハメになった。


あぁ、本当に不幸だ

ごめんなさい、寝落ちしたよ
これから投下します


少女が逃げた場所、そこはデパートの中だった

夏休みに入り、外に出かける人が増えた所為か駅前にあるセブンスミストにはかなりの人がいた。
その人ごみの中を少女は全力疾走で駆け抜ける
エスカレーターを駆け上がり二階へと急ぐ
動きにくい修道服を着ているにもかかわらず、彼女は走る走る

へぇ、別人って事はこの人たちID被りか、凄いな


彼女が向かうのは最上階

この街の地形を知らない彼女にとってこの街を上から見下ろし場所を把握するのは大切な事だ

更に彼女には完全記憶能力というものがあった、一度見ればその景色は永遠に記憶される

彼女は逃げるためにただひたすら最上階を目指す

「……おや、遅かったね」


だが、少女が向かった先には


「では、大人しく捕まって貰いましょう」


既に魔術師が先回りしていた


「悪りぃ、遅れたか?」



そこに、一人の少年が現れる


「おや?誰だい君は」

そこにいたのは少女と先程の男女
最上階には何故か誰も人がいなかった
目の前に洗われたのは赤髪の神父
声をかけられた、神父は意外そうにこちらを見ていた

「あー、気にすんな。俺はただの通行人Aってとこだ」

「……一応人払いのルーンを仕掛けて置いた筈だけど?」

さっきはよく見えなかったが、近くで見ると男は外部者のようだった

白人で2メートル近い身長。
だが、その見た目とは裏腹に若そうな見た目
黒い服に身を包んでいる

上条がそれを見て感じるのは『戸惑い』と『疑問』
上条は端くれとは言え研究者だ、能力者か一般人かどうかならある程度見分けがつく

だが、ソレ(神父)は違った

まるで、ここに存在してはいけない物が存在してしまっている。
そんな風に感じた

一目で分かる。
こいつは超能力者じゃない、間違いなくこの街の外から来た人間だと言う事が


「神裂、ここは僕に任せてくれないかな?」

「……分かりました、ですがやりすぎないで下さいよ」

「分かってるよ」

男の隣に立っていた女が消えた
例えなどではなく、確かに消えた

「テメェ、何者だ?」

「ヒーロー気取りの通行人君…君にはステイル・マグヌスと名乗りたい所だけど、ここはFortis931と言っておこうかな」


「俺が偽善者(ヒーロー気取り)?それは笑えない冗談だな」


そうだ、俺はそんないい奴じゃない
偽善者は偽りであれ少しは善がある

俺は、そんなにお人好しって訳じゃない

「そうだな…俺は」

今日はどうもハズレ続きだ
パジャマも
メロンパンも

だから、今度はアタリを引かないとな



「研究者(マッドサイエンティスト)だ」

戦いが始まった
少女(アタリ)をめぐる戦いが

魔術師がくわえていた煙草を指で横合いへと投げ捨てる
それを辿るようにオレンジ色の軌跡が空中に浮かぶ

「炎よ___ 」

魔術師がそう呟いた瞬間、オレンジ色の軌跡がさっきのギラギラとした反射光とは比べ物にならないほどの光と熱を放つ

燃焼と爆発。

その光が、熱が木原に危険を知らせる
この攻撃が直撃したらお前の命は無いと

それに対して、木原当麻は何かを取り出す

「爆弾てのは人類の英知の一つだと俺は思うんだ」

それは爆弾
木原の掌に収まるようなその爆弾が爆風に向かって投げられる

その名はC-4
TNT換算での威力は約1.34倍
3.5kgあれば幅200mmの鉄製H鋼を爆発の一撃で切断できる程の恐ろしい威力を秘めたその粘土状の固形爆弾が飛ぶ。
その爆弾を確実に起爆させる方法は、起爆装置や雷管のみ。


