怜「…悲しいなぁ」 (29)
このssでは団体戦準決勝敗退が決まった千里山女子のその後の様子を、作者の想像で書いてみたいと思います
作者の想像なので、皆さんの考えている様子とは異なるかもしれませんが、そこはご了承ください
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1379413516
先に皆さんに質問なんですが、竜華は個人戦に出ると思います?
原作見る限り、セーラは出そうなんですが、竜華はよくわかりません
できれば回答よろしくお願いします
無責任な質問をして失礼いたしました
>>2の質問は無視していただいても構いません
作品はちゃんと責任をもって書いていく所存であります
~病院~
恒子『準決勝第一試合、決着!!』
恒子『トップで通過したのは、ダークホース、阿知賀女子!』
恒子『王者、白糸台はまさかまさかの2位通過だーー!!』
怜「……」
泉「……」
泉「…あの」
泉「何て言ったらいいか…」 グスッ
怜「…スゥ、スゥ」
泉「…あっ!」
泉(先輩、寝てしまってる…) ホッ
怜「スゥ…スゥ…」
怜「……」 ツー
怜(…悲しいなぁ)
怜(竜華の所に行きたいわ…)
怜(いまやったら…太ももに雨が降るんやろか…)
泉「っ!」
泉(先輩…寝ながら泣いていらっしゃる…)
泉(先輩も、負けて悔しいんやろな…)
泉(…いや)
泉(それよりも、園城寺先輩はきっと…)
泉「……」 グスッ
泉「…とりあえず、ホテル戻るか」
ガチャ
~千里山控え室~
浩子「グスッ…ヒック…」
雅枝「泣くんやない、浩子」
雅枝「お前は立派に戦ったんや。もっと堂々とせぇ」
浩子「うぅ…おばさぁん…」
竜華「うぅ…ごめんなぁ…みんな」 ポロポロ
セーラ「竜華…」
竜華「ウチが…ウチがもっとしっかりしとれば…」 ヒック
セーラ「…そんなことないで、竜華」
セーラ「竜華はちゃんと、竜華にできる最高の麻雀をしとったわ」
セーラ「負けたんは…誰のせいでもない」
セーラ「俺らの実力が、あの2校に一歩及ばんかっただけや」
竜華「せやかて…せやかて!」
竜華「怜が、身体張ってまでウチらの点数守りきってくれたんに…」
竜華「それなんに、ウチ…」 グスッ
竜華「ウチ、もう怜に顔向けできひんわ…」 ヒック
セーラ「……」
雅枝「…二人とも、泣いとるとこ悪いけど、そろそろホテル戻るで」
雅枝「もう、こんな時間やしなぁ…」
セーラ「監督…」
セーラ「あっ、泉は…?」
雅枝「泉には、試合終わったらホテルに戻るように言ってある」
雅枝「怜は、一人にしても大丈夫って言われたからな」
セーラ「…そうですか」
雅枝「やから早く戻るで。…反省は、ホテルに戻ってからや」
セーラ「…はい」
セーラ「…ほら、竜華。行くで」 ガシッ
竜華「ヒック…ヒック…」
~ホテル、ロビー~
竜華「グスッ…」
セーラ「いつまで泣いとんねん、
竜華」
セーラ「やから、誰の責任でもないって言うとるやないか」
竜華「せやかて、ウチがもうちょっと頑張っとったら…」 グスッ
竜華「きっと…怜も許してくれへんやろなぁ…」 ヒック
セーラ「竜華、お前…!」 ギリッ
セーラ「怜が…怜がそんなこと考えとるとでも思っとるんか!」
セーラ「怜は…怜はそんなやつやないって、お前が一番わかっとるやろが!」
竜華「うぅ…ヒッグ…」
浩子「清水谷先輩、大丈夫ですか…?」
セーラ「…浩子、悪いけど先に部屋に戻っとってくれんか?」
セーラ「泉もまだ来とらんみたいやし、俺、竜華を落ちつかせながら待っとるわ」
浩子「…はい、わかりました。監督には、そう言っておきます」
テクテク
セーラ「竜華、そんなこと言っとたら、ホンマに怜に顔向けできひんようになるで…」
セーラ「やから、もういい加減落ち着きぃや」
竜華「せやかて…」
泉「あっ…先輩方…」
セーラ「おっ。やっと来たか、泉」
泉「わざわざ待っとってくださったんですか、すんません」 ペコリ
セーラ「ええって、別に。ほな、部屋戻るか」
泉「あ、あの…」
セーラ「ん?」
泉「園城寺先輩のことなんですけど…」
竜華「っ!?」 ピクッ
セーラ「怜…怜がどうかしたんか?」
泉「はい…」
泉「園城寺先輩、泣いてはりました」
泉「…寝ながら、泣いてはりました」
セーラ「……!」
竜華「…そりゃ、そうやよなぁ」 グスッ
竜華「怜かて、負けて悔しくないわけないからなぁ」
竜華「寝ながら泣くなんて、相当悔しいんやろなぁ…」 ポロポロ
泉「…そうかもしれません」
泉「でもウチ、それだけやないと思うんです」
セーラ「…どうゆうことや?」
泉「ウチの勝手な想像ですけど…」
泉「多分、園城寺先輩は、悲しかったんやと思うんです」
泉「お二方と…最後まで一緒におれんだことが…」
竜華「…っ!!」 ビクッ
泉「きっと園城寺先輩は、誰よりも清水谷先輩のことを慰めたかったんやと思うんです」
