姫子「竜華さんと出掛けてきます」哩「!?」 (103)

姫子「竜華さんに…会いたかです」
姫子「竜華さんに…会いたかです」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1377334851/)
の続き

――
夏休み 新道寺部室

姫子「………」ポー

煌「姫子はボーッとすることが増えましたね」

姫子「うん……まさかぶちょーと付き合うことが出来るなんち思いよらんやったから…」

姫子「なんか、夢みたいで…」

煌「長年の恋が実ったようで…すばらですっ」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1377426432


姫子「大阪行って、竜華さんと相談してたら、ぶちょーが飛んできてくれて…」

姫子「突発的やったけど、竜華さんに会ったのが、結果的に良かとやったね」ウンウン

煌「(……………大阪といえば)」

煌「(千里山のあのお二人が少し気がかりですね…)」

煌「(あの調子ですと、清水谷さんは園城寺さんの気持ちどころか、自分の気持ちにすら気付かないですね。それは非常にすばらくない)」

煌「(うーん……)」

姫子「竜華さんともアドレス交換したし、仲良うなれたらいいなぁ」

煌「え、いつのまに」

姫子「帰り際に交換したっちゃん!ぶちょーにも許可貰うとるから大丈夫よ」

煌「(……ふむ、少し危険な賭けかもしれませんが、やってみましょうか)」

煌「……姫子」

姫子「うん?」

煌「ものは相談なのですが…」

千里山 部室

船Q「新道寺のお二人の告白シーンを見届けたにもかかわらず…」

セーラ「竜華が全く変わらんかった?」

怜「そう!もうホンマ信じられん!」

怜「まあ告白は急展開だったから納得できんでもわかるけどっ」

怜「竜華、ウチと新道寺の部長がなんで文句言ってるのかすらわかってないみたいやった」プンプン

泉「それは……重症ですね」

セーラ「ホンマのホンマでアホやったんやなあいつ…」

ガラガラ

竜華「おっはよー♪遅うなってごめんな!」

怜「!竜華………」

船Q「おはようございます」

泉「なんかえらい機嫌ええですね」

竜華「そうなんよ!聞いて!」

竜華「あんな、この練習の後福岡に行くことになった!」キラキラ

怜「…………は?」

セーラ「……(このアホはぁ…)」

竜華「梅が枝餅やろー、ラーメンやろー、あと唐戸市場!楽しみー!」

船Q「食ってばかりですやん…あと最後のは山口ですよ」

泉「……あの、誰と行くんですか?」

竜華「行きと帰りは一人やけど、福岡を姫子ちゃんに案内してもらう約束になってん!」

船Q「(泉、余計なことを…)」

怜「……………(また、姫子ちゃんか…)」

竜華「楽しみやわー!怜、お土産買ってくるからな!」

怜「……べつに、いらんわ。お土産なんか」プイ

竜華「え…?」

怜「……ええから、早よ練習しようや」

竜華「…………ああ、そうやな、ごめん」

竜華「(練習開始ギリギリに来たのに無駄話するべきやなかったな…反省しよ)」

セーラ「(いや、そこやないって)」



竜華「はい!じゃあ今日の練習終わります!」

アリガトウゴザイマシター

竜華「さ!福岡やー!」ワクワク

怜「………………」イライラ

後輩「」カタカタ

船Q「(園城寺先輩って、イライラしてると打点急激に上がりますよね…)」

セーラ「(今日怜にあたった2軍の子はドンマイやったな…)」

竜華「あ、怜!」

怜「………なに?」

泉「(ここで、『一緒に行こうや』っていうだけで機嫌治るんですけど…)」

竜華「お土産、『ひよこ』と『とおりもん』どっちがええ!?」キラキラ

船Q「(……まあ、無理よな)」ハァ

前スレ落ちてないっぽいし、HTML化依頼取り消して続きかくのじゃだめだったの?


怜「………お土産いらんっていいよるやろ。さっさと行ってきいや」

セーラ「(怜も一言、『ウチも行きたい』って言えば済む話やのに…なぁ)」

竜華「んー、じゃあウチのおすすめ買ってくるわ!じゃあまたねー!」ガラガラ

パタン

prrrrrr! prrrrrr! prrrrrr!