「アハハ___」


木原は静かに装置のスイッチを押す

直後に起きる強大な爆発。


その爆発が炎を『掻き消す』

魔術師は笑っていた

「巨人に苦痛の贈り物を」

魔術師は笑いながら灼熱の炎剣を振るう


警告としての攻撃

魔術師からしたらこの程度の攻撃はただの警告にしか過ぎないのだ
真っ赤な炎、辺りを照らし尽くす炎
それは木原に喰らい付き、爆発する

灼熱と閃光

耳がキーンとなる程の爆音と
目が眩むような光を生み出す


「少しやりすぎたか、な?」


魔術師がニヤリと笑った

魔術師の炎の温度は摂氏3000度、人肉が溶けるほどの熱である

つまり、木原当麻という人間は間違いなく炎に巻き込まれて
骨も残らず吐き捨てられたガムのように床に溶けてこべりついているだろう


魔術師は炎が消えた焼け跡を見て呟く


「ご苦労様、お疲れ様、残念だったね。ま、そんな程度じゃ1000回やっても勝てないってことだよ」

魔術師はどこからともなく煙草の箱を取り出してまだ消えていない火で煙草に火を灯す




「だぁれが死んだって?」

「テメェよぉ、いきなりそれはねぇんじゃねぇのかぁ?」


爆炎から現れる人影
彼の白い学生服は所々黒く焦げているが
上条当麻は無事だった

「______ 、な!?」

「人が何にもしてねぇのに手ぇ出してくるとはテメェ何様だって聞いてんだ」

ギロリとこちらを睨む上条の目
その目と魔術師の目が合った瞬間、ゾクリと魔術師の背中に悪寒が走る
まるで、蛙が蛇に睨まれたように


絶対的強者の眼がステイルを見つめる

「お前がその気だって言うんなら」


木原が魔術師に聞こえるような大きさの声で言う


「木原さんは優しいから、今回は爆弾だけで済ませてやるよ」


彼が足の裏を地面に叩きつける
子供が地団駄を踏むような行動と共にカチッと何かの音が鳴った

「…っ!?」

瞬間、連続でステイルの周りに爆発が起きた

魔術師を包み込む爆発
それと同時に広がった爆煙が視界を奪う

「おぉっと、油断大敵だぜ!」

滑るような動きで木原が爆煙の中に現れる
その合間は言葉通り『一瞬』
通り魔のようなその一瞬に木原はステイルに攻撃を加え
爆煙の外へと消え去る


「さて、下準備は出来た」


木原はポケットから何かを取り出す


「お前が降参しなければ、お前は後」

それを手の中でくるくると回す
まるで、魔法の杖を回すように



「40秒足らずで死ぬぞ?」

実は眠くて最初テキトーだったよ
次回はみんなお楽しみ虐殺タイムですよ


同じじゃつまらないので戦闘シーンは書き直しますね

>>118
本当だ、すいません

>>1は死んだ!もうこない!!