泉「もちろん、江口先輩と一緒に…」
泉「やけど、自分だけ一人病院で…」
泉「お二方と離れ離れになって…」
泉「3人で一緒に、負けた悔しさを共有することも叶わんかった」
泉「そのことが、園城寺先輩にとって何よりも辛かった…」
泉「ウチには…そう思えてたまらんのですよ…」
竜華「……」 フルフル
セーラ「……」
セーラ「…泉」
セーラ「ありがとうな、大事なこと伝えてくれて」
セーラ「疲れとるやろ、先に部屋に戻ってええで」
セーラ「俺はまだ、竜華と話すことあるから…」
泉「…わかりました」
泉「お先に失礼します…」
テクテク
すいません、あんま書けてないんですけど、今日はここまでにします
続きは明日書いていきます
あと、最初のほうばたついて、本当にすいませんでした
正直つまらん
竜華「…ウチ、アホやわ」
セーラ「竜華…」
竜華「ホンマに辛いんは、怜のほうやよな」
竜華「自分一人だけ、病院にお送られて…」
竜華「ウチらと離れ離れになって…」
竜華「そりゃ、悲しくないわけないわな…」
竜華「やのに、ウチ、自分のことばっか棚に上げて…」
竜華「怜に顔向けできんとか言って…」
竜華「怜の気持ちなんか、ひとつも考えとらんだ…」
竜華「…最低やな、ウチ」 グスッ
セーラ「……」
竜華「…なぁ、セーラ」
セーラ「ん?」
竜華「個人戦まで、まだ時間あるよな?」
セーラ「まぁな…」
竜華「ウチ、明日、怜のとこ行って来る」
竜華「怜と会って…いろいろと話さなアカンから…」
セーラ「…あぁ、わかったで」
セーラ「監督には、俺から言っとくわ」
竜華「ありがとな、セーラ」
セーラ「じゃあ、部屋に戻るで」
竜華「うん、泉には感謝せんなんしな」
~次の日~
怜「暇やなぁ…」
怜「もう身体も大分よくなったし」
怜「正直、ベッドの上におりたくないわ…」
怜「はぁ…」
怜(……)
怜(…竜華に)
怜(竜華に…会いたいなぁ…)
コン、コン
怜「はい、どうぞ」
ガラガラ
竜華「怜…」
怜「竜華…!?なんで?」
竜華「怜が心配やから、来てもうたわ」
怜「せやかてアンタ、個人戦が…」
竜華「大丈夫や。まだ時間あるし」
竜華「今日は…怜のとこに来たかったんや」
怜「…ありがとな、竜華」
竜華「うん」
怜「負けてもうたなぁ…」
竜華「…せやな」
竜華「ウチ…せっかく怜に力貸してもらったがになぁ…」
怜「すごかったやろ、枕神怜ちゃん」 フフン
竜華「うん。まさかあの時言っとったこと、ホンマやったとわなぁ…」
竜華「いまでも信じられへんわ」
怜「ウチらの友情パワーの結晶やで~」
竜華「…なんやそれ」 アハハ
竜華「でも、結果があれじゃなぁ…」
怜「…かっこよかったで、竜華は」
竜華「えっ?」
怜「あそこで麻雀打っとる竜華は、ほかの誰よりもかっこよかったで」
怜「やから…恥じることなんかないで!」
竜華「怜…」
竜華「…まさか、怜に慰められるとはな、想像もしとらんだわ」
竜華「でも、ありがとな…怜」
竜華「あのな…ウチ、怜に謝らんといかんことがあるんよ」
怜「…?」
竜華「試合が終わった後、ウチ、怜に対して申し訳なかったんよ」
竜華「怜が、倒してまでウチらの点数守りきってくれたんに…」
竜華「ウチ、大将戦で負けてしもうた」
竜華「正直、怜に会わす顔が無いと思っとったんよ」
怜「….…」
竜華「でもな、泉のおかげで気づいたんよ」
竜華「一番辛いんは、怜自身やって…」
怜「っ!」
竜華「病院に運ばれて、怜だけ一人ぼっちで…」
竜華「ウチやセーラと一緒に悔し涙も流せんで…」
竜華「悲しくないわけないよなぁ…」
竜華「それなんに、ウチ、自分のこと棚に上げて、怜に会おうとせんかった」 フルフル
竜華「ホンマ、ごめんなぁ…怜」 グスッ
怜「……」
怜「…アホ」
竜華「えっ!? 」
怜「そんなこと謝るために来たんかいな」
怜「アホやで、竜華」
竜華「ちょ…」
怜「でも、嬉しいわ」
怜「そのために、今日来てくれたんやろ」
怜「竜華には、まだ個人戦があるっていうんに、わざわざ」
怜「ありがとな、ホンマ」
竜華「トキィ…」 グスッ
怜「そりゃ最初は、竜華やセーラと一緒におれんで悲しかったんや」
怜「でも、それよりな…」
怜「ウチ、竜華やセーラと同じ舞台にたててうれしかったんや」
怜「今まで二人の背中追いかけとるだけやったんに、やっと二人と肩並べることができた」
怜「それだけでも…充分嬉しかったんや」
怜「試合は負けてもうたけど…、悔いはないで」
怜「竜華…一緒に戦ってくれて、ありがとな」
竜華「こっちこそ…ありがとな」
怜「ウチは個人戦出んけど…」
怜「精一杯、竜華の応援しとるで」
怜「やから、頑張ってな!」
竜華「…うん!」
竜華「ウチ、怜のためにも、個人戦頑張るで!」
カン!
短いけど、これで終わりです
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