怜「…………」ピッ

怜「…お前んとこの姫子は、ド阿呆かぁ!」

『こっちのセリフやっ!何考えとるんかおまんのタラシはぁ!』

泉「(……新道寺の部長さんですかね)」

セーラ「(確認もせんと電話に出て啖呵切るって、相当イラついてんな)」

泉「(……こっちに飛び火しなくて、助かった……)」

船Q「(いつの間にあの二人番号交換しとったんですか)」

――

>>8
html化依頼って取り消せるの?
諦めてた


小倉駅

姫子「すみません、いきなり来てもろうて」

竜華「全然!どうせ暇やったしな♪」ニコッ

姫子「(相変わらず爽やかに愛想振り撒く人っちゃなー)」

姫子「とりあえずお昼食べに行きますか?」

竜華「あ!ラーメン食べたいっ!案内よろしくー!」

姫子「お任せあれですよ!…さ、こっちです」



新道寺 部室

哩「もうっ!花田も花田ったい!なしてあん女に姫子を売るんかちゃ!」

『花田って…あのすばら先輩ですかね?』

『あ!?すばらがこのデート画策したんか!?』

哩「そうばい!姫子に誘うようけしかけたみたいっちゃん!」

『おまえ…トバしたろかぁ!』ガルル

『怜…落ち着け…』

煌「申し訳ないです…少し、考えるところがありまして」

『考えるってなんや!』

『落ち着けって!Be cool!』

『うちの園城寺先輩がご迷惑おかけして…すいません』

煌「全然迷惑ではないですよ。こちらこそすみません、清水谷さんをお借りしてしまって」

『ウチの竜華や!貸さへんでっ!』ガオオ

『怜!Be cool, Be coolや!』

哩「姫子……姫子ぉ……」

煌「(いろんな人を悲しませています…とてもすばらくない…ですが)」

煌「(姫子なら…うまく清水谷さんに園城寺さんを意識させることができるはずです!)」ゴッ


公園

竜華「やー、ラーメンおいしかったわ!おおきに!」

姫子「喜んでいただけたみたいで何よりです」

姫子「あ、竜華さん、あっち座りましょ」

竜華「うん!」スワリ

竜華「ここもきれいなとこやねー」キョロキョロ

姫子「いえいえ…(…よし、花田に言われた話を切り出す時が来よったばい)」


姫子「…ねえねえ竜華さん、恋バナしませんか?」

竜華「ええで!って言っても、ウチなんも知らんけどな」アハハ

姫子「そうなんですかー?(でしょーね)」

姫子「やったら、まずは私に何でも聞いてくださいっ」

姫子「私、恋愛博士ですから」ドヤッ

竜華「ははっ!頼もしいなぁ」クスクス

竜華「んー……じゃあ、そもそも、付き合うってなんなん?」

姫子「(やっぱりそこからとね…)」


姫子「付き合うって言うのは、好きなモン同士が告白して、関係を作り上げることです」

竜華「告白はわかるで!ようクラスでも聞くからな!」エヘン

竜華「その『好きなモン同士』ってのがいまいちわからんのよね~」

姫子「好きな人とか身近におんしゃらんとですか?」

竜華「えー、好きな人…いっぱいおるしわからんよ」

姫子「………園城寺さんは?」

竜華「え?なんで怜が出てくるん?」

姫子「……園城寺さん、竜華さん好きですし」

竜華「んー?…まあそうやろうけど」

姫子「(意味を勘違いしとろうな…ちょっと突っ込んでみるばい)」

姫子「…竜華さんは、園城寺さんが好きですよね?」

竜華「もちろん!セーラや泉や浩子も好きや!あ、姫子ちゃんも好きやで」ニコ

姫子「(やっぱり勘違いしとらすなぁ…)」

姫子「(ほんで、そんなことサラっと言うから天然たらしとか言われるとですよ…)」

姫子「違いますよ、そういう好きやないです」

姫子「その…恋としての好き、です」

竜華「恋としての好き……?」

竜華「んー………全くわからん」ムゥ

竜華「恋としての好きって、普通の好きと何が違うん?」

姫子「えーと……こう、心がふわふわするというか…」

姫子「その人のことを考えるとドキドキしてきて…」ドキドキ

姫子「それでずっとその人のことを考えちゃうっていうか…」カアアア

竜華「…抽象的すぎてようわからんわ」


竜華「なんか、具体的な判断基準はないん?」

姫子「そうですね…ちょっと即物的ですけど…」

姫子「竜華さんは攻めっぽいですから…」

竜華「(攻めってなんや?)」

姫子「こう…腰を抱き寄せて、顎をクイって自分の方に向けるんです」

姫子「その体勢で、その人にチューしたくなったら、それは好きってことですよ」

竜華「うーん…………」

姫子「………あ、実践しちゃだめですよ?想像でやってくださいね」


姫子「で、園城寺さんにそれをやるところを想像して…」

ダキッ

姫子「え?」

グイッ

竜華「こう?」

姫子「(えええええええ)」アセアセ

竜華「(…んー、キス……したい………?)」ウーン

姫子「(か、顔が近すぎるばい!)」

竜華「(姫子ちゃんには、恋としての好きやないってことかな?)」