≫)213なんとなく
上条「人の夢は、儚い」だと思う。
確証はないけどな

>>217
ナ、ナンノコトカナー


の初めとか、月末は忙しいのよな
今日投下するから許してくださいごめんなさい


「完全記憶能力…ね」


携帯端末を操作しながら木原がゆっくりと口を開いた


「親父に教えたら喜びそうな研究材料だな、ソレ」


けらけらけらと乾いた笑い声が暗い部屋に響く

どこから出しているのか分からないその声は何故か耳に残る特殊な音だった


「研究材料!?」


血相を変えた魔術師が木原を睨む

しかしその上げた顔を木原は思い切り踏みつけた


「ま、そうカッカすんなよ。冗談だよ 冗談」


けらけらと笑う

その手には先程買ったメロンパンが握られていた


「お前も食うか?メロンパン、お前が落としたヤツだぜ」


土だらけのソレをステイルの口に無理やり押し付ける


「くっ……まあいい、こちらは情報を渡したんだ」


「さっさと彼女を解放してもらおうか」


そう言って魔術師は木原の方に目線を向ける

魔術師の瞳に映るのはさっきまで木原が操作していた携帯端末、その画面。

そこには一人の少女が映っていた

体中に火傷や打撃痕、血跡等がついている

少女の左目は薄っすらとしか開いておらず、右目も焦点が合っていないようだった


「はいはい、優しい木原さんへのお礼と謝罪も忘れずに」


けらけら、と又乾いた笑い声が響く

渇いたでもなく、嘆いたでもなく、かすれた様な渇いた音が

何度も、何度も



決して止むことなく響き続ける。





「全く、哀れだな」


くるりと画面をこちらへと向ける


『えー、今日の最下位は山羊座のあなたー…今日一日は血の雨が降るような最悪の日になるでしょう』


画面に映っているのは黒髪のお団子頭を左右に揃えた、中学生ぐらいの小柄な少女

可愛らしいその女の子は楽しそうに星座占いを読み上げる


『ですが、そんなあなたは傘があるといい一日になるかも!』


ぴょんぴょんと、少女が軽くジャンプする


「今見てる視覚がすりかえられてるともきづかないしな」


暗い部屋が急に明るくなる

そこに現れたのは、セブンスミスト最上階。木原と魔術師がもともといた場所だ

魔術師はその一角でぼんやりと立っている


幻覚。

ステイルが見ていたものは全て嘘だった





「本当、おかしくって腹が痛くなっちまうくらい哀れだな」


そう言って、木原は頬を少し吊り上げた


第二話『アガスティアの葉』


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葉の検索。

アガスティアの葉の取り出しに際して男性の場合は右手の親指、そして女性の場合は左手の親指の指紋が必要となる。指紋の部分だけをナディ・アストロジャーに渡し、ナディ・アストロージャーは、それを持って葉の保管されている倉庫へと1人入っていく。その時点で相手にはプロフィールはおろか、依頼者の名前すら話さない。向こうもそういった情報は一切必要としない。葉は、指紋のパターンによって108種類に分かれていて、依頼者の指紋のパターンの葉が集められた束を持って、再度現れる。次に、その束に中に、依頼者の葉があるかどうかを検証するプロセスが始まる。

例えば「きょうだいは1人である」「それは、女性である」「父親は、生きている」こういった簡単なことに対して、依頼者が「イエス」「ノー」で答えていく。少しでも違えば、次の葉に進む。その束すべてが合わない場合には、別の葉の束を再度取り出しに行くことになる。見つかれば、最後には「彼の名前は〇〇」といった具体的に依頼者の名前、あるいは両親や祖父母、離婚した相手の名前など具体的な固有名詞を言い当てる。さらに条件を詰めていき、依頼者の生年月日を述べ、葉の検索の作業は終了となる。何分で葉が見つかるかは、開けてみないと分からないが、長い場合には、5時間かけても見つからなかった場合もあれば、3~4の質問の後、すぐに本人の名前が出てきた例もある。

実際に現地に行くと、イエスノーだけではなく、「あなたの名前は4音からなる」「いいえ」「では3音」「イエス」「最初の名前の音は、アイウエオからなる」「いいえ」「じゃあ、カキクケコのどれかだ」「イエス」……というような調子で行われることもある(ヴァティスワランコイル・シバサミーの館)これらの質問から、結果として導かれる答えを「もともと書いてあった」と主張するアガスティアの館もあるようだ。


ーーーWikipediaより引用。


ーーーーーーーーーーーーー

大事なことなので(ry
こんなスレの為に時間かけさせてすいません


なんか今、とある俳優の幻想殺しってのが頭に浮かびました
浮かんだだけですが

224、225間違えて書き込んでしまいました
すいません。

>>227-228
把握です

寝ます
おやすみなさい

上条厨キメエ。
原作じゃ人間性全くなしの不人気キャラなのに異常に美化してんじゃねえよ。
不人気キャラの厨はそれ相応の振る舞いをしててくれよ。





木原「ムカつく野郎は、ぶっころさねぇとな」



今日はペース早めでいくで
当然質は落ちるけど、インなんとかさんくらいまではいくと思うで

ほなな

夜の暗闇に光る3つの影。


マントを被ったその3つの影は木原の作った科学の産物だった。


木原の切り札であるその機械。それは、神裂との距離をゆっくりと詰める



「だから、無駄だと言っているでしょう」



不意に神裂の刃が先頭の一機を捉えた


だが、その影は切れない。



「驚いたか?そいつは特殊な方法で作られた機械人形さ、よっぽどの事がねぇと壊れねぇよ!」




「奇襲!?ですが……」


「ふーん、ソレ。ワイヤーを使ってたのか…どうりでおかしい訳だ」



近づく残りの2機、それはスピードを上げて神裂へと突っ込む



「そいじゃあ、木原さんからのプレゼントだ!3つの内、どれかに俺が隠れていてどれかに爆弾が仕掛けてあります」


「さて、一体どいつの中にいるでしょうか?」



「ッチ……ならば、2機とも落とすのみ!」



近づく残りの2機を神裂は一刀両断した



「あーらら、残念外れ」



だが、木原の声は消えない


バゴン!という蓋が空く様な音がした後


神裂が最初に壊した一機目から木原が飛び出した



「言っただろ!3機の内の一機に隠れているってな!!」



そして彼は足元の機械人形を蹴り飛ばす



「“狂化装甲(ハードドーピング)”ってところだな、発条包帯の試作型…って言ってもわからねぇよな」



蹴り飛ばした機械人形はまるで打ち出された砲弾のように高速で神裂の元へと飛んで行く



「くっ……早い!」


「オルテガ、マッシュ、ジェットストリームアタックをかけるぞ…なんてな!」


「ほらほら、避けねぇと大爆発するぜぇ!」


「爆弾は一つだけに仕掛けてある筈じゃ…」


「あぁ、あれ?」




「あれ、嘘。本当は全機に仕掛けてありますよー」



「!?」



「(くっ…流石にこれ以上は……やはり一度撤退を)」



だが、木原は逃がさない



「知ってるか?ドムは踏み台にされるんだぜ」


「なっ……」


「以外って顔してんな、そんなにお前の目の前に現れたのが以外だったのか?」


「そりゃ当たり前だ、科学で補い切れない、科学で説明できない、それが木原だ」


木原はその拳をゆっくりと握る


「魔術かなんだかしらねぇけどよ、テメェの勝手な事情で人を邪魔してんじゃねぇよ」


そして、彼はその拳を腕が千切れんばかりの力で思い切り突き出す


「それでもお前が、お前らが俺の邪魔をするっていうんなら」


その拳は神裂の顔に吸い込まれるように突き刺さる




「まずは、そのふざけた“理論(げんそう)”をぶち殺す!」




そして、神裂は吹き飛ぶ

狂化装甲によって強化されたその腕力は凄まじく神裂はそのまま近くの歩道橋の柱に激突した




「ククク…楽勝だ聖人、何が世界に数人しかいない天才だ」


木原は笑う

神裂の事を大きな声で笑う


「これが科学だ、俺のは嘘っぱちだけどな…木原舐めんな」


木原がゆっくりとその場を立ち去ろうとする

だが、その足取りがふらつく


「うっ…やべ……止血上手く行かなかったか?視覚が……」



そして、彼の視界は次第に暗くなって行く

彼の倒れる直前に見た光景

それは


「あ、いた!朝の人!!」



純白の腹ペコシスターさんだったとか


暗転。

ここでまた安価
あなたは嘘つきと嘘を付かない人どちらが好きですか?


少し席を外すので、帰ってくるまでオナシャス

伸ばした手にかぶり付いたのか

>>248

インなんとか「がぶー」

上条「わー、いたい」

インなんとか「みんなも進研ゼミやるんだよ」


上条「進研!」

インなんとか「ゼミ!」



~完~

進研ゼミEND


全ては>>348の思いのままに…
そんじゃHTML化依頼してくる

いや訳わからんしw
続きはよ

>>356

すまんな、今から投下。
これがラスト投下にする(確定)。

その為のHTML化依頼という背水の陣

N寝
O落
Tち


さて、頑張るよ
途中安価あるからよろしゅう


ヒビは広がっていく

少女の顔からだんだんと世界を蝕む様に


突如、ヒビの隙間から光が漏れた


青い、とても気持ちの悪い光

それは広がる割れ目の合間を縫って世界に広がる

それを見た木原の頭に、ある一つの言葉が浮かぶ



魔術。



もしかして、この空間は魔術で構成されているのでは無いのだろうか

そんな考えが頭にくっきりと浮かんだ



「対象に増援を確認…」


隙間から聞こえる声。

まるで合成音声システムが話した様な抑揚の無い平坦な声が空間に響いた


「どういう事だ神裂?あいつは起きない筈じゃ…それにこいつはなんだ!」


続いて聞こえて来たのは、あのムカつく不良神父の声

やはり、俺は魔術によって幻影を見ていたらしい


「これが、教会が私達に隠していた物……ですか…」


教会…?