姫子「は、離して下さいっ!」バッ

竜華「…あ、ラーメン臭かった?」

姫子「そ、そうやなかです!」

姫子「私にはぶちょーという恋人がっ……」

竜華「あれ、姫子ちゃんって白水さんと付き合ってるの?」

姫子「え?」

竜華「え?」


姫子「いやいや、告白したやなかですか、それも竜華さんの目の前で」

竜華「あー、そっか、好き同士告白したら付き合うんやもんね」

姫子「そっか、やないですよ!今の傍から見たら浮気ですよ!」

竜華「浮気はあかんってことぐらいはわかるで!」エヘン

姫子「じゃあ今の行為があかんってこともわかってください!」

姫子「ていうかこの判断基準、実践しないでくださいってさっき言ったでしょ?!」

竜華「へ?」


姫子「ええですか、抱き寄せるなんてことは、好きでない人からされてもしゃーしいだけです!」

竜華「(しゃーしい…?)」

姫子「ややもすればセクハラですよっ!セクハラ!」

竜華「(鬱陶しいってことかな…?文脈的に)」

姫子「今後こういうことするのは、恋人にだけにしてください!」

姫子「ほんで、確かめるのは想像の中でやってくださいっ!」

姫子「わかりましたか!こんなこと恋人以外にしちゃダメですよ!」

竜華「う、うん、わかったわかった…」

姫子「そんで、ちゃんと考えて今の自分の園城寺さんへの気持ちを早う確かめてください!」

姫子「(じゃないと絶対いろんなところに被害がでるっ!)」

姫子「…………」ハーハー

竜華「……つ、疲れた姫子ちゃん?膝枕する…?」

姫子「…………そ……」プルプル

姫子「…………それもダメやっち言うのがなんでわからんとおお!」ドーン

竜華「!?」


姫子「膝枕も、本来は好きなモン同士でしかやったらいかんもんばいっ!」

姫子「竜華さんは、恋人でもない人とスキンシップ取りすぎっちゃん!」

姫子「竜華さんがそんな勘違いしてしまうようなことばっかりするき…」

姫子「みょーな誤解を生みまくりでまわりが疲れようが!ああ!?」

竜華「(なんで怒られて…!?ってか北九州弁迫力ある…)」

姫子「とにかく!恋として好きな人以外には膝枕するのも抱きしめるのも禁止ですよ!」

竜華「は、はい…」


姫子「………!」ハッ

姫子「すいません…取り乱しました…」

竜華「いや、全然ええんやけど…」

姫子「……あ、もうこんな時間ですね。駅に戻りつつぶらぶらしましょう」

竜華「あ、うん……(な、何やったんや…)」

――

小倉駅

姫子「…今日は来ていただいて、ありがとうございました。」

竜華「うん!こっちも色々楽しかったわー!また遊びに来るねっ!」

姫子「……ひとつだけ、お願いしてもいいですか?」

竜華「?」

姫子「こん晩…園城寺さんに会ってください」

姫子「…ほいで、自分が、恋として誰が好きか、考えてください」

竜華「わ、わかった…じゃあ、ね?」

プシュー

姫子「………疲れた…久しぶりにあんなに怒鳴ったばい…」

姫子「…………うまくいったのかいってないのか、全くわからんよ、花田…」


千里山 部室

ギャーギャー

セーラ「…怜はなんしよる?」コト

船Q「ス○イプに移行して新道寺のすばらさんと部長と口論を繰り広げとります」コト

泉「………うわ、もう6時間たちますよ…」コト

セーラ「あ、それロンや、18000」

泉「げえ…親ッ跳……」

船Q「これでトビやな…3麻も飽きてきましたし、帰りません?」

セーラ「6時間も話すとか仲良すぎやろあいつら…」


怜「…もう竜華なんて知らんわ!福岡から戻ってくんな!」

哩「さすっか!大阪に戻さないかんばいっ!」

怜「なんでや!」

哩「決まっとる!姫子がとられようもん!」

怜「………なんや、哩は竜華に姫子ちゃん取られるくらいの仲しかつくっとらんったい」ニヤニヤ

怜「恋人なら、堂々と待っとったらええやん。余裕ないなぁー?」

セーラ「(ブーメランも甚だしいと思うけど…)」

船Q「(ちょっと博多弁上手になってきてますね)」

泉「(……え?違いが判らないんですけど……)」

煌「…姫子は簡単に崩れないくらい、深く深く部長を愛しておりますよ?」

哩「……そうやな、姫子を信じとらんやった私も悪い。ばってん……」

哩「…………おまんに言われとうない!」

怜「……なんやと」


哩「告白もまともに出来ん捻くれモンが調子乗りなぁや!」

怜「………!」ズキッ

哩「こっちに寄越すくらいなら引き留めるぐらいすりゃよかったっちゃん!」

哩「自分に素直になっとらんのは誰かっちゃ!」

煌「…部長、部長、Be coolです」

哩「…………すまん」

怜「……ウチやって…素直にならないかんことぐらい…わかっとるよ……」


prrrrrr! prrrrrr!

怜「……」

哩「…清水谷からか」

怜「……関係ないやろ」

prrrrrr! prrrrrr!

哩「…関係あるやろ。うるさいから早よ出りーや」

怜「……」ピッ

怜「……もしもし」

怜「は?………え?」

怜「…………いや、部室やけど……」

怜「………ああ、うん、わかっ…た、じゃ」ピッ

怜「………」

怜「…………………っ」カアアア

船Q「お?」

哩「怜……どうしたとね?」

泉「(さりげなく名前で呼びあうようになってますね)」

セーラ「(あんだけ話せばな)」


怜「……竜華が、今日泊まり来るって」

哩「!」

煌「すばらっ!(作戦、うまく進んでいるようですよ、姫子!)」

哩「それ…怜………あんた、」

怜「……帰る」トタトタ

哩「…一言、言わせてもらってええ?」

怜「…………?」

哩「頑張り、応援しとるき」

哩「ほんで、清水谷が姫子のこと考えんゆうにしちゃってくれ」クスクス

怜「………………頑張る、わ」

パタン

セーラ「この6時間の勢いとうって変わって静かになって帰っていったな」

船Q「照れてるのを言葉の勢いで誤魔化してるだけですもんな」

泉「新道寺のお二人、長い間お付き合いくださってありがとうございました」

煌「あ、部長は『姫子のもとに行くばい!』と帰られました」

セーラ「早っ!」

煌「さすがに九州の女性は情熱的ですね。すばらですっ」

煌「(清水谷さん………今日こそ、気付いてくださいね……)」キラーン


園城寺邸 怜部屋

竜華「ごめんなー?急に泊りに来るとか言っちゃって」

怜「……いや、全然気にしてないで」

竜華「えっと………あ、コレ、ふぐサブレやって」

怜「………福岡に行ってきたんやないの?」

竜華「?うん、駅前の土産屋で買うたで?」

怜「……まぁ、ええわ。夕飯も食べちゃったし、これは明日もらうわー」

竜華「美味しいでー!保証するっ」ニコ

怜「っ!………う、ウチ、お風呂入ってくる」

竜華「うん!行ってらー」

パタン

怜「……………お土産ありがとうって言えなかった…」

怜「素直にならんばって言われたばっかりなのに………」

怜「………ええわ、もうとりあえずお風呂に入ろ」

――

竜華「………怜を抱き寄せてキス、かぁ……」ウーン

竜華「…………全く想像出来ん」

竜華「でも実践はいかんって散々姫子ちゃんに言われたしなぁ…」

竜華「………そや!寝た後にやってみればええんや!」


竜華「お風呂もろうたで」ホカホカ

怜「ん。で、…何で今日泊りにきたん?」

竜華「それは………寝ながら話そか」ゴソゴソ

怜「え、待って…勝手にウチのベッドで寝んでよ」

竜華「?一緒に寝ればええやん」キョトン

怜「!?」カアアア

竜華「(……ん?一緒に寝るのは浮気やっけ?)」

竜華「(…………いや、姫子ちゃんそんなこと言うてなかったし大丈夫やろ)」

怜「な………な……」

竜華「おいで?」

怜「(…す、素直にならんば…………)」

怜「…………うん」


竜華「んー、二人やとちょっと狭いな」

怜「一人用のベッドやから、狭くて当たり前や」

竜華「怜、ちょっとこっちおいで?」ギュッ

怜「ひぁっ!?」ビクン

竜華「と、怜?大丈夫!?」

怜「び、びっくりしただけや……だいじょうぶ」

怜「(いきなり腰抱いてくるとか反則すぎるやろ…)」


竜華「(……起きてる時に腰抱いちゃった…姫子ちゃんに怒られるかな…)」

竜華「(…ま、ここまで来たら一緒や、顎を…)」スッ

怜「へっ?」

クイッ

怜「え、え、ええ?」カアアア

竜華「!」

パッ

竜華「ご、ごめん!」ドキドキ

怜「…い、いや、全然大丈夫や…で」バクバク


竜華「(い、いいいいいいい今、怜の顔がめっちゃ近くにあった…)」

怜「(りゅ、竜華に顎持たれて腰支えられて…顔があんな近くに…)」

怜「(心臓止まるかと思ったわ…)」

竜華「(……あかん、むっちゃキスしたい)」カアアア

竜華「(これが、恋ってやつなんか……)」


竜華「と、怜…」

怜「っ(あかん、竜華直視できへん)」クルッ

竜華「(…あれ、怜むこう向いてしもた)」

竜華「(ってことは、怜はキスしとうない…ってことなんかな?)」

竜華「あの、さ、」

怜「な、なに…いきなり恥ずかしかったんやけど…」

竜華「さっき、チューしたかった?」

怜「は!?」

竜華「……正直に、答えてな?」


怜「え、その…(……ヤバい、ドキドキが止まらない…)」

『哩「怜っ!素直に、ならんばっ!」』

怜「!(哩………)」

怜「……………」クルリ

竜華「ん?」

ギュッ

怜「…………うん」

怜「ち、ちゅー…して欲しかった」カアアア

竜華「っあ………」カアアア


怜「…………………」マッカ

竜華「………………」マッカ

竜華「(ど、どないしよこの空気)」

怜「……な、なぁ」

竜華「は、はひぃ!?」

怜「正直に、ちゅーしたいって言ったん、やから…」

怜「ご、ごほうび………ちょうだい?」

竜華「(ご褒美………?って)」

怜「」スッ

竜華「(やっぱ、き、キスやんなぁ…)」ドギマギ

竜華「(あれ、でも恋人同士やないとしちゃあかんのよね…?)」

竜華「(……いやいや、怜もチューしたいって言ってるんやから、需要と供給が成り立ってて…セーフ…?)」

怜「りゅうか………?」パチッ

竜華「!あ、ああ、ごめん!怜が可愛すぎて…って、あ」ドギマギ

怜「………とんでもないこと…口すべらさんといてよ…」マッカ