一体何の事だ?



「……お目覚めですか?上条当麻」

「あぁ、最悪の目覚めさ」

「悪いけど、今こっちは手を離せなくてね。悪いけど後にしてくれるかな」


目覚めた部屋。

そこには不良神父の持っていたカードが部屋全体を覆う様に張り巡らされていた

目の前には赤い火の魔神らしきものが二体。

部屋は台風が起きた後みたいに中の物がぐちゃぐちゃにされていて


その奥には、白い少女が浮いていた


「おい、魔術師。これは一体何の“実験(パーティ)”だ?」

「ちょっと早めの“仮装大賞(ハロウィンパーティ)”ってところかな、君の国でも有名だろ?」

「そりゃ随分と気が早い、ハロウィンは11月だぜ」



ニア1 話を聞く

2 話を聞かない

↓2



「で、あいつは何なんだよ?」

「………あれは、あの子は、さっきまで貴方の夢に出て来ていた。インデックスですよ」

「インデックス……あれが?」

「あぁ、君は完全記憶能力という能力を知っているかい?」

「完全記憶能力、聞いた事はある。一回見ただけで全てを記憶出来る人間…でもそれがあれに何の関係が」

「人の記憶はね、一定量しか覚えていられないのさ。だから、普通の人間は記憶は忘れる事でその容量から溢れない様に調整をしている。まるで、穴の空いたポリバケツから水が漏れ出る様にね」

「でも、あれには…あの子にはその穴が無いんだ。だから水は溜まる一方、やがていつか溢れてしまう」

「私達は、そう教会に言われて。彼女の記憶を一年ごとに魔術によって消して来ました」



「一年ごとに記憶を消さなければ、脳が圧迫されて彼女は死ぬとね」


「…おい、ちょっと待て。それはおかしい」

「俺の兄貴は…まあ義理の兄貴なんだが。その人は医者なんだけど」

「昔、兄貴に少しばかり人間の記憶について教えてもらったことがあるけど。人間の記憶は、たかが一年くらいの記憶じゃ満杯にならねぇだろ」

「人間の脳みそはギガどころか、テラは軽くある。しかもだ、人間の脳の記憶容量は大脳皮質だけで140テラ・ビットはある」

「さらにだ、俺達の脳内では神経細胞ひとつが「素子」に当たり、それぞれがシナプス結合することによって演算が行なわれてる。これは能力研究では常識だ、大脳皮質の学習記憶はこのシナプス結合によって作られる細胞ネットワークのことだ」

「人間の大脳皮質には神経細胞が約140億個あある。つまり、シナプス結合は細胞一個に付き平均で一万になる」

「これを計算すると、140億×一万=140×10^12ビットになる。大脳皮質でも特定の役割を持っていて、学習記憶に使われない細胞があるが、そいつらは生まれながらにして書き込まれている「プログラムROM」として扱うことができる。140テラとはそこまでの容量なんだよ」

「もう一つおまけだ、脳内で記憶学習を行なうのは大脳皮質だけじゃねぇ、脳全体の能力になる。これを考慮すれば、140テラではとても済まない。まあ、幾ら膨大と言ったって細胞の数が決まってる以上、その容量は有限だとしても一生分の記憶は入る」