竜華「ご、ごごごめん」アセアセ


竜華「え、えっと、先に、ええ?」

怜「………うん」

竜華「う、ウチ、怜に恋しとるわ」

怜「………知ってるで」

竜華「へ?」

怜「竜華が気づいてなかっただけや。ウチはとっくに知ってたで」ヘヘ

竜華「………えっと」

怜「ついでに教えたるわ」

竜華「うん?」

コソッ

竜華「…?」

怜「ウチな、竜華に恋しとる」ヒソッ

竜華「!」

怜「やーっと、恋人同士になれるな?」

竜華「……なんや、えろう待たせたみたいやな、ごめん」

怜「…ねえ」

竜華「………うん」

チュッ


翌日

セーラ「付き合い始めた?」

怜「うん♪」

泉「やっとですか……」

竜華「…やっぱ、『やっと』って感じなん?」

船Q「そりゃあ、ね。フラグしか立ってなかったですから」

竜華「(フラグ………?)」

怜「とにかくこれで竜華はウチのもんや!姫子ちゃんにうつつを抜かさんでや?」ギュッ

竜華「…うん、もちろん」


――――

――

怜「もしもし、すばら!?聞いてや!昨日な、竜華がな~」



姫子「花田!?聞いて!部長がめっちゃカッコ良かったとって!」キャーキャー



哩「花田か?姫子に一か月記念のプレゼントあげようっち思いよるっちゃけど…」



竜華「すばらー、聞いてや!怜今日めっちゃ可愛かったんよー!」

――

――――

煌「…作戦は、大成功に終わったようですね、非常にすばらですっ!」

煌「みなさんのお話を聞けるのも、いろんな角度からものを見れるので、すばらです」

煌「……千里山のお二人が、未だに本名を覚えてくれないのだけは、すばらくない…」ショボン


おわり

ありがとうございました

おまけ書く時のために依頼は遅く出します

アドバイスおおきに

姫子「わたしだって」

姫子「わかっとり、ますよ…」

竜華「……?」

姫子「竜華さんが園城寺さんを愛してて、大切にしてることくらい、わかっとります」

竜華「…………うん」

姫子「それでも、私は………二番目の女で……よかですから」

姫子「お願いします…竜華さん、付き合って……ください…」

竜華「……姫子ちゃん………」

姫子「竜華さん…?」

竜華「ありがとう、言ってくれて……やけど、」

竜華「…ウチには、二人の人間を同時に愛するなんて、無理や…」

姫子「!そ、そうですよね…」

ギュッ

竜華「やから」

姫子「竜華さん?」

竜華「姫子ちゃんのことだけ、ずっと、愛したげるから」ナデナデ

姫子「ーーーーっ!」

姫子「竜華、さん……」ポロポロ




ってのが書きたくて
スレたてたのになんでこうなった

今晩くらいおまけ書きます
哩姫少なかったからそっちをいっぱい書くと思います

怜が好きすぎて辛すぎて筆がすすまない…
16時に投下できずすみません
今から投下していきます

準決勝終了後 ホテル内

姫子・哩部屋

姫子「……………」

哩「姫子、落ち着いたとね?」

姫子「…………すみません…私、ちょっと出てきます」

哩「ちょっ…もう暗いしやめとき…

ガチャ

哩「姫子………?」


姫子「…ぶちょーに………合わせる、顔がなかよ…」

姫子「期待して…………大将を任せてくれんしゃーった」

姫子「…………のに、なんも、応えられなかった」

姫子「…稼ぐんも殆どぶちょー任せで………なんも、なんも」グスッ

姫子「…………なんも、出来んやった…」

姫子「少し、時間つぶそう…ぶちょーが寝た頃、戻ろう」

公園

姫子「…………あれ?ベンチ…人がいる」

竜華「?あ、新道寺の……」

姫子「千里山の…………清水谷、さん?」

竜華「………こんな暗いところ、危ないで」

姫子「…そちら、こそ」


竜華「………準決勝、お互い、残念やったな」

姫子「……………」

竜華「……部長さんに、合わせる顔がないんか?」

姫子「……………」

竜華「………そうよな。ウチやって、そうやもん」

姫子「…………清水谷、さん………?」

竜華「………怜が、宮永から必死で守り抜いた点棒なんに、」

竜華「……守りきれん…やって、負けてしもうた」

竜華「ホンマ、申し訳なさすぎて…怜のもとに……戻れなくてなぁ」

姫子「………私も……そう、です」


姫子「ぶちょーが……私のために…」

姫子「縛りばかけて、たくさん和了ってくれた」

姫子「…本当に頑張ってくださったのに…のに……っ!」ポロポロ

竜華「……………っ」

竜華「………姫子ちゃん」ギュッ

姫子「!」

竜華「………お互い、つらかった、なぁ」ジワッ

姫子「………りゅうか、さん……」

竜華「……あ、ちょっとあかんかも…」グス

竜華「ちょっと…こうさせてて……っ」

姫子「……私も…少し、こうしていたいです…」ギュウ



タッタッタッ………ジャリッ……

哩「……………姫、子………?」

姫子「竜華さん…竜華さんっ!」ギュウウ

竜華「姫子………ちゃん」

竜華「………ありがとう」ナデナデ


哩「っ」クルリッ

タッタッタッタッタ………

哩「(なんね、こん気持ちは……)」


――

ホテル

哩・姫子部屋

パタン

哩「………………」ゼーハー

哩「…っ…疲れた」

ボスッ

哩「………………」

哩「(出て行った姫子を探して、追いかけて、)」

哩「(やっと、やっと見つけた…のに)」

哩「(声をかけることも…できんやった、なんて)」

――竜華さん…竜華さんっ!

哩「ッ」ブンブン

哩「思い出さんようにせんば…」

哩「(どうして…千里山の清水谷が…私の姫子に……)」

哩「(………私の、姫子………?)」


姫子「竜華さん……」ギュウ

竜華「姫子ちゃん、ちょ、苦しい…」

姫子「竜華さ………あっ」パッ

姫子「す、すいません………」

竜華「いや、ごめん、大丈夫やで?」

姫子「………(っ、今、竜華さんに抱きついてしまっとった…)」

竜華「ウチも落ち着いたわ…おおきに」ナデナデ

姫子「(や、やばい…意識してしまうと…)っっ」カアアア

竜華「………(この子やっぱり…)」ナデナデ

――

姫子「あ、あの、遅くまですみませんでした」

姫子「私は、これで………」

竜華「………」スッ

姫子「?(携帯…?)」

竜華「…アドレス、交換しよーや」

姫子「………ふぇ?」

竜華「色々、辛いことあるやろ?相談乗るし、乗ってーな」

竜華「ま、くだらん話でもええんやけどな?」ニコッ

姫子「…………っ」カァ

姫子「は、はい…わかりました」スッ

ホテル

竜華・怜部屋

パタン

怜「竜華っ!」

竜華「!怜…………あれ、病院は?」

怜「………点滴打って、大丈夫って言われたから…」

竜華「そっか、良かった」ニコ

怜「…こんな遅くまで、どこに行ってたん………」

怜「ホンマ、心配やったんやで…?」ギュウ

竜華「……ごめんな?」ナデナデ

怜「ごめんとか…ええからっ…なんしてたん…?」

怜「思い詰め…すぎんでや…………?」ポロポロ

竜華「………怜」チュー

怜「んぅ!?……ふっ…ん………」

竜華「…ちゅっ……っぷは」

怜「………竜華…?」

竜華「大丈夫、やから…………」

竜華「…今日は、寝かせて?」

怜「…………ん、うん…」

怜「(竜華……ホンマにどないしたん…?)」

すまんが今日はここまで
明日には必ず書き終わりますので!