「あぁ…そうなんだ。だから、僕達はこうして彼女と敵対している」



「敵対…?」

「えぇ、その事に気付いた私達は彼女の記憶の容量が他の何かによって意図的に減らされているのではないか、と考えたのです」

「そして、僕達は見事その原因たる根源の魔術の発見に成功。それを解読したのさ」

「ならなんであんな事になった?」

「解読中にちょっと困ったことがあってね……その魔術には、いわゆる自動防衛システムが組み込まれていたのさ」

「自動防衛システム?」



「あの子の頭には、魔術の中でも危険視され封印された物を記憶させてある」

「……いわゆる魔術図書館ってところか」

「その子が魔術を構成して、使用したら。どうなると思う?」

「ッチ、なるほどな…」

「さて、僕達もそろそろ年貢の納め時らしい。“魔女狩りの王(イノケンティウス)”の消耗もかなりの物になった」

「少しお喋りをし過ぎましたね」


「ふーん、じゃあ。あの魔術をぶっ壊せばいいんだな?」



「え?」

「実はさあ、俺はちっちゃい頃ヒーローってもんに憧れてたんだ…今は違うけどな」

「一体何を…」

「なんの見返りもなしに、自分の身を削ってまで人を助けられるってかっこいいって思ってた」

「だけど、年をとって色々な物を見てくうちにだんだんどうでもよくなって」

「今まで、そんなこと忘れてた」


木原は、ポケットに手を突っ込む

先の神裂との戦いで武器は使い果たした

手に何かがあたった

ニューナンブM60


「…っふ、ははははは!!」


ちゃんちゃらおかしい

まさかここに来て、親を殺した武器を使う事になるなんてな


「俺はあいつの魔術を潰す、だからお前らは援護しろ」

「無闇に突っ込んでも意味はありません」

「皆まで言うな、分かってる」

「まあ、安心しろ。俺にはさこの銃と」



「右手があるからさ」



何をやってんだか俺は

こんなの“木原”らしくねぇだろ

人の為に手を差し伸べて

自分の身を削って

本当、らしくねぇよな


でも、


思い出したんだ

昔の俺を

まだヒーローなんてもんに憧れを抱いていた頃の俺を

だから、バカな事でもやりたくなった



今まで、俺は何をしてたんだろう?

木原なんて名乗って

人を平気な顔で殺して


でも、救いたいと思った。

あいつの事を助けいたいと思った。

あの時助けられなかった親に重ねたのかなんなのか分からないけど

そして、この手にはその力がある




だから








「当麻、自分の気持ちに。嘘は付くな」







「うおおおぉぉぉぉおおおお!!!」


駆け出す。

全力疾走でインデックスとの距離を詰める


「敵の接近を確認、攻撃を開始…」


ニューナンブでの射撃。

だが、弾は全て着弾ギリギリで止められる


「魔術師、何ぼさっとしてんだ!援護!!」


あと少し

あと少しだ!