今日中に絶対終わらせますっ
投下しつつ書いていきます


哩・姫子部屋

哩「…………」ゴロン

哩「(漠然と、姫子は私のモンっち思いよったけど…)」

哩「(もしかしたら…私の思い込みやったかも知らんな……)」

ガチャ

哩「!」

姫子「…ぶちょー、只今戻りました」

哩「…………」

姫子「………寝とりますか?」

哩「…………(起きれん)」

姫子「ぶちょー、……すいません、でした」ポロポロ

姫子「(ぶちょーの期待を裏切って、負けて、しまって……)」

哩「(…姫子、なにを……謝っとう?)」

姫子「………」グシッ

姫子「シャワー、浴びよう」

姫子「(あ、先にメール送ろ…)」

哩「(姫子……私は、どうしたらいいと?)」


ホテル

怜・竜華部屋

ヴーヴー

竜華「……………」フッ

怜「………んぅ?竜華ぁ……?」

竜華「……あ、起こした?ごめんな」

怜「こんな時間に…メール?」

竜華「うん、迷惑メールみたいや」

竜華「怜、寝ててええよ…?」ナデナデ

怜「……………ん」スースー

竜華「……………」

怜「(迷惑メール、やのに、返信しよるんやな………)」

怜「(竜華、まさか………いや、そんな訳ない)」

怜「(ウチは竜華の彼女やねんから…)」

怜「(…あれ?そういえば…)」

怜「(告白、したんやっけ………?)」

竜華「…………………」クスッ

怜「…………(りゅう、か…)」


朝 ホテル

怜「竜華、起きて」

竜華「んー?………」

怜「もー、一体昨日何時に寝たん?」

竜華「えー……3時、くらい?」

怜「………………え?」

竜華「………あ」

怜「あれから、二時間も、起きてたん…?」

竜華「……」

怜「…なぁ、ウチって、竜華の彼女やんな?」

怜「深夜まで、誰と…メールしてたん?」

竜華「…だれでも、ええやん」

竜華「それより、個人戦までしばらく休みや、観光に行こうや」

怜「………や、待ってや」

竜華「……怜は…デート、行きたくないん?」

怜「っ………(そんな寂しそうな顔で、笑わんといてよ…)」

怜「………わかったわ。じゃあ着替えよ?」


ホテル

哩・姫子部屋

姫子「…………」スースー

哩「寝とる、か………」

哩「(遅うまで、誰かとメールしよったもんなぁ…)」

哩「(…清水谷、か………)」

哩「…………姫子、起き」ユサユサ

姫子「んぅ……竜華、さん………?」

哩「………」ピタ

哩「………姫子…………」

哩「(…書き置きして、出るか……)」


――

竜華「さて、どこ行く?」

怜「んー…なんか甘いもん、食べたい」

竜華「ふふっ、怜ならそう言うと思って、パフェの美味しいお店調べてきてるで!」ニコッ

怜「ホンマ!?行こうー♪」ギュッ

怜「(……うん、竜華は、ウチのことが一番のはずや)」

怜「(まぁ、深夜に友達とメールすることも、あるはずや…うん、)」

竜華「~♪」


ホテル

哩・姫子部屋

姫子「……………んぅ」

姫子「…わ、もう昼前ばい。竜華さんと遅うまでメールしたき…ふぁ」

姫子「…竜華さん、私のこと沢山誉めてくれて…」

姫子「やっぱり……」カアッ

姫子「……あれ、ぶちょーは…?」

姫子「…あ、書き置き」

『個人戦の牌譜見よるき今日は夕方まで戻らん』

『ゆっくり休みね 哩』

姫子「…………ぶちょお…」

姫子「(申し訳、なかです…)」

姫子「(ぶちょーの期待に答えられなかった私を、こんなに思ってくれとんしゃーのに…」

姫子「(私は、私は………)」

姫子「………とりあえず、ご飯食べよ…」

姫子「このホテルの一階に、喫茶店あったはず…」トテトテ


喫茶店内

姫子「ここのパフェ…おいしそうやけど…」

姫子「………さすがに起き抜けは無理やね」

姫子「モーニングサンドまだやっとうし、そっち食べよう」

イラッシャイマセー

姫子「!」

――

イラッシャイマセ-

竜華「ここやでー」

怜「わ、可愛い店やなー」パア

竜華「せやろ、怜に似合う思ったもん」

怜「ありがとう、どうやって見つけたん?」

竜華「このへん散策して、おすすめの場所聞いててさ」

竜華「ホテル内やけどここええって聞いたから!」

怜「……ホンマ、いいところやな…」

怜「……ま、いきなりホテルに入ってったんはびっくりしたけどな」クスクス

竜華「いやいや、ウチもそこまでやないって」クスクス 


姫子「………(竜華、さん…よな)」


竜華「ストロベリーパフェでええ?」

怜「うん!」

竜華「すいませーん」

――

オマタセシマシター

怜「わぁ………」キラキラ

竜華「喜んでくれとるんなら嬉しいわ」ニコッ

怜「うん!ありがとう!竜華」

竜華「ん、はい、あーん」

怜「……」アーン

竜華「美味しそうに食べるなぁ?」

――

姫子「……………っ」

姫子「(一緒にいるのは…確か千里山の先鋒の……)」

怜「うん!だって美味しいもん!」

怜「竜華が連れてってくれたところやしな」ニコニコ

竜華「そんなに喜んでくれるなら、連れてきた甲斐があるわぁ」

姫子「………………」


姫子「(楽しそうに笑いあっとんしゃー………)」

姫子「(やっぱり、園城寺さんが恋人…なんかな?)」

姫子「(ひょっとして、私の事好いとらすのかも、とか思ってたのに…)」

姫子「(なんだか、一人で浮かれてて、馬鹿っちゃ、私…)」

ヴーヴー

姫子「!」

姫子「………竜華さん、からや」

『今夜も空いとる?会いたい』

姫子「」バッ

竜華「ほんでなー……」

怜「えー?…ふふっ…」

姫子「…………(どういう、こと?)」

夕方 ホテル

怜・竜華部屋

竜華「はー、よう遊んだな」

怜「ホンマになー?楽しかったで?ありがとう」ニコ

竜華「こっちこそおおきに!あ、疲れた?膝枕する?」

怜「…うん、お願いー」ポスン

怜「(大丈夫、大丈夫、竜華はウチの恋人や…)」

竜華「~♪」ナデナデ

怜「んぅ…竜華……愛しとるで…」

竜華「………うん……」ナデナデ

怜「(愛しとる…とは、言うてくれへんねやな…)」

怜「(……あかん、眠たく…なってきた…………)」

怜「」スースー

竜華「…………」


夕方 ホテル
哩・姫子部屋

哩「……………ん?」カサ

哩「書置き…か」

『夜までちょっとでとります』

『ご心配おかけしてすみません』

『私は大丈夫です、ありがとうございます 姫子』

哩「………姫子…」

――

公園

姫子「お待たせしましたか?」

竜華「んーん?全然待ってへんよ」

竜華「姫子ちゃんと会うの楽しみで、待つのも苦にならへんしな♪」ニコッ

姫子「っ!」ドキ

竜華「ちょっとしゃべろうやー!」

姫子「………はい」カアア

姫子「(……園城寺さんのこと聞くタイミング、逃したばい…)」 

ホテル
怜・竜華部屋

怜「………」パチッ

怜「……あれ、りゅうか…?」キョロキョロ

怜「………おらん、やん」

怜「今まで、膝枕しよるときにおらんくなるなんて、なかったのに…」

怜「竜華………?」

ヴーヴー

怜「!竜華の携帯…おきっぱやんか」

怜「………」

フッ

怜「(ちょっとだけなら、ええよな…?)」

――

姫子「……わ、遅くなっちゃいましたね」

竜華「ホンマやな?姫子ちゃんと話すの楽しくてええわー♪」