「敵を確認、迎撃術式を発動します」


言葉と共にインデックスの目の前に無数の赤い点が浮かぶ

そこから、赤い光が漏れ出した

少女との直線上を走っている木原に避ける術は無い

彼の体に真っ赤な熱線は深く突き刺さる


「がはっ……!」


突き刺さったところから、内蔵が焼ける

その間も動き続ける熱線がぐりぐりと傷口をえぐりながらも、そこから暑さが身体全体に広がり

強烈な痛みが体を襲う

ごはっ、と大量の空気と共に唾と血液が床に吐き出された



肉が焼け、骨が溶ける感触が脳に伝わってくる

木原が大きくえぐられた右腕を無理やり動かして右手をゆっくりと熱線に近づけた


バキン


「はぁ…はぁ……」

「……敵が、迎撃術式の破壊に成功。迎撃を継続します」


今度は氷だった

幾つもの氷柱が木原を取り囲む様に現れる

瞬間、ヒビが入り破片が木原の方へと向かう


「ぐっ、がぁぁ……」


突き刺さる破片

熱線によってぐちゃぐちゃにされた木原のボロボロの体を氷はズタズタにする

耐えきれなくなった皮膚は裂け、骨は砕け、傷口から赤い雫がしたたり落ちる



「もうやめてください!たった二発でそれだけのダメージを受けて……無理ですよ!」


「無、理か……どうか…は……やってみなくちゃ…わからねぇ………だろうが」


木原は傷だらけの体を引きずり、歩く。


「俺は…屑か、もしれな……い。嘘しか………つ、け…ない奴かも…しれない」


つまずき、転び

その身体から赤い液体が落ちる

それでも、彼は這いずって少女に近づく


「でも、自分……に嘘は…つき…たくない!」

風呂



「こんな……展開を」


動かない右手の変わりに左手で体を引きずる様にして木原はインデックスに近づく


「こんな展開を、自分を変える、こんな展開のために…今まで生きて…っ……きたんだろ!?」


視界はかすみ、体中が動くたびに悲鳴を上げる

それでも、木原は諦めない


「てめぇのその手で……たった一人の女の子を助けて見せるって、誓ったんじゃ……ねえのかよ?」


自分に嘘はつきたくない、だから彼は諦めない

自分に言い聞かせる様に言葉を口から放ちながら彼は進む


「それが、こんな……奴に、邪魔されてて。何が…ヒーローだ、これじゃ約束一つ守れない……嘘つきじゃねぇか!?」


「迎撃術式を形成…」


「助けるんだ……こん、なところ……で立ち止まって…満足してんじゃねえ、命を懸けてたった…、…一人の女の子を守りてぇんじゃないのかよ!?」

「だったら、それは全然終わってねぇ、始まってすら…いねぇ……ちょっとくらい長いプロローグで絶望してんじゃねぇよ!手を伸ばせば届くんだ……」


彼は、ゆっくりと左手をインデックスへ向ける


「まだ、弾は二発ある」


ニューナンブ。

彼は、その引き金をゆっくりと引く



頭を狙った一発の弾。

それは恐るべき速度で少女との距離を詰める


「防御術式を発動します」


だが、弾は防がれる

無慈悲にも頭をすっぽりと覆う様に展開された、術式によって


「そう来ると、思って…たぜ」


だが

インデックスの姿勢が後ろに倒れる

その足には赤い傷口ができていた


「顔は守れても……足までは守れてないだろ…」




「くっ、…っ!」


痛みを押し殺しながら木原は立ち上がる


「お前が……お前が…インデックスを苦しめる元凶だっていうのなら」


ゆっくりと、昔見ていたヒーローの決め台詞を真似しながら

その右手を彼女の頭へと近づける




「まずは、そのふざけた幻想をぶち殺す」





バキン、と何かが割れる音が静かな室内に響く

インデックスから広がっていた魔方陣にヒビが入り、それが砕けて散っていく

空からは白い羽が降り注ぎ、二人を覆い囲む

不意に木原の頭に、その羽の内の一つが当たった

目を大きく開く木原。

そして、彼の意識は闇の中へと落とされる

少女の寝顔を見守りながら、彼女に覆いかぶさる様に彼は倒れた




暗転。


学園都市、夏休み期間某日。



とある場所では、白いシスターが一人、病室に向かっていた。

この後、彼女はとある少年と初対面の再開を果たす。


またとある病室、一人の少年は新たな人生の門出を感じる。

科学の呪いを受けつつも。


またとある場所、神父と女は話し合っていた。

何があるのかは、まだ分からない。


またとある実験場、そこでは一人の少女が試験管の中で目を覚ます。

死ぬ為に。



そして、


とある研究所、そこで一人の少女がある命令を受ける。

ターゲットは木原当麻、彼を暗[ピーーー]る事。



「ねぇ、お嬢ちゃん可愛いね。俺たちとお茶しない?」

「おら、携帯ばっかいじってないでこっち見ろよ!」

「あはは!!」


少女は嗤う

何故嗤う?

答えは大好きな兄に会えるから


「うんうん、わかってるよ。当麻お兄ちゃん」

「あ、何言ってんだこいつ?」

「ほっとけ、顔可愛いし……げへへ」

「おま、独り占めは無しだぞ!」


「当麻お兄ちゃんなら、こういう時こうするんだよね!」



とある木原の幻想殺し S 近日公開!(大嘘)

というわけでおしまいです。
3ヶ月近くありがとうございました。

HTML化までしばらく有余がありますので質問等あったら受け付けます。
ではでは…

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年09月26日 (土) 14:28:21   ID: AgEy5a0e

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