姫子「(聞くタイミング逃してたけど…今こそ)」

姫子「あの、竜華さん…今日の昼間………」

竜華「姫子ちゃん………」

姫子「!?んむっ………」

竜華「………ぷはっ」

姫子「な、なんしよーとですか!いきなり、そんな…」

竜華「姫子ちゃん………可愛いわ…もう一回」

姫子「ん!?んーっ…………」


ホテル
哩・姫子部屋

姫子「ただいま…戻りました」ポー

哩「おう…元気しとうか?」

姫子「はい。ばっちりです…」

哩「(全くそう見えんっちゃけど…)」

姫子「…………」

姫子「(もう……ダメです)」

姫子「(わかっとうのに…わかっとうのに)」

姫子「(惹かれて…しまう…)」

哩「………………」


哩「………あんな、姫子」

姫子「………はい」

哩「おまんが、どんな人を好きになろうが、構わん」

姫子「…え?」

哩「…………でも、私だって、姫子を一番に大切に思っとう」

姫子「……ぶ、ちょー……?」

哩「……変なこと言って、すまん。私は寝るき」




姫子「(……………ぶちょーが、私を…?)」

ホテル
怜・竜華部屋

バタン

怜「……………」

竜華「………ごめんな?ちょっと出てた」

怜「何、してたん」

竜華「いろいろ、牌譜探したりとか」

怜「……………うそつき」

竜華「?」

怜「………携帯、さっき見た。ごめん」

竜華「……………」

怜「…なぁ?ウチの事、ホンマに好きなん?」

怜「都合ええように、扱ってるだけやないの?」

竜華「…………」

ドサッ

怜「…………へ?」

竜華「…ごめんな?嫉妬してる怜、可愛くて、つい」チュッ

怜「ふぁっ………や、そんなところ…」

竜華「あのメールやったら、誤解しか生まんもんなぁ?」ペロッ

怜「んやっ………やめえって……」

竜華「…………可愛い、怜」

怜「……んっ…ふっ……りゅうかぁ」トロン

竜華「無茶苦茶に、したげるで?」

怜「(あれ、こんなん、あかんはずやのに…)」

怜「…ぃやっ…あっ…………あか…ん…やあああ!」

ホテル
怜・竜華部屋

竜華「おはよ、怜」

怜「…………もう、激し、すぎや…」

怜「疲れたわ…動かれへん………」

竜華「ええよ、今日は一日ウチは試合見よくから」

竜華「個人戦でんのやし、休んどき?」

怜「んぅー……そうする…」

怜「………(なんか、忘れとる気がする…)」

怜「(でも……もうなんも……考え、られん…)」スースー


ホテル
哩・姫子部屋

哩「………」

姫子「お、おはようございます…」

哩「…おはよう」

哩「昨日は……すまんかった」

姫子「…………いえ、そんな」

哩「でも私の気持ちは本当ったい、姫子のこと愛しとる」

哩「………絶対に、姫子の事ば、裏切らんから」

姫子「ぶちょー………」

哩「……考えて、くれ」

姫子「…………」

哩「………私は、個人戦の練習がてら、ちょっと打ってくる」

姫子「…………はい」

姫子「私は………すこし、部屋にいます」

哩「ん、わかった」

パタン

姫子「(ぶちょー………)」


ヴーヴー

姫子「!」

『今夜も、会える?大事な話したいんやけど』

姫子「…………竜華、さん…」

姫子「(私は……誰が、好き?)」


夕方

竜華「…………」ペラ

怜「………(起きた、ほんで、思い出した)」

竜華「…………………」ペラ

怜「(あのタイミングで、無理やりしてきたってことは、やっぱり……)」

竜華「………」パタン

怜「……………」

竜華「怜……?」

怜「………」スースー

竜華「(寝てる、か……)」ソー

スタスタ

怜「………今日も、姫子ちゃんの所に行くんか?」

竜華「」ピク


怜「…寝たふりや。同じ手に二回も引っかからんわ」

竜華「…………」

怜「なあ、もうやめて、ウチダメになりそうや」

怜「あのメールも、誤解なんかや、ないやろ?」

竜華「何言ってんの、怜…」チュッ

怜「んっ…ねえ、聞いて、姫子ちゃん……」

竜華「可愛い」ドサッ

怜「っ!(あかん、また昨日みたいに……)」

竜華「怜………」チュッ

怜「」ビクッ

怜「……いやっ!」

グイ

竜華「!」


怜「もう、ウチ、嫌や…」ポロポロ

竜華「え………?」

怜「はっきりして、もう、嫌なら離れてや…」

竜華「………なんで?ウチは怜のそばにおるよ?」

怜「も、ええよ、気つかわんで」

竜華「……怜………?」

怜「竜華、ウチの事見てないやんね?」

怜「…それどころやない、姫子ちゃんが、好きなんやろ?」

竜華「…………え、いや…」


怜「………どうするんか、はっきり決めてや…?」

竜華「……………」ハァ

怜「お茶を濁して、抱かれるんは、もう嫌や…」

竜華「怜………ごめん」ギュッ

怜「…………抱きしめるなら、ウチだけを愛してよ…」グスッ

怜「……これ以上、勘違いすること、せんといて……」グィ

竜華「………そやな」

パッ

怜「!………」

怜「(竜華は……ウチを取ってくれると思ってたんやけどな…)」

竜華「こんな曖昧な関係も、あかんやったけど…」

竜華「………怜は大切な『友達』や…ごめん」

怜「………………うん」

竜華「じゃ、あとで」

バタン

怜「………………う、うう……」ジワッ

夕方 ホテル
哩・姫子部屋

ガチャ

哩「……………おらん、か」

哩「…手紙か」

哩「………………」カサ

哩「もっと早うからちゃんと気持ち伝えておけば」

哩「こんなことにはならんかったろうに…」

哩「なさけ、なかね………」


――

姫子「(ぶちょー、すみません)」

姫子「(………私は…もう、無理です)」

姫子「(……………あの人の色香に…優しさに…危うさに)」

姫子「(もう、逃れられんとです……)」

姫子「私は………私は……」

公園

竜華「姫子ちゃん?」

姫子「竜華さん……」

竜華「待たせた?ごめんな」

姫子「先に、話、ちょっと聞いてもらえますか…?」

竜華「……………うん」

姫子「私………ホテルで、園城寺さんと一緒にいるところ見ました」

竜華「…うん」

姫子「竜華さんに、恋人がいること、分かってます……でも」

竜華「……………」

姫子「もう、竜華さんなしだと、ダメです……」グスッ

姫子「……私は、二番目でもよかです」

姫子「お願いします…私のことも……愛してください……」

竜華「……大丈夫や」スッ

姫子「?」

ギュッ

竜華「怜とは………別れてきた」

姫子「へ………」

竜華「…愛する子が、出来たからな?」

姫子「りゅうか、さん………」グスッ

竜華「大事にしてあげるでー…覚悟してな?」ナデナデ

姫子「…………はいっ!」

――

竜華「(………んー、ちょっと予想外やったけど、まあええわ)」

竜華「(もうちょっと…遊べると思ったんだけどな……)」

END

自分で書いてて気分悪かった
もう二度と屑竜華書かない

おまけ書かずに終わらせればよかったなー
ありがとうございました

まとめブログの方々へ

もし前スレみたいにまとめてくださるなら
>>45以降は載せないでくれると嬉しいです

こんなもん流布させたくないので
勝手なお願いで申し訳ないですがお願いします

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